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2023年8月27日

ミクリガ池 立山室堂平散策 ④ 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

室堂バスターミナルの休憩所で弁当を食べ終えた後、脚が不自由な家内には、売店などを見ながら、待っていてもらうことにして、展望台に上がってみる。室堂は雨が止み、晴れてきていた。
 ミクリガ池へと歩く。立山の主峰雄山3,003mは雲に隠れて見えなかった。室堂から眺めて写真に撮った山々の名前は、極力調べて記述したが、自分で歩いたところではないので間違いがあると思う。その節はお許しいただきたい。雄山をはじめ、立山の本峰群こそ拝むことはできなかったが、室堂から眺める雄大な立山連峰、そしてミクリガ池や広々とした室堂平の眺めは、立山に来たという実感を与えてくれた。
 ただ、多少は期待していたチョウの姿は全くなかったのはちょっと心残りだった。  

000_230809430 X700 室堂平 みくりが池 RX10M4.jpg
室堂平から みくりが池温泉、雷鳥沢方面への道 2023年8月9日 

053_230809412 X800 〇室堂平 ヤマハハコ RX10M4.jpg 53.室堂平に咲く花 -1 ヤマハハコ (山母子)
花期は8月から9月で、茎の上部に淡黄色の頭花を散房状につける。白いカサカサした花びら状のものは総苞片花序(花の集まり)を保護する苞葉。名前は ハハコグサ  (春の七草のオギョウのこと)に似、山地に生えることからヤマハハコという。ハハコグサとは異なり花は白。しかし白い花弁のように見えるのは総包片と呼ばれ、葉が変化したもので、中央の花の部分は黄色。始めて見た花だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 168mm ISO100 ) 露出補正 なし
054_230809414 X800〇室堂平 アキノキリンソウ RX10M4.jpg 54.室堂平に咲く花 -2 ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)
ミヤマアキノキリンソウはアキノキリンソウの高山型とされ、花は頂部に固まってつく傾向があるのに対してアキノキリンソウは比較的まばらにつく。総苞片は、アキノキリンソウが4列、ミヤマアキノキリンソウは3列だが、中間型もあり、厳密な区別は難しいという。花が頂部に固まってついていたので、ミヤマアキノキリンソウと判断した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 168mm ISO100 ) 露出補正 なし
055_230809416 X800 室堂平 ヒメゴボウ RX10M4.jpg 55.室堂平に咲く花 -3 ヒメゴボウ(姫牛蒡)
ヒメゴボウは花の下部の葉が槍型になっており、フックのように人間や動物にくっついて繁殖地を広げる。総苞片が鈎状になっていて衣服につく。スイス人の発明家は、本種がくっついている様子から、ファスナーを思いついたという話がある。ヨーロッパ原産で、キク科ゴボウ属の越年草である。いわゆる「ひっつき虫」の一種である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 164mm ISO320 ) 露出補正 なし
056_230809421 X800 室堂平 みくりが池 RX10M4.jpg 56.残雪
ミクリガ池の対岸に見える、浄土沢、雷鳥沢方面の別山山肌を撮った。残雪が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 102mm ISO125 ) 露出補正 なし
057_230809428 X800 室堂平 みくりが池 スイバ RX10M4.jpg 57.室堂平に咲く花 -4 スイバ(蓚、酸い葉)
スイバは5~8月に花が咲く。和名スイバの由来は、茎や葉を口に入れて噛むと酸っぱいことから「酸(す)い葉」の意で名付けられたと。雌雄異株で、雄株は黄色っぽい淡紫色の小花、雌株は淡紅紫色の小花が穂状に咲いて目立つ。これは雌株のように思う。スイバの花は初めて見たが、淡紅紫色が目をひいた。背景が鮮明になるよう絞り込んで撮ってみれば良かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 42mm ISO200 ) 露出補正 なし
058_230809425 X800 〇室堂平 みくりが池 RX10M4.jpg 58.ミクリガ池
室堂のシンボルともいうべき標高2,405 mに位置する池。wikipediaには平仮名で「みくりが池」とも表記されるが、国土地理院の地形図や当地の看板などでは片仮名で「ミクリガ池」と表記されているとあった。確かに「中部山岳国立公園 室堂平 周辺のご案内」という案内板には「ミクリガ池」と示されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
059_230809432 X800 〇室堂平 みくりが池 RX10M4.jpg 59.雷鳥沢方面への道
ミクリガ池から北側へ、雷鳥沢方面へ向かう登山客が行き交う。右手にミクリガ池があり、正面の山は奥大日岳(2,611m)で、右へ行くと剣御前(2,777m)、別山( 2,880m)が連なる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
060_230809433 X800 〇室堂平 みくりが池温泉 RX10M4.jpg 60.ミクリガ池とみくりが池温泉
カメラを右に振るとミクリガ池の向こうにみくりが池温泉の建物が見える。温泉のほうは平仮名でみくりが池温泉と書くようだ。ホームページには「みくりが池温泉は、標高2410mにある日本一高所の天然温泉です。源泉は地獄谷にあり、無加水・無加温、男女別の展望内湯が一つずつ。白く濁る硫黄の香りの100%掛け流しのお湯が、1日の疲れを温かく癒してくれます。」と紹介されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 26mm ISO125 ) 露出補正 なし
061_230809436 X800 〇室堂平 ホテル立山 RX10M4.jpg 61.ホテル立山
ミクリガ池から室堂平のホテル立山を眺める。wikipediaによれば、室堂平(標高2,450)に位置し、日本一標高の高い場所にある長野県のホテル千畳敷(標高2,612m、中央アルプス駒ヶ岳)に次いで日本で2番目に標高が高く、リゾートホテルとしては日本一標高の高い場所に位置する。立山黒部アルペンルートを運営する企業、いわゆる立山3社の1つである立山貫光ターミナル株式会社による経営。営業期間は例年4月16日より11月30日まで。着工は1969年(昭和44年)5月8日。5年の歳月と平地の標準建設費の3倍に及ぶ資金を費やし、1972年(昭和47年)8月28日に竣工[4]、同年9月1日に営業開始。ホテルは6階建て。フロントは3階にあり、立山黒部アルペンルートの室堂バスターミナルビルの2階と直結している。客室数は和室、洋室を合わせて85室(特別室、スイートルームを含む)、収容人員は289名。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 29mm ISO160 ) 露出補正 なし
062_230809443 X800 室堂平 ダイコンソウの仲間RX10M4.jpg 62.室堂平に咲く花 -5 ゲウム・モンタヌム -1
撮った写真をPictureThisで検索してみたら、ゲウム・モンタヌムとの答えだった。ゲウム・モンタヌムであれば、アルプス山脈やピレネー山脈などヨーロッパの山岳地帯に自生するバラ科ダイコンソウ属の多年草だそうだ。花が下向きに咲き、その後、受粉すると花が上向きになり、グレーがかった薄紫色の細長い糸のような雌しべが伸びる姿は個性的だとあった。山地性の花のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 87mm ISO250 ) 露出補正 なし
063_230809445 X800 〇室堂平 アルニカ RX10M4.jpg 63.室堂平に咲く花 -6 ウサギギク(兎菊)
PictureThisで検索したところアルニカと同定された。アルニカをwikipediaで調べてみると、キク科ウサギギク属の多年草の高山植物でウサギギクとあった。学名が Arnica unalascensis var. tschonoskyi という。花期は7-8月で、黄色い花を一輪つける。別名キングルマ(金車)というそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
064_230809447 X800 室堂平 ハゼリソウ RX10M4.jpg 64.室堂平に咲く花 -7 ハゼリソウ(葉芹草)
22属280種ほどからなるハゼリソウ科の1種である(wikipedia)。PictureThisでは、ハゼリソウ はハチなどの虫がたくさん集まってくる蜜源植物だそうだ。原産地以外では観賞用に栽培される他、農地の被覆や緑肥として利用されるという。これ以上の情報は得られなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 151mm ISO250 ) 露出補正 なし
065_230809448 X800 室堂平 アメリカハマグルマ RX10M4.jpg 65.室堂平に咲く花 -8 キバナタカサブロウ(黄花高三郎)
タカサブロウという白い花に葉の形が似ていて黄色い花をつけることからこの和名がある。キク科タカサブロウ属の一年草である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 151mm ISO250 ) 露出補正 なし
066_230809451 X800 室堂平 ヒペリクム・ヒルキヌム RX10M4.jpg 66.室堂平に咲く花 -9 ヒペリウム・ヒリキナム
黄色いいろいろな花が咲いていた。PictureThisで検索したら、ヒペリカム・カリシナムと同定された。沢山の茎を伸ばして先端に5cm前後の黄色い花が咲いていた。花には複数の長い雄しべがあり、先端にある橙色の花粉があるように記されていたが、それは解らなかった。高さは60cmぐらいとさほど高くなく、グランドカバーとして利用されるのが一般的であるという。ということは園芸種なのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 110mm ISO200 ) 露出補正 なし
067_230809452 X800 室堂平 ゲウム・モンタヌム (ダイコンソウ属) RX10M4.jpg 67.室堂平に咲く花 -10  ゲウム・モンタヌム -2
写真 62.でもこの種を撮ったが、ゲウム・モンタヌムの黄色い花である。同じ種とは思えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 110mm ISO200 ) 露出補正 なし
068_230809454 X800 室堂平 シラボシカイウ RX10M4.jpg 68.室堂平に咲く花 -11 シラホシカイウ (白星海芋)
サトイモ科のオランダカイウ属である。葉の表面に白斑模様が入るからこの名がある。この属の植物は、仏炎苞(苞のうち、ミズバショウのような肉穂花序包む大形のものや)葉が美しいものがあり観葉植物として栽培されるものがある。園芸ではカラー または、カラーリリー と呼ばれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
069_230809456 X900 〇室堂平 RX10M4.jpg 69.立山本峰
立山という名称の山はない。立山三山は浄土山、立山本峰、別山という。立山三山は、南から、浄土山、立山本峰の雄山、そして別山からなり、阿弥陀「過去」、釈迦「現在」、弥勒「未来」の三世諸仏に擬えられる。立山三山の立山本峰は、南側から雄山(標高3,003m)、大汝山(標高3,015 m 最高標高峰)、富士ノ折立(標高2,999 m)である。残念ながら今回は雲がかかって、立山本峰を見ることができなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
070_230809460 X800 〇室堂平 RX10M4.jpg 70.別山
これは立山三山の北側の別山で、立山本峰群から真砂岳(2,861m)を挟んで奥に別山(2,880m)があり、北へ別山南峰、剣御前(2,776m)と続く。写真の一番左に小さく見える山が剣御前で、次の2792峰と呼ばれる高い山から右に下がった標高2,750mの別山乗越に「剱御前小舎」が建っているのが写真でも確認できた。展望の良い分岐点だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 35mm ISO125 ) 露出補正 なし
071_230809467 X800 室堂平 浄土山 RX10M4.jpg 71.浄土山 -1
雲に頭を隠した立山本峰の雄山の右(南側)に見える山の頂の雲がはがれてきた。ひょっとして雄山が望めるのではないかと期待した。写真の山は浄土山(2,831m)である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 21mm ISO100 ) 露出補正 なし
072_230809468 X800 室堂平 浄土山 RX10M4.jpg 72.浄土山 -2
浄土山の山頂が見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
073_230809473 X800 室堂平 RX10M4.jpg 73.浄土山 -3
と思ったら、また浄土山の山頂に雲がかかってしまった。左側の道は、一ノ越へのルートで、一ノ越を左に行くと雄山である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
074_230809481 X800 室堂平 RX10M4.jpg 74.室堂広場
室堂バスターミナルへ戻ってきた。この「立山」と彫られた岩の向こうに見えるのが立山本峰だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
075_230809486 X800 〇室堂平 RX10M4.jpg 75.剣御前、別山、雷鳥沢方面を見おさめる
ライチョウを見るのは初めから無理と思っていたが、やはり泊まらなくては見ることが出来ない。でも、室堂平を散策し広大な立山連峰を眺められたことに感動を覚えたことに違いはなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし

2023年8月23日

富山から室堂へ ③ 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

2日目の8月9日、いよいよ、富山県側から長野県側に抜ける黒部立山アルペンルートである。
富山駅前のホテルを8:30に出発。車窓を眺めながら立山ケーブルカーの立山駅まで1時間20分ほどバスに乗った。富山駅からここまでは富山地方鉄道立山線の特急に乗っても1時間ほどで来ることができる。
 立山駅(標高475m)10:20発のケーブルカーに乗り、美女平(977m)へ向かう。急勾配のケーブルカーは所要約7分で美女平についた。
 ここから、立山黒部貫光が運営する路線バス、立山高原バスで1時間弱、標高2,450mの室堂へ上がる。車窓の眺めは左側の席が良いというが、皆さんよくご存じで左側の席に殺到する。私たち夫婦は右側に座ることになった。落差が350mある日本一の称名瀧は左側にあり、見ることはできたが、バスは写真撮影のため停車してくれたものの良い写真は撮れなかった。
 室堂に着く。ホテル立山と繋がっている室堂バスターミナルの階段を上がって展望台へ上がる。そとは雨が降っていた。山の天気である。晴れてくるのを期待していったん、室堂バスターミナルビルの2階へ戻り、無料休憩室で、予約してバスに積み込まれていた弁当を食べる。これも味は良かった。

000_230809404 X700 室堂平 RX10M4.jpg
室堂から立山三山北側の別山2792峰方面を望む 2023年8月9日 富山県 中部山岳国立公園

034_230809119 X800 〇富山市電 G7X.jpg 34.超低床車のTLR0600形(ポートラム)
出発前に、昨晩「写楽」からの帰りに路面電車を降りた停留場まで、路面電車を見に行ってきた。この車両は0600型(ポートラム)という。2020年富山地方鉄道に吸収合併された富山ライトレールの車両であった。富山ライトレールが富山港線向けに導入した路面電車車両で2007年鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 26mm ISO160 ) 露出補正 なし
035_230809125 X800 〇富山市電 G7X.jpg 35.富山地方鉄道7000形電車
東京都電8000形をモデルとしており、日本車輌製造で1957年から1965年にかけて22両、車両番号デ7000形7001 ~7023(7004は欠番)が製造された。この車両は7021番である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
036_230809138 X800 〇富山→立山駅 G7X.jpg 36.富山から立山へ
バスはホテルを8時半に出発した。私たち夫婦に与えられた席は、今日は一番前だった。車窓からの写真は撮りやすい。日本海にそそぐ常願寺川を渡る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 29mm ISO160 ) 露出補正 なし
037_230809140 X800 〇富山→立山駅 G7X.jpg 37.常願寺川
バスは富山地方鉄道立山線に沿って走っているようだ。富山県中新川郡立山町 および富山市を流れ富山湾に注ぐ一級河川である常願寺川は、富山県の七大河川の一つである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 29mm ISO250 ) 露出補正 なし
038_230809144 X800 〇富山→立山駅 立山山麓スキー場 G7X.jpg 38.立山山麓スキー場
立山駅に近いところにある、極楽坂と、らいちょうバレーの2つのエリアで構成される立山山麓スキー場が見えてきた。wikipediaによると、11本のコースがあり、最大傾斜32度、高低差は708mあり、広さは140ha、最長滑走距離3,000m、リフトは全部で7本あるそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
039_230809145 X800 〇富山→立山駅 地鉄立山線 G7X.jpg 39.富山地方鉄道立山線
立山駅を発車した宇奈月行の電車が走ってきた。モハ10043形と10044形の2両編成だ。この車両はかつて京阪電気鉄道が保有していた5代目の特急形車両である。1971年(昭和46年)から1973年(昭和48年)にかけて製造された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 ) 露出補正 なし京阪電鉄の
040_230809369 X800 立山駅 ナナカマドRx10M4.jpg 40.ナナカマドの実
立山ケーブルカーの立山駅に着いた。駅舎の傍にナナカマドが実を付けていた。ナナカマドは5月に白い花が咲き、7月には緑の実、8月には黄色の実を付けているのが見られる。そして秋に実は赤く成り、葉は真っ赤に紅葉する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 22mm ISO100 ) 露出補正 なし
041_230809374 X800 立山駅 RX10M4.jpg 41.黒部立山アルペンルート立山駅
公共交通機関で来ると、宇奈月から立山駅に着き、ここで立山ケーブルカーに乗り換え、美女平へと進む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO320 ) 露出補正 なし
042_230809377 X800 立山駅 RX10M4.jpg 42.立山ケーブルカーのりば
駅舎の中に入る。構内にはショップがある。改札は団体と個人客に分かれていた。個人客の方が優先されるようである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO320 ) 露出補正 なし
043_230809379 X800 立山駅 RX10M4.jpg 43.立山ケーブルカーのホーム
立山ケーブルカーは、富山地方鉄道立山線との連絡駅である立山駅から、室堂への連絡バスの発着する美女平駅までを結ぶ立山黒部貫光のケーブルカー路線である。運行開始は昭和29年(1954年)という歴史あるケーブルカーだそうだ。wikiprdiaによれば、美女平までの距離は1.3kmあり、最大勾配は560 ‰(29 度14分)、高低差487mだそうだ。所要7分で結んでいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
044_230809381 X800 立山駅 RX10M4.jpg 44.柱状節理
車窓からは柱状節理の岩肌を見ることができた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 33mm ISO1250 ) 露出補正 なし
045_230809383m X800 美女平駅 RX10M4.jpg 45.立山ケーブルカー 美女平駅
家内は杖を使っているので、このような階段は少々苦手である。アルペンルートの乗り物の乗り降りは少々気の毒だった。ごめんなさい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO1250 ) 露出補正 なし
046_230809389 X800 〇美女平駅 RX10M4.jpg 46.モンキチョウ -1 美女平
美女平で高原バスの発車まで少し時間があった。外へ出てみる。ヒメジョオンの花にモンキチョウが来ていた。今回のツアーで始めて見る蝶だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
047_230809390 X800 〇美女平駅 RX10M4.jpg 47.モンキチョウ -2 美女平
モンキチョウは数頭いた。他に何かいないかと目を凝らしたが、いなかった。美女平の標高は1,000m弱だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
048_230809396 X800 美女平駅 RX10M4.jpg 48.立山高原バスの改札
高原バスは路線バスなので、自由席である。景色を見るには左側が良いのだが、無理をせずに右側の席に座った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO2500 ) 露出補正 なし
049_230809398 X800 美女平→室堂 高原バス 称名瀧 RX10M4.jpg 49.称名瀧
バスは富山県屈指の秘境スポットという「称名滝」が見えるポイントに差し掛かる。バスは徐行し、いったん止まったりもしてくれたが、右側の席からではよい写真は撮れなかった。「称名滝」は立山連峰を源流とする滝。その落差は350mで、日本一を誇る。弥陀ヶ原台地から一気に流れ落ち、称名川となった後に常願寺川へ注ぎ込む。国指定の名勝および天然記念物、日本の滝百選、日本の音風景100選にも選ばれているそうだ。名称は、法然上人が滝の轟音を「南無阿弥陀仏」という称名念仏の声と聞いたことに由来すると伝えられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
050_230809155 X800 〇立山→美女平 G7X.jpg 50.高原へ
バスは40分近く走ってきた。車窓の景色が変わってきている。確かではないが、森林限界に達し、天狗平というあたりまで来たのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
051_230809156 X800 〇立山→美女平 G7X.jpg 51.残雪 は「雪の大谷」の名残りか?
あと少しで室堂に着くところで右側に雪が残っているところがあった。4月から5月には有名な「雪の大谷」として大勢の観光客が押し寄せるそうだが、この辺りなのだろうか? 春が来て、除雪の際にできる「雪の壁」でできた約500mの区間を「雪の大谷」と呼び、吹きだまりのため特に積雪が多く、その高さは20mを超えることもあると。室堂平では6mほどの積雪だが、「雪の大谷」はその南側にある国見岳(2,621m)からのびる稜線の風下にあたり、吹きだまりとなってこのような積雪になるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
052_230809405 X800 室堂平 RX10M4.jpg 52.室堂から眺める立山連峰
ホテル立山に直結する室堂バスターミナルに着いた。1階にあるコーヒーショップや蕎麦コーナー、立山山頂簡易郵便局を横目で見て。ツアコンさんの跡について、階段を上がり、展望台に出てみた。展望台から室堂の遊歩道に行けるのだが、残念ながら少々冷たい風が吹き雨が降っている。少し様子を見ようと、下(2階)にある広い休憩所で、弁当を食べることにした。奥のほうに空いている席を見つけた。私は写真が撮りたいので、かみさんは残して、再び展望台へ上がってみる。山の天気は変わりやすい。晴れ間が出てきていた。東側の方を見ると頂上付近に雲がかかった立山連峰を眺めたときは、大正池から穂高連峰を見たときのように感動を覚えた。右(南側)のほうが主峰の雄山(3,003m)、大汝山(3,015m)、富士ノ折立(2,999m)からなる立山本峰である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし