2025年 新年のごあいさつ
令和7年 みなさま明けましておめでとうございます
昨年の元旦は娘夫婦の住まいに行き、お屠蘇で新年を祝っていました。良い気分になって、TVを見ながらうとうとしていた午後4時10分、大きな揺れに目を覚ましました。震度7を超える能登半島地震という悲惨な災害で新年が始まりました。
翌2日には、午後5時47分、JAL516便が、着陸しようとした際に、能登地震の被災者に救援物資を届けようとして、離陸のため誤って滑走路に進入してきていた海上保安庁の航空機に衝突して、その両機が炎上するという航空事故がありました。この事故で、海保機の搭乗者の機長は重傷を覆い、他の5人の方は亡くなられました。JAL機には乗客367人と乗員12人の合わせて379人が搭乗していて、機体は衝突後に激しい火災を起こしましたが、奇跡的にも乗客、乗員全員生還されたのは幸いだったと思います。
このような辛いことで、始まった新年でした。
昨年の11月19日で、ロシアのウクライナ侵攻で始まった戦争は、1,000日を過ぎました。
一昨年の10月7日に、パレスチナのイスラム組織ハマスがイスラエルに大規模な襲撃を仕掛け、これに対してイスラエルがハマスの壊滅と人質の奪還を掲げて、ガザ地区への大規模な攻撃を始めてから1年以上が過ぎました。イスラエルとパレスチナは凄惨な対立の歴史を繰り返しています。さらにイスラエルはハマスを支持する勢力を排除しようと隣国レバノンへの侵攻にも踏み切り、また長年対立してきたイランとの攻撃の応酬も繰り返しています。イスラム教スンニ派の過激派組織は、一時、シリアやイラクにまたがる地域を支配し、2014年6月、イスラム法に基づいたイスラム国の樹立を一方的に宣言しています。中東全体が戦火に包まれることが懸念されます。
アメリカでは、トランプ前大統領が次期大統領に返り咲くことになり、日本では石破氏が新しい自民党総裁なりましたが、その後に行われた衆議院選挙では自民党が過半数割れしてしまいました。
スポーツ界では、パリ五輪での日本のメダルラッシュ、MLBでの大谷翔平選手の大活躍など、嬉しいこともたくさんありました。
このようないろいろなことがあった2024年ですが、世界の紛争や政治の情勢、経済などはここで敢えて書かなくともみなさまの方がよくご存じのことと存じます。
そこで、私がもっとも気にかけていた出来事は、地震、大雨、洪水、高温、乾燥、山火事といった異常な自然現象と自然災害でした。
2024年1月は、はじめに記したように、能登半島の震度7.6の地震で、241人の尊い命が失われました。地理的な問題もあって、インフラ復旧もいまだに完全ではないようです。復旧の遅れにつながった要因として、上下水道の損傷が大きく広がったことが挙げられています。7月になって、能登半島地震による液状化現象は2000か所以上あり、東日本大震災に次ぐ規模と報告されています。
この12月に入って、やっと石川県の能登半島海沿いを走る国道249号が全線通行可能になりました。
前の年の2023年、世界の平均気温は "過去最高"とEUの気象情報機関が発表し、NASA も"世界の平均気温は最も高かった" として温室効果ガスが一因と伝えてます。
2023年にアイスランドで噴火したリトリ・フルトゥール山は、一時は沈静化していましたが、2024年1月14日の朝から再び噴火が始まりました。その後も8月に、6回目の噴火があり、付近の住民が避難しています。
アマゾンでは"観測史上最悪"の干ばつ"がありました。要因は気温上昇ということです。
チリでは、大規模な山火事が相次ぎ、少なくとも112人死亡と伝えられました。被害は拡大し沿岸部などを中心に大規模な山火事が発生して350人が安否不明となりました。
これらは「気温上昇」が齎もたらしたものなのでしょうか? 1月の世界の平均温度は過去175年の記録の中で 1月としては観測史上最高とNOAA(アメリカ海洋大気局)が発表しています。
2月になると、日本でも、全国的に季節外れの暖かい気温となり、札幌は2月中旬として、55年ぶりに10℃を超えたと報じられました。
多くの地点で4月上旬から下旬並みの暖かさとなり、新潟、山形のスキー場は雪がなく、関東では前の年より14日早く、「春一番」がありました。東京の気温は23.7℃、北関東の前橋、伊勢崎では25℃を越えたそうです。
世界も異常気象で、ヨーロッパではスイス、イタリア国境付近で雪が降らず、スキー場も閉鎖されたそうです。一方、クロアチオアでは海水浴が出来たという報道もありました。また、米テキサス州では大規模な山火事が相次ぎ東京都と同じ面積が焼失しました。観光地のマチュピチュでは大雨で列車不通になるなどの異常気象です。
3月、日本のサクラ開花予想は、はじめは、東京都心は3月21日開花、28日満開と日本気象協会が発信し、開花、満開とも平年より3日早いとされていましたが、日が進むにつれ、気温が下がることが見込まれるため、発表された予想よりは、開花が2日、満開が3日遅くなり、結局、東京でサクラ開花は平年より5日遅くなってしまいました。これも何故だろうと思うことでした。
中国のパンダ生息地である四川省のカンゼ・チベット族自治州雅江の森林で15日に大規模な山火事が発生し 3000人が避難したそうです。
アイスランドでは12月以来、4回目の噴火があり、溶岩が流れ出して住民が避難しています。
ところが、私が毎年のように写真を撮りに行っていた、神奈川県の石砂山のギフチョウの発生は昨年より10日ほど遅かったようです。このへんは複雑なところです。幼虫や蛹で過ごすときの条件にもよるようです。
4月3日の、午前9時ごろ台湾東部でマグニチュード7を超える大地震が発生し、震源地に近い花蓮県ではこの地震で13名の死者、1,146名の負傷者が報告されています。ところが、世界最大規模の国際NGOであるADRAのレポートでは、地震発生2週間後には、倒壊しているビルはなく、ホテルやビルの明かりがあちこちから見え、車やバイクを運転する人、お店を開いて商いをする人、屋台を開いて食事を提供する人など、何事もなかったかのように生活している人々の姿があったということでした。災害の事後処理、救援、復旧の迅速さに驚かされました。
4月に入り、日本は桜のシーズンを迎えました。近所の横浜市保土ヶ谷区の峰岡公園のソメイヨシノの古木も、いっぱい花をつけていました。仙台市のサクラも満開になり、平年より4日早く 2023年と比べると9日遅いという状況です。
4月11日には、文京区にある小石川植物園へツマキチョウの写真を撮りに行ったのですが、飛んでいるのは♂ばかりで、やはり今年の発生は遅いようでした。気温は高いが、春の蝶の羽化は遅く、何故だろうと考えさせられます。
4月の中頃になると、新潟、秋田、山形で30℃を超え、 沖縄を除きことし初の真夏日になりました。暑い夏になるという予感がしました。気象庁は統計開始以降の120年余の中で"最も暑い4月"としています。
世界では、パキスタン、アフガニスタン各地では洪水で併せて100人以上死亡し、4月23日には、中国南部の広東省では、大雨による洪水や土砂崩れで4人が亡くなり、10人が不明と報じられ、さらに記録的大雨が続き、被害が相次ぎ、約11万人もの人が避難したとも伝えられました。 地球温暖化の影響といわれています。
4月下旬には、ケニア西部のマイマヒウの洪水で48人が死亡しました。ケニアダムが決壊し、少なくとも45人が死亡するなど、各地で豪雨や洪水が相次ぎました。ナイロビでも、豪雨による洪水が発生してます。東アフリカでは3月から各地で豪雨や洪水が相次いでいて、ロイター通信はケニア国内であわせて140人以上が死亡したほか、隣国タンザニアでも少なくとも155人が死亡したと伝えています。
5月の日本は、ゴールデンウィークで始まりますが、5月1日になっても、正月の能登半島地震のため、石川、七尾、和倉温泉では、ほとんどの宿泊施設が再開の見通しが立っていないとのことでした。
5月4日に山形県南陽市で発生した山林火災は、発生から4日目の7日の午後6時前やっと、ほぼ消し止められました。
2024年は太陽の周期により、北海道でオーロラが見られやすい年だそうですが、5月11日に活発な地磁気の乱れが発生し、北海道および日本各地でオーロラが観測されたと報じられました。また、8月、10月にも北海道の低緯度地域で観測されています。
ブラジル南部では、5月末から大雨が続き47人が死亡、60人以上が行方不明、また、5月13日にブラジルは死者145人の大雨があり、パリ五輪出場を断念し支援活動する選手もいたそうです。4月の末からの大雨で大規模な洪水が発生したブラジルの南部では、広い地域で水が引かず、日系人が多く暮らす地域でも浸水の被害が続くなど影響が長期化し、衛生状態悪化 感染症で死亡する人もありました。
5月6日にアメリカのテキサスでも水害が発生しています。
インドネシアも大雨で鉄砲水や洪水が発生し、37人が死亡、 18人が不明となり救助が急がれました。
アフガニスタン中部では前日から降り続く大雨で洪水が発生し、5月18日には、少なくとも50人が亡くなり数千棟が倒壊してます。さらに20日には、新たに洪水が発生し、66人死亡し被災者支援など課題を抱えました。
5月24日には、パプアニューギニア北部で大規模な地滑りが発生し、26日には670人超が犠牲になったと報じられています。
アイスランドでは、また、2014年12月から5回目の噴火があり、当局が避難呼びかけました。
6月になりました。WMO(世界気象機関)は、世界の1年間の平均気温が今後5年以内に産業革命前と比べ1.5℃以上高くなる確率は80%になると述べています。
6月10日、気象庁はエルニーニョ現象が終息とみられ、夏は高温が予想されると報じました。エルニーニョ現象が終息すると、太平洋高気圧の張り出しが強まり、その縁を回って暖かく湿った空気が流れ込みやすくなるとされています。
さっそく6月12日には、福島県伊達市で最高気温が35.2℃に達し、昨年の全国で初めて猛暑日となりました。他の地域でも厳しい暑さとなり、東京の都心でも30.1℃と、2024年初めて真夏日になりました。
サウジアラビアの聖地メッカを一斉に訪れる大巡礼の「ハッジ」で、猛暑で少なくとも500人以上が死亡かと報じられました。メッカで気温が50℃を超える猛暑の中での巡礼でした。その後、メッカ巡礼者1300人超が死亡したと報じられました。昨年、6月14日から19日まで、年一度の巡礼者たちは昼夜を問わず数日かけてメッカとその周辺を歩き、世界各地から集まった180万人が参加したとされています。
中国北部では干ばつ、反対に広東省や福建省、それに広西チワン族自治区など中国南部は大雨で50人以上が死亡し、土砂災害や浸水など被害相次ぎました。
また、世界最大級の湿原、南米のパンタナールでは6月に入って2000件以上と、6月としてはこれまでで最も多い火災が発生していて、パンタナールの大部分を占めるブラジルの当局は非常事態を宣言してます。
イスラエル軍による攻撃が続くパレスチナのガザ地区では、連日厳しい暑さで、衛生環境悪化し病気の流行など懸念されました。
日本では6月21日、近畿・東海・関東甲信が梅雨入りしました。 関東甲信は過去3番目の遅さで、近畿と東海では一昨年より23日、平年より15日、関東甲信の梅雨入りは一昨年より13日、平年より14日、いずれも遅い梅雨入りでした。6月23日、東北地方が梅雨入りし、沖縄奄美はすでに梅雨明けです。
7月、日本は猛暑の7月になりました。
西~東日本は7月5日朝にかけ各地で熱帯夜となり、 日中も猛烈な暑さが続きました。太平洋高気圧が北へ張り出し列島を覆います。猛烈な暑さは、関東内陸で40℃に迫ると予想され、熱中症対策の徹底が叫ばれました。
日比谷公園に咲いた数十年に一度咲くというアオノリュウゼツラン 2024年7月19日
7月10日ごろ、"100年に一度咲く"とも言われる幻の花が咲いた!" と横浜の環状2号線中央分離帯のリュウゼツランが開花したと報じられました。上永谷に住む学生時代の友人より、いち早くLINEで画像が送られてきました。
ネットで検索してみると、東京・日比谷公園でも、数十年に一度しか開花しないと言われるリュウゼツラン(アオノリュウゼツラン)が開花したとのことです。7月19日に見にいってきました。茎は高さ7mに伸び、枝を出して黄色い花を咲かせていました。これも気温が高いからなのでしょうか。
さらに、世界各国から暑さや災害に関するニュースの報道がありました。
7月9日、ラスベガスはヒートドームで48.3℃となり、開閉橋の金属部分が膨張し回らなくなったそうです。
7月10日には、韓国の広範囲で記録的大雨となり、浸水、土砂崩れが相次ぎ、 4人死亡し、1人不明と報じられました。
7月17日、アフガニスタン東部の大雨で45人が死亡し、約1500人の子どもが家を失ったそうです。
インド南部で大規模な土砂崩れがあり、少なくとも70人が亡くなっています。モンスーンと呼ばれる雨季、インド南部ケララ州の山あいの地域では、降り続いた大雨の影響で、30日の明け方にかけて複数の場所での大規模な土砂崩れの発生でした。
7月26日には、カナダの国立公園で火災が発生し、約2万5000人が避難したとのことです。北米では他でも森林火災が相次いでいます。高温、乾燥の為でしょうか。
日本では、7月後半になって、秋田、山形で河川が氾濫し、大規模な災害が発生しました。100年に1度より頻度が低い非常にまれな大雨でした。記録的な大雨となった7月25日の夜遅く、最上川の中流よりやや下流の新庄市本合海の橋の近くで、救助に向かう途中のパトカーが流され、乗っていた男性警察官2人が行方不明という不幸もありました。国土交通省は、記録的な大雨となった「7月25日からの大雨による被災状況」として、「多くの雨量観測所で観測史上1位や、7月の平年値を上回る雨量を記録した。秋田県や山形県では記録的短時間大雨情報が計5回発表されるとともに、山形県では線状降水帯が計2回発生し、大雨特別警報が計2回発表された。」と報じています。
7月末には、東京、埼玉の各地でも、記録的短時間大雨情報や浸水被害の情報が相次ぎました。
わたくし事になりますが、7月18日に、箱根仙石原の箱根湿性花園へ写真を撮りに行ってきました。箱根も暑かったです。ミドリシジミ、ミヤマカラスシジミ、に加えてクジャクチョウの写真も撮りましたが、気温が高すぎます。ミドリシジミなどは日中は葉陰に隠れてしまい、姿を現しません。元気なのはオオウラギンスジヒョウモンだけでした。
気象庁は関東甲信と東海の梅雨明けは7月18日ごろで、ほぼ平年並みと発表しました。この先1週間程度は最高気温が35℃以上の猛暑日となるところがある見込みとアナウンスしてます。
8月に入り発表された世界の6月平均気温は、過去133年で最も暑く、「ニューノーマル」であり、「地球温暖化などで高温が当たり前となるフェーズに入ったかもしれない」と 専門家は述べています。
8月8日には宮崎の日南市で震度6弱の地震が発生し、気象庁は南海トラフ地震の想定震源域では大規模地震が発生する可能性が普段と比べて高まっているとして臨時情報を出し、巨大地震への注意を呼びかけています。
ギリシャでは、また、大規模な山火事の発生です。
アイスランドでは、2023年12月以降で6回目 の火山噴火がありました。
8月の終わりにやってきた台風10号は九州、四国、兵庫、愛知、静岡、そして関東でも線状降水帯が発生し、記録的短時間大雨警報出されました。8人の方が亡くなり、129人がけがをされました。横浜市の保土ヶ谷区の自宅に隣接する地域にも一部に警戒レベル4が出されました。
関東甲信から九州にかけて危険な暑さになり、熱中症への対策徹底が叫ばれる中、カメラを持って、身近なところの公園などを歩きますが、蝶の数は極めて少ない状況です。
9月になっても暑さは終わりになりませんでした。
2024年の暑い夏は、平年より1.76度も高くなりました。 8月は西日本を中心に高気圧に覆われて日ざしが強く照りつけ、連日猛烈な暑さとなりました。気象の専門家は、高温の背景として7月と8月はともに偏西風が北へ蛇行し、背の高い暖かな高気圧に覆われやすく日ざしが強まったうえ、特に7月は太平洋高気圧が西日本に向かって強く張りだしたことが影響したと伝えています。
9月4日は、朝7時の気温は26℃で久しぶりに涼しい朝でした。その翌日も、朝7時の気温は24℃と8月以降最も涼しい朝となりました。ところが、9月18日、東京都心では過去最も遅い猛暑日になってます。19日は九州で38℃を超える危険な暑さとなり、静岡市で39.2℃を記録しました。全国39地点で2024年9月の最高気温となりました。
世界の8月の平均気温は2023年に並んで1940年以降で最高になったとEUの気象情報機関は分析しています。
9月はじめに来襲した台風11号は、中国からベトナムに抜け猛威を振るいスーパー台風となりました。この台風とそれに伴う土砂崩れや洪水により、ベトナム直撃から1週間で死者280人超で、日系企業被害も出ています。ベトナム政府は「過去60年で最も深刻な被害だ」としています。台風11号で280人以上の死亡が確認されているベトナムに日本の緊急援助物資が届けられました。
米カリフォルニア州では、乾燥のため森林火災が発生し、一部地域に非常事態宣言が出されました。
9月15日には、ミャンマー は大雨で洪水や土砂崩れの被害が出て、国営メディアは220人以上死亡と報じています。
ヨーロッパ東部や中部のポーランドやチェコ、オーストリアでも大雨の被害がありました。21人が死亡し 停電、断水の被害が出ています。
9月28日にはネパールでも、大雨災害で60人以上が死亡しています。
日本時間の27日に、アメリカ・フロリダ州に上陸したハリケーン Helene (ヘレン) は広範囲に大きな被害をもたらし、山間部では600mm以上の大雨となり、洪水被害が拡大しました。
日本では、1月の地震で大被害を受けた輪島市中部付近で記録的な大雨が降り、石川県では珠洲市、輪島市、能登町で氾濫が相次ぎ、輪島市の八ヶ川と鳳至川、珠洲市の鵜飼川と輪島市の河原田川、能登町の上町川で氾濫がありました。能登の少なくとも16以上の河川が氾濫し、100か所以上の集落が孤立し、115か所が断水となりました。この大雨で11人の方が亡くなっています。
10月はじめに、アメリカ南部やエクアドルでは山火事が発生し、南米エクアドルの首都キトでは、郊外で発生した山火事は強風にあおられて急速に拡大し、町のすぐ近くまで火の手が迫り、消火に支障がでているとの報道がありました。エクアドルでは今、干ばつで水不足が深刻化していて、水力発電にも支障が出ていて、計画停電をするほどの状況と報じられています。
アマゾン川 は干ばつで支流の水位が観測史上最低になり物流などに影響が出ていると報じられています。ブラジル北部のマナウスでは、支流のネグロ川の水位が4日、12.66mと、1902年の観測開始以降、最も低くなったそうです。
アマゾンでは干ばつですが、サハラ砂漠は大雨です。
一方、アメリカ南部に上陸したハリケーンの影響による被害が拡大し、亡くなった人の数は160人を超え、ノースカロライナ州では600名が不明になっていると伝えられています。
スイスの氷河は、今年の夏の暑さで2.5%減少し、スイスとイタリアの国境を変更するということになりました。スイスとイタリアの国境は、氷河や雪原が大半を占めていて、スイス政府は9月27日の声明で、氷河が溶けて自然環境が変化し、国境が引き直されると述べたそうです。両国は昨年、国境変更で合意していました。
一方で、チロルでは季節外れの雪が降っています。
話はことなりますが、日本ではこんな話もありました。花畑が有名で一度行って見たいと思っている滋賀県の伊吹山のふもとの米原市の伊吹地区で立て続けに土砂災害が3度発生したそうです。専門家の話では、原因はシカが草を食べてしまい植物が無くなり、土壌浸食が起こっているからだそうです。土砂災害の原因は、もとをただせばシカの食害による影響ということだそうです。
また、環境省などの調査では、里山の鳥が急減しスズメなど16種が絶滅危惧種に相当する減少であると報告されました。
気候変動などで野生動物の個体数は50年間で70%余りが減少したとスイスに本部のある環境NGOのWWF(世界自然保護基金)が発表しています。
10月の終わりには、スペイン東部で広範囲の洪水があり、150人以上が死亡、スペイン東部のバレンシア州などでは、10月29日から30日にかけて記録的な大雨が降って洪水が発生し、車や橋が流されるなどの被害が出ていると報じられ、1年分の雨量がわずか8時間で降った場所もあるそうです。スペイン国内の水害としては過去50年で最悪の規模だと伝えられており、幹線道路や鉄道も寸断されたと伝えられました。この洪水での死者は最終的に211人になったとスペインの首相が明らかにしました。このスペイン洪水被害は、川幅の狭い日本の河川と避難が困難というスプロール現象という共通課題があると報じられていました。
11月になり、11月7日には富士山初冠雪と気象台から発表されましたが、130年前の観測開始から最も遅くなりました。北アルプスの立山も冠雪しましたが2番目の遅さと発表されてます。 札幌、酸ヶ湯など東北各地で積雪がありました。
昨年の世界の平均気温が1940年からの観測史上最高になることがほぼ確実になったとEUの気象情報機関が発表しました。
インドネシアではローレス島東部に位置する標高およそ1,700mのレウォトビ火山で大規模な噴火が発生し、噴煙が1万5000mまで上がったそうです。
11月18日~19日は強い寒気の影響で、全国的に気温が急降下し、関東では20日が寒さの底となりました。日本の異常に高かった気温も、11月中旬としては40年ぶりの寒さという気候だそうです。
12月の世界の事象はというと、12月9日にはフィリピン ネグロス島で火山が噴火し 8万人に避難が呼びかけられました。
15日には、カルフォルニアでまた山火事が発生しました。
16日には、「仏領マヨット島にサイクロンが直撃、数百人から数千人死亡か」というBBCのニュースがありました。観光地であるフランス領マヨット島を襲った、過去90年で最悪というサイクロンといわれ、人口32万人のうち、約1万人の人が避難しています。
12月の気象庁の発表で、2024年の秋の全国の平均気温は、9月から11月までの全国の平均気温では平年と比べて1.97℃高く、統計を取り始めた過去126年で最も高くなったことが報じられました。 ところが12月中旬になると、寒い日が多くなりました。 日本気象協会の予報でも、「ラニーニャ現象の影響で、12月後半から2025年1月は冬型の気圧配置となりやすく、暖冬となった前年と比較して寒い日が多いでしょう。」となっていました。12月の始まりは気温が高く、比較的暖かかったのですが、12月4日頃から寒さが続くようになり、7日からはこの時期としては強い寒気が流れ込み、気温も下がりました。北風も吹くこともあり、体感としてはより寒く感じられました。
今年12月の平均気温は「平年並み」に近い水準で着地するところが多くなりそうですが、「平年並み」と言っても、近年ではあまり経験していない寒さということになるようです。
関東はカラカラに乾燥、北海道、東北の日本海側は大雪といった状況です。
12月後半は、年末寒波の影響で、日本海側では、積雪が急増しています。28日(土)正午までの最深積雪は、青森県の酸ケ湯で328cmと、全国で現在観測を実施している地点の中では、12月の最深積雪歴代1位です。また、新潟県の津南では、2日間で積雪が88cmも増えたと伝えられました。
一方、関東地方では12月に入ってから、日照時間が平年より長くなっています。例えば、東京都心では12月1日から21日までの降水量が0.5mmと、平年のわずか1%であり、晴天が続いています。
私が住む横浜市では12月は1日からこれを書いている28日まで、12月13日を除くすべての日に晴マークがついています。気温も低いです。
昨年と比較すると、今年の12月は日照時間が長く、乾燥した日が多い傾向です。
日本の三陸沖の海水温が異常に上昇。魚も今までに見られないような南海に住む熱帯魚が泳ぎ、伊勢海老がまだ小さいが獲れるようになったそうです。一方で鮭がとれない。ということが起きているようです。
地球の自然は、地球温暖化による気温の上昇で、いろいろな変化があるようです。昨年一年間の世界の自然現象を見ても、猛暑、大雨、洪水、干ばつ、噴火、乾燥、山火事、といったことが顕著になったように思います。
「新年のご挨拶」などとしながら、地球で起こっている自然現象を羅列してみました。例年は、世界の紛争、政治、経済、スポーツなどを振り返って見るのですが、自然による災害を改めて確認してみました。
最後は地球温暖化に関わる私の趣味の話です。
私が約20年間横浜市保土ヶ谷区に住んで、初めてクロマダラソテツシジミを見たのは、2020年9月30日、県立保土ヶ谷公園の近くでした。地面の近くに咲く、ヒメツルソバに来ていた本種をツバメシジミとばかり思って撮影して、自宅へ戻ってパソコンでそのファイルを開いてみて、クロマダラソテツシジミであったので驚きました。それからは、秋にシジミチョウを見ると本種ではないかと注視するようになったのです。
本種は南に住むチョウです。
2001年4月に発行された「離島大好き 最終ガイド 沖縄・宮古編」(蝶研出版 という書には、「1992年に那覇空港で発見、はじめて記録された。その後、19993年まで秋から早春にかけて発生が繰り返された確認されたが、その後途絶えた。」 wikipediaによると、「幼虫はソテツなどソテツ属の若葉を食べる。インドから中国南部、インドシナ半島、マレーシア、インドネシア、フィリピン、台湾に分布し、21世紀には日本の南西諸島から関東地方で見られるようになったが、おそらく南西諸島以外では越冬できず、夏から初冬に侵入して増殖することを繰り返している。」と記されています。
私のバイブルである「原色日本蝶類図鑑」(川副昭人・若林守男 共著 白水隆 監修 保育社 1976年初版)には本種は記載されていません。
このチョウは、関東で見られるアカボシゴマダラ(中国の亜種)やホソオチョウのように人為的に日本に連れて来られたのではなく、自力で飛来し、関東でも見られるようになったのです。
翌年はさらに多くのクロマダラソテツシジミを見る機会がありました。しかし、2022年は一度もクロマダラソテツシジミを見る機会はなかったので、やはり関東では定着は出来なかったのだろうと思っていました。 ところが、2023年は2年ぶりに近所の公園に咲くセンニチコウで本種を見つけました。この年は数が少なかったのですが、近所でも保土ヶ谷公園に咲くセイタカアワダチソウや、住宅の中に植えられたソテツの木で確認することが出来ました。
そして昨年2024年は、自宅周辺のいろいろなところで、植えられた花などに来る本種が見られ、写真を撮ることが出来ました。
1段目左から ①10月2日 今シーズン初めて 帷子川河畔のシチヘンゲで発見 ♂ ②10月27日 保土ヶ谷区役 所
③10月31日 ご近所のお宅の鉢植えのソテツ ④11月1日 16号線横断歩道わきのプランターのハナスベリヒユの花に
2段目左から ⑤11月3日 近所の小さな公園のニラの花で ⑥11月3日 ご近所のお宅の玄関先
⑦11月8日 保土ヶ谷区役所の玄関わきに植えられたセンニチコウで ⑧11月8日 同じく保土ヶ谷区役所 きれいな♂
3段目左から ⑨11月12日 保土ヶ谷区役所 ♀ ⑩11月13日 集合住宅の植込みに咲くローズマリーに
⑪11月16日 保土ヶ谷区役所のブルーサルビアに来た寒冷期型に近い♂ ⑫11月16日 同じく保土ヶ谷区役所の寒冷期型の美しい♀
4段目左から ⑬11月17日 保土ヶ谷区役所 赤いセンニチコウに来た美しい♂
⑭11月17日 同じく赤いサルビアに来た♂ ⑬と同じ個体 ⑮11月17日 保土ヶ谷区役所 寒冷期 ⑯11カ月17日 2024年に撮影したクロマダラソテツシジミの中でブルーが最も美しいと思った寒冷期型の♀
地球の温暖化を歓迎するわけではありませんが、今年の秋も南からやって来る本種を待ちたいです。