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2023年3月20日

大磯 旧吉田邸と湘南平 2023年2月25日

コロナ禍でここのところ、ご一緒に旅行することもなかったKさんご夫妻に誘われて、日帰りだが、大磯へドライブをすることになった。昼食で私がワインを飲めるように、Kさんがご配慮下さり、私が先にハンドルを握る。
 大磯の大磯迎賓館というイタリアンレストランで食事をするのがそもそもの目的である。駐車場スペースが3台分しかなく、しかも駐車所の予約は叶わず、早い者勝ちということで、11時半にそのレストランに着くように出発する。
 予定通り到着し、30分ほど待つことになった。時間調整のため、大磯駅周辺を散策したあと、レストランに戻り、昼食になった。
 イタリアンのコース料理を堪能したのち、大磯と言えば旧吉田茂邸の見学に行く。わたくしは2017年11月に一度訪れている。
 旧吉田茂邸は、吉田茂の没後、西武鉄道株式会社へ売却され、大磯プリンスホテルの別館として利用されていた。平成16年(2004年)頃より地元を中心に旧吉田茂邸の保存の機運が高まり、神奈川県や大磯町により近代政治史の歴史文化遺産として保全・活用が検討され、隣接する「県立大磯城山公園の拡大区域」として、県が整備する方向性が定められた。その後の計画検討の最中、平成21年(2009年)3月、本邸が火災で焼失してしまったが、焼失を免れた日本庭園や歴史的資源(兜門・七賢堂など)、そして大磯丘陵に連なる貴重な緑地を保存活用するため、「県立大磯城山公園」の拡大区域とすることが再確認され、平成21年(2009年)7月には都市計画の位置付けがなされたという。その後、「旧吉田茂邸地区」の事業に着手し、県が公園整備を行い、旧吉田茂邸は大磯町が町有施設として再建した。
 戦後の混乱期に通算5期にわたり首相を務め、日本の戦後復興の礎を築いた吉田茂が、昭和19年頃(1944年)から亡くなった昭和42年(1967年)までを過ごしたのがこの大磯の旧吉田茂邸である。日本庭園には梅の古木が多く、見事に咲いていてくれた。「県立大磯城山公園」は、神奈川県中郡大磯町に位置する神奈川県立の都市公園(風致公園)である。旧三井財閥の別荘跡地を公園として整備されていた。その後、2013年(平成25年)に旧吉田茂邸地区一部開園、2017年(平成29年)に旧吉田茂邸地区全面開園したのだ。
 午後2時半に旧吉田邸を離れ、平塚市の海抜約180mの高台にある湘南平(高麗山公園)へ上がった。ここへは2008年5月に、大磯まで電車で来てハイキングコースを歩いて上ったことがある。ツツジの季節でモンキアゲハや、カラスアゲハが飛んでいた。
 展望塔へ上がると360度の景色が広がるが、相模湾側が順光になるが、山側は逆光になる。冬は日が落ちてくるのが早い。3時半、帰路に着いた。西湘バイパス、国道1号は、横浜新道は順調に走れ、1時間ほどで我が家まで送っていただいた。

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旧吉田邸玄関 2023年2月28日 神奈川県中郡大磯町

001_230228003 X900 〇大磯迎賓館 RX10M4.jpg 1.大磯迎賓館
大磯駅から徒歩1分と近いところにある大正元年建築の国登録文化財の建物で、イタリアンレストランになっている。旧木下家の別邸で切妻造りスレート葺きで左右の屋根上にドーマー窓、各室にベイウインドウを設けているの特徴。大正元年に建築され、工法はいわゆるツーバイフォーで国内最古の部類となる建築遺構でもあり平成24年に国登録有形文化財に指定されている。大磯の別荘文化を現代に伝える景観を形成していると説明されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_230228006 X900 大磯駅 RX10M4.jpg 2.大磯駅
駐車場確保のため早めに大磯迎賓館に着いたので、館内に入るまで少々待たねばならなかった。大磯駅周辺を歩いてみた。見たところ、歴史を感じる駅舎だったが、開業当時の駅舎ではないと思う。大磯駅は1887年(明治20年)7月11日、国鉄東海道本線 旧・横浜駅 - 国府津駅開通と同時に開業したそうだ。2000年(平成12年)関東の駅百選に選定される。2009年(平成21年)経済産業省の近代化産業遺産に認定されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
003_230228011 X900 大磯駅 料亭「松月」 RX10M4.jpg 3.料亭「松月」
大磯駅前ロータリーに面して、料亭「松月」があった。ホームページには、初代総理大臣、伊藤博文公より「松月」という屋号を拝領し開業した料亭で、伊藤博文の料理長として活躍した創業者が、伊藤公から「松月」という屋号を拝領し開業した料亭と記されていた。創業明治36年で、数々の要人を迎えてきた料亭である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_230228021 X900 大磯駅前 エリザベスサンダースホーム RX10M4.jpg 4.エリザベス・サンダース・ホーム(レリーフは沢田美樹さん)
wikipediaによれば、第二次世界大戦後に日本占領のためにやってきたアメリカ軍兵士を中心とした連合国軍兵士と日本人女性の間に強姦や売春、あるいは自由恋愛の結果生まれたものの、両親はおろか周囲からも見捨てられた混血孤児たち(GIベビー)のための施設として、1948年、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の孫娘である沢田美喜が、財閥整理委員会によって財産税として物納されそうになっていた岩崎家大磯別邸をGHQにかけあって日本政府に指令をだしてもらい、360万5千円を払うことで保持することを許された(ただし財閥親族が取得することは許されないため教会名義とした)。資金は自らの所有物を売却し、また募金集めに奔走してかき集めた。施設の名前は、聖公会の信者エリザベス・サンダース(40年にもわたって日本に住んだイギリス人女性)が1946年10月に逝去した際、170ドルを遺贈してくれたことにちなみ、「エリザベス・サンダース・ホーム」としたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 70mm ISO1000 ) 露出補正 なし
005_230228036 X900 〇大磯迎賓館 フサアカシア RX10M4.jpg 5.ミモザ
大磯迎賓館の入り口の両側に黄色い花が咲いていた。黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称という。この花の種名はフサアカシアのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 19mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_230228050 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 6.旧吉田茂邸の梅
大磯迎賓館でイタリアンの昼食を楽しんだあと、旧吉田茂邸へ向かった。車で10分弱のところだ。駐車場から門へ歩く間に、紅白咲き分けの梅の花が咲いていた。これは「思いのまま」だと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 65mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_230228056 X900 〇 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 7.兜門
  2019年に国登録有形文化財に登録された。寄棟づくり、檜皮葺など、裏千家今日庵兜門を倣った上質な意匠を持つ数寄屋建築になっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 24mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_230228067 X900 〇旧吉田茂邸 紅千鳥 RX10M4.jpg 8.紅千鳥
兜門をくぐって日本庭園に入る。紅千鳥という品種札が付けられた濃い紅色の梅が、周囲の木々の緑を背景にして、美しく咲いていた。一重咲きの蕊まで紅色に染まる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 58mm ISO160 ) 露出補正 なし
009_230228068 X900 〇旧吉田茂邸 紅千鳥 RX10M4.jpg 9.七賢堂
小高い丘になったところに七賢堂が見えた。七賢堂は明治36年ごろに建築された。昭和35年に伊藤博文邸から移築した建物で、屋根は入母屋造り、銅板葺き、正面は虹梁(社寺建築における梁"はり"の一種で、虹のようにやや弓なりに曲がっているもののこと)を通して桟唐戸風の引き戸を入れ、良材を用いた丁寧な小堂である。2019年に国登録有形文化財に登録されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
010_230228072 X900 〇旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 10.梅の古木 -1
梅の季節である。庭には梅の木がそこここに植えられていて、それぞれ美しさを競っているが、古木の風情がよい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_230228078 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 11.楓の間(応接室)
トップの写真の玄関に入った。パンフレットを見ると、旧吉田茂邸は戦後の内閣総理大臣を務めた吉田茂(1878年ー1967年)が暮らした私邸である。もとは明治17年(1884年)に吉田茂の養父・吉田健三が大磯の土地を購入し、その地に別荘を建てたのが始まりだそうだ。昭和20年(1945年)より吉田茂は大磯の邸宅を本邸とし、晩年をこの地で過ごした。このまだ新しい建物は吉田茂が暮らした当時の邸宅を復元したものである。昭和22年ごろ建てられた応接間棟、および昭和30年代に近代数寄屋建築で有名な「吉田五十八が設計した新館をメインに再建された。写真は1階の楓の間(応接室)である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO1600 ) 露出補正 なし
012_230228082 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 12.展示室
1階から2階へ上がる途中に展示室があった。自分もよく耳にした吉田茂元首相当時のイギリス首相のウインストン・チャーチル、西ドイツ首相のコンラート・アデナウアー、アメリカ陸軍総帥のダグラス・マッカーサーらの写真もあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO1600 ) 露出補正 なし
013_230228085 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 13.書斎
2階に上がる。吉田茂の私的な書斎で、官邸直通のダイヤルのない黒電話が置かれていたそうだ。床の間には、吉田茂が首相として昭和26年サンフランシスコ講和条約に臨んだ際の心境について書かれた掛け軸があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO1250 ) 露出補正 なし
014_230228094 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 14.2階・書斎からの眺め
南縁から海の方を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_230228098 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 15.バカヤロー オブジェ
応接間棟2階から新館2階へ行く。途中の廊下にこんなものが置いてあった。よく見ると「バカヤロー」と見える。バカヤロー解散というのがあった。1953年(昭和28年)2月28日、第15回国会中の衆議院予算委員会で、吉田茂首相と社会党右派の議員との質疑応答中、吉田が議員の質問に対して「バカヤロー」と発言したことがきっかけとなって衆議院が解散された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 21mm ISO2500 ) 露出補正 なし
016_230228132 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 16.富士山の眺め
新館2階からは雄大な富士山が見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 183mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_230228143 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 17.「金の間」(居間)
富士山の見えるこの部屋は賓客をもてなす応接間である。「金の間」という名称は部屋の装飾に金を使ったことにある。「金の間」からは箱根山、富士山といった山々や、太平洋を一望することができる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO500 ) 露出補正 なし
018_230228146 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 18.「銀の間」
寝室兼書斎である。この部屋のベッドで吉田茂は最後を迎えたという。「銀の間」の装飾品には銀が用いられていた。吉田茂はこの部屋を書斎としても利用していた。部屋のガラス棚には蔵署が並べられ、ベッド横の窓際には執務用の机が置かれていたという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
019_230228149 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 19.「銀の間」の装飾
「銀の間」の天井は、銀色一色の華やかながらも、落ち着いたいぶしが感じられる銀色の天井である。 銀箔かと思ったが、経年変化で、変色するので、錫(すず)の箔が使われているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO640 ) 露出補正 なし
020_230228167 X900 〇旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 20.梅の古木 -2
午後2時半に旧吉田茂邸を退出する。外に出るとだいぶ日は下がってきているが、空気はさわやかだった。これは紅梅の古木である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_230228168 X900 〇旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 21.旧吉田茂邸 全景
駐車場へ歩く途中、旧吉田茂邸を振り返る。梅が花が咲く季節に来れてよかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
022_230228177 X900 湘南平 RX10M4.jpg 22.湘南平(高麗山公園) 大きな木
Kさんの運転で旧吉田茂邸から約15分で湘南平へ上がった。ここは標高は約180mである。展望台へ上がってみる。北側は相模湾が拡がり、南側は丹沢、そして西側には富士山が見渡せる高台である。西日がまぶしい。相模湾の方を見ると、大きな木があった。落葉広葉樹であるが、エノキのようにも思えるが何の木かよくわからない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
023_230228178 X900 〇湘南平 RX10M4.jpg 23.相模湾 江ノ島と烏帽子岩
東側を眺める。相模湾に見えるのは左に江ノ島、右に茅ヶ崎のシンボル・烏帽子岩だ。烏帽子岩の正式名称は「姥島(うばじま)」という。茅ヶ崎海岸の沖合約1.4kmにあり、高さは約14.6mだそうだ。手前に堤防のように見えるところは、「ひらつかタマ三郎漁港フィッシャリーナ」というところのようだ。午後3時半、最後までKさんの運転で帰路に着いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 151mm ISO100 ) 露出補正 なし

2019年7月29日

チョウを求めて北海道をドライブ <7月22日~25日>(1) 帯広とナイタイ高原牧場 7月22日

7月22日(月)9時30分にとかち帯広空港に着いた。十勝はいま、NHKの連続TVドラマ「なつぞら」でブームになっている。はじめは旭川をベースにして動こうと考えていたが、旭川便が希望通りにとれなかったので帯広に変更した。
 今回の目的は、久しぶりに北海道のチョウの撮影だったが、帯広をベースにしたので、十勝の庭園や牧場巡りもしてみようと思う。帯広空港でレンタカーを4日間借りて、北へ向かう。

190722 X800 北海道ガーデン街道.jpg
「10th 北海道ガーデン街道」https://www.hokkaido-garden.jp/ より

ガーデン街道は、上の地図で緑色に囲まれた国道38号線を北西へ向かうが、私たちは真鍋庭園から北へ国道241号線を糠平へ向かい、糠平湖の手前から国道273号線を行く 

予定としては
第1日(7月22日)
とかち帯広空港→幸福駅→愛国駅→真鍋庭園→帯広市野草園→(昼食 ランチョ・エルパソ)→ナイタイ高原牧場→帯広(泊)
第2日(7月23日)
帯広→糠平→旧国鉄士幌線タウシュベツ橋梁展望台→三国峠→大雪高原温泉→層雲峡(泊)
第3日(7月24日)
層雲峡→大雪森のガーデン→銀泉台→十勝牧場→帯広(泊)
最終日(7月25日)
帯広→十勝千年の森→十勝ヌップクガーデン→六花の森→帯広空港
4日間で600kmくらいの走行になりそうだ。

 さて、9時30分にとかち帯広空港に到着したが、どんよりとした空模様だ。日産レンタカーの人はここ1週間ほど青空は見ていないという。  新型の「ノート」を借りた。e-POWERではない。まず、すぐ近くにある旧国鉄広尾線の幸福駅へ行った。ひと昔のブームは去っているのだろう、観光客は少ない。次に2つ帯広寄りの愛国駅へも行ったが、ここも寂しかった。
 10分ほど車を走らせて、帯広市の南側、札内川と国道236号線に挟まれた市街地に位置する真鍋庭園へいく。北海道のガイドブックでは北海道ガーデン街道として紹介されている中のひとつだ。樹木の「輸入・生産・販売」をしている農業「真鍋庭園苗畑」が運営している。小一時間「真鍋庭園」を見て歩いた後、そこから10分ほど走らせてて帯広市野草園を見に行ったが、ここも私たち以外に観光客はいなかった。
 昼食は、何日か前にTVで紹介された「ランチョ・エルパソ」という店に行こうと決めていた。ここは十勝のエルパソ豚牧場で育てられた「どろぶた」を食べさせる。思ったよりあっさりとした味だった。ビールも飲みたいが、運転があるのでノン・アルコール・ビールにしたが、それはそれで旨い。
 ゆっくりと食事をして、外に出ると小雨が降っている。現地が少しマシな空模様になっていることを期待して車を走らせた。だが、1時間かけて到着した「ナイタイ牧場」は霧が立ち込めていた。2005年7月に来た時は「ナイタイ高原牧場」は霧だったので、今回は期待していたのだが残念。新しくできていたカフェ「ナイタイ テラス」でコーヒーを飲む。ここは標高800mあり寒い。広々とした牧場を歩いてみたかったし、チョウも撮りたかったのに。
 来た道を戻り、今夜泊まる「ホテル日航ノースランド帯広」に着いたのは夕方5時を過ぎていた。
 ホテルとJR帯広駅は隣接していて、駅の構内を抜けると駅前広場の前は飲食店街の入り口になっていた。寿司が食べたいと思い、まだ宵の口の街を歩き始める。どこに入ろうか思案していると「十勝乃長屋」という横丁があり、横丁を入ると"ぶらり寿司"「武太郎」という小粋な店があった。お店の男性がたまたま外にいて「どうぞ」と声をかけてくれたので、そこに決めた。9貫盛りの特上寿司を頼んだが、値段もリーズナブルで、ネタも良くうまかった。36歳の愛媛出身というご主人ともいろいろ話をしたが、今月初めにお好み焼き屋だったこの店を求め、今まで勤めていたところから独立したそうだ。開店早々である。応援してあげたい気持ちになる。

1.幸福駅
とかち帯広空港でレンタカーを借り動き始めた。ほんの5~6分のところに幸福駅がある。幸福駅は旧国鉄広尾線の駅で、1956年、当初、幸福仮乗降場として開業し、その後、駅に昇格し幸福駅となる。広尾線の廃線に伴い1987年(昭和62年)2月2日に廃駅となった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
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2.幸福駅 駅舎
1973年3月、NHKの紀行番組「新日本紀行」において「幸福への旅~帯広~」が放送され、「幸福駅」の駅名が全国に知れ渡った。もともと一部の旅行者の間で、旧国鉄・広尾線の沿線上に、縁起の良い駅名が並んでいることは有名だったようだが、「幸福駅」と二つ帯広寄りの「愛国駅」に着目し、この縁起の良い駅名を全国にPRし、赤字続きの広尾線の乗降客数アップをはかれないかと、「愛国から幸福行き」という駅区間切符の一般発売が起案された。この仕掛けは大成功で、前年1972年には7枚しか売れなかった「愛国-幸福」間切符が、この年は300万枚。以降4年間で1000万枚を超える幸福駅ブームを巻き起こしたという。しかし、広尾線の赤字経営は解消されず、1987年廃線となり、幸福駅は廃駅となった。残された駅舎には、「幸福ゆき」切符のシールがいっぱい貼られていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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3.幸福駅 当時の車両
キハ22という形式で、酷寒地向けに1963年に製造された車両である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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4.幸福駅 当時の車両内装
座席定員71名、床は板敷で、窓は一段上昇・小型二重窓 である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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5.愛国駅
愛国駅は旧広尾線の二駅帯広寄りにあった。幸福駅同様1987年2月2日に廃駅となっている。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であったそうだが、使われなくなった駅舎と反対側の1線は、廃駅となった後もプラットホームは撤去されたが、側線として残っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
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6.愛国駅 駅舎
幸福駅と同様に駅舎の中には「幸福ゆき」切符のシールが貼られていた。「愛国ゆき」というのはない。広尾線の略年表や愛国駅構内図などもある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 +0.3段
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7.愛国駅 9600形蒸気機関車
大正7年3月28日に製造された9600形蒸気機関車が停められていた。この19671号は全国各地で使用され、最高運転速度は65km/hと遅いが、使用停止された昭和50年5月4日までの間、2,216.098km(おおよそ地球の55.周半)走行している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO500 ) 露出補正 +0.3段
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8.真鍋庭園 入園受付
愛国駅から真鍋庭園までは10分とかからなかった。真鍋庭園苗畑の創業は昭和6年(1931年)だそうだが、庭園が一般公開された1966年から時代と共に、真鍋庭園は刻々と変化・拡張を続けてきたという。日本初の針葉樹を中心としたコニファーガーデンとしても知られる庭は25,000坪に及び、日本庭園・西洋風庭園・風景式庭園で構成されている。入園料は一人800円だったが、JAF会員の私の分は200円割引となった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
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9.真鍋庭園 入り口
真鍋庭園の見学散策コースは、30分コース、45分コース、1時間コースがあった。45分コースを行くことにする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO400 ) 露出補正 +0.3段
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10.クロバナロウバイ
60年以上かけて世界中から収集し続けている数千品種の植物コレクションが、どのように育つのかを確認できるショールームのような植物園でもあると紹介されているが、この花も見たことがなかった。ロウバイというと2月ごろに黄色い花を咲かせる「ロウバイ」を思い起こすが、このクロハナロウバイは北アメリカ東部を原産とする落葉低木で、大正時代に日本へ渡来したそうだ。黄色い花が咲くロウバイとは「属」が異なる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO640 ) 露出補正 +0.3段
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11.真鍋庭園 日本庭園
古くから育てられてきた庭木を活かして構成された伝統的な庭園といわれる。池には錦鯉が泳ぐ。地下約350mから自噴する水温14度の地下水によって鯉の池が維持されているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO400 ) 露出補正 +0.3段
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12.真鍋庭園 御在所「真正閣」
wikipediaによれば、1911年(明治44年)、当時の皇太子(大正天皇)の休憩所「御便殿」(3室)として建築された建物という。太平洋戦争後は進駐軍の宿舎として使用されたり、公民館として使用された時期もあり、「十勝公会堂」と呼ばれたこともあったそうだ。昭和37年に解体されたときに真鍋家の2代目が買い取り、1969年(昭和43年)に真鍋庭園内に移築されたとのこと。「真正閣」の名前は2代目の真鍋正明の名前に由来している。内部には皇室ゆかりの品など骨董品類が保存され、年一回公開されている。樹齢1500年の杉材の障子など、武家屋敷風の内部は当時のままを保って保存されている。「真正閣」は日本庭園にある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO2000 ) 露出補正 ー0.3段
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13.真鍋庭園 赤い屋根の家
1977年に、真鍋家3代目の住居として建設された木造2階建ての建物という。使用されている木材のほとんどは真鍋家が所有する山林から切り出されたそうだ。内部は非公開だった。ヨーロッパ庭園のランドマークになっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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14.真鍋庭園 芝生広場の大きな木
芝生広場に来ると特徴のある大きな樹があった。右側がヤナギ科のセイヨウシロヤナギ、左側がマメ科のニセアカシアという。セイヨウシロヤナギは地表へ伸びた枝がおさげ髪のように切られ、ニセアカシアは黄緑色が鮮やかだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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15.真鍋庭園 ニジマス
風景式庭園には清流が流れていて、大きなニジマスが泳いでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
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16.真鍋庭園 針葉樹
幹に輪がある樹があった。これが北米東部が原産のストロープマツというのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
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17.帯広市野草園
真鍋庭園を出て10分くらい走ると帯広市野草園があった。昭和33年に開園した。野草園というので、開けた草原かと思っていたが、実際は樹木の多いところだった。この日は日が差さないので暗い。近くに帯広動物園や帯広美術館がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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18.帯広市野草園 散策路
この野草園の面積は約43,530㎡あり、.園内には幾本もの散策路が設けられている。植物の名札も行き届いていた。雨も降ってきたので、ほんの一部を歩いて退出してしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
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19.ランチョ・エルパソ
この店は以前からいろいろなTV番組で紹介されている。私は7月7日のTBSの番組をたまたま見て、ぜひ行こうと思っていた。ホームページなどを見ていると、いろいろなライブも行われているようだ。場所は帯広駅から車で8分、2.3kmのところにある。ここで昼食にしようと、今日の行程を設定した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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20. ランチョ・エルパソ 店内
店内はライブハウスにもなっていてステージがある。スクリーンでは「トムとジェリー」が映されていた。天井は高く、椅子、テーブルとの調和も良い。私たちは、どろぶたステーキ、どろぶたポークカツ、それとソーセージを注文した。 どろぶたの味は、すっきりとしていた。HPによると、「エルパソ豚牧場の どろぶた は、十勝の広大な大地でのびのびと育てられたオリジナルの放牧豚です。放牧により、ストレスを減らし、木の実や自然の土に含まれるミネラルなどの栄養分をたくさん摂取しながら、通常の放牧豚より2ケ月も長い8ケ月飼育することでより大きく成長します。どろぶた達はその名の由来どおり、どろんこ遊びが大好き。ビタミンとミネラルを含んだ土は大切な栄養源となります。そんな彼らは天然の土を食べることで豚特有の臭みを大幅に抑え「肉質」と「味」を変えます。」と紹介されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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21.ナイタイ高原牧場
ナイタイ高原牧場へは2005年7月に行っている。その時も霧でほとんど何も見られなかった。今回はそのリベンジをしたかったのだが、駄目だった。ナイタイ高原牧場は帯広から国道241号を北上し、上士幌から西へ、然別湖の方向にある。帯広からは約60kmあり、標高800mあるというので、もしかしたら、晴れることはないにしても霧がとれるのではないかと期待して走ったが・・・。この写真に写っている「ナイタイ高原牧場」の標識と置かれているトラクターは変わっていなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
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22.ナイタイ高原牧場 「NAITAI TERRACE」
今回行って、前と変わっていたところは、「NAITAI TERRACE」という新しいカフェができていたことだ。まるで六本木の高級店のようなドアーである。 「ナイタイ高原牧場」は、約1700ヘクタール(17㎢)の広さを有する日本一広い公共牧場である。"ナイタイ"とはアイヌ語で奥深い沢を意味し、牧場内には約2000頭の牛が放牧されているという。牧歌的で雄大な光景を一望できる施設「ナイタイテラス」は、今年(2019年)6月3日(月)にオープンしたそうだ。 寒かったのでホット・コーヒーを飲んできた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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23.帯広の繁華街 「馬車BAR」
午後4時に近くなった。ヘッド・ライトを点けて霧の中を国道241号へ下り、国道241号を帯広に戻る。ホテルにチェックインし、釧路の繁華街へ出た。こんな馬車がいた。JR帯広駅のHOTEL & CAFE NUPKA前を発着地点として、約2kmのコースを50分ほどで巡る乗合馬車ツアー「馬車BAR」だそうだ。サイトを見ると、「輓馬ムサシコマが牽く馬車BARの中では、地元素材のクラフトビールやおつまみを楽しめます。北の屋台、十勝乃長屋など賑わい溢れる夜の中心市街地を馬車の中から眺める異日常体験。ツアーの後は同市街地エリア内の飲食店で十勝素材のローカルフードと一緒に最高に楽しい十勝時間をお楽しみください。2019年4月から運行開始予定。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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24.帯広の繁華街
駅前広場から通りを1本渡ると、飲食店街になっていた。まだ宵の口である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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25.帯広の繁華街 「北の屋台」
飲食店街のど真ん中、西一条通りから銀座通りへ抜ける小路の両側に20店舗がひしめく、"いきぬき通り「北の屋台」"がある。街の賑わいを創出するため2001年7月にオープンしたそうだ。どこかに入って見ようと思ったが、年寄夫婦にはどうも落ち着かない気がする。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/250秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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26.帯広の繁華街 「十勝乃長屋」
「北の屋台」と西一条通を挟んで向かい側に「十勝乃長屋」という横丁があった。西一条通から名門通りに抜ける小路にはここも両側に20店舗が並ぶ。ここは9年前の2010年にオープンされた。「北の屋台」を抜けて、この「十勝乃長屋」の小径に入った。寿司を食べたいと思い、どこか入りやすい店はないかと探してところ、そこに"ぶらり寿司"「武太郎」という店があった。店の中を覗くと、ご主人は黙々と仕込みをしている。たまたま、外へ出てきていたその店の板さんが「どうぞ」と声をかけてきた。愛想が良かったのでかみさんと「ここにしようか」と店内に入った。冒頭に書いたようにご主人ともいろいろ話をした。まだまだ宵の口だが、これから明日の午前3時まで営業するという。頑張って欲しい。お店に来られたお客さんとも話を楽しんだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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2019年6月24日

岩手・秋田・山形 ドライブ旅行<5月19日~22日> (2) 岩手山溶岩流、八幡平、玉川温泉 5月20日

2日目、休暇村岩手網張温泉で迎えた朝は青空がなかった。朝食は和洋バイキングだった。ところが、そのバイキングが失礼ながら意外とおいしかった。館内の専用工場で毎朝焼いている小さめのパンも旨かった。
 この日は、八幡平から玉川温泉のほうへ回って、田沢湖の近くまで行って、戻ってくるという周回コースである。まず、北へ向かい岩手山「焼走り溶岩流」を見る。そこから岩手山の東側山麓を走って松尾鉱山跡の廃墟群ををみた。そして、両側に雪が残こる八幡平アスピーテラインを上り、「八幡平山頂レストハウス」に着いた。女性2人を残して、八幡平山頂への道を鏡沼まで行って、まだ眼球がないDragon Eye「龍の目」を眺める。

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Dragon Eye 八幡平山頂の雪解け時期、鏡沼に現れる神秘の現象 5月中旬~6月中旬にぐらいに見ることができる
  八幡平ビジターセンターで購入した絵葉書

 山頂レストハウスに戻って食べたすじ肉がごろっと入った、名物「カレーうどん」がとても旨かった。
 八幡平山頂から西へ、岩手県から秋田県へと入る。秋田県に入ると青空が広がってきた。温泉の噴気孔を見ようと、秋田県側の八幡平ビジターセンターに車を停めた。雪が残る駐車場の向こう側には大沼が見える。水芭蕉を鑑賞できたのは思いがけなかった。
 今度は国道341号線を南に下り、玉川温泉に寄った。大勢の湯治客が噴気の熱を浴びておられた。田沢湖はわれわれ4人とも以前に行ったことがあるので、寄らなかったが、その近くにある「山のはちみつ屋」が目的の一つだった。午後3時過ぎ、今度は国道46号線を東へ走る。休暇村岩手網張温泉に着いたのは5時近くになっていた。この日は湯の沢大橋というつり橋を渡って、日帰り入浴施設にもなっている「薬師の湯」に入る。露天風呂で疲れを癒した。夕食はバイキングだったが、味は良い。

1.岩手山「焼走り溶岩流」 -1
まず最初に行った「焼走り熔岩流(やけはしりようがんりゅう)​」​は、十和田八幡平国立公園の特別保護地区であり、昭和27年に国指定特別天然記念物に指定されている。 天然記念物に指定された面積は149.63ha、溶岩流の延長は約4km、岩石の種類は「含かんらん石 紫蘇輝石普通輝石安山岩」だそうだ。一般的に輝石安山岩溶岩は粘性が大きいが、焼走り熔岩流の溶岩は粘性が小さく流動性に富んでいると言われている。噴出年代は1719年とされてきたが最近の噴火史研究などにより、1732年説が定着しつつあるそうだ。(現地説明板、wikipedia)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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2.岩手山「焼走り溶岩流」 -2
「 焼走り熔岩流」は、岩手山の北東斜面山腹から山麓にかけた、標高約550-1200mに広がり、形成された岩原である。溶岩流の延長が4kmというのが見て取れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
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3.岩手山「焼走り溶岩流」散策路
北西には八幡平の山並みが見られる。熔岩流末端に片道約1キロメートルの観察路が設けられており、積雪で閉鎖される冬季以外は自由に見学することができる。またここ散策路の終点には、当地を訪れた宮沢賢治による詩、「溶岩流」の碑が建てられていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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4.松尾鉱山廃墟
次に松尾鉱山跡を見に行った。突然現れたのは廃墟となったアパートだった。松尾鉱山は、19世紀末から1969年まで岩手県岩手郡松尾村(現在の八幡平市)に存在した鉱山である。主な鉱物は硫黄で、黄鉄鉱も産し、一時は東洋一の硫黄鉱山であった。 現在はそれらの建物が山中に廃墟として残っている。wikipediaによれば、1911年(明治44年)に横浜の貿易会社増田屋が参画し、経営を掌握してから、多額の投資による本格的な採掘が始まった。しかし、需要減、輸入の増加、石油精製工場において脱硫装置の設置が義務付けられたことで、脱硫工程の副生成物として得られる硫黄の生産が活発化し、硫黄鉱石の需要は完全になくなっていった。 1969年(昭和44年)に会社更生法を申請して倒産、全従業員が解雇された。黄鉄鉱に絞った新会社が設立されたが、これも1972年(昭和47年)に鉱業権を放棄して倒産し、完全な閉山になったそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
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5.旧松尾鉱山アパート群の跡
八幡平アスピーテラインに戻り、八幡平に向かう途中、廃墟となったアパート群を見ることができた。標高900メートル前後の無人の山間に開かれた大鉱山は、必然的に鉱山町の形成を伴った。鉱山地域の人口は1920年(大正9年)に1132人、1935年(昭和10年)に4145人、1940年(昭和15年)に8152人、最盛期の1960年(昭和35年)には1万3594人に達したといわれる。現在も強酸性の鉱毒水を中和するために年間5億数千万円を要する処理費用は岩手県にとって大きな負担となっているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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6.フキノトウ
天気は相変わらずさえない。八幡平アスピーテラインは左側に展望が開けている。展望駐車場もあった。フキノトウの花が咲いていた。フキノトウはキク科フキ属の多年草で、春を表現する山菜として日本料理には欠かせない食材となるのは雪の消え間からポコポコと道路端に顔を出すフキの新芽のことをいう。 フキノトウは蕾の部分にあたり、この花が咲いた後には地下茎から伸びる葉(フキ)が出てくる。ご覧の通り、フキノトウの時期は過ぎ、花が咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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7.アスピーテライン 「雪の回廊」
今年、アスピーテラインが除雪されて通れるようになったのは、4月15日だそうだ。立山の「雪の回廊」ほど雪の壁は高くないが、積雪を除雪して拡幅し、雪の壁面をきれいにして、「雪の回廊」が形成される。まだ、雪の壁が残っているところを走ってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 41mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
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8.鏡沼 ドラゴン・アイ(龍の目) -1
午前11時、八幡平(1613m)の山頂下にある「八幡平山頂レストハウス」に到着した。女性2人を残して、Kさんと20分ほど歩くという鏡沼を目指した。しばらく上ると道は雪で覆われ、踏みつけて歩かないと転びそうになる。やがて鏡沼が現れた。この沼が「龍の目」になるのだ。時期的にまだ少し早かったようで、瞳が形成されていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
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9.鏡沼 ドラゴン・アイ(龍の目) -2
もう少し暖かくなって溶けてくると、黒目の部分にあたるところが溶けてきて瞳のようにみえるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
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10.鏡沼 ドラゴン・アイ(龍の目) -3
雲がとれて、青空が出てくれないかと少し粘ったが、駄目だった。この位置は、上の絵葉書の写真とほぼ同じあたりと思う。珍しい光景を見ることができた。足元に気を付けながら下山する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 14mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
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11.秋田県へ
「八幡平山頂レストハウス」の駐車場を出て、アスピーテラインに出ると、そこは県境だった。私たちは右手の岩手県側から上がってきて、今度は左へ秋田県側に下っていく。「雪の回廊」の名残がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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12.八幡平からの展望
左手には八幡平からの展望が開ける。何という山並みなのかよくわからない。秋田駒ケ岳(1,637m)の方向だろうか?

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 31mm ISO125 ) 露出補正 なし
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13.雪の斜面
秋田県側に入ると、みるみる青空が広がっていった。道路の右側は雪の斜面だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f9 1/1250秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
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14.「八幡平ビジターセンター」
20分ほど下ると秋田県側の「八幡平ビジターセンター」があった。車を停める。ここは環境省のビジターセンターで、八幡平の大自然の成り立ちや環境、動植物の生態系などについて、ジオラマ等を使い分かりやすく紹介するとともに、変化に富んだ大自然をハイビジョン映像で見ることができるそうだが、時間を割くことはできない。駐車場からはアスピーテラインの向こう側に沼が見えた。大沼といい八幡平の中で最も大きな沼で標高は944mある。駐車場にはまだ雪が残っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 17mm ISO125 ) 露出補正 なし
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15.噴気孔
Kさんがビジターセンターのかたに、たてものの裏側を100mほど登ったところに小規模ながら噴気孔が見られるという。女性2人を残して上がってみる。 近くの後生掛には珍しい泥火山があり、蒸ノ湯では噴気や地滑り地形がみられる。八幡平山頂周辺は台地の火山地形が広がっているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
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16.大沼とミズバショウ
噴気孔からも出ってくると女性2人がいない。どこへ行ったのかと、沼のほうに目をやると遊歩道を歩いている姿が見えた。行ってみる。遠くから見ていると何かわからなかったが、白く水鳥のように見えていたのはミズバショウだった。大沼にはミズバショウ、ワタスゲなどの高山植物の群生が見られ、秋はダケカンバ、ナナカマドなどの紅葉が美しいという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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17.ミズバショウの群落
穢れのないミズバショウが、今を盛りと咲いている。背景にアスピーテラインの向こう側に立つ「八幡平ビジターセンター」が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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18.玉川温泉
午後2時前に玉川温泉に到着した。これは駐車場から今は立派な施設になっている湯治宿を見下ろしたところ。この左側に温泉の噴出孔がある。よく言われる癌の療養について、wikipediaによれば、「玉川温泉が癌との関係を特に注目されるようになったのは、鹿角市にて鹿角タイムズ社を経営していた阿部真平が1974年に出版した「世界の奇跡玉川温泉」以降である。ただし読む際には医学的な根拠がある本ではない事に注意が必要であり、前述の効能記述にもあるようにあくまでも癌は当温泉地の禁忌症である。」とされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 20mm ISO125 ) 露出補正 +0.3段
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19.遊歩道 玉川温泉源泉流
湧出した源泉は川となって湯治宿のほうへ流れている。

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プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 81mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
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20.「大噴」 -1
「大噴(おおぶけ)」というところへきた。目の前に噴出する源泉は大噴と呼ばれ、温度98℃、PH 1.05ほどの日本一強酸性水が毎分9.000リットルほどの大量に噴出している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 18mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
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21.「大噴」 -2
単一の湧出孔からの湧出量としては日本一を誇る。湯治される方が遊歩道にゴザを強いて横になっている。ここは傍にいるだけで熱気がある。湧き出た湯は幅3mにも及ぶ湯の川となる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 18mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
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22.「大噴」 -3
「大噴」の下流側では樋に温泉水を引き、湯の花を採取している。湯の花は暑い温泉水に含まれている硫化物などが、温泉水が冷えるときに結晶し固まったものでいろいろな薬効があると言われ、利用されているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 11mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
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23.玉川温泉の岩盤浴場
遊歩道をさらに進んでいくと岩盤浴場があった。この地帯は地下のマグマにより地表が40~50度まで温められている。熱がこもり本格的に岩盤浴ができるテント小屋のような囲いがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 20mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
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24.「山のはちみつ屋」
玉川温泉から国道141号線を下ってくると、道沿いに赤い二階建てのバスが目印となっている「山のはちみつ屋」があった。女性軍にとってはここも目的地のひとつである。ここは秋田県仙北市、日本で最も深い湖として知られる田沢湖の近くに1977年創業の地元で採蜜した国産はちみつを扱う蜂蜜専門店だそうだ。いろいろな蜂蜜があったが、国産蜂蜜というトチとアカシアを試食してみた。アカシアはくせのない味で、トチはややコクがある感じだ。試しにこのアカシアとトチをお買い上げ。ここからは田沢湖(畔)には寄らず、休暇村岩手網張温泉へ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
190520_024.jpg


2016年6月11日

日影沢、木下沢、八王子城跡 5月13日

昨年はアオバセセリを撮ることが出来なかったので、今年は何とか撮りたいと思っていた。
 5月16日の月曜日に日陰沢へ行こうと思っていたが、天気予報では雨が降るという。13日に快晴の朝を迎えた。前日の12日は小学校のクラス会で少々歩いているので、どうしようかなと思ったのだが、行こう!ときめた。
 圏央道が出来たので、自宅から日影沢まで1時間ほどで行ってしまう。9時半に日陰沢の林道入り口についてしまった。キャンプ場でふいに飛来したスミナガシを追いかけた。駐車してあった車に止まるが良い写真は撮れなかった。
 日陰沢林道を歩き始める。過去にミツバウツギの花が咲きアオバセセリが吸蜜に来ていたポイントに着くが、ミツバウツギの花は咲いていない。どうしたのだろうか。当然アオバセセリやオナガアゲハなどの姿もない。さらに進むが状況は変わらなかった。どうやら今年は花の進みが早く、ミツバウツギもヒメウツギも花が終わってしまっていたようだ。
 途中で、また、スミナガシが飛来した。そのスミナガシを撮りながら時間調整をし、再びキャンプ場の方へ戻る。途中でお目に掛かった白いボディの一眼レフをお持ちの方が、私を見て「カメラ2台持たれて、蝶ですか」と声をかけられた。しばらく立ち話をして、アオバセセリのことを尋ねてみると、先週の土曜日(5月7日)木下沢で撮ったという。カメラに収められていたミツバウツギで吸蜜するアオバセセリを見せていただいた。
  そこで、木下沢へ回ってみる。梅林の少し先で撮ったとの話だったが、アオバセセリの姿はなかった。
 最後の望みと、八王子城跡へ行ってみたが、ここでも会えなかった。ミツバウツギが咲いていない。
  この日は、スミナガシと、南足柄で撮れなかったウスバシロがとれたのが収穫だった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ニホンカワトンボ
林道の入り口からキャンプ場の方へ歩く。右側が沢になっているが、この辺りにはカワトンボが飛んでいる。これはニホンカワトンボの♀のようだ。姿は可憐だが、顔は怖い。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6 1/200秒 215mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.コミスジ
ミスジチョウではないかと期待を持って近づいたが、コミスジだった。この日はミスジチョウとは会えなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/160秒 4mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.スミナガシ -1
駐車場にいたスミナガシは上手く撮れなかった。林道が少し広くなっているところでコミスジやサカハチチョウを撮っていると、突然現れた黒っぽい蝶がいた。スミナガシだった。なぜか下草に止まる。食草ではないと思うのだが。ストローを伸ばして葉に付いた露を吸っているようだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.スミナガシ -2
このスミナガシは下草の周りを歩いて、その下草の中に潜り込むように入っていこうとする。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.スミナガシ -3
とうとう草の茂みの中に隠れてしまった。なかなか出てこないので、優しく草を動かしてみたら飛び出してきて、近くの梢に止まった。赤いストローが印象的だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/250秒 197mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.スミナガシ -4
しばらくしてこのスミナガシは飛び立ってしまったが、サカハチチョウなどを追ってその場にいたところ、10分くらいして、スミナガシがまた同じようなところにやってきた。さっきのスミナガシと同じ個体だったかどうかはわからないが、止まったところは同じ草の葉だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.サカハチチョウ春型 -1
この日はサカハチチョウは多く見ることが出来た。今年は発生が早いのか、すでに擦れている個体も多い。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.サカハチチョウ春型 -2
こういうところによく止まる。保護色になって見つけにくい。不意に踏み込んで飛び立たれることが多い。これは比較的きれいな個体だった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1000秒 4mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.アオスジアゲハ -1
アオスジアゲハは多く見られ、元気だった。ハルジオンの花から花へと飛び回る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.アオスジアゲハ -2
アオスジアゲハの多くはきれいな個体だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 11.イチモンジチョウ
イチモンジチョウも発生し始めていた。ローアングルで撮ろうと近づくと逃げられる。とても敏感な蝶だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.3 1/640秒 236mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 12.サカハチチョウ春型 -3
ノリウツギの花が咲いていた。箱根や信州では7月に咲く花だと思うが、ここではもう咲いていた。今年は開花が早いのだろうか。そのノリウツギの花にサカハチチョウが来ていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.3 1/500秒 236mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 13.ウスバシロチョウ -1
日陰沢ではスミナガシを撮れたのは成果だったが、本命のアオバセセリには会うことだ出来なかった。アオバセセリが好きなミツバウツギの花も咲いていない。前述したとおり、途中でお目に掛かった同好の方が先週、木下沢でアオバセセリを撮ったと言ってカメラの中に入っていたファイルを見せていただいたところ、ミツバウツギの花で吸蜜するアオバセセリが見事に収まっていた。そこで車を移動させ、木下沢林道に行ってみた。だが、アオバセセリを見つけることはできなかった。あきらめて八王子城跡へ行こうと途中に停めておいた車に戻ると、そこにウスバシロチョウが飛んできた。飛び方が変なので良く見ると羽化不全のようだ。しかし、5日前、南足柄でウスバシロチョウの写真が撮れなかったので、カメラに収めた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 14.ウスバシロチョウ -2
八王子城跡について、そのガイダンス施設から外に出ると、御主殿へ向かう入口に草原があるが、そこに咲くハルジオンの花で吸蜜するウスバシロチョウを我ながら目敏く見つけた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 15.ウスバシロチョウ -3
開翅してくれた。今年の貴重なウスバシロチョウの写真になるだろう。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 16.アオスジアゲハ -3
ここでもアオスジアゲハは元気だった。P610の望遠端(35mm版1440mm相当)で撮ったが、シャープに撮れた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.5 1/320秒 258mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 17.ダイミョウセセリ -1
今年初めてのダイミョウセセリだ。アカツメクサの花で吸蜜する。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO600 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 18.ダイミョウセセリ -2
前の写真と同じ個体。周囲の環境を写し込もうと思いローアングルで撮った。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.5 1/320秒 258mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 19.コジャノメ♂
コジャノメが日向ぼっこをするように草の葉に止まって開翅した。前翅に性標があり♂であることがわかる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6 1/125秒 215mm ISO640​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 20.ハリエンジュの花にオナガアゲハ♂
御主殿の下の林道の途中に少し広くなっているところがあり、そこに10mくらいはあると思われる大きな木に白い花が咲いていた。初めて見るが、後で調べてみるとどうやらハリエンジュ(針槐・マメ科ソラマメ亜科) という木のようだ。北アメリカ原産、明治中頃に渡来したという。ニセアカシアともいうらしい。樹高は20-25mにもなるという。その高いところに咲く花にオナガアゲハが来ていた。撮影するのに首が疲れる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/320秒 108mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 21.サカハチチョウ春型 -4
同じく八王子城跡の御主殿の下の林道にもサカハチチョウがいた。そろそろ傾き始めた陽を浴びている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし


2016年4月 6日

多摩動物園(3) 昆虫生態園 3月17日

昆虫生態園へ入った。湿度の高い暑さを感じる。ガラス張りの天井から陽の光がいっぱいに取り込まれ、温室内はとても明るく、その中に多くの蝶たちが舞っている。2,000頭以上が飛んでいると表示されていた。まるで石垣島にでもいるようだ。オオゴマダラ、ツマベニチョウ、ツマムラサキマダラなどが目立つ。
  キチョウの類が多く飛んでいる。ミナミキチョウなのかタイワンキチョウなのか?温室の出口の近くにモクセンナという高さ3~4メートルのマメ科の植物が植えられている。葉がアカシアに似て、黄色い花が咲くという。このモクセンナは、タイワンキチョウの食樹なのだ。従って、少なくともタイワンキチョウはいる。でも、昨春、石垣島でも経験した通り、この両者の同定は難しい。
 数は少なかったが、シロオビアゲハ、カバタテハ、タテハモドキ、イシガケチョウ、スジグロカバマダラもいる。飛んでいたほとんどの種を撮影した。撮らなかったけれどもアオスジアゲハも飛んでいた。
 ただ、ちょっと残念だったのは、擦れた蝶が多かったこと。これはある程度仕方のないことだが、シンガポールのチャンギ国際空港内の蝶園にいた蝶たちはほとんどすべて完品だったのを思い出す。管理が良いのか、環境が良いのか・・・
  D5000+TAMRON90mmには LED Ring Light を装着したままにして、実際、試してみたが、ここでは環境が明るくて、その効果を確認することはできなかった。装着したままでもそれほど重くはなかった。付けたままで通常撮影ができる。
 G7Xは8.8mm(24mm相当)では5cmまで寄れるが、36.8mm(100mm相当)の望遠側でも、40cmまで寄れる。これは使いやすいと思う。首から LED Ring Light を装着したD5000あるいはD5300をぶら下げて、右手にハンドストラップでP610を持ち、ベストのポケットにG7Xを入れて歩くことが多くなるかもしれない。

39.昆虫生態園のドーム
入り口近くから昆虫生態園の温室ドームを見上げる。先にアフリカ園の方を見学して、ここには後で来よう。

Canon PowerShot ​G7X​​​​​​​ f1​​​​.8-​2.8​​​​ ​8.8​​​​-​36​.8​​​mm ​20.2​​​​ Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/1250秒 21mm ISO​125​​ ​) ​​露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。

40.お馴染みのオオムラサキ
昆虫生態園の入り口の敷石にはオオムラサキが描かれている。左手に見るステンレスの柱に、向こう向きにバランスの良い開翅したオオムラサキが映りこんでいる。

​​Canon PowerShot ​G7X​​​​​​​ f1​​​​.8-​2.8​​​​ ​8.8​​​​-​36​.8​​​mm ​20.2​​​​ Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO​125​​ ​) ​​露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
41.オオゴマダラの蛹
昆虫園の入り口への細い通路を進むと、飼育室の展示があり、オオゴマダラの蛹が金色に輝いていた。

​​Canon PowerShot ​G7X​​​​​​​ f1​​​​.8-​2.8​​​​ ​8.8​​​​-​36​.8​​​mm ​20.2​​​​ Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f2.8 1/800秒 37mm ISO​800​​ ​) ​​露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
42.昆虫生態園の俯瞰
昆虫生態園温室への入り口は2階になっている。そこから、生態園の全体が眺められるが、多くの入場者は入口を入ると、飛びまわる蝶を見て感動の声を上げる。この日は天気が良く、ガラス張りの天井からは陽の光が温室いっぱいに取り込まれていた。

Canon PowerShot ​G7X​​​​​​​ f1​​​​.8-​2.8​​​​ ​8.8​​​​-​36​.8​​​mm ​20.2​​​​ Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/800秒 9mm ISO​125​​ ​) ​​露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
43.ツマベニチョウ♂
昨年の春、石垣島へ行った時にはツマベニチョウを見ることが出来なかった。日本にいるシロチョウ科の蝶では最も大きなチョうで、しかも色鮮やかである。きれいな個体だった。G7Xで初めて、マクロで蝶を撮ったが、期待通りである。

Canon PowerShot ​G7X​​​​​​​ f1​​​​.8-​2.8​​​​ ​8.8​​​​-​36.8​​​mm ​20.2​​​​ Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/1250秒 9mm ISO​125​​ ​) ​​露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
44.ツマベニチョウの食樹
入り口近くだったと思うが、ツマベニチョウの食樹であるギョボクが植えられている。鉢に植え替えたギョボクも置いてあり、それにも♀がまとわりついている。産卵の写真が撮れるかと少し粘ってみたが駄目だった、

Canon PowerShot ​G7X​​​​​​​ f1​​​​.8-​2.8​​​​ ​8.8​​​​-​36​.8​​​mm ​20.2​​​​ Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/800秒 22mm ISO​125​​ ​) ​​露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
45.ツマベニチョウ♀
ギョボクの傍にツマベニチョウの♀が止まっていた。

Canon PowerShot ​G7X​​​​​​​ f1​​​​.8-​2.8​​​​ ​8.8​​​​-​36​.8​​​mm ​20.2​​​​ Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/800秒 9mm ISO​125​​ ​) ​​露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
46.スジグロカバマダラ G7X
スジグロカバマダラが開翅して止まっていた、まず、G7Xで撮る。これは、ほとんど望遠端で撮ったが、40cmまで蝶に寄れる。一眼レフを持っていないときでも、カバーできそうだ。35mm版相当では100mm弱になる。

Canon PowerShot ​G7X​​​​​​​ f1​​​​.8-​2.8​​​​ ​8.8​​​​-​36​.8​​​mm ​20.2​​​​ Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/500秒 37mm ISO​125​​ ​) ​​露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
47.スジグロカバマダラ 90mmマクロ
G7Xで撮ったのと同じくらいの大きさになるように撮ってみた。当たり前のことだが、やはりG7Xで37mmmで撮った方は被写界深度が深く、90mmマクロで撮った方がボケがきれいになる。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
48.ツマベニチョウ♂
この個体もとてもきれいだった。G7Xの広角端で撮影。もっと寄れる。

Canon PowerShot ​G7X​​​​​​​ f1​​​​.8-​2.8​​​​ ​8.8​​​​-​36​.8​​​mm ​20.2​​​​ Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f2.8 1/1250秒 9mm ISO​125​​ ​) ​​露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
49.オオゴマダラ
園内にはたくさんのオオゴマダラがフアフアと飛んでいる。ランタナの花は蝶たちが好きだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F4.5 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.羽化したてのツマベニチョウ♀
園内のギョボクで羽化したのだろうか、あるいは飼育室で羽化して園内に放たれたのだろうか。じっとして動かないでいる。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F5 1/400秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
51.クササンタンカの花にツマベニチョウ♂
ツマベニチョウは紅い花が好きだ。赤いハイビスカスが良く似合う。少し擦れている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
52.シロオビアゲハ♂
今日、園内で飛んでいたシロオビアゲハはみんな擦れた個体だった。これも尾状突起が傷んでいたので、そこは外して撮った。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F3.2 1/250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.オオゴマダラの横顔
葉の上で休んでいるオオゴマダラは翅を閉じていることが多い。このショットはLEDライトのフラッシュを使ったかどうか、ファイル情報に記録されないので定かではない。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F4.5 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
54.ツマムラサキマダラ♂ 表側の前翅の先が紫色に輝く美しい蝶だ。以前に多摩動物公園昆虫園飼育係りの方が「昨年(2007年)12月から今年1月にかけて、昆虫生態園では、ツマムラサキマダラの食樹であるガジュマル、キョウチクトウ、オオイタビに幼虫が大量自然発生しまた。そこで、大きく育った終令幼虫を集め、育ててやると短期間で蛹になりました。 2008年1~2月には 200以上の個体が羽化。成虫は昆虫生態園に放しました。しかし、どうしたわけか、明るく暖かい日でも、薄暗い場所に生えた植物の葉の裏にとまっていることが多く、あまり飛び回るすがたが見られませんでした。たくさん放したわりに目立ちたないと思っていたところ、3月に入ると少しずつ飛ぶ個体が増え、ランタナの花から吸蜜するすがたが見られるようになりました。 」と記されていた。この日も多くのツマムラサキマダラが飛んでいたが、きれいな個体は少なかった。このショットはLEDライトのフラッシュを使ったように思う。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F3.2 1/250秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
55.イシガカチョウ -1
黄色いランタナでイシガケチョウが吸蜜していた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F7.1 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
56.タテハモドキ
タテハモドキの表翅で雌雄を見分けるのはとても難しい。この蝶は昨年1月にバリ島で撮った。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
57.シロオビアゲハ♀ -1
紫色のクササンタンカにベニモン型のシロオビアゲハ♀が来ていた。残念ながら擦れていて尾状突起がない。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
58.シロオビアゲハ♀ -2
しばらくこの花に留まっていたので、何回かシャッターを切った。少し寄って、傷んだ尾状突起が映らないように撮ったが、左前翅の先端も切れている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
59.♀に求愛するツマムラサキマダラ♂
出来れば♂♀ともにピントが来ている写真にしたかったが。ツマムラサキマダラ♂の開翅はこういうシーンしか撮りにくい。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F4 1/250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
60.イシガキチョウ -2 
黄色いランタナに来ていたイシガケチョウが開翅して吸蜜していいる。​​

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F4 1/250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
61.タイワンキチョウ
モクセンナを食樹とするタイワンキチョウ。ミナミキチョウと思われるのも飛んでいるが、この個体は後翅の外縁が円く弧になっているので、タイワンキチョウだと思う。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
62.抱き合うオオゴマダラ
♂が♀に求愛している。♂の方が小さい。♂のヘアペンシルが見える。マダラチョウ科の蝶には腹部の先端にヘアペンシルという毛束を持つものがいる。アサギマダラにもあるようだ。通常は腹部に納められていて、見ることが出来ないが、♀に遭遇したときや捕らえたときなどに見ることが出来る。ヘアペンシルには、独特の臭い(フェロモン)があり、交尾の時にこれを使い♀に交尾を促すと考えられている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F4.5 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
63.カバタテハ
最後に見たのがカバタテハだった。フィールドでは10年ほど前に竹富島で一度カメラに収めたことがある。蝶園では良く見る機会が多い。昨年訪れた足立区生物園の温室にも放たれていた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。