スマホで随時確認していた現地の天気予報は、はじめは10時ごろから晴れてくるということだったが、12時に変わり、いま、スマホで確認すると15時になっていた。山の上は少し状況が違うのかもしれない。
いま、午後1時15分過ぎである。折角ここまで来て、「晴れ」を4時間近くも待ったのだから、あと、1時間半ほど粘ってみることにした。
午後1時40分ごろ、やっと日が差してきた。だがすぐまた晴れ間は消える。日が射すとヒョウモンたちが飛び始める。ひと月前には多かったミドリヒョウモンの数は減った。あんなに沢山いたアサギマダラは、この日は1頭も見ない。
それでもやっとクジャクチョウ、ギンボシヒョウモン、ウラギンヒョウモンなどを撮り、午後3時、ゴンドラに乗って山を下りた。
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41.レンゲショウマ(蓮華升麻) -1
花が蓮(ハス)に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられた。あまり見かけることがない花で、人気がある。東京近郊では御岳山のレンゲショウマが有名だ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO 640 ) 露出補正 -0.3段
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42.レンゲショウマ(蓮華升麻) -2
径が3cmくらいの薄紫色の花は下向きに咲く。カメラを低くしないと撮れない。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO 100 ) 露出補正 -0.3段
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43.フシグロセンノウ(節黒仙翁)
茎の節が黒褐色であることからこの名がある。茎の上部は分枝し、まばらな軟毛がある。花期は7-10月で野草では珍しい色の朱赤色の花を、分枝した茎の先にまばらに数個付ける。林縁ではそれがよく目立つ。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 900 ) 露出補正 なし
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ユートロキウム・マクラツム
Picture This で検索した結果、ユートロキウム・マクラツムと結果が出た。フジバカマのような花だった。学名を Eupatorium purpureum というムラサキヒヨドリバナというのがあるが、よく似ている。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 800 ) 露出補正 なし
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45.サワギキョウ(沢桔梗) -1
美しい野草だが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られるそうだ。花期は8月から9月頃で、濃紫色の深く5裂した唇形の花が茎の上部に総(ふさ)の形になって咲く。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 900 ) 露出補正 なし
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46.アキノキリンソウ(秋の麒麟草) -2
この季節、黄色いアキノキリンソウの花が山野草公園の主役になる。wikipediaによれば、アキノキリンソウは山地や丘陵の日当たりのよい場所に生える。かつては里山に囲まれた水田の周辺、ため池の土手などにごく普通に見られた秋草の代表であり、リンドウ等と共に小学校の教科書や絵本などでよく紹介された。しかし、そのような環境の減少や荒廃と共に見られる場所が少なくなり、「秋の道ばたの黄色い花」はセイタカアワダチソウに取って代わられた感がある。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 400 ) 露出補正 なし
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47.ツリガネニンジン(釣鐘人参)
花が釣鐘形で、根の形がチョウセンニンジンに似るのでこの名がある。舞岡公園でも咲いていた。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
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48.ヤマギラン(柳蘭)
和名の由来は、葉が柳に似ていて、花をランにたとえたことによる。長さ1-1.5 cmの花弁は4個で、雄しべは8個、開花時期は7-9月である。信州の高原ではよく見られる花ではあるが、私の知る限り、この花にはチョウが来ない。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 -0.3段
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49.サラシナショウマに止まるヒメキマダラヒカゲ
少し空が明るくなってきた。やっとチョウを見つけた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 160 ) 露出補正 -0.3段
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50.サラシナショウマとアキノキリンソウ
霧で霞んでいた山野草公園が、見通しが良くなってきた。午後1時40分だ。期待が持てる。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
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51.霧が晴れる
アキノキリンソウが咲く林縁の木々の間から青空が見える。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO 125 ) 露出補正 -0.3段
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52.ソバナ(岨菜、蕎麦菜)
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草である。ツリガネニンジンとよく似ている。花期は8月から9月頃で、青紫色の円錐状に近い鐘形の花を咲かせる。大きい株になると枝を数段に互生させ、多数の花をつける。花のがく片は披針状で全縁(葉の縁が滑らかで、ぎざぎざのないこと。全辺ともいう)。ツリガネニンジンと違うところは雌しべは花から突出しない。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
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53.シモツケ(下野)
開花時期は5 - 8月という。7月28日に来た時も多くのシモツケが咲いていた。ホシミスジとフタスジチョウの幼虫が食草として、フタスジチョウの成虫は花を吸蜜する。だが、私はここでフタスジチョウに出会ったことはない。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO 320 ) 露出補正 -0.3段
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54.ギンボシヒョウモン♂ -1
間もなく2時になる。気温も少し上がって、やっとヒョウモンが飛び始めた。右後翅に傷があるが、ギンボシヒョウモン♂だ。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
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55.マツムシソウに来たウラギンヒョウモン♀
マツムシソウには、クジャクチョウ、エルタテハ、ベニヒカゲ、各種ヒョウモンなど、タテハチョウ科のいろいろなチョウが来る。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
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56.ウラギンヒョウモン♀ -1
7月28日に来たときはミドリヒョウモンがもっとも多かった。今回はウラギンヒョウモンの方が個体数は多い。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 280 ) 露出補正 なし
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57.アキノキリンソウ -3
野草の花の今の主役はアキノキリンソウだ。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 450 ) 露出補正 なし
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58.キダチマツヨイグサ(木立待宵草)
マツヨイグサの仲間は、北アメリカ大陸・南アメリカ大陸原産の一年草または多年草である。花の美しい種が多く、日本には観賞用・園芸用として導入されたが、逸出(栽培植物が野生化)の結果現在では14種が帰化しているそうだ。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO 250 ) 露出補正 -0.3段
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59.マツムシソウとミツバチ
ハチは同定できないが、ミツバチの仲間と思う。マツムシソウはチョウをはじめいろいろな虫たちに好まれる。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
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60.ギンボシヒョウモン♂ -2
ヒョウモンたちの姿が多く見られるようになってきた。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
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61.八ヶ岳展望台と下界
八ケ岳連峰の山頂付近はまだ、雲に覆われている。ここは霧が晴れて、富士見町が見渡せるようになった。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 19mm ISO 100 ) 露出補正 -0.3段
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62.クジャクチョウ 裏面
少し離れたところで、クジャクチョウがマツムシソウで吸蜜いしているのを見つけた。真っ黒な裏面しか見えない。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
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63.クジャクチョウ 翅表
少し前に出てきて、頭を下げ表側の華麗な姿を見せてくれた。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 219mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
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64.ウラギンヒョウモン♀ -1
ウラギンヒョウモンの♀は、まだほとんど破損の無いきれいな個体が多い。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 400 ) 露出補正 -0.3段
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65.アサマフウロ(浅間風露)
フウロソウ、と呼ばれている仲間のなかで、最も大きく、色の濃い花を咲かせる。ハクサンフウロは信州の山や、箱根湿性花園などでも見てきた。花期は8月~9月。チョウも吸蜜に来る。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 400 ) 露出補正 なし
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66.サワギキョウ -2
キキョウと同じく雄性先熟で、雄しべから花粉を出している雄花期と、その後に雌しべの柱頭が出てくる雌花期がある。開花期は8月~9月。花の写真を撮るには曇り空の方がコントラストを抑えられて良い。
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 -0.3段
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67.チョロギ(丁呂木、丁梠木、中国では石蚕(いさご虫)に似ていることから草石蚕と呼ばれている)
wikipediaには5月~6頃にピンク色の花を咲かせるとあるが、8月に舞岡公園でも見た。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 1400 ) 露出補正 なし
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68.メマツヨイグサ(雌待宵草)
道端や荒れ地などに生える雑草である。wikipediaによれば、「マツヨイグサ属は、アカバナ科の属のひとつ。北アメリカ大陸・南アメリカ大陸原産の一年草または多年草。花の美しい種が多く、日本には観賞用・園芸用として導入されたが、逸出の結果現在では14種が帰化している。」と記されている。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 220 ) 露出補正 なし
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69.ゲンノショウコ(現の証拠)
山野草公園として整備されたところではなく、スキーのゲレンデを歩くと、メマツヨイグサ同様、雑草の花が咲いている。和名の由来に興味を持ったが、古来より、下痢止めや胃腸病に効能がある薬草として有名で、和名の由来は、煎じて飲むとその効果がすぐ現れるところからきているそうだ。ゲンノショウコは「実際に効く証拠」を意味し、「現(験)の証拠」と漢字書きにされる。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 1400 ) 露出補正 なし
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70.アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草) つぼみ
別名をキヌガサギクという。北米原産であり、メリーランド州の州花である。日本国内でも帰化植物として生息している。また、雲に覆われてきた。午後3時になった。そろそろゴンドラに乗って山を下りよう。
Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
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