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2023年5月 2日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ② 2023年4月5日ー7日 吉野山「一目千本」

2023年4月6日。2日目はこの旅行の最大の目的である吉野山のサクラ見物である。天気は雨模様が予想され、青空の下で見る桜は期待できそうもなかった。
 バスは8時にホテルを出発する。朝食を早めに済ませ、ホテルでビニール傘を借りて、近くの猿沢池あたりまで散歩をした。ほんの20分ほどの時間だが、朝の猿沢池を眺め、興福寺の裾を歩く。
 予定通り出発したバスは、奈良市内を抜け、天理市、桜井市を通って国道169号線を南下して行く。車内に大谷翔平選手が7回を投げ、8奪三振、1失点で1勝目を挙げたとのニュースが伝わった。やがて、山道に差し掛かるが、薄日が差してきて、期待を持たせる。吉野川を渡り、近鉄吉野線の鉄橋を渡る。吉野川は西へ流れ、和歌山県にに入り紀の川となる。
 吉野神社を右手に見てさらに上り、バスは9時半過ぎに大きな駐車場(吉野山観光駐車場)に着いた。
 ツアコンさんに引率されて、吉野山に入る。七曲がりの桜を見て、黒門、銅鳥居、そして金峯山寺の入り口まで上がった。時刻は10時20分。天気は良いほうに変わり、薄日が漏れるようになってきた。

000_2304060525 X700 〇吉野山 七曲り Z50 Z18-140.jpg
吉野山七曲がりの桜 2023年4月6日 奈良県吉野郡吉野町

035_2304060518 X900 〇奈良興福寺の朝 Z50 Z18-140.jpg 35.朝の興福寺 中金堂の屋根と五重塔
朝6時20分 ホテルの窓から興福寺を眺める。どうやら雨は降っていないようだ。金色の"ツノ"が見えるのが中金堂の屋根だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 61mm ISO400 ) 露出補正 なし
036_2304060517 X900 〇奈良興福寺の朝 Z50 Z18-140.jpg 36.興福寺五重塔
今年の7月になると、五重塔には修復工事のために覆いが掛けられて見られなくなるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm IS01250 ) 露出補正 なし
037_2304060051 X900 猿沢の池 G7X.jpg 37.猿沢池(さるさわいけ)
吉野山への出発は8時である。朝食後、近くの猿沢池へ行ってみた。奈良公園にある周囲360mの小さな池で、興福寺五重塔が周囲の柳と一緒に水面に映る風景が美しく、奈良八景のひとつになっている。興福寺が行う「放生会」の放生池として、天平21年(749年)に造られた人工池である。放生会とは、万物の生命をいつくしみ、捕らえられた生き物を野に放つ宗教儀式である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
038_2304060055 X900 猿沢の池 G7X (2).jpg 38.猿沢池と五重塔
猿沢池の眺めは五重塔の見える南側からが良い。人懐っこい鳩がいた。都会でも最近は鳩が人が近づいても逃げなくなったように思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 14mm ISO200 ) 露出補正 なし
039_2304060058 X900 猿沢の池 G7X.jpg 39.五重塔と五十二段
猿沢池の北東の端から五重塔へ上がる五十二段の石段がある。その眺望が奈良県景観資産に指定されている。現在、猿沢池園地として整備され、市街地に近いこともあって市民の憩いの場となっている。五十二段を登り切ると、右手手前に五重塔、その奥に東金堂が控えている。五十二段は、仏門への修行の段階を意味する「菩薩五十二位」に由来するといわれている。 仏の悟りを求めて、一段、また一段。 そして五十二段目(五十二位)にたどり着くと、仏と同格であるとされるのだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
040_2304060060 X900 〇猿沢の池 G7X.jpg 40.池端の石にはめ込まれたパネル
猿沢池にちなんだ話の陶磁器製と思われるパネルが岩にはめ込まれている。この絵は采女神社の「采女祭り」の話だが、「猿沢池の七不思議」というのもあった。それには、澄まず、濁らず、出ず、入らず、蛙はわかず、藻は生えず、魚が七分に水三分と書かれていた。(パネルは奈良ライオンズクラブの寄贈)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
041_2304060061 X900 〇猿沢の池 G7X.jpg 41.南円堂への石段
ここは西側にある南円堂への石段である。石段の下からは見えないが、三条通からこの石段を上がっていくと南円堂の前に出る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
042_2304060067 X900 興福寺の朝 G7X.jpg 42.五十二段の下から
五十二段の手前から、興福寺に向かって右(東)に春日大社の一の鳥居が見えている。良い感じの道である。小雨が降ってきた。五十二段は上がらずにホテルへ戻ることにした。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
043_2304060078 X900 〇吉野山へ G7X.jpg 43.吉野山へ
バスはホテルを予定通り8時に出発した。昨日名阪国道を降りてきた天理市から国道169号線を走る。桜井市を走っていると思うのだが、どこを走っているか定かではない。左側に山が見えている。おそらく宇陀市の方角だと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
044_2304060082 X900 吉野川 G7X.jpg 44.吉野川
国道169号線は吉野川にぶつかると吉野川に沿って左に曲がる。バスはどこかの橋で吉野川を渡り、川が左側に見えるようになった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO320 ) 露出補正 なし
045_2304060084 X900 吉野川 近鉄橋梁 G7X.jpg 45.近鉄吉野線鉄橋
近鉄吉野線の吉野川鉄橋が見えてきた。バスは近鉄吉野線に沿って右へ曲がり、吉野山へ上っていく。吉野神社を右手に見て、吉野山観光駐車場という大きな駐車場に入った。時間が早かったので駐車しているバスの数はまだ少なった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO320 ) 露出補正 なし
046_2304060521m X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 46.下千本
近鉄吉野駅からロープウェイで上がった吉野山駅のあたりが、吉野山最初の桜の見どころで下千本と言われる(標高約230m〜350m)。ロープウェイは「吉野大峯ケーブル自動車株式会社」の運営による。現存するロープウェイとしては日本最古であり、2012年には日本機械学会により「機械遺産」に登録され各メディアで話題となったそうだ。近鉄吉野駅の近くに千本口駅と言う乗り場があり、山上の吉野山駅までを結ぶ。この間の距離は約300mで高低差は約70mだそうだ。遠景の山は、竜門山系の主峰、標高904mと竜門岳と思われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 30mm ISO140 ) 露出補正 なし
047_2304060522 X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 47.下千本展望所
吉野山は奈良県のほぼ中央に位置し馬の背のような形をした南北約6kmの山岳地帯である。吉野山の桜は、日本古来のヤマザクラを中心に約200種3万本と言う世界に類を見ない規模の桜が咲き誇り、その光景は「千本桜」「一目千本」等と形容されてきた。標高順にそれぞれ「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と地名がついている。下千本展望所には、聖憲皇太后御野立跡という石碑があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO180 ) 露出補正 なし
048_2304060523 X900 〇吉野山 Z50 Z18-140.jpg 48.下千本エリア -1
下千本展望所からの眺め。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO140 ) 露出補正 なし
049_2304060530 X900 〇吉野山 Z50 Z18-140.jpg 49.下千本エリア -2
吉野駅の方向を見下ろす。電線が入ってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO220 ) 露出補正 なし
050_2304060533 X900 〇吉野山 Z50 Z18-140.jpg 50.下千本エリア -3
七曲りを上がってくるあたりだと思う。下千本の桜もきれいだ。どういうところを撮ったかをメモしていなくて、後でわからないことがままある。ツアーの時などは特にその余裕がない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO200 ) 露出補正 なし
051_2304060536 X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 51.吉野山入口
展望所で下千本の桜を眺め、ロープウェイの駅のすぐ上あたりを、金峯山寺(きんぷせんじ)へと歩き始める。道の両側には、たくさんの飲食店や、土産物屋が並ぶ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.0 1/500秒 110mm ISO250 ) 露出補正 なし
052_2304060542 X900 〇吉野山 黒門 Z50 Z18-140.jpg 52.黒門に向かう
ここからが吉野山だとツアコンさんが説明してくれた。黒門は吉野山の吉野大峯ケーブル吉野山駅から徒歩数分のところに建つ黒塗りの門だ。城の入口を守る高麗門のようなスタイルで、かつては公家大名でもこの門からは槍を伏せ馬を下りて通行したという門である。現存する黒門は昭和60年の改築だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO450 ) 露出補正 なし
053_2304060544 X900 吉野山 黒門 Z50 Z18-140.jpg 53.黒門
金峰山寺(きんぷせんじ)の総門ということだが、「金峯山」とは単独の峰の呼称ではなく、吉野山(奈良県吉野郡吉野町)と、その南方20数kmの大峯山系に位置する山上ヶ岳(奈良県吉野郡天川村)を含む山岳霊場を包括した名称だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 23mm ISO160 ) 露出補正 なし
054_2304060547 X900 吉野山 黒門 Z50 Z18-140.jpg 54.黒門の千社札
柱には千社札が貼られていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 33mm ISO200 ) 露出補正 なし
055_2304060549 X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 55.吉野の葛餅
「歌藤御芳堂」という和菓子屋さんがあった。手造りで葛菓子、葛湯を作っている。吉野は「くず」が有名である。吉野地方の山野に自生する葛の根より極寒の時、吉野川の清流を以て精製する滋養分に富む純良潔白の最高級の澱粉だそうだ。 この葛根の澱粉100%の物を「吉野本葛」、葛根を50%以上の主原料として甘藷を混ぜ合わせたものを「吉野葛」という。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO250 ) 露出補正 なし
056_2304060553m X900 〇吉野山 銅鳥居 Z50 Z18-140.jpg 56.銅鳥居
黒門から上り坂を登った小高いところに銅鳥居がある。前の写真の葛餅の店のすぐ上になる。高さ約7.5m、柱の周囲約3.3m、すべて銅製。太平記には、正平3年(1348年)1月28日に、足利尊氏の執事であった高師直の兵火に焼け落ちたことが記されているという。その高師直の兵火で焼失したあと、室町時代に再建されたものだそうだ。重要文化財である。正しくは発心門。山上ヶ岳までの間に発心・修行・等覚・妙覚の四門があり、これが最初の門にあたる。行者たちはここから向こうを冥土と見たて、ひとつ門をくぐるごとに俗界を離れて修行する決心を強めていった。曇り空を背景に黒いものを撮るのはむずかしい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 55mm ISO110 ) 露出補正 なし
057_2304060558 X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 57.金峯山寺前バス停
保存修理工事が行われている金峯山寺の仁王門の傍へ来た。そこに「金峯山寺前」というバス停があった。こんなに観光客がいっぱい歩いているところで、バスが通っているのか不思議に思った。調べてみると、吉野大峯ケーブル自動車(株)の「吉野山奥千本ライン」という、吉野神宮ー吉野山駅ー金峯山寺前ー竹林院前ー奥千本口を行く路線バスが運行されている。但し観桜期は 竹林院前⇔奥千本口 のみの運行なのでここにバスは来ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 29mm ISO125 ) 露出補正 なし
058_2304060559 X900 吉野山 Z50 Z18-140.jpg 58.竜門岳<br> 空が明るくなって、下千本の向こうに竜門山系の主峰、標高904mの竜門岳がくっきりと見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR<br> プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 45mm ISO100 ) 露出補正 なし
059_2304060563 X900 吉野山 金峯山寺 Z50 Z18-140.jpg 59.二天門跡石段
金峯山寺の薬王堂という石柱のある石段の前にきた。石段の向こうに蔵王堂の屋根が見える。蔵王堂の拝観券はツアコンさんから配られた。先に吉水神社を拝観して、後で各自、蔵王堂に上がって内部を見てほしいとのことだった。かつて二天門は大峯山から出峰してきた行者を迎えていた。二天門跡では鎌倉時代末期の1333年(元弘3年)1月16日に鎌倉幕府軍が攻め寄せた際、村上義光が大塔宮護良親王(だいとうのみやもりながしんのう)の身代わりになって切腹したと言われ、石柱「村上義光公忠死之所」が建立されている。二天門は南北朝時代に焼失し、その後再建されることはなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 45mm ISO100 ) 露出補正 なし
060_2304060564 X900 吉野山 駐在所 Z50 Z18-140.jpg 60.吉野山駐在所
この建物は吉野警察署の吉野山駐在所だ。歴史的建造物ではないが、交番も歴史を感じさせる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
061_2304060566 X900 吉野山金峰山寺 Z50 Z18-140.jpg 61.東南院 多宝塔
駐在所のちょっと先に東南院がある。wikipediaによると、東南院(とうなんいん)は、金峯山修験本宗の別格本山の寺院。山号は大峯山。本尊は役行者像。大峰山の持護院である。開基は役行者(えんのぎょうじゃ)で役行者霊蹟札所でもある。役行者とは7世紀後半の山岳修行者で本名は役小角(えんのおづぬ)という。役優婆塞(えんのうばそく)ともいう。日本の山岳宗教である修験道(しゅげんどう)の開祖として崇拝され、江戸末期には神変大菩薩(じんぺんだいぼさつ)の諡号(しごう)を勅賜されたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f8.0 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
062_2304060569 X900 吉野山 金峰山寺 Z50 Z18-140.jpg 62.金峯山寺蔵王堂遠望
ツアコンさんに案内されて吉水神社へ上がる石段お前に来た。中千本と言われるあたりまで登ってきたのだ。振り返ると、金峯山寺の蔵王堂と愛染堂の屋根が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 91mm ISO100 ) 露出補正 なし

2017年12月29日

2泊3日の京都紅葉狩り(3) 東寺ライトアップ 12月4日

嵐山では小雨も降ってきたので、早めに引き上げることになった。桂川の右岸から渡月小橋を渡って中之島公園に入ったところに京都駅行行のバス停があり、ちょうどそのバスが来た。ここで乗る人は少なく着席することが出来た。
 午後3時半に京都駅に着き、5時からと言われていたホテルのチェック・インもできた。4時半に京都駅の上の伊勢丹のレストラン街で、前回、京都に来た時にも寄った寿司屋で夕食にした。カウンターでしゃべりながら、東寺へ行くにはどう行けばよいか聞いてみた。歩いてはちょっと遠いし、駅待ちのタクシーでは嫌がられる距離と言い、近鉄電車で一駅乗るのが一番良いと教えてもらった。
 6時から始まると思っていた東寺のライトアップは6時半からで、30分ほど小雨の降る中で待つことになってしまった。
 東寺は平安京守護を目的として創建され、寺の歴史は新都とともに始まった。その後、弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場となった。真言宗全体の総本山でもある。教王護国寺(きょうおうごこくじ)とも呼ばれる。

75.慶賀門で開門を待つ
夜6時少し過ぎに東寺のライトアップ特別拝観の入り口に着いた。小雨が降っている。拝観は6時半からとのことで、30分ほど待たなくてはならなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/125秒 19mm ISO2500 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
76.宝蔵の堀
慶賀門を入ると左手に宝蔵があり、その宝蔵に沿って堀があるが、さっそくライトアップされた紅葉が堀に映って美しく、シャッターを押させた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/125秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
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77.国宝 五重塔 -1
堀の先には、五重塔が見えた。東寺の象徴として広く親しまれている五重塔は、天長3年(826)弘法大師の創建着手に始まるが、落雷などにより、4回も焼失している。現在の搭は正保元年(1644)徳川家光の寄進によって竣工した高さ55m、現存する日本の古塔中最も高い搭だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/125秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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78.国宝 五重塔 -2
ライトアップされた五重塔は、そのバランスの取れた全体の姿を見せる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/125秒 37mm ISO3200 )露出補正 なし
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79.宝蔵の堀と五重塔
夜であり、宝蔵はライトアップされていないので、その建物はわからなかったが、宝蔵には弘法大師が唐の国師、恵果から授かった、現在、国宝となっている密教法具や数々の寺宝が収められていた。そのため、周囲は堀で囲まれ火事による延焼に備えていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/125秒 21mm ISO3200 )露出補正 なし
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80.食堂から眺める五重塔
食堂と書いて「じきどう「」と読む。境内の北から南へ食堂、講堂、金堂と大伽藍が並ぶ。この配置は「仏法僧」を表しているという。一番奥の金堂が本尊の「仏」、講堂が密教の教え「法」、そして、カメラの位置の右にある食堂が「僧」で、生活の中に修業を見出すところだそうだ。講堂、金堂の前のモミジがライトアップされているが、残念ながら、葉はだいぶ落ちてしまっていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/125秒 22mm ISO3200 )露出補正+1.0段
クリックすると大きくなります。
81.重要文化財 講堂
講堂はライトアップの期間中、夜も特別拝観できた。国立の寺院だった東寺を託された弘法大師空海は、人生のすべてを注いで、密教の教えを伝えようとした。その中心的な建物として位置づけたのが、講堂だったそうだ。承和6年(839)に完成している。しかし、文明18年(1486)に金堂、南大門とともに焼失している。金堂が桃山時代に、南大門が江戸時代になって再建されたのに対し、講堂は焼失より5年後に最優先で再建されたそうだ。残念ながら、講堂と金堂の内部は撮影禁止であったが、講堂には、国宝 梵天、国宝 帝釈天、国宝 不動明王など21躯の仏像が安置されていて、その姿に圧倒された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/125秒 22mm ISO3200 )露出補正+1.0段
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82.講堂前のモミジと五重塔
残念ながら、モミジには遅かった。京都の紅葉ライトアップを特集したガイドブックには、東寺のライトアップは近年はじめられたので混雑が少ないと記されていたが、結構、多くの観光客が来ていた。。​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/125秒 ​37​mm ISO3200 )露出補正+1.​0段
クリックすると大きくなります。
83.国宝 金堂 -1
​大伽藍​の一番奥は金堂だった。平安遷都とともに建立された金堂は東寺の本堂である。文明18年(1486)に焼失し、今の堂は豊臣秀頼が発願し、片桐且元を奉行として、慶長8年​​​​(1603)に竣工した。桃山時代の代表的な建築と言われる。中に安置されている重要文化財の日光菩薩、月光菩薩、薬師如来、そして十二神将は目を奪う。写真を撮りたかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2 1/125秒 ​11​mm ISO2000 )露出補正 +1.​0段
クリックすると大きくなります。
84.金堂前のモミジと五重塔
ここのモミジはまだ葉を残してくれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/125秒 ​17mm ISO3200 )露出補正+1.​0段
171228_083.jpg
85.国宝 金堂 -2
今の建物は、関ヶ原の合戦後に落成している。宋の様式を取り入れ天竺様と和様を合わせた桃山時代の代表的な建物で、屋根の中央の切り上げは、東大寺大仏殿や平等院鳳凰堂にもみられる形だそうだ。東大寺大仏殿、平等院鳳凰堂も見てきているが、そう言われれば・・・

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/125秒 ​9mm ISO3200 )露出補正 +1.​0段
;クリックすると大きな写真になります。
86.国宝 五重塔 -3
五重塔の正面に来た。搭は少し離れたところから眺める方が良いようだ。新幹線の南側の窓から眺められるのが、この五重塔で、いわば仏の都、京都のランドマークである。五重塔は仏陀の遺骨を安置するストゥーパが起源とされ、弘法大師空海が唐より持ち帰った仏舎利が収められているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/125秒 ​9mm ISO3200 )露出補正 +1.​0段
クリックすると大きくなります。
87.瓢箪池
五重塔の前から、講堂、金堂の東側にある瓢箪池の方へ回る。池にモミジが映り込む。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/125秒 ​9mm ISO3200 )露出補正 +0.7段
171228_086.jpg
88.金堂と瓢箪池
ライトアップされた金堂の屋根、瓢箪池に映り込むモミジは美しい情景だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/125秒 ​21mm ISO3200 )露出補正+0.7段
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89.東大門
大宮通りに面している東大門を瓢箪池の前から撮る。モミジが彩を添えてくれている。創建年は不明で、現在の建物は、建久9年(1198)に文覚によって再建された八脚門(重要文化財)だそうだ。建武3年(1336)6月に入京し、東寺に陣を布いた足利尊氏は、新田義貞と戦火を交え、義貞に攻められた尊氏は、この東大門を閉ざして危機を脱したことから、「不開門」(あかずのもん)と呼ばれているという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/125秒 ​18mm ISO3200 )露出補正+0.7段
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90.金堂と講堂
振り返って瓢箪池越しに金堂(左)と講堂(右)を見る。桜の季節にもライトアップ夜間特別拝観が行われるが、どんなものだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.2 1/125秒 ​13mm ISO3200 )露出補正+0.7段
171228_089.jpg
91.瓢箪池に映る五重塔
とてもきれいだったが、写真では、うまく表すことは出来なかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.2 1/125秒 ​12mm ISO3200 )露出補正+0.7段
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92.宝蔵
宝蔵の西側の堀に沿って歩く。右側にその堀に架かる石橋があった。うっすらと宝蔵が見え、その前にあるモミジがライトアップされていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.2 1/125秒 ​13mm ISO640 )露出補正 +0.7段
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93.大宮通り
九条通りに突き当たる大宮通りから、東寺の五重塔を眺める。時刻はまだ7時半だが交通量は少ない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/125秒 ​20mm ISO3200 )露出補正+0.7段
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94.551の豚まん
ホテルに戻ろうと、京都駅構内を八条口の方に歩いていると、551豚まんのJR京都駅店があった。大阪におられる現役時代の友人が今も東京出張の際、居酒屋で会う折に手土産として持ってきてくださる。大好物だ。よし! 買って行って、ホテルで、これでビールを一杯飲もう。この店、多い時は1日に7千個売るという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/125秒 ​9mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
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2014年9月27日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (2)雨の鑁阿寺(ばんなじ) 9/11


 足利でもう一つ見ておくべきところがある。それは足利学校と隣り合わせにある鑁阿寺である。鑁阿寺は詳しくは金剛山 仁王院 法華坊 鑁阿寺(こんごうさん におういん ほっけぼう ばんなじ)といい建久7年(1196年)に創建された。開基は足利義兼だ。鑁阿寺はもともとは足利氏の館であり、現在でも、四方に門を設け、寺の境内の周りには土塁と堀がめぐっており、鎌倉時代前後の武士の館の面影が残されている。

  足利学校の入徳門を出て、すぐ右に曲がる。突き当りを右に曲がると正面に鑁阿寺の楼門が見える。入徳門を出て、楼門までの道は趣のある街並みになっている。
  ところが、その途中で雨が急に激しくなった。軒先を借りてしばし雨宿りをする。しばらくすれば止むだろうと思っていた雨も、止む様子がなく、足利学校でお借りした小さなビニール傘で楼門に向けて歩いた。カメラが濡れる。
  雨の中、史跡足利氏宅跡として国の史跡に指定されている鑁阿寺を歩いたが、雨宿りする時間のほうが長かったようだ。

1.鑁阿寺への道
鑁阿寺への石畳の道が雨に濡れている。見えるのは鑁阿寺の楼門である。鑁阿寺の方形の境内には東西南北に門があり、楼門は南門にあたる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 140mm ISO720 ) 露出補正 なし
鑁阿寺への道;クリックすると大きな写真になります。
2.街並み
少々雨が強くなってきた。鑁阿寺への道の軒先で雨宿りをさせてもらう。風情のある街並みだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 27mm ISO1600 ) 露出補正 なし
街並み;クリックすると大きな写真になります。
3.征夷大将軍足利尊氏公像
鑁阿寺は史跡足利氏宅跡として国の史跡に指定されている。12世紀の半ばに足利氏の祖で、源義康の孫にあたる足利義康が同地に居館(足利氏館)を構えたとされる。鑁阿寺の開基、足利義兼は、足利氏の第2代当主。平安時代末期から鎌倉時代前期の武将で鎌倉幕府の御家人であった。足利氏の第8代当主である足利尊氏は、鎌倉時代後期から南北朝時代の武将で室町幕府の初代征夷大将軍(在職:1338年 - 1358年)だ。足利将軍家としての祖である。延元3年/暦応元年(1338年)、尊氏は光明天皇から征夷大将軍に任じられ、室町幕府が名実ともに成立した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 90mm ISO2500 ) 露出補正 なし
征夷大将軍足利尊氏公像;クリックすると大きな写真になります。
4.楼門と屋根付きの反橋
雨の中、鑁阿寺の南門である楼門にたどり着いた。堀の向こうに門があるが、堀には屋根つきの反橋がかけられている。建てられた札に、楼門は、仁王門または山門といい、建久7年(1196年)に創建されているが、室町時代に兵火にあい、永禄7年(1564年)、足利幕府13代将軍 足利義輝のときに再建されている。また、反橋は俗に太鼓橋とも言われ、江戸時代安政年間に再修されている・・・と記されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/200秒 90mm ISO6400 ) 露出補正 なし
楼門と屋根付きの反橋;クリックすると大きな写真になります。
5.楼門正面
楼門の左右の仁王尊像は、楼門の建物より古く鎌倉時代の運慶の作と言われているそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 42mm ISO3600 ) 露出補正 なし
楼門正面;クリックすると大きな写真になります。
6.本堂への石畳
本堂は室町幕府初代将軍足利尊氏の父・貞氏(さだうじ)が正安元年(1299年)に再建したもので、鎌倉時代の禅宗様建築は全国的にも類例が少ないために、平成25年(2013年)8月に国宝に指定された。入母屋造、本瓦葺き。正安元年(1299年)の建立(再建)だが、応永14年から永享4年(1407 - 1432年)に大規模な改造が行われ、この時に柱をすべて入れ替え、正面に向拝を付した。(Wikipediaによる)

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 60mm ISO2200 ) 露出補正 なし
本堂への石畳;クリックすると大きな写真になります。
7.多宝塔
本堂への道の右側に多宝塔があった。開祖足利義兼の創建と言われているが、現在のものは再建で、相輪の宝珠を調査したところ寛永6年(1629年)の銘が発見されている。多宝塔の右側には樹齢約550年の大銀杏があった。天然記念物に指定されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 32mm ISO4000 ) 露出補正 なし
多宝塔;クリックすると大きな写真になります。
8.本堂から楼門を見る
雨が降り続く。楼門で雨宿りをする人が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 56mm ISO1400 ) 露出補正 なし
本堂から楼門を見る;クリックすると大きな写真になります。
9.賓頭盧尊者(ビンズルソンシャ)
本堂の前にあった。「このお像は賓頭盧尊者です。通称 おびんずる様 といい、みなさまの足腰身体の悪いところを信心を受けて直してくれる仏様です。」と張り紙されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/80秒 24mm ISO6400 ) 露出補正 なし
賓頭盧尊者(ビンズルソンシャ);クリックすると大きな写真になります。
10.本堂の脇に置かれていた電気おみくじ機
200円を入れると獅子がおみくじを引いてきてくれる仕掛けである。国宝となった本堂とは違和感がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 24mm ISO4000 ) 露出補正 なし
本堂の脇に置かれていた電気おみくじ機;クリックすると大きな写真になります。
11.経堂
開基足利義兼が妻の供養のため一切経会を衆する道場として鎌倉時代に創建したといわれるが、現在の建物は応永14年(1407年)関東管領足利満兼により再建された。堂内に八角の輪蔵(経棚)があり、一切経二千余巻を蔵するが、経棚は江戸時代宝永年間の大修繕のものとされる・・・と記されている。昭和59年国重要文化財に指定された。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 40mm ISO1100 ) 露出補正 なし
経堂;クリックすると大きな写真になります。
12.中御堂(不動堂)
開基足利義兼の創建とされるが、文禄元年(1592年)生実御所国朝の再修による。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 32mm ISO1600 ) 露出補正 なし
中御堂(不動堂);クリックすると大きな写真になります。
13.鑁阿寺本坊の表門
「解説林」と書かれた扁額が掲げられている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 70mm ISO1600 ) 露出補正 なし
鑁阿寺本坊の表門;クリックすると大きな写真になります。
14.堀のカルガモ
雨が降る鑁阿寺の堀にカルガモが泳いでいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 70mm ISO1600 ) 露出補正 なし
堀のカルガモ;クリックすると大きな写真になります。
15.北門(薬医門)
鑁阿寺はずっと雨の中の散策だった。鑁阿寺には東西南北と4っの門がある。鑁阿寺を離れる際、友人のご主人が足利学校の駐車場から車を回してきてくださった。鑁阿寺の東門で乗せていただく。北門の前で少し止まっていただいてこの写真を撮った。北門はちょうど本堂の後ろ側にある。開基足利義兼の子、足利義氏は父の建てた鑁阿寺維持にため、堀の外に十二の支院(塔中十二坊)を鎌倉時代に建て、その筆頭(頭塔)を千手院とした。この門は先手院(現在の足利幼稚園)の門であり、弘化2年39世臥学頭來昌上人の再建である。・・・薬医門としては規模雄大にして、典型的な江戸末期の形式を有している。・・・と案内札に書かれている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 48mm ISO3600 ) 露出補正 なし
北門(薬医門);クリックすると大きな写真になります。
16.香雲堂本店
以前、香雲堂本店の足利銘菓「古印最中」を、今回も一緒に旅行している友人の奥様から、初めてただいて食べた時、とても美味しいと思い、その後、時々通販で買い求めている。東京、横浜では売っている店がない。足利に来たのでその本店に寄ってみた。お土産に買った「古印最中」はずっしりと重たい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 34mm ISO500 ) 露出補正 なし
香雲堂本店;クリックすると大きな写真になります。


 訪れた地点については、奥日光旅行地図を参照ください。

2010年3月 5日

鎌倉 梅散策 1/2

 2月24日、昨年、紅葉の季節に訪れた鎌倉の瑞泉寺へ梅を見に出かけた。鎌倉駅から歩くと30分以上かかるので、駅から鎌倉宮までバスに乗った。そこから瑞泉寺まで1km弱だ。
 瑞泉寺で観梅のあと、再び鎌倉宮の脇を通って金沢街道に出た。先ほどバスが左(北)へまがった「岐れ道」というところを東(鎌倉駅と反対の方向)へ進む。バス通り(金沢街道)をしばらく行くと、左に杉山寺(杉山観音)があった。
 さらに進んで右に少し入ったところに報国寺、金沢街道に戻ってさらに進むと左手に浄妙寺の入口があった。今日の散策はここまでである。
1.瑞泉寺の梅
瑞泉寺は臨済宗円覚寺派の寺で、1327年の建立された。開山の夢窓国師は後醍醐天皇や足利尊氏も深く帰依し、鎌倉~南北朝期に禅宗で重きをなした僧という。鎌倉公方(鎌倉府の長)の菩提寺として鎌倉五山に次ぐ関東十刹に列せられた格式ある寺院とのこと。本堂前にある梅園はまだ少し早いようだ。梅の花が白飛びしないように-0.7の露出補正をした。

Nikon D300 Σ17-70mm F2.8-4.5G macro
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
瑞泉寺の梅:クリックすると大きな写真になります
2.瑞泉寺本堂
正面左にあるのが瑞泉寺の黄梅。右側に庫裏がある。期待していったが梅は少し淋しかった。

Nikon D300 Σ17-70mm F2.8-4.5G macro
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
瑞泉寺本堂:クリックすると大きな写真になります
3.鎌倉市指定天然記念物 黄梅
立て札には、「黄梅(おうばい) 江戸時代から知られた梅の品種で花弁はやや退化して帯黄色。この木により牧野富太郎博士は「オウバイ」の学名とした」とある。

Nikon D300 Σ17-70mm F2.8-4.5G macro
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
鎌倉市指定天然記念物 黄梅:クリックすると大きな写真になります
4.黄梅の花
ところがインターネットで「黄梅」調べると、モクセイ科の落葉低木で「迎春花」と呼ばれる黄色い花であるといい、いわゆる梅とは違う花である。瑞泉寺の黄梅(鎌倉市指定天然記念物)は俗称であり、バラ科ウメ亜属に属し園芸上は野梅系の一般的な梅の一種類であるとのこと。花は退化し小さくなった五弁で香りが強く、花弁にくらべて雄しべが長いのが特徴と。

Nikon D300 Σ17-70mm F2.8-4.5G macro
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 45mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
黄梅の花:クリックすると大きな写真になります
5.黄梅の木
黄梅の木はこの1本だけ。はっきり言ってあまり見栄えのする花ではなかった。しかし、他では見たことがない。是非、サムネイルを左クリックして、写真を大きくして見ていただきたい。

Nikon D300 Σ17-70mm F2.8-4.5G macro
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
黄梅の木:クリックすると大きな写真になります
6.梅園の白い梅
本堂前にある梅林、と言ってもあまり広くはないが、白い梅の花が満開であった。

Nikon D300 Σ17-70mm F2.8-4.5G macro
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 50mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
梅園の白い梅:クリックすると大きな写真になります
7.福寿草
境内に福寿草が咲いていた。上から押さえつけるように撮ってしまうとつまらない写真になってしまう。なんとか背景に本堂を入れてと思って、コンデジを取り出して、ローアングルで撮った。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/400秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
福寿草:クリックすると大きな写真になります
8.紅白の椿
瑞泉寺の入口を入ってすぐ左側にも梅林があり、椿も植えられている。その椿の中に、同じ木に赤い花と、白い花をつけた木があった。

Nikon D300 Σ17-70mm F2.8-4.5G macro
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 29mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
紅白の椿:クリックすると大きな写真になります
9.しだれ梅
瑞泉寺を出て、ふたたび鎌倉宮のほうへ歩きだしたところに、大きな植木屋さんがあった。その植木屋さんに見事な花を咲かせたしだれ梅がった。

Nikon D300 Σ17-70mm F2.8-4.5G macro
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 26mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
しだれ梅:クリックすると大きな写真になります