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2023年6月26日

海老名へ行く ② ジオラマパーク / 小田急ロマンスカー・ミュージアム 2023年6月14日

小田急ロマンスカー・ミュージアムのロマンスカーギャラリーで展示されていた車両を見たあと、2階のジオラマパークへ上がった。
 そこにはNゲージ鉄道模型の小田急の車両のレイアウトがあるくらいだろうと思っていたが、想像を超える新宿から箱根、江ノ島までの大きなジオラマが広がっていた。なかなかなものであった。入ったときは薄暗く、まず新宿駅周辺の光景があったが、実はそれは「夕暮れ時」が演出されていたのだ。
 やがて「夜」の情景になり、さすがに写真が撮りにくくなった。そして、しばらくしてジオラマの奥のスクリーンでプロジェクションマッピングなどによるショーが始まった。これが結構長い。早く明かりが点かないかと、係の女性に尋ねてみると、このジオラマは「夜」がメインなのですという答えだった。
  30分ほど経って、やっと「朝」になり、ジオラマの箱根の情景などを見て、退出した。ジオラマの写真は光線が難しく上手く撮れなかった。
 駅から小田急線、JR相模線を跨ぐ跨線橋で結ばれた「ららぽーと海老名」へ行き、レストランが混まないうちに昼食にした。まだ正午まで15分ほど時間があったが、待っている人がいる店もあった。食事のあと、1階から4階まであるショッピングフロアをざっと歩いてみた。
 「ららぽーと海老名」は西口だが、かっては相鉄線側の東口の方が賑やかだった。1980年代から東口周辺に商業施設が進出しはじめた。
 まず開発の皮切りになったのが1979年、海老名駅東口・ロータリー横に建設された大型ショッピングセンター「イオン海老名店」、続いて1984年に、ダイエーが運営元となる「ショッパーズプラザ海老名」がオープン。その後2002年には小田急電鉄が事業主体となり、商業施設「ViNAWALK(ビナウォーク)」が開業し、現在の海老名の街並みの基礎となった。
 「ららぽーと海老名」から、再び相鉄線の海老名駅に戻ってきたが、改札を入る前に、その東口に下りてみた。1985年に開園したという海老名中央公園の朱塗りの七重の塔が見える。そこまで歩いて行ってみたが、歩くと両側に商業施設が建ち並んでいた。西口と東口は街の雰囲気が違った。

000_230614094 X700 小田急ロマンスカーミュージアム 箱根神社 G7X.jpg
ジオラマ 箱根神社の情景 2023年6月14日 海老名 「小田急ロマンスカー・ミュージアム」
 

018_230614043 X900 小田急ロマンスカーミュージアム G7X.jpg 18.ジオラマ 夕暮れ近い新宿駅周辺
「小田急ロマンスカー・ミュージアム」2階のジオラマパークに入ると、照明が抑えられ、ジオラマの新宿駅周辺は日没まじかの情景となっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
019_230614048 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 東京ジャーミー G7X.jpg 19.代々木上原方面 ジオラマ
新宿駅を出発した小田急線は代々木上原あたりに差し掛かる。ジオラマはここから左に広く展開し、箱根、江ノ島へ向かう。日本最大のイスラム教寺院(モスク)である「東京ジャーミイ」が見える。wikipediaによれば、東京ジャーミイの前身である東京回教学院は、1938年(昭和13年)にロシア帝国出身のタタール人たちのためのモスクとして設立された。同モスクが老朽化のため取り壊された後、亡命タタール人たちがトルコの国籍を取得していた縁から、トルコ共和国宗務庁の援助によってオスマン様式で再建され、2000年(平成12年)6月に開堂した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
020_230614056 X900 小田急ロマンスカーミュージアム G7X.jpg 20.和泉多摩川あたりかな?
ジオラマ上の位置からして、流れる川は多摩川だと思う。新宿から小田急各駅停車で30分弱のところだ。少し、照明が赤みがかって夕方の情景である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
021_230614067 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 大山・伊勢原・鈴川?G7X.jpg 21.伊勢原 大山
この山は伊勢原の大山だと思う。大山には古くから庶民の山岳信仰の対象とされた(大山信仰)。「大山」の名称の由来は不明だが、明治以降は山頂に大山祇神を祀ったためと言われるようになった。大山の山頂(標高1,252 m)には巨大な岩石を御神体(磐座)として祀った阿夫利神社の本社(上社)があり、中腹に阿夫利神社下社、大山寺が建っている。ケーブルカーが見えるが、山麓の大山ケーブル駅までは、小田急小田原線伊勢原駅からバスを利用し、終点の「大山ケーブル」バス停へいく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/400秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
022_230614060 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 鎌倉大仏 G7X.jpg 22.鎌倉大仏
小田急藤沢駅から江ノ島駅を経由してJR鎌倉駅へ江ノ電が走っている。その途中の長谷に長谷寺とともに鎌倉大仏がある。さすがに暗くて色が出ない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/250秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
023_230614066 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 江ノ島?G7X.jpg 23.江ノ島ヨットハーバー
相模大野で分岐した小田急江ノ島線はJR藤沢駅を経由して、終点江ノ島駅に至る。手前に見えるヨットハーバーは1964年、東京オリンピックのヨット競技場として整備されて以来、ヨット活動の普及に貢献し、年間130回以上のレースが開催されているそうだ。奥に見える塔はシーキャンドルという江ノ島展望灯台である。現在のシーキャンドルは江ノ島電鉄開業100周年記念事業の一環として平成15年にリニューアルしたものである。海抜100mからの景色は海に沈む夕日や鎌倉の夜景を一望することができ、観光客に人気が高い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/800秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
024_230614075 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 小田原駅?G7X.jpg 24.小田原駅と小田原城
JR東海道線、東海道新幹線の小田原駅は、小田急小田原線の終点であり、箱稲登山鉄道の起点である。左側に小田原城見える。小田原城は北条氏の本拠地として有名である。江戸時代には小田原藩の藩庁があった。城跡は国の史跡に指定されている。1960年(昭和35年)に、コンクリート構造により、天守の再建工事が完成した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 23mm ISO3200 ) 露出補正 なし
025_30614081 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 小田原?G7X.jpg 25.夜の小田原駅付近
ここで照明は夜バージョンになった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 31mm ISO3200 ) 露出補正 なし
026_230614080 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 箱根湯本?G7X.jpg 26.夜の箱根湯本駅
車で箱根に上るとき、箱根湯本に差し掛かると、右手にこの箱根湯本駅の特徴ある形が見えてくる。ホームの右側に緑色の古い車両が見えるが、その車両は1927年に登場した木造車チキ2形(模型)の走行系機器と新製車体を組み合わせて製造された車両で、2019年に箱根湯本-強羅 間の開業100周年を記念して1935年~49年頃の塗装に塗り替えられていた緑色の109号車両である。モハ2形109号は2021年3月21日をもって引退した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
027_230614078 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 箱根?G7X.jpg 27.夜の芦ノ湖
右側にトップの写真の箱根神社が見える。その左側の明々と灯がともる建物は、小田急山のホテルだ。有名なツツジの庭が造られている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/200秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
028_230614079 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 新宿?G7X.jpg 28.新宿の夜景
まだ、朝になりそうもない。場所を変え、箱根から新宿の方へ移動してみた。新宿の高層ビル群の夜景が美しく作り出されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
029_230614087 X900 ◎小田急ロマンスカーミュージアム G7X.jpg 29.ジオラマ ショータイム -1
そろそろ「昼」の場面になるのかと思っていたら、ジオラマの背後のスクリーンで、ショーが始まった。ホームページには「新宿から小田原・箱根へ走るロマンスカーを、こだわりのプロジェクションマッピングとオリジナルソングで演出します。ロマンスカーと一緒に小田急線の旅をお楽しみください。」と紹介されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/200秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
030_230614089x X900 小田急ロマンスカーミュージアム G7X.jpg 30.ジオラマ ショータイム -2
ホームページには、「都市・山・海、多様な沿線の魅力がぎゅっと詰まった風景のなかを、10車種のロマンスカーと5車種の通勤車両が駆け抜けます。懐かしの引退済み車両から最新の現役車両まで、小田急の歴代車両が勢ぞろいし、ジオラマ内で夢の共演を果たします。」と解説されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/200秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
031_230614090m X900 〇小田急ロマンスカーミュージアム G7X.jpg 31.ジオラマ ショータイム -3
新宿周辺が明るく照らし出された。そろそろ朝になるのだろうかと思ったのだが、これもショーの内で、さらに5分くらいは夜の状態だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/200秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
032_230614092 X90 小田急ロマンスカーミュージアム 3000形アレグレ号 G7X.jpg 32.箱根の朝 箱根登山鉄道
箱根にやっと待っていた朝がやってきた。これは箱根登山鉄道の新型車両で、3000形アレグラ号(模型)という。wikipediaによると、姉妹鉄道提携を結んでいるレーティッシュ鉄道が走っているスイスにちなんで、スイスで使用されているロマンシュ語の挨拶から「アレグラ号」という愛称が設定され、2015年5月21日付で「鉄道友の会」のローレル賞を受賞した。2003年8月に、箱根登山鉄道は小田急との株式交換により上場廃止となり、箱根登山鉄道は小田急の完全子会社となった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 37mm ISO1250 ) 露出補正 なし
033_230614096 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 大平台 富士屋ホテルG7X.jpg 33.箱根登山鉄道 富士屋ホテルと大平台スイッチバック
標高165mの塔ノ沢駅から標高448mの宮ノ下駅間はもっとも標高差が大きな場所で急勾配の連続。出山信号場のスイッチバックを最初に、大平台駅、大平台信号場の3ヶ所でスイッチバックが行なわれる。左上に見えるのは富士屋ホテルがイメージされているのだと思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/100秒 17mm ISO320 ) 露出補正 なし
034_230614110 X900 小田急ロマンスカーミュージアム 江ノ電500型 G7X.jpg 34.江ノ電の車両
2006年(平成18年)に登場した最新形⾞両の500形(模型)だ。江ノ電は1947年(昭和22年)3月15日 東急持ち株の大部分が放出され、東急グループを離脱。2019年(令和元年)10月1日 小田急電鉄の完全子会社となっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
035_230614119 X900 海老名駅 G7X.jpg 35.JR相模線 海老名駅改札口
1921年(大正10年)9月28日に開業した相模鉄道相模線は、1944年(昭和19年)6月1日に国有化され、運輸通信省(現在のJR)相模線となった。JR相模線は茅ヶ崎市の茅ケ崎駅と相模原市緑区の橋本駅を結ぶ茅ケ崎駅から相模川に沿って北へ向かう路線である。南側は相模川の東岸沿いを通り、北側は相模原台地の西側を築堤や切通しの連続で登り詰める。元は相模鉄道(法人としては現在の相鉄ホールディングス)の路線であったが、東海道本線と中央本線とを結ぶバイパス路線として後に国有化された。1991年(平成3年)3月16日:全線電化されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
036_230614130 X900 ららぽーと海老名 G7X.jpg 36.ららぽーと海老名
ららぽーと海老名は2015年10月にオープンした。広さは40,200㎡である。店舗数は1階から4階まで263店あり、全国のららぽーと18施設のうち第5位だそうだ。それまで、海老名駅西口地区に商業施設はほとんどなかった。海老名駅西口改札を出て跨線橋歩道で連結されている。各階の入口近くにレストランがあり、特に3階、4階にはレストランゾーンとして集約され、店舗数が多い。3階のレストランでチーズ・パスタを食べた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
037_230614136 X900 海老名東口 G7X.jpg 37.東口商業地区と海老名中央公園
冒頭にも記した通り、東口に出て両側の商業施設が立ち並ぶ海老名中央公園を歩き、朱塗りの七重の塔まで行った。平日の昼下がりで人通りは少ないが、街の広がりは西口より大きい。この塔は相模国分寺の七重の塔を基にして、実物大の約3分の1の大きさで作られた模型である。海老名駅の東側500mの台地上が相模国分寺跡であったそうだ。741年の聖武天皇の詔をうけて建立されたといわれるその伽藍の一部だった七重塔の復元版である。家内が待つ海老名駅に汗をかきながら早足で戻った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし

2019年12月23日

江ノ電に乗って 12月3日 ③甘縄神明宮と御霊神社

長谷寺に参拝した後、鎌倉最古の神社という甘縄神明神社と、鳥居の前を江ノ電が走る光景が有名な御霊神社へ行く。どちらも参拝者は少なかった。
 長谷観音前を県道311号線を鎌倉方面に向かって、5分ほど歩くと、左に甘縄神明神社への細い道があり、その鳥居の前に観光客を乗せた人力車が見えた。甘縄神社にお参りするためには40数段ある石段を上がらなくてはならなかった。境内はあまり広くない。
 再び長谷観音前まで戻り、角にあった「以志橋」という蕎麦屋に入る。鎌倉丼というメニューもあったが、肉南蛮そばなどを食べた。入ったのは11時50分ごろだったと思うが、まだ席に余裕はあった。
 食事をした後、長谷での最後の目的である御霊神社へ行く。長谷駅のほうに歩いて御霊神社の案内板を右側に入る。しばらく行くと道は左に折れ、鎌倉権五郎神社という石柱が立っていた。あれ、ここでいいのかなと思ったが、御霊神社は鎌倉権五郎景隆を祭神とし、通称権五郎神社として知られている。お社を背にすると鳥居があり、その鳥居のすぐ向こうを江ノ電がが走る。
 長谷での予定は終わった。まだ、時間も早い。鎌倉から逗子のほうへ向かったところに安国論寺というところがあり、鎌倉紅葉情報では「見ごろ」になっていたので、ちょっと寄ってみることにした。かみさんは安国論寺への道の途中にある「スワニー」という洋裁生地屋さんに残していく。

45.甘縄神明神社の石段
もとは甘縄神明宮や甘縄神明社と呼ばれていたが、1932年(昭和7年)に甘縄神明神社となった  甘縄神社とは. 祭神は天照大神。710年行基(和銅3年)が草創し、豪族の染屋時忠が建立したといわれている。  鎌倉で一番古い神社といわれており、長谷の鎮守だそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 92mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_045.jpg
  46.加賀谷邸
甘縄神明神社の鳥居の手前の右側に古い洋館があり、傍に鎌倉市景観重要建築物の銘板があった。端正なつくりの和風建築で、近代に流行した洋館部を備えた住宅建築である。写真の洋館部は天井の高い平屋建てで、屋根上部に付けられた宝珠の棟飾りや上げ下げ窓を用いるなど細部のデザインが鎌倉長谷子ども会館(旧諸戸邸)とよく似ていることから設計の際に参考としたものと考えられるとのこと。緑に囲まれた谷戸の閑静な住宅地の中にひときわ目を引く背の高い洋館部は、周辺のランドマークになっていると記されていた。一般公開はされていない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_046.jpg
47.甘縄神明神社の石段
鳥居をくぐると、参道の先は長い石段になっていた。数えながら上がっていくと42~43段あった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 46mm ISO100 ) 露出補正 なし
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48.万葉集の歌碑(石碑)
石段の左側に「鎌倉の見越しの崎の岩崩(いわくえ)の 君が悔ゆべき心は持たじ」という歌碑があった。これは万葉集の第14巻3365首目にある相聞歌(そうもんか/恋の歌)だそうだ。甘縄神明宮は鎌倉最古の神社で710年の創建だから、万葉の時代にはこの神社の名声はすでに確立されていたようだとされている。また、石段の下には「北条時宗公産湯の井」がある。八代執権の北条時宗は、1251年(建長3年)5月15日、安達邸(松下禅尼の甘縄の第)で誕生した。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO560 ) 露出補正 なし
191203_048.jpg
49.甘縄神明神社 社殿
石段を登り詰めると正面に社殿があった。 現存する本殿や拝殿は、1937年(昭和12年)に再建されたものである。奥に本殿がある。扁額は甘縄神明宮になっていた。甘縄の「甘」は海女のこと、「縄」は漁をする時の縄の意味だろうという説があるそうだ。源頼義がこの神社に祈願をして、義家が生まれたと伝えられており、後に義家が社殿を修復し、頼朝も社殿を修理し、荒垣や鳥居を建てたといわれており、源氏と関係の深い神社だったと考えられているという。

  Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO125 ) 露出補正 なし
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50.秋葉神社
境内神社として、写真の秋葉神社と五所神社がある。この秋葉神社は「火防御守護」である。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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51.のり真安斎商店
甘縄神明神社から再び県道311号線に戻り、右へ曲がって長谷観音前に向かう。途中右側に古い商店があった。ここも鎌倉市景観重要建築物 になっていて「のり真安斎商店」という。長谷界隈の商業地としての歴史を伝える貴重な建物という。覗いてみると「カゴメソース」や「ブルドックソース」、そして「安田海上火災」などの看板や、田子鰹節と書かれた「カネサ鰹節商店」の箱などが見えた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 40mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191203_051.jpg
52.御霊神社へ
長谷観音前を左に曲がって、江ノ電長谷駅のほうに歩いて、途中を右に入る。細い道を突き当たるところに写真の権五郎神社と書かれた石柱が立っていた。先にも記したが御霊神社は鎌倉権五郎景隆を祭神とし、通称権五郎神社として知られている。その石柱の角を左に入ると右側が境内だ。 

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 80mm ISO500 ) 露出補正 なし
191203_052.jpg
53.神輿庫
「市指定有形民俗文化財 神輿一基」の柱が立っていた。ここは神輿庫のようだ。御霊神社の神輿は、1753年(宝暦3年)のものだそうだ。制作者は覚園寺村の大工棟梁の木村源八。本体は総漆仕上げ極彩色金箔押しの鎌倉室町型の宮神輿だそうだ。毎年9月18日に行われる御霊神社例大祭での神幸祭(おわたり)は、白丁姿の氏子に担がれた神輿が、天王唄に合わせて坂ノ下の町中をゆったりと練り歩く古式ゆかしい宮神輿渡御で知られる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO800 ) 露出補正 なし
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54.御霊神社社殿 -1
祭神は鎌倉権五郎景政。平安時代の創建。鎌倉権五郎景政は鎌倉・湘南地域を開拓した領主で、桓武天皇の末裔で鎌倉武士団を率いた、平氏一門のつわもの。土地の人には「権五郎さま」と呼ばれており、ここ御霊神社も「権五郎神社」の名で親しまれているそうだ。今の社殿は1913年に建てられたもので、その時に寄進した人達の名前が、まわりの石柱に刻まれている。扁額も鎌倉権五郎神社になっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO450 ) 露出補正 なし
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55.江ノ電が通る -1
電車の音がしたので振り返ると鳥居のすぐ向こうを、駅に入る江ノ電が通過する。先頭車両が見えて、最後尾の車両が通過するまで連写してみた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 92mm ISO250 ) 露出補正 なし
191203_055.jpg
56.江ノ電が通る -2
最後尾の車両は前3両の車両と違う塗装がなされていた。江ノ電にはいろいろと趣が違う塗装をした車両がある。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 92mm ISO250 ) 露出補正 なし
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57.境内社 石上神社
御霊神社を歩いてみるといくつかの境内社があった。右側の社は石上神社で巨大な石を神体としている。この石は神社の前浜沖に沈んでいたものだといい、漁船が度々座礁することから江戸時代末期に切り出して、海上安全の神として祀られるようになったそうだ。毎年7月25日前後には、この石のあった沖合いまで若衆数人が御幣を手に泳ぎ、神に捧げる神事が行われるという。左側にある小さなお社は地神社という。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO360 ) 露出補正 なし
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58.御霊神社 第六天社
「・・・面足尊 、詞志古泥神 を祀る。男神、女神の容貌が成り整う神格化。防塞の守護の神ともいわれる。」との説明札があったが、何のことかよくわからない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 44mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_058.jpg
59.庚申塚と御嶽社
右側に並ぶのは庚申塚で、御霊神社の12基の庚申塔は、村の辻にあったものを移したもの。そのうちの1基は、延宝元年銘あるもので鎌倉市有形民俗文化財。また、1基は文政8年銘のあるもので鎌倉市の民俗資料となっているそうだ。左側の奥に見えるのは御嶽社で、長野県御嶽神社の主神三神を祀る。 三神とは国常立尊(くにとこたちのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)。なぜ、ここに長野県の御嶽神社の主神三神が祀られるのか疑問に思った。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
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60.袂石と手玉石
袂石16貫(約60㎏)、手玉石28貫(約105kg)「御祭神景正公が手玉に取り袂に入れたと伝えられる。公の人知を超えた霊才を示す重量の石。古来より奇石は神霊を宿すと考えられている。」との説明板があった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
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61.祖霊社
日清、日露、第二次世界大戦での坂ノ下地区(御霊神社の所在地)の戦没者の英霊23社を祀る。8月15日に戦没者慰霊祭を斎行とあった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
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62.御霊神社社殿 -2
最後になってしまったが、社殿の正面からお参りする。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO280 ) 露出補正 なし
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63.稲荷社と秋葉社
左側は稲荷社(おいなりさん)で作物の豊穣を護る宇迦之御魂神が祀られている。伏見稲荷が勧請された。右手の秋葉社は、火防の神(火之迦具土)を祀る。明治22年このあたり坂之下村に大きな火災が起き、甚大な被害があったが、これを契機に静岡の秋葉神社を勧請したという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO360 ) 露出補正 なし
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64.御霊神社社殿と鳥居
江ノ電の踏切を背に鳥居の手前から、まっすぐな参道と社殿。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/800秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
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65.江ノ電長谷駅上りホーム
この車両は1979年12月3日より営業運転を開始した1000形。1980年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞車両である。シーズンには御霊神社の線路沿いにアジサイが咲き、古刹、アジサイ、江ノ電が同時に見られる。この電車に乗って鎌倉へ戻る。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 105mm ISO500 ) 露出補正 なし
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2019年12月13日

江ノ電に乗って 12月3日 ①光則寺と高徳院 鎌倉大仏

鎌倉に紅葉を見に行こうと思っていた。今年は円覚寺、東慶寺、明月院ではなく、長谷のほうへ行ってみようと思う。 インターネットで鎌倉市観光協会の紅葉情報をみると、紅葉はそろそろ見ごろになってきているようだ。ただ、今年は台風15号、19号の影響で葉が落ちたり、傷んだりしているという。 横浜から横須賀線に乗って、鎌倉へ出る。途中、北鎌倉の駅を出たところで、車内から円覚寺の紅葉が眺められた。山門へ上がる石段のもみじがきれいだ。 鎌倉からは江ノ電に乗る。先頭車両の一番前に並んで、折り返しの電車が入ってくるのを待って乗り込む。一番前の前向きの席に座った。 鎌倉から3駅目の長谷で下車した。時刻は午前9時半。まだ観光客は少ない。この日、長谷では光則寺、高徳院の鎌倉大仏長谷寺甘縄神明神社、御霊神社へ行く予定にしている。まず向かったのは初めて行く光則寺。紅葉は見るべきところはなかったが、梅に始まる春はカイドウも咲き、良いところのようだ。次に高徳院へ向かった。

1.古都を走る江ノ電
鎌倉を発車した江ノ電が、次の駅である和田塚を出てすぐの線路際に、「無心庵」という古都を思わせる店構えの甘味処が見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 19mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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2.由比ヶ浜駅
江ノ電は2番目の駅、由比ヶ浜に入る。左側が由比ヶ浜海岸だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/1250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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3.光則寺門前
長谷駅で江ノ電を下車し、県道32号線を大仏に向かって歩き始める。長谷観音前という交差点があり、そこを左に行くとに長谷寺である。長谷寺は後にして、まず光則寺に向かう。長谷観音前の信号の先を左に入る。瀟洒な住宅が建ち並ぶ道を進むと光則寺の門前だった。門前には幼稚園があり、子供を送ったお母さんが自転車で走り去る。  

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 70mm ISO360 ) 露出補正 なし
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4.光則寺山門
光則寺は日蓮宗の寺院で山号を行時山という。 wikipediaによれば、「日蓮の佐渡配流に際して鎌倉幕府5代執権北条時頼は、弟子の日朗も捕らえて家臣の宿屋光則邸の土牢に監禁した。しかし、監視役の光則は日朗と日蓮を私淑するようになり、1274年(文永11年)には日蓮を放免した後の自邸を寺に改め、日朗を開山に迎えに創建した」とあった。道の先には石段があり、山門があった。山門は朱塗りで、桁行1間(約3m)、梁間2軒の四脚門で、江戸初期(17世紀中期)のものとのことだ。特徴として、内法貫(うちのりぬき: 鴨居の上部に通っている貫のこと)の中間に、龍の透彫りがある大きな蟇股がある。あとで、新しくなっているが以前にあったものと同じような雰囲気をもつ見事なものと知った。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO800 ) 露出補正 なし
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5.オオモミジ
山門を入ってすぐ右手に真っ赤に紅葉した大きな葉を付けるカエデがった。木に「オオモミジ」の札がかけられている。葉は少し傷み始めていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO640 ) 露出補正 なし
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6.山門を振り返る
本堂の前まで来て、山門の方を振り返ってみた。境内は広くはないが落ち着いた雰囲気だ。植栽の手入れをされている人がいたが、私たち以外に参拝者はいない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO140 ) 露出補正 なし
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7.ミツマタ
本堂の手前にミツマタの木があった。たくさんの蕾を付けている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 105mm ISO1100 ) 露出補正 なし
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8.本堂
本堂への参道の前には日蓮聖人の真筆に基づく「立正安国論 御勧由来」を彫った石碑が立っていた。本堂は、慶安3年(1650年)、江戸時代初期のものだが、寛政12年(1799年)と関東大震災の修理などを経ているものの、比較的新しく見える。桁行5間、梁間5間で、正面と両側に縁がめぐらされている。外側は、角材を使い、縁長押と内法長押( 鴨居の上にあるなげし ) がめぐらされている。扁額は「師孝第一」となっていたが、写真では隠れてしまった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO560 ) 露出補正 なし
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9.池
本堂に向かって右手前には樹齢おおよそ150年の海棠(カイドウ)があり、開花の時期(4月~5月)には大勢の人が訪れるという。その季節にまた訪れてみたい。本堂に向かって左手には池があり、季節の花や木々を楽しむことが出来るというが、今回は何もなく淋しかった。池の手前には宮沢賢治の碑があったが、これは宮沢賢治が日蓮宗に深く帰依し、活動したことから建てられたという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 34mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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10.土の牢
先にふれたが、日蓮上人が佐渡へ流された時、高弟・日朗が捕らえられて鎌倉幕府第5代執権 北条時頼の重臣・宿屋左衛門尉光則の邸内の土牢に監禁された。その土牢が残っている。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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11.ハツカリ
今の季節は花は少ないが、境内に白い椿のような花が咲いていた。枝に名札があって、ハツカリ(初雁)、またはショウワワビスケ(昭和侘助)と書かれていた。ツバキ科である。花は11月~3月に咲くそうだ。日本原産の植物なので耐暑性、耐寒性ともに高いという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
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12.高徳院(鎌倉大仏)
仁王門光則寺を退出し、長谷寺は後で行くことにして、県道32号へ出て左に行く。少し歩くと道は右へ緩やかの曲がり、高徳院の仁王門が見えてきた。高徳院 は大異山高徳院清浄泉寺といい、法然上人(1133年 ~ 1212 年)を開祖とする浄土宗の寺院である。大仏は高徳院の本尊(阿弥陀如来)である。かって大仏殿があったが、何度も台風や震災に遭い倒壊していて、再建されていない。2004年(平成16年)2月27日、境内一帯が「鎌倉大仏殿跡」の名称で国の史跡に指定された。この仁王門は、18世紀初めに他所から移されてきたものと考えられ、安置されている仁王像も同時期のもの考えられているそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO450 ) 露出補正 なし
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13.大仏 -1
仁王門をくぐって、左側にある受付で参拝券を求め、石畳の参道を歩く。左手に熟したようなカエデの紅葉があった。鎌倉市観光協会の紅葉情報によれば、高徳院は「葉に傷みあり。イチョウは台風被害で葉が3/4程度落ちている。」となっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/640秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
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14.大仏 -2
高徳院に本堂はない。「鎌倉大仏」「長谷の大仏」また、「露坐の大仏」として名高い高徳院の本尊は、国宝銅造阿弥陀如来坐像だ。像高約11.3m、重量約121tトンのこの仏像は、規模こそ奈良東大寺の大仏(盧舎那仏) に及ばぬものの、ほぼ造立当初の像容を保ち、我が国の仏教芸術史上ひときわ重要な価値を有しているという。wikpediaによれば、高徳院 は、初期は真言宗で、鎌倉・極楽寺開山の忍性など密教系の僧が住持となっていた。のち臨済宗に属し建長寺の末寺となったが、江戸時代の正徳年間(1711年 - 1716年)に江戸・増上寺の祐天上人による再興以降は浄土宗に属し、材木座の光明寺(浄土宗関東総本山)の末寺となっている。「高徳院」の院号を称するようになるのは浄土宗に転じてからである。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
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15.大仏のお顔 右側から
大仏の建造時期であるが、「吾妻鏡」には、建長4年(1252年)から「深沢里」にて金銅八丈の釈迦如来像の造立が開始されたとの記事もある。「釈迦如来」は「阿弥陀如来」の誤記と解釈し、この1252年から造立の開始された大仏が、現存する鎌倉大仏であるとするのが定説であるそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 85mm ISO100 ) 露出補正 なし
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16.大仏の背中
大仏の後ろに回ってみた。大仏像の脇に胎内への入り口があり、中に入ることが出来る。大仏の背中から自然光が取り入れられている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
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17.大仏のお顔 左側から
鎌倉大仏の眼に瞳があるのかどうか、俯き加減の眼を見上げてみたがよくわからない。インタネットで検索してみたが、わからなかった。奈良東大寺の大仏の眼には瞳があったように思う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 78mm ISO100 ) 露出補正 なし
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18.大仏 -3
鎌倉大仏の高さは11.31m、重さ121トン。因みに奈良の大仏は高さ14.98m、重さ350トンだそうだ。また造られたのは、鎌倉大仏が1252年(建武4年)、奈良の大仏は742年(天平14年)と古い。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
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19.大仏 -4
鎌倉大仏は阿弥陀如来で、印相(いんそう:手の組み方)は九品(くほん)で最も格式高い上品上生印(じょうぼんじょうしょういん)を組んでいるという。または定印(じょういん)とも言い、阿弥陀如来の一般的な印相だそうだ。この大仏の大きさなので、印相がとても目立つ。まねして写真を撮ってみたくなる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
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20.門と紅葉
ここのカエデはオレンジ色に紅葉していた。近づいてみるとやはりは葉は傷んでいるところがあるが、離れて撮ると隠せる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 56mm ISO180 ) 露出補正 なし
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21.大仏 -5
時刻は10時を回った。だんだん外国人観光客の方々が多くなってきた。もう一度大仏を振り返って退出し、長谷寺に向かう。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 55mm ISO100 ) 露出補正 なし
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22.華正樓
長谷観音前に戻る道筋に、横浜中華街に本店がある華正樓の「長谷華正樓」がある。写真の右奥に立派な本館が見えるが、メニューを見ると、ランチで¥3.3K~¥7.7K、ディナーコースは、¥5,5k~¥22Kになっていた。この売店で肉まんを買って食べ歩きもできるようだが、それもお行儀が悪い。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 34mm ISO100 ) 露出補正 なし
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23.對僊閣(たいせんかく)
長谷観音前を右に曲がって長谷寺の参道を行くと左側に「對僊閣」という古い木造の建物があった。説明板を見ると、「對僊閣」は明治末期からこの場所で旅館業を営んいる。4っの欄間窓、高欄、組子が密な格子窓を持った華やかな北側のファサードは、創建当初の姿をよく留めている。鎌倉における戦前の和風旅館として歴史的にも貴重な建物である。平成12年に鎌倉市景観重要建築物に指定されている。と記されていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO280 ) 露出補正 なし
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2014年5月28日

江の島 と 鎌倉長谷観音 5月13日


  小学校のクラス会の幹事を引き受けている。これまでも2年に一度くらいは集まる機会があったが、70歳を過ぎて、お互い時間もできたので、「もう少し頻繁に会おうか!」ということになり、半年に一回開催することにし、その幹事を引き受けることにした。
 昨年12月は、横浜に来てもらった。その時に次回の希望を聞いたら、江の島へ行きたいという。続けて神奈川県に来ていただくのは申し訳ないと思ったが、ご希望に従う。幹事といっても特に何をするわけではない。前回開催時に、今回の開催日は決めてあるので、どこを周るかを少し考えて、食事をする店を決め、案内を出すだけだ。今はe-mailがあるので、連絡も簡単である。(しかし、約3名ほど携帯のメールも使ったことがない方がいる。この方々には郵便で知らせて、返事をいただくしかない。申し訳ないが電話連絡は億劫だ)
  午前11時に小田急線の片瀬江ノ島駅で集合。全員遅れることなく到着した。江の島大橋を渡って、参道の石畳を歩き、江島神社、奥津宮をお参りして、岩屋通りを下って、海岸に出る。3~4名は戻ってくるときの登りが辛そうだと下りなかった。この日は何やら工事中で岩屋に入ることはできなかった。昼食は岩屋に行く途中にある「魚見亭」というところを予約しておいた。各自、好きなものを食べてもらう。
 昼食後は江ノ電に乗って、長谷寺と大仏へ行くことになった。片瀬江ノ島からまっすぐ帰るというメンバー2人と別れ、江ノ電に乗る。結局、時間にあまり余裕もないので、長谷寺だけにした。小一時間散策をして、JR鎌倉駅へ着いたのは夕方5時だった。

1.トンビ
朝のうちははっきりしない天気だったが、11時に小田急線の片瀬江ノ島駅で集合し、江の島に向け歩き出すころには、日が射すほどになっていた。江の島大橋を渡りながら、浜を見ていると、トンビが2~3羽、翅を休めていた。トンビなのかトビなのか、はっきり知らなかったが、トンビともトビともいうらしい。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/480秒 185。0mm ISO100 ) 露出補正 なし
トンビ;クリックすると大きな写真になります。
2.江島神社
江島神社の階段を上がる。階段の手前には、エスカーというエスカレーターがある。昭和34年に国内初の屋外エスカレーターとして、高低差46メートルを4連で結ぶ全長106メートルの「江の島エスカー」が登場した。頂上まで石段を上っていくと20分かかるところ、江の島エスカーだとわずか4分で登れるという。参加者の意見を聞いたが、エスカーはやめて階段を上ることにする。瑞心門から、いま上がってきた参道を眺める。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.5 1/840秒 5.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
江島神社;クリックすると大きな写真になります。
3.江の島ヨットハーバー
江の島ヨットハーバーは1964年10月に開催された東京オリンピックのヨット競技の会場として使うために、1961年より江ノ島の北東側海岸にあった岩場を埋め立て1964年に完成している。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/900秒 38.1mm ISO100 ) 露出補正 なし
江の島ヨットハーバー;クリックすると大きな写真になります。
4.岩屋道通り
予約した昼食の時間調整と、頂上まで登ってきた疲れを癒すため、海の見える Cafe でお茶にする。男性はビールだ。一休みしたあと、岩屋への道を歩く。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/250秒 10.7mm ISO200 ) 露出補正 なし
岩屋道通り;クリックすると大きな写真になります。
5.奥津宮
江の島が二つにくびれているところ(山ふたつ)の断崖を眺め、先に進むと江島神社の奥津宮がある。江島神社のご祭神は三人姉妹の女神だが、この奥津宮の祭神は多紀理比賣命(タギリヒメミコト)。 三人姉妹の一番上の姉神で、安らかに海を守る神様といわれている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/850秒 9.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
奥津宮;クリックすると大きな写真になります。
6.龍宮
関連のインターネット情報によると、江の島は沸出以来龍の棲む所と言われ、古来より龍神は弁財天信仰と習合し、密接な結びつきから江島縁起を始め多くの伝説が残っている。鎌倉で悪行を重ねていた、5つの頭を持つ5龍頭は、江ノ島に舞い降りた弁財天の弁天様に一目惚れし、更正を誓い結婚した。五龍頭は江ノ島の正面にある龍口寺に五龍頭は祀られてが、ここ龍宮(わだつみのみや)にも祀られている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/800秒 6.0mm ISO400 ) 露出補正 なし
龍宮;クリックすると大きな写真になります。
7.稚児ヶ淵
江の島の一番奥にあたる稚児ヶ淵の上に出た。ここから石段を下りて、左の方へ行くと岩屋である。この日は防護ネットの張替等工事のため入ることができなかった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.4 1/850秒 15.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
稚児ヶ淵;クリックすると大きな写真になります。
8.茅ヶ崎沖 烏帽子岩の遠望
茅ヶ崎の烏帽子岩をHS50の望遠端(35mm版換算1000mm)で撮る。烏帽子岩は正しくは姥島(うばしま)ということを知った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/900秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
茅ヶ崎沖 烏帽子岩の遠望;クリックすると大きな写真になります。
9.もどり道
昼食は稚児ヶ淵の崖の上にある「魚見亭」を1時に予約していた。少し早めに着いたが、平日のためか、入ることができた。みんな自分の食べたいものをそれぞれ注文し、1時間ほど海を見ながら、食事とおしゃべりを楽しんだ。ここで次回開催の日取りと場所が決まり、合わせて、この日はこれから江ノ電に乗って、鎌倉の長谷へ行こうということになり、「魚見亭」を後にした。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/950秒 23.3mm ISO400 ) 露出補正 なし
もどり道;クリックすると大きな写真になります。
10.鵜
来るときはトビを見てきたが、帰りには鵜がいた。鵜にはウミウとカワウがいて、両者はよく似ている。くちばしの基部の露出部が小さく、口角で三角形に尖るという特徴から、これはウミウと判断した。'環境省のウミウとカワウの見分け方を参照した。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/420秒 160.5mm ISO100 ) 露出補正 なし
鵜;クリックすると大きな写真になります。
11.江ノ電 江の島駅
江ノ電は単線運転だ。ここ江の島駅で交換する。車内は学校帰りの小学生たちでにぎやかだった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/350秒 30.3mm ISO100 ) 露出補正 なし
江ノ電 江の島駅;クリックすると大きな写真になります。
12.長谷
江ノ電を長谷で下車した。大仏へ行こうか、長谷寺へ行こうか、両方行こうか、相談したが、時間も心配なので長谷寺に行こうということになった。長谷寺に向かって歩いていくと左側に収玄寺というお寺があった。何回か長谷寺を訪れているが今まで気が付かずに通り過ぎていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/850秒 12.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
長谷;クリックすると大きな写真になります。
13.イワシカギクで吸蜜するヤマトシジミ
長谷寺の境内で小さな花が咲いていたが、花に詳しいクラスメートがイワシカギクと教えてくれた。そのイワシカギクにヤマトシジミの♂が吸蜜に来ていた。なかなか落ち着いてくれず、撮りにくい。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/350秒 106.8mm ISO100 ) 露出補正 なし
イワシカギクで吸蜜するヤマトシジミ;クリックすると大きな写真になります。
14.オガタマノキの花
境内にオガタマノキの花が咲いていた。木に名札があったのでオガタマノキと分かった。オガタマノキ(招霊木)はモクレン科オガタマノキ属の常緑高木で日本に自生するモクレン科では唯一の常緑樹だそうだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/120秒 30.3mm ISO800 ) 露出補正 なし
オガタマノキの花;クリックすると大きな写真になります。
15.カイウ
海芋という札が立てられていた。サトイモ科の多年草だそうだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/120秒 11.9mm ISO400 ) 露出補正 なし
カイウ;クリックすると大きな写真になります。
16.弁天窟の弁財天
境内の放生池を過ぎた辺の弁天堂をさらに奥へすすむと、弘法大師参籠の地と伝わる弁天窟があり、その名にちなみ窟内壁面には弁財天とその眷属(けんぞく:神の使者)である十六童子が彫られている。光はほとんどなく、ノーフラッシュで無理やり撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/6秒 6.0mm ISO3200 ) 露出補正 なし
弁天窟の弁財天;クリックすると大きな写真になります。
17.和み地蔵
弁天窟から出てくると和み地蔵に迎えられた。その名の通り、心を和ませてくれるお顔をされている。宮城県の石神彫刻工房で作られたそうだ。長谷寺を出て、再び江ノ電に乗り、JR鎌倉駅へ。みなさんはちょうど来た湘南新宿ラインに乗り、切符を買っていて乗り遅れた人と、その面倒を見ていた人と私の3人は次に来た横須賀線の電車に乗って帰路に着いた。次回は今秋11月に三鷹のジブリの森で再会を予定している。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/160秒 4.4mm ISO320 ) 露出補正 なし
和み地蔵;クリックすると大きな写真になります。


2009年6月 5日

江ノ電沿線(2:終)

 長谷寺入り口を左に折れて、鎌倉大仏に向かった。途中、左側に老舗の中華料理店である華正樓がある。その入り口に売店があって肉まんなどを売っている。今回は見送ったが、以前に来たときはここで肉まん1個(といっても華正樓の肉まんはとても大きい)を買って歩きながらほおばったのを覚えている。昼飯は大仏見物を終えて漁港のある腰越まで移動し、「かきや」という食堂で、今が旬である湘南のしらすづくしを食べた。生しらす、しらすの掻き揚げ、しらす丼とたっぷり食べて1,350円。旨かった。
9.国宝 鎌倉大仏
大仏様は少しうつむきかげんであったことを改めて知った。鎌倉大仏は長谷の高徳院の本尊である。もともとは高さ40mに及ぶ大仏殿があったが、その建物は1335年と1369年の台風と1495年の津波で崩壊し、以来、露座の大仏となったという。大仏は阿弥陀如来で、高さ12.38m、重さ121トンとか。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/328秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
国宝 鎌倉大仏;クリックすると大きな写真になります
10.極楽寺近く
長谷で江ノ電に乗り、次の極楽寺駅で降りた。極楽寺駅から極楽寺へ行くには江ノ電の線路を跨ぐ橋を通るが、その橋の上から、長谷のほうからトンネルを抜けてくる電車が見えた。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/64秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段 トリミングあり
極楽寺近く;クリックすると大きな写真になります
11.腰越 路面を走る江ノ電
極楽寺は境内すべて撮影禁止だった。極楽寺から再び江ノ電に乗り、いざ昼飯にしようと漁港のある腰越に向かった。腰越から江ノ島に向かうしばらくの間、江ノ電は路面を走る。街はレトロな感じがする。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/248秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
腰越 路面を走る江ノ電;クリックすると大きな写真になります
12.電車道の魚屋
電車通りにある「かきや」でしらすづくしを食べ終え、江ノ島の方に歩いていく。腰越の電車道にはレトロな商店が並ぶが、さすが漁港があるためか都会ではあまり見なくなった魚屋さんも多い。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/352秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
電車道の魚屋;クリックすると大きな写真になります
13.龍口寺山門
線路が道路から離れ、専用の軌道になるあたりの右側に龍口寺がある。仁王門に続く山門に見事な彫刻があった。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/71秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
龍口寺仁王門;クリックすると大きな写真になります
14.墨田の花火
江ノ電の江ノ島駅まで歩き、再び電車に乗って次の湘南海岸公園と言う駅で降りてみた。公園など何もなく、歩いて江ノ島海岸へでた。途中、民家の庭で咲く墨田の花火というアジサイがきれいだった。こういったアジサイは交配を重ねて作られるのだろうか。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/130秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
墨田の花火;クリックすると大きな写真になります
15.江ノ島海岸
海ではウインドサーフィンを楽しんでいる人たちがいる。遠くに見えているのを、ローアングルで35mm版換算624mmの望遠端で撮った。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/530秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
江ノ島海岸;クリックすると大きな写真になります
16.おまけ・華正樓とその売店
和風建築3階建ての華正樓鎌倉店。本店では食べたことがあるのだが、鎌倉店で食事をしたことはない。一度ゆっくり食事をしてみたいと思う。本店は横浜中華街にあり、北京料理の最高峰といわれる。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/178秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
華正樓とその売店;クリックすると大きな写真になります

2009年6月 4日

江ノ電沿線(1)

 6月2日、久しぶりに良い天気になったので、江ノ電に乗って沿線を歩いてみようと、9時半ごろ自宅を出た。往きは横須賀線で鎌倉へ行き、そこで江ノ電の乗り降り自由の一日乗車券を@580円で購入した。まずは由比ガ浜で降り、甘縄神明宮をお参りしたあと、長谷へと歩いた。長谷寺は人が多い。まだ咲き始めのアジサイがきれいである。しかし、アジサイを愛でるには今日は天気が良すぎるようだ。アジサイにこんなにいろいろな種類があるとは知らなかった。
1.甘縄神明宮
ここを訪れる人は少ない。若い3人連れのお嬢さんたちと一緒になった。拝殿は階段を登った上にあり、さらにその後ろに本殿があった。拝殿の屋根は青銅色で美しい。石段の上から後ろを振り返ると由比ガ浜の海が見えた。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F4 1/185秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
甘縄神明宮:クリックすると大きな写真になります
2.長谷寺入り口
甘縄神明宮を出て、少し戻り、広い通りを右に曲がって、長谷寺の入り口になっている交差点に出た。ここは長谷駅から長谷寺と大仏を目指す観光客で賑わっている。門の前には観光人力車が客待ちをしている。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/284秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
長谷寺入り口;クリックすると大きな写真になります
3.放生池
長谷寺の門をくぐると池があった。小さな池だが、あやめが咲き、鯉が泳ぎ、石の上では亀が甲羅を干している。その池の向こうが観音堂でその右に阿弥陀堂がある。観音様と阿弥陀様は撮影禁止。お参りをした。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/220秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
放生池;クリックすると大きな写真になります
4.あじさい散策路 クレナイ
20種類以上、2500株のアジサイが咲く高台に散策路が設けられていた。土曜、日曜は待ち時間がでる。アジサイにはこんなに多くの種類があるのかと改めて驚いた。このクレナイと名が付くアジサイの花びら(ガク片)は咲き始めは白く、だんだん赤く染まるとのこと。向こうに海が眺められる。

Nikon COOLPIX P90
絞りオートで撮影 ( F5 1/442秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
あじさい散策路 クレナイ;クリックすると大きな写真になります
5.黒姫
これは黒姫というガクアジサイ。広角端で下から仰ぐように撮ったので形がわかり難いが、花(中央部)と周りのガク片との青の対比が美しい。絞り優先オートで撮ったがASAが77に上がっていた。

Nikon COOLPIX P90
絞り優先オートで撮影 ( F5 1/49秒 ASA77 ) 露出補正 -0.3段
黒姫;クリックすると大きな写真になります
6.姫紫陽花
鮮やかなブルーの小さな花弁をいっぱいつけた姫紫陽花。もっともアジサイらしいアジサイと思う。それにしても日ざしが強い。花の写真は曇りか、むしろ雨に日で水滴が付くような日がよさそうだ。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/95秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
姫紫陽花;クリックすると大きな写真になります
7.弁天窟
放生池を過ぎて、出口へ向かう左側に弁天窟という祠があり、窟内壁面には八臂の弁財天とその眷属(従者)である十六童子が彫られている。入り口から想像するより中ははるかに広い。その一体を腰の位置でカメラを構え、ローソクの明かりだけで撮った。ASAは自動で800に上がっていた。

Nikon COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/4.6秒 ASA800 ) 露出補正 -0.3段
弁天窟;クリックすると大きな写真になります
8.対僊閣
さて、大仏へ行こうと先ほどの交差点へ戻る途中、右側に対僊閣という古い木造の旅館があった。明治末期よりこの場所で旅館を営んでいるという。この建物は昭和2年に建てられ、鎌倉における戦前の和風旅館の貴重な建物として、鎌倉市景観重要建築物の指定を受けている。

Nikon COOLPIX P90
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/200秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
対僊閣;クリックすると大きな写真になります