私の写真撮りの主な目標は、野鳥や蝶であり、それ以外はついでにという感じであり、綺麗な写真を撮ることに越したことはないが、記録を主としている。
近くを散策したり、車で出かけて写真をとるようなときは、イチデジ NikonD7000 に望遠レンズ∑50-500mm(35mm換算75-750mm)をつけたセットと、ミラーレス SONY NEX-7 にたいていは、18-200mm のレンズをつけたセットの二組をぶら下げていく。結構の重量であるが、三脚は使わずに歩いては立ちどまり撮影するを繰り返す。だが、列車や飛行機で行くような旅行には、携帯するにはかさばるし重たいので、超望遠は諦めている。
最近、このサイトでコラボしている
Studio YAMAKO のオーナーである yamako さんは、高倍率ズームコンデジの Fujifilm の Finepix HS50 をいろいろなところに携行されて見事な写真を撮られている。
同じく、このサイトでコラボしている
Masajii's Blog のオーナーである masajii さんが故障した従来の旅行用カメラに代わる新しいものを購入するにあたって, いろいろなアドバイスをしてくれた。そのアドバイスの中で、自身が使っておられる Finepix HS50 の魅力を次のように語ってくれた。
FUJIFULM のHS50EXR は、
1.素早くピントを合わせることが出来、しかも、フォーカスが迷わない。フォーカスが迷うという意味は、オートフォーカスが往ったり来たりして、なかなか合焦しないということです。この手のカメラは、焦点距離が35mm版換算で24mm~1000mmのズームレンズが付いてますが、特に望遠域にズームした場合に、このようなことがしばしばおこります。 FUJIFULM のHS50EXR は皆無ではありませんがこれが少ないと言えます。
要するに(シャッターチャンスを逃さないように)サッとピントが合って、サッと撮れることです。
2.手動ズーム
FUJIFULM のHS50EXR のズーム(映る範囲を小さくしたり、大きくしたりする)は手動です。一方、他のCanonのPowerShot SX50HS、あるいはNikon COOLPIX P520 は、電動ズームです。
私は一眼レフも使いますので、正確なところで止められる手動ズームの方が使いやすいのです。
ただし、動画を撮りたいという方には、電動ズームの方が扱い易いかと思いますが。(手動だとズームリングを回す時に画面が揺れ易い)
もちろん、蝶以外の写真、風景や人物を撮る場合にも、FUJIFULM のHS50EXRは不自由ありません。ポケットにこそ入りませんが、重宝なカメラです。
古くからいろいろなカメラを経験されてきているので、ネットで宣伝がかったプロの評価を見るよりも的確である。以前に、旅行用にと同じ高倍率(X42)ズームの Nikon Coolpix P510 を衝動買いしたが、望遠側の合焦(AF)が難しくてよう使いこなせなかった。yamako さんも同じ系の Coolpix P90 を使っておられるが、これより合焦が易さしいという。
それで、masajii に先行して、私自身が買って使ってみることにした。
HS50EXRの後継機 Finepix S1 が発表されたが、電動ズームらしい。この種のカメラで唯一、手動ズーム機であるHS50 は在庫がなくなり次第発売中止になるらしい。
Amazon で発注すると、翌日には配達されてきた。雪が降ったりして天候不順のなか、近所に被写体を求めて、いつもの重装備から解き放れて、3回ほど歩いてみた。
結果的にいえば、これ1台あれば十分に旅行には大丈夫そうである。しかし、イチデジなどに比べると撮像素子の小ささによる差異はいかんともしがたいようである。
私が普段使っているカメラの撮像素子は、
- イチデジ Nikon D7000 APS-C = 23.6mm x 15.8mm
- ミラーレス Sony NEX-7 APS-C = 23.5mm x 15.6mm
- Coolpix P510 1/2.3型 = 5.9mm x 4.4mm
である。Finepix HS50 のCCD は、1/2 型であり、6.4mm x 4.8 mmである。一般の 1/2.3 型のコンデジよりは大きいが、APS-C との面積比で、約8% にすぎない。遠くにいる鳥をイチデジで撮って、半分にトリミングしても、まだ、十分な情報量があるということになる。
撮影技術の問題もあるが、望遠端で撮った写真のトリミングはかなり問題があるようだ。そのために、ズーム倍率を大きくしてあるのだが。
写真サンプル:立春、梅の花など 広角側
|
|
|
|
ダイダイ:美木多(堺) 2014/2/9 FUJIFILM Finepix HS50EXR 16mm(35mm換算40mm) プログラムオート 1/160 F4.0 ISO320
RAW画像をAdobe で現像 |
山茶花:美木多(堺) 2014/2/9 FUJIFILM Finepix HS50EXR 24.2mm(35mm換算61mm) プログラムオート 1/110 F4.5 ISO400 RAW画像をAdobe で現像 |
ナンテン:美木多(堺) 2014/2/9 FUJIFILM Finepix HS50EXR 25mm(35mm換算63mm) プログラムオート 1/160 F4.5 ISO320 RAW画像をAdobe で現像 |
クロガネモチ:美木多(堺) 2014/2/9 FUJIFILM Finepix HS50EXR 20mm(35mm換算56mm) プログラムオート 1/160 F4.5 ISO250 RAW画像をAdobe で現像 |
|
|
|
|
タンポポ:檜尾(堺) 2014/2/17 FUJIFILM Finepix HS50EXR 29.2mm(35mm換算73mm) EXR:高解像度優先 1/320 F4.5 ISO100 RAW画像をRAW FILE CONVERTER EX で現像 |
桜の花芽:檜尾(堺) 2014/2/17 FUJIFILM Finepix HS50EXR 13.3mm(35mm換算34mm) EXR:高解像度優先 1/350 F4.0 ISO100 RAW画像をRAW FILE CONVERTER EX で現像 |
白梅:檜尾(堺) 2014/2/17 FUJIFILM Finepix HS50EXR 99.2mm(35mm換算247mm) EXR:高解像度優先 1/640 F5.6 ISO100 RAW画像をRAW FILE CONVERTER EX で現像 |
紅梅:檜尾(堺) 2014/2/17 FUJIFILM Finepix HS50EXR 49.1mm(35mm換算123mm) EXR:高解像度優先 1/160 F5.0I SO125 RAW画像をRAW FILE CONVERTER EX で現像 |
このカメラを使う期待は、もちろん望遠側で、どれだけシャープに撮れるかである。 NikonD7000 に望遠レンズ∑50-500mm(35mm換算75-750mm)をつけたセットでは、重たいので、露出のセットは、シャッター優先で 1/640s以上にを設定しなければ手ブレを起こしてしまう。だから、暗い部分にいる鳥を撮ったときは、AUTO にしているISO が1600 とか3200になるのが常である。これでは、いくら撮像素子が大きくても、ざらつきやすい。
Finepix HS50 は軽いので、プログラムオートで撮っても手ブレは起こしていないように思われた。
写真サンプル:水鳥など 望遠側
|
|
|
|
アオサギ:和田川(堺) 2014/2/9 FUJIFILM Finepix HS50EXR 123.8mm(35mm換算693mm) プログラムオート 1/140 F5.6 ISO400 RAW画像をAdobe PE11で現像 HS50 で初めて野鳥を撮った写真である |
ヒヨドリ:鴨谷台(堺) 2014/2/9 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) プログラムオート 1/350 F5.6 ISO200 RAW画像をAdobe PE11で現像 |
バン:和田川(堺) 2014/2/9 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) プログラムオート 1/160 F5.6 ISO160 RAW画像をAdobe PE11で現像 バンの手前の葭が邪魔な状態であるが、バンに合焦しているようだ。 |
コガモ:和田川(堺) 2014/2/9 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) プログラムオート 1/100 F5.6 ISO400 RAW画像をAdobe PE11で現像 ほとんどの写真は、連写モードで撮っている。連写速度は、その時の環境で変化するようだ。 |
|
|
|
|
ツグミ:和田川(堺) 2014/2/9 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) プログラムオート 1/160 F5.6 ISO320 RAW画像をAdobe PE11で現像 トリミングするとかなりしんどい |
イソヒヨドリ:大森(堺) 2014/2/11 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) プログラムオート 1/210 F5.6 ISO200 RAW画像をAdobe PE11で現像 トリミング |
ケリ:野々井(堺) 2014/2/11 FUJIFILM Finepix HS50EXR 160mm(35mm換算896mm) プログラムオート 1/480 F5.6 ISO200 RAW画像をAdobe PE11で現像 トリミング |
キセキレイ:和田川(堺) 2014/2/17 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) シャッター優先オート 1/640 F5.6 ISO400 >RAW画像をRAW FILE CONVERTER EX で現像 |
|
|
|
|
アオジ:和田川(堺) 2014/2/17 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) EXR:解像度優先 1/280 F5.6 ISO100 >RAW画像をRAW FILE CONVERTER EX で現像 トリミング |
ハクセキレイ:和田川(堺) 2014/2/17 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) EXR:解像度優先 1/200 F5.6 ISO100 >RAW画像をRAW FILE CONVERTER EX で現像 トリミング |
モズ:和田川(堺) 2014/2/17 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) EXR:解像度優先 1/160 F5.6 ISO100 >RAW画像をRAW FILE CONVERTER EX で現像 トリミング |
ホオジロ:和田川(堺) 2014/2/17 FUJIFILM Finepix HS50EXR 110.8mm(35mm換算620mm) EXR:解像度優先 1/240 F5.6 ISO100 >RAW画像をRAW FILE CONVERTER EX で現像 トリミング |
|
|
|
|
アオサギ:和田川(堺) 2014/2/9 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) プログラムオート 1/320 F5.6 ISO400 RAW画像をAdobe PE11で現像 |
ヒドリガモ:田辺池(堺) 2014/2/11 FUJIFILM Finepix HS50EXR 185mm(35mm換算1036mm) プログラムオート 1/350 F5.6 ISO200 RAW画像をAdobe PE11で現像 |
マガモ:松池(堺) 2014/2/11 FUJIFILM Finepix HS50EXR 160.5mm(35mm換算899mm) プログラムオート 1/150 F5.6 ISO400 RAW画像をAdobe PE11で現像 |
クロガネモチにスズメ:美木多(堺) 2014/2/11 FUJIFILM Finepix HS50EXR 123.8mm(35mm換算693mm) シャッター優先オート 1/640 F8.0 ISO200 RAW画像をRAW FILE CONVERTER EX で現像 |
野鳥の詳細については、
探鳥日誌を参照してほしい。
色々と試してみたが、このカメラが機能として持っている EXR モードという機能で持っている高解像度優先という設定にしておくと、、Pモードで、ISOを低く(100くらい)し、シャッタースピードが上がるモードになるようである。野鳥撮影にはちょうどいいかもしれない。