1月6日は、2011年の
24節季小寒で寒の入りである。その寒の入りらしく、今年は正月らしい寒さが続いている。
この小寒を挟んで、4日ほど探鳥ウォークに出かけた記録を残しておきたいと思う。詳しくは、探鳥日誌に記載している。
正月三ヶ日は、子供や孫らとなんとなくすぎた。4日の朝、風もなく気温も緩んでいい天気になった。昨年暮れくらいから探鳥ウォークでのコースに入れたニュータウンの隣接する畑を歩くとスズメより少し大きな鳥と出会った。
ホオジロに似ているが少し違うようだ。図鑑やネットでサーチしてみると
カシラダカに思われた。自信がないので、例によって、【
野鳥識別掲示板】に助けを求めると、今回は正解のようであった。
この時期は、
ヒヨドリの甲高いさえずりが優勢である。
ムクドリも群れを作って集団行動している。このような畑地には珍しく、
ドバトが集団で刈り取ったあとの稲株あたりで群れを作っていた。まだ、もみが落ちているだろうか。
溜池をめぐる途中で、小・中・高校が集まっている区域の緑道を通って行くが、高校の塀際に植わっている桜の木は、もう固い小さな芽を持っている。これを目当てだろうか、数羽の
メジロがチョコチョコと動き回っていた。カメラの Auto Forcus が効かないあいだに動きまわるので、撮影はなかなか難しい。
このあたりの溜池としては大きめのヘラブナ養殖池である筆池には、昨シーズンと同じように、
キンクロハジロがたくさん浮いている。この水鳥は、人に敏感なのか人が近づけない池の端の方に固まっている。数を数えるために双眼鏡を覗くと、カワウ避けの網に、1羽が引っかかっている。どうも飛び上がるときに失敗したらしい。
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カシラダカ:野々井(堺) 1/4/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO250 1/800s F5.6 トリミング | ドバトの集団飛翔:野々井(堺) 1/4/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm) ISO200 1/320s F5.6 トリミング | メジロ:堺西高校 1/4/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO200 1/640s F5.6 トリミング | 網に引っかかったキンクロハジロ:筆池(堺) 1/4/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO400 1/800s F5.6 トリミング |
1月6日には、
昨年10月歩いたときに、初めて
サメビタキにであった泉北ニュータウン光明池地区の鴨谷・甲斐田川方面に歩いてみることにした。途中抜けていく新檜尾台公園は、メタセコイアの林に囲まれているが、ヒヨドリの甲高いさえずりが聞こえるだけで、鳥の姿は少ない。やはり、実がなる広葉樹などがあるところでないと小鳥は少ないのかもしれない。そのなかで、
モズが潅木をわたっていくのを見つけた。
泉北高速鉄道の光明池駅を越えて、甲斐田川の桜並木堤にでてみても、昨秋のように、エナガやコゲラなどの鳥たちは見あたらない。幅10mほどの向こう岸の雑木にあまり見かけないムクドリ大の鳥が留まった。動きは緩慢である。撮った写真をサーチしてみたが、判別が難しい。また、【
野鳥識別掲示板】に助けを求めた。
シロハラということだった。小宮さんの【日本の野鳥】によるとシロハラは開けたところには出てこないという記述があったのと、眉斑が少しだがあるようなので、違った種のマミチャジナイではないかと期待したのだが。
帰り道に、新檜尾台の住宅地を歩いていると
キセキレイがヒョコヒョコと溝の中の落ち葉に虫を探していた。
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ヒヨドリ:甲斐田川(堺) 1/6/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO3200 1/800s F5.6 トリミング | モズ:新檜尾台公園(堺) 1/6/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO3200 1/800s F5.6 トリミング | シロハラ:甲斐田川(堺) 1/6/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO2500 1/800s F5.6 トリミング | キセキレイ:鴨谷台(堺) 1/6/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO3200 1/800s F5.6 トリミング |
1月8日も10日も寒い朝となった。8時ごろで、気温は3℃ちょっとである。だが、鳥たちは元気である。見たことのない鳥や久しぶりの鳥にも思いがけないところで出会ったりする。そんな鳥は識別が難しいので、そのたびに、【
野鳥識別掲示板】のお世話になる。このような掲示板(BBS)がなければ、間違った情報を流しているだろう。
今面白いのは、歩いて10分もかからない田んぼや畑の回りの葦原や雑木林である。ここに多くの種の鳥が飛んできたり、生息していたりする。葦原には、ホオジロ・アオジといった鳥が身を隠していたり、喬木にはイカルやカシラダカが飛んできたりする。
ただ、ヒドリガモがたくさん飛来している住宅地の中にある田辺池には異変があった。8日には、どこかのご婦人が、袋にいれて持ってきた食パンをヒドリガモの群れに向かって、一枚ずつ投げ入れた。ヒドリガモは、パンの争奪戦を繰り返した。小さくちぎったパンくずを池畔にまくとそれを狙って、ヒヨドリが集まった。鯉に餌をやる感覚なのだろう。鹿児島県出水では飛来するツルに大々的に餌を撒いて毎年の飛来を観光資源にしているのだから、それに比べればささやかことだ。ただ、なんとなく生態系を壊すのではないかとの心配もある。
10日には、池の回りにめぐらされた冊を乗り越えて、3人の若者がルアー釣りを試みていた。30羽ちかくいたヒドリガモは、どこかに飛び去ったのか1羽もいない。マガモも姿を消した。この池には、ルアー釣りの対象となるような魚はいないはずなんだがなあ。野鳥好きには悲しいことだ。
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ヒヨドリ:堺西高校 1/8/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO640 1/800s F5.6 トリミング | シジュウカラ:福泉南中学校(堺) 1/8/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO500 1/800s F5.6 トリミング | ムクドリ:野々井(堺) 1/8/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO250 1/800s F5.6 トリミング | アオジ:大森・和田川 1/8/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO1100 1/800s F5.6 トリミング |
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ハクセキレイ:野々井(堺) 1/10/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO200 1/800s F6.3 トリミング | ホオジロ:野々井(堺) 1/10/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO400 1/800s F5.6 トリミング | イカル:野々井(堺) 1/10/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO200 1/800s F5.6 トリミング | ジョウビタキ雌:三木閉(堺) 1/10/2011 Nikon D90 ΣAPO120-400mm 400mm (35mm相当600mm)
ISO720 1/800s F5.6 トリミング |