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2022年8月 4日

⑥北大植物園、新千歳空港 (6月30日) 北海道旅行 札幌,、そして富良野・美瑛バスツアー 6月27日-30日 最終日

楽しんできた札幌滞在も最終日になった。この日は私にとって今回の札幌旅行の目的のひとつだった北大植物園を見て、新千歳空港を楽しむ予定だ。8時半に婿殿と集合し、工事中の道庁の西側にある北海道大学植物園へ向かった。この植物園の正式名称は「北海道大学北方生物園フィールド科学センター植物園」という。札幌駅から徒歩で10分、ビルが建ち並ぶ街の中心部に「緑のオアシス」がある。野鳥の声が聞こえる緩やかな起伏に富む地形と、豊かな水、そしてハルニレの巨木、その一つ一つが札幌の原始の姿を今に伝える貴重な場所となっている。広さ13.3ha の園内には北海道の地性植物を中心に約4,000種類の植物が育成されている。(パンフレットを参照した) 東京文京区の小石川植物園を思わせる雰囲気もあった。
 エゾシロチョウの写真を撮りながら、約2時間ゆっくりと園内を散策した。
 札幌勤務時代の昔の仲間と再会し、もう一泊するという婿殿と別れ、老夫婦は札幌駅に移動した。帰りも快速エアポートで新千歳港港へ行く。帰りの便は16:00 発のJAL516便なので、新千歳空港でゆっくりできる。先ず昼飯だ。昨年秋に来たときに空港で食べた「函太郎」という寿司屋が美味かったので、今回もそこに寄るのが一つの楽しみでもあった。そのあと、北海道名産の生チョコレートや、海産物の加工品などを探していると、意外に早く時間がたち、搭乗手続きをする時間になってしまった。
 羽田にはほぼ予定通りに到着した。スーツケースはホテルから宅配便で送っておいたので楽だった。
 なお、北大植物園に関する記述は、パンフレット、現地の説明書き、HPを参照・引用させていただいた。

000_220630358 X700 ◎北大植物園 Z50 18-140.jpg
フスマウツギの花に来たエゾシロチョウ 2022年7月30日 北海道大学北方生物園フィールド科学センター植物園 札幌市

112_220630308 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 112.工事中だった北海道道庁
赤レンガ庁舎で有名な北海道庁旧本庁舎は、重要文化財として国の指定を受けた北海道を代表する歴史的建造物であるが、昭和43年(1968年)の復元工事以来50年以上を経過し、平成30年(2018年)北海道命名150年を契機として、先人から受け継いだ貴重な財産である「赤レンガ庁舎」の歴史的価値を保存し、次の世代に受け継いでいくため、耐震改修を含めた大規模改修が行われていた。現在、進められている大規模改修工事で、これまで知られていなかった創建当時の遺構が相次いで発見されたという。工事完成予定は令和7年だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO 140 ) 露出補正 なし
113_220630316 X800 〇北大植物園 Z50 18-140.jpg 113.赤レンガ庁舎前庭の池に咲くスイレン
道庁は東門から入ると正面に赤レンガ庁舎が見え、庁舎へ向かうアプローチの両側に池がある。ちょうど今の季節、スイレンが咲いていて見ごろである。この赤れんが庁舎の前庭には、約100種、1000本の樹木が植えられており、季節ごとの景観を楽しむことが出来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 68mm ISO 500 ) 露出補正 なし
114_220630323 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 114.北海道大学植物園入口
植物園の正門は北海道庁の西側真裏にある。入園料は400円だった。この北大植物園は明治9年(1876年)に設立された札幌農学校の教頭だったクラーク博士が、明治10年(1877年)、開拓使に植物学の教育には植物園が必要と提言したことに始まる。同年農学校構内に小さな植物園と灌木園が造られた。いっぽう、開拓使は北海道庁の西側の原始林を牧羊場とし、明治15年(1882年)に博物館を建てた。明治17年(1884年)現在に植物園用地が博物館とともに札幌農学校に移管され、のちに初代園長となる宮部金吾が計画・設計して明治19年(1886年)植物園は開園した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO 320 ) 露出補正 なし
115_220630324 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 115.植物園門衛所
植物園の中の建物は歴史のある建造物が多く、この門衛所も明治44年(1911年)竣工した重要文化財である。切妻づくりの主体部に半八角形の張り出しを作り、正面として出入り口を設けている。内部は半八角形の部分を板敷の見張所、主体部を畳敷きの休憩所としている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
116_220630326 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 116.ハルニレの木
ハルニレは札幌では馴染み深い木で、北大や、この北大植物園のシンボルともいえる。自然状態ではハルニレは川沿いのような湿ったところに生育する。北大植物園や北大キャンパスは、元々豊平川の扇状地で、泉の湧く水の豊かな場所だった。ただ、ハルニレはこの植物園で最も本数の多い木であったが、この30年の間に本数が減り続けているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO 720 ) 露出補正 なし
117_220630327 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 117.博物館本館 明治15年(1882年)竣工
昨日、北大総合博物館を見学したが、北大植物園の中にも博物館があった。明治10年に偕楽園内に仮博物城を作り、明治15年に開拓使の博物場として、当時牧羊場だった現在地に札幌博物場が建てられた。その後明治17年に開拓使の後を引き継いだ北海道事業管理局から、札幌博物場とその周辺を植物園敷地として札幌農学校が譲り受け、明治19年に園路などが整備され、現在の形に整えられた。平成元年5月19日に、本館、事務所、倉庫、鳥舎、便所、門衛所の6棟の建物が重要文化財に指定され、建物とその周辺は大正末期から昭和初期の佇まいに復原、整備されている。(パンフレットから引用)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO 110 ) 露出補正 なし
118_220630330 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 118.ヒグマのはく製 博物館
下手な写真で恐縮である。博物館館内風景として撮ったので、映り込み、構図など、このヒグマのはく製に無頓着であった。このヒグマは1890年に牧場を襲い、手稲駅辺りで駆除されたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO 2000 ) 露出補正 なし
119_220630949 X800 北大植物園 タロ G7X.jpg 119.南極観測で活躍したカラフト犬「タロ」の剥製 博物館
北海道大学の教員が訓練に関り、南極観測で活躍したカラフト犬「タロ」の剥製もあった。1956年、第一次南極地域観測隊にソリ犬として参加した樺太犬は調査活動で活躍したが、1958年1月、隊員交代のため派遣された宗谷丸が天候不良のため接岸できず、犬15頭が無人の基地に取り残された。翌1959年1月、1年ぶりに再訪した隊員によって、タロとジロの生存が確認された。ジロはその後越冬中の1960年7月昭和基地で死亡した。タロは4年余を南極で過ごした後、1961年5月に帰国し、その後は14歳7か月の老衰で死亡するまでの9年余の間、この博物館で飼育された。ジロの標本は国立博物館で保存されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/250秒 16mm ISO 3200) 露出補正 なし
120_220630951 X800 北大植物園 樺太犬 G7X.jpg 120.樺太犬の標本 博物館
樺太犬は、樺太および千島列島で作り出された犬種で、体型は中型〜大型、太い鼻面を持つ。 アイヌ・ニヴフなどの北方の民族が犬ゾリ・猟犬に古くから使っていた。胸部がよく発達して幅が広く四肢もよく発達し前肢は特に太い。 耐久力に優れ耐寒性も強く、大食だが粗食に耐え、飼い主に忠実だそうだ(wipipedia参照)。しかし、純血種はもはや存在しない可能性が高いといわれている。日露戦争後、南サハリンが日本に割譲されると、大量の樺太犬が北海道に渡来。同時に、本州から渡ってきた秋田犬と交雑が進み、雑種化していった。日ロで「最後の純血の一群」と目されてきた個体が、これまで樺太犬の原形とされてきた骨格の特徴を備えていなかったことが、名古屋大博物館の新美倫子准教授(動物考古学)の調査で明らかになった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒 26mm ISO 3200) 露出補正 なし
121_220630336 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 121.重要文化財 博物館倉庫
真ん中に見える建物(倉庫)は、はじめは現在の博物館事務所がある位置に平屋建て切妻づくりとして建てられたが、事務所新築に伴い現在地に移築され、その後、マンサード型 の二階建てに改められた。この右側に見えるのが、明治36年に北海道大学農学に建てられた、重要文化財の便所である。大正7年に現在地に移築された。左側に見える建物は明治34年(1901年)竣工の重要文化財 博物館事務所.

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 28mm ISO 500 ) 露出補正 なし
122_220630341 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 122.アルパイン・ペンステモン
本種はアメリカ南中部の中央ロッキー山脈に自生する野草である。カナディアン・ロックガーデンに咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 77mm ISO 320 ) 露出補正 なし
123_220630960 X800 北大植物園 G7X.jpg 123.重要文化財 博物館事務所
明治34年(1901年)竣工。博物館管理のために建設された事務所である。窓は上げ下げ窓と開き窓の2重構成で寒冷地への配慮が見られるが、屋根は北海道では珍しい瓦葺。煉瓦と基礎の鋳鉄の換気口にも特徴がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO 125) 露出補正 なし
124_220630965 X800 北大植物園 G7X.jpg 124.ベアーバリー・ハニーサックル
スイカズラ科の植物である。印象に残ったので撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/000秒 9mm ISO 320) 露出補正 なし
125_220630386 X800 北大植物園 シャクヤク Z50 18-140.jpg 125.シャクヤク(芍薬)
wikipedia によると、シャクヤクはボタン科の多年草で、初夏、大形の紅・白色などのボタンに似た花を開く。アジア大陸北東部の原産。花は一重、八重があり、花色もさまざまで、多くの園芸品種がある。いずれも薬用になる。花言葉は「はじらい」「慎ましさ」だそうだ。咲いていたところは確か草本文化園だったと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 68mm ISO 450 ) 露出補正 なし
126_220630402 X800 ◎北大植物園 Z50 18-140.jpg 126.エゾシロチョウ -1
この季節、園内では種々の白い花が咲いている。これはまだ蕾だろうと思うが、何という花かは分からない。オニシモツケに似ているが定かではない。そこにエゾシロチョウが吸蜜に来ていた。「エゾシロチョウは、日本では北海道にのみに生息する白い蝶で、幼虫は春にサクラやリンゴなどの樹木に発生し、新芽や若葉を食い荒らす。5月末頃には集団でサナギになり、6~7月に蝶となって飛び回る。」と札幌市のホーム・ページでは害虫扱いだ。 主に山に住むエゾシロチョウであったが、1970年代ごろから徐々に街に降りてきて、生息域を広げてきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 800 ) 露出補正 なし
127_220630422 X800 〇北大植物園 Z50 18-140.jpg 127.エゾシロチョウ -2
イボタノキにもエゾシロチョウがいた。数頭がふわふわと翔んでいる。イボタノキが咲くのも横浜より1か月ほど遅いようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 2500 ) 露出補正 なし
128_220630436 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 128.広い芝生
北ローンと呼ばれる園内の芝生の広場にも大きな木が立っている。今は咲いていないが、芝生の向こうは、ライラック並木がある。ライラックは札幌市の花だそうで見ごろは5月下旬だそうだ。その上に見える白い花はヤマボウシだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO 560 ) 露出補正 なし
129_220630443 X800 〇北大植物園 Z50 18-140.jpg 129.都会のオアシス
写真のタイトルを何としようか困ってしまった。このエリアもよく覚えていなし、樹木の名も定かでない。でも、気持ちの良い散策だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO 3200 ) 露出補正 なし
130_220630447 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 130.札幌で最古のライラック
このライラックは、1890年(明治23年)頃、サラ・スミス女史(北星学園の前身、スミス女学校の創始者)が故郷アメリカから携えてきた苗から育てられた。北星学園に植えられた母樹は現存していないので、今では北海道で一番古く大きい株となった。この株からさらに多くの木が育てられ、札幌のあちこちに分けられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 28mm ISO 500 ) 露出補正 なし
131_220630449 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 131.宮部金吾記念館
この建物は1901年(明治34年)竣工、1942年(昭和17年)移築された。もとは札幌農学校動植物教室として建設され、農学部本館の南にあった。1942年に東半分を移築して園長室等に使用した。その後、北半分を取り壊し、植物園の創始者初代園長で文化勲章受章者でもある宮部金吾博士の遺品を展示している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO 110 ) 露出補正 なし
132_220630454 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 132.大きなハルニレの木
大きなハルニレの木があった。「北海道大学植物園」のパンフレットの表紙にもなっているハルニレだ。ハルニレはニレ属の中でも最も大きくなる種で、北海道に多く肥沃な沖積地に林をつくる。同属のアキニレに対して春に花が咲くのでハルニレと呼ばれている。英名はエルムで、この植物園や、北大キャンパスの景観を代表するところから、北大を「エルムの学園」と呼ぶこともある。ニレは世界各地で神聖視され、アイヌ神話でも「火の神」として敬われている。高さ30m、直径2~3mになることもある。園内の大きいハルニレは樹齢約200年に達する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO 250 ) 露出補正 なし
133_220630977 X800 新千歳空港 G7X.jpg 133.新千歳空港 札幌市電通り食堂街
新千歳空港ターミナルビルに着いた。先ずは昼飯だ。楽しみにしていた3Fの「札幌市電通り食堂街」へ行き、すし屋「函太郎」(写真の右角の店)に入る。店内の様子は昨年秋に来た時と少し様子が変わっているように思えた。注文はカウンターに置かれているタブレットで行うようになっていた。残念ながら、昨秋来た時のような感動はなかった。コロナ第6波の影響なのだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( 2.5 1/000秒 15mm ISO 1600) 露出補正 なし
134_220630979 X800 〇新千歳空港 G7X.jpg 134.新千歳空港 北海道ラーメン道場
「札幌市電通り食堂街」向かい側の一角に「北海道ラーメン道場」というコーナーがあり、とても賑わっていた。札幌ラーメンはじめ、旭川、弟子屈、函館、帯広など北海道各地の有名ラーメン店が10軒出店している。ハシゴをする人もいそうだ。このあと、チョコレートで有名なロイズ・チョコレートで生チョコなどお土産を少々買った。「Royce' Chocolate World」という大きなエリアを設けていた。生チョコは種類も多く、価格も求めやすい。出発手続きの時間を計って、2Fの海産物のコーナーにも寄って、搭乗手続きを行った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( 1.8 1/000秒 9mm ISO 3200) 露出補正 なし


2022年7月29日

⑤時計台、二条市場、すすきの など(6月29日) 北海道旅行 札幌,、そして富良野・美瑛バスツアー 6月27日-30日 

北大総合博物館を見学し、ポプラ並木を見て、北大正門の前でタクシーに乗り、サッポロファクトリーと告げた。札幌駅の東側の、昨日、富良野へ行くバスで通ったところにある。バスの中から見たときは、蔦が絡まったレンガ造りの壁しか見えなかったが、中に入ると透明な高い天井で覆われたアトリウム(温室のような建物)が広がり、その両側には、ショッピングモール、アミューズメント施設、レストラン、フィットネスクラブ、ホテルなどの施設があり、それぞれの建物は連絡通路で接続していた。入って左奥に見えたレストランエリアへ行って見た。外階段で3階に上がったところに、北海道らーめん 奥原流「久楽」というところが見えた。4~5人待っていたが、急ぐ旅ではないので並んで入ることにする。味は良かった。
 ラーメンを食べたあと、アトリウムの外に出て、札幌開拓使麦酒醸造所跡の建物や煙突などを見てきた。
 そこから、時計台まではそう遠くはない。腹も満たされたし、婿殿の案内で歩き始めた。正式名称を「旧札幌農学校演武場」という札幌市時計台は、今まで何回も札幌へ来たことがあるのにゆっくり見学したことがなかった。
 今日の夕食は「すすきの」でジンギスカンと決めていたが、まだ午後3時である。次は何処に行くかと協議の結果、「二条市場」をのぞいて見ようということになった。南へ1kmほど下がった創成川沿いにある。平日の午後であったが、お客さんはほとんどなく活気がない。コロナの影響を大きく受けているのだろう。
 ここから狸小路を通って「すすきの」へ向かう。婿殿のお目当てのジンギスカン店は2っあった。ひとつは「松尾ジンギスカン」のすすきの店、もう一つは、「だるま」という店だった。探しながら歩く。ジンギスカンの店が多い。「だるま」という店を探し当てた。開店は4時半だという。あと10分だ。入り口の前に立って開店を待つことにする。私たちのすぐ後に若いご夫婦が来られた。「どちらからですか」と尋ねると、「京都です」ということだった。
 ゆっくりと本場のジンギスカンを楽しんで、「すすきの」から地下街を歩いて札幌駅に戻ってきた。デパ地下で夜食をちょっと探してホテルに戻る。この日は18,000歩も歩いたので、少し疲れた。

000_220629301 X700 〇札幌の街 Z50 18-140.jpg
重要文化財 札幌市時計台(旧札幌農学校演武場) 2022年6月29日 札幌市中央区北1条西2丁目

086_220629811 X800 サッポロファクトリー G7X.jpg 86.札幌開拓使麦酒醸造所跡の建物 レンガ館
明治政府は、明治2年(1869年)北海道の開拓と近代国家建設のために「開拓使」を設置したことは北大博物館でも学んだ。アメリカなどから招いた技術者の指導のもと新たな産業を数多く興していった。農業と勧業の柱になったのが、ビール造りだったという。原料の大麦・ホップの調達、低温で発酵・熟成させるビール造りには欠かせない氷が豊富に手に入る北海道は、ビール造りに必要な条件に恵まれていたことがその理由だった。そして、明治9年(1876年)ドイツで醸造法を学んだ日本人技術者らも集まってサッポロビールの前身となる開拓使麦酒醸造所が誕生したのだ。そこは現在サッポロファクトリーとなり「札幌開拓使麦酒醸造所」はその一角で当時の製法にならったビール造りを続けているブルワリーである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO 160) 露出補正 なし
087_220629816 X800 サッポロファクトリー G7X.jpg 87.サッポロファクトリー 商業施設
サッポロファクトリーは、サッポロビール工場跡地につくられた大型複合商業施設である。レンガ造りの壁から中に入ると、写真のような広大なアトリウムが広がる。館内は大きく7つのエリアに分かれ、特徴的なのは大きな温室のような造りになっているアトリウムだ。地下から4階分が吹抜けになっており、日差しが注ぐ気持ちのよい空間。吹抜けを囲むように並ぶアウトドアショップや雑貨店、インテリアショップやカフェをめぐりながら買い物が楽しめるようになっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO 250) 露出補正 なし
088_220629819 X800 サッポロファクトリー G7X.jpg 88.煙突広場
レンガ館として転用されている「赤煉瓦建築群」の中で最も古いものは明治25年に建てられた煙突である。「サッポロビール煙突」は大正4年に作られたもので、ともに開拓使時代からの歴史を物語る風貌が印象的である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO 125) 露出補正 なし
089_220629829 X800 サッポロファクトリー G7X.jpg 89.札幌開拓使麦酒醸造所見学館
前の写真で煙突の右側に見える赤レンガの建物が見学所になっていた。中に入ってみる。階段を上がって2階が展示室になっていて、復刻版と思うが、札幌開拓使麦酒醸造所のクラフトビールが並べられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO 800) 露出補正 なし
090_220629834 X800 サッポロファクトリー G7X.jpg 90.「男は黙ってサッポロビール」
こんなコピーが流行った時代があった。三船敏郎、石原裕次郎、長嶋茂雄がポスターに登場している。サッポロのHPには「サッポロビールは爽やかで切れ味が特色であり、やや女性的であるとされていました。当時のヘビーユーザーは男性でしたから、男らしいイメージに方向転換させなければなりませんでした。こうした背景で生まれたのが"男は黙ってサッポロビール"。1970(昭和45)年のことです。世界の三船敏郎の起用は必然性があったのです」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO 400) 露出補正 なし
091_220629837 X800 サッポロファクトリー G7X.jpg 91.赤レンガの札幌開拓使麦酒醸造所見学館
前後したが、札幌開拓使麦酒醸造所見学館の正面である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO 125) 露出補正 なし
092_220629844 X800 サッポロファクトリー G7X.jpg 92.札幌開拓使麦酒醸造所の煙突跡
開拓使は1876(明治9)年6月、醸造所の建設が着手され、9月に「開拓使麦酒醸造所」が完成。サッポロビールの歴史が始まった。その後、1886年に開拓使廃止されて北海道庁が開設され、1886年(明治19年)11月、官営ビール事業は民営化され「大倉組札幌麦酒醸造場」として新たなスタートをきった。この「サッポロビール煙突」は大正4年に作られたもので、開拓使時代からの歴史を物語る。煙突の根元を見る機会はないので迫力を感じた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO 400) 露出補正 なし
093_220629296l X800 札幌の街 Z50 18-140.jpg 93.札幌市時計台 -1
正式名称を「旧札幌農学校演武場」といい、1878年(明治11年)に建てられた。特徴的な外観の建築物であり、時計台としては日本最古である。計画者は札幌農学校の2代目教頭であったウィリアム・ホイーラーであり、北辺警備に備えた訓練を目的として、安達喜幸をはじめとする北海道開拓使工業局による設計・監督のもと建造された。この写真を撮ったところに、撮影スポットとして台が設けられていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 50mm ISO 110 ) 露出補正 なし
094_220629300 X800 〇札幌の街 Z50 18-140.jpg 94.札幌市時計台 -2
正面の前を通って奥へ行って見た。なるべくビル群が映り込まない位置を探したが、どうしても入ってしまう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO 180 ) 露出補正 なし
095_220629860 X800 札幌時計台 G7X.jpg 95.時計台が描かれたマンホールの蓋
日本独特の伝統や文化の中でも、外国人観光客を強烈に惹きつけるコンテンツの一つにマンホールの蓋があるという。日本でも以前からマンホール蓋に魅力を感じるマニアが存在しているが、そのルーツは、デザイナーで路上観察学会員の林丈二さんが1984年に「マンホールのふた 日本篇」という本を出版した。「マンホール蓋」を観察する文化はそれから始まったといえるようで、実は結構長いようだ。写真のマンホールの蓋は時計台の敷地内にあった、時計台と鮭が描かれ印象に残った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO 400) 露出補正 なし
096_220629880 X800 札幌時計台 G7X.jpg 96.時計台の中
時計台の中に入ってみた。平成7年から10年にかけての改修工事が終了し、資料館として整備されている。2階は明治32年札幌農学校卒業生として初めて博士号を授与された佐藤昌介、南鷹次郎、宮部金吾の学位授与祝賀会の時の講堂の情景を再現している。夜間は音楽会、講演会、結婚式などのホールとして貸し出しがされている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/160秒 14mm ISO 3200) 露出補正 なし
097_220629888 X800 札幌時計台 G7X.jpg 97.クラーク博士の像
クラク先生と一緒に写真が撮れるコーナーもあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/80秒 16mm ISO 3200) 露出補正 なし
098_220629306 X800 〇札幌の街 Z50 18-140.jpg 98.札幌市時計台 -3
時計台と道路を挟んで反対側の建物にあったカフェでお茶にすることにした。階段を2階に上がったところがテラスになっていて、時計台を正面から見られる。トップの写真は反対側の道路から撮った写真だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO 400 ) 露出補正 なし
099_220629900 X800 札幌時計台 G7X.jpg 99.テレビ塔
テレビ塔を見ながら南へ、二条市場を目ざして歩き始めた。当初は電波発信塔としての役割を担っており、1956年(昭和31年)にはすでに塔体が完成していて、12月22日にはNHK札幌放送局が、1959年(昭和34年)4月1日には札幌テレビ放送 (STV)が、それぞれテレビ放送の電波を発射し始めた。塔体が完成した翌年の1957年8月24日 、 塔体に付属する展望台などが完成し、展望台の営業が開始された。2002年(平成14年)に内外装の大改修が実施されている。今も大通の景観上重要な存在だが、近隣に40階建ての超高層マンションが完成するなど周囲の建物の高層化が進み、かつての突出感はなくなった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO 160) 露出補正 なし
100_220629903 X800 〇札幌時計台 G7X.jpg 100.秋野総本店薬局
数日前、TVで「札幌で100万円を使う」といったようなテーマのお笑い番組で、この薬局が登場した。「さっぽろふるさと文化百選」に選ばれている秋野総本店薬局である。南1条西1丁目にある。この建物は1901年(明治34年)に竣工しているが、南1条通に面した部分は石造倉で隣が店舗になっている。明治の商家の佇まいを今に伝える貴重な文化資産だ。開拓使が札幌の街造りを始めた時期に始めた老舗中の老舗といえるだろう。そのTV番組では創業明治5年、ご主人は6代目と言っていた。南一条通の先にもう1軒、上村漢薬堂薬局とい大きな漢方の薬局があった。ここは昭和4年創業だった。漢方薬の大きな薬局が2件もあったのにちょっと驚いた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO 320) 露出補正 なし
101_220629909 X800 二条市場 G7X.jpg 101.二条市場
創成川の向こうに二条市場が見えてきた。特に何を買いたいという目的はない。平日の午後というためか、あるいはコロナのためか、ひっそりとしている。かつては、 「二条魚町」と呼ばれ、現在も正式名称は「札幌二条 魚町商業協同組合」という。 この市場が生まれたきっかけは、明治初期に浜の漁師が石狩川を上って札幌に入り、鮮魚を売り 始めたことといわれている。アクセスの良さが魅力の二条市場。南二条通に面した道路沿いには創業100年以上の商店があり、常連客も多い歴史ある市場である。札幌にはもうひとつ、少し離れてはいるが地下鉄東西線の二十四軒駅近くに札幌市中央卸売市場の場外市場がある。そこは約60店舗のお店で食事もお土産も叶えられる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO 160) 露出補正 なし
102_220629911 X800 二条市場 G7X.jpg 102.二条市場の路地
ここは飲食店の多い区画なのだろうか。中途半端な時間のためか、閑散として、閉まっている店が多い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO 2000) 露出補正 なし
103_220629913 X800 〇二条市場 G7X.jpg 103.二条市場の鮮魚店 -1
表通りに面した鮮魚店には蟹が並んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO 1000) 露出補正 なし
104_220629917 X800 〇二条市場 G7X.jpg 104.二条市場の鮮魚店 -2
鮮魚店が軒を連ねているが、お客さんがいない。淋しく感じるのは平日の午後のためだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO 640) 露出補正 なし
105_220629920 X800 〇狸小路 G7X.jpg 105、狸小路
二条市場の前の創成川を渡ると、1丁目から7丁目迄続く狸小路商店街のアーケードが見えた。総延長約900m、店舗数約200軒の北海道で歴史ある商店街の一つになっている。1869年(明治2年)に明治政府が開拓使を設置して1871年(明治4年)に札幌に本庁舎が移転すると、現在の南1条から南3条までの間に町屋や飲食店が建ち並び始めた。1873年(明治6年)頃には、すでに現在の西2丁目から西3丁目の一角を「狸小路」と呼んでいたという。145年以上の歴史があるのだ。全蓋アーケードは、1958(昭和33)年に狸小路3丁目に設置されたのを皮切りに、狸小路商店街はその街区ほとんどの部分が全蓋アーケードとなった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO 800) 露出補正 なし
106_220629928 X800 すすきのへ G7X.jpg 106.「すすきの」を走る札幌市電1100形(愛称シリウス)
札幌市電の新しい車両である。運転開始後50年以上経過し老朽化した路面電車車両を置き換えるため、2024年度まで毎年1、2両ずつ、新型低床車両の導入を計画していた。しかし、東京オリンピック・パラリンピックを前に、全国の鉄道会社などから車両メーカーへ注文が殺到した。そのため車両メーカーの生産が追いつかず、計画通りに車両を導入できなくなった。そこで、先に2013年(平成25年)と2014年(平成26年)に3編成導入した3車体連接車であるA1200形(愛称ポラリス)の導入計画を変更し、2018年(平成30年)からは、構造がシンプルで作りやすい「単車タイプ」の車両とすることとして、新型車両の導入を急ぐこととなり、1100形が制作され、2018年(平成30年)10月27日より営業運転を開始した。今後、2028年(令和10年)度までに10両が導入される予定となっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO 800) 露出補正 なし
107_220629934 X800 すすきのへ G7X.jpg 107.札幌市電ラッピング車両
札幌にはいろいろなラッピング車両の市電が走っている。これは「不動産のビッグ」というラッピング車両、210形である。「すすきの」停留所に停車中。210形は1958年(昭33)に札幌で製造された道産車両だそうだ。2軸車の電気部分を一部流用して新造したもので、210形・220形・240形は3形式とも仕様は同だが、製造年の違いから形式番号を変えている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO 640) 露出補正 なし
108_220629936 X800 すすきのへ 札幌で一番 G7X.jpg 108.きょうど料理亭 「杉の目」
婿殿が「あそこはなかなか高級なところです」と教えてくれた。昭和38年創業のかにと北海道料理の店である。HPには「昭和38年に札幌・すすきのに誕生して以来、地元をはじめ多くのお客様に支えられてまいりました。大正4年に建てられた札幌軟石づくりの石蔵の中で、北海道ならではの歴史を感じながら北の味覚をご堪能いただけます。」とあった。残念!今夜はジンギスカンに決めている。どっちにしても水曜日は定休日だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO 2000) 露出補正 なし
109_220629940 X800 すすきのへ ジンギスカンだるま G7X.jpg 109.成吉思汗「だるま」
ジンギスカンのお目当ての店「だるま」を探し当てた。店の前へ行って見ると開店は4時半である。あと10分ほどだ。人気店なのであとで来て入れなくなっても困る。そのまま待って、京都から来られていた若いご夫婦と同時に入店した。まだ、注文をし終わらないうちに、どんどんお客さんが入ってきた。「だるま」は昭和29年創業の老舗である。値段はリーズナブルだった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO 1600) 露出補正 なし
110_220629941 X800 すすきのへ ジンギスカンだるま G7X.jpg 110.成吉思汗「だるま」 店内
なかなか清潔感のある店だった。365日欠かさず仕入れている新鮮なマトン肉だそうで、全く臭みなどない。女将自らが仕込む秘伝のたれでジンギスカンを楽しんだ。帰る頃は店は満席で、京都から来たご夫婦に「よい旅を」と挨拶して店を出た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO 2000) 露出補正 なし
111_220629947 X800 札幌地下街 G7X.jpg 111.札幌地下街
ほろ酔い気分で、「すすきの」の街に出た。まだ宵の口である。だが、この日は随分と歩いた。早くホテルに帰って休みたいと思う。しかし、「すすきの」からもうひと歩きすることになってしまった。 札幌地下街  である。 札幌地下街  を私たちは「すすきの」駅から札幌駅まで歩くことになった。仕事帰りの人たちが多い。1972年札幌オリンピックに向けた札幌市営地下鉄建設に合わせて建設された。地下空間の発展は、積雪寒冷地にある札幌の市街形成の特徴のひとつでもある。JR北海道札幌駅北側から札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)・ポールタウンを通ってすすきの駅までの1,900 mがほぼ直線でつながっており、日本国内で最も直線距離が長い地下通路(地下道)になっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO 2500) 露出補正 なし


2022年7月29日

④北海道大学構内散策と総合博物館見学(6月29日) 北海道旅行 札幌,、そして富良野・美瑛バスツアー 6月27日-30日 

富良野・美瑛バスツアーの翌日の主な予定は、北海道大学総合博物館の見学だった。実は2015年5月にKさんご夫妻と「日本一周鉄道の旅」という某旅行社企画のツアーに参加した時、その第1日目は、新横浜(こだま)→東京(東北新幹線はやぶさ)→新青森(スーパー白鳥)→函館(スーパー北斗)→そして札幌に夕方に着く行程だった。翌日スーパー宗谷で、稚内迄行くが朝食後、出発までのわずかな時間、Kさんのご主人と北大の構内を散歩した。その時に、また札幌に来たときは少し時間をとって、北大の構内を散策してみたいと思っていた。
 北大は泊ったホテルからは線路の反対側だが、そのガードくぐって、ちょっと行ったところに門があった。婿殿が案内してくれる。小雨が降っていたが、それがまた趣があった。ゆっくり構内を歩いて、北海道大学総合博物館へ行く。少し早く着くと、まだ門が閉まっていて、数人の方が開館を待っていた。10時に開く。
 約1時間半ほど、博物館を見学し、その1階にある「ミュージアムカフェ ぽらす」で一休みしたが、そこのアイスクリームが美味しかったとかみさんに好評だった。
 総合博物館の見学を終えたあとは、ポプラ並木を見に行った。
 昼時になった。特にどこへ行こうという予定はない。3人で協議の結果、まず、ビール工場の跡地にできている商業施設「サッポロファクトリー」へ行って、札幌ラーメンで昼食にしようということになり、タクシーに乗った。
 なお、写真に関する記述は、案内板やパネルの説明、wikipedia などを参照、引用させていただいている。

000_220629796 X700 〇北大構内 G7X.jpg
花木園の緑色に覆われた池に泳ぐマガモ 2022年6月29日 札幌市北海道大学構内

066_220629661 X800 北大構内 G7X.jpg 66.北大構内
JR函館本線の札幌駅北側のガードをくぐってまっすぐ歩くと、左側に北大正門があった。構内に入って、しばらく進むと、札幌駅の傍とは思えぬ緑の静寂があった。北海道大学は、日本初の学士授与機関として1876年(明治9年)に設立された札幌農学校を前身とする総合大学である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO 640) 露出補正 なし
067_220629664 X800 〇北大構内 G7X.jpg 67.サクシュコトニ川
wikipediaなどによれば、サクシュコトニ川は、北海道札幌市北区を流れる小さな川工で、新川水系琴似川支流の準用河川である。ほとんどの区間を北海道大学敷地内で占める。現在は人工流水になっているが、昭和初期までここにサケが遡上していたそうだ。1951年頃から水源である上流域の開発のため水量が徐々に減り始め、やがて枯渇し、流れの無くなった自然河川を2004年に再生事業により復活させた。川の名の由来は、アイヌ語で「浜(豊平川の河原)の方を通る琴似川」を意味する「サ・クㇱ・コトニ」にある。涸れた川になってしまった。今も河川として残っているのは北大構内で、ほとんど昔の風情そのままに潅漑用や、自然水等の水路として利用されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 30mm ISO 3200) 露出補正 なし
068_220629666 X800 〇北大構内 G7X.jpg 68.古賀講堂(旧東北帝国大学農科大学林学教室)
北大には古い歴史のある建物が多くある。1907年(明治40年) 、 札幌農学校が東北帝国大学の設立に伴い、東北帝国大学農科大学に改組されたが、この木造2階の建物は 1909年(明治42年) 11月24日 に竣工している。1997年(平成9年) に国の登録有形文化財となる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO 250) 露出補正 なし
069_220629668 X800 〇北大構内 G7X.jpg 69.古賀講堂 正面玄関
全体的にフランス・ルネサンス風にまとめられた建物である。古河家寄付記念事業の寄付金によって建てられた教室の中で、唯一現存している建物だそだ。足尾銅山で利益を上げていた古河財閥が足尾鉱山鉱毒事件の償いの意味を含めて寄贈したそうだ。正面玄関には、左から「古賀家寄贈」と書かれた銘が見える。現在は文学研究科の校舎として使用されていて、観光客が中に入ることはできない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO 125) 露出補正 なし
070_220629675 X800 〇北大総合博物館 G7X.jpg 70.北大総合博物館 -1
少し小雨が降ってきた。クラーク像を左に見て、その先を右へ向かうと総合博物館の建物が見えてきた。wikipediaによると、北海道大学における博物館は、札幌農学校時代の1884年(明治17年)に、それまで開拓使が管理・運営していた植物園博物館を譲り受けたことにより発する。なお、こことは別に北大植物園にも博物館はあるが、そこは現在、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの管轄下に置かれており、この総合博物館とは別組織となっている。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO 1000) 露出補正 なし
071_220629676 X800 北大総合博物館 G7X.jpg 71.北大総合博物館 -2
1966年(昭和41年)より札幌キャンパス内に総合博物館の設置の検討が開始され、およそ30年に渡る構想の上、1999年(平成11年度)文部省より設置が認められた。建物は1930年に造られた理学部本館約9千㎡のうち約3千㎡を展示に充て設置されている。2016年(平成28年)には 開学140周年にあたりリニューアルオープンされ、展示スペースが従来の倍近くとなったそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO 800) 露出補正 なし
072_220629677 X800 北大総合博物館 G7X.jpg 72.北大総合博物館 正面
9時50分ごろに着いたが、開館時間は10時である。待っている方が数人いた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO 1000) 露出補正 なし
073_220629685 X800 北大総合博物館 G7X.jpg 73.北大総合博物館 入館
10時になった。検温と手指の消毒を行い、記帳して入館する。入館料は無料だった。順路に従って見学していく。先ずは北大の歴史である。北海道大学は、明治9年(1876年)に札幌農学校として始った。東北帝国大学農科大学、北海道帝国大学を経て、昭和22年(1947年)から北海道大学となり、現在の組織体制が築かれた。、この写真は「1969 大学改革とグローバリゼーション」というパネルである。1969年と云えば大学紛争が始まった頃だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO 3200) 露出補正 なし
074_220629693 X800 北大総合博物館 G7X.jpg 74.ウィリアム・スミス・クラーク
札幌農学校と云えば、クラーク博士である。「Boys, be ambitious」というその言葉があまりにも有名だ。明治3年に開拓次官、後に開拓長官に就任した黒田清隆の要請で北海道開拓顧問を引き受けたアメリカの農務長官ホーレス・ケプロンは、通算4年にわたり北海道開拓に大きな功績を遺した。そして、初代教頭としてマサチューセッツ農科大学長ウィリアム・S・クラーク(1826年-1886年)を迎えて1876年(明治9年)札幌農学校が開校した。そのクラークはマサチューセッツ農科大学のカリキュラムをほぼそのまま札幌農学校に移植して、諸科学を統合した全人的な言語中心のカリキュラムを導入した。札幌農学校に広大な農場を開き、北海道への移住者に未経験の近代的な大規模有畜農業を採り入れる拠点を作った。明治政府(開拓使)は欧米の大学と遜色ないカリキュラムを採る札幌農学校に、国内で初めて学士の称号を授与する権限を与えた。クラーク博士は9ヶ月の札幌滞在の後、翌年の1877年5月に離日した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO 3200) 露出補正 なし
075_220629694 X800 北大総合博物館 G7X.jpg 75.クラーク博士胸像
クラーク像は1926年(大正15年)のクラーク博士生誕100周年、札幌農学校創立50周年を記念して建立された。この像は、同窓生の強い要望で制作された同じ作者によるミニチュア像である。キャンパスの博物館に来る手前にあった現在のクラーク像は戦後再建されたものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO 3200) 露出補正 なし
076_220629698 X800 北大総合博物館 G7X.jpg 76.ノーベル化学賞 鈴木章 北海道大学名誉教授
鈴木 章(1930年- )北大名誉教授は、パラジウムを触媒とする、芳香族化合物の炭素同士を効率よく繋げる画期的な合成法を編み出し、1979年に「鈴木・宮浦カップリング」を発表、芳香族化合物の合成法の一つとしてしばしば用いられるようになった。北海道大学での勤務は、理学部で2年半、工学部で32年半に及んだ。途中、1963年(昭和38年)から1965年(昭和40年)までの3年間(実質的には2年弱)、アメリカ合衆国インディアナ州のパデュー大学のハーバート・C・ブラウン(1979年ノーベル化学賞受賞)のもとで有機ホウ素化合物の研究を行う。このときの経験が、当時助手だった宮浦憲夫(現在、北海道大学特任教授)とのカップリング反応の研究に活かされ、1979年(昭和54年)発表の鈴木・宮浦カップリングの発見につながった。2010年(平成22年)10月6日、スウェーデン王立科学アカデミーよりノーベル化学賞受賞が発表された。ご本人には6日午後6時25分頃、ノーベル財団からの自宅への電話で伝えられたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO 3200) 露出補正 なし
077_220629701 X800 〇北大総合博物館 ニューロタン G7X.jpg 77.カップリング反応と医薬品の合成
「高血圧治療薬ロサルタンの合成家庭に用いられた鈴木カップリング反応」というパネルを見つけた。「ロサルタン」は私が勤務していたアメリカの製薬会社が開発した製品である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/640秒 20mm ISO 3200) 露出補正 なし
078_220629703 X800 北大総合博物館 ニューロタン G7X.jpg 78.鈴木・宮浦クロスカップリング
科学の知識のない私には、このことは難解で理解しがたい。鈴木章教授がノーベル化学賞を受賞された「鈴木・宮浦クロスカップリング反応」はここ北海道大学で生み出された。1979年に発表され、この30年間に世界を大きく変えてきたと説明されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO 2000) 露出補正 なし
079_220629703 X800 北大総合博物館 ニューロタン G7X.jpg 79.鈴木章名誉教授 ノーベル賞授与式
カール16世グスタフ・スウェーデン国王から化学賞のメダルと賞状を受け取る鈴木章北海道大学名誉教授。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO 2000) 露出補正 なし
080_220629722 X800 連結北大総合博物館 G7X.jpg 80.「都ぞ弥生」
2階から3階へ上がる廊下の白い壁に ♫都ぞ弥生の雲紫に・・・という北大寮歌の歌詞が書かれていた。思わず口ずさむ。明治38年に建てられた札幌農学校の寄宿舎は2年後に恵迪寮と命名された。wikipediaによれば、この寮歌は1912年(明治45年)度の恵迪寮の寮歌として作られた。当時の恵迪寮は、北海道大学の前身となる東北帝国大学農科大学の予修科(予科)学生の寄宿舎であった。恵迪寮では1907年から寮歌が作られており、都ぞ弥生は第6回目の寮歌である。作曲者は当時予科3年生であった赤木顕次(1891年 - 1959年)。作詞者は同じく2年生であった横山芳介(1893年 - 1938年)という。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO 400) 露出補正 なし
081_220629743 X800 北大総合博物館 G7X.jpg 81.台湾原住民族×グラフィックデザイン
鮮やかな色彩が目を引いた。アイヌ先住民研究センターによる『台湾原住民族×グラフィックデザイン--順益台湾原住民博物館所蔵・学生創作ポスター展』という展示があった。新型コロナ拡散防止のための緊急事態宣言が解除され、昨年10月5日より北海道大学総合博物館が開館(再開)されたが、それに合わせて、北海道大学総合博物館2階の当センター展示ブースは展示替えをおこない、順益台湾原住民博物館のご協力のもと『台湾原住民族×グラフィックデザイン--順益台湾原住民博物館所蔵・学生創作ポスター展』がスタートした。それぞれタイトルがつけられた24枚の学生創作ポスターが展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO 3200) 露出補正 なし
082_220629748 X800 〇北大総合博物館 G7X.jpg 82.マンモスの原寸模型
チレフチャフマンモスの原寸模型が展示されていた。天井につきそうだ。日本で一般的にマンモスと呼ばれるのはマンモスの仲間の1種、ケナガマンモスだそうだ。寒冷な環境に適応した全身の長い毛が特徴である。25万年前に登場し、ユーラシア大陸から北アメリカ大陸にわたり広大な地域で繁栄したという。この模型は1971年にシベリア東部のサハ共和国で発掘された3万年前のケナガマンモスの骨格を元に、国立アクーツク北方民族歴史・文化博物館によって原寸大に復元された。全身を覆う長い毛は見つかった毛によく似た馬の毛400頭分で再現されている。発見場所の川の名にちなんでチレフチャフマンモスと名付けられている。北海道は日本で唯一マンモスが暮らしていた地域だ。このチレフチャフマンモスが生きていた時代に北海道でもマンモスが闊歩していたのだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO 3200) 露出補正 なし
083_220629769 X800 北大総合博物館 G7X.jpg 83.チョウの標本
蝶の標本も何箱か展示されていた。北大では1896年に松村松年が札幌農学校助教授に着任し、日本で最初の昆虫学教室が開設されたというから歴史は古い。クモマツマキチョウなど松村コレクションも展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/400秒 12mm ISO 3200) 露出補正 なし
084_220629787 X800 〇北大ポプラ並木 G7X.jpg 84.ポプラ並木
約1時間半の見学を終え、博物館1階にある「ミュージアムカフェ ぽらす」でひと息入れる。博物館を退出し、正門のほうに少し戻って右(西)へ、ポプラ並木を見に行った。スマホで写真を撮る2人の女性の姿を取り込んで撮った。他に観光客の姿はなく、雨上がりのしっとりとしたポプラ並木を眺めてきた。平成16年9月8日、北海道に上陸した台風18号の最大風速50mにも及ぶ強風により、構内の樹木約1,900本、植物園の樹木約500本が倒木等の被害を受けた。ポプラ並木も51本のうち、19本が根元から倒れ、8本が幹だけを残し倒れるという被害を受けた。倒れた19本のうち、倒れたときの衝撃が少なく再生の可能性が高かった1本30トンもあるポプラ2本を立て直し、残りはポプラの枝を土に埋め込み育てていた若木を植えた。札幌市民や全国の「北大ポプラ並木」を愛する方々の支援により立派に再生され、現在は250m、ポプラ計72本からなる並木道になっているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO 3200) 露出補正 なし
085_220629797 X800 〇北大構内 G7X.jpg 85.緑の池を泳ぐマガモ
ポプラ並木を見て、花木園に寄った。小さな池があり、その水面は緑色に覆われていた。どうやら水草の葉で覆われているようだ。静寂そのものである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 37mm ISO 3200) 露出補正 なし


2015年6月 2日

日本一周鉄道の旅 5月15日~19日 (2) 札幌-稚内-青森


 札幌のホテルで朝食をとったあと、出発までの時間、すぐ近くにある北大の構内を散歩した。残念ながらあまり時間がなくて、ポプラ並木までたどり着けなかったが、次に機会があれば、2時間くらい掛けてゆっくりと構内を散策してみたいと思うようなところだった。

 さて、2日目は日本の北の果てである宗谷岬まで行く。札幌からは「スーパー宗谷1号」で稚内まで、おおよそ5時間かかる。電化されていないのでディーゼル特急だ。加速するときのエンジンの音はなかなか小気味よい。

 稚内に到着してすぐ昼食となった。北市場という食堂で"たこシャブ"を食べたが、なかなか旨かった。この後はバスに乗り、宗谷岬へと観光をする。バスの出発まで少々時間があったので、駅前広場から500m位先に見えた北防波堤ドームまで、駆け足でいき、写真を撮ってきた。宗谷岬からの帰りに観光バスも停まってくれたのだが。
 稚内 16:49 発の「スーパー宗谷」でふたたび札幌へ向かう。この区間は同じ線を戻るしか手はない。

  この日はこれからが大変だった。札幌22時発の寝台急行「はまなす」に乗り、B寝台の車中泊である。この列車は津軽海峡線(青函トンネル)開通により廃止された青函連絡船の深夜便の代替として、1988年に運転が開始されたそうだ。寝台車に乗るのは何年振りだろうか?国鉄時代のスハネ14系客車だった。北海道向け改造がなされている。さすがに設備は古い。特にトイレは後で乗った北陸新幹線のトイレとは雲泥の差である。DD51の引く「はまなす」は夜中に青函トンネルを通過して、翌朝5時39分に青森に到着した。夕食は駅弁だった。こうして、このツアーの最大の難関であった車中泊をクリアすることができた。

日本最北端到着証明

15031_s01.jpg



18.北海道大学正門
ホテルの朝食を済ませ、出発まで40分ほど時間があったので、すぐ近くの北大へ行ってみた。正門はホテルから500m位だろうか、ごく近い。静かな朝の時間だった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/120秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
19.北大 古河記念講堂
1907年札幌農学校は東北帝国大学農科大学に改組され、この建物は古河家の寄付で1909年に建てられたそうだ。アメリカン・ヴィクトリアン様式という白い外壁と周囲の緑のコントラストが美しい建物に目を引かれた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
20.北大構内 案内標識
結局十分な時間がなくて古河記念講堂とクラーク像があるとこまでしか行けなかった。ポプラ並木やイチョウ並木まではそれぞれ500~600m位ありそうだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
21.北大構内 メイン・ストリート
これはそこから北側にある環状門へ通じる道を眺めた写真だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/160秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
22.ウィリアム・S・クラーク像
クラーク博士は、本名ウイリアム・スミス・クラークで、アメリカ​ ​マサチューセッツ州立農科大学長の時、日本に招聘されて初代の札幌農学校の教頭に就任した​そうだ​。博士の遺した​「​青年よ大志を抱け​」​は、​余りにも有名である。​クラーク博士は日本には8ヶ月の滞在​だった​。意外と短いがこの間札幌農学校の基礎作りに大きな貢献を果たしたばかりでなく、北海道の開発にも多大の貢献を果た​したとされる。​

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 8mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
23.「スーパー宗谷1号」稚内行き
札幌発7時48分の「スーパー宗谷1号」に乗り込み、日本の最北端「宗谷岬」に向け出発する。これは261系気動車の先頭車だ。このキハ261系気動車は姉妹提携の関係にあるデンマーク国鉄とJR北海道の共同デザインという。車体に英語で傾きを意味する"Tilt"(active air suspension system)とあるとおり、「スーパー宗谷1号」のキハ261系では空気バネの圧力で車体を2度傾けて半径600m以上のカーブを通過させる車体傾斜制御装置を搭載している。​稚内到着は12時53分、5時間5分かかる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/80秒 5mm ISO1600 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.車窓から見る風景
撮影時刻からすると岩見沢駅を出たころと思う。どんよりした重たそう曇り空だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/160秒 21mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.天塩中川駅
「スーパー宗谷1号」は名寄、音威子府と天塩川沿いに走り、天塩中川駅に停車した。風格のある駅舎だ。お年寄りがホームで煙草を吸っていた。車内の様子が窓ガラスに映りこんでしまった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/125秒 4mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.間もなく稚内に到着
車窓には平地なのに白樺の林が多く見られるようになった。北なのだ。ブレてしまったがお許しいただきたい。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/250秒 8mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
27.稚内到着
「スーパー宗谷1号」は12時53分、定刻に稚内に到着した。ここは日本で最も北にある鉄道駅である(北緯45度24分44秒)。初代の稚内駅は、先ほど通ってきた、1922年(大正11年)に開業した現在の南稚内駅である。現・稚内駅である当時の稚内港駅まで鉄道路線が延伸されたのは、1928年(昭和3年)12月26日のことである。さらに稚内港の整備工事が進み、1936年(昭和11年)に北防波堤桟橋が竣工されたことから、1937年(昭和12年)からこの防波堤桟橋内へ約850mの線路の延長敷設工事が始められ、1938年(昭和13年)10月1日から防波堤桟橋内に稚内桟橋駅(わっかないさんばしえき)を設置し使用開始された。稚泊航路(樺太航路)は1945年(昭和20年)8月に運航停止となり、稚内桟橋駅も実質的に廃止された。(Wikipedia参照)

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/200秒 6mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.北防波堤ドーム -1
稚内到着後、北市場という食堂で、稚内名物という「たこシャブ」で昼食になった。昼食後は観光バスで宗谷岬を観光するが、バスの出発時間まで少し時間があったので、そこから見えた北防波堤ドームへ小走りで行ってみた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 8mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.北防波堤ドーム -2
北防波堤ドームは北海道と樺太を結ぶ鉄道連絡船(稚泊連絡船)の桟橋など港湾施設の保護および、桟橋を利用する乗客の便宜のために作られた。1931年(昭和6年)から5年間をかけて建設されたそうだ。古代ギリシア建築を彷彿とさせる70本の円柱が連なる半アーチ型のドームは古代ローマ建築を思わせる世界的にも類のない構造物として北海道遺産となっている。現在はその役目を終えたが港のシンボルである。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 8mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.北防波堤ドーム -3
高さ約14メートル、長さ427メートルという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/125秒 24mm ISO500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.北防波堤ドーム -4
海側を眺めるとこのようになっている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1000秒 5mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
32.稚内港
かって稚内桟橋駅があった北防波堤ドームの前に拡がる稚内港には船体にHeart Land Ferryと書かれた船が停泊していた。離島およびサハリンのコルサコフ港へのフェリーが運航されている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 108mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.宗谷丘陵
我々が乗った観光バスのガイド嬢はとても愉快な人だった。車内に笑いが絶えない。バスは宗谷岬に行く途中、宗谷丘陵というところを走る。57基の発電用風車が立ち並ぶ。宗谷丘陵は約1万年前まで続いた氷河期に形成されたという。モコモコとして、なだらかな波のような地形だった。雄大な起伏が続く。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/125秒 32mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.エゾジカ
宗谷丘陵が終わりになり、もうすぐ宗谷岬というあたりで、エゾジカを見かけた。バスは停まってくれた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 81mm ISO110 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
35.宗谷岬 日本最北端の地
バスは旧海軍望楼や戦没者慰霊碑・平和の碑、また1983年9月に起きたサハリン沖の大韓航空機撃墜事件の遭難者の慰霊と恒久平和の願いを込めて2年後に建立された祈りの塔がある宗谷岬公園の高台から、日本最北端の地の碑がある宗谷岬へと降りていく。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/400秒 12mm ISO110 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.日本最北端の地の碑
宗谷岬の先端、北緯45度31分22秒の"日本最北端の地"を標す記念碑。北極星の一稜をモチーフに、中央には北を示す「N」、台座の円形は「平和と協調」を表しているという。海に向かってこの地に立つと、天気が良ければ正面に43km先のサハリンの島影が浮かび上がり、日本の最北端であることを実感できるそうだが、あいにくこの日は曇っていた。東経は141度56分11秒。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/1000秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.間宮林蔵出航の碑
間宮林蔵の立像は日本最北端の地の碑の近くにあるが、帰路、宗谷岬から稚内方向へ西に3kmほど国道238号線を走ると、海岸沿いに間宮林蔵渡樺出航の地碑があった。間宮林蔵は1799年に函館で出会った伊能忠敬から測量技術を学び、1803年から蝦夷と南千島の測量を行ったそうだ。ロシアの南下政策に驚いた幕府は1808年に間宮林蔵と松田伝十郎を樺太の調査に向かわせたという。流氷は去ったものの、なお酷しい寒気と荒波の宗谷海峡をのりこえて人情、風俗の異なる樺太に渡り東海岸を調べたとのこと。この年、林蔵は再び樺太に渡りトンナイで越冬、翌1809年春、西海岸を北上し樺太北端のナニオーまで踏査して樺太は大陸と海峡をへだてた島であることを確認したと伝えられている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/200秒 17mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.稚内空港
バスは稚内市内へ戻る途中、空港のそばを通った。飛行機は1機も見当たらない。稚内-札幌間を全日空がDHC-8で1日2便運行している。また、稚内-羽田間も全日空がB767とA320で1日2便飛ばしているようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
39.稚泊航路記念碑
バスは北防波堤ドームまで戻ってきた。北防波堤ドームの中央付近に稚泊航路記念碑というのがあった。先ほど、バス出発前に来たときは、時間が心配だったのでここまでは来ていない。大正12年、鉄道省により稚内-大泊(サハリン)間に連絡航路が開設された。以後終戦の昭和20年8月に閉鎖されるまでの22年間の業績を讃えるため、昭和45年11月に建立された記念碑だそうだ。稚泊連絡航路22年の歴史の中で行き来した乗客は284万人にものぼるという。( 稚内観光情報を参照 )

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/800秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.日本最北端線路の碑
昭和3年に現JR稚内駅が開業した頃は、線路は現在よりも北側にあった。平成23年4月に新駅舎開業に伴い、線路の車止めは現在のところになったが、駅前広場に昭和3年当時の、現在よりも北側にあった線路の車止めレールをJR北海道から寄贈を受けて、最北端の線路のモニュメントとして、ここに設置された。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/640秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.ロシア語が併記された標識
これは駅近くで撮った道路案内標識の写真だが、宗谷岬から戻ってくるときに通った稚内の市内では、道路案内標識の地名にすべてロシア語が併記されていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/200秒 39mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.稚内駅のホーム
16時49分発の「スーパー宗谷4号」で札幌に戻る。この区間は来た線を戻る他手がない。明後日に到達するJR最南端の駅「西大山」(枕崎の少し手前)まで約3,000kmある。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/160秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
43.最北端の線路の車止め
これは27の写真と同じく現在の最北端の線路の車止めだ。駅構内にさらに北に伸びていた線路の跡が示されている。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
44.急行「はまなす」 寝台車内(通路)
「スーパー宗谷4号」は21時55分に札幌駅に着いた。札幌で5分間の待ち合わせで出発する「急行はまなす」にあわただしく乗り込む。添乗さんは乗ってきた「スーパー宗谷4号」の到着が遅れはしないかと心配していた。無事、2段式のB寝台に落ち着く。一つの区画に2段ベッドが2組ある。私たちは友人夫婦と同じ区画だったが、知らないご夫婦同士の「同室」はお互い気を使うことだろう。この列車の終点青森には明日の朝5時39分に到着予定だ。夕食は駅弁で、「スーパー宗谷4号」の車内で済ませたので、あとは寝るばかり。寝台車には寝間着として浴衣が供えられていたが、着替えないでそのままベッドに横になって、知らぬうちに眠ってしまった。少し揺れるが、リズミカルな車輪の音が子守唄だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 6mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。


2010年3月22日

札幌→函館ツアー 1/4


 3月13日~15日、2泊3日で北海道は札幌から函館へのツアーに参加した。いつも利用している旅行社の企画でリーズナブルな料金設定である。早朝の羽田をJALで出発し、新千歳空港に着いたのは9時少し前だった。バスで札幌市内へ移動する。気がかりな天候も、まあまあというところ。この日は札幌で午後3時まで自由時間となった。
1.円山動物園
さて、約5時間ある自由時間をどう過ごすか考えていたが、行ったことがないので藻岩山のロープウェイに乗ることにした。時間を有効に使おうとバスを降りたテレビ塔の前に停まっていたタクシーに乗り込んだ。有名な京都に本社があるMKタクシーで、運転手さんが言葉づかいからして、とても丁寧なのには驚かされた。藻岩山のロープウェイは天候により停まることが多いとのことで、車内から携帯で電話で聞いてくれた。結果は、風が強く運行していないとのこと。やむなく円山動物園にでも行ってみようということになった。土曜日であったが入場者は少なかった。ホッキョクグマは親子で3頭いて、それぞれ名前が付いているがどれがどれだかよくわからない。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/800秒 17.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
円山動物園:クリックすると大きな写真になります
2.ライオンが目の前に
熱帯の動物たちは屋内に入っている。ライオン、トラ、珍しいところではユキヒョウやサーバルキャットもいた。ライオンやトラはガラス張りの折の中をうろうろ歩きまわっているが、ガラスがあるとはいえ、オスのライオンが目の前10cmに来ると感動する。

Nikon D300 TAMRON 28-75mm F2.8D macro
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/125秒 28mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
ライオンが目の前に:クリックすると大きな写真になります
3.エリマキトカゲ
何ともユーモラスな格好をしている。三菱自動車のミラージュという車のテレビCMなどで話題になったのは1980年代半ばのことだった。

Nikon D300 TAMRON 28-75mm F2.8D macro
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/125秒 75mm ISO400 ) 露出補正 +0.3段
エリマキトカゲ:クリックすると大きな写真になります
4.札幌市営地下鉄
円山動物園の前からタクシーに乗り、中島公園へやってきた。目的はジンギスカンの昼食である。ビールを飲みながらジンギスカンを楽しんだ後、中島公園駅から地下鉄に乗って、札幌駅まで出た。この写真を見ていただくと解るが、この地下鉄にはレールがない。ゴムタイヤをつけた地下鉄なのだ。札幌の地下鉄は南北線、東西線、東豊線の3路線がある。一番古いこの南北線は開業後30年以上が経過した。

Nikon D300 TAMRON 28-75mm F2.8D macro
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/125秒 42mm ISO720 ) 露出補正 なし
札幌市営地下鉄;クリックすると大きな写真になります
5.北海道庁旧庁舎
テレビ塔での集合時間まであと1時間少々。札幌駅で地下鉄を降り、北海道庁の旧庁舎へ行った。いつ降ったのか新しい雪が残っている。この庁舎は1888年に竣工している。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/1000秒 7.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
北海道庁旧庁舎:クリックすると大きな写真になります
6.北海道庁旧庁舎の1階廊下
以前にもここ旧庁舎を訪れたことはあるが、中へ入るのは初めてである。現在は、観光情報コーナー、北海道の歴史ギャラリー、 樺太関係資料館などとして開示されている。

Nikon D300 TAMRON 28-75mm F2.8D macro
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/125秒 28mm ISO1000 ) 露出補正 なし
北海道庁旧庁舎の1階廊下:クリックすると大きな写真になります
7.時計台
"時計台の下で逢った・・・" 時計台というとすぐにこの歌を思い浮かべてしまう。この歌がより一層、時計台を身近なものにしていると思う。明治9年クラーク博士を初代教頭に迎えて開校した札幌農学校の演武場で、明治11年10月16日に完成している。現在、時計台は札幌市民の歴史と文化を象徴するものとして、"私たちは時計台の鐘がなる札幌の市民です"と札幌市民憲章にもうたわれている。

Nikon D300 TAMRON 28-75mm F2.8D macro
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 35mm ISO400 ) 露出補正 +0.3
時計台:クリックすると大きな写真になります
8.大通り公園
さて、テレビ塔前での集合時間まであと、30分。テレビ塔から大通り公園を眺めてみたいと急いだ。冬の大通り公園の路は雪が溶けてなく、美しかった。

Nikon D300 TAMRON 28-75mm F2.8D macro
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 65mm ISO400 ) 露出補正 +0.3
大通り公園:クリックすると大きな写真になります
9.さっぽろテレビ塔
札幌のテレビ塔は東京タワーと同じ年である1957年に建てられたという。1961年に現・パナソニックの寄贈により展望台の下、地上65メートルの四面に電光時計が取り付けられた。「時計を付ければ必ず見てくれる」という松下幸之助の発案だったという。電光時計は1998年と2006年の2度改修工事が行われ、現在は発光ダイオード製である。広告表示は当初「ナショナル」だったが英語表記の「National」になり、2006年の改修で「Panasonic」に変更されたそうだ。

Nikon D300 TAMRON 28-75mm F2.8D macro
プログラムオートで撮影 ( F14 1/640秒 28mm ISO400 ) 露出補正 -0.3
さっぽろテレビ塔:クリックすると大きな写真になります
10.札幌テレビ塔からの眺め
700円を払って地上90mの展望台までエレベーターで上がってみた。ここまで上がらないと大通り公園が見渡せない。大通り公園はテレビ塔のある西一丁目から西十三丁目まで、幅65m、延長1.2kmにわたって東西に延びる。

Nikon D300 TAMRON 28-75mm F2.8D macro
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 28mm ISO400 ) 露出補正 なし
札幌テレビ塔からの眺め:クリックすると大きな写真になります
11.中山峠
午後3時に、再びバスに乗り込み、今夜の宿である北湯川温泉へ向かった。定山渓を過ぎるころから雲行きが怪しくなり、吹雪きとなった。中山峠でトイレ休憩となったが、風も強く地吹雪の様子。寒かった。晴れていたらこの辺りから羊蹄山が眺められるとのことだが、これではどうしようもない。5時半、無事に北湯沢温泉 湯元「名水亭」に到着した。食事もよく、大浴場は広々として最高によかった。

Nikon D300 TAMRON 28-75mm F2.8D macro
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 28mm ISO400 ) 露出補正 +0.3
中山峠:クリックすると大きな写真になります