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2024年4月20日

京都御所 参観 2024年3月22日 京都旅行(3/22-3/24) ③

京都御苑は、東西約700m、南北約1300mの範囲で、総面積は92ha(京都御所、京都大宮御所京都仙洞御所京都迎賓館を含む)ある。
794年に平安京が都となった際に建設され、以来約1200年にわたり、日本の皇室の歴史的な中心地として機能してきた平安宮(大内裏)があり、その内部の中央東寄りに南北約300m、東西約200mの内裏が存在した。
 現在の京都御所は土御門東洞院殿 の後身にあたり、元弘元(1331)年の光厳天皇即位時には、紫宸殿と清涼殿を兼用するような小規模な里内裏であったという。現在は東西で254m、南北で453mとなり中世の土御門東洞院内裏の数倍の広さになっている。築地塀に囲まれた中にある京都御所は、宮内庁の管轄で敷地面積が3万3,400坪(約11ha)ある。
 京都御所は、明治維新まで天皇の住居であり、桓武天皇が794年に平安京に都を移したのが始まりである。現在の京都御所の場所は、1331年光厳天皇がここで即位されて以降、1869年に明治天皇が東京に移られるまでの約500年間、天皇陛下の住まいとして使用された。この間、幾度となく火災に遭いその都度再建が行われたが現在の建物の多くは1855年に再建されたものだそうだ。(宮内庁ホームページ、wikipediaを参照)
 清所門が一般参観の入り口で入場は無料である。そこでいただいた案内図に参観順路が示されている。退出するまで約40分を要した。

000_240322423 X700 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg
承明門から見た紫宸殿と左近の桜 2024年3月22日 京都市上京区京都御苑

000_京都御所マップ X700.jpg
京都御所案内図

044_240322394 X900 京都御所 一般参観入口 清所門 Z50 Z18-140.jpg 44.清所門(せいしょもん) 一般参観入口
京都御所は事前申し込みがない通年公開が実施されていた。しかも、私たちが行った日は比較的すいていて待つことなく入ることが出来る。予定はしていなかったが、参観することにした。この清所門が一般参観入口である。入口で簡単な手荷物の検査があったが、面倒なことは何もなかった。番号の入った「京都御所入門証」を受け取り、首にかけて歩く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 20mm ISO110 )
045_240322397 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 45.宜秋門(ぎしゅうもん)
築地塀の外側を見てきた宜秋門である。平安宮内裏外郭の西正面にあり、内郭の陰明門と相対する。東西3間、桧皮葺き、切妻屋根の四脚門。宮、摂家その他公卿が参内する時に用いられたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 20mm ISO110 )
046_240322402 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 46.御車寄(みくるまよせ)の屋根飾り
儀式や天皇と対面するために参内した公卿や殿上人などの限られた者だけが使用した玄関。唐破風の屋根や金飾りに威厳を感じさせる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 34mm ISO200 )
047_240322405 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 47.諸大夫の間(しょだいふのま)
清所門一般参観入口からまっすぐ南へと歩き、御車寄と棟続きで「諸大夫の間」と呼ばれる建物があった。玄関から入った者の控えの間で、三間からなり、身分の高い順に東側の清涼殿に近いほうから、襖絵にちなんで「虎の間」「鶴の間(写真)」「桜の間」と呼ばれる各部屋に控える。部屋により畳縁の柄や色も違っている。御車寄から入りここで控えるのだが、「桜の間」に控える者だけは建物手前の沓脱石から上がらなければならない。三間の襖絵は写真が掲示されているが、ガラス越し見ることが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 68mm ISO4500 )
048_240322409 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 48.新御車寄
諸大夫の間のすぐ南に「新御車寄」が建つ。説明版には大正4年(1915年)、大正天皇の即位の礼が紫宸殿で行われるのに際し、馬車による行幸に対応する玄関として新設されたものである。天皇が御所の南面から出入りされた伝統を踏まえて南向きに建てられているとあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO160 )
049_240322406 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 49.紫宸殿を囲む塀
新御車寄を過ぎて左側を見ると、白壁に朱の柱があしらわれた紫宸殿を囲む塀があった。囲いの塀には3っの門があり、これはその西側の門である月華門。月華門から反対側の東側の門である日華門が見えた。紫宸殿の正面(南側)にあるのが大きな承明門(じょうめいもん)である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO160 )
050_240322414 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 50.承明門(じょうめいもん)から紫宸殿を見る -1
紫宸殿の正面に位置する承明門へ回り込む。ここからは紫宸殿へは行けない。さらに塀に沿って進む。紫宸殿の左(西側)に見えるのが右近の橘である。左近の桜右近の橘とは、左近とは左近衛府、右近とは右近衛府の略である。紫宸殿の東側には桜が、西側には橘が植えられており、儀式の際には桜の近くに左近衛が、橘の近くに右近衛が陣を敷いたことからその名が付けられたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 32mm ISO110 )
051_240322420 X900 京都御所一般参観 承明門 Z50 Z18-140.jpg 51.承明門から紫宸殿を見る -2
承明門という扁額がある門の正面から、庭を挟んで正面奥に紫宸殿が見える。承明門は瓦葺き切妻屋根の十二脚の門で、天皇行幸や上皇御即位後の出入りに使われるという門で、下々の者は通れないようにロープが張られている。参観者が紫宸殿の前庭(南庭)に入っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 )
052_240322427 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 52.雅楽会場
回廊を左に折れて北へ進む。右手(東側)の広場に蹴鞠会場、舞台のある雅楽会場があった。舞台の前に見えるのは春興殿(しゅんこうでん)という。京都御所で行われた大正天皇の即位礼に合わせて大正4年(1915年)に造営された。この日3月22日には午前10時、11時に雅楽の実演が行われた。明日23日には蹴鞠の実演も行われるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 24mm ISO110 )
053_240322428 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 53.紫宸殿(ししんでん) -1
順路に従って日華門から紫宸殿南庭(だんてい)に入った。右手にまだ咲いていない右近の桜を見ながら、紫宸殿の正面に進む。紫宸殿(ししんでん、ししいでん)は、現在の京都御所である平安京内裏の正殿。天皇元服や立太子礼、譲国の儀、節会などの儀式が行われ、のちには即位礼の舞台となった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO140 )
054_240322431 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 54.紫宸殿 -2
紫宸殿の正面である。紫宸殿正面の前に18段の階段が設けられ、紫宸殿と南庭が一体となった、儀式のための空間となっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 53mm ISO360 )
055_240322438 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 55.清涼殿(せいりょうでん)
紫宸殿尾西側に回ると清涼殿があった。清涼殿は平安時代中期以降(10世紀中ごろ)、天皇の日常の住まいとして定着した御殿であり、政事や神事などの重要な儀式もここで行われた。天正18年(1590年)に御常御殿(おつねごてん:天皇が日常の住まいとして使用された御殿)に住まいが移ってからは主に御式の際に使用された。伝統的な儀式を行うために平安中期の建築空間や調度が古制に則って伝えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO200 )
056_240322444 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 56.大臣宿所(だいじんしゅくしょ) 装束の展示
人形を用いた束帯(そくたい)、十二単(じゅうにひとえ)の展示がされていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO320 )
057_240322445 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 57.春興殿(しゅんこうでん)
さきに雅楽舞台の前でみた春興殿。大正天皇の即位式の際、皇位とともに継承される三種の神器の一つ「御鏡」を皇居から移して泰安し、賢所大前の儀を行った建物である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 28mm ISO110 )
058_240322446 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 58.御池庭の欅橋( けやきばし)-1
大臣宿所の装束の展示を見て、北へ進むと、小御所と御学問所の右に御池庭が広がる。ここは石・橋・灯籠・池・樹木を巧みに使った庭園である。春は 新緑、秋には紅葉と中島にかかる欅橋が水面に映えるという。英国エリザベス女王陛下が、昭和50年(1975年)5月の来日の際、京都御所を訪問され、この欅橋の上から、鯉に餌をあげたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 35mm ISO110 )
059_240322448 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 59.御池庭
池泉回遊式庭園の御池庭の池。石燈籠を配した中島などが王朝の庭に相応しく、池の映り込みの静けさが優雅な雰囲気である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 32mm ISO110 )
060_240322449 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 60.御池庭の欅橋 -2
先へ進んで北側から欅橋を眺める。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 53mm ISO400 )
061_240322458 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 61.御常御殿(おつねごてん)の御内庭
御常御殿は入母屋檜皮葺の書院造で、京都御所で最も大きな建物である。天皇が日常の住まいであった御殿である。その御常御殿の前に広がる庭である。遣り水が流れ、土橋や石橋、木橋が架かっている。また、庭の橋や灯籠、庭石などの多くは、天皇への献上品が使われているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 32mm ISO180 )
062_240322461 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 62.御三間 御常御殿剣璽の間 -1
御内庭を見て、御常御殿の南側を行くと御三間(おみま)というところが公開されていた。御三間は宝永6年(1709年)に御常御殿の一部が独立したもので、七夕などの内向きな行事に使用され万延元年(1860年)の祐宮(さちのみや:のちの明治天皇)が8歳のとき、成長を願う儀式「深曾木」がここで行われた。と説明版に記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 62mm ISO2500 )
063_240322464 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 63.御三間 御常御殿剣璽の間 -2
部屋は上・中・下段と3間あり、中段の間の障壁画は「賀茂祭群参」 で、駒井孝礼 (きまいこうれい) が画いた。駒井孝礼は、円山派の吉村孝敬 (よしむらこうけい) に学び、人物画や花鳥画を得意とした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO4000 )
064_240322465 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 64.御三間 御常御殿剣璽の間 -3
賀茂祭とはいわゆる葵祭のことで、下鴨・上賀茂両神社に向かう行列の様子が部屋の四方の襖に描かれている。通常では公開していないという御三間の障壁画を見て、京都御所の参観は終了し、入場した清所門から退出した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 64mm ISO2000 )

2023年4月28日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ① 2023年4月5日ー7日 奈良公園

某旅行社の「新幹線で行く!世界遺産・吉野山はたっぷり3時間滞在!いにしえの奈良9つの桜3日間」という長ったらしいタイトルの付いたツアーに1月に申し込んであった。うちの奥さんが、長い間、吉野の桜を見たいといっていたからだ。申し込む時点で最も適時と推察した4月5日出発のコースを選んだ。だが、今年のサクラの開花は各地で例年より著しく早いのでいささか心配ではあったが、日程は変更できない。しかし、開花後気温が下がる日もあって、多少は長持ちしてくれたようだ。

日程はおおよそ次の通りだった。
4月5日 新横浜から新幹線で三河安城へ。観光バスで奈良公園 泊:奈良市内興福寺の近く
4月6日 吉野山(金峯山寺・吉水神社など)、壷阪寺、談山神社、泊:奈良市内
4月7日 又兵衛桜、長谷寺、大野寺 往路と同じく伊勢湾道路を三河安城へ。新幹線で新横浜。

さて、集合は新幹線の新横浜駅に朝6時45分だった。自宅からは比較的近いが、それでも5時半には家を出なくてはならなかった。7時15分発の「こだま」に乗って、9時21分に三河安城着。愛知県岡崎市に本社のある観光バスに乗り込んだ。参加者は29名で、一人で参加されている方も数名いらっしゃった。バスは伊勢湾自動車道(略称 伊勢湾岸道)を走り、レゴランドやジェット・コースターが見えたナガシマスーパーランドを車窓に見ながら、亀山で名阪国道へ入る。関というところで休んで、天理で名阪国道の自動車専用道路を下りた。
 バスは奈良県庁の駐車場へ入る。ベテランのツアコンさんに引率されて、すぐ近くの氷室神社へ。そこでいったん解散して、各自それぞれ春日大社や、大仏殿など奈良公園一帯を自由に歩くことになった。我々2人は、かみさんの脚も考え、奈良公園の散策をしたあと、興福寺の国宝館へ行くことにした。奈良公園は外国からの観光客が多いのにびっくりした。国宝館を見るのは2度目だが、改めて国宝、重要文化財である阿修羅像や、千手観音菩薩などの数々の仏さまの豊かな表情に見惚れてしまった。
 バスを降りたところで集合し、午後4時過ぎに今宵泊まるホテルに入る。猿沢の池のすぐそばと立地が良い。夕食は各自自由となっていたので、"ならまち"を歩く。ホテルでおすすめの食事処を聞いてみた。どこか居酒屋風のところでよいところないかと思ったが、第一推薦の店に行ってみると、すでに外国人観光客の方も含めて、10名ほどの人が並んで待っていたのでやめてしまった。少々、歩き疲れてホテルに戻り、改めてホテルの方に尋ねて、ホテルの近くにあったこじんまりとした小料理屋さんに電話予約をした。朝が早かったこともあり、ぐっすりと寝ることができた。TVの野球放送は阪神戦の中継のみで、巨人戦はなかった。
 なお、東大寺や興福寺に関する記述は、そのホームページやwikipediaを参照させていただいた。

000_2304050438 X700 〇奈良 東大寺 Z50 Z18-140.jpg
東大寺鏡池と中門と大仏殿 2023年4月5日 奈良県奈良市雑司町

001_2304050001 X900 新横浜駅 G7X.jpg 1.朝6時半の新横浜駅構内
まだ、人は多くない。「相鉄新横浜線・東急新横浜線 3月18日 新横浜駅誕生」の幕が掛けられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
002_2304050006 X900 伊勢湾岸道 G7X.jpg 2.伊勢湾自動車道の3つの兄弟橋「名港トリトン」(車窓から)
バスは伊勢湾自動車道を走る。前方に赤い橋が見えてきた。この橋は名古屋港横断三大橋「名港トリトン 」の3本目の橋である。伊勢湾岸自動車道のうち、伊勢湾岸道路の東海IC~飛島ICの間に3つの兄弟のような橋がある。橋は伊勢に向かう順に、青・白・赤に色分けされている。見事なこの橋は、世界的にも大規模な往復6車線の海上斜張橋梁群で、長大斜張橋が三橋連立しているのは、世界でも珍しいそうだ。どの橋も夜間にはライトアップされるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_2304050010 X900 伊勢湾岸道 太陽光パネル G7X.jpg 3.ソーラー・パネル畑(車窓から)
これは三重県、愛知県が公募し、丸紅株式会社が事業者として選ばれ、木曽岬干拓地に建設した太陽光発電所だ。ナゴヤドーム約20個分の広さ(約78ha)の土地にたくさんの太陽光発電システムが設置されていた。太陽光パネルは約20万枚で太陽光発電量は49,155kwあるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
004_2304050013 X900 伊勢湾岸道 ながしま G7X.jpg 4.ナガシマスパーランド(車窓から)
伊勢湾岸道路は木曽岬の先で三重県に入る。この大きなジェットコースターがあるのは、三重県桑名市長島町浦安にある長島観光開発株式会社の運営する遊園地で、同社が形成する「ナガシマリゾート」の中核施設である。西日本有数の絶叫マシンの台数を誇り「東の富士急、西のナガシマ」と並び称されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
005_2304050018 X900 伊勢湾岸道 G7X.jpg 5.東名阪道(車窓から)
バスは四日市JCT.で東名阪道に入る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_2304050040 X900 名阪国道終点 天理 G7X.jpg 6.名阪国道(車窓から)
バスは亀山で東名阪自動車道から名阪国道に入り、12時40分に「天理・奈良 出口」を下りた。名阪国道というのは、いわば無料の自動車専用高速国道である。東名阪自動車道(東名阪)と西名阪自動車道(西名阪)の間に位置する日本の高規格幹線道路網を構成する道路の一つで、両端が東名阪・西名阪の両自動車道と直結した一般国道25号の自動車専用道路である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_2304050474d X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 7.奈良の到着 氷室神社
奈良に到着したバスは県庁の駐車場に入る。我々ツアー一行はベテランのツアコンさんに引率されて、奈良国立美術館の前にある氷室神社を参拝した。氷室神社の縁起は、和銅3年(710年)7月22日、元明天皇の勅命により、吉城川上流の春日山にある月日磐に氷神を奉祀し(下津岩根社)たのに始まるという。氷の神様をお祭りする神社である。ホームぺージには、冷凍、冷蔵、製氷販売業の守護神、また、冷凍、冷蔵技術の守護神とあった。春日造の一ノ鳥居が、大宮通りに面する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
008_2304050405d X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 8.氷室神社 表門
鳥居からまっすぐ進み、正面石段を登ると表門(四脚門)があった。wikipediaによれば、表門(奈良県指定有形文化財) は、 元々は内裏の日華門で応永9年(1402年)に現在地に移築された。寛永18年(1641年)には内裏の日華門の扉と金5枚が下賜されている。門は四脚門形式で屋根は本瓦葺、東西廊は門に接続している。狛犬は安政4年(1857年)8月に奉納され石工名不詳とのこと。ぶっとい眉毛と大きな鼻の浪速顔だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 19mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_2304050406 X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 9.氷室神社 拝殿と本殿
手前の拝殿(奈良市指定有形民俗文化財)は舞殿でもある。勾欄付きの舞楽殿でかつての南都楽所の中心部であった。本殿(奈良県指定有形文化財) は文久年間(1861年 - 1864年)再建。三間社流造・檜皮葺。本殿床下には2室があり、両開き板戸が付けられている。wikipedia参照。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.8 1/1000秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
010_2304050411 X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 10.お参り
お嬢ちゃんに着物を着せ、お参りしている女性がいた。何のお参りなのだろうか ?

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.8 1/1000秒 25mm ISO900 ) 露出補正 なし
011_2304050413 X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 11.奈良一番桜
鳥居を入って右側に手水舎があるが、その向こうの鏡池という池の前に枝垂桜があった。このサクラは、奈良市内で一番早く咲き、奈良一番桜とも言われている枝垂桜だそうだ。他にも八重桜などの桜の木が植えられ、桜と四脚門・鏡池・参道・鳥居などの光景が素晴らしいと言われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 25mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_2304050477 X900 〇奈良 氷室神社 トキワマンサク.jpg 12.ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)
桜の花の向こうに深紅の花が見えた。何だろうと思い傍に行ってみる。糸状の細い花びらの集合体が花となっている花の形状はマンサクだった。トキワマンサクの変種のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013_2304050417d X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 13.鳥居と桜
境内側から鳥居を見ると、満開の枝垂桜があった。花は一重のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO3200 ) 露出補正 なし
014_2304050478 X900 〇奈良 氷室神社.jpg 14.鳥居の桜と深紅のトキワマンサク
桜の花と比べて、深紅のトキワマンサク(ベニバナトキワマンサク)の印象は際立つ。境内の警備をしていた方と話すと、あの花は何だとよく聞かれるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.3 1/1000秒 70mm ISO800 ) 露出補正 なし
015_2304050422 X900 奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 15.東大寺南大門へ向かう
氷室神社を出て、奈良公園を歩いてみた。外国からの観光客がとても多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.3 1/1000秒 72mm ISO560 ) 露出補正 なし
016_2304050425 X900 〇奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 16.奈良公園の鹿
奈良公園に生息するシカは国の天然記念物に指定されている野生動物である。 飼育されている動物ではない。奈良公園に生息する鹿の数は昨年7月の調査でおよそ1200頭確認され、2021年より80頭ほど増えたという。 奈良公園の鹿は「奈良のシカ」として国の天然記念物に指定されていて、保護活動をしている「奈良の鹿愛護会」が毎年7月に鹿の数を調査している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 63mm ISO400 ) 露出補正 なし
017_2304050429 X900 〇奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 17.南大門 正面から
東大寺は華厳宗の大本山の寺院であり、本尊は奈良大仏として知られる盧舎那仏(るしゃなぶつ)。開山(初代別当)は良弁である。正式には金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)ともいい、奈良時代(8世紀)に聖武天皇が国力を尽くして建立した寺である。奈良時代には中心堂宇の大仏殿(金堂)のほか、東西2つの七重塔(推定高さ約70メートル以上)を含む大伽藍が整備されたが、中世以降、2度の兵火で多くの建物を焼失した。現存する大仏は、度々修復を受けており、台座(蓮華座)などの一部に当初の部分を残すのみである。また現存する大仏殿は江戸時代中期の宝永6年(1709年)に規模を縮小して再建されたものである。写真の南大門は国宝である。平安時代の応和2年(962年)8月に台風で倒壊後、鎌倉時代の正治元年(1199年)に復興されたもの。「大華厳寺」の扁額がかかっている。これは古い記録にそのような扁額があったと書かれていたことに基づき、2006年(平成18年)10月10日に行われた「重源上人八百年御遠忌法要」に合わせて新調されたものである。(wipipediaを参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_2304050430 X900 奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 18.南大門から中門へ
東大寺「中門」は「東大寺大仏殿」の正面に建つ大きな楼門である。鎌倉時代の「大仏様」建築の傑作として知られる東大寺南大門と比較すると目立たない存在ではあるが、享保元年(1716年)頃の建立と推定される建築は、東大寺では珍しく朱色が目立つ外観となっており、重要文化財にも指定されている貴重な建築である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 61mm ISO500 ) 露出補正 なし
019_2304050436 X900 奈良 奈良公園 Z50 Z18-140.jpg 19.中門へ 鹿の数が多くなる
中門は東大寺大仏殿の正面、大仏殿を取り囲む「回廊」沿いに位置するため、大仏殿にお参りするために通る正式な参入門として長らく用いられてきた。現在は大仏殿の拝観料を徴収するための受付が回廊内に設けられているため、通常時は中門から入ることはできない。2010年8月に来た時には大仏殿に入り、高さ46.8mある盧舎那仏を拝んできたが、今回は中門で失礼した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.3 1/1000秒 68mm ISO500 ) 露出補正 なし
020_2304050440 X900 〇奈良 東大寺 Z50 Z18-140.jpg 20.東大寺鏡池と中門と大仏殿
南大門から中門へ向かう右側に鏡池(かがみいけ)がある。鏡池に中門と大仏殿が映り込む様子は東大寺の景観のハイライトとなっている。風のない日の方がきれいに映り込む。この時は池にさざ波がたっていた。鏡池という名称は、池にある小島が取っ手のある手鏡のような形をしていることからそう呼ばれている。その小島には弁財天が祀られている。紅葉が美しいらしい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.2 1/1000秒 35mm ISO180 ) 露出補正 なし
021_2304050442 X900 〇奈良 奈良公園 若草山 Z50 Z18-140.jpg 21.若草山
若草山は、奈良公園の東端に位置する標高342m、面積33haの、ノシバ(日本芝の一種)に覆われた山で、山頂には、5世紀頃に築造されたといわれる史跡鶯塚古墳がある。毎年1月には、若草山焼きがある。夜空をこがす壮観さはまさに、炎の祭典というのにふさわしい行事と言われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 103mm ISO250 ) 露出補正 なし
022_2304050452 X900 〇奈良 奈良公園 Z50 Z18-140.jpg 22.中門と回廊
中門と回廊を鏡池の東側から撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
023_2304050454 X900 奈良 東大寺 Z50 Z18-140.jpg 23.大仏殿
中門から大仏殿(金堂)を眺める。正式には東大寺金堂というが、「大仏殿」の名で広く知られ、東大寺の公式ホームページでも主に「大仏殿」が使用されている。大仏殿は、1181年(治承4年)と1567年(永禄10年)の戦火で2度にわたり焼失し、現在の建物は1709年(宝永6年)に公慶(こうけい)上人によって再建され、落慶(寺社などの新築、また修理の完成を祝うこと)したもので、国宝に指定されている。天平・鎌倉の大仏殿は桁行11間(約88m)であったが、財政困難の理由で7間に規模が縮小された。それでも高さや奥行は創建時のままで、世界最大級の木造建造物である。東西 57.012m、南北 50.480m、高さ は48.742m ある。大仏殿の正面には、国宝に指定されている金銅八角燈籠が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 25mm ISO125 ) 露出補正 なし
024_2304050463 X900 奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 24.南大門 裏手(北側)から
国宝である。先に記したように、平安時代の応和2年(962年)8月に台風で倒壊後、鎌倉時代の正治元年(1199年)に復興されたもの。東大寺中興の祖である俊乗房重源が中国・宋から伝えた建築様式といわれる大仏様(だいぶつよう、天竺様ともいう)を採用した建築として著名である。大仏様の特色は、貫と呼ばれる、柱を貫通する水平材を多用して構造を堅固にしていること、天井を張らずに構造材をそのまま見せて装飾としていることなどが挙げられる。裏手からは見られないが、門内左右には金剛力士(仁王)像と石造獅子1対(重要文化財)を安置する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.8 1/1000秒 23mm ISO1000 ) 露出補正 なし
025_2304050464 X900 奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 25.南大門 横(西側)から
戻るときに改めて南大門を眺めると修復が必要と思われるほど傷んできているようにも思えた。現在は退色しているが、本来南大門は赤い門だったそうだ。ブログで、将来の修復時にも再塗装して欲しくなく、この門には歴史を感じさせる今の古色蒼然さがとても似合っているという意見を述べている方がいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO1600 ) 露出補正 なし
026_2304050468 X900 〇奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 26.世界遺産認定の碑と鹿
奈良公園クイックガイドというページに、「鹿に鹿せんべい以外の食べ物を与えたりしないでください。鹿せんべいはすぐにあげてください。焦らすと怒ります。」と記されていた。また、いつから奈良公園に鹿が住んでいるのか?という問いには、春日大社に祀られている神様武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が白い鹿に乗ってやってきたという伝説があり、その春日大社の祭神、武甕槌命は鹿島神社(茨城県)から神鹿に乗ってってやってきたと伝わるため、鹿は神の使いとして古くから手厚く保護されてきて、万葉集(750年)に実際に鹿がいたことが書かれているとあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 32mm ISO900 ) 露出補正 なし
027_2304050481 X900 奈良県庁→興福寺 Z50 Z18-140.jpg 27.興福寺へ
興福寺へ阿修羅像を見に行くことにした。県庁まで戻り、大宮通りを左に曲がって、右側の拝観受付から国宝館へ行く途中、鹿4頭が道に飛び出して、自動車を止めてしまった。何せ、鹿は神の使いである。こういう光景はどこでも見られるのだろう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 32mm ISO900 ) 露出補正 なし
028_2304050498 X900 奈良興福寺 西金堂 Z50 Z18-140.jpg 28.興福寺 中金堂
国宝館で見た阿修羅像をはじめ数々の国宝の像は、そのお顔の表情がそれぞれ豊かであり、心を癒された。2010年に奈良に来た時にも国宝館は見学したが、また、新たな印象を持った。国宝館を出て興福寺の境内を歩く。まず、新しい中金堂が目に入った。中金堂は長い寺史の中で7度の火災に遭い、1717年の大火で焼失した後は仮堂が建設されただけにとどまっていた。今回は300年ぶりの復興となる。創建1,300年となる2010年(平成22年)に中金堂再建工事が着工され、2017年(平成29年)、翌年に中金堂が完成するのを見越し仮金堂内の諸仏を早くも中金堂に移し、今見る中金堂は、2018年(平成30年)10月に9代目の中金堂として落慶した。コロナ感染防止のため内部の拝観はできなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
029_2304050490 X900 奈良興福寺 東金堂 Z50 Z18-140.jpg 29.東金堂
応永22年(1415年)再建された。5代目である。1952年(昭和27年)3月29日、文化財保護法に基づく国宝に指定されている。東金堂は神亀3年(726年)、聖武天皇が伯母にあたる元正上皇の病気平癒を祈願し、薬師三尊像を安置する堂として創建された。治承4年(1180年)の兵火による焼失後、文治3年(1187年)、興福寺の僧兵・東金堂衆は飛鳥の山田寺(現・奈良県桜井市)にあった天武天皇14年(685年)に蘇我倉山田石川麻呂の冥福を祈って造立されたものと思われる講堂の本尊・薬師三尊像を強奪し、それを新たな東金堂の本尊として安置した。東金堂はその後、応永18年(1411年)に五重塔と共に焼け、現在の建物は応永22年(1415年)に再建された室町時代の建築である。様式は、唐招提寺金堂を参考にした天平様式。平面規模は、創建時の堂に準じている。木造維摩居士坐像(国宝)、木造文殊菩薩坐像(国宝)、木造四天王立像(国宝)、木造十二神将立像(国宝)、銅造薬師三尊像(重要文化財)が安置されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 57mm ISO720 ) 露出補正 なし
030_2304050492 X900 奈良興福寺 南円堂 Z50 Z18-140.jpg 30.興福寺 南円堂 日本で最大の八角堂
弘仁4年(813年)藤原冬嗣が父 内麻呂追善の為に建てた。 基壇築造の際には地神を鎮めるために、和同開珎や隆平永宝を撒きながら版築したことが発掘調査で明らかにされた。また鎮壇には弘法大師が係わったことが諸書に記されている。不空羂索観音菩薩像を本尊とし法相六祖像、四天王像が安置されている。創建以来四度目の建物で、寛保元年(1789年)に再建された。江戸時代の建物といっても、その手法はきわめて古様で、鎌倉初期の再建だが、興福寺に残る最も古い建築物である美しい八角形の北円堂を参考にしたと考えられる。南円堂のすぐ北側にある北円堂を見過ごしてしまったのが残念だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO560 ) 露出補正 なし
031_2304050495 X900 奈良興福寺 南円堂 Z50 Z18-140.jpg 31.金銅灯篭
南円堂正面におかれた高さ236cmの金銅製の灯篭で、南円堂が建立された平安時代から現存するのはこの灯篭のみだそうだ。弘仁7年(816年)に藤原氏の一門が寄進したことが判明している。現存する灯篭では東大寺大仏殿の正面に立つ国宝「八角灯篭」に次いで古く、現在は国宝館に収蔵されているが、南円堂前にはそのレプリカが据えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.8 1/1000秒 27mm ISO800 ) 露出補正 なし
032_2304050505 X900 奈良興福寺 五重塔.jpg 32.興福寺 五重塔
興福寺の五重塔は、730年(天平2年)に光明皇后の発願で創建された。初層の東に薬師浄土変、南に釈迦浄土変、西に阿弥陀浄土変、北に弥勒浄土変を安置し、各層には水晶の小塔と垢浄光陀羅尼経が安置されていたという。現在の塔は、1426年(応永33年)の再建で国宝である。初層の須弥壇には、東に薬師三尊像、南に釈迦三尊像、西に阿弥陀三尊像、北に弥勒三尊像が安置されている。なお、大規模修理に向けた調査が進む興福寺の国宝五重塔で、修理現場を覆う「素屋根」の設置が始められる。2023年7月から設置し始め、30年3月には修理工事が終わる予定だ。今回見ることができて幸いだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 56mm ISO6400 ) 露出補正 なし
033_2304050045 X900 奈良町 G7X.jpg 33.ならまち
ホテルには4時過ぎに入った。今夜の夕食は各自でとることになっている。ホテルの方に、どこかちょっとお酒が飲めて、食べられるところで良いところはないかと相談したところ、2軒ほど教えてもらえた。まだ、時間は早いので、少し町を歩いてみようと外に出た。「ならまち」とは奈良の旧市街地で、特に元興寺や興福寺の門前町だった奈良時代に始まり、その後も発展を続け、近世以降は奈良を代表する商業地となったあたりをいうそうだ。戦後は駅周辺の開発とともに閑静な住宅地に変わっていったが、1980年代に町並み保存の機運が高まり、現在に至っている。奥深い魅力を持つ町だという。こんなアーケードの商店街もあったが、観光客の姿は少ない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
034_2304050047 X900 奈良町 G7X.jpg 34.古美術店
ちょっと雑然としたところもあるのだが、新しい感覚のカフェなどに混じって、こんな優雅な店もあった。ホームページを見ると、「初代より大和古物(仏教美術・南都漆器)、一刀彫、古赤膚焼を扱っております。現在では、三代、四代、五代目の三人により、茶道具。日本画、現代作家(人間国宝中心)鑑賞陶器など多岐にわたって取り扱っております。是非一度お立ち寄りください。」とあった。ここは西寺林町である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels

シャッタースピード優先オートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
034+_2304050513 X900 〇奈良興福寺 Z50 Z18-140.jpg 34+.興福寺三重塔ライトアップ
1枚追加。近くで夕食を終え、ホテルに戻ると、窓から興福寺の三重塔がライトアップされているのが見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.0 1/20秒 120mm ISO6400 ) 露出補正 なし

2010年4月21日

春の京都 3/3 京都御所一般公開


 バスは知恩院から15分くらいで京都御苑に着いた。
 京都御苑の中に京都御所がある。春の一般公開は平成22年4月7日(水)から4月11日(日)までの5日間ということで、限られた日数しかない。参観者は京都御苑から、御所の中に入れるが、宣秋門から参入し、清所門から退出する。普段見ることができない御所の中、その数々の建物を見ることができた。
 12時に京都御所を後にして、名神高速、伊勢湾岸道、東名を走って午後7時前、横浜に到着した。名神-東名を走るより、伊勢湾岸道路を回ったほうが30分早く着けるという。バスに乗っている時間が長く窮屈ではあったが、満足のいく小旅行でった。
 
25.中立売御門
ここは京都御苑の門の一つで、バスはここから御苑の中の駐車場に入ることができる。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F/3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 65mm ISO400 ) 露出補正 なし
中立売御門;クリックすると大きな写真になります
26.「虎図」岸岱
宣秋門から御所の敷地に入り、順路に従って歩く。さすがに参観者は多く、ぞろぞろと歩く。御車寄の次に諸大夫の間がある。ここは正式に参内した者の控えの間で、身分の上下によって異なった部屋に控えたという。襖の絵にちなんで格の高い順に虎の間(岸岱筆)、鶴の間(狩野永岳筆)、桜の間(原在照筆)がある。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F/3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 75mm ISO3200 ) 露出補正 なし
「虎図」岸岱;クリックすると大きな写真になります
27.承明門から紫宸殿
紫宸殿は朱塗りの塀で囲まれ、3か所に朱塗りの門がある。これは、紫宸殿の正面にある承明門から見たところ。参観者は紫宸殿に向かって右側にある日華門から入る。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F/3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 31mm ISO400 ) 露出補正 なし
承明門から紫宸殿;クリックすると大きな写真になります
28.左近の桜と右近の橘
紫宸殿に向かって右側に左近の桜、左側に右近の橘がある。桜はすでに散ってしまっていた。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F/3.5-5.6G
上:プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
左近の桜と右近の橘;クリックすると大きな写真になります
29.紫宸殿 高御座
紫宸殿の中央に、即位の儀式に天皇の御座として用いられる高御座(たかみくら)がある。現在の高御座は古制に則って、大正天皇の即位式の際に造られたものである。高御座の右側には皇后の御座である御帳台(みちょうだい)がある。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F/3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 55mm ISO400 ) 露出補正 なし
紫宸殿 高御座;クリックすると大きな写真になります
30.小御所 五節舞
ここは小御所。御元服御殿ともいう。東宮御元服、立太子の儀式など皇太子の儀式が行われた所とのこと。この日は五節舞の人形が並べられていた。天武天皇が創設した舞と言われ、天皇が吉野宮で琴を弾いたときに天女が舞い降り、袖を5回ひるがえして待ったことを起源とするとの伝承があるとのこと。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F/3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/125秒 40mm ISO560 ) 露出補正 なし
小御所 五節舞;クリックすると大きな写真になります
31.御常御殿
御常御殿は室町時代以降、天皇が日常の住まいとして使用した御殿で内部は15室からなる入母屋桧皮葺きの書院造の建物である。この絵は原在照による「岳陽楼図」という襖絵である。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F/3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.2 1/125秒 36mm ISO800 ) 露出補正 なし
御常御殿;クリックすると大きな写真になります
32.御内庭
御常御殿の前に広がる庭で、曲折した遣り水を流して、土橋や石橋を架けた趣向を凝らした庭で、奥に茶室を構えている。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F/3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
御内庭;クリックすると大きな写真になります
33.八重桜
御所の参観を終え、清所門より、御苑へ出た。駐車場へ歩く途中に八重桜が見事に花をつけていた。まだ、蕾も多い。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F/3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 36mm ISO400 ) 露出補正 なし
八重桜;クリックすると大きな写真になります
34.我々の乗ってきたバス
これから帰路につくバス。横浜から京都まで、往復14~15時間乗せていただくことになる。距離にして、1,000km程だろうか。

Nikon D300 NIKKOR 18-200mm F/3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 24mm ISO400 ) 露出補正 なし
我々の乗ってきたバス;クリックすると大きな写真になります
35.伊勢湾岸道路
名神高速の草津JCTから新名神高速を走って、この伊勢湾岸道路に入った。ここは名古屋港の海に橋がかけられているところ。名港西大橋あたりだろうと思う。豊田で東名高速に行った。その後、浜名湖SA、足柄SAに寄り、午後7時前、順調に横浜駅西口に到着した。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/320秒 17.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
伊勢湾岸道路;クリックすると大きな写真になります