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Studio YAMAKOで“スプリング・エフェメラル”が含まれるブログ記事

2024年4月 9日

春遅々と 近所の桜は 2024年3月18日 横浜市保土ヶ谷区

「春よ来い、早く来い」と口ずさみたくなるような日が続いている。3月5日から15日くらいまでの10日間は、毎日の最高気温は15℃に届かなかった。やっと前日の3月17日には21℃となったので、桜の蕾はどうなのかと思い、近所を歩いてみた。
 早咲きの桜がちらほら咲いていたが、ソメイヨシノの蕾はまだまだ硬い。予報では、まだこれから寒の戻りがあるという。今年の靖国神社の桜標本木の開花日は何時になるのだろうか。桜もさることながらギフチョウやツマキチョウといったスプリング・エフェメラルたちはいつ生まれてくるのだろうか? 気がもめる。

000_240318033m X700 ◎帷子川畔 護岸工事 G7X.jpg
二級河川帷子川の護岸工事 2024年3月18日 横浜市保土ヶ谷区

001_240318002 X900 帷子川畔 桜並木 G7X.jpg 1.帷子川の桜並木
まず、桜並木のある帷子川沿いの遊歩道を歩いてみた。昨年秋には桜としては珍しくきれいに紅葉していたところだ。だが、桜の花は全く咲いていなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO250 )
002_240318007 X900 帷子川畔 オオキバナカタバミ G7X.jpg 2.オオキバナカタバミ(大黄花片喰)の蕾
鮮やかな黄色い蕾が今にも開きそうになっている。ピンク色の花を咲かせるムラサキカタバミや、イモカタバミと同じように幅1.5~2cmのハート形の3っの小さな葉が円形につくカタバミ属特有の三出複葉である。このオオキバナカタバミは、葉の表面に紫褐色の小斑点を不規則に生じ、この特徴によって花のない時期でも他のカタバミの仲間とは容易に識別できるそうだ。カタバミはヤマトシジミの食草であり、カタバミさえ生えていればどこにでもいると言われる。しかし、wikipediaによれば、外来種であるムラサキカタバミや、イモカタバミでは育たないとある。オオキバナカタバミも南アフリカ原産の帰化種というが、オオキバナカタバミがヤマトシジミの食草になり得るかはわからなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO160 )
003_240318008 X900 帷子川畔 オオキバナカタバミ G7X.jpg 3.開花したオオキバナカタバミ(大黄花片喰)
カタバミもこのオオキバナカタバミも、同じ黄色い花を咲かせるが、カタバミの花は花径が0.8〜1 cmなのに対し、オオキバナカタバミの花径は3~4cmと大きい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO160 )
004_240318016 X900 帷子川畔 護岸工事 G7X.jpg 4.親水護岸の工事 -1
帷子川の柳橋と常盤橋の間に水の傍まで行けるように整備されたところがある。私が星川に住むようになった20年前にはもう完成されていたと記憶している。親水護岸とは、護岸としての機能を持ちつつ、水辺で人々が楽しめるように配慮された護岸のことと説明されている。休みの日などには、釣りをする人もいた。この辺りの帷子川の岸はコンクリート造りの岩壁になっていて、川面に近づけるのはこの親水護岸のところだけだった。ところが、この日常盤橋から柳橋へと帷子川の河畔を歩いてくると写真のような工事が始まっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO160 )
005_240318022 X900 〇帷子川畔 護岸工事 G7X.jpg 5.親水護岸の工事 -2
傍に行ってみると、工事の説明版はあったが、護岸工事としか記されていなかった。何のための護岸工事なのかを知りたかったので、神奈川県のホームページを見たところ、二級河川 帷子川 河川改修事業の(広域河川改修事業)および(地震高潮対策事業)というのがあった。ただ市民に分かるような解説は見つからなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO250 )
006_240318026 X900 〇帷子川畔 護岸工事 G7X.jpg 6.コブシ(辛夷) -1
大きな白い花が咲いていた。wikipediaによれば、コブシはモクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種である。和名「コブシ」の由来については、諸説あるそうで、つぼみの形を握りこぶしに見立てたとする説、つぼみが開花する様子を握りこぶしが開く様子に見立てたとする説、でこぼこした果実(集合果)の形を握りこぶしに見立てたとする説などがあるそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 11mm ISO250 )
007_240318034 X900 〇峰岡公園 早咲き桜(コヒガン) G7X.jpg 7.近所の公園に咲く早咲き桜
帰りに近所の公園に寄ってみた。3mほどの高さの小さな木に桜の花が咲いていた。エドヒガン(江戸彼岸)だと思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO200 )
008_240318039 X900 〇峰岡公園 ヒメコブシ G7X.jpg 8.コブシ -2
遠くから見るとサクラと見紛うような白い花が咲いていた。これもコブシのようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO125 )
009_240318043m X900 峰岡公園 ソメイヨシノ蕾 G7X.jpg 9.ソメイヨシノ(染井吉野)の蕾
近所の公園にソメイヨシノの古木がある。この木は昨年10月26日に見たときに、5~6輪の花を咲かせていた。狂い咲きである。そのころは暖かい日が続いていたので、春と間違えて咲いたのかなと思っていた。それで、咲くべき時に咲いてくれるのかどうかと気にしていたが、蕾はしっかり付いていた。だが、まだまだ蕾は堅かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 )

2020年5月10日

舞岡公園の蝶 55種 (5) ツマキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ

今年の春は3月26日を最後に舞岡公園へは行っていない。3月26日には日本国内のCOVID19の感染者数は1300人を少し超えた。専門家会議は「蔓延の恐れ高い」と警告を発する。東京都内の大病院で集団感染が起こっている。都知事の夜間外出自粛要請に関わらず、夜桜花見の若い女性がTVで報じられる。
 国内感染者が4,000人を超えた4月7日には、東京、大阪、神奈川、埼玉、兵庫、千葉、福岡の7都道府県 に緊急事態宣言が出された。期間は連休の終わる5月6日までの1か月間である。3つの「密」(密閉空間、密集場所、密接場面)の重なりを避けることから考えれば、公園をカメラを持って一人で歩く分には問題はなさそうと考えるが、「外出自粛」であれば、後ろ髪をひかれる。
 この時すでに世界の感染者数は1,214,466人と報じられていた。5月のGW以降も緊急事態宣言は継続されるようだ。(5月2日記)

2.シロチョウ科 ②  ツマキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ

03) ツマキチョウ
  
20301 2005年4月28日 撮影
♀ ツマキチョウは年1回、春に生まれてくるスプリング・エフェメラルだ。

Nikon D100  Tokina 100mm f2.8 macro
データ不詳
20301)050428051 X800 ○舞岡公園D100Tokina.jpg
20302 2006年4月22日 撮影
♀ 舞岡公園ではツマキチョウの個体数はそれほど多くないと思う。

Nikon D100  Tokina 100mm f2.8 macro
データ不詳
20302)060422047 X800 舞岡公園 D100 Tokina100.jpg
20303 2007年4月26日 撮影
ダイコンバナに来た♂ ♂のオレンジトップは魅力的だ。

Nikon D100  NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
20303)070426011 X800 ○舞岡公園 D100.jpg
20304 2010年4月13日 撮影
タンポポで吸蜜する♂ タンポポ、菜の花には比較的よく来るが、ハルジオンに来たところは見たことがない。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/3200秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
20304)100413016 X800 ○舞岡公園 D300 Tokina100.jpg
20305 2010年4月13日 撮影
♂ 可憐なチョウだ。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/2500秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
20305)100413023 X800 ◎舞岡公園 D300 Tokina100.jpg
20306 2010年4月13日 撮影
フラサバソウというのだろか、オオイヌノフグリを小さくしたような直径5㎜ほどの小さな花に飛来し吸蜜する。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/2500秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
20306)100413059 X800 ◎舞岡公園 D300 Tokina100.jpg
20307 2012年4月15日 撮影
♂ これは何の蕾だろうか。ツマキチョウは地に咲く小さな花に良く来る。

Nikon D5000 TAMRON 60mm f2.0G macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
20307)110415015T X800 ○舞岡公園 D5000 TAMRON 60mm.jpg
20308 2011年4月26日 撮影
ムラサキケマンで吸蜜する♂ 時期的には少し遅いがまだまだきれいな個体だった。

Nikon D5000 TAMRON 60mm f2.0G macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/12500秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
20308)110426082 X800 ◎舞岡公園 D5000 TAMRON 60mm.jpg
20309 2012年4月24日 撮影
♀ 飛翔

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/2000秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
20309)120424037 X800 ○舞岡公園 D300 Tokina100.jpg
20310 2013年4月25日 撮影
4月も25日になると破損した個体も多くなる。  

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1600秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 
20310)130425008 X800 ◎舞岡公園 D300 Tokina100.jpg


04) モンシロチョウ

20401 2005年4月14日 撮影
定番の菜の花にモンシロチョウ

MINOLTA DiMAGE A200 f2.8-3.5 7.2-50.8mm 8.0 Mega Pixels
データ不詳
20401)050414026 X800 ○舞岡公園A200.jpg  
20402 2005年4月28日 撮影
ハルジオンに来たモンシロチョウ

Nikon D100  Tokina 100mm f2.8 macro
データ不詳
20402)050428037 X800 ○舞岡公園D100Tokina.jpg
20403 2006年4月22日 撮影
ヒメオドリコソウに来た♀

Nikon D100  Tokina 100mm f2.8 macro
データ不詳
20403)060422026 X800 ○舞岡公園ヒメオドリコソウ D100 Tokina100.jpg
20404 2006年6月29日 撮影
谷戸に咲くハルジオンで吸蜜する♀

Canon PowerShot A620 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 7.4 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 7mm ISOオート )
20404)060629006 X800 ◎舞岡公園 A620.jpg
20405 2011年4月26日 撮影
セイヨウタンポポに来た♂

Nikon D100 TAMRON 60mm f2.0G macro
プログラムオートで撮影 ( f8 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 なし
20405)110426069 X800 ○舞岡公園 D5000 TAMRON 60mm.jpg
20406 2011日7月12日 撮影
散策路に咲くハルジオンに

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 6mm ISO160 ) 露出補正 なし
20406)110712012 X800 舞岡公園 G12.jpg
20407 2012年4月24日 撮影
路傍のハルジオンで吸蜜 

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
20407)120424027 X800 舞岡公園 G12.jpg
20408 2013年4月13日 撮影
菜の花にはセイヨウアブラナとセイヨウカラシナとがあるが、区別できない。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/2000秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
20408)130413026T X800 ○ 舞岡公園 D300 Tokina100.jpg
20409 2013年5月31日 撮影
求愛飛行

Nikon COOLPIX P90 f3.3-6.5 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/302秒 110mm ISO64 )  露出補正 なし
20409)130531011 X800 ○舞岡公園 P90.jpg
20410 2013年6月10日 撮影
イモカタバミの花に顔を埋める♂ ちょっと北海道で見たオオモンシロチョウを想起する。

Nikon COOLPIX P90 f3.3-6.5 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/250秒 110mm ISO179 )  露出補正 -0.3段
20410)130610036 X800 ◎舞岡公園 イモカタバミ P90.jpg
20411 2013年6月29日 撮影
アカツメクサと♂

Nikon COOLPIX P90 f3.3-6.5 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 110mm ISO64 )  露出補正 -0.3段
20411)130629001 X800 舞岡公園 P90.jpg
20412 2014年7月1日 撮影
田んぼのの畔で廃材が燃やされ、消し炭になっているところへ雨が降り、そこへモンシロチョウがその水を吸いに来ていた。こんな光景を見るのは珍しい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/400秒 25mm ISO200 ) 露出補正 なし
20412)140701058 X800 舞岡公園 D5300 NIKKOR 18-140.jpg
20413 2014年7月1日 撮影
モンシロチョウの他にルリシジミやアゲハも吸汁に来ていた。  

FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/250秒 185mm ISO800  ) 露出補正 なし
20413)140701046 X800 岡公園 HS50.jpg


05) スジグロシロチョウ

20501 2007年5月29日 撮影
イボタの花で吸蜜

Nikon D100  Tokina 100mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/640秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
20501)070529031 X800 ○舞岡公園 D100 Tokina100.jpg
20502 2010年6月11日 撮影
イボタの花でよく見る。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
20502)100611005 ○舞岡公園 D5000 VR18-200.jpg
20503 2010年6月11日 撮影
谷戸のこの花はウツギと思う。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 5mm ISOオート ) 露出補正 なし
20503)100611008 X800 ◎舞岡公園 IXY900IS.jpg
20504 2010年6月15日 撮影
   交尾

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/640秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
20504)100615033 X800 ○舞岡公園 D5000 VR18-200.jpg
20505 2012年6月14日 撮影
ノアザミで吸蜜

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
20505)120614029 X800 ○舞岡公園 G12.jpg 
20506 2012年6月14日 撮影
交尾拒否

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8D macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 12000秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
20506)120614065 X800 ◎舞岡公園 D300 Tokina100.jpg


2019年4月25日

上越妙高へドライブ旅行(1) 4月17日

なぜこの時期に日本海に近い、上越の妙高へ行こうと思ったか。それは、会員になっている「休暇村」から送られてきたブックレットの新潟県妙高市にある「休暇村 妙高」のページに、「斐太歴史の里」の「カタクリの群生地」が紹介されていたからだった。チョウ好きはカタクリの花=ギフチョウと連想してしまう。
 4月17日、マイカーで朝6時に自宅を出発した。東名、圏央道、関越、上信越道と走り、途中、高坂と松代で休憩を取り、11時少し前に「斐太歴史の里」に到着した。ナビで斐太神社を目的地に入れていたが、そこから「斐太歴史の里」へどう行くのかわからない。厚かましくも斐太神社の社務所の戸を叩き、教えを乞うた。親切な奥さんが丁寧に説明してくださった。
 「斐太歴史の里」の案内所で、カタクリの群生地はどのあたりにあるのか、また、ギフチョウは飛んでいるのかを尋ねてみた。ここの女性も丁寧に教えてくれ、「鮫が尾城跡」に上がれば、乱舞しているとのことだった。「やった」と思い、「鮫が尾城跡」への急な道を上り始めた。カタクリの花はいたるところに咲いているが、ギフチョウは現れない。「鮫が尾城跡」に登りついて、しばらく待機したが、いっこうに姿を現してくれない。キアゲハが2頭、占有行動をしていて、他のキアゲハが飛来するとスクランブルをかける。越冬したヒオドシチョウも日当たりの良い草の上に止まって、キアゲハが近づくと追いかけまわしていた。
 残念な思いをしながら、案内所まで戻り、お茶をごちそうになりながら、先ほどの女性に、ギフチョウはいなかったと伝える。「そうですか。昨日は自分も見たし、さっき下りてきた人たちも、上で乱舞していたと言っていたのだけど」とのこと。それはキアゲハのことではないのかと思ったのだが。
 午後2時近く、さらに日本海寄りの上越市にある高田城跡公園へ桜を見に行ってきた。ここの桜はもう散り始めていた。
 今夜の宿である「休暇村 妙高」に到着し、ゆっくりと風呂に入り、「村上牛懐石」と名がついた夕食にする。乾いた喉を潤すビールは久しぶりに旨いなと思った。
 「斐太歴史の里」のカタクリ群生は見事だったが、残念ながらギフチョウには会うことができなかった。

1.松代SA
雪に覆われた浅間山を眺め、アルプスを遠望するドライブは快適だった。上信越道の柘植JCTを北上してすぐの松代サービスエリアで2度目の休憩となった。四阿山(2,354m)の眺めが素晴らしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 62mm ISO100 ) 露出補正 なし
190417_001.jpg
2.斐太歴史の里
上信越道を中郷ICでおり、斐太神社に着いたのは11時ころだった。斐太神社の社務所で斐太歴史の里への行き方を聞いて、そこの案内所で、カタクリの群生は何処で見られるのか、ギフチョウのいそうなところは何処か、など教えていただいた。ギフチョウは鮫lヶ尾城跡に上ると飛んでいるという。わくわくしながら、山道を歩き始めた。鮫lヶ尾城は標高183mの山の上にあった山城だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
190417_002.jpg
3.トキワイカリソウ
標高は低いが、鮫lヶ尾城跡への登りはなかなかだった。ギフチョウが飛来しないかと気を配りながら、息をを切らせて足を運ぶ。初めて見るような花も咲いていた。本州(東北地方〜山陰地方の日本海側)の多雪地の山野の林内に生える。 イカリソウ(錨草)の名は花の形が四本爪の錨に似ているところから付けられたものである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
190417_003.jpg
4.オオイワカガミ
イワウメ科イワカガミ属の常緑の多年草だそうだ。高山植物の一種ではあるが、実質的には低山帯から高山帯まで幅広く分布するという。生育地によって植物体の大きさに変異があり、コイワカガミ、イワカガミ、オオイワカガミという名があてられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 168mm ISO100 ) 露出補正 なし
190417_004.jpg
5.キアゲハとカタクリの花
30分ほどで鮫lヶ尾城跡に着いた。カタクリが咲き、桜も咲いている。そのカタクリにキアゲハが吸蜜に来ていた。キアゲハには申し訳ないが、ギフチョウなら良いのにと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
190417_005.jpg
6.キアゲハ
また、キアゲハがきて、葉が出てきた小枝の先に止まった。とても新鮮な個体である。これはこれで美しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
190417_006.jpg
7.ヒオドシチョウ
鮫ヶ尾城跡の小高い草地には、越冬明けのヒオドシチョウが陣取って、縄張りを張っていた。キアゲハが傍に富んでくると緊急発進して追い払っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
190417_007.jpg
8.鮫ヶ尾城跡からの眺め -1
鮫ヶ尾城跡から 北東の方角に上越市が眺められた。日課のようにして鮫ヶ尾城跡に登ってこられている地元の方は、澄んだ空気の晴れた日には佐渡が見られるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 25mm ISO100 ) 露出補正 なし
190417_008.jpg
9.妙高山
来る途中、車の中からも眺めることができた妙高山(みょうこうさん)は、見る場所により形を変える。新潟県妙高市にある標高2,454mの成層火山で、北信五岳の一つであり、その中では最高峰。日本百名山に選定されており、妙高戸隠連山国立公園に属している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1000秒 178mm ISO100 ) 露出補正 なし
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10.鮫ヶ尾城跡
wikipediaによれば、鮫ヶ尾城跡は築城年は分かっていないが、永正から天正年間に上杉氏(長尾氏)による北国街道の防御を兼ねた街道整備の一環として、春日山城直近の最前線要塞の意味合いで築城ないし大規模改修がなされたと伝わる。また、鮫ヶ尾城は上杉謙信の急死後の後継者争いである「御館の乱」の際に、敗れた上杉景虎が自刃して果てた城として知られているという。今や三郎景虎ファンが集まる聖地として、ダイナミックな遺構が城好きを虜にしている。城跡は2008年(平成20年)7月28日に国の史跡に指定された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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11.テリを張るキアゲハ
戦国時代の山城は、曲輪と呼ばれる平坦面と尾根筋を分断する堀切を主体に構成されている。鮫ヶ尾城跡の山頂は曲輪であり、通称本丸跡と呼ばれ、今は東屋があるカタクリが咲く草地になっている。この季節はまだ一面緑にはなっていないが、あまり広くはないその草に、キアゲハが舞い降りて、日向ぼっこをし、他のキアゲハが近づくと飛び立って追い払っていた。写真中央の下の部分にキアゲハが見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 36mm ISO640 ) 露出補正 なし
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12.カタクリの花 -1
カタクリの花はちょうど見ごろであったが、ギフチョウはいない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
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13.白いカタクリの花
白い花のカタクリを撮りに来ている人に会い、教えていただいた。白いカタクリの花は花びらに色素が形成されない(又は極めて少ない)ために白い花を咲かせる白花変種というのだそうだ。つまり、カタクリの白花型(白花種)であり、突然変異というのではない。 アルビノ と混同されることが多いが、性質は異なるそうだ。白いカタクリの花は自生するものは非常に稀で、100万本に1本の確率で咲くという。少しピントがずれてしまった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
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14.鮫ヶ尾城跡の桜
鮫ヶ尾城跡には数本の桜がある。ソメイヨシノのようだ。今が満開である。向こうに見える山の名前はよくわからないが、方向からすると、妙高山の北側になるので火打山(2,482m〉だろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/100秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
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15.鮫ヶ尾城跡のカタクリの花
いたるところにカタクリの花が咲いていた。まさしく群生である。1時間以上鮫ヶ尾城跡でギフチョウの飛来を待ってみたが、とうとう現れてくれなかった。下の案内所の女性が言っていた「山頂は乱舞ですよ」はいったい何だったのだろうか。やはり、キアゲハのことだったのではないかと思わざるを得ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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16.ミチノクエンゴグサ
登りは東登上道を上がってきたが、下りは北登城道を下りる。ミチノクエンゴグサが咲いていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
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17.紅白のカタクリの花 -1
よく見ると花の色だけでなく、雄蕊(おしべ)とその花糸の色も違っている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
190417_017.jpg
18.紅白のカタクリの花 -2
前の写真と同じ花だが、カメラを換えて撮った。この白いカタクリの花はとても美しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO160 ) 露出補正 なし
190417_018.jpg
19.キクザキイチゲ
漢字で菊咲一華と書き、キクに似た花を一輪つけることからこの名がついたそうだ。wikipediaによれば、春先に花を咲かせ、落葉広葉樹林の若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなり、その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一種。山梨県など複数の都道府県で、レッドリストの絶滅危惧I類や絶滅危惧II類などの指定を受けている。瑞々しい美しい花だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
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20.カタクリの花 -2
上から見ることが多いのであまり目立たないが、花被片のつけ根の部分にはW字形をした濃い紫色の斑が入る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
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21.カタクリの花と葉
カタクリの葉には、斑紋があることが多い。この株の葉には白い斑紋があったが、濃紫色の斑紋のあるもの、白と濃紫色の斑紋があるもの、また、全く斑紋がないものもあるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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22.カタクリの花 -3
登山道に沿って、カタクリが群生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
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23.ツクシ
スギナ(杉菜)は、シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属の植物の1種。日本に生育するトクサ類では最も小柄である。浅い地下に地下茎を伸ばしてよく繁茂する。 栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシ(土筆)と呼び、ツクシの方は食用とされる。根が深いという。このツクシはとても美味しそうに見える。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
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24.斐太神社
斐太は「ひだ」と読む。平安時代に編纂された「延喜式」にも名前が残る古い神社である。上杉謙信からも厚く信仰されていたと伝えられる。この手前に石段があり、その下に社務所がある。着いた時、そこで斐太歴史の里への車での行き方を聞いた。もちろん、拝礼して、お礼のお賽銭を供えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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25.高田城跡公園へ
午後2時になった。桜の名所として名高い上越市の中心部にある高田城址公園へ行ってみた。駐車場に車を停め、堀に沿って歩き、堀にかかる極楽橋を渡って、城郭に入る。写真は堀の手前から撮った復元された高田城三重櫓である。桜は満開で、散り始めていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 43mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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26.極楽橋
極楽橋は徳川家康の六男、松平忠輝が慶弔19年(1914年)に鷹匠を構築した際に、二の丸から本丸に通じる木橋として設けられた。明治41年(1908年)には高田城に入場した陸軍第13師団によって土塁が切り開かれ、堀を埋め立てて陸続きとなった結果、極楽橋は姿を消した。現在の橋は高田公園の開場50周年、および市政30周年を記念して平成14年に復元された。堀には錦鯉が泳ぐ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 22mm ISO800 ) 露出補正 なし
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27.極楽橋の脇から
極楽橋を渡って、桜とまだ雪が残る連山を眺める。 大きく見える山は青田南葉山(949,3m)のようだ。その左奥が、火打山、妙高山と思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 22mm ISO800 ) 露出補正 なし
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28.堀
極楽橋を渡って、本丸跡を左に行くと復元された三重櫓が建っていた。その先の堀には橋が架かり、堀には、散り始めた桜の花びらが漂っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 15mm ISO640 ) 露出補正 なし
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29.三重櫓
高田城は天守はなく、1614年に3重3階の三重櫓を建てて天守の代用とした。明治以降、旧陸軍第13師団の駐屯地司令部として使用するために大規模な土塁の撤去、堀の埋め立てが行われ、旧城地の東半分は旧状をとどめていない。本丸を含めた西半分には堀、土塁の一部が残されており、現在は公園として整備されている。上越市のホームページによれば、高田城三重櫓は、本丸南西隅の土塁上に構築され、当時は「後三階櫓」と呼ばれて天守閣にかわる城の象徴になっていたが、廃城後、明治19年(1886年)頃取り壊された。平成5年に復元されたこの三重櫓は、資料調査と発掘調査の成果を十分にふまえて再建されたもの。内容は三層三階で、東西5間(約9.1メートル)、南北6間(約10.9メートル)を基底とし、高さ15メートル程で外観は御殿風造りを基調としている。屋根は1層・3層が入母屋、2層が寄棟形式で、1層・3層に切妻屋根の出張りを付けている。1階・2階は展示室で、3階は展望室になっているが、中には入らなかった。櫓の東側に付随して50メートル程の塀も同時に再建された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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30.休暇村妙高
さて、今夜の宿である休暇村妙高へ向かう。上越高田で上信越道に乗り、中郷ICの手前の新井PAで一休みし、16時過ぎに休暇村妙高に到着した。部屋は最上階、と言っても3階だが、窓からの眺めはスキーゲレンデが広がり、正面に妙高山2,454mが聳えていた。風呂に入り、ゆっくり食事をしたい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 11mm ISO800 ) 露出補正 なし
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2016年5月 9日

小石川植物園 (1) スプリング・エフェメラル:ツマキチョウ 4月15日

今年もツマキチョウの写真が撮りたくて小石川植物園へ出かけた。昨年は4月16日に小石川植物園に来ているが、その時は♂の発生の最盛期で、♀はまだ少なかった。
 都営地下鉄の白山駅を降りて、小石川植物園へと歩く。この日は暖かい日だった。もう、ツマキチョウらしき蝶が飛んでいる。
 11時半、入園料400円を払って、中に入る。受付の女性が「今日は天気が良くて、きっと鳥たちもたくさん現れるでしょう」とあいさつしてくれた。
 昨年、ツマキチョウの写真を撮った菜の花が咲くところへ行く。ニリンソウが群生していて白い花を咲かせている。ニリンソウの花には蝶は訪れないようだ。
 菜の花にはツマキチョウの姿は少なかった。多く飛んでいる白い蝶たちはほとんどがモンシロチョウである。その近くに紫色の小さな花であるセリバヒエンソウが沢山咲いていて、その花にツマキチョウは吸蜜に来るようだ。同じく紫色のショウカツサイも咲いているが、ツマキチョウはこの花には来ない。ところが♀が、このショカツサイの新芽に止まる。どうやら産卵しているようだ。ショカツサイもアブラナ科の植物なのだ。
  昨年は♂が多かったが、この日は♀も多かった。♂と♀が半々くらいだったと思う。

;クリックすると大きな写真になります。 1.セリバヒエンソウの花に来たツマキチョウ♀
この日最初に撮影したのはツマキチョウの♀だった。背の低い、小さなセリバヒエンソウの花で吸蜜する。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro 絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.オオアマナに来たモンシロチョウ♂
日本庭園への道を歩いていくと、白い花が咲いている。ニリンソウの群落もある。そのひとつオオアマナの花にモンシロチョウが来ていた。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.セリバヒエンソウに来たツマキチョウ♂
昨年は菜の花に飛び交うツマキチョウをよく撮ったが、この日はいつもの菜の花畑にツマキチョウの姿は少ない。その代り、下に咲くセリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)の紫色の可憐な花をよく訪れる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.ショカツサイに来たツマキチョウ♀
ツマキチョウのメスはセリバヒエンソウより、このショカツサイにやってくる。ショカツサイはアブラナ科でツマキチョウの食草のひとつであることを知った。諸葛孔明が広めたとの伝説から諸葛采と呼ばれるとのこと。オオアラセイトウ、またはハナダイコン、ムラサキハナナともいうらしい。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.ショカツサイに産卵
ツマキチョウの♀が原端をまげてショカツサイに産卵姿勢をとる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.産卵
同じくツマキチョウの♀がショカツサイの葉に産卵しようとしている。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.ヒメオドリコソウでひと休み
ヒメオドリコソウに止まって翅を休めるツマキチョウの♀

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.ショカツサイに止まるツマキチョウ♀
♀の方は否地紫色の花でもセリバヒエンソウの花には芽もくれず、もっぱらショカツサイに寄って行く。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.セリバヒエンソウにきた♂ ♂はセリバヒエンソウの花で吸蜜だ。しかし、一つの花で時間をかけて吸蜜するわけではないので、撮ろうとして近ずくと飛び立たれてしまうことが多い。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.Spring Ephemeral
スプリング・エフェメラルとは、春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称だそうだ。春植物(はるしょくぶつ)ともいう。直訳すると「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、「春の妖精」とも呼ばれることが多い。蝶ではギフチョウがスプリング・エフェメラルの代表である。しかし、このツマキチョウも春先のみ成虫が出現し、スプリング・エフェメラルのひとつであろう。とくに♂は美しい春の妖精である。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 11.ツマキチョウ♂
ツマキチョウの♂の撮影チャンスは、セリバヒエンソウの花に止まるときしかない。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 12.ツマキチョウ♂とセリバヒエンソウ
セリバヒエンソウの花にフォーカスして待っていると、♂が飛んできた。ピントも合った。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 13.ツマキチョウ♂ セリバヒエンソウの花で開翅
まさに Spring Ephemeral を感じる。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 14.タンポポにも来たツマキチョウ
舞岡公園などではツマキチョウは良くタンポポの花で吸蜜する。ここでは圧倒的にセリバヒエンソウに向かっていくことが多い。G7Xでローアングルで撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.2 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 15.ツマキチョウ♀
♂はこのように止まって翅を休めることはほとんどなく、吸蜜しているか、飛び回っているかだが、♀は時々このようにただ止まって翅を休めることがある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 16.♂が♀にアプローチ
その翅を休めていたツマキチョウの♀に♂が近づいてきた。♀は腹端を上げて、つれない返事をする。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 17.菜の花に産卵するツマキチョウ♀ -1
菜の花の咲くところへ移動する。多くはモンシロチョウだが、中にはツマキチョウの♀がいる。この♀は菜の花の花芽に産卵をしようとしている。こうしてみるとここはツマキチョウにとって食草豊かな楽園なのだ。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 18.菜の花に産卵するツマキチョウ♀ -2
お腹の太い♀だった。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 19.♂はセリバヒエンソウが大好き
菜の花にはツマキチョウの♂は見られなかった。昨年はあれほどいたのに。不思議に思って昨年の写真を見てみたところ、昨年は逆にセリバヒエンソウで吸蜜している♂を撮っていない。昨年は4月16日にここへきているが、セリバヒエンソウは咲いていなかったのだろうか?開花の時期と蝶の発生時期とのタイミングは難しい。

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 20.♀はショカツサイに
一方、♀はセリバヒエンソウの花にはほとんど来ないで、もっぱらショカツサイで産卵行動だ。この場面もショカツサイで吸蜜かと思ったらそうではなかった。   

Nikon D5000​ ​TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし


2014年4月23日

蝶春来る 4月9日


  昨日から日中の気温が20℃を超えるようになった。いよいよ蝶のシーズンが始まる。
  昨日は蝶のスプリング・エフェメラルのひとつ、ツマキチョウを求めて、目黒の自然教育園へ行ってきた。そして、この日はギフチョウだ。
  2004年から10年間、ほとんど毎年この時期に行っている場所に、今年も狙いを定めて出かけて行った。申し分ないコンディションである。ここ数年、ここにギフチョウを撮りに来られる愛好者の方々が年々増えてきた。この日も20名くらいの方が私より先に来ておられた。最近は女性の方が多いように思う。ギフチョウが桜の花を訪れると、その場にいた10人くらいのカメラを持った方が、取り囲む。90mmマクロではとても寄れる状況ではない。他の方々は300mm位の大きなレンズを付けたカメラを構える。私はHS50だ。
 初めのころは、必ず山頂に登っていた。それほど長くはないがきつい登りもある。11時ごろの山頂にはギフチョウが乱舞している。ところが山頂には花が少なく、地面に止まることが多い。小さなスミレに来ることもあるが、どうしても上から押さえつけて撮ることが多くなる。
  一方、ここ登り口のあたりでは、ウメに始まり、サクラ、アセビ、イワツツジ(ミツバツツジ)や、タチツボスミレ、オオイヌノフグリに至るまで、いろいろな花に吸蜜に来る。最近ではカタクリも植えらている。ここ数年は、登りもきついので、山頂まで登ることはなくなった。
  ここは保護されているギフチョウの産地であるが、他産地のものが放蝶されて、混血が起こり、ここ一帯の純粋な血統のギフチョウが見られなくなったという話を聞いたことがある。
  この日はギフチョウのほかに、トラフシジミ、スギタニルリシジミ、ルリシジミ、コツバメ、ミヤマセセリ、越冬後のヒオドシチョウ、テングチョウ、ウラギンシジミを見ることが出来た。いよいよ春である。
撮影を終え、いつもお茶を入れてくださる、ここにお住いのSさんに"元気だったらまた来年来ます"と別れを告げた。近くの立ち寄り湯で一風呂浴びて帰路についた。

桜とスイセン;クリックすると大きな写真になります。 1.桜とスイセン
いつもの通り、トイレ休憩を兼ねて、湖畔の公園による。桜はまだまだ咲いていた。花壇は良く手入れされていて、植えられたスイセンがきれいに咲いている。そういえば昨年は、この場所には菜の花が咲いていたのに。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/900秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
ソメイヨシノ満開;クリックすると大きな写真になります。 2.ソメイヨシノ満開
満開のソメイヨシノが視野を埋める。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/600秒 20.8mm ISO100 ) 露出補正 なし
湖と公園;クリックすると大きな写真になります。 3.湖と公園
花壇は良く整備されていた。湖の向こうには桜が見える。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/900秒 5.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
ギフチョウ桜を訪れる;クリックすると大きな写真になります。 4.ギフチョウ桜を訪れる
現地に到着した。すでにカメラを携えた何人かの愛好家がいらっしゃった。「こんにちは」とご挨拶をして、仲間入りする。11時少し前、さっそく マメザクラというのだろうか、小ぶりの桜の花にギフチョウが訪れた。撮影者が多いので90mm macro では寄れなかった。HS50の望遠端でとる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/500秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
ギタニルリシジミ 5.スギタニルリシジミ
スギタニルリシジミもスプリング・エフェメラルであり、今日の目的のひとつである。ルリシジミと見分けは付きにくいが、裏面の色とわずかな斑紋の違いでスギタニルリシジミと分かる。露出が難しい。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/500秒 133.4mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
ギフチョウ 休憩 -1;クリックすると大きな写真になります。 6.ギフチョウ 休憩 -1 
幸運にも近くの背の低い木の枝にギフチョウが止まった。 90mm macro レンズで撮るときは、F5.6の絞り優先プログラムで撮るのだが、昨日、目黒でツマキチョウを撮った時の設定を換えるのを忘れてしまい。プログラムオートになってしまった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F8.0 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギフチョウ 休憩 -2;クリックすると大きな写真になります。 7.ギフチョウ 休憩 -2
前の写真と同じ個体だ。少し距離があるので、HS50に持ち替える。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/200秒 102.9mm ISO100 ) 露出補正 なし
ギフチョウ 静止;クリックすると大きな写真になります。 8.ギフチョウ 静止
150mほど先に進んだ。ここにも2本の桜の木があって。大勢のカメラマンが、ギフチョウが来るのを待っている。このギフチョウは桜ではなく下草に止まった。カメラマンが追い周囲を取り囲む。近寄れない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/350秒 130.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
地面に止まるギフチョウ;クリックすると大きな写真になります。 9.地面に止まるギフチョウ
よく遭遇するシーンだ。抜き足差し足忍び足で、ひとり、また一人と集まる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/450秒 95.6mm ISO100 ) 露出補正 なし
ルリシジミ;クリックすると大きな写真になります。 10.ルリシジミ
スギタニルリシジミか思ったが、ルリシジミだった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F9.0 1/1250秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ウラギンシジミ;クリックすると大きな写真になります。 11.ウラギンシジミ
越冬後のウラギンシジミ♀がちらちらと翅を光らせながら飛んできた。目の前の道に止まり吸水を始めた。もっとカメラを下げて向こう側を映しこみたかったが、手前の落ち葉が邪魔になって駄目だった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/680秒 30.3mm ISO100 ) 露出補正 なし
トラフシジミ春型;クリックすると大きな写真になります。 12.トラフシジミ春型
桜の高い枝の花にトラフシジミが来た。同じようにカメラマンの皆さんが集まる。私も仲間に入れていただく。トラフシジミは桜の花に潜るようにして吸蜜していて、顔が見えない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/680秒 88.7mm ISO400 ) 露出補正 なし
タチスボスミレに来たギフチョウ;クリックすると大きな写真になります。 13.タチスボスミレに来たギフチョウ
この日はタチスボスミレに来るギフチョウはあまり多くなかった。唯一のチャンスだったが、残念ながら人垣で正面に回り込めない。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F7.1 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギフチョウ 後ろから;クリックすると大きな写真になります。 14.ギフチョウ 後ろから
桜の花に向こうを向いて止まって吸蜜するギフチョウ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/500秒 68.5mm ISO100 ) 露出補正 なし
桜の花で吸蜜するギフチョウ;クリックすると大きな写真になります。 15.桜の花で吸蜜するギフチョウ
12時を過ぎた。ギフチョウの数はだんだん多くなっている。1本の桜の木に複数のギフチョウが訪れることもある。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/320秒 185.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
イカリモンガ;クリックすると大きな写真になります。 16.イカリモンガ
これは蝶ではなく蛾だ。大きさはシジミチョウほどで、活発に飛んで花に来る。翅を閉じて止まる。蝶と見紛うてしまう。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/600秒 102.9mm ISO400 ) 露出補正 なし
「わっ!きれい」 トラフシジミ;クリックすると大きな写真になります。 17.「わっ!きれい」 トラフシジミ
また、トラフシジミが現れて、陽光を浴びて桜の花で吸蜜する。女性カメラマンから「わっ!きれい」と歓声が上がった。春型のトラフシジミは夏型より白い縞模様がはっきりして美しい。蝶の眼も捉えることが出来た。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/500秒 123.8mm ISO100 ) 露出補正 なし
ギフチョウ 90mm macro で;クリックすると大きな写真になります。 18.ギフチョウ 90mm macro で
まだまだ、カメラマンは多いが、ギフチョウにはそろそろ食傷気味になられているようで、トラフシジミに夢中になっている方が多い。近づいて撮ることが出来た。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F8.0 1/1000秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギフチョウ 正面から;クリックすると大きな写真になります。 19.ギフチョウ 正面から
同じ個体だが、正面に回り込んで撮ることが出来た。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F8.0 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
スギタニルリシジミ 集団吸水 -1;クリックすると大きな写真になります。 20.スギタニルリシジミ 集団吸水 -1
スギタニルリシジミの写真を撮っておきたいと思って、川の石垣を探す。すると4頭ほど集まって吸蜜しているところを見つけた。3頭がスギタニルリシジミで1頭はルリシジミのようだ。上から見下ろすように撮る。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/480秒 119.3mm ISO100 ) 露出補正 なし
スギタニルリシジミ 集団吸水 -2;クリックすると大きな写真になります。 21.スギタニルリシジミ 集団吸水 -2
このような吸水の状態になると、彼らはそこから離れようとはしない。今度は川床に下りて撮る。1頭は陰に隠れてしまった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/900秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
スギタニルリシジミ 集団吸水 -3;クリックすると大きな写真になります。 22.スギタニルリシジミ 集団吸水 -3
ゆっくりとD5000に持ち替えて撮る。7時の位置に頭を向けて吸水しているのがルリシジミで、他の3頭はスギタニルリシジミだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F8.0 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
スギタニルリシジミとルリシジミ;クリックすると大きな写真になります。 23.スギタニルリシジミとルリシジミ
手前がスギタニルリシジミで向こう側がルリシジミだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F7.1 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ヒオドシチョウ;クリックすると大きな写真になります。 24.ヒオドシチョウ
越冬したヒオドシチョウがキフジの花に来た。キフジに蝶が来るのをあまり見たことがない。翅は傷んでいる。昨年の6月頃に羽化しているのだから、おおよそ10か月は生きていることになるのだから仕方ない。なぜISO感度が1000になってしまったのだろう。コントラストが強すぎて、例のダイナミックレンジのオートがそうさせたのだろうか。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/640秒 185.0mm ISO1000 ) 露出補正 なし
名残のギフチョウ;クリックすると大きな写真になります。 25.名残のギフチョウ
そろそろ引き上げようと思っていた時、ギフチョウが正面に来てくれた。しかし、ちょっと距離が離れているのでHS50で。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/450秒 143.6mm ISO200 ) 露出補正 なし
テングチョウ;クリックすると大きな写真になります。 26.テングチョウ
今日はミヤマセセリとコツバメを撮り損なった。最後に駐車場への帰り道でテングチョウを撮った。今日もHS50を多用せざるを得なかったが、HS50はなかなか重宝なカメラと思う。遠くからしか狙えないときも、近寄って背景を入れて撮りたいときも便利に使える。無精してデジイチ撮るのを怠ってしまいそうだ。これでシャープな画が撮れればいうことはないのだが・・・。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/450秒 143.6mm ISO200 ) 露出補正 なし

2014年3月 3日

今年初めての舞岡公園 2月28日


 2月最後の日、この日はとても暖かな日になりそうだった。そろそろ蝶も飛び出すのではないかと期待して、今年初めての舞岡公園へ行く。
  まだ、緑はほとんどなく、公園の整備がなされていて下草がきれいに刈られていた。手入れをされている方たちには申し訳ないが、蝶たちは大丈夫かとちょっと心配になる。
  見かけた蝶は、越冬後のキタテハと生まれたばかりの1頭のモンシロチョウの♂だった。
  一方、舞岡公園には70種に及ぶ鳥たちがいるといわれる。蝶は60種弱だから鳥の方が多い。鳥も少しずつ撮っていこうと思うが、今日のところは、自宅の近くでも見るムクドリ、ヒヨドリ、ツグミといったところだけだった。鳥は手持ちで望遠端の185mmで撮るとやはり手振れを起こしやすい。ファインダーの中でターゲットが揺れる。何かにもたれかかって体を固定すると揺れが少ないのだが、いつもはそんな状況にない。

1.ムクドリ
集団で冬の田圃で餌を探していた。あまり評判の良い鳥ではないが、なかなか良い姿をしている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/280秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
ムクドリ;クリックすると大きな写真になります。
2.ツグミの後ろ姿
ムクドリたちが集まっていたところで、少し離れて餌をあさっていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/240秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
ツグミの後ろ姿;クリックすると大きな写真になります。
3.フクジュソウ
この花は早春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから翌年の春まで地下で過ごす、典型的なスプリング・エフェメラルである。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.4 1/900秒 7.0mm ISO400 ) 露出補正 なし
フクジュソウ;クリックすると大きな写真になります。
4.オレンジ色のマンサク
保土ヶ谷公園のマンサクは黄色だったが、ここのはオレンジ色だ。早春に咲くことから。「まず咲く」「まんずさく」が東北地方でなまったものとの説がある。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/420秒 12.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
オレンジ色のマンサク;クリックすると大きな写真になります。
5.ヒヨドリ
30m位先の葉の落ちた木の枝に止まった。ターゲットをAF枠に入れてシャッターを切ったが、眼が悪いので何という鳥かわからない。モニターで拡大してみてヒヨドリと分かった。少しトリミングしている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/450秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
ヒヨドリ;クリックすると大きな写真になります。
6.桃色の梅の花
紅梅には、とても紅色の濃い花もあるが、この紅梅は、薄いピンクで、いわば桃色だった。品種の名前はわからない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/680秒 68.0mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
桃色の梅の花;クリックすると大きな写真になります。
7.緑色の梅
花びらは白だが、萼(がく)は緑色だし、蕾も緑色だ。蕾の多いこの時期に見ると緑色の梅だ。この梅も品種の名はわからない。「緑萼梅」とでもいうのだろうか。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/600秒 82.0mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
緑色の梅;クリックすると大きな写真になります。
8.ロウバイ
かっぱ池の傍にロウバイがあったのを思い出した。行ってみたが、すでに花はほとんど咲き終わっていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/600秒 82.0mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
ロウバイ;クリックすると大きな写真になります。
9.紅梅と白梅
かっぱ池の奥、瓜久保に紅梅と白梅の木が並んで立っている。両者を重ねて撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/680秒 92.0mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
紅梅と白梅;クリックすると大きな写真になります。
10.キタテハ -1
やっと蝶が飛ぶ姿を見た。時間は12時20分過ぎ。何ショットかシャッターを切った後、近寄ってバリアングル・モニターを使って、ローアングルで撮ろうと思ったが逃げられてしまった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/500秒 173.0mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
キタテハ -1;クリックすると大きな写真になります。
11.キタテハ -2
キタテハは次々と現れた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/350秒 119.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
キタテハ -2;クリックすると大きな写真になります。
12.キタテハ -3
このキタテハはシャープに撮ることが出来た。翅をいっぱいに開いて日光浴をしている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/420秒 66.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
キタテハ -3;クリックすると大きな写真になります。
13.キタテハ -4
前の写真とは違う個体である。でも、落ちている同じ葉っぱに止まった。この個体は、冬を越したのに、少し色は褪せているが、ほとんど傷んでいない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/280秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
キタテハ -4;クリックすると大きな写真になります。
14.モンシロチョウ
これは今年生まれた♂だ。少し露出を抑えればよかった。晴れた日に白い蝶を撮るときはマイナス補正が必須だ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/900秒 185.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
モンシロチョウ;クリックすると大きな写真になります。
15.ヒヨドリ
このヒヨドリも、カメラを向けているときは名前が分からなかった。露出補正しないで撮ってしまったので、Nikon Capture NX2 でレベル補正した。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/400秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
ヒヨドリ;クリックすると大きな写真になります。
16.カルガモと亀
いつもは多くの三脚が並ぶ宮田池だが、この日はなかった。宮田池の反対側にあるさくらなみ池のほとりに、2羽のカルガモと亀たちが日光浴をしていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/320秒 124.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
カルガモと亀;クリックすると大きな写真になります。
17.ツグミ -2
田圃でツグミが餌を漁っていた。ムクドリと異なり、単独行動している。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/160秒 185.0mm ISO160 ) 露出補正 なし
ツグミ -2;クリックすると大きな写真になります。
18.ツグミ -3
田圃の向こう側の少々遠いところで、田の番号を示す木札に止まった。望遠端で狙ったが、なんとか止めることが出来た。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/450秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
ツグミ -3;クリックすると大きな写真になります。