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2021年12月29日

原鉄道模型博物館 2 of 4 ジオラマを走る日本の車両 11月27日

原信太郎さんのコレクションは約6,000両と言われるが、展示されているその代表的な模型を見終えて、いよいよ、いちばんテツモパークと呼ばれるジオラマを走る鉄道模型を楽しむ時間に入る。ここは写真撮影が許可されている。
 世界最大級と言われるいちばんテツモパークは、30m x 10m の1周約70mという大きさで、1番ゲージという軌間45mmのレールが6路線あり、1周の長さは約70mで、全線路の長さは約450mある。そのジオラマを本物の車両が本物の街を走るように、鉄道模型が走り、見ている者を魅了する。
 ジオラマを数々の鉄道の車両が走るが、まずは日本の車両に注目する。
 横浜の原鉄道模型博物館は2012年に開設された。さっそく足を運んだが、素晴らしさに魅了され、早速購入した原信太郎さんの著書「原信太郎 鉄道模型のすべて 技術の極み、躍動美」を購入した。勝手ながら、ブログの記述はその著書の内容を参照・引用させていただいている。

000_211127299 X700 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg
ジオラマを走る相鉄線新型車両 リオン駅を通貨 2021年11月27日 原鉄道模型博物館

010_211127096 X800 〇原鉄道模型 京福電気鉄道 3 RX10M4.jpg 10.京福電気鉄道 No.3
13歳の時にブリキ缶を材料に第1号となる模型を作られたそうだが、この京福電気鉄道 No.3 は1978年に原鉄道模型(シャングリラ鉄道)で制作された。著書の説明には。「最初は2本ポールだったが、その後パンタグラフに改造した。模型の台車は、本物はドイツのマン社製だったが、色気がないので高野山鉄道の登山用のものを流用した。」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 43mm ISO3200 ) 露出補正 なし
011_211127129 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 11.国鉄 ED16形がけん引する旅客列車 -1
1931年上越線清水トンネル開通に合わせて製造された電気機関車だそうだ。私はこのED16形という電気機関車は、南武線で時々見たことがある。wikipediaによれば、本形式は最後に18両全機が立川機関区に集められ奥多摩駅 - 浜川崎駅間などで運転される青梅線・南武線の石灰石列車の牽引に使用されたからだ。1984年(昭和59年)6月19日をもって全車廃車となった。国鉄初期の旧型電気機関車としては実に53年間の長きにわたって運用された長命な形式であった。原鉄道模型博物館では、国鉄の旧形客車を牽いて走行していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 34mm ISO3200 ) 露出補正 なし
012_211127130m X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 12.国鉄 ED16形がけん引する旅客列車 -2
原鉄道模型博物館のジオラマでは、スハ43など国鉄の旧形客車を牽いて走行していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/320秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013_211127196 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 13.国鉄 ED16形がけん引する旅客列車 -3
ジオラマの駅を通過するところだが、プラットフォームにいる人などフィギュアがとてもリアルである。高架下の自動車などのクラシックな車が良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 38mm ISO3200 ) 露出補正 なし
014_211127307 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 14.国鉄 ED16形がけん引する旅客列車 -4
原鉄道模型は架線から集電している。パンタグラフも機能するように作られているが、架線集電のための材料は日本では手に入り難いため自作されたのだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 なし
015_211127314 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 15.国鉄 ED16形がけん引する旅客列車 -5
貨物列車とすれ違う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 46mm ISO3200 ) 露出補正 なし
016_211127329tm X800 ▲原鉄道模型 RX10M4.jpg 16.国鉄 ED16形がけん引する旅客列車 -6
いちばんテツモパークのジオラマは、照明も工夫されている。写真を撮るには少々つらいのだが夜景も演出される。客車の室内には明かりが灯る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/100秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
017_211127335 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 17.国鉄 ED16形がけん引する旅客列車 -7
鉄橋を渡る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/125秒 25mm ISO3200 ) 露出補正 なし
018_211127339 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 18.国鉄 ED16形がけん引する旅客列車 -8
列車が通過すると信号が赤に変わる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 73mm ISO3200 ) 露出補正 なし
019_211127358 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 19.国鉄 ED16形がけん引する旅客列車 -9
DB(ドイツ国鉄)のV200形ディーゼル機関車がけん引する貨物列車と行きかう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO2000 ) 露出補正 なし
020_211127359 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 20.国鉄 ED16形がけん引する旅客列車 -10
夜間の照明演出の間はシャッタースピードが遅くなってしまう。向こう側のプラットフォームに入っているのは、箱根登山鉄道タイプと称される3両編成だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/80秒 21mm ISO2000 ) 露出補正 なし
021_211127274 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 21.箱根登山鉄道 チキ2形 -1
この車両は箱根登山鉄道の雰囲気を取り込んだシャングリラ鉄道(原鉄道模型)の創作模型である。1970年に制作されている。この車両は12時半からの運転予定になっていて、走行を見ないで退出しまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 29mm ISO1200 ) 露出補正 なし
022_211127275 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 22.箱根登山鉄道 チキ2形 -2
箱根登山鉄道の電車が停車しているホームで、4人に人がそれぞれくつろいでいる。このフィギュアがとてもリアルである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 なし
023_211127344t X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 23.箱根登山鉄道 チキ2形 -3
先に見てきた展示室に、箱根登山鉄道 チキ1形 チキ1 が展示されていた。原信太郎さんは幼いころに祖母と最も急な勾配の箱根登山鉄道に乗った。うなりを上げるモーターの力強さ、急カーブの続く山道、そして万全のブレーキ装置、自分と同じ1919年生まれのこの電車が大好きになったという。手前に見えるくらっひくな自動車の模型が素晴らしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO1600 ) 露出補正 なし
024_211127198 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 24.阪神電気鉄道301形 301
ジオラマのいちばん奥に、外周を走る線路の内側に円周のレールがあるが、ここを単行の車両が走る。この日、私がいた時間には 阪神電気鉄道301形 301 が走行していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 65mm ISO3200 ) 露出補正 なし
025_211127182 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 25.相模鉄道 12000系 -1
マレー型の蒸気機関車が牽く貨物列車が走っていた2番内回りの線路を、11時ごろから相模鉄道の新型車両12000系が走行を始めた。相模鉄道は私が横浜から自宅の最寄り駅星川迄利用する路線である。2019年11月14日(木)から、相鉄・JR直通線開業を記念し、新型車両12000系の1番ゲージ模型の走行を開始しがアナウンスされていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 39mm ISO3200 ) 露出補正 なし
026_211127228 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 26.相模鉄道 12000系 -2
wikipediaによれば、本線及びいずみ野線に加え、2019年(令和元年)11月30日開業の相鉄新横浜線の一部区間(西谷駅 - 羽沢横浜国大駅間)及びその先の相鉄・JR直通線対応車両Jとしてのの運用を想定し投入された。同年度末までに全6編成が製造されている。「YOKOHAMA NAVYBLUE」の塗装が採用されている。なお、12000系が営業運転を開始する前に、2022年度下期に開業予定でである相鉄・東急線対応車両として、先行して20000系が2018年(平成30年)2月11日に横浜駅10時30分発の特急海老名行きより営業運転を開始している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 78mm ISO3200 ) 露出補正 なし
027_211127236 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 27.相模鉄道 12000系 -3
ジオラマの線路をそれなりのスピードで走行する編成を1/160秒では、止めることが出来なかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/160秒 26mm ISO3200 ) 露出補正 なし
028_211127255 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 28、相模鉄道 12000系 -4
「YOKOHAMA NAVYBLUE」の塗装は、照明が落ちるとピントが合わせ難くなる

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/100秒 23mm ISO3200 ) 露出補正 なし
029_211127294 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 29.相模鉄道 12000系 -5
動体ブレはしているが、スポットライトを浴びたように撮れた。実際の相鉄線もこういうところを走ってくれると楽しいのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/200秒 23mm ISO3200 ) 露出補正 なし
030_211127403 X800 〇原鉄道模型 RX10M4.jpg 30.HOゲージ 横浜ジオラマ
いちばんテツモパークのジオラマを抜けると左手に横浜ジオラマと称される、横浜の今昔を再現したHOゲージの部屋があった。原鉄道模型博物館の見どころガイドには、かっての横浜駅周辺の様子や、馬車道や中華街エリアなど、横浜の町並みが再現されていると記されていた。写真は現在の桜木町駅の高架ホームと想像できる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/60秒 78mm ISO3200 ) 露出補正 なし


2021年12月25日

原鉄道模型博物館 1 of 4 11月27日

前回、原鉄道模型博物館へ行ったのは、2017年11月だった。その後、久しぶりに行って見ようと思って、ホームページを開いてみると、コロナ感染防止のため閉館になっていた。
 今年も秋になってようやくコロナ感染者数が減少し、10月1日に緊急事態宣言も全面解除となって、原鉄道模型博物館は10月14日に営業再開された。ただ、密にならないように、事前にチケットの購入が求められる。久しぶりに行って見たくなって、11月27日の10時の予約をとった。
 当日は開館時間前に10名ほどの列が出来ていた。子供さんを連れて来られているかたもいるが、むしろ大人の入場者が多い。この日は SONY RX10M4 を携行する。写真を撮りながら2時間ほど滞在した。写真撮影は許可されている。

000_211127004 X700 〇原鉄道模型博物館 DSC04018.jpg
JR九州の観光列車「在る列車」の原型となった模型のこと 2021年11月27日 原鉄道模型博物館

001_211127002 X800 原鉄道模型博物館 DSC04018.jpg 1.「在る列車」
wikipediaを見ると、明治時代末期に九州鉄道がアメリカ合衆国のJ.G.ブリル社より輸入した豪華客車のイメージを持たせて設計された車両とあるが、写真が原信太郎さんが制作したその模型である。 今回のJR九州の観光列車である「在る列車」の専用車となった車両は、四国旅客鉄道(JR四国)で2011年4月に廃車となったキハ47形気動車のキハ47 176・1505を譲り受け小倉総合車両センターで改造した2両編成 で、2015年7月18日に報道関係者向けに公開され、同日小倉総合車両センターから出場した。その車両は世界的に著名な鉄道模型愛好家の原信太郎が製作した模型をベースに、次男で原鉄道模型博物館副館長である原健人の監修のもと、水戸岡鋭治がデザイン・設計を行ったと記されていた。列車名の「或る列車」は、この車両のコンセプトの基となった豪華客車に対して当時の鉄道趣味者が付けた呼び名である。また、キーワードの"ARU"には A - AMAZING(「素晴らしい」九州の魅力を広く紹介) R - ROYAL(「豪華な」デザイン、「素晴らしい」スイーツコース) U - UNIVERSAL(「世界中の」「皆さま」に愛される列車を目指して)の意味が込められている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/200秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし
002_211127030 X800 〇原鉄道模型博物館 DSC04018.jpg 2.ブダペストの地下鉄
電車を使った地下鉄として、世界最古のハンガリーの首都ブダペストの地下鉄1号線が開業時に導入した木造車両の模型。私が2009年11月に中欧旅行をした折、ブダペストでその古い駅舎跡を見たようなな記憶があるが定かではない。一号線は2002年に世界文化遺産の一部になった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/320秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
003_211127033 X800 〇原鉄道模型博物館 DSC04018.jpg 3.ボストン高架鉄道の車両
私は路面電車が好きだ。広島とか熊本へ行くとしばしば見とれていることがある。高知の土佐電鉄もいい。ここではケースの中に多くの路面電車の車両が展示されていて、見惚れてしまう。ボストン高架鉄道の車両が何両かあった。wikipediaでは、ボストン高架鉄道は、マサチューセッツ州ボストンとその周辺地域の街路の上、下、を運行する路面電車と高速輸送鉄道だった。 1894年に設立され、最終的にリースと合併によりウェストエンドストリート鉄道を買収し、市内の主要な公共交通機関のプロバイダーとなった。と記されていた。しかしこの車両のことかどうかわからない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO2200 ) 露出補正 なし
004_211127040 X800 〇原鉄道模型博物館 DSC04018.jpg 4.京阪電気鉄道60号 びわこ号
説明板には、1930年代の流線形の流行をいち早く採用し、電力方式の異なる2路線を直通するため、パンタグラフとトロリーポールを持つ。日本初の2車体連接構造を採用して急曲線の輸送力確保を両立した。と記されている。1934年に製造され、現役時代の形式は60型で3編成が製造された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/400秒 48mm ISO3200 ) 露出補正 なし
005_211127044 X800 〇原鉄道模型博物館 DSC04018.jpg 5.阪神電気鉄道 71型
説明板には、1937年に登場した14.5mの路面電車用大型車両。大きな窓と当時関西で流行していた流線形の外観から「金魚鉢」の愛称でも親しまれたとある。1937年に製造されて1975年にい引退した。10両製造され、71号が水明公園(尼崎市水明町)、74号が蓬川公園(尼崎市崇徳院3丁目)、79号が民間企業敷地内(滋賀県)の3両が保存されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/400秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
006_211127058 X800 〇原鉄道模型博物館 DSC04018.jpg 6.パリ・リヨン・地中海鉄道(上)とチェサピーク・オハイオ鉄道の蒸気機関(下)
車 上のパリ・リヨン・地中海鉄道の蒸気機関車は151A型、151A3 (1932年製造)で、蒸気圧の使用効率を高めるため、前後2基、左右合計で4基のシリンダーを搭載している。1,520tの貨車を牽引して1/125の勾配を50km/hで登った。下のチェサピーク・オハイオ鉄道の蒸気機関車 H8型 H8 1601(1941年製造) は、アメリカ東部アリゲーニー山脈を越えるルートで使われた。最大5,200tがけん引可能でウェスト・バージニア州で採掘された石炭の輸送などで活躍した。UP(ユニオン・パシフィック)のビッグボーイを超える強力な機関車と云えると説明されている。展示ケースにはまだまだたくさんの美しい車両たちの模型があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/200秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
007_211127083 X800 〇原鉄道模型博物館 DSC04018.jpg 7.世界の模型店巡り
原信太郎さんは海外旅行をすると鉄道模型店巡りが楽しみだったようだ。ひとたび店に入ると、引っ越しの荷物のような木箱をいくつも持ち帰ったと記されている。海外では鉄道模型は大人の趣味のひとつであるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.4 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
008_211127085 X800 〇原鉄道模型博物館 DSC04018.jpg 8.原信太郎さんの「青年時代満州への旅」
青年時代になると大陸の鉄度を見たいと思うようになる。大学入学前には、北朝鮮の当時最新の鋼製電車である金剛山電気鉄道を見た。1942年には戦争の緊迫感のなか、東京から下関、下関から連絡船で釜山へ連絡船で渡り、釜山から北京へ行き、北京から国際列車「大陸」で奉天(現瀋陽)へ行った。奉天からソ連製の寝台列車で異国情緒溢れるハルピンに到着した。なお、wikipediaによれば、有名な「あじあ号」は南満州鉄道(満鉄)が1934年(昭和9年)から1943年(昭和18年)まで大連駅 - 哈爾濱(ハルビン)駅間の約950kmを連京線・京浜線経由で運行していた特急列車である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.4 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
009_211127090 X800 〇原鉄道模型博物館 DSC04018.jpg 9.貴重なメルクリン社の模型
下の3両の電車模型は20世紀初頭、ドイツのケルン・ボン鉄道が重役15人に記念品として贈るため、ドイツのメルクリン社に発注した15台(45両)のうちの1台(3両)だそうだ。原信太郎さんはこれを1950年にスイスで購入したとのこと。世界で15台しかない希少性に加え、メルクリン社の歴史としても貴重な模型であり、同社から譲って欲しい懇願されたことのある1品という。「メルクリン」は150年以上の歴史を持つ、ドイツの老舗玩具メーカーの名前であり、1895年に最初の鉄道模型を発売して以来、世界中の人たちに愛されて、世界最大級のシェアを持ち続けている。私も子供の頃はあこがれたが、親にねだれるほど安くはなかった。なお、メルクリン社は2009年2月4日 、 資金繰りに行き詰まって裁判所に破産手続きを申請したが、2010年10月 に自己再生をはたしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/200秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし


2016年8月 1日

世界鉄道博 2016 7月22日

7月16日から9月11日まで、パシフィコ横浜で読売新聞社、BS日テレ主催の「世界鉄道博 2016」が開催されていることを知った。子供たちが夏休みに入ってしまうと混むだろうと思い、7月22日に行ってみた。ネットで検索してみると、レイアウトの規模も大きく、原鉄道模型の未公開の車両も出されているという。
 1500円の入場料をお支払いする。入り口の係りの方に「写真を撮っていいですか」と聞いたところ、「OKです」とのこと。
​  左手のエントランス部の世界の鉄道写真ギャラリーはお馴染の櫻井 寛さんの作品​という。左回りに見て歩くが、その左側にZONE-1として、まっすぐに50mにも及ぶ「世界の鉄道模型コレクション」の陳列ケースが並んでいて、、37のケースに約1000両の模型が展示されていた。イギリス、ドイツ、フランす、スイス、イタリア、ベルギーなどのヨーロッパ各国、そして、アメリカ、 日本、オーストラリア、中国の鉄道車両模型が、各ケースにそれぞれ、おおよそ30両ずつ並べられている。原信太郎さんの6000輌にものぼるコレクションの中から、今回はこれまで未公開のHOスケール1150輌が展示されているという。これだけで見に来た甲斐があったと思う。
​  ZONE-2はZONE-1の右側をヨーロッパ、アメリカ、日本の3つのジオラマに分けた「世界の鉄道物語」というエリアがあった。それぞれのレイアウトをOゲージの鉄道模型が走る。
 ZONE-3は「シャングリ・ラ鉄道」の巨大レイアウトだった。実に線路延長650mにもおよぶこのシャングリ・ラ鉄道は、エンドレスを含む28の壮大なレイアウトで、レイアウト上の車輌数はなんと560輌(うち外国型160輌)だそうだ。実際に260輌もの車輌が同時に走るさまは鉄道模型ファンにとってまさに理想郷(シャングリ・ラ)といえるだろう。
  この日はG7Xを携えていった。会場は人工光線だけだが、レンズが明るいのでノーフラッシュで、プログラムオートで「シャッター速度速め」に設定しておいたら、1/500、1/1000でシャッターが切れた。しかし、ISOも6400を上限に上がっていくので画像は少々粗くなってしまった。「シャッター速度普通」で試しておけばよかった。

1.世界鉄道博 2016 エントランス
10時半、それほど入場客は多くない。子供たちが多いと思っていたが、まだ小学校は夏休みが始まっていないのか、母親に連れてこられた未就学児童がほとんどだった。​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1000秒 16mm ISO6400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.プロローグ
蒸気機関車、電気機関車、電車の鉄道写真に迎えられて中に入る。世界地図で描かれた路線図もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.ZONE-2 世界の鉄道物語 ヨーロッパ
ZONE-1のHOゲージ、約1000両の車両模型は後で見ることにして、まず世界の鉄道物語のレイアウトを見ていく。最初はヨーロッパだ。入り口には「イギリスの鉄道のはじまり物語」として、1800年代初期の蒸気機関車の模型が展示されていた。これは実用蒸気機関車の始まりであるロケット号(1829年)だ。 ​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2 1/1000秒 11mm ISO5000) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
4.20世紀の英国の鉄道
レイアウトの手前には、何枚かのパネルがあって興味ある解説がなされている。何といってもイギリスは鉄道発祥の国。しかし、20世紀に入るとドイツやスイスでは電化が進んだが、廉価で良質な石炭が採れ、切通しや橋梁技術など建築土木技術が進展した英国では電化の必要を感じなかったという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1​.8​​​ 1/1000秒 9​​​​mm ISO​3​​200​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.オーストリア、ハンガリー
19世紀にはプロイセン他小国に分かれていたドイツに比べハプスブルグ帝国のオーストリアは欧州屈指の大国だった。ハンガリーは1867年にオーストリアに併合され、オーストリア・ハンガリー帝国となっていた。オーストリアの鉄道では、1998年にユネスコより鉄道施設として最初の世界遺産に指定されたアルプス山脈のゼメリング峠を多数の長いトンネルと、大規模な橋で超えるゼメリング鉄道が有名である。右下の写真は、ヨーロッパ最初のブダペストの地下鉄である。 ​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1​.8​​​ 1/1000秒 9​​​​mm ISO​4000​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.ヨーロッパの鉄道 0ゲージレイアウト
ヨーロッパの鉄道の0ゲージレイアウトでは、3本の列車が走行していた。一番外側をTGVが高速で周回する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/500秒 22​​​​mm ISO​6400​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.待機するTEEの模型​​
1957年に登場し国際列車トランスヨーロッパエクスプレス(TEE)に使用され​​​た当時​​​​​​の西ドイツ製​​​​ ​DB VT11.5 (BR601) TEE ディーゼルカーが、オリエント急行で有名なプルマンの客車と並んで待機している。​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/320秒 37​​​​mm ISO​6400​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.有名な鉄道車両たちの写真
レイアウトのわきの「Shangri-la Railway since1937」というエンブレムの入ったパネルには、ヨーロッパの鉄道の有名な車両の写真が66枚展示されていた。これから見て歩くアメリカの鉄道、日本の鉄道のわきにもそれぞれ66枚の写真が掲示されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1​.8​​​ 1/1​000​​​秒 9​​​​​​​​mm ISO​2000​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9​.ヨーロッパの鉄道の機関車たち
レイアウトのわきには、有名な蒸気機関車、電気機関車、電車の模型が整列している。

​Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/320秒 37​​​​​​​​mm ISO​6400​​​​​​​) 露出補正 なし
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10.アメリカの鉄道
ZONE-2、2番目のアメリカの鉄道のレイアウトに移動する。入り口にある「アメリカの鉄道の始まり物語」にある展示ケースには1830年アメリカ最初の蒸気機関車「トム・サム号」と、この写真の1932年のアメリカ最初の実用蒸気機関車「グラス・ホッパー号」が展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9​​​​​​​​mm ISO​4000​​​​​​​) 露出補正 なし
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11.アメリカの鉄道模型編成と子供たち
お母さんに伴われた幼い子供たちがアメリカの鉄道模型編成を熱心に見ている。夏休みに入ると小学生たちが大勢見に来ることだろう。子供たちにとって鉄道模型は憧れである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/400秒 37​​​​​​​​mm ISO​6400​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.アムトラック
アメリカの鉄道のレイアウトには、アムトラックの車両があった。アムトラック(Amtrak)は、アメリカ合衆国で1971年に発足した、全米をネットワークする鉄道旅客輸送を運営する公共企業体とのこと。アムトラックの名称は、"America"と"Track"(線路、軌道などの意)の二つの語から合成されたものだそうだ。この電気機関車はAEM-7形といい、1978年から1988年にかけてアメリカ合衆国のアムトラックと通勤鉄道に投入された両運転台、車軸配置B-Bの電気機関車である。主要部品の大半はスウェーデンのASEA (現ABB) が製造しており、最終組立はアメリカのGM-EMDで行われたという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/400秒 24​​​​​​​​mm ISO​6400​​​​​​​) 露出補正 なし
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13.日本の鉄道
アメリカの鉄道の次には日本の鉄道のレイアウトがあった。「日本の鉄道の始まり物語」には江戸時代の1853年、日本人が初めて作った鍋島藩の蒸気機関車の模型がった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9mm ISO​5000​​​​​​​) 露出補正 なし
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14.京成1600 開運号
レイアウトには珍しい車両の模型があった。京成電鉄の1600形電車は1953年(昭和28年)に特急開運号の専用車両として作られた車両だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/500秒 17mm ISO​6400​​​​​​​) 露出補正 なし
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15.旧国鉄の蒸気機関車たち
流線型のC55を中心に旧国鉄の蒸気機関車のOゲージ模型も並べられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 200秒 37mm ISO​6400​​​​​​​) 露出補正 なし
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16.シャングリ・ラ鉄道
ZONE-3はシャングリ・ら鉄道の巨大なHOゲージレイアウトだ。原信太郎氏(1919-2014)が1937年に自宅で創設した鉄道模型の理想郷「シャングリ・ラ鉄道」に由来しており、「鉄道は世界をつなぐ 」の理念の下、国内外の車両の鉄道模型が縦横無尽に走行する。「サンライズ・エクスプレス」のHOゲージ編成が走行中だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1000秒 9mm ISO​3200​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
17.シャングリ・ラ鉄道 メンテナンス
シャングリ・ラ鉄道のレイアウトは広大であるが、ジオラマにはなっていない。その敷き詰められた線路のわきで走行する列車のメンテナンスをされているご高齢の方がおられた。鉄道模型がお好きな方なのだろうなと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1000秒 15mm ISO​6400​​​​​​​) 露出補正 なし
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18.シャングリ・ラ鉄道の車両
シャングリ・ラ鉄道では560輌(うち外国型160輌)のHOゲージ車両模型が投入されている。実際に260輌もの車輌を同時に走らせることがあるようだが、鉄道模型ファンにとってはワクワクすることだと思う。手前にあるのはS-BAHNの車両。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 400秒 37mm ISO​6400​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
19.横浜および横浜近郊の鉄道会社
シャングリ・ラ鉄道のわきの壁面にはJR東日本や大手私鉄の京浜急行をはじめ、湘南モノレールなどの横浜および横浜近郊の鉄道会社のブースが設けられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1000秒 9mm ISO​3200​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.鉄道ワンダー・ランド
シャングリ・ラ鉄道の広大なレイアウトの向こうにあるのはZONE-4の鉄道ワンダー・ランドだ。子供たちが楽しめるようになっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 320秒 37mm ISO​6400​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
21.きかんしゃトーマス
きかんしゃトーマスは1984年からイギリスで放送が始まった1番ゲージの鉄道模型を使用して撮影される人形劇、現在はコンピュータを使用して制作されるCGアニメーションとして放送されている幼児向けテレビ番組である。日本ではフジテレビで1990年から2007年まで放映された。​​​​​​​​​ここにはトーマスを中心にジェームスとステップニーの3台の機関車があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1000秒 9mm ISO​2500​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.最後に見たZONE-1の1000両の鉄道模型
さて、ZONE-2からZONE-4まで見終わって、いったん最初の「世界の鉄道プロローグ」まで戻ってきた。最後にZONE-1の「世界の鉄道模型コレクション」を見ることにする。会場の左サイドにまっすぐに陳列ケースが連なる。一つ一つの車両の説明はない。イギリスから始まって中国まで約1000両のHOゲージの鉄道模型が並べられていた。これはイタリアのケース。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2 1000秒 11mm ISO​400​​​​​​​) 露出補正 なし
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23.イタリアの鉄道模型
これはディーゼル機関車だろうか。とてもユニークな形をしている。D341形か。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1000秒 9mm ISO​500​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.アメリカの蒸気機関車
この模型はニューヨーク・セントラル鉄道の5405蒸気機関車。日本のC62と同じ形式のハドソン型蒸気機関車である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1000秒 9mm ISO​800​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.中国の電気機関車
「世界の鉄道模型コレクション」の最後の1台がこの模型だった。中国の鉄道模型はこの1台しかなかった。形式番号6Y209が読み取れる。Wikipediaによれば、この6Y2型はフランスのアルストムが製造した、中国の輸入電機で初の大型電気機関車である。1961年、中国で初の電化路線の宝鶏 - 鳳州間が完成、導入予定の中国初の国産電気機関車6Y1型が性能不足の為、1960年にフランスのアルストムから総計25両の本形式を輸入したとある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1000秒 9mm ISO​400​​​​​​​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2012年10月29日

原鉄道模型博物館 10月11日 2/2


 写真を撮っているとあっという間に時間が経つ。撮り始めて1時間近くが過ぎた。 今年の3月に横浜そごうで行われた「究極の鉄道模型展」で原さんの模型を初めて見て心が動かされ、さっそくアマゾンで 「原信太郎 鉄道模型のすべて」という本を購入した。今回の記述もそれを参考にさせていただいている。
原信太郎 鉄道模型のすべて―技術の極み、躍動美
原 信太郎
誠文堂新光社
売り上げランキング: 446050

  原さんはこの本の中で、「・・・レイアウトには、鉄製のレールを敷設し、枕木はアイアンウッド、6本の犬釘でレールを止め、さらに架線も張り、ディティールにはとことんこだわりました。初めて45mmゲージを鉄のレールの上で走らせたときには、感激で胸がいっぱいになりました。とくに電源を切り、惰性走行で鉄のレール上を走らせると、カタンカタンというジョイント音が本物さながらに聞こえるのです。また、走行した部分が銀色に光る様子も本物そっくりの美しさでした。」と述べられている。通常の鉄道模型は電源を切ると急ブレーキをかけたようにその場で止まってしまう。本物のような惰力走行を実現ということは原さんのとって70年近い研究の成果だそうだ。 立ち位置を変え、撮影を楽しんだ。気が付いたら閉館間際の5時55分だった。

13.停車中のフランス国鉄・SFCF 2D2形電気機関車
周回していたフランス国鉄・SFCF 2D2形電気機関車の牽く列車が駅に停車した。プラットフォームに駆け上がる駅員さんの姿や機関車の向こうに見える二人連れの姿が情景を作る。右側に停車している木造の電車はなんだろう。「原信太郎 鉄道模型のすべて」をみると箱根登山鉄道タイプ(No.10)という箱根登山鉄道の雰囲気を取り込んだ原さんの理想郷であるシャングリ・ラ鉄道の創作模型というのに似ているが。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/60秒 30.5mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
停車中のフランス国鉄・SFCF 2D2形電気機関車;クリックすると大きな写真になります
14.高架駅を出る列車
ドイツ国鉄のE10 1240 形電気機関車が牽く列車が高架駅を出る。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/60秒 30.5mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
高架駅を出る列車;クリックすると大きな写真になります
15.停車中のワゴン・リ客車
左側がCIWLNo.4111 EDという客車。右側も ワゴン・リ社の客車だ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/25秒 30.5mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
停車中のワゴン・リ客車;クリックすると大きな写真になります
16.通過中の夜行列車
ドイツ国鉄のV200形ディーゼル機関車(V200 018)が牽く夜行列車である。客車には温もりを感じる灯りが点いている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 10.8mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
通過中の夜行列車;クリックすると大きな写真になります
17.オリエント急行
ワゴン・リ社の寝台客車を連ねた列車がホームで出発を待っている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/60秒 30.5mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
オリエント急行?;クリックすると大きな写真になります
18.カーブを走行する列車
ドイツ国鉄のE10 1240 形電気機関車が牽く列車を立ち位置を変えて正面から撮った。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/30秒 30.5mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
カーブを走行する列車;クリックすると大きな写真になります
19.箱根登山鉄道の雰囲気を取り込んだシャングリ・ラ鉄道の創作模型
自分自身この写真を撮ったことを忘れていた。これは13.にも写っていた箱根登山鉄道タイプ(No.10)の3両編成である。「原信太郎 鉄道模型のすべて」にはこの3両編成の一番右側の車両の写真が掲載されていたので、13.の写真にあった車両は少し違うのではないかなと思っていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/60秒 6.1mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
箱根登山鉄道の雰囲気を取り込んだシャングリ・ラ鉄道の創作模型;クリックすると大きな写真になります
20.ローカル私鉄
手前は大阪鉄道デイ1形、奥に停車している電車はよくわからない。手前の大阪鉄道デイ1形はこの後、運行された。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/60秒 6.1mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
ローカル私鉄;クリックすると大きな写真になります
21.動き出した大阪鉄道デイ1形
行き止まりの駅に停車してた大阪鉄道デイ1形が動き出した。反対側には「あべの-道明寺」のサボが掛かっていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/60秒 6.1mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
動き出した大阪鉄道デイ1形;クリックすると大きな写真になります
22.道路とクロスして走るドイツ国鉄のDB218形電気機関車
また、立ち位置を変えて、山岳地帯を走るDB218形電気機関車が牽く列車を撮った。右側にはトンネルを抜けてきた道路を走る車が配されている。細かなところが丁寧に作られているジオラマだ。時間は5時55分になった。そろそろ閉館の時間である。名残は惜しいが退出することにした。違う日に訪れると違った列車たちがこのジオラマを駆け巡っているのだと思う。また、次のチャンスを待つことにする。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/100秒 15.7mm ISO1600 ) 露出補正 -0.7段
道路とクロスして走るドイツ国鉄のDB218形電気機関車;クリックすると大きな写真になります
23.おまけ 入場券
スキャナーで取り込んだ入場券。それぞれに違う模型が描かれている。上2枚は自動販売機で購入、下のは午後再び来た時に窓口で購入した切符。
121029_023.jpg

2012年4月23日

原信太郎さんの「究極の鉄道模型展」 3月30日


 このブログでもときどき題材にしているように、「鉄ちゃん」の域には程遠いが、私も鉄道が好きである。先日、朝のTV番組で、鉄道模型製作者・愛好家として世界一といわれる原信太郎さんの「究極の鉄道模型展」が3月27日~4月2日まで、横浜駅東口のデパートで開催されると報じられた。3月30日に見に行ってきた。
 入口を入るなり、その充実ぶりに圧倒される。展示されている鉄道模型は、市販されているHOゲージやNゲージとは違い、芸術品の域に達している。それらは、海外の蒸気機関車、電気機関車、客車、郊外電車、トラム、そして、日本の蒸気機関車、電気機関車、私鉄電車、等約250点ある。
 これらは原信太郎さん(92)が約80年かけて収集、製作されたものの一部だ。加えて一周55メートルの巨大ジオラマが造られていて、模型が本物そっくりの音を立てて走っていた。走っている車両も半端なものはない。

  今まで知らなかったが原信太郎さんは、芦屋市の自宅に「シャングリ・ラ鉄道博物館」と名付けられた個人の、非公開の博物館を設けられている。そして、今年の夏、横浜のみなとみらいに新しく建った横浜三井ビルディングの2階に「原鉄道模型博物館」が開館する。3/27~4/2に開催された、この「究極の鉄道模型展」は、「原鉄道模型博物館」の今夏開館と新橋―横浜間鉄道開通140周年を記念したイベントであった。

  記述にあたっては、帰宅してすぐにアマゾンに発注した、原信太郎著「鉄道模型のすべて 技術の極み、躍動美」 2008年8月10日 誠文堂新光社 や当日、会場に置かれていたリーフレット等を参考にさせていただいた。
 カメラはIXY30Sしか持っていかなかったが、ISO800にして撮った。

1.「究極の鉄道模型展」
横浜駅東口のデパート、即ち、「横浜そごう」だが、この「究極の鉄道模型展」には結構な力の入れようで、各階エスカレータの切り返し場所には、すべて、この写真のような看板があった。この階の看板の写真は金剛山電気鉄道の模型だったが、各階それぞれ違う模型の写真が載せられていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/160秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
「究極の鉄道模型展」;クリックすると大きな写真になります
2.会場入口
間口は小さかったが、奥行きは広かった。春休みなので子供が多いと思っていたが、決して子供だけでなく、私のような年配者や、近くの企業のサラリーマンが昼休みの時間を利用して、来場していた。御婦人がたのファンも多い。多くの人が模型や、ジオラマの写真を撮っていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/320秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
会場入口;クリックすると大きな写真になります
3.外国の鉄道車両
まず、外国の鉄道車両をみる。展示の多くは「1番ゲージ」と呼ばれる軌間45ミリ、縮尺32分の1の大型模型で迫力がある。ドイツの001蒸気機関車も素晴らしいが、その右下にあるドイツDBの491という電車もいい。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/640秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
外国の鉄道車両;クリックすると大きな写真になります
4.リアルな乗客
そのドイツDBの491形という電車に乗っている人たちがいる。「ガラス電車」の愛称で使用されていた観光用電車とのこと。実車は1995年事故に遭遇し、復元の話もあるが、残念ながらまだ復帰していないそうだ。素晴らしい模型だ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/400秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
リアルな乗客;クリックすると大きな写真になります
5.乗客の模型
スーツを着てハットを被った紳士、シャツにベストを着た人、スーツに帽子姿の淑女、そして和服姿の男性、女性、赤ちゃんを抱いたお母さん、など同じ形の人形も見られるが、バラエティーに富んだ乗客たちの模型が用意されている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 17.1mm ISO800 ) 露出補正 なし
乗客の模型;クリックすると大きな写真になります
6.LNER A4型 -1
原信太郎さんの模型には海外の蒸気機関車も多い。これはマラード号と呼ばれる機関車で、時速203kmという蒸気機関車の世界最速記録を持つ。この模型の動力はアルコール炊きのライブスチームだそうだ。模型は1985年に造られた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/320秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
LNER A4型 -1;クリックすると大きな写真になります
7.LNER A4型 -2
「MALLARD」の文字が見えるように撮った。1/500秒とは随分早いシャッターが切れたものだ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/500秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
LNER A4型 -2;クリックすると大きな写真になります
8.オリエント急行
精巧な内装が見られるように屋根を外したオリエント急行。現在でもオリエント急行という名で豪華観光列車は走るが、本家のオリエント急行は19世紀末から20世紀の後半にかけてパリとコンスタンティノープルを結んでいた列車を差すそうだ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/400秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
オリエント急行;クリックすると大きな写真になります
9.金剛山電車
原信太郎さんお気に入りの1両のようだ。金剛山は朝鮮半島で白頭山と並ぶ名山である。1931年(昭和6年)朝鮮総督府鉄道 京元線の鉄原というところから金剛山の内金剛まで全長116.6kmを結ぶ金剛山電気鉄道が全通した。原信太郎さんは1938年にこの電車に乗っている。金剛山電気鉄道で走っていたすべての車両を作りたいと原さんはいう。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/800秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
金剛山電車;クリックすると大きな写真になります
10.箱根登山鉄道 -1
原信太郎さんの模型は、もちろん蒸気機関車、電気機関車もいいが、模型ではあまり見る機会のない私鉄電車の模型が素晴らしい。この箱根登山鉄道 チキ1型の模型は1988年に作られた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/400秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
箱根登山鉄道 -1;クリックすると大きな写真になります
11.箱根登山鉄道 -2
箱根登山鉄道は、小田原-湯本間は、馬車鉄道から引き継いだ軌道線、1919年に延長開通した湯本-強羅間は鉄道線になった。この模型のチキ1型は、その軌道線と鉄道線を直通運転するために開発されたという。模型では車体の装飾表現に苦労したと述べられている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/125秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
箱根登山鉄道 -2;クリックすると大きな写真になります
12.阪神電気鉄道 311型
阪神電気鉄道が本格的な総括制御を目指して、大正期に量産した木造電車だそうだ。このシリーズの車両が登場した時代、阪神では普通の1本架線だけでなく、複架線が大阪、神戸市内に残っていた。そのため、屋根裏にはダブルポールを2組とビューゲルとで、合計5つもの集電装置が搭載されていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/125秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
阪神電気鉄道 311型;クリックすると大きな写真になります
13.阪神電車と名古屋鉄道
上は阪神電車の車両で、下は美濃電気軌道(のちの名古屋鉄道)が製造した路面電車。原信太郎さんは好んで私鉄の電車の模型を作られているようだ。何かのインタビューでも「今、興味があるのは、私鉄の古い車両です。1940年ごろまでの電車です。」と話されている。 大学4年の時だったか、尾張一宮の友人を訪ねて旅行をしたことがあったが、その時に、色こそ濃いグリーンだったが、このような丸窓のある、全面が丸くて5つの窓が並んだ電車に乗ったような記憶がある。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/500秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
阪神電車と名古屋鉄道;クリックすると大きな写真になります
14.日本の蒸気機関車たち
上は8800型、下は9600型。昨日、青梅の鉄道公園へ行ってきたが、その時に野外展示されていた、8620型と9600型を見てきていた。8800型は1911年にドイツから輸入され、1912年(明治45年)6月に運行が開始された日本初の「特別急行列車」の牽引をしたという。昨日、青梅で見た8620型は、1914年から日本で初めて本格的に量産された国産旅客列車牽引用テンダー式蒸気機関車で、「ハチロク」と愛称され、国鉄蒸気機関車の末期まで全国で使用された。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/250秒 8.4mm ISO800 ) 露出補正 なし
日本の蒸気機関車たち;クリックすると大きな写真になります
15.日本の流線形蒸気機関車
上段は日本国鉄のC55 34。C55形が登場した当時は、美観とともに高速化に伴う空気抵抗を減らす目的で世界各国で鉄道車両や自動車の流線形ブームが起こっていた。その流れに沿い、C53 43で試験された流線形構造が本形式に本格導入され、1936年製の2次車(20-40)の21両が流線形デザインを採用して新造されている。これは特急列車を牽いたC55 24の模型だ。下段はD52型で日本の蒸気機関車の中では最も力持ちである。中学生のころだったか、山中湖へ行った時、国府津から乗った御殿場線列車をこのD52が牽いていたのを思いだす。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/500秒 6.8mm ISO800 ) 露出補正 なし
日本の流線形蒸気機関車;クリックすると大きな写真になります
16.国鉄の電気機関車 ED16型
ED16の野外展示された実車を、昨日青梅鉄道公園で見てきた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/500秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
国鉄の電気機関車 ED16型;クリックすると大きな写真になります
17.ジオラマ
展示された模型を見た後、ジオラマへ向かう。配置されている車両がみんな素晴らしい。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/40秒 11.2mm ISO800 ) 露出補正 なし
ジオラマ;クリックすると大きな写真になります
18.ジオラマの線路を走る模型
ジオラマは一周55mあるという。そこに敷かれた線路の上を、HOゲージ(軌間16.5mm、縮尺1/87)ではなく、1番ゲージと呼ばれる軌間45ミリ、縮尺32分の1の大型模型が走る。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/30秒 12.5mm ISO800 ) 露出補正 なし
ジオラマの線路を走る模型;クリックすると大きな写真になります
19.都市の電鉄 -1
インターアーバンと呼ばれる都市間電鉄や、都市の路面電車の模型のコーナーがあった。私にとってはとても魅力的だった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/160秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
都市の電鉄 -1;クリックすると大きな写真になります
20.都市の電鉄 -2
左の赤い電車は BOSTON ELEVATED RAILWAY、右の黄色い電車はロスアンゼルス市電。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/200秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
都市の電鉄 -2;クリックすると大きな写真になります
21.原氏第一号の自作車両
最後になってしまったが、原信太郎さんが13歳の時、初めて作った模型が展示されていた。ボディは剥がしたトタン屋根の古い素材を使い、タガネで窓を打ち抜いて折り曲げ、ハンダ付けで製作された。パンタグラフも自作。走行装置は市販の模型のものが流用されているが、ボディ、パンタグラフを自分で造られたというからすごい。今年の夏、横浜のみなとみらいに新しく建った横浜三井ビルディングの2階に「原鉄道模型博物館」が開館するとのことだが、また、是非、見に行きたいと思う。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/200秒 4.9mm ISO800 ) 露出補正 なし
原氏第一号の自作車両;クリックすると大きな写真になります