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2022年9月 5日

入笠すずらん山野草公園 ② 7月28日

「八ケ岳展望台」まで来た。八ヶ岳には雲がかかっているが、視界は良い。JR中央本線、中央高速道、国道20号(中山道)が通っている富士見町が見下ろせる。
 時刻は10時20分。八ヶ岳を眺めながら、少し時間をかけて写真を撮る。八ヶ岳の主峰、赤岳の山頂辺りは雲で隠れていた。しかし、思っていたより良い天気であった。入笠山に登ったKさんはどうしてるかなと思う。山頂からの眺めはどんな具合かなと思う。夏休みが始まったばかりなので、きっと学童たちの林間学校が多いだろうと察する。山頂は彼らに占領されているのではなかろうか。

000_220728258 X800 △入笠山 Z50 18-140.jpg
高原に咲くユウスゲ 2022年7月28日 長野県諏訪郡富士見町 富士見パノラマリゾート「入笠すずらん山野草公園」

021_220728386 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 21.アサギマダラ♂ -5
     「八ケ岳展望台」からゲレンデは急斜面になり、富士見の町が眺められる。アサギマダラが悠々と花にぶら下がっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/600秒 26mm ISO 100 ) 露出補正 なし
022_220728392 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 22.アサギマダラ♂ -6
少しカメラを起こして八ヶ岳連峰を画面に入れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 14mm ISO 100 ) 露出補正 なし
023_220728112x X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 23.アサギマダラ♂ -7
アサギマダラはヒヨドリバナの花が大好きだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 45mm ISO 140 ) 露出補正 なし
024_220728122 X800 入笠山 Z50 18-140.jpg 24.八ヶ岳連峰
山頂付近の雲が取れたら姿を見たかった。「八ケ岳展望台」に置かれた案内板には、左から天狗岳(2,646m)、硫黄岳(2,760m)、少し稜線があって横岳(2,829m)、阿弥陀岳(2,805m)、そして主峰赤岳(2,899m)、少し低くなって西岳(2,398m)、権現岳(2,715m)、編笠岳(2,524m)と続く、

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 44mm ISO 110 ) 露出補正 なし
025_220728133t X800 ◎入笠山 クジャク Z50 18-140.jpg 25.クジャクチョウ
やっとクジャクチョウが現れたと思ったら、破損した個体だった。時期的に第一化と第二化のはざまなのだろう。この日見たクジャクチョウはこの1頭のみだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 98mm ISO 220 ) 露出補正 なし
026_220728403 X800 ▲入笠山 RX10M4.jpg 26.キアゲハ♂
高原のキアゲハはなかなか見栄えがする。カワラナデシコ(河原撫子)で吸蜜していて翔び立ったところだ。偶然ピントが合ってくれた。惜しいことに右側の尾状突起の先がちょっとだけ切れていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 250 ) 露出補正 なし
027_220728137 X800 △入笠山 Z50 18-140.jpg 27.モンキチョウ♂
ピントが少し外れてしまった。紫色の花はイブキジャコウソウ(伊吹麝香草)と思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 98mm ISO 200 ) 露出補正 なし
028_220728146 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 28.ミドリヒョウモン♀ -3
♀はほとんどが破損、擦れがないきれいな個体だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 200 ) 露出補正 なし
029_220728420 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 29.ノアザミに来たキアゲハ -1
これは先の個体とは異なる個体で尾状突起も切れていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO 250 ) 露出補正 なし
030_220728434 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 30.ノアザミに来たキアゲハ -2
前の写真と同じ個体だ。躍動感のあるショットだと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO 200 ) 露出補正 なし
031_220728441 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 31.テングチョウ♀ -1
まだ羽化して間もない鮮やかな個体と思う。来春の5月くらいまでは生きるのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 219mm ISO 200 ) 露出補正 なし
032_220728156t X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 32.テングチョウ♀ -2
テングチョウの雌雄は裏面で同定できる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 250 ) 露出補正 なし
033_220728157 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 33.アサギマダラ♀
アサギマダラは♂の方が圧倒的に多いが、初めて♀を撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 49mm ISO 400 ) 露出補正 なし
034_220728164 X800 ◎入笠山 ウラギンヒョウモン Z50 18-140.jpg 34.ウラギンヒョウモン♂ -2
ここでは、ミドリヒョウモンが吸蜜するのはヒヨドリバナばかりだが、ウラギンヒョウモンはノアザミの方が好きなようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 720 ) 露出補正 なし
035_220728450t X800 ◎入笠山 ギンボシ RX10M4.jpg 35.ギンボシヒョウモン♂
ギンボシヒョウモンを探していたが、やっと現れてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 38mm ISO 320 ) 露出補正 なし
036_220728174 X800 ◎入笠山 メスグロ Z50 18-140.jpg 36.メスグロヒョウモン♂
本種の♂の裏面は、ウラギンスジヒョウモンや、オオウラギンスジヒョウモンと似るところがあるが、表はクモガタヒョウモンに似るところがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 400 ) 露出補正 なし
037_220728180 X800 ◎入笠山 ウラギン Z50 18-140.jpg 37.ウラギンヒョウモン♂ -3
またノアザミに来ていたのはギンボシヒョウモンだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 63mm ISO 180 ) 露出補正 なし
038_220728468 X800 ◎入笠山 レンゲショウマ RX10M4.jpg 38.レンゲショウマ(蓮華升麻)
wikipediaによれば、高さは80cm程度となり、写真にあるような丸い蕾をつける。赤みを帯びた光沢のある薄紫の上品で気品あふれる花が、様々な方向を向いて咲く。花の直径は4センチほど。萼も花弁も共に花弁状に見える。萼は花弁状で平らに開き、花弁は抱えるように咲くため、一見では二段構えに花弁が並んでいるように見える。和名は花がハス(蓮華)のように咲き、葉がサラシナショウマに似ているので付けられた。関東では奥多摩の御岳山が有名である。箱根湿性花園でキレンゲショウマを見たことがある。光線が悪く良い写真が撮れなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO 500 ) 露出補正 なし
039_220728478 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 39.アサギマダラ♂ -8
この花はヒヨドリバナではなく、葉が輪生しているように見えたのでヨツバヒヨドリかもしれない。いずれにしてもアサギマダラが好む似たような花である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 193mm ISO 400 ) 露出補正 なし
040_220728196 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 40.ヒメキマダラヒカゲ♂ -1
高原のササ類の生える落葉広葉樹林~常緑針葉樹林に生息し個体数は多い。これは♂だと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 450 ) 露出補正 なし
041_220728485 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 41.ヒメキマダラヒカゲ♂ -2
クガイソウの花で吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 なし


2021年8月 9日

池の平と嬬恋鹿沢 3 of 3  7月20日 ミヤマモンキチョウを撮る

3日目、今日も朝から暑い。帰り支度を整え、予定通り池の平湿原へと出発し、8時半に駐車場に着いた。第一駐車場もまだ、空いている。
 まっすぐ、最短距離を池の平湿原へ歩こうかと思ったが、五十歩百歩なので東歩道を行く。歩いている人はいない。車坂峠へ続く湯の丸高峰林道を走る車の音が聞こえる。ササが生える暗い道で、クロヒカゲと、ヒメキマダラヒカゲしかいない。20分ほど歩いて池の平湿原に出た。
 湯の丸・池の平は、ミヤマシロチョウ、ミヤマモンキチョウ、ベニヒカゲという3種の高山蝶が生息することで知られるが、池の平湿原は「じゃらん」で「ミヤマモンキチョウ(保護されています)」と写真で紹介されるほど有名になっている。すでに5~6名の愛好者の方々がカメラを構えていた。皆さん長いレンズを付けている。神奈川のギフチョウ撮影のようだ。
 ミヤマシロチョウの個体数は比較的多く、すでにも多く発生している。だが、なかなか花に止まってくれず、離れたところを飛び回るので撮影は難しい。
 午前中、湿原の散策路を歩き回り、ポートレートのような写真は撮れなかったが、まあまあの成果を得た。
 11時半に駐車場に戻り、再び林道を走って湯の丸地蔵峠で休憩して、山を下った。駐車場から林道を高峰高原の車坂峠へ出て小諸に下りる道もあるが、私は少し遠回りになるものの走りやすいので地蔵峠を周って上信越自動車道へ下ることが多い。
 帰りも順調に走ることが出来、夕方5時前に帰宅できた。

60.クロヒカゲ -2
この個体はのようだ。東歩道はササが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO250 ) 露出補正 なし
060_210720013 X800 〇池の平 RX10M4.jpg
61.ヒメキマダラヒカゲ
本種も新鮮である。珍しいチョウではないが、このチョウを見ると高原に来たことを感じる。。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
061_210720024 X800 ◎池の平 RX10M4.jpg
62.ミヤマモンキチョウ雌とモンキチョウ雄 -1
ミヤマモンキチョウの雌にモンキチョウの雄がアプローチしている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
062_210720009 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ D5300 TAMRON 90.jpg
63.ミヤマモンキチョウ雌とモンキチョウ雄 -2
前の写真と同じシーン。モンキチョウの方が形が大きく、悠々と飛ぶ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
063_210720008 X800 △池の平 ミヤマモンキ D5300 TAMRON 90.jpg
64.ミヤマモンキチョウ雌とモンキチョウ雄 -3
ミヤマモンキチョウ雌はさらに翅を開き、尾端を上げた。シロチョウ科のチョウによく見られる交尾拒否の態勢だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
064_210720022 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ D5300 TAMRON 90.jpg
65.ミヤマモンキチョウ雌とモンキチョウ雄 -4
同上。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
065_210720030 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ D5300 TAMRON 90.jpg
66.ウスユキソウ(薄雪草)に来たミヤマモンキチョウ雌
陽の当たるウスユキソウで吸蜜する本種を観察するのは初めてである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
066_210720046 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
67.ハクサンフウロ(白山風露)に来たミヤマモンキチョウ雄
右後翅外縁が欠損している。雄は擦れた個体が増えているようだ。湿原に造られた木道の近くではなかなか落ち着いて止まってくれない。草むらに紛れるチョウを望遠端で狙うが、大きなチョウではないのでピント合わせ、手振れを止めるのが難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
067_210720055 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
68.群生するクロマメノキ(黒豆の木)とミヤマモンキチョウ雌
食草であるクロマメノキの木が群生するところを飛び廻っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 193mm ISO100 ) 露出補正 なし
068_210720065 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
69.ネバリノギラン(粘芒蘭)で吸蜜するミヤマモンキチョウ雄 -1
2017年に来た時もこのネバリノギランで吸蜜する本種がいた。wikipediaのノギランの説明では、「花茎に総状花序をつけ、やや多数の花がつく。花には披針形の苞があり、短い花柄がある。花被は黄緑色で、長さ6-8mmのつぼ型になり、下部は合着し先端は6裂する」とある。このネバリノギラン(粘芒蘭)は花序軸等に腺毛があり粘る。まだ応力賞の花被が十分開いていないようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 219mm ISO100 ) 露出補正 なし
069_210720080 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
70.ネバリノギランで吸蜜するミヤマモンキチョウ雄 -2
花被の先端が裂けたところに口吻を伸ばし吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
070_210720084 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
71.ミヤマモンキチョウ雌とモンキチョウ雄 -5
ハクサンフウロで吸蜜する雌にモンキチョウがやってきた。このミヤマモンキチョウの雌は既に後翅が破損していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 183mm ISO100 ) 露出補正 なし
071_210720097t X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
72.ハクサンフウロで吸蜜するミヤマモンキチョウ雄
ハクサンフウロの花はミヤマモンキチョウが好きな花のひとつだ。ただハクサンフウロが咲くところは、草むらの中の低いところなのでなかなか撮り難い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
072_210720122 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
73.陽を浴びるミヤマモンキチョウ雄 -1
少し陽が陰っていた時、ミヤマモンキチョウの雄がササの葉の上に横たわるように翅を倒し、日光浴をしているように見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO200 ) 露出補正 なし
073_210720145 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
74.陽を浴びるミヤマモンキチョウ雄 -2
2分ほどそうしていただろうか、その後体を起こした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO200 ) 露出補正 なし
074_210720166 X800 ◎a池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
75.クロマメノキの花で吸蜜するミヤマモンキチョウ雄 -1
クロマメノキの花で吸蜜する本種を初めて見た。後翅が隠れてしまったのが残念だが、ピントもまあまあで良く撮れた1枚と思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147mm ISO200 ) 露出補正 なし
075_210720196tm X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
76.クロマメノキの花で吸蜜するミヤマモンキチョウ雄 -2
あまり長くは吸蜜していなかった。ピントが甘くなってしまったが、開翅したが撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147mm ISO200 ) 露出補正 なし
076_210720199 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
77.クロマメノキの花
クロマメノキと言ってもマメ科ではなく樹高は30-80 cmのツツジ科である。ブルーベリーのような花が咲き、8月には実をつける。長野県ではアサマブドウ(浅間葡萄)として食用にされるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
077_210720110 X800 池の平 クロマメノキ花 RX10M4.jpg
78.カメラマン
ミヤマモンキチョウを狙う愛好家の方々が大勢来られている。皆さん長いレンズを付けられている。被写体はなかなか近くへ来てくれないのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 63mm ISO200 ) 露出補正 なし
078_210720113 X800 池の平 RX10M4.jpg
79.ネバリノギランで吸蜜するミヤマモンキチョウ雄 -3
午前11時、一応の成果を得たので駐車場へ戻ろうとしていたが、多くが飛んでいたところと少し離れたところに咲くネバリノギランにミヤマモンキチョウがいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
079_210720205 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
80.ネバリノギランで吸蜜するミヤマモンキチョウ雄 -4
同上。3~4mは離れている。もう少し近くにいればよいのだが。膝をついて手振れを少なくするように撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
080_210720223 X800 ◎a池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
81.ヒョウモンチョウ
発生が遅れているのか、池の平ではヒョウモンチョウをほとんど見ることがなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
081_1210720235 X800 〇池の平 ヒョウモンチョウ RX10M4.jpg
82.路傍のカワラナデシコ
「グリーン広場」というところから駐車場への道は緩やかな上り坂になる。チョウはクロヒカゲ以外は飛ばない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
082_1210720236 X800 池の平 カワラナデシコ RX10M4.jpg
83.クロヒカゲ -3
今回池の平で観察できたチョウは、このクロヒカゲの他、ミヤマモンキチョウ、モンキチョウ、ギンボシヒョウモン、ヒョウモンチョウ、ヒメキマダラヒカゲくらいで種類は少なかった。ミヤマモンキチョウが適期であったのでその目的を一応達することが出来て良かった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/800秒 90mm ISO720 ) 露出補正 なし
083_210720034 X800 〇クロヒカゲ 池の平 D5300 TAMRON 90.jpg


2021年8月 1日

池の平と鹿沢高原 1 of 3  7月18日

昨年は7月16日~18日、2泊3日で宿も予約していた池の平と鹿沢高原への撮影旅行は、新型コロナウィルス感染者の増加と、天候不順の回復が見込めないため申し訳なかったけれど一週間前にキャンセルしてしまった。今年、改めて7月18日から20日に予約し、単身で行くことにした。7月16日に梅雨明けし、関東甲信越は猛暑になっていた。
 初日の7月18日、朝6時過ぎに横浜を出発し、渋滞もなく、途中2回休憩をして、9時半ごろだったか湯の丸地蔵峠に到着した。長野県東御市から県道94号線で登っていくと地蔵峠に着く、ここが長野県と群馬県の県境でまっすぐ進むと群馬県の嬬恋村に行く。泊りは嬬恋鹿沢だが、今日はまず、長野県側の池の平へ行こうと思う。もう、何度も行ったことがあるところだ。地蔵峠の湯の丸高原ビジターセンターで、池の平への林道の状況や駐車場の状況を確認する。今日は日曜日なので多少混むかもしれないが駐車場は十分確保されているようだ。
 一休みして池の平へと車を進める。20分ほどで池の平の駐車場に着いた、第一駐車場は満車だったが、すぐ近くに第二駐車場があり、停めることが出来た。
 池の平はいくつかの道が整備されているが、この日は「見晴歩道」を行った。「雲の上の広場」(2,110m)から、「三方見晴歩道」を左へ、コマクサが咲くところから小諸方面が見渡せる道を通って、池の平湿原に下りた。1時間半ほどかかってしまった。

1.カラマツソウ(落葉松草、唐松草) -1
2台のカメラを持って、池の平湿原へ歩き始めた。ここは標高2,061m、風が吹くと涼しく気持ちがよい。いくつかの散策路があるが今回は池の平湿原の西側を周る見晴らし歩道というコースを選んだ。険しいところはないがそれなりにアップダウンがある。チョウはクロヒカゲ以外姿を見せない。いつもより花も少ない。wikipediaによれば、このカラマツソウは日本の固有種で、北海道、本州、四国、九州に分布する。低山地から高山帯下部にかけての湿り気のある日当たりのよい草地、林の縁、高原などに生育する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO500 ) 露出補正 なし
001_210718047 X800 〇池の平 カラマツソウ RX10M4.jpg
2.ニガナ(苦菜、黄瓜菜) -1
足元を見ると黄色い可憐な花が咲いていた。キク科の多年草で、茎に白汁を有し、苦味が多く、和名の由来になっているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_210718051 X800 ◎池の平 RX10M4.jpg
3.ニガナ(苦菜、黄瓜菜) -2
マクロで撮る。ピンクの蕾が可愛い。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/1600秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_210718004 X800 池の平 D5300 TAMRON 90.jpg
4.クロヒカゲ
チョウはクロヒカゲしか飛ばない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_210718059 X800 〇池の平 RX10M4.jpg
5.ジャノメチョウ
少し大きめの黒いチョウが目に入った。ジャノメチョウと視認する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO200 ) 露出補正 なし
005_210718065 X800 〇池の平 ジャノメチョウ RX10M4.jpg
6.村界の丘
左側(南側)に視界が開けた。ここは標高2.098mの村界の丘と呼ばれるところだ。眼下に池の平湿原が広がり、その向こうは小諸方面だろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 25mm ISO200 ) 露出補正 なし
006_210718067 X800 池の平 見晴歩道 RX10M4.jpg
7.ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)
wikipediaによれば、ハクサンシャクナゲは北海道・本州・四国の亜高山帯から一部はハイマツ帯まで分布する。樹高は、亜高山帯では3mほどにもなるが、ハイマツ帯では環境が厳しいため50cmにも満たない場合がある。花は白から淡い紅色で、内側に薄い緑色の斑点がある。亜高山帯の暗い針葉樹林内を彩る代表的な花だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 42mm ISO400 ) 露出補正 なし
007_210718072 X800 池の平 ハクサンシャクナゲ RX10M4.jpg
8.グンナイフウロ(郡内風露)
チョウが出てきてくれないので花を撮っていた。wikipediaによれば、和名のグンナイは「郡内」で、山梨県南東部にある都留郡(現在の北都留郡、南都留郡)に由来する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_210718077 X800 〇池の平 RX10M4.jpg
9.雲上の丘 -1
10時40分、見晴らし歩道の最高地点である雲上の丘へ着いた、10人くらい登山客が周囲の見晴らしを楽しんでいる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_210718009 X800 池の平 雲上の丘 D5300 TAMRON 90.jpg
10.雲上の丘 -2
恥ずかしながら、意識していなかったので、この山々がどこなのかわからない。上田市が手前に見えたので西側を眺めているとすれば多分、北アルプスなのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 132mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_210718095 X800 池の平 雲上の丘 RX10M4.jpg
11.ウスユキソウ(薄雪草)
ヨーロッパのエーデルワイスと比べて花びら(苞葉)の幅が厚いという。道沿いに多く咲いていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_210718015 X800 〇池の平 D5300 TAMRON 90.jpg
12.ヤマオダマキ(山苧環) -1
この花は下を向いて咲くので、下から煽るように撮った。雲一つない青空が背景になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 19mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_210718112a X800 〇池の平 ヤマオダマキ RX10M4.jpg
13.カワラナデシコ(河原撫子)
秋の七草のひとつであるナデシコである。和名カワラナデシコは、河原に生えている可憐な花を「撫子(なでしこ)」と言うことに由来する。本種は、日本で一般にナデシコと呼んでいる植物で、別名でヤマトナデシコ(大和撫子)とも呼ばれている。また、「大和撫子」は、広辞苑では「日本女性のしとやかさ、奥ゆかしさ、あるいは清らかさ、美しさをたたえていうことばで、か弱さの中に、りりしさがあることを、ナデシコの花になぞらえたもの。」とあった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_210718017 X800 〇池の平 カワラナデシコ D5300 TAMRON 90.jpg
14.アヤメ(菖蒲、文目、綾目)
ハナショウブ、カキツバタと似るがアヤメは花びらに黄色い網目模様があるのですぐわかる。ノハナショウブやカキツバタのように湿地に生えることは、まれであるとされているが、池の平湿原にはアヤメが自生している。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_210718019 X800 池の平 D5300 TAMRON 90.jpg
15.コマクサ(駒草)
「見晴歩道」は北西の見晴らし岳から下りて来る「三方見晴歩道」とぶつかるがそこを左へ行くと、右手に「見晴コマクサ園」があり、コマクサが咲いていた。「高山植物の女王」として知られるコマクサは他の植物が生息できない砂礫地に単独で自生し、美しく可憐なピンクの花を咲かせる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_210718118 X800 〇池の平 コマクサ RX10M4.jpg
16.小諸市から八ヶ岳方面を望む
「見晴コマクサ園」からは小諸市が見下ろせ、その向こうに八ヶ岳の山並みが望める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
016_210718120 X800 池の平 コマクサ RX10M4.jpg
17.ミヤマモンキチョウ -1
そこから池の平湿原へ下りた。しばらくして今回の目的であるミヤマモンキチョウが飛び始める。これはだ。淡桃色の縁毛が特徴的でモンキチョウと区別できる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 193mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_210718140 X800 ◎池の平 ミヤマモンキ RX10M4.jpg
18.ミヤマモンキチョウ -2
飛び回っていてなかなか止まってくれないのだが、しばらく見ていると、地表近くの咲く小さな花に止まり、吸蜜を始めた。保護色になってしまい草むらに紛れてしまうので撮影しにくい。被写体までの距離がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 213mm ISO125 ) 露出補正 なし
018_210718168 X800 〇池の平 ミヤマモンキ ハクサンフウロ RX10M4.jpg
19.ギンボシヒョウモン -1
アヤメに大型のヒョウモンが吸蜜に来た。ギンボシヒョウモンだ。発生初期なのだろう。きれいな個体だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
019_210718026 X800 〇池の平 D5300 TAMRON 90.jpg
20.ギンボシヒョウモン -2
そこへもう1頭やってきた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_210718029 X800 ◎池の平 D5300 TAMRON 90.jpg
21.ギンボシヒョウモン -3
ウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンはよく似ている。翅表では区別しにくい。裏面で見分ける。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 175mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_210718181 X800 ◎池の平 RX10M4.jpg
22.ミヤマモンキチョウ 飛ぶ姿
モンキチョウもそうだが、ミヤマモンキチョウも静止するときは翅を閉じるので、表は見られない。飛んでいる時を狙うのだが連写で撮っても歩留まりは良くない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
022_210718197 X800 ▲池の平 放開口 RX10M4.jpg
23.クロマメノキ(黒豆の木)
ミヤマモンキチョウの食草である。アジア、ヨーロッパ、北アメリカにかけた北半球の寒地に広く分布する。日本では、北海道、本州の中部地方以北に分布し、亜高山帯から高山帯の岩礫地、砂礫質の草地、湿地などに群落をつくる。ミヤマモンキチョウが高山蝶である所以である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
023_210718203 X800 池の平 放開口 クロマメノキ RX10M4.jpg
24.クロヒカゲのカフェ
湿原の休憩所に置かれた木の椅子にクロヒカゲが集まっていた。午後1時半になった。そろそろ駐車場へ引き返す。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
024_210718211mt X800 池の平 グリーン広場 RX10M4.jpg
25.豪雨の傷跡
一旦、地蔵峠へ戻って、何か食べたかかったのだが、レストランは営業しているものの食事の用意はやめているという。仕方なく自販機で冷たいカフェオレを買って飲んで、今夜の宿のある群馬県側の鹿沢高原へ移動した。途中にアイノミドリシジミのポイントがあるので、明日の朝に来ようと下見に行った。なぜ下見に行ったかというと、一昨年(2019年)の10月に台風19号による豪雨で嬬恋村で道路崩壊したところがあったので、確認しておきたかったからだ。もちろん道路は修復されていたが、案の定、ポイントのすぐそばの川沿いに土砂崩壊現場があり、いまだ復旧工事が進んでいなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO100 ) 露出補正 なし
025_210718226 X800 嬬恋鹿沢 たまだれの滝入り口 湯尻川 RX10M4.jpg
26.崩壊した橋
アイノミドリシジミのポイントへ行くには川の向こう側へ行かなくてはならない。橋が架かっていたところへ行って見るとその橋は崩壊していて復旧もされていなかった。対岸へ行くことが出来ない。あとで宿について尋ねてみたが、対岸へ渡る安全なルートはないという。80歳の身としてはあきらめざるを得ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO320 ) 露出補正 なし
026_210718225 X800 嬬恋鹿沢 たまだれの滝入り口 湯尻川 RX10M4.jpg
27.ヤマオダマキ -1
宿の東側に村上山(1,746m)という山があるがその麓に野草園が広がり、駐車場から登っていける。まだ3時少し前なので、寄ってみた。池の平より標高が低いためか咲いている花の種類は多い。ここにもヤマオダマキが咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
027_210718228 X800 嬬恋鹿沢 野草園 RX10M4.jpg
28.コヒョウモンモドキ -1
もしかしたらいるのではないかと思っていたコヒョウモンモドキがヨツバヒヨドリ(四葉鵯) で吸蜜していた。驚くほど小さな個体だ。やや離れた高いところに咲くヨツバヒヨドリで吸蜜中なので撮影し難かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO320 ) 露出補正 なし
028_210718249 X800 ◎嬬恋鹿沢 野草園 ヨツバヒヨドリ RX10M4.jpg
29.コヒョウモンモドキ -2
この個体は10分近く、このヨツバヒヨドリで吸蜜していた。かって、コヒョウモンモドキは八ヶ岳山麓の海ノ口牧場で多産していた場面に遭遇した経験があるが、最近は、草地環境の減少や開発、シカの食害などで減少が著しいという。絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO400 ) 露出補正 なし
029_210718259 X800 ◎嬬恋鹿沢 野草園 ヨツバヒヨドリ RX10M4.jpg
30.シシウド(猪独活)の蕾
和名は、強剛な草なので、冬場にイノシシが掘り返して食うのに適していることからついたという。wikipediaによると 「 日当たりのよい山地に生える、草丈2-3メートル前後の多年草。8-11月に、散形に密集した白い花を付ける。」とあるのでこれから大きく蕾を広げて花を咲かせるのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
030_210718273 X800 嬬恋鹿沢 野草園 シシウド RX10M4.jpg
31.カラマツソウ -2
ここにもたくさんのカラマツソウが咲いていた。残念ながらこの花にチョウは来ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
031_210718275 X800 嬬恋鹿沢 野草園 RX10M4.jpg
32.コオニユリ(小鬼百合)
良く目立つ花だ。箱根湿性花園にも多く咲きキアゲハなどが訪花するる。しかし、池の平もここもチョウの種類が少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
032_210718277 X800 嬬恋鹿沢 野草園 RX10M4.jpg


2020年9月11日

箱根湿性花園(2)花の写真撮影も難しい 8月25日

もう少し撮ってきた花の写真を載せておきたい。
 箱根湿性花園のパンフレットによると、「箱根湿生花園は、湿原をはじめとして川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心にした植物園です。園内には低地から高山まで、日本の各地に点在している湿地帯の植物200種のほか、草原や林、高山植物 1100種が集められ、その他、珍しい外国の山草も含め、約1700種の植物が四季折々に花を咲かせています。園路は低地から高山へ初期の湿原から発達した湿原へと順に植物を見てまわるようになっています。」とあるが、この日撮ってきた花は50種に満たない。まだまだ、たくさん残っている。

20.オミナエシ(女郎花)
「ヌマガヤ草原」と呼ばれるところでオミナエシが咲いていた。オミナエシはご承知の通り、秋の七草の一つとして、日本では古くから親しまれている。和名の由来は、同属で姿がよく似ている白花のオトコエシ(男郎花)というのがあり、そのオトコエシに対する「女郎花」で、全体にやさしい感じがするところから名付けられたとされる。別名、敗醤(はいしょう)ともいうらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_200824178 X800 〇箱根湿性花園 オミナエシ RX10M4.jpg
  21.コウホネ(河骨)
「ヌマガヤ草原」の池にはスイレン科の植物であるコウホネが黄色い小さな花を花を咲かせていた。アサザとは葉の形が違う。和名の由来には複数の説があるというが、一説には、川辺に生え、ワサビ状の白い地下茎が白骨のように見えることから、「河の骨」の意でこの名がついたとされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 143mm ISO250 ) 露出補正 なし
021_200824179 X800 〇箱根湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg
  22.ヒメトラノオ(姫虎の尾)
オカトラノオ、ヌマトラノオなど、私が見たことのあるトラノオと名がつく花があるが、トラノオとは特定のグループを指す名称ではなく、虎の尻尾が上を向いてピンと立ち上がっている様子から、そのような植物に広く使われているのだそうだ。 入笠山で見たチョウの好きなクガイソウは、ヒメトラノオと同じ ゴマノハグサ科だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
022_200824074 X800 箱根湿性花園 ヒメトラノオ D5300 TAMRO 90.jpg
23.ヤマトリカブト(山鳥兜)
キンポウゲ科トリカブト属。トリカブトの仲間は北半球に約300種が分布し、日本にはこのヤマトリカブトなど30種ほどがあるそうだ。塊根を乾燥させたものは漢方薬や毒として用いられ、烏頭(うず)または附子(生薬名は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」)と呼ばれる。「附子」は球根の周りに着いている「子ども」の部分である。wikipediaには、俗に不美人のことを「ブス」というが、これはトリカブトの中毒で神経に障害が起き、顔の表情がおかしくなったのを指すという説もあるとも記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 178mm ISO1600 ) 露出補正 なし
023_200824197 X800 〇箱根湿性花園 ヤマトリカブト RX10M4.jpg
24.マムシグサ(蝮草)
サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、有毒植物だそうだ。 これも見当がつかなかったので「赤いトウモロコシのような実」でググってみたらヒットした。同じサトイモ科のミズバショウのように2枚の葉に包まれる仏炎苞を形成する。茎には褐紫色の模様があり、これがマムシの皮膚の模様に似ているのでマムシグサの和名となったそうだ。晩春に、花茎を直立させて開花する。秋には写真のように橙色から赤色に熟したトウモロコシに似た形状の果実を付ける。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO2000 ) 露出補正 なし
024_200824198 X800 箱根湿性花園 マムシグサの実 RX10M4.jpg
25.ジャコウソウ(麝香草)
ミドリシジミの食樹であるハンノキなどが生える湿生林のなかに始めて見る花が咲いていた。日本の固有種で、湿ったところに生育する。和名は茎葉をゆすると「麝香」のような馥郁(ふくいく)とした良い香りがするとして付けられたが、ジャコウソウにそれほどの香りはないそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1100 ) 露出補正 なし
025_200824076 X800 箱根湿性花園 ジャコウソウ D5300 TAMRO 90.jpg
26.キレンゲショウマ (黄蓮華升麻
) ネットで調べてみると、何々ショウマと名の付く花は、このキレンゲショウマの他にレンゲショウマとサラシナショウマというのがあるようだが、キレンゲショウマはアジサイ科で、レンゲショウマとサラシナショウマはキンポウゲ科である。和名はレンゲショウマに似ているからというが、似ているとは思えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 172mm ISO3200 ) 露出補正 なし  
026_200824210 X800 〇箱根湿性花園 キレンゲショウマ RX10M4 -.jpg
27.レンゲショウマ(蓮華升麻) -1
花がレンゲに、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられた。  wikipediaによれば、本州(東北地方南部~近畿地方)の太平洋岸の温帯域に分布し、山地から深山のかけての湿り気のある林下に生える。複数の都道府県でレッドリストの絶滅危惧種(絶滅危惧I類)や絶滅危惧Ⅱ類などに指定されているとある。 毎年8月に、奥多摩の御岳山で「御岳山レンゲショウマまつり」を開催されている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 なし  
027_200824077 X800 箱根湿性花園 レンゲショウマ D5300 TAMRO 90.jpg
28.レンゲショウマ(蓮華升麻) -2
花が下を向いて咲いているので、下から見上げるように撮った。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし 
028_200824214 X800 〇箱根湿性花園 レンゲショウマ RX10M4 .jpg
29.ナガバミズアオイ(長葉水葵) -2
  園内を一巡して、外国の山草と園芸種が植えられているところへ戻ってきた。湿地の池に咲くナガバミズアオイに集まるイチモンジセセリなどを撮った。このナガバミズアオイは観賞用に水辺や水鉢で栽培されるというが、仔細に見ると美しい花だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
029_200824078 X800 箱根湿性花園 ナガバミズアオイ D5300 TAMRO 90.jpg
30.ヒツジグサ(未草)
地下茎から茎を伸ばし、水面に葉と花を1つ浮かべる。花の大きさは3cmから4cm、萼片が4枚、花弁が10枚ほどの白い花を咲かせる。  未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることから、ヒツジグサと名付けられたといわれる。ただし、実際は朝から夕方まで花を咲かせる。一般的にスイレンと呼ばれるが、植物学上はヒツジグサで、日本にはこのヒツジグサの1種類のみ自生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 183mm ISO320 ) 露出補正 なし 
030_200824234 X800 箱根湿性花園 RX10M4 .jpg
31.サギソウ(鷺草 )
花の形を見ただけでこの花の名の由来がわかる。唇弁の開いた様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることが和名の由来である。日当たりのよい湿地に生える。もう少し露出をアンダーにして、白い花ビラのディテイルを出せればよいと反省。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
031_200824081 X800 サギソウ 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
32.ノムラカエデ(野村楓)
紅葉したようなカエデがあった。今年の4月15日に「神奈川県立四季の森」を散歩した時に、春なのに紅葉したようなモミジの木を見て興味を持った。ノムラカエデはオオモミジ系の栽培品種で、春の若葉も赤紫色を帯びているのが特徴で、鑑賞価値の高い樹木だ。江戸時代から栽培されてきたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO480 ) 露出補正 なし 
032_200824235 X800 箱根湿性花園 ノムラカエデ RX10M4 .jpg
33.サワヒヨドリ(沢鵯)   仙石原湿原植生復元区を歩いていると、ヒヨドリバナと明らかに葉の形が違うよく似た花が咲いていた。丈はヒヨドリバナより低く、ほっそりとしている。フジバカマとも違う。数は少なかった。日当たりのよい湿原周辺や湿った草地などに生える。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
033_200824090 X800 箱根湿性花園 サワヒヨドリ 絶滅危惧種 D5300 TAMRO 90.jpg
34.カワラナデシコ(河原撫子) -1
ススキ草原区域にカワラナデシコが咲いていた。先日訪れた入笠山ではこのカワラナデシコにキアゲハが吸蜜に来ていた。ナデシコは秋の七草のひとつである。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
034_200824087 X800 箱根湿性花園 カワラナデシコ D5300 TAMRO 90.jpg
35.カワラナデシコ(河原撫子) -2
wikipediaによると、日本では、自生地の開発や園芸用の採集、動物による食害、外来種の影響等で減少している地域もある。また、カワラナデシコは草原等の開けた環境を好む種であり、そのような環境が遷移の進行に伴い、日当たりの悪い陰的な環境に変化すると生育に適さなくなるという。カワラナデシコはそれほど背が高くないのでだが、ローアングルで背景を入れて撮ることが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし  
035_200824276 X800 〇箱根湿性花園 カワラナデシコ RX10M4 .jpg
36.コオニユリ(小鬼百合)
前回7月22日にここへ来た時もコオニユリは咲いていた。今回は少し傷んだ花もあったが、まだまだ元気である。よく似た近縁で同属のオニユリというのがあるが、オニユリには葉の腋に珠芽(むかご)がつくが、コオニユリにはつかない。コオニユリはオニユリに比べて小さく、山地の草原や低地の湿原に生育する。チョウの好きな花だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし  
036_200824278 X800 〇箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4 .jpg
37.ツチアケビ(土木通)
戻る道で見つけた。wikipediaによれば、ツチアケビは、森林内に生育するラン科植物である。ラン科植物として、また腐生植物(菌従属栄養植物)としては非常に草丈が高く、大きな真っ赤な果実がつくので、大変人目を引く植物である。和名は地面から生えるアケビの意であると考えられるが、果実は熟しても裂開せず、形状以外はさほど似ていない。本種はつる性で高さは5mにも達する日本最大のランであり、絶滅危惧IA類(CR)だそうだ。写真は果実で、6月ごろに黄色い花を付ける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/200秒 90mm ISO3200 ) 露出補正 なし
037_200824104 X800 〇箱根湿性花園 ツチアケビ D5300 TAMRO 90.jpg
38.「湿性茶屋」
駐車場の前に3軒の蕎麦屋がある。湿性花園に来たときは大概、昼はこの店で蕎麦を食べる。とろろそばが美味い。箱根湿生花園とともに創業30年だそうだ。テラス席で食べたが、風がわたり、さわやかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 43mm ISO100 ) 露出補正 なし
038_200824296 X800 箱根湿性花園 湿性茶屋 RX10M4 .jpg


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2013年8月18日

信州蝶撮りの旅 7月25日~27日 -6 花々


 私は、花については無知である。写真の撮り方も不勉強である。蝶は花に止まる場面が多く、蝶の写真を撮っていると、花も撮ることになる。写真の説明をするときも、何という花にとまっているのか示せるほうが良い。花の種類は、蝶の種類とは比較にならないほど多く。似たような花も多い。そこで、山の花のハンドブックや、インターネットで検索するのだが、写真ではわかりにくいところもあり、苦戦している。
  今回の信州の山歩きでは、花の写真を少し撮ってみた。必ずしも高山植物だけではない。前述のとおり、名前は間違っているかもしれないが、お許しいただきたいと思う。

1.タカネナデシコ?
ナデシコ属ナデシコ科には、北半球の温帯域を中心に約300種が分布するという。花の基部(苞)の形はタカネナデシコのようだ。標高1,600mあたりで撮影した。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
タカネナデシコ?;クリックすると大きな写真になります。
2.ナデシコ(カワラナデシコ)?
「国営あずみのアルプス公園」に植えられていた。秋の七草のひとつ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F8 1/2500秒 6.1mm ISO800 ) 露出補正 なし
ナデシコ(カワラナデシコ)?;クリックすると大きな写真になります。
3.コウリンカ -1
地味な花だった。ギンボシヒョウモンが吸蜜していたのを見たが、あまり蝶が好む花ではなさそうだ。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
コウリンカ -1;クリックすると大きな写真になります。
4.コウリンカ -2
花びらの形が少し違うように見えたが、これもコウリンカだと思う。紅輪花と書く。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F8 1/250秒 6.6mm ISO64 ) 露出補正 -0.3段
コウリンカ -2;クリックすると大きな写真になります。
5.マルバダケブキ
大きな葉である。オオバダケブキという呼び方もあるのだろうか。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F6.3 1/250秒 4.6mm ISO64 ) 露出補正 -0.3段
マルバダケブキ;クリックすると大きな写真になります。
6.ニッコウキスゲ
群落となって咲いているところをよく見るが、これはぽつんと一輪が咲いていた。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 (F5.6 1/250秒 110.4mm ISO64) 露出補正 -0.3段
ニッコウキスゲ;クリックすると大きな写真になります。
7.ウスユキソウ -1
言うまでもなく、エーデルワイズの仲間だ。ミネウスユキソウ、ヒメウスユキソウなどがあるよだが、私には同定できない。薄雪草と書く。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ウスユキソウ -1;クリックすると大きな写真になります。
8.ウスユキソウ -2
こんなにまとまって咲いているウスユキソウは初めて見た。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F4 1/250秒 13.4mm ISO84 ) 露出補正 なし
ウスユキソウ -2;クリックすると大きな写真になります。
9.ハクサンフウロ -1
小さな五弁の花が愛らしい。ヒメシジミが吸蜜に来ているところを撮ることができた。フウロとは、風と露のことだそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
ハクサンフウロ -1;クリックすると大きな写真になります。
10.ハクサンフウロ -2
ハクサンフウロは、日本の民間薬の代表格であるゲンノショウコの仲間だそうだ。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ハクサンフウロ -2;クリックすると大きな写真になります。
11.ヒメシャジン
はじめて見たが、可愛い花だ。亜高山から高山の岩場に生え、中部地方以北の本州に分布する。キキョウ科ツリガネニンジン属だそうだ。漢字で姫沙参と書くが、小型のツリガネニンジンという意味だそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 +0.7段
ヒメシャジン;クリックすると大きな写真になります。
12.イワキンバイ
フィールドガイドで調べると、同じような花がたくさんある。葉の形を確認できたので、イワキンバイだと思う。岩にへばりつくように生えているところは、いかにも高山植物という風情だ。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
イワキンバイ;クリックすると大きな写真になります。
13.キバナノヤマオダマキ
あまり多くは咲いていなかった。下を向いて花が咲いている。オダマキという名は、中心を空洞にして巻いた麻の糸玉「苧環(おだまき)」に花の形が似ているところから付けられたそうだ。糸繰草(いとくりそう)と呼ばれることもある。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
キバナノヤマオダマキ;クリックすると大きな写真になります。
14.ウツボグサ
シソ科の植物だそうだ。マクロで撮ると、どこにピントを合わせたらよいのか迷う。ウツボグサという名は、弓矢の矢を収める「靫(うつぼ)あるいは空穂(うつぼ)」に形が似ている事に由来するとのこと。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ウツボグサ;クリックすると大きな写真になります。
15.ヤマホタルブクロ
萼片の間が盛り上がっているので、ホタルブクロと区別できた。ホタルブクロという和名は、子供がその袋のような花に、ホタルを入れて遊んだことに由来するという。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ヤマホタルブクロ;クリックすると大きな写真になります。
16.オミナエシ
これは、国立安曇野アルプス公園で撮った。漢字で女郎花と書く。その由来は、オミナエシの「オミナ」は「若い女性、女性、美人」のことだそうで、「エシ」は飯(メシ)のことで、黄色い花を粟(アワ)に例えた、という説や、エシ=減し、つまり「ヘシ」と読み、花が美しいので、女性の美しさを減す。美女より美しさに勝る。・・・といった説があるようだが、良くわからないそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1600秒 6.1mm ISO800 ) 露出補正 ー0.7段
オミナエシ;クリックすると大きな写真になります。
17.ハンゲショウ
これも国立安曇野アルプス公園で撮った。名前の由来は、半夏生(太陽の黄経が100°になる日。グレゴリオ暦で毎年7月2日頃)の頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説があるそうだ。「半化粧」説の方が親しみやすい。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/4000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ハンゲショウ;クリックすると大きな写真になります。
18.ガクアジサイ -1
蕎麦処「あさかわ」の庭に咲いていた。葉からしてガクアジサイの飾り花だと思う。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/60秒 6.1mm ISO250 ) 露出補正 なし
ガクアジサイ -1;クリックすると大きな写真になります。
19.ガクアジサイ -2
18.と隣り合わせに咲いていた。何とも渋い色だ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/100秒 6.1mm ISO250 ) 露出補正 なし
ガクアジサイ -2;クリックすると大きな写真になります。