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2022年12月13日

金沢紀行 11月20日~22日 その5 金沢城公園① 11月21日

兼六園の桂坂口を出て、蓮池門通りを渡ると石川城への入り口である石川橋を渡る。石川橋の下はお堀通りが通っている。
 金沢城は江戸時代には加賀藩主前田氏の居城だった。
 1580年(天正8年)佐久間盛政により築城された。1592年築という天守の構造は不明。御三階櫓(望楼型3重4階 1603年築)も現存していない。廃城になったのは明治4年(1871年)だそうだ。
 石川門・三十間長屋・鶴丸倉庫は指定文化財で国の重要文化財である。城跡は金沢城跡として、国の史跡となっている。
 城址を含む一帯は金沢城公園として整備されている。金沢平野のほぼ中央を流れる犀川と浅野川とに挟まれた小立野台地の先端に築かれた、戦国時代から江戸時代にかけての梯郭式の平山城である(かつて「尾山」と呼ばれたのもこの地形にちなむ。台地先端を山の尾とみなした)。櫓や門に見られる、白漆喰の壁にせん瓦(東洋建築に用いられた煉瓦)を施した海鼠(なまこ)壁と屋根に白い鉛瓦が葺かれた外観、櫓1重目や塀に付けられた唐破風(破風は屋根の妻側の端の部分のこと)や入母屋破風の出窓は、金沢城の建築の特徴である。
 ということで、訪れたところは金沢城ではなく、国指定史跡 金沢城公園というのが正しい。菱櫓・橋詰門・橋詰門続櫓・五十間長屋・鼠多門・玉泉院丸庭園 が再建造物として存在する。金沢城公園は28.5haあり、兼六園の11.4haの倍以上の広さだ。
 というわけで、古くて新しい観光名所なのだ。江戸時代には、加賀藩主前田家の居城であり、明治時代から戦争までは帝国陸軍が、戦後は金沢大学が所有していたことから、市民がお城に入れるようになったのは2001年のことだそうだ。
 記述については石川県HPの金沢城公園サイトや、wikipediaなどを参照させていただいている。

000_221121699 X700 金沢 金沢城 橋爪門続櫓 Z50 Z18-140.jpg
金沢城再建造物 五十間長屋と橋詰門続櫓 2022年11月21日 石川県 金沢城公園

108_221121663 X800 金沢 金沢城 石川橋 Z50 Z18-140.jpg 108.石川門
石川橋を渡り石川門へ向かう。石川門は宝暦9年(1759年)の大火によって全焼したが、11代藩主 治脩の代に再建され、その後修理等を重ねて現在の姿になった。現在の石川門は、天明8年(1788年)に再建され、重要文化財に指定されている。金沢城の搦手(裏口)門で、高麗門の一の門、櫓門の二の門、続櫓と2層2階建ての石川櫓で構成された枡形門になっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なしり
109_221121665 X800 金沢 金沢城 石川橋 お堀通り Z50 Z18-140.jpg 109.石川橋を渡る
兼六園の桂坂口からお堀通りの上に架かるこの石川橋を渡って石川門口へ入る。今朝、百万石通りの広坂の交差点から兼六園の真弓坂口に入ってきたが、真弓坂口に行かず、左の広い道を行くとお堀通りになる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 60mm ISO180 ) 露出補正 なし
110_221121667 X800 金沢 金沢城 石川門 Z50 Z18-140.jpg 110.石川櫓
石川橋を渡ると、石川門の一の門(高麗門)を入る。一の門を入るといわゆる枡形虎口になっていて、右に90度曲がったところにもうひとつの門、二の門(櫓門)がある。続櫓と2層2階建ての石川櫓で構成された枡形門になっている。石川門は白門とも呼ばれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
111_221121671 X800 金沢 金沢城 石川門 Z50 Z18-140.jpg 111.石川門の二の門(櫓門)
高麗門を入って右に直角に曲がって二の門(櫓門)がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
112_221121673 X800 金沢 金沢城 石川門 Z50 Z18-140.jpg 112.一の門(高麗門)の扉
重厚な鉄扉である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO450 ) 露出補正 なし
113_221121674 X800 金沢 金沢城 三の丸広場 Z50 Z18-140.jpg 113.三の丸広場 松ともみじ
石川門を抜けると目の前の松ともみじの向こうに三の丸広場が広がっていた。その向こうに五十間長屋が見え、左側に橋爪門続櫓、右側には菱櫓が見える。さらにその右に河北門が見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
114_221121679 X800 〇金沢 金沢城 三の丸広場から五十間長屋 Z50 Z18-140.jpg 114.三の丸広場
芝生の三の丸広場が広がる。三ノ丸は石川門、河北門の内部の郭を指し、利家が入城した後、 重臣の居邸が建てられたが、その後、これらを城外へ移し、高知番所、 物頭番所が置かれた。正面に見える五十間長屋は平成13年7月に完成した、延べ床面積1894.23㎡の復元建物で、石川門や三十間長屋と同様、鉛瓦や海鼠塀が外観の特徴だそうだ。明治以降に建てられた木造城郭建築物としては全国再最大規模で、大径木の事前調達や土台石垣の解体、修築を含め、平成10年3月から実に3年4ヶ月をかけて造られた。五十間長屋の右側が菱櫓で、左側の櫓が橋爪門続櫓である。3層3階の菱櫓と橋爪門続櫓を2層2階の五十間長屋でつないでいる。五十間長屋は武器等の倉庫であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
115_221121680 X800 〇金沢 金沢城 橋爪門続櫓 Z50 Z18-140.jpg 115.橋爪門続櫓
橋爪門続櫓は二の丸大手の橋爪門枡形を見張る物見櫓であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 69mm ISO100 ) 露出補正 なし
116_221121695 X800 〇金沢 金沢城 菱櫓 Z50 Z18-140.jpg 116.菱櫓
菱櫓は大手と搦手を見張る物見櫓

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 31mm ISO110 ) 露出補正 なし
117_221121687 X800 〇金沢 金沢城 河北門前から五十間長屋 Z50 Z18-140.jpg 117.河北門の二の門
河北門は金沢城の実質的な正門であり、約130年ぶりに往時の姿で再建された。河北門は、金沢城の大手から入り、河北坂を上がったところに位置する三の丸の正面である。河北門は高麗門である一の門、櫓門であるニの門、枡形土堀及び続櫓の機能を持つニラミ櫓台(一の門の右脇に設置された二重櫓)により防御機能を持った構成となっている。写真は三の丸側から見た河北門のニの門である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
118_221121688 X800 〇金沢 金沢城 河北門前と湿生園 Z50 Z18-140.jpg 118.河北門の一の門と湿生園
河北門の一の門の外側と、湿生園を三の丸園地から眺められるよう展望台が造られていた。河北門の復元建物は、安永元年(1772年)に再建され、明治15年(1882年)ごろまで存続していた河北門の姿を多数の資料の調査と検証に基づいて再現された。この一の門の右側に見えるのがニラミ櫓である。外側に広がる湿生園は、江戸時代後期の古絵図や埋蔵文化財の発掘調査結果に基づき、護岸は往時の新丸南堀の外郭が再現されている。掘をイメージした親水空間には、ハナショウブやミズアオイ、ヒメスイレンなどの湿性植物が楽しめるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
119_221121689 X800 〇金沢 金沢城 河北門 Z50 Z18-140.jpg 119.河北門の一の門
石川門(重要文化財)と橋爪門と共に金沢城三御門と呼ばれているが、金沢城の建物の大半が焼失した宝暦の大火(1759年)の後、三御門の中で最初に安永元年(1772年)に再建された重要な門である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
120_221121702 X800 金沢 金沢城 橋爪門 Z50 Z18-140.jpg 120.橋爪門
三の丸広場の芝生のわきをまっすぐ西へ進み、橋爪門の一の門にでた。 橋爪門は、寛永8年(1631年)の大火後に整備された二の丸の正門である。高麗門形式の一の門、石垣と二重塀で囲われた「枡形」、櫓門形式の二の門からなる枡形門で、枡形は城内最大の規模を誇る。二の丸御殿へ至る最後の門として、通行に際しては三御門の内で最も厳しい制限がかけられ、また、二の門の床には二の丸御殿と同じ敷き方で戸室石が敷かれるなど格式の高い門だった。文化五年(1808年)の二の丸火災で焼失した後、文化六年(1809年)に再建された姿を復元している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.6 1/500秒 28mm ISO140 ) 露出補正 なし
121_221121703 X800 金沢 金沢城 橋爪門 Z50 Z18-140.jpg 121.橋爪門の二の門
橋詰橋を渡って、石垣と二重塀で囲われた枡形に入る。そして、その右側にこの櫓門形式の二の門がある。先は二の丸広場だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO220 ) 露出補正 なし
122_221121706 X800 金沢 金沢城 橋爪門敷石 Z50 Z18-140.jpg 122.橋爪門敷石
寛永8年(1631年)の大火を契機として、本丸にあった御殿は二の丸に移り、二の丸御殿が藩政の中心となった。二の丸の正面に当たる橋爪門は二の門床に御殿の玄関周りと同じく四半敷き(正方形の石を縁に対し45度になるよう斜めに敷いたもの)で戸室石が敷かれ格式の高い門であったことを示しているとの説明板があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO4500 ) 露出補正 なし
123_221121711 X800 〇金沢 金沢城 二の丸広場 Z50 Z18-140.jpg 123.二の丸御殿跡
橋詰門を抜けると、二の丸情報館があった。一休みしようと中に入る。復元整備中の二の丸広場を右(北)に見る。石川県のホームページによれば、現在、二の丸御殿の復元整備事業が行われている。二の丸御殿は江戸時代においても二度の火災による焼失・再建を経て姿を変えながら、幕末・維新期まで御殿としての役割を担い続けていた。廃藩後は軍隊の管轄に置かれ、兵舎として利用されたが、明治14 年(1881年)に失火により焼失し、威容は失われてしまったそうだ。石川県では、平成30年(2018年)より、専門の学識者による検討や各種調査等を行い、御殿の復元整備に向けた取り組みを進め、令和3年(2021年)3月に御殿の復元整備に向けた基本方針を策定した。令和3年度(2021年)からは、復元整備事業に着手し、基本方針に沿って調査や設計等の取り組みを進めている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
124_221121717 X800〇金沢 金沢城 極楽橋と三十間長屋Z50 Z18-140.jpg 124.極楽橋と三十間長屋
二の丸情報館を出て、さらに西へ進むと左手に極楽橋が架かり、三十間長屋が見えた。二の丸と本丸の拡張部である本丸附段の間の空堀に架かる極楽橋の名前は江戸時代から使われており、金沢御堂(金沢城の前身は加賀一向一揆の拠点、金沢御堂で、本丸跡付近にあった)に由来すると伝えられる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 36mm ISO100 ) 露出補正 なし
125_221121721 X800 〇金沢 金沢城 三十間長屋 Z50 Z18-140.jpg 125.三十間長屋 -1
極楽橋を通り過ぎたところから、北側から三十間長屋を見上げる。本丸附段にある2層2階の多聞櫓で、石川門と同様に重要文化財に指定されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 65mm ISO160 ) 露出補正 なし
126_221121725 X800 〇金沢 金沢城 三十間長屋 Z50 Z18-140.jpg 126.三十間長屋 -2
段を上がって東側から三十間長屋を見る。宝暦の大火(1759年)の後、長く再建されず、安政5年(1858年)に再建された。大火以前は食器などを収めていたが幕末の再建後は武器弾薬を納めたといわれている。現在の長さは26間半だそうだ。南面は入母屋造りだが、北面は土台の石組よりも外壁がさがっており、切妻造りである。金沢城にはこの他に全部で14の長屋があったと伝えられている。18mmでは全長を収められなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
127_221121730 X800 〇金沢 金沢城 三十間長屋 Z50 Z18-140.jpg 127.紅葉のグラデーション
紅葉するイロハモミジが枝先の方は紅くなり、もとの方は緑のまま残っていた。イロハモミジは、1本の木、1枝からも緑色に赤や黄色、オレンジなど、カラフルないろどりを楽しめる。三十間長屋を東へ、本丸園地の方へ歩いてみた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2022年12月10日

金沢紀行 11月20日~22日 その4 兼六園② 11月21日

兼六園については、そのホームページをはじめいろいろな資料がネット上にあるが、記憶に残すために整理してみる。
 国の特別名勝に指定されている兼六園は江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきた。金沢市の中心部に位置し、四季折々の美しさを楽しめる庭園として、多くの県民や世界各国の観光客に親しまれている。広さは約11.7haある。
 兼六園は17世紀中期、加賀藩によって金沢城の外郭に造営された「大名庭園」を起源とし、江戸時代を代表する池泉回遊式庭園である。廻遊式とは、寺の方丈や御殿の書院から見て楽しむ座観式の庭園ではなく、土地の広さを最大に活かして、庭のなかに大きな池を穿ち、築山を築き、御亭(おちん)や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる庭園である。1676年(延宝4年)、加賀藩5代藩主の前田綱紀が、金沢城に面する傾斜地にあった藩の御作事所を城内に移し、その跡地に自らの別荘である「蓮池御殿(れんちごてん)」を建ててその周りを庭園化したのが兼六園の始まりである。その後、何代もの加賀藩主により、長い年月をかけて形づくられてきた兼六園だが、作庭における基本的な思想は一貫していた。
 最初の作庭者、5代藩主 綱紀は、瓢池に蓬莱・方丈・瀛州(えいしゅう)の三神仙島(不老不死の仙人の住む島)を築いた。また、13代藩主 斉泰(なりやす)も、霞ヶ池に蓬莱島を浮かばせている。1759年(宝暦9年)の金沢大火で蓮池庭も一部消失、荒廃したが、11代藩主 治脩(はるなが)は復興に取り組み、1774年(安永3年)今の夕顔亭や翠滝を築造している。1822年(文政5年)、12代藩主 斉広(なりなが)の、その庭に辰巳用水を取り入れて曲水をつくり、各種の石橋を架けた豪壮な隠居所「竹沢御殿」が完成している。「竹沢御殿」完成後わずか二年で斉広は死去したが、13代藩主 斉泰は霞ヶ池を掘り広げ、曲水の新たな取入れも行い以前からあった蓮池庭と調和するよう策定した。「竹沢御殿」とはかつて千歳台一帯(今の明治紀念の標のあたり)にあった広大な屋敷である。現在は取り壊されてな無いが、そもそも「兼六園」という名前は「竹沢御殿」の庭園に付けられた名前である。
 廃藩後、1874年(明治7年)一般開放された。そして、1985年(昭和60年)に国の特別名勝となった。
 兼六園は岡山市の後楽園と水戸市の偕楽園と並んで日本三名園のひとつに数えられる。2009年3月16日発売の「ミシュラン観光ガイド」では、最高評価の3つ星に選ばれている。園名は、松平定信が「洛陽名園記」を引用し、宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の6つの景観を兼ね備えていることから命名した。四季それぞれに趣が深く、季節ごとにさまざまな表情を見せるが、特に雪に備えて行われる雪吊りは冬の風物詩となっている。県内でも随一の桜・梅・紅葉の名所でもあり、日本さくら名所100選にも選ばれている。

000_221121572 X700 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg
兼六園 山崎山のもみじ 2022年11月21日 金沢市 兼六園

091_221121568 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 91.紅葉の山崎山 -1
上坂口料金所の女性に「山崎山のもみじがきれいですよ」と教えられて、山崎山に向かう。曲水に沿って左(南)に折れる。日の当たるもみじが輝いて見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO1400 ) 露出補正 なし
092_221121570 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 92.紅葉の山崎山 -2
地に落ちたもみじの葉も彩を添える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO900 ) 露出補正 なし
093_221121574 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 93.紅葉の山崎山 -3
地面にはびっしりと落ち葉が敷き詰められている。赤から橙まで微妙にグラデーションがある葉の重なりが美しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO1100 ) 露出補正 なし
094_221121581 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 トチノキ Z50 Z18-140.jpg 94.紅葉の山崎山 -4
曲水に紅葉が映りこむ。手前に見える大きな葉は、トチノキの落ち葉だ。トチノキは水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育つという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO1000 ) 露出補正 なし
095_221121589 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 95.紅葉の山崎山 -5
この落ち葉の量からすると、少し見に来るのが遅かったかもしれないが、落葉と併せて楽しめた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO140 ) 露出補正 なし
096_221121590 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 イロハモミジ Z50 Z18-140.jpg 96.紅葉の山崎山 -6
まだまだ十分きれいだが、瑞々しさがなくなり始めていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 58mm ISO250 ) 露出補正 なし
097_221121602 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 97.紅葉の山崎山 -7
山崎山は、第2代藩主 利常(としつね)の時代に、金沢城の防御として作られた総構え(お城の外周を石垣や土などで囲むこと)の跡と言われている。山崎山の高さは約9m、ここはその山頂で、茅葺屋根のベンチがある休憩場所になっている。山崎山の登り口には松尾芭蕉の句碑があった。1689年(元禄2年)、「奥の細道」の旅の途中で金沢に立ち寄り、夏の暑い時期に、「あかあかと日は難面(つれなく)も秋の風」と俳句を詠んでいる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
098_221121607 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 98.紅葉の山崎山 -8
この山崎山はカエデ、トチノキなど落葉広葉樹が多く植えられており、秋になると赤や黄に美しく色づくので「紅葉山」とも呼ばれる。西側の山腹には白川御影石でつくられた五重の塔(御室の塔)があり、また、山麓の岩間から流れ出る水は、約570mの曲水となって霞ヶ池に注ぐ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 70mm ISO220 ) 露出補正 なし
099_221121610 X800 金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 99.紅葉の山崎山 -9 茅葺屋根の休憩所
徽軫灯籠の観光客の多さに比べると、こんなに紅葉がきれいなのにここは人は少なかった。私たちも上坂口の入園口の女性に教えられなかったら回ってこなかったかもしれない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO280 ) 露出補正 なし
100_221121616 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 100.紅葉の山崎山 -9
  イロハモミジの見事な紅葉。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 88mm ISO1000 ) 露出補正 なし
101_221121621 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 101.紅葉の山崎山 -10
紅葉して散った後も落ち葉となって、地面を美しく彩る。山麓の岩間から流れ出る水は、約570mの曲水となって霞ヶ池に注いでいる。山崎山を下りると沈砂池というところがある。辰巳用水から流れてきた水が、沈砂池に溜められ、山崎山の下を通って園内へ流れ出て霞ヶ池に注いでいる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 80mm ISO1250 ) 露出補正 なし
102_221121625 X800 金沢 いしかわ生活工芸ミュージアム Z50 Z18-140.jpg 102.「いしかわ生活工芸ミュージアム」
兼六園の7つの入り口の一つである小立野口からの道に出た。その前に「いしかわ生活工芸ミュージアム」があった。そこは石川県が誇る、加賀友禅、九谷焼、山中漆器、輪島塗など、石川県内の伝統的工芸品全36品目をすべて展示する唯一の施設だそうだ。チョウ好きの私は、松井紀明さんという方の昆虫の工芸品が目についた。その中にはオオイチモンジという作品もあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO1000 ) 露出補正 なし
103_221121633 X800 〇金沢 兼六園 花見橋 Z50 Z18-140.jpg 103.花見橋付近
徽軫灯籠の方へと戻る道に入る。ここのモミジも見事だ。結婚式を挙げたカップルだろうか、若い男女が和傘を差して歩いている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO220 ) 露出補正 なし
104_221121636 X800 〇金沢 兼六園 花見橋 Z50 Z18-140.jpg 104.花見橋 -1
擬宝珠の欄干がある木橋・花見橋が見えてきた。橋から見る花の眺めがすばらしいことから、この名前がついているという。花の季節になると、緩やかに流れる曲水に沿って、春は桜、カキツバタ、サツキ、ツツジなどが咲き誇り、多くの人を魅了する。夏の緑陰、冬の雪景も見逃せないところだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO220 ) 露出補正 なし
105_221121641 X800 金沢 兼六園 花見橋 Z50 Z18-140.jpg 105.花見橋 -2
先にもひがし茶屋街のところで記したが、金沢には着物のレンタルやさんが沢山あり、「カップル着物プラン」なるものもあるようだ。カップルで着物を着て、ひがし茶屋街や兼六園にロケしプロのカメラマンが付いて写真を撮る。料金はいろいろあるのだろうが、3万円前後というところだろうか。この日会った和装のカップルは一組や二組ではない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 77mm ISO1400 ) 露出補正 なし
106_221121644 X800 金沢 兼六園 根上松 Z50 Z18-140.jpg 106.根上松
大小40数本もの根が地上2mにまでせり上がっている「根上松」。この松は、13代藩主 斉泰(なりやす)が土を盛り上げて若松を植え、根を深く土で覆い、成長後に土をのぞいて根をあらわにしたものだと伝えられている。自然任せではなく、造園技術によって年月と手間をかけて珍しい姿を作り上げてきたようだ。雪から木を守るための「雪吊り」が施された秋・冬の姿は趣深いといわれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO110 ) 露出補正 なし
107_221121656 X800 〇金沢 兼六園 アオサギ Z50 Z18-140.jpg 107.徽軫灯籠とアオサギ
午前10時を少し過ぎたころ徽軫灯籠のところまで戻ってきた。観光客の数は増えている。ふと、徽軫灯籠を見ると、その傘の上に何やら鶴のような大きな鳥が止まっている。私は一瞬、観光客の誰かが写真撮影用に置物を置いたのかと思った。だがよく見ると紛れもないアオサギだった。すぐ飛び立ってしまうと思って、その場でシャッターを切った。もう少し左に移動してみたのだが人が被ってしまう。観光客が大勢いるのにしばらくじっと動かず止まっていた。調べてみるとアオサギには、写真のようにお日様に向かって羽を広げて、日光浴をする習性があるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO250 ) 露出補正 なし

2022年11月28日

金沢紀行 11月20日~22日 その1 長町武家屋敷跡 11月20日

金沢には何回か行く機会があったが、ゆっくりと観光したことがない。今回は紅葉を見に行こうと某旅行社にホテルと新幹線がセットになったプランを申し込んだ。
 11月20日、東京駅 9:20発 の「かがやき507号」で金沢に向かった。11:53 金沢着 荷物を預けて、まず、比較的駅に近いところへ行ってみようとコインロッカーを探したが、すべて使用されていて空きがない。この日は日曜日で、この日に帰る人が荷物を預けて列車の時間まで街を歩こうとするのだろう。仕方なく、タクシーでまずホテルまで行くことにした。片町というところにできた新しいホテルらしい。午後1時半だったが、チェックインができた。予約したのはその前だったが、全国旅行支援の対象になり、フロントで、12,000円分の買い物券と、近江町市場での食事券を手渡された。旅行社からはあとで、全国旅行支援の割引分も返金される。 部屋に荷物を置いて、一休みして、昼食がてら外に出てホテルの近くの長町武家屋敷跡を歩いてみることにした。
 記述については、「現地ガイドが配信する金沢観光メニュー」、「金沢旅物語」、wikipedia、およびそれぞれのホームページなどを参照させていただいた。

000_221120053 X700 〇金沢旅行 長町武家屋敷 シダレモミジ G7X.jpg
武家屋敷の庭とタムケモミジ 2022年11月20日 金沢市 長町武家屋敷跡

001_221120001 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 1.東京駅 新幹線乗車風景
東京駅 9:20発 の「かがやき507号」に乗車する人の列ができている。全車指定席である。列車が到着し、社内の準備ができるとドアが開き客が乗車するが、ドアーが開いて発車するまでは5分もない。直前まで長野行きの列車が止まっていた。北陸新幹線は2015年には長野 - 金沢間が開業し、E7系が東京 - 金沢間を結んでいる。私たちが乗るのは金沢行きだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒 28mm ISO250 ) 露出補正 なし
002_221120009 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 2.隣のホーム 東北新幹線と秋田新幹線
私たちが乗車する列車が入線するまでの間、ちょっと時間があったので、隣のホームに止まっていた東北新幹線と秋田新幹線の連結部分を見に行った。秋田新幹線は盛岡で東北新幹線と別れるが、盛岡 - 秋田間の田沢湖線と奥羽本線を新幹線車両が直通できるように改良し、1997年に開業した。2014年には全ての車両がE6系に置き換えられた。東北新幹線の車両は2011年に登場したE5系で「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」に用いられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 23mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_221120022 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 3.右手に日本海
「かがやき」は長野に停車したあと、次の停車駅は富山である。長野を出た北陸新幹線は糸魚川で日本海に突き当たる。しばらく右手には日本海が眺められた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
004_221120025 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 4.左手には山々
進行方向左手には、雪のある山々が見られた。方向は妙高山の方角だろうか。晴れていればもっと奥の山々が見えると思うのだが。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
005_221120030 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 5.金沢駅 鼓門
11時53分に金沢駅に着いた。新幹線のホームから下に降りるとコンコースの向こうに、よくテレビなどで見る鼓門が見えた。小雨が降っているが外に出る。観光客が金沢駅に降りてまずカメラを取り出すという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_221120036 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 6.鼓門と「もてなしドーム」
鼓門に近づいて撮るとその後ろに大きなドームが見えた。鼓門はもちろん日本の代表的伝統芸能である「能」に使用される「鼓」をイメージしている。金沢は古くから「能」が盛んな土地だそうだ。そして、駅前広場を覆う透明なドームは巨大な雨傘をイメージして作られた。石川県は全国で最も年間降雨日の多い県だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
007_221120038 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 7.「もてなしドーム」
鼓門の内側の駅前広場に入ると、そこは「もてなしドーム」でカバーされている。今も雨が降っているが、ここでは傘はいらない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 +1段
008_221120042 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 8.小雨の降る長町武家屋敷跡
いったんタクシーで片町というところにあるホテルに入った。昼過ぎだったがチェックインができたので、部屋に荷物を置いてホテルを出る。ホテルのフロントで教えてもらった店で簡単に食事を済ませ、そこからなら歩いて行ける長町武家屋敷跡へ行くことにする。食事をしたお店の方にその入り口を教えてもらった。石畳が雨に濡れて風情がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO640 ) 露出補正 なし
009_221120047 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 9.長町武家屋敷跡の街並み -1
長町武家屋敷跡は昭和の頃から江戸時代の景観が残る街並みとして、金沢の観光名所の一つになっている。加賀藩では、武士のすべてが城下に居住したので広大な武家屋敷には土塀が長く連なっていたという。その土塀越しに紅葉した庭木が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO800 ) 露出補正 なし
010_221120059 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 10.長町武家屋敷跡の街並み -2
この界隈は藩政時代の面影を残し、住民の静かな日常生活が営まれている。路上駐車や、家の中をのぞき込んだり、大声での会話をご遠慮いただき環境の美化にご協力くださいと書かれた長町武家屋敷界隈を愛する会・金沢市・金沢市観光協会の立て札があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO800 ) 露出補正 なし
011_221120063 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 11.長町武家屋敷跡の街並み -3
特徴のある土塀が続く道を歩く。雨だからだろうか観光客は少ない。この先を左に入っていく。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
012_221120066 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 12.長町武家屋敷跡の街並み -4
ところが観光バスでも着いたのだろうか大勢の観光客の皆さんが現れた。この辺りに、創業文政5年九谷焼窯元といった店もあり、その家宝として当時から店先に置かれれていたという石灯籠があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
013_221120071 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 13.長町武家屋敷跡の街並み -5
確かに実際に住まわれている住宅を思わせるお宅がある。土壁面を雨から守るため、土塀の上部には板壁(屋根)が架けられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO500 ) 露出補正 なし
014_221120078 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 14.長町武家屋敷跡の街並み -6 春日山窯木米庵
九谷焼窯元の店の近くに、2017年8月にオープンした春日山窯木米庵というところがあり、その庭を見ることができた。ドウダンツツジが紅葉している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO640 ) 露出補正 なし
015_221120079 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 ドウダンツツジ G7X.jpg 15.長町武家屋敷跡の街並み -7 春日山窯木米庵
このあたりの武家屋敷に見られる典型的な庭園のように思える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1000 ) 露出補正 なし
016_221120084 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 16.長町二の橋
香林坊の裏手の商店や飲食店が並ぶせせらぎ通りから、長町武家屋敷通りを歩いて、長町観光の中心といわれる長町二の橋に出た。大野庄用水が流れる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1000 ) 露出補正 なし
017_221120085 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 17.大野庄用水 -1
長町のもう一つの散策ルートして、大野庄用水がある。前田利家が金沢城を築城した際には、大野庄用水を利用して材木を運んだと伝えられている。400年以上も流れ続けている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO200 ) 露出補正 なし
018_221120086 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 エノキ G7X.jpg 18.大野庄用水 -2
前田利家の二男で前田利政を家祖とする加賀藩重臣である前田土佐守記念館の方角を眺める。長町一の橋へ土塀は続く。エノキが紅葉していた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO500 ) 露出補正 なし
019_221120089 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 19.大野庄用水 -3
大野庄用水には長町一の橋から長町八の橋まで8本の橋が架かっている。ここは長町三の橋付近から長町二の橋を眺める。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
020_221120090 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 20.大野庄用水 -4
19の写真を撮ったところから、少しカメラを右に振って撮った。雪吊りが施された松が見える。個人のお宅だろうか?

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
021_221120091 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 21.大野庄用水 -5
四の橋の上から、三の橋、二の橋を眺める。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO250 ) 露出補正 なし
022_221120095 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 22.大野庄用水 -6
私邸に植えられた柿の木の細長くて先がとがっている実を撮った。渋そうな柿だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 ) 露出補正 なし
023_221120128 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 23.武家屋敷跡 野村家 -1
加賀藩時代の上流・中流階級藩士の侍屋敷が軒を連ねているが、三の橋の傍に一般公開されている武家屋敷跡「加賀藩千二百石野村家」という屋敷があった。入館料を支払い入ってみる。天正11年(1583年)、前田利家が金沢城に入城した際、直臣として従った野村伝兵衛信貞家は、禄高千石、千二百石と累進し、十一代にわたって御馬廻組組頭、各奉行職を歴任した。武家制度の解体により、野村家も幾たびか住人を変えたが、土塀、古木、曲水の一部を残し、北前船の豪商・久保彦兵衛が天保14年(1843年)に建てた「上段の間」などを移築している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
024_221120100 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 24.武家屋敷跡 野村家 -2
ここは「謁見の間」に続く座敷、「控えの間」。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
025_221120104 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 25.武家屋敷跡 野村家 -3 「上段の間」
「謁見の間」から「上段の間」を見たところ。座敷の前の説明版には、長々とこの「上段の間」が、その総桧づくりの格天井、狩野派の最高峰である絵師による襖絵などがいかにお金がかかった立派なつくりであるかが説明されている。だが、これは野村家オリジナルのものではないという。元々は加賀藩の支藩である大聖寺藩にあったもので、そこの藩主謁見用に作られたものだという。それが明治になってここに移築されてきたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/400秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
026_221120108 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 26.武家屋敷跡 野村家 -4 庭園
大野庄用水が庭に引き込まれている。石灯籠には雪から守るための菰(こも)が巻かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
027_221120123 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 27.武家屋敷跡 野村家 -5 庭園
この庭園は確かに美しい。金沢旅物語というサイトには、「2009年発行の外国人観光客向けガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として紹介。米国庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキングでも3位に選ばれている」と書かれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 なし
028_221120129 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 ヤマボウシ G7X.jpg 28.大野庄用水 -7
土壁面を雨から守るため、上部に屋根が架けられた特徴のある土塀の断面の形がわかる。紅葉しているのは初夏に白い花を咲かせるヤマボウシのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
029_221120130 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 29.長屋門
江戸時代に武家屋敷に見られる門形式の一つで、仲間や小者などの武家奉公人が住み込んだ長屋や厩が門と一体となったものだそうだ。この門は加賀藩直臣、禄高三百石の天野家のものであった。現在市内に残っている長屋門は極めて少なく貴重である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
030_221120146 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 30.高田家跡 -1 庭園
長町四の橋には旧加賀藩士高田家跡がある。加賀藩に仕えた中級武士高田家の武家屋敷跡で現在は藩政時代の長屋門を修復して一般公開している。敷地内には大きな池を中心に配し、周囲をめぐりながら美しい景観を鑑賞できる。江戸時代の代表的な庭園造りである池泉回遊式庭園が広がっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
031_221120144 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 ニオイトサミズキ G7X.jpg 31.高田家跡 -2 庭園
今日一日、いろいろな木々が紅葉しているのを見た。PictureThis で検索したところ、これはニオイトサミズキと返ってきた。シナミズキとも言うらしい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO640 ) 露出補正 なし
032_221120150 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 32.外国人観光客
ここは武家屋敷通りと大野庄用水が交差する二の橋近く。小旗を高く掲げたガイドさんに案内され、外国人観光客のグループも多く見られた。午後3時になった。せせらぎ通り迄戻り表通りに出てタクシーに乗り、ひがし茶屋街に行く。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし