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2023年4月20日

小石川植物園 春のチョウ① 2023年4月4日  文京区白山 東京大学大学院理学系研究所附属植物園

昨年は迂闊にも月曜日の休園日に行ってしまい、入園できなかった。先月30日に舞岡公園で、ツマキチョウが比較的多く発生しているのを確認していたので、小石川植物園には例年より1週間ほど早めに来てみた。
 入園早々、アマナの白い花が咲き、ツツジも満開に近い状況なのを目にし、例年より春が早く来たと実感した。
 この日はツマキチョウの良い写真を撮るのが目的だったので、さっそく、菜の花や、ショカツサイの咲くところへ行く。先客が2組おられた。「お邪魔します」と、まず菜の花に舞う白いチョウを眺める。「♀が産卵してますよ」と教えてくださった。♀が止まっているところはさっそく撮影できたのだが、♂の個体数は少ないし、しかも撮影チャンスを与えてくれない。この日はとうとう♂の写真を撮ることができなかった。
 ベニシジミ、キアゲハ、ツマグロヒョウモンが翔んでいたが、いずれも羽化したばかりのようなきれいな個体だった。
 サクラの開花に代表されるが、今年の春の訪れは早かった。

000_230404123 X700 〇小石川植物園 ショカツサイ Z50 Z18-140 - コピー.jpg
ショカツサイの花で吸蜜するツマキチョウ♀ 2023年4月4日
  文京区白山 東京大学大学院理学系研究所附属植物園

001_230404004 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 1.ツツジとメタセコイヤ林
いつものように入園して左へ、日本庭園の方へ歩き始める。ツツジが咲き、背の高いメタセコイヤがまっすぐ青空を指していた。パンフレットには「三木茂が化石に基づき1941年(昭和16年)に発表、後に中国で生きている株が発見された。」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 12mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_230404122 X900 小石川植物園 オオアマナ Z50 Z18-140 - コピー.jpg 2.オオアマナ(大甘菜)
白い花が群落となって、地表に近いところ一面に咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
003_230404007t X900 〇小石川植物園 RX10M4.jpg 3.ベニシジミ
春に出てくるベニシジミはオレンジ色が鮮やかである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
004_230404012t X900 〇小石川植物園 RX10M4.jpg 4.ツマキチョウ♀ -1
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)で吸蜜。ツマキチョウは小さな花で吸蜜することが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 195mm ISO200 ) 露出補正 なし
005_230404022t X900 〇小石川植物園 RX10M4.jpg 5.ツマキチョウ♀ -2
4.の写真と同じ個体。トリミングして、シャープを調整した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 193mm ISO250 ) 露出補正 なし
006_230404036 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 6.ツマキチョウ♀ -3
ショカツサイ(諸葛菜)で吸蜜。オオアラセイトウ(大紫羅欄花)というのが正式名称なのかもしれない。このショカツサイはツマキチョウの食草の一つでアブラナ科の植物である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
007_230404039t X900 〇小石川植物園 RX10M4.jpg 7.ツマキチョウ♀ -4
同じ個体。広角端で接近して撮影した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_230404044 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 8.ウラギンシジミ♀
越冬したウラギンシジミが勢いよく翔んで来た。この時期に見る本種はほとんが♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1250秒 120mm ISO800 ) 露出補正 なし
009_230404051 X900 ○小石川植物園 ハナズオウ マメ科 RX10M4.jpg 9.ハナズオウ(花蘇芳)
高さ3mくらいの木に花をいっぱい付けていた。マメ科の植物というが花を見るとなるほどと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1250秒 54mm ISO250 ) 露出補正 なし
010_230404130 X900 〇小石川植物園 Z50 Z18-140 - コピー.jpg 10.ハナズオウとオオリキュウバイ
ハナズオウの隣に同じくらいの高さの白い花の木があった。オオリキュウバイという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_230404132 X900 ◎小石川植物園 Z50 Z18-140 - コピー.jpg 11.オオリキュウバイ(大利休梅)
中国原産の落葉植物でバラ科だそうだ。花の同定のためには、花だけではなく、葉と枝、木全体の画像を撮っておくべきなのは理解しているのだが、現場では怠りがちである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/1000秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_230404136 X900 ◎小石川植物園 Z50 Z18-140 - コピー.jpg 12.キリシマツ ツジ(霧島躑躅)
日本庭園には満開のツツジがあった。これはキリシマツツジだと思うが、ちょっと自信がない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 43mm ISO160 ) 露出補正 なし
013_230404064 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 13.キアゲハ♀ -1
日本庭園を旧東京医学館本校の方へ歩いていくと、キアゲハが翔んできた。カラスノエンドウに産卵を試みているように見える。しかし、キアゲハの食草はセリ科の植物なのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1250秒 84mm ISO400 ) 露出補正 なし
014_230404069t X900 ○小石川植物園 RX10M4.jpg 14.キアゲハ♀ -2
きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1250秒 102mm ISO250 ) 露出補正 なし
015_230404140 X900 ◎小石川植物園 Z50 Z18-140.jpg 15.キアゲハ♀ -3
どう見ても産卵しようとしている姿勢である。傍にセリ科の植物があったのだろうか。もっとしっかり確認してくればよかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
016_230404144 X900 〇小石川植物園 Z50 Z18-140.jpg 16.キアゲハ♀ -4
翔び去る際に翅を広げて見せてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
017_230404077 X900 ○小石川植物園 RX10M4.jpg 17.旧東京医学校本館の屋根
この旧東京医学校本館の建物は昭和45年に重要文化財に指定されている。現在は臨時休館中だった。旧東京医学校本館(現東京大学総合研究博物館小石川分館)は、東京大学の前身にあたる東京医学校時代の建物である。この建物の創建までの経緯は、安政5年(1858年)の神田お玉が池種痘所創設以来、幾たびかの変遷を経て、明治7年5月に東京医学校となり、同年11月に本郷旧加賀藩邸への移転を決定、明治8年に着工、翌9年に一応の完成をしたという。明治44年、屋上の時計台を撤去するなど、規模を縮少して移築、さらに昭和44年現在地に移築されたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.5 1/1250秒 30mm ISO200 ) 露出補正 なし

2021年4月13日

小石川植物園 ツマキチョウを撮りに(1)  4月9日

ツマキチョウは春に現れる可愛いチョウだ。横浜市でも郊外に行くと生息しているのだが、舞岡公園あたりでも個体数は少ない。ツマキチョウの写真を撮るなら小石川植物園である。コロナ禍で休園を心配したが、20名以上の団体受付が中止されているが、個人は入園できるようである。
 いつもの通り、京浜急行と都営地下鉄浅草線と三田線を乗り継いで白山へ行く。国指定名勝及び史跡 東京大学大学院理学系研究科附属施設 小石川植物園に着いたのは、午前11時だった。受付で園内案内図をいただく。
 サクラはほとんど終わっていたが、ツツジやフジが咲き、緑の若葉がさわやかだった。気温はそれほど上がらなかったが、日が差すと暖かく、チョウも元気に飛ぶ。経時的に3回に分けて、コンテンツを見ていただくことにする。
 日本庭園のほうに歩いて行くとさっそく、クロアゲハやアゲハがツツジの植栽に絡んでいた。

1.小石川植物園 正門
都営地下鉄の白山駅から歩いて10分ほど、小石川植物園の塀が右手に現れる。突き当りを右に曲がって右側が、その正門になる。入園料500円を支払って中に入る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
001_210409392 X800 正門 小石川植物園 RX10M4.jpg
2.クロアゲハ♂
正門を入って、一番左側(南側)の道を西へ歩く。さっそく、いくつかのツツジが植えられたところで、クロアゲハ、カラスアゲハ、アゲハが飛んでいた。今年はツツジの花が咲くのも早いようだし、チョウの発生は早いと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 183mm ISO500 ) 露出補正 なし
002_210409001 X800 クロアゲハ 小石川植物園 RX10M4.jpg
3.オオアマナ(大甘菜)の群落
  英名をベツレヘムの星というらしいが、確かに星のような形をした花だ。地面一杯に咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_210409002 X800 オオアマナ 小石川植物園 RX10M4.jpg
4.ハンノウツツジ(飯能躑躅) 乙女桂
  サツキのような赤い小さな花が咲いていた。ハンノウツツジ 乙女桂 と記された品種札があった。ヤマツツジとサツキの自然交配種と言われ、1915年に埼玉県の天覧山で発見されたそうだ。ヤマツツジと比べると花期が遅く、サツキと異なり冬になると落葉するなどの特徴があるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_210409005 X800 ハンノウツツジ 乙女桂 小石川植物園 RX10M4.jpg
5.センエオオムラサキ(千重大紫)
品種が書かれた札を探せなかったので、帰宅してネットで調べて見た。どうやらセンエオオムラサキらしい。八重咲きのツツジというのは見たことがなかった。  

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_210409007 X800 センエオオムラサキ 小石川植物園 RX10M4.jpg
6.ショカツサイ(諸葛菜)
別名をムラサキハナナ、オオアラセイトウ、ハナダイコンという。アブラナ科の植物であり、ツマキチョウの食草でもある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
006_210409010 X800 ショカツサイ 小石川植物園 RX10M4.jpg
7.クロアゲハ♂
ツツジの花に絡んでいたクロアゲハの♂が、スッーと下りてきてタンポポに止まった。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO160 ) 露出補正 なし
007_210409013 X800 小石川植物園 RX10M4.jpg
8.セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)に来たツマキチョウ♂
時刻は11時半を過ぎたところ。この日初めてのツマキチョウである。すぐに飛び立ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 73mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_210409014 X800 セリバヒエンソウ 小石川植物園 RX10M4.jpg
9.ツマキチョウ♀ 羽化不全 -1
次に現れたのが、なんとも痛々しい♀だった。鱗粉が落ちているように見えるが、これは擦れて鱗粉が落ちたのではなく、羽化不全があったのだろうと思う。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
009_210409024 X800 〇羽化不全 小石川植物園 RX10M4.jpg
10.ツマキチョウ♀ 羽化不全 -2
同じ個体だが、左の翅は何か不自然に鱗粉が落ちている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
010_210409028 X800 ◎羽化不全 小石川植物園 RX10M4.jpg
11.ツマキチョウ♀ 羽化不全 -3
同じく右側の翅も、前翅、後翅にわたり、同じように鱗粉が欠落していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_210409030 X800 ◎羽化不全 小石川植物園 RX10M4.jpg
12.菜の花で吸蜜するツマキチョウ♀
この個体は正常な♀だ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_210409033 X800 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg
13.オドリコソウ(踊子草)
名前の由来は、花が輪生したようすが、笠をかぶって踊る踊子に似ていることによる。ヒメオドリコソウは良く見るが、オドリコソウを見ることは少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_210409043 X800 オドリコソウ 小石川植物園 RX10M4.jpg
14.ツマキチョウ 交尾 -1
アブラナが咲く傍でじっとして動かないツマキチョウがいた。よく見ると交尾中だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO160 ) 露出補正 なし
014_210409058 X800 〇交尾 小石川植物園 RX10M4.jpg
15.ツマキチョウ 交尾 -2
近寄って広角側で撮った。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_210409084 X800 ◎交尾 小石川植物園 RX10M4.jpg
16.ツマキチョウ 交尾 -3
ササの葉をあいだに置いて、左が♂で右が♀だ。どうやら♀の方は、さっき見た羽化不全の個体のようだ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
016_210409088 X800 ◎交尾 小石川植物園 RX10M4.jpg
17.ツマキチョウ♂
この日、ツマキチョウは♂も♀も見られる。心配していた発現時期は丁度良いタイミングだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
017_210409094 X800 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg
18.サトザクラ(里桜) -1
日本庭園の方へ歩いて行くと、サトザクラ 晩都 の札が掛かった八重桜が咲いていた。Wikipediaによると、サトザクラ(里桜)は、広義ではバラ科サクラ属のサクラの栽培品種の総称で、狭義ではオオシマザクラを基に誕生した栽培品種の品種群のことで、八重咲きのヤエザクラの栽培品種の多くがオオシマザクラを基に開発された狭義のサトザクラ群だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO320 ) 露出補正 なし
018_210409104 X800 サトザクラ 晩都 小石川植物園 RX10M4.jpg
19.サトザクラ(里桜) -2
傍に「司枝垂」という札が掛けられた木があったが、それは梅の品種で、この花はサトザクラのようだ。  晩都(オソミヤコ) かどうかは分からない。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
019_210409108 X800 小石川植物園 RX10M4.jpg
20.サトザクラ(里桜) -3
花が咲いた枝が地面スレスレまで垂れ下がっていた。  

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
020_210409113 X800 小石川植物園 RX10M4.jpg
21.このツツジの名は?
ケラマツツジ 日本(奄美 琉)絶滅危惧Ⅱ類( VU)という札があったので、てっきり、ケラマツツジと思っていた。いま、画像を確認し、再度品種をネットで調べてみると、どうも違うように思う。色は違うようだが、センエオオムラサキ (千重大紫)のようにも見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO320 ) 露出補正 なし
021_210409116 X800 ケラマツツジ 小石川植物園 RX10M4.jpg
22.フジ(藤)
日本庭園にかかる橋が藤棚になっていてフジの花が咲いていた。wikipediaによれば、「一般名称としての藤には、つるが右巻き(進行方向に時計回り)と左巻きの二種類がある。右巻きの藤の標準和名はフジまたはノダフジ、左巻きの藤の標準和名はヤマフジまたはノフジである(牧野富太郎の命名による)」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels<br> プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO320 ) 露出補正 なし
022_210409119 X800 フジ 小石川植物園 RX10M4.jpg
23.日本庭園と旧東京医学校本館
日本庭園の西側、池の向こうに見える旧東京医学校本館(現東京大学総合研究博物館小石川分館)は、東京大学の前身にあたる東京医学校時代の建物である。明治10年(1877年)4月に 東京開成学校東京医学校 が合併され、東京大学が創設された。この建物は明治初年の木造擬洋風建築特有の様相を残すと共に、東京大学の創立以前からの長い歩みを見守ってきた建物でもあるのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
023_210409122 X800 フジ 小石川植物園 RX10M4.jpg
24.アゲハ♂ -1
フジの花を橋の上で撮っていたら、橋のそばに咲いていた真っ赤なツツジの花に、アゲハがやってきた。羽化したてのようなきれいな個体だった。春型のアゲハは夏型に比べ小さくて姿が良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO250 ) 露出補正 なし
024_210409131 X800 〇アゲハ 日本庭園 小石川植物園 RX10M4.jpg
25.アゲハ♂ -2
今考えるとこのツツジがケラマツツジと思えてきた。次回、行ったときに確認しておこう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 97mm ISO250 ) 露出補正 なし
025_210409134 X800 ◎アゲハ 日本庭園 小石川植物園 RX10M4.jpg


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2017年5月 4日

桜咲く小石川植物園 4月14日

今年も小石川植物園へツマキチョウの写真を撮りに行った。
  いつものように都営地下鉄の白山で下車し、10分ほど歩く。正門へ続く塀の向こうには桜が咲き、白いチョウが元気に飛んでいる。園内のソメイヨシノも咲いていると思う。
 10時40分に着いた。ツマキチョウのポイントへは後で行くことにして、少し園内を歩くことにした。今まで知らないでいた柴田記念館へ入ってみた。木造の建物は大正7年に、当時植物園内にあった東京大学植物学教室の柴田桂太教授が、植物生理化学の研究業績に対して授与された学士院恩賜賞の賞金を寄付し、それをもとに翌大正8年に建設され、植物園に残っているもっとも古い建物だそうだ。
  柴田記念館を出て、園の中心部へ歩いていくと、新緑に輝くイロハモミジの並木があり、その南側にはソメイヨシノが咲く広場になっている。ソメイヨシノはすでに花は散り始めてはいたが、まだきれいに咲いている。
  その奥にあるハンカチノキを見て、日本庭園へ下りる。ここまではモンシロチョウしか見なかった。
  11時過ぎに菜の花が咲くツマキチョウのポイントへ行く。そこで2時間ほど粘ったが、写真撮影の成果は上がらなかった。

1.裏門
都営地下鉄三田線を白山駅で下車し、白山下へ出る。白山通りを超えて、しばらく行くと小石川植物園の裏門跡に出た。この門は今は使われていない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/800秒 8mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
2.小石川植物園 正門
裏門跡から植物園の塀に沿って坂を下りて右へ曲がったところに正門がある。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
3.本館への道
入口からタンポポが咲く道をますぐ進むと、ソメイヨシノが大きな枝を張り出していた。この道は植物園本館への道で、本館には、東京大学大学院理学系研究科に属する研究室があり、植物分類学・系統学などの植物の進化多様性の研究の他、植物生理学の研究が行われているという。また、東京大学植物標本庫、図書室があり、所蔵している約70万点の植物標本、図書は内外の多くの研究者によって利用されているそうだ。本館は関係者以外は立ち入り禁止になっている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4.2 1/400秒 11mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
4.柴田記念館
本館の先をさらに右のほう(北東)へ行ってみると柴田記念館というところがあった。小石川植物園には何回か来ているが、初めて入館してみる。この建物は、もともと生理化学の研究室として使われていたが、2005年春に外装を改修し、内部も展示・講演を目的とした部屋に改装された。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/125秒 4mm ISO400​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
5.柴田記念館裏手
展示されている柴田桂太博士の肖像画や遺品、牧野富太郎画「大日本植物志」第1巻3集の聖紫花(セイシカ)の画などを見て、記念館を退出し、建物の裏手に廻ってみた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/640秒 4mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
6.イロハモミジ並木
柴田記念館を退出し、本館の方へ戻る道の右側(北西)に新緑のイロハモミジの並木が続いていた。紅葉の頃にも来てみたい。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.6 1/400秒 6mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
7.ソメイヨシノが咲く広場
イロハモミジの南側にはソメイヨシノが立ち並ぶ広場があった。花は少し散り始めてはいるが花見ができた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.6 1/800秒 6mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
8.ソメイヨシノの花
wikipediaによると、遺伝子研究の結果、ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とするクローンであることが判明しているという。明治の中頃からサクラの中で圧倒的に多く植えられた品種であり、今日では、メディアなどで「桜が開花した」というときの「桜」はソメイヨシノ(の中の、気象台が定めるなどした特定の株)を意味するなど、現代の観賞用のサクラの代表種である。花弁は5枚で葉が出る前に花が開き、満開となる。開花期は九州・四国地方で3月下旬ごろ。花色は蕾では萼等も含めて濃い赤に見えるが、咲き始めは淡紅色、満開になると白色に近づく。ソメイヨシノに結実した種子では同じゲノム構成の品種にはならない。各地にある樹はすべて人の手で接木(つぎき)などで増やしたものである。また、自家不和合性が強い品種である。よってソメイヨシノ同士では結実の可能性に劣り、結果純粋にソメイヨシノを両親とする種子が発芽に至ることはない。このためソメイヨシノ同士の自然交配による純粋な子孫はありえないとされている。ソメイヨシノの寿命はよく60年と言われるが、ここ小石川植物園には1877年ごろに植樹された樹齢約140年の現存する最古のソメイヨシノと言われる株があるらしい。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4 1/1600秒 5mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
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9.ソメイヨシノの花吹雪
この日は風はそれほど強くはなかったが、そろそろ散り始め、地面をピンクに染めていく。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4 1/1600秒 5mm ISO100​ )​ 露出補正 -0.3段
170503_009.jpg
10.ハンカチノキ
桜が咲く広場の先には、小石川植物園で最も人気のあるハンカチノキがあった。花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つためハンカチに例えられるが、まだ、ハンカチはできていなかった。開花はゴールデンウィークのころらしい。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4 1/640秒 8mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
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11.日本庭園の桜
南の方へ下りていくと日本庭園だ。いくつかの池があるが、その池に桜が垂れている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4.2 1/400秒 11mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
12.リキュウバイ(利休梅)
リキュウバイという札の下がった木に白い花が咲いていた。星川の法性寺にもリキュウバイが植えられている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/2000秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
13.ニリンソウ(二輪草)
日本庭園から南東へ歩くと路傍にいろいろな花が咲いている。ニリンソウの白い花にカメラを向ける人が多い。上品な感じのする花だ。良く見ると、2輪に分かれた花のうち、ひとつの花は6弁なのに、もう1輪のほうは8弁というのがある。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/2000秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.ショカツサイ(諸葛菜)
別名ムラサキハナナ(紫花菜)、オオアラセイトウ(大紫羅欄花)、ハナダイコン(花大根)と呼ばれる。アブラナ科の植物で、昨年来たときはツマキチョウの♀が産卵することもあった。今年は♀の姿は見られなかった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/2000秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)
葉が芹(せり)の葉のように細かく(ギザギザに)切れ込んでおり、燕が飛んでるような形の花であるところからこの名がある。花径2cmほどの小さな花だが、昨年はこの花にツマキチョウの♂が良く来た。しかし、今年のツマキチョウは飛び回ってばかりいて、ちっとも止まってくれない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
16.オオアマナ(大甘菜)
アマナに似てい​ることからこの名があるが​​​​​​​​が、アマナと異なり有毒植物の為注意が必要​​とのこと。ハナニラの花とよく似ている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.6 1/1000秒108mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
17.カタバミ(酢漿草、片喰、傍食)
花が咲く季節に、カタバミとわかってこの花を見たことがなかった。近所の帷子川公園にも生えているヤマトシジミの食草である。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/640秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2016年5月 9日

小石川植物園 (1) スプリング・エフェメラル:ツマキチョウ 4月15日

今年もツマキチョウの写真が撮りたくて小石川植物園へ出かけた。昨年は4月16日に小石川植物園に来ているが、その時は♂の発生の最盛期で、♀はまだ少なかった。
 都営地下鉄の白山駅を降りて、小石川植物園へと歩く。この日は暖かい日だった。もう、ツマキチョウらしき蝶が飛んでいる。
 11時半、入園料400円を払って、中に入る。受付の女性が「今日は天気が良くて、きっと鳥たちもたくさん現れるでしょう」とあいさつしてくれた。
 昨年、ツマキチョウの写真を撮った菜の花が咲くところへ行く。ニリンソウが群生していて白い花を咲かせている。ニリンソウの花には蝶は訪れないようだ。
 菜の花にはツマキチョウの姿は少なかった。多く飛んでいる白い蝶たちはほとんどがモンシロチョウである。その近くに紫色の小さな花であるセリバヒエンソウが沢山咲いていて、その花にツマキチョウは吸蜜に来るようだ。同じく紫色のショウカツサイも咲いているが、ツマキチョウはこの花には来ない。ところが♀が、このショカツサイの新芽に止まる。どうやら産卵しているようだ。ショカツサイもアブラナ科の植物なのだ。
  昨年は♂が多かったが、この日は♀も多かった。♂と♀が半々くらいだったと思う。

;クリックすると大きな写真になります。 1.セリバヒエンソウの花に来たツマキチョウ♀
この日最初に撮影したのはツマキチョウの♀だった。背の低い、小さなセリバヒエンソウの花で吸蜜する。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro 絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.オオアマナに来たモンシロチョウ♂
日本庭園への道を歩いていくと、白い花が咲いている。ニリンソウの群落もある。そのひとつオオアマナの花にモンシロチョウが来ていた。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.セリバヒエンソウに来たツマキチョウ♂
昨年は菜の花に飛び交うツマキチョウをよく撮ったが、この日はいつもの菜の花畑にツマキチョウの姿は少ない。その代り、下に咲くセリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)の紫色の可憐な花をよく訪れる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.ショカツサイに来たツマキチョウ♀
ツマキチョウのメスはセリバヒエンソウより、このショカツサイにやってくる。ショカツサイはアブラナ科でツマキチョウの食草のひとつであることを知った。諸葛孔明が広めたとの伝説から諸葛采と呼ばれるとのこと。オオアラセイトウ、またはハナダイコン、ムラサキハナナともいうらしい。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.ショカツサイに産卵
ツマキチョウの♀が原端をまげてショカツサイに産卵姿勢をとる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.産卵
同じくツマキチョウの♀がショカツサイの葉に産卵しようとしている。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.ヒメオドリコソウでひと休み
ヒメオドリコソウに止まって翅を休めるツマキチョウの♀

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.ショカツサイに止まるツマキチョウ♀
♀の方は否地紫色の花でもセリバヒエンソウの花には芽もくれず、もっぱらショカツサイに寄って行く。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.セリバヒエンソウにきた♂ ♂はセリバヒエンソウの花で吸蜜だ。しかし、一つの花で時間をかけて吸蜜するわけではないので、撮ろうとして近ずくと飛び立たれてしまうことが多い。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.Spring Ephemeral
スプリング・エフェメラルとは、春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称だそうだ。春植物(はるしょくぶつ)ともいう。直訳すると「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、「春の妖精」とも呼ばれることが多い。蝶ではギフチョウがスプリング・エフェメラルの代表である。しかし、このツマキチョウも春先のみ成虫が出現し、スプリング・エフェメラルのひとつであろう。とくに♂は美しい春の妖精である。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 11.ツマキチョウ♂
ツマキチョウの♂の撮影チャンスは、セリバヒエンソウの花に止まるときしかない。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 12.ツマキチョウ♂とセリバヒエンソウ
セリバヒエンソウの花にフォーカスして待っていると、♂が飛んできた。ピントも合った。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 13.ツマキチョウ♂ セリバヒエンソウの花で開翅
まさに Spring Ephemeral を感じる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 14.タンポポにも来たツマキチョウ
舞岡公園などではツマキチョウは良くタンポポの花で吸蜜する。ここでは圧倒的にセリバヒエンソウに向かっていくことが多い。G7Xでローアングルで撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.2 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 15.ツマキチョウ♀
♂はこのように止まって翅を休めることはほとんどなく、吸蜜しているか、飛び回っているかだが、♀は時々このようにただ止まって翅を休めることがある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 16.♂が♀にアプローチ
その翅を休めていたツマキチョウの♀に♂が近づいてきた。♀は腹端を上げて、つれない返事をする。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 17.菜の花に産卵するツマキチョウ♀ -1
菜の花の咲くところへ移動する。多くはモンシロチョウだが、中にはツマキチョウの♀がいる。この♀は菜の花の花芽に産卵をしようとしている。こうしてみるとここはツマキチョウにとって食草豊かな楽園なのだ。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 18.菜の花に産卵するツマキチョウ♀ -2
お腹の太い♀だった。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 19.♂はセリバヒエンソウが大好き
菜の花にはツマキチョウの♂は見られなかった。昨年はあれほどいたのに。不思議に思って昨年の写真を見てみたところ、昨年は逆にセリバヒエンソウで吸蜜している♂を撮っていない。昨年は4月16日にここへきているが、セリバヒエンソウは咲いていなかったのだろうか?開花の時期と蝶の発生時期とのタイミングは難しい。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 20.♀はショカツサイに
一方、♀はセリバヒエンソウの花にはほとんど来ないで、もっぱらショカツサイで産卵行動だ。この場面もショカツサイで吸蜜かと思ったらそうではなかった。   

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし


2015年4月21日

小石川植物園 春の花 4月16日 


  しばらく気温が低く、天候が優れない日が続いていたが、今日は朝から青空が広がり、気温も上がるという。ツマキチョウの写真を撮りたい。舞岡公園はツマキチョウの個体数が少なく、花も少ないので、小石川植物園にしようか、目黒の自然教育園にしようかと考えた。ナノハナとツマキチョウの取り合わせを思い浮かべ小石川植物園へ行くことにした。横浜から京浜急行の「特快」で都営地下鉄浅草線の三田まで行き、同じく都営地下鉄三田線に乗り換え、白山へ行く。意外と時間はかからない。

 白山駅から小石川植物園へは15分ほど歩くが、汗ばんでくるほど暖かい。
  小石川植物園の正門から園内に入ると、さっそく白い蝶が活発に飛んでいる。昨年も来ているので菜の花がどこにあるかは記憶していた。

  この日はほとんどの時間を菜の花に集うツマキチョウの撮影にあてた。撮った写真は改めてアップさせていただくことにする。鈴懸の木やハンカチの木のある方へは上がらず、旧東京医学校本館の手前の日陰になったベンチに座って、持参のサンドイッチを食べ、再び菜の花に戻り、午後2時過ぎに退出、つつじが咲き始めたという根津神社へ回ってみることにした。

1.菜の花
正門を入って、すぐ左側の道を日本庭園の方に歩いていくと、左側に菜の花が咲いている。植物園の南側の端で一般道路に接し、その向こうは住宅が立ち並ぶ。ご婦人の先客が一人いらっしゃって、イヤホンで音楽を聴きながらツマキチョウの撮影チャンスを狙っておられた。私も今日はここで時間をかけることにする。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/640秒 11mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
2.ハナズオウとオオリキュウバイ
午後1時近くなったので、一旦菜の花のポイントを離れ、日本庭園の方へ歩く。途中、昨年と同じようにハナズオウ(紅)とオオリキュウバイ(白)の花が咲いていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/800秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
3.ハナズオウ
中国原産のマメ科の植物で、花蘇芳と書く。蘇芳とは赤色の染料になるマメ科の植物。木の高さは3mくらいだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/900秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
4.オオリキュウバイ
これも中国原産。バラ科ヤナギザクラ属で、木の高さはハナズオウと同じく3m位だった。漢字では大利休梅と書く。千利休が好んで茶花に用いられたと言われている利休梅(リキュウバイ)より花が大きいことからこの名がある。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/950秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
5.サトザクラ
八重桜が咲いていると思い、傍に行ってみた。その木に掛けられた札を見ると、サトザクラ 品種「晩都」とあった。Wikipediaによれば、「サトザクラの歴史は、人々がサクラを庭に植え始めた平安時代からと言われる。このころから品種の育成が行われ、人為的な交配や突然変異、野生のものからの選抜育成などが続けられた結果、200種以上のサトザクラが誕生した。」と記されている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/900秒 10mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.サトザクラ「晩都」の花
花の重みのためなのだろうか、花は下を向いて咲いていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/850秒 6mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.旧東京医学校本館
現在は総合研究博物館小石川分館といい、昭和45年6月に重要文化財に指定された。日本庭園のツツジの花も咲き始めている。この左側にベンチがあったので、持参したサンドイッチで昼食にした。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.4 1/850秒 19mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.オドリコソウ
再び菜の花の咲くところに戻り、ツマキチョウを撮った。午前中より、花に止まることが多くなったように思う。足元を見ると、オドリコソウが咲いていた。踏まないように気を付ける。舞岡公園などでは、ヒメオドリコソウを良く見るが、オドリコソウは見られない。オドリコソウは春の舞姫である。写真のようにに笠をかぶった踊り子が茎をぐるりと取り巻いて裾をあでやかに翻しながら輪になって踊っているように見える。 絶妙な命名と思う。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.4 1/850秒 4.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
>;クリックすると大きな写真になります。
9.オオニソガラム
入口から日本庭園へ通じる道筋にこの白い花が群落となって咲いていた。帰宅してネットで調べたところ、どうやらオオニソガラムという花らしい。大甘菜(オオアマナ)という別名がある。比較的最近の帰化植物で、以前はここ小石川植物園以外では見られなかったという。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/950秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。