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2023年11月11日

ヒャクニチソウとセンニチコウは元気 2023年10月11日 横浜市保土ヶ谷区

小さな公園のヒャクニチソウとセンニチコウに楽しませてもらっている。ヒャクニチソウは漢字では百日草で、開花期間が長いことによる。一方、センイチコウ(千日紅)は暑さや乾燥に強い為、日本の夏に適しており、この花が長く咲くことに由来している。 そして、百日咲き続けるといわれる百日紅(サルスベリ)よりも、この花が長く咲くことによると言われているようだ。
 この2種のほかにアフリカン・マリーゴールドが少し植えられているだけのこの小さな花壇で、アゲハ、アオスジアゲハ、キタキチョウ、ツマグロヒョウモン、キタテハ、アカボシゴマダラ、クロマダラソテツシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ が見られる。また、写真に撮ることはできなかったが、ナガサキアゲハの♀や、クロアゲハもやってきた。そしてこの日は、この界隈ではめったに見ないアカボシゴマダラも姿を見せた。これだけで15種だ。

000_231011103 X700 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg
ツマグロヒョウモン♀ 2023年10月11日 横浜市保土ヶ谷区峰岡公園

001_231011001 X900 峰岡公園 ムラサキゴテン RX10M4.jpg 1.ムラサキゴテン(紫御殿)
郵便局へ行った帰り道に、 の反対側の入り口から入ったがその入り口近くに、ムラサキゴテンが咲いていた。メキシコ原産で、1955年頃に渡来したツユクサ科の園芸植物だそうだ。地上部全体が紫色をしており、紅紫色の花が咲いていた。印象に残る花だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO320 )
002_231011003 X900 〇峰岡公園 RX10M4.jpg 2.ツマグロヒョウモン♂ -1
下の方で咲いているアフリカン・マリーゴールドにツマグロヒョウモンの♂が来た。後翅が少し破れている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO400 )
003_231011011m X900 〇峰岡公園 RX10M4.jpg 3.ヤマトシジミ♀ -1
センニチコウの小さな花に口吻を差し入れている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1000 )
004_231011013 X900 〇峰岡公園 RX10M4.jpg 4.ツマグロヒョウモン♂ -2
写真2.と同じ個体。熱心に吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO320 )
005_231011018 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 5.ツマグロヒョウモン♀ -1
ツマグロヒョウモンの♀は今まであまり良い写真を撮る機会がなかったが、この日は良いモデルが現れてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO400 )
006_231011022 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 6.ツマグロヒョウモン♀ -2
一輪挿しのようなヒャクニチソウによく似合う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO250 )
007_231011024 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 7.ツマグロヒョウモン♀ -3
ヒャクニチソウの筒状花に口吻を深く挿入し吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO250 )
008_231011027 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 8.ツマグロヒョウモン♀ -4
このカメラ(RX10M4)の望遠端220mmは35mm版換算で600mmに相当する。望遠端での最短撮影距離はレンズ前約72cmである。ところが250mm相当では約140mmであり、望遠端600mmにして撮ったほうが被写体に近寄って撮影できる。手振れ補正機能はあるが、カメラ振れをできるだけ少なくするため、多少ISO値が高くなってもシャッタースピードは確保したい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO640 )
009_231011041 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 9.ツマグロヒョウモン♀ -5
花から花へ移動して吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO500 )
010_231011052 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 10.ツマグロヒョウモン♀ -6
いろいろな姿勢を撮らせてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO250 )
011_231011064 X900 〇峰岡公園 RX10M4.jpg 11.ヤマトシジミ♀ -2
開翅すると後翅に寒冷期型♀の特徴である青い鱗粉が少し見られる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO400 )
012_231011086 X900 ◎峰岡公園 ホウジャク RX10M4.jpg 12.ヒメクロホウジャク
ヒャクニチソウにはオオスカシバの仲間も吸蜜に来る。私は蛾は素人であるが、これはヒメクロホウジャクのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 125mm ISO250 )

10時半を回った。引き続き公園の花壇で撮影する。ヒャクニチソウにアオスジアゲハが来た。残念ながら後翅が切れている。  しばらく撮った後、帷子川の常盤橋の傍に咲くシチヘンゲに何か来ているかもしれないと思い足を運んでみたが、ホウジャクの仲間がいたくらいでチョウはイチモンジセセリ以外はいなかった。  再び峰岡公園へ戻り撮影を続けた。天気が良く暖かい日であったが、最後に、この辺りではあまり見られないアカボシゴマダラが現れた以外、成果はなかった。

000_231011119tm X700 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg
ヒャクニチソウで吸蜜するアオスジアゲハ 2023年10月11日 横浜市保土ヶ谷区峰岡公園

013_23101116 X900 峰岡公園 RX10M4.jpg 13、ヤマトシジミ♂ -1
センニチコウに来るシジミチョウはヤマトシジミばかりで、クロマダラソテツシジミは見られなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO800 )
014_231011110 X900 〇峰岡公園 RX10M4.jpg 14.アオスジアゲハ
颯爽とアオスジアゲハが飛来してヒャクニチソウの花に止まった。残念ながら肛角部がちぎれていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 143mm ISO320 )
015_231011121 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 15.ヤマトシジミ♂とハナトラノオ
まだ、前翅、後翅の外縁部に黒斑が堅調で、寒冷期型になりkiれていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 218mm ISO500 )
016_231011125 X900 〇帷子川 ホシホウジャク RX10M4.jpg 16.ホシホウジャク
帷子川にも行ってみた。常盤橋の傍にシチヘンゲが植えられている。そのシチヘンゲにもホウジャクの仲間が来ていた。私は蛾には詳しくはないが、これはホシホウジャクのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 218mm ISO1250 )
017_231011141 X900 峰岡公園 RX10M4.jpg 17.ヤマトシジ2♂♂
再び公園に戻る。クロマダラソテツシジミはいないかと目を凝らすが、見当たらない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 218mm ISO500 )
018_231011148 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 18.ヤマトシジミ♂ -2
高温期型の夏の生き残りだ。すっかり鱗粉が落ちてしまっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO800 )
019_231011152 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 19.ヤマトシジミ♂ -3
これも高温期型の生き残り。今が寒冷期型との端境期なのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO640 )
020_231011165m X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 20.ヤマトシジミ♀ -3
この もだいぶ擦れていて、鱗粉が落ちている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO640 )
021_231011168m X900 峰岡公園 RX10M4.jpg 21.ツマグロヒョウモン♂ -3
ツマグロヒョウモンは最盛期だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO250 )
022_231011178 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 22.ツマグロヒョウモン♂ -4
ツマグロヒョウモンのほとんどが傷のないきれいな個体だが、これは、左側の前後翅に破損があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO400 )
023_231011183 X900 ◎峰岡公園 RX10M4.jpg 23.ヤマトシジミ♂ -4
これはきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO500 )
024_231011196 X900 峰岡公園 RX10M4.jpg 24.アカボシゴマダラ
すっかり普通種になったアカボシゴマダラだが、自宅周辺では稀にしか見ることがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 178mm ISO500 )

2023年10月26日

Canon G7X リベンジでクロマダラソテツシジミ 2023年10月3日 横浜市保土ヶ谷区 峰岡公園

タイトルの意味が分かり難いと思うが、前の日に、2016年に購入した Canon G7X でチョウを撮った。最低シャッタースピードを高速側に設定し、プログラムオートで撮ったつもりだったが、意識せずにダイアルが動いてしまっていて、シャッタースピード優先になってしまっていた。しかもそのシャッタースピードは1/50秒になっていて、手振れ、被写体ブレのある。
 この日は、そのリベンジをしようと、再び Canon G7X を携えて、峰岡公園へ出かけた。晴れていたので、高速側シャッターのプログラムオートで1/1000秒から1/1250秒でシャッターが切れるので結果的にはシャッタースピード優先オートで撮るのと同じであった。
 前日と同じように、マクロに設定して望遠域、さらにデジタルズーム域までズームを伸ばして撮っていったが、思ったより良い結果が得られたと思う。
 しばらくして、尾状突起のある小さなシジミチョウがセンニチコウの花に止まって吸蜜しているのを見つけた。ウラナミシジミとも違う。クロマダラソテツシジミだった。2年ぶりである。しばらく Canon G7X で撮ったあと、いったん自宅に戻り、NikonZ50にZ105mcを付けて出直すことにした。
 まず、Canon G7X で撮影した写真から見ていただきたい。なお、データでは焦点距離37mm(35㎜版100mm相当)となっているが、デジタルズーム域で撮影しているため、最大35㎜版400mm相当までになっている。撮影時にカメラのモニターで確認する以外に、実際に何mm相当で撮っているか知るすべがない。  

000_231003041 X700 ◎クマソ 峰岡公園 G7X.jpg
2年ぶり センニチコウに来たクロマダラソテツシジミ 2023年10月3日 横浜市保土ヶ谷区 峰岡公園

001_231003003 X900 峰岡公園 G7X.jpg 1.イチモンジセセリ
リベンジの手始めにヒャクニチソウに来たイチモンジセセリを撮る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_231003005 X900 ヤマト 峰岡公園 G7X.jpg 2.ヤマトシジミ -1
まだ前翅外縁の黒い縁が残る高温期型の♂のヤマトシジミだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_231003006 X900 クマソ 峰岡公園 G7X.jpg 3.クロマダラソテツシジミ♂ -1
センニチコウで開翅して吸蜜しているブルーがいた。細い尾状突起がある。ツバメシジミに似ているが、後翅外縁部に沿って白い線条がある。裏面を確認するまでもなく、クロマダラソテツシジミと同定した。2年ぶりに現れた。昨年は1頭も見ていない。越冬はできないと思う。とするとどこから来たのだろうか? 他地域での発生はあるのだろうかとネットで調べてみたところ、今年9月に神奈川県東部で撮影された写真がアップされていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
004_231003013 X900 〇クマソ 峰岡公園 G7X.jpg 4.クロマダラソテツシジミ♂ -2
とてもきれいな個体である。裏面からは雌雄の判定が難しい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
005_231003018 X900 ヤマト 峰岡公園 G7X.jpg 5.ヤマトシジミ♂ -2
センニチコウには赤紫の花と白い花がある。どちらかというとチョウは赤紫色の花の方を好むようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
006_231003022 X900 ウラナミ 峰岡公園 G7X.jpg 6.ウラナミシジミ
ウラナミシジミも吸蜜に来た。このチョウも裏面からは雌雄の判定が難しい。ツマグロヒョウモン、アゲハ、アオスジアゲハはヒャクニチソウでもっぱら吸蜜をするが、シジミチョウたちはセンニチコウで吸蜜をする。ヒャクニチソウは高さが1mほどになるのに比べ、センニチコウは草丈は50cmくらいである。花の大きさも差がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_231003024 X900 〇チャバネ 峰岡公園 G7X.jpg 7.チャバネセリ
花から花へ飛び回るチャバネセセリやイチモンジセセリもセンニチコウには来ない。もっぱらヒャクニチソウで口吻を伸ばす。ヒャクニチソウの花弁に見える舌状花の内側にある黄色い小さな筒状花に、長いストローを突っ込んでいる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
008_231003025 X900 ◎クマソ 峰岡公園 G7X.jpg 8.クロマダラソテツシジミ 背後から
G7Xのデジタルズーム領域の撮影になったが、ピントはまあまあだ。さすがに画像は粗い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
009_231003034 X900 ◎クマソ 峰岡公園 G7X.jpg 9.クロマダラソテツシジミ♂ -3
撮影したのは同じ個体である。翅表のブルーがきれいな♂だ。クロマダラソテツシジミは必ずといってよいほど、止まったときは開翅する。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
010_231003037 X900 ◎クマソ 峰岡公園 G7X.jpg 10.クロマダラソテツシジミ♂ -4
クロマダラソテツシジミが好むセンニチコウは、観賞する花の様に見えるところは赤紫や白の苞葉である。花茎の先に2cm程の丸い頭花がある。その中に白く見える小さな花がある。沢山の毛のある5枚の花被片は2枚の苞葉に包まれた1mmほどの筒状花である。雄しべは5本、花糸が融合して筒状になっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
011_231003041 X900 ◎クマソ 峰岡公園 G7X.jpg 11.クロマダラソテツシジミ♂ -5
尾状突起はとても細いがしっかりと付いている。口吻を1mmほどの白い花に突っ込んでいる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
012_231003049 X900 ◎ヤマト夏♂ ヨウシュハッカ 峰岡公園 G7X.jpg 12.ヤマトシジミ -3
まだ、前翅外縁部に黒い帯がある高温期型♂である。もちろんデジタルズーム域での撮影だが、うまく撮れたと思う。ヨウシュハッカ(洋種薄荷)の花に来ていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
013_231003057t X900 ハナトラノオ 峰岡公園 G7X.jpg 13.ハナトラノオ(花虎の尾)
先日帷子川の散策路を歩いていた際にも撮影した。北米東部原産のシソ科の植物である。園芸植物として日本でよくみられる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO180 ) 露出補正 なし
014_231003061 X900 ヤマト センニチコウ 峰岡公園 G7X.jpg 14.ヤマトシジミ -4
目いっぱいデジタルズームを伸ばし、400mm相当で撮ったと思う。ボケもきれいだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
015_231003064 X900 ◎ヤマト センニチコウ 峰岡公園 G7X.jpg 15.ヤマトシジミ -5
♀である。低温期型の♀の翅表には青い鱗粉が現れるが、この個体はまだ高温期型とみられる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
016_231003065t X900 ◎クマソ ヤマト センニチコウ 峰岡公園 G7X.jpg 16.クロマダラソテツシミとヤマトシジミ
ピントが外れているが、左がクロマダラソテツシジミの♂、右側がヤマトシジミ♀である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
017_231003074m X900 ◎クマソ センニチコウ 峰岡公園 G7X.jpg 17.クロマダラソテツシジミ♀
そこへ、クロマダラソテツシジミの♀が飛来した。センニチコウには止まらず、花弁に見えるヒャクニチソウの舌状花の縁に止まって開翅した。新鮮な♀だった。何とかうまく撮れたと思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
018_231003086t X900 ◎クマソ センニチコウ 峰岡公園 G7X.jpg 18.クロマダラシジミ♂
縦位置にトリミングした。シャープに撮れたと思う。センニチコウの花頭と見比べると大きさが解る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
019_231003092 X900 ◎ツマグロ センジュギク 峰岡公園 G7X.jpg 19.ツマグロヒョウモン♂
ツマグロヒョウモンは最盛期である。元気に飛び回ってはヒャクニチソウや、このセンジュギク(千寿菊)の花に来る。さて、G7Xでのリベンジもさることながら、クロマダラソテツシジミをNIKKOR 105mc で撮りたいと思い自宅に一旦もどり、出直してくることにした。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし

2023年10月18日

散歩 帷子川から峰岡公園 2023年9月27日 横浜市保土ヶ谷区星川

暑さ寒さも彼岸までというが、横浜は9月21日を境に気温が下がってきた。だが、この日の最高気温は29.9度と暑さが戻ってきている。
 前日は明神台公園へ行ってみたが、キバナコスモスがきれいに刈られていて、Z18-140mmのレンズでのマクロ的撮影が楽しめなかった.。この日はいつもの散歩コースである帷子川沿いを歩き、帰路、峰岡公園へ寄った。
 散策路も、帷子川に面して林立する集合住宅の整備で、雑草が刈られていたが、刈らずにに残された植え込みに咲く花を撮って歩く。
 帰路に寄り道した峰岡公園は今年はヒャクニチソウが植えられ、センニチコウも例年通り咲いていた。そこは猫の額ほどの狭い花壇だが、近隣自治会のボランティアの方々が、花を咲かせて下さっている。アゲハや、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミなどが集まってきていた。

000_230927131m ◎峰岡公園 アゲハ♀ ヒャクニチソウ Z50 Z18-140.jpg
ヒャクニチソウにきたアゲハ 2023年9月27日 横浜市保土ヶ谷区 峰岡公園

001_230927003 X900 〇帷子川 カポック ハッピー・イエロー Z50 Z18-140.jpg 1.カポック
帷子川の常盤橋のわきに黄色い実を沢山付けた木があった。PictureThis で検索するとハッピー・イエローと出た。ハッピー・イエローはホンコンカポックのことを言うらしい。カポックの別名はシェフレラ(Schefflera arboricola)だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 73mm ISO180 ) 露出補正 なし
002_230927006 X900 〇帷子川 ハナトラノオ Z50 Z18-140.jpg 2.ハナトラノオ(花虎の尾)
wikipediaによれば、北米東部原産のシソ科の植物。宿根草で日本では園芸植物としてよく見られる。花期は8~9月頃。大変性質が強く、一度植えると放置していても地下茎でよく増え、半野生化することもある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
003_230927007 X900 帷子川 デュランタ Z50 Z18-140.jpg 3.デュランタ
熱帯性花木だそうだ。原産地は米国フロリダ州からブラジルにかけての熱帯アメリカ。日本では、観賞用としてタイワンレンギョウの名前でも多く出回っている。6-9月に垂れ下がる花茎に径1cmほどの紫色の花を房状につけるが、暖地では通年咲くという。日本では、特に写真のような濃紫色の花びらに白い縁取りが入るタカラヅカが人気品種として多く栽培されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
004_230927009 X900 〇帷子川 ケイトウ Z50 Z18-140.jpg 4.ケイトウ(鶏頭、鶏冠)
wikipediaによれば、学名 Celosia argentea は燃焼という意味のギリシャ語に由来する。ケイトウの花が燃え盛る炎を彷彿とさせるのが根拠と思われる。ニワトリのトサカに似ていることから「鶏頭」と呼ばれ、花房の先端が平たく帯状や扇状に大きく広がり、よく目立つのが特徴である。花穂の形状の異なる羽毛ケイトウ、久留米ケイトウ、トサカケイトウなどの系統があるそうだ。ヤリゲイトウでは尖っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 92mm ISO400 ) 露出補正 なし
005_230927010 X900 帷子川 アフリカン・マリーゴールド Z50 Z18-140.jpg 5.マリーゴールド
PictureThis で検索するとアフリカン・マリーゴールドと同定された。アフリカン・マリーゴールドは江戸時代初期に日本に初めて入ってきたマリーゴールドだそうだ。wikipediaによれば、アフリカン・マリーゴールド (Tagetes erecta)は和名をセンジュギク(千寿菊)、サンショウギク(山椒菊)という。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 102mm ISO280 ) 露出補正 なし
006_230927014 X900 帷子川 ハブランサス・ロブスタス Z50 Z18-140.jpg 6.ハブランサス・ロブスタス
ハブランサスとは、中南米におよそ15種が分布する草丈15~20cmの半耐寒性の球根植物で、初夏~秋に花を咲かせる。自生地では雨が降ったときに花を咲かせるので、レインリリーとも呼ばる。ハブランサスの代表的な種が淡いピンクの大輪花が美しく、ピンクレインリリーとも呼ばれるハブランサス・ロブスタスだそうだ。ここでは一輪だけポツンと咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
007_230927019 X900 帷子川 タイワンツクバネウツギ Z50 Z18-140.jpg 7.ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木) アベリア
PictureThisではタイワンツクバネウツギと同定された。だが、タイワンツクバネウツギは日本では、奄美大島、沖縄本島、石垣島に分布するのだそうだ。とするとこれは、栽培種のハナゾノツクバネウツギがあろう。ハナツクバネウツギはハナツクバネともいい、ふつう、アベリアと呼ばれ、公園や庭園に植栽され、生け垣などに利用される。花は白色、ときにピンク色を帯び、萼片は2-5個ある。花期は6-11月と長い。交雑種(学名 Abelia×grandiflora)とのこと。(wikipedia参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
008_230927025 X900 ◎帷子川 チャバネ Z50 Z18-140.jpg 8.ランタナに来たチャバネセセリ
帷子川河畔左岸の道を上流に向かって歩き、柳橋の手前にランタナが植えられているところがある。そこにチャバネセセリと、イチモンジセセリが飛びかっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_230927029 X900 〇帷子川 シチヘンゲ Z50 Z18-140.jpg 9.シチヘンゲ(シチヘンゲ)
学名をLantana camara L.という。和名のシチヘンゲ (七変化)は鮮やかな色の花をつけ、その色が次第に変化することに由来する。可愛くきれいな花と思うのだが、中南米や南欧原産の約150種の低木または多年草を含むランタナ属は。熱帯・亜熱帯では広く野生化し、オーストラリアや東南アジアではやっかいな雑草として問題になっているそうだ。世界の侵略的外来種ワースト100に選定されているという。特に熱帯~亜熱帯気候の土地では、よほどきちんと管理してないとそこかしこにこぼれ種で増えてしまい、そうした気候の土地では「植えてはいけない花」と言われることさえある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_230927030 X900 帷子川 マンジュシャゲ Z50 Z18-140.jpg 10.ヒガンバナ(彼岸花)
別名は歌の文句にもある曼珠沙華(マンジュシャゲ)と呼ばれる。だがこの花は、毎年多くの人が訪れる巾着田のように群落になって咲いていないと、何か寂しい。地下の鱗茎(球根)に強い毒性を有する有毒植物だそうだ。日本列島のヒガンバナは種子を作らない、自然の中で生まれた三倍体植物の代表的な種であるそうだ。ググってみると、三倍体とは細胞の染色体の基本数の3倍の染色体数をもつ倍数体をいう。 主として植物に限られ、四倍体の植物と二倍体の植物を交雑することによって得られる。 自然でも三倍体の植物ができる場合があり、ポプラの三倍体は山火事が原因でできたといわれているが、人為的処理で比較的容易に得られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO140 ) 露出補正 なし
011_230927038t2m2 X900 ◎帷子川 ボラ Z50 Z18-140.jpg 11.ボラ(鰡、鯔、鮱)
柳橋の近くで帷子川を覗き込んでみると、岸の近くで10cmくらいの大きさの黒い魚の群れが泳いでいた。ここにいるコイの幼魚かと思ったが、そうではなさそうだ。一瞬、横原を見せるので、シャッターを切り、拡大してGoogle Lens で検索したら、ボラだった。wikipediaで検索すると「河口や内湾の汽水域に多く生息する。基本的には海水魚であるが、幼魚のうちはしばしば大群を成して淡水域に遡上する。この群れは時に川を埋め尽くすほどになり、水中の酸欠をもたらす場合もある。水の汚染にも強く、都市部の港湾や川にも多く生息する。」と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
012_230927054 X900 〇峰岡公園 Z50 Z18-140.jpg 12.キバナコスモスに来ていたツマグロヒョウモン♂ -1
正午過ぎに峰岡公園に戻ってきた。公園の手前に咲くキバナコスモスにツマグロヒョウモンが来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 ) 露出補正 なし
013_230927055 X900 〇峰岡公園 Z50 Z18-140.jpg 13.キバナコスモスに来ていたツマグロヒョウモン♂ -2
傷のないきれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 ) 露出補正 なし
014_230927057 X900 峰岡公園 サルスベリ Z50 Z18-140.jpg 14.サルスベリ(百日紅、猿滑、紫薇)
ミソハギ科の落葉中高木である。和名サルスベリの語源は、木登りが上手なサルでも、滑り落ちるほど樹皮が滑らかという例えから名付けられている。サルスベリは漢字での名称「百日紅」の名のとおり、初夏から秋までの長い間鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせる。この公園に咲くサルスベリの花は今が盛りのようだ。ヤマトシジミや、一昨年にはクロマダラソテツシジミが吸蜜に来ていたセンニチコウ(千日紅)も、この公園の花壇で咲いている。サルスベリの花は高いところに咲くので、細かく見たことがない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 69mm ISO116 ) 露出補正 なし
015_230927058 X900 ◎峰岡公園 Z50 Z18-140.jpg 15.ヒャクニチソウに来たツマグロヒョウモン♂
峰岡公園の花壇にはヒャクニチソウが咲くが、そこへツマグロヒョウモンが良く飛来する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO125 ) 露出補正 なし
016_230927069 X900 峰岡公園 オオスカシバ ヒャクニチソウ Z50 Z18-140.jpg 16.オオスカシバもヒャクニチソウで吸蜜
スズメガ科に属するガの一種である。蛾らしくない蛾で、昼間、ホバリングをして花の蜜を吸う。幼虫は大きく育ち、食草であるクチナシの葉を食い尽くし丸坊主にしてしまうことがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO125 ) 露出補正 なし
017_230927071 X900 〇峰岡公園 Z50 Z18-140.jpg 17.センニチコウで吸蜜するヤマトシジミ -1
一群のヒャクニチソウの隣に植えられたセンニチコウではヤマトシジミが吸蜜していた。ヤマトシジミはヒャクニチソウには来ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
018_230927080 X900 〇峰岡公園 Z50 Z18-140.jpg 18.センニチコウで吸蜜するヤマトシジミ -2
センニチコウは白い花と赤紫色の花があるが、どちらかというと後者の方を好むようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
019_230927087 X900 ◎峰岡公園 ナス Z50 Z18-140.jpg 19.ナス(茄子)の花
薄紫色で、黄色の雄蕊が目立ち、5弁の花びらで下向きに咲いていた可憐な花があった。何の花かわからずPictureThisで検索するとナスだった。野生のナスもあるようだが、なぜこんなところでナスが生えているのか不思議に思った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
020_230927101x X900 ◎峰岡公園 アゲハ ヒャクニチソウ Z50 Z18-140.jpg 20.ヒャクニチソウに来たアゲハ♀ -1
今度はヒャクニチソウの花にアゲハが来た。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO160 ) 露出補正 なし
021_230927103 X900 ◎峰岡公園 アゲハ ヒャクニチソウ Z50 Z18-140.jpg 21.ヒャクニチソウに来たアゲハ♀ -2
アゲハももっぱらヒャクニチソウの蜜を吸う。センニチコウには行かない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
022_230927116 X900 ◎峰岡公園 アゲハ♀ ヒャクニチソウ Z50 Z18-140.jpg 22.ヒャクニチソウに来たアゲハ♀ -3
花から花へと移り、しばらくここから離れていかない。私の方がお先に失礼した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 ) 露出補正 なし

2022年11月 9日

今年のクロマダラソテツシジミは・・・ 10月23日

去年、おととしと2年続けて自宅のすぐ近くでクロマダラソテツシジミを見かけた。一昨年(2020年)は9月30日に明神台で、ヤマトシジミかと思って撮ってきた画像を確認すると、クロマダラソテツシジミだった。ネットで調べてみるとクロマダラソテツシジミは神奈川で大発生しているとの情報があったので、10月13日に三浦半島へ行ってみた。ソテツのあるところで数頭の本種を見ることができた。その後、11月2日に自宅の近くの数か所でも発見し、その年は最終12月1日まで観察できた。
 昨年(2021年)は、まず見られないだろうと思っていたところ、前年と同じところで多くの本種を観察した。まずここでは、年を越すことはできないだろうと思うので、新たに南から飛来してきた個体から発生したのだろうと思っている。2021年は9月10日から11月20日まで継続的に観察できた。
 ところが今年(2022年)は1頭も見ることはなかった。台風という台風も来なかったためか、神奈川県でのクロマダラソテツシジミの情報は私の知る限りでは無い。昨年は食痕が残っていたご近所のお宅の玄関さきに置かれたソテツの鉢植えは、新芽が青々と育っていた。
 とは言うものの「もしかして」という気持ちから近所の公園や帷子川のあたりを歩いてみている。やはりクロマダラソテツシジミは見つからない。

000_221023038 X700 〇峰岡公園 Z50 18-140.jpg
キバナコスモスと秋型のキタテハ 2022年10月30日 横浜市保土ヶ谷区

001_221023001 X800 高橋宅 ソテツの若葉 Z50 18-140.jpg 1.ソテツの若葉
昨年、一昨年とクロマダラソテツシジミの写真を撮らせていただいたご近所のお宅の玄関先の鉢植えのソテツの葉は、食害もなく、きれいに育っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6 1/500秒 120mm ISO 180 ) 露出補正 なし
002_221023013 X800 〇帷子川常盤橋 Z50 18-140.jpg 2.キタキチョウ
帷子川の常盤橋のたもとにランタナが植えられていて、いま、花を咲かせている。そこにキタキチョウが飛来し、吸蜜を始めた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.3 1/500秒 85mm ISO 110 ) 露出補正 なし
003_221023015 X800 〇帷子川常盤橋 Z50 18-140.jpg 3.ヤマトシジミ -1
夏のヤマトシジミの♀の翅表は黒い。秋になり気温が下がってくると青くなってくるが、この個体はオスか、♀かちょっと判定がむつかしい。♀にしては青過ぎるのだが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 140 ) 露出補正 なし
004_221023017 X800 △帷子川常盤橋 Z50 18-140.jpg 4.ヤマトシジミ -2
前の写真と同じ個体。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 140 ) 露出補正 なし
005_221023024 X800 〇帷子川常盤橋 Z50 18-140.jpg 5.ハナトラノオ(花虎の尾)にヤマトシジミ
この花で吸蜜する本種を見るのは初めてだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
006_221023026 X800 〇帷子川常盤橋 サリビア・コエルレア Z50.jpg 6.サルビア・コエルレア
シソ科だそうだ。特異的な花の形をしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 360 ) 露出補正 なし
007_221023029 X800 〇帷子川常盤橋 イモカタバミ Z50 18-140.jpg 7.イモカタバミ(芋片喰)
カタバミにはいろいろな種類がある。この片喰は花が大きい。葉はカタバミ特有の形をしている。wikipediaによれば、「フシネハナカタバミ(節根花片喰)が基本種で、独立種として扱われていたイモカタバミは、後にフシネハナカタバミの亜種とされた。カタバミ科カタバミ属の植物。現在は、フシネハナカタバミとイモカタバミは園芸上、まとめてイモカタバミと呼ばれている。」とあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
008_221023031 X800 〇帷子川公園 Z50 18-140.jpg 8.ホシヒメホウジャク
ランタナの花の前でホバリングをして、口吻を伸ばしている。腹がずんぐりとしていてホシヒメホウジャクのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 125 ) 露出補正 なし
009_221023037 X800 〇峰岡公園 Z50  18-140.jpg 9.キタテハ秋型
今年はキタテハを見ることも少ない。ヤマトシジミの数も少ないようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 160 ) 露出補正 なし

2020年9月 7日

箱根湿性花園(1)花の写真撮影も難しい 8月25日

先月22日、天気予報は曇り時々雨だったが、降水確率は低かったので、思い立って箱根湿性花園へ行ってきた。その日は気温が高く、天候も好転して曇り時々晴れとなった。しかし、湿性花園へは毎年同じ時期に、ミドリシジミ狙いで行っているので、時には季節を変えて訪れてみたいと思っていた。
 8月初めに長い梅雨が明けたと思ったら、猛暑の毎日となった。8月の終わりごろには、毎年一度は信州へ行くことが多かったが、今年はコロナ事情のため、思うに任せない。そこで、片道2時間弱で行ける箱根の湿性花園へ再度、出かけた。
 箱根湿性花園は、コオニユリなど、チョウが好む花が多いので、ミヤマカラスアゲハでも撮れればと思っていた。しかし、夏型がもう発生している時期なのだが残念ながら現れなかった。
 箱根湿性花園には、普段眼にすることの少ない花が多く咲く、チョウがダメなら、少し花の写真でも撮ってみようとも思って出かけた。シーズン中、箱根湿性花園のホームページには、10日ごとに「箱根湿性花園の花だより」が掲載されている。8月15日発行の第15号には、見ごろの花は70種と紹介されていた。もちろん、今までにも花はチョウとセットで撮ってきた。チョウがいないときは花だけ撮ることもあるのだが、実はその撮影もなかなか難しい。特にピントの合わせどころが難しく、また、白い花は白飛びさせてしまうことも多い。この日もあまり丁寧に撮ることは出来なかったが、挑戦してみた。
 花の名前の検索は、主に箱根湿性花園のパンフレット、ホームぺージや、wikipedia、四季の山野草、松江の花図鑑といったサイトを参考にさせていただき、引用させていただいた。

1.カクトラノオ(角虎の尾)
入り口を入って園内への順路を進むと、カクトラノオが植えられていた。シソ科の植物で、カクトラノオの名は茎が四角形で、穂状の花の形による。別名ハナトラノオ(花虎の尾)という。ハナトラノオという名の方がこの花にふさわしいと思う。北米東部原産の宿根草だそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
001_200824003 X800 〇箱根湿性花園 カクトラノオ D5300 TAMRO 90.jpg
2.ユウガギク (柚香菊)
キク科のヨメナの仲間。オオユウガギク、カントウヨメナ、 コヨメナ、 オオバヨメナ、ノコンギクといったよく似た花があるが、私には同定が難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_200824005 X800 箱根湿性花園 ユウガギク D5300 TAMRO 90.jpg
3.ギンパイソウ(銀盃草)
杯のような花の形からこの名前がある。アルゼンチン原産で園芸用として渡来したそうだ。白い花の露出は難しい。単に露出をアンダーにして撮ればよいわけではない。    

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし  
003_200824008 X800 箱根湿性花園 ギンバイソウ D5300 TAMRO 90.jpg
4.シカクヒマワリ(四角向日葵)
背丈はヒマワリと変わらないが、花は小ぶりだった。また種のできる部分もずっと小さい。原産地もヒマワリと同じ北アメリカだそうだ。一見して、ヒマワリの仲間とは思い難いが、ヒマワリと同じくキク科の植物である。茎が四角いのでこの名がある。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_200824012 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
5.ハエトリグサ(蠅捕草) 京都レッド 

7月18日~8月31日まで世界の食虫植物展というのが行われていた。ハエトリグサ  やウツボカズラなどの食虫植物約100種700点が展示されている。ハエトリグサにはいくつかの原種や園芸品種があるがこれはその一つ。他にエイリアン、B-52、シャークティース、鱈子唇、クロティースといった名の品種が展示されていた。ハエトリグサは雨や風で閉じることはないが、二枚貝のような葉が虫を取り逃がして閉じた場合は3日程度で再び開くという。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_200824019 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
6.ウツボカズラ(靫葛) トランカータ
ウツボカズラ属の一種であるトランカータ。袋の縁やフタの裏側にある甘い蜜で虫を誘い、虫が誤って袋の中に落ちてしまう。袋の中には消化液を含んだ水があり、虫が這い上がろうとしても滑っておぼれ死ぬ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_200824111 X800 トランカータ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
7.ムシトリスミレ(虫取菫) 紅帝
ムシトリスミレはこんな可愛い花が咲く食虫植物で、世界中に約80種あるそうだ。葉にある繊毛や表面から粘液を出し、これに触れた虫はくっついて逃げ出せなくなる。捕まえた虫は固い部分だけの残し消化吸収されてしまう。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_200824116 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
8.ムシトリスミレ 紅帝 の花
ムシトリスミレはこのような可愛い、しかし、虫にとっては恐ろしい花を付ける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO360 ) 露出補正 なし
008_200824023 X800 箱根湿性花園 ムシトリスミレ 紅帝 D5300 TAMRO 90.jpg
9.キバナツノゴマ  (黄花角胡麻)
wikipediaによると、キバナツノゴマの表面は大部分にわたって短い腺毛を生成し、粘着性の分泌物で覆われている。昆虫は、その分泌物に捕らえられて死滅するが、キバナツノゴマは消化酵素を持っていないため、昆虫から栄養素を吸収しない。キバナツノゴマは原始の食虫植物(虫を捕えるが食虫植物に成りきれていない植物)であると考えられる。実は、この花の傍にも種名が書かれた札があったと思うのだが、記録として撮りそこなっていた。この花を同定すのが一苦労で、ネットで画像の検索を試みたが、なかなか探し得なかった。そこで「ランのような黄色い花」という語でググってみて、検索された画像から、文筆家の木谷美咲さんのブログ にたどり着いた。この花は学名を Ibicella lutea という、被子植物だった。南米原産で葉や茎などに細かな繊毛がびっしり生え、分泌する粘液で虫を捉えるという。木谷さんはこのイビセラ・ルテアの実を食べて見たそうだ。詳しくは木谷美咲さんのブログを是非ご覧になっていただきたい。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
009_200824028 X800 箱根湿性花園 ギバナツノゴマ D5300 TAMRO 90.jpg
10.ナガバミズアオイ(長葉水葵) -1
この花はナガバミズアオイだった。7月22日に湿性花園に来た時のブログ:梅雨明けやらぬ 箱根湿性花園(2)の 36.および37.の.記述で、この花をウツボグサとしていたが、それは私の誤りで、ナガバミズアオイが正解のようだ。訂正する。絶滅危惧種のミズアオイは一年草だが、このナガバミズアオイは多年生の水生植物で、日当たりのよい湿地を好む。花期は6月10月と長い。北アメリカ東部の原産で、池沼の浅瀬に生育する。日本では、鑑賞用に水辺や水鉢で栽培されている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_200824026 X800 箱根湿性花園 ナガバミズアオイ D5300 TAMRO 90.jpg
11.マツモトセンノウ(松本仙翁)
ナデシコ科の植物の中にセンノウ属というのがある。センノウの名称は、昔、京都嵯峨の仙翁寺(せんのうじ)にあったことによるという。名前は花の形が歌舞伎の松本幸四郎の紋所に似ていることからとか。また、阿蘇山に生えるツクシマツモトが原種と言われるが、朝鮮半島、中国東北部にも生息するそうだ。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
011_200824029 X800 箱根湿性花園 マツモトセンノウ D5300 TAMRO 90.jpg
12.ワレモコウ(吾亦紅)
バラ科・ワレモコウ属だそうだが、バラ科には見えない。枝分かれした先に穂をつけたような赤褐色の花をつける。名の由来には諸説ありそうで、はっきりしていないという。植物学者の前川文夫によれば、木瓜文(もっこうもん)を割ったように見えることからの命名という。一説には、「吾もまた紅なり」とワレモコウ自身?が唱えたことが名の由来であるといわれているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_200824149 X800 箱根湿性花園 ワレモコウ RX10M4.jpg
13.アサザ(浅沙、阿佐佐)が咲く池
低層湿原のエリアには池があり、アサザが黄色い小さな花を咲かせる池の表面は、スイレンに似た切れ込みのある浮葉で覆われていた。水面には青空が映りこむ。アサザ個体群の保全や復元がNPOと行政の協働によって霞ヶ浦や北浦で行われてきた。兵庫県の天満大池、福島県の猪苗代湖などでも保全活動が行われているそうだが、その後絶滅の危険性が低下したとされ、2007年に環境省のレッドデータブックが改定された際に、ランクが絶滅危惧II類(VU)から準絶滅危惧(NT)に下げられたそうだ。しかし、2018年には霞ヶ浦における群生が確認できなくなったとして、現地のNPOが自生のアサザの消滅を宣言したという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_200824151 X800 箱根湿性花園 アサザ RX10M4.jpg
14.アサマフウロ(浅間風露)
フウロソウ科フウロ属の花で、湿り気のある高原の草地などに生える多年草。 濃い紅紫色の美しい花だった。絶滅危惧IB類(EN)  だそうだ。本州の中部地方に分布し、朝鮮半島、中国東北部の分布する。信州の草原にいくと、よく似たハクサンフウロを見る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし 
014_200824044 X800 箱根湿性花園 アサマフウロ D5300 TAMRO 90.jpg
15.ヒヨドリバナ(鵯花) ヒヨドリバナは先日入笠山へ行ったとき、「入笠すずらん山野草公園」に沢山咲いていて、アサギマダラ、ミドリヒョウモン、クジャクチョウなどが群がり、チョウの好む花だということを改めて知った。和名はヒヨドリが鳴く頃に開花することに由来するとのこと。フジバカマとかヨツバヒヨドリといったよく似た花があるが、葉の形や付き方で区別する。この写真では葉が対生するヒヨドリバナの特徴が良くわかる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
015_200824049 X800 箱根湿性花園 ヒヨドリバナ D5300 TAMRO 90.jpg
16.サワギキョウ(沢桔梗)
仙石原湿原に咲くきれいな花だが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られるそうだ。キキョウ科で、キキョウの仲間なのだが、3枚の大きな花びらに2枚のひげが生えたような変わった形をしている。名前の由来は、沢に咲く桔梗と言う意味。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO500 ) 露出補正 なし
016_200824050 X800 箱根湿性花園 サワギキョウ D5300 TAMRO 90.jpg
17.ハコネギク(箱根菊)
別名をミヤマコンギク(深山紺菊)という。箱根湿生花園では当然ながらハコネギクが正式名である。別名のミヤマコンギク(深山紺菊)は紺色の菊を意味するが、コンギク やノコンギクは名前のとおりなのに比べ、白花が多い。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
017_200824053 X800 箱根湿性花園 ハコネギク D5300 TAMRO 90.jpg
18.ミソハギ(禊萩) 盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ハギは萩の字が使われるが、萩の仲間ではなくサルスベリなどの仲間だそうだ。ミソハギの名はは「ミソギハギ」を略したもの。「みそぎ(禊)」は水を注いで悪魔を払うことであるが、その由来はわからない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_200824060 X800 箱根湿性花園 ミソハギ D5300 TAMRO 90.jpg
19.キンミズヒキ(金水引)
和名のキンミズヒキの由来は、細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたものであるという。全国の道ばたや草地に生える多年草で高さ30~80cm、全体に毛が多いのが特徴だそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
019_200824069 X800 箱根湿性花園 キンミズヒキ D5300 TAMRO 90.jpg