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2012年2月27日

隠居のDIY:(続)2X4 を使ったプラレール列車収納棚


 1月に作ったプラレール列車収納棚だけでは、孫が持っているプラレール列車は収まりきれなかったので、前の半分の大きさの収納棚を作ってやった。
 前回の反省も踏まえて、列車を並べる下にはレールを作ったほうがよさそうだった。プラレールの直線レールを貼り付ければ、もっとも簡単そうである。必要な本数を調べると、長さ45cmのものが 36 本必要である。値段を調べると 4 本入が¥300くらいなので、2700 円くらいの投資である。元の材料は、1 x 4 6 フィートが2本で済むから、それに比べれば高すぎる。

 それで、レールの幅に合わせて溝を掘ることにした。ルーターを使うと手間はかかるが、簡単に掘ることができた。プラレールのレール溝は幅7.5mmなので、ルータの先に径 8mm の直線ビットをつけて深さ 3mm にしてプラレールのレール幅に合わせて、棚板1枚につき4本の溝(幅38mmのレール2本分)を掘った。溝を掘るときに、クランプの位置を変えるのが面倒なくらいで、それほど面倒なことはない。

 後は、このようにして溝を掘った長さ 90cm の棚板9枚(底は 2 x 4) を、長さ 120cm の立板に前回と同じように、コースレッドでとめた。コースレッドの頭を隠すために、ダボ穴を掘り、ダボで穴を埋めたのは前回同様である。実は、コースレッドを使わずに、木ダボだけで接続しようと試みたが、素人細工では正確に幅を合わせ、90度に接続することは、なかなか難しいことが分かったので諦めた。
 前に作った棚の高さは、底板の厚さを勘定に入れていたが、今回はそのことを忘れていたので、高さが違ってしまった。簡単でもいいから、寸法図は残しおくべきだった。まあ、機能としては問題ないからよしとさせてもらおう。

用意した材料は、次のようなもので、¥500たらずでそろった。
  • 長さ 450mm の 1x4 8枚
  • 長さ 1200mm の 1x4 2枚
  • 長さ 450mm の 2x4 1枚:一番下の棚に使う
  • 細めの 35mmコーススレッド(木ねじ) 40 本ほど
  • 径 8mm 長さ 30mm の木ダボ 20個ほど 袋に100個ほど入って売っていた


 使った工具は以下のものである。


ルータで溝を掘る;クリックすると大きな写真になります コーナークランプを使う;クリックすると大きな写真になります 完成図;クリックすると大きな写真になります 完成図;クリックすると大きな写真になります
ルータで溝を掘る。トリマーより力があるので、このような作業はルータの方がいい。削り後は、研磨材で磨く必要がある。 棚板を立て板に接続するときには、コーナークランプを使った。より正確に接続することができる。 完成図。はじめの棚板の半分の幅である。高さが少し低い。 完成図:溝のない前回の棚に比べると並べやすくなっている。




2012年1月24日

隠居のDIY:2X4 を使ったプラレール列車収納棚


 娘の子供たちは、誰の影響か無類の「鉄ちゃん」である。男の子二人なので、誕生日とか何かの記念日に買ったり、もらったプラレールがアチラコチラに散らばっていたり、プラスティックの収納容器に、雑然と放り込まれている。
 片付けに愚痴をこぼす娘から、ウェブで見つけた見本をプリントしてきて、収納棚を作って欲しいとの要望があった。そんなに難しくはなさそうだ。

 写真では横板を2X4 材(厚さ 38mm)を使っているが、プラスティックの玩具電車を載せるだけなので1X4 (厚さ 18mm)で十分のように思われた。1X4 材(90 x 1830mm)を6 枚買ってきて、買い置きの 2X4 材とで作ることにした。

 作業は極めて簡単である。用意する材料は、次のようなもので、¥2000 たらずでそろった。
  • 長さ 900mm の 1x4 8枚
  • 長さ 1200mm の 1x4 2枚
  • 長さ 900mm の 2x4 1枚:一番下の棚に使う
  • 細めの 35mmコーススレッド(木ねじ) 40 本ほど
  • 径 8mm の丸棒 50cm ほど

 作業は、1X4 と2x4 を上の寸法に切断し、コーススレッドで組み上げるだけであるが、コーススレッドの頭を隠したかったので、コーススレッドを打つ部分を、径 8mm のダボ穴用のドリルで穴を開け、コーススレッドをねじ込んだあと、径 8mm の丸棒を打ち込んで手鋸で切り取った。この作業が最も時間を使う作業であったが、先に位置決めをして(鉛筆で印をつけて)ダボ穴を掘ったので、コーススレッドをねじ込む作業は楽になった。

 なお、使った工具は以下のものである。

 棚の幅は、2X4 の幅 89mm であるから、プラレールの車体は2列で収納できる。 各棚には、プラレールの直線レールを敷いた方が、車体は落ち着くだろう。ただし、70本ほどの直線レールが必要である。

DSC_0010.JPG
 作って早速持って行くと、孫たちは喜喜としてプラレールの列車を収納をしていたが、すべてが収まりそうにない。全部収めようとすると、この収納棚の半分くらいのものを追加して作らなければならないだろう。
 ただ、壁に立てかけているので、転倒防止の工夫がいるようだ。

  
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2010年6月15日

隠居のDIY:山小屋で、カッコウを聞きながら、2x4で作った棚の組み立てと床下物置きへの入口を改修する


 30年前くらいから山小屋 H?tte Hachi の玄関に置いていたスチール製の棚(W180xH180xD45cm) が一部が錆びて汚くなってきていた。棚があるからとほとんど使うことのない雑多なものを置く場所にもなっていた。
 雑多なものを整理することが目的ではあるが、パートナーがスチール製の棚を自宅の物置きに再使用するというので、その処分も決まった。そのあとに半分ほどの大きさの木製棚(W74xH182xD114cm) を作ることにした。

 ステーションワゴンで運び易いように、柱・桟・棚を別々に作製し現地で組み合わせることにした。材料は求めやすく、細工のし易い 2x4材 を使うことにした。
 2x4材は寸法が決まっているので細工はし易いが、多少歪んでいたりする。この歪みを修正しながら接合するには、経験的にボルトとナットを使うのが、最も強度が強くなる。
 ナットには、径6mmのボルトで接合できるように鬼目ナットを受け側に埋め込んだ。鬼目ナット埋込み用の下穴は、指示されている径のドリルを使わないと緩んだり埋込みにくくなる。種類にもよるが、径6mmの木工用鬼目ナットの場合、8.6mm~9mm のドリルを使う。
 組み合わせる時にボルトの頭が飛び出ないように、座掘錐で穴を開けておく。このとき、先にボルトを通す貫通穴を開けてしまうと作業がやりにくくなるので、必ず座掘を先にするようにしたい。また、鬼目ナットを埋め込む位置は、ドリル用の貫通穴を開けるときと同時に作業した方がよい。径6mm のボルトを通す穴を開けるときに、余裕をみて 9mm のドリルを使えばうまくいくようである。
 そのようにして部品を作っていくと、現地ではインパクトドライバーの先にボルト用のソケットをつけてボルトを締めるだけで組み上がる。
 あとは、棚部分に 1x4材を棚の幅にあわせて切断し、桟の上に並べて部分的に木ねじで留めた。室内で利用するので、塗装は省略した。
 旧の棚に置いていたストーブ・風呂用に使う灯油ポリ容器は、ホームセンターに安く売ってる金属製のタンクに置き換える予定である。 

材料の木取り;クリックすると大きな写真になります鬼目ナットを埋め込む;クリックすると大きな写真になります組みあがった棚;クリックすると大きな写真になります
2x4材で作った枠の木鬼目ナットを埋め込む組みあがった棚


  =床下への入口;クリックすると大きな写真になります  棚はできたが幅を狭くし、棚板も減らしたので、今まで収納していた工事用の金具などを置く場所がなくなった。そのようなときには、床下に収納することにしている。山小屋H?tte Hachiは、かなりの傾斜地に建っているので、床下は高いところで大人が立てるくらいの高さがある。
 床下へ出入り口は、山小屋を建てた当初からフロアの隅の一部 90cm 四方を切取り開けたり閉めたりできるようにしていた。この出入口の蓋が痛んで隙間風が入る状況になっていた。これを改善するために、パートナーが求めていた床下収納ボックス用のアルミ枠(62x62cm) を使って修理した。新たな蓋はトイレ・洗面所の床を張り替えた時のフロア材が残っていたので、これを使った。
 これですっきりとしたので、次回にでも床下を片づけたいと思っている。

カッコウ;クリックすると大きな写真になります 作業に行ったのは、6月の12・13日であったが、13日から梅雨入りしてしまった。幸い二日目の作業は室内作業だったので助かったが、野鳥撮影をするチャンスはあまりなかった。
 二日にわたって、ここ2~30年間聞くことのなかったカッコウが鳴いていた。作業をしている遙か向こうの電線に見かけないキジバトくらいの鳥が留まったので、周章ててΣAPO 120-400mmで写真収めた。
 あまり鮮明に撮れていない写真を自宅のパソコンでトリミングして確認すると、なんとカッコウである。
 小宮輝之さんの【日本の野鳥】には夏鳥として、以下の記述がある。
平地から山地のアシ原や畑、高原のカラマツ林など明るい場所に多い。繁殖期のおすは樹上や電線にとまったり、飛びながら大きな声でカッコウと鳴く。
H?tte Hachi近くにも戻ってきているようなので、今度はデジスコで狙ってみたいと思っている。
 山小屋には、隠居の遊び対象がいっぱい転がっている。

2009年12月 5日

隠居のDIY:2X4 材で棚を製作する

 パートナーと続けている山小屋H?tte Hachi のリフォームは、今トイレ・洗面所あたりになっている。 だいぶ傷んできた洗面所の床の張替をパートナーが企てた。
 この洗面所は、狭いH?tte Hachi では浴室への脱衣所にもなっている。ここに、長い間使ったことのない洗濯機が置いてあり、その上にプラスティックの籠をおいて脱衣籠にしていた。床を張り替えるのを機会に、この洗濯機を処分し、その場所に脱衣を主目的とする棚を作ることにした。こちらは私の担当である。
 棚はホームセンターあたりで、リーズナブルな価格で体裁のいいものを売っているが、山小屋らしく2X4 材で製作してみることにした。自分で作れば、サイズも場所に合わせることができる。

 今回もできるかぎりねじくぎなどの金属類を使わないことにした。簡単な設計図Excel で描いた。 2X4 4本をそのまま柱として、2X2 と 1X4 を接合して枠組みを作り、棚板は 1X4 で、すのこ状に作ってはめ込むことにした。
ホゾ穴用テンプレート:クリックすると大きな写真になりますホゾとホゾ穴ポニーのパイプクランプ:クリックすると大きな写真になります組み上がった棚:クリックすると大きな写真になります

 柱となる 2X4 と 2X2 との接合は、前に書斎用のワゴンを作ったときに学習したホゾ組にした。 2X4 側にホゾ穴を掘り、 2X2 にホゾを作った。深さ 30mm のホゾ穴をトリマーで掘ることにした。穴を掘るためのテンプレートは電気コンセント用のアルミ製の外蓋で作っていた。このテンプレートを使うと、ホゾ穴の大きさは W26xD21XH30mm となる。
 このとき一気にトリマーに取り付けるストレート・ビットを 30mm にするとトリマーを動かすのは困難である。ビットの先をまず 15mm ぐらい出して掘り、2度目に 30mm にすると楽であった。ただ、トリマーで木を掘る作業は金属的な騒音が出るので、家内には評判が良くない。ホゾ穴の位置は、多少右左・上下にずれたりするので、そのときはホゾを作るときに調整し、ホゾとホゾ穴のセットに番号を書いておく方がよい。
 2X4 と 1X4 との接合は、大入れでした。大入れの凹側は、電動ノコの刃が出る部分を15mm として、2X4 に切れ込みを入れノミですくった。
 最終的な接合には、凹側に木工ボンドをたらし込んでクランプで締め付けた。クランプは、以前に自作していたボルト製のものと、ポニーのパイプクランプを使った。寸法の大きな作品では有用である。このとき、接合がきちんと直角に保たれていることを確認することは重要である。油断をするとできあがった作品が寸法はきちんとあっていても、菱形に歪んでしまう。
 クランプで締め付けると木工ボンドがあふれ出てくるので、水をぬらしたウエスで拭き取っておいた。ボンドがついたままだと塗料のオイルステインが弾かれてしまうのだ。
 できあがった棚の大きさは、W800xD400XH1830mm となった。私の車マーク?のステーションワゴンには、なんとかきりきり収まった。

 12月3・4日、本命の洗面所の床の張り替えに出かけた。35年余り使ってぎしぎしと傷んだ床材を剥がし、錆び付いて抜けない釘をデスクグラインダーで削ったり、傷んだ根太の補強は、パートナーがしてくれた。寸法にあった根太を 2X4 材から切り出す役目は私である。冬の到来を告げる北風と冷たい雨が降り続いた。雨をよけて狭い玄関ポーチの下での作業となった。
 翌日、早朝まで降り続いた雨もあがり、青空も少し覗いたが寒い。氷ノ山の頂上付近は、雪化粧をしている。
 朝から、ならの集成フローリング材を貼った。洗面台の下の水道管や配水管用のくりぬきや切り込みを入れるのに手間取った。また、浴室への入り口あたりの寸法あわせにも時間をとられたが、なんとか3時過ぎには張り替えが終わった。
 車に積んだままだった棚を運び入れるとこれがどうしても入らない。狭い場所で、回転をさせようとすると長方形の対角線の長さのスペースが必要なのだ。仕方なく、棚の上下をドアの高さまで切りつめるとなんとか収まってくれた。上下に脚を出した作りにしていたので助かった。いい学習をさせてもらった。

  新しい床にツートンの棚を置いてみるとなかなか様になる。日が暮れる5時過ぎまで、冬支度に働いた。温め治した風呂に入って汚れを落とした。新しい脱衣所は気持ちがいい。腰板を貼ってきれいになったトイレとつづきの洗面所あたりが、H?tte Hachiのなかでいちばん綺麗になった。
洗面所床の根太:クリックすると大きな写真になります新しい床:入り口側;クリックすると大きな写真になります新しい床:浴室入り口側新しい棚

 35年あまり経った山小屋には、DIY の材料はいっぱい転がっている。次は何をしようかが、帰りの車の話題である。

2009年4月19日

隠居のDIY:山小屋にミニ・デッキを作る

 2004年春に仕事から完全にリタイアしたあと、庭にプロに造ってもらったウッドデッキの堅い端材を切るのに丸のこを買ったのをきっかけに、DIY にはまった。

 友人と共同で所有している山小屋( Hutte Hachi と勝手に名前をつけているが)には、DIY することは五万とある。
 ただ、ここで何かものを作ろうとしても、作業をする適切な場所がない。屋外にテーブルでも置いて、小鳥の声を聴きながらお茶をするにも、傾斜地の土の上では落ち着かない。
 それで、小屋の横に小さなデッキを作ることにした。始めたのは、2005年の春である。先日、4年越しで一応完成したので記録として残しておきたい。

 ドゥーパ!の雑誌「手作りガーデンエクステリア」などを参考に、W360 x D180 x H20-50 のミニ・デッキを目指した。
 これぐらいの大きさなら、2 x 4 材を組み合わせれば手作りができるはずであると思ったからである。それに、長さ6フィートの 2 X 材なら私のステーションワゴンで運ぶことができる。束柱基礎:クリックすると大きな写真になります
 先ず、傾斜地に長方形で水平となるデッキを乗せるための束柱の基礎を作ることにしたが、これがなかなか難しい。6本の束柱のための基礎を置く場所は、地面が柔らかいので 30cm 四方くらいにスコップで穴を掘り小石をひろってきてモルタルを注いで突き固め、その上にコンクリート製の基礎石を置いた。
基礎石と束柱との接合は、シンプソン金具(ポストベース)を使った。
束柱の高さを水平にするために、使わなくなったスキーのストックを地面にさして、水平器で測りながら水糸を張り、基礎からの高さに合わせて、 4 x 4 を切断した。 4 x 4 を丸のこで切断するときは丸刃の深さが 90mm までとどかないので一回では切れない。
 もう一つの問題は、長方形の直角をだすことである。そばの小屋の壁から曲尺を使って直角になるように水糸を張った。あとでプロに教わった方法であるが、ロープか何かで各辺 3:4:5 の長さの三角形を作れば良かったのである。ピタゴラスの定理に、a? +b? = c? とあるのを思い出した。

根太をとりつけ:クリックすると大きな写真になります そこまで作るのに一人で何回か小屋に通った。山小屋での独り寝はあまりにも静かすぎて、ちょっとした物音に敏感となる。熊の出没も聞いている。もちろん積雪のある 12月から 3月までは工事ができない。その他に急を要する DIY がはいったりして、束柱だけ立てて3年あまり工事を中断していた。
昨年の秋になって、ようやく再開できるようになった。
 立ててから3年余り経って少し揺れている束柱に、当初買い込んでいた 2 x 6 を根太としてシンプソン金具を使ってとりつけた。そこまで工事した時点で雪の季節になったので中断していた。

コースレッドで締め付け:クリックすると大きな写真になります完成したミニデッキ:クリックすると大きな写真になります 雪も融けたのでパートナーを誘って、デッキの仕上げを目指して4月16・17日とでかけた。車には、デッキに張る 2 x 4 6フィートを 30 本積んだ。
あいにく霧雨がときどき降ったが、工事を再開することができた。到着した日の午後は、根太の上に、30本の 2 x 4 を並べ防腐用のオイルスティンを塗布した。
翌日は幸い天気が回復傾向となった。傾斜の低い(したがって束柱が高い)側から、順番に一枚ずつ 75mm のコースレッドを打ち込んでいった。コースレッドで打ち込んでおけば、のちのち板を張り替えるときには楽であろう。板の間隔は、厚さ 5mm のベニア板をスペーサーとして使った。コースレッドの締め付けは、インパクトドライバーで大丈夫と思っていたが、案外硬いので、力のあるAC電源ドライバーでほとんど締めた。それだけでは、コースレッドの頭が材に沈まないので、その部分だけインパクトドライバーを使用した。山の中なので、インパクトの高い音も周りを気にしなくてすむ。
 正確に作ったつもりの枠だったが、水平はなんとか保たれているものの長方形の直角が少し狂っていて、板の間隔を少し変えながら取り付けた。パートナーにその話をすると素人の作品だから許される範囲と慰めてくれた。

 午後3時頃を過ぎて、ようやくできあがった。早速、パートナーが淹れてくれたコーヒーを、まだ谷間に雪が残っている氷ノ山を眺め、ウグイスとシジュウカラの鳴き声を聴きながらすすった。うん、なかなかいいな!と一人満悦した。
これで、いろいろなものを作る作業場はできたので、山小屋に行く楽しみも増えてきた。
小屋の裏には、建築当初あったテラスが屋根から滑り落ちる雪の重みで壊れてしまっている。これをプロに頼んでブロックを積んでもらい、上部に取り外しのできるデッキを作る予定もある。
 連休中に泊まる予定になっている建築家の娘が、どのような評価をくだすかは不安であるが。



DIY作品集に収載

 

2009年3月16日

隠居のDIY:ガーデン・テーブルのリフォーム

クリックすると大きな写真になります 2004年の秋頃に我が庭で唯一本背の高い木である枝垂れ梅の下に、幹を囲む形でテーブルを作った。
 2X4 で作った 2 つのソーホースの上に、1X6 を並べたつくりである。幹の部分と周囲は、ジグソーで曲線切りをしている。ボルトと鬼目ナットを使って組み立てられるようにしている。
 作った当初は、無垢の木目は格好良かったが、風雨にさらされているうちに、黒ずんでしまった。
 先日、枝垂れ梅の花の時期が終わりかけたのを待って、夏になると枝葉が茂るのと伸びすぎになるので、素人植木屋であるが、剪定をした。そのとき、脚立を立てるのにテーブルが邪魔になるのでとりはずし、家庭用の高圧洗浄機 ケルヒャーK-2.01 で掃除したことは前回のエントリーで記録した。
クリックすると大きな写真になります ケルヒャーで掃除したあとは、ホームセンターで見つけたベルテックスサンドという研磨パッドで擦るとペンキが塗れるぐらい汚れが落ちた。

 もう少し小さくして欲しいという家内の要望を入れて、周囲を楕円形に縮小することにした。円は中心をビスで留めた細い針金の先に鉛筆をつけて描き、ジグソウで切りつめた。
 テーブルとなる 1X6 板は木ねじで垂木に留めていた。そのネジの頭を丸棒を埋めて隠していたが、それも古くなっていくつかとれていたのも修理した。

形を変えたテーブル:クリックすると大きな写真になります 再度、バラして白い水性ペイントを塗装した。少し前に作ったイーゼル風額縁プランタ置きと同じ色である。
 再度組み立てて、枝垂れ梅の下に置いてみると、以前とは少し異なった雰囲気になった。今朝見ると、鳥が早速糞を落としていたが。



DIY作品集に収載

 

2007年2月28日

隠居のDIY:フラワースタンド

 ホームセンターの園芸売り場に木製の洒落たフラワースタンドがあったので、真似して作ってみることにした。はしご状で真ん中で折れるようにしているつくりはごく簡単である。6フイートの1X2材を5本とローズアーチを作ったときの端材を使うことにした。難しい部分はほとんどない。ちょっと手間がかかったのは、地面につく脚の部分に角度をつける、折れ曲がる部分に丁番をつけるための彫り込みをいれるといったことと、横板を地面と水平になるように角度をつけて取り付けることぐらいである。
 同じものを2つ作り、ローズアーチを作ったときに余っていたパステルグリーンの水性ペンキを塗った。家内が、2月のガーデニング教室で作ってきたハートの形をしたハンギングを飾ってみた。

2006年9月12日

木製プランタ第二作

クリックすると大きな写真になります。 前のエントリーで、ビスケットジョイナーを使って2X4を3枚平継ぎ(芋継ぎ)した経験を記載した。作成した2X12を使って、ローズアーチの片方の根元に置くプランタを作った。コーナーの継ぎ手は、今回変形相欠け継ぎで接合した。もともとは2X4を3枚平継ぎしているので、そのうちの1枚あるいは2枚部分を相互に切り欠き(凹凸)を入れれば組み手ができる。切りとりは丸鋸定規アジャスティを当ててBOSCHジグソーで行った。凹の場合は、ジグソーの刃が入るように切り取るコーナーにドリルで穴を開けた。2X4は規格品なので幅が均一であるので凹凸の組み手はきっちり収まった。ただし、ジグソーの直線切りは丸のこほど正確ではない。木箱の底は、第一作と同様にステンレスの網をはり、その上にプロが作ったウッドデッキの余りのウリン材(アイアンウッド)に径20mmの穴をドリルソーで開けた板を張った。ずいぶん重くなってしまった。塗装は前の水性ペンキ(パステル・グリーン)がなくなったので同じホームセンターに買いに行ったが、同じ色のものがない。仕方なく似た色の若草色で塗装したが微妙に色が違うようだ。1ヶ月も経っていないのに、そんなに簡単に商品を変えないで欲しいものだ。
 脚は第一作と同じように、L字型のアルミ角材をディスクグラインダに金属切断砥石をつけて切断して作った。これで無用の長物で転がっていたアルミ材を有効に活用できた。木箱につけるためのねじ穴は前回と同じ方法である。手製プランタを置く地面は、昨夏プロが張ったテラコッタ・タイルとジェラストーンなのでキズが付かないようにゴムで保護した。このゴムはホームセンタのゴム素材売り場で見つけた。L字型で内側に接着剤がついている。これをのこぎりで25mmの長さに切って、重さに耐えられるようにL字型アルミからゴム部分が1.5mm出る程度にタッピング・ネジで留めた。はみ出たネジは、ディスクグラインダでカットした。これで多分ぐらつかずキズはつかないと思うが、実際に土を入れて見ないとわからない。
 植えるつるバラの苗はまだ決めかねている。ほんとは地植がいいのだろうが、庭の改造で土が露出している部分が少なくなっている。なんとか上手く育って欲しいと今からバラの育て方の勉強である。元気な間に、ローズのアーチを見ることができるだろうか。

2005年8月31日

Before After(ガレージ等)

 道路から見て右半分の庭のリフォームは、1昨年に実施した。この右半分は、隣家が接近しているものの一応南面であり、和室・リビングに接している。30歳代のはじめに、冗談で申し込んだ抽選で当たったこの地域にしては珍しく小さな区画に、蓄えも全くなしに借金をしまくってようやく家を建てた。勿論、庭のつくりに投じる余裕は全くなく、安価に手に入った庭木やもらいもののさつき・つつじなどを手当たり次第に植えた。築後30年経って、退職金の一部で、家内の念願であった庭の改造をした。雑草とりと蚊の攻撃を避けるために、リビングの続きにはウッドデッキを作り、和室の前の小さな庭には、ジェラストーンや畳石を敷き、みす垣と枕木をあしらった和洋風の庭になった。このウッドデッキでは、孫家族がきたときなどに、七輪で炉端焼風BBQを楽しんでいる。また、改造時に残したしだれ梅の下に、幹を囲むテーブルを作ったのは、すでに記したとおりである。 
クリックすると大きな写真になります そのしだれ梅に並んで植わっている薄いピンクの百日紅は、工事をしてくれた元植木屋さんのアドバイスで枝を切らずにおいたら今年は桜のようにきれいに咲いた。
今回は、私が完全にリタイアしたのを機会に、庭の左半分の改造を目論んだ。門塀の改造、狭溢化したガレージの拡大と納屋兼工房を作ることが目的である。狭い土地の100%活用を目指した。改造の大部分のガレージの土間や門塀のブロック積みやモルタル塗り、アルミの屋根・テラスはプロにお願いをし、DIYで挑戦できる部分を残した。納屋兼工房はテラスだけ組んでもらい、あとは自分で囲いや棚製作などをすることにした。
クリックすると大きな写真になります 左の写真は、Beforeのガレージと門塀である。ガレージの屋根に夏になると赤い花をつけたのうぜんかづらや表札の上に覆い被さったジャスミンなどの植栽は、名残惜しかったが始末することにした。
 また、1昨年の改造時に建築時のままにしていた道路沿いの低い土止め壁をプロにモルタル塗りで基礎を作ってもらい、その上に、ドューパに紹介されていた特殊な接着剤で薄いレンガを貼ることにした。

クリックすると大きくなります (After写真1) ガレージを1.5mほど道路側から奥に下げたので、リフォーム後は、門塀あたりが広い感じとなった。物理上のスペースでは、普通乗用車も駐車できるはずであるが、軽自動車しか無理である。土間には、右側の庭とデザイン的に合わせてジェラストーンとテラコッタ・タイルを貼っている。表札は、ガラス製でモダンなものにした。従来の表札は、私のフルネームが入っていたが、私の亡き後を考えて、姓のみした。この際、インターホーンもTV式にして、古い配線を活かして自分で取り付けた。このあたりまでは、DIYの出番はない。

クリックすると大きくなります DIYでまず最初に取りかかったのは、納屋兼工房の表側ドアと囲いである。秀吉の墨俣城構築よろしく、まず外側から作業を始めた。アルミの柱に木枠をつけたり、木の板を取り付けるといった作例が、雑誌やインターネットの参考サイトにも無かったのでずいぶん悩んだが、何のことはない、先がキリ状になったタッピング・ネジを少し強力な電動ドライバーで推し進めるときちんとついてくれた。SPF1X4材の端をサイディング風にルーターで面取りしたら、少し見栄えが良くなった。元々のアルミの柱がきちんと垂直に立っていなかったことや技術のまずさ、安物の材料などで、蝶番を取り付ける最後の段階に現物あわせであちこちを削らざるを得ない羽目になった。
なお、プロのアドバイスで、板と板の間は、木の膨張を考えて隙間を空けている。
 工房の中は、まだ整備中である。隣家との境界には、防水を考えて、コンクリート・パネルを2X6にネジ止めして(柱の間隔が180cm以上あり幅を広げる必要もあった)、アルミ柱に金具を使って止めた。また、境界のブロック塀で下は支えられているので強度的には問題はないと思っている。プロが工事してくれたモルタルの土間の上に、2X4材や厚手の合板をシンプソン金具を応用して棚を製作した。従来のスチール製物置(畳1畳分くらい)の10倍はスペースができていると思われ、ほぼ計画とおりになった。
 裏側のドアは、家の収納家具を変えたときに取ってあったポリカの板をはめ込んで、明るくした。天井がポリカなので十分明るいが。 この場所は、今後いろいろと整備して、使い勝手よくしたいと思っている。
クリックすると大きくなります ジェラストーンを貼ったプロの職人には勧められないと言われたが、予定通り垣根の下の土止めブロック・モルタル上に、InterFIXというベルギー製の薄いレンガ(ブリック)を貼った。この場所は、西日があたるので、作業は午前の早い時間が勝負だったが5日間を要した。この作業は、ブリックを切るときにジスクグラインダーを使うくらいで電動工具はほとんど使わないので、早朝の作業でもご近所に気兼ねはない。作法通り、水糸を6cm間隔に(ブリック1枚は21X5cm)通してまっすぐ貼ることに気を遣った。接着剤は、プロ職人のモルタル塗り作業を真似するとかなりうまくいった。初めての左官作業としてはまあまあではないかと思っている。なお、この作業は、家内が目地を整える作業や色の組み合わせなどかなり手伝ってくれた。

Atelier Shuhei Weblogで“2X4”タグの付いているブログ記事

2007年2月28日

隠居のDIY:フラワースタンド

 ホームセンターの園芸売り場に木製の洒落たフラワースタンドがあったので、真似して作ってみることにした。はしご状で真ん中で折れるようにしているつくりはごく簡単である。6フイートの1X2材を5本とローズアーチを作ったときの端材を使うことにした。難しい部分はほとんどない。ちょっと手間がかかったのは、地面につく脚の部分に角度をつける、折れ曲がる部分に丁番をつけるための彫り込みをいれるといったことと、横板を地面と水平になるように角度をつけて取り付けることぐらいである。
 同じものを2つ作り、ローズアーチを作ったときに余っていたパステルグリーンの水性ペンキを塗った。家内が、2月のガーデニング教室で作ってきたハートの形をしたハンギングを飾ってみた。

2006年9月12日

木製プランタ第二作

クリックすると大きな写真になります。 前のエントリーで、ビスケットジョイナーを使って2X4を3枚平継ぎ(芋継ぎ)した経験を記載した。作成した2X12を使って、ローズアーチの片方の根元に置くプランタを作った。コーナーの継ぎ手は、今回変形相欠け継ぎで接合した。もともとは2X4を3枚平継ぎしているので、そのうちの1枚あるいは2枚部分を相互に切り欠き(凹凸)を入れれば組み手ができる。切りとりは丸鋸定規アジャスティを当ててBOSCHジグソーで行った。凹の場合は、ジグソーの刃が入るように切り取るコーナーにドリルで穴を開けた。2X4は規格品なので幅が均一であるので凹凸の組み手はきっちり収まった。ただし、ジグソーの直線切りは丸のこほど正確ではない。木箱の底は、第一作と同様にステンレスの網をはり、その上にプロが作ったウッドデッキの余りのウリン材(アイアンウッド)に径20mmの穴をドリルソーで開けた板を張った。ずいぶん重くなってしまった。塗装は前の水性ペンキ(パステル・グリーン)がなくなったので同じホームセンターに買いに行ったが、同じ色のものがない。仕方なく似た色の若草色で塗装したが微妙に色が違うようだ。1ヶ月も経っていないのに、そんなに簡単に商品を変えないで欲しいものだ。
 脚は第一作と同じように、L字型のアルミ角材をディスクグラインダに金属切断砥石をつけて切断して作った。これで無用の長物で転がっていたアルミ材を有効に活用できた。木箱につけるためのねじ穴は前回と同じ方法である。手製プランタを置く地面は、昨夏プロが張ったテラコッタ・タイルとジェラストーンなのでキズが付かないようにゴムで保護した。このゴムはホームセンタのゴム素材売り場で見つけた。L字型で内側に接着剤がついている。これをのこぎりで25mmの長さに切って、重さに耐えられるようにL字型アルミからゴム部分が1.5mm出る程度にタッピング・ネジで留めた。はみ出たネジは、ディスクグラインダでカットした。これで多分ぐらつかずキズはつかないと思うが、実際に土を入れて見ないとわからない。
 植えるつるバラの苗はまだ決めかねている。ほんとは地植がいいのだろうが、庭の改造で土が露出している部分が少なくなっている。なんとか上手く育って欲しいと今からバラの育て方の勉強である。元気な間に、ローズのアーチを見ることができるだろうか。

2006年9月 7日

隠居、2X4をビスケットで接合する

 ようやく酷暑を脱してきたので屋外で時間を過ごせるようになってきた。先日設置したローズアーチの根元に置く木製プランタ作りでは木枠を重ねて深くするときに木ダボで,2X6(約40mm X 140mm)と2X4(約40mmX90mm)を接合して深さ約23cmとした。つるバラ用のプランタとしては少し浅いので、このプランタの対となるプランタは端材の2X4を横に3枚平継ぎして約27cmの幅にして深さ27cmにすることにした。市販されていないか市販されていても高価と思われる2X12の板を作ることになる。今回の接合は、あまり使う機会のなかったビスケットジョイントカッターを使うことにした。ビスケットを使って板を接合する方法については、「ドゥーパ!」などの参考図書には多く掲載されているが、インターネット上ではあまりみかけないので、初心者であるが私の方法を紹介することにした。
 本格的なビスケットジョイトカッターは高額であるので、私はルータ(BOSCH PDF-400A)につける簡易タイプのバーモンドA製のビスケットジョイト機を使っている。このデバイスでは構造上、接合用のビスケットを入れる溝は板の上端から最大10mm程度のところしか掘れない。従って、写真で見えるように、2X4材では板を上下に裏返して幅40mm(正確には38mm)のところに2筋の溝を掘ることにした。このときデバイスをかなり強く押すので材をクランプでしっかりと固定しておく必要がある。ビスケットの規格は小さい方から順に、0 10 20 とあるが2X4材のように厚みのあるものには 20 が安心感がある。ビスケットはブナの圧縮材であるが水分を吸って膨張することで継ぎ目が強固になるということなので接合する溝にたっぷりと木工ボンドをつけてビスケットを入れ継ぎ合わせる。溝に入りにくいときにはハンマーを用いた。接合した2X4材はゆがまないように手作りのクランプで締めた。継ぎ目から出てくる木工ボンドは、霧をふりかけたウェスで拭き取った。クランプをつけたまま丸1日置いておくと写真のように、幅27cmの側板ができあがった。後3枚同じように2X12の板を作り、木製プランタの材料にする。このようにして作った木製手作りプランタについては、次の機会に紹介する。
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2006年8月31日

隠居のローズアーチ用手作りプランタ

Planta.jpg ローズアーチ作りに挑戦してなんとか庭に設置できたが、実際につるバラを匍わすのにはアーチの根元にプランタか植木鉢のような苗を植えるスペースが必要である。大きな植木鉢を置くスペースもないのでスペースに合わせたプランタを作ることにした。DIYだからできる。プランタの脚には、ガレージの改造をしたときに余ったので何かの時に使おうと業者からもらっていたアルミ角材が文字通り無用の長物化しつつあったので使うことにした。厚さ3mmあるので金ノコでは息が切れる。ディスクグラインダーに金属切断用の砥石をつけてプランタの脚用に同じ長さに切断した。また、木枠へのビス止め用に穴を開けた。電動ドリルに金属用ドリル刃をつけ、ドリルスタンドを使いアルミ角材に研削用オイルを垂らしてゆっくりしたスピードで回すとあまりいやな音もなくビス用の穴が開く。
 土を入れる箱は、端材の2X6と2X4で作ることにした。何かを作るときにはいつも新しいことを試したくなる。今回、箱のコーナーを単純に直角に切ってビス止めすることは止めて、2X○を丸鋸で45度に切っての接合を試してみることにした。45度に切るには電動丸鋸の切断角度を45度に設定すればいいのだが、その設定が0.1?0.2度程度ずれていたらしくコーナークランプで合わせてみると隙間ができた。エクステリヤ用なので少しぐらいの隙間は許されるのだが、ディスクサンダーに木工用のサンダーを着けて、できるだけピッタリ90度になるように削った。初めの設定をきちんとしていないと後で苦労する。継ぎ目の隙間は後でローズアーチと同色の水性ペンキを塗る予定なので、ペンキが塗れる木工用パテで埋めた。そのようにしてできた2X6(幅140mm)の四角い枠に、2X4(幅90mm)の枠を上積みした。接合は径8mmの丸棒を30mmの長さに切ったダボでつなぐことにした。マーキングポンチを使えば、ダボ用の穴の位置を比較的容易に決められる。ただ、ダボ用の穴を開けるときドリルの垂直を慎重に確かめる必要がある。これでプランタの深さは230mmとなったが、バラを植えるには少し浅いかもしれない。(2X4でもう9cm深くしようかなと思ってる) 持ち運びびできるように枠の上部には手の5本の指が入る程度の横長の穴をジグソーでくりぬいた。 プランタの底はこれも端材の1X6を当てることにし、径35mmの穴を8つ開けた。目の細かなステンレス金網(これも何かの時にと置いていたもの)を電線用のステッパーで木枠底部に張り、その上から1X6をビス止めした。バラは水はけがいい方が好ましいとのことであるが、少し水はけが良すぎるかもしれない。アルミの脚をビス止めする前に、隙間を木工パテで埋め、乾いてからサンダーをかけローズアーチと同色のパステルグリーンの水性ペンキを塗装した。何の変哲もない箱であるが、酷暑の中結構いろいろと手間がかかったので思い出の作品となった。
Chair.jpg ようやく秋の気配が見えてきたので、つるバラの苗を入手し植えてみたい。庭の花木の世話は私は殺虫剤を撒くのを手伝うくらいで家内任せであるが、ローズアーチについては許可を得て自分で世話をすることにした。どのような苗を植えるか楽しみながら調査中である。Googleでサーチするとバラ好きの人は五万といるようだ。

 余ったペンキで、剥げて汚くなっていたチェア(もともとダイニングで使っていたものを植木鉢などを置くのに使っている)を塗装した。ペンキ塗りは塗る場所の準備とか養生とか刷毛などの後かたづけなどに時間がかかるので、できるだけ一度に済ませる方が好ましい。 

2006年8月 1日

隠居が作った木工ローズアーチ

 クリックすると大きな写真になります。 ドゥーパ!45号に掲載されている古城大陸のローズアーチに挑戦することにした。もっとも参考になるのはアーチ部を作るアィデアである。雑誌では幅広(235mm)のパイン材(多分、1X10のSPFのことと思われる)で半円を3分の1づつ(60度扇形:六分円)切り分けることになっている。しかし、1X10は手に入りにくいし高い。それで、1X6で代用することにした。45度扇形(八分円)にすれば、幅90mm(2X4材の幅)でなんとか1X6でも切り取ることができる。全部で16枚の八分円の板材をジグソーを使って切り取った。かなり慎重にしたつもりであるが、フリーハンドで同じ八分円を切り抜くのは難しい。16枚の八分円のうち4枚は、それを半分(十六分円)にして2重にビスで貼り合わせ直径(外径)140cm半円を2つ作った。いびつな部分は、荒っぽいがディスクグラインダーで削って形を整えた。でも、半円の直径が5mmほど狂っている。エクステリアに使うのだからあまり気にしないことにした。アーチの縁は、ルーターにひょうたんビットをつけて削って装飾した。

クリックすると大きな写真になります。 
 この半円アーチをつなぐのは記事では角プレナー材になっているが、ちょっとこだわって丸棒にすることにして、ホームセンターで探してみると白木の細めの杭が安く見つかったのでこれを使うことにした。手持ちのホールソーの径と杭の径が合わないが、径が小さめの穴を深さ19mm(1X6板の厚さ)で掘って、その穴に入るように杭の端をグラインダーで削った。卓上グラインダー本来の使い方ではないと思うがなかなか上手くいった。出来上がりは小学校の運動場にある「うんてい」の小型みたいだ。


クリックすると大きな写真になります。クリックすると大きな写真になります。 次に脚部は2X4材ではしご状のものを対でつくり1X2材や置いてあった4cm角材などを使って格子部分をつけた。この脚部の2X4材の縁も、ひょうたんビットで削った。地面との固定には庭をリフォームしたときにプロが立ててくれている枕木などを利用することにした。これで対の脚部とその上部のアーチができた。アーチと脚部の接合は、それぞれの接合部にネジ止めした1X4材をボルト・ナット止めをすることにした。
  組み付ける前にこの3つの部品に水性ペンキで塗装をした。出来上がりの色は家内が選択することになっている。その方があとあと問題が少ない。選択したパステルグリーンは周りの百日紅や枕木・白の金網フェンスと調和しているようである。

このローズアーチは前から作りたいとアイディアを暖めていたが製作しだしたのは7月になってからである。梅雨が長引いたり梅雨明けの猛暑なんかで作業がちょっとづつしかできなかったので時間がかかってしまった。
DIY作品集に掲載

2005年10月 2日

変形パーゴラ

 一昨年、庭の一次改造でプロに造ってもらったウッドデッキを利用してパーゴラを立ち上げたい考えてきた。ファミリーの何かのイベントがあるときなどデッキで七輪BBQをするたびに、パーゴラ(Pergola)とその上に架かった日よけがあればいいなと思っていたからだ。写真のように、パーゴラを製作する前は、夏の日よけに、簡単なターフをデッキの上に立ててすごした。



 ウッドデッキの家屋側には、2階のテラスが屋根代わりになっている。30年ほど前の鉄とプラスチックのテラスは、なんどか塗装をしているが、床面(ウッドデッキの屋根)は、ぼこぼことひずんでいる。しかし、床を支えている鉄柱(ポスト)や胴縁(幕板)はまだしっかりしているので、これを利用することにした。テラス胴縁の鉄板をドリルで穴をあけボルトで2X6SPFを固定した。この鉄板に穴をあける作業が結構きつかった。少し重い振動ドリル(振動は必要ないが)で径の小さなドリル刃から順次大きなものに変えて穴をあけた。刃に油をさしていかないと一気には穴が開かない。脚立の上での作業であり、2X6を抱えながらの昇り降りの繰り返しには、大量の汗をかいた。

 また、ウッドデッキのフェンスにはプロによってしっかり立てられた枕木が支柱となっているので、これを利用してポストの4X4材を径12mmのボルトで固定した。このボルトとナットおよび角形のワッシャー(正式にはなんと呼ぶんでしょう)は、信じられないくらい安かった。また、デッキ上に立てたポストは、八幡ネジのポスト固定具を使った。これは安い買い物ではなかったが、シンプソン金具のポスト固定よりも強力である。心配していたポストの強度は、思っていたよりがっちりできた。なお、ポスト材は、4X4と決めて4本のポストは使ったが、2X4を2枚貼り合わせると一辺が80mmになるが、十分に使えることが分かった。2X4の6フィートは200円ちょっとで安いので、代用できる時は、高い4X4を買う必要はない。
 パーゴラは立ち上がったものの自宅前の道路側から眺めると古い2階テラスの床が汚い。これを隠すために、ポスト間に1X4材で作ったルーバ風のフェンスを付けた。その下高さ1m位のところに補強もかねて棚を作った。家内のガーデニィング教室での作品を乗せるにちょうど良くなった。普通は、床の部分からその棚にかけてフェンスをするものであるが。

 また、もともと日よけが目的であるので、垂木の下に、日よけ布を付けた。すだれや寒冷紗を覆い被せることはしたくなかったので、径が3mmのステンレス・ワイヤをターンバックルなどを利用してとりつけ、これをカーテンレールのようにして、日よけ布を張った。この日よけ布には、ロープをつけて、張ったりたぐり寄せたりできるように考えた。日よけの必要な暑いシーズンも終わったので、取りあえず実験的に古いオーニングを日よけ布にしている。来年シーズン前には、家内が新調してくれるそうである。

   この作品から、新しい電動工具が加わった。充電式インパクトドライバーである。前から欲しかったが、安物といえどもコード式ドライバーを3つも持っていたので高い買い物に躊躇していた。ホームセンターのチラシに特価で出たのを機会に、ついに購入した。使ってみるとなかなかの優れものである。特に高所でのネジ打ち、ボルトの締め付けには欠かせないものとなった。インパクト(打撃)が働くときは、静かな住宅街では少し音が気になるが、長いネジが見事に木に食い込んでいくのは爽快である。

 DIYはいつも新しい経験への挑戦である。テラス胴縁につけた2X6とビームとの間にわたす垂木は、ビーム側を少し低くして傾斜させているが、このとき垂木を何度の角度で切るかが問題になる。直角三角形の三角比の計算なんて高校以来ご無沙汰である。インターネットで調べるとあったあった。直角三角形の底辺・高さ・角度・斜辺のいずれか2つの値をいれると計算して他の値を出してくれるsankakukeisan.xlsというユティリティである。結局最後は現物合わせの部分もあるが、ずいぶんお世話になった。インターネットは、巨大な百科事典である。何か探し物とか困るとパソコンに向かった。日よけ布のロープ止めは、ヨットのロープ止めがすぐ頭によぎったが、名前が分からない。「ロープ止め」というような言葉で検索するとどうやらクリートという名前らしいことが分かった。しかし、ホームセンターにはなさそうだし、あっても高そうである。こういうものは、海外サイトの方が詳しいので、英語で検索しようとしたが綴りが分からない。掲載されている写真からCLEATということが分かったので、海外サイトを検索するとCLEATにロープを結ぶ方法がアニメ式に見えるようになったサイトもあった。これらの絵を参考に、端材でクリートを製作した。また、ステンレス・ワイヤの端を輪にするには、どうするのかも分からなかったが、gooの「教えて」のサイトで検索するとスリーブなるものがあって、これにワイヤーを通してかしめて作ることが分かった。インターネット様々である。

2005年8月31日

Before After(ガレージ等)

 道路から見て右半分の庭のリフォームは、1昨年に実施した。この右半分は、隣家が接近しているものの一応南面であり、和室・リビングに接している。30歳代のはじめに、冗談で申し込んだ抽選で当たったこの地域にしては珍しく小さな区画に、蓄えも全くなしに借金をしまくってようやく家を建てた。勿論、庭のつくりに投じる余裕は全くなく、安価に手に入った庭木やもらいもののさつき・つつじなどを手当たり次第に植えた。築後30年経って、退職金の一部で、家内の念願であった庭の改造をした。雑草とりと蚊の攻撃を避けるために、リビングの続きにはウッドデッキを作り、和室の前の小さな庭には、ジェラストーンや畳石を敷き、みす垣と枕木をあしらった和洋風の庭になった。このウッドデッキでは、孫家族がきたときなどに、七輪で炉端焼風BBQを楽しんでいる。また、改造時に残したしだれ梅の下に、幹を囲むテーブルを作ったのは、すでに記したとおりである。 
クリックすると大きな写真になります そのしだれ梅に並んで植わっている薄いピンクの百日紅は、工事をしてくれた元植木屋さんのアドバイスで枝を切らずにおいたら今年は桜のようにきれいに咲いた。
今回は、私が完全にリタイアしたのを機会に、庭の左半分の改造を目論んだ。門塀の改造、狭溢化したガレージの拡大と納屋兼工房を作ることが目的である。狭い土地の100%活用を目指した。改造の大部分のガレージの土間や門塀のブロック積みやモルタル塗り、アルミの屋根・テラスはプロにお願いをし、DIYで挑戦できる部分を残した。納屋兼工房はテラスだけ組んでもらい、あとは自分で囲いや棚製作などをすることにした。
クリックすると大きな写真になります 左の写真は、Beforeのガレージと門塀である。ガレージの屋根に夏になると赤い花をつけたのうぜんかづらや表札の上に覆い被さったジャスミンなどの植栽は、名残惜しかったが始末することにした。
 また、1昨年の改造時に建築時のままにしていた道路沿いの低い土止め壁をプロにモルタル塗りで基礎を作ってもらい、その上に、ドューパに紹介されていた特殊な接着剤で薄いレンガを貼ることにした。

クリックすると大きくなります (After写真1) ガレージを1.5mほど道路側から奥に下げたので、リフォーム後は、門塀あたりが広い感じとなった。物理上のスペースでは、普通乗用車も駐車できるはずであるが、軽自動車しか無理である。土間には、右側の庭とデザイン的に合わせてジェラストーンとテラコッタ・タイルを貼っている。表札は、ガラス製でモダンなものにした。従来の表札は、私のフルネームが入っていたが、私の亡き後を考えて、姓のみした。この際、インターホーンもTV式にして、古い配線を活かして自分で取り付けた。このあたりまでは、DIYの出番はない。

クリックすると大きくなります DIYでまず最初に取りかかったのは、納屋兼工房の表側ドアと囲いである。秀吉の墨俣城構築よろしく、まず外側から作業を始めた。アルミの柱に木枠をつけたり、木の板を取り付けるといった作例が、雑誌やインターネットの参考サイトにも無かったのでずいぶん悩んだが、何のことはない、先がキリ状になったタッピング・ネジを少し強力な電動ドライバーで推し進めるときちんとついてくれた。SPF1X4材の端をサイディング風にルーターで面取りしたら、少し見栄えが良くなった。元々のアルミの柱がきちんと垂直に立っていなかったことや技術のまずさ、安物の材料などで、蝶番を取り付ける最後の段階に現物あわせであちこちを削らざるを得ない羽目になった。
なお、プロのアドバイスで、板と板の間は、木の膨張を考えて隙間を空けている。
 工房の中は、まだ整備中である。隣家との境界には、防水を考えて、コンクリート・パネルを2X6にネジ止めして(柱の間隔が180cm以上あり幅を広げる必要もあった)、アルミ柱に金具を使って止めた。また、境界のブロック塀で下は支えられているので強度的には問題はないと思っている。プロが工事してくれたモルタルの土間の上に、2X4材や厚手の合板をシンプソン金具を応用して棚を製作した。従来のスチール製物置(畳1畳分くらい)の10倍はスペースができていると思われ、ほぼ計画とおりになった。
 裏側のドアは、家の収納家具を変えたときに取ってあったポリカの板をはめ込んで、明るくした。天井がポリカなので十分明るいが。 この場所は、今後いろいろと整備して、使い勝手よくしたいと思っている。
クリックすると大きくなります ジェラストーンを貼ったプロの職人には勧められないと言われたが、予定通り垣根の下の土止めブロック・モルタル上に、InterFIXというベルギー製の薄いレンガ(ブリック)を貼った。この場所は、西日があたるので、作業は午前の早い時間が勝負だったが5日間を要した。この作業は、ブリックを切るときにジスクグラインダーを使うくらいで電動工具はほとんど使わないので、早朝の作業でもご近所に気兼ねはない。作法通り、水糸を6cm間隔に(ブリック1枚は21X5cm)通してまっすぐ貼ることに気を遣った。接着剤は、プロ職人のモルタル塗り作業を真似するとかなりうまくいった。初めての左官作業としてはまあまあではないかと思っている。なお、この作業は、家内が目地を整える作業や色の組み合わせなどかなり手伝ってくれた。