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Atelierで“DIY作品集”が含まれるブログ記事

2013年2月16日

隠居のパソコン備忘録: ブログ(MT4.1)サイトにあるウェブページへリンクできない


 【隠居のパソコン備忘録: (続)ブログ(MT4.1)の表示レイアウトを変更する】に記録したように、表示レイアウトを変更してから、いろいろなトラブルが出てきた。
 MovableType(MT) で構成している私のブログ・サイトには、右サイドメニューに日付やカテゴリーで管理されない 野鳥日誌であるとか、Jazz Player のリストなどの独立したウェブページにリンクするボタンを置いている。これらのリンクボタンをクリックしても、「ページが見つけられません」という表示がでて、リンクできないようになった。ネットをサーチしてみたりして、いろいろと弄ってみたが、知識の乏しい老人では、原因がわからない。思い余って、テンプレート使わさせてもらっている「小粋空間」の荒木さんに、質問を投げかけてみた。だが、上っ面だけの知識では教えてもらったことが、よく理解できない。
 とりあえず、MT のサイトの外に、静的なウェブページを作成し、リンクすることで急場をしのいだ。

 今回、何が原因だったのかがよくわからないのであるが、なんとか修復することができたので、修復した方法を備忘録として記録しておきたい。 
  1. MT ではブログ作成作成画面と同じように、 ウェブページを作成・編集する画面があるのであるが、ブログ作成・編集では、表示するファイル名は、/blog-url/yyyy/mm/dd_HHMM.php (2013/02/06_1131:2013年2月6日11時31分の意)というフィル名が自動的に付けられる。(変更はできるようだが) これに対して、ウェブページのフォルダー名・ファイル名は自分でつける。例えば、、/blog-url/web/birds-diary-2012.php という具合に下線部分を自分で決める。
    ブログの公開で、「アーカイブテンプレートをダイナミックに構築する」を選択し、ファイル拡張子 .php としていると、ファイル名の拡張子はすべて php となる。
  2. このウェブページのファイルを、Blog URL フォルダーの直下に置くなどして、ファイル名を変更し、表示を確認(プレビュー)して問題がなければ、保存する。
  3. ウェブページへのリンクは、「テンプレート・モジュール」の「サイドバー」の中で指定しているので、上で指定したファイル名(例:/blog-url/web/birds-diary-2012.phpを間違えないように書き換える。書き換えた「サイドバー」テンプレートを保存し、サイトの再構築(すべてのファイルの再構築とした)をすると、ブログの右カラムに置いているリンクボタンのクリックで、ウェブページが表示されるようになった。ダイナミック・・パブリッシングになっているので、サイトの再構築はそんなに時間がかからない。

 修復できてみれば、大した作業ではないのであるが、それまでに同じような試みをして、上手くいかなかったのは、きっと入力文字の綴りを間違えるなど初歩的なミスをしていたせいかもしれない。

 MTサイト内のウェブページへのリンクにしておくと、MTサイトでカストマイズしている最新のカレンダーが使えるなど、体裁が良くなる。ただし、内容によっては、MTサイト外で表示したほうがいい場合もある。たとえば、DIY作品集などは、静的なウェブページのほうが、スッキリしていいようだ。

2010年5月28日

隠居のブログ:Google AdSense を置いてみた

 5月28日で、Research Artisan のアクセス解析サービスが終了したので、右メニューに置いてある【昨日のページ別:アクセスランキング(Best 10)】の表示はなくなった。なんでもResearch Artisan から来た5月27日のメールでは、有料での再開を考えているらしい。Resarch Atritisan Lite というフリーのソフトで、ほとんど同じサービスを設定することができたが、アクセスランキングについては簡単に設定できるサービスはない。少し勉強して自分でプログラムを作ってみようと思ったが、再開まで待つことにした。来年には古希を迎えるので、残された時間は少ない。有効に使わねばならない。

 アクセスランキングを削除すると右メニューが寂しくなることもあって、ちょっとしたブログのサイトによく見かける Google AdSence を収益は全く期待はしないが、導入してみることにした。登録は簡単である。それこそ、Google で【Google AdSence 】でググると出てくる Google AdSence のページで、アカウントを登録すればよい。もちろん、Google AdSence をはりつけられるようなサイトを持っていなければならないが。

 登録には Google の審査をパスしなければならない。審査を受けるために、次の項目を通知しなければならない。
  • ウェブサイトの URL
  • ウェブ サイトの言語
  • アカウントの種類(個人か、ビジネスか)
  • 国または地域
  • 広告料の支払いを受け取る人と住所など

 審査にパスすると、Google から、「Google AdSense へようこそ」という承認メールが届く。

 そのメールにも示されている URL から、 Google AdSence にログインすると次のような画面となる。
Adsence_02.JPG
 自分のサイトのページに Google AdSense を載せるためのHTMLコード( JavaScript ) を得るためには、【AdSense 設定】タブをクリックして【広告の取得】タブをクリックする。クリックすると掲載できる AdSence の種類が次のようにでてくるので、【コンテンツ向け AdSence 】を選択した。
  • コンテンツ向け AdSense
  • 検索向け AdSense
  • フィード向け AdSense
  • ドメイン向け AdSense
  • モバイル コンテンツ向け AdSense
【コンテンツ向け AdSence 】には、【広告ユニット】と【リンクユニット】の二種類があり、用途に応じて選択できる。私のサイトの場合、右メニューには 160x600pix の【広告ユニット】を、本文下には、728x15pix の【リンクユニット】を選択した。
 デザインについては、次のようなページがでてくるので、文字の色とか背景色・枠線などを好みに応じて設定できる。
Adsence_05.JPG

 このような設定をして、【>>続行】ボタンをクリックすると【チャネル】を設定する画面がでてくる。【チャネル】というのは、どのサイトに、どれくらいの表示回数でクリック数がどれだけあったかの情報を得るために、 AdSence を載せるサイトあるいはページを指定することである。そこまで細かく情報を得る必要がなければ、ドメイン全体の指定で良い。そのような設定をして、送信ボタンをクリックすると、 Google AdSense を載せるためのHTMLコード( JavaScript ) を表示してくれるので、これをページの適切な場所に Copy&Paste すればいい。

 実際に貼りつけてみると、そのページに記載したコンテンツに応じた AdSence が現れる。これが面白い。広告というより、コンテンツに関する世の中の情報を教えてくれるような感じである。AdSense を載せた本人が、クリックしないようにとの指示があるが、どのような内容の広告なのかを知るのはかまわないだろう。

 以下に、アクセスする毎にその内容は変わるが、ページ別の AdSense を例示してみたいと思う。
ページ別の AdSense 例
隠居のジャズ:Radio Senboku で Bebop 特集を組む隠居の庭:4年目のローズアーチ 隠居の探鳥ウォーク:キジに遭遇隠居のDIY作品集
Adsence_06.JPGAdsence_07.JPGAdsence_08.JPGAdsence_09.JPG

 タイトルに、「隠居」という言葉を使っているので、「退職後」とか「老後」といった言葉の入った広告が表示されるのが面白い。実に巧妙である。

  なお、AdSense を別Window に表示するには【Shift】キーを押しながらクリックし、別のタグに表示するには【Ctrl】キーを押しながらクリックしなければならない。このことについては、隠居のパソコン備忘録:IE7 で新しいタブにウィンドウを開く方法(2)に詳しく書いている。

 

2009年12月31日

Atelier Shuhei Weblog の一年を振り返って

 今年も、多くの方々に、Atelier Shuhei Weblog に訪問いただきました。ありがとうございました。
 どのページに、どれぐらい数の方々が訪問されているかなどを分析する無料のアクセス解析サービス Artisan を導入しています。この解析によれば、2009年のアクセス総数は、52,300 件(31日15時現在)でした。この解析結果にもとづいて、この1年間でのアクセスが多かった Best 10 を並べてみました。

  1. 隠居のDIY作品集:5,119
  2. IE7の不具合:起動しない : 1,941
  3. 隠居、友人のPCを LogMeIn でリモート操作する : 1,302
  4. 隠居のDIY:組み立て作業台: 1,091
  5. Home Page : 1,066
  6. DIYアーカイブ : 908
  7. 隠居のデジカメ写真整理:Picasa で取込・編集・送信する : 871
  8. 壊れたJPEG.Fileの復元:デジカメ写真 : 817
  9. MP3 音量一括調整ソフト MP3Gain HELP の日本語化 : 767
  10. 隠居の音楽:mp3 ファイルのID3 タグを編集する : 672


 この Aritisan というアクセス解析サービスは、もちろん商用あるいはプロパガンダ用にページを開設している人・団体のページ管理者が利用していると思われる。 だが、私の場合はアクセス数を増やそうとすることはしていないが、毎日 200 ~ 300 人の方が訪れてくださっているので、どんなページにアクセスしていただいているのかが気にかかるからである。

 以前に「隠居、ネット時代の『知的生産の技術』を考える」シリーズでも書いたように、私のブログは 平凡な引退生活者の日記として続けている。ほとんどの内容が、自分用の備忘録である。続けるために、梅棹忠夫さんが『知的生産の技術』の「日記と記録」の章で書かれているように、
いろんなくふうをかさねて、「自分」をなだめすかしつつ、あるいははげましつつ、日記というものは、かきつづけられ
てきて、5年が経とうとしている。このブログのおかげで、引退後の生活経緯は物忘れがひどくなった頭にもかなり鮮明である。

 上の多くの方が訪問してくれているページを見ると、自分用の備忘録が、同じようなことに関心を持たれている方々には、いくらかの参考になっているのかもしれないな思っている。来年も、自分をなだめすかしつつ 記録していくつもりである。

 

2009年4月23日

隠居のDIY:アリ継ぎ(dovetail joint) で抽出を作る

dovetail joint:クリックすると大きな写真になります 前から無理と諦めていたアリ継ぎでの材の接合(右写真)をVermont 社のアリ溝ガイドキットを使って挑戦してみた。
 出来てしまえば簡単なのであるが、試作でいろいろと失敗を重ねたので備忘録として記録しておきたい。

 試作は 1X4 で W500XD300XH90 の抽出を作って、以前に製作したワゴンにつけてみようという試みである。上手くいけば、孫の玩具収納箱を作る予定である。
 アリ溝ガイドキットを使って失敗したことは以下のような項目である。
  • 問題:安物SPF 1 x 4 使っているせいか、木が欠けてしまう。
    対処:溝を切削する部分にマスキング・テープを貼っておくと少しましであった。
  • 問題:取説通りにきちんと設定しないと継ぎ目がずれる。
    対処:DIY の雑誌:「ルーター&トリマー」の説明にあるようにマークを付けるなどして用心深く材料をセットする。
  • 問題:付属しているアリ錐ビットの取り付けをしっかりしていなかったので、付属のテンプレートガイドを破損した。
    対処:テンプレートガイドのみ再度取り寄せた。アリ溝ガイドキットを購入したTOOLS GR にメールすると幸い部品があった。
  • 蝶ネジをボルトネジに変えた:クリックすると大きな写真になります
  • 問題:アリ溝ガイドキットについている前板をとめるネジは蝶ネジで、きちんと締めるには力がいるし手早くできない。
    対処:写真のように、ボルトネジに変えて、電動ドリルで操作できるようにした。
  • 問題:ルータで切削しようとすると切削している部分が見えにくい。
    対処:持っていたトリマーが古くなっていたので、リョービ[TRE-40]を新調した。ただし、テンプレートガイドがついていないので別注文した。


ワゴンの枠の溝を掘る:クリックすると大きな写真になりますできあがった抽出に前板をつける いろいろと試行錯誤したが、何とかねじくぎを1本も使わずに、かなり丈夫な抽出用の箱はできた。底板は厚さ4mm のシナベニアを、ルーターで彫り込んだ溝にはめ込んだ。

 抽出の前部分は、パイン集成材をワゴンの枠が隠れる大きさに切り、板の周囲をギンナン・ルータービットを使って、面取りをした。木製の抽出取っ手をホームセンターで求めてきて、その板に取り付けた。その前板と抽出の前板との接合は、木ダボを使った。

部屋に置いた抽出つきワゴン:クリックすると大きな写真になります 抽出を出し入れするレールは、山小屋で網戸を作ったときに余っていた、アルミの枠を応用することにした。アルミ枠の厚さで抽出側板に深さ 10mm の溝をルータを使って掘った。また、ワゴンの枠も溝を掘り、アルミ枠を埋め込んだ。この溝を掘るときに、先に求めたトリマー:リョービ[TRE-40]が役に立った。
 塗装は WATOCO オイルを全面と後面だけ塗布した。

 ワゴンの上に置いていた雑品が抽出の中に隠れるので、少しすっきりした。そのうちに、また物で溢れてくるだろうが。

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DIY作品集に収載

2009年4月19日

隠居のDIY:山小屋にミニ・デッキを作る

 2004年春に仕事から完全にリタイアしたあと、庭にプロに造ってもらったウッドデッキの堅い端材を切るのに丸のこを買ったのをきっかけに、DIY にはまった。

 友人と共同で所有している山小屋( Hutte Hachi と勝手に名前をつけているが)には、DIY することは五万とある。
 ただ、ここで何かものを作ろうとしても、作業をする適切な場所がない。屋外にテーブルでも置いて、小鳥の声を聴きながらお茶をするにも、傾斜地の土の上では落ち着かない。
 それで、小屋の横に小さなデッキを作ることにした。始めたのは、2005年の春である。先日、4年越しで一応完成したので記録として残しておきたい。

 ドゥーパ!の雑誌「手作りガーデンエクステリア」などを参考に、W360 x D180 x H20-50 のミニ・デッキを目指した。
 これぐらいの大きさなら、2 x 4 材を組み合わせれば手作りができるはずであると思ったからである。それに、長さ6フィートの 2 X 材なら私のステーションワゴンで運ぶことができる。束柱基礎:クリックすると大きな写真になります
 先ず、傾斜地に長方形で水平となるデッキを乗せるための束柱の基礎を作ることにしたが、これがなかなか難しい。6本の束柱のための基礎を置く場所は、地面が柔らかいので 30cm 四方くらいにスコップで穴を掘り小石をひろってきてモルタルを注いで突き固め、その上にコンクリート製の基礎石を置いた。
基礎石と束柱との接合は、シンプソン金具(ポストベース)を使った。
束柱の高さを水平にするために、使わなくなったスキーのストックを地面にさして、水平器で測りながら水糸を張り、基礎からの高さに合わせて、 4 x 4 を切断した。 4 x 4 を丸のこで切断するときは丸刃の深さが 90mm までとどかないので一回では切れない。
 もう一つの問題は、長方形の直角をだすことである。そばの小屋の壁から曲尺を使って直角になるように水糸を張った。あとでプロに教わった方法であるが、ロープか何かで各辺 3:4:5 の長さの三角形を作れば良かったのである。ピタゴラスの定理に、a² +b² = c² とあるのを思い出した。

根太をとりつけ:クリックすると大きな写真になります そこまで作るのに一人で何回か小屋に通った。山小屋での独り寝はあまりにも静かすぎて、ちょっとした物音に敏感となる。熊の出没も聞いている。もちろん積雪のある 12月から 3月までは工事ができない。その他に急を要する DIY がはいったりして、束柱だけ立てて3年あまり工事を中断していた。
昨年の秋になって、ようやく再開できるようになった。
 立ててから3年余り経って少し揺れている束柱に、当初買い込んでいた 2 x 6 を根太としてシンプソン金具を使ってとりつけた。そこまで工事した時点で雪の季節になったので中断していた。

コースレッドで締め付け:クリックすると大きな写真になります完成したミニデッキ:クリックすると大きな写真になります 雪も融けたのでパートナーを誘って、デッキの仕上げを目指して4月16・17日とでかけた。車には、デッキに張る 2 x 4 6フィートを 30 本積んだ。
あいにく霧雨がときどき降ったが、工事を再開することができた。到着した日の午後は、根太の上に、30本の 2 x 4 を並べ防腐用のオイルスティンを塗布した。
翌日は幸い天気が回復傾向となった。傾斜の低い(したがって束柱が高い)側から、順番に一枚ずつ 75mm のコースレッドを打ち込んでいった。コースレッドで打ち込んでおけば、のちのち板を張り替えるときには楽であろう。板の間隔は、厚さ 5mm のベニア板をスペーサーとして使った。コースレッドの締め付けは、インパクトドライバーで大丈夫と思っていたが、案外硬いので、力のあるAC電源ドライバーでほとんど締めた。それだけでは、コースレッドの頭が材に沈まないので、その部分だけインパクトドライバーを使用した。山の中なので、インパクトの高い音も周りを気にしなくてすむ。
 正確に作ったつもりの枠だったが、水平はなんとか保たれているものの長方形の直角が少し狂っていて、板の間隔を少し変えながら取り付けた。パートナーにその話をすると素人の作品だから許される範囲と慰めてくれた。

 午後3時頃を過ぎて、ようやくできあがった。早速、パートナーが淹れてくれたコーヒーを、まだ谷間に雪が残っている氷ノ山を眺め、ウグイスとシジュウカラの鳴き声を聴きながらすすった。うん、なかなかいいな!と一人満悦した。
これで、いろいろなものを作る作業場はできたので、山小屋に行く楽しみも増えてきた。
小屋の裏には、建築当初あったテラスが屋根から滑り落ちる雪の重みで壊れてしまっている。これをプロに頼んでブロックを積んでもらい、上部に取り外しのできるデッキを作る予定もある。
 連休中に泊まる予定になっている建築家の娘が、どのような評価をくだすかは不安であるが。



DIY作品集に収載

 

2009年3月16日

隠居のDIY:ガーデン・テーブルのリフォーム

クリックすると大きな写真になります 2004年の秋頃に我が庭で唯一本背の高い木である枝垂れ梅の下に、幹を囲む形でテーブルを作った。
 2X4 で作った 2 つのソーホースの上に、1X6 を並べたつくりである。幹の部分と周囲は、ジグソーで曲線切りをしている。ボルトと鬼目ナットを使って組み立てられるようにしている。
 作った当初は、無垢の木目は格好良かったが、風雨にさらされているうちに、黒ずんでしまった。
 先日、枝垂れ梅の花の時期が終わりかけたのを待って、夏になると枝葉が茂るのと伸びすぎになるので、素人植木屋であるが、剪定をした。そのとき、脚立を立てるのにテーブルが邪魔になるのでとりはずし、家庭用の高圧洗浄機 ケルヒャーK-2.01 で掃除したことは前回のエントリーで記録した。
クリックすると大きな写真になります ケルヒャーで掃除したあとは、ホームセンターで見つけたベルテックスサンドという研磨パッドで擦るとペンキが塗れるぐらい汚れが落ちた。

 もう少し小さくして欲しいという家内の要望を入れて、周囲を楕円形に縮小することにした。円は中心をビスで留めた細い針金の先に鉛筆をつけて描き、ジグソウで切りつめた。
 テーブルとなる 1X6 板は木ねじで垂木に留めていた。そのネジの頭を丸棒を埋めて隠していたが、それも古くなっていくつかとれていたのも修理した。

形を変えたテーブル:クリックすると大きな写真になります 再度、バラして白い水性ペイントを塗装した。少し前に作ったイーゼル風額縁プランタ置きと同じ色である。
 再度組み立てて、枝垂れ梅の下に置いてみると、以前とは少し異なった雰囲気になった。今朝見ると、鳥が早速糞を落としていたが。



DIY作品集に収載

 

2009年3月 1日

隠居のDIY:額縁プランタ用簡易イーゼル

 先日、仁徳御陵の近くにある大仙公園の堺市都市緑化センターへいったとき見つけた額縁プランタ用の簡易イーゼルを、真似て作ってみた。

 材料は、ウッドデッキの下にもてあましていた長尺(40X30X2800mm)の荒材3本を使ってみることにした。息子が借家にデッキを作るときに買っていたものである。

クリックすると大きな写真になります 長く置いていたので表面はねずみ色に変色している。長さ 1200mm 6本に切断して電気カンナで削ってみるとなんとか使えそうである。仕上げはペンキを塗る予定であるし、庭で使うものだから表面のねずみ色が削り取られれば十分である。
電気カンナというのは音がかなりするので、このような住宅街では短時間で作業をする必要がある。このようなとき、DIY を始めるときに買った安物のワークベンチは重宝である。

クリックすると大きな写真になります 都市緑化センターの建物の玄関に置いてあった簡易イーゼルは、3本の角材の一番上をボルトでとめて、3角錐状にしてある。これがなかなかいいアイディアである。
 ただ、脚を適度に広げるためには、2本の角材の端は斜めに切らねばならない。3角錐にして立てたとき安定するには、斜めの角度はいくらにしたらいいのか思案した。1本の角材を垂直に立てもう1本の角材を目分量で広げてみると、約 20 度くらいがよさそうである。昔、パーゴラを作ったときに、ピタゴラスの定理をエクセル化したユテリティが使ったのを思いだし、これで計算してみると底辺は 41cm くらいで、高さは 112cm となる。
クリックすると大きな写真になります 私のDIY 工具の中には、角度を決めて墨線を引くものはジャスティぐらいしかない。この道具をとりだして墨線を引こうとすると、目盛りに平勾配・返し勾配というのがある。前から気にかかっていたがよく分からずに、90 度や 45 度ばかり使ってきた。ネットでググッテみると、昔からの曲尺を使った大工さんの技術が、この勾配目盛に活かされているらしい。
 この目盛にある3寸平勾配返し勾配を上手く使えば、材を斜めに切る墨線は非常に楽に引ける。
3寸平勾配は、1尺いって3寸上がる勾配であるから、ほぼ16.7度であり、3寸勾配の返し勾配は、73.3度となる。 脚が地面に接する部分の角度は、返し3寸勾配で材を切ればよい。
 実際には、前脚は横だけでなく前にも開いているので少し複雑だが、この勾配目盛を使えばうまく墨線が描ける。また、2本の前脚をつなぐ横板を大入れで入れたが、このときの墨線も返し勾配で上手くいく。

 もともとは屋根の傾斜を決めるときに使われたようだが、昔の人の知恵とはすごいものだ。メートル法で算数を習った戦後教育は、このようなときいっこうに役に立たない。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 組み上げてから、白の水性ペイントを塗布した。
以前に作っていた額縁プランタを結束バンドを使って結びつけてみるとなんとか様になるようだ。
端材を使った作品の割にはまあまあの出来ではないかと思っている。
花の時期でないので、プランタの中味は寂しいが。


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DIY作品集に収載

2009年2月14日

隠居のDIY:パソコンデスク部品の再利用

 最近のデスクトップ・パソコンはディスプレイが液晶で、場合によって本体はディスプレイに組み込まれてコンパクトになっている。キーボードもマウスもワイヤレスで繋がっている。だから、古いタイプのパソコンデスクでは、不要な部分が出てくる。
 先日、娘がパソコンを変えたときに、パソコンデスクのキーボードを置くスライド式の棚とマウスを操作する回転式の丸い台が要らないというのではずしてきた。捨てるのはモッタイナイので、再利用を考えた。

クリックすると大きな写真になります キーボード用の棚は、木の繊維を固めたハードボードを端を丸く面取りして白い塗装がしてあり、小さな机の天板に使えそうである。家内が書斎のワゴンを見て、ラジオなどを置くベッド横の小机を作ってくれといっていたので、これを使って作ってみた。脚はワゴンを作った時に残っていた 40mm 角材を先日から挑戦しているようにホゾ組みで組んで、再利用の天板と脚は木ダボで接いだ。ホゾ穴の位置を一個所少し間違えたので少し歪んでいるが、金具を一切使っていなくても腰をかけても大丈夫のようだ。

クリックすると大きな写真になりますIMG_0600.JPG マウスを操作する回転式の丸い台は、家内の発案で下に 100 円ショップで売っている回転板を取り付けて、書斎に置いている小さなアナログTVを見る方向によって角度を簡単に変えられるように使ってみることにした。
 100 円ショップで売っている回転板は、径の大小あるプラスチック版を回転できるように2枚の板の間にボールベアリングが 8 個ほど配置してあるわっぱが入っている。この上側の板はTVを乗せるには柔らかすぎるので、マウス用の丸いハードボードに取り替えることにした。径が 6mm の角ボルトを貫通させる穴をドリルで開け、ナット部分が飛び出さないように板に埋め込むように細工した。
 安定性に少し問題があるが、円い台の上に滑り止めシートを敷くと落ち着いているようだ。地デジ対応のためには、この重たいブラウン管式アナログTVを捨てて、軽くて脚が小さい液晶になるだろうから、もってこいかもしれない。

DIY作品集に収載

2009年1月30日

隠居のDIY:書斎兼寝室用のワゴンを製作

 老夫婦二人になって子どもが使っていた部屋が空き、狭い家の中でも割合広い部屋を書斎兼寝室として使えるようになった。
 毎日、読みかけの本とか、テレビやオーディオのリモコン、携帯電話、筆記用具などがパソコン・デスクとベッドの間を往復している。
 パソコンをしながらその横で、ちょっと書類を広げるスペースも欲しい。モニターを薄い液晶にすれば、もう少しデスクの上のスペースができるのだが、まだ綺麗に表示するディスプレイを捨てるのはもったいない。
 ということで、書斎の棚製作に続いて、他の家具と寸法的にマッチするようなキャスター付きのベッドサイド・テーブル兼移動ワゴンを製作することにした。ワゴンは、W590m x D300 x H630mm で4本の脚を持つ枠を作り、その上に天板を載せ、底部にキャスターをつける構造である。
 今回は、未熟な腕もかえりみず、ねじくぎ類は一切使わないことにこだわった。
 それでワゴンの脚の接合は、最も初歩的な組み手であるホゾ組み(平ホゾ)ですることを早くから決めていた。そのためにLPレコードをたてる簡単な小品で練習した。

 上のエントリーでホゾ組みの♂♀というような表現を使ったが、ドゥーパ!特別編集の「DIY木工上達テクニック」では、正式には♂はホゾで、♀はホゾ穴という説明がある。そして、ホゾ組み(平ホゾ)をするときは、ホゾ穴から先に作り、ホゾで微調整するらしいことも分かった。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 先の本にはホゾ穴の加工にはドリルを使うことも紹介されているが、どこかで見た覚えがあるトリマーを使うことにした。今回は、同じ大きさのホゾ穴を16個所掘るので、ホゾ穴に合わせたテンプレートを贈答用素麺かなにかの箱だったシナベニアを用いて作ってみた。板の厚さが 4mm でテンプレート・ガイドを取り付けたトリマーに適している。テンプレートは、実際のホゾ穴よりトリマーにとりつけるテンプレート・ガイド分 2mm だけおおきくないといけない。これは、「控え寸法」というらしい。
 ホゾを作るときに気をつけねばならないのは、墨線をきちんとつけることである。特に、材の長さに影響してくる部分は慎重にしなければできあがりに影響する。ノコギリの刃を入れるときも同様である。
 ノコギリは、はじめ以前から持っていた「OLFA CRAFT SAW」を使っていたが、替え刃をホームセンターに買いに行くと、NAKAYA の細工用胴付鋸というのを見つけた。少々お高いが、スウェーデン鋼を使用という言葉に引かれて求めた。これがなかなかいい。やはり、道具は少々高くてもいいものを使った方が、細工がやりやすい。
クリックすると大きな写真になります ホゾ穴は、トリマーで掘ると四隅部分は丸くなる。これをあえてノミなどを使って四角くせずに、そのまま置いておき、ホゾの角をヤスリで削るなどしてホゾ穴に合わせた。自分としては、正確にやったつもりでも、それぞれのホゾ組みでわずかに違うので、個別に組み合わせるホゾとホゾ穴に記号をつけた。 

 このように時間のかかる作業だが広い場所を必要としないので、もので溢れた狭い工房を片づけ、寒風を避けて中で作業をした。ここなら、雨が降ってきても大丈夫である。実際、作業中に小雪が舞ったりしていた。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります ホゾ組みの作業を終えると、対となる脚部分を、ホゾ穴に木工ボンドを垂らして組み上げた。リンク先で紹介されているような精度の高い治具ではないが自作の大型クランプで半日間固定した。
 更に、この対となる脚が4つ脚となるように、同様に木工ボンドを垂らしたホゾ組みで組み合わせ、大型自作クランプで固定した。組み上げるときに少しひずみがあるのを気づいたが、クランプで締め付けて、半日ほどおいておくとひずみも修正された。今までは、たいていこのひずみ修整のためにコースレッドなどを使うハメになっていたのだ。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 四脚の底部分に、キャスターを取り付けるための鬼目ナットをねじ込んだ。この金具が、この作品で使った唯一つの金属である。

クリックすると大きな写真になります 底板は、幅 300mm のパイン集成材を 590mm の長さに切断し、四隅を脚の太さに合わせて欠いて、当て木をしてプラスティック・ハンマーでたたき込んだ。中間の棚板の高さは、ベッドの高さに合わせて 450mm とした。この棚板受けは、径 8mm の木ダボを脚に埋め込み、棚板側はルーターで木ダボの幅 8mm と長さ 10mm に合わせて切れ込みを入れ、木工ボンドをつけて押し込んだ。

 ここまで組み上がってみるとかなり精度高く細工したつもりでいたが、あちこちに隙間が気になる。木工用のタモ白パテを隙間に擦り込んだ。このパテは塗装が乗るということになっているが、オイルスティンを塗装すると乗りが悪い。はみ出た部分はきちんと始末をしておいた方がいいようだ。

 この段階で、IKEA で求めていた ドイツ製の BEHANDLA という水性のオイルステインを塗ってみることにした。落ち着いた色になったが、臭いがきつく家内には不評である。臭いが抜けるには、1週間程度かかるのかもしれない。一緒に買い求めたブラシは、価格の割には抜け毛もなく、優れものである。

クリックすると大きな写真になります 天板は、角を丸く加工した 450x600mm のパイン集成板が比較的安価に売られていたので、これを使うことにした。ワゴンの高さは、天板とキャスターをつけるとパソコンを置いているデスクの高さになる。天板を取り付けるには、径 8mm の木ダボを用いて接合した。木ダボの位置合わせには、4脚の上部に径 8mm のダボ穴をドリルで開けてマーキング・ポンチを差しこみ、天板を載せて押しつけると印がつく。この印がついた部分にドリルの刃先をあてて穴を開け、木工ボンドをつけた木ダボで接合した。この作業は何回か経験があるので、比較的容易であった。
 この天板の塗装は、接合する前に、以前に作ったCDラックの色と合わせるために、 WATOCO OIL を塗った。これも臭いがなかなかぬけないが、BEHANDLA と比べるとましである。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります 塗装の臭いはするが、早速部屋に持ち込んでみた。用途に合わせて製作したので、使い心地にほぼ満足している。
 このワゴンには、いろいろなものが置けるのであちらこちらに散らばっていた置いていたリモコンなどを探さなくてすみそうである。整頓魔の家内が、歓迎してくれることを願っているのだが。

クリックすると大きな写真になります(追記:2009/1/31)当初の構想に考えていたのだが、ワゴンに電気スタンドをつけてみた。今まで、パソコンデスクとベッドにそれぞれ別にクリックランプをつけていたのだが、ベッドで使っていたものを応用してワゴンにつけてみることにした。
 自由に曲げられ強度のあるパイプがないかと"フレキシブルパイプ"でググッテみると、水道用品にフレキ配管というのがあるのが分かった。そいえば見たことがある。
 早速、ホームセンターにいって長さ 50cm のフレキ配管を求めてきた。ソケットとの継ぎ手用に水道用ナットもついているので、別にこのナットに合うソケットを買った。天板に穴を開け、このソケットとナットで板に固定すればいけそうである。貫通穴を先に開けてしまったので、ソケットの外周にあった同心円を深さ 8mm 程度に掘るのに手間取ったが、どうやらフレキ配管を固定することができた。
 クリップランプのクリップを外し、ランプ部をドリルで穴を開けたフレキ配管に径 4mm のボルトとナットで固定した。もともとついていた中間スイッチはちゃちだったので、新しくつけかえた。どうせ、フレキ配管の中にコードを通すために途中で切断するする必要がある。なかなか洒落てると自画自賛している。  



ドゥーパ!特別編集


DIY作品集に収載

2008年10月20日

隠居のDIY:枕木柱にトタンのキャップを被せる

 5年前に、プロにお願いして第一次の庭のリフォームをした。そのとき垣根のプリペットを取り払い、代わりに枕木ライクの束柱を立て、間を白い金網にした。その束柱がひび割れてきた。同時に作ったウッドデッキに使っている本物の枕木は少しひび割れが出ているものもあるが、頑丈である。

クリックすると大きな写真になります 枕木ライクの束柱は、このまま放っておくと腐って交換しなければならないだろう。どうも、雨水や花への水やりの水がしみこむのが原因のようなので、ひび割れにコーキングを詰めたりしていた。それでも頭からしみこむ水を防がねばならない。

 水がしみこまないように。実験的に、余っていたトタン板で束柱のキャップを作ってみた。色をチョコレート色に塗ってみるとあまり目立たないようなので、痛みのひどい束柱からキャップをつけることにした。

 束柱の断面は、145X200mm である。キャップの深さを20mm とすると、キャップをひとつ作るには 185 X 240mm の大きさのトタン板が必要である。ホームセンター(ローヤルホームセンター)で売っているトタン板は、445 x 900mm だから、1枚から6つのキャップを作ることができる。このトタン板は、裏に接着剤がついており紙がはってある。そのような仕様は必要ではないが、これ一種しかなかった。

クリックすると大きな写真になります マジックで 185 X 240mm の升目を6つ描いて、少々荒っぽいが、金属切断用のディスクをつけたディスクグラインダーで切った。少々重いグラインダーを片手に持って線の上をまっすぐ切るのは難しい。切断時間はかからないがディスクが滑ったりして線からはずれたりする。細かな部分は、やはり金切りばさみのほうが、時間はかかるがきれい。

Iクリックすると大きな写真になります(追記:2008/10/22) 垣根の束柱に使っている枕木は飾りのものもいれて14本ある。キャップのあるものとないものとが混在するのは見苦しいので、残りのものもキャップを作ることにした。
ホームセンターの電動工具売り場での工具紹介ビデオで、トタンを切るにはジグソーに鉄工用のブレードをつければよいことを発見した。鉄工用のブレードはそんなに高価ではないので試してみた。ハイスピードで切ると多少ギザギザは残るものの簡単であることが分かった。
 なお今回はコーナンでトタン板を求めたが裏に接着用の紙はなく、値段も安かった。

 折り曲げると重ね合わせとなるコーナー部分を少し切り取り、18mm 厚の集成材端材で作った145X200mm の木型に合わせてトタンを折り曲げると楽に作業ができる。
クリックすると大きな写真になります 折り曲げてできる箱のコーナー部分は、ハンダづけをすることにした。電線を結合するようなハンダづけしかしたことはないので、もっている半田ごては10Wのものである。これでは、トタンのハンダづけ作業には熱量が小さいので、80Wのものを新しく買った。このような作業もなれないので難しいが、楽しい作業である。

クリックすると大きな写真になります 塗装は、チョコレート色のトタン用油性ペイントを使った。使い捨てにしようと安物の刷毛を買ったが、これは失敗であった。新しい刷毛は使う前にしごいて抜ける毛をとっておくが勧められているが、いい加減にしたせいもあるが、毛がいつまでも抜けて塗装面に毛が残ってしまった。まあ、アウトドアで使うものだからあまり目立たないが。


(追記:2008/10/30)ついでに、束柱の枕木に残っていたクレオソートを塗布した。独特の臭いがいつまでも残り、いささかご近所迷惑ではあるが。
と同時に土に埋めてある根元部分が一部腐食してきていたので、モルタルで根元を補強した。 これで、枕木様束柱は少し長持ちしてくれるだろう。

DIY作品集に収載