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Atelierで“東日本大震災”が含まれるブログ記事

2011年5月 3日

ツバメの巣づくり


 連休で久しぶりに連続休暇となった娘を伴って、兵庫県氷ノ山山麓にある、友と共同で所有する小屋に出かけた。連休の初日であったが、東日本大震災による自粛のせいかあまり大きな渋滞はないようであったが、それでもいつも混雑する宝塚トンネルでは 17kmと渋滞しているようであった。これを迂回して、阪神高速湾岸線から六甲山トンネルを抜けて神戸三田ICから中国道・舞鶴道と走ると車はすこし多いもののスムーズに走ることができた。

 舞鶴道の春日IC から北近畿豊岡自動車道を少し走ると【いっぷく茶屋】という小さなサービスエリア(SA) がある。いつも混雑する舞鶴道の西紀SA を避けて、このSA をトイレ休憩に使っている。

 この建物近くをツバメがさかんに飛び回っている。軒先を見ると、どうやらツバメが巣を作っているようだ。もう少しよく見ると、取り除かれた昨年の巣の跡に新しくつくろうとしているようだ。ツバメの生態 というページによると、ツバメは一夫一妻で二人で巣作りをするようだ。二人で枯れ草を一生懸命に運んでいる。これを泥と唾でこねて巣を作るということだ。たった20分ほどしかそれらの作業を見ていなかったので、これで巣ができるのかは分からなかったが、先のページでの解説では一週間でできるそうだ。今度通るときには、雛が育っているかもしれない。

 
昨年の巣の跡;クリックすると大きな写真になります巣づくり作業;クリックすると大きな写真になります枯れ草を運ぶツバメ;クリックすると大きな写真になります巣づくり作業;クリックすると大きな写真になります
昨年のツバメの巣の跡巣づくり作業をするツバメ枯れ草を運ぶツバメ巣づくり作業をするツバメ


2011年4月21日

隠居の花見:大阪造幣局通り抜け

造幣局北門;クリックすると大きな写真になります 今年は、東日本大震災による自粛で、期間は4月14日から20日までの一週間、平日は午前10時から午後5時まで(土日は9時から)と短くなった造幣局の通りぬけの最終日に行ってみることにした。雨は降らないものの 3月下旬なみの気温と風も強かったりして寒いが、大勢の人が天満橋(京阪・地下鉄)の駅から列を作っていた。
 この通りぬけは造幣局南門(天満橋)から北門(桜宮橋)への距離 560m の一方通行となっている。ガードマンがたくさん立っていて、じっと動かずに写真を撮っていると注意される。

 128品種352本の桜があるそうである。名前と写真は、独立行政法人造幣局のページに詳しくある。
楊貴妃;クリックすると大きな写真になります都錦;クリックすると大きな写真になります塩竈桜;クリックすると大きな写真になります八重紅枝垂;クリックすると大きな写真になります
楊貴妃
奈良地方にあった桜
都錦
京都御所にあった桜
塩竈(釜)桜
仙台塩竈神社にあった八重桜
八重紅枝垂
仙台の伊達家にあった桜


天神橋商店街;クリックすると大きな写真になります天神橋商店街アーケード;クリックすると大きな写真になります こんなことでもないと、大阪のこのあたりに訪れることはない。30分ほどかけて通り抜けた後、いろいろと話題の多い天神橋商店に行ってみた。造幣局北門から1号線沿いに梅田新道方向にあるいて行けば、商店街のアーケードよりひとつ手前の辻の左手奥に、天満宮の裏門が見える。天満宮も行った記憶がない。天満宮の裏門手前に、【繁昌亭】がある。入ってみようと思ったが、残念ながら時間が合わなかった。
 その繁昌亭から横道を伝うと天神橋商店街の南 天二(てんに:天神橋二丁目) に入る。歩いてお腹も空いていたので、「更科」という蕎麦屋に入った。「更科」という名前の蕎麦屋またはうどん屋はどこにでもあるが、ここの温かな蕎麦はなかなかうまかった。昼時になって、近くのサラーリーマンとおぼしき人達でたちまち満席になった。少し、寒かったせいもあるだろう。
 天神橋商店街がどれぐらいどのような感じで続いているのかの興味もあって北へ向かってあるくと延々と続いている。どうやら 天六(てんろく) を越えて 天八(てんはち) まで続いているようだ。地下鉄堺筋線の南森町駅から扇町駅までひと駅歩いたとこでやめて、地下鉄に乗って帰ってきた。

2011年4月15日

隠居の花見:須磨浦公園


 50年近くも前の大学時代に教育キャンプ場でカウンセラーをしていた同期の仲間とは、1年に一回くらい旅行をしている。今年は、東日本大震災が起こったので旅行を楽しむ気にもならないなということで、昨年吉野にいったと同じように、ランチ&花見をしようということになった。
 食事は舞子ビラで済ませ、須磨浦公園で花見をしようという計画である。

 明石大橋がすぐそばに望める舞子ビラは、ロケーションは抜群であるが桜はない。私の住んでいる堺からは大阪湾を挟んで向かい側となり、電車で行くと2時間近くかかる。結婚式場となる教会が立つホテルの中庭に降り立つと、淡路島へかかる大橋が手入れの行き届いた芝生の向こうによく見える。

 和会席のランチをして、山陽電鉄舞子から須磨浦公園まで神戸方面に戻ると、駅からすぐに桜並木である。平日ではあるが、快晴の天気に誘われて、そぞろ歩きの熟年夫婦が大勢いたり、花の下での宴も開かれている。
 明石にすむ仲間の一人が、ワイン一本とチーズ・干しぶどうなどを用意してくれた。桜の下で、飲むボージョレ・ヌーボーは格別に喉にしみた。
 この須磨浦公園は、JR山陽線、国道2号線(海側)と山陽電鉄(山側)とに挟まれた細長い地域である。JR山陽線にはひっきりなしに列車が走る。電気機関車「桃太郎」に引っ張られた貨物列車も宴の間に何本か走った。鉄男くんの孫たちを連れてくれば、きっと喜ぶだろう。

明石大橋;クリックすると大きな写真になります山陽電鉄;クリックすると大きな写真になりますJR山陽線JR山陽貨物列車;クリックすると大きな写真になります
舞子ビラから明石大橋を望む桜の向こうに山陽電鉄が:須磨浦公園桜の向こうにJR山陽線:須磨浦公園桜の向こうにJR山陽貨物列車:桃太郎は撮りそこねた


2011年4月10日

隠居の花見:京都下鴨神社・賀茂川・府立植物園あたり


 4月9日土曜日、未明までかなり強く降っていた雨も、朝7時頃にはやんだ。京都に一人住まいする娘のところに、何やかや届けるというので、花見をかねてアッシーをした。
 娘の住まいに近い下鴨神社にはあまり桜はないが、少し歩くと賀茂川にかかる北大路大橋にでることができる。そこから 5分ほど北へ上ると、府立植物園がある。北山通りでレストランを見つけてランチをするつもりで北大路大橋から植物園沿いの堤をぶらぶらと歩いた。賀茂川の北大路から北山通りまで植物園横の堤には、枝垂れ桜が満開である。河原では、どのような団体か確認はしなかったが、露天が並んで産物を販売していたりした。

 川ではポップコーンか何か水鳥に餌を与えている家族がいて、マガモやアオサギが近寄ってきていた。ただ、中洲に留まっていたカワウは知らん顔であった。マガモ・カルガモに混じって、見たことないカモが1羽泳いでいる。撮った写真を自宅で確認してみるとヨシガモのようだ。初めての出会いである。

 北山通りの名前の知れたレストランは満員であったが、比較的空いていたイタリアンでスパゲティ・ランチを摂り、北山入口から植物園に入場した。60歳以上は、免許証などで証明ができれば、無料である。
 さすが植物園である。色とりどりの花がさいているが、人が多いせいか鳥の姿はあまり観察できない。今回気がついたことであるが、京都といえば多い外国の方々の姿が見えない。いつもよく聞こえてくる中国語は、一切聞こえない。観光バスにもほとんど会わない。東日本大震災の影響が確実に出ているようである。
 それでも、下鴨から第二京阪道路に乗るために選んだ川端通りを走ると、祇園白川あたりを頭に渋滞で動かなくなった。観光ガイドなどで紹介されているような場所は、やっぱり賑わっているのだ。そう、そう! 消費で日本を支えなくっちゃ
 
枝垂れ桜;クリックすると大きな写真になります桜とアオサギ;クリックすると大きな写真になりますミツバツツジ;クリックすると大きな写真になります陽光;クリックすると大きな写真になります
枝垂れ桜:賀茂川堤
2011/4/9
桜とアオサギ:京都府立植物園
2011/4/9
ミツバツツジ:京都府立植物園
2011/4/9
陽光(アマギザクラとカンヒザクラの交配種):京都府立植物園
2011/4/9
エナガ;クリックすると大きな写真になりますアオサギ;クリックすると大きな写真になりますヨシガモ;クリックすると大きな写真になりますマガモ(エクリプス);クリックすると大きな写真になります
エナガ:下鴨神社
2011/4/9
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO3200 1/750s F5.6
トリミング
アオサギ:賀茂川
2011/4/9
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO200 1/750s F5.6
トリミング
ヨシガモ:賀茂川
2011/4/9
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO720 1/750s F5.6
トリミング
マガモ(エクリプス):賀茂川
2011/4/9
Nikon D90
ΣAPO120-400mm 400mm
(35mm相当600mm)
ISO640 1/750s F5.6
トリミング


2011年4月 7日

隠居の戯言:消費で日本を支えよう


 関西に住んでいる人間には、東日本大震災(正式名は、このように決まったそうだ)による直接的な影響はない。スーパーの棚からペット入りの水がなくなったり、電器店に乾電池が並んでいなかったりするぐらいである。
 だが、大震災の復興状況や悪化する一方の原発事故ニュースを TV 報道を見ていると活発に行動する気にはなれない。もう古希になるこの歳になると、小さいころのひもじい思いと重なってしまう。

 震災後3週になった4月3日、毎日新聞朝刊に次のような社説が載った。
消費で日本を支えよう
 戦後最悪の震災に見舞われた日本は今後どうなるのだろう。
 被災地復興に関連し、補正予算の規模を何兆円にすべきかとか財源をどうするかといった議論が活発化してきた。しかし、ここで確認しておきたいことがある。復興を大きく左右する重要な要素に日本経済の立ち直りがある。そして、その立ち直りのカギを握るのが、私たちの気持ちの持ちようだということである。
 日銀が1日、四半期に1度実施している短観の最新結果を発表した。景気の現状や先行きなどについて各企業がどうとらえているかをアンケートしたものだ。
 発表された短観によると、大企業は足元の景況感が2期ぶりに改善した。中小企業も厳しいながら回復傾向にある。しかし、今回の調査は、約7割が震災前の回答だ。震災の影響を知る手がかりとなりにくいため、日銀は改めて震災前と後の回答を分けて集計したものを発表する。震災後の景況感が相当下振れするのは必至だろう。
 自社や取引先の工場が被災し、生産が通常通りに行えないといった直接的な影響に加え、停電や節電による売り上げ減少も、経営者心理を弱気にさせる。復興需要で増収や増益が見込める業種もあるだろうが、少なくとも年度の前半は急激な悪化を覚悟しなければなるまい。しかし一方で、私たちの気持ち次第、行動次第で落ち込みを最小限に食い止められるものがある。消費だ。
 個人消費は日本経済の約6割を占める。卓の消費が、日本全体の過度な節約や萎縮から大幅に落ち込むようなことは、ぜひ防ぎたい。
 だが残念ながら、自粛ムードが広がり、花見や花火大会をはじめ、イベントが相次ぎ中止になっている。繁華街は閑散とし、計画停電の影響がない西日本でも、観光地の旅館やホテルは利用者の激減に泣いている。海外からの観光客が減った今こそ、日本人で盛り上げなければいけないというのに、である。こんな時にゴルフはぜいたく、との声もあるかもしれないが、ゴルフ場で生計を立てている人たちも含め、みんなで日本経済は成り立っているし、震災から3週間が経過した。気候も暖かくなってきたことから電力の暖房需要は減少する。無駄遣いをやめるのは当然のことだが、求められているのは、日常の消費や生産活動をできるだけ維持できるような賢い節電だ。
 消費の落ち込みが軽度ですめば、設備投資や採用を手控えていた企業も少しずつ動きだすだろう。何かと政府や日銀に「対策」を求めがちだが、実は今ほど、私たち一人一人の意識や行動が景気を左右する時はないのである。

そうだ。そうだ。

 その2日後くらいに、NHK TV がYou Tube に投稿された次のような動画を放送をした。 【被災地から花見自粛に「待ったの声110407.JPG

 年金生活者なので、大した消費はしていないが、今まで通りの生活をすることに決めた。私は健康上の理由もあって日本酒はあまり飲まないが、いつものように焼酎やウィスキーの晩酌を楽しんでいる。
 下手なゴルフも機会があれば参加したいものだ。 

(追記:2011/4/8)日銀が改めて震災前と後の回答を分けて集計したものの解説は次のとおりである。
景況感先行き大幅悪化
日銀3月短観 震災後の回收分
 日銀は4日、東日本大震災の発生前後の回答を分けて再集計した。3月の企業短期経済観測調査(短観)を公表した。震災後の3月12日以降の回収分では、景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業・製造業でプラス6、3カ月後の先行きを示すDIはマイナス2だった。震災による生産活動の停滞などを懸念し、景気の先行きの見方が大幅に悪化していることが浮き彫りになった。
 DIは、景況感が「良い」と回答した割合から「悪い」と回答した割合を引いた数値。プラス幅が大きいほど景況感は良く、マイナスが大きいほど悪い。
 震災前に回収した大企業・製造業のDIはプラス7、3カ月先の予測はプラス3。先行きDIの悪化幅は、震災前回収分が4ポイントだったのに比べ、震災後回収分は8?と2倍に拡大しており、震災後に先行きに対する景気認識が急速に悪化したことがうかがえる。
 大企業・非製造業も、震災後回収分は先行きがマイナス4と、足元のDIのプラス7から11ポイントも悪化。震災前回収分がプラス1から0と1ポイントしか悪化していないのと比べると、大幅に落ち込んだ。  3月短観の回答率は95.6%で、震災が発生した3月11日までに回答した企業が全体の72%、12日以降の回答は23.6%だった。日銀は1日に全体を集計した3月短観を発表したが、震災の影響を探るため、異例の措置として震災前後で分けて再集計した。【大久保渉】

解説
実態は一段と厳しい可能性
 日銀が4日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)の再集計値で、東日本大震災後、企業が景気の先行きを深刻に見ている実態が裏付けられた。3カ月後の先行きは大企業、中堅企業、中小企業と企業の規模を問わず業況判断指数(DI)が震災前より悪化。地震後1カ月近くが経過した現在も、物流網の寸断や電力の供給不足による生産の混乱は続いており、日本経済の一時的な停滞は避けられない情勢だ。
 実際の企業の景況感は、今回示された震災後回答企業の数値より一段と厳しい可能性が高い。再集計は日銀に郵送された回答が到着した時点で「震災前・後」に分けており、震災後の12日以降の回收分にも「震災前に記入、発送したものが相当数含まれる」(日銀)とみられるためだ。また、被災規模が大きく、回答が不可能だった企業もあったとみられる。  市場でも「再集計が震災後の実態をどこまで反映しているか見極められない」という声が強い。08年9月のリ-マン・ショック時も、企業の景況感の大幅な悪化が短観で確かめられたのは12月調査以降だった。
 国内外の需要急減が深刻な不況につながったリーマン・ショック後の状況とは異なり、アジアを中心とした海外経済は依然旺盛。国内の生産体制が復旧すれば、輸出が再び拡大する素地は残っており、「今年後半には再び持ち直しの動きが強まる」(アナリスト)との見方もある。しかし、電力の供給不安などで復旧の見通しは不透明だ。【赤間清広】
(4月4日)