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Atelierで“露天風呂研究会”が含まれるブログ記事

2018年11月 8日

隠居の旅行:長野の秘湯中房温泉を訪ねる

【ロテ研】(露天風呂研究会)と称する某ソフトウエア会社のユーザ会の役員・OBたちの集まりがある。毎年9月の初めに、全国のどこかの温泉(できるだけ秘湯)を訪れで、親睦会をするのが恒例である。
 私は喜寿を迎えたので、引退したいと申し入れたら、傘寿を過ごした会長からまだ早すぎるとお叱りを受けて、長野安曇野まで出かけることにした。東京組の団体に、名古屋からと私大阪組が加わって、総勢16名、昼過ぎ松本駅前でマイクロバスに乗り込む。
 そのまま、中房温泉まで直行すると到着が早すぎるということで、みんなの希望が多かった【日本浮世絵博物館】を訪れた。この博物館は、信州松本で紙などを扱う問屋業の豪商酒井家のコレクションをもとに、1982年に設立されたという。絵画に素養のない私には豚に真珠のようなものであるが、熱心に説明された学芸員の解説を聞いて、浮世絵の世界を垣間見た気がした。

 温泉施設の裏山には、【焼山】と呼ばれる地熱で蒸気を噴出している場所があり、砂を掘って卵や芋などを埋めるとたちまち蒸しあがるという。2日目の昼食は、これを利用して自炊するという。そのための材料を松本の業務スーパー【ユー】で買い求めた。先遣隊がよく調査してくれている。
 中房温泉は、日本アルプスの中腹、燕岳登山口にある。燕岳に登ったことのある人なら、よく知られた山好きには有名な温泉らしい。バスは、松本から安曇野を通って、急坂の曲がりくねった山道を勢いよく登っていく。道幅は場所により狭く、上からおりてくるマイクロバスとすれ違いは、連絡が取れてるようで、しばし待ったりする。
 旅館は海抜1500m近くにあることを除いて、普通の温泉宿とは変わらない。宿備え付けの 浴衣に着替えて、温泉に入りに行く。敷地内には、私は全てには入らなかったが、小さな浴槽も含めて14の温泉がある。
 よく昼食は、焼山で買ってきた食材を蒸し焼きにした野菜などを食した。仲間の一人が蒸し鶏を器用に割いて、バンバンジを作った。美味しかった。

     
0002.JPG 2018/9/15 浮世絵美術館(松本)
奥村政信作
最近の美術館は、フラシュをしなければ、写真を撮ることができるようになっている。ルーブルなど有名な美術館もOKださそうだ。

RICOH GRⅡ
18.3mm 1/4 f/2.8 ISO1000 EV 0

0004.JPG 2018/9/15 中房温泉(松本)
玄関付近
標高は1500m近くある。客は、浴衣がけで敷地内のいろいろな温泉を巡る。入り口と脱衣場所は別だが、中で混浴になっている浴場もある。

SONY α7Ⅱ+FE 28-70mm
47.0mm 1/60 f/4.5 ISO800 EV 0

0017.JPG 2018/9/15 中房温泉(松本)
月見の湯
敷地内にはこのような小さな露天風呂がいくつかある。温泉好きな仲間は、少々あるき回らないとだめと言いながら、14箇所すべてで浸ったと言っていた。

SONY α7Ⅱ+FE 28-70mm
28.0mm 1/60 f/3.5 ISO400 EV 0

0019.JPG 2018/9/15 中房温泉(松本)
ゆで卵用源泉
浸けておくだけでゆで卵ができる温度80度の源泉がある。半熟は15分、固茹で30分とある。

SONY α7Ⅱ+FE 28-70mm
28.0mm 1/60 f/3.5 ISO250 EV 0

0020.JPG 2018/9/15 中房温泉(松本)
滝見の湯
この露天風呂は、本館から少し山道を歩かねばならない。周囲には囲いはなく、自然の中で裸になる。お湯は熱く、1~2分浸かるのが精一杯である。温める水はない。

SONYα7Ⅱ+FE 28-70mm
34.0mm 1/60 f/4.0 ISO1000 EV 0

0021.JPG 2018/9/15 中房温泉(松本)
楓の紅葉はまだ
滝見の湯近くに生えている楓が紅葉になるには、もう少し時間がかかるようだ。。

SONYα7Ⅱ+FE 28-70mm
70.0mm 1/90 f/5.6 ISO160 EV 0

0024.JPG 2018/9/16 中房温泉(松本)
燕岳登山口
中房温泉の入り口に、燕岳の登山口がある。山ガールの姿が多い。ここにも浴場がある。

SONYα7Ⅱ+FE 28-70mm
32.0mm 1/90 f/5.6 ISO100 EV 0

2016年9月11日

隠居の旅行:蓼科温泉、北八ヶ岳ロープウェイ (1)

毎年、9月最初の土・日には、ロテ研(露天風呂研究会)という少々ふざけた名前の集まりで、温泉地を訪れる企画がある。昨年は、能登の和倉温泉を訪ねたが、今年は長野の蓼科温泉である。
 この集まりは、某情報サービス会社の全国ユーザー会役員のOBと現役がメンバーで、東京・名古屋・大阪と居住地は分かれている。私は数の少ない大阪組の一員である。
 今回は大阪組の他のメンバーが、他の用事との関連もあって、東京からの参加となり、私一人大阪から現地に向かうことになった。集合場所の茅野駅までは、新大阪→名古屋(新幹線)、名古屋→塩尻(特急しなの)、塩尻→茅野(特急あずさ)の列車旅である。久々の一人旅にくつろいだが、名古屋駅での乗り換え時間があまりない。駅で駅弁と買おうと思っていたが、ホームの売店でサンドイッチと缶ビールを求めて、中央本線特急しなのに飛び乗った。
 スマホのアプリ Altimeter で確認すると、記録はしていないので不確かだが、名古屋駅の海抜10mくらいから、中津川、木曽福島、塩尻と進むに連れて、標高は 1000m を超えてどんどん高くなる。この急こう配を「しなの」は右左に揺れながらモーター音を高めて進んでいく。特急「しなの」は、Wikipedia によると<制御付き自然振り子方式の383系>という形式らしい。
 もう50数年も前に「ちくま」という大阪駅発の夜行列車で、信州までスキーに出かけたことを懐かしく思い出していた。夜9時ごろ出発して、現地に着いたら朝だったような記憶がある。ずいぶん時間が短縮されたものだ。 新大阪11:03 発「のぞみ」に乗ると、2時過ぎには茅野駅についているのだ。
 特急「しなの」は、8分遅れで塩尻についた。たまたま居合わせたツアーコンダクターさんが言うには、この列車よく遅れるらしい。塩尻駅では、特急「あずさ」が待ってくれていた。1番ホームから4番ホームへ、高架通路を上り下って、飛び乗った。後期高齢者には辛い作業だ。
 茅野駅で集合して、ホテルの送迎バスで八ヶ岳を遠望しながら蓼科高原にある「滝の湯」に向かう。

 渓流沿いにあるというホテルの露天風呂は、残念ながら改修中ということで入れなかったが、大浴場で、久しぶりに手足を伸ばした。
 宴会・二次会での二日酔いだったが、翌早朝ホテル近くを散策してみた。20分ほど歩いたところに大滝があるというので、行ってみたが、落差のあまりない幅15mほどの滝は少々期待はずれであった。
 帰途は、プール平という別荘地やテニスコートあたりに寄り道して歩いてみた。このあたりの別荘は、東京あたりからの車の便もいいのか、日曜日の朝ということもあって、来訪されているようだった。

蓼科温泉滝の湯

;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
蓼科グランドホテル
渓流沿いにあるホテルが宿泊場所。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
31.0mm 絞り優先 1/60s f6.7 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
蓼科グランドホテル横の渓流
大浴場への廊下横に流れる渓流。
SONY SO-04H
4.2mm プログラムオート 1/32s f2.0 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
蓼科グランドホテル
ホテル近くの中州から。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
38.0mm 絞り優先 1/200s f6.7 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。
2016/9/3 蓼科滝の湯
マツムラソウ?
葉が違うように思われるが。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
38.0mm 絞り優先 1/200s f6.7 ISO100 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
サワアザミにオオスカシバ
オオスカシバは蛾の一種である。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
223.0mm 絞り優先 1/250s f5.6 ISO2500 露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
クジャクソウ?
ちょっと花の数が貧弱なのだが。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
62.0mm 絞り優先 1/90s f5.6 ISO200 露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
メタカラコウ?
オタカラコウとよく似ているのだが。。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
85.0mm 絞り優先 1/90s f5.6 ISO180 露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
ハクサンボウフウ
根はクマの大好物だそうだ。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
139.0mm 絞り優先 1/200s f5.6 ISO1000 露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
ミドリヒョウモン♂
このボロボロの蝶の同定はむつかしく、YAMAKOさんにお願いしたらミドリヒョウモン♂だと教えてくれた。。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
175.0mmクロップ 絞り優先 1/200s f5.6 ISO1000 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
ジャノメチョウ
よく見ると同じ葉の上に、糸トンボが留まっている。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
240.0mmクロップ 絞り優先 1/250s f6.3 ISO800 露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
キツリフネソウ
大滝への小道に咲いていた。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
113.0mm 絞り優先 1/125s f6.3 ISO1600 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
ツルフジバカマ
大滝への小道に咲いていた。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
72.0mm 絞り優先 1/80s f5.6 ISO1250 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
キオン
大滝への小道に咲いていた。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
134.0mm 絞り優先 1/160s f6.3 ISO2500 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/9/3 蓼科滝の湯
大滝
紅葉の時期はきれいだろう。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
69.0mm 絞り優先 1/160s f5.0 ISO6400 露出補正 +1.0


2015年9月22日

隠居の旅:能登和倉温泉・金沢

年一回、某IT会社のユーザー会のOBを含む幹事の旅行がある。この集まりは、「露天風呂研究会」なる別名がついていて、その名の通り露天風呂がある温泉を巡ることが主体となっている。メンバーは東京が主体dが、名古屋・大阪からも参加する。昨年は、青森の蔦温泉・青荷温泉・酸ヶ湯温泉を訪ねている。
 今年は、東京から金沢まで新幹線がつながったこともあって、能登の和倉温泉ということになった。ここ2~3年は、秘湯と言われるようなところを巡ったが、今年は元会長が傘寿を迎えられたので、お祝いするのが主体だったかもしれない。

大阪からは、大阪駅発和倉温泉行きのサンダーバードに乗れば、4時間ほどで着く。東京から新幹線で来る方が早いだろう。この特急列車には、車内販売はないから、駅弁も飲み物も大阪駅で調達していかねばならない。ウィスキーの小瓶をバックザックに忍ばせていたので、エキナカのコンビニでパックに入った氷を買った。これが案外長持ちして、金沢に着く頃までは、スマホに落としたラジオ深夜便の録音から編集した高橋真梨子のカバーソングなどを聴きながら、ウィスキーの水割りをちびりちびりという状況だった。

和倉の駅で、東京組と落合い旅館のバスに。知らない間に、この集まりでは、元会長に続く年寄りになってしまった。風呂に行く前に、私の次に年寄りの仲間と散歩にでかけた。残念ながら、空はどんより曇っている。
 足湯のあるスポーツ公園から、和倉温泉を代表する加賀屋が近くに望める弁天橋公園に行くと海底から引いているという源泉を飲めるところがある。少し口に含んでみるとやけに塩辛かった。
 遅くまで続いた二次会で寝るのは遅かったが、翌早朝、朝風呂を浴びてから、一人で散策にでかけた。和倉温泉のある七尾市は、花を育てる運動をしているらしく、あちらこちらで花が咲いていた。ECO にも力を入れているのか能登島には、風力発電の施設があったり、電気自動車の充電ステーションがあったりした。

和倉温泉街風景

;クリックすると大きな写真になります。 弁天橋から加賀屋を見る
2015/9/5
世の中景気が良いのかたくさんのお客が泊まっているようだった。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
プログラムオート 1/45s f9.5 ISO100
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 能登島の風力発電設備
2015/9/5
手前の突堤には、ユリカモメが等間隔に並んでいる。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
200.0mm (35mm換算:300mm)
プログラムオート 1/350s f6.7 ISO100
露出補正 +0.5
;クリックすると大きな写真になります。 EV車への充電設備
2015/9/5
この観光会館以外にも、充電設備を見かけた。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
プログラムオート 1/60s f4.5 ISO125
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 ヤマモモソウ?
2015/9/5
色々な花がお宅の庭に咲いていた。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
64.0mm (35mm換算:96mm)
プログラムオート 1/90s f5.6 ISO4000
露出補正 0
;クリックすると大きな写真になります。 青林寺
2015/9/5
曹洞宗の寺である。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
プログラムオート 1/60s f4.5 ISO500
露出補正 -0.5
;クリックすると大きな写真になります。 おびんづるさん
2015/9/5
おびんづるさんは弁天橋公園近くにもあった。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
24.0mm (35mm換算:36mm)
プログラムオート 1/60s f4.5 ISO6400
露出補正 -0.5
;クリックすると大きな写真になります。 和倉の湯壷
2015/9/5
和倉は、湧く浦からきている。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
絞り優先AE 1/125s f4.5 ISO100
露出補正 +0.5 合成
DSC01436.JPG 明治初期の和倉温泉の図
2015/9/5
図にあるパーシヴァル・ローエルは、能登の穴水町にきている。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
絞り優先AE 1/125s f4.5 ISO100
露出補正 +0.5 合成
;クリックすると大きな写真になります。 のと鉄道七尾線の列車
2015/9/5
和倉温泉から北へはのと鉄道となっている。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
59.0mm (35mm換算:88mm)
絞り優先AE 1/100s f5.6 ISO125
露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 サンダーバード大阪行き
2015/9/5
七尾線は単線であり、サンダーバードはここで引き返す。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
61.0mm (35mm換算:91mm)
絞り優先AE 1/90s f5.6 ISO125
露出補正 0

サンダーバードが金沢につく頃には、すっかり強い雨が降りだした。この雨では歩いての金沢散策はつらかろうと、幹事がバスの1日フリー乗車券を買ってくれた。昼食は、兼六園内の兼六亭である。金沢らしい華やかなものだ。
 昼食後は解散となって、三々五々、好きなところに散らばった。私は、金沢は何回か来ているが、金沢城を訪ねたことがない。昨日も和倉散策をご一緒した仲間と、雨は強いけれども城址を歩いてみることにした。この金沢城址は、現在公園になっているのだが、それまで(1995年まで)は金沢大学だった。それ以降、金沢城公園として整備され、第一期工事が完成したのは、2001年だから、金沢に来たのはそれ以前だったのどろう。

金沢周遊1日フリー乗車券
Kanazawa-bus.jpg Kanazawa-bus2.jpg



兼六園・金沢城公園など

 
;クリックすると大きな写真になります。兼六亭昼食
2015/9/5
団体向け加賀殿定食。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
絞り優先AE 1/80s f5.6 ISO800
露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 浴衣姿の美人女性と外国人
2015/9/5
外国人の雨武装と浴衣姿とは対照的だ。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
18.0mm (35mm換算:27mm)
絞り優先AE 1/80s f5.6 ISO800
露出補正 -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 金沢城五十軒長屋
2015/9/5
長屋とはもともと兵糧などの倉庫らしい。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
22.0mm (35mm換算:33mm)
絞り優先AE 1/200s f4.5 ISO100
露出補正 -0.5
;クリックすると大きな写真になります。 橋爪門あたり
2015/9/5
橋爪門続櫓からの眺め

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
20.0mm (35mm換算:30mm)
絞り優先AE 1/125s f5.6 ISO100
露出補正 -0.5
;クリックすると大きな写真になります。 ベンガラ格子
2015/9/5
近江市場近く。何屋さんだろうか。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
20.0mm (35mm換算:30mm)
絞り優先AE 1/125s f5.6 ISO100
露出補正 -0.5
;クリックすると大きな写真になります。 大きな岩牡蠣
2015/9/5
近江市場で。二つに切ってもらった。

SONY α7Ⅱ+E3.5-6.3/18-200 OSS
38.0mm (35mm換算:57mm)
絞り優先AE 1/60s f5.6 ISO250
露出補正 0

金沢駅で東京からの仲間と別れて乗った大阪行きサンダーバードは、思ったより空いていた。行きしなとおなじように、ウィスキーの水割りをちびりちびりとすすりながら、雨の北陸線・湖西線の風景をぼんやりと眺めながら帰途についた。

 

2014年9月17日

隠居の旅行:青森の秘湯を巡る:蔦温泉・青荷温泉・酸ヶ湯温泉


 情報システム部門の仕事をしていた現役時代の某システム研究会の役員だった(まだ現役もいる)人たちが、年一回集まる行事がある。「露天風呂研究会」と称して、各地の秘湯を巡る旅をしている。昨年は、同じ9月の初旬に、高山・奥飛騨温泉郷を旅している。

 今年は、元会長夫妻が訪れて良かったという八甲田山麓にある蔦温泉とランプの宿として有名な青荷温泉を訪れるという計画が立てられた。

 日本旅行がアレンジした旅程では、大阪からの二人は伊丹空港からJAL で青森まで飛び、新幹線でくる東京組と新青森駅で合流することになっている。名古屋小牧空港から FDA というLCCで来た名古屋組2名と空港で合流して、3日間世話になるツアーバスに乗り込んだ。
 この旅行、温泉を楽しむことが主目的であるが、アルコール好きが多く、東京組が到着するのを待つ間、10時から空いていた駅のレストランで、ホヤの刺し身をあてに、再会を祝して乾杯した。東京組は、新幹線の中で一升瓶を開けたという。

 はじめに訪れた三内丸山遺跡は、日本最大級の縄文集落跡ということである。浅学の身にとっては、あまり有り難みがよくわからないが、野球場が計画されていた土地を掘り返していて発見されたという遺跡は広大である。野球場の工事を中止し、遺跡を保存するとの当時の北村知事の決断を掲載した1994年7月27日付け新聞が展示されていた。
 ボランティアガイドの案内で、一通り見学した後、施設内にあるレストランで昼食をしてから、八甲田山雪中行軍遭難資料館に向かった。

 新田次郎の小説『八甲田山死の彷徨』を原作とした高倉健主演の映画「八甲田山」の一部が上演される映像が15分ほど映写される。館の説明員は多弁である。建物横にある幸畑陸軍墓地は清掃が行き届いているが、亡くなった時の軍における地位がそのまま墓の大きさや場所に反映されているのには、いささか違和感を覚える。

 バスは八甲田山麓森林の中の山道を1時間あまり曲がりくねりながら走り、国道103号線沿いにある森に囲まれた一軒宿の蔦温泉に到着する。
 早速、浴衣に着替えて、古くからの内湯「久安の湯」に入る。熱い。蔦温泉の風呂はいずれも源泉の上に浴槽がありブナ材を使用した湯船の底板から湧き出す空気に触れていない「生の湯」ということである。確かに、風呂の下に敷かれた板の間から、熱い湯が湧いてくる。43.5度はあるということだ。

 翌早朝、もう一つの湯「泉響の湯」に浸ってから、朝食までの間、一周3kmという沼巡りの散策路を歩いた。ブナの森林浴は、気持ちが良い。鳥の鳴き声は、ときたま聞こえるが姿は見つけられない。トチの実が何回か音を立てて落ちてくる。
 朝食を済ませて、出発までまだ時間があるので、付近を歩いてみた。 蔦温泉には、大町桂月の墓がある。桂月は青森県の十和田湖と奥入瀬をことに愛し、晩年は同地の蔦温泉(現:十和田市)に居住し、1925年(大正14年)4月には本籍も蔦温泉に移したが、ほどなく胃潰瘍のため死去、57歳。と Wikipedia にはある。

 バスは奥入瀬渓流に向かう。2005年の11月に、奥入瀬にはレンターカーで訪れている。その時は、紅葉はもう終わっていたが、今回はまだ早い。その時は、渓流沿いの道は歩くことはなかったが、今回はバスツアーなので、1kmちょっとを歩くことができた。

 十和田湖の団体目当てのレストランで昼食を摂った。横には、中国から来られた方々が、昼食をとっていた。蔦温泉には、韓国の方々が泊まられていたし、近隣の国からの観光も着実に増えているようだ。
 40分ほどの遊覧船は、十和田湖をぐるっと回ってくれるが、緑が続く湖岸の景色はあまり変化がない。

 バスは、十和田湖の縁を巡ってから、緑一杯の国道102号線を外れて、ランプの宿青荷温泉に向かう。国道102号線を外れてからは、谷底に転げ落ちるように急坂を下っていく。
 谷底の幅10mほどの川沿いにある一軒宿は、ランプの宿という文字通り電気が通じている気配はない。スマホももちろん通じない。翌日の朝まで、電気のない夜を経験することになった。たまにはいいもんだ。
 この湯には、滝を見ながら浸かれる「滝見の湯」という露天風呂がある。泉質は炭酸泉であり、透明度の高い綺麗な湯である。風呂は、宿の敷地内に 5つありそのうち 2つが露天風呂である。宿の入り口にある「健六の湯」は、内湯ながら窓越しにせせらぎが見える最大の風呂であり、ゆっくりと手足が伸ばせる。
 LED 電球に慣れた眼には、ランプだけの夕食ははじめのうちは、何を食べているのかよくわからないが、段々と目が慣れてわかるようになってくる。

 翌日、八甲田で有名な酸ヶ湯(すかゆ)温泉に向かった。ここの公衆浴場は千人風呂といわれる混浴の広い風呂がある。男女の区分は、低い衝立があるだけである。
 泉質は、酸性硫黄泉(含石膏、酸性硫化水素泉) であり、白く濁っている。酸性がかなりキツイらしい。誤って金属製のバンドの腕時計をしたまま風呂に入ってしまったが、今も動いているところを見ると被害はなかったらしい。
 宿は、八甲田山中の一軒宿で登山帰りに立ち寄る登山客も多いということだ。入浴後、付近を散策してみると、日曜日とあって山登りの服装をした老若男女と多く出会った。

 名古屋に帰る二人(LCC のFDA は、昼前にしか便がない)を青森空港に送って、「青森県観光物産館アスパム」に休息する。りんご以外は土産に買うものもなく、隣接する青森港を見渡せる木製の散策デッキを歩いてみた。近くにねぶた会館があったが、見学する時間がなかった。
 東京に帰る仲間と新青森駅で別れた後、バスは大阪に帰る二人を青森空港まで送ってくれた。 天気に恵まれ、秘湯と緑にどっぷりと浸った、気の合う仲間との思い出に残る楽しい旅であった。

 行程地図を例によって Google Maps API で作ってみた。前回に作成して以来に、マップタイプに地形図がついかされているので、地形図で表現してみた。青荷温泉が、いかに谷底にあるかがよく分かるように思う。



 この旅行では、野鳥の姿をあまり見かけず、写真にも収めることができなかったが、蝶については、何種類かの写真をとることができた。名前を YAMAKO さんに同定してもらうと、こちら関西では見かけない蝶がほとんどであった。

旅行中に見かけた蝶・トンボ
アキアカネ;クリックすると大きな写真になります。 アキアカネ:葛温泉
2014/9/6
Fujifilm HS60EXR
50.9mm 1/160s f/5.0 ISO200
メスグロヒョウモン♂:葛温泉;クリックすると大きな写真になります。 メスグロヒョウモン♂:葛温泉
2014/9/6
Fujifilm HS60EXR
138.4mm 1/160s f/5.6 ISO320
ヒメキマダラヒカゲ:葛温泉;クリックすると大きな写真になります。 ヒメキマダラヒカゲ:葛温泉
2014/9/6
Fujifilm HS60EXR
43.9mm 1/200s f/5.0 ISO200
クモガタヒョウモン:十和田湖;クリックすると大きな写真になります。 クモガタヒョウモン:十和田湖
2014/9/6
Fujifilm HS60EXR
55.0mm 1/900s f/7.1 ISO200
メスグロヒョウモン♀:十和田湖;クリックすると大きな写真になります。 メスグロヒョウモン♀:十和田湖
2014/9/6
Fujifilm HS60EXR
55.0mm 1/480s f/5.6 ISO200
ウラギンヒョウモン:酸ヶ湯;クリックすると大きな写真になります。 ウラギンヒョウモン:酸ヶ湯
2014/9/7
Sony SO-04E
4.1mm 1/160s f/2.4 ISO40


2013年9月11日

隠居の旅:奥飛騨の露天風呂を巡る (1)下呂温泉


 露天風呂研究会(略してロテ研)なる集まりがある。年一回、某情報システム研究会の東京・名古屋・大阪で役員をしていた(している)皆さんとの懇親旅行に、そのような名前が付いている。いつも露天風呂に入ることと地酒などを楽しむことがメインである。
 毎回熱心に世話してくれる幹事さんがいて、下見までしてもらっている。今回は奥飛騨温泉郷で露天風呂に入ることがメインであるが、バスを借りきってやってきた東京組と名古屋・大阪組とは高山で集合し、一泊する。
 翌日は、名古屋・大阪組も東京組のバスに便乗し、世界文化遺産の白川郷を観光し、その後奥飛騨温泉郷にある【槍の郷】という宿に、宿泊する。
 翌3日目、天気が良ければ新穂高ロープウェイで西穂高まで上がり、北アルプスの絶景を見る予定である。ところが、3日目は朝から本降りとなって、ロープウェイは諦め、日帰り入浴を提供している露天風呂を巡ることになった。雨のお陰で、研究会本来の味を満喫することになった。

 一日目、大阪・名古屋組は、高山本線で高山を目指したが、幹事の計らいで、途中【下呂】に下車し、下呂の風呂を楽しむ計画をしてくれた。
 日本三名泉の一つと言われる下呂温泉には、沢山の温泉旅館があり、1200円で、「湯めぐり手形」を手に入れれば、これらの温泉のうち3箇所に入浴できるシステムになっている。ただし、ほとんどの旅館は午後の限られた時間となっている。午前に入れるのは、【白鷺の湯】などの温泉施設である。
 名古屋駅を8時30分すぎに出発し、下呂に着いたのは10時過ぎであったから、まず白鷺の湯に入浴した。さほど広くない檜の内湯のみであるが、飛騨川を見下ろしながらの朝湯は贅沢である。
 昼食は、【ひさご】というそばやで、しめじなどのきのこがいっぱい入った「きのこそば」を食した。幹事のおすすめ、第二の湯は、【湯之島館】という昭和天皇が泊まられたことのあるという老舗旅館の露天風呂である。この湯に歩いていく途中で、下呂温泉を一望できる温泉寺を参詣していこうという。
 玄関から曲がりくねった廊下を伝って辿り着く露天風呂は老舗旅館の湯というだけあって、きれいな庭園の中にある池という感じである。9月になったとはいえ昼下がりの強い日差しを浴びながらの露天風呂もなかなか乙なものである。

下呂温泉散策地図
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