検索結果: Studio YAMAKO

Studio YAMAKOで“D5300”タグの付いているブログ記事

2021年11月 5日

クロマダラソテツシジミ その12 9月27日 帷子川公園のヤマトシジミは?

散歩するにも良い天気だった。クロマダラソテツシジミの前に、毎年秋にヤマトシジミを見に行く帷子川公園へ行って見る。だが、ヤマトシジミの寒冷期型にはまだ少し早いようだ。丁度端境期のようで個体数も少ない。雄の翅表の黒い縁もまだ太い。
 気温も上がってきて、植え込みに咲くランタナの花にアゲハが吸蜜に来る。
 帷子川公園から、クロマダラソテツシジミのいる近所のセンニチコウの花が咲く公園に戻ってきた。この日は雄のきれいな個体に出会えた。

000_210927159x X700 ◎峰岡公園 クマソ D5300 TAMRON 90.jpg
白いセンニチコウの花に来たクロマダラソテツシジミ 雄 2021年9月27日 横浜市

001_210927021 X800 〇ヤマト 帷子川公園 D5300 TAMRON 90.jpg 1.ヤマトシジミ 雄
帷子川沿いに生えるカタバミに発生するヤマトシジミは、まだ、高温期型の雄が多かった。雌はあまりいない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
002_210927047 X800 ◎帷子川公園 ヤマト ヤマト タツナミソウ D5300 TAMRON 90.jpg 2.ヤマトシジミ 交尾
下にいる小さいほうが雌だ。白い花は白いオシロイバナのようだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
003_210927064 X800 ◎帷子川公園 アゲハ D5300 TAMRON 90.jpg 3.アゲハ 雄
帷子川河畔の道に植えられているハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)(別称アベリア)の花にアゲハが飛来し、しばらく飛ぼ回っていた。ハナゾノツクバネウツギは丈夫で刈り込みにも強いので、生垣や道路の分離帯に植えられることが多い。ホウジャクもきていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_210927089x X800 ◎帷子川公園 アゲハ ランタナ D5300 TAMRON 90.jpg 4.ランタナに来たアゲハ 雄
ランタナの花にもアゲハがいた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
005_210927097 X800 ◎峰岡公園 ウラナミ D5300 TAMRON 90.jpg 5.ウラナミシジミ 雌
センニチコウが咲く近くの公園の花壇に戻ってきた。さっそくクロマダラソテツシジミかと思ったら、ウラナミシジミの雌だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
006_210927114 X800 ◎峰岡公園 クマソ D5300 TAMRON 90.jpg 6.クロマダラソテツシジミ 雄 -1
クロマダラソテスシジミが花に来た。尾状突起もちぎれていないとてもきれいな個体だ。センニチコウの葉が変化したという多数の小苞からなる頭花の、小さな花にストローを入れて吸蜜している。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
007_210927122x X800 ◎峰岡公園 クマソ D5300 TAMRON 90.jpg 7.クロマダラソテツシジミ 雄 -2
この日は Nikon D5300 にTAMRON 90mm macro を付けてきた。近寄れるがピントの深度が浅くなる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
008_210927127 X800 ◎峰岡公園 クマソ D5300 TAMRON 90.jpg 8.クロマダラソテツシジミ 雄 -3
専らこの個体に被写体になってもらう。ちょっと日が陰って、ブルーが濃くなった。きれいだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
009_210927133 X800 ◎峰岡公園 クマソ D5300 TAMRON 90.jpg 9.クロマダラソテツシジミ 雄 -4
角度によって色が変わる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
010_210927145m X800 〇峰岡公園 ミナミアオカメムシ5齢幼虫 D5300 TAMRON 90.jpg 10.ミナミアオカメムシ幼虫
この辺りでクロマダラソテツシジミをフォローするようになってから、カメムシを見るようになり、興味を持った。ここ1~2週間の間にアオクサカメムシ幼虫、プチヒゲカメムシ成虫、キマダラカメムシ成虫を見たが、今日のこのカメムシは、ミナミアオカメムシの5齢幼虫のようだ。成虫は緑色一色になり、幼虫の装いの方が魅力的である。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 なし
011_210927148x X800 ◎峰岡公園 クマソ D5300 TAMRON 90.jpg 11.クロマダラソテツシジミ 雄 -5
これも同じ個体である。すでに20分ほど吸蜜している。白いセンニチコウの花も葉も生き生きとしている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
012_210927175x X800 ◎峰岡公園 クマソ D5300 TAMRON 90.jpg 12.クロマダラソテツシジミ 雄 -6
このとき11時10分過ぎ。この日に羽化したばかりのようなきれいな個体だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
013_210927206 X800 ◎高橋宅 D5300 TAMRON 90.jpg 13.クロマダラソテツシジミ 雄 -7
ソテツの鉢植えのあるお宅の前を通って自宅へと歩く。そのソテツの葉にクロマダラソテツシジミが1頭見えた。もちろんセンニチコウにいたのとは違う個体で、これは破損はないが鱗粉は擦れ落ちていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO360 ) 露出補正 なし


2020年6月25日

真夏日の舞岡公園 6月10日

明日は梅雨入りしそうで、天気が良いのは今日までとの予報を聞いて、撮り残したアカシジミやウラナミアカシジミを撮ろうと、朝から暑い舞岡公園へ出かけた。
 自分では丹念に探して歩いたが、前半はゼフィルスの姿は見られない。久しぶりにクリ林と呼ばれる小高い雑木林へ上がってみたが、ここは少し環境が変わっていた。
 古民家の裏でノアザミに来たキアゲハを撮りながら、11時少し前に、やっと大きな樹の下の日陰になっているところでアカシジミを見つけた。日陰に居るので、光量が少なく色が出にくい。カラー・バランスはオートで撮るが、後でソフトで多少調整している。
 次に移動した同じようなところで、ウラナミアカシジミがいた。アカシジミ、ウラナミアカシジミは目立つので、見つけやすい。この日は5頭のウラナミアカシジミに遭遇した。
 今シーズンの平地産ゼフィルスは不調だったが、八王子郊外でオオミドリシジミとミズイロオナガシジミ、新治でミドリシジミが撮れ。舞岡で撮ったウラゴマダラシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミと合わせて、あまり良い写真はないものの、6種がそろった。

001_200610038 RX10M4.jpg 1.サトキマダラヒカゲ
クリ林へ上がっていく途中でサトキマダラヒカゲが飛び出した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
002_200610050 X800 RX10M4.jpg 2.キアゲハ♂ -1
少し破損しているが、比較的きれいな個体だった。山吹色というような黄色が印象的だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 219mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
003_200610053 X800 RX10M4.jpg 3.キアゲハ -2
前の写真と同じ個体。咲き残ったノアザミの花で吸蜜、開翅

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
004_200610013c X800 D5300 TAMRON 90.jpg 4.アカシジミ -1
10時40分 気温は30℃近くまで上がっていると思う。日陰にある低い木の葉に止まっていたのを見つけた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 90mm ISO1800 ) 露出補正 なし
005_200610075c X800 RX10M4.jpg 5.アカシジミ -2
狐久保というところにいたが、ここでアカシジミを見るのは初めてだった。光量が少ないので良い色で撮れない。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
006_200610084c X800 RX10M4.jpg 6.アカシジミ -3
これも同じ個体だが、位置を換えて撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2000 ) 露出補正 -0.3段
007_200610090c X800 RX10M4.jpg 7.アカシジミ -4
広角端で撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
008_200610099tc X800 RX10M4.jpg 8.アカシジミ -5
位置は変えるが飛び立たずにじっとモデルになってくれた。ソックスを履いたような脚先が可愛い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
009_200610109 X800 RX10M4.jpg 9.ドクダミの花とサトキマダラヒカゲ
余談だが、wikipediaによれば、和名ドクダミの名称は、民間薬で毒下しの薬効が顕著であるので、毒を抑えることを意味する「毒を矯(た)める」から、「毒矯め(ドクダメ)」が転訛して「毒矯み(ドクダミ)」と呼ばれるようになったというのが通説だそうだ。ドクダミ自体に毒はない。昔から、ゲンノショウコ、センブリとともに日本の三大民間薬の一つに数えられ、薬効が多岐にわたるところから十薬とも呼ばれている。ドクダミは、内服薬として、胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿などに利用され、外用薬としても腫れ物、吹き出物、皮膚病などの排膿や毒下しに用いられるとあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
010_200610122 X800 RX10M4.jpg 10.ヒメアカタテハ -1
少なくなったと思っていたが、草むらにヒメアカタテハがいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 218mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
011_200610135 X800 RX10M4.jpg 11.ヒメアカタテハ -2
シロツメクサの花から花へと飛び回る。追いかけまわして、やっと開いたところを捉えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
012_200610142 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg 12.ウラナミアカシジミ -1
この日の目的のひとつであるウラナミアカシジミを見つけた。きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
013_200610150c X800 RX10M4.jpg 13.ウラナミアカシジミ -2
ズームを伸ばして撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 175mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
014_200610154 X800 RX10M4.jpg 14.ウラナミアカシジミ -3
同じところにもう1頭いた。お腹が大きいのでこれは♀だろうと思う。ウラナミアカシジミの食樹は、クヌギ、ミズナラ、コナラなどブナ科である。少し擦れている。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 175mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
015_200610165 X800 RX10M4.jpg 15.ウラナミアカシジミ -4
これは最初に見つけた個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
016_200610021 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 16.ウラナミアカシジミ -5
開いた後翅の間から翅表の鮮やかなオレンジ色が見える。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 なし
017_200610191 X800 RX10M4.jpg   17.ウラナミアカシジミ -6
葉の影に止まっている環境を入れて撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
018_200610210c X800 RX10M4.jpg 18.アカシジミ -6
別のアカシジミがいた。比較的きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
019_200610213 X800 RX10M4.jpg 19.アカシジミ -7
内臓ストロボを使って撮ってみた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
020_200610218 X800 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 20.ウラゴマダラシジミ -1
この日3種目のゼフィルスはウラゴマダラシジミだった。我ながらよく見つけられたと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO2000 ) 露出補正 -0.3段
021_200610223 X800 RX10M4.jpg 21.ウラゴマダラシジミ -2
一度飛び立ったが、またすぐ近くに止まった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
022_200610231 X800 RX10M4.jpg 22.ムラサキシジミ
駐車場へ戻る途中、ムラサキシジミが飛び立って、少し先のササの葉に止まった。とっさにシャッターを切ったが、ズームを伸ばして撮る余裕はなく逃げられてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
023_200610233t X800 RX10M4.jpg 23.イチモンジチョウ
いつものところにイチモンジチョウがいた。開翅して、水平にしか撮れないが、白い紋を通した光のところが明るく映っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段


2018年2月 1日

蝶 自選年間ベスト10 (​12) 2014年

これと言った写真を撮らないまま、今年もはや1か月が過ぎてしまった。地球温暖化と言われる昨今だが、最近では珍しく寒波が押し寄せ、気温が低い日が続いている。春以降のチョウのことが気になる。
 さて、2014年、この年は海外で撮った写真はなかったが、国内では、今まで行っていなかったところでの写真もある。春はツマキチョウ狙いで目黒自然教育園や小石川植物園へ、また、ギンイチモンジセセリとミヤマチャバネセセリを撮ろうと多摩川河川敷を歩いた。夏は赤城山へも行ってみた。
 信州は日帰りバスツアーで上高地へ行った。上高地滞在時間は3時間ちょっとだが、それなりに楽しめるお手軽さだ。

;クリックすると大きな写真になります。 1.スギタニルリシジミ 2014年4月9日 神奈川県相模原市
早春にこの地へ来るのは、もちろんギフチョウが主な目的なのだが、スギタニルリシジミもこの時期にしか現れない小さな蝶で見逃せない。向こう側に止まっているルリシジミに比べて色浅黒く、表のブルーも濃い。だが、なかなか翅表を見せて止まってくれない。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影(F7.1 1/800秒 90mm ISO400 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.トラフシジミ春型 2014年4月9日 神奈川県相模原市
梅の花でトラフシジミが吸蜜していた。2m以上離れたところにいる小さなシジミチョウは90mmマクロでは撮れない。COOLPIXP90の後継として昨年9月に購入したFUJIFILM FINEPIX HS50 で撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(f5.6 1/​500​秒 1​24​mm ISO​1​00 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.ツマキチョウ 2014年4月15日 小石川植物園
舞岡公園では春の花が少なく、なかなかツマキチョウの良い写真が撮れない。昨秋、初めて行ってみて蝶が多かった文京区の小石川植物園へ行ってみた。ナノハナにツマキチョウが舞っていた。 ​

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影(F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;
4.ギンイチモンジセセリ 2014年4月26日 東京都日野市
春になると蝶愛好者のブログの写真に多摩川上流で撮られたギンイチモンジセセリの写真が登場する。生息しているのはこの辺だろうと見当を付けて、歩いてみた。初めて見るギンイチモンジセセリを撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(f5.6 1/​800​秒 5mm ISO​1​00 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.コチャバネセリ 2014年5月17日 横浜市舞岡公園
コチャバネセセリは、良くハルジオンの花で吸蜜している。こんな時は近寄って撮ることができるほどだが、その飛翔は敏捷だ。この時期を逃すと擦れてしまって、きれいな個体は撮れない。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影(F5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.飛び立つサカハチチョウ 2014年5月19日 東京都下裏高尾
偶然にこんな写真が撮れた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影(F5.6 1/1000秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.半分翅を開いたウラゴマダラシジミ 2014年6月10日 横浜市舞岡公園 
この年はウラゴマダラシジミが多く見られた。この蝶もなかなか翅を開いて見せてくれないが、じっと待っていたら半分開いてくれた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影(F5.6 1/250秒 90mm ISO500 )露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 8.ムラサキシジミ 2014年5月17日 横浜市舞岡公園
ムラサキシジミが住み着いているところがある。アラカシだろうか?食草であるに違いない。擦れていない、とてもきれいな♀だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影 (F8.0 1/250秒 90mm ISO500) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 9.ミヤマカラスアゲハ 2014年8月1日 長野県上高地
梓川が流れる散策路を歩いていると、ホテルの玄関の脇に植えられているシナノナデシコの花にミヤマカラスアゲハが来ていた。6月に入手したD5300に18-140mmのズームレンズで撮った。最短撮影距離はズーム全域で45cmだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影 (f6.3 1/320秒 140mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.コヒョウモン 2014年8月1日 長野県上高地
上高地には多くのコヒョウモンが飛んでいて、クガイソウの花にも集まっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影 (f6.3 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
180131_011.jpg 補1.ハチスの花とクロアゲハ 2014年8月15日 横浜市舞岡公園 
ハチスの花に一瞬、クロアゲハが立ち寄った。上手く撮れたのだが、フラットな写真になってしまった。たまたま、Amazonの広告を見て、「写真の学校 デジタル写真の色を極める!」を購入したばかりだった。そこでは、画像ソフトはAdobe Photoshop シリーズを使用して説明されているが、Nikon Capture NX2でレタッチを試みる。JPEGで撮っているのでレタッチには適さないのかもしれないが、なんとか見られるようになった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/320秒 140mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補2.散歩道に休むヒカゲチョウ 2014年9月29日 横浜市舞岡公園 
自転車に引いて散歩されていた人が、立ち止まって撮り終わるのを待っていてくださった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/​900​秒 4​mm ISO​400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補3.翅を開くムラサキツバメ♂ 2014年11月19日 高知県桂浜
晩秋に3泊4日で四国一周駆け足旅行をした。桂浜に寄った日はとても良い天気だった。陽当たりの良いマテバシイ?の植え込みで、ムラサキツバメとムラサキシジミが飛び回っていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影( f​5.6​ 1/​640​秒 140mm ISO200 ) 露出補正 な
;クリックすると大きな写真になります。 補4.ヒョウモンチョウ 2014年7月24日 群馬県赤城山 白樺牧場付近
コヒョウモンなのか、ヒョウモンチョウなのかと思いつつ撮ったが、どうやらヒョウモンチョウのようだ。​

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/​160秒 74mm ISO​160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補5.ミヤマチャバネセセリ  2014年4月26日 東京都日府中市
この蝶に会うのもこの日が初めてだった。生息地は限られるようだ。クリッとした眼がかわいらしい。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200) 露出補正 なし


2017年10月18日

日川渓谷沿いに上日川峠(大菩薩登山口)へ 9月5日

ヨーロッパ旅行から帰ってきたあと、8月の後半は天候が悪く、晴れる日がほとんどなかった。気温も平年より低い。そんなわけで今年の夏は7月の19日~21日に鹿沢方面(奥草津チャツミゴケ公園、鹿沢園地、池の平湿原)へドライブ旅行をしたとき以外、ほとんどチョウの写真を撮っていなかった。
  昨年は全くの不作で撮れなかったキベリタテハやクジャクチョウなどの高原のタテハも撮りたくて、チャンスを待っていたが、天候は好転しないままだ。やっと晴れ間を捉えて、9月5日に、山梨県は日川渓谷へ出かけた。大菩薩周辺はキベリタテハが多いことでも知られている。
 ここへは7月のはじめ、オオムラサキセンターへ行った帰りに寄ってみたが、フタスジチョウ、クジャクチョウ、クモガタヒョウモンなどと出会っている。
  中央高速を勝沼インターで下りて、国道20号(甲州街道)を笹子トンネルの方に戻り、景徳院入り口というところから県道218号線(県道大菩薩初鹿野線)に入る。前回立ち寄った「日川渓谷レジャーセンター」や「ペンションすずらん」には車を停めず、上日川峠まで走り、その駐車場に車を停めた。初めてのところなので、チョウの多いポイントもわからないまま、周辺を歩いて見たがチョウはいない。
  登ってきた道を寄り道をしながら下ることにした。途中、マルバダケブキの花に擦れてしまっているミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモンがいるくらいで、クジャクチョウなどタテハは見られない。ダム湖である大菩薩湖を見て、「ペンションすずらん」の駐車場に車を停めた。「ペンションすずらん」には昆虫館も併設されていて、昆虫採集や、写真を撮りに来る人も多いようだ。カフェ・食事処があったので入って見る。ペンションの奥さんらしき方が、カメラをぶら下げた私を見て「チョウですか?」と声を掛けてくれた。そして、「今年はキベリがほとんどいません」と話してくれた。
 この日の成果はゼロに等しいが、引き上げることにする。国道20号にある道の駅に寄って、「藤稔(フジミノリ)」という巨峰を買って帰ったが、これがとても甘くて旨かった。

1.上日川峠
渓谷沿いの道を40分ほど登って上日川峠の駐車場に着いた。さらに進むと国道411号にぶつかり、右へ行けば柳沢峠、左に下ると塩山に出る。ここの標高は約1,600mだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​5.6​​​ 1/​500​秒 56mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
2.上日川峠 ロッジ長兵衛​​
上日川峠には十分な駐車場もあり、大菩薩峠への登山ベースとして利用客が多いという「ロッジ長兵衛」があった。しかし、この日はひっそりとして、人影がなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​10​​​ 1/​400​秒 18mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
3.上日川峠バス停​​​​
甲斐大和駅からこの上日川峠を終点としたバスが走っている。しかし、原則、土、日、祝日に5便の運行である。平日は限られた日にしか運行されないが10月、11月の紅葉の季節には運行日は多く、日に3便ある。この日は火曜日であり、バスは走っていなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​9 1/​320​秒 46mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
4.大菩薩湖​​​​​​
上日川峠を後にして、登ってきた道を下り始める。黄色い花が咲く開けた傾斜地があった。そこからは大菩薩湖が見下ろせた。大菩薩湖は東京電力上日川ダムのダム湖だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​7.1 1/​800​秒 102mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
5.ミドリヒョウモン♀
黄色いマルバダケブキの花が咲く傾斜地にヒョウモンたちがいた。これはミドリヒョウモンの♀だが、だいぶ擦れてしまっている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​6.3 1/​1250​秒 ​300​​​​​​​​​​mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
6.ミドリヒョウモン♀ 飛翔
花から飛び立っところを捉えることが出来た。トリミングしている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​10 1/​400​秒 ​18​​​​​​​​​​mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
7.上日川ダム展望台
大菩薩湖北岸展望所という案内札があったので、何かチョウはいないかと思って入って見た。しかし、チョウの影はない。殺風景な大菩薩湖が見られるだけだ。向こう側にダム提が見え、そこから日川渓谷へと流れていく。 ​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​11 1/​500​秒 ​44​​​​​​​​​​mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
8.アサギマダラ
道路の土砂崩れの防止のために施された​​コンクリートの壁にアサギマダラが止まっていた。じっとして動かない。良く見るとストローを伸ばして吸水している。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​5.6 1/​250​秒 ​116mm ISO​2​​20​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
9.「ペンションすずらん」​​
7月8日には、「ペンションすずらん」の駐車場に車を停めさせてもらい、その周辺で、新鮮なフタスジチョウ、そしてクジャクチョウ、クモガタヒョウモンなどの写真を撮った。今回もここに寄り、ペンションのカフェに入った。ペンションの奥さんが「チョウですか?」と声を掛けてくれ、「今年はキベリがいないんですよ」と話してくれた。実際キベリどころかタテハの類は全く見かけないのだ。チョウ好きの人たちが多く訪れていて、雑記帳にいろいろと書かれていた。岡山からなど随分遠くからキベリ狙いで来ている人がいるのだ。ここで食べた"お薦め"の桃のシャーベットは逸品だった。​​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​4 1/​250​秒 ​28mm ISO​3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
10.コムラサキ -1
カフェを出て、車に戻ろうとすると、力なくふわーと飛んでいるチョウがいて、3mくらいの高さのカエデの木に翅を休めた。飛んでいるときは何だかわからなかった。ゴマダラチョウかと思った。止まったところを確認してみると、どうやらコムラサキのようだ。コムラサキのあの元気な、活発な飛翔はない。​​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6.3 1/​640​秒 ​300mm ISO​200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
11.コムラサキ -2
車に戻って、P610を持ってきて撮った。どうやら♀のようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f6.5 1/160秒 258mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.景徳院 山門
まだ時間は早いが、雲が広がり、気温も上がらず、チョウは期待できない。国道20号線へ出る手前にある景徳院へ寄ってみることにする。県道大菩薩初鹿野線の上手の方から境内に入ったので、最初にこの山門を見ることとになった。この山門は天保6年(1835年)に建てられたもので、三間一戸、入母屋、銅板葺、楼門形式で下層部には仁王像、上層部には十六羅漢像が安置され、「景徳院」の扁額が掲げられている。景徳院山門は江戸時代後期の楼門建築の遺構として貴重な事から平成7年(1995年)に山梨県指定文化財に指定されている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​3.8 1/​250​秒 ​36mm ISO​250​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
13.仁王像 「吽」形
山門の下層部にある仁王像。これは山門に向かって左側に安置されている「吽」形の像だ。この仁王像も天保6年に造られたものなのだろうか?

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​3.5 1/​125​秒 ​18mm ISO​3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.仁王像 「阿」形
こちらは向かって右側にある「阿」形の仁王像。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​3.5 1/​160​秒 ​18mm ISO​3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.武田勝頼、勝頼公夫人(北条夫人)、世子信勝の墓​​
ここは武田勝頼最後の地である。景徳院境内の甲将殿という建物奥に勝頼父子の墓があった。中央に甲斐武田家第20代当主 勝頼の 宝筺印塔 、向かって右手に北条夫人の五輪搭、左手に世子信勝の五輪塔の三基が長方形の基壇に据えられている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​5 1/​250​秒 ​18mm ISO​200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
16.武田信勝 生害石​​​​
前後してしまったが、天正10年、ついに織田・武田連合軍の甲斐侵略を許した武田勝頼の軍は同年3月、自ら三日居城を焼き、郡内の岩殿上に向かったが 小山田信茂 の叛にあい、この近くの天目山に入ろうとしてならず、力尽き、天正10年3月31日、主従はここ田野で最期をとげたのだった。武田父子が自害をした生害石があった。これは世子、武田信勝の生害石。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​3.5 1/​250​秒 ​18mm ISO​640​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
17.景徳院 鐘楼​​​​​​
景徳院の建物は、山門を残しすべて火災のため、焼失していたが、20数年前に相前後して再建され、この鐘楼もそれ以降のものだそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​5 1/​250​秒 ​24mm ISO​200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
18.景徳院 本堂​​​​​​​​
本堂が最後になってしまったが、天正16年(1588年)、甲斐国の領主になっていた徳川家康が勝頼ら将士の菩提を弔うため田野寺を建立した。それが景徳院である。本堂は弘化2年と明治27年と再度に渡る大火のため、往時の絢爛高閣な伽藍は山門を残しすべて灰になってしまったそうだ。その後、再建が企てられたものの、その成果を見なかったが、20数年前に相前後して再建されたという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​7.1 1/​250​秒 18mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。


2017年4月30日

ギフチョウの里 4月4日

例年なら、4月の第一週はギフチョウが舞う適期なのだが、今年は桜の開花も遅いようなので、ギフチョウの発生も遅れているのだろうかと思ってしまう。ネットでも情報が少ないが、4月3日、4日と天候は良く気温も上がってきそうなので、4月4日にいつものところへ出かけることにした。
 新しい道路ができたので、1時間半くらいで行ける。ギフチョウが飛び始めるのは11時ごろからだと思い、遅く出発しようと思ったが、駐車場がいっぱいになるのが心配で、8時に出発した。
 歩き始めると越冬したテングチョウが飛び、ミヤマセセリやスギタニルリシジミも現れる。500mくらいの所を行ったり来たりしてギフチョウの出現を待つが、現れてくれない。例年通り、何人もの方が来ておられたが、その中の1人がギフチョウが飛んでいくのを確認されていた。発生しているようだ。
  12時を過ぎて気温も上がってきた。やや奥の方にある梅の花で、5、6人の愛好者がカメラを構えておられた。トラフシジミがいるという。しかし、遠くて肉眼ではなかなか見つけられない。この日携行したカメラはSIGMAの18-300mmを付けたD5300とCOOLPIX P610だ。やっと、見つけた。そのとき、トラフシジミを撮っていた方の友人が、100mほど離れたところの梅の花にギフチョウが来ていると知らせに来られた。私も、トラフシジミはさておいて、ギフチョウがいるという所へ駆けつけた。まだ、梅の花にいるらしいが、なかなか見つけられない。と、そのギフチョウが飛び立った。吸蜜に飽きたのか、梅の花には戻らず、少し離れた小さな木に止まったようだ。回り込んでそのあたりへ行ってみる。しばらく探してやっと開翅して止まっているギフチョウを見つけた。この日のギフチョウは後にも先にもこの1頭だけだった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.テングチョウ
駐車場に車を止めて歩き始める。沢沿いの道を右へ。さっそくテングチョウが飛び出す。気温も上がってきて、飛び出す個体数も多い。何年か前までは春一番に飛ぶ越冬したタテハチョウはキタテハだったが、最近はテングチョウが多くなった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.3 1/1250秒 4mm ISO100​ ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 2.ミヤマセセリ♂
この蝶も年に一度、春に生まれてくる蝶だ。良い写真の撮りにくい蝶である。この日は離れて撮らなくてはならないことが多いと思い、90mm マクロではなく、SIGMAの18-300mmを付けてきた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​1000​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.梅に来たテングチョウ​​
まだ咲き残っている梅の花にもテングチョウは多く飛来する。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​800​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.ミヤマセセリ♀
タチツボスミレにミヤマセセリの♀が止まった。新鮮だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​500​秒 280mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.保護色のテングチョウ​​
春の里山は落葉が多い。その落葉はわれわれの目からテングチョウを紛らわす。テングチョウは多く飛んでいるが、破損の少ない個体を選んで撮る。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​800​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.スギタニルリシジミ -1
ルリシジミによく似たシジミチョウだ。ルリシジミに比べて裏面は暗灰色になり、翅表は暗青色に輝く。静止中、翅表はめったに見せてくれず、飛び立った時に観察する以外にない。飛翔中の写真を撮るのは私には難しい。この蝶も春だけに現れる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​500​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.スギタニルリシジミ -2​​
オオイヌノフグリの小さな花で吸蜜するスギタニルリシジミ。この蝶も良い写真が撮れない。たまに梅の花に来るが、撮るチャンスがない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​800​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.キタテハ
テングチョウに比べてはるかに少ないキタテハが敏捷に飛んでは止まる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f6.3 1/640秒 236mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 9.スギタニルリシジミ -3
再びオオイヌノフグリで吸蜜するスギタニルリシジミに遭遇した。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​800​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.スギタニルリシジミ -4​​
毎年春にここへきて、スギタニルリシジミの写真を撮っているがなかなか良い写真が撮れない。今年もダメだった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​1000​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 11.ミヤマセセリ♀ 開翅​​​​
開翅したミヤマセセリの♀がいた。にじり寄ってシャッターを切る。♂にはない前翅の白い帯が特徴だ。この蝶は♀の方が愛好者が多い。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​1000​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 12.ギフチョウ -1​​​​
梅の花に来ていたトラフシジミを撮る方々の仲間に入れていただいた。首が痛くなるほど梅の花を見上げて、どこにいるのか探したが発見できない。やっと見つけ出したが梅の花や枝の陰になってしまう。その時、一人のかたが走って来られ、そのトラフシジミを撮っていた友人に、「ギフが下の梅に来てますよ!」と告げに来た。数人の人がそちらへ動く。私もトラフシジミを残して移動した。現場に着いたときには、まだ梅の花にいたようだが、探し出せないうちに飛び出して前の沢の向こう側に行ってしまった。ギフチョウを撮るにはこのチャンスしかないと思い、迂回して小さな橋を渡って沢の向こう側に回り、小さな木に止まっていたのを見つけ出した。他の方々は梅の花で吸蜜したこの蝶をたくさん撮影されていたようで、沢を渡っては来なかった。モデルを独占することができて、連写した。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​800​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 13.ギフチョウ -2
同じ個体である。ほとんど擦れていないきれいな個体だった。この日私が見たギフチョウはこの個体のみであった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​800​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
170430_014.jpg 14.トラフシジミ 半開翅​​
ギフチョウを撮り終えて、もう一度トラフシジミがいた梅の花に戻った。トラフシジミの春型は「春トラフ」と呼ばれてきれいだ。やっとファインダーにとらえて連写する。少し翅を開いてくれて表を見せてくれた。少しトリミングをしている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​800​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 15.トラフシジミ -1
P610の望遠端を活用。目が隠れてしまったが、ファインダーではそれを確認できなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f6.3 1/400秒 258mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 16.トラフシジミ -2
D5300で撮る。P610に比べると、ファインダーははるかにこちらの方が見やすい。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​800​秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 17.トラフシジミ jump-up​​
飛び上がったときに開翅した裏面を見せてくれた。ピントは少し外れている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影 (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​640秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 18.トラフシジミ 開翅​​
​​ トラフシジミもめったに開翅して翅表見せてくれない。偶然だがこんな写真が撮れた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影 (​ ​f​6​​​​​.3​​​ 1/​640秒 300mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし

​​
​​

2014年9月21日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (1)足利学校 9/11


 年に一、二度、一緒に旅行をしている友人ご夫妻と奥日光湯元温泉に行った。第1日目は、足利学校、鑁阿寺(ばんなじ)など、足利を観光する。そのまま、渡良瀬渓谷を日光へ出て、いろは坂から中禅寺湖へ上がり、奥日光湯元に一泊するドライブ旅行だ。宿泊は休暇村日光湯元。

 2日目は、赤沼から低公害バスに乗り、千手ヶ浜、小田代ヶ原を巡る。
 気がかりは天候だったが、天気予報の通り、1日目の9月11日は不安定な天気で、足利では短時間ではあったが、強い雨に襲われた。しかし、2日目は快晴。とてもさわやかな日になったのだ。

 夏に比べるとこの時期は観光客は少なく、ゆっくりと楽しむことができた。
  しかし、この旅行で、ひとつ失敗をしてしまっていた。今回はほとんどをD5300で撮ったが、絞り優先オートで、いつもの通りf6.3に設定していたのだが、足利で雨に降られたりして、カメラを拭きながらの撮影となった時に無意識にコマンドダイアルに触れてしまい、f6.3からf7.1へ、さらにf10、f11と動かしてしまっていた。2日目もf11になったままなのに気がつかず、最後はf14で撮っていた。まったくの初歩的で、不注意なミスだ。 撮影では、インフォ画面を確認せずにファインダーを覗いてしまっている。ファインダー内にもf値は表示されるのだが、構図を作るのに夢中になり、見ていない。気を付けなくてはいけない。風景の写真では多少絞り込まれても、ISO感度が上がることがあるのを除けば、それほど問題は感じなかったが、蝶の撮影は、たとえばf14で撮るとボケがきれいにならない。反面、被写界深度が深くなって、蝶全体がシャープに撮れるということもあった。

 足利ではまず、一番の目的であった日本最古の学校、国指定史跡である足利学校へ行った。足利学校の創建については、奈良時代、平安時代などの説があるが、歴史が明らかになるのは、室町時代の上杉憲実が現在国宝に指定されている書籍を寄進し、庠主(しょうしゅ)(学長)制度を設けるなどして学校を再興したころからだそうだ。天文18年(1549年)にはフランシスコ・ザビエルにより、日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学と世界に紹介され、「学徒三千」と言われるほどになったとパンフレットに書かれている。
方丈で小学生だろうか、子供たちが論語の素読をしていたのが印象に残った。

1.入徳門
足利学校へはこの入徳門から入る。門をくぐると右手に受付がある。入場券には「日本最古の学校 足利学校入学証」と書かれていた。入学金@420円を納め中に入る。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO1000 ) 露出補正 なし
入徳門;クリックすると大きな写真になります。
2.學校門
入徳門からまっすぐに學校門が見える。「學校」と掲額された足利学校の象徴的な史跡だ。寛文8年(1668年)の創建だそうだ。足利学校のシンボルとして今に継承されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 66mm ISO640 ) 露出補正 なし
學校門;クリックすると大きな写真になります。
3.孔子像
學校門に向かって歩いていくと左側に孔子の像があった。この孔子の像はどこかで見たことがあると思った。思い出した。2011年1月に、湯島天神から御茶ノ水のニコライ堂へ歩いたが、そのときに寄った湯島聖堂で見たのだった。湯島聖堂にも入徳門がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 27mm ISO500 ) 露出補正 なし
孔子像;クリックすると大きな写真になります。
4.正一位霊験稲荷社
孔子像の先、左側に稲荷社があった。正一位霊験稲荷社といい、縁起が書かれた説明札には、「足利学校第七世庠主 玉崗瑞與(ぎょこうずいよ)(九華)が書いた天文23年(1554年)9月の棟札に、足利学校の鎮守である稲荷大明神が、年代が古く神体・社殿ともに破損しているので、あらたに神体を造立し、社殿を造営し、八幡大菩薩を合せ祀ったとあるから、稲荷社の創建は天文23年(1554年)よりかなり時代がさかのぼると思われる。(中略)社殿は天文23年(1554年)創建当時のものと思われるが、明和9年(1772年)あらたに梅や竜などの彫刻を社殿にとりつけた。(攻略)・・・」と記されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO800 ) 露出補正 なし
正一位霊験稲荷社;クリックすると大きな写真になります。
5.學校門
學校門は寛文8年(1668年)の創建だそうだ。足利学校のシンボルとして江戸、明治、大正、昭和そして平成へと継承されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO1000 ) 露出補正 なし
學校門;クリックすると大きな写真になります。
6.杏壇門
學校門を抜けると正面に杏壇門が見え、その奥に孔子廟が見える。杏壇門は學校門と同じく寛文8年(1668年)の創建。明治25年(1892年)に、街の大火の飛び火により、屋根門扉が焼け、堂30年代に再建したものだそうだ。杏壇とは孔子が弟子たちを教えたところに、杏の木が植えられていたことに由来するのだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO560 ) 露出補正 なし
杏壇門;クリックすると大きな写真になります。
7.杏壇門の扉
杏壇門の左右の扉には彫刻が施されていた。どのような意味があるのかはわからない。湯島聖堂にも杏壇門があった。その扉にはどんな彫刻がなされていたかは覚えていない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
杏壇門の扉;クリックすると大きな写真になります。
8.孔子廟
寛文8年(1668年)、徳川幕府4代将軍家綱の時に造営されたもので、中国明時代の聖廟を模したものと伝えれている。孔子廟(聖廟)は大成殿という。湯島聖堂の大成殿は元禄時代、5代将軍徳川綱吉によって建てられた孔子廟である。孔子の座像がある中は暗く、絞りはf7.1に動いてしまっていたが、それはともかくとして、ISOは6400、1/60秒のシャッタースピードになっていた。D5300のISO6400はこんな時に助けられる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/60秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
孔子廟;クリックすると大きな写真になります。
9.方丈で勉強する子供たち
孔子廟から一旦杏壇門を外に出て、左手に行くと、方丈があるが、子供たちの論語の素読の声が聞こえてきた。方丈とは学生の講義や学習、学校行事や接客のための座敷として使用されたところだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 62mm ISO1250 ) 露出補正 なし
方丈で勉強する子供たち;クリックすると大きな写真になります。
10. 庫裡
方丈に続いて庫裡がある。ここはいわば学校の台所で、食事など日常生活が行われたところだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 18mm ISO450 ) 露出補正 なし
 庫裡;クリックすると大きな写真になります。
11.宥座の器
庫裡の前に「宥座の器」というのがあった。宥座(ゆうざ)とは、常に身近に置いて戒めとするという意味で、孔子の説いた「中庸」ということを教えるものだそうだ。壺状の器に水が入っておらず空の時は傾き、ちょうど良いときはまっすぐに立ち、水をいっぱいに入れるとひっくり返ってこぼれてしまう。孔子は、「いっぱいに満ちて覆らないものは無い。」と慢心や無理を戒めた。これは館林市在住で、鍛金の伝統技法の伝承に努め、平成11年に国の「現代の名工」に選ばれている針生清司さんから平成24年4月21日に寄贈されたそうだ。最近のものである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 23mm ISO1250 ) 露出補正 なし
宥座の器;クリックすると大きな写真になります。
12.論語の素読
先ほどの子供たちである。方丈と庫裡から書院へ渡る廊下から撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 27mm ISO5000 ) 露出補正 なし
論語の素読;クリックすると大きな写真になります。
13.方丈の縁から眺める北庭園
方丈の後ろ側にある縁から、北庭園を眺めることができる。方丈、書院から鑑賞するように作られている。形式は方丈の表にあった南庭園と同じく築山泉水庭だ。向こうに見えるのは孔子廟だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 24mm ISO1600 ) 露出補正 なし
方丈の縁から眺める北庭園;クリックすると大きな写真になります。
14.書院
庠主の書斎である。庠主の接客や学生の個人教授が行われたところという。座敷飾り(床、棚、付書院)の付く上の間(向こう側)と次の間(手前)からなる座敷、縁側、雪隠で構成されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/60秒 22mm ISO6400 ) 露出補正 なし
書院;クリックすると大きな写真になります。
15.庫裡にあったかまど
大きな釜だ。これで学生たちの飯を炊いたのだろう。庫裡から外に出ようとするとポツンポツンと雨が降ってきた。書院の案内をしてくれた女性がビニール傘を全員分貸してくださった。後で駐車場で返せばよいという。ありがたい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/100秒 32mm ISO6400 ) 露出補正 なし
庫裡にあったかまど;クリックすると大きな写真になります。
16.旧遺蹟図書館
書院を見学したあと、衆寮、木小屋、土蔵などを見て、孔子廟の裏を通って進むと、歴代庠主の墓が並んでいた。明治2年に足利学校が藩校になるまで、430年間にわたり、23代の庠主がいた。庠主の墓は全部で17基あり、そのうち8基には文字が刻まれていて、誰の墓かわかるが、残りの9基は不明とのこと。そこから學校門へ戻る途中にこの旧遺蹟図書館があった。足利学校が廃校になった以降、明治36年(1903年)に遺蹟図書館が開設され、書物を継承し現在に引き継がれている。この建物は大正4年(1915年)に建てられたもので、市重要文化財に指定されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
旧遺蹟図書館
17.學校門を退出
學校門を出て、振り返ると杏壇門、そして孔子廟が見える。眺めが良かった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 30mm ISO2200 ) 露出補正 なし
學校門を退出;クリックすると大きな写真になります。
18.學校門の眺め
學校門を構図を変えて撮った。足利学校のシンボルである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 35mm ISO1100 ) 露出補正 なし
學校門の眺め;クリックすると大きな写真になります。


2014年7月17日

D5300 試し撮り 舞岡公園 7月1日


 梅雨とは言いながら晴れ間が出ていて、日が差している。D5300のテストもしたいので舞岡公園へ出掛けた。

  あれほど多くの愛好家が来ていたミドリシジミのポイントは、人がいない。ミドリシジミもいなかったが、帰りがけに一人の学生さんらしい人がいて、「ミドリシジミがここにいますよ」と声をかけてくれた。後翅が破損していたが、飛んだところを見ると♂だった。開翅はしてくれない。

 D5300はNIKKOR18-140mmを付けて、VR(手振れ軽減機能)をONにして撮った。140mmで蝶に寄って撮ったが、解像度も良いように思う。マルチ・パターン測光で撮ったが、すこしアンダー気味に撮れる傾向は変わらず、白い蝶も露出補正なしでOKだった。

  D5300+NIKKOR18-140mmmは悪い買い物ではなかったと思う。
  HS50も携行したが、これはこれで役に立つ。
  舞岡公園の平地産ゼフィルスのシーズンも終わった。ことしはオオミドリシジミ、ミズイロオナガシジミが撮れなかった。

.
ネムノキ -1;クリックすると大きな写真になります。 1.ネムノキ -1
この時期、舞岡公園はネムノキが咲いている。まずHS50で撮る。焦点距離は55mmで、背景はそれなりのボケ方だ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/450秒 55.0mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
ネムノキ -2;クリックすると大きな写真になります。 2.ネムノキ -2
今度はD5300+18-140mmで撮る。焦点距離は80mm。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 80.0mm ISO280 ) 露出補正 なし
ウラナミアカシジミ -1;クリックすると大きな写真になります。 3.ウラナミアカシジミ -1
谷戸を歩いていると思いがけないところでウラナミアカシジミが飛び出した。飛び方は緩やかで、すぐ近くに止まったので、まず、HS50の広角側で撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/800秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
ウラナミアカシジミ -2;クリックすると大きな写真になります。 4.ウラナミアカシジミ -2
今度はD5300で、140mmで撮った。破損はほとんどないが、さすがに擦れている。露出も補正なしで問題ない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 140.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
ウラナミアカシジミ -3;クリックすると大きな写真になります。 5.ウラナミアカシジミ -3
少し飛んで、また違ったところに止まった。もちろんマクロレンズではないが、このあたりまでは寄れる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 140.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
ウラナミアカシジミ -4;クリックすると大きな写真になります。 6.ウラナミアカシジミ -4
今度は少し広角側にズームして撮った。ネムノキの葉に止まっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/3200秒 32.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
ハンゲショウ;クリックすると大きな写真になります。 7.ハンゲショウ
古民家の裏にハンゲショウがまとまって植えられている。漢字では半夏生、あるいは半化粧とも書く。名前の由来は、半夏生(太陽の黄経が100°になる日であるグレゴリオ暦で毎年7月2日頃)の頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説があるそうだが、後者の方がわかりやすい。花のすぐ下に位置する葉の表面が白く変化し花弁の役目を果たすのが本種の特徴であるとのこと。(Wikipedia を参照)

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/420秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
キマダラセセリ -1;クリックすると大きな写真になります。 8.キマダラセセリ -1
今年はキマダラセセリに会う機会も少ない。リョウブの花にトラフシジミを探しに行くと、この花で吸蜜しているキマダラセセリに必ず会えたが、今年はトラフシジミにもキマダラセセリにも会えない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/160秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
キマダラセセリ -2;クリックすると大きな写真になります。 9.キマダラセセリ -2
向きを変えた同じ個体。今度はD5300で撮る。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140.0mm ISO360 ) 露出補正 なし
モンシロチョウ -1;クリックすると大きな写真になります。 10.モンシロチョウ -1
谷戸ではモンシロチョウが多かった。ハルジオンに止まって吸蜜する姿はそんなに捨てたものではない。露出補正なしで白トビはない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 105.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
モンシロチョウ -2;クリックすると大きな写真になります。 11.モンシロチョウ -2
このハルシオンには、入れ代わり立ち代わりモンシロチョウがやってくる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
田植え;クリックすると大きな写真になります。 12.田植え
谷戸の水田は、田植えのシーズンだ。男性が操作している小型の田植機はクボタのジョイウォークという歩行型の田植機のようだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/240秒 35.2mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
モンシロチョウ集団吸水;クリックすると大きな写真になります。 13.モンシロチョウ集団吸水
谷戸の水田のふちに消し炭のようなものが捨てられていて、水に浸されている。そこに複数のモンシロチョウが下りて、吸水をしている。吸水というよりは、墨の成分を吸っているようだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/350秒 55.0mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
翅に蚊が止まっているモンシロチョウ;クリックすると大きな写真になります。 14.翅に蚊が止まっているモンシロチョウ
パソコンに写真ファイルを取り込んでいるとき、上の写真で左から2匹目にいるモンシロチョウの後翅中室(根元のあたり)に「何か」がついているに気が付いた。下の写真は、上の写真をトリミングして拡大したのだが、どうやら「蚊」のようである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/400秒 140.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
水田で吸水するアゲハ -1;クリックすると大きな写真になります。 15.水田で吸水するアゲハ -1
モンシロチョウに遠慮しているのか、少し離れたところでアゲハの♂も吸水していた。何とか水田を広く背景に入れて撮ろうとしたが、これ以上カメラを下げられないし、蝶に近寄れないので広角でとれない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/210秒 49.1mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
水田で吸水するアゲハ -2;クリックすると大きな写真になります。 16.水田で吸水するアゲハ -2
モンシロチョウと同じように、消し炭のようなものに、口吻を伸ばしている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/400秒 140.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミドリシジミ♂;クリックすると大きな写真になります。 17.ミドリシジミ♂
そろそろ引き上げようと思い、最後にミドリシジミのポイントに寄ったら、学生さんのような方がいて、「ミドリシジミがいますよ」と声をかけてくれた。擦れてはいたが後翅が若干、破損している以外はきれいだった。開翅させてみたいと思い、「飛ばしていいですか」と了解を得て、梢を揺すってみた。緑色の金属光沢が光る♂だった。止まった状態で開翅してはくれない。バリアングル・モニターでライブ・ビューで撮った。D5300でのライブ・ビュー撮影でのAFは、速くはないが問題ない。モニターのAFフレームも動かせる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 50.0mm ISO250 ) 露出補正 なし
シジュウカラ幼鳥;クリックすると大きな写真になります。 18.シジュウカラ幼鳥
幼鳥と思われるシジュウカラが地面に下りている。手前のは、翅を拡げてお腹を地面につけるようにしている。そんな習性があるのだろうか。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/680秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
ムラサキシジミ 産卵?;クリックすると大きな写真になります。 19.ムラサキシジミ 産卵?
この時期、いつもムラサキシジミを見かけるところがある。食草であるアラカシだろうと思うが、その葉に腹端を曲げてつけるようにし、産卵する様子が見られた。だが、実際には産卵はしていなかったようだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140.0mm ISO1600 ) 露出補正 なし
ムラサキシジミ♀ 開翅;クリックすると大きな写真になります。 20.ムラサキシジミ♀ 開翅
この場所にいるのは♀ばかりのようだ。日が当たると開翅した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140.0mm ISO640 ) 露出補正 なし