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2022年9月 9日

入笠すずらん山野草公園 ③ 7月28日

正午になった。少し雲行きが怪しくなってきたが、まだ、空は明るいのでもう少し撮ろう。入笠山へ登られたKさんは雨に降られないか、ちょっと心配である。
 小一時間粘ってみたが、目新しい成果は何もなかった。Kさんから、1時に少し遅れるとの電話があったが、撮影は切り上げ、山頂カフェの椅子に座っていると、1時少し過ぎにKさんが戻ってこられた。雨に降られなくてよかった。
 アイスコーヒーを飲んで一休みしてから、ゴンドラに乗って駐車場へ下りる。途中、談合坂のS.Aは混んでいたが、帰りもスムーズに走れ、6時まえに横浜に到着できた。秋になる前に高原のタテハチョウを狙ってもう一度チャレンジしたいなと思う。

000_220728411 X700 ◎入笠山 RX10M4.jpg
エゾカワラナデシコに来たキアゲハ  2022年7月28日
長野県諏訪郡富士見町 富士見パノラマリゾート「入笠すずらん山野草公園」

042_220728490 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 42.ウラギンヒョウモン♂ -4
きれいな個体である。ウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンの同定は翅表では難しいが、この個体は前翅の性標が濃く出ているのでウラギンヒョウモンと思われる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 640 ) 露出補正 なし
043_220728500 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 43.ミドリヒョウモン♂ 2頭
ミドリヒョウモンは撮り飽きてきたが、そこへ2頭ならんで止まってくれた。両方にピントが合うようにカメラの位置を移動する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO 160 ) 露出補正 なし
044_220728202 X800 ◎入笠山 ギンボシ Z50 18-140.jpg 44.ギンボシヒョウモン♂ -2
ウラギンヒョウモンの裏面と比べるとギンボシヒョウモンの裏面後翅の緑色は淡い。そして、後翅前縁に並ぶ銀紋はウラギンが5っなのに対しギンボシは4っである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 500 ) 露出補正 なし
045_220728211 X800 ◎入笠山  Z50 18-140.jpg 45.ウラギンヒョウモン♂ -5
ギンボシヒョウモンもウラギンヒョウモンも、ヒヨドリバナには来ない。専らノアザミに止まって吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 400 ) 露出補正 なし
046_220728217 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 46.アサギマダラ♀ -2
アサギマダヒヨドリバナ(鵯花)のほかには吸蜜に来ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 89mm ISO 280 ) 露出補正 なし
047_220728221 X800 〇入笠山 Z50 18-140.jpg 47.アサギマダラ♀ -3
カメラを縦位置にして撮った。背景に奥行きが出た。黄色いキオンの花や、ノアザミも近くに咲くが、ヒヨドリバナ以外見向きもしない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 61mm ISO 280 ) 露出補正 なし
048_220728224 X800 〇入笠山 レンゲショウマ Z50 18-140.jpg 48.レンゲショウマ -2
小さな提灯のような形をした蕾が可愛い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 65mm ISO 4000 ) 露出補正 なし
049_220728229 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 49.アサギマダラ♀ -4
花からふわっと飛び立つところを狙うがなかなかチャンスがない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 65mm ISO 1800 ) 露出補正 なし
050_220728234 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 50.アサギマダラ♂ -9
花の色に少し赤みがあるので、フジバカマかなと思ったが、葉の形を見てやはりヒヨドリバナだと思う。ヒヨドリバナ(鵯花)の名の由来はヒヨドリが里に下りてきて鳴く頃に咲くのでヒヨドリバナと呼ばれたとする説が有力で、フジバカマは花の色が藤色で、形が袴を帯びているように見える事から来ているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 52mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
051_220728240 X800 ◎入笠山 オオウラギンスジ Z50 18-140.jpg 51.オオウラギンスジヒョウモン♂ -1
夏の高原を代表するヒョウモンの仲間、本日5種目である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 63mm ISO 4500 ) 露出補正 なし
052_220728248 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 52.ヒメキマダラヒカゲ
ちょっと雌雄の同定が難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 4000 ) 露出補正 なし
053_220728253 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 53.ウラギンヒョウモン♀
ウラギンヒョウモンの雌はまだ多くは飛んでいない。発生初期だと思う。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO 320 ) 露出補正 なし
054_220728503 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 54.シモツケ(下野)
和名のシモツケ(下野)は最初に下野国、現在の栃木県で発見されたことに由来する。他でも見ることはあるが、こんなにきれいな赤紫(濃紅色)の花は初めて見た。wikipediaによると、新しい枝の先に頂端が平らな複散房形花序に多数の花を付ける。両性花で、香気があり、花の直径は3 - 6 mm。花の色は濃紅色、紅色、薄紅色、稀に白色などがある。花弁は5個、楕円形 - 広楕円形で、長さ2.5 - 3.5 mm、幅1.5 - 3 mm。雄蕊は25 - 30個で花弁よりも長い。雌蕊は5個、花柱は無毛で長さ1 - 1.5 mm とあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 34mm ISO 160 ) 露出補正 なし
055_220728263 X800 ◎入笠山 ウラジャノメ Z50 18-140.jpg 55.ユウスゲ(夕菅)に止まるウラジャノメ
ユウスゲという名は、花が夕方に開き翌日の午前中にしぼみ、葉がスゲに似ていることに由来する。別名が、キスゲというそうだ。ウラジャノメは最盛期を過ぎているようだが、比較的きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 72mm ISO 320 ) 露出補正 なし
056_220728506 X800 入笠山 RX10M4.jpg 56.クルマユリ
コオニユリとクルマユリは良く似ている。コオニユリの葉は茎から互い違いに生えるているのに対し、クルマユリは放射状に生えているという。 これはクルマユリのようだ。また、コオニユリの雄しべは茶色で、クルマユリはオレンジ色だ。箱根湿性花園ではコオニユリが咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 213mm ISO 500 ) 露出補正 なし
057_220728511 X800 ◎入笠山 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 57.オオウラギンスジヒョウモン♂ -2
ヒヨドリバナに来たオオウラギンスジヒョウモン。箱根の湿性花園では、黄色いカセンソウ、ピンクのチダケサシ、白いヌマトラノオで吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 175mm ISO 1600 ) 露出補正 なし
058_220728281 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 58.オオウラギンスジヒョウモン♂ -3
これもオオウラギンスジヒョウモンだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 175mm ISO 1250 ) 露出補正 なし
059_220728519 X800 ◎入笠山 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 59.オオウラギンスジヒョウモン♂ -4
空が暗くなってきた。そろそろKさんが下りてくる午後1時になる。最後はオオウラギンスジヒョウモンになった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO 1250 ) 露出補正 なし


2011年8月 9日

雨の栂池自然園 7月28日


 7月27日、新宿から夜行バスに乗って、信州は栂池自然園へ行ってきた。この日の天気予報は曇・小雨で、外れることを期待したが、どうやら悪いほうへ変わってしまった。28日、朝7時前に栂池高原バス停に到着した。
 ここからゴンドラリフトとロープウェイで海抜1800mの栂池自然園に上がる。上も雨だった。時々明るくなるが、また激しく降る。雨具は持参していたので、自然園の散策をした。しかし、北アルプスも全く見ることができないし、もちろん蝶も飛ばないので、広い栂池自然園の半ばまで行って戻ることにした。
 ツアーで来られたのだろうか、グループで歩いている人たちがだんだん多くなってきた。11時半ごろ、下りのロープウェイに乗り、来年にでももう一度来ることを想い、栂池高原バス停まで下りて来て昼飯にした。13:30に帰りのバスは出発した。

 今回は近畿日本ツーリスト社のホームページを見て、「夜発日帰り 栂池自然園ハイキング」というのを申し込んだ。てっきり、所謂グループツアーと思っていたら、そうではなく、ほかの会社が運行する「さわやか信州号」といういわば乗合バスの往復と、栂池のゴンドラリフト・ロープウェイの往復のチケット、および栂池自然園入園料がセットで販売されたのだった。
 往路は、早く着きすぎては困るので、一般道も走り、夜明けごろには道の駅で1時間ほど停車したりして時間調整をしたバスは、白馬でほとんどの人が下車、最後、乗客は私たち2人のみになって、栂池高原に到着した。
 復路は、13:30に栂池高原を出発、八方尾根の白馬、五竜、黒部ダム入口の扇沢、大町、穂高を廻り、それぞれで数名ずつのお客さんが乗車された。新宿西口に到着したのは夜の7時半ごろだったろうか。往復で14時間くらいバスに乗っていたことになる。新宿から横浜まではグリーン車、横浜から自宅まではタクシーとなってしまった。

1.ゴンドラリフト 栂池高原駅
バスを降りて、広い駐車場の前を通ってゴンドラリフト「イブ」の栂池高原駅に着いたのが、朝の7時だった。雨はしっかり降っている。ゴンドラリフトの駅でリュックから雨具を出して着込んだ。今日は蝶は飛ばないので D300 はビニール袋に入れて布のケースで保護し、リュックにしまい込んだ。このカットはポケットに入っていた IXY900 で撮ったが、あとは、G12 だけにした。ゴンドラリフトの駅には3時間ごとの天候予報が掲示されているが、今日、明日ともすべて「雨」になっていた。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/250秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
ゴンドラリフト 栂池高原駅;クリックすると大きな写真になります
2. ゴンドラリフト「イブ」
リフトは平常通り運行されている。栂池高原駅(麓の駅)が標高831mである。ここから、20分間乗って標高1,560mの栂の森駅まで上がっていく。視界は全く不良であるが、ともかくは栂池自然園までは行こう。G12のISO感度をautoからISO400固定に変更した。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/640秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
ゴンドラリフト「イブ」;クリックすると大きな写真になります
3.ゴンドラの中から
ゴンドラは栂池高原駅を離れる。窓ガラスに雨があたる。栂池ゴンドラリフト「イブ」は、1982年日本初の6人乗りゴンドラリフトとして誕生したという。途中駅を通過して、栂の森駅までの距離は4,121mで日本最長とのこと。その規模はスイスのグリンデルワルドで乗ったゴンドラリフトに遜色ないと思った。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/160秒 18.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ゴンドラの中から;クリックすると大きな写真になります
4.栂池ロープウェイ
ゴンドラリフトの終点である栂の森駅から乗り継ぐロープウェイの栂大門駅まで遊歩道を歩く。天候が良ければ蝶が飛びそうな環境だ。さすがに天候が悪く、朝も早いので、71人乗りのロープウェーは、私たちの貸切となった。約5分で自然園駅に到着する。栂池ゴンドラリフト「イブ」と栂池ロープウェイの往復運賃と栂池自然園の入園料がセットで大人ひとり3,300円だ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/100秒 6.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
栂池ロープウェイ;クリックすると大きな写真になります
5.白馬乗鞍岳斜面
ロープウェイの終点駅から、高層湿原である栂池自然園の入口へと歩く。正面に雪渓を残した山の斜面が見えた。晴れていれば、この奥に白馬乗鞍岳が見えるらしい。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/800秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
白馬乗鞍岳斜面;クリックすると大きな写真になります
6.栂池自然園入口
栂池自然園の入口にある「栂池山荘」の食堂で朝食にしようと思ったが、まだ食事は何もできないという。場所を使わせてもらって、持参したおにぎりを食べてよいか尋ねたところ、こころよく「空いているのでどうぞ」と言われた。もちろん、おにぎりは野外で食べるつもりで持参したが、この雨ではままならない。食べ終えて、歩き始めたのが8時半過ぎだった。雨の中を雨具を付けて、傘をさして歩く人たちが先行していた。ここは標高1,869mである。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 21.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
栂池自然園入口;クリックすると大きな写真になります
7.ワタスゲ
湿原には雨に濡れたワタスゲの花穂があった。濡れた犬の毛のようになっている。晴れていれば、この向こうに白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳が見えるのだろうなと想像してみる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ワタスゲ;クリックすると大きな写真になります
8.キヌガサソウ
始めてみるきれいな花だった。花の写真は晴れた日よりも曇りや雨の日が良いという。ISO400で撮っているがほとんどザラツキを感じさせない。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
キヌガサソウ;クリックすると大きな写真になります
9.風穴
標高1,870mのところに「風穴」があった。夏でも涼しい風が吹いているという。残雪があり、岩にはつららが下がっている。置いてある温度計は 6℃~7℃ を示していた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/25秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
風穴;クリックすると大きな写真になります
10.ベニバナイチゴの花
亜高山帯から高山帯に生育するという。実は食べられるらしい。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/80秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ベニバナイチゴの花;クリックすると大きな写真になります
11.ニッコウキスゲの群落
ニッコウキスゲが咲く湿原が現れた。散策する人たちの雨具がカラフルである。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 8.9mm ISO400 ) 露出補正 なし
ニッコウキスゲの群落;クリックすると大きな写真になります
12.チングルマの花穂
チングルマは花芯が黄色で白い5つの花弁がある直径3cmくらいの可憐な花を咲かせる。北海道の大雪山で見たことがある。これは花が終わった後の花穂(実)である。チングルマの名は稚児がもつ風車(稚児車)に似ていることに由来するという。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
チングルマの花穂;クリックすると大きな写真になります
13.ニッコウキスゲ
雨のしずくを付けたニッコウキスゲの花は奇麗だった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/500秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ニッコウキスゲ;クリックすると大きな写真になります
14.モウセンゴケ
手前に見える赤茶色の花のようなのがモウセンゴケだ。モウセンゴケは食虫植物の一種で、葉にある粘毛から粘液を分泌して虫を捕獲するという。花のように見えるのは捕虫葉である。また、モウセンゴケは湿原に生育する多年生の草本であり、とくに高山植物ということではなく、北半球の温帯を中心に広く分布するとのこと。マクロで撮っておけばよかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
モウセンゴケ;クリックすると大きな写真になります
15.ヒオウギアヤメとニッコウキスゲ
紫色の花がヒオウギアヤメでその花は所謂アヤメより小さい。この花は先日、八ヶ岳の観音平へ行った時にも見かけ、ヒメキマダラセセリが吸蜜していた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヒオウギアヤメとニッコウキスゲ;クリックすると大きな写真になります
16.クルマユリ
美しいクルマユリを自然園のいたるところで見ることができた。雨滴が写り込んでしまった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
クルマユリ;クリックすると大きな写真になります
17.蝶は飛ばないが・・・
11時ごろ、自然園を後にして、ロープウェイの駅へ歩いて行った。蝶は飛ばないが、小さな甲虫たちは元気に花に集まっている。この虫の名前はわからないが、きれいなので撮ってみた。オートフォーカスでこのような状況でピントが合わせられるか、試してもみたかった。虫の大きさは1cm あるかないかである。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/400秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
蝶は飛ばないが・・・;クリックすると大きな写真になります
18.ヒメシジミ
12時15分、ロープウェイ、ゴンドラリフトに乗って、栂池高原のバス停まで下りてきた。帰りのバスに乗るため、午後1時15分にバス停集合だったのでまだ時間がある。「ふるさと」という食堂で、蕎麦を食べた。食べ終わってバス停に戻ると私たちの乗るバスが待っていた。発車までの時間、駐車場の脇にある草むらに何かいないかと目を凝らしていると、小雨の中、ちらちらとシジミチョウが飛んでいる。この日に撮った唯一の蝶の写真である。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 +1.0段
ヒメシジミ;クリックすると大きな写真になります
19.おまけ 諏訪湖SA
帰りのバスは諏訪湖SAで休んだ。もう午後5時である。栂池高原からここまで3時間半もかかっている。それはともかくとして、諏訪湖を眺めるとアオコが発生していた。富栄養化が進んで微細藻類が大発生し、水面を覆うようになっているのだろう。諏訪湖SAを出発し、途中、石川PAでトイレ休憩をとったあと、無事、新宿駅西口に到着した。ちょっとハードな夜行日帰りだった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/800秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
諏訪湖SA;クリックすると大きな写真になります


2009年8月 9日

月山と鳥海山山麓 その3

 日本海に面した「象潟シーサイドホテル」で昼食をとった後、再び鳥海山山麓へ向かい、鳥海山の伏流水を抱える「獅子ヶ鼻湿原」を約2時間かけて散策をした。2人のガイドさんが付いてくれて説明をしてくれた。
 午後3時半にバスに戻り、帰路に着いた。国道7号線から今ツアーで4度目の山形自動車道を通り、東北自動車道で郡山に着いたのが8時過ぎ、新幹線で東京駅に着いたのは夜10時を過ぎていた。
ヒヨドリバナとオオウラギンスジヒョウモン:クリックすると大きな写真になります 8.ヒヨドリバナとオオウラギンスジヒョウモン
歩き始めて、森の中の道に入る手前の開けたところに、ヒヨドリバナが一群となって咲いていた。そこに数頭のヒョウモンたちが吸蜜にきている。ガイドさんが先導する一行と離れてしまうので、あまりじっくりと撮ってはいられない。戻ってきたときに再度狙ってみよう。ウラギンスジヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモンは同定が難しい。また、メスグロヒョウモンの♂も同じように見える。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
クルマユリ:クリックすると大きな写真になります 9.クルマユリ
私は花の写真は旨く取れないが、路傍に可愛らしいクルマユリが咲いていたので撮った。暗いと思ったので絞りを少し開いたが、それでもASAは1100に上がっていた。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F4.2 1/125秒 ASA1100 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
鳥海マリモ(1):クリックすると大きな写真になります 10.鳥海マリモ(1)
ここ獅子ヶ鼻湿原は「鳥海マリモ」と「奇形のブナ」が売りである。鳥海マリモは阿寒湖のマリモとは違うようだ。伏流水の激しい水流が密生するコケを球状に絡めて「鳥海マリモ」を形成するという。ヒラウロコゴケ、ハンデルソロイゴケなど、学術上でも注目される貴重なコケがほとばしる流れの中に群生する。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/125秒 ASA900 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
鳥海マリモ(2):クリックすると大きな写真になります 11.鳥海マリモ(2)
前の写真とほぼ同じところであるが、落ち葉が溜まってしまって美しさを損ねている。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/125秒 ASA640 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
奇形ブナ 「燭台」:クリックすると大きな写真になります 12.奇形ブナ 「燭台」
「燭台」と名が付けられたブナの奇形。横に伸びた奇形の幹がローソク台に似ているところからこの名がある。また、ニンフ(森の妖精)が座れるような形になっているところから別名「ニンフの腰掛」とも呼ばれている。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/60秒 ASA1600 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
炭焼き釜:クリックすると大きな写真になります 13.炭焼き釜
奇形のブナは100本以上はあるという。なぜ、ブナの奇形がこの森にこんなに沢山あるのか。病気説のほかに「炭焼き説」がある。ブナは、明治の中ごろまではもっぱら蒔や炭の材料で、かって炭焼きが行われたこの地域では、深い雪の上に出た幹を伐って利用した。これを何年も繰り返すうち、その周囲がコブになって盛り上がった・・・ということらしい。奇形のブナは地上2~3mのところにコブがあるのも頷ける。コブから上にはまっすぐに何本かに分かれて幹が伸びている。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/50秒 ASA1600 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
奇形ブナ 「あがりこ大王」:クリックすると大きな写真になります 14.奇形ブナ 「あがりこ大王」
「あがりこ」はこのあたりの方言で、"芽が上がる"ことに由来する。このひときわ大きな「あがりこ大王」は樹齢おおよそ三百年。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F4 1/125秒 ASA500 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
再びオオウラギンスジヒョウモン:クリックすると大きな写真になります 15.再びオオウラギンスジヒョウモン
再び、森へ入るときに通ったヒヨドリバナの咲くところに戻ってきた。多くのヒョウモンたちが花から花へと飛び回っているが、オオウラギンスジヒョウモンとミドリヒョウモンの2種だけのようだ。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/160秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
ミドリヒョウモン:クリックすると大きな写真になります 16.ミドリヒョウモン
こちらはミドリヒョウモン。すこし擦れて新鮮さがうすれてきている。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
庄内平野:クリックすると大きな写真になります 17.庄内平野
午後4時半、バスは庄内平野の中を走る。広々として緑が美しい。このあと、しばし眠り込んでしまった。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F4 1/400秒 )