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2022年12月 1日

金沢紀行 11月20日~22日 その2 ひがし茶屋街と主計町茶屋街 11月20日

長町武家屋敷跡の散策を終え、百万石通りへ出て、香林坊でタクシーに乗り、ひがし茶屋街を目指した。
 タクシーは浅野川大橋を渡って、ひがし茶屋街の交差点で止めてくれた。国道359号線を反対側に渡ったところが木町通りで、ひがし茶屋街は一番丁、二番丁、三番丁の3本の通りで形成されているが、そのメインストリートである二番丁につながっている。そこを歩いて、突き当りを左へ曲がり、宇多須神社まで行って、国道まで戻った。ひがし茶屋街は二番丁しか歩かなかったが、「重要伝統的建造物群保存地区」であり、文政3年(1820年)からの面影を今も色濃く残すかつての郭・料亭街の名残である。建物の特徴となる紅殻格子(べんがらこうし)と大戸、それに2階の造りが高い町並みは、懐かしさと、古都金沢の情緒を漂わせているという。今は、ショッピングストリートで、特に金沢は全国の金箔の9割が作られるが、その金箔工芸や九谷焼の店が並んでいる。
 今回も事前学習が不足していて、ただ、ぶらぶらとあっちこっちを見ながら歩いただけで、帰ってきてから、もっとしっかり見てくればよかったと思うことが沢山あった。有料で見学ができるという江戸時代に建てられたお茶屋の建物を公開する「志摩」、あるいは「懐華樓」は見て来るべきだったなと残念だった。
 ひがし茶屋街をみて、いったん国道に戻り、浅野川の右岸を歩いて中の橋を渡り、主計町茶屋街を歩いて、浅野川大橋に戻り、タクシーに乗って4時半過ぎにホテルにもどってきた。一休みして楽しみにしていた夕食のため街に出た、この日の夕食は寿司にした。

000_221120366 X700 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg
茶屋町創設当初に建てられた茶屋建築「志摩」
2022年11月20日 金沢市 ひがし茶屋街

033_221120345 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 33.客待ちの人力車
右側に「旧木町」の石碑が立っている。現在の東山木町通りである。ここは人力車がお客さんを待つところ。だが、観光客は見向きもしないで歩いていく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO400 ) 露出補正 なし
034_221120337 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 34.円長寺
「旧木町」の石碑の先に円長寺というお寺があった。このお寺のホームページは「建立から400年以上の、ひがし茶屋街の入口に位置する真宗大谷派寺院です。武将・前田利常公や徳田秋声先生と縁があり、境内にある本堂並びに御輪堂は、金沢市に伝統的建造物として指定されております。」と説明されている。由来によれば三代利常が卯辰山周辺に鷹狩りを行った際、小休憩所として利用したと伝えられているそうだ。その縁により利常の位牌を守り現在も安置。剣梅鉢の袈裟使用などが許されている。六角造りの一切経蔵には一切経が大切に保管されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/30秒 25mm ISO6400 ) 露出補正 なし
035_221120340 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 35.廻るカラクリ御堂
円長寺に入って左側に御堂があった。御堂内の八角形の輪蔵(回転式の書架)で、棚の中には約5000巻以上の般若心経などのお経が納められ、これを廻し一周させると、それらのお経の全てを読んだのと同じご利益が得られるとの説明書きがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/40秒 26mm ISO6400 ) 露出補正 なし
036_221120348 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 36.佃煮店
木町通りには金沢らしいいろいろな商店がある。「佃の佃煮」は金沢に数軒の店舗がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/40秒 26mm ISO6400 ) 露出補正 なし
037_221120350 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 37.木町通り
ひがし茶屋街の入り口。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO900 ) 露出補正 なし
038_221120352 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 38.ひがし茶屋街の路地 -1
ひがし茶屋街に入る手前の路地に古い木造家屋があった。大事に使われているように見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1800 ) 露出補正 なし
039_221120353 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 39.美容院
「カット&パーマ さくらい美容室」という味のある看板が出ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO4500 ) 露出補正 なし
040_221120355 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 40.「きんつば」屋
2019年に85周年を迎えた有名な「きんつば」の老舗「中田屋」の店だ。何人かの人がショーウィンドーをのぞき込んでいる。小豆餡の高級原料として北海道の農家との契約栽培によって、丁寧に育てられた上質な極上大納言小豆がこだわりという。ここの「きんつば」は帰りに金沢の駅で買って帰った。ここからひがし二番丁が始まる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1250 ) 露出補正 なし
041_221120360 X800 金沢 ひがし茶屋街 伝統工芸 Z50 Z18-140.jpg 41.ひがし茶屋街 二番丁
ひがし茶屋街のメインストリートである二番丁を歩く。建物の特徴となる紅殻格子と大戸、それに2階の造りが高い町並みは、懐かしさと、古都金沢の情緒を漂わせている。この建物は新しく塗られリニューアルされた伝統工芸の「金澤しつらえ」という店だ。1階はギャラリーショップで2階はカフェになっている。(紅殻格子とは紅殻(べんがら)と呼ばれる赤色の顔料で塗られた千本格子のこと。紅殻はベンガル産(Bengala)の塗料という意味の語であり当て字)。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1100 ) 露出補正 なし
042_221120362 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 42.ひがし茶屋街 メインストリート 二番丁 -1
ひがし茶屋街はそう大きくはない。wikipedia によれば、南北約130m、東西約180m、約1.8haで、保存地区内の建築物140のうち約3分の2が伝統的建造物であり、茶屋町創設時から明治初期に建築された茶屋様式の町家が多く残る。太平洋戦争では国内の多くの都市が爆撃を受けたが、金沢は「都市空襲」を免れ、主に使われた焼夷弾が降り注ぐことはなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO400 ) 露出補正 なし
043_221120364 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 43.ひがし茶屋街 メインストリート 二番丁 -2
2階の造りに特徴がある。ひがし茶屋街の建物は2階が通りに張り出している。 加賀藩ではお殿様を見下ろしてはいけないということで、町人の住むエリアでは2階建ての建物は禁止されていたが、周囲を塀で囲まれていた茶屋街のみは2階建ての建物が許可されていたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 71mm ISO2000 ) 露出補正 なし
044_221120369 X800 金沢 ひがし茶屋街 志摩 Z50 Z18-140.jpg 44.「志摩」
トップの写真に「志摩」説明看板を載せた。読んでいただけると思う。「志摩」は、歴史的価値が高いことから2003年12月25日に国の重要文化財に指定され、一般公開されている。金沢旅物語というサイトのコラムには、「・・・ひがし茶屋街の中には現在5軒のお茶屋が営業し、十数名の芸妓がいますが、特別な人のご紹介がない限り、お茶屋の中にはいることはできません。江戸時代に建てられたお茶屋の建物を公開する「志摩」と「懐華樓」は有料で見学ができ、金沢の茶屋文化について知ることができます。」とある。良い写真ではないが、ここは「志摩」入り口だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO5000 ) 露出補正 なし
045_221120374 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 酒造 Z50 Z18-140.jpg 45.酒蔵
ここは「福光屋」という寛永2年(1625年)創業の酒蔵だ。代表銘柄は「加賀鳶(かがとび)」。店の中にはお客さんが大勢おられるようだ。杉玉が出ている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO1000 ) 露出補正 なし
046_221120386 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 46.ひがし茶屋街の賑わい
多くの観光客がひがし茶屋街の散策を楽しんでいる。ほんの20年前までは旦那衆のお座敷遊びの場であったというが、今は若い女性の笑顔があふれる人気スポットになっている。金沢には着物レンタル店が10店舗以上もあるといわれ、着物姿でこの街を歩き写真を撮る光景を見かける。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 115mm ISO3200 ) 露出補正 なし
047_221120383 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 47.「加賀麩 不室屋」
ひがし茶屋街二番丁はこの建物に突き当たる。創業慶応元年「加賀麩 不室屋」という麩の店である。金沢の麩は有名である。江戸の後期、加賀藩主、前田家の調理人、舟木伝内がグルテンにいろいろな素材(小麦粉、米粉、餅粉)等を加えて作る煮崩れしない麸を完成し、加賀麸として地位を作りあげたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 27mm ISO1400 ) 露出補正 なし
048_221120389 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 48.美術工芸「久りゅう東山」
「加賀麩 不室屋」に付きあたって左に折れる。少しくと加賀伝統工芸「久りゅう」という店があった。古美術を扱っているようだ。私には残念ながらそれを愛でるセンスがない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1400 ) 露出補正 なし
049_221120390 X800 金沢 ひがし茶屋街 菅原神社 Z50 Z18-140.jpg 49.東山菅原神社
この神社はひがし茶屋街の鎮守社である。文政3年(1820年)、加賀藩十二代藩主斉広のとき、金沢に犀川、浅野川の両地においてはじめて妓楼(遊女を置いて客を遊ばせる家)を置くことが公許された。犀川は石坂町、浅野川は卯辰茶屋町に初めて家屋を建て営業を始めた。その際、菅原道真を祀り、芸妓たちの鎮守の神としたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO2800 ) 露出補正 なし
050_221120394 X800 金沢 ひがし茶屋街 宇多須神社 Z50 Z18-140.jpg 50.宇多須神社
道路を挟んで反対側にもう一つ神社があった。浅野川の河辺から掘り出した古鏡に卯と辰の紋様があり、卯辰神を祀ったことが起こりとされている。初代利家没後、卯辰八幡宮(宇多須神社を卯辰八幡宮ともいう)を建立し、利家の神霊を祀って藩社とした。境内奥手には五代綱紀の病を平癒したとする「利常公酒湯の井戸」があるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
051_221120397 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 宇多須神社 Z50 Z18-140.jpg 51.宇多須神社のイロハモミジ
宇多須神社の境内に上がる石段の右側に紅葉したイロハモミジがあった。その石垣の下で着物を着た女性グループが写真を撮っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO2000 ) 露出補正 なし
052_221120169 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 G7X.jpg 52.ひがし茶屋街の路地 -2
午後3時半になったので、来た道をひがし茶屋街、木町通と戻る。国道のひがし茶屋街交差点の手前で、木町通りとその一本浅野川寄りの観音通り結ぶ路地をのぞいたのがこの写真。突き当りに見えたのが、後で調べて分かったのだが、金沢の東山で60年以上続く、漬物、乾物、佃煮などを中心に扱う老舗、松吉食料品店だ。吹雪鱈、干しふぐ、昆布巻き、花胡桃の佃煮、ふぐの糖漬け、粕漬けといった加賀珍味を店頭に並べる。知っていれば立ち寄ってみたかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO1000 ) 露出補正 なし
053_221120404 X800 金沢 主計町茶屋街  Z50 Z18-140.jpg 53.浅野川の対岸 主計町茶屋街
国道のひがし茶屋街交差点を渡って、浅野川大橋のたもとまで行って、川に沿って橋を右に曲がった。この日はもう一か所、浅野川の対岸に見える主計町(かずえまち)茶屋街へ行ってみることにする。こちらは3階建てだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 69mm ISO6400 ) 露出補正 なし
054_221120408 X800 金沢 主計町茶屋街 中の橋 Z50 Z18-140.jpg 54.中の橋
浅野川の右岸を中の橋に向かって歩く。浅野川大橋から下流へ150mほど歩いたところに中の橋が見える。中の橋をわたり、主計町茶屋街へ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO2800 ) 露出補正 なし
055_221120409 X800 金沢 主計町茶屋街 中の橋 Z50 Z18-140.jpg 55.中の橋の欄干
木造の質素な橋だが趣がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1600 ) 露出補正 なし
056_221120411 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 56.中の橋から上流の眺め
桜の木が紅葉している。春には、中の橋から浅野川大橋の間は桜の名所となる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 34mm ISO1250 ) 露出補正 なし
057_221120413 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 57.浅野川大橋 -1
中の橋の中ほどから浅野川大橋を眺める。wikipediaによれば、浅野川大橋は1594年(文禄3年)に加賀藩初代藩主前田利家が北国街道に架けたのが始まりとされる。現在の浅野川大橋は1922年(大正11年)12月に架けられたものであり、独特の構造(3径間連続固定アーチ構造)に特徴があるアーチ橋である。鉄筋コンクリート造で、全長54.545メートル。1988年(昭和63年)には照明や高欄などの改修工事によって大正時代に建造された当時の姿が復活した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 31mm ISO1100 ) 露出補正 なし
058_221120417 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 58.浅野川大橋 -2
川面に写るアーチが美しい。浅野川は、金沢市を流れる大野川水系の二級河川。石川県金沢市と富山県との県境に位置する順尾山(標高883 m)付近に源を発し北へ流れ、 金沢市街地を流れ金沢市湊で大野川に合流する。流路延長約29 kmとある。同じく金沢市内を流れる犀川が「男川」と呼ばれるのに対し、浅野川は「女川」(おんながわ、流れが穏やかであることに由来)と呼ばれる。泉鏡花の「由縁の女」では、 浅野川を「女川」、犀川を「男川」と表現する描写があり、この作品がその由来とされる。さらに上流には梅の橋が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 80mm ISO3600 ) 露出補正 なし
059_221120419 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 59.主計町(かずえ町)茶屋街 -1
浅野川の左岸が主計町茶屋街だ。五木寛之は1978年に主計町を舞台に新聞記者と少女との恋愛を描いた小説「浅の川暮色」を出した。町名の由来は藩政時代に富田主計(とみたかずえ)という藩士の住居があったからだそうだ。昭和の時代に住居表示法によって歴史のある町名が消えていったが、平成11年(1999年)10月、全国で初めて旧町名が正式な町名として復活し、それを皮切りに金沢市のみならず全国各地でも旧町名を復活させる動きが始まったという。 浅野川左岸の茶屋街を挟んで上流側に浅野川大橋、下流側に中の橋がある。ひがし茶屋街とは一味違った情緒を残している。国指定「重要伝統的建造物群保存地区」(指定日:H20年6月9日)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 80mm ISO3600 ) 露出補正 なし
060_221120425 X800 金沢 主計町茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 60.源法院
川沿いの一本内側の道を歩いてみると源法院というお寺があった。金沢三十三観音霊場の第26番札所。現在は加賀友禅の工房と一体となっている。源法院は、約1200年も前の大昔、弘法大師によって建てられたという伝説のお寺だという。明治に編集された「皇国地誌」には、「元和3年(1617年)僧長浪開基建立す」と書かれているので「再興」されたものか、はたまた、弘法大師伝説は単なる言い伝えであるかは定かではないという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/100秒 21mm ISO6200 ) 露出補正 なし
061_221120431 X800 〇金沢 主計町茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 61.主計町茶屋街 -2
昼間の主計町は食事処とカフェを合わせて4~5件ほどが営業しているだけで、お茶屋をはじめ有名な鍋料理の店や小料理屋、バーなどは静かに眠っていて、夕暮れとともに目覚めるという。そろそろ街灯が点く頃になる。どこから出てきたのが、子供さんを交えた着物姿の若い女性が現れて写真を撮り始めた。私たちも浅野川大橋に戻り、そこからタクシーに乗ってホテルの戻ることにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/125秒 140mm ISO6400 ) 露出補正 なし

2022年6月14日

横浜市歴史博物館 鉄道150年展・常設展・大塚・歳勝土遺跡公園 5月17日

2022年は、新橋と横浜の間を結ぶ鉄道が開業してから150周年の節目の年にあたる。「鉄道の日」は10月14日なので、まだそれほど話題になっていないが、だんだんと盛り上がってくることだろう。
 鉄道記念日​についてネット検索をしていたところ、横浜市歴史博物館で、2022年3月19日(土)から9月25日(日)まで、特別展「みんなでつなげる鉄道150年--鉄道発祥の地よこはまと沿線の移り変わり―」が開催されているのを知った。
 明治5年5月3日(1872年6月8日)品川・横浜間で鉄道が仮開業し、同年9月12日(1872年10月14日)には新橋・横浜間の全線が開業、現在も10月14日は鉄道の日となっている。
 この鉄道150年展は横浜市ふるさと歴史財団の取組として、横浜にかかわる鉄道会社10社の歩みを紹介し、各社の鉄道利用者はもとより、鉄道愛好家や広く横浜市民に対し、ふるさと横浜の発展を屋台骨となって支えてきた鉄道の歴史の奥深さや新たな発見を伝え、横浜や鉄道に対する愛着を深めることを目的に実施されている。
 横浜歴史博物館は横浜市営地下鉄の「センター北」にある。この博物館へは行ったことがないので、行って見ることにした。
 常設展とセットになった特別展入館料は1200円​であったが​、横浜市民(浜とも)、65歳以上、​加えて​JAF会員​の割引が適用され400円になった。ここまでの交通費も、所持している​横浜市の​敬老パスで、バスも市営地下鉄もフリーだった。
 特別展の入り口で係のかたに展示の写真撮影について尋ねたところ、撮影禁止となっているところを除いてはノーフラッシュでOKということだった。入り口を入ったところに、鉄道のはじまりについてのパネル展示があり、ここは撮影禁止になっていた。錦絵「横浜商館並びに弁天橋図」、「よい子の交通双六」といった写真も展示されいた。
 特別展を見学したあと、常設展を見た。​横浜の歴史の​趣向を凝らした​展示はなかなか見応えがある。小学生たちが見学に来ていて、係の​かた​が優しく説明してあげていた。
 そのあと、小雨の降るなか、野外の「大塚・歳勝土遺跡公園」を見てきた。

000_220517007 X700 横浜市歴史博物館 G7X.jpg
特別展 「みんなでつなげる横浜鉄道150年」 2022年5月17日 横浜市歴史博物館 横浜市都筑区 センター北

001_220517003 X800 横浜市歴史博物館 G7X.jpg 1.横浜市歴史博物館
博物館は市営地下鉄のセンター北駅を降りて、線路沿いにセンター南へ戻るように5分ほど歩いて左側にあった。1995年1月31日に開館している。

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2,2 1/1250秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_220517006 X800 横浜市歴史博物館 G7X.jpg 2.横浜市歴史博物館 正面入り口
特別展 「みんなでつなげる横浜鉄道150年」は2022年3月19日(土)から9月25日(日)まで開催されている。前期と後期に展示内容が​分け​られていて、前期 3月19日(土)~6月19日(日)/後期 6月22日(水)~9月25日(日)となっている。今回は前期の展示を見るわけだが、後期も楽しみだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_220517009 X800 横浜市歴史博物館 鉄道150年 G7X.jpg 3.特別展入り口
2022年は、新橋と横浜の間を結ぶ鉄道が開業してから150周年を迎える。明治5年5月3日(1872年6月8日)品川・横浜間で鉄道が仮開業し、同年9月12日(1872年10月14日)には新橋・横浜間の全線が開業した。現在も10月14日は鉄道の日となっている。-鉄道発祥の地横浜と沿線の移り変わり- として、第1章 今につなげる横浜の鉄道史 という展示から始まった。係のかたに写真撮影について尋ねたところ、撮影禁止となっているところ以外はノーフラッシュで​OK​​とのことだったが、第1章の展示内容は撮影禁止となっていた。その展示内容は、明治2年に鉄道建設が決定され、明治3年4月に新橋横浜間の工事が開始されてから、二代目横浜駅、関東大震災、三代目横浜駅、戦後の変貌、都市としての横浜、経済成長下の交通、横浜を走る鉄道会社が10社に​なったこと​、そして、これからの鉄道について、写真と解説がなされていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
004_220517013 X800 横浜市歴史博物館 鉄道150年 G7X.jpg 4.横浜を走る鉄道会社10社 京浜急行の展示
第2章 は「鉄道会社へつなげる 今へ、未来へつなげる」というテーマで ー横浜を走る鉄道会社- 各社​が​紹介されていた。ここからは写真が撮れる。しかし、パネルによる展示が主で、写真は割愛する。横浜を走る鉄道会社10社とは、京浜急行電鉄、相模鉄道、東急電鉄、JR東日本、JR東海、JR貨物、神奈川臨海鉄道、横浜シーサイドライン、横浜高速鉄道、横浜市営交通である。現在の京浜急行電鉄の元となったのは、1899年に旧東海道川崎宿に近い川崎駅から川崎大師近くの大師駅までの標準軌で開通した大師電気鉄道だった。のちに京浜電気鉄道と社名を改め、1905年に品川ー神奈川間が全通した。湘南電気鉄道は、1917年(大正6年)に免許申請が出され、1925年(大正14年)に会社が設立された。1930年(昭和5年)4月に黄金町 - 浦賀間、金沢八景 - 湘南逗子間で営業運転を開始した。やがて二つの会社が横浜駅で結ばれた。写真は京浜急行の展示のひとつで、​「京濱・湘南電鐵沿線案内図」である。これは1940年頃に発行されたパンフレットにある沿線案内図で、その右上に「護れ要塞 防げよスパイ」の文字が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
005_220517066 X800 横浜市歴史博物館 鉄道150年 G7X.jpg 5.崎陽軒シウマイ醤油入れ
横浜と云えばシウマイが有名であるが、今や崎陽軒のシウマイ弁当(860円・税込み)​も​大人気である。だ。日に約25,000食が売れ、出荷数も伸び続けている​という​。会社全体の売上高も2018年度は、245億円に達した。(ZAKZAK by 夕刊フジ 村上記者) ​展示では、​シウマイが誕生した昭和3年当時の醤油入れは小さなガラスのビンだったが戦後に瓢箪型の白い磁器になる。昭和30年に、その白い磁器の醤油入れに、漫画家の横山隆一が沢山の表情を描き、48種類の「ひょうちゃん」が誕生したと解説されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO2500 ) 露出補正 なし
006_220517081 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 6.常設展​ ​​「​1」​ 先土器時代
​特別展を見終えて、常設展のフロアに移動した。​常設展は「原始Ⅰ」から「近世」「近現代」まで6っに部屋割りされて展示されていた。なかなか見ごたえのある展示だった。詳しくは横浜市歴史博物館のホームページの常設展 をご覧になっていただきたい。​このブログ​ではいくつかの展示を紹介させていただく。先土器時代のコーナーでは、​横浜​市域で最も古い、約​3​万年前の人間の生活の跡が見つかった矢指谷遺跡(旭区)の地層断面模型が置かれている。その左側にはナウマンゾウの頭骸骨やヤベオオツノジカの角が置かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/200秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
007_220517086 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 7.常設展​ ​​「​​2​」​ 弥生時代の人と物の流れ
「原子Ⅱ」のコーナーは、この博物館に隣接する「大塚・歳勝土遺跡」の時代である横浜の弥生時代(約2,400年前~約1,000年前​)​につぃて紹介されている。展示室の中央には「大塚・歳勝土遺跡」​の​大型模型が置かれている。弥生時代は稲作が生活の中心となると同時に、金属器が使われ始めた時代でもあった。水田や、コメ、金属器と云った財産が出来たことで、それらをめぐって人々の争いが活発になった時代でもあったと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
008_220517098 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 8.常設展​ ​​「​3​」​ 古代国家の誕生
「古代」の展示コーナーでは​、​4世紀から12世紀までの横浜の歴史が紹介されている。古墳時代と奈良・平安時代のそれぞれのムラの様子と生活のありさまを発掘資料などを基に示されている。古墳に捧げられた品々、鉄製の農具や武具、須恵器(すえき)、土師器(はじき)といった食器類も実物を交えて置かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
009_220517116 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 9.常設展​ ​​「​4​」​ 中世 戦乱の中
  「中世」の展示室では、12世紀末から」16世紀に及ぶ鎌倉時代~室町時代の横浜の歴史が紹介されている。正面の展示では、中世の人々が使った生活と遊びの道具やモノの値段のパネルなどによって庶民の生き生きとした日常生活の一端が見られる。展示室の中央には、中世の横浜の海の玄関口であり、文化、交易、産業の中心地となった六浦湊や周辺の地形を復元した大型模型が置かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/250秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
010_220517118 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 10.常設展​ ​​「​4​」​ 中世 埋葬と他界観
さまざまな信仰や生活の様子について、上行寺東やぐら群遺跡十王信仰に代表させ、展示されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/160秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
011_220517133 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 11.常設展​ 「​5​」​ 近世 平和の中に生きる人々
「近世」の展示室では、戦国時代が終わり、天下が統一された16世紀末から、横浜が開港する19世紀の半ば過ぎまでの歴史が紹介されていた。近世における横浜の市域の耕地開発の中心的なものであった海岸部の新田開発の様子と、その中でも、とくに有名な吉田新田(中区)開発の装置模型が置かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/200秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
012_220517142 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 12.常設展​ 「​5​」​ 近世 茶屋「櫻屋」
  展示室の中央には、当時の神奈川宿の賑わいをうかがわせる茶屋「櫻屋」の大型模型が置かれていた。人の立ち居振る舞いが見事に表現された模型だと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/200秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013_220517147 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 13.常設展​ ​​「​6​」​ 近現世 変わり続ける横浜と市民
「近現代」の展示室では、19世紀後半から、明治​・​大正・昭和を経て平成に至る現在まで、人々の暮らし​​を中心に紹介されている。開港後、日本と世界を結ぶ窓口となった横浜に​、​海外から新しい文化や制度がもたらされ、人々の暮らしを取り巻く状況は変化した。展示室中央には明治後期、伊勢佐木町にあった勧工場(かんこうば)「横濱館」の大型模型が置かれていた。勧工場とは様々な商品を扱う商店が、ひとつの建物の中に集まり陳列、販売をした​所と​​いう。いわば百貨店の前進であろう。英語の看板は​ ​YIOKOHAMA BAZAR になっている。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/400秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
014_220517149 XD800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 14.常設展​ ​​「​6​」​ 近現世 勧工場「横濱館」
模型の左側​にある​フィギュアだ。リアルに作られている。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/160秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
015_220517154 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 15.常設展​ 「​​6​」​ 近現世 伊勢佐木町通り
​明治​の後半、伊勢佐木町は日本一の繁華街と言われていたそうだ。最盛期には勧工場などの商店、食べ物屋、芝居小屋、寄席などが400​余りも​軒を連ねていた。人力車に乗って買い物に北女性、自賠を見に来た外国人の夫婦、子守奉公の娘、近郊で魚を売りにきた行商人など、職業や目的も異なった人々が行き交っていた様子が、関外として写真とフィギュアで表されていた。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/400秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
016_220517171 X800 歴史博物館と遺跡公園連絡橋 G7X.jpg 16.大塚・歳勝土遺跡へ
せっかくここ迄来たのだから、大塚・歳勝土遺跡を見て行こうと思い、小雨の降るなかを、横浜市歴史博物館から連絡通路にでた。通称「歴博通り」と呼ばれる佐江戸・北山田線(市道)にかかる橋を渡って、大塚・歳勝土遺跡に入る。センター北は始めてきたが、港北ニュータウンとして立派に開発されている。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/400秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
017_220517181 X800 歴史博物館と遺跡公園連絡橋 G7X.jpg 17.大塚・歳勝土遺跡 大塚遺跡 環濠集落
大塚・歳勝土遺跡は環濠集落の大塚遺跡とその墓域の歳勝土遺跡から構成されている。wikipediaによると、この遺跡は1972年(昭和47年)に港北ニュータウンの開発に伴う事前の発掘調査で存在が明らかとなった。大塚遺跡は高台に作られた弥生時代中期の環濠集落であることが確認された。歳勝土遺跡では、大塚遺跡の環濠とその周囲に広がる土塁に近接した一帯から、弥生時代から古墳時代にかけての墓の一形態である方形周溝墓群が発見されて、年代的にも同時代であることが確かめられ、環濠集落(大塚遺跡)に住んだ人びとの墓地であることが明らかになった。歳勝土遺跡と大塚遺跡の東側3分の1の面積にあたる約33,000㎡が保存されている。大塚遺跡の中央部及び西側は開発によって高台ごと削り取られてしまい、消滅した。写真はその大塚遺跡部分。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
018_220517184 X800 歴史博物館と遺跡公園連絡橋 G7X.jpg 18.Y39号住宅
中型住宅で、大塚のムラの平均的な大きさの住居である。大塚遺跡で発見された遺構のうち竪穴住居址27軒を保存(うち7軒を復元)し、高床式倉庫と考えられる掘立柱建物は検出された10棟のうち1棟を復元、また、環濠を長さ250mの範囲で復元し保存している。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_220517187 X800 歴史博物館と遺跡公園連絡橋 G7X.jpg 19.復元高床倉庫
遺跡からは住居跡​ととも​に堀立柱建物跡が発見された。これは収穫した稲などを収めて置く高床倉庫の跡と考えられている。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
020_220517190 X800 歴史博物館と遺跡公園連絡橋 G7X.jpg 20.Y80号住宅内部
大形住居である。ムラ長のすまいで集会所にも使われたそうだ。これら大塚遺跡の住居の復元は、調査によって発見された弥生時代の遺跡を約1.5mほどの盛土によって保護し、集落として生活していた様子を再現するため、遺構の直上に住居などを復元したと説明されていた。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし


2011年12月12日

横浜関内界隈散策 11月26日

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 久しぶりに横浜を歩いてみたくなった。快晴とは行かないが、天気は良い。しかしながら、さすがに寒くなってきた。自宅の最寄り駅は相鉄線の星川である。この付近は朝のラッシュ時には、踏切がなかなか開かず、車が渋滞するが、それを解消するための立体交差化が進められ、駅も階上に上がる。
 横浜駅までは乗ってしまえば5分で着く。この日は横浜からJRの京浜東北線に乗って関内で下りた。南口を出て、伊勢佐木町方面へ向かうと、「横浜大通り公園ふれあいバザール」という、いわばフリーマーケットがあり、衣類が多いが、なかには「肥後守」やソムリエナイフなどを1,000円~3,000円の手ごろな値段で売る店もあった。
 そのあと伊勢佐木町を少しだけ歩き、今度はJRの高架線の反対側へ行き、銀座に本店がある「磯むら」という串揚げ屋さんで昼食にした。横浜公園から日本大通りを山下公園まで歩き、色づいた銀杏を眺めた。

1.相鉄線星川駅
相模鉄道本線(星川駅~天王町駅)連続立体交差事業は、星川駅と天王町駅を含めた約1,800mを高架化し、交通の円滑化による都市機能の充実を主な目的とする横浜市の都市計画事業であり、相模鉄道がその工事を実施している。保土ケ谷区の中心部である「星川・天王町駅周辺地区」は、保土ケ谷区総合庁舎や横浜ビジネスパークをはじめ多様な業務施設が集積している。平成14年9月の事業認可(都市計画)取得後、来年度(平成24年度)の完成を目標に進めていたが、このたび、踏切や駅の安全対策、工事中の環境対策等の追加工事が必要になったこと、さらに、用地取得の遅れを理由に、完成目標を平成30年度(6年間の延長)に変更することになったという。駅の工事もだいぶ進んできたように思うのだが、まだ時間がかかりそうだ。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/640秒 10.8mm ISOオート ) 露出補正 なし
相鉄線星川駅;クリックすると大きな写真になります
2.伊勢佐木町通り
しばらく伊勢佐木町には来ていなかった。かっては横浜きっての商業地域だったが、今や、元町や「みなとみらい」地区に圧倒されている。伊勢佐木町の老舗である有隣堂書店は健在だが、その前にあった松屋は閉じてしまっていた。まだ、昼前の時間であり、人通りはそれほど多くはない。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/500秒 12.7mm ISOオート ) 露出補正 なし
伊勢佐木町通り;クリックすると大きな写真になります
3.横浜公園
中学生のころ、公園内にあった「フライヤージム」と呼ばれた体育館で卓球の試合をしたのを思い出す。いや、試合をしたのではなく、見に行っただけだったかもしれない。忘れてしまった。横浜公園の敷地内に横浜ベイスターズが本拠地としている横浜スタジアムがある。面積は約63,800m²。 横浜公園誕生のきっかけは、1866年(慶応2年)に横浜を襲った大火と言われる。大火で全焼した旧太田屋新田の港崎(みよざき)遊郭の跡地に外国人と日本人の双方が利用できる公園として設置された。公園は外国人居留地と日本人市街地を隔てる防火道路(日本大通り)と一体的に計画された。この写真で噴水の向こうに見えるのが日本大通りである。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/500秒 12.7mm ISOオート ) 露出補正 なし
横浜公園;クリックすると大きな写真になります
4.神奈川県庁
横浜公園から山下公園に向かって日本大通りを歩く。日本大通りに面して左側に神奈川県庁の建物がある。関東大震災で焼失した旧県庁舎は、1928年(昭和3年)に再建された。その塔屋は横浜三塔の「キングの塔」として親しまれ、歴史的建造物として、1996年に登録有形文化財(建造物)に登録されたとのこと。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/640秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
神奈川県庁;クリックすると大きな写真になります
5.結婚
日本大通りをはさんで県庁の筋向いにある教会、あるいはホテルの式場で結婚式をあげたのだろうか、いや、これから式場へ向かうのだろうか、新しいカップルが真っ白なロールスロイスに乗り、パレードを始めようとしていた。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/125秒 17.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
結婚;クリックすると大きな写真になります
6.クイーン
県庁の建物の脇から、横浜税関の建物のドームがが見えた。横浜税関は1934年(昭和9年)に竣工した緑青色のドームがシンボルで、「クイーンの塔」として親しまれている。神奈川県庁本庁舎(キングの塔)、横浜開港記念会館(ジャックの塔)とともに「横浜三塔」のひとつに数えられ、横浜市認定歴史的建造物として2001年度に認定されている。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/500秒 17.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
クイーン;クリックすると大きな写真になります
7.旧英国総領事館
この建物は昭和6年(1931年)に英国総領事館として建てられ、昭和56年(1981年)から横浜開港記念館として使用されている。英国工務局による設計でイギリスの18世紀ジョージアン・スタイルの都市邸宅を思わせるデザインであるという。県庁の反対側の日本大通り沿いにあるが、今まで気がつかなかった。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/60秒 7.5mm ISOオート ) 露出補正 なし
旧英国総領事館;クリックすると大きな写真になります
8.開港広場
旧英国領事館=横浜開港記念館の中を通り抜けると、開港広場がある。開港広場では多くの方々が、色づいた銀杏と建物をスケッチをされていた。ここからは赤レンガ倉庫や大桟橋も近い。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/320秒 9.1mm ISOオート ) 露出補正 なし
開港広場;クリックすると大きな写真になります
9.山下公園通りの銀杏
山下公園通りは開港広場から中村川にかかる山下橋までの銀杏並木の道で、「日本の道100選」に選ばれている。山下公園と平行に走るこの道に植わる銀杏は、ちょうど今が見ごろのようだった。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/60秒 17.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
山下公園通りの銀杏;クリックすると大きな写真になります
10.アイスクリーム売り
山下公園通りをホテル・ニュー・グランドまで歩いてきた。ちょっと振り返ると、リヤカーを押してアイスクリームを売るおばさんが、信号を渡ろうとしていた。時間も午後3時を過ぎていて、今日はちょっと肌寒い。商売になるのか心配だ。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/400秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
アイスクリーム売り;クリックすると大きな写真になります
11.おなじみ氷川丸
マリンタワーの少し手前から、山下公園通り、山下公園越しに氷川丸を眺めた。毎度おなじみの氷川丸だが、この位置から見ると、いつも少し違って見える。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/160秒 17.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
おなじみ氷川丸;クリックすると大きな写真になります