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Atelierで“鉢伏高原”が含まれるブログ記事

2017年6月 9日

隠居の旅:久しぶりの山小屋Hütte Hachi

兵庫県養父市の古くからある小さなゲレンデの中腹に建っている Hütte Hachi の様子を雪が溶けたら見に行ってみたいと思っていたが、坐骨神経痛を発症して、ようやく癒えたのがゴールデンウィーク開けだった。パートナーを誘って出かけたのは、5月も終わりに近い、25・26日だった。
 何かとお世話になっている民宿のおばさんの話だと、この冬はすごい積雪だったそうで、雪下ろしを何回もお願いしたとのことだった。幸い傾斜のきつい片流れ屋根になっている Hütte Hachi は、雪はすべて滑り落ちたらしく無事だった。
 45年ちかく使ってきた小屋も、そろそろ終活をしなければならないと、その相談が今回の目的だった。パートナーも私も歳をとって、ちょっとしたメンテナンス作業も億劫になってきた。今後も維持していくには、誰かが面倒見なければならない。孫どもを連れて行ってやりたいと思っても、親たちは生活が忙しくなかなか休みが取れない生活をしているので、我々のようなわけにはいかないだろう。
 今回は、小屋の始末についての話が終わってしまうと、特段する作業もなかった。パートナーはゲレンデでまだ芽を出しているワラビ採りをしていた。娘さんが好きなそうなんだ。私は、 Sony NEX-7 にアダプターを介して新しく手に入れた Sigma 18-300mm を取り付けたカメラを首からぶら下げて、被写体を探した。YAMAKOさんの写真に刺激されたのだが、YAMAKOさんのように、なかなかうまく扱えない。
 翌朝、帰宅前に、この3月に、北近畿豊岡自動車道が「八鹿氷ノ山IC」から「日高神鍋高原IC」に延伸された区間を走りに行ってみることにした。国道9号線の村岡町から482号線で神鍋高原を通って、「日高神鍋高原IC」に回るコースである。
 山小屋Hütte Hachiを開設してから45年の間に、道路はどんどん良くなった。その間には車の性能も良くなっているから、昔に比べればアクセスはずいぶん楽になっているのだが、肝心の運転手がポンコツになってきた。
 この482号線沿いに、植村直己冒険館があるのに気がついた。以前から、少しは気にかかっていたので、立ち寄った。パートナーも私も、冬山登山の経験もないから、ただただ彼の行動に驚愕の連続であった。

;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/25 大久保(養父市)
カキドウシ
山小屋Hütte Hachi前の草地に生えている。近くの野原は、鹿が跋扈しているらしく、背丈の高い植物はほとんど新芽が食べられるらしく、草原は背の高い草は無いので一見綺麗である。農作物を植えているところは、ネットで囲いがしてある。鹿は角が引っかかるので、ネットが苦手らしい。イノシシには、有効では無いようだが。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
150.0mm crop AE 1/250s f/6.3 ISO100 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/25 大久保(養父市)
ウスバカゲロウ
トンボと思って撮ったのだが、どうも違うようだ。似た種には、トンボ(蜻蛉)、カゲロウ(蜉蝣)、ウスバカゲロウと分かれるようだ。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
100.0mm crop AE 1/200s f/6.3 ISO100 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/25 大久保(養父市)
シオヤトンボ♀
シオカラトンボより少し小型だった。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
100.0mm crop AE 1/160s f/5.6 ISO320 EV +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/25 大久保(養父市)
アサヒナカワトンボ
ネットでいろいろ調べてみると無色翅型(羽化後の若い固体)と思われる。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
200.0mm crop AE 1/320s f/6.3 ISO125 EV +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/26 大久保(養父市)
氷ノ山頂上
小さく三角形に見えているのは、頂上の避難小屋である。雲ひとつないいい天気だった。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
300.0mm AE 1/500s f/7.1 ISO100 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/26 大久保(養父市)
タニウツギ
この時期、あちこちで満開となっていた。期待した蝶はやってこない。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
26.0mm AE 1/100s f/5.0 ISO100 EV +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/26 大久保(養父市)
オドリコソウ
シソ科の野草である。そういえば、葉がシソに似ている。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
55.0mm AE 1/100s f/5.0 ISO400 EV +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/26 大久保(養父市)
シロオビアワフキ
朝、農道を散歩しているとしろい綿のような泡がまとわりついている木の枝が何本かあった。撮った写真を後で調べてみると一般的にアワムシといってその中に幼虫がいるらしい。気をつけてみていると草の茎にも絡まっている。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
100.0mm AE 1/160s f/5.6 ISO320 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/26 大久保(養父市)
早朝の農道
朝、起き抜けに山小屋を抜け出し、農道を散策する。林の中では、姿は見えないが 小鳥たちがさえずっている。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
30.0mm AE 1/60s f/4.5 ISO400 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/26 大久保(養父市)
大久保ゲレンデから高丸方面の眺望
40年以上同じ風景だ。懐かしさがこみ上げる。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
18.0mm AE 1/250s f/8.0 ISO100 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/26 東鉢伏(養父市)
葛畑の棚田
鉢伏高原から9号線に出る道に、別宮の大カツラという名所がある。その前に広がる。氷ノ山は残念ながら雲をかぶっていた。このような写真を撮るチャンスも最後かもしれない。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
18.0mm AE 1/80s f/11.0 ISO100 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/26 東鉢伏(養父市)
ホオジロ
この別宮の大カツラあたりには、野鳥も姿をあらわす。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
300.0mm crop AE 1/500s f/6.3 ISO800 EV -0.7
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/26 東鉢伏(養父市)
タニウツギ
ピンクのキレイなタニウツギも咲いていた。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
30.0mm AE 1/160s f/5.6 ISO100 EV 0
;クリックすると大きな写真になります。 2017//5/26 東鉢伏(養父市)
ウスバシロチョウ
小さな公園でヒラヒラしていた。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
180.0mm AE 1/320s f/6.3 ISO125 EV 0
クリックすると大きくなります。 2017//5/26 植村直己冒険館(豊岡市)
Nikon F2ウエムラスペシャル
世界の冒険に帯同したカメラ。チタン製のレンズフードがひしゃげていた。そのようにして撮った写真が、冒険旅行の糧になっていたのだろう。

SONY NEX-7+Sigma 18-300mm
180.0mm AE 1/320s f/6.3 ISO125 EV 0


2016年6月18日

隠居の散策:兵庫北部のドライブ(2) 鉢伏高原あたり (付:氷ノ山ぶんまわしコース踏破記)

史跡の生野銀山を見学した後は、途中でBBQの買い物をしながら、山小屋Hütte Hachiに到着。しばらく休憩した後、羽渕精肉店で求めた但馬牛で、BBQ。生野銀山で仕入れた熟成酒はワインみたいな口当たりで、緑の風に吹かれながらの早めの夕食はごきげんだった。
 翌朝、氷ノ山ぶんまわしコースを踏破するという健脚組2人(その一人が、氷ノ山「ぶん廻しコース」 登山記録を写真とともに書いてくれた。) を、早朝に東尾根登山口へ送った後、ゆっくりと小屋の片付けをして、ハチ高原→別宮の棚田→木の殿堂あたり→但馬高原植物園(食事)とまわり、ハチ北スキー場でぶんまわしコースを歩いてきた健脚組2人をピックアップする計画で車を走らせた。

;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 養父市福定
エゴノキの花
Hütte Hachiの裏の林道に、3本のエゴノキがあり、満開である。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
65.0mm 絞り優先AE 1/80 f5.0 ISO125 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 養父市福定
エゴノキ
このような木が3本ある。果皮にはサボニンが含まれ、石けんの代わりにもなる。名前は、果皮にえぐみがあることから。別名で「ちしゃのき」とも呼ばれる。とボタニックガーデンにはある。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
65.0mm 絞り優先AE 1/80 f5.0 ISO125 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 養父市福定
ノアザミ
この辺りは、鹿の害がひどいが、このノアザミは食さないようだ。。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
65.0mm 絞り優先AE 1/80 f5.0 ISO125 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 養父市福定
焼き肉
3人くらいのバーベキューは七輪でする。
SONY SO-04E
4.1mm プログラムオート 1/40s f2.4 ISO64 露出補正0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 養父市別宮
棚田
別宮のおおかずらがあるところに小さな公園がある。その前に、棚田が広がり、その向こうに氷ノ山が眺望できる。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
54.0mm 絞り優先AE 1/125s f11.0 ISO100 露出補正 -1.0
160531_001.jpg 2016/5/30 養父市別宮
ヤマトシリアゲ?ヨツメトビケラ
昆虫質問箱に投稿し、名前を質問中。土星人という方から教えていただいた。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
54.0mm 絞り優先AE 1/125s f11.0 ISO100 露出補正 -1.0
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 養父市別宮
ヒメジョオン
紫の蕾が付いていた。花弁の白い部分がやや紫がかる個体が見られることもあるが、これは清浄な空気の中で育った時にできるものである。とWikipedia にはある。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
90.0mm 絞り優先AE 1/400s f11.0 ISO100 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 養父市別宮
ウツギ
別名は「卯の花」である。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
67.0mm 絞り優先AE 1/80s f8.0 ISO100 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 養父市別宮
ウスバシロチョウ
交尾をしているのだろうか。小さなオオカヅラ公園に5~6頭がヒラヒラと飛んでいた。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
172.0mm 絞り優先AE 1/200s f8.0 ISO125 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 香美町・瀞川平
アサマイチモンジ
左前翅の先端部分が欠損している。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
138.0mm 絞り優先AE 1/320s f8.0 ISO100 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 香美町・瀞川平
ヤマボウシの花
街路樹的にヤマボウシがたくさん植えられている。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
138.0mm 絞り優先AE 1/320s f8.0 ISO100 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 香美町・瀞川平
ガクウツギ
アジサイ科アジサイ属である。別名で、「こんてりぎ(紺照り木)」とも呼ばれる。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
138.0mm 絞り優先AE 1/320s f8.0 ISO100 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 香美町・瀞川平
楓の新緑
緑が綺麗だったが、あまりうまく撮れていない。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
63.0mm 絞り優先AE 1/320s f6.3 ISO100 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 香美町・瀞川平
コジャノメ
期待した蝶の姿は少なかった。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
187.0mm 絞り優先AE 1/200s f6.3 ISO320 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 但馬高原植物園
ヤマツツジ
山野にもっとも普通に見られる種だそうだ。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
89.0mm 絞り優先AE 1/100s f6.3 ISO320 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 但馬高原植物園
カワトンボ♀
翅は無色透明、橙色、茶色、乳白色など様々あるようだ。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
240.0mmクロップ 絞り優先AE 1/500s f6.3 ISO100 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 但馬高原植物園
ヤマアカガエル
ネットで調べた。脚の縞模様から推定した。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
132.0mm 絞り優先AE 1/160s f6.3 ISO400 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 但馬高原植物園
半夏生
我が家の庭にももらったものが、今年は繁殖している。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
82.0mm 絞り優先AE 1/1250s f6.3 ISO100 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 但馬高原植物園
シャガ
漢字では射干と書く。中国名は「こちょうか(胡蝶花)」とも呼ばれる。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
82.0mm 絞り優先AE 1/1250s f6.3 ISO100 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 但馬高原植物園
キショウブ
西アジアからヨーロッパが原産。一日花である。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
82.0mm 絞り優先AE 1/1250s f6.3 ISO100 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 但馬高原植物園
クリンソウ
名前は、五重塔の九輪(宝輪)にみたてたもの。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
82.0mm 絞り優先AE 1/1250s f6.3 ISO100 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 ハチ北スキー場
ペンタス
多くの園芸品種が作出され、花色には紅色やピンク色、藤色、白色などがある。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
94.0mm 絞り優先AE 1/640s f6.3 ISO100 露出補正 +0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 ハチ北スキー場
キセキレイ♀
雄はのどが黒くなるらしい。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
240mmデジタルズーム3倍 絞り優先AE 1/1000s f6.3 ISO100 露出補正 -0.3
;クリックすると大きな写真になります。 2016/5/30 ハチ北スキー場
キセキレイ♀
2羽いた。このように電線によく留まることがある。
SONY α7Ⅱ+FE24-240mm zoom
240mmデジタルズーム3倍 絞り優先AE 1/500s f6.3 ISO100 露出補正 +0.3


2016年6月15日

氷ノ山「ぶん廻しコース」 登山記録



日程   平成28年5月30日~31日
メンバー 山◯浩◯ 岡◯村◯夫  アシスト◯村◯平
宿泊場所 ◯村氏 ハチ高原山荘

コースタイム

東尾根登山口6:45~東尾根避難小屋7:15-20~一の谷水呑場7:55-8:00~ 神大ヒュッテ8:40-50~氷ノ山山頂9:20-30~氷ノ山越え避難小屋10:25-45昼食 ~大平頭避難小屋11:40-50~高坪山12:40-50~鉢伏山13:30-40~林道出合13:55 ~ハチ北スキー場中央ゲレンデ14:55  15:15アシストの◯村氏と合流し終了
(行動時間:8時間10分 行動距離19キロ強)

行動記録概要

いつも活用させてもらってる◯村氏の鉢伏高原山荘を拠点にして、今回はぶん回しコースを 踏破しようという山◯氏の強い意向にて5月30日AM8:00 JR芦屋を出発する。
常連の土井氏が急病の為参加できなくなり、3名での行動となる。
途中に史跡「生野銀山」に立ち寄り見学する。807年に開坑され1973年に閉山されるまで の約1200年間の流れが良く理解できた。その坑道の一部が見学コースとして整備されており. 江戸時代・近代の坑内作業を人形を使って再現されていた。非常によく理解でき楽しかった。
途中の業務スーパー・肉屋に立ち寄り、今夜のバーベキューの食材を調達し、◯村氏のハチ高原山荘に夕刻に入る。
ベランダにてのバーベキュー、美味しいお肉とお酒(生野銀山で調達した銘酒「岳」)とビールで乾杯!土井さんが居ないので酒の量が少し減らないのが残念でしたが楽しい晩餐を楽しむ。
明日に備えて早々に就寝する、明日の天候は快晴の予報である。
5月31日(火)
山荘より、東尾根登山口まで、◯村氏の車で送ってもらう。天候は新緑の輝く絶好の五月晴れ。
AM6:45登山口にて、記念撮影を終え勇躍出発する。尾根の取っ付きは急なジグザグの道が 続くが道は整備されており快調なピッチで登る。

東尾根登山口にて
hachi-01.JPG

途中で奇妙な鳴き声がして何かと思ったが、湿地帯でのカエルの鳴き声だった。
静かな登山道を二人で雑談しながら登ること約30分で東尾根避難小屋に出る。
稜線を吹き抜ける爽やか風が疲れを癒やしてくれる。

東尾根休憩小屋
hachi-02.JPG

小休止して出発、樹林帯の道を少し登るとドーダンツツジの群生地という道標に出会うが残念ながら現在はその跡形もなく通過。一の谷の休み場にて小休止する。

一の谷休憩所にて
hachi-03.JPG

一の谷の水場は水量が少なく水分補給せずに一頑張りすると神大ヒュッテに到着する。
大段平から登ってきた一行と合流する。今が旬の{スズコ}採りに来ている由にて笹薮の中に入って行かれた。

 神大ヒュッテ スズコ採りの人と会う
hachi-05.JPG

神大ヒュッテからは千本杉などの古木帯の中の木道を登る。
氷ノ山まで0.5キロの道標を過ぎ、みたらしの池・古生沼を過ぎると山頂小屋が視界に入ってくる。 兵庫県の最高峰氷ノ山山頂にAM9:20に到着した。少し霞が掛かっているようだが展望は最高だった。

氷ノ山頂上避難小屋                   氷ノ山頂上にて
hachi-06.JPG hachi-07.JPG

目指す鉢伏山が遠くに霞んで見えている。進むべき稜線もはっきりと見通せる。
しかし、ゆっくりはできない。展望を楽しみ、スナップ写真をとり出発する。
山頂からの下りはかなり急でこしき岩を過ぎるあたりまでは油断できない。慎重に下る。

仙谷口の分岐を過ぎるあたりからは傾斜も緩くなり、ブナ林の中を下りきると氷ノ山越え避難小屋に着く。小屋横のベンチに腰を下ろしてのランチタイムとする。食事中、親水公園からの登山者が数パーティ合流する。鳥取県側からも小学生が多数登って来ていた。

氷ノ山越え避難小屋
hachi-09.JPG

ここから「ぶん廻し」がスタートです
hachi-08.JPG

氷ノ山越えからが「ぶん回しコース」のスタートだ。早速、赤倉頭への急峻な登りが始まる。 途中、結構急なアップダウンがあり、さらに昨日来の雨により道がぬかるんでいて、特に下りは何処にステップをおいてもスリップしそうであり時間を食う。 大平頭避難小屋まで正味1時間かかった。

大平頭避難小屋
hachi-10.JPG

避難小屋から少し下るとだだっ広い平地に出る。天然記念物であるホードー杉への分岐点がある。樹齢500年の古木で、簡単に往復出来る由であるが今回はパスして先を急ぐこととする。
分岐点を過ぎた辺りからハチ高原への激下りが始まる。所々にロープが張ってあるが、道はぬかるんでおりスリップして足場に苦労する。、最終の下りは階段状に道が整理されており一気に下りきると広々としたハチ高原が眼下に広がってくる。鉢伏山に続く稜線が一望に見渡せる素晴らしい草原である。

ハチ高原に、鉢伏山への稜線
hachi-11.JPG

 

氷ノ山が遠くになりました
hachi-12.JPG

大久保へ下る分岐を過ぎ、小代越の分岐も通過して、高丸山への急な木の階段を登った所で小休止して二回目の昼食を取る。この辺りは一面草原であり、日陰が無く炎天下での行軍でもあり、ここまでの疲れもあって、足取りは重い。腹ごしらえとたっぷりと水分を補給して鉢伏山山頂を目指す事とする。
高丸山から高度差200mの登りをゆっくりと一歩一歩着実に登る。、山◯氏は快調で足取りは軽い。
13時30分鉢伏山山頂に到着。氷ノ山の山頂が正面に高く聳えている。74-5歳の年齢になるがお互い良くここまで来れたなあと感心しあう。山頂での水がおいしかった。

鉢伏山山頂にて
hachi-13.JPG hachi-14.JPG

アシストの◯村氏に連絡。ハチ北スキー場方面へ下山する事とする。 山頂からは整備された階段状の広い道を15分程下ると林道に出る。ハチ高原とハチ北高原とを結ぶ林道であり一路スキー場の下までこの林道を下る。ハチ北展望駅を過ぎた辺りからルートを右にとり中央スキー場のリフト下まで歩き終え、15:00分に到着。アシストの◯村氏と待ち合わせの場所を連絡取りあい、15時15分無事に合流し、今回の山行を終了する。

文と写真:岡村重夫

2014年5月21日

隠居の登山:新緑の氷ノ山に登る


 一昨年の秋に、飲み仲間で山好きの高校同期生に連れられて、何十年ぶりかに氷ノ山の頂上に登った。
 その時、先導してくれた健脚二人は、標高差400mくらいのなだらかな登山道には飽きたらず、標高差が810mほどで5.3km、3時間半くらいの親水公園からのコースを歩きたいと希望していた。前回は紅葉の時だったので、今回は新緑の季節にすることにした。
 足に覚えのない二人は、前回通り大段ケ平から登る(2.8km、2時間)。関宮町の福定から林道に入り、健脚2人を親水公園で下し、雪解け後にまだあまり修復されていない舗装と砂利道がつながる林道を30分ほど走ると大段ケ平の駐車スペースに着く。

 尾瀬に行った時に、友から借りたトレッキング・ポール(ストック)がずいぶん助けになったので、貸してくれた友に助言を求めると、Black Diamond のストックがいいと教えてくれた。山登りなどあまりしないが、齢も齢なのでそのうちに役に立つことがあると買い求めた。これのお陰で、一度経験していることもあるだろうが、前回よりも楽に登ることができた。
 今回は、首から Fujifilm HS50 をぶら下げて登り所々で写真を撮ることができた。
 野鳥も撮りたいと望遠の効く HS50 をぶら下げて行ったのだが、ピンぼけばかりであった。それらの写真の EXIF に記録されている時刻を参照して、登山記録を作ってみた。


なお、この地図は、右メニュウに【新緑の氷ノ山登山】として掲載している。

 登山の前日には、山小屋に行く途中、和田山の白井大町ふじ公園に寄った。ちょうど満開で、いい香りが漂っていた。また、鉢伏高原も散策したので、その時に撮った写真も記録しておきたいと思う。

氷ノ山登山で観察した花など
白井大町藤公園;クリックすると大きな写真になります。 白井大町藤公園
2014/5/13
NEX-7+e 18-200mm
21.0mm(35mm換算31mm)
プログラムオート1/60s F10.0 ISO100
露出補正 +0.7
白井大町藤公園;クリックすると大きな写真になります。 白井大町藤公園
2014/5/13
NEX-7+e 18-200mm
42.0mm(35mm換算63mm)
プログラムオート1/25s F18.0 ISO100
露出補正 -0.3
ツルキジムシロ;クリックすると大きな写真になります。 ツルキジムシロ:鉢伏高原
2014/5/13
NEX-7+e 18-200mm
101.0mm(35mm換算151mm)
プログラムオート1/1000s F6.3 ISO100
露出補正 -1.3
ショウジョウバカマ:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。 ショウジョウバカマ:鉢伏高原
2014/5/13
NEX-7+e 18-200mm
92.0mm(35mm換算138mm)
プログラムオート1/30s F6.3 ISO100
露出補正 +0.3
オオカメノキ(ムシカリ)の新芽;クリックすると大きな写真になります。 オオカメノキ(ムシカリ)の新芽:大段ケ平
2014/5/13
Fuji Finepix HS50
14.4mm(35mm換算81mm)
プログラムオート1/800s F4.5 ISO400
露出補正 なし
ハウチワノカエデの花;クリックすると大きな写真になります。 ハウチワノカエデの花:大段ケ平
2014/5/14
Fuji Finepix HS50
12.4mm(35mm換算70mm)
プログラムオート1/170s F4.0 ISO400 露出補正 なし
センダイムシクイ?:大段ケ平;クリックすると大きな写真になります。 センダイムシクイ?:大段ケ平
2014/5/14
Fuji Finepix HS50
115.0mm(35mm換算644mm)
プログラムオート1/000s F8.0 ISO100 露出補正 なし、トリミング
ゴジュウカラ:大段ケ平;クリックすると大きな写真になります。 ゴジュウカラ:大段ケ平
2014/5/14
Fuji Finepix HS50
143.6mm(35mm換算804mm)
プログラムオート1/75s F5.6 ISO400 露出補正 なし、トリミング


stock
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2013年10月15日

山小屋の秋:軽作業と鉢伏高原の散策


 夏に、それぞれの家族と行って以来訪れていなかった山小屋 Hütte Hachi に、10月1・2日とパートナーと久しぶりに出かけた。
 パートナーは、厳冬期に台所の水道栓を凍結から守るための電熱線を水道管に巻きつける作業をするという。私は、台所の棚を増設することにした。
 それと、将来の Hütte Hachi の取り扱いについて地主さんであった民宿の主人と文書を取り交わすことも目的である。お互いに高齢化しており、口約束では心もとないからである。

新設した台所の棚板;クリックすると大きな写真になります。  昨年の秋に、北近畿豊岡自動車道が八鹿氷ノ山IC まで延伸して、山小屋 Hütte Hachi に行くのは随分と楽になった。パートナーが住む池田からは、2時間で着く。お陰で、山小屋での作業を早く始められるようになった。

 台所の棚板は、トイレの改造工事をした時に余っていた腰板と、1X4材を並べたものを棚受け金具に置くだけの簡便なものである。苦労したのは、棚受け金具を取り付けるときに、壁のベニヤ桟とうまく寸法が合わないことであった。それでも、この素人大工も4時頃には終わり、そのあとのデッキでの焼き肉BBQでは、いささか飲み過ごした。

 翌日もいい天気である。元地主さんの民宿で、奥さんと山小屋 Hütte Hachi の将来について取り交わす文書について話し合い、次回にご主人の了解も得て正式に取り交わすことにした。
 天気もいいので、久しぶりに鉢伏高原に車で登って散策してみることにした。下の古くからある民宿街は寂れる一方であるが、高原には近代的な民宿が増築をしているなど、発展しているようである。

 小学生の宿泊訓練だろうか、元気な声が聞こえてくるなか足元を気をつけながら歩いていると、蝶の姿は少ないが、大阪ではあまり見たことのない野草が花をつけている。ミヤマヨメナやウドの花などはいたるところに咲いている。
 撮った写真の名前をネットや図鑑で探してみるが、同定は難しい。植物の種類は、鳥や蝶の比ではない。例によって、【この花の名は?掲示板】に助けを仰ぐ。今回も、シュウメイギクとノゴマを教えてもらった。

兵庫県鉢伏高原:秋の野の花
ウラギンヒョウモン:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。 ミゾソバ:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。 タムラソウ:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。 イヌタデ:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。
ミヤマヨメナにウラギンヒョウモン:鉢伏高原
2013/10/2
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
460mm(35mm換算660mm)
プログラムオート 1/250s F6.3 ISO100 露出補正 0
ミゾソバ:鉢伏高原
2013/10/2
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
95mm(35mm換算142mm)
プログラムオート 1/320s F5.0 ISO100 露出補正 0
タムラソウ:鉢伏高原
2013/10/2
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
95mm(35mm換算142mm)
プログラムオート 1/320s F5.0 ISO100 露出補正 0
イヌタデ:鉢伏高原
2013/10/2
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
73mm(35mm換算109mm)
絞り優先オート 1/125s F7.1 ISO1000 露出補正 +0.3
アキノキリンソウ:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。 ツリガネニンジン:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。 チカラシバの向こうに高丸:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。 サワヒヨドリ:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。
アキノキリンソウ:鉢伏高原
2013/10/2
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
54mm(35mm換算81mm)
絞り優先オート 1/1320s F7.1 ISO100 露出補正 +0.3
ツリガネニンジン:鉢伏高原
2013/10/2
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
191mm(35mm換算286mm)
絞り優先オート 1/320s F7.1 ISO125 露出補正 +0.3
チカラシバの向こうに高丸:鉢伏高原
2013/10/2
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
37mm(35mm換算55mm)
絞り優先オート 1/320s F7.1 ISO100 露出補正 +0.3
サワヒヨドリ:鉢伏高原
2013/10/2
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
51mm(35mm換算76mm)
絞り優先オート 1/100s F7.1 ISO100 露出補正 -0.3
ゲンノショウコ:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。 シュウメイギク:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。 ゴマナ:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。 ウドの花:鉢伏高原;クリックすると大きな写真になります。
ゲンノショウコ:鉢伏高原
2013/10/2
SONY NEX-7+SEL18200LE 18-200mm/F3.5-6.3
200mm(35mm換算300mm)
絞り優先オート 1/640s F7.1 ISO100 露出補正 -0.3
シュウメイギク:鉢伏高原
2013/10/2
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
50mm(35mm換算75mm)
プログラムオート 1/200s F7.1 ISO100 露出補正 0
ゴマナ:鉢伏高原
2013/10/2
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
50mm(35mm換算75mm)
プログラムオート 1/200s F8.0 ISO100 露出補正 0
ウドの花:鉢伏高原
2013/10/2
NIKON D7000+∑50-500mm/F4.5-6.3
210mm(35mm換算315mm)
シャッター優先オート 1/640s F6.0 ISO400 露出補正 0


 帰途、近畿豊岡自動車道の八鹿氷ノ山IC近くのイタリアン Cafe de Manma で昼食をした。 鄙にはまれななかなか洒落た店である。

 

2012年10月20日

Hütte Hachi:秋の但馬高原植物園を訪ねる


 氷ノ山へ登った翌日、快晴とまでは行かないが、いい天気だった。自然の好きな二人の友人を伴って、ハチ北にある但馬高原植物園に案内することにした。

 この植物園は、鉢伏高原を鉢伏山の北側瀞川平というところにある。今までに、3回ほど訪れているが、訪問した月々に合わせた野の花を楽しませてくれる。 

 通過点の鉢伏高原は、体育会系の合宿で賑わう夏に比べるとスキー・シーズンまでの端境期なのか、人影は少ない。 大きな駐車場の横に小さい池がある。アジサイがまだ咲いている池端の茂みに、ゴイサギの幼鳥ホシゴイが逃げ込んだ。近づくと飛び立って、近くのまだ葉が緑の桜の茂みに身を隠した。
 9時10分とまだ朝は早かったが、植物園はすでに開園していた。9時が開園時刻らしい。入園料は以前と同じ¥500である。
 前に来た時は、期待した野鳥はあまりいなかったが、今回は違った。湿地植物ゾーンあたりに生える雑木やすすきにたくさんの鳥が飛び回っていた。友人二人が見つけてくれた、枝に留る胸の赤い小鳥にレンズを向けて、夢中でシャッターを切った。今までに観察したことがないようなので、図鑑などでサーチしてみると、アトリのようだ。自信がないので、例によって<<野鳥識別掲示板>>に「アトリ♀でまちがいないでしょうか?」と投稿して教えを乞うと、今回も向井三恵さんが以下のように教えてくれた。
アトリの胸と紅葉の色が入って、美しい写真ですね。
アトリの胸の色が鮮やかなのと、顔が黒っぽく見えるのでオスかな?とも思いますが・・・。

以下のサイトも参考にされてください。
http://5.pro.tok2.com/~yoshino/yachou/atori/atori.html

このエントリーを書くにあたって、自分のブログをサーチしてみると、なんと地元泉北ニュータウンで昨年(2011年)の1月に、アトリの群れに遭遇しているのだ。歳をとって昨年の冬のことなんて、すっかり忘れているのだ。そういう意味で、ブログに記録として残していくことは意味があるかもしれない。

ホシゴイ;クリックすると大きな写真になります コガラ;クリックすると大きな写真になります コゲラ;クリックすると大きな写真になります アトリ;クリックすると大きな写真になります
2012/10/16 8:27
ホシゴイ:鉢伏高原
NikonD7000
Σ 50-500mm 500 mm(35mm相当750mm)
シャッター優先オート
(1/800s ISO2200 F6.3)
露出補正 なし
トリミング
2012/10/16 9:27
コガラ:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 500 mm(35mm相当750mm)
絞り優先オート
(1/100s ISO125 F13.0)
露出補正 なし
2012/10/16 9:28
コゲラ:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 500 mm(35mm相当750mm)
絞り優先オート
(1/100s ISO3600 F13.0)
露出補正 なし
トリミング
2012/10/16 9:32
アトリ:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 500 mm(35mm相当750mm)
シャッター優先オート
(1/800s ISO2800 F6.3)
露出補正 なし
トリミング


 植物園だから当然花は多い。入り口でもらったパンフレットには、10月の花として、オヤマリンドウ、ヨメナ、オタカラコウ、ウメバチソウが紹介されている。その他にも、9月の花として紹介されているマツムシソウ、サラシナショウマもまだきれいに咲いている。芝生の庭の傍らに、地面を出たところから花という感じのコルチカムアキノチョウジも咲いていた。コルチカムは、植物園の受付で、アキノチョウジは、但馬高原植物園のホームページにある秋の青い花で確認した。

オヤマリンドウ;クリックすると大きな写真になります ヨメナ;クリックすると大きな写真になります ウメバチソウ;クリックすると大きな写真になります オタカラコウ;クリックすると大きな写真になります
2012/10/16 9:21
オヤマリンドウ:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 240 mm(35mm相当360mm)
絞り優先オート
(1/100s ISO3200 F13.0)
露出補正 なし
2012/10/16 9:21
ヨメナ:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 170 mm(35mm相当255mm)
絞り優先オート
(1/100s ISO1400 F13.0)
露出補正 なし
2012/10/16 9:22
ウメバチソウ:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 140 mm(35mm相当210mm)
絞り優先オート
(1/100s ISO500 F13.0)
露出補正 なし
2012/10/16 9:39
オタカラコウ:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 140 mm(35mm相当210mm)
シャッター優先オート
(1/800s ISO1250 F5.6)
露出補正 なし
サラシナショウマ;クリックすると大きな写真になります マツムシソウ;クリックすると大きな写真になります アキチョウジ;クリックすると大きな写真になります コルチカム;クリックすると大きな写真になります
2012/10/16 9:20
サラシナショウマ:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 170 mm(35mm相当255mm)
絞り優先オート
(1/100s ISO1800 F13.0)
露出補正 なし
2012/10/16 9:24
マツムシソウ:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 210 mm(35mm相当315mm)
絞り優先オート
(1/100s ISO360 F13.0)
露出補正 なし
2012/10/16 9:39
アキチョウジ:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 210 mm(35mm相当315mm)
絞り優先オート
(1/100s ISO360 F13.0)
露出補正 なし
2012/10/16 10:03
コルチカム:但馬高原植物園
NikonD7000
Σ 50-500mm 50 mm(35mm相当75mm)
絞り優先オート
(1/100s ISO640 F13.0)
露出補正 なし


2009年7月 5日

鉢伏高原の初夏

 環境省が絶滅危惧種に指定している蝶:ウスイロヒョウモンモドキが、山小屋 Hütte Hachi の近辺に棲息しているらしい。私のサイトで蝶を中心とした写真をアップしているブログ Studio YAMAKOのオーナーが教えてくれた。毎年、7月初旬くらいに羽化するという。

 その YAMAKO さん、住んでいる横浜からウスイロヒョウモンモドキの写真を撮りたいと新幹線でやってきた。泉北ニュータウンの近くに住んでいる同じグループの友人も誘って、Hütte Hachi にでかけた。この時期、心配していた雨も天気予報ではにわか雨が予想される程度で大丈夫のようだ。今回の訪問は、DIY ではないので気楽に過ごせそうだ。先週、ほぼ完成したウッドデッキも気にかかる。 

ガクアジサイ:クリックすると大きな写真になりますヤマアジサイ:クリックすると大きな写真になります 午後2時半ごろ、Hütte Hachi に到着。新しいデッキでお茶をして、さっそく ウスイロヒョウモンモドキを探索に鉢伏高原まで車を走らせた。 雨はなかったが、曇天でこの時期にしては気温が低い。近くの畑で会った民宿のおじさんは、昨夜はストーブをつけるほど寒かったといっていた。そのせいか、駐車場に車を駐めて歩き回ってみたが、ウスイロヒョウモンモドキどころか普通の蝶(蝶屋さん仲間ではダチョウというらしい)もあまりみかけなかった。それでも、山では珍しい種のガクアジサイが可憐に咲いていた。

 諦めて、駐車場まで帰ってきて、幼稚園児を迎えに来ていたペンションの奥さんに YAMAKO さんが話しかけてみると棲息している場所はだいたい検討はついたが、今年はまだ見かけないという。オミナエシをボランティアの人たちが殖やす作業のことなども話してくれた。オミナエシはウスイロヒョウモンモドキの食草である。が、オミナエシとはどのような植物か三人とも知らない。
 明日の好天に期待して下山。にわか雨が降ってきたが、デッキに立てたタープの下で、イチローご用達の羽淵精肉店で求めた但馬牛を炭火で焼いた。気のおけない友と辛口赤ワインとで話がはずんだ。

 翌朝、夜半の雨がやんで晴天である。朝食もそこそこに高原に。昨日、ペンションの奥さんに教えてもらった場所に行ってみる。オミナエシを知らないので、それを目印にはできない。
ウスイロヒョウモンモドキ保存会の指示で、生息している場所は詳しく書けないが、雲間から太陽が照りつけるようになって、ついに発見した。YAMAKOさんの話では、羽化したてのようだという。
 その近くで、羽が紫色のミドリシジミも発見。YAMAKO さんが感嘆の声をあげながら、シャッターを切り続けている。そうこうしているうちに、ウスイロヒョウモンモドキがあちこちに飛びまわりはじめた。気温が高くなるにつれて、いっせいに羽化し始めたらしい。特に、ノアザミに吸蜜にくると絵になるが、どうやら撮ったのはウラギンヒョウモンらしい。
 笹の茂みでキアゲハが羽を乾かしていた。
斑紋異常のウスイロヒョウモンモドキ:クリックすると大きな写真になりますオオミドリシジミ:クリックすると大きな写真になりますノアザミに吸蜜にきたウラギンヒョウモン:クリックすると大きな写真になりますキアゲハ:クリックすると大きな写真になります


 YAMAKO さん、横浜から来た甲斐があったと喜んで帰って行った。きっと素晴らしい写真をブログにアップしてくれるにちがいない。楽しみだ。
(追記:2009/7/8) YAMAKO さんがアップしてくれた。同じ被写体を撮っているのに、腕でこれだけ違う画像になるという見本である。
 初めて見て撮られた ウスイロヒョウモンモドキ は、斑紋異常ということで、非常に珍しいことだそうだ。

2009年5月17日

隠居のDIY:ブロック積みを学習する

小屋の北側の眺望:クリックすると大きな写真になります 山小屋 Hütte Hachi は部屋からの眺望を第一とするために高丸など鉢伏高原方面が眺望できる北側の開放部を大きく作った。新築当時には、このガラス戸の続きには鉄のアングルの上に組んだ薄い波板鉄板にモルタルを乗せたテラスがあった。35年以上も経つと屋根から滑り落ちる雪の重みなどでモルタルが剥げ、鉄アングル部分が腐食して無惨にもちぎれ落ちてしまった。もう何年も家の根太に接合したアングルが汚く残るだけである。

 ここに、もう一度テラスを作ることをずーっと考えてきた。単管パイプを組み合わせて作れば素人でも作れるだろうという案もあったが、どうもできあがりが工事現場みたいになって体裁が悪いのではないかと思えた。
 デッキをまるまるプロに頼むことも考えたが、高くつくだろうし、自分たちの DIY 欲求を満たさない。

 それで基礎となる部分だけプロに頼んでブロックを積んでもらおうということになった。基礎さえきちんとできておれば、それを土台として上に木製のウッドデッキは自分たちでできるだろうし、 DIY 欲求も満たされる。
 いつもいろいろとお世話になっている民宿の主人に相談すると、ちょうど民宿のトイレを修理に来ていた地元の左官屋さんを紹介してくれた。我々が助手的に手伝えば、1日でできるだろうということで、引き受けてくれた。

 約束の5月14・15日は幸いにも、この時期にしては少し寒いが晴天の良い天気になった。
 プロに頼んでいいことのひとつは、材料を現場まで運んでくれることである。60枚ものブロックやコンクリート・モルタル用の砂やセメントは、いくらワゴンタイプとはいえ乗用車で運ぶのは難しい。ブロックは小屋の裏の林道に、前もって積んでくれていた。

 プロはどのようにブロックを積むのか学習を兼ねてプロの指示で手助けをした。今後自分たちで同じようなことをする場合を考えて、記録して残しておきたい。本来、ブログとはそのためのものなのだ。
  1. 午後1時に作業を開始、先ずできあがり時の高さ・幅に合わせて、壁に墨線を引く。このような墨線を引くには、やはり昔ながら墨壺とつぼ糸とが有用である。ブロックやモルタルの上に長い墨線を引くときには、かるこは固定し難いから一人では無理であろう。
  2. この墨線に合わせて、直角にブロックを積むのであるが、そのためにはブロック4枚分の長さと幅より少し大きめの基礎を打たねばならない。
    ブロック1枚は、D120 x W390 X H190 mm となっている。ブロックをつなぐ目地を計算に入れるとテラスの幅は 1600mm となる。高さは、地面が傾斜地になっているので、高いところでブロック5枚分 1000mm である。
    基礎を打つ部分は火山灰や腐葉土で柔らかいから、すこし深めに掘って小石やガラを入れた。その上に処理に困っていた古いテラスの柱だった錆びた鉄アングルを寝かせた。
    プロによれば、そのような鉄アングルを入れておくことでブロック壁が沈むことを防げるらしい。
    その上からバラスを入れ、上からコンクリートを流し込むよう盛った。このコンクリートはトロ舟の中で練ったのだが、この作業は介護保険第1号被保険者となっている老人にはつらいのでプロ任せだ。
    この基礎を打った時点で1日目の作業は終わりになった。

  3. 壁に墨線を引く:クリックすると大きな写真になりますブロックの基礎:クリックすると大きな写真になりますブロックを積む:クリックすると大きな写真になりますできあがったデッキの基礎:クリックすると大きな写真になります
  4. 2日目は、朝8時から作業開始。職人さんの世界は朝が早い。3本のブロック壁の各一段目から積み始める。先ず、壁に近い方から墨線に合わせてレンガコテで盛ったモルタルの上にレベルで水平を確かめながら、ブロックを置いていく。
    2段目を積んだ時点で、3つの壁が平行かどうか確認すると真ん中の壁が1cmほど歪んでいることが分かった。もともと基本線となる家の壁の直角・直線が少し歪んでいるのが原因らしい。
    少し大きめのベニア板で直角を確認して、ブロックの位置を修正した。まだ、モルタルが乾いていないので修正が可能だった。
    このような直角を測定するときには、職人さんは便宜的にコンパネを使うことが多いそうだ。また、ブロックが直線に並んでいるかを確認するには、たこ糸の両端にブロックにかけられるようになった木片をつけた冶具を多用していた。これは便利である。
    このように節目節目で正確性を確認することが大事のように思われた。
     強度補強のための鉄筋は縦に2本入れ、横は家の壁にドリルで穴を開け壁の内側から4枚目まで鉄筋を通した。
  5. 昼前に、三列のブロック基礎ができあがった。
    これを基礎にしてウッドデッキを DIY する予定であるので、ブロック上部に根太を取り付けるためのボルトとデッキ・フェンス用の支柱を立てるためのボルトを埋め込んだ。
     根太の上には、積雪を考えて取り外しがきく大きなすのこ様のものを置く予定である。
    家の根太に張り付いている汚い鉄アングルは取り外す予定である。

 ブロック基礎の上に渡す長さ 360cm の根太角材は、プロが近くの木材屋で手当てし、運んでおいてあげると約束してくれた。長尺物や重量のあるものの運搬は、素人ではとんでもなく手間がかかるから、うれしい申し出である。
 今回の費用は、材料費と職人さんの手間を含めて3万円ちょっとで賄えた。私たちが助手をして丸1日で作業が終わったことが大きい。職人さんの手間賃は高騰しているのだ。

ベニシジミ:クリックすると大きな写真になります 夏には、陽の当たらない北側のこのテラスが快適となるはずである。なんとか夏までに仕上げたいものである。

ウスバシロチョウ:クリックすると大きな写真になります デッキ基礎の完成を祝してパートナーとビールで乾杯しながら少し遅い昼食を、先日できあがったゲレンデ側のデッキで摂っていると、群生しているタチツボスミレのあたりをあまり見かけない蝶が数多くヒラヒラと舞っている。
 車にしまい込んでいた Nikon D70 を取り出して追いかけた。羽を休める時間が短いので、なかなかシャッターチャンスがなかったが、幾枚かがファイルに残っていた。名前が分からないので、Studio YAMAKO のオーナーに問い合わせるとすぐに、ウスバシロチョウだと教えてくれた。同じ場所に、ベニシジミも飛んでいた。 ベニシジミは年3~4回は発生するが、ウスバシロチョウは年1回今頃だけに発生するそうだ。例年連休明けのこの頃には、あまり山小屋に訪問したことがないので、見かけなかったのかもしれない。蝶にそれほど関心がなかったせいもあるだろう。