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Studio YAMAKOで“ルリモンジャノメ”が含まれるブログ記事

2018年10月22日

珠玉の昆虫標本 -1 8月28日 9月13日

「日本チョウ類保全協会」のイベント開催案内で、東京大学総合研究博物館で開催されている「珠玉の昆虫標本」のことを知った。最近、購入した「美しい日本の蝶図鑑」を監修された矢後勝也博士が企画された展示だそうだ。
夏休みも終わりに近づいた8月28日に行ってきた。今まで私が見てきた昆虫標本展とは違うインパクトがあった。多くの著名な昆虫学者であられる先生方が、東大総合研究博物館に寄贈され、収蔵されている約70万点の中から、日本の昆虫研究史の源流ともいえる学術標本から、現在に至るまで継続的に収集、研究されてきた約4万点の秘蔵コレクションが一挙公開されている。さすが、東京大学である。私は蝶の標本に注目していったが、その標本に見られる、それぞれの研究者のかたがたのテーマを学びながら、その標本の量、特に近縁種の標本の多さには感動した。
 受付のボランティアのかた、多分、研究者のかたと思われるが、「写真を撮っても良いですか?」と聞いたところ、江戸時代の本草学者・武蔵石寿により制作された日本最古の昆虫標本は、撮影禁止だが、他はノー・フラッシュで撮影してもよいのことだった。
 9月13日に行ったときは、まず、展示会場に入って右側の、尾本恵市氏の蝶の標本に圧倒され、そこから左回りに見学していった。夢中で写真も撮らせていただいたが、後で撮った画像を見てみると、どの標本がどの研究者の標本かわからないファイルが多くあったのに気が付いた。
 退出するときに、入場時にお話をお聞きしたボランティアのかたから東京大学総合研究博物館ニュース「Ouroboros」をいただいた。それぞれの研究者とその標本の説明が記されていたのを知って、これを先に読んでから見学すればよかったと思った。ブログの記述には、この「Ouroboros」の記事を参照させていただいた。また、種名については、手持ちの〔学研の図鑑〕「世界のチョウ」や、インターネットの情報を検索させていただいた。
そして後日、改めて見たいと思って、9月13日に、再度、東京大学総合研究博物館へ赴いた。ブログには2回に分けて載せたいと思うが、標本の写真については9月13日の見学に沿って載せていきたい。

181022_001.jpg 1.東大赤門
地下鉄の本郷3丁目から東大赤門まで歩き構内へ入った。「珠玉の昆虫標本」展の会場である東京大学総合研究博物館は、赤門の手前を右に入ると近いのだが、不案内であった。赤門は文政10年(西暦1827年)、加賀藩主前田斎泰に嫁いだ11代将軍徳川家斎の息女溶姫のために建てられた朱塗りの御主殿門で重要文化財に指定されているとの案内書きがあった。9月13日、「珠玉の昆虫標本」展見学2回目のときは、学習効果で、赤門手前からショート・カットして入ることができた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO400 ) 露出補正 なし
181022_002.jpg 2.東京大学総合研究博物館
赤門から入って、歩いてきた国道17号と平行に右へ進むと、「珠玉の昆虫標本」展の会場があった。その東京大学総合研究博物館は1966年(昭和41年)4月に東京大学総合研究資料館として発足し、1996年(平成8年)5月11日に東京大学総合研究博物館として改組された。2002年(平成14年)1月12日には、ここのところ毎春、ツマキチョウを撮りに訪れている小石川植物園の中に、東京大学総合研究博物館小石川分館が開館されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
181022_003.jpg 3.江戸から平成の昆虫研究を支えた「珠玉の昆虫標本」
館内には一般展示もあるが、まずは 「珠玉の昆虫標本」の展示会場へ向かう。子供さんたちが多いかと思ったが、それほどではなかった。会場に一歩入るとアカデミックな雰囲気があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_004.jpg 4.「珠玉の昆虫標本」の展示会場
写真でご覧いただけるように one room の会場は決して広くない。そこにぎっしりと「珠玉の昆虫標本」が展示されている。会場へ入ってすぐのところに、貴重な標本があった。日本最古の昆虫標本として知られる約200年前の江戸時代に旗本・武蔵石寿が制作した全7箱の昆虫標本が平置きされていた。チョウは、クロアゲハ、アオスジアゲハがあったが、少々形は崩れている。この標本は撮影禁止であった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_005.jpg 5.山階芳麿侯爵の昆虫標本
正面左の壁面の展示から右回りに見ていく。その壁面、江戸時代の本草学者・武蔵石寿により制作された日本最古の昆虫標本の後ろ側の壁面にはセミ博士の愛称を持つ加藤正世博士( 1898ー1967 年)の59箱の標本があった。昭和初期の昆虫黄金時代を築いた人で、セミが中心だがチョウの標本もあった。その隣に展示されていたのが本邦初公開と言われる、鳥類学者で山階鳥類研究所の創設者でもある山階芳麿博士(1900年-1989年)の、昭和初期に採集された標本だった。テンシャンウスバと思われるチョウや、ルリモンアゲハの標本もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_006.jpg 6.江田茂さんの標本 -1
続いて西多摩の博物学者と言われる宮野浩二さん(1937年-2012年)の昆虫標本45箱。1960年代半ばから動植物に衰退の兆しを察知し、西東京産のあらゆる昆虫を継続的に採集、標本にしていて、昭和初期の昆虫の変遷から環境の変化を読みとる上できわめて貴重な情報源だ。さらにその隣には、平和・トンボ資料館館長の白石浩次郎さんの、1941年-2010年のトンボ標本が10箱があった。そして、入口からみての正面の壁面には、労働省の官僚であり、大収集家である江田茂さん(1930-2008)の昆虫標本33箱が並ぶ。写真は、南アメリカと中央アメリカの熱帯圏に生息する小型の美しいジャコウアゲハ類のマエモンジャコウアゲハの仲間や、ミツオアゲハ、ウスキオビアゲハの仲間の標本だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/200秒 24mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_007.jpg 7.江田茂さんの標本 -2
チョウ類と甲虫類が主体だ。私は同定ができないが、標本の種名が記されていないので、手持ちの図鑑などを参照して探っている。誤りがあると思うがお許しいただきたい。世界各地の昆虫標本が多岐にわたり収集されている。江田茂さんは、中学生の頃より、海外の昆虫標本商や研究者と文通、交換をして珍奇で美麗チョウなどの標本コレクションを始めたそうだ。 写真はパルナシウス(ウスバアゲハ族)の一部である。テンジクウスバ、チェケニーウスバ、アクディティスウスバ、そして、中央の上はヒメウスバシロチョウだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/640秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_008.jpg 8.江田茂さんの標本 -3
この箱のチョウの名前はほとんどわからない。中央アメリカや南米の蝶と思うが、わずかに右上にフタエヘリボシジャコウアゲハらしきチョウが認められるのみである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_009.jpg 9.江田茂さんの標本 -4
ケニアなど中央アフリカからアフリカ南部に生息するツマアカシロチョウの仲間と思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_010.jpg 10.江田茂さんの標本 -5
江田茂さんの標本、エガーモルフォの雌雄型の箱があった。私は雌雄型では、左側が♂なら、右側の翅は♀というように現れるものと思っていたが、モザイクの現れ方もいろいろ異なることを知った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_011.jpg 11.ブータンシボリアゲハ
これは、日本・ブータン共同調査隊により約80年ぶりに発見されたブータン絞りアゲハの標本である。この標本は「珠玉の昆虫標本」展を企画された矢後勝也博士が採集されたものだそうだ。2011年11月に国賓で日本を訪れたブータン国王夫妻が2頭の♂の標本を持ってこられ、東京大学総合研究所博物館と、東京農大の 進化生物学研究所にそれぞれ贈呈された。6~7年前だったと記憶しているが、NHK-TVで "NHKスペシャル 「秘境ブータン 幻のチョウを追う」" が放映された。そして、2012年2月に東京農大 進化生物学研究所「食と農」の博物館で開催された "幻の蝶「ヒマラヤの貴婦人」ブータンシボリアゲハ"展示会も見に行った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/500秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_012.jpg 12.五十嵐邁博士の標本 -1
五十嵐邁博士(1924-2008)はチョウ類の幼生期の生活史と形態を主に研究された昆虫学者として知られる。幼虫期の形態や生活史が不明だったテングアゲハの調査団を結成して、インドのダージリンで食樹がキンベリーモクレンであることを発見されたのは有名である。没後の2010年の3月に東京千駄木のファーブル昆虫館で開催された「五十嵐邁展」を見に行ってきた。その翌年、前述したブータンシボリアゲハの日本・ブータン共同調査隊に参加された奥様の昌子様にもお目にかかることができた。著書の「アゲハ蝶の白地図」や「蝶と鉄骨」も私の書架にある。ここでは40箱のチョウの標本が展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_013.jpg 13.五十嵐邁博士の標本 -2
東南アジア産チョウ類を主体とする約10万点の標本、1000点を優に超える学術図書、5000点以上のチョウ類幼生期の写真や描図などの五十嵐コレクションは2010年6月に東京大学に寄贈された。この写真は初めて見るチョウだった。フィディアスタイマイのようだ。照明がどうしても標本箱のガラスに反射してしまい、撮りにくい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_014.jpg 14.五十嵐邁博士の標本 -3
アレキサンドラトリバネアゲハだ。♀を最初に発見したミークという探検家がチョウがあまりにも巨大だったため、鳥と間違えて鉄砲で撃ち落としたと伝えれているが。開長180mm近くにおよぶ巨大なものもいるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_015.jpg 15.五十嵐邁博士の標本 -4
ヒイロツマベニチョウだ。インドネシアのアンボン島、セラム島、ベレン島、ブル島といった生息地により、亜種がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181022_016.jpg 16.五十嵐邁博士の標本 -5
五十嵐邁博士と言えば、まず、このテングアゲハだ。1986年、幼虫期の形態や生活史が不明だったテングアゲハの調査団を結成して、インドのダージリンのタイガーヒルで食樹がキンベリーモクレンであることを発見されたのは有名である。五十嵐博士が現地から日本鱗翅学会の白水隆会長へ打たれた発見成功の電報も展示されていた。 1979年発刊の〔学研の図鑑〕「世界のチョウ」では、幼虫の生態は不明とされていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_017.jpg 17.五十嵐邁博士の標本 -6
メガネトリバネアゲハには生息地により、多くの亜種があるようだ。♂の翅がグリーンのほかに、ブルー系亜種と、オレンジ系亜種がある。これはアカメガネトリバネアゲハ Ornithoptera croesus lydius だろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_018.jpg 18.五十嵐邁博士の標本 -7
「Ouroboros」では、今回の五十嵐邁博士の展示品で特筆すべきは、きわめて希少な尾なしカラスアゲハの標本である。特に♀は国内に1頭しか存在せず、一見の価値があるとされている。見た目はカラスアゲハというよりクロアゲハのようだった。この標本でどれが♀か分からなかったが、一番右端の胴が大きいのでこれが♀なのだろうか?。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181022_019.jpg 19.五十嵐邁博士の標本 -8
ルリモンアゲハと思う。先月、ベトナムの中部のダナンで見たのは、ルリモンアゲハだったかもしれない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/640秒 11mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181022_020.jpg 20.五十嵐邁博士の標本 -9
下の箱はオオクジャクアゲハ、あるいはタカネクジャクアゲハだろうか。上の箱はルリオビアゲハ(オビクジャクアゲハ)と思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_021.jpg 21.五十嵐邁博士の標本 -9
この箱のチョウは何か分からなかった。もしかしてルリモンジャノメの仲間かと思い検索してみたがヒットしなかった。やや小型のチョウだったのでシジミチョウ科のチョウだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_022.jpg 22.五十嵐邁博士の標本 -10
メスシロキチョウとその仲間のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_023.jpg 23.五十嵐邁博士の標本 -11
日本にも生息するアオバセセリの仲間の標本だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_024.jpg 24.五十嵐邁博士の標本 -12
シボリアゲハ 。シボリアゲハの仲間は、アゲハチョウ科の中でも、原始的なグループのウスバシロチョウ亜科タイスアゲハ族に含まれ、この族にはタイスアゲハ属2種、シロタイスアゲハ属5種、シボリアゲハ属4種、ホソオチョウ属1種、ギフチョウ属4種、慶16種が知られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_025.jpg 25.五十嵐邁博士の標本 -13
左側の列がウンナンシボリアゲハ、右側がシナシボリアゲハだ。シボリアゲハの仲間の4種はヒマラヤ山麓からミャンマー、タイ、中国西部に生息する。ブータンシボリアゲハはブータンに、シボリアゲハはヒマラヤ山麓ブータン、アッサム、ミャンマー、タイ、中国雲南省に、シナシボリアゲハは中国雲南省、四川省、峡西省に、そして、ウンナンシボリアゲハは中国雲南省にそれぞれ種生息する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/160秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_026.jpg 26.濱正彦さんの標本 -1
これも凄い。信州の蝶聖信州屈指のアマチュア研究者と言われる濱正彦さん(1935-2012)のチョウの標本である。濱コレクションは、294箱に収納された44,570頭の主として長野県中南部産のチョウ類で、2013年4月に東京大学総合研究博物館に寄贈された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_027.jpg 27.濱正彦さんの標本 -2
これはヒメヒカゲの箱だ。ヒメヒカゲはいま、絶滅危惧Ⅰ類になっている。私が昆虫少年だったころ、美ケ原の王が鼻から石切り場へ下りる途中で数頭採集した記憶がよみがえる。それ以来、会っていない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/320秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_028.jpg 28.濱正彦さんの標本 -3
コヒョウモンモドキだ。このチョウも最近めっきり会う機会が少なくなっている。1993年に海ノ口牧場で撮った本種の写真が残っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/200秒 24mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_029.jpg 29.濱正彦さんの標本 -4
アイノミドリシジミだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/320秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_030.jpg 30.濱正彦さんの標本 -5
右側はウラゴマダラシジミ、左側はフジミドリシジミ。フジミドリシジミの♀の表は黒で無地だ。ウラゴマダラシジミは近くの舞岡公園でも撮れるが、フジミドリシジミはまだ撮ったことがない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_031.jpg 31.濱正彦さんの標本 -6
このクモマツマキチョウの数には圧倒される。私はクモマツマキチョウも撮ったことがない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_032.jpg 32.濱正彦さんの標本 -7
ヒメギフチョウ の箱だ。左から3列目に並ぶのは、ギフチョウとの種間雑種なのかなと思った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_033.jpg 33.濱正彦さんの標本 -8
こちらはギフチョウである。黒状が太いので、ヒメギフチョウに比べて黒っぽく見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_034.jpg 34.濱正彦さんの標本 -9
写真では中央にキベリタテハの箱があり、その下にクジャクチョウ、上にはコヒオドシが見える。昆虫少年のころキベリタテハやクジャクチョウはあこがれの的で、夏休みの終わりのころに行った美ケ原で目的を達した時はうれしかった。クジャクチョウは何の花だったか忘れてしまったが、その花が真っ黒になるほど群がっていたのを思い出す。60年も前の話だ。昨今は、キベリタテハもクジャクチョウもとても少ない。コヒオドシは、夏の林間学校で乗鞍岳に登ったとき、畳平で3頭をネットに入れた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 21mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_035.jpg 35.須田孫七さんの標本 -1
展示場の右奥には日本のファーブルと言われる須田孫七さんの昆虫標本47箱だ。アリの標本は圧巻であると言われる。チョウの標本は少ないが、中心は1940年~2000年代に収集された東京都産の標本で東京の環境と昆虫相の変遷を知ることができる重要な資料とのこと。いまは東京では見られないギフチョウの標本もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒 28mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_036.jpg 36.須田孫七さんの標本 -2
コムラサキ、ミドリシジミ、アサマイチモンジの標本もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/640秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし


2018年10月20日

キシタアゲハ舞う! ベトナム ダナンで撮ったチョウ(2) 8月8日~9日

インターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ・リゾートは著名な建築家ビル・ベンズリーが、山腹をキャンパスに描いた作品と言われる。熱帯雨林と輝くばかりに美しい海岸線を擁するソンチャー半島は自然の宝庫。国の自然保護区に指定され、3000㎡の半島には300種以上の植物が自生するそうだ。
 柳の下のドジョウを狙って、しばらくケーブルカーの「SKY」駅の周囲で撮影する。 このリゾートの遊歩道を行き来しながら4日間、チョウ追ったが、その中でもチョウの多いところ、写真を撮りやすいところが分かってきた。緑に囲まれたケーブルカーが天「HEAVEN」・空「SKY 」・地「EARTH 」・海「SEA」の4層を結んでいるが、「SKY」駅の周囲にチョウが多い。
 最後の日となった8月9日は小雨模様だったが、気温が高いのでチョウは飛んでいた。私たちが泊ったコテージの前の遊歩道には、数本のハイビスカスの木が花を咲かせていたが、ここには必ずチョウ、とくにアゲハチョウやシロチョウが来るはずと思い、このポイントも何回か見に行ったが、最終日にキシタアゲハが来ていた。
 カメラに収めることはできなかったが、最初にレセプションで見かけたルリモンアゲハの瑠璃色は忘れられないし、ベニモンアゲハのような小型のアゲハや、ひょっとしてハレギチョウかなと思うようなタテハ、また、キミスジのようなチョウもいた。フィールドでは見たことないチョウを多く見ることができ、今回の「のんびりすることが目的」のベトナム旅行は、私にとって、とても有意義だった。

181019_030.jpg 30.チャバネセセリの仲間 -3 8月8日
チャバネセセリの仲間も、20cmくらいの高さに咲く黄色い花で吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
181019_031.jpg 31.ホリイコシジミ Zizula hylax -3 8月8日
ホリイコシジミもこの花が好きなようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO200 ) 露出補正 なし
181019_032.jpg 32.ホリイコシジミ Zizula hylax -4 8月8日
ホリイコシジミは擦れた個体も多かった。それにしても小さいのに胴が細長い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO320 ) 露出補正 なし
181019_033.jpg 33.チャバネセセリの仲間 -4 8月8日
翅表を見ることができたが、チャバネセセリのそれとは違う。イチモンジセセリに似ているようにも見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO250 ) 露出補正 なし
181019_034.jpg 34.エピミンティアムラサキジャノメ Coelites epiminthia  -1 8月8日
和名は http://butterflynonno.net/20160228datai.html というサイトを参考にさせていただいた。英名を Blue Catseye といい、翅表はブルーに輝くらしいが、開翅はしてくれなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181019_035.jpg 35.エピミンティアムラサキジャノメ Coelites epiminthia  -2 8月8日
前の写真と同じ個体。脚が黄色い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 151mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181019_036.jpg 36.ルリモンジャノメ Elymnias hypermnesra
このチョウはバリ島でも多く見かけた。止まるときは翅を閉じるので、翅表の模様が分からないが、雌雄で異なる。♂はルリマダラのようで、♀はカバマダラにように化けている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 220mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181019_037.jpg 37.ホリイコシジミ Zizula hylax -5 8月8日
ほんとに小さくて撮りにくいチョウだ。吸蜜しているときは、接近できる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO320 ) 露出補正 なし
181019_038.jpg 38.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -8 8月8日
再びキシタアゲハがやってきた。新鮮なきれいな個体だった。因みにキシタアゲハの幼虫は、他のアゲハチョウ科の幼虫と同様に、臭角と呼ばれる収納可能なヘビの舌のように二叉になった器官を持つ。臭角はテルペン由来の化学物質を分泌し、幼虫が刺激を受けたときなどに放出される。幼虫は有毒なため、天敵にはエサとしての魅力があまりない。ジャコウアゲハのように、幼虫の食草であるウマノスズクサ科植物にはアリストロキア酸が含まれており、これはラットに対する発癌性があることで知られるそうだ。幼虫は食草に含まれるアリストロキア酸を体内で濃縮して、変態中のみならず成虫になった後もずっと毒として機能させる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO800 ) 露出補正 なし
181019_039.jpg 39.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -9 8月8日
キシタアゲハの蛹は枯葉もしくは小枝に擬態する。蛹化の直前に、幼虫は食草から離れてさまよい歩くことがあるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_040.jpg 40.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -10 8月8日
キシタアゲハの後翅の黄色い色はなかなか取れにくいそうだ。鱗粉の中にある色のついた成分は幼虫が蛹になり、変態ホルモンの働きで成虫に変わる時、不要になったものをこの鱗粉の中に捨てるそうだが、それが種特有の模様になるという。仕組みは未だに分かっていないとのこと。 鮮やかな黄色だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO640 ) 露出補正 なし
181019_041.jpg 41.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -11 8月8日
1995年頃から数年間、日本最南端の有人島である波照間島で数年間発生を繰り返していたそうだ。1998年以降この集団は消滅したというが、2002年~2003年にふたたび記録されている。おそらく台湾から迷い込んだ個体と考えられているが、人為的に放蝶された可能性もあるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO640 ) 露出補正 なし
181019_042.jpg 42.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -12 8月8日
一連のシーンはほんの1~2分のあいだにシャッターを切ったが、ここでこの花から離れ、飛び去ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
181019_043.jpg 43.チャバネセセリの仲間 -5 8月8日
アリアケカズラの黄色い花に頭を入れて吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO640 ) 露出補正 なし
181019_044.jpg 44.チャバネセセリの仲間 -6 8月8日
これは、スパイダーリリーに頭を突っ込んで吸蜜していた。地味なセセリチョウの姿が、スパイダーリリーに引き立てられる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO320 ) 露出補正 なし
181019_045.jpg 45.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -13 8月8日
ついに、私たちが泊ったコテージの前の遊歩道のハイビスカスの花に訪れたキシタアゲハを撮るチャンスに恵まれた。しかも、なかなかきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_046.jpg 46.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -14 8月8日
写真48.までは同じ個体である。チョウも、花に絡みながら動き、花から花へと移動したりするので、こちらも追従していく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_047.jpg 47.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -15 8月8日
花びらに着いた水滴を吸っているようだ。キシタアゲハの赤い"襟"も洒落ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_048.jpg 48.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -16 8月8日
次の花に移動した。キシタアゲハはヘレナキシタアゲハに似ているが、♂では、後翅外縁の黒縁取り周辺が黄色地色側へ「シミ」のように滲むのが本種の特徴という。この画像を見るとそれが確認できた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_049.jpg 49.チャバネセセリの仲間 -7 8月8日
一旦、部屋にお戻って、午後2時半ごろ、ふたたび「SKY」へ行く。44.で撮った個体と後翅の銀紋の並びが違うように見える。別種なのか、雌雄の違いなのか? セセリチョウのの同定は難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 132mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181019_050.jpg 50.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -7 8月9日
最終日、8月9日は、小雨が降ったりやんだりの天気だった。それでも、チョウは飛ぶだろうと、チェック・アウト前に遊歩道を散策する。私たちが泊ったコテージの前で、キシタアゲハの♀が羽を休めていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181019_051.jpg 51.Tanaecia julii -1 8月9日
チェック・アウトは済ませたが、ダナン発の飛行機の時間までまだまだ、時間がある。午後4時ごろホテルを出ればよいので、それまで、ここにいることにする。簡単な昼食をとった後、私以外の3人はビーチでのんびり過ごすという。チェック・アウト後もサービスを受けられる。私は、また「SKY」へ。 今まで見かけていなかったチョウが飛んでいた。もちろん、この場では同定できない。帰国後、いろいろ検索して同定を試みたところ、どうやら、Tanaecia julii というイナズマチョウの仲間のようだ。英名を Common Earl という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181019_052.jpg 52.Tanaecia julii -2 8月9日
同じ個体。開翅してくれて、後翅外縁のブルーの帯が見え、♂と分かった。♀は翅表全体が褐色のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_053.jpg 53.Tanaecia julii -3 8月9日
位置を変えて裏面を見せてくれた。この熱帯的な花は何という花だろうか? これから開くのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 168mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_054.jpg 54.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -17 8月9日
もう一度ハイビスカスの咲くところへ。キシタアゲハが来てくれた。前翅の外中央部から外縁部にかけての黒地に透き通ったところがあり、向こう側のハイビスカスの赤がうっすらと見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_055.jpg 55.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -18 8月9日
花に静止して吸蜜をしないのは、躰を支えることができないのだろうか。常にホバリングをしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_056.jpg 56.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -19 8月9日
また、次にのは花へと移動する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 132mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181019_057.jpg 57.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -20 8月9日
54.から57.までは同じ個体である。4日間で会えたキシタアゲハはほとんどが新鮮な、美しい個体だった。発生の適期だったのはラッキーだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_058.jpg 58.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -8 8月9日
空港へ行く時間が近づいてきた。最後にと思って、「SKY」へ。期待通り、今度はキシタアゲハの♀が白い花にきていた。左側前翅の外縁に傷があったが、擦れの少ない個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
181019_059.jpg 59.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -9 8月9日
左側前翅の外縁の傷が隠れてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_060.jpg 60.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -10 8月9日
インターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ・リゾートで撮影したキシタアゲハは、♀に始まって、♀で終わった。ここへ来るまでは、想像もできなかった。良い思い出になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_061.jpg 61.シロオビアゲハ♂ Papilio polytes -1 8月9日
キシタアゲハの♀が去ったあと、離れたところでシロオビアゲハが花から花を訪れながら、吸蜜しているのを見つけた。はじめは遠くにいたがだんだん近くの花にきてくれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181019_062.jpg 62.シロオビアゲハ♂ Papilio polytes -2 8月9日
シロオビアゲハは日本の南西諸島にも生息する。私も石垣島や竹富島で撮影したことがある。その時撮ったシロオビアゲハに比べ、その名の由来である後翅の白い帯が太いように思えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181019_063.jpg 63.シロオビアゲハ♂ Papilio polytes -3 8月9日
因みに、シロオビアゲハの♀には2っの型がある。雄と同じく後翅に白い帯がある通常型(第1型)、そしてもう1つが、後翅の白い帯が小さくなり、加えて赤色斑紋が発達して有毒種のベニモンアゲハに似ているベニモン型(第2種)である。ベニモン型はベニモンアゲハの生息する場所に現れるが、ベニモンアゲハの生息しないところには表れないそうだ。「美しい日本の蝶図鑑 工藤誠也・矢後勝也」によれば、♂はベニモン型よりもシロオビ型(通常型)の♀を交尾相手に選びやすいとする研究報告があり、身を守る擬態効果と♂に選ばれる性選択のせめぎあいが2っの型の出現頻度を決めるものと推測されるとのこと。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181019_064.jpg 64.シロオビアゲハ♂ Papilio polytes -4 8月9日
このシロオビアゲハも、全く擦れていない、新鮮な個体だった。フィールドではなかなかこんなきれいな個体には会えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 220mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181019_065.jpg 65.シロオビアゲハ♂ Papilio polytes -5 8月9日
しばらく、白い花から花へ飛び回っていたが、離れて行ってしまった。最後の最後で、イナズマチョウの仲間と、シロオビアゲハを今回の旅行の収穫に加えることができた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし


2018年2月 7日

蝶 自選年間ベスト10 (​13) 2015年

2015年は南の蝶を撮る機会が2度あった。1月には2度目のバリ島旅行をした。もちろん純粋な撮影旅行ではないが、2013年に初めてバリ島を訪れた時とほぼ時期的には変わらいものの、その時に撮った蝶と違う種も多く撮ることができた。
  もう一つは、3月に石垣島、竹富島へ行ったことだ。これは蝶の撮影を目的とした一人旅だったが、あいにく天候が悪く、気温も20℃にならないというコンディションだった。目的はミカドアゲハ、コノハチョウだったが、コノハチョウは飛んでくれなかったもののミカドアゲハは最初に現れた個体をただ一度のシャッターチャンスで何とか仕留めた。天候が悪く、期待した多くの蝶に会うことができなかったのが残念であった。次回来ることができるならば10月の終わりか11月に訪れたいと思う。
  夏には、湯の丸へ行き、烏帽子岳にも登った。八島が原湿原にも行った。近場では相変わらず、相模原市のギフチョウを撮り、横浜市の舞岡公園では平地産ゼフィルスをはじめ四季の蝶を撮リ歩き、文京区の小石川植物園ではナノハナに集うツマキチョウに楽しませてもらった。
 2013年秋からFINEPIX HS50EXR​という35mm版換算で24mm~​1000mmというコンデジを使っていた。撮像素子が小さく画質は期待できないものの、サブカメラとして愛用していた。首にNikon D5300を掛け、右手にハンド・ストラップでこのHS50EXRを持ち歩いていて、広角端でのマクロ撮影や、離れたところに止っている蝶を撮るのに重宝していた。そこえ、今はもう古くなってしまったが、NikonからCOOLPIX P610という​24mm~​​1440mm(35㎜版換算)というのが発売された。しばらく様子を見ていたが、HS50EXR​のマクロ切り替え動作などが少々鈍くなったので、これに買い替えた。​​手振れ補正機能が良く出来ていて、望遠端でとっても何とか止まっている。しかもCOOLPIX​ ​ P610​はHS50EXR​より一回り小さい。​​HS50EXR​と同じように使っている。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ルリモンジャノメ♀ 2015年1月11日 バリ島
ウブドで泊まったホテルの敷地は広かった。ウブドの街に出掛ける前の小一時間、このホテルの敷地内で蝶の影を追った。バリ島でルリモンジャノメは見慣れた蝶だが、大きな白い紋のある蝶が飛んだので何かと思ったところルリモンジャノメの♀だった。開翅はしてくれない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.ウスイロコノマチョウ 2015年1月12日 バリ島
日本に帰る日だったが、夕方の飛行機だったので、午前中かみさんと娘たち夫婦はウブドの街へまた行ってくるという。私はホテルに残って、昨日と同じところで蝶を探した。小さなスコールがきて、雨宿りをしていたら、雨がやむと同時にこの蝶が飛来した。初めて見るウスイロコノマチョウだった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f5 1/​120秒 ​89​mm ISO​4​00 ) 露出補正 ​-0.3段​
;クリックすると大きな写真になります。 3.ミカドアゲハ 2015年3月9日 石垣島真栄里林道
憧れのミカドアゲハに初めて会えた。これはその最初にシャッターを切ったショットだ。ほんの少しだけ陽の光が差し込んだ時だった。​D5300に持ち替えて撮る余裕はなかった。この時期​「コールデンミカド​」と呼ばれる裏面が金色に輝く​ミカドアゲハが現れるとのことだが、この個体はそこまではいかなかったようだ。このあと、ミカドアゲハを撮影できるチャンスはなかった。 ​

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f5 1/​640秒 ​47mm ISO​640 ) 露出補正 ​-0.3段​
;クリックすると大きな写真になります。 4.アサギマダラ♂​ 2015年3月9日 石垣島真栄里林道
石垣島ではアサギマダラがとても多かった。気温が低く、蝶の個体数は少ないのにアサギマダラだけ目立って多かった。暖かくなるにつれ北へ移動を始めるのだろう。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(f5​.6​ 1/​320秒 ​144mm ISO​400 ) 露出補正 ​-0.3段​
;クリックすると大きな写真になります。 5.アオスジアゲハ 2015年3月11日 バンナ公園
曇っていて​気温も低い。バンナ公園の北口に車を停めて石垣ダムの方へ橋を渡っていくとリュウキュウアセビ​​が咲いていた。見た目はこちらで見るアセビと区別がつかない。そこえアオスジアゲハがやってきた。ミカドアゲハならもっと嬉しいのだが。​

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR​​
絞り優先オートで撮影 (f5.6 1/400秒 116mm ISO200)露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.ギフチョウ 2015年3月31日 神奈川県相模原市
この年も2004年から毎年訪れているところへギフチョウの写真を撮りに行った。ギフチョウの個体数も比較的多かったが、カメラを持った愛好者の方々も​20名近くはおられたと思う。蝶に近寄って撮ることもはばかられる。ここでは毎年花の咲く時期が少しずつずれて、今年はまだ白い梅の花が満開だった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels​​
プログラムオートで撮影(f​6.4​ 1/​850秒 ​185mm ISO​100 )露出補正 ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 7.モンシロチョウの塊 2015年4月16日 小石川植物園
暖かい春の好日だった。ナノハナの咲く小石川植物園のくさはらでモンシロチョウが5頭塊になって飛んでいた。さすがにこの塊の中にツマキチョウは混じらない。 ​

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影(f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.ツマキチョウの求愛​ 2015年4月16日 小石川植物園
​ナノハナに産卵しようとしている♀に、♂が求愛している。可憐な蝶だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影(f5.6 1/​8​00秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.ギンイチモンジセセリ 2015年4月​28​日​ 多摩川河川敷
京王線の聖蹟桜ヶ丘から南武線の南多摩まで多摩川河川敷を歩く。午前中はなかなか止まってくれないが、昼ごろになるとハルジオンの花に来て吸蜜している。表翅はブラックコーヒーのような色をしているが、なかなか開いて見せてくれない。飛んでいる時は速くて追えないので、翅表を撮るには、花から飛び立つ瞬間を狙わなくてはならないが、この時は叶わなかった。​ ​

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​5​ 1/​900秒 ​4mm ISO​100 ) 露出補正 ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 10.ウスバシロチョウ 求愛 2015年​5​月​11​日​ 南足柄夕日の滝
正午を過ぎてウスバシロチョウが活発に活動するようになった。飛翔する個体数も増えてくる。この日はこのような求愛シーンを何回か目撃した。このペアは残念ながらしばらくして離れてしまった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影(f5.6 1/​16​00秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補1.ミヤマモンキチョウ♀ ​2015年​7​月​21​日​ 湯の丸高原
ミヤマモンキチョウとミヤマシロチョウを撮りたくて、日帰りで、マイカーで​、​湯の丸高原へ出かけた。​湯の丸キャンプ場への入り口には、「ミヤマシロチョウ、ミヤマモンキチョウ、ベニヒカゲ 捕獲禁止」の看板が出ている。ミヤマモンキチョウは標高の比較的高いところで舞っていた。少し時期的に遅いのか♀が多い。モンキチョウの♂がハクサンフウロで吸蜜するミヤマモンキチョウの♀にアプローチしていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(f5.6 1/​40​0秒 ​161​​mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補2.ミヤマシロチョウとコオニユリ 2015年​7​月​21​日​ 湯の丸高原
ミヤマシロチョウは少なかった。この年は特に発生が少なかったようだ。​2度ミヤマシロチョウに会えたが、最初の個体は羽化不全で翅が異常だった。これはその後、ミヤマモンキチョウを撮った後の帰路で、ラッキーにもコオニユリに吸蜜に来た個体だ。翅がうすい浅黄色に透けたように見えるところは多分♀だと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒​ ​100mm ISO560 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。 補3.ゴイシシジミ 2015年​7​月​21​日​ 湯の丸高原
湯の丸高原キャンプ場から地蔵峠へ戻るところに、ちらちらと小さな蝶が何頭か飛んでいた。近づいてみるとゴイシシジミだった。最近ではすっかり見ることが少なくなった蝶だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/250秒​ ​140mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。 補4.コヒョウモンモドキ ​2015年7月27日 ​長野県八島が原湿原
この時期、蓼科と美ヶ原の間にある八島湿原ではヒョウモン蝶達が多い。しかし、大型のヒョウモンはギンボシ、ミドリ、ウラギン、オオウラギンスジで小さめのヒョウモンはヒョウモンチョウしか会ったことがなかった。遠くのノリウツギの花に止った小型のヒョウモンをP610のファインダーで覗いたらコヒョウモンモドキだった。この蝶も最近、夏の信州の高原で見ることが少なくなった。手振れ防止機能がよく効いてくれている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f6 1/​40​0秒 ​215mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補5.会議中のコヒョウモン ​2015年7月27日 長野県八島が原湿原
ヨツバヒヨドリの花にコ​​ヒョウモンが集まって吸蜜していた。何やらランチョン・ミーティング​をしているようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f6 1/​250秒 ​108mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補6.アカボシゴマダラと柿の実 2015年9月12日 横浜市舞岡公園
水車小屋の近くに何本かの柿の木があるが、良く実を付けて熟れていた。甘い匂いに誘われてかアカボシゴマダラが数頭飛び回っている。アカボシゴマダラに混じって、コムラサキとゴマダラチョウもいた。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(f5.6 1/​800秒 ​116mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補7.アカボシゴマダラ♀ 2015年9月12日 横浜市舞岡公園
このアカボシゴマダラも柿の実で吸汁していたが、満足したのか、下りてきて木の幹に止った。大きい♀だった。

  Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5 1/500秒​ ​75mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。 補8.キアゲハと彼岸花 2015年9月21日 埼玉県日高市巾着田
日帰りバスツアーで彼岸花の名所である巾着田へ行った。彼岸花は満開で、観光バスもたくさん来ていた。びっしりと花が付いた巾着田の群落の周りの遊歩道を大勢の見物客がぞろぞろと歩く。そんな環境の中でひときわ鮮やかなキアゲハが吸蜜していた。少々蝶まで距離があるのでP610の望遠で狙うが、花から花へ動き回り捉えにくかった。トリミングしている。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(f5.6 1/​125秒 ​116mm ISO180 ) 露出補正 なし


2015年2月 9日

2015年 Bali島で撮った蝶(2) ウブド① 1月11日


 ウブドのKamandalu Ubudでの初めての朝を迎えた。朝食前に敷地内を歩いてみる。日は差していないが、もう、コジャノメのような蝶と、一昨年もウブドにいたルリモンジャノメのような蝶が飛んでいる。

 この日は11時頃、ホテルのシャトル便でウブドの街へ出かける予定である。私はその前に、できれば、ホテルの門を出て、周囲を歩いてみたいと思っていた。2人の守衛さんにより厳重に管理されている門まで行って、一人の若い守衛さんに、少し外を散歩をしたいと告げたところ、にこにこと笑ってどうぞと言ってくれた。門の外は広々とした田んぼが広がる。Viceroyというホテルの方へ歩き、その入り口の先の右側に続く、川が流れる谷への入り口まで歩いてみた。残念ながら、キチョウ、タテハモドキ、ハイイロタテハモドキがいたぐらいであまり収穫はなかった。
  一旦、ホテルへ戻り、今度はホテルの敷地内で蝶を探すことにした。ホテルの敷地の北側の外縁に沿って歩くと、日が差してきた。カバマダラなども飛び出す。

  11時にかみさんと娘夫婦と合流し、ホテルのシャトル便でウブドの街へ出かけた。ウブドの街でも、ちょっとしたところで蝶を見ることができた。

;クリックすると大きな写真になります。 19.メドウスニセコジャノメ
朝食前、ホテルの敷地内を歩くと、コジャノメのようなジャノメチョウがいた。コジャノメと比べると明らかに裏面のジャノメの紋が違うし、白い線もより鮮やかだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/250秒 140mm ISO900 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 20.ルリモンジャノメ♂ -1
一昨年もウブドで撮った蝶だ。マネシヒカゲ属(Elymnias)の蝶で、ルリモンジャノメのバリ島亜種のようだ。ここでは普通種のようで、どこにでもいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/250秒 140mm ISO1100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 21.ルリモンジャノメ♂ -2
ホテルの敷地外を歩いて、ホテルに戻ってきた。朝、ルリモンジャノメを見たところへ来てみると、再会できた。気温が上がり、活発に飛び回っていた。この蝶は止まるときは翅をしっかり閉じてしまうので、飛翔中を狙わなくては翅表を撮ることができない。トライしたが、すべてピントが外れてしまった。ただ、前翅が瑠璃色に輝き、後翅外縁部が茶色に縁どられた翅表を見ることはできた。翅表は派手な毒蝶であるルリマダラ属の仲間に擬態している。しかし、裏はジャノメチョウらしい地味なままになっている。翅を閉じて止まるこの蝶は、捕食する鳥に目立たないのだろう。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/250秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 22.ルリモンジャノメ♀ -1
先に見たルリモンジャノメと少し違う個体が止まっている。何カットか撮っていると、飛んだ。翅表を見て驚いた。先のルリモンマダラと全く違う。毒蝶であるカバマダラ風に擬態している♀だと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/250秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし

参考として、(青森の蝶たち インドネシア編5)に掲載されていた写真を拝借した。左が♂で右が♀
X300 060128c.jpg
;クリックすると大きな写真になります。 23.ルリモンジャノメ♀ -2
前の写真と同じ個体だ。きれいだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 24.タテハモドキ -1
9時半ごろ、Kamandalu Ubudのゲートの守衛さんにお許しをいただいて、ホテルの外に出た。広々とした田んぼの中を歩いたが、キチョウが飛ぶくらいで収穫はない。やがてZENUBUD(ホテル)という看板があり、右の谷の方へ曲がる道があったので入ってみる。道端にタテハモドキがいた。ずいぶん傷んでいる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 25.タテハモドキ -2
これはきれいな個体だった。しかし、前の写真といい、止まっているところが良くない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 26.タテハモドキ♂♀
ウブドの街へ出て、午後1時半ごろモンキー・フォレストの先の「Tropical View Cafe」というところに入って昼食にした。このCafeの前は緑の田んぼが広がっていた。その田んぼの脇の草地でタテハモドキの交尾が見られた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 27.イワサキタテハモドキ -1
門外のフィールドからホテル内に戻ってきて、ルリモンジャノメがいた辺りを歩いていると開翅しているイワサキタテハモドキに出会った。この蝶は日本では八重山で迷蝶として記録されている。1990年と2011年には西表島と石垣島でそれぞれ一時的に発生したとのこと。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/400秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 28.イワサキタテハモドキ -2
前の写真とは違う個体である。ホテルの敷地の北側外縁に複数のこの蝶がいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 29.ハイイロタテハモドキ -1
Kamandalu Ubudの外で撮ったハイイロタテハモドキだ。複数の個体がいたが、どれも鳥に啄まれたような傷があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/400秒 130mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 30.ハイイロタテハモドキ -2
前の写真と同じ個体である。ハイイロタテハモドキは日本では記録されていない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 31.ハイイロタテハモドキ -3
これは前出の「Tropical View Cafe」のフィールドで撮った。破損のないきれいな個体だったが、翅を開いたところは撮れなかった。止まっている棘のある茎は南国的な紅い花を咲かせるハナキリンだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/400秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 32.クロテンシロチョウ
サレン・アグン宮殿の前でホテルに帰るシャトル便を待っている時に撮った。大勢の人がいるところでも、こんな花があれば、吸蜜している。かって、日本国内では生息していなかったが、1988年以降に与那国島で定着し、その後は石垣島、西表島、波照間島で継続して発生しているとのこと。( 日本蝶類保全協会編 フィールドガイド 日本のチョウ 参照 )

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/250秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 33.ヒメウラナミジャノメ
ウブドのサッカー場で撮った。日本の身近なところにいるヒメウラナミジャノメと裏面の斑紋が全くと言ってよいほど同じである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/400秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 34.ヒメシルビアシジミ
これもウブドのサッカー場にいた。ヒメシルビアシジミだと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/400秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし


2015年1月31日

二度目のBali島・今回は3泊4日の旅 1月9日~13日 (5) 最終日は一人でホテルの敷地内で


 今回のBali島の旅は、娘夫婦が長い休みが取れないこともあって、実質3泊4日と短く、あっという間に最終日になってしまった。

 夜来の雨が朝7時になってもやまない。明快な境目はないというものの、Bali島は11月から3月くらいまでは雨季なのだ。コテージから傘を差して、メイン・レストランへ朝食に行く。ゆっくりと朝食を楽しんで、民芸品のショップにも寄った。9時を過ぎるころようやく雨が止んだ。

 娘夫婦と我がかみさんは、今日もウブドの街へ行くという。私はひとりホテルに残り、その敷地内で蝶を追うことにする。昨日探索したので、蝶のいるポイントもわかってきた。10時、3人が乗るシャトル便を見送る。そのあと、午後1時近くまで写真を撮って、チェック・アウト時間を延長したコテージに戻ってシャワーを浴び、一人ピーナッツをつまみながらビールを飲んだ。

  3時ごろにウブドの街から戻ってきた娘夫婦は、最後にひと泳ぎするのだと言って、プールへ向かった。かみさんはさすがにお疲れになった様子で、シャワーを浴び、一休みして帰り支度を始めた。 午後6時にレイト・チェック・アウトをし、ホテルのレストランで夕食にした。夕食後デンパサールのングラ・ライ国際空港へ向かう。車で1時間半かかった。

  40分ほど出発が遅れた1月13日0時45分発のGA886便は、朝9時少し過ぎに羽田空港に到着し、今回のBali島旅行は無事終了した。

 最後になってしまったが、着いた日に空港に置いてあった現地ツアー会社(PT Golden Kuta Tour)の無料パンフレットに載っていたBali島全図を張っておく。

Bali島全図 X800 Bali島 MAP.jpg
⑮ングラ・ライ国際空港 ①デンパサール ⑯ジンバラン ⑤ウブド



68.レストランからプールを眺める
午前9時、朝食を終わるころ、昨夜から降り続いていた雨がようやく上がった。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​2.8​ 1/​400秒 ​4.9​mm ISO​125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
69.売店のショウ・ケース
食事を終えた後、ホテルのShopに寄ってみた。店の中のショウ・ケースを何気なく見ると、蝶が置いてあった。私がじっと見ていると店主が「これはバリ島の蝶だ。興味があるのなら持って行って良い」と言ってくれたが、ご辞退した。帰ってきてからなんという蝶かと調べてみたが、解らなかった。大きいのはワモンチョウの仲間だろうか。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​2​ 1/​60秒 ​4.9​mm ISO​500 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
70.雨上がりのライス・フィールド
おなじみになってしまったライス・フィールドだ。青空も出てきた。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4 1/​500秒 ​9​mm ISO​125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
71.大きなカタツムリ -1
一旦、コテージに戻る。雨上がりの塀の内側に大きなカタツムリが這っていた。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​3.5 1/​800秒 ​8mm ISO​125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
72.大きなカタツムリ -2
そばに寄って見た。きれいな殻を背負っている。カタツムリの殻というともっと扁平なものと思うが、まるで巻貝のようだ。カタツムリの大きさは6~7cmはあった。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​3.5 1/​1000秒 ​8mm ISO​125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
73.コテージの扉
コテージの入り口の扉の内側である。左側の扉に張られているのは、ホテル敷地内のMAPで、右側の扉のお面は、"Don't Disturb"を望むときに扉の外に掛ける。留守にするときは、扉の外側から南京錠を掛ける。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​2.8 1/​400秒 ​4.9mm ISO​125 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
74.Wifiの機器にGekko
コテージの塀の石柱に取り付けられているWifi機器にヤモリがいた。爬虫類の有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲだ。紛らわしいがイモリというのは、両生類でカエルの仲間である。ヤモリのことをこちらの人はGekkoとよぶ。コテージの中にも入りこんでいて夜中に"ケケケ"と鳴く。それがけっこう大きな鳴き声なのだ。

Canon IXY 30S f2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.5 1/​45秒 ​25mm ISO​400 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
75.アヒル
さて、私は10時にウブドの街に向け出発するというかみさんより、一足先にD5300とHS50を携えてコテージを出た。ホテルの敷地内で蝶を追うことにする。ライス・フィールドの奥にアヒル小屋があった。これはアイガモではなくアヒルのようだ。頭に飾りを付けたのもいた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/850秒 79mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
76.Alun-Alun 結婚式も行われる
私は"放し飼い"にされたのでホテルの敷地内を歩き回る。ここはホテルの敷地内で最も低いところで、この写真向こう側はPetanu River という川が流れている。Alun-Alunと呼ばれるここでは結婚式などが行われる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/950秒 5mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
77.大きな葉 -1
何の葉だろうか?大きくて傷一つなく、色鮮やかだった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
78.大きな葉 -2
前の写真と同じ葉である。魅せられてしまった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
79.蝶を待つ
ここはホテル内の北東側の端にあたる。この向こう側から、ホテルの境界になっている柵に沿って、ホテルのゲートの方へ行く道があり、そこに蝶が多かった。歩き疲れると、ここに座って、蝶がやってくるのを待つ。ここにイワサキコノハもやってきた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/800秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
80.バナナの花
前の写真に写っていたバナナの花だ。日本では植物園の温室でしか見たことがない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
81.Lagoonとヤシの木
これはホテル敷地のほぼ中央にあるLagoonの北の端だ。左側にコテージが並んでいる。ヤシの木が空高く伸びる。この日は2時間半ほどホテルの敷地内を歩き回って蝶を追った。タテハモドキ、カバマダラ、ルリモンジャノメ、イワサキタテハモドキなど一昨年来たときにも撮った蝶たちのほかに、イワサキコノハを撮ることができた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f8 1/900秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。


2013年4月 2日

バリ島のフィールドで撮った蝶 -2 2月9日~12日 /バリ島旅行 2月5日~13日


 2月9日 この日は楽しみにしていたキンタマーニ高原へ行く日だ。キンタマーニ高原へ行く前に、まず、タマン・アユン寺院へ寄った。広い、美しい境内の林縁を飛ぶエメラルドグリーンに輝くアゲハチョウを見るが、なかなか止まってはくれない。 ほかにも蝶はいるのだが、撮れる状況にはなかった。キンタマーニ高原へ移動したが、レストランへ行ったようなもので、field を歩く時間は全く取れなかった。また、そういうところへは行くことさえ叶わなかった。残念であるが、通常の観光ツアーでは無理のようだ。
 翌、2月10日、前日は全く期待外れだったので、ウブドの街へ出かける前の時間、宿泊したホテル「Puri Wulandari」付近で撮ろうと思った。
 ホテルの玄関から守衛さんたちがいるゲートへの300mほどのアプローチ道路を行き、幹線道路を向こう側に渡ってみた。昨日、シャトル便で出かけるときに、このあたりの空き地で蝶が飛んでいるのを見かけていた。ほんの僅かな空き地だったが、踏み込むと蝶が何種類も飛び立つ。ここで1時間以上撮影を楽しんだ。

ウラナミジャノメの仲間;クリックすると大きな写真になります 47.ウラナミジャノメの仲間
ヒメウラナミジャノメが属するYpthimaというグループには、多くの種類がいる。しかし、このYpthimaの一種と思われる蝶は、日本にいるヒメウラナミジャノメやウラナミジャノメとは異なる。模様は南西諸島にいるマサキウラナミジャノメに似るが、マサキウラナミジャノメは日本固有種だ。2月9日にキンタマーニ高原で昼食をしたレストランで、すぐ傍に飛んできた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
Euthalia aconthea suidas アコンテアイナズマ;クリックすると大きな写真になります 48.Euthalia aconthea suidas アコンテアイナズマ
2月9日からウブド郊外の「Puri Wulandari」に泊まった。翌10日は10時のシャトル便でウブトの街へ出ることになっている。出発までの時間、ホテルの敷地内を歩いてみた。すると、前方から飛んできて、道端の植え込みに止まった蝶がいた。初めて見る蝶だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
コモンタイマイ;クリックすると大きな写真になります 49.コモンタイマイ
ウブドの街では「Cafe Lotus」というところで昼食にした。ビンタンビールでサンドウィッチを食べていると、何やら蝶が飛んできた。コモンタイマイだった。大分破損している。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO720 ) 露出補正 なし
ウスキシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 50.ウスキシロチョウ
つぎの日の2月11日、午後から再びウブドの街へ行くことになっている。そこで午前中、「Puri Wulandari」の近くの空き地で蝶を撮った。その空き地は守衛室があるホテルのゲートの外にあるが、その手前のハイビスカスの花に黄色い蝶が来ていた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
?;クリックすると大きな写真になります 51.?
同じところの茂みにいた。裏面しか撮影できず、タテハチョウ科、あるいジャノメチョウ科の蝶と思うが、全く見当がつかない。裏の模様はコノマチョウの仲間のようだが、前翅のくびれがない。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 200mm ISO1800 ) 露出補正 なし
ナガサキアゲハ♂ Papilio memnon genor;クリックすると大きな写真になります 52.ナガサキアゲハ♂ Papilio memnon genor
いったん守衛さんに挨拶して外に出たが、ふと振り返るとハイビスカスに大型の黒いアゲハが絡んでいる。撮ったときはナガサキアゲハとは思えなかった。日本にいるナガサキアゲハとは別亜種のようだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
メスアカムラサキ♂;クリックすると大きな写真になります 53.メスアカムラサキ♂
守衛室のあるところから外に出て、幹線道路を反対側に渡ったところにある空き地に入った。陽が当たり、雑草が茂っている。まず、目に入ったのがこのメスアカムラサキの♂だった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
メスアカムラサキ♂ 裏面;クリックすると大きな写真になります 54.メスアカムラサキ♂ 裏面
今度は翅を閉じて止まった。図鑑で見る八重山諸島にいるメスアカムラサキより後翅の白帯の幅が狭い。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
クロテンシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 55.クロテンシロチョウ
この空き地の周辺部は茂みになっていて、あまり日が当たらない。そんなところにクロテンシロチョウが多くいた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 200mm ISO640 ) 露出補正 なし
ウラナミシジミの仲間 シロウラナミシジミ Jamidesu Alecto 56.ウラナミシジミの仲間 シロウラナミシジミ Jamidesu Alecto
迷蝶として南西諸島で記録があり、八重山では一時的に発生することがあるという。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 200mm ISO1100 ) 露出補正 なし
ルリモンジャノメ;クリックすると大きな写真になります 57.ルリモンジャノメ
薄暗い茂みのなかを複数の本種が飛んでいた。飛翔中に一瞬、前翅のブルーと後翅外縁の暗赤褐色が目に入った。この種は日本にはいない。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 200mm ISO2000 ) 露出補正 なし
イワサキタテハモドキ裏面;クリックすると大きな写真になります 58.イワサキタテハモドキ裏面
かって竹富㠀で見たカバタテハにとてもよく似ていた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
イワサキタテハモドキ 裏面;クリックすると大きな写真になります 59.イワサキタテハモドキ 裏面
これは58.とは別の個体である。この空地には多く飛んでいた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1000秒 120mm ISO400 ) 露出補正 なし
イワサキタテハモドキ 表;クリックすると大きな写真になります 60.イワサキタテハモドキ 表
表はさらにカバタテハに似ている。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 150mm ISO650 ) 露出補正 なし
コジャノメの仲間?;クリックすると大きな写真になります 61.コジャノメの仲間?
日本にいるコジャノメやリュウキュウヒメジャノメとは眼状紋が違う。色は少し黒っぽいが、Orsotriaena medusに見える。しかしコジャノメやリュウキュウヒメジャノメはMycalesisだが。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 150mm ISO450 ) 露出補正 なし
ツバメシジミの仲間;クリックすると大きな写真になります 62.ツバメシジミの仲間
  日頃見ているツバメシジミEveres argiadesとは黒点の位置など少し違うようだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/2500秒 170mm ISO400 ) 露出補正 なし
コミスジの仲間 Neptis soma?;クリックすると大きな写真になります 63.コミスジの仲間 Neptis soma?
コミスジに比べると後翅のは白帯が広い。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/640秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
コミスジの仲間 Neptis soma?;クリックすると大きな写真になります 64.コミスジの仲間 Neptis soma?
63.と同じ個体。開翅してくれた。コミスジとも違うし、ミスジチョウとも違う。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1600秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
リュウキュウムラサキ?;クリックすると大きな写真になります 65.リュウキュウムラサキ?
11日の午後、ウブドの街を歩いていると、2匹の蝶が飛んでいた。そのうちの一匹がこれだ。わかりにくいがリュウキュウムラサキのようだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 200mm ISO1400 ) 露出補正 なし
メスアカムラサキ♂;クリックすると大きな写真になります 66.メスアカムラサキ♂
もう一匹がこのメスアカムラサキ♂だった。大勢の人が行き交う目抜き通りに沿ったちょっとした空き地だった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 200mm ISO450 ) 露出補正 なし
ヤマトシジミ;クリックすると大きな写真になります 67.ヤマトシジミ
シンガポールへ向け出発する2月12日の朝、「Puri Wulandari」の道で撮った。道はきれいに掃除されている。向こうからホテルの人が歩いてきた。この蝶はどう見てもヤマトシジミだ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/200秒 4.9mm ISO125 ) 露出補正 なし


2013年3月30日

バリ島のフィールドで撮った蝶 -1 2月7日 /バリ島旅行 2月5日~13日


 つぎはバリ島滞在中にフィールドで撮った蝶の写真をご覧いただく。午前中の観光への出発前に撮った写真や、寺院へ行ったときに偶然に撮ることができた写真である。バリ島ではどこにでも蝶はいる。ちょっと脇道に入ると、すぐに何種かの蝶に出会えるし、空き地があれば、戻らなくてはいけない時間を忘れるほど蝶を追うことができる。ただ、バリ島の蝶に無知な私にはどの蝶が珍しい蝶で、どの蝶が普通種なのか区別できない。私にとってはみんな初めて見る珍しい蝶だ。

 今回撮影した場所は、海側のスミニャックのプティトゥンガット寺院付近、タナ・ロット寺院、南側のウルワツ付近、タバナン郊外バタフライ・パーク付近、それにウブド近郊の空き地などだ。
撮っているときはなんという名の蝶かわからない。横浜に戻ってきて、参考図書をひっくり返して探したり、インターネットで検索したりした。近縁種と区別したい検索の場合は、学名でするとそのグループ(属)の種類についての情報が得られる。外国の蝶愛好家のホームページや、ブログにヒットして「アッ、これだ」ということが何度かあった。

 生物地理区でいうとバリ島は東南アジア、インド、中東を含む東洋区にある。(バリ島のすぐ東側はオーストラリア区で、 ウォレス線やウェーバー線によって、分かれている。)
日本国内では、屋久島と奄美大島の間に位置するトカラ列島南部の、小宝島以南の南西諸島が東洋国に属するという。言い換えれば、南北に長い日本の南側はバリ島と同じ東洋区なのだ。八重山諸島に生息する蝶がバリ島にもいて、和名がついているのだ。東洋区には約2,900種の蝶がいるといわれ、多くは熱帯雨林を中心に生息している。

カバマダラ;クリックすると大きな写真になります 24.カバマダラ
2月7日、スミニャック・クロボカン地区。これは日本にもいるカバマダラだ。プティトゥンガット寺院の塀のそばに咲く小さな花に吸蜜に来ていた。バリ島へ来て初めて撮る蝶だ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro

絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/400秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
スミニャック プティトゥンガット寺院付近の路地;クリックすると大きな写真になります 25.スミニャック プティトゥンガット寺院付近の路地
車が行き交う幹線道路から、ちょっと脇道に入ってみた。すぐに蝶たちが飛び出してきた。 2月7日

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1600秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ハイイロタテハモドキ;クリックすると大きな写真になります   26.ハイイロタテハモドキ
何回か図書や、インターネットで見たことがある蝶がいた、このときは名前はわからなかった。西表島や石垣島で採集された記録がある。スミニャックのプティトゥンガット寺院付近の路地で撮影。 2月7日  

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1250秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ハイイロタテハモドキ;クリックすると大きな写真になります 27.ハイイロタテハモドキ
26.と同じ個体が陽の当たる葉先に止まって半開翅してくれた。だいぶ擦れてしまっている。 2月7日

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1600秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
クロテンシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 28.クロテンシロチョウ
日本では1988年以降、与那国島に定着し、その後、八重山の各地で継続して発生しているいう。躰が細くヒメシロチョウに似た蝶だ。スミニャックのプティトゥンガット寺院付近の路地で撮影。 2月7日  

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 90mm ISO800 ) 露出補正 なし
タテハモドキ;クリックすると大きな写真になります 29.タテハモドキ
日本では九州以南に生息している。スミニャックのプティトゥンガット寺院付近の路地の明るい草地で活発に飛んでいた。なんとか開翅しているところを撮ろうと思ったが、チャンスを与えてくれなかった。2月7日

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
コヒゲセセリのようなセセリチョウ;クリックすると大きな写真になります 30.コヒゲセセリのようなセセリチョウ
  Guamにいたコヒゲセセリのような蝶だ。でも分布域も違う。コヒゲセセリ(Hylephila phyleus)ではない。2月7日

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/2500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
クロマダラソテツシジミ;クリックすると大きな写真になります 31.クロマダラソテツシジミ
2月7日、午前中のわずかな時間スミニャックの路地で撮影を楽しんだが、午後は、ウルワツへ出かけた。昼食をしたBVLGARIのビラでも蝶が飛んでいた。この蝶は近年は南西諸島や九州南部で定着したという。台風に乗って飛んでくるのか、大阪、東京そして神奈川県の三浦半島でもソテツで発生することがある。でも、そこでは年を越して世代をつなぐことはできないようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ツマムラサキマダラ;クリックすると大きな写真になります 32.ツマムラサキマダラ
そのBVLGARIのレストランの中でツマムラサキマダラが、ガラスに遮られ、外に出るに出られなくてもがいていた。大分弱っている。手に取って、モデルになってもらった。この後、手にのせたままレストランの外に行き、植え込みに置いてやり、改めて撮ろうとしたら、元気に飛んで行ってしまった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
クロテンシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 33.クロテンシロチョウ
BVLGARIの敷地内にもクロテンシロチョウがいた。屋根の隙間に生えている小さな花で吸蜜していた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/4000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ナガサキアゲハ;クリックすると大きな写真になります 34.ナガサキアゲハ
同じく2月7日、BVLGARIの敷地内に立派なナガサキアゲハの♀が舞っていた。これは娘の主人が「いますよー」と教えてくれ、走り寄って撮った一枚だ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO560 ) 露出補正 なし
シロオビアゲハ;クリックすると大きな写真になります 35.シロオビアゲハ
シロオビアゲハも飛んでいる。やはり、沖縄やGuamにいるシロオビアゲハより後翅の白い帯が太い。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ツマベニチョウ;クリックすると大きな写真になります 36.ツマベニチョウ
2月7日午後、BVLGARIで時間を過ごした後、ウルワツ寺院へ行った。境内に入ると3~4mくらいの木に咲いたオレンジ色の花に多くのツマベニチョウが飛び交っていた。残念ながら、立ち入りにくいところなので、離れて撮ることになってしまった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ユベンタヒメゴマダラ;クリックすると大きな写真になります 37.ユベンタヒメゴマダラ
2月8日、タバナンのバタフライ・パークから出てきたところに、ランタナの植え込みがあり、蝶が舞っていた。この蝶は初めて見る蝶だった。素晴らしくきれいな個体だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ユベンタヒメゴマダラ;クリックすると大きな写真になります 38.ユベンタヒメゴマダラ
見事に開翅してくれた。リュウキュウアサギマダラの近縁種といわれる。与那国島で迷蝶として採集されたことがあるとのこと。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
Catopsillia pomona ♀ pale form ウスキシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 39.Catopsillia pomona ♀ pale form ウスキシロチョウ
日本でも、沖縄以南に土着する。♀の低温期型ではこのような赤褐色の斑紋が出る。2月8日、タバナンのバタフライ・パークから出てきたところのランタナの花に来ていた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
イワサキタテハモドキ;クリックすると大きな写真になります 40.イワサキタテハモドキ
2月8日、タバナンのバタフライ・パークの傍の茂みのなかにいた。日本では八重山などで記録されるが迷蝶のようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO560 ) 露出補正 なし
ルリモンジャノメの仲間;クリックすると大きな写真になります 41.ルリモンジャノメの仲間
イワサキタテハモドキを追って、薄暗い藪に踏み込んだら飛び出した。この蝶は日本にはいないようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO1800 ) 露出補正 なし
ユベンタヒメゴマダラ;クリックすると大きな写真になります 42.ユベンタヒメゴマダラ
もう一度、ユベンタヒメゴマダラ。横から翅の裏側が見ることができた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/320秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ウスキシロチョウ;クリックすると大きな写真になります 43.ウスキシロチョウ
2月8日、タバナンのバタフライ・パークのあと、タナ・ロット寺院へ行った。駐車場からの道を歩いていると、ハイビスカスの花に黄色い蝶が顔を埋めていた。ウスキシロチョウと思うが、39.で見ていただいた低温期型とはずいぶん模様が違う。キシタウラナミシロチョウかもしれないと調べてみたが、そうでは無いようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
メスアカムラサキ ♀;クリックすると大きな写真になります 44.メスアカムラサキ ♀
2月8日、タナ・ロット寺院。こいつには騙された。帰宅するまで、てっきりカバマダラと思っていた。撮ってきた写真をパソコンに取り込んでいるときに、何か違和感があったので、よく見るとメスアカムラサキの♀だった。それにしてもうまく擬態するものだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
コモンタイマイ;クリックすると大きな写真になります 45.コモンタイマイ
タナ・ロット寺院の境内を歩いていると、かみさんが「キアゲハがいる」と言う。見るともちろん「キアゲハ」ではない大型の蝶がランタナの花に絡んでいる。コモンタイマイだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/400秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
アオタテハモドキ?;クリックすると大きな写真になります 46.アオタテハモドキ?
タナ・ロット寺院の散策を終え、駐車場近くのレストランで遅い昼食となった。陽のあたるテラス席で食べていると、タテハチョウらしき蝶が飛んできて地面に止まった。飛び出して行って、シャッターを切るが、すぐ飛び去ってしまった。八重山にもいるアオタテハモドキと思う。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8G macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし