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2024年5月24日

陽春の小石川植物園 ③ ツマキチョウを撮影 2024年4月11日 東京都文京区小石川

アブラナの花が咲いているところへ行くと、白い小型のチョウがたくさん飛んでいる。しかし、そのほとんどはモンシロチョウである。6~7頭が絡み合って飛んでいることもある。ツマキチョウとモンシロチョウは、色や、大きさでは区別しにくい。ただ、飛び方が違う。ツマキチョウの方がより小刻みに、翅を動かし滑空するように飛ぶ。そういう飛び方をする白い小型のチョウがいると、目を凝らして追い、確認する。アブラナの花か何かに止まるのを待つ。敏捷に飛ぶので空中でカメラで捉えるのは難しい。
 見られるチョウの種類は少ないので、ベニシジミも貴重である。春型のベニシジミは前翅のオレンジ色が鮮やかであり、1997年発行の通常切手の図案にもなっている。

000_240411206 X700 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg
オレンジ色が鮮やかなベニシジミ春型 2024年4月11日 小石川植物園

042_240411218t X900 ◎小石川植物園 ヒメオドリコソウ RX10M4.jpg 42.モンシロチョウ ♂ -1
午後1時を過ぎた。再び日本庭園に向かって歩き始める。路傍に咲くヒメオドリコソウでモンシロチョウが吸蜜していた。このモンシロチョウの♂も前翅中央部の黒斑がほとんど見えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 132mm ISO320 )
043_240411221 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 43.モンシロチョウ ♀ 産卵
モンシロチョウがアブラナに産卵していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 132mm ISO640 )
044_240411213tm X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 44.ベニシジミ
トップの写真と同じ個体である。今春、始めて見るが羽化したてのようで新鮮だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO500 )
045_240411227 X900 ◎小石川植物園 セイヨウタンポポ RX10M4.jpg 45.モンシロチョウ ♂ -2
セイヨウタンポポの花で吸蜜するモンシロチョウ♂

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 168mm ISO400 )
046_240411229t X90 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 46.モンシロチョウ ♂ -3
前の写真と同じ個体。トリミングしている。前翅中央部の黒斑は裏面の方がはっきりしているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 168mm ISO400 )
047_240411230 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 47.モンシロチョウ ♂ -4
アブラナの花で吸蜜。後ろに咲くアブラナが綺麗にぼけてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 215mm ISO640 )
048_240411234 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 48.モンシロチョウ ♂ -5
近づいてきた仲間も♂のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 215mm ISO640 )
049_240411237 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 49.モンシロチョウ ♂ -6
この2頭の♂は、前翅中央部の黒斑が鮮明だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 215mm ISO500 )
050_240411247 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 50.モンシロチョウ群飛
右下に♀が1頭いる。その周りを♂が飛ぶ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO400 )
051_240411255 X900 ◎小石川植物園 ツマキチョウ RX10M4.jpg 51.ツマキチョウ ♂ 登場
ツマキチョウが飛んでいるのを確認出来てはいたが、なかなか撮影チャンスがなかった。ようやくアブラナの花に止まってくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO640 )
052_240411262tm X900 ◎小石川植物園 ツマキチョウ RX10M4.jpg 52.ツマキチョウ ♂ -1
午後になってツマキチョウが飛び始めた。気温が上がったからだろうか。午前中は見つけても決して花に止まって吸蜜はしなかったが、花にも止まるようになった。どの個体も新鮮である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO640 )
053_240411270 X900 ◎小石川植物園 ツマキチョウ RX10M4.jpg 53.ツマキチョウ ♂ -2
可憐なチョウである。このチョウも立派な春の妖精(Spring ephemeral)である。ギフチョウなどと同じように年1回春先に生まれてくる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO320 )
054_240411295 X900 ▲小石川植物園 RX10M4.jpg 54.群れ飛ぶモンシロチョウ -1
ショカツサイの紫色の花の周りで、6~7頭のモンシロチョウが群れていた。この中に1頭♀がいるに違いない。この中にツマキチョウが混ざることがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 25mm ISO640 )
055_240411299tm X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 55.群れ飛ぶモンシロチョウ -2
前の写真と同じ群れである。思った通り、左下に♀がいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 37mm ISO400 )

2024年5月18日

陽春の小石川植物園 ① 2024年4月11日 東京都文京区小石川

今年の春は3月の前半は気温の低い日が続き、そのためか靖国神社のソメイヨシノ標本木もなかなか開花せず、気をもませた。ギフチョウをはじめツマキチョウやミヤマセセリ、コツバメなど年1回、春だけにしか出て来ない春の妖精たちは、何時頃飛び出すのだろうかと気をもませた。4月に入っても天候は好ましくなく、雨や曇りの日が多かった。
 小石川植物園には、ほぼ毎年のようにツマキチョウを撮りに出かけている。昨年は4月4日に行ったが、ツマキチョウは♀ばかりで、♂は姿を見せなかった。♂が先に生まれてきて♀はそのあとの羽化してくるのだが、♂の撮影のタイミングを逸してしまっていた。
 しかし、今年は発生が遅れるであろうと思い、天候も回復した4月11日に現地へ行った。タイミングとしては♂の発生初期と思われ、♀の姿は1頭も見なかったのだ。やはり、昨年に比べ10日くらいは発生が遅れてしまっていた。
 11時少し前に入園した。いつものように、すぐ左に折れて、南側の道を日本庭園の方へと歩く。だが、チョウの姿は少なく、例年ならアゲハなどが飛んでいるが、モンシロチョウしかいない。そのモンシロチョウが小さくて、ツマキチョウかと思わせるが、午前中はほとんどすべて、モンシロチョウだった。

000_240411056 X700 〇小石川植物園 旧東京医学校本館 RX10M4.jpg
日本庭園と旧東京医学校本館 2024年4月11日 文京区 小石川植物園

001_240411008 X900 〇小石川植物園 ショカツサイ RX10M4.jpg 1.ショカツサイ(諸葛菜
オオアラセイトウ、ハナダイコンなどという名でも呼ばれる。実はこのアブラナ科の植物はツマキチョウの食草でもあるのだ。ここを歩くといつもショカツサイの紫色の花に出迎えられる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixelsbr シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 192mm ISO320 )
002_240411009 X900 小石川植物園 太郎稲荷 RX10M4.jpg 2.太郎稲荷
池があって、その向こう側に鳥居が見えた。太郎稲荷という。鳥居は後から建て直されたものだろうが、吉宗のころの地図に、稲荷と書いてあるポイントがあったそうで、300年くらい前からあったという話もある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/2000秒 9mm ISO1250 )
003_240411019 X900 〇小石川植物園 モンシロ RX10M4.jpg 3.モンシロチョウ♀
モンシロチョウがアブラナの花に来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 208mm ISO250 )
004_240411023 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 4.サクラ
池の向こうに桜の木があり、見事に咲いている。桜には少し遅いと思っていたが、今が見ごろなのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 16mm ISO200 )
005_240411028 X900 〇小石川植物園 モンシロ RX10M4.jpg 5.モンシロチョウ♂
春型のモンシロチョウは小型である。そして前翅の中ほどにある黒斑が、この個体のようにほとんど現れていないものもいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
006_240411047 X900 小石川植物園 ハナズオウとオオリキュウバイ  RX10M4.jpg シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO320 ) 6.ハナズオウ(花蘇芳)とオオリキュバイ(大利休梅) -1
日本庭園に入る手前に少し広くなったところがある。そこにはハナズオウが紅い花をいっぱい付けていた。その向こう側にはオオリキュウバイの白い花が重なる。多くの人が足を止めて見ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f16.0 1/1250秒 23mm ISO3200 )
007_240411035 X900 〇小石川植物園 ハナズオウ RX10M4.jpg 7.ハナズオウとオオリキュバイ -2
ハナズオウは中国原産のマメ科の植物で、奥のオオリキュウバイも同じく中国原産のバラ科の植物だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/2000秒 9mm ISO125 )
008_240411053 X900 小石川植物園 サトザクラ 晩都 日本庭園 RX10M4.jpg 8.サトザクラ(里桜)
日本庭園には桜が咲いており、サトザクラという札が掛けられていた。wikipediaによれば、サトザクラは、広義ではバラ科サクラ属のサクラの栽培品種の総称で、狭義では11種ある日本のサクラの原種の一つであるオオシマザクラを基に誕生した栽培品種の品種群(Cerasus Sato-zakura Group)のことだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 29mm ISO320 )
009_240411064 X900 小石川植物園 ヒラドツツジ RX10M4.jpg 9.ヒラドツツジ(平戸躑躅)
ひときわ色鮮やかなツツジの花が咲いていた。ヒラドツツジという。写真は真っ赤な大輪の花であるが、ヒラドツツジの花は、どれも大輪で、花の色は、赤、ピンク、白、紫、赤紫などで、濃い色から淡い色まで様々な色合いが魅力と言われている。古くから平戸で栽培されてきたことが名前の由来とされ、wikipediaでは、1712年に出た『和漢三才図会』にはすでに「ヒラドツツジ」の名で紹介されていたと記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 25mm ISO320 )
010_240411066 X900 小石川植物園 コブシモドキ RX10M4.jpg 10.コブシモドキ(辛夷擬)
Wikipediaの「絶滅した植物一覧」によれば、コブシモドキは17世紀以降に野生では絶滅したと記されていた。だが、小石川植物園で、コブシモドキと品種名が記された札が掛けられた花が咲いていた。また、wikipediaには、コブシの近縁種としてコブシモドキは、葉がコブシより若干大きめで長さ20 cm、幅8-10 cm以上、開花期が4月中旬とコブシよりやや遅く花が大きい(直径12-15 cm)。また三倍体(基本数の三倍の染色体数をもつ生物体。二倍体と同質の四倍体との交雑によって生ずるもので、ふつう次の世代の植物として発達しうる種子を生じない不稔性を示す。自然界でもみられるが、種なしスイカやバナナなどがあり、種子を作らない。コブシは四国には分布していないが、この個体は1948年に阿部近一と赤澤時之によって徳島県相生町で発見され、この1個体のみが知られていたが、現在ではこの個体は存在せず、徳島県の相生森林美術館をはじめとした数箇所で当時の株から挿し木でクローン栽培したものが現地外保存されている。と記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.8 1/2000秒 42mm ISO500 )
011_240411071 X900 〇小石川植物園 ハナミズキ RX10M4.jpg 11.ハナミズキ 総苞片 -1
ハナミズキ(花水木)では、小さな花が多数密集し、4枚の大きな(花びらのように見える)総苞片で囲まれている。総苞片とは、花序(花の集まり)を保護する苞葉のことである。開花時期を迎えるとこの総苞片が開き美しい花びら状に変身する。その総苞片の先端には閉じ合わさってきた痕跡が残っている。中心部に小さな筒状をした両性花が頭状に集まる。写真の状態ではまだ総苞片で囲まれている、

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 216mm ISO400 )
012_240411072 X900 〇小石川植物園 ハナミズキ RX10M4.jpg 12.ハナミズキ 蕾から開花へ -2
4枚の白い総苞片が開き始めている。中心にある赤茶色の部分が蕾と思う。これが開くと黄色い小さな花が現れる。ハナミズキの花びらと思っていたのは総苞片だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO320 )
013_240411079 X900 〇小石川植物園 カリン RX10M4.jpg 13.カリン(花梨・花櫚・榠樝)
日本庭園からツツジの咲く坂を上ってきた。可憐なピンクの花を咲かせている木があった。カリンだ。Wikipediaによれば、カリンは、中国から日本へ渡来した薬用にもされる果樹で、果実は同科のマルメロとよく似る。その果実は石細胞が多く含まれるため硬く生食はできないが、カリン酒や砂糖漬け、のど飴などの原料に使われる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 32mm ISO500 )
014_240411073 X900 〇小石川植物園 カリン RX10M4.jpg 14.カリンの花
花期は3 - 5月頃で、新葉とともに5枚の花弁からなる白や淡紅色の花を枝先に咲かせる。。果実はナシの実のようであり、晩秋に黄色に熟して良い香りがするそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO200 )
015_240411088 X900 小石川植物園 サネブトナツメ RX10M4.jpg 15.サネブトナツメ(実太棗)の樹
日本薬学会のホームページを見ると、サネブトナツメの果実はナツメ(Zizyphus jujuba Miller var. inermis Rehder)と比較し、小さくてやや球状となり、秋に赤褐色に熟す。種子は果実の大きさの割に大きく、扁平で楕円状を呈している。薬用には種子を用いる。生薬名をサンソウニン(酸棗仁)といい、虚弱体質の改善を目的とした酸棗仁湯や温胆湯、帰脾湯などの漢方処方に配剤されている。と記されていた。立てられていた説明板には、明治10年発行の「小石川植物園草本目録」に享保12年(1727年)に中国から輸入されたものと記されている。大正6年(1917年)の暴風雨で倒れ、現在の樹形になった」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO200 )
016_240411097 X900 〇小石川植物園 トキワマンサク RX10M4.jpg 16.トキワマンサク(常磐万作)-1
トキワマンサクは舞岡公園でも見られるが、そのほとんどが黄色い花である。こんなに大きなトキワマンサクの樹を見るのは小石川植物園へ来たときだけである。奈良へ行ったときにベニバナトキワマンサク(変種)が桜と競うように咲いていたのを思い出した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO400 )
017_240411093 X900 〇小石川植物園 トキワマンサク RX10M4.jpg 17.トキワマンサク -2
ここのトキワマンサクの樹は大きく、白い花が密に咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/2000秒 9mm ISO200 )

2016年5月 9日

小石川植物園 (1) スプリング・エフェメラル:ツマキチョウ 4月15日

今年もツマキチョウの写真が撮りたくて小石川植物園へ出かけた。昨年は4月16日に小石川植物園に来ているが、その時は♂の発生の最盛期で、♀はまだ少なかった。
 都営地下鉄の白山駅を降りて、小石川植物園へと歩く。この日は暖かい日だった。もう、ツマキチョウらしき蝶が飛んでいる。
 11時半、入園料400円を払って、中に入る。受付の女性が「今日は天気が良くて、きっと鳥たちもたくさん現れるでしょう」とあいさつしてくれた。
 昨年、ツマキチョウの写真を撮った菜の花が咲くところへ行く。ニリンソウが群生していて白い花を咲かせている。ニリンソウの花には蝶は訪れないようだ。
 菜の花にはツマキチョウの姿は少なかった。多く飛んでいる白い蝶たちはほとんどがモンシロチョウである。その近くに紫色の小さな花であるセリバヒエンソウが沢山咲いていて、その花にツマキチョウは吸蜜に来るようだ。同じく紫色のショウカツサイも咲いているが、ツマキチョウはこの花には来ない。ところが♀が、このショカツサイの新芽に止まる。どうやら産卵しているようだ。ショカツサイもアブラナ科の植物なのだ。
  昨年は♂が多かったが、この日は♀も多かった。♂と♀が半々くらいだったと思う。

;クリックすると大きな写真になります。 1.セリバヒエンソウの花に来たツマキチョウ♀
この日最初に撮影したのはツマキチョウの♀だった。背の低い、小さなセリバヒエンソウの花で吸蜜する。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro 絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.オオアマナに来たモンシロチョウ♂
日本庭園への道を歩いていくと、白い花が咲いている。ニリンソウの群落もある。そのひとつオオアマナの花にモンシロチョウが来ていた。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.セリバヒエンソウに来たツマキチョウ♂
昨年は菜の花に飛び交うツマキチョウをよく撮ったが、この日はいつもの菜の花畑にツマキチョウの姿は少ない。その代り、下に咲くセリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)の紫色の可憐な花をよく訪れる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.ショカツサイに来たツマキチョウ♀
ツマキチョウのメスはセリバヒエンソウより、このショカツサイにやってくる。ショカツサイはアブラナ科でツマキチョウの食草のひとつであることを知った。諸葛孔明が広めたとの伝説から諸葛采と呼ばれるとのこと。オオアラセイトウ、またはハナダイコン、ムラサキハナナともいうらしい。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.ショカツサイに産卵
ツマキチョウの♀が原端をまげてショカツサイに産卵姿勢をとる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.産卵
同じくツマキチョウの♀がショカツサイの葉に産卵しようとしている。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.ヒメオドリコソウでひと休み
ヒメオドリコソウに止まって翅を休めるツマキチョウの♀

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.ショカツサイに止まるツマキチョウ♀
♀の方は否地紫色の花でもセリバヒエンソウの花には芽もくれず、もっぱらショカツサイに寄って行く。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.セリバヒエンソウにきた♂ ♂はセリバヒエンソウの花で吸蜜だ。しかし、一つの花で時間をかけて吸蜜するわけではないので、撮ろうとして近ずくと飛び立たれてしまうことが多い。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.Spring Ephemeral
スプリング・エフェメラルとは、春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称だそうだ。春植物(はるしょくぶつ)ともいう。直訳すると「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、「春の妖精」とも呼ばれることが多い。蝶ではギフチョウがスプリング・エフェメラルの代表である。しかし、このツマキチョウも春先のみ成虫が出現し、スプリング・エフェメラルのひとつであろう。とくに♂は美しい春の妖精である。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 11.ツマキチョウ♂
ツマキチョウの♂の撮影チャンスは、セリバヒエンソウの花に止まるときしかない。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 12.ツマキチョウ♂とセリバヒエンソウ
セリバヒエンソウの花にフォーカスして待っていると、♂が飛んできた。ピントも合った。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 13.ツマキチョウ♂ セリバヒエンソウの花で開翅
まさに Spring Ephemeral を感じる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 14.タンポポにも来たツマキチョウ
舞岡公園などではツマキチョウは良くタンポポの花で吸蜜する。ここでは圧倒的にセリバヒエンソウに向かっていくことが多い。G7Xでローアングルで撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.2 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 15.ツマキチョウ♀
♂はこのように止まって翅を休めることはほとんどなく、吸蜜しているか、飛び回っているかだが、♀は時々このようにただ止まって翅を休めることがある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 16.♂が♀にアプローチ
その翅を休めていたツマキチョウの♀に♂が近づいてきた。♀は腹端を上げて、つれない返事をする。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 17.菜の花に産卵するツマキチョウ♀ -1
菜の花の咲くところへ移動する。多くはモンシロチョウだが、中にはツマキチョウの♀がいる。この♀は菜の花の花芽に産卵をしようとしている。こうしてみるとここはツマキチョウにとって食草豊かな楽園なのだ。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 18.菜の花に産卵するツマキチョウ♀ -2
お腹の太い♀だった。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 19.♂はセリバヒエンソウが大好き
菜の花にはツマキチョウの♂は見られなかった。昨年はあれほどいたのに。不思議に思って昨年の写真を見てみたところ、昨年は逆にセリバヒエンソウで吸蜜している♂を撮っていない。昨年は4月16日にここへきているが、セリバヒエンソウは咲いていなかったのだろうか?開花の時期と蝶の発生時期とのタイミングは難しい。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 20.♀はショカツサイに
一方、♀はセリバヒエンソウの花にはほとんど来ないで、もっぱらショカツサイで産卵行動だ。この場面もショカツサイで吸蜜かと思ったらそうではなかった。   

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし


2013年4月16日

舞岡公園 4月13日


 今日は天気が良い。10時半ごろに家を出て、舞岡公園へ向かった。土曜日なので駐車場は混んでるかと思ったが、花見も終わり、平日とあまり変わりはなかった。公園を歩き始めると、やや風があり、気温もそれほど上がってこない。蝶もあまり多くを見かけない。 この日はD300 とともに、Canon PowerShot G12 を携行し背景を映しこんだ写真を撮ってみたいと思った。
蝶の春の妖精の一種であるであるツマキチョウが狙いだったが、なかなか思うように撮らせてくれなかった。

鯉のぼり;クリックすると大きな写真になります 1.鯉のぼり
「小谷戸の里」には、今年も元気な鯉が泳ぎ始めた。

Nikon D300  Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ツマキチョウ♂;クリックすると大きな写真になります 2.ツマキチョウ♂
ツマキチョウは♂がほとんどだが、個体数は比較的多く、この日も10頭近くは目撃した。しかし、翅を小刻みに羽ばたかせながら俊敏に飛び、なかなか止まってくれない。遠くに止まったのを撮る。(トリミング)

Nikon D300  Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ツマキチョウ♀;クリックすると大きな写真になります 3.ツマキチョウ♀
♂より♀の発生は遅れるが、すでに♀も発生していた。メスの方がオスに比べ飛び方もゆっくりで花に止まる。(トリミング)

Nikon D300  Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2500秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
モンシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 4.モンシロチョウ
飛んでいると一瞬ツマキチョウかと思うが、飛び方が違うので、区別できる。

Nikon D300  Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/4000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
カラタチの花;クリックすると大きな写真になります 5.カラタチの花
この時期、カラタチは新芽を出し、このような花が咲く。この時期しか見ることができない。G12の広角側で撮った。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -1.0段
カラタチの花 100mmマクロ;クリックすると大きな写真になります 6.カラタチの花 100mmマクロ
100mmマクロレンズで撮るとこのように写る。肉眼では気が付かない細かなところが写し取れる。

Nikon D300  Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/4000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ベニシジミ -1;クリックすると大きな写真になります 7.ベニシジミ -1
この日、一番多く飛んでいたのは相変わらずベニシジミだった。G12でローアングルで撮る。翅が透きとおって美しい。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1000秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
ベニシジミ -2;クリックすると大きな写真になります 8.ベニシジミ -2
ベニシジミは地面に近い小さな花に止まることが多い。上から撮ると地面ばかりになってしまう。慎重に近寄ってバリアングル・モニターでローアングルで撮ると背景も撮れる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1000秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
ベニシジミ -3 9.ベニシジミ -3
レンズは蝶の目と鼻の先にある。正面から撮ると陽の光に翅の絨毛が光って見える。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/800秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
キタテハ -1;クリックすると大きな写真になります 10.キタテハ -1
越冬後の秋型のキタテハだ。G12で撮ると春が写し取れた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
キタテハ -2;クリックすると大きな写真になります 11.キタテハ -2
100mmマクロで寄って撮ると、被写界深度が浅くなるので目にきちっとピントを合わせておかないと締まらない写真になってしまう。

Nikon D300  Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/3200秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段