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Studio YAMAKOで“ミヤマシジミ”が含まれるブログ記事

2023年8月 2日

午後から小雨の上高地 ① 2023年7月27日

某旅行社が主催する「往復JR特急あずさで行く!上高地4時間滞在ゆったり散策」という日帰りツアーを予約していた。暑い毎日が続くが天気は良さそうなので、楽しみにこの日を迎えた。
 早朝6時少し前に家を出て、横浜へ。京浜東北線を東神奈川で乗り換えで八王子で 8:02発のあずさ3号に乗り、合流することにした。湘南新宿ラインで集合場所の新宿へ行く方法もあるが、横浜から八王子まで約1時間かかるのは承知の上で、のんびり横浜線の各駅停車で行くことにした。八王子には7時25分に着き、1本前のあずさ1号を見送った。前日に連絡を受け、指定されていた座席に行くと添乗員さんが待っていてくれた。
 松本駅に10時23分に到着し、東口で待っていたバスに乗り込んだ。参加者は41名である。わたくしのように一人で参加する人も多い。
 バスは市街地を抜けくねくねと曲がる山道に入り、いくつものトンネルを抜けて、12時少し前に、大正池に着いた。私はそこで下車し歩く。バスはこの先、上高地帝国ホテル前、上高地バスセンターまで行く。
 大正池→田代池→田代橋→梓川右岸遊歩道→河童橋と歩いた。河童橋に着く前に、雷が鳴り、やがて小雨が降りだしたのでリュックから雨具を取り出した。河童橋の左側の食堂で昼飯にしたが、食べている間に小雨も止んでしまっていた。

000_230727070 X700 大正池 RX10M4.jpg
大正池のほとりから眺める 雲のかかった穂高連峰 2023年7月27日 長野県松本市

001_230727004 X900 星川駅早朝 G7X.jpg 1.早朝の星川駅
朝6時に相鉄線の星川駅に着いた。6:06発の電車に乗った。星川駅は昨年に新しい駅が出来上がり、高架駅となって、電留線も設けられた。右手に野村不動産が所有する横浜ビジネスパークのビル群が見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
002_230727008 X900 あずさ1号 八王子駅 河口湖往き併結 G7X.jpg 2.八王子駅 7:29発 あずさ1号
八王子駅で乗車するあずさ3号は、八王子駅発 8:02 だが、その30分以上前に着いてしまった。中央本線の下り線ホームに降りると、1本前のあずさ1号が出発していった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
003_230727021 X900 あずさ1号 小淵沢付近 G7X.jpg 3.小淵沢付近
あずさ3号は千葉を始発駅として、大月まで併結してきた特急富士回遊 3号河口湖行を切り離し、松本へと進む。9時半過ぎに小淵沢に停車した。写真は小淵沢駅を発車したあずさ3号から撮った。南アルプスの峰々に雲がかかっているのが気にかかる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 14mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_230727024 X900 あずさ1号 富士見・茅野間 G7X.jpg 4.富士見付近
あずさ3号は富士見にも停車する。8月に行こうと計画している入笠山の下車駅である。進行方向左側の車窓風景である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
005_230727031 X900 あずさ1号 松本駅 G7X.jpg 5.松本駅到着
あずさ3号は、10時23分に松本駅に到着した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
006_230727032 X900 あずさ1号 松本駅 G7X.jpg 6.松本駅西口(アルプス口)
上高地まで乗るバスは松本駅の西口で待っていた。わたくしは頼まなかったが、昼食の弁当が積み込まれた。松本駅は反対側の松本城がある東口の方が古くから発展し、賑やかである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 16mm ISO160 ) 露出補正 なし
007_230727033 X900 松本駅-上高地 G7X.jpg 7.上高地への道
バスは松本駅から市街地を抜けて、国道158号線を走る。30分ほど走って松本電鉄の終点、新島々駅を通過する。そこから先は山道となった。1時間ほど走って沢渡に至るがそこから先はマイカーは乗り入れることができない。上高地jへ行くのはバス、あるいはタクシーを利用することになる。国道158号線はトンネルが多い。写真は奈川渡ダムの先にある前川渡のトンネルだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
008_230727065 X900 大正池 RX10M4.jpg 8.焼岳 -1
最後に釜トンネルを抜け、上高地に入った。晴れていた。バスは河童橋に近い上高地バスセンターまで行くが、私は大正池で降りて、歩くことにしている。まずは雄大な焼岳(2,455m)が迎えてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 23mm ISO250 ) 露出補正 なし
009_230727174m X900 焼岳 Z50 Z105mc.jpg 9.焼岳 -2
大正池(梓川)の左岸を進む。左手に見える焼岳は姿を変えていく。wikipediaによれば、1915年(大正4年)6月6日に大爆発を起こし、泥流が梓川をせき止め堰止湖である大正池を形成した。1962年(昭和37年)6月17日、水蒸気爆発を起こし松本市で降灰し、旧焼岳小屋を火山灰が押しつぶし4名の負傷者が出た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
010_230727079 X900 大正池 ウツボグサ RX10M4.jpg 10.ウツボグサ((靫草・空穂草)
珍しい花かと思ったが、PictureThisで検索するとウツボグサだった。以前にも見ている。シソ科ウツボグサ属の多年生植物の1種で、日当たりのよい山地に自生する。漢方でも使われる薬用植物だそうで、セルフヒールといって、利尿や消炎に用いられる。(wikipedia参照)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 183mm ISO800 ) 露出補正 なし
011_230727083 X900 大正池 RX10M4.jpg 11.焼岳 -3
焼岳の北側へ回り込むように歩いていく。大正池は焼岳の東側にある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 26mm ISO500 ) 露出補正 なし
012_230727090 X900 〇大正池 オミナエシ?RX10M4.jpg 12.オミナエシ(女郎花)
大正池から田代池に行く散策路の途中には、梓川の河畔に開けたところがあるが、そこにオミナエシが咲いていた。オミナエシは秋の七草のひとつで、花期は8月-10月であるが、たくさんの花を付けている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 78mm ISO250 ) 露出補正 なし
013_230727086t X900 〇大正池 ヨモギ RX10M4.jpg 13.ヒメシジミ♂
数頭のヒメシジミが翔んでいた。だいぶ傷んでしまっている。ヒメシジミ、ミヤマシジミ、アサマシジミの同定は難しいが、ヨモギの葉に止まっているところから推察してもヒメシジミと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
014_230727178 X900 ◎焼岳 Z50 Z105mc.jpg 14.ヒメシジミ♀ -1
後翅外縁部の橙斑がはっきり出ている♀がヨモギの葉の上で開翅していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
015_230727181t X900 ◎焼岳 Z50 Z105mc.jpg 15.ヒメシジミ♀ -2
裏面を見ると、よりヒメシジミらしさが解る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f11 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
016_230727092 X900 大正池 カラスシジミ RX10M4.jpg 16.カラスシジミ -1
ヒヨドリソウの花にカラスシジミが来た。上高地一帯ではカラスシジミを見る機会が多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 120mm ISO1000 ) 露出補正 なし
017_230727095 X900 〇大正池 カラスシジミ RX10M4.jpg 17.カラスシジミ -2
後翅裏面の肛角部付近の白条を見ると、♀のように思えるが、定かではない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
018_230727187 X900 〇大正池 ヒヨドリソウ Z50 Z105mc.jpg 18.カラスシジミ -3
きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
019_230727108m X900 ◎大正池 ウラゴ ヒヨドリソウ RX10M4.jpg 19.ウラゴマダラシジミ -1
別のヒヨドリソウに白っぽい蝶が止まっていた。どうやらウラゴマダラシジミだ。舞岡公園では今年見られなかったが、この時期にここで見ることができた。バックがきれいにボケてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
020_230727110tm X900 ◎大正池 ウラゴ ヒヨドリソウ RX10M4.jpg 20.ウラゴマダラシジミ -2 トリミング
少し擦れてはいるが傷のない比較的きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
021_230727116 X900 〇大正池 コチャバネ ヒヨドリソウ RX10M4.jpg 21.コチャバネセセリ
ここに咲いていた数株のヒヨドリソウには、カラスシジミ、ウラゴマダラシジミのほか、コチャバネセセリ、ミドリヒョウモンも来ていた。ヤナギの木もあり、コムラサキも翔んでいたが、撮影のチャンスはなかった。このコチャバネセセリはすっかり擦れてしまっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 174mm ISO500 ) 露出補正 なし

2018年10月27日

珠玉の昆虫標本 -2 8月28日 9月13日

後半は尾本恵一東京大学名誉教授のチョウ類標本33箱から始める。実は最初に見学に行った8月28日には、会場に入るやこの標本に圧倒されて、魅了されてしまったのだ。そのため見学する順序が逆廻りになってしまい、撮った標本の写真を後から見て、どれがどなたの標本かわからくなってしまっていた。展示されていたParnassius各種(ウスバシロチョウの仲間)や、Colias各種(モンキチョウのグループ)の膨大な数の標本は凄いなと思わざるを得ない。尾本教授は分子人類学が本来のご専門だそうだが、チョウ類の系統分類的研究でも有名で、自ら採集されたアフガニスタン産のチョウの膨大な標本が展示されていた。
 もう一つ、素晴らしい展示があった。それは壁面の展示以外に、展示室の中央に並ぶ五十嵐邁博士のチョウ類標本を表裏が見られる両面ガラス箱11箱に収納し、天井から吊るされていたのだ。ほとんどの標本は翅表が見えるように展翅されているので、標本箱を開いて針を抜いて裏返しにして見なければ裏面を見ることはできないが、それが解決されていた。昨年、パリの自然史博物館へ行ったときに、同じような展示形態を見たが、これほどまでのものはなかった。
 十分に秘蔵コレクション「珠玉の昆虫標本」を堪能し、見学を終えた。
 8月28日に来たときは、ここから上野の国立科学博物館で開催されていた特別展「昆虫」を見に行った。さすがに子供達の来場が多く、館内はその歓声に溢れていた。NHK Eテレの「香川照之の昆虫すごいぜ!」で子供たちに人気のある、"昆活マイスター"として名高い香川照之さんがオフィシャル・サポーターになっている。膨大な昆虫標本の展示とともに、いくつかの話題で構成された昆虫展だと思う。
 2回目の9月13日は、東京大学の正門から、さすがに東大だなと思う歴史のある建物を見ながら、安田講堂を見て、東大病院の脇から池の端門へ出た。この日は家内と一緒だったが、上野やぶ蕎麦で板わさと厚焼き玉子でビールを飲み、せいろ蕎麦を食べて帰宅した。今は2015年(平成27年)3月14日に開通した東京・上野ラインで30分少々で横浜まで帰れる。

181027_037.jpg 37.尾本恵一 東大名誉教授の標本 -1
8月28日に「珠玉の昆虫標本」展を見に来たときは、時計回りではなく、逆に見始めた。そして、尾本恵一さん(1933~)の標本を見て圧倒されてしまった。主としてアフガニスタンのパルナシウスやモンキチョウの仲間のチョウの標本が収められた箱が、足元から、見上げる高さまで7段に並べられていた。コレクションは2013年に東京大学総合研博物館に寄贈された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_038.jpg 38.尾本恵一 東大名誉教授の標本 -2
尾本さんの収集の重点は、アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科、シロチョウ科のミヤマシロチョウ属とモンキチョウ属、タテハチョウ科のコムラサキ亜科とユーラシアのジャノメチョウ亜科だそうだが、まず、ウスバアゲハ亜科(Parnassiinae)の標本に圧倒される。この箱はチャールトンウスバのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_039.jpg 39.尾本恵一 東大名誉教授の標本 -3
これはシロタイスアゲハと思う。とすれば、パルナシウスとは違うタイスアゲハ族(Zerynthiini)に含められる、

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/160秒 28mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_040.jpg 40.尾本恵一 東大名誉教授の標本 -4
パルナシウス族のウスバシロチョウ属の箱が並ぶ。パルナシウスは世界に約60種いるそうだ。これは幻のパルナシウスと言われるアウトクラトールウスバだろう。尾本恵一さんは、1963年に世界で4番目にこのチョウを採集したそうだ。アウトクラトールとは専制君主という意味らしい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/640秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_041.jpg 41.尾本恵一 東大名誉教授の標本 -5
パルナシウスの標本箱がぎっしりと並ぶ。この箱はオオアカボシウスバのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_042.jpg 42.尾本恵一 東大名誉教授の標本 -6
これはアポロウスバだろうと思うが、中央の赤斑の異常に大きな標本は裏面だろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/640秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_043.jpg 43.尾本恵一 東大名誉教授の標本 -7
2013年の東京大学総合研究博物館ニュースであるウロボロスVolume18 Number2 に掲載された、尾本恵一名誉教授ご自身が書かれた「いわゆる尾本コレクションについて」で、パルナシウスとともにコリアス(モンキチョウ属)に興味を抱くようになったと述べられているが、1952年7月20日、千歳市で採ったチトセモンキチョウと命名されたモンキチョウの異常型、そしてその翌日、大雪山の麓でモンキチョウの雌雄型を採集されたことがそのきっかけとされている。 多種の多様なモンキチョウの仲間の標本が並んでいたが、私には名前まではわからなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/200秒 33mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_044.jpg 44.尾本恵一 東大名誉教授の標本 -8
日本にいるミヤマモンキチョウにも似るが、同じではない。私も海外旅行をしたときには蝶に出会うと、できるだけ写真を撮るようにしている。今まで、スイスアルプス、オーストリア、中国四川省巴朗山峠、トルコなどでモンキチョウの仲間に会ったが、同定はできなかった。モンキチョウの仲間は世界で200種ほどいるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/800秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_045.jpg 45.尾本恵一 東大名誉教授の標本 -9
ラダックモンキチョウというのに似ている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/640秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_046.jpg 46.尾本恵一 東大名誉教授の標本 -10
これは東京大学総合研究博物館ニュース ウロボロス でも述べられているマルコポーロモンキチョウだろうか。蝶好きの私にとっては、五十嵐邁さん、濱正彦さん、そして尾本恵一さんの標本はあこがれである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181027_047.jpg 47.岸田泰則 日本蛾類学会会長の標本
尾本恵一さんの標本の隣には、2010年から3年間、日本鱗翅学会会長も歴任されている岸田康則さん(1949~)の蛾類標本38箱があった。この箱には、チョウと見紛うような美麗な蛾の標本が並べられていた。よく言われる蝶と蛾の相違点だが、シャクガモドキという夜に活動するチョウを別にすれば、私は触角の先端の形状を見るのが分かりやすい。目を引き付ける左から4列めの大型の蛾は、上からウラニアツバメガ、シンジュツバメガ、ルリオビツバメガ、オウサマアゲハモドキだ。チョウに勝るとも劣らぬ美しさだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_048.jpg 48.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -1
壁に沿って一回り見学した後、中央に吊るされた両面ガラス張りの、チョウの表裏が見られる標本箱が11箱並んでいた。初めて見る展示形態だった。2回目に行った9月13日には、1箱づつ、まず表を見て、裏を見ていった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_049.jpg 49.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -2
入り口側から、アキリデスのスンバアオネアゲハ(Achillides neumoegeni)、ブッダオビクジャクアゲハ(Achillides Buddha)、オオルリアゲハ(Achillides ulysses)といった大型の美しいアゲハが並ぶ。五十嵐邁さんと言えば1979年に発刊された著書「世界のアゲハチョウ」が有名である。欲しかったけど高価だったので手が届かなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_050.jpg 50.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -3
カザリシロチョウ、オオムラサキと続いて、これはコノハチョウ、そして三大美蝶の一つと言われるナルキッサスミイロタテハ、クラウディアミイロタテハ、ルリオビタテハなどが収まった箱だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/640秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_051.jpg 51.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -4
カザリシロチョウの仲間(Delias)であるベニモンシロチョウの表側。上が♂で、下が♀だがともに地味な感じだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/800秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_052.jpg 52.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -5
前の写真のベニモンシロチョウの裏側にまわった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_053.jpg 53.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -6
同じくベニモンシロチョウの裏側。裏を見なくては意味がない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_054.jpg 54.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -7
ミイロタテハとルリオビタテハ。ミイロタテハ属(Agrias)とルリオビタテハ属(Prepona)は同じルリオビタテハ族である。ナルキッサスミイロタテハ、アミドンミイロタテハ、ファルキドンミイロタテハやルデキサメヌスリオビアゲハ?が収められている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_055.jpg 55.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -9
ミイロタテハとルリオビタテハ の裏面。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_056.jpg 56.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -10
左側の箱がヤイロタテハ、右側の箱がタイヨウモルフォとアオタイヨウモルフォだ。ヤイロタテハははじめコムラサキ亜科のシロタテハかと思った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_057.jpg 57.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -11
ヤイロタテハの裏面である。シロタテハとは全く違う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_058.jpg 58.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -12
上の6頭はタイヨウモルフォと思う。中央の下はアオタイヨウモルフと思うが、他の2頭はわからなかった。モルフォチョウの多くは翅の表が青く輝くがこの種のように固有の色合いや模様を持つモルフォの仲間がいるのだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_059.jpg 59.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -13
タイヨウモルフォ、アオタイヨウモルフォなどの裏面である。表に比べて地味だ。モルフォチョウ属はタテハチョウ科のジャノメチョウ亜科に分類されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181027_060.jpg 60.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -14
左にタイヨウモルフォの箱、次にブルーに輝くモルフォの箱、そして、その右側は何だろう?

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_061.jpg 61.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -15
エガーモルフォと思ったが、後翅の形を見ると違うようだ。メネラウスモルフォかもしれない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181027_062.jpg 62.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -16
輝きの強いモルフォは、よく装飾品に利用される。かつては、モルフォの翅で作った皿がブラジル土産として売られた時代があり、しかも大量に輸出されたために、現在では飼育羽化品以外は輸出できないようになっているそうだ。装飾品に利用されたのはエガモルフォが多いようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181027_063.jpg 63.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -17
12頭のモルフォの裏面だが、エガモルフォとは少し違うようだ。メネラウスモルフォの裏面のように見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_064.jpg 64.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -18
何というチョウか分からなかったが、帰宅して1979年刊の〔学研の図鑑〕「世界のチョウ」で探したところ、シロオビワモンチョウだった。こちら側は表。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_065.jpg 65.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -19
シロオビワモンチョウは開いた前翅の幅が8.5cmほどある大きなチョウだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_066.jpg 66.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -20
シロオビワモンチョウの裏面だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_067.jpg 67.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -21
天井から吊るされた両面ガラス箱11箱の最後の箱は、ワモンチョウだった。左の列の上から3頭はワモンチョウ、2列目はウエムラワモンチョウだろうか。右2列はムラサキワモンチョウと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_068.jpg 68.五十嵐チョウ標本両面ガラス箱 -22
大型ワモンチョウの仲間の裏面である。表か裏かどちらかが同定の決め手になることが多いが、どれも似たような紋様に見えてしまう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_069.jpg 69.会場風景
会場を振り返ってみる。写真の正面の壁面の左側がセミ博士、加藤正世さんの標本で、右側が鳥類学者の侯爵山階芳麿さんの標本が並ぶ。その手前が撮影禁止だった日本人日本最古の昆虫標本である約200年前の江戸時代の旗本武蔵石寿が製作した7箱の昆虫標本が平置きにされている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_070.jpg 70.一般展示 -1
特別展「珠玉の昆虫標本ー江戸から平成の昆虫研究を支えた東京大学秘蔵のコレクションー」の部屋を退出して、東京大学総合研究博物館の一般展示を見た。チョウに関する展示も多い。これはチョウの分類を科別に紹介した標本である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/640秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_071.jpg 71.一般展示 -2
「東京で絶滅した蝶」と書かれた箱に、ギフチョウ、オオウラギンヒョウモン、ミヤマシジミ、クロシジミの標本が収められていた。戦後の東京では、都市化や開発、河川改修、農地の集約化、林業の衰退、里山の荒廃など高度経済成長を発端とする環境への悪影響がいち早く生じ、多くの昆虫が絶滅したと説明されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181027_072.jpg 72.安田講堂
2回目の9月13日は、東京大学総合研究博物館を退出したあと、上野のアメ横に寄って、「上野やぶ蕎麦」で美味しい蕎麦を食べようと、東大構内を池の端門の出口まで歩いた。途中、安田講堂の前を通ったが、私たちの世代にとって安田講堂は、1968年(昭和43年)の全学共闘会議によって占拠され、最終的には機動隊により強制排除された東大紛争(東大安田講堂事件)など学生運動の象徴であった。その後、事務室は順次「学生部」等として使われるなどしていたが、大講堂は長期にわたり荒廃状態のまま閉鎖されていた。富士銀行をはじめとする旧安田財閥ゆかりの企業の寄付もあり1988年(昭和63年)から1994年(平成6年)に改修工事が行われ再度供用されているという。この日、安田講堂の前の広場で保育園の子供たちが遊んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
181027_073.jpg 73.安田講堂玄関
安田講堂の玄関へ行くと、守衛さんがおられ、なかには入れなかった。正面玄関を覗いてみると絵画があった。守衛さんに写真を撮ってもよいかと尋ねたところ、ここまで入っていいですよと言ってくれた。調べてみると小杉放菴が描いた絵でだった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/800秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_074.jpg 74.国立科学博物館 特別展「昆虫」 -1
8月28日に来た時は、上野公園の国立科学博物館で開催されていた 特別展「昆虫」を見てきた。子供たちを主な対象とした特別展で、一般の私は、入場料1600円をお支払いして入場した。入ってすぐのところに、オオムラサキの約30倍の模型やら、ヒトスジシマカの約240倍をはじめ、約30倍のオオクワガタ、約200倍のニホンミツバチ、約40倍のミンミンゼミの巨大模型があり、目を引いた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_075.jpg 75.国立科学博物館 特別展「昆虫」 -2
昆虫標本に見入る子供たち。熱心にメモを取る子もいた。夏休みで、館内は子供たちの元気な声で溢れていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_076.jpg 76.国立科学博物館 特別展「昆虫」 -3
展示されている標本は数も多く、充実していた。五十嵐邁コレクションの中からも多数のチョウの標本が展示されていた。8月にベトナムへ行ったときに撮ってきたキシタアゲハの標本もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_077.jpg 77.国立科学博物館 特別展「昆虫」 -4
写真はヘレナモルフォの標本だが、最近バイオミメティクスという、生物が持つ様々な特性に注目し、その構造や物性を真似ることによって生物と同じような機能をを実現し、モノづくりに生かしていくことが注目を集めている。その一つとしてモルフォチョウの発色を模倣した世界初の構造色繊維のことが説明されていた。モルフォテックスはモルフォチョウの青は色素ではなく構造で作られていることを応用して、一見白にしか見えない繊維に光を当てると青い光沢が現れる。もう一つ 「モスアイ構造」を模倣して余分な光をカットして画面を鮮明に見せるテレビの表面パネルや、反射の少ないフィルムなどが開発されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_078.jpg 78.国立科学博物館 特別展「昆虫」 -5
会場の出口近くにジャポニカ学習帳についてのパネルがあった。私の小学生時代にはなかったが、その後よく目にしたものである。1970年の発売以来、累計12億冊を販売した「ジャポニカ学習帳」。そんなジャポニカ学習帳の特徴の一つが、表紙を飾る写真だった。1978年以降、カメラマンの山口進さんが撮影したものが使われている。表紙に美麗なチョウやカブトムシなどの大きな写真が入っているのが特徴だったが、2012年から昆虫の写真を使うのをやめてしまった。きっかけは、教師や親から寄せられた「気持ち悪い」という声だったそうだ。確かにゴキブリを見て気味悪いというのはわかるが、私は、ジャポニカ学習帳の表紙のような昆虫の写真を見て、気持ち悪いという人がいることを知らなかった。私は、毎年、年賀はがきには自分が撮影したチョウの写真を印刷しているが、ひょっとしたら受け取ったかたの中には気持ち悪いと思う人がいるかもしれない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO640 ) 露出補正 なし


2015年12月21日

蝶 自選年間ベスト10 (​8) 2010年

愛用している Nikon D300 ​に不満はないのだが、​2010年5月に Nikon D5000 を手に入れた。理由は二つある。一つは D300 は少し重たい。もう一つは D5000 はフリー・アングルのモニターでライブ・ビュー撮影が可能になった。ただし、古いタイプのAF NIKKOR レンズおよびその互換レンズはAFが機能しない。D300 に付けていたmacroレンズの Tokina100mm やSIGMA105mm はマニュアル・フォーカスでしか使えない。そこで、D5000 を使うときは、しばらくは2007年6月に購入した NIKKOR VR 18-200mm を使用していた。
 この年は、6回目のグァム島へのゴルフ・ツアーでヤエヤマムラサキなどを撮った。10月末から11月初めのトルコ旅行では、ヨーロッパアカタテハなどを遺跡で撮ったのだが良い写真は撮れなかった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ギフチョウとマメザクラ 2010年4月6日 神奈川県相模原市
ほぼ毎年のように訪れている藤野町で撮った。毎年、ギフチョウが発生する時期はほとんど変わらないが、その時に咲いている花は年によって異なる。この年はマメザクラが咲いていて、そのマメザクラにギフチョウが訪れた。この写真は平成23年の年賀はがきの写真に使った。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F9 1/320秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.春のベニシジミ 2010年4月13日 横浜市舞岡公園 
舞岡公園の春は一斉にやってくる。ハルジオンが咲き、ヒメオドリコソウが咲く。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F​5.6​ 1/​2000​秒 100mm ISO400 ) 露出補正 ​なし​
;クリックすると大きな写真になります。 3.黄色に黒 ジャコウアゲハ♂ 2010年5月8日 神奈川県南足柄 夕日の滝付近
  南足柄は毎年、ウスバシロチョウと黒いアゲハたちの春型を撮りに行くところ。ナノハナ畑にジャコウアゲハの♂が休んでいた。

​Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
   絞り優先オートで撮影  ( F​5.6​ 1/​800​秒 100mm ISO400 ) 露出補正 ​なし​
;クリックすると大きな写真になります。 4.モンキアゲハ♂ 2010年5月15日​ ​横浜市舞岡公園 
タニウツギのピンクの花が咲いていた。昼過ぎ、モンキアゲハやナガサキアゲハが吸蜜にくる。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F​5.6​ 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 ​なし​
;クリックすると大きな写真になります。 5.ミドリシジミ開翅 2010年6月11日 横浜市舞岡公園 ​
​なかなか翅を開いてくれないミドリシジミの♂だが、美しい金属光沢を披露してくれた。

​Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1​00​0秒 200mm ISO400 ) 露出補正 ​なし​
;クリックすると大きな写真になります。 6.​キタキチョウ 2010年7月31日 横浜市舞岡公園
夏の舞岡公園は蝶が少なくなる。キタキチョウは元気に飛んでいるがなかなか良い写真が撮れない。可憐さが表現できれば良いのだが。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1400秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.ウラギンヒョウモン 2010年8月21日 長野県八島が原湿原
夏の終わりに信州へ高原の蝶を撮りに行った。湿原の広がりを撮るには、蝶に少なくとも10cmくらいに近づいて広角レンズで撮らなくてはならないが、コンパクトデジカメのマクロで撮ると被写界深度が深く、背景も表現できる。

Canon PowerShot A640 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/​5​00秒 ​7​mm ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.サカハチチョウ夏型 2010年8月21日 長野県美ヶ原山麓三城
サカハチチョウは春型の方が撮る機会が多いが、夏型の装いの方が好きだ。イタドリの花に来ていた。​

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F​5.6​ 1/​1600​秒 100mm ISO400 ) 露出補正 ​なし​
;クリックすると大きな写真になります。 9.クジャクチョウ 2010年8月21日 長野県八島が原湿原
  湿原の草地に咲くノアザミの花に鮮やかなクジャクチョウが止まっている。何とか背後に広がる湿原を映しこみたかったが、如何せん蝶までの距離が離れていた。しかし、これはこれで良い写真になったと思う。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
  絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1​250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 ​なし​
;クリックすると大きな写真になります。 10.ジャノメチョウ 2010年8月21日 長野県美ヶ原山麓三城
  ルドベキアという花でジャノメチョウが吸蜜していた。ジャノメチョウは関東周辺のゴルフ場などで、ゴルフを楽しんでいる折にもしばしば見かけるほど珍しくもない蝶だが、なかなかきれいに撮れない。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro 
  絞り優先オートで撮影  ( F​5.6​ 1/​640​秒 100mm ISO400 ) 露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 補1.ヤエヤマムラサキ 2010年1月29日 グァム島マンギラオ・ゴルフ・クラブ
  マンギラオ・ゴルフ・クラブでアウトコースのプレーを終え、スルーで、海沿いのコースが広がるインコースへ向かう。途中、赤い花をつけた樹があり、そこに黒い蝶たちが集まっていた。前の組と少し詰まっていたので、同伴者に頼んで少しのあいだ写真を撮らせてもらった。花はテイキンザクラといい、マルバネルリマダラも好きな花だ。

Canon PowerShot A640 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
  プログラムオートで撮影 ( f4 1/​640秒 ​7​mm ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補2.高原のクジャクチョウ 2010年8月21日 長野県八島が原湿原
夏の青空のもと、広々とした八島が原湿原を背景にクジャクチョウを狙っていた。もう少し翅表が見えるような位置にいてくれたらなお良かったのだ。こういう写真は被写界深度の深い広角レンズで蝶に寄って撮るのだが、レンズの焦点距離が短いコンパクト・デジカメのワイド端のマクロは、腕を伸ばしてモニターで撮影できることもあって、画質こそ期待できないが、その代わりをしてくれる。

Canon PowerShot A640 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/​125秒 ​10​mm ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補3.ミヤマシジミ 2010年8月21日 長野県八島が原湿原​
​ヒメシジミと良く似ているがこれはミヤマシジミのようだ。後翅の黒班がつながっている。 ​

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1​250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。 補4.​ウラナミシジミ 2010年10月16日 横浜市舞岡公園 
​セイタカアワダチソウなど秋の花が咲く舞岡公園で、コセンダングサの花で吸蜜していたウラナミシジミが翅を開いてくれた。背景のボケもきれいでファンタジックな写真になった。​

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1​640​秒 200mm ISO400 ) 露出補正 ​なし


2015年7月28日

烏帽子岳登山 7月21日 (2)

さらにその稜線沿いの尾根道を烏帽子岳に進む。烏帽子岳が標高2,065m、その少し手前にある小烏帽子(2,045m)に着いたのは、12時近くになっていた。総勢80名の小学生の一団が、若い先生らに引率されて元気に登ってきた。ここで、この林間学校の生徒たちをやり過ごすと、向こうに見える烏帽子岳の山頂付近は、その子らに占領されてしまった。記念写真を撮って、お弁当を食べるのだろう。私は、それを言い訳にして烏帽子岳山頂踏破を断念した。ここらあたりで1時間ほど蝶と遊ぶ。

1時半に下山をはじめ、蝶を撮りながら、地蔵峠の駐車場に戻ったのは、午後3時を過ぎていた。コヒョウモンモドキとフタスジチョウに会えたのに、シャッターチャンスを逃したのは悔やまれたものの、今日はまずまずの成果だった。

地蔵峠から烏帽子岳への登山は、距離こそさほどないものの、その登山道が岩がごつごつと露出し、足を踏み下ろすところを気を付けないと捻挫しそうになる。遠近両用メガネを掛ける私にはとても歩きにくかった。また、頂上付近はガレ場の急な登りになる。私にとっては少々きつい登山だった。「余裕があったら池の平へ廻ろう」などという考えは愚かだった。また出直すことにしよう。

3時半に湯の丸の地蔵峠を出発、途中、上里で小休止した。渋滞もあって、自宅に着いたのは8時だった。少々疲れた。もう若くはないのだ。でも、風呂上りに飲んだビールは最高に旨かった。

;クリックすると大きな写真になります。 21.浅間山遠望
ここのところ噴火をして、6月30日に噴火警戒レベルが2に引き上げられ、火口から2km以内の立ち入り禁止となった浅間山だが、今日の山頂付近はとても平穏に見える。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/640秒 39mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 22.ヒメシジミ♂ -2
地面に止まっていて写真は撮りにくいが、半分翅を開いてくれた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 23.ヒメシジミ♂ -3
ウスユキソウの花にヒメシジミが止まってくれた。もう少し低い位置から撮りたいのだが、足場も悪く体を動かすことができない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 24.ヒメシジミ♂ -4
そのヒメシジミが飛び立った。表面の黒い縁取りを見ると、今まで見たヒメシジミより、幅が狭く、ひょっとしてミヤマシジミかなと疑うが、前の写真で裏面の斑紋を見るとやはりヒメシジミのようだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 25.キアゲハ♂
尾根道を堂々と飛び交うキアゲハ。とても見栄えがする。ノアザミの花で吸蜜する。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 26.ツマグロヒョウモン♂ -1
ひときわ大きく鮮やかなヒョウモンが尾根道に君臨する。ツマグロヒョウモンは南から北上してきた蝶だが、この標高2,000m近いところに住み着いている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 236mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 27.ツマグロヒョウモン♂ -2
今年は横浜市の舞岡公園などでは、あまりツマグロヒョウモンを見ていない。場違いな蝶だがついつい熱心に撮ってしまった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 28.ツマグロヒョウモン♂ -3
縄張りを監視するように睨みをきかす。他のツマグロヒョウモンが飛んでくるとスクランブル発進していた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 29.ツマグロヒョウモン♂ -4
ウラギンヒョウモンや、ギンボシヒョウモンが飛んでいない。ここでのオレンジ色はツマグロヒョウモンだけだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 30.ヒオドシチョウ -1
もう1種、尾根道の岩の上で縄張りを見張る大型のタテハチョウがいた。エルタテハかなと思ったが、ヒオドシチョウだった。飛び立ったところを見ると、表の緋色は鮮やかである。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 116mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 31.ヒオドシチョウ -2
前の写真と同じ個体。近づくとパッと飛び立ち、旋回して同じようなところに止まる。翅は開いてくれない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 32.ヒオドシチョウ -3
こういうところに止まって縄張り監視をしている。飛ばれないようにそっと近づく。向こうは美ヶ原に続く山々だろうか。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 33.ミヤマモンキチョウ♀ -1
ようやく、今日のもう一つの本命であるミヤマモンキチョウが多く飛ぶようになった。ハクサンフウロの花に止まる。♂も飛んでいるがなかなかシャッター・チャンスがない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/320秒 81mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 34.ミヤマモンキチョウの♀とモンキチョウの♂
ハクサンフウロで吸蜜しているミヤマモンキチョウの♀にモンキチョウの♂がアプローチしている。私としてはミヤマモンキチョウの♂であって欲しかったのだが。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 161mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 35.ミヤマモンキチョウ♀ -2
これも前の写真と同じ取り合わせだ。ミヤマモンキチョウの♀にフォーカスした。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/400秒 161mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 36.ミヤマモンキチョウ♀ -3
今度は近くによって撮ることができた。なかなか翅を開いてくれない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 37.ミヤマモンキチョウ♀ -4
♂の写真、また翅を開いたところの写真は撮ることができなかったが、ミヤマモンキチョウを撮ろうという目的は達することができた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 38.小諸方面の眺め
稜線付近で小一時間ほど、ミヤマモンキチョウなどを撮影した。午後1時になったので、そろそろ下山することにする。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/1250秒 4mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 39.ミヤマシロチョウ♀ -1
ミヤマシロチョウは何頭か飛んでいる姿を目撃したものの、撮影できたのは往路、マルバダケブキで吸蜜していた1頭のみだった。下山の途中、コオニユリの花にぶら下がるようにして吸蜜していたミヤマシロチョウが不意に目の前に現れた。撮ろうとしたら飛び立ったが、すぐに、まだ蕾のクガイソウ?に止まった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 100mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 40.ミヤマシロチョウ -2
まだ、蜜が出ていなかたのかすぐに飛び立ってしまった。少し擦れている個体だが、前翅の基半部が半透明の♀の特徴が認められる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 100mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 41.ミヤマシロチョウ -3
飛び立ったミヤマシロチョウは、はじめに止まっていたコオニユリの花に戻った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 100mm ISO450 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 42.ミヤマシロチョウ -4
白とオレンジ色と緑の鮮やかな彩りの写真になった。残念ながら少々暗かった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 100mm ISO560 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 43.ミヤマシロチョウ -5
再び飛び立ったミヤマシロチョウは、今度はササの葉に止まった。この個体はいろんなシーンのモデルになってくれた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 44.ヒメキマダラヒカゲ -6
ヒメキマダラヒカゲの多かったところまで下りてきた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/125秒 64mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 45.ゴイシシジミ -1
2012年9月3日に池の平湿原に来て、その帰りに寄った地蔵峠でゴイシシジミを見ている。キャンプ場を通り過ぎて登山道の入り口近くへ来ると、数頭の小さな蝶が飛んでいた。多分ゴイシシジミだろうと思い、近寄ってみるとビンゴ!だった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 46.ゴイシシジミ -2
私がゴイシシジミの写真を撮っていると、私よりもご年配と思われるご夫婦が傍に来られた。見るとお二人ともカメラ(P610と同じタイプ)を持たれている。「ゴイシシジミはいますか?」と聞かれたので、「そこに止まっていますよ」と教えて差し上げた。以前に山で見たゴイシシジミが忘れらず、ゴイシシジミに会いたいと思っていたそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 47.ゴイシシジミ -3
幼虫は純肉食性で、ササ類に付くアブラムシを食べるそうだ。母蝶はアブラムシの群れの中に産卵する。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし


2012年8月 7日

八ヶ岳山麓から安曇野を巡る 7月12日~14日 2/4 八島ヶ原湿原・碌山美術館


 7月13日、諏訪大社下社秋宮のお参りを終え、御柱祭の木落し坂とその祭事の観覧席を見たあと、国道142号線を和田峠へ向かった。和田峠からビーナスラインを美ヶ原と反対方面に向かうと右手に八島ヶ原湿原の駐車場があった。この日はまだ駐車場に空きがある。
 空が明るくなり、時折、雲に切れ目が出来て青空がのぞく。気温も上がってきた。蝶も飛ぶかもしれない。期待に違わず、蝶が飛び始めた。ギンボシヒョウモンやウラジャノメなど新鮮な個体が見られる。
 1時間半ほど、八島ヶ原湿原に滞在し、駐車場の傍にあった食堂でそばや、おやきで軽い食事をした。再びR142を戻り、岡谷から長野自動車道に上り、豊科ICで下りて安曇野は碌山美術館に寄った。穂高駅前にある観光センターで明日行くところの情報を得て、この日の宿に向かった。今宵の宿は、昨夜の宿と同じくセラヴィリゾート泉郷のホテルアンビエント安曇野コテージだ。

14.ヒメウラナミジャノメ
駐車場からビーナスラインの下のトンネルを通って、八島ヶ原湿原に出るのだが、そのトンネルを抜けたところに白い花が咲いていて、ヒメウラナミジャノメが吸蜜していた。何処にでもいる普通種だが"蝶がいた"ので何故かほっとした。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ヒメウラナミジャノメ;クリックすると大きな写真になります
15.八島ヶ原湿原
八島ヶ原湿原は長野県のほぼ中央にあり、標高約1,600mの高層湿原だ。面積は43.2haある。今日は天候が悪く、この景観も見られないかと思ったが、ことのほか天候は回復してきている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
八島ヶ原湿原;クリックすると大きな写真になります
16.ウラジャノメ -1
本州では中央部の標高1,500m~2,000mあたりに生息し、比較的いるところは限られているようだが、今日は多くの新鮮なウラジャノメを見ることができた。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ウラジャノメ -1;クリックすると大きな写真になります
17.ウラジャノメ -2
はじめに見かけたときは、必死になって追いかけたが、個体数はきわめて多く、余裕が出てきた。これは、湿原周囲の散策路に施されている行先表示板の支柱に止まっている。支柱も行先表示板もコンクリートの造り物である。雨露を吸っているのであろう。♂か、♀かは良くわからない。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ウラジャノメ -2;クリックすると大きな写真になります
18.ギンボシヒョウモン
散策路の脇で咲くノアザミに新鮮なギンボシヒョウモンが止まった。G12で背景を写し込む。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
ギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります
19.手乗りウラジャノメ
ウラジャノメは人にも纏わりついて汗を吸いに来る。手の甲に乗せたまま、背景の良いところに移動し、シャッターを切る。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/400秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 +0.7段
手乗りウラジャノメ;クリックすると大きな写真になります
20.ウラジャノメ -3
これほど多くのウラジャノメに会えることはそうないだろうと思い、多くのカットを撮ってしまった。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 100mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
ウラジャノメ -3;クリックすると大きな写真になります
21.ヒメキマダラセセリ♀
コキマダラセセリ、スジグロチャバネセセリ、ヘリグロチャバネセセリと、本種は良く似ているが、前翅表の黒の濃さからヒメキマダラセセリ♀と同定した。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/400秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ヒメキマダラセセリ♀;クリックすると大きな写真になります
22.ウラギンヒョウモンかギンボシヒョウモンか?
この2種の♂は翅表では、なかなか区別ができない。裏を見せてくれると一目瞭然なのだが。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ウラギンヒョウモンかギンボシヒョウモンか?
23.ウラギンヒョウモンか?
正直なところ、これも正確には同定できない。前翅の中央部にある性標がはっきりしているので、ウラギンヒョウモンかと思うのだが。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/400秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ウラギンヒョウモンか?;クリックすると大きな写真になります
24.ヒメシジミ♂
この蝶もミヤマシジミとの区別が難しい。後翅裏面外縁のオレンジ色の帯の外側にある黒い紋の中に青い点が見えるのでミヤマシジミかと思ったが、開翅した翅表のブルーを見ると黒い縁取りの幅が広く、ヒメシジミと判断した。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ヒメシジミ♂;クリックすると大きな写真になります
25.ヒメシジミ♂開翅
24.と同じ個体である。開翅したところを見ると黒い外縁部の幅は広く、ヒメシジミの特徴が出ている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
ヒメシジミ♂開翅;クリックすると大きな写真になります
26.コチャバネセセリ
黒くて小さなセセリチョウがいた。はじめは何だかよくわからなかったが、これはコチャバネセリで、翅が擦れて特徴ある裏面の茶色の麟粉がとれてしまっているのだ。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
コチャバネセセリ;クリックすると大きな写真になります
27.碌山美術館
八島ヶ原湿原では思った以上に蝶の写真が撮れた。昨年は8月10日に来ているが、見かける蝶も時期的な違いがあって良かった。八島ヶ原湿原で軽く昼食にして、安曇野へ向かうことにした。宿に入る前、まだ陽は高かったので、穂高駅前の観光案内所で明日行くところの情報を得た。親切にいろいろと教えてくださった。そして、碌山美術館へ。碌山美術館は、近代彫刻家である荻原守衛(碌山)(1879‐1910)の作品と資料を 永久に保存し、一般に公開するために、昭和33年4月、碌山の生地・北アルプスの麓・安曇野に造られた。この建物が魅力的である。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 なし
碌山美術館;クリックすると大きな写真になります
28.碌山美術館 グズベリーハウスの窓から
館内の一角に、グズベリーハウスというミュージアム・ショップが設けられていた。その窓から喜多武四郎の女立像が見える。碌山美術館の見学を終え、北アルプスの蝶が岳や常念岳の方へその山麓を上がっていくと、今夜の宿、セラヴィリゾート泉郷のホテルアンビエント安曇野コテージがあった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -1.0段
碌山美術館 グズベリーハウスの窓から;クリックすると大きな写真になります

2011年8月17日

八島ヶ原湿原 8月10日


 3年続けて八島ヶ原湿原へ行った。2009年は高ボッチから、昨年は美ヶ原山麓の三城から八島ヶ原湿原へ廻ったが、今回は先に八島ヶ原湿原へ行き、そのあと美ヶ原高原へ廻った。前2回は8月末であったが、今年は7月末に行こうと思っていたところ、天候が優れず、この日になった。
 早朝、5時少し過ぎに自宅を出発、順調に中央高速に上がり、談合坂SAで休憩。だが、車の数はとても多い。SAを出た後はカーナビの指示通りに進む。諏訪で下りてJR上諏訪駅前を通り、しばらく国道20号線を走る。諏訪大社下社の秋宮の前を左に曲がり国道142号線を進み、和田峠でヴィーナスラインに合流、霧が峰のほうに向かって進む。八島ヶ原湿原の駐車場に着いたのは、9時少し過ぎていた。

八島ヶ原湿原駐車場;クリックすると大きな写真になります 1.八島ヶ原湿原駐車場
9時15分の駐車場はご覧の通りまだ空いていた。駐車場の脇では、すでに、キアゲハが飛び、新鮮なエルタテハが路上に止まる。エルタテハは撮りたかったが、間に合わなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
オオチャバネセセリとクルマバナ;クリックすると大きな写真になります 2.オオチャバネセセリとクルマバナ
駐車場からはヴィーナスラインの下をトンネルでくぐり、湿原に向かう。まだ、歩いている人も少なく、すがすがしい。見慣れぬ花でオオチャバネセセリが吸蜜をしていた。セセリチョウの仲間は翅の割に胴体が太い。ふわふわとは飛べない。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1250秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
アサギマダラ;クリックすると大きな写真になります 3.アサギマダラ
木道からやや離れたところで、アサギマダラが好物のヒヨドリバナのまわりをふわふわと飛んでいた。G12の望遠端(35mm版換算140mm)で撮ったがそれでもまだ遠い。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/200秒 30.5mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
ヒメシジミ;クリックすると大きな写真になります 4.ヒメシジミ
足元でヒメシジミが飛んでいた。バリアングルモニターを見ながら、下から仰ぐように撮った。触角が隠れてしまったのが残念。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
ヒメシジミ 開翅;クリックすると大きな写真になります 5.ヒメシジミ 開翅
少し擦れているが、ヒメシジミが開翅してくれた。表翅を見たほうが裏面を見るよりミヤマシジミとの判別がしやすい。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1250秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 6.ギンボシヒョウモン
ここではウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンが混在してたくさん飛んでいた。ギンボシヒョウモンは少し擦れているのが多い。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
スジグロチャバネセセリ;クリックすると大きな写真になります 7.スジグロチャバネセセリ
スジグロチャバネセセリに会うのは初めてだった。鎌ヶ池の近く、道端で地面に口吻を伸ばしている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 +1.0段 トリミング
ウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 8.ウラギンヒョウモン
ウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンは裏面を見せてくれれば簡単に見分けがつく。飛んでいるのは♂ばかりだった。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
スジボソヤマキチョウ;クリックすると大きな写真になります 9.スジボソヤマキチョウ
木道から離れたところにハクサンフウロが咲き、その花から花へスジボソヤマキチョウが移り飛び、吸蜜していた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
コキマダラセセリ;クリックすると大きな写真になります 10.コキマダラセセリ
セセリチョウの仲間では、よく似ている種が多く同定が難しい。そのうえ、このノバラアザミで吸蜜する個体は大分擦れていて、撮った時は判らなかった。帰ってきてから、写真を拡大して、図鑑を見ながら、コキマダラセセリに落ち着いた。アカセセリかとも思ったが、触角の縞模様から、どうやらコキマダラセセリのようだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 10.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
青空をバックにウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 11.青空をバックにウラギンヒョウモン
残念ながら吸蜜しているノバラアザミが半分咲き終わってしまっている。ウラギンヒョウモンも逆光になってしまった。こんなとき、内蔵フラッシュを使うとどうなるだろうか。次の機会に試してみたい。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 +0.7段
ヒョウモンチョウ;クリックすると大きな写真になります 12.ヒョウモンチョウ
ヒョウモンチョウはいるにはいるのだが、飛んできては草の中に潜り込んでしまう個体が多く、なかなか撮るチャンスが来なかった。やっと、少々離れたところではあったが、ヒヨドリバナで吸蜜してくれた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
ノリウツギにスミナガシ;クリックすると大きな写真になります 13.ノリウツギにスミナガシ
戻り道の途中、わき道に入ったところに咲いているノリウツギの花に何かいないと目を凝らした。高い位置で咲いている花に何やら黒いのがいる。逆光なので余計に黒く見える。良く見るとスミナガシだった。スミナガシの写真は撮ったことがない。蝶まで距離があり、近くの花に来るのを待ったが、だめだった。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/5000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし トリミング
八島ヶ原湿原の眺め;クリックすると大きな写真になります 14.八島ヶ原湿原の眺め
八島ヶ原湿原は霧ヶ峰の北西部に位置する標高約1632mの高層湿原である。湿原の所在地は諏訪市及び諏訪郡下諏訪町にまたがる。霧ヶ峰には、八島ヶ原湿原、車山湿原、踊場湿原の3つの湿原があり、そのすべてが1939年(昭和14年)に国の天然記念物として個別に指定され、1960年(昭和35年)6月10日に八島ヶ原湿原の西半分の旧御料地を加え、個別に指定されていた3つの天然記念物は1件にまとめられ、現在の指定名称霧ヶ峯湿原植物群落となった。 八島ヶ原湿原は面積が43.2ha、泥炭層の厚さは約8.05m。1万2千年前に誕生した高層湿原であり、日本南限の高層湿原といわれる。(Wikipediaによる)

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 10.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
マルバダケブキとウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 15.マルバダケブキとウラギンヒョウモン
一旦、八島ヶ原湿原の入口付近まで戻ってきた。昨年はこの辺りでクジャクチョウも撮れたので、期待していたが、現れなかった。咲き始めたマルバダケブキにウラギンヒョウモンが来ていた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/3200秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
ギボウシとヒメシジミ;クリックすると大きな写真になります 16.ギボウシとヒメシジミ
ギボウシの花にヒメシジミが止まっていた。ヒメシジミは♂ばかりだが、擦れている個体が多い。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
アサギマダラ;クリックすると大きな写真になります 17.アサギマダラ
さっきスミナガシがいたノリウツギの花が気になり、もう一度そこまで戻る。スミナガシはいなくなっていたが、すぐそばのヒヨドリバナにきれいなアサギマダラがいた。後翅にヒヨドリバナの影が映っていた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1250秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
キアゲハの裏側;クリックすると大きな写真になります 18.キアゲハの裏側
再び入口へ戻ってくると、湿原の池をバックにして咲いているタムラソウにキアゲハがぶら下がっていた。時間は11時40分になった。2時間半ほど滞在したことになる。ここで八島ヶ原湿原は切り上げ、美ヶ原へ行ってみることにした。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし


2010年9月 8日

八島が原湿原


 8月21日 三城を切り上げた後、再び扉峠に戻り、昨夏も来たビーナスラインを八島が原湿原に寄った。
昨夏は樹液に来ていたキベリタテハとエルタテハに出会えた。今回もそれが目当てだったのだが、残念ながら昨夏の樹に今年は樹液が出ていなかった。しかし、ミヤマシジミの斑紋異常型に出会えたのは収穫だった。
 午後3時半に帰路に着く。談合坂の手前から大渋滞が始まった。でも相模湖を過ぎるころには渋滞が解消したのは良かったのだが、この日は多摩川の花火大会があり、環八が渋滞。ようやく9時過ぎに自宅に戻ることができた。

ギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 1.ギンボシヒョウモン
ここでもギンボシヒョウモンが多い。この猛暑で高原でもウラギンヒョウモンは夏眠でもしているのだろうか。裏面の銀の斑紋が陽の光に反射して輝いていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラム優先オートで撮影 ( F6.3 1/2500秒 150mm ISO400 ) 露出補正 なし
湿原を背景に;クリックすると大きな写真になります 2.湿原を背景に
これもギンボシヒョウモンと思う。広角端に近いところで、背景に湿原を入れて撮った。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 3.ウラギンヒョウモン
やっとウラギンヒョウモンがいた。どちらかというがギンボシの方が格上であるが、何かウラギンが貴重に思える。コンパクトデジカメでは、広角端で撮るとピントの深度が深くなる。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/500秒 7.3mm )
再びギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 4.再びギンボシヒョウモン
慣れるとウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンの区別が容易にできる。代表的な高原の蝶だ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先で撮影 ( F5.6 1/800秒 150mm ISO400 ) 露出補正 なし
スジボソヤマキチョウ;クリックすると大きな写真になります 5.スジボソヤマキチョウ
ヤマキチョウに比べて、前翅先端の飛び出しが長く細い。脈が細いのが和名の由来という。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
ミヤマシジミ;クリックすると大きな写真になります 6.ミヤマシジミ
足元を見たら、ヒメシジミかミヤマシジミの♀がいた。裏面を見るとミヤマシジミのようだ。しかも後翅の黒い斑紋がつながっている斑紋異常だ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1000秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
ミヤマシジミ -2;クリックすると大きな写真になります 7.ミヤマシジミ -2
ちょっとピントの甘い写真になってしまったが、半分翅を開いてくれた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/800秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
クジャクチョウ;クリックすると大きな写真になります 8.クジャクチョウ
八島が原湿原を背景にクジャクチョウがアザミで吸蜜していた。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 7.3mm )
クジャクチョウ -2;クリックすると大きな写真になります 9.クジャクチョウ -2
焦点距離200mmで撮ると背景はボケる。同じくらいの距離にある蝶とアザミの花が浮き上がった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
クジャクチョウ -3;クリックすると大きな写真になります 10.クジャクチョウ -3
このクジャクチョウはアザミの花から次のアザミの花へ移動する。少し近くの花に来たので、蝶を中心に撮った。傷のない奇麗な個体だった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし