2009年9月28日

隠居の大阪散歩:「水都大阪2009」を歩いてみる

 久しぶりに家に帰って来るという娘と中之島中央公会堂の前で落ち合って、「たいしたことはないよ」と聞いているイベントの「水都大阪2009」に行ってみることにした。こんなことでもないと、3人揃って大阪の街を歩くようなことはない。

 中之島あたりは、このイベントのためだろう整備されてずいぶんきれいになっていた。沢山いたホームレスも排除されたのか姿がない。真夏日になるという晴天の下、どこかの旅行会社と思われる熟年ツアーも行列して歩いている。こちらも、公会堂前から京阪天満橋駅そばの八軒家浜まで中之島をブラブラ歩いた。

  この「水都2009」の催しのひとつとして「水辺の文化座」というの開催されている。その中に井上信太というひとの「サファリパークプロジェクトin中之島」の展示アートがある。ベニア板を動物の形に合わせてくりぬいたものだが、立体的に見える面白い作品だ。

 八軒家浜会場では、Rubber Duck Projectのラバーダックが浮かんでいる。そのかたわらで、モンベルという関西に本拠を置くアウトドアー用品の会社が、カヌー教室を開いていたりする。この会社、なかなか良い製品を作っている。私も、この会社の製品をいくらか持っている。中之島近辺の川もずいぶんきれいになっているので、気持ちよさそうだ。

 強い陽射しの中を歩いたので、喉も渇き、おなかも空いた。八軒家浜に川床があるらしいとパンフレットにあったらしいが、見あたらない。(どうやら、北浜テラスと間違っていたらしい。)川は見えないが、京阪電車の天満橋駅地下にある飲食街のイタリアン・レストランに入って、ビールとランチを楽しんだ。リーズナブルな値段の割には、美味しかった。

ラッキードラゴン・ビデオ:クリックすると始まります。 1時15分くらいに、アート船プログラムの目玉であるラッキードラゴンのパフォーマンスが始まった。夜には、火を噴くパフォーマンスがあるようだ。
 持っていた CanonIXY900IS の動画モードで撮ってみた。表示している写真をクリックすると動画のダウンロード後(12MBほどあるので時間が少しかかるが)、WindowsMediaPlayer でムービーが始まるはずである。ただし、Windows Media Player の「ツール」→「オプション」→「ファイルの種類」で、Windows Media ビデオファイル(wmv) にチェックが入っている必要がある。

 娘が大阪城の天守閣に登ったことがないというので、淀屋橋の乗り場から水上バスに乗って大阪城に向かった。水上バス船着き場から天守閣までのアプローチは結構な距離がある。そういえば、私もまだ仕事をしていた頃に取引先のアメリカ人を案内してから、行ったことはない。そのときは車で天守閣近くの駐車場にいったのだ。もう15年以上前の話だ。多分改装中だったような記憶がある。
 天守閣に登ってみると周辺は公園として整備され、結構広い緑地になっている。デジスコをかついで、また来たいものだ。
中之島公会堂付近:クリックすると大きな写真になりますラバーダックとカヌー:クリックすると大きな写真になります井上信太氏の作品:クリックすると大きな写真になります大阪城天守閣:クリックすると大きな写真になります


2009年9月26日

隠居のデジスコ:自宅2階窓から野鳥を撮ってみる

 彼岸も過ぎて、朝夕は少し涼しくなってきた。それにつれて、堺泉北の自宅の周りで鳥のさえずりが聞こえる時間が増えてきた。ほとんどは、電柱や電線に留まってさえずっている。

 デジスコは視野が狭いぶん小さな隙間から遠くの被写体を導入できる。お隣の屋根の先の向こうに高い電柱があり、そのてっぺんあたりに鳥がよく留まる。ハシブトカラスがもっぱらであるが、時には肉眼では見分けのつかない鳥も留まってさえずっていたりする。今朝も、スズメくらいの大きさの鳥が、電柱のすぐ近くの電線に留まった。デジスコの照準器を合わせてスコープの焦点を合わせてみると、どうやら先日、和田川で撮ったモズらしい。

 近くの電柱に、スズメが4~5羽、チュンチュンとないている。スズメをまともに大きく撮った写真がないので撮ってみることにした。安西英明さんという方の「スズメの少子化、カラスのいじめ」という新書に、スズメとよく似た鳥、例えばホオジロ、アオジ、ニューナイスズメ(イエスズメ)との見分け方についての記述がある。
  1. くちばしは鉤型に曲がっていない。確かにモズのように鉤型ではない。
  2. 尾羽は、ツバメのように二股に分かれていない。
  3. 指は普通の鳥と同じように、前向きに3本、後ろ向きに1本の計4本である。
  4. スズメの腹は白っぽく模様がない。
  5. スズメの顔のほっぺには、黒い斑紋がある。これはスズメだけの特徴である。

 この本は、身近にいるスズメとカラス、ドバトについて詳しい記述があり、とても面白い。 この本の記述によれば、今朝のスズメの動きは求愛行動だったかもしれない。

 夕刻になって、順光が朝とは入れ替わり別の窓から、これもお隣の屋根の向こう 15m くらい先のコンクリート製電柱のてっぺんにキジバトが現れた。腹の方向から撮ったデジスコ写真は、少し気味悪い。やはり背の方から見た方がいいようだ。
モズ:クリックすると大きな写真になりますスズメスズメ:クリックすると大きな写真になりますキジバト:クリックすると大きな写真になります
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F5.6 1/320 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F5.6 1/250 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F4.0 1/400 13.1mm
 (35mm版換算2290mm)
 露出補正 なし
  トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F4.0 1/200 13.1mm
 (35mm版換算2290mm)
 露出補正 なし


スズメ
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2009年9月22日

隠居のデジスコ:動物園で使ってみる

 敬老の日、連休で退屈にしている孫を連れて天王寺動物園に行ってみた。デジスコの練習にも面白いと思ったこともある。
 天気が良いので、みんなどこかに出かけるのか阪神高速松原線は渋滞である。それでも天王寺公園地下駐車場へは、10時半頃に待つこともなしにすべり込んだ。
 ゲートまで行ってみると入園券を求める家族連れで長蛇の列である。よく見ると、駐車場に車を駐めた人たち向けの割引入園券専用の窓口があり、そこではすぐに求めることができた。駐車場を利用すると4人まで3割引の350円となる。小学生以下は無料である。

「鳥の楽園」:クリックすると大きな写真になります 孫たちと別れて、南園の奥にある「鳥の楽園」という大きなケージの中に入った。多くのサギ類やカモが真ん中の池を中心に動き回っていたり、木にとまっていりする。ちょうど、三脚を据えられるようなテラスがあり、そこでデジスコセットを設定した。今回は、Nikon D70 をつけたセットを試してみた。大きなケージといってもやはり限られた場所である。距離 15m くらいのテラスと反対の木にとまっているコウノトリに焦点を合わせるとコウノトリの全体がファインダーに収まらない。イチデジのセットでは 1500mm(35mm判換算)一本でズームがきかないから、鳥の一部を撮るしかない。まあ、コンデジのセットでも、 1330mm(35mm判換算)が最短合成焦点距離だから同様かもしれないが。それとケージの背景には、通天閣が見えるがこれを入れての写真は撮れない。焦点深度は極端に狭いようだ。
 その後も入園者はどんどん増えて、園内は動物をゆっくり見るどころの状況ではなくなった。もちろん、三脚を広げて置ける状況でもなくなった。猿島に行って、猿の顔をUPして撮りたかったが、諦めて早々に退散した。
 空いているときならともかく、動物園には Tamron の望遠 300mm(35mm版換算 450mm) でもつけていけば十分ではないかと思われた。一度、入園者が少ないときに行ってみるのも面白いかもしれない。少なくとも、被写体は沢山ある。
シュバシコウ(ヨーロッパ・コウノトリ):クリックすると大きな写真になりますコサギ:クリックすると大きな写真になります餌のドジョウ:クリックすると大きな写真になりますシマウマ:クリックすると大きな写真になります
スコープ Nikon ED82
カメラ・アタッチメント FSA-L1
デジカメ Nikon D70
 ISO500 F13.0 1/800
 1000mm
 (35mm版換算1500mm)
 露出絞り優先
スコープ Nikon ED82
カメラ・アタッチメント FSA-L1
デジカメ Nikon D70
 ISO500 F13.0 1/2000
 1000mm
 (35mm版換算1500mm)
 露出絞り優先
 トリミング
スコープ Nikon ED82
カメラ・アタッチメント FSA-L1
デジカメ Nikon D70
 ISO500 F13.0 1/1600
 1000mm
 (35mm版換算1500mm)
 露出絞り優先
 トリミング
スコープ Nikon ED82
カメラ・アタッチメント FSA-L1
デジカメ Nikon D70
 ISO500 F13.0 1/200
 1000mm
 (35mm版換算1500mm)
 露出絞り優先

2009年9月21日

隠居のDIY:デッキテーブル・セットの塗装

 6年前に、プロに頼んで第一次の庭のリフォームをしたときにウッドデッキを作ってもらった。そのウッドデッキに置きたいとガーデン・テーブルとチェアのセットを、そのときにはまだDIY に手を染めていなかったので、通信販売で求めた。
 6年も風雨にさらされているとオイルフニッシュの塗装が白っぽく剥げて汚くなってきた。また、墨つぼの墨をこぼしたりして黒く汚していたりする。

 自作のガーデン・チェアとテーブルをこの春に白く塗装したので、同じ白の水性ペンキで塗ることにした。ブログに掲載するほどのことではないのだが、記録として残しておきたい。
 前にも用いたベルテックスサンドという研磨パッドで汚れをあらかた落とし、汚れが染みているところは、手持ちの#60のサンドペーパーで擦った。 元々はオイルフニッシュが塗ってあったので、ペンキが乗る程度に磨けばOK だった。水性ペンキを上塗りする場合には、霧吹きを用意しておいて、霧を吹きかけた上に刷毛を滑らせば上手く塗れるようだった。
 半日程度のアルバイトであったが、デッキでのお茶も気分が良くなった。
Before:クリックすると大きな写真になりますAfter:クリックすると大きな写真になります


2009年9月18日

隠居のデジスコ:初秋の大阪南港野鳥園

 前回、休園日の水曜日に行って空振り(北観察所は開いているようだ)に終わり、アオスジアアゲハなんぞを撮ってきた大阪南港野鳥園に、お彼岸前の金曜日、再度訪問してみることにした。ちょっと涼しくなったので、多少は鳥も多いかもしれないと期待した。家内もついてきたので、双眼鏡を渡した。

展望台の小窓から北池を望む:クリックすると大きな写真になります 20台ちかくはおける無料の駐車場に車を駐めた。数台しか駐まっていなかったので、人は少なそうだ。
ここでは事務所がある展望塔と北観察所から、干潟にくる野鳥を観察することができる。駐車場で、三脚にフィールドスコープを取り付け、人の少なそうな北観察所に行ってみた。誰もいない。干潟にカルガモの群れとダイサギが見える。ここの観察所は屋根がなく、まだ蚊も多い。これからの野鳥観察は、長袖でないと駄目だ。それでも、カルガモとダイサギの写真を撮って、早々に展望塔の方に移動した。

 こちらには、扇型に干潟などを望む小さな窓が設けられ、座って観察できるように回転式の椅子も固定されている。イチデジに超望遠レンズをつけた年配の方と双眼鏡とフィールドスコープで観察を楽しむ二組の夫婦とがおられたのと、女性の方がフィールドスコープを覗きながら観察日誌のようなものをつけておられた。デジスコをしている方は誰もいない。
ちょうど干潮なのか、多くのサギとシギ類が餌を啄んでいた。シギ類は3種くらいいそうだが、よく名前がわからない。先日和田川で撮ったイソシギがたくさん動き回っている。
 よくよく見渡すと、カラスもカワウもやってきているようだ。
カルガモの群れ:クリックすると大きな写真になりますダイサギ:クリックすると大きな写真になりますイソシギ:クリックすると大きな写真になりますアオサギ:クリックすると大きな写真になります
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F4.5 1/200 15mm
 (35mm版換算2622mm)
 露出補正 なし
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F4.5 1/400 15mm
 (35mm版換算2622mm)
 露出補正 なし
 レタッチ
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F4.5 1/320 15mm
 (35mm版換算2622mm)
 露出補正 なし
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F2.8 1/320 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
 レタッチ トリミング
アオアシシギ:クリックすると大きな写真になりますトウネン?:クリックすると大きな写真になりますハシボソカラス:クリックすると大きな写真になりますカワウ
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F7.1 1/160 11.5mm
 (35mm版換算2010mm)
 露出補正 なし
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F3.5 1/125 11.5mm
 (35mm版換算2010mm)
 露出補正 なし
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F4.5 1/125 15mm
 (35mm版換算2622mm)
 露出補正 なし
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F5.6 1/250 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
  トリミング


(追記:2009/9/22) 分からない花の名があるときに、いつもお世話になっている K's Bookshelf の「この花の名は? 掲示板」と同じように、エコシステムというサイトに「野鳥識別掲示板」というサービスがある。
 この掲示板を利用させてもらって、名前に自信のない鳥の名を教えてもらっている。ソリハシシギだと思っていたシギは、エコシステム さえちゃん という方が、再度投稿した別の写真にもとづいて、つぎのようにアオアシシギではないかと指摘してくれた。ありがとうございました。
大きさは分かりませんが、足が長くて、黄色ではないようですね。
ソリハシシギは、足が短くて、黄色です。
ということで、アオアシシギではないかと思いました。
35センチぐらいで、体はハトよりも少し大きくなりますが・・・。


2009年9月17日

隠居のDIY:小物収納棚を作る;トリマーとルータの練習

 Vermont 社のアリ溝ガイドキットを使って、1X4 材で抽出を作ったことは今年4月のブログで記録した。1X4 材ではなんとか形になることは確認したが、よく使うパインの集成材でもアリ溝ガイドキットは使えるだろうかと試行してみた。

 題材は端材として余っているパインの集成材、MDF(medium density fiberboard:中密度繊維板)、ケイカル板を使って、パソコン横の棚に雑然と置いているUSB ケーブルやカード・リーダー、DCコンバーターなどを木の箱に小さな仕切りを作って区分し収納する小物入れ棚を製作することである。

 パイン集成材で箱を作り、背板にケイカルをいれて、小さな枠をMDF で作るが、ねじ・くぎは一本も使わない計画である。
 箱の四隅は、アリ継ぎ(dovetail joint) で組み上げる。集成材では、dovetail 部分が砕けないかと心配したが大丈夫である。また、前に使い方を誤ってテンプレートの一部が欠けているアリ溝ガイドキットもOKであった。
 アリ溝ビット12.7mm はトリマーのリョービ[TRE-40]にアダプタープレートとともに取り付けた。ビットは、ガイドキットの取説通り、ベースから 11mm 出している。細工するときにアダプタープレートでビットの先が見えにくいので、下からみるような姿勢となる。溝を掘る板を、「ルータ&トリマー 使いこなしマニュアル」の記事を参照して取り付ければ問題なくできた。注意点は、板の端がガイド板にピッタリと着いていることである。
アリ溝ビット12.7mm :クリックすると大きな写真になります板をセットしたところ:クリックすると大きな写真になりますトリマーで削った後:クリックすると大きな写真になりますアリ継ぎ(dovetail joint) :クリックすると大きな写真になります


次に、背板にケイカルを入れるための溝をルータ(ボッシュ ルーター  POF400A)で掘った。径6mm ストレートビットをつけ深さ 5mm の溝を掘るために、ベースより 5mm 出し、ストレート・ガイドとの距離は 3mm とした。これらの長さを測るのは、ミニ曲尺が便利である。
このように一度設定しておいて、4枚の材を続けて切削すれば、狂いがない。
溝を掘るのは、トリマーでもできるが、今までの経験からいえばルータの方が強力でやりやすい。注意点としては、溝を掘る材をクランプでしっかりと固定することである。回転数が高いので、材が動いて溝が歪んでしまうことがある。
 箱の中の仕切り板は、MDFに切れ込みを入れて、組み合わせることにした。この切れ込みも径6mm ストレートビットをつけたルータで切削した。ストレート・ガイドでは幅広くてできない部分はフリーハンドで切削した。材をしっかり固定して、墨線に沿って慎重にビットを動かすと何とか上手く掘れた。
ストレート・ガイドまでの距離を測る:クリックすると大きな写真になりますルータで溝を掘る:クリックすると大きな写真になります背板を入れる:クリックすると大きな写真になりますパソコン横の小物入れ:クリックすると大きな写真になります


 仕上げの塗装は、IKEA で以前に買っていたステインが残っていたので、これで塗装した。溝にいれて組み上げているだけなので、いったん分解してバラバラにし集成材部分だけ塗装をして、再度組み上げた。ネジ・釘を使っていないので、このようなことができる。
 これで、パイン集成材でも、アリ継ぎ(dovetail joint) ができることが確認できたので、長い間宿題になっている孫のベッド下収納庫を作ってやろうと思っている。

2009年9月14日

隠居のデジスコ:イチデジとコンデジを比較する

 デジスコを始めようと思ったときに、最初に揃えたのは Nikon のフィールドスコープED82 である。Nikon のデジスコーピングの案内をみると、私の場合イチデジの D70 を持っているので、アタッチメントの FSA-L1 を求めるだけでデジスコセットができると分かった。それで恥ずかしい話であるが、よく調査もせずに ED82 と Nikon D70 を連結するために Nikon FSA-L1 を購入した。

 求めてからよくよく調べてみると、このセットではF値は 13 に固定され、合成焦点距離も 35mm 換算値で 1500mm に固定されていることが分かった。また、デジカメの AF 機能は働かず、フィールドスコープで正確に焦点を合わせなければならない。期待している 3000mm 超の撮影は無理だし、初心者には取り扱いが難しそうだ。ということで、折角やるのだからと今のデジスコセットを泣く泣く揃えた。

 それでも一度試したくて、先日ちょうどよい機会だったので、あまり動かないコサギを被写体にして撮ってみた。被写体までの距離( 12~3m )・晴天など撮影の条件はほぼ同等である。コンデジ・セットとイチデジ・セットとを使ってみて気が着いた点を思いつくまま挙げてみると次の表のようになる。まだ、どちらも使いこなしているとは言えないのだが、イチデジによるデジスコも使いようによっては、いい画像が得られるのではないかという印象である。

デジスコ:コンデジとイチデジの比較
Written on Sep. 14th, 2009
画像Sony DSC-W300:クリックすると大きな写真になりますNikon D70:クリックすると大きな写真になります
デジスコ・セットスコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
スコープ Nikon ED82
カメラ・アタッチメント FSA-L1
デジカメ Nikon D70
理論上の性能絞り:F2.8 - 8.0
合成焦点距離:1330mm - 3990mm
 (35mm版換算)
ISO:80 - 400(連写モード)
絞り:F13
合成焦点距離:1500mm
(35mm版換算)
ISO:200 - 1600
撮影データ ISO80 F5.6 1/500 7 .6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
 ISO640 F13.0 1/640 1000mm
 (35mm版換算1500mm)
 露出絞り優先
デジカメ設定液晶画面を見ながら設定するので、同じ姿勢でできる。
液晶フードを使っているので、容易に設定を確認できる。
一般的にはカメラの上部にある表示パネルで行うので、ファイダーを覗く姿勢ではできない。カメラ位置を変える必要がある。
液晶画面でも設定できるが、日の光の中では見がたいし、手間がかかる。
被写体の導入照準器の Red Point を被写体に合わせ、液晶画面で確認する。事前に、 Red Point を合わせておく必要があるが、照準器の視野は広いので、被写体を導入しやすい。ファインダーで行う。フィールドスコープをつけるとファインダーの視野は狭くなるので、被写体導入はかなり難しい。
雲台の動きバランスはフィールドスコープ部分の方が少し重い。ロングプレートで簡単に調節できる。バランスはカメラ部分が重くなる。ロングプレートで簡単に調節でき、動きに問題はない。
シャッター操作専用のカメラブラケットにケーブル・レリーズをつける。
ケーブル・レリーズをつけたまま収納しにくいので、その都度装着する必要がある。
リモコンで行う。
リモコン・モードは 15分間ロックできるが、その都度設定する必要がある。
連写は効かない。
使い分け機動性に優れている。場所を変えたり、異なる被写体を導入しやすい。
超望遠 3000mm ぐらいまでは良い画像が得られそうだ。
設定に手間取るので、置きピンをして狙いを定めておく場合は、画像は良さそうだ。暗い場合は、ISO を大きい値にしても画像はそれほど荒れないようだ。


2009年9月13日

隠居のデジスコ:泉北ニュータウン和田川の鳥たち

 昨日は午後から雨が降ったりして急に涼しくなった。彼岸の入りが次の日曜となったこの日曜日は晴天だ。散歩も兼ねて、双眼鏡をぶら下げ近くに流れるあまりきれいとは言えない和田川沿いの川上に向かって歩いてみた。10分ほど歩くとご近所の人たちが畑をしている貸農園がある。そのすぐ近くの川に、アオサギ・コサギ・ハクセキレイ・カルガモが確認できた。デジスコの被写体の発見だ。

 ハクセキレイは、未だにきちんと撮れたことがない。すぐに、家にとって返し、デジスコセットを車に積んで現場近くの川沿いに車を駐めた。幸い、少々道幅の広い場所があって、農業をされている人のものと思われる車も停まっている。

 デジスコを組み上げて現場に戻ってみるとアオサギはどこかに姿を消していたが、コサギカルガモハクセキレイは、浅い川の流れで餌を狙ってチョコチョコ動いていた。
ハクセキレイは今までまともな画像はなかったが、今回は少しましな画像になった。晴天で順光が幸いしたようだ。

 ハクセキレイの近くで、同じくらいの大きさの鳥が動いている。ただ、羽の色が薄いだけかなと思っていたが、帰って画像を確認してみるとハクセキレイではないようだ。ネットでサーチしてみると、どうやらイソシギではないかと思われる。どなたか間違っておれば、ご指摘いただきたい。
カルガモ:クリックすると大きな写真になりますコサギ:クリックすると大きな写真になりますハクセキレイ:クリックすると大きな写真になりますイソシギ:クリックすると大きな写真になります
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F2.8 1/320 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
 トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F5.6 1/250 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
 トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F2.8 1/250 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
 トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F4.5 1/100 17.2mm
 (35mm版換算3010mm)
 露出補正 なし
 


 川の中ばかり注視していたが、ふと見上げると対岸の電線に鳥がとまりにきたりする。フィールドスコープを上に向けて狙ってみた。一羽はムクドリと分かったが、別に撮ったスズメ大の鳥は分からない。 少し、ピンボケの写真をネットなどでサーチしてみるとモズでないかと思われる。これも、間違っておれば、ご指摘いただきたい。
ムクドリ:クリックすると大きな写真になりますモズ?:クリックすると大きな写真になります
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F5.6 1/320 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
 トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F5.6 1/400 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
 トリミング


 すぐ近くの汚い川でも(汚いから餌があるのかもしれない)、今日は、カラス・スズメ・ヒヨドリ・ドバトまで数に入れれば 10種類の野鳥を見たことになる。自然に目を向けてみれば結構面白いものだ。

2009年9月12日

乗馬クラブ

初心者クラス:クリックすると大きな写真になります 乗馬クラブを全国展開している Crane Riding Club の大阪のクラブが堺市と羽曳野市との境あたりにある。

 そこで孫が週一回金曜日の夕方、馬に乗ることを習っているというので見学に行ってみた。6時すぎに半径10mほどの初心者用馬場に、馬を引いて出てきた頃は、まだ薄明かりがあったが、すぐに照明が鮮やかになるくらい暗くなった。彼岸も近づいてきて、日が暮れるの早くなった。馬場の夜景:クリックすると大きな写真になります

 厩舎の上にあるクラブのテラスから、馬場を眺めていると小さな子ども(小学3年以上らしいが)からかなりご年配のかたまで、馬に跨っておられる。我々の若いころには、とてつもなくお金持ちの遊びと思っていたので関心はなかったが、このようなクラブも大衆化しているらしい。
 一時間の乗馬で、孫はびっしょりと汗をかいていた。少々肥満気味の一人っ子にはいいかもしれない。

2009年9月10日

隠居のJazz:Jam sesseion 的な曲を集めてみる

 1940年代になって、Jazz の主流は swing から bebop (ビーバップ)へ移っていく。真珠湾攻撃は 1941年12月であるが、戦地に赴いた兵士を鼓舞する音楽は、後で自ら兵士になった Glenn Miller が作ったようなダンス・ミュージックとしての明るい swing jazz だったそうだ。
 bebop というのは、この戦争中に兵役に行かない不良ミュージシャンたちが始めたようだ。その辺の詳しい話は、今読んでいる「東京大学のアルバート・アイラー」(東大ジャズ講義録)にでているが、読んだ後でまとめてみたいと思う。

 私がジャズが好きになったのは遊園地の音楽と揶揄されたディキシーランド・ジャズからで、そのあと Benny Goodman を代表とする swing jazz を好んで聴くようになった。この種の Jazz は職場の兵士だった私を鼓舞する効果があったのだろう。そして、いつの頃からかJazz の面白さは、演奏場所や共演者によって演奏スタイルを変える即興演奏(improvisation)の bebop ではないかと思うようになった。

 隠居の音楽:mp3 ファイルのID3 タグを編集するで書いたように、Windows Media Player の音楽曲データーベース機能を使って、今まで収集してきた Jazz の曲を自分が勝手に決めたジャンルに区分してみた。ほとんどの曲は、メインとなるアーティストが演奏する楽器別のジャンルに分けられる。たとえば、Miles Davis なら Jazz(pet), Bud Powell なら Jazz(piano) という具合にである。
 しかし、Miles Davis が サックス奏者のSonny Rollins と共演していると記載されている録音は区分できないので 、Jazz(jam) というジャンルに分けた。このような録音はたいていの場合、bebop の即興演奏(improvisation)となっている場合が多い。このジャンルに区分した track が結構多く集まったので、これらの中から 96曲、10時間40分をRadio Senboku に流す Playlist に特集で集めてみた。このエントリーを書きながら、BGM として聴いているが、なかなか良い選曲にとなったと思っている。Excel で作ったこの Playlist は、私のブログ右メニューの Radio Senboku Playlist で確認できる。この Playlist には、Artists名, 曲Title, Album名, 曲の長さ(分・秒)が記載されている。 Radio Senboku につないで、Play ボタンをクリックすると現れるポップアップ画面に現在流れている曲が出ているので確認することができる。

 ということで、Jazz はbluse, dixie, swing, bebop、modern というような一般的なジャンル分けをしたほうが良さそうだ。ただ、自分の耳を信じながら、1アルバムずつ聴いてみる作業となるので時間を使いそうだが。

  

2009年9月 3日

隠居のデジスコ:蝶を撮ってみる

 この時期、近くの公園などには野鳥の姿はほとんどない。9月の第一水曜日、干潟には何らかの水鳥がいるだろうと大阪南港野鳥園に向かってみた。

 駐車場は、9時開門になっている。よくよく見ると水曜日は野鳥園は休みで、それに伴い駐車場も閉鎖されるらしい。前のコンテナヤードに出入りするコンテナ・トレーラーが行き来する道路端に車を駐めて、歩いて入れる入り口から中の様子を見に行ってみると、干潟への入り口は高い鉄柵が閉められていて近づけない。諦めて帰ろうかと思ったが、「さえずりの丘」「羽ばたきの丘」で、ハクセキレイムクドリヒヨドリを見かけた。

 野鳥園の近くにある以前に孫を連れて行ったことのある「なにわの海の時空館」近くの有料駐車場に車を駐めて、三脚にフィールドスコープをつけてかついだ。ハクセキレイを見かけた「さえずりの丘」の木陰でデジスコのセットアップをして、しばらく待っていると 50m ほど先の腰掛け用の丸太の上に、ハクセキレイが飛んできた。この鳥は、チョコチョコと動き回るので液晶画面への導入が難しい。コンデジのAF機能が動き出す前に、位置を変えている。写真データで露出時間をみると 1/15 だから被写体ブレしているのかもしれない。という言い訳で良い写真は撮れなかった。
 野鳥園から車の方に帰りかけると 20m ほど先歩道の上でキジバトとムクドリがチョコチョコと動き回っている。これも練習と思って、ムクドリに焦点をあててみた。これも木陰で露光が足りないのかもひとつだ。
 歩道横の高さ 5~6m の並木を見上げると巻き付いたヤブガラシにアオスジアゲハが吸蜜している。これも練習と照準器を合わせた。光の明るいせいもあって、この被写体では光はたりているようだった。これだけ近いと蝶の胴体もくっきりと鮮明である。
ハクセキレイ:クリックすると大きな写真になりますミミズをくわえたムクドリ:クリックすると大きな写真になりますアオスジアゲハ:クリックすると大きな写真になります
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F4.0 1/15 13.1mm
 (35mm版換算2290mm)
 露出補正 なし
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F2.8 1/125 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
 レタッチ トリミング
スコープ Nikon ED82
接眼レンズ 30XWFA
デジカメ Sony DSC-W300
 ISO80 F5.6 1/160 7.6mm
 (35mm版換算1330mm)
 露出補正 なし
 レタッチ