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Atelierで“デジカメ写真”が含まれるブログ記事

2012年10月19日

隠居の登山:兵庫の最高峰、秋の氷ノ山に登る


 ふだん山に登っている人からすると、タイトルに書いたほど今回の登山は大したことはないようだ。

 氷ノ山の麓、関宮町大久保に友人と二人で山小屋を所有していることから、高校同期の、すなわち私と同じ歳の友人が、山小屋に泊まって一杯やるのを目的に、氷ノ山に登ることを計画してくれた。ふたりとも、普段から野山を歩きまわっているので、すこぶる健脚である。
 まだ30年余前の若かったころ、いつも下から眺めている氷ノ山に、一度だけ登ったことがある。標高700mくらいの親水公園(当時は整備されていなかった)というところから、険しい登山道を息を切らしながら歩いた記憶がある。
 今や激しいスポーツはせずに、野鳥を追ってぶらぶらと歩くことしかない私を気遣って、山のベテランである友は、標高1510mの頂上を目指すのに、標高1100mまで車でいけるルートを見つけてくれた。大段ケ平(おおだんがなる)登山口から標高差410mを登るルートである。Google の地図やネットに出てくるブログなどで確認すると、登山道としては最もなだらからしい。鈍っている私の足でも何とか登れそうである。

  大段ケ平への道は、国道9号線から、大屋町方面に県道6号、46号とたどり、養父市大屋町中間(なかま)栗ノ下のバス停から右折して、横行(よこいき)渓谷への道を走る。10分ほど走ると道が二股に分かれており、これを右にたどる。標識をよく見ないでうっかり間違って左に曲がってしまった。農作業中の老婆が、その道は行き当たりだと教えてくれた。横行渓谷沿いの道に入ると、途中、離合が困難な場所もあるが、すべて舗装してある。横行渓谷終着駅(何故か、そのような名前の標識がある)から、倒れてしまっている標識に従い、氷ノ山登山口・関宮町方面にUターン的に右折する。林道を10分ほど登って行くと、開けた場所が現れる。大段ケ平の駐車場である。傍らには、バイオマス・トイレ(?)の小屋がある。このトイレの掲示によると、使用できるのは11月中旬ころまでである。それ以降は雪が降ったり凍結のおそれがあるのだろう。この大段ケ平の駐車場まで、養父市大屋町中間栗ノ下のバス停から、デジカメ写真の EXIF 情報を見ると40分ほどかかっている。

養父市大屋町中間(なかま)栗ノ下のバス停;クリックすると大きな写真になります 横行渓谷への分かれ道;クリックすると大きな写真になります 湧き水:ぶなのしずく;クリックすると大きな写真になります 横行渓谷の渓流;クリックすると大きな写真になります
EXIF date:2012/10/15 9:19
養父市大屋町中間(なかま)栗ノ下のバス停。横行渓谷への標識がみえる。
EXIF date:2012/10/15 9:30
横行渓谷への分かれ道。横行渓谷・大段ケ平への標識がみえる。
EXIF date:2012/10/15 9:33
湧き水:ぶなのしずく
EXIF date:2012/10/15 9:40
横行渓谷の渓流
平家城趾休息所;クリックすると大きな写真になります 横行林道終着点での標識;クリックすると大きな写真になります 横行林道終着駅の説明看板;クリックすると大きな写真になります 大段ケ平登山口のバイオマス・トイレ;クリックすると大きな写真になります
EXIF date:2012/10/15 9:43
平家城趾休息所:横行渓谷
EXIF date:2012/10/15 9:55
横行林道終着点での標識
EXIF date:2012/10/15 9:56
横行林道終着駅の説明看板
EXIF date:2012/10/15 10:05
大段ケ平登山口のバイオマス・トイレ


 身支度をして登り始めるブナの林の登山道の入口には、氷ノ山頂上まで 2.8km の表示がある。しばらく緩やかなブナの林の登山道が続いた後、両側が熊笹が生い茂る丸太で整備された階段があったりする道を徐々に登っていく。大屋町の避難小屋に着いたのは、歩き始めて30分少し経っていた。避難小屋のすぐ近くに、とうもろこしのような形をした赤い実のついた野草が生えていた。撮った写真を、帰宅後ネットでサーチするとどうやらマムシグサというらしい。

大段ケ平登山口の標識;クリックすると大きな写真になります ブナ林の綺麗な登山道;クリックすると大きな写真になります 大屋町の避難小屋;クリックすると大きな写真になります マムシグサ;クリックすると大きな写真になります
EXIF date:2012/10/15 10:09
大段ケ平登山口の標識
EXIF date:2012/10/15 10:11
ブナ林の綺麗な登山道
EXIF date:2012/10/15 10:43
大屋町の避難小屋
EXIF date:2012/10/15 10:45
マムシグサ:大屋町の避難小屋近くで


  小休止のあと、同じような上り道をゆっくりと登る。スローテンポな私の足取りに、お二人も合わせてくれている。年に数回はいろいろな山に登る友人は、ここの登山道はよく整備されているという。行く手の登山道の真ん中に立つ大きなブナの樹を越えると、神大のヒュッテ(正式名:神戸大学氷ノ山体育所)にたどり着く。大屋町の避難小屋から 30分である。私のようなロートルには、ちょうど良い所に休憩する場所がある。ヒュッテの横に引かれた湧き水で喉を潤し、出発する。20分ほど少々重たくなってきた足で登ると頂上まで 0.5km の標識が現れた。

 それから15分ほど登ると、樹木がなく熊笹だけで開けた向こうに、頂上の避難小屋が現れた。大久保のスキー場から、天気のいい時に米粒ほどに望まれる小屋がすぐそこにあった。
 頂上から眼下に見渡す景色は、少々薄靄がかかっていたが、北北東の方向にはハチ高原スキー場の鳥瞰図が見て取れた。

登山道の真ん中に立つ大きなブナの樹;クリックすると大きな写真になります 神大のヒュッテ;クリックすると大きな写真になります 氷ノ山頂上からハチ高原方面を望む;クリックすると大きな写真になります 氷ノ山頂上付近;クリックすると大きな写真になります
EXIF date:2012/10/15 11:06
登山道の真ん中に立つ大きなブナの樹
EXIF date:2012/10/15 11:16
神大のヒュッテ(正式名:神戸大学氷ノ山体育所)
EXIF date:2012/10/15 12:03
氷ノ山頂上からハチ高原方面を望む
EXIF date:2012/10/15 12:36
氷ノ山頂上付近


 頂上は風が強く、ウインドウ・ブレーカーをはおらないと汗をかいた体では、風邪を引きそうであった。風を避けての避難小屋には、10人くらいの登頂者が昼食を摂っていた。ベテランの友は、リュックからPRIMUS のバーナーとコッヘル・水を取り出して湯を沸かし、我々にカップラーメンをごちそうしてくれた。来る途中コンビニで買ったおにぎりとの昼食は、この上なく美味であった。 
 12時40分、きた道を下山開始。登るときには十分に見る余裕のなかった樹々の葉は、今年は紅葉が遅れているのか、まだら模様に紅や黄色になっているだけであった。上りには、休憩も入れて2時間かかった行程は、下りは1時間30分だった。
 大久保の山小屋を目指して、関宮町福定に向かう40分ほど走る林道は、ところどころは舗装はしてあるが、砂利道がまだ多く残っていた。
 夕刻、風呂で汗を流して、鍋をつつきながらの一杯は格別の美味さであった。筋肉痛の足をさすりながら早々に眠りに入ってしまった。

下山中に写した紅葉;クリックすると大きな写真になります 下山中に写した紅葉 ;クリックすると大きな写真になります 下山中に写した紅;クリックすると大きな写真になります 福定への林道で見かけた滝;クリックすると大きな写真になります
EXIF date:2012/10/15 12:47
下山中に写した紅葉 -1
EXIF date:2012/10/15 13:08
下山中に写した紅葉 -2
EXIF date:2012/10/15 13:30
下山中に写した紅葉 -3
EXIF date:2012/10/15 14:30
福定への林道で見かけた滝

2010年9月26日

隠居の写真整理:Picasa でGPS ユニットを使って撮影場所を記録する

 デジスコ用のコンデジ Sony DSC-W300 を求めた時についていたパンフレットなどを整理していて、GPS-CS1K(2010年9月現在、生産完了:今はGPS-CS3Kという製品が発売されている)というGPS ユニットが売りだされているのを知った。記録魔の隠居の遊び道具としては面白そうなので、余計なものがひとつ増えるが、ネットで衝動買いした。

  GPS-CS1K は、GPS(全地球測位システム)衛星から送られてくる信号を捉え、位置情報を記録するものである。日本での正確な位置を捕捉するために、日本製の「みちびき」という衛星が最近打ち上げられたことが、報道されている。ただし、1日中の測定のためには、あと2機が必要なのだそうだ。

 それはともかくとして、GPS-CS1K は、通信状態が良ければ、15秒ごとに 2m ぐらいの誤差で、その位置を記録してくれる。当然ながら、電波が捉えられない室内などでは、記録はできない。

 このGPS-CS1K の記録ファイル(log)には、日付時刻とその時の位置情報(60進法で表示される経度と緯度)が残される。デジカメには、Exif  という情報が写真撮影したときに取り込まれている。この情報の中に、撮影日時時刻が記録されている。GPS-CS1Kが記録した時刻とカメラが記録した時刻をマッチすることによって、どの場所で写真撮影が行われたが分かることになる。当然ながら、カメラの時刻合わせの設定は正確でなければならない。

 この撮影時刻と位置を付きあわせてくれるソフトが、GPS-CS1Kを求めたときに付属していた【GPS Image Tracker】である。

 先日、京都で府立植物園と賀茂川堤を歩いて撮影した写真をサンプルとして、実際の使用法を例示してみたいと思う。 詳細については、【デジカメアイテム丼】の記事を参照して欲しい。
  1. デジカメをぶら下げ、GPS-CS1Kをウエストポーチに取り付けた。
    GPS-CS1Kは、戸外で電源(単3電池1本)をオンにして、GPSの信号が受信出来ているかどうかの確認を行うだけでよい。
  2. 午前の10時半頃に京都府立植物園でGPS をオンにして、午後3時過ぎ娘の1K 近くに車で帰りついたときに、GPS の電源を切った。
    堺の自宅でいつものように写真の整理を Picasa で行い、ブログに載せる写真を別フォルダにエクスポートした。
  3. 【GPS Image Tracker】を立ち上げ、GPS-CS1K をUSB 接続でパソコンに接続するとログファイルの取り込み画面が出てくるのでOKする。
    ImageTr_02.JPG
  4. ログファイルが取り込まれたのを確認して、右フレームの【画像の追加】をクリックしてでてくるフォルダ選択画面で、位置情報を追加したい写真を選ぶ。
    この例の場合、撮影した野鳥の写真を追加すると、撮影時刻と一致する場所が地図上にマークが立つ。サムネイル写真の左側に、マークが付く場合はうまくマッチしていない場合なので、その写真は、上のゴミ箱アイコンを使って削除しておいたほうがいいようだ。ImageTr_01.JPGそして右フレーム下の【画像に位置情報を保存】ボタンをクリックして出てくるポップアップで、【保存】を選ぶと、写真の Exif 情報に付加される。
  5. Exif に位置情報が付加されているのは、Picasa で確認できる。ImageTr_04.JPG
    写真のプロパティを見ると、GPS緯度とGPS経度が、60進法で表示されている。ImageTr_05.JPG
  6. これらの位置を Google Maps API で自作した地図(例えば、【京都・滋賀・奈良近辺私的観光地図】で表示するためには、60進法の緯度・経度を10進法に変化しなければならない。ありがたいもので、ネットでサーチすると、そのようなツールを提供してくれているページが幾つかある。その中では、motohasi さんのページが使いやすい。
  7. このようにデジカメ写真の Exif に位置情報を付加しておくと、Google Maps API での自作地図に応用できるが、もっと趣向をこらしたEvryTrail というサイトのサービスが受けられる。
     このあたりの利用法については、【GPS スライドショー・アルバムの作り方】に詳しい。この記事を参照して、EveryTrail というサイトに登録(無料)し、【CREATE TRIP】という機能を使って、下のような写真を撮った場所と写真がリンクする trip といわれる地図を作ってみた。Picasa で表示されるものとよく似たこの地図のHTML ソースは、trip を作成するとメールで送られてくる。下の地図は、このソースを貼りつけたものである。

 よく調べてみると、先日手に入れた Nikon D90 には、GPS の端子がついており、Nikon の DP-1 というGPS ユニットを付けると自動的に、写真Exif 情報に位置情報を取り込んでくれるようだ。便利な世界になったもんだ。

Kyoto-Kamogawa Birds Watching

<


2009年12月31日

Atelier Shuhei Weblog の一年を振り返って

 今年も、多くの方々に、Atelier Shuhei Weblog に訪問いただきました。ありがとうございました。
 どのページに、どれぐらい数の方々が訪問されているかなどを分析する無料のアクセス解析サービス Artisan を導入しています。この解析によれば、2009年のアクセス総数は、52,300 件(31日15時現在)でした。この解析結果にもとづいて、この1年間でのアクセスが多かった Best 10 を並べてみました。

  1. 隠居のDIY作品集:5,119
  2. IE7の不具合:起動しない : 1,941
  3. 隠居、友人のPCを LogMeIn でリモート操作する : 1,302
  4. 隠居のDIY:組み立て作業台: 1,091
  5. Home Page : 1,066
  6. DIYアーカイブ : 908
  7. 隠居のデジカメ写真整理:Picasa で取込・編集・送信する : 871
  8. 壊れたJPEG.Fileの復元:デジカメ写真 : 817
  9. MP3 音量一括調整ソフト MP3Gain HELP の日本語化 : 767
  10. 隠居の音楽:mp3 ファイルのID3 タグを編集する : 672


 この Aritisan というアクセス解析サービスは、もちろん商用あるいはプロパガンダ用にページを開設している人・団体のページ管理者が利用していると思われる。 だが、私の場合はアクセス数を増やそうとすることはしていないが、毎日 200 ~ 300 人の方が訪れてくださっているので、どんなページにアクセスしていただいているのかが気にかかるからである。

 以前に「隠居、ネット時代の『知的生産の技術』を考える」シリーズでも書いたように、私のブログは 平凡な引退生活者の日記として続けている。ほとんどの内容が、自分用の備忘録である。続けるために、梅棹忠夫さんが『知的生産の技術』の「日記と記録」の章で書かれているように、
いろんなくふうをかさねて、「自分」をなだめすかしつつ、あるいははげましつつ、日記というものは、かきつづけられ
てきて、5年が経とうとしている。このブログのおかげで、引退後の生活経緯は物忘れがひどくなった頭にもかなり鮮明である。

 上の多くの方が訪問してくれているページを見ると、自分用の備忘録が、同じようなことに関心を持たれている方々には、いくらかの参考になっているのかもしれないな思っている。来年も、自分をなだめすかしつつ 記録していくつもりである。

 

2009年4月25日

隠居のデジカメ写真整理:Picasa3 で2枚の写真を連結する

 前のエントリーでは、花の写真をたくさん載せた。そのうちの一枚「ミヤコワスレ二種」は、二枚の写真を連結して一枚の写真にしたものである。この写真は、Picasa3 を使って作成したので、備忘録として記録しておきたい。

 元の写真は左の2枚で、合成したものは右である。
薄い青のミヤコワスレ::クリックすると大きな写真になります濃い青のミヤコワスレ:クリックすると大きな写真になります連結写真:クリックすると大きな写真になります

 Picasa3 での連結方法は本来の使い方ではないと思うが、以下の通りである。
  1. Picasa3 を立ち上げ、同じフォルダー(ライブラリー)内の連結したい写真2枚を選択する。
  2. コラージュ画面:クリックすると大きくなります
  3. 画面下部のツール・アイコンで「コラージュ」join_3.JPGを選択する。コラージュとは、モンタージュ写真と思えばよい。
  4. 出てくる画面左の操作パネルにある「設定」タグをクリックし、写真を寄せ集める方法として、「グリッド:写真を縦横そろえて規則正しく並び替える」を選択する。
  5. 「ページ形式」セレクトメニュー
  6. 出てくる画面にある「ページ形式」セレクトボックス下のアイコンjoin_5.JPGで山のアイコンをクリックし、セレクトボックスで「5 x 8」を選択すると横に連結される。2枚の写真の間隔は、上にある「グリッド間隔」で調整できる。
    「ページ形式」をいろいろ試してみると、元の写真が横長の写真の場合、「現在の表示」「9x13」「13x18」「20x25」「A4」「正方形」「4:3」を選択すると「デザインを横方向に定める」(山アイコン)をクリックしておいても、縦方向に連結されるようである。
  7. このようにして連結した写真を保存するには、左操作パネルの下部にある「コラージュの作成」ボタンをクリックすればよい。コラージュ写真は、¥マイピクチャー¥Picasa ¥コラージュ フォルダーに .jpg ファイルとして自動的に保存される。
  8. このコラージュした写真をブログに載せる場合は、写真をエクスポートすればよい。

 連結された写真をよく見ると、元の写真の中心部をカットし連結しているようである。
 この Picasa のコラージュ機能をうまくつかえば、壁紙のコラージュ写真を作ったり、CD レーベル写真に応用したりできそうである。
 ただし、もっと高度な合成写真は、Paintshop や Fireworks などを使わねばならないだろう。

2009年2月19日

隠居のパソコン:ファイル名を一括で変換する

 時として、同一フォルダー内にあるファイルの名前を一括して変更したいことが出てくる。
デジカメ写真のファイル名は、カメラが自動的にファイル名をつけてくれるから、全て同じような名前になってしまう。
例えば、Nikon D70 の場合、デフォールト設定では DSC_1555.JPG というようなファイル名になる。 フォルダー名を工夫したり、ファイルを「縮小版」で見るとか、Picasa で閲覧すれば写真の区分はそれほど難しくはないが、ブログに複数枚の写真を掲載したりするときは、日付を入れたり連番にしたりした方が処理がやりやすい。
また、ソフトによっては、拡張子が大文字 JPG では具合の悪いときもある。

 フォルダーでファイルを右クリックすれば、ひとつずつのファイル名の変更はできるが一括にはできない。
フリーの Renamin というソフトを使うと、簡単にファイル名を一括で変更できる。
このソフト、私が音ファイルの編集などで重宝している SoundEngine というソフトを発表している Cycle of 5th という札幌のチームが作ったものだ。

rename_1.JPG 上のような画像ファイルを Renamin の指示通りに入力し、「Rename 開始」ボタンをクリックすると一括変換してくれる。結果、下のようにファイル名が変換される。すこぶる簡単である。

rename_3.JPG

rename_2.JPG
 結果として、 DSC_1555.JPG というファイル名は、 090214_001.jpg となっている。

 

2009年2月16日

隠居のデジカメ写真整理:Picasa で取込・編集・送信する

 同窓会の写真や友人との旅行したときの写真、あるいは会食時に撮った写真を、プリントアウトするのはもちろんCD に焼いたりすることも面倒なので、Google が提供する写真管理サービスPicasa を使って Web 上にアルバムを作成し、それを見てもらうことにしている。それらの方法について同世代の老人(といっても失礼ではない歳と思うが)からよく質問されるので、自分の学習も含めて Picasa の操作方法をあまりパソコンが得意ではない同世代の人向けに整理してみたいと思う。

 最近は写真を撮るのはデジカメだから、整理は楽になっている。だが、ほとんどの人は購入したデジカメに付属してついてくる、そのメーカ固有のソフトを使って写真を整理しておられるようだ。

 たとえば、私のパソコンにも Canon ではZoomBrowser EX, Panasonic では Lumix Simple Viewer, Nikon では PictureProject といったソフトが入っている。ほとんどのソフトは、該当するメーカーのデジカメを USB 接続すれば自動的に立ち上がるようになっている。
これが便利なようでたちが悪い。カメラを変える毎に該当するソフトが立ち上がり勝手に保存するフォルダーを作成したりするので、その操作方法を覚えなければならない。歳とった頭ではいささか面倒くさい。

 そこで私はデジカメの写真の取り込みや整理・発信などは、Google がフリーで提供してくれている Picasa に特殊な場合を除いて統一している。Picasa は写真修整のできるフォトレタッチ機能も持っているので、写真管理のほとんどは Picasa ですんでしまう。Picasa の現在のバージョンは、Picasa 3 となっている。

 まずはじめに、Picasa を使った写真の取り込み・整理・編集から、記しておきたい。
 説明のスクリーンショットは、クリックすると大きく表示されます。screenshot_2screenshot_1
  1. Google のホームページ の下の方にあるサービス一覧にある写真管理ではなく、 サービス一覧>> をクリックすると表示される詳細の右列下方に、picasa があるのでこれをクリックすると Picasa3 ダウンロードボタンを表示する画面が出てくる。
    ダウンロードボタンクリックすると自動的にダウンロードが始まる。ただし、IntertExplorer の場合、セキュリティのため一時的にブロックする表示が出るが、ダウンロードを許可すると screenshot_1 のような画面がでてくるので、「実行」ボタンをクリックするとセキュリティ上の注意メッセージがでるが、これを「OK」とすると、ダウンロードが始まり、ライセンス契約書に同意を求めてくる。これに同意すると Picasa を保存するフォルダーを指定する画面がでるので、私の場合、"Program Files" フォルダーではなく、写真用のフォルダーの下にサブフォルダーを作って、そこに保存した。(screenshot_2)
    好みの問題であるが、"Program Files" フォルダーには知らない間にどんどんソフト・サブフォルダーができてしまい、あとで見つけるのに苦労することがあるからだ。
    私は、外付けのHDD も取り入れて写真を中心としたドライブ(D:)、音楽ファイルを中心としたドライブ(E:)というようにドライブを区分している。
  2. screenshot_3
  3. この画面の「インストール」ボタンをクリックするとインストールが始まり、セットアップが終わると screenshot_3 のような完了画面が出てくる。
    ここでは、デスクトップ画面にショートカットができているかどうかを確認するために、「Picasa を実行」のチェックをはずしているが、もちろんチェックをつけておいても問題はない。
    デスクトップ画面には、Picasa のアイコンができているはずである。
  4. screenshot_4
  5. このアイコンをクリックすると、screenshot_4 のようにパソコンに持っている写真(画像)のスキャンを問いかける画面が出てくる。
    マイピクチャーにしか写真を保存していない場合は下のボタンのチェックでよいが、いろいろなデスク(USB接続しているものも)のフォルダーに写真を保存している場合、上のボタンをチェックして「続行」ボタンをクリックする。


  6. このスキャンというのは、パソコンのどのデスクに・どのようなフォルダーに・どのような画像ファイルがあるかを探して、データーベースを作っている作業と考えれば理解しやすい。
    私の場合、音楽ファイルのデータベースは WindoesMediaPlayer であり、写真(画像)ファイルは Picasa ということになる。
    スキャンが完了するには、パソコンのスペックも影響すると思うが、写真の枚数が多いとかなりの時間がかかる。スキャンの途中で、「フォトビューアの設定」という画面が出てくると思うが、設定をしておけばエクスプローラなどで写真を表示するときに、私のブログで写真を表示するときに使っている lightbox のような表示(画像の背面が黒くフェードアウトする)がされる。ファイル形式の指定はデフォールトのままでいいであろう。
  7. screenshot_5
  8. スキャンが完了すると screenshot_5 のように、デフォールトでは撮影(作成)日付降順にフォルダーが表示される。写真ファイルが持っている日付データを読んでいるようだ。
    この表示をお馴染みのフォルダー構造に変えるには、画面上部にあるツールアイコンの左から4つめ「フォルダーのツリー階層が表示されるように表示を設定」をクリックするとが出てくる。
    一度スキャンを完了しておけば、あとは写真(画像)を追加するたびに、データベースに追加される。
  9. screenshot_6
  10. デジカメからの取り込みは、デジカメをパソコンにUSB接続(カードリーダーからのとりこみでも同じ)する。接続して電源をONにすると大抵の場合そのカメラに付属していたソフトが立ち上がるが、これをすべて終了させ、Picasa を立ち上げる。
    画面の左上のツール・アイコンの「インポート」→「デバイスの選択」でリムーバブル・ドライブをクリックするとデジカメにつながり、デジカメに保存されている写真のサムネイルが表示される。(screenshot_6)
  11. screenshot_7
  12. 取り込む写真を選択して(連続して選択する場合は Shift キーを、とびとびで選択する場合は Ctrl キーを押しながら)、その画面の左下にある「選択したアイテムをインポート」ボタンをクリックすると screenshot_7 のようにインポート先(保存先)を聞いてくる画面がでるので、「参照」ボタンをクリックして保存先メイン・フォルダーを選ぶ。一番上の入力欄「これらの写真のフォルダー名を入力してください。」に、新しいフォルダー名(私の場合、090215 というような日付にしている)を入力するとサブホルダーとなり、下の「写真の保存場所」に、フルパスが表示される。
    「終了」ボタンをクリックするとインポートがはじまり、保存されたフォルダーは左のフォルダーツリーの一番上部に表示される。
  13. screenshot_8
  14. 取り込んだ写真を編集(広い意味のレタッチ)するには、サムネイルで表示されている写真をダブルクリックすると screenshot_8 のように、左に編集する項目が表示されるので、編集したい項目を選択する。


    screenshot_10screenshot_9例えば、写真の切り抜きをするときには、
    1. 切り抜きボタンをクリックする。
    2. 切り抜きしたい部分の左上のポイントをクリックして、そのまま右下にドラッグして大きさを決める。
      このとき切り取ったあとの写真の縦横比を下の選択ボックスにある 10X15 しておけば、イチデジで撮った写真の縦横比となる。
    3. screenshot_10 は切り抜きをした後の写真である。このようにすれば、大きいサイズで写真を撮りトリミングすれば拡大した写真にすることもできるようである。

    写真にテキストを表示する場合には、screenshot_12 screenshot_11
    1. screenshot_8 の画面で「テキスト」ボタンをクリックする。
    2. すると右の screenshot_11 のような画面になるので、テキストのフォントや大きさ、色などを指定して、画面上のテキストを表示したい位置にカーソルを置き、文字を入力する。日本語の場合、画面の左下ボックスに文字変換が表示される。
    3. テキストの位置などはあとで修正できるのでいろいろと試してみるとおもしろい。

    I'm Feeling Lucky ボタンをクリックするとコントラストや明るさを自動調整してくれるので便利である。
    その他にもいろいろな修正ができるので、いろいろと試してみればいいと思う。

  15. 次に、画像のサイズを小さくする方法について記しておきたい。
    ほとんどの方は、デジカメで写真を撮るときのサイズはかなり大きく設定されている。私の場合、イチデジでは 3008X2000 ピクセル(約2.7MB )で撮っている。このくらいの大きさで撮っていると先に紹介した写真の切り抜き(サイズが小さくなる)に耐えられる。
    ただ、写真をそのままメールで送ると一度に送れるメールの容量が制限されている(Gmail の場合20MB )ので、サイズを小さくしておきたい。
    ブログに載せる写真などは、幅700 ~ 800 ピクセルでいいと思う。これだと写真にもよるが、200 KB 程度になると思う。
  16.  screenshot_13
    1. 私は、ブログに載せるために Picasa で写真のサイズを圧縮するときは、サムネイル表示画面の下にあるツール・アイコンで「エクスポート」を選んでいる。
    2. ブログに載せる写真をクリックして「エクスポート」アイコンをクリックすると、右の screenshot_13 ような画面が出てくるので、保存するフォルダーを指定して、「画像のサイズオプション」で「サイズの変更」を選択し、私の場合 800 ピクセルを指定している。この数字は、画像の横幅を指定しているので、縦長の写真では 600 ピクセルにする。
    3. 画質は元の画質を保存する「自動」で「OK」を押すと、新しいフォルダーに 800X600 ピクセルにリサイズした写真が保存される。エクスポートは、複数枚の写真でも一度に保存できる。
      リサイズした写真は元に戻せないので、オリジナルとは異なるフォルダーに保存するのがよいだろう。
    4. (追記:2009/2/19)新しく作成したフォルダーにあるファイル名は、Renamin というソフトを使えば、一括してファイル名を変更できる。

  17.  このように保存した写真を送信するときは、サムネイル画面で送信する写真を選択し(複数OKである)、サムネイル表示画面の下にあるツール・アイコンで「メール」を選べばよい。screenshot_14
    1. 「メール」アイコンをクリックすると、右のようなポップアップ画面( screenshot_14 )が出てくる。
      Google のアカウントがない方は、「アカウント作成」をクリックして作っておけば、Google が提供する他のサービス(Web Album や自分向けのポータル画面を作る iGoogle など)を利用するにも便利である。
    2. 私は、最近は専ら Gmail を使っているので Gmail をクリックすると Gmail のアカウントを入力する画面が出てくるので、これを入力し Gmail にログインする。2回目からは省略できるようだ。
    3. screenshot_15
    4. ログインするとようやく写真を貼付してメールを送信するフォームが出てくる。
      普通のメールと同じように、複数の宛先を指定できるし、表題も変えられる。
      送信文も変更挿入できるし、送付する写真のファイル名が出ているので、その横に説明を挿入すればより親切である。
    5. ただ、ひとつ落とし穴がある。「ツール」→「オプション」→「メールアドレス」→「出力オプション」で、「元のサイズ」を事前に選択しておかないと、初期設定では 460x380 ピクセルぐらいになっているので、折角リサイズしておいても、460x380 ピクセルで送信されるので気をつけたい。
      元の大きなファイルからリサイズせずにメールをするときは、上の「出力オプション」で、たとえば 800 ピクセルを事前に選択しておくと、送信するファイル(写真)はリサイズして送信される。
    6. なお、ⅰで記したメールプログラムの設定もこのポップアップ画面で設定できる。
    7.  

  18. その他にも、Picasa には数多くの機能がある。
    このうち、写真を仲間内で共有する方法(ウェブアルバム)については、別の機会に記録しておきたいとおもう。


 この記録をまとめることで、今まで知らなかった Picasa の新しい機能を発見したり、進化していることを学習した。
ブログを書くことは、よい学習の機会である。

2008年5月 6日

壊れたJPEG.Fileの復元:デジカメ写真

 あまり起こって欲しくないことだが、NikonD70 で撮ったはずの写真が、読み取れないことが起こった。

 私が持っている Nikon のデジカメは コンデジのCoolpix880 も含めて、記憶メモリーは CompactFlash である。昔は主流だったが、今はSDカードが多いようだ。従って、SD の方が容量あたりの値段は安い。
 まあ、定期的にフォーマットを行えば、1GBの CompactFlash を持っておれば1泊のちょっとした旅行くらいでは、バシャバシャと撮ってもメモリーが足らなくなることはまずないので予備に 512MB 当たりを持っておれば十分である。

 連休の谷間に山小屋にいったときに撮った(つもりの) CompactFlash を自宅のPCにUSBでつないだカードリーダーで読んでみると、カメラのカウンターで130枚ほど撮った(つもりの)写真の前半分ほどが読み取れない。できはよくないと思うが、レンゲ畑で撮ったキチョウモンキチョウや梢の先でさえずるウグイスなどの写真が表示できない。エクスプローラーでフォルダーの中身をみると CompactFlash に取り込んでいる形跡はあるが、読み取れるファイル名は、例えば DSC_8981.JPG のようになっているが、読み取れないファイル名は、例えば DSC 8942.JpG のように、アンダーバー( _ ) が欠けたり、一部が小文字になっていたりしている。
 正常なファイル表示では、撮影年月日などのファイルの属性表示があるが、それらも欠けている。
 ファイルの名前の変更などを試みたが、拒否される。

 ほとんどあきらめていたのだが、それでも再フォーマットするのはやめて(全てファイルがなくなるので)、何か救済策はないものかとネットで探してみると復元できるらしいソフトがみつかった。株式会社Jungleというところがだしている「完全データ復元PRO2008」というソフトである。体験版があったので、ダウンロードして使ってみると、体験版ではファイル容量が 10k までのファイルでないと駄目である。私は、画質Fine、画像サイズ 3008x2000px で設定しているから、写真1枚は、約 3MB になる。体験版では、復元できない。買ったは使えないのではないかと少し不安であったが、思い切って製品版をダウンロード購入した。

クリックすると大きな写真になります  ダウンロードした圧縮ファイルは自己解凍ファイルとなっており展開はすこぶる簡単である。
 ウイザードに従って、 CompactFlash の表示できないファイルを指定し、復元を行うと3分の1ほどのファイルは表示できなかったが、レンゲ畑やウグイスの写真が表示された。枚数を気にせずシャッターを押しているから、同じようなカットの写真は沢山あるので助かった。復元した後のファイル内容をエクスプローラーでみるとスクリーンショットのように、写真の撮影日や時刻が少しおかしいが更新日時などが復元している。
 なお、読み取れなかったファイルの .JpG の表示はなおらなかったので、Rename というソフトを使ってファイル名を一括変換した。

 写真がなかったので、先日の<新緑の兵庫氷ノ山山麓鉢伏>エントリーには記載しなかったが、今回壊れた写真ファイルが復元できたので、UPしてみた。
(追記:2009/1/7)少し現象が異なるが、正月にNikon D70のセルフタイマーで撮った家族写真のPCへの取り込みができなくなった。
 通常、D70 の場合カメラ本体と USB 接続するか、compact flash reader で Picasa2 を使って画像をインポートする。この反応が全くない。エクスプローラーでフォルダーの中身をみると DSC というフォルダー名が見えるだけでファイルは一切表示されない。
 家族写真は、CanonIXY900IS のセルフタイマー(このカメラでは、セルフタイマーで連続して写真が撮れる)でバックアップをとってあったので諦めかけていたが、念のため「完全データ復元PRO2008」で復元できないか試してみると全ての写真が表示された。セルフタイマー以外の写真もあったので、家族に怒られなくてすんだ。ありがたいことです。
 原因ははっきりしないが、compact flash がいたずらしているのではないかと思われる。ときどき撮影中もカードを認識しなくなることがあった。新しいものを手に入れようかなと思っている。

2008年3月11日

MT用フォトサムネイラーのインストール

 このブログに 2005年3月から掲載してきた種々雑多な写真も結構な量になってきた。これらの写真をカテゴリー別にアルバムにしたいと、ブログのタイトルなどで使っている Sothink SWF Quicker という Flash 作成ソフトのテンプレート利用も考えてきたが、日本語対応ができないなど意図したとおりにできないので諦めていた。

 写真のアルバムは、DIY作品集で実現しているが、新しいエントリーをあげるたびに修正しなければならないなど結構面倒な作業である。サムネイルに載せる写真を選択できるのは、いい点であるが。

 Flash カレンダーや Flash 天気予報を利用させていただいている Kinarie&May さん にMT用フォトサムネイラーというエントリーの中の画像ファイルをサムネイルで表示する Flash プラグインがある。前から気になっていたが、トライする機会がないままになっていた。今回、試してみると思い通りのインストールができたので、注意点などを記録として残しておきたい。

 次のサムネイルは、私のブログでカテゴリーを Gardening として分類しているエントリーに掲載されている写真である。下の << Prev ボタンをクリックすると日付を遡って見ることができる。サムネイルをクリックすると該当するエントリーが表示される。サムネイルに戻る場合は、ブラウザーの戻るボタンを使う。

   


 インストールの手順は、Kinarie&May さんのMT用フォトサムネイラー1.20 に親切に書いてある。
 以下は、注意点。
  • サムネイルされる写真は、HTMLに、<"img","src" >で指定される .jpg 写真である。いずれも小文字でなければならない。Picasa2 でエクスポートした写真は、大文字の .JPG となりサムネイルされないので要注意である。
  • テンプレートの新規作成で作成した xml ファイルは、作成した blog のルートフォルダーに保存される。ダウンロードしたphoto_thumbnailer120.zip を解凍してできる photo_thumbnailer120.swf ファイルは、同じフォルダーに置けばよい。
  • カテゴリー別にサムネイルを作る場合は、 xml ファイルの中で、<MTEntries category="004Gardening" lastn="999"> のようにするが、category の名前は、ブログ管理画面のカテゴリー名と一致させる必要がある。なお、サブカテゴリーも指定できる。私の場合、ソートのためにつけていた頭3桁の数字を忘れていたので、当初上手くいかなかった。
  • いくつかのカテゴリーでサムネイル集を作成する場合は、出力名を変えた xml ファイルをいくつか作ればOKである。

 このプラグインを応用して、私のサイトで運営している友達のブログの写真集とかのようなカテゴリー別のサムネイル集を作成していきたいと考えている。
 Kinarie&May さん Thanks a lot !!

(追記:2008/3/12) 私のサイトで運営している Studio YAMAKO はプロ級の腕前の YAMAKO が撮った趣味の蝶の写真が中心である。この蝶の写真のサムネイルを MT用フォトサムネイラー1.20 で作成してみました。右サイドメニューの Studio YAMAKO をクリックしてみてください。素晴らしい写真集がご覧になれます。

(追記:2008/3/13)サムネイルされる写真の拡張子は小文字の jpg でなければならない。ブログに写真を掲載するには Picasa2 でデジカメ写真を整理しエクスポートするのが便利であるが、拡張子が大文字の JPG となる。そのため、MTで写真ファイルをアップする前に該当するフォルダーの写真ファイルを Renamin.exe で拡張子を小文字の jpg としなければならない。ただし、この逆手をとって、サムネイルに載せたい写真だけ、小文字の jpg とする手もあるが、サーバーとエントリーのファイル名を変えねばならない。 

2007年12月30日

隠居、システム・ディスクの交換に挑戦する

 年賀状を作成するなどでパソコンの便利さを感じる年末になって、パソコンの立ちあがりで、初めて経験する Warning が出るようになった。ハードディスクが持っている機能、SMART (Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)からのメッセージである。 ただ、私のパソコンに出たメッセージはWikpedia などで解説されているようなものではなく、以下のような Warning である。
SMART Failure Predicted on Primary Master :Maxtor 6Y160P0
Warning :Immediately back-up your data and replace your hard disk drive, A Failure may be imminent.

 どうやら、OS:WindowsXP をインストールしている自作PCでパーティションを128GBと32GBに分けて使っているディスクが「まもなくご臨終ですよ」との警告らしい。記録がないのではっきりしないが、このディスクの年齢は多分5年以上になる。そういえば、パソコンの立ちあがりが遅いし、MP3ファイルの再生で音割れがしたりする。

 ハードディスク(HDD)の増設は何回もしているが、システム・ディスクの交換はしたことがない。Web search してみると、システム・ディスクの交換事例の紹介は意外に少ない。IT関係の仕事をしておられると思われる方の「ラーメン雑記帳inMTO」のブログに記載されている方法が私のような初心者には簡単そうに思えたので、ここで紹介されている  Acronis True Image を使って、挑戦してみることにした。

 新しい内蔵ハードディスク(HDD)と先に紹介されているAcronis True Image Personal 2を量販店に探しに行った。外付けHDDは最近USB接続で簡単に増設できるので沢山陳列されているが、内蔵HDDの在庫は少ない。しかし、驚くほど安くなった。パソコンを弄り始めたころには、パソコンのディスクは1MB240円くらいした。今回求めた BUFFALO 内蔵HDD 250GBは14,000円 だった。計算すると4000分の1以下になっている。おまけに、Acronis True Image LE などのソフトまでついている。どうやら Acronis True Image Personal 2(¥1980) の限定版らしい。
 私の場合特殊かもしれないが、備忘録的に試行錯誤した経験を書き留めておくことにしたい。
  1. システム・パーティションにはOS関連だけではなく、いろいろなデータ・ファイルが入り込んでいて、使用領域が大きくなっていたので、OSとは関連なさそうなフォルダーを cut&paste で外付けHDDに移動した。
  2. システム・パーティション部分のディスクを綺麗にするために、「アクセサリー」→「システムツール」→「ディスクデフラグ」を実施した。今まで一度もしたことがない。時間がかかるとは聞いていたが、34GBを完了するのに9時間ほど要した。パソコンを立ち上げたまま、年末の買い物にはつきあえたが、その間にHDDが逝ってしまうのではないかと心配だった。結果は断片化されたファイルが整理されたようで、3GBていど圧縮された。
  3. 幸い外付けディスクに50GBくらいの余裕があったので、BUFFALO 内蔵HDD 250GBについていたCDにある Acronis Disk Director (自動起動では現れなくて、エクスプローラでCDのなかのファイルをのぞきに行くと、.exeファイルがある)で、パーティションを切り、そこへ True Image LE でシステム・パーティションのイメージ・ファイルを作成し保存した。どちらのソフトも丁寧なウィザードがあるので、使うのには問題はない。ただし、保存は圧縮しながら行うので、4時間くらいかかった。
  4. そのような準備をしたうえで、警告のでているディスクを外し、新しいディスクを取り付けた。そのディスクに、WindowsXP をインストールする段階でつまずいた。インストールするXPのディスクは、Windows2000のアップグレード版であることを忘れていた。それで操作を間違ったのか、"Press A key to reboot" という表示が出て、A キーを押してもインストール・ディスクが認識されない。もう1台のPCで、Web search をしてみたが、原因がよくわからない。CMOSクリアに望みがありそうだったので、マザーボードの CMOS checksum errorのときに交換した内蔵ボタン電池を外して、風呂に入るなどして1時間おいて再度試行してみたが、BIOSでカレンダーや時刻表示を訂正しなければならないだけで、同じ状況であった。
  5. CD-ROMドライブを、BIOS の boot sequence で Floppy→IDE Disk の次の3番目にしていたが、これを1番目に上げるとようやくインストール・ディスクを認識してくれた。(作業が完了した後で、BIOS の boot sequence を元に戻しておく必要がある) 年寄りの呆けた頭では、すぐに新しい試みができないらしい。今度は、Windows2000 を最低限だけ先にインストールし(途中で聞いてくるディスク・パーティションは、50GBに設定)、続いて WindowsXP をインストールすると今度は上手くいった。この時点では、画面は北海道美瑛のような XP default の画面である。
  6. 先ほどのシステム・ディスク イメージファイルを保存している外付けディスクをUSB接続し、インターネット家庭内Lanケーブルをつないだ。 True Image LE を新しい C:ドライブにインストールし、イメージの復元ウィザードにしたがって、新しいディスクに復元するとディスク交換前の状態に復元した。この作業中は、画面に残り時間が出るが、1時間15分くらいから減ると思うとまた残り時間が増える状況であったが、3時間ほどで完了した。元のディスクトップの背景画面(先日、奥日光に行ったときに撮った湯ノ湖畔の雪景色)に戻ったときは、危うく涙が出そうになった。歳をとって涙もろくなっているせいもあるが。時間はいつもはとっくに寝ている0時を廻っていた。
  7. 翌朝、新しいディスクの未割り当て領域(およそ190GB)を2つに分けた論理デスクにした。今後のことも考えて、システム・パーティション部分の肥大化は避けようと思う。


 元通りになったパソコンは、立ちあがりも早くなり、MP3ファイル再生の音割れもなくなった。HDDへのアクセス音もなく静かになった。これで、安心して年を越せるというものだ。
BUFFALO HD-H250FB/M 3.5インチUltraATA内蔵HDD7200rpm
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2007年8月19日

真夏の東山東福寺

 五山の送り火を見た翌朝、折角京都に来たので臨済宗の大本山、東山の東福寺を訪れた。開門9時に到着、生垣を掃除していた人に駐車場の場所を尋ねたところ、境内の中の禅堂前スペースに停めてもいいらしい。無料である。紅葉で有名なこの寺には、こんな暑い真夏に訪れる人は少ないらしい。朝9時というのに、気温は30度を超えている。駐車場は無料だが、紅葉で有名な通天橋から開山堂への拝観と方丈の庭を見るには、別々の拝観料(各400円)が必要である。
クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 通天橋から開山堂への廊下両側は楓がほとんどなので、紅葉の時期には見事に違いない。真夏の太陽が照りつける開山堂前の庭は枯山水と池のある庭とが同居している。


クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 僧侶の住居である方丈も拝観した。真夏の太陽に、苔も赤茶けていた。拝観料を徴収しているおばさんの話では、今の時期でも雨の後は綺麗らしい。廊下に腰掛けたまま南庭の枯山水を眺めている人が多い。よい涼みである。方丈を出て、三門あたりをぶらつくと三門の向こうの夏空にジェット雲が筋を描いていた。そばの蓮池ににはシオヤトンボが花の時期が終わった蓮に止まっていた。
京都・奈良私的観光地図に掲載