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2022年12月21日

金沢紀行 11月20日~22日 その7 近江町市場 11月21日

黒門口を出て、お堀通り、十間町を歩いて、浅田屋旅館の先で右を見ると近江町市場の入り口が見えてきた。そこはパーキング口という近江町市場への入り口だ。メインの入り口は国道157号線(百万石通り)に面した西側のエムザ口というところらしい。157号線を左(北)へ行くと金沢駅だが、金沢駅の方から来ると近江町市場に突き当たるところが武蔵が辻交差点である。そこにむさし口という入り口がある。エムザ口とむさし口の間に、市街地再開発事業により、2009年4月16日に開業した近江町市場いちば館がある。
 古くより繁華街として栄えた武蔵ヶ辻にある近江町市場は、1721年から加賀藩前田家の御膳所として、また市民の台所としてもにぎわい、300年近くもの間、金沢の人々の生活を支えてきた。狭い小路を挟んで並ぶ約180店の店先で、日本海の新鮮な魚介や地元産の野菜、果物を中心に、漬け物、菓子類、生花、衣類など、さまざまな商品が威勢の良いやりとりの中で売り買いされ、市場はいつも活気に満ち溢れている。今回は立ち入らなかったが、先に触れた市場の一角にある「近江町いちば館」は1階の青果や鮮魚、2階の飲食店街をはじめドラッグストアや日用品まで揃う複合施設で、「金沢市近江町交流プラザ」なども入っている。
 私たちはパーキング口から上通りに入った。ただし、市場の全体像が分からないので、どこをどう歩くのが良いのか見当がつかない。
 鮮魚店が並ぶ上近江町通り(鮮魚通り)に出た。右へ、左へ、また大きな店では、売り場の中を歩いたりした。
 11月6日にカニ漁が解禁され、11月7日より店頭に並び、近江町市場でも今は一面にカニが並ぶ圧巻の光景となっている。雄のズワイガニ「加能ガニ」の漁期は3月20日まで、雌のズワイガニ「香箱ガニ」の漁期は12月29日までとなっている。「加能ガニ」の大きいサイズはとても高価である。特にカニが目的ではなかったので、お買い上げには至らなかった。茹でられたカニがあれば、買って帰っても良いのだが、生のカニは我が家では扱い難い。酒のあてになる珍味などを少々買った程度である。
 腹が減ったので、鮮魚通りを少し入ったところにある「市場屋」という店で海鮮丼を食べた。旨かった。  近江町市場の各店のことは、近江町市場のホームページや各店のホームページを参照させていただいた。今回は、ざっと鮮魚通りを右往左往しただけで、いわば下見のようなことになった。何時になるかわからないが、次回来た時には、より近江町市場をエンジョイすることができると思う。鮮魚通りにも、まだまだ気が付かずに通り過ぎてしまった店があるに違いないが、鮮魚店はそれぞれの店が差別化を考えて競争しているように思えた。
 午後2時前に市場を後にして、タクシーで「にし茶屋街」へ向かった。

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11月6日にカニ漁が解禁され、店頭に並ぶ「加能ガニ」 2022年11月21日 金沢市 近江町市場

146_221121180 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 146.鮮魚通り -1
立派なアーケード街になっている上近江町通り(鮮魚通り)を歩く。私たちはこの写真の左の方から入ってきた。この通りはいわばメイン通りのように思える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO2500 ) 露出補正 なし
147_221121182 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 147.加能ガニ
トロ箱に入ったカニが並べられている。青いタグの着いたのが加能ガニだ。なかなか高価である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
148_221121181 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 148.水産加工品店
鮮魚から、水産加工品まで手広くやっている店もあった。近江町市場でも有名店なのだろう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO1000 ) 露出補正 なし
149_221121188 金沢 近江町市場 G7X.jpg 149.海鮮丼の店
金沢城から近江町市場を歩いて、少々腹が減った。せっかくだから市場の中で海鮮丼を食べようと店を探した。この写真の店も良さそうだったが、目移りして、左隣りに見える「市場屋」という店に入った。間口は狭いが奥は広く、結構賑わっていた。宴会が始まっている席もある。注文したのはもちろん海鮮丼だ。ネタは新鮮で、間違いなく美味かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
150_221121189 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 150.和雑貨の店
食料品ばかりと思っていた近江町市場(中通り)に雑貨屋さんがあった。和雑貨「muta muta」(ムタムタ)という。観光客が多いので、九谷焼や能登ヒバを使用した雑貨などが人気のお土産屋さんのようである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
151_221121192 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 151.香箱ガニ
ズワイガニの雌である香箱カニも店先にたくさん並んでいる。1匹の値段は雄の可能ガニに比べると5分の1~10分の1のようだ。香箱ガニの大きさは、可能ガニの半分ほどだが、甲羅の中にあるオレンジ色の未成熟卵「内子(うちこ)」やカニミソ、お腹には茶色の粒状の卵「外子(そとこ)」をたっぷり抱え、小さいながらもその味わいは天下一品、地元ならではの味わいという。香箱ガニは、底びき網で漁獲されるが、石川県では資源保護の観点から、11月6日に解禁、終期を漁業者自ら取り決めして、平成26年から12月29日までとしている。2ヶ月に満たない漁期、そして冬の日本海のシケなどで出漁が少なくなることもあって、石川県産はプレミアといわれる。香箱ガニは、茹でて二杯酢で食べるのが定番だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
152_221121194 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 152.酒屋
鮮魚通りを東へ進むと、海産物の店が並ぶあいだに酒屋さんがあった。近江町市場のHPの中に「酒の大沢」の紹介がある。「近江町市場に店を構えて、100余年、ここ近江町市場に生まれ、皆様に育てていただき、おかげさまで"地酒といえば酒の大沢"とお墨付きをいただけるまでになりました。・・・」との自己紹介がある。石川の地酒を中心に福井、富山のお酒を約500種類取り揃えているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
153_221121197 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 153.鮮魚店「一念大助」
手広くやっている大きな海産物の店も多いなかにあって、魚屋さんらしい鮮魚店があった。「一念大助はもっと多くの人に日本海のうまい魚を食べてもらいたくて割烹や寿司屋など全国のプロの皆様に鮮魚をご提供します。とれたての海の幸を新鮮なまま早く安く発送いたします。」とあった。「一念大助」では仕入れた魚はその日の内に売り切る。毎日が新鮮である。冷凍ものなどはほとんど置いていない。冷凍ものはちゃんと「これは冷凍物です」と言って売っているという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
154_221121198 金沢 近江町市場 G7X.jpg 154.棒寿司
飲食店も多くあり、右手に「舟楽」という小奇麗な店もあった。ここは棒寿司が売りのようで、店内でも食べられる。のどぐろの棒寿司や、香箱ガニのちらし寿司もある。食べてみたかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
155_221121201 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 155.「潮屋」金沢逸味
こだわりの海産物・珍味を製造・販売している。看板商品「天然能登寒ぶりのたたき」をはじめ、えびの浜焼き、フグの手塩焼き、のどぐろ浜焼き、昆布〆、一夜干し、漬魚といった珍味もあるお店だ。なかなかゆっくり見ることができなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
156_221121203 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 156.「潮屋」の店先
隣の店先では、えびの浜焼き、フグの手塩焼き、のどぐろ浜焼き、あじの香味焼き、といった酒の肴に旨そうな珍味がパック入りになって販売されていた。手ごろな土産にもなる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
157_221121205 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 157.鮮魚通り -2
エムザ口の方を向いて鮮魚通りを撮っている。右手前に「いっぷく横丁」という賑やかなところがある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO2000 ) 露出補正 なし
158_221121206 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 158.「いっぷく横丁」
「いっぷく横丁」という、いわば、"近江町市場の立ち食い・立ち飲みフードコート"もあった。金沢おでんや市場の新鮮な魚貝類の生や、焼き・刺身・寿司・串揚げなど、そして北陸3県の地酒約50種類や生ビール・焼酎などの飲料をそれぞれのお店から単品で注文できるそうだ。賑わっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO1250 ) 露出補正 なし
159_221121207 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 159.「大口水産」
もちろんカニも店頭に並んでいるが、水産物の加工・流通・販売を担う総合食品商社という大口水産の原点は、この近江町市場の中でも最大の売り場面積の本店である。カニ、エビ、一般魚、高級魚、貝類、冷凍品、総菜・寿司・弁当、お土産品、焼き魚のコーナーや、精肉まで扱い、また、イートインスぺースもある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO800 ) 露出補正 なし
160_221121208 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 160.「大松水産」
市場通りを挟んで「大口水産」の筋向いに、ここも大きなスペースを持つ「大松水産」という店があった。「大松水産」は近江町市場で創業138年。魚屋一筋の大松水産は鮮魚を販売する。加能ガニ、香箱ガニ、寒ぶり、甘えび、鯛、かれいなど、高級魚から大衆魚まで季節に合った旬の魚を扱っている大きな店だ。「大松水産」は近江町市場の鮮魚店2社が昭和53年に合併して誕生している。以来40年以上、近江町市場の真ん中で商売を続けている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
161_221121211 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 161.近江町のど真ん中
鮮魚通りを「いっぷく横丁」まで歩き、そこから、エムザ口の方へ戻ってきた。最初に十間町の方から市場に入ってきて鮮魚通りと交差したが、さっき海鮮丼を食べた「市場屋」のすぐそばに「近江町のど真ん中」と大きな字で書かれた看板を掲げている角店の「新力水産」という店があった。炭火焼き極上うなぎ蒲焼き、どじょう蒲焼きも売りらしい。鮮魚通りを行きつ戻りつしていたが、ここが「近江町のど真ん中」なのか。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
162_221121212 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 162.市場めし「あまつぼ」
1964年(昭和39年)創業の老舗居酒屋「あまつぼ」が手掛ける2号店だそうだ。近江町市場で楽しむ「金沢おでんランチ」「海鮮丼」「治部煮」が金沢を観光する人に人気があるようだ。金沢の観光ガイドブックにも出ている。いろいろなものが食べられそうだ。賑わっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
163_221121213 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 163.「天狗」精肉店
鮮魚通りのエムザ口出口の手前に精肉店があった。観光客には近江町市場といえば鮮魚というイメージであるが、ここは地元の人たちの生活の市場なのだ。午後2時少し前、今日はもう一か所、にし茶屋街に行きたい。エムザ口を出てタクシーに乗った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし

2022年12月13日

金沢紀行 11月20日~22日 その5 金沢城公園① 11月21日

兼六園の桂坂口を出て、蓮池門通りを渡ると石川城への入り口である石川橋を渡る。石川橋の下はお堀通りが通っている。
 金沢城は江戸時代には加賀藩主前田氏の居城だった。
 1580年(天正8年)佐久間盛政により築城された。1592年築という天守の構造は不明。御三階櫓(望楼型3重4階 1603年築)も現存していない。廃城になったのは明治4年(1871年)だそうだ。
 石川門・三十間長屋・鶴丸倉庫は指定文化財で国の重要文化財である。城跡は金沢城跡として、国の史跡となっている。
 城址を含む一帯は金沢城公園として整備されている。金沢平野のほぼ中央を流れる犀川と浅野川とに挟まれた小立野台地の先端に築かれた、戦国時代から江戸時代にかけての梯郭式の平山城である(かつて「尾山」と呼ばれたのもこの地形にちなむ。台地先端を山の尾とみなした)。櫓や門に見られる、白漆喰の壁にせん瓦(東洋建築に用いられた煉瓦)を施した海鼠(なまこ)壁と屋根に白い鉛瓦が葺かれた外観、櫓1重目や塀に付けられた唐破風(破風は屋根の妻側の端の部分のこと)や入母屋破風の出窓は、金沢城の建築の特徴である。
 ということで、訪れたところは金沢城ではなく、国指定史跡 金沢城公園というのが正しい。菱櫓・橋詰門・橋詰門続櫓・五十間長屋・鼠多門・玉泉院丸庭園 が再建造物として存在する。金沢城公園は28.5haあり、兼六園の11.4haの倍以上の広さだ。
 というわけで、古くて新しい観光名所なのだ。江戸時代には、加賀藩主前田家の居城であり、明治時代から戦争までは帝国陸軍が、戦後は金沢大学が所有していたことから、市民がお城に入れるようになったのは2001年のことだそうだ。
 記述については石川県HPの金沢城公園サイトや、wikipediaなどを参照させていただいている。

000_221121699 X700 金沢 金沢城 橋爪門続櫓 Z50 Z18-140.jpg
金沢城再建造物 五十間長屋と橋詰門続櫓 2022年11月21日 石川県 金沢城公園

108_221121663 X800 金沢 金沢城 石川橋 Z50 Z18-140.jpg 108.石川門
石川橋を渡り石川門へ向かう。石川門は宝暦9年(1759年)の大火によって全焼したが、11代藩主 治脩の代に再建され、その後修理等を重ねて現在の姿になった。現在の石川門は、天明8年(1788年)に再建され、重要文化財に指定されている。金沢城の搦手(裏口)門で、高麗門の一の門、櫓門の二の門、続櫓と2層2階建ての石川櫓で構成された枡形門になっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なしり
109_221121665 X800 金沢 金沢城 石川橋 お堀通り Z50 Z18-140.jpg 109.石川橋を渡る
兼六園の桂坂口からお堀通りの上に架かるこの石川橋を渡って石川門口へ入る。今朝、百万石通りの広坂の交差点から兼六園の真弓坂口に入ってきたが、真弓坂口に行かず、左の広い道を行くとお堀通りになる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 60mm ISO180 ) 露出補正 なし
110_221121667 X800 金沢 金沢城 石川門 Z50 Z18-140.jpg 110.石川櫓
石川橋を渡ると、石川門の一の門(高麗門)を入る。一の門を入るといわゆる枡形虎口になっていて、右に90度曲がったところにもうひとつの門、二の門(櫓門)がある。続櫓と2層2階建ての石川櫓で構成された枡形門になっている。石川門は白門とも呼ばれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
111_221121671 X800 金沢 金沢城 石川門 Z50 Z18-140.jpg 111.石川門の二の門(櫓門)
高麗門を入って右に直角に曲がって二の門(櫓門)がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
112_221121673 X800 金沢 金沢城 石川門 Z50 Z18-140.jpg 112.一の門(高麗門)の扉
重厚な鉄扉である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO450 ) 露出補正 なし
113_221121674 X800 金沢 金沢城 三の丸広場 Z50 Z18-140.jpg 113.三の丸広場 松ともみじ
石川門を抜けると目の前の松ともみじの向こうに三の丸広場が広がっていた。その向こうに五十間長屋が見え、左側に橋爪門続櫓、右側には菱櫓が見える。さらにその右に河北門が見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
114_221121679 X800 〇金沢 金沢城 三の丸広場から五十間長屋 Z50 Z18-140.jpg 114.三の丸広場
芝生の三の丸広場が広がる。三ノ丸は石川門、河北門の内部の郭を指し、利家が入城した後、 重臣の居邸が建てられたが、その後、これらを城外へ移し、高知番所、 物頭番所が置かれた。正面に見える五十間長屋は平成13年7月に完成した、延べ床面積1894.23㎡の復元建物で、石川門や三十間長屋と同様、鉛瓦や海鼠塀が外観の特徴だそうだ。明治以降に建てられた木造城郭建築物としては全国再最大規模で、大径木の事前調達や土台石垣の解体、修築を含め、平成10年3月から実に3年4ヶ月をかけて造られた。五十間長屋の右側が菱櫓で、左側の櫓が橋爪門続櫓である。3層3階の菱櫓と橋爪門続櫓を2層2階の五十間長屋でつないでいる。五十間長屋は武器等の倉庫であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
115_221121680 X800 〇金沢 金沢城 橋爪門続櫓 Z50 Z18-140.jpg 115.橋爪門続櫓
橋爪門続櫓は二の丸大手の橋爪門枡形を見張る物見櫓であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 69mm ISO100 ) 露出補正 なし
116_221121695 X800 〇金沢 金沢城 菱櫓 Z50 Z18-140.jpg 116.菱櫓
菱櫓は大手と搦手を見張る物見櫓

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 31mm ISO110 ) 露出補正 なし
117_221121687 X800 〇金沢 金沢城 河北門前から五十間長屋 Z50 Z18-140.jpg 117.河北門の二の門
河北門は金沢城の実質的な正門であり、約130年ぶりに往時の姿で再建された。河北門は、金沢城の大手から入り、河北坂を上がったところに位置する三の丸の正面である。河北門は高麗門である一の門、櫓門であるニの門、枡形土堀及び続櫓の機能を持つニラミ櫓台(一の門の右脇に設置された二重櫓)により防御機能を持った構成となっている。写真は三の丸側から見た河北門のニの門である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
118_221121688 X800 〇金沢 金沢城 河北門前と湿生園 Z50 Z18-140.jpg 118.河北門の一の門と湿生園
河北門の一の門の外側と、湿生園を三の丸園地から眺められるよう展望台が造られていた。河北門の復元建物は、安永元年(1772年)に再建され、明治15年(1882年)ごろまで存続していた河北門の姿を多数の資料の調査と検証に基づいて再現された。この一の門の右側に見えるのがニラミ櫓である。外側に広がる湿生園は、江戸時代後期の古絵図や埋蔵文化財の発掘調査結果に基づき、護岸は往時の新丸南堀の外郭が再現されている。掘をイメージした親水空間には、ハナショウブやミズアオイ、ヒメスイレンなどの湿性植物が楽しめるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
119_221121689 X800 〇金沢 金沢城 河北門 Z50 Z18-140.jpg 119.河北門の一の門
石川門(重要文化財)と橋爪門と共に金沢城三御門と呼ばれているが、金沢城の建物の大半が焼失した宝暦の大火(1759年)の後、三御門の中で最初に安永元年(1772年)に再建された重要な門である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
120_221121702 X800 金沢 金沢城 橋爪門 Z50 Z18-140.jpg 120.橋爪門
三の丸広場の芝生のわきをまっすぐ西へ進み、橋爪門の一の門にでた。 橋爪門は、寛永8年(1631年)の大火後に整備された二の丸の正門である。高麗門形式の一の門、石垣と二重塀で囲われた「枡形」、櫓門形式の二の門からなる枡形門で、枡形は城内最大の規模を誇る。二の丸御殿へ至る最後の門として、通行に際しては三御門の内で最も厳しい制限がかけられ、また、二の門の床には二の丸御殿と同じ敷き方で戸室石が敷かれるなど格式の高い門だった。文化五年(1808年)の二の丸火災で焼失した後、文化六年(1809年)に再建された姿を復元している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.6 1/500秒 28mm ISO140 ) 露出補正 なし
121_221121703 X800 金沢 金沢城 橋爪門 Z50 Z18-140.jpg 121.橋爪門の二の門
橋詰橋を渡って、石垣と二重塀で囲われた枡形に入る。そして、その右側にこの櫓門形式の二の門がある。先は二の丸広場だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO220 ) 露出補正 なし
122_221121706 X800 金沢 金沢城 橋爪門敷石 Z50 Z18-140.jpg 122.橋爪門敷石
寛永8年(1631年)の大火を契機として、本丸にあった御殿は二の丸に移り、二の丸御殿が藩政の中心となった。二の丸の正面に当たる橋爪門は二の門床に御殿の玄関周りと同じく四半敷き(正方形の石を縁に対し45度になるよう斜めに敷いたもの)で戸室石が敷かれ格式の高い門であったことを示しているとの説明板があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO4500 ) 露出補正 なし
123_221121711 X800 〇金沢 金沢城 二の丸広場 Z50 Z18-140.jpg 123.二の丸御殿跡
橋詰門を抜けると、二の丸情報館があった。一休みしようと中に入る。復元整備中の二の丸広場を右(北)に見る。石川県のホームページによれば、現在、二の丸御殿の復元整備事業が行われている。二の丸御殿は江戸時代においても二度の火災による焼失・再建を経て姿を変えながら、幕末・維新期まで御殿としての役割を担い続けていた。廃藩後は軍隊の管轄に置かれ、兵舎として利用されたが、明治14 年(1881年)に失火により焼失し、威容は失われてしまったそうだ。石川県では、平成30年(2018年)より、専門の学識者による検討や各種調査等を行い、御殿の復元整備に向けた取り組みを進め、令和3年(2021年)3月に御殿の復元整備に向けた基本方針を策定した。令和3年度(2021年)からは、復元整備事業に着手し、基本方針に沿って調査や設計等の取り組みを進めている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
124_221121717 X800〇金沢 金沢城 極楽橋と三十間長屋Z50 Z18-140.jpg 124.極楽橋と三十間長屋
二の丸情報館を出て、さらに西へ進むと左手に極楽橋が架かり、三十間長屋が見えた。二の丸と本丸の拡張部である本丸附段の間の空堀に架かる極楽橋の名前は江戸時代から使われており、金沢御堂(金沢城の前身は加賀一向一揆の拠点、金沢御堂で、本丸跡付近にあった)に由来すると伝えられる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 36mm ISO100 ) 露出補正 なし
125_221121721 X800 〇金沢 金沢城 三十間長屋 Z50 Z18-140.jpg 125.三十間長屋 -1
極楽橋を通り過ぎたところから、北側から三十間長屋を見上げる。本丸附段にある2層2階の多聞櫓で、石川門と同様に重要文化財に指定されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 65mm ISO160 ) 露出補正 なし
126_221121725 X800 〇金沢 金沢城 三十間長屋 Z50 Z18-140.jpg 126.三十間長屋 -2
段を上がって東側から三十間長屋を見る。宝暦の大火(1759年)の後、長く再建されず、安政5年(1858年)に再建された。大火以前は食器などを収めていたが幕末の再建後は武器弾薬を納めたといわれている。現在の長さは26間半だそうだ。南面は入母屋造りだが、北面は土台の石組よりも外壁がさがっており、切妻造りである。金沢城にはこの他に全部で14の長屋があったと伝えられている。18mmでは全長を収められなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
127_221121730 X800 〇金沢 金沢城 三十間長屋 Z50 Z18-140.jpg 127.紅葉のグラデーション
紅葉するイロハモミジが枝先の方は紅くなり、もとの方は緑のまま残っていた。イロハモミジは、1本の木、1枝からも緑色に赤や黄色、オレンジなど、カラフルないろどりを楽しめる。三十間長屋を東へ、本丸園地の方へ歩いてみた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2022年12月 5日

金沢紀行 11月20日~22日 その3 兼六園① 11月21日

今回の旅行は雨に降られなければ幸いと思っていた。昨日も時々傘をさしての散策だった。ところが今朝(11/21)起きると見事な晴天である。嬉しい。
 ホテルで朝食をとって、タクシーに乗って兼六園へ行こうと思う。ところが通勤ラッシュで、ホテルの前の幹線道路は車の数が多く、タクシーの空車などは来ない。仕方なく、香林坊の方に向けて歩き出す。歩きながら、タクシーが来ないかと見ているが、やはり空車は来ない。香林坊の交差点を右へ曲がる。人に道を尋ねながら20分ほど歩き、右手に石浦神社が現れた。その石浦神社と石川城方面へのお堀通りの間を行くと兼六園の真弓坂口があった。多くの観光客は石川城に面する桂坂口から入るので、ここは人が少なかった。
 8時40分に真弓坂口から兼六園に入り、瓢池の右側を栄螺山のほうに歩き、霞ヶ池に出た。内橋亭や蓬莱島、そして徽軫灯籠を眺め、写真を撮りながら、霞ヶ池の右(東側)を歩く。すでに雪吊りが施された唐崎松を見て、徽軫灯籠を見に行った。徽軫灯籠は桂坂口から近い。観光客が増えてきた。
 そこから東へ、展望台から金沢の街並みを眺め、兼六園の七つある料金所の一つである上坂口へ歩いた。

000_221121537 X700 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 徽軫灯籠 Z50 Z18-140.jpg
虹橋からみた霞ヶ池と徽軫灯籠 2022年11月21日 金沢市 兼六園霞ヶ池

062_221121440 X800 金沢 石浦神社 Z50 Z18-140.jpg 62.石浦神社
石浦神社は2013年10月に能登半島をドライブ旅行をした折、21世紀美術館を見たいと、金沢に立ち寄ったが、その時に道路(本多通り)を挟んで反対側にあるこの神社にお参りしている。石浦神社は古墳時代に初めて建てられた金沢最古の神社といわれる。金沢城地の土地神として歴代藩主の崇敬も厚く、2代藩主利長は社殿を再建、5代藩主綱紀は安産祈願をしたといわれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO500 ) 露出補正 なし
063_221121441 X800 金沢 兼六園 真弓坂口 Z50 Z18-140.jpg 63.兼六園真弓坂口 -1
真弓坂口は、1874年(明治7年)、兼六園が正式に一般解放された時に、開かれた坂道だそうだ。桂坂口に次いで観光客の多い入口である。ここはまだ料金所へのアプローチの道だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO4000 ) 露出補正 なし
064_221121443 X800 金沢 兼六園 真弓坂口 Z50 Z18-140.jpg 64.兼六園真弓坂口 -2
料金所に向かう柵の中に入ると、静寂な道が続き、真っ赤なもみじの葉が昨日の雨で濡れた地面に落ちていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.3 1/500秒 35mm ISO5600 ) 露出補正 なし
065_221121444 X800 〇金沢 兼六園 真弓坂口 Z50 Z18-140.jpg 65.兼六園真弓坂口 -3
料金所までの道には黄色い葉が落ちている。イチョウかと思ったが、カエデのようだ。オオモミジだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 47mm ISO2000 ) 露出補正 なし
066_221121449m X800 〇金沢 兼六園 真弓坂口 Z50 Z18-140.jpg 66.兼六園真弓坂口 -4
道に黄色い落ち葉が敷き詰められている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO2000 ) 露出補正 なし
067_221121457 X800 〇金沢 兼六園 真弓坂口 Z50 Z18-140.jpg 67.兼六園真弓坂口 -5
料金所から中に入る。入園料は大人一人310円だが、65歳以上は証明書を提示すれば無料で入園できる。ありがたい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 27mm ISO560 ) 露出補正 なし
068_221121455 X800 〇金沢 兼六園 真弓坂口 Z50 Z18-140.jpg 68.兼六園真弓坂口 -6
改めて振り返って黄色い葉を落としていた木を見る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO1400 ) 露出補正 なし
069_221121462m X800 〇金沢 兼六園 瓢池 Z50 Z18-140.jpg 69.兼六園真弓坂口 -7
これはイロハモミジやオオモミジではなさそうだ。いろいろな木が黄葉、紅葉している。地面に敷き詰められた落ち葉はきれいである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 34mm ISO2800 ) 露出補正 なし
070_221121466 X800 〇金沢 兼六園 瓢池-霞ヶ池 Z50 Z18-140.jpg 70.栄螺山への道
左手に木漏れ日が差す木々の間から瓢池を眺め、まっすぐ栄螺山、霞ヶ池の方へ進む。栄螺山は、第13代藩主斉泰(なりやす)が、隣にある霞ヶ池を作るために、池の底を掘った時の土を盛って作られた山だそうだ。高さは9mとか。頂上へ登る道は、時計回りでぐるぐるとうずを巻き、まるで栄螺の殻を思わせることからその名が付いたという。「現地ガイドが配信する金沢観光メニュー」というサイトには、山頂から眺める霞ヶ池は神秘的な雰囲気を漂わせていると書かれていたが、上るのはパスしてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO280 ) 露出補正 なし
071_221121475 X800 〇金沢 兼六園 瓢池-霞ヶ池 Z50 Z18-140.jpg 71.絞りの椿
真弓坂口から栄螺山へ歩く途中の右側に休憩所があり、係の女性が竹ぼうきで落ち葉を集めておられた。「おはようございます」と挨拶をする。「きれいな椿が咲いてますよ」と教えてくれた。絞りの入った椿だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 140mm ISO3600 ) 露出補正 なし
072_221121483 X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 蓬莱島 Z50 Z18-140.jpg 72.霞ヶ池の蓬莱島
霞ヶ池は、兼六園内の中心に位置し、広さが約5,800㎡(1,800坪)あり、園内で最も大きな池である。霞ヶ池は、日本庭園の手法の一つ、借景という技法で設計されていて、園外にある卯辰山を遠景、霞ヶ池の内橋亭を近景、真ん中の中景となる蓬莱島が浮島に見えるという演出になっているそうだ。霞ヶ池の真ん中にある蓬莱島は眺を楽しむ島なので渡ることはできない。蓬莱島の蓬莱とは、古代中国で仙人が住むといわれている蓬莱山のことで、大きな亀の背中にある山と言われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
073_221121488m X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池徽軫灯籠 Z50 Z18-140.jpg 73.霞ヶ池と徽軫灯籠
霞ヶ池の南側に立ち左手に内橋亭を見ている。前回訪れたときはこの位置から徽軫灯籠を見ていない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
074_221121490 X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 内橋亭 Z50 Z18-140.jpg 74.内橋亭と徽軫灯籠
桂坂口から入ってきて徽軫灯籠を見ると、霞は池の向こうの右側に内橋亭fが見える。兼六園のホームページによれば、内橋亭はかつて蓮池庭内にあった四亭の一つで、霞ヶ池の西南岸に設けられた水亭。蓮池馬場の馬見所に建てられていたものを、明治7年(1874年)、現在の場所に移築したそうだ。栄螺山のうっそうとした樹々を背景に、石脚で支えられたこの亭は、まるで水面に浮かんでいるような印象を与える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 70mm ISO320 ) 露出補正 なし
075_221121491 X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 内橋亭 Z50 Z18-140.jpg 75.内橋亭 -1
陽の光をいっぱいに浴びて輝き、水面に影を映していた。今は食事処となっていて池の上に立つ水亭と手前の部屋の間に橋が掛かっていることから「内橋亭」と呼ばれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 85mm ISO140 ) 露出補正 なし
076_221121494 X800 金沢 兼六園 霞ヶ池 内橋亭 Z50 Z18-140.jpg 76.内橋亭 -2
写真で見える左側が入口で、その建物は食事処になっている。メニューには、親子丼、玉子丼、蕎麦、和菓子付きの抹茶などがあるそうだ。この位置からだとその建物と水亭の間に架かる橋が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO140 ) 露出補正 なし
077_221121508m X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 内橋亭 Z50 Z18-140.jpg 77.霞ヶ池に映る徽軫灯籠
霞ヶ池に沿って北へ歩く。霞ヶ池の北岸に配された、兼六園を代表する景観である。徽軫灯籠は足が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているのでその名が付いたと言われている。この灯籠は水面を照らすための雪見灯籠が変化したもので、高さは2.67m。要綱を浴びた徽軫灯籠の2本の足が開いたように水に映り、その姿はひし形を作っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
078_221121511 X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 雪吊り 唐崎松 Z50 Z18-140.jpg 78.唐崎松
13代藩主 斉泰(なりやす)が近江八景の一つ、琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松。兼六園のなかで最も枝ぶりの見事な木である。雪の重みによる枝折れを防ぐため、冬にほどこされる雪吊りは兼六園ならではの風物詩となり、他の庭園では見られない、趣深い風情を織りなす。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
079_221121519 X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 雪吊り 唐崎松 Z50 Z18-140.jpg 79.霞ヶ池に映る唐崎松
雪吊された唐崎松が霞が池の水面に映っている。雪吊りの作業は、11月1日にこの唐崎松を皮切りに、12月中旬頃まで行われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
080_221121520 X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 雪吊り 唐崎松 Z50 Z18-140.jpg 80.雪吊された唐崎松
徽軫灯籠とともに、兼六園を代表する景観である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 30mm ISO110 ) 露出補正 なし
081_221121522 X800 〇金沢 兼六園 月見灯籠 Z50 Z18-140.jpg 81.唐崎松と月見灯籠
曲水(庭園などの中を曲がりくねりながら流れる水)が霞ヶ池に流れ落ちる所に架かる月見橋の袂に建てられた、園内唯一の月見燈籠である。見事な枝ぶりを誇る唐崎松の右側に佇んでいる。月見灯籠の近くには月見橋もあって、月見灯籠・月見橋・唐崎松・曲水の四者が一景を成している。月見灯籠は高さ2.1mあり、石材は御影石製だそうだ。満月をイメージしたデザインなのか、笠や中台、火口、竿は円形としている。笠は直径1.9m程あり、火袋には四方に丸い火照口を持たせている。全体的に丸みを帯び、やわらかな印象を与える燈籠だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
082_221121531 X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 徽軫灯籠 Z50 Z18-140.jpg 82.虹橋と徽軫灯籠
唐崎松から雪見橋を渡った先には、月見橋、虹橋が曲水に架かる。月見橋は徽軫灯籠を眺める一方通行の出口になっていて、桂坂口の方にある虹橋が入口になっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 32mm ISO180 ) 露出補正 なし
083_221121534 X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 徽軫灯籠 Z50 Z18-140.jpg 83.虹橋から見る徽軫灯籠
前回兼六園に来たのは、2005年2月11日で、たまたま前の日の夜に雪が降り、朝早く訪れた兼六園はまだ観光客も少なく"新雪"状態だった。徽軫灯籠の傘は雪をかぶり、雪吊りされた唐崎松の枝や、雪吊りの縄には雪が積もっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
084_221121536 X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 徽軫灯籠 Z50 Z18-140.jpg 84.徽軫灯籠と霞ヶ池と内橋亭
霞ヶ池の周囲には紅葉する木が少ない。紅橋のたもとから撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO180 ) 露出補正 なし
085_221121538 X800 〇金沢 兼六園 霞ヶ池 内橋亭 Z50 Z18-140.jpg 85.唐崎松の雪吊りと内橋亭
すべてが霞ヶ池の水面に映る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO125 ) 露出補正 なし
086_221121548 X800 〇金沢 兼六園 雁行橋 Z50 Z18-140.jpg 86.雁行橋
曲水が流れる月見橋、木橋の南側に雁行橋がある。11枚の赤戸室石を使用し、雁が夕空に列をなして飛んでいく様をかたどった「雁行橋」。石の一枚一枚が亀の甲の形をしていることから「亀甲橋」とも言われ、この橋を渡ると長生きするとされてきましたが、現在は石の磨耗が著しいため、昭和44年(1969)雁行橋が渡れなくなり、観光客が渡る代替橋として木橋が架けられたそうだ。確かにすり減った石に昨日の雨水がたまっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO280 ) 露出補正 なし
087_221121552 X800 金沢 兼六園 七福神山 Z50 Z18-140.jpg 87.七福神山
雁行橋から少し南へ行ったところの右側に七福神山というところがあった。兼六園ホームページによれば、12代藩主 斉広(なりなが)が造営した竹沢御殿に附帯していた庭園の一部だそうだ。「福寿山」とも呼ばれるこの山は、曲水、築山、雪見灯籠など、当時の雰囲気をそのままに伝えている。また、七福神になぞらえた七つの自然そのままの石を配置しているのも大きな特徴と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO125 ) 露出補正 なし
088_221121555 X800 〇金沢 兼六園 上坂口 Z50 Z18-140.jpg 88.上坂口
左手にもみじがきれいなところがあった。そこは兼六園の七つの入り口の一つである上坂口だ。料金所の女性が落ち葉を掃いておられた。写真を撮ろうと近寄ると「どうぞ」と退いて下さった。そして、「この先の山崎山は紅葉ががきれいですよ」と教えて下さった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.3 1/500秒 36mm ISO200 ) 露出補正 なし
089_221121562 X800 〇金沢 明治紀念之標 Z50 Z18-140.jpg 89.明治紀念の標
右へ上がってみると何やら大きな銅像があった。「明治紀念の標」という。それは西南戦争で戦死した郷土軍人の霊を慰めるものだった。銅像の身長は5.5m、明治13年(1880年)日本で最初に建てられた銅像といわれていいる。両脇に植えられた赤松は「手向松(たむけまつ)」と呼ばれ、当時、京都の東西両本願寺の門跡から移されたものだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO140 ) 露出補正 なし
090_221121566 X800 〇金沢 明治紀念之標 Z50 Z18-140.jpg 90.日本武尊
明治紀念の標の銅像は誰なのだろか。立札には像は日本武尊と書かれているが、正面は逆光なので顔がよくわからない。後ろへ回ってみた。自然石を積み上げ、その上に日本武尊の像を置いている。なぜ、日本武尊なのだろうか。西南戦争で戦った兵士を、九州熊襲を征伐した伝説上の英雄である日本武尊になぞらえ、加賀藩・金沢を象徴する兼六園に置くことで、明治政府との距離を縮めようとしたのだろうとの説がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 72mm ISO125 ) 露出補正 なし