1年半使用してきた FINEPIX HS50EXR はまだまだ使えるのだが、最近、セレクターボタンの動きが緩慢になり、マクロ撮影に切り替えたい時など、花マーク(マクロのマーク)を押してもすぐ切り替わらないことが多くなった。また、撮影済みのファイルをモニターで見る時も、画面の移動がスムースでなくなった。というのは表向きの理由で、実は少々飽きてきたのと、より優れた機能を持つ同系統の新機種の発売があり、新しいものが欲しくなったのだ。4月末にCOOLPIX P610 を買ってしまった。
この日、新しく購入したP610だけを持って舞岡公園へ出かけた。また季節は進んでいる。4月23日に歩いたときは見かけなかったアオスジアゲハやモンキアゲハが飛んでいる。一方、コチャバネセリやベニシジミはすっかり少なくなってしまっていた。羽化したてのサトキマダラヒカゲを見た。また、4~5人で歩いていた愛好家の方々が葉の裏を熱心にご覧になっていたので、あとでそこを見たところ、イボタの葉の裏にウラゴマダラシジミの前蛹がついていた。もうすぐゼフィルスの季節なのだ。
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1.アカツメクサ
P610で初めて撮る。丸いひとつの花のように見えるが、写真を拡大してみると、小さな花が密集して球状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)をつくっている。解像力は良いと思う。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.5 1/500秒 54mm ISO100 ) 露出補正 なし
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2.タニウツギ
4月23日に来たときは、可愛い蕾があったが、それから10日も立って花を咲かせていた。昼ごろになるとナガサキアゲハかモンキアゲハが来るかもしれない。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/60秒 24mm ISO100 ) 露出補正 なし
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3.ヒメウラナミジャノメ
望遠側(35mm版で約1300mm)相当で撮る。シャープに撮れた。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/400秒 236mm ISO100 ) 露出補正 なし
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4.キリの木
「古谷戸の里」の脇にキリの木がある。葉は茂らずにたくさんの紫色の花が咲いていた。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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5.キリの花
高いところに咲いているキリの花を撮ったが、ピントが合わせにくく少し外してしまった。258mm、望遠端で撮った。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.5 1/500秒 258mm ISO100 ) 露出補正 なし
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6.ルリシジミ
既に擦れてしまっている個体だった。広角側で撮ったがピントはシャープに合った。遠くがボケたのが少し気になる。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 5mm ISO100 ) 露出補正 なし
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7.アオスジアゲハ吸蜜
10m位離れていたろうか、望遠端まで伸ばしてはいなかったのは後でデータをみて知った。35mm版相当では1000mm位のところ。シャープに撮れた。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 197mm ISO100 ) 露出補正 なし
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8.アオスジアゲハ飛翔
プログラムオートでは被写体振れは如何ともし難い。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 197mm ISO100 ) 露出補正 なし
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9.コミスジ
被写界深度は適度に深く、眼から翅全体がシャープに撮れた。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 125mm ISO160 ) 露出補正 なし
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10.サトキマダラヒカゲ
おそらく羽化したての個体と思う。葉の上にじっと止まって動かなかった。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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11.タニウツギの花に来たモンキアゲハ -1
時刻は12時40分、来たときに咲いているのを確認してきたタニウツギの花に、期待していたモンキアゲハが来ていた。花を付けたタニウツギの木は2本ある。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.5 1/200秒 54mm ISO100 ) 露出補正 なし
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12.タニウツギの花に来たモンキアゲハ -2
後翅裏面の赤い斑紋がきれいだが、表翅の赤い斑紋からこの個体は♂だと思う。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.5 1/160秒 54mm ISO100 ) 露出補正 なし
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13.タニウツギの花に来たモンキアゲハ -3
裏面と表側の後翅の赤い斑紋が見られる位置で撮れた。後でデータを見るとISO感度が400に上がっていた。この日はすべてプログラムオートで撮っていたが、何を評価してISO感度が上がったのだろうか。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.5 1/100秒 54mm ISO400 ) 露出補正 なし
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14.タニウツギの花に来たモンキアゲハ -4
モンキアゲハもタニウツギの花も良い位置で撮れたと思う。
Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.2 1/60秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
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この日は試撮りをしようとP610だけを持って舞岡公園を歩いた。プログラム・オートで撮る。今まで愛用していたHS50との比較になるが、私個人の感想なのでお許しいただきたいと思う。
まず、一回り小さく軽い。ズームは35mm版相当では光学24mm~1440mmと、HS50の望遠端1000mm相当をしのぐ。ただ私の場合は、1000mmと1440mmはあまり意味を持たないが。
ネットでP610に関する評価を見ると、概ね評判は良く、特に手振れ補正機能が優れているとされているが、今回使ってみて確かにそう思った。アオスジアゲハを10m位離れて撮ったが、なかなか良い。HS50の手振れ補正機能も悪くないが、P610の方が良い。
ISO感度はAUTOで撮った。 明るさが十分でないとき、ISO1600まで上がるように設定されているようだが、まず、シャッター速度を遅くしていき、それからISO感度を上げて適正露出にしていく傾向にある。シャッター速度が30分の1までになってから、ISO感度が100から1600に向けて上がっていくようだ。ただ、この日のテスト撮影では、1/100秒でISO感度が400に移動したのと、1/60秒でISO200に移動したのがあった。なお、シャッター速度の下限設定ができるようなので、次回は下限設定125分の1秒で試してみようと思う。
連写も試してみた。H(高速)は速すぎる。L(低速)はちょっと遅い。H(高速)は撮るには良いのだが、記憶するのに時間がかかり、次のシャッターチャンスを逃す恐れがある。
さて画質であるが、最初に撮ったアカツメクサをみるとなかなかの解像力と思う。NIKKORレンズが良いのだろうか。蝶や花を撮るのなら、はじめからマクロに設定しておいた方が合焦が速いようだ。
HS50は一眼レフのレンズと同じように手動ズームである。P610は電動ズームだが、マクロ設定でも望遠端の無限遠に合焦する。左サイドにあるズーム・レバーはなれれば便利と思う。
HS50の操作は電源を入れるところから一眼レフと同じようにできる。それは手動ズームとともに気に入っていた。P610はコンパクト・デジカメの操作だ。慣れれば問題はないと思う。
2月26日にこのP610が新発売になり、3週間後の3月21日にCOOLPIX P900が新発売された。なんとP900の望遠端は光学ズームで35mm版相当で2000mmという。量販店で実機を見たが、大きい。私が使っているD5300より大きく見えた。だが、撮像素子は小さいとはいうものの2000mmまで撮れるというのは、鳥の愛好家には魅力ではなかろうか。P610を買った後、P900の発売を知った人はどう思われただろうか。