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2023年9月 8日

上高地のチョウ ⑦ 終 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

チョウは種類は少ないが、3週間前に比べると状況は良い。コムラサキ、キベリタテハ、サカハチチョウの夏型などを撮る。1時間半ほど撮影して、上高地ビジターセンターで待っていてくれたかみさんと合流し、昼食もしていないので、バスターミナルで何か食べようと思う。レストランもあったが、混雑は避けて、売店で、カレーパンとメンチコロッケ、それに冷たいビールを買い求めて、2人でベンチで食べた。そのメンチコロッケがとても美味しかった。
 帰りは中央本線の茅野から「あずさ」に乗る。バスは午後1時に上高地を出発、14時40分に茅野駅に着き、15:18分発の「あずさ38号」に乗る。指定席は満席だそうだ。この列車の停車駅は、茅野の次が甲府で、その次が八王子だった。早い。17時09分八王子発の横浜線で東神奈川で降り、タクシーに乗って、7時前に自宅に着いた。

000_230810560 X700 ◎上高地 小梨平 キベリタテハ RX10M4.jpg
日陰に憩うキベリタテハ 2023年8月10日 長野県上高地 小梨平キャンプ場付近

110_230810546x X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ RX10M4.jpg 110.サカハチチョウ夏型 サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)
奥さんを上高地ビジターセンターに置き去りにして、一人で小梨平キャンプ場の周辺を歩く。時々ミドリヒョウモンが飛んでくるが、落ち着いて吸蜜する花もない。この辺りはコヒョウモンが多いところだが、時期的に少し遅いのだろうか、姿がない。1本のサラシナショウマの花が咲いていた。久しぶりに見るサカハチチョウの夏型が吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1/500秒 196mm ISO1000 ) 露出補正 なし
111_230810549 X800 上高地 小梨平 RX10M4.jpg 111.小梨平キャンプ場
日本アルプス観光株式会社 「上高地 森のリゾート小梨」が運営管理する小梨平キャンプ場は、ビジターセンターから明神池の方に行った梓川左岸一帯にある。「小梨平キャンプ場の歴史」で検索してみたところ、毎日新聞によれば、「世界大恐慌など昭和初期の不景気にあえいでいた鉄道省は1932(昭和7)年夏、増収を狙い、観光地化し始めていた上高地(長野県松本市)の小梨平(こなしだいら)で大型キャンプを企画した。 登山に無縁だった都会人がキャンプファイアやダンスで大騒ぎし、その前から入っていた大学や旧制高校の山岳部学生らが憤慨。「山を汚すな」とテントを襲撃した。」ということがあったらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
112_230810551 X800 ◎上高地 小梨平 RX10M4.jpg 112.馬の背とロバの耳
ビジターセンターにある図解を参照すると、奥穂高岳(3,190m)とジャンダルム(3,163m)の間にある、右側の岩峰が馬の背で、左側がロバの耳である。さらに左に行くとジャンダルムがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 203mm ISO100 ) 露出補正 なし
113_230810553 X800 ◎上高地 小梨平 RX10M4.jpg 113.快晴の穂高連峰< こんなにクリアな穂高連峰を見たのは初めてだった。岩肌を登っているクライマーが見えるようだ。左からジャンダルム、ロバの耳、馬の背、そして奥穂高岳から前穂高岳に連なる吊り尾根の姿は、これぞ穂高連峰である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 70mm ISO100 ) 露出補正 なし
114_230810630 X800 〇上高地 キベリ D5300 TAMRON 90.jpg 114.キベリタテハ -1
ビジターセンターに戻ってきた。その前をスーツと通り過ぎたチョウがいた。キベリタテハだ。しばらくして、建物の影に静止した。昨年8月30日にバスで富士山5合目へ上がった。その時にキベリタテハに逢ったのは、久しぶりだった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタスピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
115_230810635 X800 〇上高地 サカハチ D5300 TAMRON 90.jpg 115.サカハチチョウ夏型 -2
ヒヨドリバナにサカハチチョウが来ていた。かっては5月ごろ、アオバセセリや、ウスバシロチョウを撮りに近郊を歩くとよくサカハチチョウの春型が現れたが、最近はしばらく見たことがなかった。さらに夏型は、その黒地の模様が粋で、好きなチョウの一つであったが、それも見かけることが少なかった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f5.0 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
116_230810568 X800 ◎上高地 小梨平 キベリタテハ RX10M4.jpg 116.キベリタテハ -2
先ほどのキベリタテハはしばらく傍にいてくれた。中学生のころ、キベリタテハやクジャクチョウに憧れて信州に来ていた。力強く、美しい蝶だと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 117mm ISO2000 ) 露出補正 なし
117_230810574 X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ RX10M4.jpg 117.サカハチチョウ夏型 -3
ヒヨドリバナに来ていたサカハチチョウは、まだ吸蜜を続けている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 119mm ISO100 ) 露出補正 なし
118_230810578 X800 ◎上高地 小梨平 キベリ RX10M4.jpg 118.キベリタテハ -3
キベリタテハはこういう岩の上によく止まる。渓流の岩の上に止まったところを、背景を入れて撮ることが出来ればうれしいのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1000秒 210mm ISO100 ) 露出補正 なし
119_230810581m X800 ◎上高地 小梨平 キベリ RX10M4.jpg 119.キベリタテハ -4
外縁部の金色の縁取り、その内側の青い斑点、そして内側のビロードのような暗赤色は芸術作品のようである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 210mm ISO100 ) 露出補正 なし
120_230810584x X800 ◎上高地 小梨平 キベリ RX10M4.jpg 120.キベリタテハ -5
今日は快晴であるが、さすが上高地の空気は澄んでいて涼しい。キベリタテハも日光浴を楽しんでいるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 45mm ISO160 ) 露出補正 なし
121_230810638 X800 ◎上高地 サカハチ D5300 TAMRON 90.jpg 121.サカハチチョウ夏型 -4
サカハチチョウの裏面後翅の白帯は春型に比べて太い。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 90mm ISO560 ) 露出補正 なし
122_230810590 X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ  RX10M4.jpg 122.サカハチチョウ夏型 -5
サカハチチョウは周囲に2〜3頭いた。キベリタテハとサカハチチョウの夏型のきれいな個体に会えたのは収穫だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 213mm ISO2000 ) 露出補正 なし
123_230810640 X800 ◎上高地 サカハチ D5300 TAMRON 90.jpg 123.サカハチチョウ夏型 -6
吸蜜に飽きたのか、日陰の岩で一休みしている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 90mm ISO1000 ) 露出補正 なし
124_230810602x X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ  RX10M4.jpg 124.サカハチチョウ夏型 -7
外縁部を縁取りする橙色の点線で、翅表の黒を引き締めている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
125_230810606 X800 上高地  RX10M4.jpg 125.河童橋と焼岳
キベリタテハとサカハチチョウの夏型が撮れたことに満足し、ビジネスセンターに戻り、待たせていたかみさんと、バスセンターへ向かう。河童橋の上は写真を撮る人でいっぱいだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
126_230810610  X800 〇上高地 RX10M4.jpg 126.ヘリコプターが飛ぶ
ジャンダルムとロバの耳を背景に搬送用のヘリコプターが飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 128mm ISO100 ) 露出補正 なし
127_230810614  X800 上高地 RX10M4.jpg 127.もう一度、ジャンダルム・ロバの耳・馬の背・奥穂高岳
河童橋の傍からもう一度、ジャンダルム・ロバの耳・馬の背・奥穂高岳を眺めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 73mm ISO100 ) 露出補正 なし
128_230810617  X800 上高地 RX10M4.jpg 128.そして振り返って焼岳を
正午になった。少し、雲が出てきた。河原で遊ぶ人がいる梓川は大正池の方に流れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
129_230810272 X800 上高地バスセンター G7X.jpg 129.バスセンターの賑わい
何か食べようと思いながらバスセンターに戻ってきた。凄い賑わいである。これでは食べる処もいっぱいだろうと、売店でカレーパンとメンチコロッケ、それにビールを買い求め、日陰になっているベンチを探し座って食べる。これが美味しかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
130_230810278 X800 〇上高地バスセンター G7X.jpg 130.バスセンターに並ぶバス
多くのバスが駐車している。我々が乗るアルピコ交通のバスは最前列にいてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
131_230810282 X800 〇上高地バスセンター 明神岳 G7X.jpg 131.六百山の横顔
バスセンターから吊り尾根の右の方を見ると、ゴリラが目を閉じた優しい横顔のような山肌の山が見える。上高地の南にある霞沢岳の前山のような存在の六百山(2,470m)の肩だ。これで、今夏2度目の上高地ともお別れであるが、短い時間ながら満足して、12時50分、バスに乗り込む。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 35mm ISO125 ) 露出補正 なし

2022年9月17日

富士山五合目・富士本栖湖リゾート・勝沼「一古園」 8月30日

このところ、旅行業界も活発になり、パンフレットがいろいろと送られてくるようになった。その中の横浜出発の日帰りバスツアーで、「山梨シャインマスカット狩り食べ放題 富士山五合目&約8万株の花畑!虹の花まつり」というのが目に付いた。富士山五合目へは行ったことがないし、造られたものとは思うが、富士本栖湖リゾートの8万株の花畑も知らなかったので、行って見ようということになった。
 この日(8/30)の天気予報は曇りのち雨。横浜駅東口から地下通路を歩いて10分弱ほどのところにある「Bay Quarter」(商業施設)から7:20に出発する。首都高から保土ヶ谷バイパスに入り横浜町田インターで東名高速に上がる。順調であった。海老名JCTから圏央道に入り、八王子JCTから中央高速に入る。河口湖ICで下りて、富士スバルラインに入った。富士スバルラインは今年は7月15日の18時から8月31日18時まで連続48日間マイカーが規制されていて、一般の車は通行できない。バスは悠々と走る。通常、普通自動車の通行料金は全線往復で2,100円である。
 富士山五合目の駐車場には10時20分くらいに着いた。雲がかかっていて富士山頂は良く見えない。昼食の時間まで少し間があったので、ブラブラしていると、右からキベリタテハが飛んできて、道路の向こうに止まった。追いかけて、撮るには撮ったが、道路わきの排水溝の蓋に止まっていたところで、絵にならない。しかし、ここで、しかもこんな天気の時にキベリタテハに会えたことは幸運だった。
 昼食は11時から、五合園レストハウスというところで、「ほうとう定食」だった。味は良かったが、太めの麺は長くて食べ難くかった。
 食事を終え外に出てくると、富士山頂は雲の流れに見え隠れしていた。
 12時に富士山五合目を出発し、スバルラインを下りて、国道139号線を走り、富士急グループが経営する富士本栖湖リゾートというところへ、7月16日から10月10日まで開催されている「虹の花まつり」を見に行く。バスを降りた頃は小雨だったが、園内に入り歩き始めると、本降りになってしまった。傘を差す。Z50はカメラバッグにしまって、片手でG7Xを操る。びしょ濡れになってしまった。
 2時少し前に富士本栖湖リゾートを出発、甲府から少し中央高速に乗り、勝沼へ出た。ここで「一古園」というブドウ園で、「シャインマスカット狩り食べ放題」がこの日最後の楽しみであった。ただ、畑まで7分ほど歩くということなので、それはやめて、「一古園」のぶどう棚の下でシャインマスカット食べ放題だけを楽しんだ。

000_220830109m X700 〇富士山五合目 Z50 18-140.jpg
一瞬、風で雲が飛ばされて姿を現した富士山頂 2022年8月30日 山梨県南都留郡鳴沢村 富士山五合目

001_220830006 X800 横浜駅改札口 G7X.jpg 1.朝6時半の横浜駅
横浜駅の西口から東口への中央通路を通って「Bay Quarter」前の集合場所へと歩く。朝6時半、通勤客が多くなってくる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
002_220830015 X800 K-Arena G7X.jpg 2.建設中の「Kアリーナ横浜」
バスが待っている道路の向こう側には、2023年の秋に誕生予定の、建設中の世界最大級の音楽に特化した2万席の大型アリーナ「Kアリーナ横浜」が見えた。みなとみらいにはまだまだ新しい建物が出来る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 22mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_220830018 X800 談合坂S.A G7X.jpg 3.談合坂 SA
1時間半ほど走って、中央高速の談合坂 SAで休憩となった。雲が低く垂れ込めている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO125 ) 露出補正 なし
004_220830023 X800 談合坂S.A G7X.jpg 4.談合坂 SAの観光バス
しかし、それでも駐車するスペースを探すほど観光バスは多く停まっていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし

005_220830026 X800 富士急ハイランド  G7X.jpg
5.富士急ハイランド
河口湖インターの近くまで来ると、車窓から富士急ハイランドのジェットコースターが見えてきた。富士急ハイランドの前身は、1961年に開園した富士五湖国際スケートセンター。同年に設置された富士急行河口湖線・ハイランド駅(現・富士急ハイランド駅)に合わせて1964年に「富士ラマパーク」という遊園地が開業し、1969年に「富士急ハイランド」へ改称されたそうだ。1996年登場の「FUJIYAMA」から2011年登場の「高飛車」まで5年おきに新規大型コースターが導入されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 25mm ISO125 ) 露出補正 なし

006_220830029 X800 富士山頂 4合目付近から G7X.jpg
6.四合目から見た富士山頂
富士スバルラインを走るバスの車窓から、富士山頂が見えた。全く雪を被らない富士山は全然違う山に見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし

007_220830030 X800 富士山頂 4合目付近 G7X.jpg
7.富士スバルライン
道路の正式名称は富士山有料道路といい、1964年(昭和39年)に開通した。2005年(平成17年)に料金徴収期間を満了したが、その後は維持管理有料制度に移行し、引き続き有料での運営が継続されている。運営は山梨県道路公社が行っている。この日の天気予報は曇りのち雨だが、行く手に青空が見え期待を持たせる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし

008_220830090 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
8.富士山五合目到着
標高2,300m、「天地の境」と言われる富士山五合目に到着した。雲の中である。また、確認不足でいつも P(プログラムオート)で撮っているのにダイアルが知らぬうちにずれていて、S(シャッタースピード優先)にセットされてしまっていた。セットされたシャッタースピードは1/100秒。結果、絞り込まれていた。手振れはほとんど感じなかった。5.0段という手振れ補正機能の効果なのか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f10 1/100秒 25mm ISO 100 ) 露出補正 なし

009_220830084 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
9.富士山小御嶽神社
937年(承平7年)に、山岳信仰の聖地である小御岳山の山頂(富士山五合目)に鎮座、創建された。小御岳は富士山より古い山で、小御岳と古富士が土台となって噴火を繰り返し、いまの富士山の姿になったと言われる。毎年7月1日には開山祭が行われている。五合目周辺は「天狗の庭」と呼ばれ、天狗が支配していたという言い伝えがあり、小御嶽太郎坊正真という天狗が道開きの神様として神社に祀られている。右手に展望台があったので登ってみたが、何も見えなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9 1/100秒 22mm ISO 100 ) 露出補正 なし

010_220830086 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
10.富士山小御嶽神社 拝殿
磐長姫命(木花咲耶姫の姉)を祭っている。五合目にあるお宮は、以前は鳴沢村にある魔王天神社にあった古太郎坊(こたろうぼう)という小祠(しょうし)を、遷座し小御岳権現と称したものが元になっているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/100秒 22mm ISO 900 ) 露出補正 なし

011_220830095 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
11.駐馬場
山頂への登山口の方へ行って見た。馬が数頭繋がれていた。吉田ルートは、富士山の登山道で唯一馬に乗って行き来が出来るという。ここでは引馬の形で乗馬を体験できるそうだ。乗馬料金はお中道を通って、6合目まで片道7,000円、その途中の泉が滝までが4,000円などとなっていた。写真モデル代は300円だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/100秒 39mm ISO 125 ) 露出補正 なし

012_220830098 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
12.吉田口登山道
お中道を泉が滝から吉田口五合目へ向かう登山道の入り口である。往きはしなかったが富士スバルライン五合目から泉ケ滝にかけて、最初はゆるやかな下りから始まる。写真を見ると寒そうに見えるだろうが、半袖でいられる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/100秒 34mm ISO 100 ) 露出補正 なし

013_220830100 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
13.やめよう弾丸登山
登山道の入り口には「やめよう弾丸登山」の看板が立てられていた。「弾丸登山とは、事前に十分な休息をとらず、夜通し登山をすること」と書かれていた。一般登山者に比べ救護所受診率が3倍になっているとのこと。7月、8月でも山頂の最低気温は氷点下になることがあるそうだ。単なるハイキングかも知れないが、霧の中を下山してくる人がいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/100秒 32mm ISO 100 ) 露出補正 なし

014_220830101 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
14.五合園レストハウス
この建物の2階で昼食になった。ほうとう鍋とエビフライ、から揚げにご飯という献立は、味も良く、ボリューム満点だったが、ほうとうが食べ難かった。1階は売店で外階段から上がる屋上は展望台になっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/100秒 28mm ISO 100 ) 露出補正 なし

015_220830104 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
15.105歳で富士山登頂 五十嵐貞一さんの像
入り口に昭和58年、96歳の時に最高齢登頂記録を書き換えて以来、6年連続で記録を更新した五十嵐貞一さんの像があった。初めて富士山に登ったのは昭和35年8月15日、73歳のときだそうで、89歳のときに再度、富士登山に挑みそれ以降13年連続で富士登頂を成し遂げ、1988年8月8日午前10時ごろ、満101歳で登頂に成功、記録をまた一つ伸ばした。銅像のプレートは105歳になっているが、正確には数え年で103歳。満年齢では101歳と10ヵ月だったそうだ。この記録は、未だに破られていない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/100秒 18mm ISO 800 ) 露出補正 なし

016_220830111 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
16.霧の富士山頂
レストハウスから眺める富士山頂付近の姿は刻々と変わる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f29 1/100秒 125mm ISO 100 ) 露出補正 なし

017_220830113m X800 〇富士山五合目 Z50 18-140.jpg
17.霧がとれた富士山頂
16.の写真から1分後には霧が外れ、薄日が差し、山頂にかかる雲が白く輝いた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f29 1/100秒 125mm ISO 100 ) 露出補正 なし

018_220830118 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
18.キベリタテハ -1
レストハウスの前で富士山頂付近の写真を撮っていると、右手から風に乗ってチョウらしきものが翔んできた。黄色い縁が見える。キベリタテハだ。道路を渡って後を追う。道路わきの側溝の蓋に止まった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/100秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし

019_220830121 X800 〇富士山五合目 Z50 18-140.jpg
19.キベリタテハ -2
ここで、しかもこんな環境でキベリタテハに会うとは、全く予想をしていなかった。幸運である。しばらくじっと止まっている。もう少し良いところに止まってもらおうと飛び立たせたが、遠くへ行ってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/100秒 140mm ISO 110 ) 露出補正 なし


2015年6月29日

蝶切手に思う 「第30回昆虫切手展」 6月13日


  私がまだ、大学生になったばかりの頃だったろうか、兄が何かの学会でスイスに出張した折り、蝶好きだった私に、1961年にチェコスロバキアから発行された美しい蝶切手の使用済みセットを買ってきてくれ、これが蝶切手に憧れるきっかけになった。その後その切手の未使用9種セットを手に入れた。これは今でも私が一番好きな蝶切手である。クモマツマキチョウ、キベリタテハ、クジャクチョウ、キアゲハ、ヤマキチョウは日本にも生息するし、この切手の画はヨーロッパアカタテハだが、近似種のアカタテハは日本で普通に見られる。

チェコスロバキアから発行された美しい蝶切手
X400 IMG_20150626_0002.jpg

第30回記念 昆虫切手展」の案内パンフレット
annai.jpg

西田豊穂さんが2006年3月発行のJPS昆虫切手部会報の昆虫郵趣ア・ラ・カルト 第9回「カルパチア山地の蝶を愛した画家シュヴァビンスキー」でこの切手のことを記されているが、その前年の2006年・日本郵趣教会主催・第6回オープン切手展に出品され、グランプリ・郵政公社総裁賞を受賞された「虫の美術史」でもジュヴァビンスキーの蝶切手が取り上げられている。

兄がスイス出張の土産に買ってきてくれた使用済みのジュヴァビンスキー蝶切手がトリガーとなって蝶の切手を集めうようになって、一時は日本郵趣協会の昆虫切手部会にも入れていただき、切手屋さんにも通ったことがある。ところが、発展途上国などから禄でもない蝶切手が外貨稼ぎを目的に乱発されるようになり、嫌気がさして集めるのを止めてしまった。

ところが今年の5月、そのころ、昆虫切手部会入会についていろいろと教えていただいた同部会の澤口尚子さんのブログを久しぶりに拝見していたところ、西田豊穂さんが、昆虫切手部会の会報に2004年から50回にわたり連載されてきた「昆虫郵趣ア・ラ・カルト」の総集編(後編)が、昆虫切手部会から2年前に出されているのを知った。同(前篇)は保有しているので(後編)が是非欲しい。もう在庫は残っていないかなとお思いつつ、澤口さんに、メールで入手したい旨お願いしてみた。幸い在庫があって手に入れることができた。そのコンテンツに2005年・日本郵趣協会主催・第6回オープン切手展に出品され、グランプリ・郵政公社総裁賞を受賞された「虫の美術史」も含まれていた。素晴らしい内容である。

「昆虫郵趣ア・ラ・カルト」の総集編(後編)は昆虫切手部会の石原さんという方が送って下さったが、その中に6月13日~14日に開催された「第30回記念・昆虫切手展」の案内が同封されていたので、13日に会場である目白の「切手の博物館」へ出かけてきた。今回はモルフォチョウがテーマになっていた。先にご紹介した澤口尚子さんは、ご自分でカードを作成されるが、描かれた画がとても素晴らしい。蝶の画はその特徴を見事にとらえられている。小型印もまた素晴らしい。「第17回」から公式カバーの作成を、「第18回」から小型印のデザインをされている。今回の「第30回記念 昆虫切手展」の記念小型印も、また、そのデザインの原画となった記念カードも澤口さんの作品だ。当日会場で澤口さんにお目にかかれなかったのが残念だった。「昆虫郵趣ア・ラ・カルト」の総集編(後編)を送ってくださった石原さんの「創作カバー・カードの楽しみ方」は、ご自分で書かれた画をもとにカバーやカード、そしてフレーム切手の作品が展示されていた。素晴らしい楽しみ方だと思う。私も自分が撮った蝶の写真をフレーム切手にしてみようかと思う。

「第30回記念 昆虫切手展」プログラム
;クリックすると大きな写真になります。



「第30回記念 昆虫切手展」会場風景
;クリックすると大きな写真になります。

話は変わるが、日本の準蝶切手に藤島武二の「蝶」がある。切手趣味週間の切手が毎年発行されるようになり、「見返り美人」や「月と鴈」、そしてその後は浮世絵の切手などが発行されていたが、1966年(昭和41年)に初めて洋画が採用され、それが藤島武二の「蝶」だった。そこに描かれている蝶は、種名が判別できないものもあるが、キアゲハ、クジャクチョウ、ルリタテハ、ナガサキアゲハ、クロアゲハなどとてもリアルに描かれている。

絵画に登場する蝶がデザインされた切手がもう一つある。それは、2003年発行の奄美群島が米軍政府統治下から日本に復帰して五十周年を迎える記念切手だ。1958年に50歳で奄美大島に移り住み、69歳で生涯を終えるまで奄美の自然を画き続けた田中一村の日本画「奄美の杜~ビロウとブーゲンビレア~」の一部分がデザインされていて、ツマベニチョウの翅を開いた♂と、翅を閉じた♀が描かれている。

絵画に蝶が、しかもはっきりと種が分かるように描かれることはそう珍しくないようだ。私の家内の友人に日本画を書く人がいて、大きな作品を画いて東京都美術館で開催される日本画院展にも入選している。家内のお供で見に行ったとき、多くの入賞、入選作品の中に蝶をテーマにした絵が4~5点あった。また、私の中学時代の友人の絵が、「ハマ展」に入選したので見に行った時にも、蝶が描かれた作品は数点出展されていて、横浜市芸術文化振興財団賞の作品には雌雄のツマグロヒョウモンがリアルに描かれていた。蝶は絵の題材としても多く登場している。

1966年発行 切手趣味週間 藤島武二の「蝶」 2003年発行 奄美群島復帰五十周年記念 田中一村の「奄美の杜」
X400 藤島武二 切手趣味週間「蝶」 1966.jpg stamp2.jpg

先にも記したように、少々嫌気がさしていた蝶切手の蒐集だが、西田豊穂さんによる 「昆虫郵趣ア・ラ・カルト」の総集編を見たり、今回「第30回記念 昆虫切手展」に行ってみて、また、目を覚ましてしまった。切手屋さんを訪れて最近発行されたデザインの優れた蝶切手が探せ出せたら、ピック・アップしておきたいと思うようになった。



2014年10月 5日

奥日光の蝶 9月12日


  9月11日~12日、足利から奥日光へドライブ旅行をした。11日はあいにくの雨、その雨の中、足利学校や鑁阿寺を見て歩き、渡良瀬渓谷沿いに日光へ出て、その日は日光湯元温泉に泊まった。2日目の9月12日は快晴となった。朝から、蝶たちが飛び出している。撮影ポイントは、湯元温泉、千手ケ浜、小田代ヶ原、赤沼だったが、多いのはミドリヒョウモンとウラギンヒョウモンで楽しみは少なく、しかも擦れている個体が多い。湯元温泉でクジャクチョウ、小田代ヶ原でキベリタテハに会えたのが救いである。

クジャクチョウ;クリックすると大きな写真になります。 1.クジャクチョウ
朝、車で出発しようとトランクに荷物を載せていると、駐車場の脇にあるアザミの花に複数の蝶が舞うのが見えた。さっそく近づいてみると、まず、クジャクチョウを見つけた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。 2.ミドリヒョウモン♀
♂の鮮やかなオレンジ色に比べ、♀は暗緑色に見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。 3.ウラギンヒョウモン♀
立派なウラギンヒョウモンがいた。小学生の時、林間学校で日光湯元に来て、その時に採ったウラギンヒョウモンの♀をオオウラギンヒョウモンとして、当時会員になっていた少年昆虫同好会に報告したところ、日光にはオオウラギンヒョウモンの記録はないと言われた。もう一度確認したところ、後翅縁のv字模様がなく、ウラギンヒョウモンの♀でしたと訂正したことを思い出した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモン♀ 4.ウラギンヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモン♀
下にいるウラギンヒョウモンは♂だろうか、♀だろうか? 翅の色から見ると♂のようだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 60mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン♀、クジャクチョウ、イチモンジセセリ;クリックすると大きな写真になります。 5.ミドリヒョウモン♀、クジャクチョウ、イチモンジセセリ
ノアザミの花で3種の蝶が吸蜜している。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。 6.ウラギンヒョウモン♀
ウラギンヒョウモンの♀は、まだ擦れていない、きれいな個体が多い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 70mm ISO200 ) 露出補正 なし
イチモンジセセリ;クリックすると大きな写真になります。 7.イチモンジセセリ
湯元温泉の駐車場のノアザミで、もう少し撮っていたかったが、出発となった。中禅寺湖近くの赤沼車庫で、低公害バスの時間を待つ間、その周囲に咲く、ノアザミに来ていたイチモンジセセリを撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。 8.ウラギンヒョウモン♀
きれいな個体だった。♂のようにも見えるが、♂にある前翅の性標が見られない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
千手ケ浜 ミドリヒョウモン♀;クリックすると大きな写真になります。 9.千手ケ浜 ミドリヒョウモン♀
赤沼から低公害バスで千手ケ浜に着いた。バス停から中禅寺湖畔まで、10分ほどだ。千手ケ浜はミドリヒョウモンとウラギンヒョウモンしかいなかった。このあたりにはシロヨメナが群落となって咲いていて、その白い花にも蝶たちはやってくる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO640 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン♂とウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。 10.ミドリヒョウモン♂とウラギンヒョウモン
ミドリヒョウモンとウラギンヒョウモンが、ノアザミに、次から次と訪れる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 130mm ISO200 ) 露出補正 なし
ルリシジミ;クリックすると大きな写真になります。 11.ルリシジミ
なにか違う種かと思って近づくが、ルリシジミだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 112mm ISO200 ) 露出補正 なし
シロヨメナで吸蜜するミドリヒョウモン♂;クリックすると大きな写真になります。 12.シロヨメナで吸蜜するミドリヒョウモン♂
ミドリヒョウモン♂は、擦れている個体がほとんどだった。この個体はきれいなほうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
アカタテハ;クリックすると大きな写真になります。 13.アカタテハ
千手ケ浜から千手ケ浜のバス停に戻ってきた。バスが来るまでの時間、蝶を撮る。シロヨメナの花にアカタテハがやってきた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
ノアザミとミドリヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。 14.ノアザミとミドリヒョウモン
ノアザミとしたが、アザミにもいろいろな種類がある。ニッコウアザミというのもあり、ノアザミと良く似ている。このミドリヒョウモン♂は破損していない比較的きれいな個体だ。というより、きれいな個体を選んで撮るほど数が多い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン裏面;クリックすると大きな写真になります。 15.ミドリヒョウモン裏面
ミドリヒョウモン独特の裏面後翅を撮る。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン♂ -1;クリックすると大きな写真になります。 16.ミドリヒョウモン♂ -1
この個体も比較的きれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250「秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
破損したミドリヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。 17.破損したミドリヒョウモン
左側の翅がボロボロになったミドリヒョウモン♂。それでもがんばって、ノアザミで吸蜜している。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250「秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
ミドリヒョウモン♂ -2;クリックすると大きな写真になります。 18.ミドリヒョウモン♂ -2
とにかくミドリヒョウモンとウラギンヒョウモンしか撮る蝶がいないのだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250「秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
キベリタテハ 小田代ヶ原;クリックすると大きな写真になります。 19.キベリタテハ 小田代ヶ原
千手ケ浜からハイブリッドバスに乗って、小田代ヶ原で下りた。シカ除けの回転扉から小田代ヶ原周回路の中に入る。しかし、周回路は途中で工事中の区間があり、そこまで行って引き返すことになる。木道の一部補修が行われているところで、先に歩いていた友人のご主人が、敷いてあるベニア板のところにキベリタテハが止まっていルのを知らせてくれた。慎重に近づいて撮るが、背景がどうにもならない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250「秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
梢に止まるキベリタテハ;クリックすると大きな写真になります。 20.梢に止まるキベリタテハ 人が通ると飛び立って、周囲を旋回し、近くの梢の葉に止まった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250「秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
キベリタテハ開翅;クリックすると大きな写真になります。 21.キベリタテハ開翅
しばらく待っていると、また、前のところに戻ってきて口吻を伸ばしている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250「秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
ルリタテハ;クリックすると大きな写真になります。 22.ルリタテハ
小田代ヶ原バス停にルリタテハがいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250「秒 140mm ISO6400 ) 露出補正 なし
梢に止まるルリタテハ;クリックすると大きな写真になります。 23.梢に止まるルリタテハ
ローアングルで撮ろうと近づくと、飛び立ってしまい、キベリタテハと同じように近くの木に避難する。湯元、千手ケ浜、小田代ヶ原で蝶の写真を撮ったが、クジャクチョウ、キベリタテハ以外は、いつも撮っている蝶ばかりだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250「秒 140mm ISO6400 ) 露出補正 なし


2014年10月 2日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (4)快晴の奥日光 9/12


 翌9月12日は快晴になった。この日は戦場ヶ原の起点となる赤沼へ行き、低公害バスに乗り換えて、千手ヶ浜、小田代ヶ原へ行く計画だ。

 朝食の時間が朝8時と遅めだったので、それまで湯ノ湖畔を歩いてみる。釣り人がひとり、ふたりいるだけで湖は静寂そのものだった。温泉寺も見たかったが、食事の時間もあるので、赤沼へ行く途中に寄ってもらうことにし、湖畔でのんびりと湖と山を眺める。近くにある駐車場には大型バスがいっぱい駐車していた。けっこう泊り客があるのだなと思う。蝶も飛び始めている。

  予定より少し早く朝食を始めることができ、9時に出発した。荷物も車に積み込んでいる時に、近くに咲くアザミ(ニッコウアザミ?)の花に蝶が来ているのが見えた。クジャクチョウもいて、数ショットを撮った。

 温泉寺に寄って、赤沼車庫に向かう。千手ヶ浜へ行く次の低公害バスは10時20分発である。雲一つかかっていない男体山がきれいに見える。蝶も飛んでいて、発車までの時間が楽しめた。この日は低公害バスもそれほど混んでいないようで、ゆうゆう着席できた。1回300円である。
 低公害バスを終点の千手ヶ浜まで乗った。西の海まで歩くコースもあるが、まっすぐ中禅寺湖畔の千手ヶ浜に出た。周囲はシロヨメナの花がいっぱいだ。二人の御婦人方を湖畔に残し、私は蝶を追った。ウラギンヒョウモンとミドリヒョウモンばかりで、変化がない。D5300のバリアングル・モニターで湖と男体山を背景に入れた蝶をとろうと試みたが、蝶から45cmの距離をとらなくてはピントが合わず、思うようにいかなかった。HS50を車の中に置いてきたのが残念だ。

 千手ケ浜11時55分発のバスで、小田代ヶ原まで戻る。ここで2時間ほど滞在した。「休暇村日光湯元」で用意してもらった昼飯のおにぎりを小田代が原の木道に腰かけて食べた。小田代ヶ原を北へ進み、戦場ヶ原に沿って自然研究路を赤沼へ戻るトレッキング・コースもあったが、小田代ヶ原の木道が付け替え工事中で通行止めになっていた。
 再び、小田代ヶ原13時57分発のバスに乗り、赤沼車庫に戻った。いろは坂を下って、日光の町への車中で、天然氷のかき氷が食べたいということになり、どうせならと金谷ホテルに寄った。Cafeで友人の奥様が注文した宇治金時は最高に美味しかったそうだ。

  金谷ホテルの120年を超える建物を眺め、帰路につぃた。夜7時半に横浜に到着。今回の走行距離は約500kmであった。

1.朝の湯ノ湖
朝、7時20分、湯ノ湖の空は雲一つない快晴だった。金精峠を背に中禅寺湖方面を眺める。男体山はこの左側になる。絞り優先オートの絞り値がf11になっているのを気づかずに撮ってしまっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
朝の湯ノ湖;クリックすると大きな写真になります。
2.朝の光が輝く湖面
昇り始めた太陽が湖面を射す。湖畔の朝がすがすがしい。男体山は前にある山の向こう側にある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/640秒 31mm ISO200 ) 露出補正 なし
朝の光が輝く湖面;クリックすると大きな写真になります。
3.釣り人
朝の湖畔で釣りをする人がいた。ヒメマス、ホンマス、ニジマスが釣れるらしい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
釣り人;クリックすると大きな写真になります。
4.金精山
湯ノ湖畔から望む金精山は標高2,244m。群馬県片品村と栃木県日光市の境界にある。中腹の金精峠(2,024m)は、日光山の僧や修験者たちの修行の場として開かれたといわれ、峠の頂には金精神社が祭られている。金精峠の下を貫く国道は国道120号であり、日本ロマンチック街道の一部に属す。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
金精山;クリックすると大きな写真になります。
5.湯ノ湖畔のボート・ハウス
ボートがたくさん並んでいた。まだ、湖面にボートの影はない。今日は夏休みも終わった平日である。もう閑散としているのだろうか。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
湯ノ湖畔のボート・ハウス;クリックすると大きな写真になります。
6.日光山温泉寺
朝の散歩で見る時間がなかった温泉寺を観たかった。宿を出発して国道120号へ出る手前で温泉寺に寄ってもらった。日光山温泉寺(おんせんじ)は、世界遺産である日光山輪王寺の別院で、日光開山 勝道上人(しょうどうしょうにん)が、延暦7年(788年)に、この湯元温泉を発見し、病苦を救う薬師如来をお祀(まつ)りしたのがはじまりだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 27mm ISO350 ) 露出補正 なし
日光山温泉寺;クリックすると大きな写真になります。
7.立ち並ぶ石灯籠
本堂(薬師堂)に向かう参道の脇には石灯籠が立ち並んでいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 27mm ISO350 ) 露出補正 なし
立ち並ぶ石灯籠;クリックすると大きな写真になります。
8.薬師堂
昭和41年の台風で、この薬師堂は倒壊してしまった。しかし不思議にも本尊である薬師如来は無事だった。その奇跡に感激した地元の人々と輪王寺の発願で、薬師堂は全国にも珍しい温泉の源泉からそのまま引かれた湯船を庫裡に持つ寺として、昭和48年11月に再建され、現在にいたっているという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 35mm ISO1250 ) 露出補正 なし
薬師堂;クリックすると大きな写真になります。
9.赤沼車庫から眺める男体山
9時40分に千手ヶ浜、小田代ヶ原へ行く、低公害バスの乗り場がある赤沼車庫に着いた。男体山の全容が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/400秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
赤沼車庫から眺める男体山;クリックすると大きな写真になります。
10.林間の道
赤沼車庫10時20分発のバスは、ハイブリッド・バスロードと称される林間の1車線道路を、木漏れ日を浴びながら走る。一番前の席に陣取った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 38mm ISO6400 ) 露出補正 なし
林間の道;クリックすると大きな写真になります。
11.ハイブリッドバス
我々を乗せた低公害バスは千手ヶ浜のバス停に着いた。ここが終点である。このバスはセレガといい、日野自動車製で画期的なクリーンディーゼルシステムを有する。クリーンエンジンと尿素SCRシステムを組み合わせ、NOx(窒素酸化物)・PM(ススなどの粒子状物質)を、また省燃費の達成によりCO2(二酸化炭素)の排出量を同時に低減するという。エンジンで使った空気は汚さずに自然に返し、地球にきれいな空気(AIR)の循環(LOOP)を保つことを目指しているそうだ。そして、バッテリーに蓄えられたエネルギーを効率よく併用する。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
ハイブリッドバス;クリックすると大きな写真になります。
12.千手ヶ浜と男体山
千手ヶ浜バス停で降り、中禅寺湖畔に歩く。10分くらいで千手ケ浜に着いた。ここからも男体山が眺められた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
千手ヶ浜と男体山;クリックすると大きな写真になります。
13.低公害バス 「わたすげ号」
千手ヶ浜で小一時間を過ごし、再び11時55分発のバスで、小田代ヶ原に向かう。どうやら1台のバスが行ったり来たりしているらしい。運転手さんも同じ人だった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 105mm ISO450 ) 露出補正 なし
低公害バス 「わたすげ号」;クリックすると大きな写真になります。
14.シカ除けの回転扉
小田代ヶ原もシカにより多くの植物が激減したそうだ。これまでたくさん見られたクガイソウが減ったため、それを食草としているコヒョウモンモドキが絶滅してしまったという。平成9年に栃木県が小田代ヶ原全体を電気柵で囲い、シカによる食害から植生を守る試みを行っている。シカの絶対数が増加しているので、部分的に電気柵で囲うことは奥日光全体のシカ食害に対して抜本的な対策にはならないが、植物群落の中でもとくにデリケートで希少価値の高い湿原植物群落の保護は緊急に必要な施策であり、人はこの電気柵で囲まれた小田代ヶ原へ、この扉から入ることになる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 18mm ISO3600 ) 露出補正 なし
シカ除けの回転扉;クリックすると大きな写真になります。
15.小田代ヶ原
回転扉の中に入ると、小田代ヶ原が広がっていた。白樺の木=貴婦人の左側に見えるのが山王帽子山(2,077m)、そのすぐ右側が太郎山(2,367m)、ちょっと雲に隠れているのが、小真名子山(2,323m)、大真名子山(2,375m)、そして裾野しか見えていない男体山(2,486m)だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/400秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
小田代ヶ原;クリックすると大きな写真になります。
16.貴婦人 -1
小田代ヶ原の広さは戦場ヶ原の約4分の1。湯川の西側に広がる周囲2キロの草原で、 ミズナラの林に囲まれている。 そして小田代が原には有名な1本の白樺の木が あって、貴婦人と呼ばれていることは知っていた。貴婦人の写真を見る機会は多い。後ろに見えるのは、太郎山。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
貴婦人 -1;クリックすると大きな写真になります。
17.小田代ヶ原の草原
草原には、ウマノアシガタ(6~7月)、ホザキシモツケ(7~8月)、ニッコウアザミ(7~8月)などの高山植物が咲くという。初夏から夏にかけて花を見られるが小田代ヶ原は、秋も味わい深いが、特に、ミズナラの黄葉や、草原の草紅葉は絶品だといわれる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 32mm ISO220 ) 露出補正 なし
小田代ヶ原の草原;クリックすると大きな写真になります。
18.木道
この日は、比較的観光客が少なく、まだ新しい木道を歩く人も少なかった。「休暇村日光湯元」で調達した昼飯のおにぎりを、木道に腰かけ、足を草原に投げ出して、広々とした草原と男体山を眺めながらて食べた。人が多い時にはひんしゅくを買う行為だが。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/640秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
木道;クリックすると大きな写真になります。
19.貴婦人 -2
貴婦人という愛称を持つ白樺は、ハイカーばかりか、プロ・アマ問わずカメラマンたちの人気の的で、その良きモデルとなってくれる。朝霧に浮かぶ貴婦人の写真は見る機会が多い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
貴婦人 -2;クリックすると大きな写真になります。
20.男体山と貴婦人 -1
小田代ヶ原の周囲を回るコースを歩きはじめた。しばらく行くと工事中になり、行き止まりとなってしまった。そのあたりから貴婦人を見ると、男体山が背景になる。雲一つない男体山に雲の影がかかる。絞り優先オートの絞り値がとうとう f14 になってしまっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 56mm ISO800 ) 露出補正 なし
男体山と貴婦人 -1;クリックすると大きな写真になります。
21.男体山と貴婦人 -2
小田代ヶ原の周りには白樺の木が生え、木道から小田代ヶ原を眺めると、こんな風景になる。キベリタテハが修理中の木道に止まっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
男体山と貴婦人 -2;クリックすると大きな写真になります。
22.男体山の山肌
小田代ヶ原を13:57に出る低公害バスに乗り、赤沼に戻る。また、同じバス、同じ運転手さんだった。再び男体山を仰ぎ見る。男体山は中禅寺湖北岸の二荒山神社から登るのが一般的なようだ。中腹で林道歩きが挟まるが、それ以外はほぼ一直線の単調な登り。樹林帯を抜けるのは山頂が間近に迫ってから。晴れていれば、眼下に雄大に広がった中禅寺湖や戦場ヶ原の景観を目にして感動を覚えるという。男体山は何ヵ所も大規模な土砂崩れが起きていて山肌はボロボロ、悲惨な状態 だという。土砂崩れの筋は遠くからでも見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 116mm ISO280 ) 露出補正 なし
男体山の山肌;クリックすると大きな写真になります。
23.日光白根山 標高2,578m
赤沼車庫のバス停の前にある売店のかたに「ここから白根山は見えますか?」と尋ねてみた。親切に見える場所まで連れて行ってくれ、「あの山頂が3つに割れているのが白根山です。」と教えてくれた。白根山は草津にもあるため、区別するために日光白根山と呼ばれる。草津白根山(2,160m)より高い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
日光白根山 標高2,578m;クリックすると大きな写真になります。
24.日光金谷ホテル入り口
帰路、天然氷のかき氷を食べるために日光金谷ホテルに寄った。現存する日本最古の西洋式ホテルで120年を超えるホテルの建物は、平成17年11月に国の有形文化財として登録された。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 48mm ISO3200 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル入り口;クリックすると大きな写真になります。
25.日光金谷ホテル 玄関と本館
正面の建物が本館であり、1階は昭和11年建設、そして2階、3階は明治26年の建設だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/250秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 玄関と本館;クリックすると大きな写真になります。
26.日光金谷ホテル フロント
ここは玄関を入って右側にあるフロントだ。決して豪華ではなく、むしろ質素であるが格調を感じる。f14 には困ったものだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/15秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル フロント
27.日光金谷ホテル 別館
この建物は本館に向かって右側に立つ別館だ。昭和10年の建設であるが、見たときは一瞬、本館よりも古いのかなと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/15秒 18mm ISO2500 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 別館
28.日光金谷ホテル 別館の玄関
別館は木造、一部鉄筋コンクリート造りの3階建てで、その玄関の前には、「天王皇后ご宿泊記念」と彫られた石碑があった。玄関の扉の脇には、左右に尾長鳥のような彫刻がされていて、その下にも左右に獅子の彫刻があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 1/160秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 別館の玄関;クリックすると大きな写真になります。
29.日光金谷ホテルの庭園
別館の脇から、庭園に行くことができた。「どうぞご覧ください」と案内されたので踏み入ってみる。右側が別館である。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 250/秒 18mm ISO1000 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテルの庭園;クリックすると大きな写真になります。
30.日光金谷ホテル 庭園から見た別館
銅板葺きの屋根に風格を感じる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 250/秒 18mm ISO900 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 庭園から見た別館;クリックすると大きな写真になります。
31.日光金谷ホテル 庭園から見た本館
この2階、3階部分が明治26年の建設という。この右側に明治34年建設の新館が続く。友人のご主人が駐車場から車を回してきてくださった。午後3時40分出発、一路、横浜に向かう。どこで夕食にするか相談したが、途中はトイレ休憩だけにして、横浜まで行って夕食にしようということになった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f14 250/秒 18mm ISO720 ) 露出補正 なし
日光金谷ホテル 庭園から見た本館;クリックすると大きな写真になります。


 訪れた地点については、奥日光旅行地図を参照ください。

2011年8月21日

標高2,000mの美ヶ原 8月10日


 昆虫少年だった中学生のころ、一人で新宿から夜汽車に乗って、松本へ行き、そこから早朝のバスを美ヶ原の麓の石切場まで乗って、その石切場の桜清水小屋という山小屋で2泊泊めていただき、三城牧場から広小場、王ヶ鼻へ上ったことを思い出す。
 そのころから美ヶ原は蝶のメッカだった。オオイチモンジもいたし、ミヤマシロチョウもいた。三城ではクジャクチョウが、咲いている花をまっ黒にするほど群がっていたし、キべりタテハも沢山飛んでいた。
 当時はバスが三城まで行っていたと思う。いまはマイカーで標高2,000mの美ヶ原牧場まで上がることができる。この日は八島ヶ原湿原から30分くらいヴィーナスラインを登ったであろうか、12時半ごろに山本小屋の駐車場に入った。車の中で、持参したおにぎり、ゆで卵、グレープフルーツを食べて、美ヶ原の散策を始めた。王ヶ鼻まで歩きたいところだが、この日は塩くれ場までと決めた。午後2時半には帰路についたが、談合坂SAの先で八王子付近まで渋滞が続き、家に帰りついたのは夜8時になってしまった。

ノアザミで吸蜜するオオチャバネセセリ;クリックすると大きな写真になります 19.ノアザミで吸蜜するオオチャバネセセリ
山本小屋ふる里館の駐車場から歩き始めると、そのあたりはアザミが良く咲いていた。アザミに見える花は実はノアザミ、ノハラアザミ、タムラソウの3種類がある。八島ヶ原湿原では、この3種類が咲いていたが、ここはノアザミが多く、ノハラアザミも混じる。これはノアザミで、花にはオオチャバネセリが多くみられた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
オオチャバネセセリ翅表;クリックすると大きな写真になります 20.オオチャバネセセリ翅表
ほかにも空いている花があるのに、なぜ一つの花に3頭が集まるのだろうか。ピントを合わせた1頭が飛び上がった瞬間にシャッターが切れ、標本以外ではあまり見ることができない翅表が見られた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1600秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
美ヶ原高原ホテル山本小屋;クリックすると大きな写真になります 21.美ヶ原高原ホテル山本小屋
山本小屋ふる里館から10分ほど歩いたところに、美ヶ原高原ホテルがあった。美ヶ原高原は山本俊一という人により、高くて広くて美しいという3つの条件を兼ね備えた上に、3.000m級の山並みを48座数えられる、日本一の地理的環境に恵まれた美ケ原高原を、一人でも多くの人に見せたいと、開発された。以来80年、苦難の道を乗り越えて一日も山小屋を閉じることなく登山者を迎え、多くのファンの支援を得て、当初年間100人足らずであった登山者が、今や年間200万人のひとがお訪れる大衆的観光地となったという。
息子さんの山本峻秀さんは昭和20年10月、復員後、父、俊一氏の後を継いで美ケ原高原の開発と、父、俊一氏が1930年(昭和5年)に建てた山本小屋の経営にあたる。37年10月、この美ケ原高原ホテルが建設された。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 10.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
美ヶ原牧場;クリックすると大きな写真になります 22.美ヶ原牧場
標高2,000mの台地に牧場が広がる。この台地は100万年前の火山の噴出によってできたという。遊歩道の両側が牧場になっている。美ヶ原が本格的な牧場として利用が始まったのは、1909年(明治42年)だそうだ。この牛、どこが眼なのかわからない。後ろは蓼科の方角だと思う。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 21.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
ノアザミとウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 23.ノアザミとウラギンヒョウモン
ノアザミはすっと伸びた茎に一つの花を付ける。ウラギンヒョウモン、ギンボシヒョウモンが大好きな花である。後ろは美ヶ原高原ホテル山本小屋。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 +0.7段
美しの塔と王が頭;クリックすると大きな写真になります 24.美しの塔と王が頭
左側手前に見えるのが美しの塔で、1954年(昭和29年)に霧鐘塔(霧で視界が悪い時に登山者のために鳴らす鐘の塔)として建てられたという。現在の塔は1984年(昭和59年)に再建されたもので、高原のシンボルとなっている。遠くに見えるのが、王が頭の電波塔群である。長野県の放送局(NHK、SBC、NBS、TSB、abn、FM長野)の送信所のほか、NTT、国土交通省、長野県防災行政無線、などの中継所、中部電力のマイクロ波反射板などが建てられており、放送・通信の要衝となっているとなっているそうだ。電波塔群の左側には王が頭ホテルが建ち、美ヶ原山頂すなわち王が頭(2,034m)はその向こう側になる。(Wikipedia参照

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F8 1/1250秒 25mm ISO400 ) 露出補正 なし
フタスジチョウ;クリックすると大きな写真になります 25.フタスジチョウ
昭和45年ごろ、牧区が整備されるまで、この地籍の平らな石の上で牛馬に塩を与えていたということに由来する塩くれ場のあたりで、コミスジのように飛んできたフタスジチョウがハクサンフウロの止まり、吸蜜を始めた。フタスジチョウを写真に撮るのは初めてだが、残念ながらだいぶ擦れていた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
ウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 26.ウラギンヒョウモン
傷のない美しいウラギンヒョウモンがノアザミで吸蜜する。バックがきれいにボケた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
クジャクチョウ;クリックすると大きな写真になります 27.クジャクチョウ
塩くれ場に小屋があるが、その近くにクジャクチョウがいた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
キベリタテハ;クリックすると大きな写真になります 28.キベリタテハ
クジャクチョウがいたところに今度はキベリタテハがやってきた。開くとビロードのような栗色に金色の縁取りがされた美しい翅が見られるのだが、一瞬ちらっと開くものの、すぐ閉じてしまう。何枚か開いたタイミングで撮っては見たが、ピントが甘くなってしまった。翅の裏はご覧のように武骨で、口髭を生やした親父のようだ。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
馬;クリックすると大きな写真になります 29.馬
広い牧場を3頭の馬が早駆けをしていた。もうちょっと良いタイミングで撮れたら良かったと残念に思う。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/4000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
キアゲハ♀;クリックすると大きな写真になります 30.キアゲハ♀
キアゲハは高原に多い。大きくて黄色く、颯爽と飛ぶので見栄えがする。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 31.ギンボシヒョウモン
午後2時、そろそろ切り上げようと駐車場のほうへもどってきた。ノアザミが咲き、たくさんのウラギンヒョウモン、ギンボシヒョウモンが吸蜜している。これはギンボシヒョウモンで、左上に散策路と美ヶ原高原ホテルが見える。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
きれいなギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 32.きれいなギンボシヒョウモン
最後にやっと傷のない美しいギンボシヒョウモンが撮れた。ウラギンヒョウモンやギンボシヒョウモンばかり撮っていても仕方ないのだが、個体によって違いもあるし、撮り方を楽しむこともできる。次に来る時は、松本から武石峰を廻って、美ヶ原の反対側(西側)の入口である美ヶ原自然保護センターに車を置き、2034mの王が頭、2008mの王が鼻へ行ってみようと思う。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし


2009年9月 1日

信州 高ボッチと八島ヶ原湿原 その1

 8月25日 信州へ、高原の蝶を撮りに行った。国道20号線の岡谷、塩尻の間にある塩尻峠から9km登ったところにある「高ボッチ高原」は標高約1600mの高原である。「ボッチ」はアイヌ語で「巨大な高原」の意といわれ、また、この地の方言では、峰の最高所、凸型の地点をさすらしい。観光地としてはあまり開発されておらず、道は狭い。
 朝6時にマイカーで自宅を出発し、高ボッチの第一駐車場に着いたのが9時半を少しまわったところだった。8月中旬には観光草競馬が行われる。そのためか駐車場は広い。その後第二駐車場へ移動し、かすんでよく見えない北アルプス連峰を眺め、高ボッチの頂上まで行き、諏訪湖を眺めたりした。
 11時半には高ボッチを後にし、今日のもうひとつの目的地である。八島ヶ原湿原に向った。
ミドリヒョウモン 高原の蝶:クリックすると大きな写真になります 1.ミドリヒョウモン 高原の蝶
高ボッチの第一駐車場は草競馬場のすぐ近くにある。その第一駐車場に車を止めて、草競馬場へ行ってみた。フィールドにはマルハダケブキが沢山咲いていた。ジャノメチョウやヒョウモンが飛ぶ。マルバダケブキに来たミドリヒョウモンを青空を入れて撮った。まさしく高原の蝶の代表である。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 ISO80 ) 7.3mm広角端
ウラギンヒョウモン:クリックすると大きな写真になります 2.ウラギンヒョウモン
同じく、草競馬場でマルバダケブキで吸密するウラギンヒョウモン。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/4000秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
北アルプスの展望:クリックすると大きな写真になります 3.北アルプスの展望
第二駐車場は第一駐車場から500mほど先にある。そこからは松本市街を挟んで北アルプスを展望できる。残念ながら雲があって、ほんのわずかしか峰が見えない。

Nikon D300 NIKKOR 28mm-105mm
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1000秒 ISO400 ) 78mm 露出補正 -0.3段
  PLフィルター使用 アクティブD-ライティング標準
アカタテハ:クリックすると大きな写真になります 4.アカタテハ
車に乗って次の目的地へ向おうとして運転席に座ったところ、目の前のアザミにアカタテハが来ていた。D300で撮ろうとしたが、AFが作動しない。とっさにMFにしてみるという機転も働かず、仕方なく・・・ A640で撮ったところ、結果オーライだった。背景は北アルプスである。D300のAFが動かなかったのは、再度付け替えた Tokina 100mm macro レンズ側の設定がMFになってしまっていたためだった。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/1250秒 ISO80 ) 7.3mm広角端
八島ヶ原湿原:クリックすると大きな写真になります 5.八島ヶ原湿原
高ボッチから一旦国道20号線に戻り、下諏訪から国道142号線を和田峠に行き、無料になったヴィーナスラインを通って八島ヶ原湿原に着いた。時刻は12時半を少し過ぎていた。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/1250秒 ISO80 ) 8.5mm
ウラギンヒョウモン♂:クリックすると大きな写真になります 6.ウラギンヒョウモン♂
八島ヶ原湿原の周りを1時間半ほどで一周できる遊歩道がある。アザミの花でウラギンヒョウモンの♂が吸密していた。高ボッチで最後にAFが動かなくなったときに絞り優先から、プログラムオートに切り替えてみたりしたが、そのままになってしまっていた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
ミドリヒョウモン♀:クリックすると大きな写真になります 7.ミドリヒョウモン♀
アザミに良く似た花でタムラソウというのがあるが、これは葉に棘があるのでアザミのようだ。ミドリヒョウモンの♀の表翅は♂のオレンジ色に比べて緑がかった色をしている。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
キベリタテハとエルタテハ:クリックすると大きな写真になります 8.キベリタテハとエルタテハ
遊歩道沿いを歩いているとキベリタテハがゆっくりと横切り、その先を見ると樹液が出ている木があった。エルタテハもいる。しかし、遊歩道から外に出ることが出来ないので、4~5mほどの距離があるが止むを得ない。トリミングした。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 トリミング
キベリタテハ 2頭:クリックすると大きな写真になります 9.キベリタテハ 2頭
また、1頭キベリタテハが樹液にやってきた。開翅したところでシャッターを切った。翅表のビロードのような茶色を出すため、部分的に補正した。

Nikon D300 Tokina 100mm macro
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/160秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 トリミング Capture NXで部分補正