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2023年11月15日

Canon PowerShot G7X  2023年10月12日 横浜市保土ヶ谷区峰岡公園

10月3日に2年ぶりにクロマダラソテツシジミを見つけてから、何も予定がない日は、カメラをもって家から徒歩5分の公園に出かけるのが日課になってきた。この日も暖かく、最高気温は24℃になった。
 2016年3月に購入した Canon PowerShot G7X は今までは、スナップ撮影や、レンズが明るいので室内での撮影に利用することが多かった。旅行の時は必ず携行している。いままでこのカメラでチョウを撮るときは広角で、被写体に接近して撮りたい時だけだったが、過日、このカメラで公園の花壇に来るチョウの撮影を試みてみた。近距離でフォーカスが合いやすいようにマクロに設定して、1mくらい離れた被写体を撮ってみた。望遠側にズームしていくと、デジタルズーム域に入るあたりでピントが合ってくれることを知った。これなら使えるかなと思い、その練習をしておこうとこの日はそのG7Xのみを携行した。

000_231012025 X700 〇峰岡公園 アオスジ  G7X.jpg
コンデジで撮ったアオスジアゲハ 2023年10月12日 横浜市保土ヶ谷区峰岡公園

001_231012005 X900 〇峰岡公園 G7X.jpg 1.アゲハ  -1
前日は午前中だったが、この日は昼食後に出かけてみた。羽化したてのような傷のないアゲハがヒャクニチソウに来ていた。シジミチョウなどの小さなチョウに比べ、アゲハは撮りやすい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
002_231012008 X900 〇峰岡公園 G7X.jpg 2.ヤマトシジミ♂
新鮮な個体だったが、まだ外縁部に高温期型の黒い斑紋が出ている。ヤマトシジミの♂は、春型(低温期型)は、少し光沢のある空色の部分が広く、外縁部の黒い部分は細い。 夏型(高温期型♂の は、輝くような光沢のある青色になり、縁の黒い部分は広くなる。 秋型(低温期型)の♂は、少し光沢のある空色の部分が広く、外縁部の黒い部分は細くなる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_231012010 X900 〇峰岡公園 G7X.jpg 3.アオスジアゲハ -1
この日、花壇に来たアオスジアゲハはきれいな個体だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_231012016 X900 〇峰岡公園 アゲハ G7X.jpg 4.アゲハ♂ -2
アゲハは4月上旬から10月下旬にかけて、年に3~5回発生する。このきれいな個体は今年最後の発生のものだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
005_231012017 X900 〇峰岡公園 アオスジ  G7X.jpg 5.アオスジアゲハ -3
これは胴の白い帯が尾端まであり、♀だと思うが。 

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_231012032 X900 〇峰岡公園 アオスジ  G7X.jpg 6.アオスジアゲハ -4
チョウに興味を持った子供のころ、クスノキの周りを青く輝く翅をキラキラさせて敏捷に翔ぶこのチョウは魅力的だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_231012041 X900 〇峰岡公園 アゲハ  G7X.jpg 7.アゲハ♂ -3
この個体はしばらくこの花壇にいて、ヒャクニチソウの花から花へと移り、吸蜜をしていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
008_231012048 X900 〇峰岡公園 アゲハ  G7X.jpg 8.アゲハ♂ -4
頭から尾状突起の先まで、傷一つない姿をシャープに撮れた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
009_231012054m X900 〇峰岡公園 ツマグロ G7X.jpg 9.ツマグロヒョウモン♀
これもきれいな個体であった。4月から11月まで姿を見ることが出来るが、今が最盛期で、発生する個体数が多いようだ。他のヒョウモンチョウ類がほとんど年1回しか発生しないのに対し、多化性という点でも例外的な種類である。冬は幼虫や蛹で越冬する。また、本種は熱帯・温帯域に広く分布するいわば暖地性のチョウであり、他のヒョウモンチョウ類が温帯から寒帯にかけて分布するのとは対照的である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
010_231012055 X900 〇峰岡公園 ツマグロ G7X.jpg 10.ツマグロヒョウモン♂
私がこのチョウを初めてネットに入れたのは、高尾山から小仏峠への尾根道を歩いていて、正面から矢のように飛んできたのを無我夢中でネット一閃、ゲットした小学校6年生のころ(1950年代)と記憶している。wikipediaによれば、関東地方で見られるようになったのは1990年になってからと言われるが。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_231012059 X900 〇峰岡公園 ヤマト G7X.jpg 11.ヤマトシジミ♀
後翅にかすかに青い鱗粉が見られる。ヤマトシジミの♀の翅表は晩秋の紅葉の頃から発生してくる個体からは、突然、青紫色の衣装を纏う。前翅は半分ぐらいが薄く青紫になるが、後翅はほぼ全体が青紫になる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
012_231012081 X900 〇峰岡公園 アゲハ♀ G7X.jpg 12.アゲハ♀ -1
♀が飛来した。だがこの個体はだいぶ傷んでいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
013_231012082t X900 峰岡公園 アゲハ♀ G7X.jpg 13.アゲハ♀ -2
同じ個体だが破損していたところをカットした。後で気が付いたが、右触覚も断ち切られていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
014_231012090t X900 〇峰岡公園 ツバメ♀ G7X.jpg 14.ツバメシジミ♀
には黒地に青い鱗粉が現れることがあるが、この♀はほぼ真っ黒であり、後翅尾状突起あたりの橙斑が明瞭に表れている。シックな装いだと感じた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし

2023年10月22日

コンデジでチョウの写真を撮る 2023年10月2日 横浜市保土ヶ谷区峰岡公園

前回記したように、近くの峰岡公園で、ヒャクニチソウとセンニチコウが咲いているので、そこに来るチョウをCanon G7X 撮ってみようと試みた。もちろん、今までもこのカメラでチョウの写真を撮ったことはあったが、あまり良い結果を得ることはなかった。近接撮影ではピントが合わせ難いのだ。
 Canon G7X の焦点距離は8.8mm~36.8mmである。今まで、このカメラでは、背景を取り込んで広角で撮りたい時に焦点距離8.8mm側で撮るのがほとんどだったが、この日は、はじめからマクロ設定にして、最短撮影距離だけではなく、最長焦点距離の36.mm(35mm版100mm相当)まで試みてみた。
 ところが、いつもはプログラムオートでシャッタースピードが1/500秒より遅くはならないように設定していて、この日もその設定になっていると確認せずにお撮影していったところ、シャッタースピード優先オートにダイアルが移動していて、なんとそのシャッタースピードは1/50秒になってしまっていた。お粗末な大失策である。手振れ、被写体振れの山となってしまった。
 何とか見られる写真を載せてみる。

000_231002016m X700 ◎峰岡公園 G7X.jpg
ヒャクニチソウに見たツマグロヒョウモン♂ 2023年10月2日 横浜市保土ヶ谷区

001_231002002 X900 峰岡公園 G7X.jpg 1.キバナコスモスに来たツマグロヒョウモン♂
ヒャクニチソウなどが咲く峰岡公園の小さな花壇の公園のグランドを挟んで反対側にも、道沿いに花壇があり、そこにはキバナコスモスが咲いていた。まずそこでツマグロヒョウモンを撮った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f8 1/50秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_231002007 X900 〇峰岡公園 G7X.jpg 2.キバナコスモスに来たツマグロヒョウモン♀
♀もいた。きれいな個体である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f5.6 1/50秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_231002012 X900 ◎峰岡公園 G7X.jpg 3.ヒャクニチソウ(百日草)で吸蜜するツマグロヒョウモン♂
昨年は植えられていなかったヒャクニチソウの花が多く咲いていた。ヒャクニチソウはキク科の植物の1つで、花が美しく、また花弁が丈夫で色あせしにくいのが特徴で、花壇に栽培され、また切り花として鑑賞される。茎の先端には単独の頭状花序をつける。花序の外側には一列の舌状花(花弁に見えるもの)をつけ、これは雌性。その内側には筒状花を多数つけ、こちらは両性。いずれの花も稔性がある。いま、ツマグロヒョウモンが止まっている頭状花序の外側がピンク色の舌状花で、その内側に黄色~茶色に多数の小さな筒状花が見える。茎は高さ30-90cmになり、硬くて短い毛がある。和名の百日草は開花期間が長いことによる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f10 1/50秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_231002019m X900 ◎峰岡公園 G7X.jpg 4.イチモンジセセリ
これは広角側の9mmで撮った。シャープである。ヒャクニチソウの黄色い小さな筒状花がよくわかる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f9.0 1/50秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
005_231002028 X900 〇峰岡公園 G7X.jpg 5.アオスジアゲハ -1
青筋お揚羽が来た。少し遠いので望遠端にしてさらにTele側に押すと、デジタルズームになって、拡大されるのが解った。光学ズームいっぱいの37mmは35㎜版では100mm相当であるが、デジタルズームでは約400mm相当になる。仕様書によれば200mm相当までは画質は維持されるというが、それ以上は画質は落ちるようだ。この画像を何ミリ相当で撮ったのかわからない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f7.1 1/50秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_231002037m X900 〇峰岡公園 G7X.jpg 6.アオスジアゲハ -2
ヒャクニチソウとセンニチコウ、アフリカンマリーゴールドが咲く花壇で、アオスジアゲハが舞う。だが、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモン、イチモンジセセリはここではヒャクニチソウでしか吸蜜をしない。ヤマトシジミはもっぱらセンニチコウだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f7.1 1/50秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_231002040m X900 ◎峰岡公園 G7X.jpg 7.アオスジアゲハ -3
被写体振れが効果的になった。何とか目にはピントが合って止まっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f7.1 1/50秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし

2023年6月30日

近所の公園に咲く花々 2023年6月22日 横浜市保土ヶ谷区 峰岡公園

梅雨の最中ではあるがここのところ晴れはしないものの、雨は降らない。TVのワイドショーでも雨が降るとの予報が出されるが、降らない。
 近所に買い物に出るときに、G7Xをポケットに入れていく。
 峰岡公園は、3,986㎡の小さな街区公園で、ブランコ、滑り台、鉄棒があるいわば児童公園で、中央に広場もあり、町内会の人たちがグランドゴルフを楽しんでいる。公園の周囲には、町内会の方々や、ご近所の人たちが世話をされている花壇があって、この時期、多くの花が咲いている。
 コンデジの Canon G7X のレンズは 9mm~37mm である。フォーカスをマクロモードにして、望遠端の35mm版換算100mm相当の37㎜にすると、1m弱しか寄れないが、それでも何とか蝶の写真も撮れる。野草ではなく、観賞用の園芸品種だが、しばし道草をして撮影を楽しんだ。

000_230622019t X900 峰岡公園 センニチソウ G7X.jpg
咲き始めたセンニチソウとヤマトシジミ♂ 2023年6月22日 横浜市保土ヶ谷区 峰岡公園

001_230622002 X900 峰岡公園 ホンアジサイ G7X.jpg 1.ホンアジサイ(本紫陽花)
日本原産のガクアジサイの栽培種で、単にアジサイともいう。 花序のほとんどが装飾花からなる手毬咲き状のアジサイのこと。峰岡公園に写真のようなホンアジサイが咲くようになって、数日が経っている。装飾花が他のアジサイと違うようなので、何だろうと思っていた。アジサイに蝶が吸蜜に来るのは見たことがないが、前回この花の前を通ったときにヤマトシジミが吸蜜に来ていたようだった。品種名は調べられなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
002_230622003 X900 峰岡公園 ムラサキバレンギク G7X.jpg 2.ムラサキバレンギク(紫馬簾菊) と ホンアジサイ
wikipediaによると、ムラサキバレンギクは北アメリカ原産の多年草。花期は初夏から晩秋にあたる7〜10月頃で、頭状花(花の中央に見える部分)は盛り上がり、舌状花(花弁に見える部分)はやや下向きに咲く。後ろのホンアジサイの品種名(あるいは呼称)は「白楽天」という花に似ているが、確信はない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
003_230622005tm X900 峰岡公園 モンシロチョウ G7X.jpg 3.モンシロチョウ♂
花壇にはモンシロチョウが数頭翔んでいた。花で吸蜜する個体は少なく、時々このように葉に止まって休んでいるように見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
004_230622007 X900 峰岡公園 ホンアジサイ G7X.jpg 4.ホンアジサイ
これもホンアジサイだと思う。だが、日本原産の品種をアジサイ、ホンアジサイと呼ぶのに対し、ガクアジサイが西洋で品種改良されたものを西洋アジサイ(ハイドランジア)と呼ぶそうだ。さまざまな色があり、日本古来のアジサイよりも見た目が豪華な品種が多いのが特徴という。難しい。これは、そのハイドランジアかもしれない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
005_230622009 X900 峰岡公園 アガパンサス・プラエコクス G7X.jpg 5.アガパンサス・プラエコクス
南アフリカ原産。日本では園芸用に球根が販売される。ヒガンバナ科 / ムラサキクンシラン属(アガパンサス属)。アガパンサスは和名をムラサキクンシラン(紫君子蘭)という。さわやかな涼感のある花を多数咲かせ、立ち姿が優雅で美しく、厚みのある革質の葉が茂る様子には力強さも感じられるという。南アフリカに10~20種ほどの原種が自生し、交配などにより300以上の園芸品種が育成されているそうだ。性質が強く、植えっぱなしでほとんど手がかからないので、公園などの花壇やコンテナの植え込みに利用され、また切り花としてフラワーアレンジメントにも使われているという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_230622011 X900 峰岡公園 アジサイ G7X.jpg 6.ノリウツギ(糊空木)
「Picture This」で検索してみるとノリウツギだった。wikipediaによると、「ノリウツギはアジサイ科アジサイ属の落葉低木で、樹高は2~3mくらいで、高いものは5mくらいになる」とあった。ノリウツギはアジサイの仲間だったのだ。箱根湿性花園に咲くノリウツギにはミドリシジミやアサマイチモンジ、オオウラギンスジヒョウモンなどが吸蜜に来る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.7 1/1250秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
007_230622013 X900 峰岡公園 ムラサキバレンギク G7X.jpg 7.ムラサキバレンギク と モンシロチョウ
だいぶ擦れてしまったモンシロチョウが吸蜜していた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.7 1/1250秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
008_230622014t X900 峰岡公園 センニチソウ G7X.jpg 8.ヤマトシジミ♂
いま、ヤマトシジミが多く翔んでいる。これも典型的な夏型の雄だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
009_230622015 X900 峰岡公園 ヒャクニチソウ G7X.jpg 9.ヒャクニチソウ(百日草) -1
和名のヒャクニチソウは開花期間が長いことに由来する。また、花の寿命が長いことからウラシマソウ(浦島草)やチョウキュウソウ(長久草)の別名もあるそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
010_230622016m X900 峰岡公園 ヒャクニチソウ G7X.jpg 10.ヒャクニチソウ -2
ネットで調べてみると、「ヒャクニチソウの花は中心部の筒状花の部分とそれを取り巻く舌状花からなっている。 中心部の筒状花の部分は、長期間にわたって成長し、花を咲かせつつ上方に伸びる。 筒状花の花冠は黄色で5裂し有毛。 開花後に雌しべの柱頭が伸び、やがて柱頭だけがリボンのようになって残る。」と説明されていた。その通りの写真になった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_230622021t X900 峰岡公園 ヒメヒオウギズイセン G7X.jpg 11.ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)
峰岡公園の反対側の花壇へ移動した。ヒメヒオオギズイセンは、アヤメ科ヒオウギズイセン属(クロコスミア属)の雑種。ヒオウギズイセンとヒメトウショウブとの交配種だそうだ。花茎から穂状花序を分枝し、各々に鮮やかなオレンジ色の花を付ける。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
012_230622022 X900 峰岡公園 ヒルザキツキミソウ G7X.jpg 12.ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)
マツヨイグサの仲間だ。北米原産の帰化植物であり、観賞用として輸入・栽培されていたものが野生化している。名称の由来は、宵に咲くツキミソウと違って、昼間にも開花していることによる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
013_230622024 X900 峰岡公園 ハルシャギク G7X.jpg 13.ハルシャギク(波斯菊)
和名の由来となっている「ハルシャ(波斯)」はペルシャのことだそうだ。別名はジャノメソウ(蛇目草)という。花の色は、中心が濃紅色で、周辺は黄色の蛇の目模様であり、別名のジャノメソウの由来となっているが、このほうが解りやすい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
014_230622026 X900 峰岡公園 ムラサキギボウシ G7X.jpg 14.ムラサキギボウシ(紫擬宝珠)
ムラサキギボウシは半日陰や、日陰の湿った土壌を好む多年草で、カタツムリや、ナメクジが付きやすいそうだ。ギボウシとは、この植物のつぼみ、または包葉に包まれた若い花序が擬宝珠に似ていることに由来する。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
015_230622027 X900 峰岡公園 キンシバイ G7X.jpg 15.キンシバイ(金糸梅)
6月7日に舞岡公園へ行ったとき、古民家の裏庭で、見事に咲いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
016_230622029 X900 峰岡公園 サルビア・コエルレア G7X.jpg 16.サルビア・コエルレア
サルビア・コエルレアは、メドセージという名前で流通している場合があるが、メドセージは本種とは別のものだそうだ。これは日本に入ってきた時に流通業者が勘違いしたことに起因する。優れた蜜源植物でありチョウやハチドリが訪れるという。昨年、北海道の美瑛を訪れたときに、咲いていたサルビア(来路花)に、エゾシロチョウが吸蜜に来ていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
017_230622030 X900 峰岡公園 モモイロカイウ G7X.jpg 17.モモイロカイウ(桃色海芋)
始めて見た花だった。サトイモ科オランダカイウ属の園芸植物である。葉に斑が入らないのが特徴だそうだ。原産地は南アフリカで日本には大正初期頃に渡来しているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO320 ) 露出補正 なし
018_230622032 X900 保土ヶ谷区役所 ビオラ・トリコロール G7X.jpg 18.ビオラ・トリコロール
保土ヶ谷区役所に来た。1階駐車場の上にあるフラットな部分の周囲に花壇が設けられているが、そこにはパンジーなどが植えられている。地味だが可憐な花が咲いていた。「Picture This」 で検索すると、ビオラ・トリコロールとでた。ヨーロッパ原産の1年草で、本種を改良した園芸品種がビオラやパンジーと呼ばれ、流通している。紫、黄色、白の3色が混ざった花を咲かせるスミレであることから、ビオラ・トリコロールと名付けられたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
019_230622033 X900 保土ヶ谷区役所 ビオラ・コルヌタ G7X.jpg 19.ビオラ・コルヌタ<>br> これも 「Picture This」 で検索した。日本でビオラと呼ばれている花は、ヨーロッパのピレネー地方原産のビオラ・コルヌタを中心に改良された園芸品種群であり、花の直径が4cm以下のものを指す。それより直径が大きい花はパンジーと呼ばれ区別されているそうだ。知らなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
020_230622034 X900 保土ヶ谷区役所前 ノウゼンカズラ G7X.jpg 20.ノウゼンカズラ(凌霄花) -1
保土ヶ谷区役所の前にある高層住宅の花壇に咲いていた。大きなオレンジ色の花が目立つ。凌霄花は漢名であるが、「霄(そら)を凌ぐ花」の意で、高いところに攀(よ)じ登ることによる命名という。漢詩では他の物に絡むため愛の象徴となるのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
021_230622037 X900 保土ヶ谷区役所前 ノウゼンカズラ G7X.jpg 21.ノウゼンカズラ(凌霄花) -2
wikipediaによると、ノウゼンカズラの花は、枝先に円錐花序を萌出し、直径6-7cmの橙黄色の花を対生する。花房は垂下し、花冠は広い漏斗型で、先端は5裂し平開する。雄蕊は4本のうち2本が長い。日本では結実しにくいそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1250 ) 露出補正 なし

2022年6月30日

リッチな一日・昆虫切手展と鳩山邦夫さんの蝶コレクションを観賞 6月4日

6月4日は「虫の日」である。毎年、その頃の土日に合わせて、目白の「切手の博物館」で「昆虫切手展」が開催される。2020年、2021年は新型コロナウィルス感染症のため中止になっていた。今回は3年ぶりの開催で「JPS 昆虫切手研究会50周年記念 第35回昆虫切手展の開催となった。私は何もしない会員であるが、会報で案内をいただいた。
 今年は6月4日(土)-5日(日)の開催であったので、6月4日の午前中に目自へ出かけた。湘南新宿ラインで新宿で山手線の乗り換えようとしたが、山手線は事故があり、止まっていた。私は目白は池袋の先だと勘違いして、池袋まで行こうと埼京線に乗った。その車窓から山手線が動いているのが見えたので池袋で下り、ひとつ戻らなくてはいけないことを確認して、山手線に乗った。会場に着いたのは、11時を少し過ぎていた。展示されているパネルを順に閲覧し、作者の方にもご説明いただけた。
 この日は、文京区教育センターで開催されている亡くなられた鳩山邦夫さんのコレクションの「蝶・魅惑の昆虫」という展示会へ回ることにしていた。この日に同会場で行われる東京大学総合研究博物館の矢後勝也先生の講演を聴講しようと事前に申し込んでいたが残念ながらその抽選に外れてしまい参加することが出来なかった。
 目白から西日暮里乗換で湯島へ行ったが、その会場の文京区教育センターがなかなかわかり難い。その方向へと歩いて行くと、春日局墓所という「麟祥院」の前に出た。ここで寄り道をしてしまった。
 鳩山邦夫さんのコレクションの「蝶・魅惑の昆虫」という展示は素晴らしかった。見に行ってよかったと思う。
 帰りも地下鉄千代田線の湯島駅へ出たが、途中に湯島天神の大鳥居が見え、お参りしてい行こうと、また、しばし寄り道をしてしまった。

000_IMG_X700 20220621_0002.jpg
第35回昆虫切手展 クジャクチョウのカシエと切手に小型印(澤口尚子さん作)

001_220604094 X800 第35回昆虫切手展 G7X.jpg 1.目白「切手の博物館」
目白駅を降りて、山手線の沿うように高田馬場方面にしばらく歩くと「切手の博物館」がある。第35回昆虫切手展の会場は、エレベータで3階に上がったところだ。「切手の博物館」の沿革はwikipediaによると、「1988年(昭和63年)に設立された旧郵政省所管の財団法人フィラテリーセンターを前身とする。渋谷区代々木(現在のJR東日本本社敷地の一部)の郵趣会館内にあったが、再開発に伴い1996年(平成8年)にJR東日本が所有していた現在地へ移転した。2000年(平成12年)に財団法人切手の博物館と名称変更、中央省庁再編に伴い2001年(平成13年)より総務省所管、2013年(平成25年)4月1日より一般財団法人切手の博物館。2018年より財団名称を一般財団法人水原フィラテリー財団に変更し現在に至る。」とあった。立派な建物である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
002_IMG_X800 20220621_0001.jpg 2.第35回昆虫切手展 パンフレット表紙
前回の第34回昆虫切手展で行った「世界一美しい蝶・総選挙」の上位に入った日本産のチョウとして「クジャクチョウ」を小型印に採用、クジャクチョウを中心にした会員の蒐集成果を中心に展示されている。作品紹介のパンフレットの表紙は、世界各国のクジャクチョウが描かれた切手が並べられていた。私は上段一番左のチェコが1961年に発行した画家シュヴァビンスキー原画の9種の蝶蛾切手の一枚が気に入っている。兄がスイスへ出張した時に、チョウ好きの小学生だった私に使用済みのこのセットをお土産に買ってきてくれたのを思い出す。
003_220604089 第35回昆虫切手展 G7X.jpg 3.第35回昆虫切手展 会場風景
JPS昆虫切手研究会は、1970年10月に発足し、2020年に50周年を迎える。JPS会員を中心に組織・運営されている昆虫切手愛好家の集まりである。もちろん、来られている方は会員以外の愛好家も多い。

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
004_220604037 X800 第35回昆虫切手展 澤口さん作品 G7X.jpg 4.「日本の高標高・高緯度のチョウ」 澤口尚子さんの作品(部分)
日本の高山蝶など、高標高・高緯度に生息する蝶たちをテーマに、日本で発行された切手や、外国で発行された切手について、ご自分でお書きになっているカシエをまじえて2枚のパネルにまとめられている。そのカシエが生息地や生息環境、そして食草など正確で、かつ構図も良い。ご本人に解説していただくことが出来た。トップのクジャクチョウのカシエと小型印も澤口さんの作品だが、オカトラノオへ来て開翅して吸蜜するクジャクチョウの、そのあでやかな赤みががった緋色を白で抜いたところは流石と思った。展示されていた12のすべての作品を見させていただき会場をお暇したのは、正午を少し回っていた。これから湯島へ向かう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
005_220604136 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 5.「麟祥院」 春日局墓所
目白から山手線で西日暮里へ出てそこから地下鉄千代田線に乗り換えて湯島で下車、文部大臣、労働大臣、法務大臣等を歴任された故鳩山邦夫さんのコレクションで「蝶・魅惑の昆虫」という展示会の会場である文京区教育センタへ向かう。文京区教育センター はなかなかわかり難い場所だった。探しながら春日通りをだらだらと上がって行くと、右側にお寺の門が見え、春日局の像があった。ちょっと寄り道をしていく。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_220604098 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 6.「麟祥院」山門
春日通りを右に入り、春日局の像の脇を進む見えてきたのは「麟祥院」の山門だった。「麟祥院」は臨済宗妙心寺派の寺院で山号は天澤山という。山門を入ると正面に本堂が見えた。開山は渭川周劉禅師、開基は「春日局」で、徳川三代将軍家光の乳母として知られている。春日局の命日は寛永20年(1943年))9月14日であるが、毎年10月14日に春日忌として春日局の法要を行っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
007_220604132 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 7.「麟祥院」墓地
山門を入って左手奥に進んでいくと墓地になっていた。境内に「東洋大学発祥之地」の碑(1987年(昭和62年)建立)がある。写真の2本の松の間に見える石碑がそれだ。1887年(明治20年)に井上円了がこの寺の一棟を借りて東洋大学の前身である哲学館を創立した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO320 ) 露出補正 なし
008_220604106 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 8.春日局の墓塔 -1
墓地に入り右へ曲がると、左側に佐倉藩・堀田正俊の正室で稲葉正則の娘の墓、館山藩稲葉家分家の墓、右側には淀藩稲葉家の墓、春日局の孫である稲葉正則の正室・万菊の墓があった。そして、その正面が春日局の墓だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO1250 ) 露出補正 なし
009_220604107 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 9.春日局の墓塔 -2
春日局(1579-1643年)の墓はの無縫塔だった。死後の世界からも政治を見通せるようにとの春日局の遺言に基づき、穴が穿って(ほじくって)ある。 門の左側に葵の紋、右側に「三」の紋がるが、この「三」は「折敷(おしき)に三文字」と呼ばれる春日局の夫、稲葉氏の家紋だそうだ。折敷とは四角形のとがった部分を削った形のことをいうのだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_220604127 X800 〇春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 10.アゲハチョウ -1
サツキの花が咲いていた。そこにアゲハチョウがやってきた。夢中で吸蜜している。寄れたので、まずコンデジ(Canon G7X) を広角端にして撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_220604124 X800 〇春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 11.アゲハチョウ -2
別の個体が飛来して、サツキで吸蜜する。今度は望遠端の37mm(35mm版で100mm相当)にして撮る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし


000_IMG_X700 20220621_0003.jpg
「蝶・魅惑の昆虫」鳩山邦夫蝶類コレクション展示会ポスター
  展示企画:矢後勝也・遠藤秀紀(東京大学総合研究博物館)引用

012_220604198 X800 鳩山郁夫コレクション 文京区教育センター G7X.jpg 12.鳩山邦夫さんのコレクション「蝶・魅惑の昆虫」展示
「麟祥院」を後に、 もう一度スマホで文京区教育センタの場所を確認する。少し行き過ぎていたようだ。着いたのは午後1時を過ぎていた。 さっそく、展示会場へ行く。失礼ながら想像していた以上に素晴らしい標本が並んでいた。解説のパネルも素晴らしい。主催者のご挨拶には、「今回の展示では、蝶に魅了されて長く研究を続けていた元文部大臣・鳩山邦夫氏(1948-2016)により採集・飼育され、東京大学総合研究博物館に寄贈された多くの蝶類標本とその業績に触れながら、翅の多様性を創り出した進化の軌跡のほか、分類、生態、行動、遺伝などの様々な蝶類研究を紹介します。また、蝶が教えてくれる近年の生態系破壊や地球温暖化、外来種などの環境問題について、自然との共生も見据えながら解説します。美麗で魅惑的な存在感を放つ蝶にひき込まれながら、科学的な好奇心や探求心を抱いてもらえれば幸いです。」と述べられていた。幼いお子さんとご一緒に熱心に展示されている標本をご覧になっているお母さんがおられた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO2000 ) 露出補正 なし
013_220604204 X800 鳩山郁夫コレクション 文京区教育センター G7X.jpg 13.オオウラギンヒョウモンの標本
オオウラギンヒョウモンの雌の標本がずらりと並ぶ標本箱があった。鳩山邦夫さんは飼育もされるので、これはたぶんその標本と思う。私の手元に、私が中学生時代の1956年8月23日に長野県の海ノ口牧場で採集した本種の雄と雌、そして雄の裏面と3体の標本が残っている。その日、牧場の草原に本種が沢山翔んでいて、10数頭は採集したことを覚えている。今はごく限られたところにしか生息しない絶滅危惧Ⅰ類である。日本で最も減少したチョウのひとつと言われる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 31mm ISO2000 ) 露出補正 なし
014_220604204 X800 鳩山郁夫コレクション 文京区教育センター G7X.jpg 14.湯島天神 唐門
それほど広い会場ではなかったが小一時間、夢中になって「蝶・魅惑の昆虫」鳩山邦夫蝶類コレクションの展示を見た。会場を出て、方角を定めて、春日通りに出た。地下鉄の油島駅に向かって歩くと右手に湯島天神の鳥居が見えた。ここもお参りしていこうと思う。湯島天神入り口の交差点を渡って、唐門から境内に入った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
015_220604242 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 15.湯島天神唐門の門扉
唐門の門扉には、天神信仰で信徒とされる牛と、神紋の「加賀梅鉢紋」の浮彫彫刻がされていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
016_220604238 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 16.梅園
唐門を入って右側に緑濃い庭園があった。池や橋が配置され、婦系図 湯島の白梅の原作者である泉鏡花の筆塚がある。境内の約300本の梅木のうち約8割は白梅だそうだ。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
017_220604226 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 17.湯島天神 本殿
wikipediaにでは・・・湯島天神の社伝によれば、雄略天皇2年1月(西暦換算で458年)、雄略天皇の勅命により天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を祀る神社として創建されたと伝えられている。南北朝時代の正平10年(1355年)、住民の請願により菅原道真を勧請して合祀した。この時をもって正式な創建とする説もある。当の湯島天満宮では西暦458年創建としているそうだ。徳川家康が江戸城に入ってから徳川家の崇敬を受けた。江戸時代には多くの学者・文人が訪れ崇敬を集める一方、享保期には富籤の興行が盛ん(江戸の三富の1つ)になり庶民に親しまれた。明治5年近代社格制度において郷社に列し、明治18年に府社に昇格した。平成13年(2001年)、神社本庁の別表神社に指定された。平成12年(2000年)3月31日、「湯島神社」から「湯島天満宮」に改称されている。新社殿は、ご本殿と、参拝する人のための拝殿が幣殿で結ばれている「権現造り」の建築様式で、日本古来の「木の文化」を象徴する純木造である。写真の拝殿の後ろに本殿がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
018_220604227 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 18.絵馬
古来より江戸・東京における代表的な天満宮であり、学問の神様として知られる菅原道真公を祀っているため受験シーズンには多数の受験生が合格祈願に訪れるが、普段からも学問成就や修学旅行の学生らで非常な賑わいを見せている。牛に乗った菅原道真が描かれた絵馬(牛乗り天神)は、受験生たちに大人気。受験シーズンには、約3万枚の絵馬が奉納されると言われるが。奉納された絵馬はどうされるのかがちょっと気になった。私がいたことがある福岡の太宰府天満宮の場合は前の年の絵馬はおたきあげされ新年から新しいものに変わるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
019_220604245 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 19.拝殿と狛犬
拝殿の囲いの前には、両側に梅の木があり、それぞれ梅が彫られた立派な台座の上で狛犬が守っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
020_220604250 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 20.銅製表鳥居(都指定文化財)
拝殿を背に、境内をお茶の水方面へ行くと表鳥居がある。この鳥居は銅製で寛文7年(1667年)9月創建され、同11年修理した銘がある。下脚部にある唐獅子頭部の装飾は鳥居として特異なものだそうだ。数度の修理を重ねて維持されてきたが、都内に遺存する鋳造の鳥居としては時代も古く、製作も優秀なもので、昭和45年8月に東京都指定有形文化財に指定された。鳥居の様式は神明鳥居といわれるもので、横木が二重になり、反りをもって、柱が内側に傾いている。横木の上の方を笠木、下の方を島木といい、鳥居の大きさは、柱の下から上端についた台輪までの長さが3.88m、笠木上端の長さが6.81mだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
021_220604252 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 21.夫婦坂
再び境内に入り、拝殿・本殿の脇にある末社の戸隠神社、笹塚稲荷にお参りして、夫婦坂の石段を切通坂と言われるは春日通りに下りた。帰路につく。そういえばまだ、昼食をとっていなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし


2021年12月18日

古都鎌倉紅葉巡り ① 円覚寺 12月2日

鎌倉の紅葉の状況をネットで調べてみると「見ごろ」になっている。少し早いかなと思いつつ、快晴の12月2日に行って見ることにした。
 少し早めに家を出た。北鎌倉駅に着いたのは9時少し前だった。この日のコースは、円覚寺→東慶寺→海蔵寺→鎌倉八幡宮 を予定している。
 まず円覚寺にお参りをする。すでに拝観受付には列が出来ていたが、石段を上がり総門を入って、すぐに拝観志納金を納めて境内に入ることが出来た。
 私は結婚した昭和43年から7年間北鎌倉に住んだ。翌年に生まれた長女は円覚寺の幼稚園に通ったが、入園させるため出勤前に、朝4時に起きて山門の下で並んだ記憶がよみがえる。その幼稚園の運動会では父兄対抗のリレーで走ったりした。
 午前9時、まだ、参拝者は少ない。山門の辺りのイロハモミジは見ごろであった。陽の光に透けて輝いている。次に、仏殿に入り、ご本尊である宝冠釈迦如来にお参りし、天井の白龍図を仰ぎ見る。一番奥にある黄梅院までお参りしながら歩いた。
 円覚寺に関する記述は 円覚寺ホームぺージ 、および境内に建てられている説明板等を参照させていただいている。

000_211202173 X700 円覚寺 総門 D750 TAMRON35-150.jpg
円覚寺総門の石段 2021年12月2日

000_211202003m X700円覚寺 D750 TAMRON35-150_0000.jpg
円覚寺総門に掲げられていた境内案内図

  この境内案内図の隣に「円覚寺案内」の立札があり「当山は、臨済宗円覚寺派の大本山であり、弘安5年(1282年)の開創。開山は中(宋)より渡来の佛光国師無学祖元。開基は鎌倉幕府の執権北条時宗公。(後略)」と記されていた。

1.総門
紅葉の下をくぐるようにして石段を上がると、「瑞鹿山」という山号の扁額が掲げられた総門がある。写真は総門を入って振り返ったところ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
001_211202002 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
2.桂昌庵(十王堂)
総門を入るとすぐ左手に桂昌庵がある。江戸幕府3代将軍・徳川家光の側室で、5代将軍・綱吉の生母であった桂昌院を思い浮かべるが、それは関係ない。ここは第四十九世承先道欽(しょうせんどうきん)の塔所である。塔所とは、禅宗で、大寺の高僧の死後、弟子がその徳を慕って建てた墓塔)や庵などの小院のことで塔頭ともいう。木造十王像が祀られていることから「十王堂」または「閻魔堂」とも呼ばれ、十王蔵像は、鎌倉十橋の一つ十王堂橋付近にあった十王堂に安置されていたものといわれているそうだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3 1/500秒 46mm ISO900 ) 露出補正 なし
002_211202005 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
3.山門
山門の脇から参道に戻り、山門を振り返る。山門脇のもみじの葉が、陽の光に輝く。現在の山門(三門ともいう)は天明5年(1785年)、開山した無学祖元禅師の五百年遠諱の年に大用国師(だいゆうこくし)によって再建され、現在は神奈川県指定重要文化財となっている。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_211202009 X800 〇円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
4.仏殿
山門から見る仏殿である。大光明宝殿ともいう。仏殿は、円覚寺の本尊である宝冠釈迦如来が祀られている建物だ。大正12年(1923年)の関東大震災で倒壊したが、昭和39年(1964年)に再建された。鉄筋コンクリート造りである。禅宗様式の七堂伽藍の中心に位置する建物となっている。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO450 ) 露出補正 なし
004_211202007 X800 〇円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
5.ご本尊 宝冠釈迦如来坐像
釈迦如来坐像は、廬舎那仏ともいわれ、頭の部分だけが鎌倉時代に作られたもの(市指定文化財)だそうだ。1964年(昭和39年)に仏殿が再建されるまでは、仏殿西側の選仏場に安置されていた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3 1/60秒 42mm ISO3200 ) 露出補正 なし
005_211202018 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
6.白龍図
円覚寺仏殿の天井画は、ともに岐阜県出身の日本画家である前田青邨画伯(1885年〜1977年)監修のもと、守屋多々志画伯(1912年〜2003年)によって描かれたものである。前田青邨画伯の弟子には鎌倉市の名誉市民となった平山郁夫画伯もいるそうだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/25秒 35mm ISO3200 ) 露出補正 なし
006_211202020 X800 〇円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
7.修学旅行の生徒たち
仏殿の引き戸から山門の方を見ると、修学旅行の生徒たちの姿が見えた。コロナも落ち着いてきたのだと実感する。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO2000 ) 露出補正 なし
007_211202024 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
8.黄梅院へ続く道
境内案内図で見ていただくように、仏殿に沿って一番奥にある黄梅院への石畳の道を、居士林の辺りにあった灯篭から覗き見る。(「居士」とは在家の禅の修行者を指し、居士林は禅を志す在家のための専門道場である。もと東京の牛込にあった柳生流の剣道場が、昭和3年(1928)柳生徹心居士より寄贈され、移築されたそうだ。)

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO1100 ) 露出補正 なし
008_211202030 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
9.エナガ -1
紅葉するイロハモミジの枝に野鳥が来ていた。はじめシジュウカラかと思ったが、身体が小さいし、白黒がはっきりしている。帰宅して調べてみるとどうやらエナガのようだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/640秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_211202037 X800 △円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
10.エナガ -2
隣のカエデの木に移った。エナガは初めて見る野鳥だった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/640秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_211202048 X800 ◎円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
11.居士林(濟蔭庵)
説明板には、明治の頃より円覚寺では、在家の人の座禅(居士禅)が盛んになり、山岡鉄舟、鈴木大拙、夏目漱石など多くの居士が参禅した。大正11年にこの濟蔭庵の居士の座禅道場として居士林が開設されたが、大正15年に焼失、早大濟蔭団が中心になり復興運動を起こした。幸いなことに柳生新陰流の剣道場を柳生基夫氏(徹心居士)が寄付を決断し、昭和3年にこの濟蔭庵に移築して開単となり、以来80年近く学生や社会人が中心となって雲水と同じように修行する学生坐禅会、土日坐禅会を運営してきた。堂内には本尊不動明王が祀られ、「頭燃を救うが如し」の扁額が掲げられ、心の安らぎを求めて坐禅に来る人を待ち受けている。と記されていた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_211202062 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
12.居士林から妙香池への道
この辺りの紅葉が美しい。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO200 ) 露出補正 なし
012_211202069 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
13.石崖
舎利殿に行く途中の左側にこんな石崖があった。円覚寺には何回も来ているが、今まで気づかなかった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_211202070 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
14.妙香池を背に石畳を振り返る
もう少し行くと舎利殿へと左に入るところがある。その手前で今歩いてきた道を振り返ると、修学旅行の生徒たちと石垣ともみじの取り合わせだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/500秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_211202074m X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
15.舎利殿(国宝)
舎利殿には、源実朝が宋の能仁寺から請来した「佛牙舎利」というお釈迦様の歯が祀られているという。鎌倉時代に中国から伝えられた様式を代表する最も美しい建物として国宝に指定されている。屋根の勾配や軒の反りの美しさが特徴で、特に屋根の軒下から出ている上の段の垂木たるきは、扇子の骨のように広がっており、「扇垂木」とよばれている。これが屋根を一層大きく、建物全体を小さいながらも壮大に見せている。(円覚寺ホームぺージ)

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/500秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_211202084 X800 円覚寺 舎利殿 D750 TAMRON35-150.jpg
16.開基廟
円覚寺大檀那である北条時宗、貞時、高塒が祀られている。現在の開基廟は江戸時代1811年に改築されたものとされている。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO900 ) 露出補正 なし
016_211202087 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
17.黄梅院 武山堂
黄梅院は第15世夢想疎石(1275年-1351年)の塔所で、疎石の弟子の方外宏遠が、華厳塔のあった場所に建立したものだそうだ。その境内の奥には武山堂と呼ばれる観音堂があり、観音像が祀られているが、中国から贈られたものとのこと。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/320秒 50mm ISO3200 ) 露出補正 なし
017_211202098 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
18.竹林
竹林は報国寺が有名で、私も行ったことがあるが、円覚寺の大方丈の裏側(南東側)にある竹林もなかなか見事である。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f5 1/5000秒 44mm ISO100 ) 露出補正 なし 撮影後補正
018_211202104m X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
19.妙香池付近の紅葉
この辺りの紅葉も美しく、参拝者の多くがスマホで撮影していた。今はいわゆるコンデジを使う人は少なく、スマホかあるいは一眼だ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/5000秒 75mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_211202108 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
20.大方丈の百観音石仏 -1
大方丈の書院と庫裏になっているが、その庫裏側の庭に、鎌倉市の市指定天然記念物である柏槙(ビャクシン)の樹があるが、その向こう側に百観音がある。石仏「百観音」は、江戸時代に拙叟尊者が塔頭の奥にある岩窟で、百体の観音石像を祀った事がそのはじまりだそうだ。1888年(明治21年)には、洪川禅師が西国三十三体の観音像を新たに刻み、補陀落迦観自在窟と名付けて境内の一部に安置し、その後、1983年(昭和58年)、方丈前に移されたという。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
020_211202113 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
21.大方丈の百観音石仏 -2
石仏「百観音」は、前述したとおり、江戸時代に拙叟尊者が百態の石仏を塔頭(松籟院)の奥の岩屋に閉じこもって彫ったという百体の観音石像を祀った事がそのはじまりだそうだ。1888年(明治21年)には、洪川禅師が西国三十三体の観音像を新たに刻み、補陀落迦観自在窟と名付けて境内の一部に安置し、その後、1983年(昭和58年)、方丈前に移されたという。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_211202121 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
22.大方丈 書院側
大方丈の書院側にも庭がある。その庭には池がある。書院の縁に並ぶガラス戸に紅葉が映っている。そのガラス戸に映った姿が、水はきれいではないが池に映っていた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
022_211202130 X800 〇円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
23.弁天堂
もう一度百観音の方へ戻り、唐門から外に出た。しばらく行って左に長い石段がある。もう一つの国宝である洪鐘(鐘楼)がある高台へと上る道だ。ちょっと逡巡したが上がって行くことにした。おおよそ130段ほどあったように思う。そこに弁天堂があった。江ノ島弁財天の加護によって洪鐘の鋳造が完成したと伝えられ、その弁財天を祀るお堂だそうだ。北条貞時が洪鐘とあわせて弁天堂を建立し、当山の鎮守とした。その弁財天の横には、お茶所(弁天茶屋)と円覚寺グッズの売店があった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/50秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
023_211202137 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
24.国宝 洪鐘(鐘楼)
関東で最も大きい洪鐘(高さ259.5cm)だそうで、国宝に指定されている。円覚寺の開基である北条時宗の子である貞時が正安3年(1301年)に国家安泰を祈願して寄進したものだそうだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 42mm ISO100 ) 露出補正 なし
024_211202144 X800 〇円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
25.円覚寺の高台から見た富士山
この日は素晴らしく晴れていた。空気も澄んで富士山がはっきりと見える。その手前に見える建物は北鎌倉女子学園(中・高)だろう。私はその左下の辺りで7年間を過ごした。湿気の多いところだったと記憶している。この少し左側が東慶寺になる。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 122mm ISO100 ) 露出補正 なし
025_211202146 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
26.山門
山門のところに下りてきた。朝とは光の当たり方が違っている。山門、即ち三門は三解脱(空・無相・無願)を象徴するといわれ、諸々の煩悩を取り払って涅槃・解脱の世界である仏殿に至る門とされている。楼上には通常非公開である十一面観音、十二神将、十六羅漢が祀られている。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3 1/500秒 44mm ISO250 ) 露出補正 なし
026_211202151 X800 〇円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
27.松籟院 十月桜
総門に向かって山門の左側に松籟院がある。松籟院は、第百五十世叔悦禅懌の塔所である。拝観料を入れ、中に入ってみた。数本の十月桜があり、咲いていた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/800秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
027_211202154 X800 円覚寺 松籟院 D750 TAMRON35-150.jpg
28.総門の参拝者
10時半、約1時間半の散策を終え、再び総門に戻ってきた。朝に比べ参拝者は多くなっていた。さて、これから東慶寺へ向かう。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 なし
028_ 211202167 X800 円覚寺 総門 D750 TAMRON35-150.jpg


2021年11月 7日

クロマダラソテツシジミ その13 9月28日 千日紅の花壇に集まる

9月28日は気温26.5℃、晴れ と汗ばむ日となった。公園のセンニチコウは花盛りである。
 昨年、初めて偶然にも保土ヶ谷公園近くの明神台でクロマダラソテツシジミを撮ったのは9月30日だった。その後、普段はほとんど通ることがない、このセンニチコウの花壇で見つけたのは11月2日だった。それからしばらくの間、このセンニチコウの咲く花壇にクロマダラソテツシジミを撮りに通った。11月17日にはきれいな雌も撮影できた。そして、12月1日までここで見ることが出来た。
 今年は、夏の終わりから、何日間か秋雨前線が停滞し、日照がなく、気温も20℃そこそこの日が続いていて、やっと晴れたのが9月10日だった。郵便局に用事があり、その足でヤマトシジミの発生状況を見に帷子川河畔へ行った。その帰り、「まさかいないだろう」と思いつつも、この公園に立ち寄って、咲き始めたセンニチコウの花壇を舐めるように見て行ったところ、そこで、翅は破れてはいたが、クロマダラソテウシジミの雄を発見したのだ。その時は持ち合わせたコンデジで取り合えず数ショット撮って家に戻り、一眼レフを持ってとって返したのを思い出す。
 今日は数頭のクロマダラソテツシジミが舞っていた。今年も暖かい日が続けば、これからまだ、1か月先まで見られるかもしれない。

000_210928112tx X800 ◎峰岡公園 クマソ2頭 RX10M4.jpg
写真 千日紅の花に集まるクロマダラソテツシジミ 2021年9月28日 横浜市

001_210928006 X800 ◎峰岡公園 ウラナミ RX10M4.jpg 1.ウラナミシジミ -1
センニチコウの花壇に行く前に、公園の傍にある町内会の集会所の裏手の空き地を見に行った。キバナコスモスが咲いている。ウラナミシジミがいた。このチョウはクロマダラソテツシジミとよく似ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO160 ) 露出補正 なし
002_210928013 X800 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 2.ツマグロヒョウモン 雌 -1
キバナコスモスが咲く。そこへツマグロヒョウモンの雌が悠々と飛んできて止まった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_210928022x X800 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 3.ツマグロヒョウモン 雌 2
毎年今頃は保土ヶ谷公園の近くにある明神台公園に咲くキバナコスモスに来る秋の蝶を撮りに行くが、ここでも同じようなチョウに会えることも分かった。しかし、この空き地は建設予定地になっていて、今年限りと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_210928028 X800 ◎峰岡公園 ウラナミ RX10M4.jpg 4.ウラナミシジミ -2
ごく稀に夏でも見ることがあるが、秋になるとウラナミシジミが多くなる。コセンダングサ(小栴檀草)が好きなチョウだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_210928030 X800 ◎峰岡公園 ウラナミ RX10M4.jpg 5.ウラナミシジミ -3
開翅してくれた。きれいな雄だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_210928056x X800 ◎峰岡公園 クマソ2頭 RX10M4.jpg 6.クロマダラソテツシジミ 雄 -1
今年初めて見るきれいな雄だった。羽化して間もないと思うが、どこで発生しているのか見当がつかない。右下にもう1っ頭いる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_210928073 X800 ◎峰岡公園 クマソk RX10M4.jpg 7.クロマダラソテツシジミ 雄 -2
この個体は右後翅肛角部に欠損があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_210928094tx X800 ◎峰岡公園 クマソ2頭 RX10M4.jpg 8.クロマダラソテツシジミ 雄 2頭 -1
この日は数頭のクロマダラソテツシジミがセンニチコウの花壇にいた。2頭にピントが合うように移動して撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 132mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_210928121 X800 ◎峰岡公園 クマソ RX10M4.jpg 9.クロマダラソテツシジミ 雄 -3
こちらは欠損も擦れもないほぼ完全な個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_210928136 X800 ◎峰岡公園 クマソ RX10M4.jpg 10.クロマダラソテツシジミ 雄 -4
前の写真と同じ個体。何と美しいのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_210928147x X800 ◎峰岡公園 ヤマト寒 RX10M4.jpg 11.ヤマトシジミ 雌
センニチコウの花にはヤマトシジミも来る。紫青色部がある寒冷期型の個体が出始めているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
012_210928171x X800 ◎峰岡公園 クマソ RX10M4.jpg 12.クロマダラソテツシジミ 雄 -5
長い尾状突起も見事な雄。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
013_210928179 X800 〇峰岡公園 クマソ RX10M4.jpg 13.クロマダラソテツシジミ 雄 -6
広角端でモニターを使って撮った。公園のほんの片隅の小さな花壇に咲くセンニチコウに来るのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露裕クリ出補正 なし
014_210928200tx X800 ◎峰岡公園 クマソ2頭 RX10M4.jpg 14.クロマダラソテツシジミ 雄 2頭 -2
クロマダラソテツシジミたちも落ち着いて吸蜜してくれているので、こちらにも余裕が出来て、2頭にピントが合うところを探すことが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 18mm ISO100 ) 露裕クリ出補正 なし
015_210928218 X800 ◎峰岡公園 クマソ2頭 RX10M4.jpg 15.クロマダラソテツシジミ 雄 2頭 -3
ひとつの白いセンニチコウの花頭に2頭がやってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露裕クリ出補正 なし
016_210928306t X800 ◎峰岡公園付近 クマソ RX10M4.jpg 16.クロマダラソテツシジミ 雌 -1
近所にもう1ヶ所ソテツの鉢植えがあるところがある。今までここでクロマダラソテツシジミを見たことはなかったが、この日初めて雌を見つけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 25mm ISO125 ) 露裕クリ出補正 なし
017_210928308t X800 ◎峰岡公園付近 クマソ RX10M4.jpg 17.クロマダラソテツシジミ 雌 -2
しばらく観察していると鉢植えのソテツの根元の方に止まり、新芽を探して産卵しようとしているように見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 25mm ISO100 ) 露裕クリ出補正 なし
018_210928310 X800 ◎峰岡公園付近 クマソ RX10M4.jpg 18.クロマダラソテツシジミ 雌 -3
同じ個体である。ソテツの葉に止まる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO320 ) 露裕クリ出補正 なし
019_210928329t X800 ◎峰岡公園付近 クマソ RX10M4.jpg 19.クロマダラソテツシジミ 雌 -4
この後もこの場所でクロマダラソテツシジミを探し続けたが、10月31日現在見かけていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO200 ) 露裕クリ出補正 なし


2021年9月20日

クロマダラソテツシジミ 9月10日

昨年、近所で思いもかけずクロマダラソテツシジミを観察したのは9月30日だった。その後、どこで発生していたのかわからないまま、最後に撮影したのは12月1日で、新鮮な個体も見ることが出来た。
 雌が産卵したとしても、まずここ横浜では年を越して世代を繋ぐことは出来ないだろうと思っていた。
 ここ何日間か秋雨前線が停滞し、日照がなく、気温も20℃そこそこの日が続いていて、やっと晴れたのが9月10日だった。郵便局へ行く用事があったので、コンデジをポケットに入れて、帰りは寄り道をして、帷子川河畔のヤマトシジミの発生状況を見にいったが、その帰路、昨秋にクロマダラソテツシジミを見た小さな公園へ寄ってみた。猫の額ほどの小さな花壇に植えられたセンニチコウ(千日紅)の花が咲き始めていた。ヤマトシジミが飛び、センニチコウの花に止まって吸蜜していた。
 その中で、やや飛び方が活発な個体が、すっと白いセンニチコウの花に止まり、吸蜜を始めたが、それがなんと、クロマダラソテツシジミとの再会だった。翅に破損があり、擦れている。どこから飛んできたのだろうか?近くで発生したのだろうか?
 少なくとも2頭いた。少し近所を歩いてみたところ、個人住宅の玄関に鉢植えにされたソテツがあり、そこに1頭いた。いったん自宅に戻り、D750を持って再び公園へ行った。
 今年の秋も楽しませてくれそうである。

210910047 X700 峰岡公園 クマソ D750 TAMRON 35-150.jpg
千日紅で吸蜜するクロマダラソテツシジミ 2021年9月10日 横浜市

追記:後でネットで検索してみると、今年2021年も8月ごろから関東各地で観察されているようである。神奈川県では葉山で100頭に上る本種が見られたという情報もあった。また、関東では越冬しているのではないかとの記述も見られた。

001_210910009 X800 〇帷子川公園 SX620.jpg 1.ヤマトシジミ 帷子川
郵便局の帰りに帷子川沿いの道へヤマトシジミを見に行った。高温期型の雄が多かった。

Canon PowerShot SX620HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 4mm ISO80 ) 露出補正 なし
002_210910016 X800 峰岡公園 クマソ SX620.jpg 2.クロマダラソテツシジミ -1
昨秋、小さな花壇に咲く花でクロマダラソテツシジミが楽しませてくれた公園がある。ヤマトシジミを撮ろうと思って帰り道に寄ってみた。昨秋のクロマダラソテツシジミは、ここでは越冬できるはずもないと思っていた。とは云いつつも、その公園の小さな花壇に昨秋も咲いていたセンニチコウの花を、もしかしたらと思いながら観察したところ、数頭のヤマトシジミに混じって、より活発に飛んで、すっと花に止まったシジミチョウを見ると、クロマダラソテツシジミだった。

Canon PowerShot SX620HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 4mm ISO80 ) 露出補正 なし
003_210910021 X800 峰岡公園 D750 TAMRON 35-150.jpg 3.イチモンジセセリ
一旦家に戻り、D750 に TAMRON 35-150 を付けて、そこへ取って返した。まだ、さっきのクロマダラソテツシジミは吸蜜している。イチモンジセセリでウォーミング・アップ。いつものように、最低シャッタースピードを1/500に設定して、プログラムオートで撮影。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし  
004_210910030 X800 〇峰岡公園 クマソ D750 TAMRON 35-150.jpg 4.クロマダラソテツシジミ -2
この日は数日間続いた肌寒い雨が降る日々から一転して晴れた夏の日に戻った。開翅してくれたが、擦れて破損している雄だった。尾状突起はなくなっている。さっき撮った個体とは違う個体だった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_210910042 X800 〇峰岡公園 クマソ D750 TAMRON 35-150.jpg 5.クロマダラソテツシジミ -3
これだけ損傷があるのは、いつごろ羽化した個体なのだろうか?ここで発生したのか、どこからか飛来したのだろうか?

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_210910057 X800 ◎峰岡公園 クマソ D750 TAMRON 35-150.jpg 6.クロマダラソテツシジミ -4
花で落ち着くとじっと留まって吸蜜を続ける。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_210910088 X800 ◎峰岡公園 クマソ D750 TAMRON 35-150.jpg 7.クロマダラソテツシジミ -5
翅の左サイドは破損がやや少ないが尾状突起はない。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/800秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_210910111 X800 ◎峰岡公園  D750 TAMRON 35-150.jpg 8.ヒメアカタテハ
高齢者がグランドゴルフで楽しむ広場の反対側にキバナコスモスが咲いている。今日はチョウも活発に飛ぶだろうと思い行って見ると、大分破損した個体だったがヒメアカタテハが来ていた。。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 150mm ISO125 ) 露出補正 なし
009_210910125 X800 ◎峰岡公園  D750 TAMRON 35-150.jpg 9.ツマグロヒョウモン雄
ツマグロヒョウモンもいた。比較的きれいな個体だった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 150mm ISO560 ) 露出補正 なし
010_210910132 X800 ◎峰岡公園 クマソ D750 TAMRON 35-150.jpg 10.クロマダラソテツシジミ -6
この個体は、先に見た2頭に比べ破損の箇所が異なるようだ。全部で3頭いたのか。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 150mm ISO360 ) 露出補正 なし
011_210910138 X800 峰岡公園 付近の民家 クマソ D750 TAMRON 35-150.jpg 11.クロマダラソテツシジミ -7 この公園から100mも離れていないところにある個人のお宅の玄関に鉢植えのソテツが置かれていた。もしかしてと思って目を凝らすと、ソテツの葉先に止まる1頭を見つけた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 150mm ISO560 ) 露出補正 なし


2021年4月 5日

小雨降る桜満開の新宿御苑 3月25日

3月25日、久しぶりに新宿へ出る機会があった。新宿御苑のサクラが満開だと思う。あいにくの曇り空だが、時間が空いたら見に行きたいと思い、インターネットで調べて見たところ、コロナウィルス感染防止のため閉園になっていたが、2日前の3月23日から開苑されることになっていた。但し、入場に際しては事前に予約しなくてはならない。
新宿で午前中に一仕事を終え、午後から入園できるかどうかネットで調べて見たところ、運よく13時から入園できる予約が出来た。
 新宿のデパートで昼食にして、新宿御苑の新宿門へと歩く。
 新宿門の手前で、予約QRコードの提示を求められた。予約した時のIDとパスワードのスマホへの入力がなかなかうまくいかず、手間取ったが、係の方に助けていただき、やっとQRコードの画面を開くことが出来た。入園口では、そのQRコードをカードリーダーに読み取らせて入るのだが、ここでもまた手間取ってしまった。再び親切な係の女性に助けられ、何とか園内に入った。

新宿御苑の見どころ X700 環境省新宿御苑管理事務所 HPより.jpg
環境省新宿御苑管理事務所ホームページより

新宿御苑は広い。敷地は58.3ヘクタールで、東京ドーム12個分ある。新宿門を入って、2時間くらいの予定で、できれば一周したいと思い、東の方へ歩き始める。大木戸休憩所までの園路を行くと、左にサービスセンター: 環境省新宿御苑管理事務所があった。昨年はコロナ禍のため開催されなかったが、例年12月にここで「日本チョウ類保全協会」の企画展が行われ、2~3度来たことがある。その先に重要文化財に指定されている「旧洋館御休所」がある。
 大木戸休憩所に着く頃、雨が降り始めた。しばらく様子を見たが止みそうにないので、傘を差しながら歩き始める。玉藻池 の東側を歩いて、整形式庭園、プラタナス並木 のところへ出た。下の池、上の池 を見ながら、千駄ヶ谷門に近い、ツツジ山、桜園地 にきた。桜園地 にはいろいろな品種の桜が咲いていた。桜の季節に新宿御苑を訪れたのは初めてであり、特にソメイヨシノが満開で感動した。
 そこから、北へ向かって歩き、中央休憩所から西へ、旧御涼亭 を池の向こうに見ながら日本庭園を歩いた。ハナモモやボケもきれいに咲いていた。
 そして、茶寮 楽羽亭 から、母と子の森 を歩いて、新宿門へ戻ったのは、午後4時近かった。1時半ごろに入園したので、2時間半ほど歩いたことになる。
 この日は Canon Power Shot G7X というコンデジで撮ったが、曇り空のためか花びらのコントラストが出ない。近寄って花びらを撮りたかったが、目が悪いので、モニターでフォーカスフレームをピントを合わせたいところに置き、AF任せでシャッターを切るのだが、帰宅しパソコンで確認するとピントが外れているショットが多くなってしまったのは残念だった。
 帰路も新宿門から、新宿駅へと歩くが、途中で小腹が減ったので、たまたま通りがかった「追分だんご」の店で、お団子を2串ほど食べ、お茶を飲んだ。
 写真の解説に関しては、wikipediaや、国民公園協会新宿御苑支部および、環境省新宿御苑管理事務所のホームページなどを参考にさせていただいている。

1.トキワマンサク
入園すると、視界が広がった。入園者数は管理されていて、1日の入園者数は2万5千人以下に制限されていて、密もなく、各々がソーシャルディスタンスを保ちながら咲き誇る桜をスマホのカメラで撮るなどして、思い思いに楽しんでいる。 アルコールの持ち込みは禁止だが、園内のレストラン、カフェ、茶室、売店 は営業している。この木はトキワマンサクのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
210325002_001  X800 新宿御苑 トキワマンサク G7X.jpg
2.イズヨシノ(伊豆吉野)?
大木戸休憩所の方へ歩いて行くと右手に三角花壇や丸花壇がある。その傍にソメイヨシノと思われる花が満開だった。三角花壇のそばには、新宿御苑に1本しかないというイズヨシノが楽しめるという。柵があって近づけないので品種の名札を見ることができず。どれがイズヨシノか確認できなかった。イズヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの交雑種だそうだ。また、ソメイヨシノと同じく、エドヒガンとオオシマザクラの交雑種と考えられている栽培品種で1925年にアメリカ・カリフォルニア州の農園から広まったといわれているアメリカという品種もあり、この辺りにもあるという。アメリカでは アケボノ とよばれているが、日本では同名の品種があったため、アメリカ と名づけられたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO200 ) 露出補正 なし
210325005_002 X800 新宿御苑 G7X.jpg
3.クリスマスローズ
クリスマスローズが咲いていた。wikipediaによると、「ヘレボルス(学名: Helleborus)は、キンポウゲ科クリスマスローズ属に分類される植物の総称。ヘレボラスともいう。クリスマスローズ という呼称は、クリスマスのころに開花するヘレボルス・ニゲル だけを指した呼称であるが、日本の園芸市場では、レンテンローズと呼ばれるヘレボルス・オリエンタリス 、ハルザキクリスマスローズ)などもクリスマスローズの名前で出回る。別名雪起こし、寒芍薬(カンシャクヤク)の和名も持つ。」と説明されていた。このクリスマスローズは、その色の中では最も一般的なシングル 赤といわれる花のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
210325009_003 X800 新宿御苑 G7X.jpg
4.イチヨウ(一葉)
イチヨウはサトザクラの栽培品種で、江戸時代末期から関東を中心に広まったそうだ。1~2本の雌しべが葉のような形をしていることが名前の由来という。新宿御苑の代表的な八重桜で苑内に約190本ある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325015_004 X800 新宿御苑 G7X.jpg
5.ヨウコウ(陽光) -1
丸花壇の近くにはヨウコウが咲いていた。ヨウコウ(陽光)は、愛媛県の桜栽培家・高岡正明によって作出されたオオシマザクラとエドヒガンの交配種 アマギヨシノ(天城吉野)にカンヒザクラを交配して作られた栽培品種だそうだ。世界の平和を願い「天地に恵みを与える太陽」という意味を持つ「陽光」と名付けられたそうである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325019_005 X800 新宿御苑 陽光 G7X.jpg
6.ケイオウザクラ(啓翁桜)
サービスセンター(管理事務所)前には、ヒマラヤザクラや十月桜や河津桜が有り、さらにケイオウザクラが2本植樹されているという。樹高の高い方はピンク色で、低い 「啓翁桜」の札が付いていた 方は白色の花びらだ。花は比較的小さい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325022_006  X800 新宿御苑 啓翁桜 G7X.jpg
7.重文 旧洋館御休所
   旧洋館御休所は、明治29年(1896年)に建設された木造平屋の建物だそうだ。建設の際には、明治初期に同敷地に建設された養蚕所の部材を一部に転用したといわれている。 宮内省内匠寮が設計を担当した。この建物は温室付属の洋館で、皇族が温室を訪れる際の休憩施設であったが、その後増築を繰り返し、大正13年(1924年)にほぼ現在の姿となり、ゴルフやテニスのためのクラブ・ハウスとして使われた時代もあった。昭和20年(1945年)の東京大空襲でも焼失を免れ、戦後は、平成6年(1994年)まで主に新宿御苑の管理事務所として使われていたが、平成13年(2001年)に保存・改修工事を行い、一般公開されている。公開は不定期のようである。平成13年(2001年)には、国指定重要文化財に指定されました。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325024_007 X800 新宿御苑 重文指定 旧洋邸 G7X.jpg
8.丸花壇
旧洋館御休所の前には丸花壇がある。四季折々の花を咲かせている。  

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325025_008 X800 新宿御苑 丸花壇 G7X.jpg
9.ソメイヨシノ(染井吉野) -1
丸花壇から大木戸休憩所の間にもいろいろなサクラが咲く。中でもソメイヨシノが満開を迎え、花がビッシリとつき、枝も重たそうだ。 新宿御苑には400本以上あり、日本を代表する品種である。 大木戸休憩所に着く頃には雨が降り出した。少し雨宿りをしようと大木戸休憩所へ向かう。余談になるが、縁石に足をとられて転倒してしまった。右手に持ったカメラを庇おうとして右肩から転がったのだが、手の甲と膝を擦りむいてしまった。胸も打っていたようで、後日しばらく肋骨が痛かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200) 露出補正 なし
210325028_009 X800 新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
10.大木戸休憩所
大木戸休憩所から玉藻池を眺める。池の水面に波紋が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200) 露出補正 なし
210325030_010 X800 新宿御苑 玉藻池 G7X.jpg
11.玉藻池
大木戸休憩所でしばらく雨宿りをしていたが、止むようにない。持っていた小さな傘を広げて玉藻池の東側の園路を歩き始める。園路にあった説明板には、「玉藻池は園内でも 特に 古く、江戸時代の内藤家の下屋敷の庭園に由来します。休憩所から見下ろすとゆるく短い斜面を描いて池に達します。池はあまり大きくはありませんが、奥が深く、周囲は厚い森に包まれ、冬には水鳥たちの憩いの場になります。当時の景勝の面影はありませんが、池の形と中島の位置がその跡をとどめています。」記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800) 露出補正 なし
210325033_011 X800 〇新宿御苑 玉藻池 G7X.jpg
12.ソメイヨシノ -2
整形式庭園へ進む。ここでもソメイヨシノが見事に咲いていた。手前の花びらにピントを合わせて撮りたかったのだが、フォーカス・フレームで捉えた花びらにピントはあってくれなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325040_012 X800 新宿御苑 G7X.jpg
13.プラタナス並木とソメイヨシノ
整形式庭園のプラタナス並木は160本ものプラタナスが8列に並び、夏には緑の木陰、秋には黄金色の紅葉と、四季折々に楽しめる人気スポットである。現在はすっかり葉を落とし冬木立の装いだが、その整然とした姿は美しい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO125) 露出補正 なし
210325043_013 X800 〇新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
14.オオシマザクラ(大島桜) -1
下の池の北側を回って、ツツジ山から桜園地に入る。まず、オオシマザクラの大きな木が目につく。wikipediaによると、日本では、サクラは固有種を含んだ10もしくは11の基本の野生種を基に、これらの変種を合わせて100種以上の自生種がある。さらに、これらから古来から改良開発されてきた栽培品種が200種以上あり、分類によっては600種とも言われる品種が確認されている。オオシマザクラはその基本野生種のひとつである。と記されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO400) 露出補正 なし
210325054_014 X800 〇新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
15.オオシマザクラ -2
オオシマザクラの古木があった。横に張り出した太い枝には苔が生えている。伊豆大島に樹齢800年以上の「大島の桜」があり、国の特別天然に指定されているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO1000) 露出補正 なし  
210325058 _015 X800 △新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
16.オオシマザクラ -3
wikipediaには、「緑色の葉と相まってこの白い花びらが目立つことから旗弁を持つオオシマザクラは「旗桜」「白旗桜」とも呼ばれる。源氏の旗印も白旗であり、オオシマザクラの元の分布域が関東であることから、オオシマザクラと東国武士には強い関係性があるとも言われている」と記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO160) 露出補正 なし
210325059_016 X800 〇新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
17.マツマエハヤザキ(松前早咲)
桜園地で一輪の八重のピンクの花が木の幹から直接咲いていた。八重咲きで大輪の花はの色は紅色だった。品種の札を見ると松前早咲とある。wikipediaには、「オオシマザクラ系の栽培品種のサトザクラ群のサクラで、日本の北海道松前町原産のヤエザクラ。松前町ではナデン(南殿)の別名で呼ばれることもあるが、マツマエハヤザキの近縁か片親の栽培品種のタカサゴ(高砂)の別名もナデン(南殿)であり、ヤマザクラである京都御所の左近桜が「南殿の桜」と呼ばれることもあるため混同に注意する必要がある。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO250) 露出補正 なし
210325064_017 〇新宿御苑 松前早咲 G7X.jpg
18.ベニユタカ(紅豊) -1
wikipediaには、日本原産の栽培品種のヤエザクラで、1961年に浅利政俊がマツマエハヤザキ(松前早咲)にリュウウンインベニヤエ(龍雲院紅八重)を交配し作出した。オオシマザクラ系の栽培品種であるためサトザクラ群に属すると説明されている。前の写真のベニユタカと近縁である。浅利が作出した松前系のサクラ53本は、1980年に日本花の会によりイギリスの王立植物園のキューガーデンに植栽された他、王立ウィンザー大公園にも植栽され56品種の松前系のサクラが活着している。このうちベニユタカとウンリュウインベニヤエなど19品種がガーデン・メリット賞に選出されているとあった。(浅利政俊は昭和20年代に松前町に教員として赴任し、サクラの研究を開始、マツマエハヤザキを交配するなどして、現在までにベニユタカなど100以上の栽培品種を作出してきた。)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO160) 露出補正 なし
210325067_018 X800 〇新宿御苑 紅豊 G7X.jpg
19.ベニユタカ -2
ベニユタカの花も大輪で、八重咲きで淡紅色である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO125) 露出補正 なし  
210325069_019 X800 新宿御苑 紅豊 G7X.jpg
20.ソメイヨシノ -3
wikipediaによると、ソメイヨシノは、母をエドヒガン、父を日本固有種のオオシマザクラの雑種とする交配で生まれた日本産の栽培品種のサクラ。遺伝子研究の結果、1995年にソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とする栽培品種のクローンであることが明らかにされた。その起源について、ソメイヨシノは、江戸時代後期の江戸の染井村の植木屋が、ヤマザクラの名所として有名な「吉野の桜」のブランド名を借りて「吉野桜」として売り出して、明治時代に日本全国に広まった。当時の染井村は大名屋敷の日本庭園を管理する植木屋が集まる地区であり、庭園に植えるための多くの栽培品種が生み出された江戸の園芸の一大拠点であった。このため、最初のソメイヨシノは全国から集められたエドヒガンとオオシマザクラが染井村で自然交雑、もしくは人為的に交雑して誕生したか、各地から採取されたサクラの中にあったエドヒガンとオオシマザクラの雑種の1本で、花付きの良さと成長の速さにより優良個体と見なされ、植木家が接ぎ木、挿し木によって増やして(つまりクローン)全国に広まったことが定説となっていると記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160) 露出補正 なし
210325072_020 X800 新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
21.ソメイヨシノ -4
ソメイヨシノの寿命は60年という説を聞くがこの木は古いなと思う。大きな枝は地面スレスレまで垂れ下がって花を咲かせている。一般的にソメイヨシノは植えてから20年から30年後に花付きの最盛期を迎え、その後は徐々に衰えていく傾向がある。しかし、東京の小石川植物園には1877年ごろに植樹された樹齢約140年の現存する最古のソメイヨシノと言われる株があるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO400) 露出補正 なし
210325074_021 X800 〇新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
22.ハナモモ源平
千駄ヶ谷休憩所の近くに、白や紅色のハナモモの花が咲くのが見え、傍に行って見ると、「ハナモモ源平」という札が立てられていた。一本の木に白、ピンク、赤など複数の色の花が咲くことがあり、「咲き分け」という。一般的には、源氏と平家の旗の色にちなんで「源平咲き」と言われており、色素を作り出す遺伝子の突然変異が原因と推測されている。変異が起きた場所によって枝先だったり、根元に近いところから枝ごとに2色の花が咲き分けたりするという。この木の花は薄いピンクの花びらだが、よく見ると、その花びらの中に濃い紅色が混じっているのが見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325076_022 X800 〇新宿御苑 ハナモモ源平 G7X.jpg
23.卒業記念写真
今日は卒業式だった大学も多かったようだ。卒業式を終えて、羽織袴姿、着物姿の女性が園内に多く見られ、サクラの花の前で記念写真を撮られている。花を咲かせているソメイヨシノの枝が背景になる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125) 露出補正 なし
210325078_023 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
24.NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -1
桜園地からこども広場を左に見て、中の池の南側を西へ歩く。ツツジ山から見るこども広場では、ボール遊びをする子供たちの向こうに、満開のソメイヨシノの花の写真を撮る入園者がいた。 その後ろにはNTTドコモ代々木ビルが聳える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO200) 露出補正 なし
210325081_024 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
25. NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -2
千駄ヶ谷門の方から傘を差した2人の人たちが歩いて来られるところを撮った。  wikipediaによれば、NTTドコモは1990年代半ば、携帯電話の急激な普及を見込み、都内と埼玉県周辺をカバーする新たな中継基地を建設する方針を決定した。立地場所は都心部でないと意味がないため、それを前提に建設地を探し求めていた所、たまたま旧国鉄の新宿貨物駅の跡地が見つかり、 1997年12月に工事に着手。2000年9月に竣工したと記されていた。高さは240mある。.

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO320) 露出補正 なし
210325084_025 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
26. NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -3
手前の枝に咲く花びらにピントを合わせてた1枚を撮ることが出来た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO320) 露出補正 なし
210325086_026 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
27.ミツバツツジ
ツツジ山ではミツバツツジも咲いていた。 wikipediaによれば、ミツバツツジというのは、近縁のミツバツツジ類の総称でもある。 関東地方から近畿地方東部の太平洋側に分布し、主にやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育する。他のミツバツツジ類の多くは雄しべが10本なのに対し、本種は5本であることが大きな特徴。古くから庭木としても植えられるが、野生の個体数は決して多くないという。5本の雄しべはこの写真でも確認できた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640) 露出補正 なし
210325088_027 X800 〇新宿御苑 中の池ミツバツツジ G7X.jpg
28.中の池
桜園地からこども広場を左に見て、中の池の南側を西へ歩く。ソメイヨシノの枝が水面に垂れ下がっていた。雨が降って風情がある。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO500) 露出補正 なし
210325095_028 X800 〇新宿御苑 中の池 染井吉野 G7X.jpg
29.カリン(花梨、榠樝)
池の北側に渡って、中央休憩所の方へ歩くと、こんなは花が咲いていた。品種札を見るとカリンと書かれていた。カリンの実は見たことがあるが、こんなきれいな花が咲くとは知らなかった。和名カリンは、材の木目が三味線の胴や竿、座卓に使われる唐木の花櫚(かりん、花梨とも書く)に似ているので名づけられたものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO500) 露出補正 なし
210325096_029 X800 〇新宿御苑 カリン G7X.jpg
30.ヨウコウ -2
中央休憩所の近くに来た。ここにもヨウコウが咲いていた。多くの花は落ちてしまっていて、その萼が残っているが、濃い紅色の 5裂している萼片が美しい。ただ、新宿御苑のホームページを見ると、ヨウコウの特徴である萼片や小花柄に毛が確認出来なかった為、現在は「ヨウコウの一種」と呼んでいると書かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO640) 露出補正 なし
210325098_030 X800 〇新宿御苑 陽光 G7X.jpg
31.御涼亭
池の北側の日本庭園を歩く。池越しに左側に御涼亭が見えた。昭和天皇の御成婚を記念して、当時の台湾在住邦人の有志の方々から寄贈された建物で、建築家、森山松之助の設計により、昭和2年に竣工した。台湾閣ともいう。向こう側(南側)から中に入ることが出来る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO1250) 露出補正 なし
210325107_031 X800 新宿御苑 日本庭園 旧御涼亭 G7X.jpg
32.ボケ(木瓜) -1
日本庭園を 上の池 の方へ歩いて行くと、茶室 楽羽亭 のそばに鮮やかな色の花が咲いた灌木が見えた。ボケだ。私が良く行く舞岡公園でもボケはあるがスケールが違う。ボケの樹高は1~2mというが、もっと大きな木もあるようにさえ見える。淡いピンクや深紅の花、そして、咲き分けもあり、様々な品種がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO1250) 露出補正 なし
210325115_032 X800 〇新宿御苑 日本庭園 ボケ G7X.jpg
33.ボケ(木瓜) -2
この木は絞りの花が咲いているように見える。こんなに花が密に咲いているボケは見たことがなかった。よく手入れがなされているのだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800) 露出補正 なし
210325116_033 X800 〇新宿御苑 日本庭園 ボケ G7X.jpg
34.ヨウコウ -3
新宿御苑を代表するサクラのひとつであるというヨウコウは、園内各所で見られる。カンヒザクラにアマギヨシノを交配して作出した栽培品種。花びらは紅色で、一重咲き。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160) 露出補正 なし
210325120_034 X800 〇新宿御苑 陽光 G7X.jpg
35.アメリカ?
母と子の森を通って、新宿門の近くに戻ってきた。この木はソメイヨシノと思うが、ひょっとすると、写真2.の後段で記したアメイカかもしれない。サクラの品種は極力品種札を確認したが、わからないものも多かった。間違いもあると思うがお許しいただきたい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250) 露出補正 なし
210325123_035 X800 〇新宿御苑 アメリカ? G7X.jpg
36.新宿門の近く
時刻は午後4時。これから入ってくる人たちもある。この日は卒業式を終えた羽織袴や和服姿の若い女性がも多かった。あいにくの雨模様になってしまっていたが、この頃にはやっと止んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250) 露出補正 なし
210325127_036 X800 〇新宿御苑 新宿門付近 G7X.jpg
37.追分だんご
新宿門からJRの新宿駅へ歩く道筋に「新宿追分だんご本舗」という店を見かけた。昭和22年の夏、終戦間もない新宿三丁目に掛けられた「やなぎ家」という白い暖簾、これが現在の追分だんご本舗の始まりという老舗の店だった。喫茶室があったので、小腹も空いたことから、だんごを食べてお茶にしようと店に入った。コロナ対策もされていた。定番のだんご2本盛を食べて、お土産を買って店を出た。スマホでの入園に手間取ったり、雨に降られたり、縁石に足をとられて転んだり、コンデジのAFに対応できなかったり、いろいろなことがあったが、新宿御苑の桜は、それは見事で満足した1日だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640) 露出補正 なし
210325128_037 X800 〇新宿御苑 追分団子 G7X.jpg


2021年2月28日

舞岡公園の蝶 55種 (17) ヒメジャノメ、コジャノメ、クロコノマチョウ、ヒメウラナミジャノ

ヒメジャノメ、コジャノメは舞岡公園ではあまり多くない。ヒメウラナミジャノメはヒメジオンの花で吸蜜している姿を良く見る。
 クロコノマチョウを舞岡公園で始めて見たのは2009年だった。まだ3~4回ほどしか見かけていない。いわゆる生息ポイントが良く分からない。

4.タテハチョウ科 ⑦  ヒメジャノメ、コジャノメ、クロコノマチョウ、ヒメウラナミジャノ

18) ヒメジャノメ

41801 2011年6月20日撮影
コジャノメによく似ているが、コジャノメは明らかに黒い。ヒメジャノメの♂の後翅裏面にはナイキのマークのような性標が盛り上がる。

Nikon D300 SIGMA 105mm f2.8 macro
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/125秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
01_110620054 X800 D300 SIGMA 105mm macro.jpg
41802 2009年9月10日撮影
これも♂と思う。年3~4回発生するという。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/200秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
02_090910082 X800 D300 Tokina100.jpg
41803 2011年10月6日
舞岡公園では、あまり数は多くない。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
03_111006015 D300 X800 Tokina100.jpg


19) コジャノメ

41901 2009年4月22日撮影
水車小屋の辺りで撮ったと記憶する。年2回の発生で、春はヒメジャノメより早く出てくるようだ。

Nikon D300 SIGMA 18-200mm macro f4.5-5.6
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
01_090422021 X800 D300 NIKKOR 18-200 + Kenko CLOSE-UP 1.jpg
41902  2018年6月4日撮影
擦れた個体だったが開翅してくれた。コジャノメより生息数は少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -0.7段
02_180604012 X800 RX10M4.jpg


20) クロコノマチョウ

42001 2009年4月16日撮影
♂。この時期に見られるのは越冬した秋型である。このチョウも分布を拡大していて、舞岡公園で見られるようになったのも、比較的最近のことと思う。 

Nikon COOLPIX P90 f3.3-6.5 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/68秒 110mm ISO400 )  露出補正 -0.3段
42001_090416047 90.jpg
42002 2009年8月14日撮影
この個体は夏型の♀のようだ。

Nikon D300 SIGMA 70-300mm apo macro f4.5-5.6
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/125秒 300mm ISO1000 ) 露出補正 -0.3段
42002_090814035X800 秋 舞岡公園 D300 Σ70-300.jpg
42003 2009年8月14日撮影
前の写真と同じ個体。不意に茂みから飛び出してきたが、とても大きく感じたのを憶えている。

Nikon D300 SIGMA 70-300mm apo macro f4.5-5.6
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/125秒 300mm ISO1000 ) 露出補正 -0.3段
42003_090814041 X800 D300 Σ70-300.jpg
42004 2017年11月3日撮影 かっぱ池のそばで撮ったような記憶がある。秋型の♀のようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO1400 ) 露出補正
42004_171103067 舞岡公園 D5000 TAMRON 90.jpg
42005 2019年8月6日撮影
夏型の♂のようだ。暗い、撮りにくいところに止まった。このチョウの表側を撮るのには、飛んででいるところを狙わなくてはならないが、叶わなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO3200 ) 露出補正 なし
42005_190806031 X800 夏 舞岡公園 RX10M4.jpg


21) ヒメウラナミジャノメ

42101 2013年4月25日撮影
舞岡公園の普通種のひとつで全域で多く見られる。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
01_130425042S X800 D300 Tokina100.jpg
42102 2007年9月4日撮影
普通種と言えども凝った衣装を纏っている。

Nikon D300 NIKKOR 18mm-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/320秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし  
02_070904044 X800 D100 Nikon VR18-200.jpg
42103 2009年4月22日撮影
大きな葉の上で静止して、開翅し、日光浴をしているようだ。 

Nikon D300 NIKKOR 18mm-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/800秒 200mm ISO135 ) 露出補正 -0.3段
03_090422002 X800 D300 NIKKOR 18-200 + Kenko CLOSE-UP 1.jpg
42104 2010年5月15日撮影
年3~4回発生するという。この写真のように低いところを飛び、下草に止まることが多い。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm f2.8-4.5 DC MACRO
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 70mm ISO400 ) 露出補正 なし
04_100515008 X800 D5000 Σ17-70 macro LV.jpg
42105 2015年5月21日撮影
レンズが回転するスイバルデザインのコンデジの広角端で撮影した。。

Nikon COOLPIX S10 6.3-63mm f3.5 6.0 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f3.5 1/108秒 6mm ISO50 ) 露出補正なし
05_100521003 X800 S10.jpg
42106 2011年4月26日撮影
チヂミササやススキなど、イネ科の植物を食草とする。60mmマクロレンズで撮影した。  

Nikon D5000 TAMRON 60mm f2.0G macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/2000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
06_110426036 X800 D5000 TAMRON 60mm.jpg
42107 2015年5月3日撮影
ハルジオンの花で吸蜜。たまたま2枚目の写真を除いて4月、5月に撮った写真ばかりになってしまったが、発生時期による変化はないようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 236mm ISO100 )  露出補正 -0.3段
07_150503025 X800 P610 test.jpg


2021年2月16日

舞岡公園の蝶 55種 (16) ジャノメチョウ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ

私がネットを振ってチョウを追っていた頃は、ジャノメチョウ亜科は独立した科として扱われていた。昭和51年に初版が発行された「原色日本蝶類図鑑」(保育社 川副 昭人・若林 守男 著 白水 隆 監修)では、ジャノメチョウ科とされている。また今は、タテハチョウ科の中に含まれるマダラチョウ亜科、テングチョウ亜科も独立した科になっていた。タテハチョウ科の特徴は、一番前にある一対の脚が退化して、4本脚で止まっているが、ジャノメチョウ亜科のチョウもその特徴を有している。アサギマダラやテングチョウもそうだ。
 ジャノメチョウは舞岡公園では少ない。発生しない年もあるようだ。また、ヒカゲチョウによく似たクロヒカゲは舞岡公園で見たことがない。クロコノマチョウは生息しているが見る機会は少ないと言える。

4.タテハチョウ科 ⑥   ジャノメチョウ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ

15)ジャノメチョウ

41501 2007年7月25日撮影
私は舞岡公園で本種を2度しか撮っていない。これが最初に舞岡公園でジャノメチョウを見たときの写真だ。大きなヤマユリの花びらの1枚に静止ていた。水滴を吸っているようだ。

Nikon D100 Tokina 100mm f2.8D macro
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
001_070725008 X800 D100 Tokina100.jpg
41502 2013年6月29日撮影
以前は独立してジャノメチョウ科が置かれていたが、2012年に発行された 「フィールドガイド 日本のチョウ」 では、タテハチョウ科に含まれている。これは2回目の目撃時でこの時以降、舞岡公園では本種を見ていない。この時は数頭いたようだ。♂のようだ。

Nikon COOLPIX P90 f3.3-6.5 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/250秒 110mm ISO283 )  露出補正 なし
002_130629042S X800 ◎舞岡公園 P90.jpg
41503 2013年6月29日撮影
♀のようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
003_130629047S X800 ◎舞岡公園 D5000 TAMRON 90.jpg


16) ヒカゲチョウ
 
41601 2005年9月29日撮影
新鮮な美しい個体だった。♀と思う。

Nikon D100 Tokina 100mm f2.8D macro
データ不詳
01_050929050 X800 D100 Tokina100.jpg
41602 2005年9月28日撮影
第2化の♂と思う。なかなか開翅したところを見られない。

Nikon D100 Tokina 100mm f2.8D macro
データ不詳
02_050929121 X800 D100 Tokina100.jpg
41603 2009年9月10日撮影
♂。初々しい個体だった。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/125秒 100mm ISO800 ) 露出補正 なし
03_090910042 X800 D300 Tokina100.jpg
41604 2010年6月24日撮影
6月には第1化が発生する。♂の綺麗な個体だった。  

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/200秒 200mm ISO200 ) 露出補正 なし
04_100624220 X800 D5000 VR18-200 SL.jpg
41605 2010年6月24日撮影
樹液に6頭が群がる。この樹は舞岡公園で貴重だったが、最近は樹液が枯れてしまった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 200mm ISO500 ) 露出補正 なし
05_100624240 X800 舞岡公園 D5000 VR18-200 SL.jpg
41606 2011年6月20日撮影
♀。♂に比べて、前翅外縁が丸い。

Nikon D300 SIGMA 105mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/200秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
06_110620036 X800 D300 SIGMA 105mm macro.jpg
41607 2011年10月6日撮影
♂。半開翅。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
07_111006008 X800 D300 Tokina100.jpg
41608 2014年6月10日撮影
♂のようだ。高倍率のコンデジで便利使いしようと思って購入したカメラで撮った。35㎜版で1000mmに相当する。  

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/320秒 185mm ISO320  ) 露出補正 なし
08_140610017 X800 HS50.jpg
41609 2014年6月16日撮影
舞岡公園の南門を入って、小谷戸の里への道を歩いていると、しばしばヒカゲチョウが飛び出す。道路に止まっていることも多い。 

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/70秒 4mm ISO400  ) 露出補正 なし
09_140616008PL X800 HS50.jpg
41610 2014年9月29日撮影
秋にも南門から小谷戸の里への道で多く見られる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/900秒 4mm ISO400  ) 露出補正 なし 
10_140929011 X800 HS50.jpg
41611 2017年6月19日撮影
これは次に購入したNiokonのコンデジCOOLPIXで撮った。望遠端は35mm版換算で1440mmだ。ピントを合わせるにはある程度距離が必要である。 

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 185mm ISO100 )  露出補正 -0.3段
11_170619034 X800 P610.jpg


17) サトキマダラヒカゲ

41701 2003年6月7日撮影
だいぶ古い写真である。撮影場所も思い出せない。OLYMPUS CAMEDIA E-10 というカメラは、当時のデジカメとしては高級機で、レンズが明るい。しかし、続けて2、3回シャッターを切ると、書き込むのを待たないと、次のシャッターが切れなかった。画素数も今と比べると比べ物にならない。

OLYMPUS CAMEDIA E-10 f2.0-2.4 9-36mm 4.0 Mega Pixels
データ不詳
01_030607032 X800 E10.jpg
41702 2003年6月7日撮影
樹液に6~7頭が群がっていた。

OLYMPUS CAMEDIA E-10 f2.0-2.4 9-36mm 4.0 Mega Pixels<
データ不詳
02_030607031 X800 E10.jpg
41703 2009年5月19日撮影
本種が花に来るのをあまり見たことがない。5月の舞岡公園はウツギの花をはじめ灌木に白い花が多く咲いている。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/3200秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
03_090519064TFPL X800 D300 Tokina100.jpg
41704 2009年5月19日撮影 前の写真と同じ個体。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段  
04_090519068TFPL X800 D300 Tokina100.jpg
41705 2009年8月14日撮影
8月に第2化が発生する。

Nikon D300 SIGMA 70-300mm apo macro f4.5-5.6
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/125秒 175mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段  
05_090814005 X800 SIIGMA 70-300.jpg
41706 2011年6月15日撮影
切株で口吻を伸ばす。

Canon PowerShot A640 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/60秒 7mm ISOオート )
06_110615006 X800 A640.jpg
41707 2013年9月10日撮影
高いところから飛んできて、このようなところに止まることがよくある。 

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/250秒 8mm ISO400  ) 露出補正 なし
07_130910076 X800 HS50EXR.jpg
41708 2020年6月10日撮影
最近舞岡公園でサトキマダラヒカゲの個体数は減っているように感じる。   

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
08_200610037 X800 RX10M4.jpg
41709 2020年6月10日撮影
残念ながら本種の開翅シーンは撮れていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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