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2022年12月29日

金沢紀行 11月20日~22日 その9 (最終)金沢駅と金沢港 11月22日

昨日(10月21日)は素晴らしく良い天気に恵まれ、兼六園、金沢城公園、近江町市場、そして、にし茶屋街と忍者寺を見て歩いた。それは、とてもとても1日で見て回れる範囲ではなく、大雑把に上っ面を見て歩いたに過ぎない。行ってみれば次回来るときの下見をしたようなものだ。
 この日は、またどんよりとした空に戻ってしまった。大きな荷物はホテルから宅配便で送ってしまったので、新幹線に乗るまで身軽に歩ける。
 あと、新しくなった金沢駅を少し見たかったので、まず、金沢駅へ行こうとホテルでタクシーを呼んでもらったが、朝のラッシュの時間帯で、手配できない。仕方なく、なれない路線バスを利用する。ホテル最寄りのバス停もわからなかったので、道を歩く地元の方に尋ねたところ、親切に教えて下さった。  旅行社で手配してもらった帰りの新幹線は金沢発15時56分と少々遅い。予定したところは見て回ったので、午後1時発くらいの列車にしようとみどりの窓口で変更を試みるが、旅行社からツアーとして手配した座席指定は変更できないとのこと。東京行きの「かがやき」は全車指定席で自由席はない。仕方なく、そのまま15時56分のかがやき510号で帰ることにする。
   さて、それまでどうしようかと、駅の観光案内所へ行き、午後3時ごろまで約6時間の時間のつぶし方を相談した。いろいろ案を出してくれたが、路線バスで30分ほどで行ける金沢港の金沢クルーズターミナル、「金沢港いきいき魚市」へ行くことにした。金沢駅の鼓門がある東口(兼六園口)を見て、金沢港へ行くバスが出る西口(金沢港口)へ行った。10時45分発のバスに乗った。
 午後3時少し前に再び路線バスで金沢駅に戻り、15時56分のかがやき510号に乗って帰路についた。
 今回、初めて金沢の街を、大雑把ではあったが見て回った。金沢は戦災がなかったことで、当時の歴史的建造物や街並みとともに、伝統工芸、伝統芸術、食文化も受け継がれてきている。加賀藩前田家が残した貴重な歴史的文化遺産の街だった。次回来る機会があればゆっくりと金沢の良さを享受したいと思う。

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鼓門 と もてなしドーム 2022年11月22日 金沢駅兼六園口

190_221122265 X800 金沢 金沢駅 G7X.jpg 190.噴水時計
金沢駅を背に兼六園口(東口)へ出るもてなしドームの下を進み鼓門を抜けて、その先へ進むと小さな噴水を並べたウェルカムボードが設置されていた。このボードは噴水時計という。コンピュータ制御によって噴き出す水で時刻が表示される。時刻表示の合間に、順に「いいね金沢」「ようこそ金沢へ」「WELCOME」「KANAZAWA」のメッセージが表示される。噴き出している水で文字が歪んで見えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO200 ) 露出補正 なし
191_221122268 X800 金沢 金沢駅 G7X.jpg 191.鼓門、もてなしドーム、駅入り口
駅前通りのバスターミナルのある噴水時計のところから、鼓門、もてなしドーム、駅入り口を振り返る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
192_221122270 X800 〇金沢 金沢駅 G7X.jpg 192.鼓門の柱
金沢駅東口広場は白江 龍三氏の設計である。wikipediaによれば「元々はガラスや金属を用いて設計を進めていたが、基本設計がほぼ終了した時期の報告会で「木造や瓦屋根などの直接的に歴史性を感じさせるものが欲しい」という強い要望が出され木造の門を作ることになった。東広場は江戸時代に城下町として形成された旧市街地と、明治以後に形成された新しい市街地との境界に位置し、新しい金沢と古い金沢の結界の意味が込められている。また、少しずつ方向を変えて並ぶ斜めの柱は全体として全ての方向の地震力に合理的に抵抗できる形状で、背後にあるもてなしドームのアルミ合金やガラスとの素材感の対比もデザインの重要な要素となっている。石川県の伝統芸能「加賀宝生」の鼓がモチーフとなっている。」と記されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO320 ) 露出補正 +0.7段
193_221122271 X800 〇金沢 金沢駅 G7X.jpg 193.鼓門
金沢を訪れた多くの観光客がまずここで記念写真を撮影していくという、フォトスポットとして人気なのが荘厳な印象の鼓門だ。金沢が紹介される映像、画像では必ずと言ってよいほど登場する。言うまでもなく、金沢の伝統芸能である能楽で使われる鼓をイメージしている。高さが13.7mあり2本の太い柱に支えられた門構えは圧巻である。金沢駅は世界で最も美しい駅14駅の1つに選出されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 13mm ISO200 ) 露出補正 +0.7段
194_221122278 X800 〇金沢 金沢駅 G7X.jpg 194.もてなしドーム -1
2005年3月には駅の東口に もてなしドーム と 鼓門 が完成した。もてなしドームは巨大なガラス張りのドームで、雨の多い金沢を訪れる観光客に傘を差しだすイメージで建設された。石川県は年間降雨日数が全国で最も多い県で、地元では "弁当忘れても傘忘れるな" という言い伝えがあるという。たまたま、これを書いている12/23朝のテレビ中継で大雪警報が出された金沢駅の雪景色が放映されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
195_221122292 〇金沢 金沢駅 G7X.jpg 195.やかんのオブジェ -1
金沢は現代アートで人気の金沢21世紀美術館の街でもある。このことを象徴するように駅前広場にはやかんが転がっているオブジェがあると聞いていたので、観光案内所でその場所を聞いて行ってみた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO160 ) 露出補正 なし
196_221122284 X800 金沢 金沢駅 G7X.jpg 196.やかんのオブジェ -2
駅の東口(兼六園口)を出て左側にあったこの個性的な作品は、金沢が実施した美術作品のコンクール「国際コンペチション2006」の最優秀賞に選ばれた作品だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
197_221122291 X800 〇金沢 金沢駅 G7X.jpg 197.「やかん体、転倒する。」
やかんのオブジェの作品名は「やかん体、転倒する。」(三枝一将氏作)という。ちゃんと蓋まであった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1000 ) 露出補正 なし
198_221122295 X800 金沢 金沢駅 G7X.jpg 198.お世話になった金沢駅観光案内所
立派な観光案内所があった。新幹線の時間まで、どこか行ってみるところはないかと相談したところ、いくつかのアイデアを出してくれ、とても親切に応対していただいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
199_221122296 X800 金沢 金沢駅 G7X.jpg 199.西口(金沢港口)駅前バスターミナル
観光相談所で推奨していただいた金沢港クルーズターミナルへ行くバスに乗るため、西口のバスターミナルへ行った。10時45分発の路線バスに乗る。駅西新都心に面した西口(金沢港口)はスッキリと都会的な印象だ。西口広場の再整備により平成23年(2011年)11月27日に完成している。そびえ立つモニュメントは金沢市出身の金属造形作家だった故・蓮田修吾郎氏の作品で、金沢の「カ」と「ナ」を組み合せたデザインだそうだ。高さ19.89m、横40mのスチール製。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
200_221122299 X800 金沢 金沢港クルーズタームナル G7X.jpg 200.金沢港クルーズターミナル
30分ほどバスに揺られ、金沢港クルーズターミナルについた。忽然と現れた立派な建物だった。金沢港は、石川県金沢市の大野川の河口に位置し、日本海に面する港湾である。2020年6月1日にこの金沢港クルーズターミナルが開館し供用を開始した。展望台、レストラン、セミナールームなどがあり、写真の操船シュミレーターもあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
201_221122303 X800 金沢 金沢港クルーズタームナル G7X.jpg 201.御供田埠頭
展望台に出て、右手(東側)を見ると2基のガントリークレーンがある御供田埠頭が見えた。ここから県内で製造されるショベルカーやブルトーザなどの建設機械がRORO船を利用して世界に輸出されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
202_221122305 X800 金沢 金沢港クルーズタームナル G7X.jpg 202.埠頭から見た金沢港クルーズターミナルの建物
クルーズターミナルの建物の外に出て、埠頭の広い桟橋に出てみた。ここは戸水埠頭という。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
203_221122306 X800 金沢 金沢港クルーズタームナル G7X.jpg 203.戸水埠頭の広い桟橋
金沢港に集まるのは貨物だけでなく、戸水埠頭や、西隣の無量寺埠頭には、クイーンエリザベスⅡ号や、飛鳥Ⅱなど、毎年多くのクルーズ船が寄港するという。大型客船が停泊すると、ここに観光バスなどが待機していて、乗船客は金沢観光に出かけるのだろう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 24mm ISO125 ) 露出補正 なし
204_221122307 X800 金沢 金沢港クルーズタームナル G7X.jpg 204.岸壁
岸壁には、大型船用には直径10cm以上のものもあるというロープ(ホーサー)の先端の輪を掛けるビット(係留柱)が並んでいる。クイーンエリザベスⅡの全長はほぼ300mある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
205_221122314 X800 金沢 金沢港いきいき魚市 G7X.jpg 205.金沢港いきいき魚市
埠頭のひろい桟橋を西へ歩いて、金沢港いきいき魚市へ行った。ここは思ったより観光客が来ていた。金沢港に漁船が帰港するのは、夜の8時~9時という。すぐに市場でセリ落とされる魚はまだ生きているものもあり、新鮮そのものだそうだ。また、朝のセリでは、県内各地から早朝に水揚げされたばかりの魚がずらりと並び、次々とセリ落とされ、いきいき魚市で販売されるとのこと。この時期は11月6日に解禁された可能ガニ、香箱ガニが並ぶ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
206_221122313 X800 金沢 金沢港いきいき魚市 G7X.jpg 206.可能ガニ
新鮮なカニは脚を上にして並べられることが多い。近江町市場では甲羅を上にしてトロ箱に入れられたものもあったが、多くはやはり脚を上にして並べられていた。しかし、美味しいカニを見分けるのは、加能ガニは甲羅が見える表側を上にして、甲羅に色艶があり、光沢があるもの、甲羅に黒いつぶつぶが沢山あるものが良いといわれる。解凍したり、茹でたりする際は、カニを仰向けにしておくとカニ味噌が流れ出るのを防いでくれるという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
207_221122312 X800 金沢 金沢港いきいき魚市 G7X.jpg 207.香箱ガニ
香箱ガニはおなかが見える側を上にして見るという。おなかがピンク色のもの、また、外子が黒っぽいもの、ふっくらしたピンク色のおしりのものが良いとされるそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
208_221122315 X800 金沢 金沢港いきいき魚市 G7X.jpg 208.立派な可能ガニ
まだ水槽の中にいた大きな可能ガニ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO1250 ) 露出補正 なし
209_221122311 X800 金沢 金沢港いきいき魚市 G7X.jpg 209.バイ貝(梅貝)
一昨日の夜、すし屋でバイ貝の煮つけを酒の肴に食べた。とても美味かった。石川県はバイ貝の出荷量が多いのだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
210_221122318 X800 金沢 金沢港いきいき魚市 G7X.jpg 210.立ち食い寿司
いきいき魚市の中にちょっと洒落た立ち食い寿司屋があった。金沢の東山にある「鮨やしち」などを手掛ける株式会社八七産業が、2022年5月3日、ここ、いきいき魚市内に開いた「立ち喰い鮨 優勝」という店だ。立て看板には、メニューはお任せコースのみで、9巻+卵・味噌汁で4kとあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
211_221122321 X800 金沢 金沢港クルーズターミナル G7X.jpg 211.クルーズターミナルのレストラン
いきいき魚市からクルーズターミナルへ戻ってきた。午後1時になっていた。2階にあるレストランでパスタの昼食をとった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
212_221122330 X800 金沢 金沢駅 G7X.jpg 212.金沢駅へ戻る
帰路も路線バスに乗って金沢駅へ戻ってきた。東口側から鼓門を通して西口側を見る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
213_221122331 X800 金沢 金沢駅 G7X.jpg 213.もてなしドーム -2
鼓門の前から、もてなしドームを撮る。確かに美しい駅である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO180 ) 露出補正 +0.7段
214_221122334b X800 金沢 金沢駅 G7X.jpg 214.加賀八幡起き上がり
金沢伝統工芸の一つで七転び八起きの縁起物として親しまれてきた玩具があるが、「あと326日」と電光表示された「加賀八幡起き上がり」が駅前広場にあった。326日後に何があるのか知らないまま写真を撮ってきたが、調べてみると「いしかわ百万石文化祭2023」(第38回国民文化祭と第23回全国障害者芸術・文化祭の統一名称)のことだろうと分かった。令和5年10月14日から令和5年11月26日までの44日間開催される。時間が来た。ホームに上がり、15時56分のかがやき510号に乗って帰路についた。良い旅だったと思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし

2022年12月21日

金沢紀行 11月20日~22日 その7 近江町市場 11月21日

黒門口を出て、お堀通り、十間町を歩いて、浅田屋旅館の先で右を見ると近江町市場の入り口が見えてきた。そこはパーキング口という近江町市場への入り口だ。メインの入り口は国道157号線(百万石通り)に面した西側のエムザ口というところらしい。157号線を左(北)へ行くと金沢駅だが、金沢駅の方から来ると近江町市場に突き当たるところが武蔵が辻交差点である。そこにむさし口という入り口がある。エムザ口とむさし口の間に、市街地再開発事業により、2009年4月16日に開業した近江町市場いちば館がある。
 古くより繁華街として栄えた武蔵ヶ辻にある近江町市場は、1721年から加賀藩前田家の御膳所として、また市民の台所としてもにぎわい、300年近くもの間、金沢の人々の生活を支えてきた。狭い小路を挟んで並ぶ約180店の店先で、日本海の新鮮な魚介や地元産の野菜、果物を中心に、漬け物、菓子類、生花、衣類など、さまざまな商品が威勢の良いやりとりの中で売り買いされ、市場はいつも活気に満ち溢れている。今回は立ち入らなかったが、先に触れた市場の一角にある「近江町いちば館」は1階の青果や鮮魚、2階の飲食店街をはじめドラッグストアや日用品まで揃う複合施設で、「金沢市近江町交流プラザ」なども入っている。
 私たちはパーキング口から上通りに入った。ただし、市場の全体像が分からないので、どこをどう歩くのが良いのか見当がつかない。
 鮮魚店が並ぶ上近江町通り(鮮魚通り)に出た。右へ、左へ、また大きな店では、売り場の中を歩いたりした。
 11月6日にカニ漁が解禁され、11月7日より店頭に並び、近江町市場でも今は一面にカニが並ぶ圧巻の光景となっている。雄のズワイガニ「加能ガニ」の漁期は3月20日まで、雌のズワイガニ「香箱ガニ」の漁期は12月29日までとなっている。「加能ガニ」の大きいサイズはとても高価である。特にカニが目的ではなかったので、お買い上げには至らなかった。茹でられたカニがあれば、買って帰っても良いのだが、生のカニは我が家では扱い難い。酒のあてになる珍味などを少々買った程度である。
 腹が減ったので、鮮魚通りを少し入ったところにある「市場屋」という店で海鮮丼を食べた。旨かった。  近江町市場の各店のことは、近江町市場のホームページや各店のホームページを参照させていただいた。今回は、ざっと鮮魚通りを右往左往しただけで、いわば下見のようなことになった。何時になるかわからないが、次回来た時には、より近江町市場をエンジョイすることができると思う。鮮魚通りにも、まだまだ気が付かずに通り過ぎてしまった店があるに違いないが、鮮魚店はそれぞれの店が差別化を考えて競争しているように思えた。
 午後2時前に市場を後にして、タクシーで「にし茶屋街」へ向かった。

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11月6日にカニ漁が解禁され、店頭に並ぶ「加能ガニ」 2022年11月21日 金沢市 近江町市場

146_221121180 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 146.鮮魚通り -1
立派なアーケード街になっている上近江町通り(鮮魚通り)を歩く。私たちはこの写真の左の方から入ってきた。この通りはいわばメイン通りのように思える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO2500 ) 露出補正 なし
147_221121182 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 147.加能ガニ
トロ箱に入ったカニが並べられている。青いタグの着いたのが加能ガニだ。なかなか高価である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
148_221121181 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 148.水産加工品店
鮮魚から、水産加工品まで手広くやっている店もあった。近江町市場でも有名店なのだろう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO1000 ) 露出補正 なし
149_221121188 金沢 近江町市場 G7X.jpg 149.海鮮丼の店
金沢城から近江町市場を歩いて、少々腹が減った。せっかくだから市場の中で海鮮丼を食べようと店を探した。この写真の店も良さそうだったが、目移りして、左隣りに見える「市場屋」という店に入った。間口は狭いが奥は広く、結構賑わっていた。宴会が始まっている席もある。注文したのはもちろん海鮮丼だ。ネタは新鮮で、間違いなく美味かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
150_221121189 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 150.和雑貨の店
食料品ばかりと思っていた近江町市場(中通り)に雑貨屋さんがあった。和雑貨「muta muta」(ムタムタ)という。観光客が多いので、九谷焼や能登ヒバを使用した雑貨などが人気のお土産屋さんのようである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
151_221121192 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 151.香箱ガニ
ズワイガニの雌である香箱カニも店先にたくさん並んでいる。1匹の値段は雄の可能ガニに比べると5分の1~10分の1のようだ。香箱ガニの大きさは、可能ガニの半分ほどだが、甲羅の中にあるオレンジ色の未成熟卵「内子(うちこ)」やカニミソ、お腹には茶色の粒状の卵「外子(そとこ)」をたっぷり抱え、小さいながらもその味わいは天下一品、地元ならではの味わいという。香箱ガニは、底びき網で漁獲されるが、石川県では資源保護の観点から、11月6日に解禁、終期を漁業者自ら取り決めして、平成26年から12月29日までとしている。2ヶ月に満たない漁期、そして冬の日本海のシケなどで出漁が少なくなることもあって、石川県産はプレミアといわれる。香箱ガニは、茹でて二杯酢で食べるのが定番だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
152_221121194 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 152.酒屋
鮮魚通りを東へ進むと、海産物の店が並ぶあいだに酒屋さんがあった。近江町市場のHPの中に「酒の大沢」の紹介がある。「近江町市場に店を構えて、100余年、ここ近江町市場に生まれ、皆様に育てていただき、おかげさまで"地酒といえば酒の大沢"とお墨付きをいただけるまでになりました。・・・」との自己紹介がある。石川の地酒を中心に福井、富山のお酒を約500種類取り揃えているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
153_221121197 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 153.鮮魚店「一念大助」
手広くやっている大きな海産物の店も多いなかにあって、魚屋さんらしい鮮魚店があった。「一念大助はもっと多くの人に日本海のうまい魚を食べてもらいたくて割烹や寿司屋など全国のプロの皆様に鮮魚をご提供します。とれたての海の幸を新鮮なまま早く安く発送いたします。」とあった。「一念大助」では仕入れた魚はその日の内に売り切る。毎日が新鮮である。冷凍ものなどはほとんど置いていない。冷凍ものはちゃんと「これは冷凍物です」と言って売っているという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
154_221121198 金沢 近江町市場 G7X.jpg 154.棒寿司
飲食店も多くあり、右手に「舟楽」という小奇麗な店もあった。ここは棒寿司が売りのようで、店内でも食べられる。のどぐろの棒寿司や、香箱ガニのちらし寿司もある。食べてみたかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
155_221121201 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 155.「潮屋」金沢逸味
こだわりの海産物・珍味を製造・販売している。看板商品「天然能登寒ぶりのたたき」をはじめ、えびの浜焼き、フグの手塩焼き、のどぐろ浜焼き、昆布〆、一夜干し、漬魚といった珍味もあるお店だ。なかなかゆっくり見ることができなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
156_221121203 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 156.「潮屋」の店先
隣の店先では、えびの浜焼き、フグの手塩焼き、のどぐろ浜焼き、あじの香味焼き、といった酒の肴に旨そうな珍味がパック入りになって販売されていた。手ごろな土産にもなる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
157_221121205 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 157.鮮魚通り -2
エムザ口の方を向いて鮮魚通りを撮っている。右手前に「いっぷく横丁」という賑やかなところがある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO2000 ) 露出補正 なし
158_221121206 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 158.「いっぷく横丁」
「いっぷく横丁」という、いわば、"近江町市場の立ち食い・立ち飲みフードコート"もあった。金沢おでんや市場の新鮮な魚貝類の生や、焼き・刺身・寿司・串揚げなど、そして北陸3県の地酒約50種類や生ビール・焼酎などの飲料をそれぞれのお店から単品で注文できるそうだ。賑わっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO1250 ) 露出補正 なし
159_221121207 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 159.「大口水産」
もちろんカニも店頭に並んでいるが、水産物の加工・流通・販売を担う総合食品商社という大口水産の原点は、この近江町市場の中でも最大の売り場面積の本店である。カニ、エビ、一般魚、高級魚、貝類、冷凍品、総菜・寿司・弁当、お土産品、焼き魚のコーナーや、精肉まで扱い、また、イートインスぺースもある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO800 ) 露出補正 なし
160_221121208 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 160.「大松水産」
市場通りを挟んで「大口水産」の筋向いに、ここも大きなスペースを持つ「大松水産」という店があった。「大松水産」は近江町市場で創業138年。魚屋一筋の大松水産は鮮魚を販売する。加能ガニ、香箱ガニ、寒ぶり、甘えび、鯛、かれいなど、高級魚から大衆魚まで季節に合った旬の魚を扱っている大きな店だ。「大松水産」は近江町市場の鮮魚店2社が昭和53年に合併して誕生している。以来40年以上、近江町市場の真ん中で商売を続けている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
161_221121211 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 161.近江町のど真ん中
鮮魚通りを「いっぷく横丁」まで歩き、そこから、エムザ口の方へ戻ってきた。最初に十間町の方から市場に入ってきて鮮魚通りと交差したが、さっき海鮮丼を食べた「市場屋」のすぐそばに「近江町のど真ん中」と大きな字で書かれた看板を掲げている角店の「新力水産」という店があった。炭火焼き極上うなぎ蒲焼き、どじょう蒲焼きも売りらしい。鮮魚通りを行きつ戻りつしていたが、ここが「近江町のど真ん中」なのか。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
162_221121212 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 162.市場めし「あまつぼ」
1964年(昭和39年)創業の老舗居酒屋「あまつぼ」が手掛ける2号店だそうだ。近江町市場で楽しむ「金沢おでんランチ」「海鮮丼」「治部煮」が金沢を観光する人に人気があるようだ。金沢の観光ガイドブックにも出ている。いろいろなものが食べられそうだ。賑わっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
163_221121213 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 163.「天狗」精肉店
鮮魚通りのエムザ口出口の手前に精肉店があった。観光客には近江町市場といえば鮮魚というイメージであるが、ここは地元の人たちの生活の市場なのだ。午後2時少し前、今日はもう一か所、にし茶屋街に行きたい。エムザ口を出てタクシーに乗った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし

2022年11月28日

金沢紀行 11月20日~22日 その1 長町武家屋敷跡 11月20日

金沢には何回か行く機会があったが、ゆっくりと観光したことがない。今回は紅葉を見に行こうと某旅行社にホテルと新幹線がセットになったプランを申し込んだ。
 11月20日、東京駅 9:20発 の「かがやき507号」で金沢に向かった。11:53 金沢着 荷物を預けて、まず、比較的駅に近いところへ行ってみようとコインロッカーを探したが、すべて使用されていて空きがない。この日は日曜日で、この日に帰る人が荷物を預けて列車の時間まで街を歩こうとするのだろう。仕方なく、タクシーでまずホテルまで行くことにした。片町というところにできた新しいホテルらしい。午後1時半だったが、チェックインができた。予約したのはその前だったが、全国旅行支援の対象になり、フロントで、12,000円分の買い物券と、近江町市場での食事券を手渡された。旅行社からはあとで、全国旅行支援の割引分も返金される。 部屋に荷物を置いて、一休みして、昼食がてら外に出てホテルの近くの長町武家屋敷跡を歩いてみることにした。
 記述については、「現地ガイドが配信する金沢観光メニュー」、「金沢旅物語」、wikipedia、およびそれぞれのホームページなどを参照させていただいた。

000_221120053 X700 〇金沢旅行 長町武家屋敷 シダレモミジ G7X.jpg
武家屋敷の庭とタムケモミジ 2022年11月20日 金沢市 長町武家屋敷跡

001_221120001 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 1.東京駅 新幹線乗車風景
東京駅 9:20発 の「かがやき507号」に乗車する人の列ができている。全車指定席である。列車が到着し、社内の準備ができるとドアが開き客が乗車するが、ドアーが開いて発車するまでは5分もない。直前まで長野行きの列車が止まっていた。北陸新幹線は2015年には長野 - 金沢間が開業し、E7系が東京 - 金沢間を結んでいる。私たちが乗るのは金沢行きだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒 28mm ISO250 ) 露出補正 なし
002_221120009 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 2.隣のホーム 東北新幹線と秋田新幹線
私たちが乗車する列車が入線するまでの間、ちょっと時間があったので、隣のホームに止まっていた東北新幹線と秋田新幹線の連結部分を見に行った。秋田新幹線は盛岡で東北新幹線と別れるが、盛岡 - 秋田間の田沢湖線と奥羽本線を新幹線車両が直通できるように改良し、1997年に開業した。2014年には全ての車両がE6系に置き換えられた。東北新幹線の車両は2011年に登場したE5系で「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」に用いられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 23mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_221120022 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 3.右手に日本海
「かがやき」は長野に停車したあと、次の停車駅は富山である。長野を出た北陸新幹線は糸魚川で日本海に突き当たる。しばらく右手には日本海が眺められた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
004_221120025 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 4.左手には山々
進行方向左手には、雪のある山々が見られた。方向は妙高山の方角だろうか。晴れていればもっと奥の山々が見えると思うのだが。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
005_221120030 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 5.金沢駅 鼓門
11時53分に金沢駅に着いた。新幹線のホームから下に降りるとコンコースの向こうに、よくテレビなどで見る鼓門が見えた。小雨が降っているが外に出る。観光客が金沢駅に降りてまずカメラを取り出すという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_221120036 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 6.鼓門と「もてなしドーム」
鼓門に近づいて撮るとその後ろに大きなドームが見えた。鼓門はもちろん日本の代表的伝統芸能である「能」に使用される「鼓」をイメージしている。金沢は古くから「能」が盛んな土地だそうだ。そして、駅前広場を覆う透明なドームは巨大な雨傘をイメージして作られた。石川県は全国で最も年間降雨日の多い県だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
007_221120038 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 7.「もてなしドーム」
鼓門の内側の駅前広場に入ると、そこは「もてなしドーム」でカバーされている。今も雨が降っているが、ここでは傘はいらない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 +1段
008_221120042 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 8.小雨の降る長町武家屋敷跡
いったんタクシーで片町というところにあるホテルに入った。昼過ぎだったがチェックインができたので、部屋に荷物を置いてホテルを出る。ホテルのフロントで教えてもらった店で簡単に食事を済ませ、そこからなら歩いて行ける長町武家屋敷跡へ行くことにする。食事をしたお店の方にその入り口を教えてもらった。石畳が雨に濡れて風情がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO640 ) 露出補正 なし
009_221120047 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 9.長町武家屋敷跡の街並み -1
長町武家屋敷跡は昭和の頃から江戸時代の景観が残る街並みとして、金沢の観光名所の一つになっている。加賀藩では、武士のすべてが城下に居住したので広大な武家屋敷には土塀が長く連なっていたという。その土塀越しに紅葉した庭木が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO800 ) 露出補正 なし
010_221120059 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 10.長町武家屋敷跡の街並み -2
この界隈は藩政時代の面影を残し、住民の静かな日常生活が営まれている。路上駐車や、家の中をのぞき込んだり、大声での会話をご遠慮いただき環境の美化にご協力くださいと書かれた長町武家屋敷界隈を愛する会・金沢市・金沢市観光協会の立て札があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO800 ) 露出補正 なし
011_221120063 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 11.長町武家屋敷跡の街並み -3
特徴のある土塀が続く道を歩く。雨だからだろうか観光客は少ない。この先を左に入っていく。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
012_221120066 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 12.長町武家屋敷跡の街並み -4
ところが観光バスでも着いたのだろうか大勢の観光客の皆さんが現れた。この辺りに、創業文政5年九谷焼窯元といった店もあり、その家宝として当時から店先に置かれれていたという石灯籠があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
013_221120071 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 13.長町武家屋敷跡の街並み -5
確かに実際に住まわれている住宅を思わせるお宅がある。土壁面を雨から守るため、土塀の上部には板壁(屋根)が架けられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO500 ) 露出補正 なし
014_221120078 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 14.長町武家屋敷跡の街並み -6 春日山窯木米庵
九谷焼窯元の店の近くに、2017年8月にオープンした春日山窯木米庵というところがあり、その庭を見ることができた。ドウダンツツジが紅葉している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO640 ) 露出補正 なし
015_221120079 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 ドウダンツツジ G7X.jpg 15.長町武家屋敷跡の街並み -7 春日山窯木米庵
このあたりの武家屋敷に見られる典型的な庭園のように思える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1000 ) 露出補正 なし
016_221120084 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 16.長町二の橋
香林坊の裏手の商店や飲食店が並ぶせせらぎ通りから、長町武家屋敷通りを歩いて、長町観光の中心といわれる長町二の橋に出た。大野庄用水が流れる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1000 ) 露出補正 なし
017_221120085 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 17.大野庄用水 -1
長町のもう一つの散策ルートして、大野庄用水がある。前田利家が金沢城を築城した際には、大野庄用水を利用して材木を運んだと伝えられている。400年以上も流れ続けている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO200 ) 露出補正 なし
018_221120086 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 エノキ G7X.jpg 18.大野庄用水 -2
前田利家の二男で前田利政を家祖とする加賀藩重臣である前田土佐守記念館の方角を眺める。長町一の橋へ土塀は続く。エノキが紅葉していた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO500 ) 露出補正 なし
019_221120089 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 19.大野庄用水 -3
大野庄用水には長町一の橋から長町八の橋まで8本の橋が架かっている。ここは長町三の橋付近から長町二の橋を眺める。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
020_221120090 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 20.大野庄用水 -4
19の写真を撮ったところから、少しカメラを右に振って撮った。雪吊りが施された松が見える。個人のお宅だろうか?

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
021_221120091 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 21.大野庄用水 -5
四の橋の上から、三の橋、二の橋を眺める。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO250 ) 露出補正 なし
022_221120095 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 22.大野庄用水 -6
私邸に植えられた柿の木の細長くて先がとがっている実を撮った。渋そうな柿だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 ) 露出補正 なし
023_221120128 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 23.武家屋敷跡 野村家 -1
加賀藩時代の上流・中流階級藩士の侍屋敷が軒を連ねているが、三の橋の傍に一般公開されている武家屋敷跡「加賀藩千二百石野村家」という屋敷があった。入館料を支払い入ってみる。天正11年(1583年)、前田利家が金沢城に入城した際、直臣として従った野村伝兵衛信貞家は、禄高千石、千二百石と累進し、十一代にわたって御馬廻組組頭、各奉行職を歴任した。武家制度の解体により、野村家も幾たびか住人を変えたが、土塀、古木、曲水の一部を残し、北前船の豪商・久保彦兵衛が天保14年(1843年)に建てた「上段の間」などを移築している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
024_221120100 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 24.武家屋敷跡 野村家 -2
ここは「謁見の間」に続く座敷、「控えの間」。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
025_221120104 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 25.武家屋敷跡 野村家 -3 「上段の間」
「謁見の間」から「上段の間」を見たところ。座敷の前の説明版には、長々とこの「上段の間」が、その総桧づくりの格天井、狩野派の最高峰である絵師による襖絵などがいかにお金がかかった立派なつくりであるかが説明されている。だが、これは野村家オリジナルのものではないという。元々は加賀藩の支藩である大聖寺藩にあったもので、そこの藩主謁見用に作られたものだという。それが明治になってここに移築されてきたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/400秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
026_221120108 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 26.武家屋敷跡 野村家 -4 庭園
大野庄用水が庭に引き込まれている。石灯籠には雪から守るための菰(こも)が巻かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
027_221120123 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 27.武家屋敷跡 野村家 -5 庭園
この庭園は確かに美しい。金沢旅物語というサイトには、「2009年発行の外国人観光客向けガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として紹介。米国庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキングでも3位に選ばれている」と書かれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 なし
028_221120129 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 ヤマボウシ G7X.jpg 28.大野庄用水 -7
土壁面を雨から守るため、上部に屋根が架けられた特徴のある土塀の断面の形がわかる。紅葉しているのは初夏に白い花を咲かせるヤマボウシのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
029_221120130 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 29.長屋門
江戸時代に武家屋敷に見られる門形式の一つで、仲間や小者などの武家奉公人が住み込んだ長屋や厩が門と一体となったものだそうだ。この門は加賀藩直臣、禄高三百石の天野家のものであった。現在市内に残っている長屋門は極めて少なく貴重である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
030_221120146 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 30.高田家跡 -1 庭園
長町四の橋には旧加賀藩士高田家跡がある。加賀藩に仕えた中級武士高田家の武家屋敷跡で現在は藩政時代の長屋門を修復して一般公開している。敷地内には大きな池を中心に配し、周囲をめぐりながら美しい景観を鑑賞できる。江戸時代の代表的な庭園造りである池泉回遊式庭園が広がっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
031_221120144 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 ニオイトサミズキ G7X.jpg 31.高田家跡 -2 庭園
今日一日、いろいろな木々が紅葉しているのを見た。PictureThis で検索したところ、これはニオイトサミズキと返ってきた。シナミズキとも言うらしい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO640 ) 露出補正 なし
032_221120150 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 32.外国人観光客
ここは武家屋敷通りと大野庄用水が交差する二の橋近く。小旗を高く掲げたガイドさんに案内され、外国人観光客のグループも多く見られた。午後3時になった。せせらぎ通り迄戻り表通りに出てタクシーに乗り、ひがし茶屋街に行く。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし

2015年6月10日

日本一周鉄道の旅 5月15日~19日 (3) 青森-岡山


5月18日、早くも3日目になった。おそらくこの日が一番レールの上に長くいた日だろう。6っの列車を乗り継いで岡山へ行く。いま話題の北陸新幹線にも乗った。

昨夜「はまなす」の寝台では知らないうちに眠ってしまっていた。今朝は4時半に何かの気配で目が覚めた。まあまあ良く寝られた。昨日に比べ天気は良い。朝日を浴びて「はまなす」は走る。その「はまなす」を撮る「撮り鉄ちゃん」が朝日が輝く田んぼのあぜ道に三脚を立てているのが車窓から眺められた。


この日は三食とも駅弁である。各夫婦に毎回2種類の駅弁が配られる。シェアしていろいろな味を楽しむことができ、これはなかなか良いアイデアと思った。夫婦限定のツアーであればこそのことだ。朝は青森駅で積み込まれた「野辺地とりめし」と「津軽物語(幕の内?)」だった。ちなみに昼は新潟駅で「焼たらこトロ鮭弁当」と「酒はらこ弁当」、夕食は金沢で「越前かにめし」と「ままごっつお」が調達されたが、いずれもなかなか美味しく、楽しく食べられた。


「はまなす」が青森に着く。わずか4分で「つがる2号」が発車する。秋田で「「いなほ8号」に乗り継ぎ、田園風景と日本海を眺めながら新潟に到着した。こんどは北陸新幹線に乗るために、上越新幹線「とき324号」に1時間ちょっと乗って高崎へ移動する。高崎から北陸新幹線で金沢へ。残念ながら次の列車に乗るのに8分しかなく、街へ出ることはできない。


金沢からは北陸本線を走り、敦賀の先の近江塩津から湖西線に張る「サンダーバード38号」で新大阪へ出たのだが、金沢駅で一組のご夫婦がこの列車に乗り遅れてしまった。後で聞いたところ違うツアーの"旗"について行ってしまったらしい。この日は日曜日、金沢駅はとても混雑していた。


新大阪から「ひかり481号」で夜9時過ぎ、岡山に到着した。夕食はサンダーバードの車内で済ませたので、ゆっくりシャワーを浴びて、早めに就寝できた。


45.寝台車で迎えた朝
「はまなす」は夜明け前に青函トンネルを抜けた。目が覚めてしばらくした朝5時10分、雲の切れ目から朝日が輝いた。蟹田と青森の間を走行中のようだ。車窓に「撮り鉄ちゃん」が三脚を立ててこの「はまなす」を撮ろうとしているのが見えたのはこのあたりだった。ブルーの車体が朝日に輝くシーンを狙っているのだろう。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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46.田園風景
やさしい朝の光が水田に降り注ぐ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 9mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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47.青森湾
あと20分ほどで青森に到着する。進行方向左手に青森湾の海が輝く。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 7mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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48.朝の寝台車車内
乗客は降りる支度をはじめる。この寝台車はスハネフ14552という。少し調べてみた。スハネフ14型552番は、昭和50年代初めのころに製造された寝台特急「北斗星」用のオハネフ25から改造されたらしい。暖房強化と冬季の着雪・凍結対策として折戸であった客用扉の引戸化など道内向け改造を施されている。平成3年の時刻改正より、急行「はまなす」号に寝台車を連結する事になったそうだが、14系寝台車が不足しており、24系寝台特急「北斗星」の個室化で余剰となっていたオハネフ25形式を改造し、14系に編入された車両のようだ。種車はオハネフ25形200番台だが、改造時に帯を白帯に変更した。それにしても、新製されてから40年は経っている古い車両だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 14mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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49.北海道に延びる新幹線
間もなく青森に到着するが、車窓には来年(2016年)3月に新函館北斗間開業が予定され、さらに2031年には札幌まで延びる北海道新幹線の線路が続く。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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50.青森駅に到着した急行「はまなす」
今は機関車が牽く旅客列車はほとんどない。ブルートレインはなくなり、今年3月には「トワイライトエクスプレス」「北斗星」も通常運行を終了した。電車型のサンライズエキスプレスを除くと、最後の夜行寝台列車だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 7mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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51.青森から秋田へ
「つがる2号」にあわただしく乗り換えて、秋田に向かう。もうすぐ弘前に着く頃、車窓に岩木山が見えた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 21mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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52.見覚えのある車両
「つがる2号」は大鰐温泉駅に停車した。なんだか見覚えのあるステンレス車両が止められている。かって東急で活躍した弘南鉄道の車両だ。多分、私も東急線で活躍していたこのステンレス製車両に乗ったことがあると思う。止まっている車両は「7033」「7034」で、1964年に製造され、1988年に弘南鉄道に譲渡されている。東急7000系電車は1988年10月から1990年12月までに合計24両が弘南鉄道に譲渡された。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/125秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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53.「つがる2」号 秋田到着 
「つがる2号」は定刻の8時22分秋田駅に到着した。JR東日本の485系3000番台。リニューアルされているが、車齢35歳を越えた老兵という。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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54.秋田駅の線路
秋田新幹線はどのホームに着くのかと探していたところ、新幹線用の標準軌の線路を新しい秋田駅の東西連絡通路から見下ろせた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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55.秋田新幹線
すると、たまたま秋田新幹線の列車がホームに入ってきた。2010年から新型車両E6系が使用されている。新幹線とはいうものの、盛岡-秋田間は最高時速130kmとのことだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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56.バスターミナル
秋田駅は西口の方がにぎやかだ。東西連絡通路から西口広場を見下ろすとこんなバスターミナルがあった。グッドデザイン金賞を受賞したそうだ。秋田杉をふんだんに使った木造のバスターミナルで、建替えのきっかけは、以前のバスターミナルは、東日本大震災を契機として実施した耐震性調査で、脚柱部に腐食がみられ補強対策が必要との調査結果が出たことからという。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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57.「いなほ8号」 車内
秋田から新潟までは「いなほ8号」に乗った。きれいな車両だった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/60秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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58.羽後本庄付近 車窓風景
「いなほ8号」は羽越本線を快走し、間もなく、羽後本庄に停車する。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/400秒 25mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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59.酒田停車中の「いなほ8号」
2013年の9月以降から順次「いなほ」に充当された新しい車両でE653系の電車だ。それまでは485系電車だった。米どころを 走ることから、その恵みをイメージした車体のカラーリングのようだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 16mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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60.米どころ 車窓風景
列車は鶴岡を出発した。米どころの田んぼが拡がる。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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61.笹川流れ 村上付近
列車は粂川から村上に向けて疾走する。このあたりを笹川流れといい、Wikipediaによれば日本百景にも選定された新潟県下有数の海岸景勝地である。笹川流れの笹川とは集落名(1889年まで存在した「笹川村」、現・村上市笹川)で、この笹川より沖合いの岩場まで潮流が見られたことがその名の由来とされる。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 16mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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62.田んぼの風景
列車は坂町を出て、新発田へ向かう。あと、30分ちょっとで新潟だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 21mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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63.「いなほ8号」新潟着
12時57分に新潟に到着した。最後尾に回り込んで撮ったが、スマートな車体だった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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64.上越新幹線「とき324号」
北陸新幹線に乗るために、新潟から上越新幹線で高崎まで"もどる"。各駅停車で1時間20分ほどだ。浦佐の駅のアクリル板の囲いを通して、上越の山々見える。多分八海山のあたりだろう。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 21mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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65.上越の山並み
浦佐を出た「とき324号」からは、左側の車窓に上越の山々と田んぼが眺められた。ここは「こしひかり」で有名な魚沼にも近い。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 11mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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66.群馬県との県境の山々
浦佐から越後湯沢に向けて走る。高層マンションが立ち並ぶ越後湯沢を出ると上毛高原駅へ向けて大清水トンネルに入る。1979年1月25日に貫通した。全長22,221mは、当時世界最長だったスイス連邦鉄道(SBB、スイス国鉄)のシンプロントンネル(19,823mおよび19,803m)を抜いて、世界一(1983年1月の青函トンネル貫通まで、山岳用としては2000年9月の東北新幹線岩手一戸トンネル貫通まで)となった。川端康成の「雪国」の冒頭にある「国境の長いトンネル」は在来線(上越線)の1922年(大正11年)に開通した清水トンネルだそうだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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67.「はくたか565号」
14時25分に高崎に着いた「とき324号」から、いよいよこのツアーのひとつの目玉でもある北陸新幹線に乗る。W7系というこの車両は日本の伝統文化を形作る和のエッセンスをちりばめたデザイン、カラーリングになっているという。車両のフロントガラスは、昔は直線のガラスだったが、空気抵抗や騒音をなくすため、今の曲面ガラスが使われるようになった。このW7系の先頭車両のフロントガラスは今までの新幹線とは違い、大きく厚いガラスの曲げ加工が施されている。作ったのは年々高速化してく新幹線のフロントガラスを20年以上手がけている、富山の"曲げガラスのパイオニア"新光硝子工業株式会社だそうだ。また、トイレはドアーを開けると便座のふたが上がる。洗面台は左側に石鹸、中央にお湯の出る蛇口、そして右側からは手をかざすと乾燥のための風が出てくる。急行「はまなす」の寝台車とは雲泥の差だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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68.黒部宇奈月温泉
間もなく黒部宇奈月温泉に到着する。北アルプスに連なる山々が見えてきた。宇奈月温泉は北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅から10km少々ある。車で15分くらいだそうだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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69.立山連峰
眼を前方に移すと立山連峰が近づいてくる。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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70.まもなく富山
富山着は16時25分。天気が良く、眺めが良い。空も景色のうちだ。

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プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3
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71.湖西線
終着駅の金沢に着いたのは16時48分、ここで16j時56分発の「サンダーバード38号」に乗り換えた。この日は日曜日、そして、いま最も人気のある観光地だ。駅の中はとても混んでいた。他のツアーもたくさん来ている。私たちのグループのあるご夫婦が、ほかのツアーの"旗"について行ってしまい「サンダーバード38号」に乗り遅れてしまった。添乗さんと上手く連絡が取れて、1時間後の次の「サンダーバード40号」に乗り、無事今夜の宿泊地岡山に着いた。添乗さんは少々残業になってしまった。私たちの乗った「サンダーバード38号」は湖西線経由で琵琶湖に沿って走る。時刻は夕方6時40分、暗くなってきた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/400秒 25mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3
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72.琵琶湖を左に見ながら快走
「サンダーバード38号」は敦賀を出ると京都まで止まらない。スピードも速い。時速130kmは出ていると感じられる。ここは堅田あたりだろうか。あと20分ほどで京都だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/160秒 30mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3
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73.新大阪着
「サンダーバード38号」は19時32分に新大阪に到着した。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 6mm ISO800 ) 露出補正 -0.3
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74.九州新幹線の車両
私たちのツアーは新大阪から岡山まで「ひかり481号」に乗る。その列車を待っていると向こう側のホームに九州新幹線のN700型の「みずほ611号」が出発を待っていた。明日私たちが乗るのは「さくら」だが、「みずほ611号」は新大阪を出ると、新神戸、岡山、広島、小倉。博多、熊本に停車し、鹿児島中央まで3時間43分でいく。東京から鹿児島中央まで行く「のぞみ」はない。東京から博多までで「のぞみ」で約5時間、その先博多から鹿児島中央まで、1時間20分足らずで行く。計6時間ちょっとで東京から鹿児島へ行ってしまうのだ。私たちの乗る「ひかり481号」は夜の9時11分に岡山に着いた。「ひかり」は「フルムーン夫婦グリーンパス」でグリーン車を利用できるようだ。それにしても長ーい1日であった。

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プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/60秒 6mm ISO800 ) 露出補正 -0.3
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