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2023年10月 6日

まだ暑い舞岡公園 ① 今年も案山子コンテスト 2023年9月12日 横浜市戸塚区

朝夕は少し涼しくなったように思うが、まだまだ暑い。この日の横浜の天気は晴で、気温は31.6度と記録されていた。9時半に舞岡公園に着いた。
 草はらにはヤマトシジミが翔び、アカボシゴマダラ、キアゲハも翔んでいた。
 谷戸を歩くと、案山子が立てられていた。みんなまだ新しくきれいである。大きな実を付けたカラタチの植え込みには、複数のアゲハが産卵に来ていた。瓜久保の田んぼには、古米が実っている。
 暑い暑いと言いながらも季節は確実に進んでいた。
 この日はNikon Z50 に 望遠端の140mmでも最短撮影距離は40cmなので、そのマクロ的な撮影を試してみたいと思い、NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR というレンズを装着して携行した。Z105mmマクロレンズと比べると、開放f値は6.3と暗いのは仕方ないことだが、ISOの上限を6400に設定することで1/1000秒のシャッター・スピードを確保した。軽くてコンパクトなレンズであり、使いやすい。

000_230912070 X700 △舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg
谷戸の案山子たち 2023年9月12日撮影 横浜市戸塚区 舞岡公園

001_230912003 X900 舞岡公園 ツユクサ Z50 Z18-140.jpg 1.ツユクサ(露草)
道場の草むらの中に咲くツユクサの青紫色の鮮やかさに目を引かれた。最近、唐沢孝一著の「目からうろこの自然観察」(中公新書)を購入した。そのなかに夏の花として、「美しくも逞しいツユクサ」という項があった。花粉が目当てのヒラタアブやハナアブといった比較的小さな昆虫が、両性花であるツユクサの花弁の近くにある、よく目立つ黄色の雄蕊を目当てにやってきて、接近すると、花の前に突き出ている長い雌蕊と雄蕊にその腹部が触れて、花粉が受け渡されるそうだ。ツユクサには雌蕊のない雄性花もあり、雄性花には果実はできない。雄性花に潜り、雄蕊の花粉を付けたアブは、両性花に潜り込んだ時にその花粉を雌蕊に渡すという雄性花の逞しさが記されていて、興味深く読んだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO3600 ) 露出補正 なし
002_230912013 X900 〇 舞岡公園 アカボシ Z50 Z18-140.jpg 2.アカボシゴマラ -1
何処からともなくアカボシゴマダラはゆっくり翔んできて、目の前の木の葉に止まった。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO5000 ) 露出補正 なし
003_230912019 X900 〇舞岡公園 アカボシ2頭 Z50 Z18-140.jpg 3.アカボシゴマダラ -2
別のアカボシゴマダラが飛んできて、先客が止まっていた葉にすり寄るように止まった。前翅外縁の丸みから、先に止まっていたのが♀で、後から来たのは♂と思う。しかし、そのまま、ともに翔び去ってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO4500 ) 露出補正 なし
004_230912023 X900 〇舞岡公園 タイワンクズ Z50 Z18-140.jpg 4.クズ(葛)
wikipediaには「和名は、かつて大和国(現:奈良県)吉野川(紀の川)上流の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来する。」とあった。今春、サクラ見物に吉野山へ行ったが、その時に吉野の葛の話を聞いた。なお、PictureThisで検索すると、タイワンクズと回答された。他に調べてみるとタイワンクズの分布は、九州(奄美大島)~沖縄とあるのでこれはクズと判断した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO1600 ) 露出補正 なし
005_230912025 X900 〇舞岡公園 カラスウリ Z50 Z18-140.jpg 5.カラスウリ(烏瓜)の花
何の花か全く分からなかった。PictureThis で検索するとカラスウリと出た。写真は開く開花前のカラスウリの花だ。wikipediaによれば、カラスウリの花は夜間だけ開き、秋枯れが始まった雑木林の林縁などでよく目立つ朱色の果実をつけるという。和名「カラスウリ」の由来は、カラスが好んで食べる、ないし熟した赤い実がカラスが食べ残したように見えることから命名されたなど、諸説あるそうだ。果期は10 - 11月ごろ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
006_230912031 X900 〇舞岡公園 ヤマト♂ Z50 Z18-140.jpg 6.ヤマトシジミ♂
草むらにヤマトシジミが飛んでいた。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
007_230912037 X900 〇舞岡公園 キアゲハ♀ Z50 Z18-140.jpg 7.キアゲハ♀ -1
キアゲハの♀が、地面近くに咲く小さな花で吸蜜に来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO2000 ) 露出補正 なし
008_230912043 X900 〇舞岡公園 キアゲハ♀ Z50 Z18-140.jpg 8.キアゲハ♀ -2
同じ個体。花から花へと移り翔ぶ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO2000 ) 露出補正 なし
009_230912047m X900 舞岡公園 マルバノアキノタムラソウ Z50 Z18-140.jpg 9.アキノタムラソウ(秋の田村草)
キアゲハが吸蜜に来ていた小さな花は、PictureThisで で検索するとマルバノアキノタムラソウと同定された。草丈は50cmくらいだった。シソ科アキギリ属。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO1800 ) 露出補正 なし
010_230912051m X900 〇舞岡公園 アカホシ Z50 Z18-140.jpg 10.アカボシゴマダラ -3
また、アカボシゴマダラが翔んできた。舞岡公園でゴマダラチョウが見られなくなっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO6400 ) 露出補正 なし
011_230912052 X900 〇舞岡公園 キンミズヒキ Z50 Z18-140.jpg 11.キンミズヒキ(金水引)
バラ科キンミズヒキ属の多年草で、和名のキンミズヒキの由来は、細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたものである。道端に道案内をするように咲いていた。レンズ開放のボケはきれいだと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 70mm ISO220 ) 露出補正 なし
012_230912054 X900 〇舞岡公園 センニンソウ Z50 Z18-140.jpg 12.センニンソウ(仙人草) -1
何年も舞岡公園に来ているが、この花を意識して見たのは初めてである。キンポウゲ科センニンソウ属だそうだ。wikipediaには「別名をウマクワズ(馬食わず)、有毒植物で馬や牛が絶対に口にしないことを意味する。茎や葉の汁は皮膚炎の原因となる。」とあった。4枚の白色の萼片が全開するという特徴のある花だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 94mm ISO140 ) 露出補正 なし
013_230912058 X900 舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg 13.「〇<」の目をした案山子
舞岡公園で毎年行われている「案山子まつり」だが、今年は申込みと作製の期限が9 月10 日(日)までで、9月16日(土)~10月15 日(日)の間、人気投票が行われ、人気投票で 1位~3位の作品には、賞品が贈られる。この「〇<」の目をした案山子も作られたばかりのようで、顔も真っ白できれいだった。広角端で撮ると背景の田んぼの稲もシャープになる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 18mm ISO140 ) 露出補正 なし
014_230912065 X900 〇舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg 14.へのへのもへじ
案山子には必ずといってよいほど、「へのへのもへじ」が登場する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.8 1/1000秒 46mm ISO400 ) 露出補正 なし
015_230912067t X900 〇舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg 15.谷戸の案山子
この案山子は、何をモデルにしたのかわからないが、色の使い方が上手だなと思った。バランスが良い。お母さんが幼子を抱っこして田んぼのわきを歩く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
016_230912069m X900 〇舞岡公園 センニンソウ Z50 Z18-140.jpg 16.センニンソウ(仙人草) -2
谷戸にもセンニンソウが咲いていた。4枚の白色の萼片が全開するという特徴のある花だ。まだまだ蕾を付けている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 72mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_230912072 X900 舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg 17.熊ゴン?
私が舞岡公園へ行った9月12日は、まだ「案山子まつり」が始まる前だった。「自然に帰る素材を使う」という課題をクリアした個性あふれるオリジナル案山子が38体揃い、人気投票が開始されたのは、その4日後の9月16日(土)からだった。私が行った12日にはなかったが、案山子にはそれぞれ名前がつけられ、作品の前に札が立てられる。黄金色に実った稲田と青空と調和していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
018_230912075t X900 〇舞岡公園 シオカラトンボ交尾 Z50 Z18-140.jpg 18.シオカラトンボ 交尾
2頭がつながって飛行していたシオカラトンボが、枯れた小枝に止まった。写真の右側が♂で、その下で♂の尻尾につかまっているように見えるのが♀(通称ムギワラトンボ)である。私は、何故♀が、尾端を♂の腹部に充てているのかわからなかった。また、♂が尻尾で♀の頭を抱え込むようにしているのかわからなかった。インターネットのお陰で勉強することが出来た。♂は交尾をする前に、あらかじめ体を曲げ、尾部にある精巣を腹部にある副性器に当てて精子を付着させる。♂はその後、♀を見つけ、♀の頭を尾部で挟み込む。雌は尾部の生殖器を雄の副性器に当て、精子を受け取る。これで交尾成立である。♂は腹部の先端にある2本のツメのような器官で♀の頭部をつかむようにして、♀をキープする。首をつかまれた♀は自らも♂の腹部に必死につかまっていく。2連結で翔ぶ時もこの姿勢で翔ぶ。連結して産卵に向かうわけだが、この時、もしも♂と♀が離れ離れになると、♀は他の♂と交尾してしまう。後から交尾した♂は、♀の体の中から、前に交尾した♂の精子を掻き出して捨てるなどして、自分の精子のみが受精できるようにするのだそうだ。♂にとっては、交尾の後、産卵まで同行しないと、自分の子孫を残してもらえないのである。まだ少し疑問が残る。2連結で翔ぶ時はどちらが主導権を撮っているのだろうか? 前になって翔ぶのは♂である。産卵するのは♀である。どうやって産卵場所をさがすのだろうか? ♂は産卵に適した場所も知っていて、連れて行くのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
019_230912077 X900 舞岡公園 コムラサキ Z50 Z18-140.jpg 19.コムラサキ(小紫)
PictureThisでコムラサキと同定された。ムラサキシキブとは別種であるが混同されやすく、コムラサキ(Callicarpa dichotoma)をムラサキシキブ(Callicarpa japonica)といって栽培していることが大半だそうだ。よく似ているが、コムラサキの方がこぢんまりとしている。コムラサキは葉の先端半分にだけ鋸歯があるが、ムラサキシキブは葉全体に鋸歯があることで区別できるそうだ。もちろん花も咲くが、紫色の実が鑑賞される。これから実は濃い紫色になる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
020_230912078 X900 舞岡公園 エゴノキ Z50 Z18-140.jpg 20.エゴノキの実
古民家への入り口にエゴノキがある。5月には白い花を咲かせる。昨年の9月10日に来た時も、このエゴノキが実を沢山つけ、そこにヤマガラが来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO1000 ) 露出補正 なし
021_230912081 X900 舞岡公園 エゾミソハギ Z50 Z18-140.jpg 21.エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
PicftureThisで検索した。舞岡公園で意識して見たのは初めてだった。エゾミソハギ (L. salicaria) はミソハギ(Lythrum anceps)より大型で、葉の基部が茎を抱き、毛が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.0 1/1000秒 115mm ISO450 ) 露出補正 なし
022_230912082 X900 舞岡公園 オトコエシ Z50 Z18-140.jpg 22.オトコエシ(男郎花)
オトコエシ(男郎花)は、オミナエシ科の多年草である。和名はオミナエシに対立させる形で、より強豪であることを男性にたとえたものである。オミナエシに姿形が似ているのでその名があるが、花の色は白く、逞しく感じる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.3 1/1000秒 80mm ISO360 ) 露出補正 なし
023_230912084 X900 舞岡公園 ミズヒキ Z50 Z18-140.jpg 23.ミズヒキ(水引)
これがタデ科イヌタデ属のミズヒキである。和名は、紅白に見える花序が水引に似ていることに由来する。上半分は赤色、下半分は白色の小さな花が咲くが、総状花序で、茎頂や葉腋から長さ20〜40cmになる花穂を出し、それに小花がまばらに咲く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 64mm ISO220 ) 露出補正 なし
024_230912089 X900 〇舞岡公園 セイヨウウメモドキ Z50 Z18-140.jpg 24.ウメモドキ(梅擬)の赤い実
古民家の裏庭に毎年赤い実をつける。ウメモドキと思っていたが、PictureThis で検索するとセイヨウウメモドキと出た。モチノキ科モチノキ属の落葉低木。和名の由来は、葉の形がウメの葉に似ていることからこの名があるそうだ。wikipediaにはセイヨウウメモドキの項はない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO320 ) 露出補正 なし
025_230912090 X900 舞岡公園 ライム Z50 Z18-140.jpg 25.ダイダイ(橙)の実
古民家の母屋の傍に柑橘系の木があり、実がなっていた。今年6月に来た時、この木の周りをクロアゲハの♀がゆっくりと旋回していた。PictureThisでこの木の葉の写真を検索したが、その時はレモンという答えだった。今回は、近くに公園の管理をされている女性がおられたので「何の木ですか?」と訊ねたところ、ユズとの答えだったが、ユズにしては少々実が大きい。帰宅して、実の写真をPictureThisで検索してみるとダイダイとの判定だった。和名ダイダイは、一つの株に数年代の果実がついていて見られる特徴から、「代々栄える」の意味で「ダイダイ」と呼ばれるようになったとされるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 57mm ISO380 ) 露出補正 なし
026_230912092 X900 舞岡公園 ハチス フラッシュ Z50 Z18-140.jpg 26.ムクゲ(木槿)
アオイ科フヨウ属の落葉樹で別名ハチスとして知られる。wikipediaによれば、中国が原産で、観賞用に栽培されている。主に庭木や街路樹、公園などに広く植えられている。日本へは古く渡来し、平安時代初期にはすでに植えられていたと考えられるそうだ。暖地では野生化している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/200秒 57mm ISO220 ) 露出補正 なし 内臓フラッシュ使用

2023年7月28日

猛暑の箱根湿性花園 ② 2023年7月18日 神奈川県箱根町仙石原

チョウの姿はなく、ミドリシジミのミの字もなかった。いつもは、多くのオオウラギンスジヒョウモンが、オカトノウやカセンソウが咲く湿原植生復元区で翔んでいるのだが、その姿もなかった。たまに翔んでは来るのだが、すぐ木陰のあるほうに飛び去ってしまう。吸蜜していたのは1頭のみだった。
 手持無沙汰で花の写真を撮りながら、11時半まで園内に滞在して、駐車場の前で40年以上にわたり営業しているという「湿性茶屋」という蕎麦屋に寄り、とろろそばを食べた。ビールを飲めなかったのは残念だが、箱根の冷水が身体に染みるようにうまかった。

000_230718067 X900 猛暑の湿性花園 オグラセンノウ RX10M4.jpg
オグラセンノウ(小倉仙翁) 2023年7月18日 神奈川県箱根町仙石原
オグラセンノウは、1903年の熊本県阿蘇山で採取された標本に基づいて植物学者の牧野富太郎博士によって新種として紹介がなされ、本草図説の植物に当てはめ、オグラセンノウと命名された(wikipedia) 環境省絶滅危惧ⅠB類

024_230718065 X900 猛暑の湿性花園 エゾミソハギ RX10M4.jpg 24.エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
エゾミソハギ は、盆花としてよく使われ、ボンバナ、精霊花(ショウリョウバナ)などの名もあるミソハギの近縁種である。ミソハギより大型で、葉の基部が茎を抱き、毛が多い。世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000)選定種の一つである。湿潤な場所によく育つという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 151mm ISO160 ) 露出補正 -0.7段
025_230718161m X900 箱根湿性花園 コバノタツナミ Z50 Z105mc.jpg 25.コバノタツナミ(小葉の立浪)
シソ科の植物である。舞岡公園でも見られるタツナミソウの変種。茎の基部が長く這う。基本種と比べて全体に小さく、葉は小型で短毛が生え、鋸歯の数が少ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
026_230718150 X900 箱根湿性花園 ドクウツギ Z50 Z105mc.jpg 26.ドクウツギ(毒空木)の実
何の実だろうと思い、種名の札を見るとドクウツギと書かれていた。名前にウツギが付く植物はアジサイ科のウツギ、マルバウツギ、ノリウツギがあるが、スイカズラ科のタニウツギ、ミツバウツギ科のミツバウツギもあり、このドクウツギはドクウツギ科である。空木(ウツギ)は幹が中空であることに由来するというが、ドクウツギの和名の由来は、枝ぶりがウツギに似ていて、毒を含むことからこの名があるという。wikipediaを見ると、トリカブト、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つとされている。花期は4 - 6月。果期は6月から8月。果実はブドウのように房状につき、熟すると赤から黒紫色になり、食べられそうに見えるが猛毒である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
027_230718078 X900 猛暑の湿性花園 キンミズヒキ RX10M4.jpg 27.キンミズヒキ(金水引)
バラ科キンミズヒキ属の多年草である。和名の由来は、細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたものである。タデ科イヌタデ属にミズヒキ(水引)という種がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 181mm ISO250 ) 露出補正 なし
028_230718082 X900 猛暑の湿性花園 RX10M4.jpg 28.仙石原湿原植生復元区 -1
仙石原湿原植生復元区には木道が整備されている。南側の台ヶ岳(1,045m)、神山(1,483m)方面を眺める。湿原には黄色いカセンソウや白いオカトラノオの花が咲き、いつもはオオウラギンスジヒョウモンなどが多く舞っているが、この日は猛暑の為か姿が見えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
029_230718081m X900 △猛暑の湿性花園 ウラギンスジ RX10M4.jpg 29.葉陰に隠れるオオウラギンスジヒョウモン
それでも1頭のオオウラギンスジヒョウモンが翔んでいた。しかし、花には来ない。湿原を横切って、木立の方へ翔んで行き、日陰になった葉に静止した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
030_230718084 X900 猛暑の湿性花園 カセンソウ RX10M4.jpg 30.カセンソウ(歌仙草)
仙石原湿原植生復元区に多く咲いている。キク科オグルマ属の多年草である。和名をカセンソウ「歌仙草」というが、牧野富太郎博士は「名の由来は不明」としているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 201mm ISO1600 ) 露出補正 なし
031_230718092 X900 〇猛暑の湿性花園 オカトラノオ RX10M4.jpg 31.オカトラノオに来たオオウラギンスジヒョウモン♂
1頭のオオウラギンスジヒョウモンが不意に飛来し、オカトラノオの花に止まった。前翅が大きく破損していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
032_230718121 X900 猛暑の湿性花園 RX10M4.jpg 32.オオウラギンスジヒョウモン(トリミング)
前の写真と同じ個体。破損したところをカットした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
033_230718103m X900 ◎猛暑の湿性花園 オカトラノオ RX10M4.jpg 33.キタテハ夏型
5mほど離れたオカトラノオの花に止まっていたキタテハを発見した。チョウがいないので貴重な被写体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
034_230718110 X900 〇猛暑の湿性花園 コキマダラ RX10M4.jpg 34.コキマダラセセリ♀
木道から離れたところに咲いているカセンソウに何か止まっている。セセリチョウまでは解るが、肉眼では同定できない。とにかく撮って、モニターで拡大し見てみるとコキマダラセセリだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
035_230718114 X900 猛暑の湿性花園 RX10M4.jpg 35.仙石原湿原植生復元区 -2
平成元年から毎年仙石原湿原植生復元区火入れが実施されている。夏に生い茂ったヨシやススキなどの枯草や、その中に隠れて成長したハンノキなどの樹木の幼木を、火をつけて燃やし、取り除く作業である。これらがその場にあり続けると、湿原は次第に森林へ変化(遷移)していく。そのため、仙石原湿原の維持にはこの火入れ作業が重要とされている。ミドリシジミの食樹であるハンノキの幼木は犠牲になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 12mm ISO160 ) 露出補正 なし
036_230718111 X900 猛暑の湿性花園 RX10M4.jpg 36.仙石原湿原植生復元区 -3
これは東を向いて撮った写真である。右側が台ヶ岳の方向になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
037_230718167 X900 箱根湿性花園 クサレダマ Z50 Z105mc.jpg 37.クサレダマ(草連玉)
湿原植生復元区に咲いていた。和名はマメ科のレダマに似て、草本であることに由来する。wikipediaでは、草本とは、木本(もくほん)に対応する概念で、木にならない植物を指す。すなわち、樹木のように大きくならず、太く堅い幹を持たない植物である。一般に草(くさ)と呼ばれる植物である。と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
038_230718124 X900 〇猛暑の湿性花園 ウラゲヨブスマソウ RX10M4.jpg 38.スジグロシロチョウ♂ -1
スジグロシロチョウが初めて見る花で吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
039_230718172 X900 ◎箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 39.スジグロシロチョウ♂ -2
スジグロシロチョウが吸蜜している花を、Picure This で検索してみると、ウラゲヨブスマソウ(裏毛夜衾草)と同定してくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
040_230718176 X900 箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 40.ウラゲヨブスマソウ(裏毛夜衾草)
ところがwikipediaで、ウラゲヨブスマソウで検索するとイヌドウナのページが開いた。その写真を見ると確かにこの花である。似ている種にヨブスマソウという種があり、イヌドウナは、ヨブスマソウより背丈も低く、小さいという。ウラゲヨブスマソウ=イヌドウナなのだろうか?

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
041_230718170 X900 箱根湿性花園 ニワシロユリ マドンナリリー Z50 Z105mc.jpg 41.マドンナリリー(和名ニワシロユリ)
キリスト教においては白いユリの花が純潔の象徴として用いられ、聖母マリアの象徴として描かれ、この花が「マドンナリリー」と呼ばれるようになっていった。日本語名は「ニワシロユリ」と名付けられているが、これは英語名からの直訳で、キリスト教の聖花として庭園栽培がなされていたことに由来するそうだ。テッポウユリに似ている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
042_230718130 X900 猛暑の湿性花園 ノリウツギ RX10M4.jpg 42.ノリウツギ(糊空木)
和名の由来は何かと思いwikipediaで調べたところ、樹皮からは和紙の糊料が採れるとあった。また、花を楽しむために庭に植えられるほか、根からは喫煙具のパイプが作られることが知られている。ノリウツギの花にはチョウも多く集まり、かってはここにある1本のノリウツギにミドリシジミが10頭近くいたこともあった。この日は、何か所かノリウツギの花が咲くところを丹念に見たが、1頭も見られなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
043_230718131 X900 猛暑の湿性花園 マンシュウキスゲ RX10M4.jpg 43.マンシュウキスゲ(満州黄萱)?
私はニッコウキスゲ(日光黄萱)と思って撮ったが、後で、その画像をPictureThisで検索してみると、マンシュウキスゲという結果だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 172mm ISO125 ) 露出補正 なし
044_230718181 X900 箱根湿性花園 キリンソウ Z50 Z105mc.jpg 44.キリンソウ(麒麟草)
キリンソウは、薬用及び食用にされ、虫刺されや切り傷にはすり潰した葉の汁を塗ると効果があるという。和名の別名にはキジンソウ、キジグサともいい、「傷薬の草」を意味し、これが転訛して「キリンソウ」となったとする説がある。また、中国の古書に登場する伝説上の動物麒麟に由来するという説もあるという。だが、黄色い花と動物のキリンを関連付けたいところだが、名前の由来は不明だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f11 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし

2023年6月 7日

5月の舞岡公園 ② 2023年5月17日・26日 横浜市戸塚区舞岡公園

先週は、まだ平地産ゼフィルスの姿は見られなかった。そのあと、また雨の日が多くなり、気温も上がらない日が多くなったが、5月17日は快晴で、気温も上がるという予報だった。
 その5月17日、9時半ごろ現地に着いたが、モンキアゲハの翔ぶ姿も見られ、今日は行けそうだと感じた。ウラゴマダラシジミは発生しているらしいが、イボタノキの花に来ている姿はなかった。
 10時過ぎにクリの花が咲くポイントへ行ってみた。クリの花は咲いていたが、アカシジミの姿はない。あきらめてその場を去ろうとして、歩き始めたとき、下草にオレンジ色を見つけた。羽化したばかりの個体のようだった。今日はイボタノキの花にアオスジアゲハやツマグロヒョウモンが元気な姿を見せていた。
 ここ舞岡公園では、しばらく見なかったコムラサキが宮田池のヤナギの木の周りを翔び回っていた。しかし、なかなか止まらない。空中戦を挑んだが、撮影は難しかった。
 5月26日も収穫はなかった。クリの花で見つけたアカシジミは、後翅に鳥に啄まれた傷がある個体だった。ウラナミアカシジミにも、ウラゴマダラシジミにも会えなかった。次回、舞岡公園へ来られるのは6月に入ってからである。

000_230517038 X700 ◎△舞岡公園 宮田池 Z50 Z105mc.jpg
イボタノキの花に絡むアオスジアゲハ 2023年5月17日 横浜市保土ヶ谷区 舞岡公園

001_230517039 X900 レモン △舞岡公園 古民家 RX10M4.jpg 1.クロアゲハ♀ -1 5/17
古民家の庭でクロアゲハの♀が3mくらいの高さの木の周りをゆっくりと旋回していた。産卵をしようとしているようにも見える。まだ、傷のないきれいな個体だった。まったく止まってくれず、翔んでいるところを狙うしかない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
002_230517042 X900 〇△舞岡公園 レモン 古民家 RX10M4.jpg 2.クロアゲハ♀ -2 5/17
前の写真と同じ個体である。この木の葉の写真で、Picture This で検索したところ、レモンの木と同定した。レモンも柑橘系である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 164mm ISO1250 ) 露出補正 なし
003_230517045t X900 △岡公園 コムラサキ 宮田池の柳 RX10M4.jpg 3.コムラサキの追飛 5/17
宮田池の傍に数本の大きなヤナギの木がある。途中で逢った同好のかたが、「コムラサキがいましたよ。でも、なかなか止まってくれないので撮れません」との情報をくださった。しばらくしていってみると、ヤナギの木の高いところを2頭のコムラサキが、追飛していた。縄張り争いのようだ。ピントは合せられない。比較的コムラサキと分かる画を載せる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
004_230517004 X900 〇舞岡公園 前田の丘 Z50 Z105mc.jpg 4.アカシジミ -1 5/17
例年、アカシジミやウラナミアカシジミがクリの花に来るポイントへ行ってみた。しかしクリの花はまだ開花していない。しばらく様子を見たが、諦めて戻る途中、下草にオレンジ色が見えた。羽化したばかりのような新鮮な個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8.0 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
005_230517010 X900 〇舞岡公園 前田の丘 Z50 Z105mc.jpg 5.アカシジミ -2 5/17
同じ個体である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8.0 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
006_230517015 X900 ◎舞岡公園 前田の丘 Z50 Z105mc.jpg 6.アカシジミ -3 5/17
下草の上を歩き回る。マクロレンズで寄って撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9.0 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
007_230517053 X900 ◎舞岡公園 イボタノキ RX10M4.jpg 7.アオスジアゲハ と イボタノキ -1 5/17
舞岡公園にはイボタノキが多く、この時期は花が咲く。イボタノキの花は虫たちが好きな花のようだ。新鮮なアオスジアゲハがイボタノキに取り付いて花から花へ翔び回る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
008_230517022 X900 ◎△舞岡公園 宮田池 Z50 Z105mc.jpg 8.アオスジアゲハ と イボタノキ -2 5/17
この位置から翅を開いて翔ぶ姿を撮るチャンスはなかなかない。良い写真が撮れたと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8.0 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
009_230517027 X900 ◎舞岡公園 宮田池 Z50 Z105mc.jpg 9.アオスジアゲハ と イボタノキ -3 5/17
1/1000秒のシャッタースピードで撮ると、f8 まで絞られたが、ほとんどチョウ全体にピントが合う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8.0 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
010_230517063 X900 舞岡公園 リョウブ RX10M4.jpg 10.リョウブ(令法) -1 5/17
もう少しで花が開くリョウブの花も蝶が好きな花だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 215mm ISO250 ) 露出補正 なし
011_230526002 X900 舞岡公園 セイヨウオニシバリ RX10M4.jpg 11.セイヨウオニシバリ(西洋鬼縛り) 5/26
食べたくなるような真っ赤な実だが、セイヨウオニシバリは、特に果実および小枝にダフネトキシンが含まれているため、猛毒性である。中毒になると、窒息感を経験する。新鮮な小枝を手で扱うと、感受性の高い人では湿疹を引き起こすという。オニシバリという種もあるが、オニシバリという和名は、樹皮が丈夫で強いことから、鬼も縛ることができるという意味だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f3.5 1/1250秒 21mm ISO1600 ) 露出補正 なし
012_230526007 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 12.多かった児童の来園 5/26
26日は公園に着いた時から小学校の低学年と思える児童たちが何組も先生方に引率されて来園していた。中には外国人の先生が引率しているグループもあった。小さな子たちは、お揃いの服を着て、帽子を被っている。カメラマンが一人ついて遠足?の写真を撮りまくっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO500 ) 露出補正 なし
013_230526009 X900 〇舞岡公園 ルリシジミ RX10M4.jpg 13.ルリシジミ 5/26
ルリシジミもイボタノキの花に集まる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f3.2 1/1250秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
014_230526016 X900 ◎舞岡公園 イモカタバミ RX10M4.jpg 14.モンシロチョウ -1 5/26
瓜久保の家の前の農家さんの土地にイモカタバミが植えられていて、濃いピンク色の花を咲かせていた。3m四方ほどの植え込みだが、そこに5~6頭ほどのモンシロチョウが翔んでいた。イモカタバミは食草ではないが、♀が多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
015_230526019 X900 ◎舞岡公園 イモカタバミ RX10M4.jpg 15.モンシロチョウ -2 5/26
連写で撮った中の1コマにイモカタバミの花で吸蜜していた個体が翔び上がったところが撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 132mm ISO200 ) 露出補正 なし
016_230526020 X900 ◎舞岡公園 イモカタバミ RX10M4.jpg 16.モンシロチョウ -3 5/26
前の写真の次の1コマ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 132mm ISO200 ) 露出補正 なし
017_230526034 X900 ◎舞岡公園 イモカタバミ RX10M4.jpg 17.モンシロチョウ -4 5/26
♀の開翅した姿である。たかがモンシロチョウであるが、十分楽しませてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
018_230526045 X900 〇舞岡公園 クリ RX10M4.jpg 18.アカシジミ -1 5/26
17日にアカシジミがいたところのクリの木へ行ってみた。ここのクリの花はもう咲き終わりが近い。1頭だけアカシジミを見つけたが、後翅を野鳥に啄まれて傷を負っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
019_230526107 X900 〇舞岡公園 SZ50 Z105mc.jpg 19.アカシジミ -2 5/26
前の写真と同じ個体を105mmマクロレンズで撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
020_230526053 X900 ◎舞岡公園 ルリシジミ クリ RX10M4.jpg 20.ルリシジミ 5/26
ルリシジミもクリの花によく来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
021_230526059m2 X900 〇舞岡公園 ウグイス RX10M4.jpg 21.ウグイス
あまり良い写真ではないが、まだ、2回目のウグイスの写真を撮った。ウグイスは舞岡公園では至る所で美しい声で鳴いているが、なかなか姿を見せてくれない。居場所を見つけるのは難しい。wikipediaによれば、さえずるのは縄張り内を見張っているオスで、「ホーホケキョ」が他の鳥に対する縄張り宣言であり、巣にエサを運ぶメスに対する「縄張り内に危険なし」の合図でもあるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
022_230526065m X900 〇舞岡公園 ルリシジミ♂ RX10M4.jpg 22.ルリシジミ♂
ルリシジミが多く翔んでいる。♂のブルーが輝く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
023_230526109 X900 ◎舞岡公園 SZ50 Z105mc.jpg 23.ルリシジミ♀ 飛翔 -1 ルリシジミの♀がヤマハギ(山萩)の新芽に産卵しようとしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
024_230526112m X900 △〇舞岡公園 ヤマハギ SZ50 Z105mc.jpg 24.ルリシジミ♀ 飛翔 -2
こんな写真が撮れたのは初めてだ。連写していると、たまたまピントの近くで撮れることがある。こんな写真が撮れると嬉しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし

2022年10月13日

秋を迎える舞岡公園 9月10日

ここのところ、外付けのHDDのファイル読み込みが不安定で、その作業に手間取ってしまい、ブログのアップも間が空いてしまいがちである。
 2~3日良い天気が続いていた9月10日は、午前中は晴れそうだというので、舞岡公園へ行ってみた。気温も比較的高い。
 だが、相変わらずチョウの数は少ない。Z50+MC150mm と RX10M4 との2丁持ちはMC105mmがレンズフードを外すと意外に小さく扱いやすい。Z50+MC105mm のほうは f6.3 の絞り優先オートに設定した。

000_220910011 X700 舞岡公園 ヤマガラ RX10M4.jpg
エゴノキの実を啄みに来たヤマガラ 9月10日 横浜市戸塚区 舞岡公園

001_220910001 X800 舞岡公園 タイワンクズ RX10M4.jpg 1.タイワンクズ(台湾葛)
毎年秋口に舞岡公園に来ると、南門を入った先に葛の花が咲いている。「Picture This」で検索するとタイワンクズとあった。つる性の多年草で花は8~9月に咲く。マメ科の植物でウラギンシジミの食草である。この近くではウラギンシジミをしばしば見ることがある。これからウラギンシジミは秋型になる。日本産のヤマトクズとは植物学的には同種類ではないが両者の同定はむずかしいという。1876年には本種が日本からアメリカへ導入され、土壌侵食の予防や観賞用に積極的に用いられた。しかし、爆発的に繁殖し在来の生態系を破壊してしまうことから、1950年には有害雑草に指定され駆除が続けられているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 500 ) 露出補正 -0.3段
002_220910078 X800 舞岡公園 ツルボ Z50 MC105.jpg 2.ツルボ(蔓穂)
今まであまり気に留めなかった花である。地下に球根があり、秋の初めにピンク色の花が密生した細長い穂を出す。花期は8~9月で、葉の間から細長い花茎を伸ばし、総状花序をその先端につける。ツルボという和名は意味不明だが、サンダイガサの異名もあり、これは 参内傘の意味で、公家が参内するとき、従者がさしかけた長い柄の傘をたたんだ形と花序が似ていることによるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
003_220910026 X800 △舞岡公園 ヤマガラ・エゴノキ RX10M4.jpg 3.ヤマガラ
舞岡公園でヤマガラを初めて見た。wikipediaによれば、ヤマガラは学習能力が高いため芸を仕込む事もでき、覚えさせた芸は江戸時代に盛んに披露された。特におみくじを引かせる芸が多く、1980年ごろまでは神社の境内などの日本各地で見られた。そのため年輩者には本種はおみくじを引く小鳥のイメージが強いが、おみくじ芸自体は戦後になってから流行し発展してきたもの。しかし鳥獣保護法制定による捕獲の禁止、自然保護運動の高まり、別の愛玩鳥の流通などにより、これらの芸は次第に姿を消してゆき、1990年頃には完全に姿を消したと記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 640 ) 露出補正 -0.3段
004_220910038 X800 舞岡公園 セイヨウウメモドキ RX10M4.jpg 4.セイヨウウメモドキ(西洋梅擬)
開花時期は5月~7月でそうだ。ウメモドキというのは、葉がウメの葉に似ていることや花も梅に似ているところに由来するそうだ。来年、古民家の裏庭でどんな花が咲いているか確認してみよう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO 100 ) 露出補正 -0.3段
005_220910047 X800 〇舞岡公園 RX10M4.jpg 5.アカボシゴマダラ
この頃からアカボシゴマダラの個体数が多くなってくる。それにしても最近は舞岡公園でゴマダラチョウの姿を見ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
006_220910051 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg 6.案山子
「案山子(かかし)まつり」が今年も9月19日から始まり、10月18日(日)まで見学に加え人気投票も行われている。谷戸の畔道に設けられた応募作品の案山子は総数32体で、11月上旬にトップ10位までが発表される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 18mm ISO 100 ) 露出補正 -0.3段
007_220910058 X800 舞岡公園 ヤマハギ Z50 MC105.jpg 7.ヤマハギ(山萩)
ヤマハギの花は、葉のつけ根から長い柄を出して、エンドウのような総状花序となり、長さ12~15mmの蝶形の紅紫色の花を10個ほどつける。数が多いので一つ一つの花をまじまじと見ることはなかったが、なかなかきれいだ。花期は6月~9月とされるが10月になっても咲いている。秋の七草のハギは本種を指し、単にハギと呼ばれることの方が多い。キタキチョウ、ウラナミシジミの食草であり、この季節はこの花の周囲にそれらのチョウが翔びかう。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
008_220910062 X800 舞岡公園 アキノタムラソウ Z50 MC105.jpg 8.アキノタムラソウ(秋の田村草)
wikipediaには、アキノタムラソウ は、「野原に普通に見られる多年草。細長い穂を伸ばして、薄紫色の花を付ける特徴がある。」と記されている。花期は7月から11月にわたる。茎の先端が分枝し、長く伸びて穂状に花を着け、花序の長さは10~25cmにもなる。花は長さ10~13mm、青紫色で唇形、やや斜め上を向いて咲き、花冠の内側の基部近くに毛環がある。キク科にタムラソウ(タムラソウ)というのがあるが、花の形は異なる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 640 ) 露出補正 なし
009_220910065 X800 舞岡公園 アメリカエノコログサ Z50 MC105.jpg 9.エノコログサ(狗尾草)
エノコログサの狗というのは犬のことで、狗尾草とは犬の尻尾のような草という意味である。猫じゃらしとも呼ばれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 180 ) 露出補正 なし
010_220910069 X800 舞岡公園 Z50 MC105.jpg 10.ヒカゲチョウ
舞岡公園でヒカゲチョウが現れる辺りも決まっている。6月~7月に第1化が発生し、これは第2化であろう。裏面は渋いが味がある。ササの類を食草にする。ISO が6400になったが、写りに不満はない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/400秒 105mm ISO 6400 ) 露出補正 なし
011_220910075 X800 舞岡公園 Z50 MC105.jpg 11.キタテハ夏型
キタテハの夏型もそろそろ終わる。これから出てくる秋型は翅表は赤褐色になり、裏面は濃い褐色になる。翅のくびれも顕著になる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 560 ) 露出補正 なし
012_220910083 X800 舞岡公園 センニンソウ Z50 MC105.jpg 12.センニンソウ(仙人草)
和名は痩果(果皮が堅い膜質で、熟すと乾燥し、一室に1個の種子をもつもの)に付く綿毛を仙人の髭に見たてたことに由来する。別名を「ウマクワズ(馬食わず)」といい、有毒植物で馬や牛が絶対に口にしないことを意味するのだそうだ。日が当たるところだったが白飛びが良く抑えられた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
013_220910085 X800 舞岡公園 ヌスビトハギ Z50 MC105.jpg 13.ヌスビトハギ(盗人萩)
マメ科ヌスビトハギ属の多年草である。ひっつき虫のひとつである。近似種が多い。私が会員になっている昆虫切手研究会から、足立区生物園で9/18から23まで保全のための飼育をしているツシマウラボシシジミを大温室に放蝶、公開するという情報をいただいた。ぜひ行ってみようと思っているが、ヌスビトハギはそのツシマウラボシシジミの食草の一つである。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
014_220910092 X800 舞岡公園 ヤグルマギク? Z50 MC105.jpg 14.ヤグルマギク(矢車菊)
wikipediaによれば、和名ではヤグルマギクと呼ばれており、近年一部でヤグルマソウとも呼ばれた時期もあったが、ユキノシタ科のヤグルマソウと混同しないように現在ではヤグルマギクと統一されて呼ばれ、最新の図鑑等の出版物もヤグルマギクの名称で統一されているとあった。原産地はヨーロッパで日本には明治期に導入されたが、現在では帰化植物として野外でも多く見られる。原産地同様に麦畑に侵入すると、収量を5割から9割も減らす強害雑草となるため恐れられているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 5600 ) 露出補正 なし
015_220910095 X800 舞岡公園 リスラム・バーガタム(ミソハギ) Z50 MC105.jpg 15.ミソハギ(禊萩)
Picture This で検索したら、リスラム・バーガタムとでた。これはミソハギのようだ。前にも書いたかもしれないが、ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
016_220910099 X800 舞岡公園 フジバカマ花芽 Z50 MC105.jpg 16.フジバカマ(藤袴)
今頃(10月10日現在)、西日本のフジバカマの咲くところは多くのアサギマダラが飛来していることと思う。このフジバカマは毎年、古民家の裏庭に咲く。チョウの好きな花だ。積極的にフジバカマを植え、アサギマダラを呼び、バタフライ・ガーデンにして観光に一役買っているところもある。ここのフジバカマは咲くのが少し遅いようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
017_220910101 X800 舞岡公園 ホウセンカ Z50 MC105.jpg 17.ホウセンカ(鳳仙花)
東南アジア原産で、世界各地で観賞用に栽培されている。日本での開花時期は夏の6月~9月頃である。古民家の庭に咲いていたが、観賞用に暑さに強く、丈夫で育てやすいそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
018_220910113 X800 舞岡公園 キツネノマゴ Z50 MC105.jpg 18.キツネノマゴ(狐の孫)に来たヤマトシジミ
小さな可愛い花でヤマトシジミが吸蜜していた。名前の由来はよく分かっていない。花序が花の咲いたあとに伸びるのがキツネの尾のようだとか、花の形がキツネの顔を思わせるからなどの説も見かけるが、根拠に乏しいという。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 125 ) 露出補正 なし
019_220910130 X800 舞岡公園 クサギの実 Z50 MC105.jpg 19.クサギの実
クサギは花がすっかりなくなり、実がなっていた。クサギの実は古くから青色の染料材料に使用されていたそうだ。 黒く見える実は深い青だが、布を染めると淡い青色になり、赤紫色のガクは灰色へと染め上がるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 180 ) 露出補正 なし
020_220910143 X800 △舞岡公園 Z50 MC105.jpg 20.アカボシゴマダラの赤い星
外来種のアカボシゴマダラと、奄美大島のアカボシゴマダラと比べてみると、後翅のアカボシの模様に違いが顕著である。この中国原産のアカボシは、完全な円にはなっていない。奄美のそれは、もっと色濃く赤い円を作っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 720 ) 露出補正 なし


2022年9月25日

NIKKOR Z MC105mm 試し撮り 舞岡公園 8月23日

APSーC 機 であるが、小型軽量であり、ホールディングの良い Z50 を今年の1月に購入した。同時に手に入れた NIKKOR Z DX 18-140mm とともに使い易さが気に入っている。NIKKOR Z DX 18-140mm は最短撮影距離は 140mm で 40cm まで寄れる。最大撮影倍率 0.33 はチョウの撮影にもマクロレンズ的に使用することが出来、重宝している。しかし、如何せん開放f値が、f3.5~6.3 と暗い。撮るうちに、NIKKOR Z MC105mm が欲しいという気持ちが募り、購入してしまった。
 富士山五合目紀行とアップするのが前後してしまったが、8月23日に試し撮りがしたくなり、舞岡公園へ出かけた。以下、素人の感想である。
 ピントがあった時は素晴らしい描写である。しかし外してしまうことも多かった。f4.5で絞り優先で撮影してみたが被写界深度は浅い。f6.3くらいを基本にして撮るのが良さそうだ。レンズはやや大きいが、レンズ・フードを外すとそれほどでもない。重さはあまり意識しないで済む 。RX10M4 と二丁持ちで行けそうである。

000_22082311 X700 ▲舞岡公園 D50 MC105.jpg
  ヤマハギの周りを翔ぶキタキチョウ 8月23日 横浜市戸塚区 舞岡公園

001_220823001 X800 舞岡公園 D50 MC105.jpg 1.イチモンジセセリ -1
比較的うまくピントを合わせることが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 250 ) 露出補正 なし
002_220823002 X800 舞岡公園 ヤマノイモ D50 MC105.jpg 2.ヤマノイモ(山の芋)
こんな小さな花が咲いていた。さっそく、スマホを取り出し、Pictur This で調べるとヤマノイモと教えてくれた。ヤマノイモとはwikipediaによれば、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。または、この植物の芋として発達した担根体のことをいう。ジネンジョウ(自然生)、ジネンジョ(自然薯)、ヤマイモ(山芋)ともよばれ、とろろは粘性が非常に高い。とろろは、すりおろしてから白醤油や出汁などを加えてのばしとろろにするのが代表的な調理法である。ナガイモのとろろと比較すると遥かに粘り気が強い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S 絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
003_220823003 X800 舞岡公園 キンミズヒキ D50 MC105.jpg 3.キンミズヒキ(菌水引)
小さくて黄色い花が総状に集まって咲く。果実にはとげがあって、動物などにくっついて散布される。秋に野原や草地などを歩くと、衣服にパラシュート形の果実がつくのでよく知られた多年草である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
004_220823005 X800 舞岡公園 D50 MC105.jpg 4.ウラギンシジミ
だいぶ翅が擦れてしまった夏型の個体である。ウラギンシジミは花には来ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
005_220823007 X800 舞岡公園 タルクトリム・プベスケンス D50 MC105.jpg 5.カラマツソウ(唐松草)
先週(8月16日)、ここ舞岡公園へ来た時もカラマツソウの写真を撮った。f4.5で撮ったが、被写界深度は浅い。葉は二回三出複葉と呼ばれる特徴のある形をしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 250 ) 露出補正 なし
006_220823014 X800 舞岡公園 タカトウダイ D50 MC105.jpg 6.タカトウダイ(高燈台) -1
トウダイグサは上に伸びた草の先に椀状の葉があり、その中に黄色い花が咲く様が、油火を灯した燈台に似ていることからこの名が付いた。このタカトウダイは、wikipediaによると、草丈は70センチメートルほどとなり、背の高いトウダイグサの意で形態はよく似ている。葉は、茎の中程はヘラ型で互生するが、茎の頂部の葉は丸みの強いヘラ型の葉を5枚ずつ輪生する。茎の頂部からは放射状に花茎を伸ばす。花期は6月-8月。苞葉の中に黄色い花を複数つける。秋になると紅葉する。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
007_220823009 X800 舞岡公園 タカトウダイ D50 MC105.jpg 7.タカトウダイ(高燈台) -2
トウダイグサは、黄色い花が咲く様が、油火を灯した燈台に似ていることからこの名が付いたというが、タカトウダイは、さらに油火を灯した燈台に似ているようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 320 ) 露出補正 なし
008_220823015 X800 舞岡公園 オミナエシ D50 MC105.jpg 8.オミナエシ(女郎花) -1
和名の由来は、同属で姿がよく似ている白花のオトコエシ(男郎花)に対する「女郎花」で、全体にやさしい感じがするところから名付けられたとされる。別名は、敗醤(はいしょう)ともいうが、この花を室内に挿しておくと、やがて醤油の腐敗したような匂いになっていくことに由来する。オミナエシは絶滅危惧種のウスイロヒョウモンモドキの食草である。鹿の食害にあったその産地では、オミナエシの保護、植栽が行われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 220 ) 露出補正 なし
009_220823021 X800 舞岡公園 オミナエシ D50 MC105.jpg 9.オミナエシ -2
あまり良い写真ではないが、茎の上部で分枝して、花茎の先端に黄色い小花を平らな散房状に多数咲かせる。花期は夏の終わりから秋にかけてで、秋の七草の一つとして、日本では古くから親しまれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 560 ) 露出補正 なし
010_220823034 X800 舞岡公園 オトコエシ D50 MC105.jpg 10.オトコエシ(男郎花) -1
花期は8-10月。花序は集散花序で、多数の花を含む。そのような花序を散房状に付ける。オトコエシという和名はオミナエシに対立させる形で、より強豪であることを男性にたとえたものである。オミナエシは、姿がよく似ている白花のオトコエシ(男郎花)に対するオミナエシ(女郎花)だと説明されているが、どっちが先なのか?

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 220 ) 露出補正 なし
011_220823046 X800 舞岡公園 オトコエシ D50 MC105.jpg 11.オトコエシ -2
花は白色で、散房状に多数つく。花の形はオミナエシと同じようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
012_220823023 X800 舞岡公園 アレチヌスビトハギ D50 MC105.jpg 12.アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
Picture This で検索すると、アレチヌスビトハギと出たが、ヌスビトハギと区別がつかない。北アメリカ原産の比較的近年入ってきた帰化植物で長さ7〜8mmとヌスビトハギよりやや大きいそうだ。ヌスビトハギはマメ科ヌスビトハギ属の多年草で、ひっつき虫のひとつである。近似種が多い。f4.5ではピントが合う範囲が狭い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 400 ) 露出補正 なし
013_220823091 X800 舞岡公園 クサギ D50 MC105.jpg 13.クサギ(臭木) -1
日当たりの良いところでは、クサギの花が満開になっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
014_220823026 X800 舞岡公園 クサギ D50 MC105.jpg 14.クサギ(臭木) -2
クサギの傍によると独特の匂いがあるが、これは花が匂うのではなく、葉が匂うのだそうだ。また、wikipediaによると、「クサギの花では明確な雄性先熟が見られる。野外観察によると、クサギの花の開花は午前中から午後の初めまでが多く、開花すると花冠は2日から3日にわたり開きっぱなしとなる。開花初日から雄蕊も雌蘂も花冠より長く抜き出して展開しているのであるが、開花初日では雄蘂は完全に展開するのに対し、雌蘂の展開は不完全であった。2日目になると雄蕊はしおれ、雌蘂では柱頭が2つに裂開して受粉可能な状態になった。...」と記載されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 125 ) 露出補正 なし
015_220823066 X800 舞岡公園 クサギ D50 MC105.jpg 15.クサギ(臭木) -3
さらに寄ってみた。この日(8月23日)はクサギの花に来る黒いアゲハたちを見ることはなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 560 ) 露出補正 なし
016_220823027 X800 舞岡公園 D50 MC105.jpg 16.案山子
稲も黄色くなってきて、案山子が設けられていた。これは「ピカチュウ」(ポケットモンスターシリーズに登場する916種のポケモンのうちの一種)だ。よくできている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 110 ) 露出補正 なし
017_220823024 X800 舞岡公園 星野富弘 D50 MC105.jpg 17.星野富弘さんの詩碑
南門から古民家へ向かう散策路に星野富弘さんの詩「まむし草の実」を刻んだ詩碑がある。詩画作家 星野富弘さんが2019年10月24日に舞岡公園に来園されたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 200 ) 露出補正 なし
018_220823036 X800 舞岡公園 ツルボ D50 MC105.jpg 18.ツルボ(蔓穂) -1 チダケサシのような花だったが、Picture This でツルボとでた。地下に球根があり、秋の初めにピンク色の花が密生した細長い穂を出す。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 560 ) 露出補正 なし
019_220823062 X800 舞岡公園 ツルボ D50 MC105.jpg 19.ツルボ(蔓穂) -2
出来るだけ花の全体にピントが来るようにカメラの位置を変える。チョウの撮影よりは自由度は高い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
020_220823038 X800 舞岡公園 エゾミソハギ D50 MC105.jpg 20.ミソハギ(禊萩)
ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。千屈菜(みそはぎ)は秋の季語である wikipedia。箱根湿性花園では群落が見られるが、咲いている時期が違う。箱根湿性花園に咲くのは近縁種のエゾミソハギだと思う。地域にもよるようだが、エゾミソハギが7月中旬に咲き、遅れてミソハギが咲きはじめるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 320 ) 露出補正 なし
021_220823049tm X800 舞岡公園 ナンバンキセル D50 MC105.jpg 21.ナンバンキセル(南蛮煙管)
先週来た時にも咲いていたが、この日にはまた新しい花が咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 2200 ) 露出補正 なし
022_220823051 X800 △舞岡公園 コミスジ D50 MC105.jpg 22.コミスジ飛翔
この日もチョウはとても少ない。コミスジが飛んでいた。コミスジのピントは外れてしまっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
023_220823058 X800 舞岡公園 オオチャ D50 MC105.jpg 23.イチモンジセセリ -2
ピントが合うと解像度は高い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 450 ) 露出補正 なし
024_220823059 X800 舞岡公園 オクラ f4.5 D50 MC105.jpg 24.オクラ -1(秋葵)
撮ってきた写真を整理していたが、フヨウとばかり思いこんでいたものの。どうも葉っぱが違う。オクラだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
025_220823061 X800 舞岡公園 オクラ f16 D50 MC105.jpg 25.オクラ -2(秋葵)
オクラの開花は夜から早朝にかけてで、昼には萎んでしまう。開花後、上方に向かって莢(さや)る。が出てくる。緑色もしくは赤い果皮で長さ5 - 30 cmの先の尖った形の五稜の果実をつける。私たちが食べている、粘りけのある実である。絞り優先に設定している絞り値をf16にして撮ってみた。前の写真とボケ具合が違う。花全体がシャープになった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f16 1/500秒 105mm ISO 720 ) 露出補正 なし
026_220823064 X800 舞岡公園 ヘラバヒメジョオン(ムカシヨモギ) D50 MC105.jpg 26.ムカシヨモギ(昔蓬)
キク科ムカシヨモギ属の一種である。似たような花が沢山ある。ハルジオンも同じ仲間だ。Picture This 検索したらヘラバヒメジョオン(箆葉姫女苑)と出た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 450 ) 露出補正 なし
027_220823073 X800 〇舞岡公園 キツネノマゴ D50 MC105.jpg 27.キツネノマゴ(狐の孫)
見逃してしまいそうな小さな花だ。よく見るととても可憐である。枝先に円錐形または短い円筒形の穂状花序をつくり、密に花をつける。花冠は淡色で下唇内面は淡紅紫色、長さ7mm、筒部は長さ4mm、上唇は三角状で先は2裂し、長さ2mm、下唇は広楕円形で先は2裂し、長さ4mm。さく果は長さ4.5〜7mm、幅1.5mm。 種子は卵円形で4個、長さ1.2mm。花期は8〜10月である。(平凡社刊「日本の野生植物」孫引き参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 250 ) 露出補正 なし
028_220823075 X800 舞岡公園 ハチス D50 MC105.jpg 28.ハチス(波知須)
ふと、目を上げるとハチスの花がひとつ咲いていた。ハチスはアオイ科フヨウ属ムクゲ(槿)の別名である。古い時代のムクゲの呼び名「木波知須(キハチス)」が略されて、 「ハチス」と呼ばれるようになったようである。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
029_220823093 X800 舞岡公園 ツリガネニンジン D50 MC105.jpg 29.ツリガネニンジン(釣鐘人参)
和名ツリガネニンジンの由来は、花が釣鐘形で、根の形がチョウセンニンジンに似るのでこの名があるという。ソバナ (岨菜)の近縁種である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
030_220823088 X800 〇舞岡公園 コバギボウシ D50 MC105.jpg 30.コバギボウシ(小葉擬宝珠)
花期は7-9月で、漏斗型の濃い紫色から淡紫色の花をやや下向きにつけ、筒部に透明な線が入る。花軸につく蕾が下部から上部へと開花していく。オオバギボウシに比べると全体に小さい。(wikipedia) この種の花は、蕊にしっかりピントを合わせなくてはならない。絞り込んだ方が良さそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 220 ) 露出補正 なし
031_220823102 X800 〇舞岡公園 ヤマハギ D50 MC105.jpg 31.ヤマハギ(山萩) -1
秋の七草のハギは本種を指す。花期は6~9月で花序は、葉のつけ根から長い柄を出して、エンドウのような総状花序となり、長さ12~15mmの蝶形の紅紫色の花を10個ほどつける。これまで、この総状花序全体を見てしまって、ひとつひとつの花を見ていなかった。f11で撮ってみた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 105mm ISO 3200 ) 露出補正 なし
032_220823103 X800 〇舞岡公園 ヤマハギ D50 MC105.jpg 32.ヤマハギ(山萩) -1
新調したレンズでは、難なく近接撮影が出来る。今まで見えなかったものが見えてくる。この日はチョウが少なかったので、路傍に咲く小さな野草の花を撮り歩いた。マクロレンズを付けたファインダーで見る小さな花は、なかなか新鮮な画であった。風が吹くと、ファインダーから消え、ピントが外れる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 250 ) 露出補正 なし


2022年9月13日

舞岡公園 「お盆」休み最後の日 8月16日

7月(7/18)に行った時にクサギの花が咲き始めていたので、今頃(8/16)はそろそろ良いタイミングではなかろうかと思い、暑い中、黒いアゲハを撮るのを目的に出かけて行った。クサギは花が開き、独特の匂いを放っている。
 早々にそのクサギの花に来ている新鮮なカラスアゲハ♂1頭を見つけたが、それ以降は。成果は全くなかった。
 ここのところチョウの写真を撮りに行って、花の写真を撮ることが多くなった。ひとつはチョウが少ないときに手持無沙汰を慰めるためでもあるが、もう一つはチョウが来る花の名を知るためである。ブログにも出来るだけその花を記載しておきたい。花に限らず、植物と昆虫は切っても切れない固有の縁がある。
 今回は、チョウが少なく、手持ち無沙汰で、普段は視野に入っていなかった小さな可憐な花を撮って、スマホの「Pcture This」とGoogle の「レンズ」を頼りに名前を調べてみた。

000_220816062t X700 ◎舞岡公園 カラスアゲハ Z50 18-140.jpg
満開のクサギを翔び廻り吸蜜するカラスアゲハ♂ 2022年8月16日 横浜市戸塚区 舞岡公園

001_220816011 X800 舞岡公園 紅葉休憩所 Z50 18-140.jpg 1.もみじ休憩所の紅葉
南門へ下りる前にもみじ休憩所によって見た。午前9時、人の姿はない。部分的に紅くなっているもみじがあった。これもノムラモミジだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 62mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
002_220816014 X700 〇舞岡公園 紅葉休憩所 チョロギ Z50 18-140.jpg 2.チョロギ(草石蚕)
路傍に咲く小さな花だ。普段は気にもしないで通り過ぎている。この日は注意しながら歩いた。「Picture This」で検索するとチョロギだ。後でパソコンで検索して確認した。wikipediaによると、チョロギの漢字表記は多数ある。(その根にできる球根のように見える塊茎部分は食用とされる。)その形が石蚕(いさご、トビケラ類の幼虫のこと)の腹を思わせることから「草石蚕」と書かれたり、音から「丁呂木」「丁梠木」と書かれたりする。祝い事の際に食べる場合、縁起をかついで「長老木」「長老喜」「長老貴」「千代呂木」などと書かれることもある。塊茎は長さ1~3cm程度の巻貝のような形をしており、泥を落とすと白い。この塊茎を塩漬けにしたり茹でたりして食べる。ユリ根に似た食感、生姜のようにピリッと辛い味がする。塩漬けの場合、4~5日ほど漬けた後に梅酢やシソ酢に漬けて赤い色をつけることが多い。この赤く漬けたチョロギは、正月の御節料理によく用いられる。と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 30mm ISO 160 ) 露出補正 なし
003_220816023 X800 ◎舞岡公園 カラマツソウ属 ホソヒラタアブ Z50 18-140.jpg 3.カラマツソウ(落葉松草、唐松草)とホソヒラタアブ
カラマツソウが咲いていた。そのカラマツソウでアブが1頭ホバリングしていた。撮った写真で調べてみるとホソヒラタアブのようだ。大きな目玉がいい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 500 ) 露出補正 なし
004_220816032 X800 舞岡公園 キンミズヒキ Z50 18-140.jpg 4.キンミズヒキ(金水引)
路傍に咲いていた。花が咲いていなければ雑草にしか見えない。wikipediaによれば、「道端や山野で見られ、夏から秋に小さくて黄色い花が総状に集まって咲く。果実にはとげがあって、動物などにくっついて散布される。和名のキンミズヒキの由来は、「金水引」の意で、細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたものである。」とあった。一方、ミズヒキ(タデ科)のほうは細く伸びた茎に赤紫色の小さな花を咲かせる。この時期にも咲いていた。比較のため写真を撮っておけばよかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 59mm ISO 560 ) 露出補正 なし
005_220816035 X800 舞岡公園 〇ヌスビトハギ Z50 18-140.jpg 5.ヌスビトハギ(盗人萩)
マメ科ヌスビトハギ属の多年草である。ひっつき虫のひとつである。近似種が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 78mm ISO 450 ) 露出補正 なし
006_220816039 X800 〇舞岡公園 シュツコンツユクサ Z50 18-140.jpg 6.シュッコンツユクサ(宿根露草)
花の形はよく見るツユクサであったが、花色が薄いピンクだったので、「Picture This」で聞いてみたところ、シュッコンツユクサと教えてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 400 ) 露出補正 なし
007_220816045 X800 ◎舞岡公園 パエデリア・フォエタイダ Z50 18-140.jpg 7.パエデリア フォエタイダ
見たことのない花だった。「Picture This」ではパエデリア フォエタイダ と出た。帰宅してパソコンで検索してみると、アカネ科のヘクソカズラ(屁糞葛)という。なんという可愛そうな和名だろう。wikipediaには「やぶや道端など至る所に生える雑草。夏に中心部が赤紅色の白い小花を咲かせる。葉や茎など全草を傷つけると、悪臭を放つことから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名がある。別名で、ヤイトバナ、サオトメバナともよばれる。」と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 62mm ISO 200 ) 露出補正 なし
008_220816047 X800 〇舞岡公園 クサギ Z50 18-140.jpg 8.クサギ(臭木)
日当たりのよい原野などに見られるシソ科の落葉小高木で高さは高さ4〜8mになる。葉に悪臭がある事からこの名がある。悪臭というがそれほど嫌な臭いではない。wikipediaに次のような興味ある記載があった。「本種では1つの花において雄蕊と雌蘂の伸張と成熟に明瞭な差があり、まず1日目に花粉の散布が行われ、この間は雌蘂は受粉可能になっていない。2日目には雄蕊がしおれて下を向き、その段階で雌蘂が受粉可能となる。」と。この花には黒いアゲハたちが寄ってくる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 31mm ISO 110 ) 露出補正 なし
009_220816067 X800 ▲舞岡公園 カラスアゲハ Z50 18-140.jpg 9.カラスアゲハ♂ -1
この日(8/16)の狙いは、咲いたクサギの花に飛来するモンキアゲハや、カラスアゲハなど、黒いアゲハたちを撮ることだった。古民家の奥に咲くクサギの花にカラスアゲハが翔び廻っているのが見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
010_220816080 X800 ◎舞岡公園 カラスアゲハ Z50 18-140.jpg 10.カラスアゲハ♂ -2
この調子だと次々に黒いアゲハたちが来るだろうと期待した。しかし、期待は外れ、この日ここで観察したのはこの1頭のみだった。しばらく、待っていたが黒いアゲハは現れない。かっぱ池まで行って、戻り際にも寄ってみたが、姿はなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 640 ) 露出補正 なし
011_220816051 X800 〇舞岡公園 サルスベリ Z50 18-140.jpg 11.サルスベリ(百日紅、猿滑、紫薇)
和名サルスベリの語源は、木登りが上手なサルでも、滑り落ちるほど樹皮が滑らかという例えから名付けられている。また、花が咲く期間が長いことから、ヒャクジツコウ(百日紅)の別名もある。花はあまり丁寧に見たことはなかったが、紅色または白色で、円錐花序になり、がくは筒状で6裂、花弁は6枚で縮れている。家の近くで咲いている百日紅はもっと深い紅色をしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 96mm ISO 560 ) 露出補正 なし
012_220816082 X800 〇舞岡公園 稲 青田刈り Z50 18-140.jpg 12.青田刈り
古民家の庭に刈り取った稲が並べれていた。何をするのかなと疑問に思い、作業小屋の前で仕事をされていた方に訪ねてみた。答えは、しめ縄にする稲を干しているのだそうだ。しめ縄は出穂前の緑の濃いうちに刈り取り(青田刈り)、緑の濃いまま乾燥させることが重要なので、早朝の5時頃から稲を刈り取り、午前中は天日干し、午後には乾燥機で水分を飛ばしたのち保管するという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 38mm ISO 110 ) 露出補正 なし
013_220816092 X800 〇舞岡公園 Z50 18-140.jpg 13.ホオズキ(鬼灯、鬼燈、酸漿)
古民家の庭にホオズキがあった。wikipediaでは、ホオズキの季節は開花と果実の見頃を含めると6~9月。 花の咲いた後に六角状の萼の部分が発達して果実を包み袋状になり、熟すとオレンジ色になる。 この際、ホオズキは萼が赤くなる、と説明されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 72mm ISO 640 ) 露出補正 なし
014_220816101 X800 舞岡公園 クンシラン Z50 18-140.jpg 14.クンシラン(君子蘭)
「Pcture This」で検索した。ヒガンバナ科だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 120mm ISO 4000 ) 露出補正 なし
015_220816106 X800 舞岡公園 シラヤマギク Z50 18-140.jpg 15.シラヤマギク(白山菊)
白い舌状花に黄色い筒状花という見た目が同じような花はキク科に多い。これも「Picture This」で検索した。舞岡公園は決して山地ではないが、秋の山地に咲く野菊の1種だそうだ。和名の意味は白山菊で、花が白く、山に生えることにより、紫の花を着けるコンギクに対しての名と見られる。白い舌状花は6枚前後で、この類では少ない方であると。なお、同属のシロヨメナの別名にヤマシロギクがあり、これもおそらく同じ意味であるが紛らわしい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 140mm ISO 200 ) 露出補正 なし
016_220816114 X800 〇舞岡公園 Z50 18-140.jpg 16.コミスジ
チョウの数はとても少ない。暑すぎるのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 180 ) 露出補正 なし
017_220816117 X800 舞岡公園 〇ツリガネニンジン Z50 18-140.jpg 17.ツリガネニンジン(釣鐘人参)
和名ツリガネニンジンの由来は、花が釣鐘形で、根の形がチョウセンニンジンに似るのでこの名があるという。花期は8 - 10月というから、まだこれからなのだろう。茎頂部に円錐状の花序を形成し、淡紫色の鐘形の花を下向きに咲かせ、数段に分かれて葉と同じように茎に輪生する枝の先に少数ずつ花をつける。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 180 ) 露出補正 なし
018_220816120 X800 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 18.ナンバンキセル(南蛮煙管)
ナンバンキセルはハマウツボ科ナンバンギセル属の寄生植物だそうだ。イネ科の単子葉植物(イネ、ススキ、サトウキビなど)の根に寄生する。葉緑素が無く、寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育するため、寄主の生長は阻害され、死に至ることもあるそうだ。ススキなどの雑草の成長を阻害するため、ナンバンギセルによる生物的除草効果の可能性が示されている。今年は少し遅いようだったが、毎年、今時分になると、古民家の裏庭でススキなどの下で咲いている。覗き込まなければわからない。他ではなかなか見られない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 110mm ISO 125 ) 露出補正 なし


2022年8月25日

箱根湿性花園 7月20日 神奈川県箱根町仙石原

不安定な天候が続いていたが、この日は少なくとも午前中は大丈夫なようだ。ミドリシジミの写真を撮っておきたくて、私が湿性花園でのその基準日にしている7月20日に行ってきた。
 結果は惨敗であった。ミドリシジミの姿は1頭も見ることがなかった。ノリウツギの花は、終わってしまっている木もあったが、チダケサシや、ミソハギ、カセンソウ、ヒメトラノオ、コオニユリなどは例年通り咲いている。チョウはオオウラギンスジヒョウモンだけと言っても過言でなかった。

000_220720042 X700 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
チダケサシで吸蜜するオオウラギンスジヒョウモン 2022年7月20日 神奈川県箱根町仙石原 箱根湿性花園

001_220720005 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 1.カセンソウ(歌仙草)に来たオオウラギンスジヒョウモン♂
ちょっとウラギンスジヒョウモン♀にも見えるのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_220720149t X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 2.オオウラギンスジヒョウモン -1
湿原植生復元区に咲くカセンソウにはオオウラギンスジヒョウモンが多く飛んでいた。この個体は少し損傷があるが、ほとんどの個体はきれいで、発生初期~最盛期と思われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
003_220720155t X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 3.ヒメアカタテハ -1
ヒメアカタテハも元気だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
004_220720157t X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 4.ヒメアカタテハ -2
木道が設けられている。カセンソウの咲く湿原植生復元区の環境を撮りたかったが、ヒメアカタテハは小さくなってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 62mm ISO 100 ) 露出補正 なし
005_220720013 X800 △箱根湿性花園 RX10M4.jpg 5.ウラギンスジヒョウモン?
後翅裏面の薄緑色の部分を見ると、ウラギンスジヒョウモンとも思えるのだが。同定に自信がない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 132mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_220720167 X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 6.オオウラギンスジヒョウモン -2
これはオオウラギンスジヒョウモンに間違いない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
007_220720018 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 7.オオウラギンスジヒョウモン -3
木道の脇の葉上に止まる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220720175 X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 8.オオウラギンスジヒョウモン -4
チダケサシ(乳茸刺)もチョウの好きな花だ。この個体は♀のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
009_220720180 X800 ◎箱根湿性花園 ♀ Z50 18-140.jpg 9.オオウラギンスジヒョウモン -5
前の写真と同じ個体。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
010_220720045 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 10.ミソハギ(禊萩)とキタキチョウ
キタキチョウの表側が見えた。持ち上げた腹部はバランスをとっているのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_220720189s X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 11.オオウラギンスジヒョウモン -6
2輪のコオニユリの間から、ヌマトラノオの花に来たオオウラギンスジヒョウモンを撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 200 ) 露出補正 なし
012_220720058 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 12.オオウラギンスジヒョウモン -7
咲き始めたヌマトラノオで吸蜜するオオウラギンスジヒョウモン♂。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
013_220720064 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 13.オオチャバネセセリ
イチモンジセセリかと思ったが、オオチャバネセセリのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
014_220720074 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 14.オオウラギンスジヒョウモン -8
アップで撮ったが、あまり新鮮な個体ではなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO200 ) 露出補正 なし
015_220720200t X800 △箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 15.オオウラギンスジヒョウモン -9
オオウラギンスジヒョウモン以外の被写体は少ない。この個体は♂のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 250 ) 露出補正 なし
016_220720081 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 16.アオスジアゲハ -1
チダケサシに来たアオスジアゲハ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 213mm ISO200 ) 露出補正 なし
017_220720090 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 17.アオスジアゲハ -2
前の写真と同じ個体。ラッキーにもピントも合わせられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO250 ) 露出補正 なし
018_220720104 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 18.オオウラギンスジヒョウモン -10
この個体もウラギンスジヒョウモンではないかとの疑いを持たせる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
019_220720124 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 19.オオウラギンスジヒョウモン -11
カセンソウに来たオオウラギンスジヒョウモンと、散策をする人とのツーショット。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 73mm ISO200 ) 露出補正 なし
020_220720128 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 20.オオウラギンスジヒョウモン -12
この日はオオウラギンスジヒョウモンを撮りに行ったようなものだった。期待したミドリシジミ、ミヤマカラスシジミ。ミヤマカラスアゲハ、ホソバセセリなどは全く姿を見せてくれない。タイミングは早かったのか、遅かったのかの判断も付かない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 87mm ISO250 ) 露出補正 なし


2021年7月22日

ミドリシジミを見に箱根湿性花園へ 1 of 2 7月10日

箱根湿性花園のミドリシジミの発生時期が気になっていた。従来は7月20日ごろ行っていたが、ここのところ発生時期を外してしまっていたように思う。また、ノリウツギの花が開花するタイミングとも合わない。そこで今回は1週間ほど早めに行って見ようと思っていた。
 はじめ、7月12日を予定していた。その数日前から天気予報とにらめっこをしていたが、どうも芳しくない。ところが7月10日の朝、天気予報を見てみると、この日の方が良さそうだ。と思ってそそくさと支度をして、8時に家を出た。土曜日なので東名高速の渋滞が心配されたが、かえってトラックが少なく空いていて9時半前に箱根湿性花園に到着した。しかし、御殿場のインターまでは晴れていたが、仙石原に入ると怪しくなり、湿性花園は雲が垂れこめていた。でも、雨は降りそうになく、気温は高いのでチョウは飛びそうだ。

000_210710 園内案内板 X600.jpg 箱根湿性花園 園内案内板


1.ハグロトンボ<br> 最初に目についたのはハグロトンボだった。検索してみると、主に平地から低山地のヨシなどの挺水植物や、エビモ、バイカモなどの沈水植物などが茂る、ゆるやかな流れの川に生息するとある。まさしくこの湿性花園はピッタリのところだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels<br> プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO1600 ) 露出補正 なし
001_210710004 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
2.ミソハギ(禊萩)
wikipoediaによれば、お盆の頃に紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。 盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。茎はまっすぐに立ち、株元は少し木質化するが、写真はその先端に付けた花。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
002_210710350 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRON 90.jpg
3.ウラギンヒョウモン -1
午前10時、ヒョウモン類が飛びはじめた。箱根湿性花園ではウラギンヒョウモンをあまり見ていない。すでに擦れてきている個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
002_210710018 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
4.オオウラギンスジヒョウモン -1
午前10時、南側の奥にある仙石原湿性植生復元区へ行って見た。群生するオカトラノオの花にオオウラギンスジヒョウモンがいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
004_210710022 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
5.オオウラギンスジヒョウモン -2
きれいな♂だ。発生初期のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO400 ) 露出補正 なし
005_210710033 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
6.ルリタテハ -1
オカトラノオにルリタテハがいるのを見つけた。越冬したルリタテハがアセビの花に来ているのを見たことがあるが、オカトラノオでの吸蜜を観察したのは初めてだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO500 ) 露出補正 なし
006_210710042 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
7.ルリタテハ -2
前の写真と同じ個体だが、きれいな個体だった。日本のチョウの中では特異的な瑠璃色の帯をもつこのチョウは美しく、私の好きなチョウでもある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO500 ) 露出補正 なし
007_210710048 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
8.クサレダマ(草連玉)
仙石原湿性植生復元区の雲行きが怪しくなってきた。気温が下がるとチョウが飛ばない。この花はクサレダマという。wikipediaによると、花期は7-8月で茎の先端または葉腋に円錐花序をつけ、多数の花をつける。線状の小さな苞があり、萼は深く5裂する。花冠は黄色で径12-15mmになり、5深裂する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_210710058 X800 〇クサレダマ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
9.チダケサシ(乳蕈刺)
この花にミドリシジミが吸蜜に来ることもあるのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_210710060 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
10.コバギボウシ(小葉擬宝珠)
wikipediaによれば、「擬宝珠」は、橋の欄干につける装飾品のことであり、花の蕾の形が擬宝珠に似ていることに由来するという説の他、ネギ坊主に似ているという説がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
010_210710061 X800 〇箱根湿性花園 RX10M4.jpg
11.カセンソウ(歌仙草)
仙石原湿原植生復元区には、オカトラノオ、クサレダマとともに、このカセンソウが群生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
011_210710067 X800 カセンソウ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
12.ノハナショウブ(野花菖蒲)
少し遅いかなと思ったが、仙石原湿原植生復元区のところどころにノハナショウブが咲いていた。園芸種であるハナショウブの原種である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_210710068 XZ800 ハナショウブ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
13.ウラギンヒョウモン -2
しばらくチョウが飛ばなかったので花を撮っていたが、オカトラノオにウラギンヒョウモンがやってきた。ここは圧倒的にオオウラギンスジヒョウモンが多く、ウラギンヒョウモンは多くない。擦れてきていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO720 ) 露出補正 なし
013_210710355 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRON 90.jpg
14.ウラギンヒョウモン -3
前の写真と同じ個体。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
014_210710073 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
15.キジ(雉子、雉)
カセンソウが咲くあたりを歩いていたら、不意に大きな鳥が飛び出し、復元区の柵を越えていった。行って見たが姿は見えない。今度は地味な♀が追うように飛び、柵に止まった。振り返ったところを撮る。キジは日本の国鳥である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO2000 ) 露出補正 なし
015_210710089 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
16.コウホネ(河骨)が咲く池
箱根湿性花園にはいくつかの池が点在する。この池は一番南側に位置する池で、西側から見ている。コウホネの黄色い花が咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO640 ) 露出補正 なし
016_210710090 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
17.ユウスゲ(夕菅)
和名は花が夕方に開き翌日の午前中にしぼみ、葉がスゲに似ていることに由来する。日本では開発や自然遷移、園芸採集などにより減少し、多くの都道府県で、レッドリストの指定を受けている。また、長野県の霧ヶ峰や滋賀県の伊吹山3合目のユウスゲ群落などでは、ニホンジカの食害により植生の衰退が危惧されているそうだ。午前11時、まだ花は開いていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 65mm ISO400 ) 露出補正 なし
017_210710091 X800 ユウスゲ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
18.サンショウバラ(山椒薔薇)
別名 ハコネバラ(箱根薔薇)という。和名の由来は、葉がサンショウ(山椒)の葉に似ているため。はじめ種名が判らず、インターネットで検索していたが、バラの仲間とまではわかったが同定が出来ない。ふと箱根湿性花園の入園券を見たところ、ノハナショウブ、ニッコウキスゲとともに写真が印刷されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_210710095 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
19.台ヶ岳
一旦、入り口のところまで戻って、何か冷たいものでも飲もうと園内中央へと歩く。南側に向け方角を示した表示物が置かれていて、正面が箱根の最高峰である神山(1,438m)だが、手前の台ヶ岳(1,046m)に遮られて見えない。この時はその台ヶ岳も雲に遮られて見えなかった。箱根湿性花園の標高は650mである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO400 ) 露出補正 なし
019_210710094 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
20.オオウラギンスジヒョウモン -3
この日飛んでいたオオウラギンスジヒョウモンはすべて♂だった。この個体も羽化したてのようだ。元気にオカトラノオの花から花へ飛び回っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
020_210710110 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
21.オオウラギンスジヒョウモン -4
裏面が美しい。ウラギンスジヒョウモンがいないかと、撮影した画像をモニターで確認するが、いずれもオオウラギンスジヒョウモンだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
021_210710121 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
22.猫じゃらし?
確信はないが「猫じゃらし」だろうか?「猫じゃらし」は俗称で、エノコログサ(狗尾草)というらしい。(コバナワレモコウかもしれない)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO400 ) 露出補正 なし
022_210710148 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
23.オオウラギンスジヒョウモン -5
園の中央の辺りにもオカトラノオは咲き、そこにもオオウラギンスジヒョウモンが来ている。本種の食草はタチスボスミレやニョイスミレなど各種スミレ植物だそうだ。主に山地の樹林地周囲の草原に生息する。これまでのところ、狙いのミドリシジミの姿は見ていない。まだ発生していないのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO640 ) 露出補正 なし
023_210710155 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg


2020年9月 7日

箱根湿性花園(1)花の写真撮影も難しい 8月25日

先月22日、天気予報は曇り時々雨だったが、降水確率は低かったので、思い立って箱根湿性花園へ行ってきた。その日は気温が高く、天候も好転して曇り時々晴れとなった。しかし、湿性花園へは毎年同じ時期に、ミドリシジミ狙いで行っているので、時には季節を変えて訪れてみたいと思っていた。
 8月初めに長い梅雨が明けたと思ったら、猛暑の毎日となった。8月の終わりごろには、毎年一度は信州へ行くことが多かったが、今年はコロナ事情のため、思うに任せない。そこで、片道2時間弱で行ける箱根の湿性花園へ再度、出かけた。
 箱根湿性花園は、コオニユリなど、チョウが好む花が多いので、ミヤマカラスアゲハでも撮れればと思っていた。しかし、夏型がもう発生している時期なのだが残念ながら現れなかった。
 箱根湿性花園には、普段眼にすることの少ない花が多く咲く、チョウがダメなら、少し花の写真でも撮ってみようとも思って出かけた。シーズン中、箱根湿性花園のホームページには、10日ごとに「箱根湿性花園の花だより」が掲載されている。8月15日発行の第15号には、見ごろの花は70種と紹介されていた。もちろん、今までにも花はチョウとセットで撮ってきた。チョウがいないときは花だけ撮ることもあるのだが、実はその撮影もなかなか難しい。特にピントの合わせどころが難しく、また、白い花は白飛びさせてしまうことも多い。この日もあまり丁寧に撮ることは出来なかったが、挑戦してみた。
 花の名前の検索は、主に箱根湿性花園のパンフレット、ホームぺージや、wikipedia、四季の山野草、松江の花図鑑といったサイトを参考にさせていただき、引用させていただいた。

1.カクトラノオ(角虎の尾)
入り口を入って園内への順路を進むと、カクトラノオが植えられていた。シソ科の植物で、カクトラノオの名は茎が四角形で、穂状の花の形による。別名ハナトラノオ(花虎の尾)という。ハナトラノオという名の方がこの花にふさわしいと思う。北米東部原産の宿根草だそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
001_200824003 X800 〇箱根湿性花園 カクトラノオ D5300 TAMRO 90.jpg
2.ユウガギク (柚香菊)
キク科のヨメナの仲間。オオユウガギク、カントウヨメナ、 コヨメナ、 オオバヨメナ、ノコンギクといったよく似た花があるが、私には同定が難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_200824005 X800 箱根湿性花園 ユウガギク D5300 TAMRO 90.jpg
3.ギンパイソウ(銀盃草)
杯のような花の形からこの名前がある。アルゼンチン原産で園芸用として渡来したそうだ。白い花の露出は難しい。単に露出をアンダーにして撮ればよいわけではない。    

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし  
003_200824008 X800 箱根湿性花園 ギンバイソウ D5300 TAMRO 90.jpg
4.シカクヒマワリ(四角向日葵)
背丈はヒマワリと変わらないが、花は小ぶりだった。また種のできる部分もずっと小さい。原産地もヒマワリと同じ北アメリカだそうだ。一見して、ヒマワリの仲間とは思い難いが、ヒマワリと同じくキク科の植物である。茎が四角いのでこの名がある。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_200824012 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
5.ハエトリグサ(蠅捕草) 京都レッド 

7月18日~8月31日まで世界の食虫植物展というのが行われていた。ハエトリグサ  やウツボカズラなどの食虫植物約100種700点が展示されている。ハエトリグサにはいくつかの原種や園芸品種があるがこれはその一つ。他にエイリアン、B-52、シャークティース、鱈子唇、クロティースといった名の品種が展示されていた。ハエトリグサは雨や風で閉じることはないが、二枚貝のような葉が虫を取り逃がして閉じた場合は3日程度で再び開くという。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_200824019 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
6.ウツボカズラ(靫葛) トランカータ
ウツボカズラ属の一種であるトランカータ。袋の縁やフタの裏側にある甘い蜜で虫を誘い、虫が誤って袋の中に落ちてしまう。袋の中には消化液を含んだ水があり、虫が這い上がろうとしても滑っておぼれ死ぬ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_200824111 X800 トランカータ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
7.ムシトリスミレ(虫取菫) 紅帝
ムシトリスミレはこんな可愛い花が咲く食虫植物で、世界中に約80種あるそうだ。葉にある繊毛や表面から粘液を出し、これに触れた虫はくっついて逃げ出せなくなる。捕まえた虫は固い部分だけの残し消化吸収されてしまう。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_200824116 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
8.ムシトリスミレ 紅帝 の花
ムシトリスミレはこのような可愛い、しかし、虫にとっては恐ろしい花を付ける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO360 ) 露出補正 なし
008_200824023 X800 箱根湿性花園 ムシトリスミレ 紅帝 D5300 TAMRO 90.jpg
9.キバナツノゴマ  (黄花角胡麻)
wikipediaによると、キバナツノゴマの表面は大部分にわたって短い腺毛を生成し、粘着性の分泌物で覆われている。昆虫は、その分泌物に捕らえられて死滅するが、キバナツノゴマは消化酵素を持っていないため、昆虫から栄養素を吸収しない。キバナツノゴマは原始の食虫植物(虫を捕えるが食虫植物に成りきれていない植物)であると考えられる。実は、この花の傍にも種名が書かれた札があったと思うのだが、記録として撮りそこなっていた。この花を同定すのが一苦労で、ネットで画像の検索を試みたが、なかなか探し得なかった。そこで「ランのような黄色い花」という語でググってみて、検索された画像から、文筆家の木谷美咲さんのブログ にたどり着いた。この花は学名を Ibicella lutea という、被子植物だった。南米原産で葉や茎などに細かな繊毛がびっしり生え、分泌する粘液で虫を捉えるという。木谷さんはこのイビセラ・ルテアの実を食べて見たそうだ。詳しくは木谷美咲さんのブログを是非ご覧になっていただきたい。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
009_200824028 X800 箱根湿性花園 ギバナツノゴマ D5300 TAMRO 90.jpg
10.ナガバミズアオイ(長葉水葵) -1
この花はナガバミズアオイだった。7月22日に湿性花園に来た時のブログ:梅雨明けやらぬ 箱根湿性花園(2)の 36.および37.の.記述で、この花をウツボグサとしていたが、それは私の誤りで、ナガバミズアオイが正解のようだ。訂正する。絶滅危惧種のミズアオイは一年草だが、このナガバミズアオイは多年生の水生植物で、日当たりのよい湿地を好む。花期は6月10月と長い。北アメリカ東部の原産で、池沼の浅瀬に生育する。日本では、鑑賞用に水辺や水鉢で栽培されている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_200824026 X800 箱根湿性花園 ナガバミズアオイ D5300 TAMRO 90.jpg
11.マツモトセンノウ(松本仙翁)
ナデシコ科の植物の中にセンノウ属というのがある。センノウの名称は、昔、京都嵯峨の仙翁寺(せんのうじ)にあったことによるという。名前は花の形が歌舞伎の松本幸四郎の紋所に似ていることからとか。また、阿蘇山に生えるツクシマツモトが原種と言われるが、朝鮮半島、中国東北部にも生息するそうだ。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
011_200824029 X800 箱根湿性花園 マツモトセンノウ D5300 TAMRO 90.jpg
12.ワレモコウ(吾亦紅)
バラ科・ワレモコウ属だそうだが、バラ科には見えない。枝分かれした先に穂をつけたような赤褐色の花をつける。名の由来には諸説ありそうで、はっきりしていないという。植物学者の前川文夫によれば、木瓜文(もっこうもん)を割ったように見えることからの命名という。一説には、「吾もまた紅なり」とワレモコウ自身?が唱えたことが名の由来であるといわれているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_200824149 X800 箱根湿性花園 ワレモコウ RX10M4.jpg
13.アサザ(浅沙、阿佐佐)が咲く池
低層湿原のエリアには池があり、アサザが黄色い小さな花を咲かせる池の表面は、スイレンに似た切れ込みのある浮葉で覆われていた。水面には青空が映りこむ。アサザ個体群の保全や復元がNPOと行政の協働によって霞ヶ浦や北浦で行われてきた。兵庫県の天満大池、福島県の猪苗代湖などでも保全活動が行われているそうだが、その後絶滅の危険性が低下したとされ、2007年に環境省のレッドデータブックが改定された際に、ランクが絶滅危惧II類(VU)から準絶滅危惧(NT)に下げられたそうだ。しかし、2018年には霞ヶ浦における群生が確認できなくなったとして、現地のNPOが自生のアサザの消滅を宣言したという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_200824151 X800 箱根湿性花園 アサザ RX10M4.jpg
14.アサマフウロ(浅間風露)
フウロソウ科フウロ属の花で、湿り気のある高原の草地などに生える多年草。 濃い紅紫色の美しい花だった。絶滅危惧IB類(EN)  だそうだ。本州の中部地方に分布し、朝鮮半島、中国東北部の分布する。信州の草原にいくと、よく似たハクサンフウロを見る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし 
014_200824044 X800 箱根湿性花園 アサマフウロ D5300 TAMRO 90.jpg
15.ヒヨドリバナ(鵯花) ヒヨドリバナは先日入笠山へ行ったとき、「入笠すずらん山野草公園」に沢山咲いていて、アサギマダラ、ミドリヒョウモン、クジャクチョウなどが群がり、チョウの好む花だということを改めて知った。和名はヒヨドリが鳴く頃に開花することに由来するとのこと。フジバカマとかヨツバヒヨドリといったよく似た花があるが、葉の形や付き方で区別する。この写真では葉が対生するヒヨドリバナの特徴が良くわかる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
015_200824049 X800 箱根湿性花園 ヒヨドリバナ D5300 TAMRO 90.jpg
16.サワギキョウ(沢桔梗)
仙石原湿原に咲くきれいな花だが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られるそうだ。キキョウ科で、キキョウの仲間なのだが、3枚の大きな花びらに2枚のひげが生えたような変わった形をしている。名前の由来は、沢に咲く桔梗と言う意味。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO500 ) 露出補正 なし
016_200824050 X800 箱根湿性花園 サワギキョウ D5300 TAMRO 90.jpg
17.ハコネギク(箱根菊)
別名をミヤマコンギク(深山紺菊)という。箱根湿生花園では当然ながらハコネギクが正式名である。別名のミヤマコンギク(深山紺菊)は紺色の菊を意味するが、コンギク やノコンギクは名前のとおりなのに比べ、白花が多い。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
017_200824053 X800 箱根湿性花園 ハコネギク D5300 TAMRO 90.jpg
18.ミソハギ(禊萩) 盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ハギは萩の字が使われるが、萩の仲間ではなくサルスベリなどの仲間だそうだ。ミソハギの名はは「ミソギハギ」を略したもの。「みそぎ(禊)」は水を注いで悪魔を払うことであるが、その由来はわからない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_200824060 X800 箱根湿性花園 ミソハギ D5300 TAMRO 90.jpg
19.キンミズヒキ(金水引)
和名のキンミズヒキの由来は、細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたものであるという。全国の道ばたや草地に生える多年草で高さ30~80cm、全体に毛が多いのが特徴だそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
019_200824069 X800 箱根湿性花園 キンミズヒキ D5300 TAMRO 90.jpg   


2020年7月15日

武蔵嵐山 菅谷館跡に舞うホソオチョウ 7月2日

オオムラサキが飛来するクヌギの樹のところから、ベニシジミやヒメウラナミジャノメを撮りながら、菅谷館跡へ移動した。
 菅谷館跡の広場に出て歩いていると、遠くで草の上を、地面から50cmくらいの高さでふわふわ翔ぶホソオチョウを見つけた。一視野に2~3頭が目に入る。♀もいる。まず、傍にいた♀から撮影を始めた。♂の白さが目だつ半面、♀は黒い。見るとその草むらにはウマノスズクサを多く見ることが出来た。蔓性だが、絡む木もない。産卵する姿も見られたし、幼虫もいた。 ♂もそのほとんどがきれいな個体だった。まだ、発生初期なのだろうと思う。他にカメラマンもおらず、そのホソオチョウたちを小一時間独占した。
 何せ、低いところを翔ぶので、立ったり座ったりで体力を使う。汗びっしょりになってしまった。
 なお、ホソオチョウは外来種で、国立環境研究所の侵入生物データベースによれば、日本に定着しているのは韓国亜種 S. m. koreanus と考えられている要注意外来生物である。国内での初記録は1978年の東京都日野市、この時点で、既に定着していたと考えられている。関東・近畿の各都府県、静岡、岐阜、岡山、山口、福岡の各県で見られ、国外からの持込も国内での分布拡大も,"放蝶ゲリラ"による人為的な放蝶によると考えられているそうだ。  1980年代に東大構内で発生した際には、成虫の駆除により根絶された。

 01_200702170 X800 RX10M4.jpg    1.ヒメウラナミジャノメ -1
日本全国に分布し、何処にでもいるごくごく普通種である。背丈の低い草地に多い。年3~4回発生するようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 +0.7段
02_200702025 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 2.ヒメウラナミジャノメ -2
ハルジオンの花を好むようだ。裏面の模様は繊細である。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f4.5 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
03_200702024 X800 D5300 TAMRON 90.jpg  3.ベニシジミ -1
春型に比べ、オレンジ色の部分が黒化している。春から秋まで年4~6回発生する。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f4.5 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
04_200702172 X800 RX10M4.jpg 4.ホソオチョウ♀ -1
広い草地の一角に数頭のホソオチョウが飛んでいた。草の中にほとんど真っ黒に見える♀がいた。あまり活発に飛ばない。この草地にはホソオチョウの食草であるウマノスズクサがたくさん生えている。   

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 78mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
05_200702182 X800 RX10M4.jpg 5.ホソオチョウ♀ -2 産卵
ウマノスズクサの葉に産卵していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO400 ) 露出補正 +0.7段
06_200702186 X800 RX10M4.jpg 6.ホソオチョウ♂と♀
右手前の♂に焦点を合わせたが、その左奥に♀がいる。♂は葉で隠れていて、♀に気がつかないのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 53mm ISO200 ) 露出補正 +0.7段
07_200702193 X800 RX10M4.jpg 7.ホソオチョウ♂ -1
前の写真と同じ個体。春型に比べてやや大きく、尾状突起がさらに長いように見える。きれいな個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
08_200702209 X800 RX10M4.jpg 8.ホソオチョウ♂ -2
前の写真と同じ個体だが、位置を換えて、ロー・アングルで撮った。低いところに止まるので、撮りにくい。立ったり、しゃがんだりで疲れてしまう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
09_200702216 X800 RX10M4.jpg 9.ホソオチョウ♂ -3
生まれたばかりのような瑞々しい個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 +0.7段
10_200702029 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 10.ホソオチョウ♂ -4
ウマノスズクサに止まっているが、その左側に大きな幼虫が見える。 

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
11_200702220 X800 RX10M4.jpg 11.ホソオチョウ♀ -3
♀はこのようにして、あまり活動しない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
12_200702228 X800 RX10M4.jpg 12.ホソオチョウ♀ -4
訪花している個体が見られない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
13_200702036 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 13.ホソオチョウ♀ -5
裏面後翅のやや内側の外縁の赤と青の斑紋がきれいだ。赤もなかなか言い表すのが難しい。紫みの明るい紅色(萩色)をしている。青も空色がかった光沢のある青で深みがある。韓国的な色彩を感じさせる色だ。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5 1/500秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし 
14_200702040 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 14.ホソオチョウ♀ -6
♀の表面は黒い。遠くから見るとジャノメチョウが飛んでいるようだ。 

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
15_200702238 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg 15.ホソオチョウ♂ -5
草むらの中にいるので良い構図で撮るのが難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
16_200702239 X800 RX10M4.jpg 16.ホソオチョウ 飛翔
ゆっくり飛んでいるように見えるのだが、飛翔写真は難しい。やっと1枚というところ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
17_200702244 X800 RX10M4.jpg 17.ホソオチョウ♂ -6
背景が草で、密集しているので、ボケも少ない。撮りにくいチョウだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
18_200702252 X800 RX10M4.jpg 18.ツマグロヒョウモン♀
羽化したてのきれいなツマグロヒョウモン♀が飛んできた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO125 ) 露出補正 なし
19_200702257 X800 RX10M4.jpg 19.ホソオチョウ♀ -7
同じような写真ばかりになってきてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO125 ) 露出補正 なし
20_200702057 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 20.ホソオチョウ♀ -8
この個体は特に黒かったように思う。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5.6 1/500秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
21_200702062 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 21.ベニシジミ -2
小一時間、菅谷館跡の草地でホソオチョウを撮った。そのあと、オオムラサキが来ているかなと、再度、例のクヌギの樹へ戻ることにした。 そこで♂が開翅する様子を撮ることが出来たのはラッキーだった。そして最後に、ギンイチモンジセセリ、ホソバセセリでもいないかと期待して、都幾川の河川敷へ行ってみた。残念ながら思いは叶えられなかった。ハルジオンで吸蜜するベニシジミが多かった。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
22_200702064 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 22.ベニシジミ -3
ベニシジミの♂♀の同定は私は難しい。さて、都幾川河川敷は早々に引き上げ、管理センターへ戻った。

Nikon D5300 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  (f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし