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2020年5月24日

夕日の滝と大雄山最乗寺 5月7日

今年はチョウの出現が時期的に早いのか遅いのか良くわからない。例年、南足柄へはウスバシロチョウとミヤマカラスアゲハなど黒いアゲハを撮るのが目的で出かけている。昨年は来られなかったものの一昨年は5月1日に来ている。この時は少し早いかなというところだったので、今年は1週間ほど後にずらして行ってみた。
 5月6日までだった緊急事態宣言は延期され、後ろ髪をひかれる思いだが、「3密」は避けられるので行くことにした。結果、ウスバシロチョウは適期だったが、黒いアゲハたちは少なかった。特に大雄山最乗寺では咲いているツツジの花も少なく、黒いアゲハたちの姿は1頭も見ることが出来なかった。いつもの年とはなんだか様子が違っていた。 持参したおにぎりを最乗寺の駐車場に止めた車の中で食べ、午後2時半に帰宅した。

1.コゲラ
朝9時に地蔵堂の前の駐車場に車を停めた。広い駐車場には1台しか止まっていない。まだ、気温が低くチョウも飛んでいない。車の中から周囲を見回していると、すぐ近くの木の枝にヤマガラらしき鳥が来た。カメラを取り出して、窓を開けフォーカスしようとしたが、飛び去ってしまった。ふと目を前方にやると20mくらい先の木に野鳥が来た。車を降りて近づくとコゲラだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
001)200507049 X800 夕日の滝 コゲラ RX10M4.jpg
2.モンシロチョウ♀
夕日の滝への道を歩き始める。道は遊歩道でもあり、住んでいる方々の生活の道でもある。まずモンシロチョウが飛び出した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
002)200507056 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
3.ウスバシロチョウ -1
さっそくウスバシロチョウが姿を見せ、セイヨウカラシナで吸蜜を始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
003)200507063 X800 〇夕日の滝 RX10M4.jpg
4.ウスバシロチョウ -2
前の写真と同じ個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
004)200507066 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
5.夕日の滝 見守り地蔵
何回もここへは来ているが、このお地蔵様を注意して見たことはなかった。「お賽銭はご遠慮ください」という札が張られていた。ごみの不法投棄をお地蔵さまの力で減らしてもらおうと、環境美化に取り組む住民グループ「環境美化金太郎会」が不法投棄されやすそうな場所に設置しているようだ。地蔵はスギ廃材などを利用し制作されていて、捨てる人の良心に訴えようと2008年11月から夕日の滝や広域農道などに設置されてきたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO1250 ) 露出補正 なし
005)200507079 X800 夕日の滝 RX10M4.jpg
6.夕日の滝 説明板
wikipediaによれば、夕日の滝は酒匂川の支流内川の上流で矢倉沢にある。落差23m、幅5mで、標高約500mの地点にあり、周囲はスギ、ケヤキ、ナラなどの林に囲まれている。金太郎が産湯をつかった滝とも伝えられている。滝は、箱根古期外輪山の堅い火山岩と、泥岩と礫岩から成る軟らかい地層が接する断層にあり、内川からの流水により軟らかい地層はしだいに削られたことによりできたと考えられる。名前は、夕日に映える美しさから名づけられたと言われており、毎年1月半ばに夕日が滝口に沈むところからつけられたとも言われるが、勇ましく水煙をあげ、男性的なところから「雄飛の滝」と呼ばれていたという説もあるそうだ。また、滝行が行われている滝として有名で、毎年初夏には夏の訪れを告げる滝開きも開催される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 -0.7段
006)200507086 X800 夕日の滝 RX10M4.jpg
7.ミソサザエ -1
初めて見る鳥だった。全身こげ茶色で尾羽に細かい模様があった。日本では全国に分布していて、山地の渓流沿いの藪や岩のある林などに生息しているのだという。まさにその通りの場所だ。露出補正を戻さずに撮ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 -0.7段
007)200507091t2 X800 夕日の滝 ミソサザエ RX10M4.jpg
8.夕日の滝 滝つぼ
前の日に雨が降ったので、水量は多かった。スロー・シャッターに設定して撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/30秒 39mm ISO100 ) 露出補正 なし
008)200507095 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
9.夕日の滝 滝口
毎年1月半ばに、夕日が沈む処がここなのか。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO1250 ) 露出補正 なし
009)200507097 X800 夕日の滝 RX10M4.jpg
10.渓流
滝の下流は渓流になっている。矢倉沢を流れ、酒匂川にそそぐ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
010)200507101 X800 夕日の滝 RX10M4.jpg
11.ウスバシロチョウ -3
夕日の滝から先は、箱根の金時山(1,213m)への登山道が続いている。私はここでUターンし、再び来た道を駐車場へと戻る。往路は飛んではいたものの撮影できなかったが、途中にウスバシロチョウのポイントがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147mm ISO320 ) 露出補正 なし
011)200507120 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
12.ウスバシロチョウ -4
ハルジオンの花で吸蜜する。この花はウスバシロチョウの好きな花だ。ウスバシロチョウも首の周りが黄色くて、ハルジオンの花の色どりに似ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO100 ) 露出補正 なし
012)200507126 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
13.ウスバシロチョウ -5
開翅したところを撮影。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO100 ) 露出補正 なし
013)200507130 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
14.ウスバシロチョウ -6
首に掛けていた D5300 に持ち換えて撮る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
014)200507027 X800 ◎夕日の滝 D5300 TAMRON 90.jpg
15.ウスバシロチョウ -7
セイヨウカラシナで吸蜜。ウスバシロチョウが赤い花に来るのは見たことがない。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
015)200507032 X800 〇夕日の滝 D5300 TAMRON 90.jpg  
16.ウスバシロチョウ -8
大きな葉の上に静止。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
016)200507153 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
17.ウスバシロチョウ -9
この個体はしばらくの間、セイヨウカラシナで吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
017)200507162 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
18.クロアゲハ♂ -1
田んぼの向こうの畔に咲くツツジの花にクロアゲハがきた。ちょっと距離がある。トリミングしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
018)200507108 X800 〇夕日の滝 RX10M4.jpg
19.カラスアゲハ♂ -1
民家の入り口に咲くツツジにカラスアゲハが飛来した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
019)200507185 X800 〇夕日の滝 RX10M4.jpg
20.カラスアゲハ♂ -2
高いところに咲くツツジで吸蜜するので、翅表のカラスの濡れ羽色が見えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 +1.0段
020)200507193 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
21.カラスアゲハ♂ -3
ツツジに顔を埋めて吸蜜する。やっと眼が見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 +1.0
021)200507197 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
22.金太郎の生家跡
約千年ほど前に、都から足柄峠を越えて地蔵堂に来た金持ちの旅人が、この地を気に入って移り住んだ。その金持ちは名を足柄兵太夫と言った。兵太夫には八重桐という娘がいて酒田氏に嫁いだが、酒田一族で争いがありそこから逃れるために地蔵堂の実家に戻ってきた。身ごもっていた八重桐は地蔵堂の屋敷で無事に男の子を出産、ここに金太郎が誕生したと伝えられる。昔話の主人公として知られている足柄山の金太郎だが、実は歴史上実在した人物であると言われている。ここで写真に見えるツツジにチョウが来ないかとねばっていたところ、地元の方が来られ「興味があるのですか」と声を掛けられた。昨年(令和元年)10月12日から13日にかけての台風19号では この一帯も土砂崩れがあり、民家にも被害が出たとのこと。ここは標高450mくらいあるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
022)200507205 X800 夕日の滝 RX10M4.jpg
23.クロアゲハ♂ -2
道端に咲くツツジにクロアゲハが来ていた。今まで会ったカラスアゲハ、クロアゲハは♂が多く、みんな擦れていない個体だ。まだ発生初期なのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 67mm ISO320 ) 露出補正 なし
023)200507209 X800 〇夕日の滝 RX10M4.jpg
24.クロアゲハ♂ -3
良い位置から撮れたと思う。初々しいクロアゲハfだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO500 ) 露出補正 なし
024)200507216 X800 ◎夕日の滝 RX10M4.jpg
25.地蔵堂
通称地蔵堂と言われているのは、正しくは、曹洞宗足柄山誓光寺という。さきほど、金太郎の生家跡で話をしたかたから、同寺の木造地蔵菩薩立像と地蔵堂内厨子が今年の11月21日(土)、22日(日)に檀家(15軒)の人たちにより御開帳されると聞いた。一般公開されるのは約150年ぶりだから是非見に来てくださいと言われた。 開帳される本尊の「木造地蔵菩薩立像」は、高さが約160cmで南北朝時代末から室町時代初期の作と推察されている。地蔵菩薩が納められている「地蔵堂内厨子」は室町時代末期の作で、三間四方の入母屋造りの屋根に軸部を禅宗様、軒を和様とした折衷様式だそうだ。ともに県指定の重要文化財に指定されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO400 ) 露出補正 なし
025)200507219 X800 〇地蔵堂 RX10M4.jpg
26.地蔵堂の石仏
地蔵堂と言われる曹洞宗足柄山誓光寺の境内は、猫の額ほどだが、石仏が並んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
026)200507225 X800 〇地蔵堂 RX10M4.jpg
27.地蔵堂の扁額
地蔵堂には「足柄地蔵尊」と書かれた扁額がかけられていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO1250 ) 露出補正 なし
027)200507227 X800 〇地蔵堂 RX10M4.jpg

大雄山最乗寺のホームページによれば、「開創以来600年の歴史をもつ関東の霊場として知られ、境内山林130町歩、老杉茂り霊気は満山に漲り、堂塔は30余棟に及ぶ。」とある。開山は了庵慧明禅師とされる。曹洞宗の通幻派は、大本山總持寺(鶴見)5世・通幻寂霊禅師の法系に属する一派のこと。特に、「通幻十哲」と呼ばれる弟子達が中心になり、その教線拡大に努めたそうだ。最乗寺は応永8年(1401年)峨山五哲である通幻寂霊門下の了庵慧明によって開山され、東国における通幻派の拠点となった。通幻門下は各地で公共事業を行い民心をつかむが、最乗寺にもこの地で土木工事を行ったという了庵法嗣の妙覚道了(道了尊)が祀られているのだ。 了庵慧明禅師の門下には、大綱明宗や無極慧徹などが出て、最乗寺を中心に関東・東海・甲信越地方に伸びたという。

200507269t X600 大雄山最乗寺 RX10M4_0000.jpg
大雄山最乗寺全景 境内案内図    

28.大雄山最乗寺 碧落門
大雄山最乗寺の駐車場に着いたのは12時15分ごろだった。駐車場から碧落門の石段の前に出る。美しく咲いたシャクナゲが迎えてくれた。碧落門から境内に入る。参拝者は見当たらない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
028)200507234 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
  29.金剛水堂
本堂の左側に開山堂がある。その開山堂の向かいに金剛水堂があった。最乗寺のHPによると、寺創建時、道了尊自ら井戸を掘り、地中から鉄印を掘り出したのが大雄山の重宝だそうだ。「御金印」を取りだすと霊泉が湧き出したのが金剛水だ。「御金印」を押したお守りを持っていると悪疫を避け、山賊や悪獣の災害を免れるお守りとして評判になり、この霊泉を飲むと諸病が癒されると伝えられている。金剛水堂とその左の鐘鼓楼にまつわる妙覚道了の伝承はこの寺の見どころの重要な部分と言える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
029)200507235 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
30.鐘楼
開山堂の左手に彫刻が施された柱に囲まれた鐘楼があった。「応永9年道了尊者行脚の途次、遠州平尾八幡宮の寄進をうけ、柱杖にかけて当山に運んだ梵鐘である。のち火災により再鋳、今次大戦に供出、戦後種々の経緯をたどり、帰還された。楼上に鐘、鼓などの鳴らし物を掛け、日常修行僧の進退を指揮する。昭和58年新築」と、金剛水堂の説明とともに彫られた石碑があった。除夜の鐘は、鐘楼前にて先着順に整理券が配布され、1月1日0時から無料で人数制限がなく全員鐘をつくことができるそうだ。山主老師の第一声で除夜の鐘が打たれると、人々のなかに新年を祝うざわめきが起こり、「おめでとう」の声が飛び交うという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
030)200507239 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
31.結界門
右手に多宝塔を見ながら結界門へ。「これより内は不浄の者入るべからず」この門からは道了尊の浄域とある。結界門は明治30年(1897)に建立された向唐門だそうだ。金剛製の天狗像一対は、昭和11年(1936)に東京五大講の寄進という。最乗寺は本山である永平寺、總持寺に次ぐ曹洞宗の名刹で、天狗伝説でも有名であると言われる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
031)200507247 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
32.スギの大木
最乗寺には大きなスギの木が多い。その巨大なスギの木に包まれて参道は鬱蒼としている。結界門を入ると三面大国殿があり、その左側に三面殿お札場がある。その傍にこのひときわ大きなスギの木があった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
032) X800 DSC07322.jpg
33.シャクナゲかツツジか
深紅のシャクナゲが咲いていた。と思って花を見るとツツジのようにも見える。ツツジもシャクナゲも同じツツジ科。葉を見るとどうやらシャクナゲのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO2500 ) 露出補正 -0.7段
033)200507254 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
34.御供橋・圓通橋
結界門より先は道了大薩埵の浄域とされる。カメラは結界門を背に本堂の方を見ている。本堂から結界門へ上がる手前に御供橋・圓通橋があり、中央に御供橋、両脇に圓通橋が並行している。御供橋は白装束を身にまとった修行僧が道了様へのお供えをする時に使用する為の橋で、普段は通行する事ができないようになっている。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO320 ) 露出補正 なし
034)200507256 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
35.シャクナゲ 石楠花、石南花
シャクナゲは最盛期のようだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
035)200507260 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
36.シャガ 射干、著莪、胡蝶花
境内を迂回するように僧堂、御供堂、衆寮の先をいったん碧落門の外に出る。ここにツツジの植え込みがあって、例年ツツジの花にオナガアゲハやカラスアゲハが来ていたが、今回は全く見ることが出来なかった。ツツジの花も数輪しか咲いていない。シャガの花が咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
036)200507275m2 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
37.シャクナゲの花と蕾
シャクナゲの蕾というのはツツジとは違う。ピンクのとてもきれいな花と蕾だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO450 ) 露出補正 なし
037)200507040 X800 〇大雄山最乗寺 D5300 TAMRON 90.jpg
38.緋鯉の幼魚
境内にある池に10cmくらいの大きさになった緋鯉の幼魚が泳いでいた。さて、午後1時になった。引き上げることにする。駐車場に戻って、車の中でおにぎりを食べて、帰路についた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/600秒 102mm ISO100 ) 露出補正 -2.0段
038)200507267 X800 〇大雄山最乗寺 RX10M4.jpg


2018年11月15日

日光東照宮と古峯神社・古峯園 バスツアー(1) 東照宮 10月27日

日光東照宮の「陽明門」の修復が終わって見られるようになったと聞いていたので、是非、行きたいと思っていたところ、某旅行社より「秋色に染まる日光東照宮と古峯園・古峯神社 紅葉3景」という日帰りバスツアーの案内が届いた。さっそくインターネットで申し込んだ。
 天気予報は降水確率80%の10月27日、朝6時半に横浜駅東口に集合した。細かい雨が降っている。
 バスは東神奈川から首都高に入り、湾岸線の大井JCTを左へ、山手トンネルに入った。少々遠くなるのではないかと思ったがこのほうが早いのだろう。順調に池袋に抜けて、東北道に入った。
 途中、大谷PAで弁当が積み込まれ、宇都宮から日光道路を走り、東照宮表参道近くの日光カステラ本舗の駐車場に到着したのは、10時15分くらいだったと思う。表参道を歩いて、「五重塔」、「陽明門」や「三猿」などを見て、二荒山神社、そして家光の墓がある輪王寺大猷院を回って、バスに戻った。 日光を12時過ぎに出発したバスは鹿沼市古峰ヶ原(こぶがはら)にある古峯神社に向かう。バスの中で配られた駅弁を開く。到着した古峯神社・古峯園は紅葉も始まっていて、思っていた以上に見ごたえがあった。
 午後2時30分に古峯神社を出発、川口PAまで休まずに走り、首都高速が若干混んだものの、6時過ぎに横浜駅西口に帰着した。全行程で心配した雨に降られなかったのは幸いだった。
 まず、東照宮と二荒山神社のことから始める。それぞれの記事は、日光東照宮ホームページ、および「日光東照宮・ご朱印」というサイトを参考にさせていただいている。
 今回はあまりにも混んでいたので、2016年に修復された東回廊の坂下門にある国宝「眠り猫」は見なかった。

1.表参道を歩く
添乗員さんに案内されて歩く。バスの駐車場から東照宮への表参道へ通じる車も通る細い道は、小学校の生徒たちもいて、人が溢れていた。写真は表参道で「石鳥居」が見えるところ。日光東照宮のホームページによれば、この「石鳥居」は東照宮鎮座翌年の元和4年(1618)、九州筑前(福岡県)藩主黒田長政によって奉納された。石材は、まず九州から船で小山まで運ばれ、その後陸路人力でこの日光まで運ばれたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
181027_001.jpg
2.「表門」
「石鳥居」の先に「表門」が見えた。 東照宮最初の門で、左右に仁王像が安置されているところから「仁王門」とも呼ばれている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO160 ) 露出補正 なし
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3.「五重塔」
「石鳥居」をくぐって、「表門」に上がる石段の手前左側に「五重塔」があった。前回は12年前に来ているが、その時に見た「五重塔」はくすんでいたように思う。「五重塔」は慶安3年(1650)若狭の国(福井県)小浜藩主酒井忠勝公によって奉納された。文化12年火災にあったが、その後文政元年(1818)に同藩主酒井忠進公によって再建された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO160 ) 露出補正 なし
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4.外国からの観光客
多分ツアーで来ているのだと思うが、外国人観光客のグループが「五重塔」の前で、ツアコンさんが[表門」で拝観受付をしているのを待っていた。さすがに外国人観光客が多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO640 ) 露出補正 なし
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5.「神厩舎」
「表門」をくぐって左側に見ざる、言わざる、聞かざるで有名な「三猿」の彫刻が掲げられている「神厩舎」があった。 「神厩舎」は、ご神馬をつなぐ厩(うまや)である。昔から猿が馬を守るとされているところから、長押上には猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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6.「神厩舎 」北側
猿の彫刻は全部で8面あるが、この北側に5面と、建物を右側に回り込んだ西側に3面ある。これら「神厩舎」の長押上にある8面の猿の彫刻は、人間の一生が風刺されているという。 向かって左から、第1面は母と子のくつろぎで母と子の絆の強さを表現している。第2面が有名な三猿で、親もとを離れる前に、世間の悪いことを見たり、聞いたりせず、また、人を傷付けるようなことを言ってはいけないと、兄弟三猿に対して親が戒めているとする見方と、自分に都合の悪いことがあれば、見ざる、聞かざる、言わざるで世の中を切り抜けよという処世術の教育であるともいわれるそうだ。第3面が親元を離れた猿、第4面は仲間と青雲の志を持つ。第5面は新たな展開を表し、第6面は恋愛中の猿。第7面は新婚の猿で、第8面は妊娠した猿の幸せそうな表情を表すそうだ。そして、子供が生まれると第1面に戻る。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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7.「神厩舎」 「三猿」
第2面の有名な三猿の彫刻である。作者は不明だそうだ。12年前に見たときと比べると、修復され、鮮やかな色彩を放っていた。撮影条件は違うが上の写真は2006年に撮った。国重要文化財「神厩舎」の全8面にわたって取り付けられている「三猿」は、これまでも約10年ごとに修復作業を繰り返してきたが、8面すべてを塗り替えるのは65年ぶりという。屋外に面した彫刻は外気にさらされ傷みやすく、下地があらわになっていく。そのため、彫刻部を建物から取り外し、一度現状の色をすべて落としてから塗り直す方法がとられた。今回の修復も半世紀前に残された見取り図を見ながら、彫りの形に合わせ、猿の毛色や表情をゼロから描き上げたという。ゼロから描き直す以上、筆の先の太さ、筆のタッチなどが最終的に個人の力量や個性になるのは事実であり、以前のものと比べ、違和感を感じるのも当然だと言われる。それぞれの寺社によって修復へのスタンスは異なり、塗り直しはせず、劣化防止に力を入れるケースもあるが、日光東照宮は、江戸時代の造営以来、常に時代に合わせて修復を続けてきた。

上:Nikon D100 NIKKOR f3.5-4.5 28-105mm macro
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/60秒 66mm ISO400 ) 露出補正 なし 2006年11月9日 撮影
下:SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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8.「陽明門」で記念写真
小学校の生徒たちが「陽明門」を背景にして記念写真を撮っていた。それにしても凄い数の観光客である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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9.輝く「陽明門」
日光東照宮では平成の大修理の第一期の3次工事が行われている。この国宝の「陽明門」の修復工事は、総工費に10億円かかると言われ、2013年から6年間の計画で開始された。当初は先行きが見通せない状況だったが、2017年(平成29年)3月、無事に工事が終了したそうだ。装飾廻りの根本的な更新修理が行われ、外部廻りの漆塗・彩色・錺金具の更新を主に、一部内部塗装の繕いのほか、屋根・足元・縁廻り等の消耗的箇所についても調査を行い、必要があれば部分的な木部解体修理が併せて実施されたという。そして、2017年3月10日、世界遺産・日光東照宮の国宝「陽明門」が約40年ぶりの大修理を終え、色彩鮮やかによみがえった至宝が一般公開されたのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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10.「陽明門」の扁額
日本を代表する最も美しい門で、宮中正門の名をいただいたと伝えられている。いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」ともよばれ、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻がほどこされている。扁額には「東照大権現」とあった。1616年(元和2)家康が駿府で没すると,遺言に基づきいったん駿河久能山に葬り,翌年ここ日光山に遷葬、朝廷から「東照大権現」の神号が授けられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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11.「陽明門」の彫刻 -1
「陽明門」は、高さは11.1mの2層造りで、正面の長さは7m、奥行きが4.4mある。そこに施されている彫刻はそれぞれ見ごたえがある。これは「御宮並脇堂社結構書」という日光東照宮に関して記された書物に出てくる架空の動物(霊獣)のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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12.「陽明門」の彫刻 -2
「陽明門」には、一切の空間を埋め尽くすかのように施された、おびただしい数の彫刻がある。この数は正確には知られていなかったが、 改めて数えて見た結果、独立した彫刻が508体あったという。そのうち 156体 が人物の彫刻だそうだ。これらの彫刻は、狩野探幽の作品に数多く登場することから、陽明門のデザインに関しての総指揮は、狩野探幽が単独で一任されていたのではないかと言われている。「陽明門」の上層の高欄(手すり)には「唐子の知恵遊び」と呼ばれる子供が彫られている。 子供の彫刻の少し下にある「出組(組物)」の下にも多数の人物の彫刻が存在する。写真にあるような、これらの人物の彫刻は、かつて中国の歴史上に存在した22人の著名人と伝えられ、戦乱の多かった中国を安寧(平和)に導いた人物とされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 51mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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13.「陽明門」の随身 右大臣
写真は「陽明門」の向かって左側の随身像である。随身とは、平安時代の武装した格好の人形のことを言い、通常は左大臣、右大臣(矢大臣)と呼称される。随身像は、寺の仁王像と同じ役割りを持っており、神に仕えて神を守護する者と言うことになる。こちらが右大臣である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 55mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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14.「陽明門」の随身 左大臣
こちらは左大臣。「陽明門」の出入りは右側通行になっていて、人込みで右大臣と左大臣を一緒に撮れなかったので、「陽明門」を退出した時に撮った。随身は等身大で、かつ写実的であるため、江戸時代には「生る人に違はず」と言われた傑作だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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15.狛犬
随身像の後ろ側には狛犬があり、ピカピカに輝いていた。日光東照宮のホームページによれば、この狛犬は滋賀県の大宝神社が所蔵する国宝(現在は重文)の狛犬を模して、大正5年に製作したものだそうだ。狛犬は一般的に唐獅子と狛犬(角がある)の一対を総称した呼び名だが、「陽明門」の一対にはどちらにも狛犬の特徴である角が付いていないので、両方唐獅子という珍しいものだという。写真は右の狛犬(吽形)である。そして、欄間には鳳凰、牡丹、桐の花の透かし彫りがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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16.「唐門」
国宝である。全体が胡粉で白く塗られ、「許由と巣父(きょゆうとそうほ)」や「舜帝朝見の儀(しゅんていちょうけんのぎ)」といった細かい彫刻がほどこされている。創建は1617年(元和3年/江戸時代前期)で、1636年(寛永13年/江戸時代前期)に再建された。この「唐門」は「本殿」を守護する真正面の門であり、四辺に「唐破風(からはふ)造りの屋根」が備え付けられていることから「四方唐破風造(しほうからはふつくり)」と呼称されている。「唐門」の大きな特徴として、左右にひときわ目を惹き付ける昇龍と降龍の彫刻がある。龍は屋根上の左右両端にも備え付けられており、屋根上の龍はヒレが切られた龍になっている。さらにその両端の龍の間の破風の頂には「恙(つつが)」と呼称される唐獅子が備え付けられている。この「唐門」に施されている彫刻の数はなんと611(うち人物が64人)もあり、この数は「陽明門」を上回る数である。

上:SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
下:SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO1640 ) 露出補正 なし
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17.「神輿舎」
重要文化財である。1636年(元和3年/江戸時代前期)に創建された。「神興舎」は「しんよしゃ」と読む。殿舎の四辺の一辺の長さは約6mあり、この中に「春秋渡御祭」(5月18日、10月17日)に使われる、3基の神輿が納められている。神輿が3基あるのには本殿で家康公と相殿として祭祀されている御祭神の豊臣秀吉公と源頼朝公(卿)の御霊を乗せる神輿であるからだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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18.家康公の神輿
中央に主祭神である家康公の神輿があった。干支の虎と竹が彫られている。蝶の飾りもあった。寛永13年に制作された初代の神輿は重さが1トン以上もあったそうだが、現在の二代目は昭和40年代に制作されたもので800㎏だそうだ。徳川家康を静岡の久能山から日光に改葬した際の行列を再現する「春秋渡御祭」では、10月17日に開催される秋の「神輿渡御祭」は、春より規模を縮小して開催されるが、それでも約800人の鎧武者や騎馬、鉄砲持ち、稚児などの行列は絢爛豪華な歴史絵巻を再現しており目を見張るものがあるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/160秒 23mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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19.「鼓楼」と「本地堂(鳴竜)」
「陽明門」の石段の上から「鼓楼」と「本地堂」を見る。 日光東照宮の「鼓楼」と「鐘楼」は一対で設置されている。一対で設置される場合、基本的にはその構造、大きさなどあまり変わりないようにつくられる。だが細部が微妙に違うようだ。「陽明門」から見て右側にこの写真で見られる「鼓楼」があり、左側に「鐘楼」がある。「鐘楼」、「鼓楼」は1635年(寛永12年)に建てられた。かつては実際に使っていたそうで、日光東照宮の祭礼は「鼓楼」の太鼓の音に始まり、 「鐘楼」 の鐘の音で終わったということだそうだ。そして、「鼓楼」の後方にあるのが「本地堂」だ。東照宮境内最大の建物で、創建は1636年(寛永13年/江戸前期)、1961年(昭和36年)に再建された。34枚の檜の板に描かれた6mX15mの「鳴竜」の天井画が有名で家康公を薬師如来の化身としたことから 「薬師堂」とも呼ばれ、「薬師瑠璃光如来像」が祀られている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
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20.二荒山神社への道
東照宮から上新道(うわしんみち)を二荒山神社へと歩く。あんなに混雑した「陽明門」だったのに、ここは人が少なかった。wikipediaによれば、二荒山神社では、古名を二荒山という男体山、女峰山、太郎山からなる「日光三山」それぞれに祭神をあてて祀っている。三山のほか日光連山を境内地とし、面積は3,400haにも及び、その神域には華厳滝やいろは坂も含まれる。二荒山神社は古来より修験道の霊場として崇敬された。江戸時代になり幕府によって日光東照宮等が造営されると二荒山神社も重要視され、現在の世界遺産・重要文化財指定の主な社殿が造営された。また、国宝指定の刀剣2口や多数の刀剣等の重要文化財を現在に伝えているほか、境内は国の史跡「日光山内」に包括されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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21.上新道と「楼門」
上新道は日光東照宮の入口となる「石鳥居」と「表門」の広場から、二荒山神社の入口となる「楼門」へ続く。その距離は約200mほどあり、徒歩で4、5分ほどかかった。前の写真で見るように、上新道の側面には、植生する杉の木と37基の燈籠がが整然と立ち並んでいる。この燈籠は1966年(昭和41年)に執り行われた「日光東照宮350年記念祭」を記念して奉納されたものだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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22.シロヤシオの紅葉
「楼門」を入ると鳥居があって、その左側に社務所があった。結婚式場にもなっているらしい。社務所の門の右手に見事に紅葉している1本の樹があった。この樹は「シロヤシオ(白八汐)」といい、太平洋側の山地に生息するツツジ科ツツジ属の落葉樹という説明書が掛けられていた。5-6月に咲く花は白く大柄だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO800 ) 露出補正 なし
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23.二荒山神社拝殿 -1
国の重要文化財である。霊場としての日光の始まりは、下野国の僧・勝道上人(735年-817年)が北部山岳地に修行場を求め、大谷川北岸に天平神護2年(766年)に紫雲立寺(現在の四本龍寺の前身)を建てたことに始まるとされる。そして二荒山神社の創建は、上人が神護景雲元年(767年)二荒山(男体山)の神を祭る祠を建てたことに始まるとされる。「拝殿」の創建年は不明とされているが、1645年(正保2年/江戸時代前期)に再建されているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
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24.二荒山神社拝殿 -2
この「拝殿」の奥に「本殿」がある。「拝殿」と「本殿」の間には切妻造りの小屋のような建造物「渡殿」が設けられおり、渡廊の役割を担い、「本殿」と「拝殿」を連絡している。「本殿」は左右に妻側が向けられた入母屋造りで、正面の屋根には三角の千鳥破風、その軒下には緩やかな曲線の唐破風が据えられており、複雑さがありながら、実に完美とも言える造りになっているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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25.「良い縁狛犬」と「足尾の大国様」
「拝殿」を下がって、「神門」へと向かう右側に「神楽殿」が見えた。「神楽殿」の中には大きく金色をした「足尾の大国様」が祀られていた。この大国様は「昔、勝道上人が二荒山中宮祠において修行中、毎年稲穂をくわえて白ねずみが現れたそうです。そこで白ねずみがどこからくるのか確かめようと、白ねずみの足の紐(緒)を結わえて放ったところ、現在の足尾の村落に至り、渡良瀬川の洞窟に入ったそうです。それ以来この村落を「足緒」と呼ぶようになったと言われております。そして、白ねずみが入った洞穴を修行の場に選び大国様とネズミを祀ったと伝えられております。」と説明されていた。手前は「良い縁の狛犬」。そこには「狛犬は、獅子や犬に似た想像状の生き物とされています。起源は、古代エジプト・メソポタミアでの神殿を守るライオン像とされています。中国を経て飛鳥時代に日本に伝わった当初は、獅子であり、左右の姿に差異はなく、開口した姿であったと言われています。平安時代になって、それぞれ異なる外見を持つ、獅子と狛犬の阿吽の開口閉口の像が対で置かれるようになりました。現在では、両者を合わせて狛犬と呼ぶようになっております。この狛犬は、飛鳥時代当初の獅子の形をインド黒大理石に彫ったもので、台座は日本三大銘石と言われる茨城県産の青糖目石です。左右の「良」「縁」の文字枠は八稜鏡を象ったものです。全国神社でも他にない、大変珍しい狛犬です。栃木県さくら市在住の飯沼休吾氏より、世界文化遺産登録十五周年を記念して、平成二十七年十二月に奉納されました。」と書かれていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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26.「神門」
「神門」から出る。二荒山神社には「楼門」と「神門」があり、私たちは二荒山神社に入るときは東照宮からの上新道という参道を歩いて「楼門」から入った。「楼門」と「神門」はともに新しい門で、勝道上人の男体山登頂1200年を記念して作られたものなので、歴史的建造物ではないとのことだ。 「神門」を出て右へ。次に「輪王寺大猷院」向かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO640 ) 露出補正 なし
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2017年6月 1日

今春も南足柄へ 5月11日

ウスバシロチョウの写真を撮ろうと、今春も南足柄へ行ってきた。できればミヤマカラスアゲハも見たい。かみさんが大雄山最乗寺のフジを観たいと同行する。
 7時40分ごろ自宅を出発し、国道16号線を東名高速の横浜町田インターへ向かう。ところが16号線から東名横浜町田インターへの分岐を過ぎたあたりで、大渋滞にはまってしまった。やっと料金所を通過し、本線に入る。本線も動いてはとまり、ノロノロとしか進まない。そのうち、一番右側車線の車がウインカーを出して左車線に入りだした。これは右側車線で事故があったのだろうと判断し、一番左の車線を走ると、やがて動きが良くなった。原因は右側の中央分離帯に激突して、全面を大破している4トン積みくらいのトラックだった。後で調べてみると、単独事故らしい。
 あとは順調に流れ出したが、膀胱は満タンになり、海老名SAに入る。さぞ、混んでいるだろうと思ったが、案に反して空いていた。いつもは1時間15分くらいで夕日の滝に到着するが、この日は3時間近くかかってしまい、到着は10時半ごろになってしまった。
 南足柄の夕日の滝あたりではジャコウアゲハの♂が多かったが、ウスバシロチョウや、他の黒いアゲハは少ない。
 ツツジは最盛期は終わってしまっていたが、夕日の滝では赤いツツジが、最乗寺では白いツツジが咲き残っていた。最乗寺のフジは見ごろだったが、シャクナゲは大部分が終わってしまっていた。

1.新緑
夕日の滝の駐車場に車を停め、私はウスバシロチョウを求めて、周囲を歩いた。かみさんは新しい道ができた夕日の滝まで行き、車に戻り、数独(ナンプレ)を楽しんでいたらしい。南足柄の里山は新緑がきれいだった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​5.6​​​​​​​​ 1/​640​秒 52mm ISO250​​​​ ​)露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
2.黄色いツツジ
民家の庭に黄色い花が咲いていた。花を見るとツツジのようだが、黄色いツツジというのは初めて見る。陽の光に黄金色に輝いていた。調べてみるとキレンゲツツジだそうだ。黄色とオレンジとがあるようだるようだが、少し高い涼しい地方に自生しているとのこと。ミツバツツジと同じ落葉種で葉も花も普通のツツジより大きい。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​5.6​​​​​​​​ 1/​3200​秒 120mm ISO200​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.サナエトンボ 早苗蜻蜒
小型のヤンマのようなトンボがいた。調べたところ種名までは同定できなかったが、サナエトンボの一種のようだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6.3 1/​1250​秒 300mm ISO200​​​​ ​)露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
4.セイヨウオダマキ 西洋苧環​​
咲いているのは初めて見た。これは淡黄色の花を咲かせるオダマキの一種で、北ヨーロッパからシベリアに広く分布してしているそうだ。5月から6月ごろ、花茎を伸ばして、長い距のある紫色の花を咲かせる。古くから栽培されているため、交配改良された園芸品種も数多くあるとのこと。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6 1/​1000​秒 130mm ISO200​​​​ ​)露出補正​ ​なし
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5.新緑のイロハモミジ​​​​
毎年、最乗寺へ来ると、この瑠璃門から境内に入るが、瑠璃門へ上がる階段から見上げるイロハモミジの新緑が鮮やかだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels​​​​
プログラムオートで撮影(​ ​f4.2 1/250秒 11mm ISO100​ ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。
6.多宝塔
文久3年(1863年)建立。多宝如来を奉安、方形層上円形木造二重の塔。南足柄市の重要文化財に指定されている。なかなか渋い趣の塔と思う。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/125秒 4mm ISO320​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
7.結界門
結界門より道了大薩の浄域とされ、これより先に不浄のものは入るを許さずとある。この手前に御供橋・圓通橋があり、中央に御供橋、両脇に圓通橋が並行している。御供橋は白装束を身にまとった修行僧が道了様へのお供えをする時に使用する為の橋で、普段は通行する事ができないようになっている。この橋は、「かながわ橋 100選」の一つに数えられているそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4 1/125秒 8mm ISO250​ ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
8.イロハモミジの落葉
モミジの葉は紅葉して落葉するものと思っていたが、まだ、緑、瑞々しい葉が落ちていた。風か雨かで落ちたのだろうか。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.6 1/125秒 6mm ISO220​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
9.深紅のシャクナゲ
シャクナゲはほとんどの花が落ち、朽ちていたが、深紅のシャクナゲが頑張って咲いていてくれていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​6.3 1/​400​秒 300mm ISO200​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.藤棚
後になってしまったが、ここ最乗寺は福井県の永平寺、鶴見の総持寺に次ぐ格式のある曹洞宗の寺である。創建に貢献した道了という僧が、寺の完成と同時に天狗になり身を山中に隠したと伝えられることから、道了尊とも呼ばれているのだ。その境内の僧堂と鐘鼓楼の前にこの藤棚がある。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​5.6 1/​400​秒 44mm ISO200​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.フジ -1
マメ科フジ属、つる性の落葉する樹である。強い日当たりを好むため、公園や庭園などの日光を遮るもののない場所に木や竹、鉄棒などで藤棚と呼ばれるつる性の植物を絡ませる木材などで組んだ棚を設置し、木陰を作る場合が多い。ここの藤棚は決して大きくはないが、見事である。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​5.6 1/​400​秒 66mm ISO200​​​​ ​)露出補正​ ​なし
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12.フジ -2
フジは紫色の花が、幹の方から先端に向かって咲き進む。まだ先が伸びそうだ。後ろに見えるのは、聖僧文殊菩薩が祀られ、修行僧が日夜、坐禅弁道に励む根本道場である僧堂の窓だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​5.6 1/​250​秒 86mm ISO200​​​​ ​)露出補正​ ​なし
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2017年1月24日

横浜中華街 12月12日

もうしばらく昨年の撮りの残し分が続く。
 昨年12月のはじめに、かっての勤務先で同じマーケティング部門で仕事した友人W氏が、退職以来初めて会う友人T氏と3人で食事をしようとお膳立てをしてくれた。3人は同じ大学の出身である。
  W氏のアレンジメントで11時半にJR石川町駅で待ち合わせて横浜中華街の上海料理店「三和楼」で昼食会をすることになった。「三和楼」は私も知っているところで2~3回行ったことがある。
 余談になるが、上海料理と言えば上海ガニがある。ところが、香港で、​​​​中国本土から輸入した上海ガニから基準値を超えるダイオキシンが検出され、旬を迎えた上海ガニに影響が広がっているようだ。中国の輸出規制のため横浜中華街でも品薄になり、安全な上海ガニの仕入れ値が高騰しているそうだ。この日は三和楼でも上海ガニはメニューから外されていた。その後輸入は再開され、12月の後半には食べられるようになったらしい。
  再会の会話を楽しみながらゆっくり食事をした後、ほろ酔い機嫌で久しぶりに中華街をぶらぶらと歩いた。横浜開港記念会館でボランティアガイドをしているW氏の案内で今まで知らなかったことを教えていただくことができ、とても参考になった。
 中華街散策の後、私は元町へ向かい、2人は石川町へ戻った。

1.横浜中華街 善隣門
約束の時間よりやや早めに3人がそろい、W氏の案内で延平門から西門通りを歩き、中華街大通りへの入り口である善隣門へでた。私は石川町駅から中華街に入った記憶がない。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒 5mm ISOオート ) 露出補正 なし
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2.市場通り
中華街大通りを東へ朝陽門(みなとみらい線の元町中華街駅方面)に向かってしばらく歩くと、右手に市場通り門があり、そこを右に曲がり市場通りに入った。細い道だけど両側に店が並び人通りが多くにぎやかだ。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/160秒 11mm ISOオート ) 露出補正 なし
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3.三和楼
三和楼は市場通りを抜けて関帝廟通りを東へ、少し天長門の方へ行ったところにある。石川町駅からなら、はじめから関帝廟通りを来た方が近いのだが、これは中華街見物と、時間調整の意味もあったのかW氏の計らいだった。三和楼の上海料理は少し薄味かなと思うが、なかなかうまい。いろいろ食べたが、この店自慢の排骨(パイコー)がとても旨かった。排骨とは、中国語で豚などのスペアリブ。すなわち骨付きあばら肉だ。その豚のあばら肉に卵と小麦粉の衣をつけて油で揚げた肉料理なのだが、排骨は、中華街では三和楼が元祖なのだそうだ。それと五目焼きそばも旨かった。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 5mm ISOオート ) 露出補正 なし
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4.関帝廟
2時間以上かけて、ビールを飲み、甕だし紹興酒を飲み、旨い上海料理を賞味した。良い気持ちになって外へ出る。W氏はまず関帝廟へ連れて行ってくれた。酒を飲んでのお参りはご法度なのかもしれないが、静かに見学した。三国志で有名な武将、関羽がまつられている。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 5mm ISOオート ) 露出補正 なし
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5.横浜中華学院
関帝廟のとなりに学校があり、その校庭が関帝廟から見えた。校庭には中学生らしい生徒たちがのびのびと遊んでいた。台湾系の学校だそうだ。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/125秒 13mm ISOオート ) 露出補正 なし
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6.日本における新聞誕生の碑
関帝廟をお参りしたあと、次にW氏は「ここは知らないでしょう」と言って、関帝廟の先にある「日本における新聞誕生の碑」へ案内してくれた。中華街には何回も来ているがここは知らなかった。1864(元治元)年、海外事情を明らかにするために、ジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵)が外国新聞を翻訳・編集し、日本初の邦字新聞「海外新聞」を発刊したが、ここはその居館跡だとのこと。また碑文には「(前略)木戸孝允、伊藤博文、坂本竜馬など多くの人々に民主政治を伝えた彦は、民主主義の先駆者として、およそ新聞を読むほどの人々の心の奥に残る文化の恩人であった。1994(平成6)年6月28日〈海外新聞発刊130年記念日に ジョセフ彦記念会〉と記されていた。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 5mm ISOオート ) 露出補正 なし
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7.會芳亭
再び関帝廟通りを関帝廟、三和楼の方へ戻る。三和楼の先の向かい側に山下町公園があり、そこに會芳亭がある。W氏はここは清国領事館跡だと教えてくれた。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/160秒 6mm ISOオート ) 露出補正 なし
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8.横浜媽祖廟
「もう一つ関帝廟のようなところがあったね」というと、會芳亭の先の天長門を右に曲がって、横浜媽祖病 へ案内してくれた。媽祖 とは北宋時代に実在した福建省・林氏の娘だそうだ。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/125秒 13mm ISOオート ) 露出補正 なし
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9.横浜媽祖廟 太鼓楼
wikipediaによると、2006年(平成18年)3月17日に、横浜媽祖廟は開港から150周年を迎える横浜の新名所として横浜中華街に落慶開廟したとのことで、比較的新しい。この横浜媽祖廟の入り口側に鐘楼、出口側に太鼓楼があるが、それぞれの袴部分には媽祖廟の建設現場から出土した煉瓦が使用されているとW氏が教えてくれた。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 5mm ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.谷戸橋
2人と別れ、私は元町へと歩いた。元町の入り口にこの谷戸橋がある。この谷戸橋が架かっている土地はもともと陸​​​地​​​だったであろう​​​という。というのも、谷戸橋が架かっている堀川は1860年に開削した運河で、現在の谷戸橋が架かるあたりから東側は横浜村という陸続きの半島となっていたという。更に、現在の谷戸橋は震災後に現在位置に架けられたもので、元々は山下公園通りより1本内側の水町通りに架かっており、最初は堀川が開削されたと同じ1860年に木製の橋が架けられていたと思われるとのこと。横浜市認定の歴史的建造物だそう​だ。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5​.8​​​ 1/​30​​​​​​​秒 ​17​mm ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2013年8月 2日

信州蝶撮りの旅 7月25日~27日 -1 松本の街


 夏は一度は信州へ蝶を撮りに行きたい。今年は松本に2泊して、八島が原湿原、美ヶ原、そして国営アルプスあずみの公園へ行くことを計画した。
 日程が近づくにつれ天候が思わしくない。しかし、宿は予約している。行くしかないが3日間のうち1日でも晴れてくれればよいと思って出かけることにした。しかし、案に反して1日も雨に降られることはなかった。快晴とはいかないがそこそこ日差しもあって、ラッキーであった。
 出発の日、談合坂S.A.で休憩したが、空はどんよりしている。次に中央原P.A.に車を入れて、予定通り、八島が原へ向かうか、それともあきらめて安曇野へ行こうか思案した。蓼科の方の空を見ると青空が見えている。予定通り、八島が原湿原へ向かうことを決めた。翌26日は、松本側の武石峠周りで、美ヶ原へ入った。
 26日の夜と27日の夜は夕食がてら松本の街を歩いた。
7月のブログは、蝶の写真ばかりになってしまったので、まず、松本の街歩きについて記す。

1.松本ホテル花月
松本の宿泊はインターネットで予約した。予約した松本城の近くにある松本ホテル花月は、豪華ではないが清潔で、空調も良く、大風呂もあり、居心地が良かった。このホテルの創業は明治29年だというからその歴史は古い。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/500秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
松本ホテル花月;クリックすると大きな写真になります。
2.初日の夕食は居酒屋で
松本ホテル花月では、夕食の予約はしなかった。ホテルのフロントで、「どこか、ちょっとお酒を飲めて食事ができるところはありますか?」と聞いてみると近くの「しずか」という居酒屋を薦めてくれた。馬刺しを頼んで、ビールで喉を潤した。うまい。店の名の通りとても静かな店だった。おかみは「今日はお客さんが少ない」という。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/40秒 12.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
初日の夕食は居酒屋で;クリックすると大きな写真になります。
3.松本城太鼓門
「しずか」で食べて外に出る。まだ薄明るい。日銀松本支店の前を通って、松本城の太鼓門から城へ入る。太鼓門は、文禄4年(1595年)頃に築かれ、門台北石垣上に太鼓楼が置かれ、時の合図、登城の合図、火急の合図などの発信源として、重要な役割を果たしていたという。現在の門は、平成11年に復元されたものだそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/20秒 12.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
松本城太鼓門;クリックすると大きな写真になります。
4.国宝松本城
国宝松本城 は、信濃守護家小笠原氏(府中小笠原氏)が林城を築城し、その支城の一つとして永正年間(1504年-1520年)に築城された深志城が始まりといわれている。松本城と呼ばれる以前は深志城といい、市民からは烏城とも呼ばれている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/30秒 6.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
ライトアップされる松本城;クリックすると大きな写真になります。
5.ライトアップされる松本城
時刻は7時20分、松本城はライトアップされた。そのライトの周りには鯉が集まっている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/15秒 6.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
ライトアップされる松本城;クリックすると大きな写真になります。
6.赤い橋
左手奥に赤い橋が見える。この赤い橋は昭和30年(1955年)に造られた橋で、埋の橋といいう。埋門という門があったところに架けられ たためこの名前が付いたそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/10秒 10.8mm ISO1600 ) 露出補正 なし フラッシュ発光
赤い橋;クリックすると大きな写真になります。
7.ナワテ通り
松本城を正面から出て、大名町通りを行き、ナワテ通りを歩いた。もっと賑やかな通りかと思ったが人は少ない。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/4秒 30.5mm ISO1600 ) 露出補正 なし
ナワテ通り;クリックすると大きな写真になります。
8.ナワテ通りの焼き鳥屋
途中に焼き鳥屋があった。サラリーマン風の3人が、一杯やっている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/25秒 9.8mm ISO1600 ) 露出補正 なし
ナワテ通りの焼き鳥屋;クリックすると大きな写真になります。
9.ナワテ通りの横丁
こんな横丁があった。飲食店が並び、看板も明るいが、人影はない。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/25秒 15.7mm ISO1600 ) 露出補正 なし
ナワテ通りの横丁;クリックすると大きな写真になります。
10.松本開智学校
2日目は美ヶ原へ行った。早めに降りてきて、旧開智学校校舎を見る。明治8年(1875年)4月に着工、翌、明治9年(1876年)4月に完成した明治時代の代表的な擬洋風建築だそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1250秒 13.8mm ISO200 ) 露出補正 なし
松本開智学校;クリックすると大きな写真になります。
11.松本開智学校 正面
館内に入る前に、すっきり晴れた午後の日を浴びる正面を撮った。左右対称に見えるが、左右対称にはなっていない。この校舎は昭和38年(1963年)まで90年間にわたって使われて国内で最も古い小学校校舎の一つだそうだ。昭和38年1月から翌39年8月にかけて市街地を流れる女鳥羽川のほとりから現在地に移設され、新築当時の形に近づけて復元された。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
松本開智学校 正面;クリックすると大きな写真になります。
12.松本開智学校 館内
昭和40年4月、旧校舎は教育博物館に生まれ変わり、校舎とともに貴重な教育資料も公開されている。需要文化財に指定されている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/6秒 8.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
松本開智学校 館内;クリックすると大きな写真になります。
13.図書館に映る松本開智学校
松本開智学校の北側に、隣り合って、松本市中央図書館があった。その建物の大きな外壁に松本開智学校が映りこんでいた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/400秒 30.5mm ISO200 ) 露出補正 なし
図書館に映る松本開智学校;クリックすると大きな写真になります。
14.蕎麦クラブ 佐々木
2日目の夕食は信州そばにしようと思い、ホテルの人に「近くで美味しいところはありますか?」と尋ねてみたところ、何店か挙げていただいた。その中で、酒も飲めて、一品料理もある「蕎麦クラブ 佐々木」というところにした。県内4箇所の農家から、週代わりにそば粉を取り寄せて、4週違う味わいの蕎麦を楽しむことが出来る店だという。私たちがこの日食べたのはどこのそば粉だったのだろうか。しっかりとした蕎麦はうまかった。松本の七夕は月遅れの8月7日。店先に飾られているのは七夕人形で、ホウトウを供えて食べるという全国的にも特徴のある習わしとして注目されてきているそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/160秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
蕎麦クラブ 佐々木;クリックすると大きな写真になります。
15.三代澤酒店
「蕎麦クラブ 佐々木」は6時半に店を開けるとのことで、30分ほど待たなくてはならない。近くの趣のある街並みを歩いてみることにした。三代澤酒店という店の前を通りかかった。。「みよさわ」と読む。大正13年、造り酒屋の次男だった曾祖父が創業し、90年の歴史を持つ酒屋さんだそうだ。現在は4代目の福澤崇浩さんが引き継ぎ、長野県に根ざした酒店を営んでおられる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/320秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
三代澤酒店;クリックすると大きな写真になります。
16.三代澤酒店 店内
その店先や店内には、諏訪の「真澄」をはじめ信州の地酒が並べられていた。また、五一ワイン、アルプスワインなど、信州のワインも各種並べられている。福澤崇浩さんに「ブログに写真を載せて良い良いですか」と了解をいただいた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/40秒 6.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
三代澤酒店 店内;クリックすると大きな写真になります。
17.松本城の夕暮れ
時刻は6時20分。松本城は暮れ始めていた。さて、これから「蕎麦クラブ 佐々木」に戻って、美味しい蕎麦と晩酌を楽しもう。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/640秒 9.8mm ISO1600 ) 露出補正 なし
松本城の夕暮れ;クリックすると大きな写真になります。

2013年5月17日

南足柄 -2 大雄山最乗寺 5月9日


 足柄峠から富士山を眺めた後、県道78号線を大雄山駅へ戻り、今年も大雄山最乗寺へ向かった。最乗寺は参拝者が少なく、境内には、フジ、シャクナゲが見事に咲いていた。しかしツツジはあまり花をつけていない。陽の光を浴びて新緑が美しい。本殿の中にも入ってみた。
  ここでも蝶の数は少ない。新緑の葉の上に翅を休めるオナガアゲハを遠くから撮っただけだ。 帰路、大雄山駅の近くにある「スワベ」という洋菓子屋さんへ寄り、コーヒーとケーキを楽しんだ。ここ3年ほど、毎年、この季節に1回だけだが、最乗寺の帰りに立ち寄っている。
  再び大井松田インターから東名に乗り、1時間ちょっとで我が家に帰り着いた。

12.杉の一枚板戸
駐車場から歩いてきて瑠璃門から大乗寺の境内に入るが、その右手の総受付に通じる廊下に、目立たない板戸がある。しかしこの板戸は杉の一枚板で作られていて、その杉の木は直径2m50はあったろうと記されている。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/80秒 8.2mm ISO241 ) 露出補正 なし
杉の一枚板戸;クリックすると大きな写真になります
13.藤棚
境内に入って左手の鐘鼓楼の前にある藤棚のフジが満開だった。昨年は5月16日にここに来ているが、その時はフジはまだ咲きはじめだった。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/200秒 8.2mm ISO64 ) 露出補正 なし
藤棚;クリックすると大きな写真になります
14.本堂
最乗寺にここ4年ほど毎年来ているが、初めて本堂に上がった。昭和29年に再建された間口15間、奥行き12間の本堂は、昭和を代表する仏教建築物だそうだ。最乗寺と書かれた扁額も立派である。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/18秒 4.6mm ISO400 ) 露出補正 なし
本堂;クリックすると大きな写真になります
15.若葉
多宝塔に上がる石段から眺めると、陽に照らされた新緑の若葉が眼に痛い。これはモミジだろうと思う。紅葉の時期にはさぞ、美しいに違いない。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/100秒 28.8mm ISO64 ) 露出補正 なし
若葉;クリックすると大きな写真になります
16.御供堂のシャクナゲ
最乗寺には、いたるところにシャクナゲが咲くが、特にここ御供堂の前には沢山のシャクナゲが競って花を咲かせている。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/160秒 16.9mm ISO64 ) 露出補正 なし
御供堂のシャクナゲ;クリックすると大きな写真になります
17.赤いシャクナゲの花
シャクナゲの花の色もいくつかあるが、この赤い花が一番見事だった。赤は露出を抑えないと飛んでしまう。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/160秒 110.4mm ISO64 ) 露出補正 -0.7段
赤いシャクナゲの花;クリックすると大きな写真になります
18.紫色のシャクナゲ
こんな彩の花をつけたシャクナゲもあった。今が最盛期のようで生き生きとしている。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/316秒 110.4mm ISO64 ) 露出補正 なし
紫色のシャクナゲ;クリックすると大きな写真になります
19.オナガアゲハ♂
家内が「あそこに何か止まっている」と教えてくれた。形からしてジャコウアゲハの♂かオナガアゲハだが、よく見るとオナガアゲハの♂だった。蝶までの距離は5m以上あったと思う。もちろん、P90の望遠端で撮影。5回くらいシャッターを切って、一番シャープな画像のカットをアップする。最後の最後にやっと撮った蝶の貴重な写真である。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/143秒 110.4mm ISO166 ) 露出補正 なし
オナガアゲハ♂;クリックすると大きな写真になります


2012年6月10日

東海の旅 5月22日~23日 1/2 久能山東照宮と豊川稲荷


 大学時代の体育会各部同期の集まりで、今年も一泊旅行が開催された。行先は東海地方で、新宿から東名、第二東名を走る。バスの中で宴会が始まったのは言うまでもない。
 まず最初に、久能山東照宮へ。清水で昼食をとり、豊川稲荷をお参りした。一行25名の宿泊は、奥三河の湯谷温泉。
 翌日は、この旅行で毎回恒例となっている酒蔵深訪で、今年は愛知県北設楽郡設楽町の関谷醸造さんにお邪魔し、社長自ら案内してくださった。工場見学後、試飲もさせていただき、昼食は引佐町の鰻屋さんで肉厚の美味しい鰻を食べた。
 航空自衛隊の浜松基地の見学をした後、バスの中での最後の宴会を楽しみながら、予定通り、夜8時前に無事、新宿駅西口に帰着した。

1.久能山東照宮 楼門
バスは日本平の駐車場に止まり、日本平ロープウェイに乗って、久能山東照宮へ向かった。ロープウェイを下りて左に曲がると楼門への石段が続く。バスの中で飲んだアルコールが身体を駆け巡る。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 38mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
久能山東照宮 楼門;クリックすると大きな写真になります
2.楼門から拝殿へ
楼門を抜けるとさらに石段があり、鼓楼、唐灯篭の上に唐門と拝殿が見える。それらは、降り始めた小雨に映えて、返って落ち着いた色彩となっている。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/160秒 32mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
楼門から拝殿へ;クリックすると大きな写真になります
3.本殿・石の間・拝殿
元和3年(1617年)に建立された。本殿、石の間、拝殿の三棟からなる、いわゆる権現造りの形式を持つ複合社殿で、江戸幕府大工棟梁中井大和守正清の代表的な遺構の一つであるとのこと。最古の東照宮建築として、平成22年、国宝に指定された。国宝に成り立てほやほやというところだ。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F3.3 1/125秒 29mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
本殿・石の間・拝殿;クリックすると大きな写真になります
4.日本平ロープウェイ
昭和32年(1957年)に営業運転が開始された。駐車場のあった海抜308mの日本平山頂と海抜270mの久能山東照宮を結ぶ全長1050mのロープウェイである。日本平から久能山へ上るのではなく、下るロープウェイだった。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/320秒 62mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
日本平ロープウェイ;クリックすると大きな写真になります
5.豊川稲荷 大本殿
夕方4時半である。この季節ではまだまだ日が落ちる時間ではないが、この日は雨模様で薄暗い。この大本殿は昭和5年に落成した。豊川稲荷は、境内の鎮守として祀られる吒枳尼天(だきにてん)のことである。豊川吒枳尼天が稲穂を荷い、白い狐に跨っておられることからいつしか「豐川稲荷」が通称として広まり、現在に至っているという。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F4 1/50秒 9.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
豊川稲荷 大本殿;クリックすると大きな写真になります
6.豊川稲荷 大本殿正面
昨年2月にもバスツアーで豊川稲荷を訪れ、Studio YAMAKOにもアップしたが、その時は大勢の参拝者があった。この本殿の写真には人影がない。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/50秒 10.1mm ISOオート ) 露出補正 なし
豊川稲荷 大本殿正面;クリックすると大きな写真になります
7.豊川稲荷 景雲門
この門は景雲門といい、安政5年(1858年)の建立で、旧奥の院の拝殿であったが昭和5年大本殿の落慶にあたり、ここに移築して奥の院参詣の門となった。この門にも名匠諏訪ノ和四郎の優れた彫刻を見ることができる。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.5 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
豊川稲荷 景雲門;クリックすると大きな写真になります
8.豊川稲荷 総門
豊川稲荷への参詣はこの門から境内に入り、この門から外へ出る。夕方5時10分前、私たちもお参りを終えて総門を出た。これから一路、奥三河湯谷温泉の今宵の宿「はず別館」" へ向かう。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.5 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
豊川稲荷 総門;クリックすると大きな写真になります

2011年1月18日

益子・那須・日光東照宮 3/3 日光東照宮


 2010年11月16日 11時半ごろ、日光宇都宮道路の終点、清滝出口を出て、少し、日光市内へ戻ると日光山内の駐車場の表示がでていた。車を誘導している男性がいて、停める場所を指示しているが、どうやら、そこは近くの食堂の駐車場だったらしい。駐車料金500円だったか1000円だったか忘れてしまったが、それを受け取ると、その金額が書いてある割引券をくれ、その食堂で食事をしたら、この分割り引きますという。妙に納得してしまった。

15.輪王寺本坊
そこに車を停めて歩き始めた。大きな参道の向こうに東照宮の大鳥居が見える。右手は輪王寺だ。輪王寺の三仏堂は大きな覆いがかけられ、改装中であった。その左側に誰も訪れる人がいない輪王寺本坊があった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/100秒 15.1mm ISOオート )
輪王寺本坊;クリックすると大きな写真になります
16.色鮮やかなもみじ
鳥居の手前の左側に、深紅に染まったもみじがった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/40秒 4.9mm ISOオート )
色鮮やかなもみじ;クリックすると大きな写真になります
17.輪王寺大護摩堂
東照宮の境内に入る手前の右側、輪王寺三仏堂の裏手に日光山随一の祈願所とされる護法天堂があった。朱に塗られた建物と黄葉が美しかった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/125秒 4.9mm ISOオート )
輪王寺大護摩堂;クリックすると大きな写真になります
18.東照宮
ここからが東照宮になる。鳥居をくぐると広くなっていて、左側に五重塔が建っている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/80秒 7.6mm ISOオート )
東照宮;クリックすると大きな写真になります
19.三猿(上)と眠り猫(下)
五重塔を左に見て表門を入ると左側に神厩舎がある。その軒下に彫刻があり、その彫刻は左から右へ8ページの絵本「三猿の物語」になって、猿の一生を描きながら人の生き方を伝えている。その中のひとつが有名な「見ざる、聞かざる、言わざる」で、叡智の3つの秘密を示しているとされる。一方、名匠、左甚五郎の作と伝えられる国宝の「眠り猫」は、陽明門を上がって、坂下門へと続く回廊の長押の牡丹の花の下で眠って居る猫の小さな彫り物だ。奥社を護る「眠り猫」は、前足をしっかりと踏ん張っている事から、実は徳川家康を護るために寝ていると見せ掛け、いつでも飛びかかれる姿勢をしているともいわれているが、もう一つの教えとして(裏で雀が舞っていても)「猫も寝るほどの平和」を表しているという。

上:Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/100秒 18.6mm ISOオート )
下:Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/60秒 18.6mm ISOオート )
三猿(上)と眠り猫(下);クリックすると大きな写真になります
20.鼓楼と鐘楼
陽明門を背にして右側に鼓楼、左側に鐘楼がある。鐘楼と鼓楼は国指定重要文化財に指定されている。高さはともに12.6m。建物の規模や構造は基本的に同じだが、細部の飾りつけに違いがある。この写真は輪蔵(左)から鼓楼を眺めたところ。輪蔵の石燈籠の苔がきれいだった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 4.9mm ISOオート )
.鼓楼と鐘楼;クリックすると大きな写真になります
21.唐楓(トウカエデ)
陽明門に連なる回路の下のトウカエデが見事に紅葉していた。もっと赤く紅葉する葉もあるようだ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/1250秒 4.9mm ISOオート )
唐楓(トウカエデ);クリックすると大きな写真になります
22.陽明門の張
国宝に指定されている陽明門には、当時の技術の最高峰がつぎ込まれ彫刻の数は508体にのぼり、軒下には金と極彩色に彩られた麒麟、その下には白色の竜、さらに下が子供達の透かし彫りが施されている。1層目には獅子や子供達が彫り込まれ、1日中見てても飽きない事から"日暮門"の別称がある。柱は全部で12本あり胡粉が塗られ、グリ紋と称する渦巻状の地紋と鳥獣、草花が彫られている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/80秒 7.4mm ISOオート )
陽明門の張;クリックすると大きな写真になります
23.陽明門と神輿舎
陽明門の階段を上がったところの左側にある神輿舎は寛永12年(1635年)に建てられ、桁行3間、梁間3間、入母屋、銅瓦葺き正面には軒唐破風が設えられる建物で反対側にある神楽殿と対になっている。黒と金を基調とし高欄は朱色、組物、彫刻、欄間は極彩色で彩られ、内部には千人行列で渡御する家康(中央)、秀吉(左)、頼朝(右)を祭った神輿が安置されている。天井には狩野派が描いた天人舞楽が描かれていて神輿が無い時真下で手を叩くと鳴き竜現象が起こるそうだ。この神輿舎も国指定重要文化財に指定されているとのこと。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/250秒 6.1mm ISOオート )
陽明門と神輿舎;クリックすると大きな写真になります
24.参道のもみじ
参拝を終えて、駐車場に戻ろうと、再び参道を歩く。ここにも、深紅に染まったもみじがあった。さて、車を停めた駐車場の近くにあるその食堂に、さっきもらった割引券を持って入った。世界遺産日光としてはお粗末なレストランに思えた。中国からの団体ツアー客も入っているし、欧米人の個人観光客も入っている。トイレも清潔感はない。ちょっと、心配になった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.0mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/40秒 7.2mm ISOオート )
参道のもみじ;クリックすると大きな写真になります