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Studio YAMAKOで“コヨメナ”が含まれるブログ記事

2023年12月17日

秋深まる舞岡公園 2023年10月28日 横浜市戸塚区

舞岡公園の様子を見に行ってきた。今年の最後の舞岡公園散策になる。
 ちょっと「もみじ休憩所」に寄ってから、いつものように南門から公園に入る。長久保の池を左に曲がってみると、フジバカマが咲いていた。アサギマダラでもいないかと見たが、キタテハの秋型が吸蜜に来ていただけだった。熊のように冬眠前にしっかり栄養を摂るのだろうか? 路傍に咲く小さな花を見ながら、古民家へ歩く。クサギには実が成っていた。今年は花の時期を逃してしまい、黒いアゲハたちに会うことが出来なかった。古民家の裏庭へ入るところに柑橘系の樹があり、大きな黄色い実が成っている。橙(ダイダイ)かと思っていたが、どうやらレモンらしい。母屋の裏の縁側に座って庭を眺める。少ないがここにもフジバカマが咲いている。ここにはアカタテハが来ることがあるので、待ってみたが姿を現さなかった。
 瓜久保の家へと歩く。右側の谷戸の稲田では稲穂が黄色く色づいて穂を垂れていた。畦道にコセンダングサが咲くが、そこにはウラナミシジミが来ていた。
 谷戸の反対側の宮田池に行ってみた。ここにはヤナギの木があり、コムラサキが発生している。近くに熟した実を付けたカキの木があり、コムラサキが吸汁に来ていないかと目を凝らしたが、いたのはキタテハだけだった。
 10月15日(日)まで行われていた「案山子まつり」の案山子はまだ残されていた。舞岡公園ホームページに人気投票結果が発表されていて、 出展数 38体、 総投票数 1,462票、 1位 は益虫隊長カマキリダー!!(175 票)、2位は 舞岡スターマン(124 票)、3位 スーパーマリおこめ(121 票)だったそうだ。
 帰り道で久しぶりにヒメアカタテハを見た。

000_231028082t X700 ◎舞岡公園 ウラナミ RX10M4.jpg
谷戸に咲くコセンダングサにいたウラナミシジミ♂ 2023年10月28日 横浜市戸塚区舞岡公園

001_231028001 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 1.もみじ休憩所
駐車場から南門へ行く前に、まっすぐに進みもみじ休憩所へ寄ってみた。カエデはあまり鮮やかではなかった。夏も赤い葉を付けているノムラモミジもあるが、イロハモミジはまだ紅葉するのにまだ間がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 13mm ISO160 )
002_231028034x X900 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 2.キタテハ秋型 -1
長久保の池の近くに咲くフジバカマにキタテハ秋型が吸蜜に来ていた。この花もチョウの好きな花である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO100 )
003_231028042 X900 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 3.キタテハ秋型 -2
少し翅が切れているが、まずまずの個体だった。舞岡公園ではフジバカマは咲いているところが少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO250 )
004_231028020 X900 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 4.キタテハ秋型 -3
赤褐色が鮮やかだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO200 )
005_231028044 X900 舞岡公園 イソドン RX10M4.jpg 5.イソドン(Isodon inflexus)
路傍に咲く小さな花も可憐である。イソドンは在来種で本州、四国、九州に分布し、日当たりの良い場所に生息する多年草の学名だそうだ。シソ科で、和名をヤマハッカ(山薄荷)という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 136mm ISO1250)
006_231028046 X900 舞岡公園 コヨメナ RX10M4.jpg 6.コヨメナ(小嫁菜)
秋にはよく見かける花だ。見た通りのキク科の花で道端で見かける野菊の一種である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 136mm ISO2000)
007_231028047 X900 舞岡公園 セイヨウダイコンソウ RX10M4.jpg 7.ダイコンソウ(大根草)
和名ダイコンソウ は、大根草の意で、根出葉の小葉が大小交互してつくようすが、アブラナ科のダイコン(大根)の葉に似ていることからつけられたという。左上に突き出ているのは、集合果で、花が咲いた後、花柱(めしべの一部分で、柱頭と子房との間の柱状の部分をいい、受精する時は花粉管がこの中をのびる。)の関節の先が脱落し先が曲がった痩果(果皮が堅い膜質で、熟すと乾燥し、一室に1個の種子をもつもの)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 218mm ISO2500)
008_231028052 X900 〇舞岡公園 トリカブト属 RX10M4.jpg 8.トリカブト(鳥兜)
ご存じの鳥兜が咲いていた。トリカブトは、キンポウゲ科トリカブト属の総称だそうだ。山鳥兜、ハナトリカブト、ホソバトリカブトなどがあるようだが、同定はできない。改めてトリカブトの毒性は有名であるが、wikipediaによると「誤食すると嘔吐、呼吸困難、臓器不全、痙攣などによる中毒症状を起こし、心室細動ないし心停止で死に至ることもある。毒は即効性があり、摂取量によっては経口後数十秒で死亡することもある。半数致死量は0.2gから1g。経皮吸収および経粘膜吸収されるため、口に含んだり、素手で触っただけでも中毒に至ることがある。蜜や花粉にも毒性があるため、養蜂家はトリカブトが自生している地域では蜂蜜を採集しないか、開花期を避けるようにしている。また、天然蜂蜜による中毒例も報告されている。特異的療法および解毒剤はないが、各地の医療機関で中毒の治療研究が行われている」とあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO2000)
009_231028060 X900 舞岡公園 クサギ RX10M4.jpg 9.クサギ(臭木)の実
クサギとは、枝や葉に悪臭があることから「臭木」の名がある。舞岡公園には何か所かクサギの木が生えているところがあり花が咲く夏には、黒いアゲハたちが吸蜜に来る。写真はその果実であり、赤い萼が鮮やかだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 183mm ISO500)
010_231028062 X900 舞岡公園 レモン RX10M4.jpg 10.レモン(檸檬)
檸檬の実はもっと楕円でラグビーボールのような形をしていると思っていた。前回はたしかダイダイと同定してしまっていたかと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 45mm ISO400)
011_231028064 X900 舞岡公園 フジバカマ RX10M4.jpg 11.古民家の裏庭のフジバカマ(藤袴)
今年は少し咲くのが遅いように思う。ヒヨドリソウの仲間であり、同様に多くのチョウが集まってくる。アサギマダラの好物だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO500)
012_231028072 X900 △舞岡公園 キタテハ RX10M4.jpg 12.熟したカキの実に来たキタテハ
もしかしてコムラサキでも吸蜜していないかと期待したが。はじめて舞岡公園でコムラサキを撮影したのは2012年6月だった。次に見たのは2015年9月12日だった。また、今年の5月17にはヤナギの木の周囲を旋回する2頭を目撃している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 216mm ISO400)
013_231028074 X900 舞岡公園 稲田 RX10M4.jpg 13.黄金色の稲田
まだ、刈り入れが行われていない稲田は黄金色だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 172mm ISO125)
014_231028088 X900 ◎舞岡公園 ウラナミ RX10M4.jpg 14.ウラナミシジミ -1
谷戸の畦道に咲くコセンダングサ(小栴檀草)には、ウラナミシジミが数頭集まってきていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 218mm ISO160)
015_231028093 X900 ◎舞岡公園 ウラナミ RX10M4.jpg 15.ウラナミシジミ -2
翅を開いてくれた。♂と同定できる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 218mm ISO160)
016_231028109 X900 舞岡公園 コスモス RX10M4.jpg 16.コスモス -1
狐久保に入るところの休耕田に、ヒマワリが終わると、コスモスの花が咲く。wikipediaを見ると、コスモス(学名:Cosmos)はキク科コスモス属の総称であるが、種としてのオオハルシャギク Cosmos bipinnatus Cav. を指す場合もある。アキザクラ(秋桜)とも言う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 12mm ISO125)
017_231028096 X900 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 17.コスモス -2
まっすぐ行くと北門で、左へ曲がると狐久保だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 16mm ISO125)
018_231028097 X900 舞岡公園 イヌタデ RX10M4.jpg 18.イヌタデ(犬蓼)
wikipediaを検索してみると、「道端に普通に見られる雑草である。」との記述があった。まさに花も小さくて地味だし、雑草である。だが、雑草という名の草はないと言われる通り、イヌタデという名があった。赤い小さな花や果実を赤飯に見立て、別名アカノマンマともよばれるそうだ。"アカマンマは聞いたことがあるし、わかりやすい。「蓼食う虫も好き好き」ということわざがあるが、他に草があるにも係わらず辛い蓼を食べる虫も居るように、人の好みは様々で、一般的には理解しがたい場合もあるということをいう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO400)
019_231028101 X900 舞岡公園 アキノノゲシ RX10M4.jpg 19.アキノノゲシ(秋の野芥子)
和名は、春に咲くノゲシ(ハルノノゲシ)に似て、秋に咲くことから付けられた。乳草、ウマゴヤシ、ウサギグサなどの別名があるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 214mm ISO250)
020_231028102 舞岡公園 X900 谷戸の風来坊 RX10M4.jpg 20.谷戸の風来坊 9月12日に舞岡公園に来た時も、この案山子はこの場所にあった。そこは瓜久保の家からかっぱ池へ行く途中の畑のわきだった。案山子コンクールの多くの作品が立っているところではない。だが、この日見ると「36番 谷戸の風来坊」という名前が付けられていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1250秒 9mm ISO320)
021_231028107 X900 舞岡公園 やとひとちゃん RX10M4.jpg 21.やとひとちゃん
こちらも9月12日に来た時に見ている。この作品には「35番 やとひとちゃん」という名が付けられている。この2つの作品は「NPO法人小谷戸」の里の竹細工指導員さんの作品なのだそうで、この時には案山子コンクールには参加していないと聞いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 11mm ISO250)
022_231028103 舞岡公園 カラタチ RX10M4.jpg 22.カラタチ(枳殻、枸橘)の実
和名カラタチの名は唐橘(からたちばな)が詰まったものだそうだ。9月に見たときより直径3-4cmのその実はより黄色く色づき、より大きくなっていた。それにしても立派なとげである。春には葉が出る前に3-4cm程の5弁の白い花を咲かせる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 198mm ISO500)
023_231028122tm X900 ◎舞岡公園 ヒメアカ  RX10M4.jpg 23.ヒメアカタテハ
帰り道、畑の傍に咲くコセンダングサに飛来したヒメアカタテハに久しぶりにあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 220mm ISO100)
024_231028127 X900 ◎舞岡公園 キタテハ RX10M4.jpg 24.キタテハ
このキタテハは秋型であることは間違いないが、まだ、その過渡期に生まれてきたような感じがする。キタテハもコセンダングサによく来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 216mm ISO125)
025_231028132 X900 〇舞岡公園 RX10M4.jpg 25.案山子
案山子コンクールは、9月16日(土)~10月15 日(日)の間、人気投票が行われ、人気投票で 1位~3位の作品には、賞品が贈られることになっていた。出展数38体 で総投票数は1,462票で、その結果は、この写真の中央が1位の益虫隊長カマキリダー!!(175 票)、その右側の22番が2位の舞岡スターマン(124 票)、左の24番が5位の田んぼの守り神(92 票)であったようだ。写真はないが、3位はスーパーマリおこめ(121 票)であった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 10mm ISO250)
026_231028138 X900 ◎舞岡公園 ホウジャクとホトトギス RX10M4.jpg 26.ホトトギスに飛来したホウジャク
花弁の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることからホトトギス(杜鵑草)と名づけられた花が、日陰に咲いていた。その花にホウジャクが来てホバリングをしながら口吻を伸ばし吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 78mm ISO1250)
027_231028145 X28 〇舞岡公園 キツリフネ RX10M4.jpg 27.キツリフネ(黄釣船)
ムラサキツバメでもいないかと思い、足を踏み入れたことがない戸塚駅方面へのバス停の横の森に入って見た。ムラサキツバメは見つからなかったが、見たことのない黄色い花が咲いていた。「Picute This」で検索してみるとキツリフネとでた。葉の下から細長い花序が伸び、その先に3ー4cmほどの横長で黄色い花が釣り下がるように咲く。花弁状の萼と唇形の花びらをもち、距が長く筒状になっている。ツリフネソウに似ているが黄色い花が名前の由来になっているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO2000)

2023年9月16日

信州 夏の高原のチョウと花 ② 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山

10時になった。もう少し気温が上がると、「入笠すずらん山野草公園」のチョウの活動が活発になると思う。
 すこし、林の中の道を入笠山方面へ入ってみると、レンゲショウマが咲いていた。今が見ごろのようだ。"リンドウ"も咲いていた。私には、先に撮ったハーベストベルズとの差異が解らないが、PictureThisで確認したところ、ホソバエゾリンドウとの回答だった。
 ヒョウモンチョウ類のミドリヒョウモン、ギンボシヒョウモン、ウラギンヒョウモンが翔び始める。

000_230822033t X700 入笠山 シータテハ Z50 Z105mc.jpg
静止するシータテハ秋型 2023年8月22日 長野富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」

023_230822037 X900 入笠山 シータテハ Z50 Z105mc.jpg 23.シータテハ秋型
林の中の道に入ると、トップの写真と同じ個体である。シータテハの秋型がシラカバの葉っぱの上で翅を開いて静止していた。よく見ると左前翅が破損している。トップの写真と同じ個体である。近づいても飛び立たなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
024_230822038 X900 入笠山 レンゲショウマ Z50 Z105mc.jpg 24.レンゲショウマ -2
wikipediaによると、レンゲショウマはキンポウゲ科、レンゲショウマ属の多年草で1属1種の日本特産である。ここでは比較的多く見ることが出来た。花は下から見るとよくわかるが、直径は4センチほど。萼も花弁も共に花弁状に見える。萼は花弁状で平らに開き、花弁は抱えるように咲くため、一見では二段構えに花弁が並んでいるように見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO720 ) 露出補正 なし
025_230822039 X900 入笠山 レンゲショウマ Z50 Z105mc.jpg 25.レンゲショウマ 蕾
蕾だけ見るとどんな花が咲くのだろうかと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.3 1/1000秒 105mm ISO1100 ) 露出補正 なし
026_230822223 X900 入笠山 ホソバエゾリンドウ RX10M4.jpg 26.ホソバエゾリンドウ(細葉蝦夷竜胆)
ゴンドラに切符売り場でもらった「入笠に咲く花」という小冊子には、エゾリンドウとしてしか載っていなかった。PictureThisで検索すると、ホソバエゾリンドウと回答される。wikipediaにもホソバエゾリンドウの項目はないが、エゾリンドウ(Gentiana triflora var. japonica)はホソバエゾリンドウ(Gentiana triflora)の変種とされている。エゾリンドウは、日本原産で、北海道から本州近畿以北にかけて分布し、山地の湿地帯に生える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 215mm ISO250 ) 露出補正 なし
027_230822042 X900 入笠山 ミドリヒョウモン Z50 Z105mc.jpg 27.ミドリヒョウモン♀
高原で最もふつうに見られるヒョウモンチョウだ。♀は♂に比べて暗い色をしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO450 ) 露出補正 なし
028_230822227 X900 入笠山 ミドリヒョウモン RX10M4.jpg 28.ミドリヒョウモン♂
♂はすでに鱗粉が擦れてしまっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
029_230822231 X900 入笠山 イタリアン・アスター(シオン) RX10M4.jpg 29.イタリアン・アスター
これもコヨメナに似た花だ。PictureThisでは、イタリアン・アスター(キク科シオン属)と同定された。花色は紫、青、となっている。和名を検索してみるとと、蝦夷菊(エゾギク)といい、キク科エゾギク属と出ていた。wikipediaによるとエゾギク(Callistephus chinensis)は、かつてはシオン属 Aster に分類されていたため、一般にアスターと呼ばれているが、現在では1種だけでエゾギク属 Callistephus に分類される。イタリアン・アスターの学名は Aster amellus である。難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
030_230822235x X900 入笠山 ギンボシ RX10M4.jpg 30.ギンボシヒョウモンとトウゲブキ(峠蕗) -1
黄色い花はPictureThisで検索したらトウゲブキ(峠蕗)とでた。私はマルバダケブキと思ったが、トウゲブキの頭花は直径4~5㎝なのに比べ、マルバダケブキは、直径8cmと大きい。ギンボシヒョウモンの雌雄は分かり難いが、新鮮な個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
031_230822236t X900 入笠山 ギンボシ RX10M4.jpg 31.ギンボシヒョウモンとトウゲブキ(峠蕗) -2
同じシーンである。少し近寄って撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
032_230822249 X900 入笠山 RX10M4.jpg 32.八ヶ岳連峰
「入笠すずらん山野草公園」の一番奥の辺りは、「信州ふるさとの見える丘」と呼ばれる。「八ヶ岳展望台」が設けられていて、北東の方向には、富士見の町とその向こうに八ヶ岳の山々が連なる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
033_230822254 X900 入笠山 RX10M4.jpg 33.八ヶ岳展望台からの眺め
八ヶ岳展望台からスキーゲレンデを介して、八ヶ岳連峰を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
034_230822258 X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 34.地面に止まるクジャクチョウ -2
クジャクチョウが多い。ほとんどの個体が新鮮である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 203mm ISO320 ) 露出補正 なし
035_230822261x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 35.マツムシソウとクジャクチョウ -7
クジャクチョウの写真が多くなるが、お許しいただきたい。こんなチャンスもそうないと思うので、入りろなシーンを撮っておきたい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 87mm ISO250 ) 露出補正 なし
036_230822268mx X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 36.マツムシソウとクジャクチョウ -8
前の写真と同じ個体。レンズを伸ばして撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 217mm ISO320 ) 露出補正 なし
037_230822270t X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 37.マツムシソウとクジャクチョウ -9
これも同じ個体。トリミングした。前翅前縁の中ほどまである、黒と金色の"襟模様"はなかなか粋である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 217mm ISO320 ) 露出補正 なし
038_230822288x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 38.マツムシソウとクジャクチョウ -10
これも同じ個体。位置を変えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 117mm ISO200 ) 露出補正 なし
039_230822300x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 39.マツムシソウと2頭のクジャクチョウ -1
写真35~39のクジャクチョウが吸蜜しているマツムシソウの花に、左からもう1頭飛来して止まり、吸蜜を始めた。マツムシソウは沢山咲いているのに、なぜ同じ花に集まるのか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 213mm ISO200 ) 露出補正 なし
040_230822309x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 40.マツムシソウと2頭のクジャクチョウ -2
前からいた方が翅を開いた。このように2頭が同じ距離にいてくれると、両者にピントが合わせられる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 213mm ISO400 ) 露出補正 なし
041_230822323t X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 41.マツムシソウとクジャクチョウ -11
富士見町と八ヶ岳連峰を背景に、マツムシソウで吸蜜するクジャクチョウを撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
042_230822320 X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 42.マツムシソウとクジャクチョウ -12
数頭のクジャクチョウがマツムシソウに来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1250秒 32mm ISO125 ) 露出補正 なし
043_230822052t X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 43.マツムシソウとクジャクチョウ -13
マクロレンズで撮影。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
044_230822056t X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 44.マツムシソウとクジャクチョウ -14
前の写真と同じ個体。"顔"が真っ黒でコントラストがなく、ピントを合わせ難かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし

2023年9月12日

信州 夏の高原のチョウと花 ① 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山

初めて入笠山へ行ったのは、ちょうど延長2,489mのゴンドラが完成した1992年だった。だが、そのゴンドラは、いわば最長滑走距離が3,000mという大きなスキー・ゲレンデの山頂駅(1,780m)に上がるためのもので、夏の入笠山登山を目的としたものではなかったようだ。
 その山頂駅周辺は現在はマイカーで立ち入ることはできないが、初めての入笠山へ行ったときは、その麓の花畑までマイカーで入れた。そのころの撮影地は、大阿原湿原、入笠山花畑、入笠牧場、鐘打平のあたりだった。その後、夏季シーズンの車両進入は規制されている。
 初めてゴンドラに乗って入笠山に入ったのは、2020年8月4日だった。この時初めて「入笠すずらん山野草公園」を知った。
 今回は朝6時にマイカーで自宅を出発し、途中休みながら、8時45分にゴンドラの乗り場に到着した。たっぷり4時間撮影を楽しみ、2時過ぎのゴンドラで下り、一休みして、午後3時に帰路に着いた。

000_230822011 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg
マツムシソウで吸蜜するクジャクチョウ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」

001_230822735 X900 〇入笠山 富士見パノラマリゾート G7X.jpg 1.ゴンドラすずらん
ゴンドラはまだ空いていた。往復料金は2千円。標高1,780mまで標高差730mを運んでくれるのだから、その値打ちはあると思う。ちなみに中央高速道の最高標高地点は富士見町(小淵沢と諏訪南の間)の1,015mだそうだ。ゴンドラは緩やかな登りから急斜面の登りになる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/400秒 23mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_230822742 X900 〇入笠山 富士見パノラマリゾート G7X.jpg 2.ゴンドラ山頂駅付近
9時30分にゴンドラの山頂駅に着いた。右下に八ヶ岳連峰を背景にして写真をとる枠が見えるが、そこには愛犬を連れた家族連れが来ていた。ここはリードさえ付けていれば、愛犬をゴンドラにも乗せられるし、飼い主と一緒に高原を歩かせることもできる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_230822001 X900 入笠山 ウラナミ Z50 Z105mc.jpg 3.ウラナミシジミ
「入笠すずらん山野草公園」に入る前に、少し入笠湿原の方に歩いてみた。ノアザミに何かシジミチョウが止まっている。意外にもウラナミシジミだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_230822149 X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 4.マツムシソウ(松虫草)とクジャクチョウ -1
マツムシソウが咲いていた。何かいないかと探していると、クジャクチョウが吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 203mm ISO320 ) 露出補正 なし
005_230822005 X900 入笠山 エゾカワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 5.エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) -1
入笠山は花が多い。今回は花の写真も撮っておきたいと思う。この花は種子には薬効があり、カワラナデシコと同様に消炎、利尿、通経作用があるそうだ。カワラナデシコは苞が3~4対あり。このエゾカワラナデシコは2対だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_230822151tm X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 6.マツムシソウとクジャクチョウ -2
クジャクチョウの裏面は真っ黒で、僅かに複雑な縞模様がある。日に照らされて透き通って、表の模様が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 200mm ISO640 ) 露出補正 なし
007_230822160 X900 △入笠山 クジャク RX10M4.jpg 7.マツムシソウとクジャクチョウ -3 離脱
吸蜜していたマツムシソウの花から離脱した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 207mm ISO250 ) 露出補正 なし
008_230822016 X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 8.地面に止まるクジャクチョウ -1
クジャクチョウやキベリタテハなどは、良く地面に静止する。その時はほとんどの場合開翅している。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO110 ) 露出補正 なし
009_230822168x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 9.マツムシソウとクジャクチョウ -4
ほとんど傷のない美しいクジャクチョウばかりである。第2化の最盛期なのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_230822182x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 10.マツムシソウとクジャクチョウ -5
こんなに多くのクジャクチョウを見るのは久しぶりである。中学生のころ、美ヶ原の麓の三城牧場で、何の花だったか忘れてしまったが、その花が真っ黒に見えるほど多くのクジャクチョウが止まって吸蜜していたのを思い出した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 207mm ISO640 ) 露出補正 なし
011_230822191 X900 入笠山 エゾカワラナデシコ RX10M4.jpg 11.エゾカワラナデシコ -2
可憐な花である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
012_230822020 X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 12.マツムシソウとクジャクチョウ -6
今咲いている花の中ではマツムシソウが一番のお気に入りのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 105mm ISO180 ) 露出補正 なし
013_230822197 X900 入笠山 ハーベストベルズ RX10M4.jpg 13.ハーベストベルズ
「入笠すずらん山野草公園」を歩き始めた。まだ、散策する人は多くない。これは私のような花の素人には、リンドウ(竜胆)としか思えないが、念のためPictureThisで検索してみると、ハーベストベルズと同定された。山で見かけるリンドウは国内では複数の種類が自生しているという。ゴンドラの切符売り場で渡された小冊子には、エゾリンドウとしか載っていなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 208mm ISO250 ) 露出補正 なし
014_23082220x X900 入笠山 アキノキリンソウ RX10M4.jpg 14.アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
高さは70〜80cm程度となり、8〜11月に総状(ふさのような形をしている)の黄色い花を多数つける。山地や丘陵の日当たりのよい場所に生える。箱根の湿性花園や、先日行った上高地では見ているが、平地では見たことがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 132mm ISO250 ) 露出補正 なし
015_230822021 X900 入笠山 ツリガネニンジン Z50 Z105mc.jpg 15.ツリガネニンジン(釣鐘人参)
ツリガネニンジンという和名の由来は、花が釣鐘形で、根の形がチョウセンニンジンに似るのでこの名があるという。山野、山麓、山地の草原、林縁、草刈などの管理された河川堤防などに自生する種で、都会では見たことがない。花冠から突出する花柱が鈴を叩く棒のようで、印象的だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO180 ) 露出補正 なし
016_230822022 X900 入笠山 コマツヨイグサ Z50 Z105mc.jpg 16.コマツヨイグサ(小待宵草)
ゲレンデの土に生えていた。北アメリカ原産で、アジアやアフリカに帰化植物として移入分布している。日本では本州・四国・九州に広く定着している。日本では1910年代に初めて確認されたそうだが、在来種と競合し、在来種の数を大きく減らし、生態系を崩す事から外来生物法により要注意外来生物に指定されているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_230822206x X900 入笠山 ウラギンRX10M4.jpg 17.ウラギンヒョウモン♀
ヤマハハコの花で吸蜜していた。ウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンは翅表では区別が付けにくい。これは♀であるが、ウラギンヒョウモンの方がやや大型で、斑紋の黒が際立つ。きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 216mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_230822212 X900 入笠山 ゼラニウム・シルバティカム RX10M4.jpg 18.ゼラニウム・シルバティカム -1
フウロの一種と思ったが、PictureThisで検索すると、ゼラニウム・シルバティカスと出た。フウロソウ科 フウロソウ属ではある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 55mm ISO800 ) 露出補正 なし
019_230822023 X900 入笠山 コヨメナ Z50 Z105mc.jpg 19.コヨメナ(小嫁菜)
PictureThisで検索して、コヨメナと同定された。wikipediaによれば、コヨメナは道端で見かける野菊の一種である。南方から侵入したと考えられるそうだ。秋に自宅近くの帷子川に沿って歩くと、コヨメナにヤマトシジミが絡んでいる。ただ、コヨメナによく似た花にヨメナをはじめ、ノコンギクやシロヨメナがあり、花だけ見たのではちょっと区別がつかないそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO360 ) 露出補正 なし
020_230822217x X900 入笠山 レンゲショウマ RX10M4.jpg 20.レンゲショウマ(蓮華升麻) -1
花が蓮華に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられたそうだ。薄紫の上品で気品あふれる花が、下を向いて咲いていた。箱根湿性花園にも咲いている。また、近郊では奥多摩の御岳山が有名である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1250秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
021_230822023 X900 入笠山 ノハラフウロ Z50 Z105mc.jpg 21.ゼラニウム・シルバティカム -2
これはハクサンフウロかなと思って撮影したが、PictureThisで検索すると、やはりゼラニウム・シルバティカスと回答された。花びらの先端が両者で少し違うように見える。なお、wikipediaによれば、フウロソウ属(学名 Geranium)は、フウロソウ科に分類される多年生草本植物の属の名称で、420種以上が確認されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO250 ) 露出補正 なし
022_230822024 X900 入笠山 フシグロセンノウ Z50 Z105mc.jpg 22.フシグロセンノウ(節黒仙翁)
箱根湿性花園でも見ている。しかし、ここでは群落になって、まとまって咲いていた。オレンジ色が際立つ。しかし、この花にチョウが来ているのを見たことがない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO180 ) 露出補正 なし

2023年2月 5日

蝶 自選年間ベスト10 (20) 2022年

2022年はコロナの時代になって3年目の年だった。年明けとともに感染者数は再び増え始めた。4月、5月、6月と、落ち着いたものの、7月に入って、オミクロンという変異株により再び新規感染者数が増加、第7波が到来、9月末には収まり、重症化率も下がってきた。これで終息するのかと思いもしたが11月からまた、じわじわと増え始め、第8波を迎えてしまった。
 そんな一年であったが、舞岡公園の平地産ゼフィルスは元気だった。良い写真は撮れなかったが、久しぶりにオオミドリシジミの撮影もでき、平地産6種のうち、ミズイロオナガシジミを除く5種を撮った。クリの花の開花時期と合致し、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、そしてミドリシジミの個体数は例年より多かったように思う。
 7月の終わりと夏の終わりに二度入笠山へ行った。7月はアサギマダラこそ多く見られたが、他は目ぼしい収穫はなかった。9月の初めにキベリタテハやクジャクチョウ、シータテハの秋型を撮ろうと再度訪れたのだが、標高2,000mは気温が低く、雨こそ降らなかったが霧がでて、成果がなかった。
 五合目までバスで行ける富士山へは行ったことがなかったので、8月30日にバスツアーで行ってみた。この日も天候には恵まれなかったが5合目の広場でキベリタテハを見ることができた。次回来るときは五合目付近を散策してみたい。  2020年、2021年と自
宅の近くで観察できたクロマダラソテツシジミは3シーズン目は見ることができなかった。

001_220423252 X900 ◎舞岡公園 カラスアゲハ Z50 18-140.jpg 1.カラスアゲハ 春型  2022年4月23日 横浜市戸塚区舞岡公園
舞岡公園の駐車場を上がって、けやき広場が終わる辺りに1本のヤマツツジが咲いていた。今まであまりこの時期に来なかったので、ヤマツツジがあるのを知らなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 80mm ISO220 ) 露出補正 なし
002_220428076t X900 △◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 2.アオバセセリ 春型 2022年4月28日 裏高尾
久しぶりにアオバセセリに会えた。ミツバウツギの花に来た1頭の、しばらく撮影を楽しませてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 186mm ISO500 ) 露出補正 なし
003_220511179 X900 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 3.クモガタヒョウモン  2022年5月11日 八王子市郊外
この日、ハルジオンの咲く原っぱでクモガタヒョウモンが比較的多く翔んでいた。ほとんどが で、発生最盛期のようだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
004_220524174t X900 ◎舞岡公園 前田の丘 Z50 18-140.jpg 4.アカシジミ 2022年5月24日 横浜市戸塚区舞岡公園
クリの花が咲いていた。複数のアカシジミが夢中で吸蜜している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1000 ) 露出補正 なし
005_220530153t X900 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 5.ウラナミアカシジミ  2022年5月30日 横浜市戸塚区舞岡公園
行使をずらして内側のオレンジ色を見せてくれた。このウラナミアカシジミとアカシジミは止まるときは翅を閉じるので、飛翔シーンを狙う以外、翅表を撮れない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 ) 露出補正 なし
006_220609173t X900 ◎舞岡公園 オオミドリ Z50 18-140.jpg 6.オオミドリシジミ  2022年6月9日 横浜市戸塚区舞岡公園
5.6年ぶりに舞岡公園でオオミドリシジミを撮影できた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO360 ) 露出補正 なし
007_220718072t X900 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 7.モンキチョウ  2022年7月18日 横浜市戸塚区舞岡公園
狐久保へ入る道の手前の体験畑に毎年ヒマワリが咲く。今年も色鮮やかな大輪のヒマワリが咲いていた。そこにモンキチョウが飛来した。吸蜜を試みていたようだがお口に会わぬのか、すぐ離れて行ってしまった。この写真は暮れの「日本チョウ類保全協会」のWeb写真展に出展したところ、トップページに取り上げられた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220728234 X900 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 8.アサギマダラ  2022年7月28日 長野県 入笠山スズラン山野草公園
高原の夏のチョウを撮ろうと入笠山へ行った。ギンボシヒョウモン、ミドリヒョウモンなどとともに、アサギマダラの個体数が多かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 52mm ISO1000 ) 露出補正 なし
009_221003101x X900 〇明神台公園 Z50 105MC.jpg 9.アゲハ 2022年10月3日 横浜市保土ヶ谷区 明神台公園
児童公園の一角に秋になるとキバナコスモスが咲く一角がある。ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、アオスジアゲハ、アゲハなどが集まってくる。

Nikon Z50 NIKKOR Z 105mm macro VR
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO125 ) 露出補正 なし
010_221030067t X900 〇帷子川公園 コヨメナ Z50 18-140.jpg 10.ヤマトシジミ 2022年10月30日 横浜市保土ヶ谷区 帷子川河畔
  帷子川の河畔は遊歩道になっているが、カタバミが繁茂し、秋には、雑草に類する植物ではあるが、野菊に類するヨメナの花が咲くところがある。秋のヤマトシジミのブルーは美しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
補001_220423177b X900 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 補1.ジャコウアゲハ春型   2022年4月23日 横浜市戸塚区舞岡公園
休耕畑に咲く大根の花に2頭のジャコウアゲハが来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
補002_220423235b X900 ◎舞岡公園 クロアゲハ Z50 18-140.jpg 補2.クロアゲハ春型  2022年4月23日 横浜市戸塚区舞岡公園
ヤマツツジの花にクロアゲハが来ていた。 の後翅前縁にある白い紋が見える写真は珍しい。コノヤマツツジにはカラスアゲハ、ジャコウアゲハも来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
補003_220428241b X900 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 補3.ウスバシロチョウ 2022年4月28日 八王子市郊外
ウスバシロチョウも最盛期だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4 1/800秒 186mm ISO100 ) 露出補正 なし
補004_220524114b X900 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 補4.イチモンジチョウ 2022年5月24日 横浜市戸塚区舞岡公園
舞岡公園でイチモンジチョウが見られるところは限られている。前翅の先にオレンジ色の紋が見られる。発生初期だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
補005_220609399xb X900 ◎舞岡公園 ウラゴ RX10M4.jpg 補5.ウラゴマダラシジミ 2022年6月9日 横浜市戸塚区舞岡公園
舞岡公園には何本かのイボタノキがある。ウラゴマダラシジミには毎年会うことができる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
補006_220613068xb X900 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 補6.クロアゲハ  2022年6月13日 横浜市戸塚区舞岡公園
古民家の入り口では、この時期しばしばクロアゲハの雄が吸水に来ている姿を見ることができる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO160 ) 露出補正 なし
補007_220630356bt X900 〇北大植物園 Z50 18-140.jpg 補7.エゾシロチョウ 2022年6月30日 札幌市北大植物園
札幌を旅行した折り、北海道庁の裏側にある北大植物園を訪ねてみた。他にチョウの姿を見ることはなかったが、エゾシロチョウは園内各所でふわふわと翔んでいた。ミヤマシロチョウそっくりだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
補008_220728392b X900 ◎入笠山 RX10M4.jpg 補8.アサギダラチョウと八ヶ岳連峰 2022年7月28日 長野県 入笠山スズラン山野草公園
入笠山のゴンドラ山頂駅から、冬はスキーゲレンデになるところを降りていくと、八ヶ岳の展望台があり、ヒヨドリバナの群落と富士見の町が広がり、その向こうに八ヶ岳連峰が見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f14 1/800秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
補009_220708186b X900 ◎岐阜公園 エノキ Z50 18-140.jpg 補9.ゴマダラチョウ  2022年7月8日 岐阜市岐阜公園
岐阜の名和昆虫博物館を訪れたとき、岐阜公園でゴマダラチョウがいた。最近ゴマダラチョウを見る機会がなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし

2022年11月13日

ヤマトシジミ と ムラサキツバメ 帷子川 10月30日

ここのところ、天気の良い日が続いている。先日、帷子川河畔に行ったときはコヨメナの花がまだ咲いていなかったが、そろそろ咲き始めているだろう。ヤマトシジミの様子を見に帷子川へ出かけた。
 コヨメナの花はまだ蕾が多かった。カタバミなどの下草はきれいに刈られてしまっている。それでもヤマトシジミは翔んでいた。♂が開翅した時に見せるブルーが輝く。
 帷子川河畔の常盤橋の傍にランタナが植えられているところがある。ランタナもチョウが好きな花である。この日もイチモンジセセリ、ヤマトシジミ、キタテハ、ツマグロヒョウモンを見かける。花には来ないが、この辺りでは比較的見ることが少ないムラサキツバメも見ることができた。

000_221030083x X700 ◎帷子川公園 ヨメナ Z50 18-140.jpg
コヨメナの花から飛び立つヤマトシジミ♂ 2022年10月30日 横浜市保土ヶ谷区 帷子川

001_221030043 X800 〇帷子川 Z50 18-140.jpg 1.桜の紅葉
帷子川の河岸に植えられた桜の葉は紅葉していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
002_221030047 X800 〇帷子川公園 コヨメナ Z50 18-140.jpg 2.コヨメナの花に来たヤマトシジミ♂
まだ蕾の多いコヨメナだったが花を咲かせていたその1輪にヤマトシジミが吸蜜に来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 640 ) 露出補正 なし
003_221030056t X800 〇帷子川公園 コヨメナ Z50 18-140.jpg 3.開翅したヤマトシジミ♂ -1
しばらくすると開翅してくれた。ブルーが輝く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 640 ) 露出補正 なし
004_221030064t X800 〇帷子川公園 コヨメナ Z50 18-140.jpg 4.開翅したヤマトシジミ♂ -2
位置を変えながら吸蜜を続ける。横位置で撮影した画像を縦位置にトリミングした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 560 ) 露出補正 なし
005_221030067t X800 〇帷子川公園 コヨメナ Z50 18-140.jpg 5.開翅したヤマトシジミ♂ -3
シジミチョウは小さいので望遠端の140mmでできるだけ近寄って撮るのだが、なかなかの解像力である。ボケもきれいだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 500 ) 露出補正 なし
006_221030073m X800 〇帷子川公園 コヨメナ Z50 18-140.jpg 6.開翅したヤマトシジミ♂ -4
4~5分の間、この個体を撮り続けた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 640 ) 露出補正 なし
007_221030075 X800 〇帷子川公園 コヨメナ Z50 18-140.jpg 7.コヨメナ(小嫁菜)
道端で見かける雑草に類する植物で、秋に薄紫か白い菊の花をつける。ただし、よく似た姿のキク類は他にもいくつかあり、一般にはそれらをまとめてヨメナと呼んでいることが多い。いわゆる野菊に類するものである。ヨメナの仲間はコヨメナのほかカントウヨメナ、ユウガキクなどがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 160 ) 露出補正 なし
008_221030088 X800 〇帷子川公園 Z50 18-140.jpg 8.ヤマトシジミ♂
しばらく翔び回ってコヨメナの花で吸蜜すると、葉の上に止まって開翅し、日向ぼっこ?をする。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 180 ) 露出補正 なし
009_221030091 X800 帷子川公園 アオイカタバミ Z50 18-140.jpg 9.アオイカタバミ(葵片喰)
「Picture This」で検索するとアォイカタバミと出た。別名をフヨウカタバミという。花はカタバミより大きく、葉はよく似ているが、葉先の切れ込みがなくハート形になっていない。我が家の家紋は「丸に剣片喰」だが、3枚の葉の先に切れ込みがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 125 ) 露出補正 なし
010_221030095 X800 〇帷子川公園 ホトトギス Z50 18-140.jpg 10.ホトトギス(杜鵑草)
花弁の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることから名づけられたそうだ。花期は8-10月。葉腋に2-3個の花を上向きにつける。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 140mm ISO 500 ) 露出補正 なし
011_221030099 X800 △帷子川公園 ヤマト♀ Z50 18-140.jpg 11.イチモンジセセリとヤマトシジミ♀
帷子川にかかる常盤橋のたもとにランタナの花が咲いている。ランタナの花はチョウが好むが、イチモンジセセリと一緒にヤマトシジミの♀が吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 640 ) 露出補正 なし
012_221030101 X800 〇帷子川公園 ヤマト♀ Z50 18-140.jpg 12.ヤマトシジミ♀ -1
夏のヤマトシジミの♀の翅表はほとんど全面黒いが、今いるヤマトシジミ♀は、青い鱗粉が現れる。特に後翅のそれは美しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
013_221030107 X800 〇帷子川公園 ヤマト♀ Z50 18-140.jpg 13.ヤマトシジミ♀ -2
前の写真と同じ個体。向きを変えてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
014_221030114 X800 〇帷子川公園 Z50 18-140.jpg 14.ムラサキツバメ♀ -1
ランタナに来るチョウの夢中になっていると、右からくろっぴ長が飛びだしてきて、目の前にきた。ムラサキシジミかと思ったが、それに比べてやや大きい。ムラサキツバメの♀だった。♂の翅表はほぼ全面暗紫色なので区別がつく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 200 ) 露出補正 なし
015_221030118x X800 〇帷子川公園 Z50 18-140.jpg 15.ムラサキツバメ♀ -2
開翅してくれた。♀の翅表は青紫色に輝くが、残念ながら左側の翅がちぎれてしまっていた。鳥にでも食いちぎられたのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 220 ) 露出補正 なし
016_221030121 X800 ◎帷子川公園 Z50 18-140.jpg 16.ムラサキツバメ♀ -3
翅を閉じた。右に移動して、傷が目立たないように閉じた翅の左側から撮った。少しでもきれいに撮ってやりたい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 220 ) 露出補正 なし
017_221030123 X800 〇帷子川公園 Z50 18-140.jpg 17.ムラサキツバメ♀ -4
向きを変えて、また翅を開いてくれた。青紫色が輝く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 180 ) 露出補正 なし
018_221030131 X800 ◎帷子川公園 Z50 18-140.jpg 18.ムラサキツバメ♀ -5
落ち着いて開翅して陽の光を浴びている。近寄って撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 220 ) 露出補正 なし
019_221030133 X800 ◎帷子川公園 Z50 18-140.jpg 19.ヤマトシジミ♂ -2
自宅近くの公園に戻ってきた。自治会の有志の方が世話をされている小さな花壇には今年もセンニチコウが咲いている。昨年、一昨年はこのセンニチコウの花でクロマダラソテツシジミが吸蜜していたが、今年はその姿はない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
020_221030139t X800 〇帷子川公園 Z50 18-140.jpg 20.ヤマトシジミ♂ -3
今日は付けているレンズの望遠端である140mmに固定して、マクロレンズのように撮ってきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 140 ) 露出補正 なし
021_221030141 X800 ◎帷子川公園 Z50 18-140.jpg 21.ヤマトシジミ♂ -4
ヤマトシジミはきれいな♂を撮ることができたが、メスの個体数は少なかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 140 ) 露出補正 なし

2020年9月 7日

箱根湿性花園(1)花の写真撮影も難しい 8月25日

先月22日、天気予報は曇り時々雨だったが、降水確率は低かったので、思い立って箱根湿性花園へ行ってきた。その日は気温が高く、天候も好転して曇り時々晴れとなった。しかし、湿性花園へは毎年同じ時期に、ミドリシジミ狙いで行っているので、時には季節を変えて訪れてみたいと思っていた。
 8月初めに長い梅雨が明けたと思ったら、猛暑の毎日となった。8月の終わりごろには、毎年一度は信州へ行くことが多かったが、今年はコロナ事情のため、思うに任せない。そこで、片道2時間弱で行ける箱根の湿性花園へ再度、出かけた。
 箱根湿性花園は、コオニユリなど、チョウが好む花が多いので、ミヤマカラスアゲハでも撮れればと思っていた。しかし、夏型がもう発生している時期なのだが残念ながら現れなかった。
 箱根湿性花園には、普段眼にすることの少ない花が多く咲く、チョウがダメなら、少し花の写真でも撮ってみようとも思って出かけた。シーズン中、箱根湿性花園のホームページには、10日ごとに「箱根湿性花園の花だより」が掲載されている。8月15日発行の第15号には、見ごろの花は70種と紹介されていた。もちろん、今までにも花はチョウとセットで撮ってきた。チョウがいないときは花だけ撮ることもあるのだが、実はその撮影もなかなか難しい。特にピントの合わせどころが難しく、また、白い花は白飛びさせてしまうことも多い。この日もあまり丁寧に撮ることは出来なかったが、挑戦してみた。
 花の名前の検索は、主に箱根湿性花園のパンフレット、ホームぺージや、wikipedia、四季の山野草、松江の花図鑑といったサイトを参考にさせていただき、引用させていただいた。

1.カクトラノオ(角虎の尾)
入り口を入って園内への順路を進むと、カクトラノオが植えられていた。シソ科の植物で、カクトラノオの名は茎が四角形で、穂状の花の形による。別名ハナトラノオ(花虎の尾)という。ハナトラノオという名の方がこの花にふさわしいと思う。北米東部原産の宿根草だそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
001_200824003 X800 〇箱根湿性花園 カクトラノオ D5300 TAMRO 90.jpg
2.ユウガギク (柚香菊)
キク科のヨメナの仲間。オオユウガギク、カントウヨメナ、 コヨメナ、 オオバヨメナ、ノコンギクといったよく似た花があるが、私には同定が難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_200824005 X800 箱根湿性花園 ユウガギク D5300 TAMRO 90.jpg
3.ギンパイソウ(銀盃草)
杯のような花の形からこの名前がある。アルゼンチン原産で園芸用として渡来したそうだ。白い花の露出は難しい。単に露出をアンダーにして撮ればよいわけではない。    

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし  
003_200824008 X800 箱根湿性花園 ギンバイソウ D5300 TAMRO 90.jpg
4.シカクヒマワリ(四角向日葵)
背丈はヒマワリと変わらないが、花は小ぶりだった。また種のできる部分もずっと小さい。原産地もヒマワリと同じ北アメリカだそうだ。一見して、ヒマワリの仲間とは思い難いが、ヒマワリと同じくキク科の植物である。茎が四角いのでこの名がある。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_200824012 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
5.ハエトリグサ(蠅捕草) 京都レッド 

7月18日~8月31日まで世界の食虫植物展というのが行われていた。ハエトリグサ  やウツボカズラなどの食虫植物約100種700点が展示されている。ハエトリグサにはいくつかの原種や園芸品種があるがこれはその一つ。他にエイリアン、B-52、シャークティース、鱈子唇、クロティースといった名の品種が展示されていた。ハエトリグサは雨や風で閉じることはないが、二枚貝のような葉が虫を取り逃がして閉じた場合は3日程度で再び開くという。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_200824019 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
6.ウツボカズラ(靫葛) トランカータ
ウツボカズラ属の一種であるトランカータ。袋の縁やフタの裏側にある甘い蜜で虫を誘い、虫が誤って袋の中に落ちてしまう。袋の中には消化液を含んだ水があり、虫が這い上がろうとしても滑っておぼれ死ぬ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_200824111 X800 トランカータ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
7.ムシトリスミレ(虫取菫) 紅帝
ムシトリスミレはこんな可愛い花が咲く食虫植物で、世界中に約80種あるそうだ。葉にある繊毛や表面から粘液を出し、これに触れた虫はくっついて逃げ出せなくなる。捕まえた虫は固い部分だけの残し消化吸収されてしまう。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_200824116 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
8.ムシトリスミレ 紅帝 の花
ムシトリスミレはこのような可愛い、しかし、虫にとっては恐ろしい花を付ける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO360 ) 露出補正 なし
008_200824023 X800 箱根湿性花園 ムシトリスミレ 紅帝 D5300 TAMRO 90.jpg
9.キバナツノゴマ  (黄花角胡麻)
wikipediaによると、キバナツノゴマの表面は大部分にわたって短い腺毛を生成し、粘着性の分泌物で覆われている。昆虫は、その分泌物に捕らえられて死滅するが、キバナツノゴマは消化酵素を持っていないため、昆虫から栄養素を吸収しない。キバナツノゴマは原始の食虫植物(虫を捕えるが食虫植物に成りきれていない植物)であると考えられる。実は、この花の傍にも種名が書かれた札があったと思うのだが、記録として撮りそこなっていた。この花を同定すのが一苦労で、ネットで画像の検索を試みたが、なかなか探し得なかった。そこで「ランのような黄色い花」という語でググってみて、検索された画像から、文筆家の木谷美咲さんのブログ にたどり着いた。この花は学名を Ibicella lutea という、被子植物だった。南米原産で葉や茎などに細かな繊毛がびっしり生え、分泌する粘液で虫を捉えるという。木谷さんはこのイビセラ・ルテアの実を食べて見たそうだ。詳しくは木谷美咲さんのブログを是非ご覧になっていただきたい。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
009_200824028 X800 箱根湿性花園 ギバナツノゴマ D5300 TAMRO 90.jpg
10.ナガバミズアオイ(長葉水葵) -1
この花はナガバミズアオイだった。7月22日に湿性花園に来た時のブログ:梅雨明けやらぬ 箱根湿性花園(2)の 36.および37.の.記述で、この花をウツボグサとしていたが、それは私の誤りで、ナガバミズアオイが正解のようだ。訂正する。絶滅危惧種のミズアオイは一年草だが、このナガバミズアオイは多年生の水生植物で、日当たりのよい湿地を好む。花期は6月10月と長い。北アメリカ東部の原産で、池沼の浅瀬に生育する。日本では、鑑賞用に水辺や水鉢で栽培されている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_200824026 X800 箱根湿性花園 ナガバミズアオイ D5300 TAMRO 90.jpg
11.マツモトセンノウ(松本仙翁)
ナデシコ科の植物の中にセンノウ属というのがある。センノウの名称は、昔、京都嵯峨の仙翁寺(せんのうじ)にあったことによるという。名前は花の形が歌舞伎の松本幸四郎の紋所に似ていることからとか。また、阿蘇山に生えるツクシマツモトが原種と言われるが、朝鮮半島、中国東北部にも生息するそうだ。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
011_200824029 X800 箱根湿性花園 マツモトセンノウ D5300 TAMRO 90.jpg
12.ワレモコウ(吾亦紅)
バラ科・ワレモコウ属だそうだが、バラ科には見えない。枝分かれした先に穂をつけたような赤褐色の花をつける。名の由来には諸説ありそうで、はっきりしていないという。植物学者の前川文夫によれば、木瓜文(もっこうもん)を割ったように見えることからの命名という。一説には、「吾もまた紅なり」とワレモコウ自身?が唱えたことが名の由来であるといわれているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_200824149 X800 箱根湿性花園 ワレモコウ RX10M4.jpg
13.アサザ(浅沙、阿佐佐)が咲く池
低層湿原のエリアには池があり、アサザが黄色い小さな花を咲かせる池の表面は、スイレンに似た切れ込みのある浮葉で覆われていた。水面には青空が映りこむ。アサザ個体群の保全や復元がNPOと行政の協働によって霞ヶ浦や北浦で行われてきた。兵庫県の天満大池、福島県の猪苗代湖などでも保全活動が行われているそうだが、その後絶滅の危険性が低下したとされ、2007年に環境省のレッドデータブックが改定された際に、ランクが絶滅危惧II類(VU)から準絶滅危惧(NT)に下げられたそうだ。しかし、2018年には霞ヶ浦における群生が確認できなくなったとして、現地のNPOが自生のアサザの消滅を宣言したという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_200824151 X800 箱根湿性花園 アサザ RX10M4.jpg
14.アサマフウロ(浅間風露)
フウロソウ科フウロ属の花で、湿り気のある高原の草地などに生える多年草。 濃い紅紫色の美しい花だった。絶滅危惧IB類(EN)  だそうだ。本州の中部地方に分布し、朝鮮半島、中国東北部の分布する。信州の草原にいくと、よく似たハクサンフウロを見る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし 
014_200824044 X800 箱根湿性花園 アサマフウロ D5300 TAMRO 90.jpg
15.ヒヨドリバナ(鵯花) ヒヨドリバナは先日入笠山へ行ったとき、「入笠すずらん山野草公園」に沢山咲いていて、アサギマダラ、ミドリヒョウモン、クジャクチョウなどが群がり、チョウの好む花だということを改めて知った。和名はヒヨドリが鳴く頃に開花することに由来するとのこと。フジバカマとかヨツバヒヨドリといったよく似た花があるが、葉の形や付き方で区別する。この写真では葉が対生するヒヨドリバナの特徴が良くわかる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
015_200824049 X800 箱根湿性花園 ヒヨドリバナ D5300 TAMRO 90.jpg
16.サワギキョウ(沢桔梗)
仙石原湿原に咲くきれいな花だが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られるそうだ。キキョウ科で、キキョウの仲間なのだが、3枚の大きな花びらに2枚のひげが生えたような変わった形をしている。名前の由来は、沢に咲く桔梗と言う意味。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO500 ) 露出補正 なし
016_200824050 X800 箱根湿性花園 サワギキョウ D5300 TAMRO 90.jpg
17.ハコネギク(箱根菊)
別名をミヤマコンギク(深山紺菊)という。箱根湿生花園では当然ながらハコネギクが正式名である。別名のミヤマコンギク(深山紺菊)は紺色の菊を意味するが、コンギク やノコンギクは名前のとおりなのに比べ、白花が多い。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
017_200824053 X800 箱根湿性花園 ハコネギク D5300 TAMRO 90.jpg
18.ミソハギ(禊萩) 盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ハギは萩の字が使われるが、萩の仲間ではなくサルスベリなどの仲間だそうだ。ミソハギの名はは「ミソギハギ」を略したもの。「みそぎ(禊)」は水を注いで悪魔を払うことであるが、その由来はわからない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_200824060 X800 箱根湿性花園 ミソハギ D5300 TAMRO 90.jpg
19.キンミズヒキ(金水引)
和名のキンミズヒキの由来は、細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたものであるという。全国の道ばたや草地に生える多年草で高さ30~80cm、全体に毛が多いのが特徴だそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
019_200824069 X800 箱根湿性花園 キンミズヒキ D5300 TAMRO 90.jpg