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2023年7月24日

猛暑の箱根湿性花園 ① 2023年7月18日 神奈川県箱根町仙石原

例年、箱根湿性花園へはミドリシジミの発生時期に合わせて、7月20日前後に行っていた。ところがここ数年、そのタイミングが合わなくなってきていた。少し発生が早くなってきているのだと思い、今年は7月第2週に行こうと予定していたが、その週は予定が重なり、ラストチャンスの14日も雨の予報になってしまった。そのあとは3連休になり、混雑が煩わしい。結局、18日に行ってきた。
 天気は良かったのだが、猛暑だった。その日、横浜は37.3℃を記録している。
 朝8時には湿性花園に到着していた。じっと待っていても仕方ないので、近所を歩いてみるが、それだけで汗ビッショリになってしまった。おそらく30℃はすでに超えていたと思う。工事の資材置き場を歩くキジを見ているうちに湿性花園が開いた。
 ノリウツギの花はまだ少し残っていた。リョウブの花も咲いていた。チョウが来ていないかと目を凝らして見ながら歩いたが、チョウの姿はなかった。
 記述については、箱根湿性花園のパンフレットや、いつも通り、wikipediaを参照させていただいた。

000_230718016 X700 〇猛暑の湿性花園 キジ RX10M4.jpg
キジのお散歩 2023年7月18日 神奈川県箱根町仙石原

001_230718003 X900 猛暑の湿性花園 開門前 RX10M4.jpg 1.開園前の箱根湿性花園
自宅から車で2時間弱、朝8時に箱根湿性花園の駐車場に着いた。開くのは午前9時である。箱根といえども既に暑い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 100mm ISO3200 ) 露出補正 なし
002_230718002 X900 猛暑の湿性花園 ホンアジサイ RX10M4.jpg 2.ホンアジサイの品種
駐車場の前にある「湿性茶屋」という蕎麦屋の前に、わたくしとしては初めて見るアジサイの品種が咲いていた。「Picture This」で検索するもホンアジサイとしか出てこない。インターネットでホンアジサイの画像を丹念に検索してみたところ、「ダンスパーティー」という品種によく似ていた。「ダンスパーティー」は1994年頃に静岡県にある加茂花菖蒲園で作出され、近年鉢物のギフトが数多く流通するようになって一気にブレイクし、以来不動の人気を誇るアジサイだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 19mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_230718133 X900 箱根湿性花園外 ベニバナユウゲショウ Z50 Z105mc.jpg 3.ユウゲショウ(夕化粧)
湿性花園の辺りを当てもなく、開園までの時間つぶしに歩いてみる。まだ、8時半前なのに汗が噴き出してくる。この花はアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)といわれることもある。5月から9月にかけて、茎上部の葉の脇から薄紅色で直径1~1.5cmの花をつける。可憐な花だ。和名の由来は、午後遅くに開花して、艶っぽい花色を持つことからとされるが、実際には昼間でも開花した花が見られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f.0 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
004_230718134 X900 箱根湿性花園外 ヒメオウギズイセン Z50 Z105mc.jpg 4.ヒメオウギズイセン(姫檜扇水仙)
ヒメヒオウギズイセンは、園芸ではクロコスミア、または旧学名のモントブレチアの名前でも呼ばれることもあるそうだ。花茎から穂状花序を分枝し、各々にオレンジ色の花を付ける。全世界で野生化していて、佐賀県では移入規制種の指定を受けており、栽培が条例で禁止されているそうだ。(wikipedia参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
005_230718007 X900 猛暑の湿性花園 マドンアリリー蕾 RX10M4.jpg 5.マドンナリリーの蕾
「Picture This」 で検索するとマドンナリリーと結果が出たが・・・。wikipediaで調べてみると、種としてのユリは「北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しており、原種は100種以上、品種は約130品種(アジア71種、北アメリカ37種、ヨーロッパ12種、ユーラシア大陸10種)を数える。日本には15種があり7種は日本特産種だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1250秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_230718024 X900 〇猛暑の湿性花園 キジ RX10M4.jpg 6.キジ♂
以前にも湿性花園が仙石原湿原と接するあたりでキジを見たことがあった。キジは日本鳥学会が選定した国鳥であるとともに、国内の多くの自治体でも「市町村の鳥」に指定されている。wikipediaによれば、「日本には、東北地方に生息するキタキジ、本州・四国の大部分に生息するトウカイキジ、紀伊半島などに局地的に生息するシマキジ、九州に生息するキュウシュウキジの4亜種が自然分布していた。ユーラシア大陸が原産地であるコウライキジが、もともとキジが生息していなかった北海道、対馬、南西諸島などに狩猟目的で放鳥され、野生化している。」

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
007_230718026 X900 猛暑の湿性花園 RX10M4.jpg 7.レブンソウ(礼文草)
午前9時、箱根湿性花園の門が開いた。高山や北海道など寒冷地に見られる花が植えられているところに行く。北海道礼文島の固有種のレブンソウが咲いていた。礼文島の桃岩展望台や桃岩歩道などで見られるそうだ。絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)である。礼文島へは4年ほど前にツアーを申し込んでいたが、催行されず行けなかった。

SONY Cyber-shot RX10Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 168mm ISO320 ) 露出補正 なし
008_230718140 X900 箱根湿性花園 ソラマメ科 Z50 Z105mc.jpg 8.モンキチョウ♀ 産卵行動
モンキチョウが産卵していた。種名は解らなかったがマメ科の植物の細い枝に産み付けようとしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
009_230718145 X900 箱根湿性花園 ノムラツツジ Z50 Z105mc.jpg 9.鮮やかな紅葉 ノムラモミジ(野村紅葉)
イロハモミジは淡い緑の新芽から夏の濃い緑、そして秋には真っ赤な紅葉へと、季節によって色の変化を楽しめるのが魅力である。 一方、ノムラモミジの葉はずっと赤いままだ。wikipediaによれば、日本は世界有数の多品種のカエデが見られる国で自生種は27種が存在する(園芸種は120種以上)。日本のカエデとして代表されるのはイロハモミジである。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
010_230718076 X900 猛暑の湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 10.コウホネが咲く池
仙石原湿原植生復元区の近くの池にはコウホネの黄色い花が咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_230718032tm X900 猛暑の湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 11.コウホネ(河骨) -1
wikipediaによれば、コウホネはスイレン科コウホネ属に属する水草の1種である。底泥中を横に這う地下茎から葉を伸ばし、ふつう水面より上に葉を立ち上げるが 、水面に浮かべる浮水葉をつけることもある。また水中の沈水葉は細長い。夏になると、長い花柄の先に直径3~5cmほどの黄色い花を咲かせる。日本固有種ともされ、北海道から九州の浅い池や沼に生育する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
012_230718147tm X900 〇箱根湿性花園 コウホネ Z50 Z105mc.jpg 12.コウホネ -2
コウホネ (河骨)の名の由来は、底泥中を這う白い地下茎が骨のように見えるためとされることが多い。この地下茎を乾燥させたものは川骨(せんこつ)とよばれ、生薬とされる。日の当たる黄色い花は露出をマイナス補正して撮影した。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f11 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
013_230718044 X900 ◎猛暑の湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 13.コウホネ -3
コウホネの花は、長い花柄 (直径 3〜6mm) が地下茎から生じて水上へ伸び、その先端に直径 3~5cm で上向きに咲く黄色いカップ状の花を1個つける。数日開花し、雌しべが成熟した後に雄しべが成熟する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -1.0段
014_230718036 X900 △猛暑の湿性花園 RX10M4.jpg 14.ハグロトンボ
池が「ポコッ」と音がして、池の水面に丸く水紋ができた。魚がいるのだ。コウホネの葉に止まっていたハグロトンボが驚いて飛んだ。露出補正を元に戻す間がなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 36mm ISO1250 ) 露出補正 -1.0段
015_230718057 X900 猛暑の湿性花園 アサザ RX10M4.jpg 15.アサザ(浅沙、阿佐佐)
その隣の池にはアサザが咲いていた。こちらはミツガシワ科アサザ属の多年草。同じような黄色い花が咲く水草だが、5枚ある花弁の周辺には細かい裂け目が多数ある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 -1.0段
016_230718048 X900 猛暑の湿性花園 ヤマユリ RX10M4.jpg 16.ヤマユリ(山百合)
平地にも咲く、特に珍しいユリではないが、wikipediaにある「山地に生える日本特産のユリで、夏に咲く花は大型で白く、山中でもよく目立ち、強い芳香を放つ。」という通りに咲いていた。モンキアゲハなどが吸蜜に来る。オレンジ色の花粉を裏面にいっぱい付けたキアゲハもよく見かける。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 65mm ISO400 ) 露出補正 なし
017_230718050 X900 猛暑の湿性花園 ナガバミズアオイ RX10M4.jpg 17.ナガバミズアオイ(長葉水葵)
少し休んで水分を補給しようと思い、休憩所に腰を下ろした。休憩所の前の池にはナガバミズアオイが咲いていた。この花にもチョウはよく来るのだが、今日はその姿がない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
018_230718053 X900 猛暑の湿性花園 コバギボウシRX10M4.jpg 18.コバギボウシ(小葉擬宝珠) -1
蕾の状態では、どんな花か分かり難かったが、「Picture This」はコバノギボウシと同定した。先日、舞岡公園で見たオオバギボウシは白い花だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 44mm ISO250 ) 露出補正 なし
019_230718069 X900 猛暑の湿性花園 コバギボウシ RX10M4.jpg 19.コバギボウシ(小葉擬宝珠) -2
コバギボウシはオオバギボウシに比べると全体的に小さく、花茎の高さは30~50cmである。日当たりの良い湿った草原や湿原に自生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1250秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
020 230718153 X900 箱根湿性花園 フシグロセンノウ Z50 Z105mc.jpg 20.フシグロセンノウ(節黒仙翁)
ナデシコ科(センノウ属)の花だそうだ。和名の由来のように茎の節が黒褐色になり、茎の上部は分枝し、まばらな軟毛がある。森林の伐採や園芸採取などによる減少が危惧されているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/800秒 105mm ISO1400 ) 露出補正 なし
021_230718155 X900 〇箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 21.エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
エゾカワラナデシコはカワラナデシコの基準変種で、花がやや大きく、色が鮮やかな傾向がある程度で遠目にはカワラナデシコとの識別は難しいという。カワラナデシコには3〜4対ある苞が、2対しかないのがエゾカワラナデシコの特徴という。wikipediaによれば、カワラナデシコ は苞が 3〜4対あり、がく片が 3〜4cmと長いところが本種とは異なるというが、意識して見ないと解らない。私には区別するのが難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
022_230718157 X900 箱根湿性花園 ハマナス Z50 Z105mc.jpg 22.ハマナス(浜茄子)の実 -1
ハマナスは、バラ科バラ属の落葉低木である。枝先に1~3個ほど紅紫色の5弁花を咲かせ、強く甘い芳香がある。花は昨年、北海道の「ファーム富田」へ行ったときに咲いているのを見た。花が咲いた後、果実(偽果)が結実する。果実の中には、種子が多く含まれているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
023_230718156 X900 箱根湿性花園 ハマナス Z50 Z105mc.jpg 23.ハマナス(浜茄子)の実 -2
果期は8~10月というが、すでに真っ赤に育った実も付いていた。wikipediaでは、和名ハマナスの語源は、浜(海岸の砂地)に生え、熟した果実が甘酸っぱいので、ナシに例えて「ハマナシ(浜梨)」という名が付けられ、それが転訛したと武田久吉博士が唱え、後に牧野富太郎博士が唱えた同様の説が通説になっていると。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正

2023年7月 9日

7月上旬の舞岡公園-蝶影少なし 2023年7月5日 横浜市戸塚区舞岡公園

例年のことだが、ゼフィルスのシーズンが終わると舞岡公園から足が遠のく。実は日野春の北杜市オオムラサキセンターへ行きたくて、何時にしようか天気予報とにらめっこしていた。TVの天気予報は連日「急な雷雨にご注意」という。この日(7月5日)に行こうと2、3日前に決めていたが、今日になって明日の方が良さそうな状況になった。この日、7月5日も午前中は良さそうなので、舞岡公園へ行ってみた。
 しかし、チョウの姿は少なかった。種も貧弱だし、個体数も少ない。路傍の花の写真を撮りながら、いつものコースを歩くがこれといった成果はなかった。
 いつでも翔んでいるキタキチョウのほか目撃したのはモンキアゲハ、ゴマダラチョウ or アカボシゴマダラ(どちらか確認できなかった)の各1頭。撮影したのは、麦畑の脇で燃やされた廃材の灰に、アオスジアゲハがミネラル補給に来ていたのと、スジグロシロチョウがイヌガラシに産卵するところのみだった。

000_230705004 X900 〇舞岡公園 ネムノキ RX10M4.jpg
今が盛りのネムノキの花 2023年7月5日 横浜市戸塚区 舞岡公園

001_230705016 X900 舞岡公園セッコウベニバナユチャ RX10M4.jpg 1.セッコウベニバナユチャ(浙江紅花油茶)?
卓球のボールと同じような大きさをした、小さなリンゴの実を思い起こさせるような実を付けた木があった。実の様子からしてツバキの仲間と思ったが、「Picture This」 で検索したところ、セッコウベニバナユチャという聞き慣れない種が表示された。やはりツバキの仲間であったが、セッコウベニバナユチャであれば、中国浙江省特産でヤブツバキに似た性質を持ち、調理用、化粧品原料などとされている。ネットで検索してみると、葉も実もヤブツバキにとてもよく似ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 67mm ISO3200 ) 露出補正 なし
002_230705019 X900 舞岡公園 ネムノキ RX10M4.jpg 2.ネムノキ(合歓木)
wikipediaによると、和名のネムノキは、夜になると葉が合わさって閉じて(就眠運動)眠るように見えることに由来する。漢字名の「合歓木」は、中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものだそうだ。舞岡公園にこんなにネムノキがあるとは知らなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 87mm ISO640 ) 露出補正 なし
003_230705031 X900 〇舞岡公園 オオバギボウシ RX10M4.jpg 3.オオバギボウシ(大葉擬宝珠)
蕾が橋の欄干の擬宝珠に似ているので大葉擬宝珠という。他に、湿地に自生する小形のコバギボウシが知られる。wikipediaによれば、オオバギボウシの新芽は東北地方では「ウルイ」とよび、春から初夏にかけて摘んで山菜として賞味されるという。春先の若葉が丸まって立つように生え、葉の色がうり類の皮に似ているので、瓜菜(うりな)が転化して「ウルイ」と言われているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f3.5 1/1250秒 22mm ISO320 ) 露出補正 なし
004_230705036 X900 舞岡公園 チダケサシ RX10M4.jpg 4.チダケサシ(乳蕈刺)
ユキノシタ科チダケサシ属で、茎が細くて固く、この名前は乳茸(ちだけ)という食用キノコを採ったときに、この草の茎に刺して持ち帰る風習があることに由来するという。虫が好きな花で、箱根湿性花園では、この花にミドリシジミや、ミヤマカラスシジミが蜜を吸いに来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
005_230705034 X900 舞岡公園 オカトラノオ RX10M4.jpg 5.オカトラノオ(丘虎の尾)
白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していく。花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がるのでこの名がある。下から開花していくということは、この花も既に後半に入っている。舞岡公園には散策路沿いにオカトラノオの小さな集落がある。チョウも好きな花でジャコウアゲハなどがやって来る。期待したが、チョウは何も来なかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f3.5 1/1250秒 30mm ISO800 ) 露出補正 なし
006_230705039 X900 〇舞岡公園 七夕 RX10M4.jpg 6.七夕
古民家の前には、七夕の願い事を書いた短冊を付けた竹竿が飾られていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f3.2 1/1250秒 16mm ISO400 ) 露出補正 なし
007_230705046 X900 舞岡公園 七夕 RX10M4.jpg 7.七夕の短冊
子供たちの、あるいは子供たちへの願い事が書かれた短冊が付けられていた。中には、「秀才になれますように」という願い事もあったが、「〇〇〇が元気に大きくなって優しい大人になりますように」というほのぼのとしたものもあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
008_230705051 X900 〇舞岡公園 キキョウ RX10M4.jpg 8.キキョウ(桔梗)
キキョウも最盛期である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f3.5 1/1250秒 35mm ISO800 ) 露出補正 なし
009_230705091 X900 舞岡公園 ウワミズザクラ RX10M4.jpg 9.ウワズミザクラ(上溝桜)の実
「Picture This」で検索したところ、ウワズミザクラと同定された。ウワズミザクラは花だけ見ると、とてもサクラの仲間とは思えない。コップを洗う細長いブラシのような白花を咲かせる。ソメイヨシノもヤマザクラも花を落とした頃に開花する異色のサクラである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 76mm ISO2500 ) 露出補正 なし
010_230705137 舞岡公園 RX10M4.jpg 10.廃材焼却のあと
苗が植えられている麦畑の脇に、多分廃材を燃やした後の炭と思うが、そこにアオスジアゲハが翔んでいた。このように燃やされた後には、モンシロチョウ、アゲハ、キタテハ、コチャバネセリなどがよくミネラルを吸収に来ているが、アオスジアゲハを見るのは初めてだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_230705078 X900 〇舞岡公園 アオスジアゲハ RX10M4.jpg 11.アオスジアゲハ
比較的珍しいシーンと思うが、やはりアオスジアゲハは白い花に絡む姿のほうがよく似合う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 198mm ISO1250 ) 露出補正 なし
012_230705087 X900 〇舞岡公園 ヒマワリ RX10M4.jpg 12.ヒマワリ
瓜久保に入るところの体験畑のヒマワリは、まだ、こんな状態だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 42mm ISO320 ) 露出補正 なし
013_230705089 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 13.ヤブミョウガ
ミョウガに似た長楕円形の葉を互生させ、葉の根元は茎を巻く葉鞘を形成する。葉は茎の先端部分だけに集中する。この季節になると、茎の先端から花序をまっすぐ上に伸ばし、白い花を咲かせる。花が終わると初秋にかけて直径 5mm 程度の球状の実を付け、じきに葉を落とす。実は若いうちは緑色で、熟すと濃い青紫色になる。若芽は、初夏の葉が開ききらないうちに採取し、塩茹でしてそのままで、または炒め物や汁物などにして食用にされるという(wikipediaより)。花が咲く季節に見た記憶がなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 51mm ISO2000 ) 露出補正 なし
014_230705093 X900 舞岡公園 セイヨウダイコンソウ RX10M4.jpg 14.セイヨウダイコンソウ(西洋大根草)
「Picture This」で検索すると、セイヨウダイコンソウだった。後でネットで検索してみると、ダイコンソウと同じように見える。セイヨウダイコンソウは観賞用に栽培されるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO640 ) 露出補正 なし
015_230705097 X900 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 15.スジグロシロチョウの産卵行動 -1
夏型のスジグロシロチョウの♀は、その黒い筋が太くはっきりしている。下草の上をゆっくりと飛びまわっている。産卵する草を探しているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 180mm ISO1250 ) 露出補正 なし
016_230705103 X900 △舞岡公園 ホソエガラシに産卵 RX10M4.jpg 16.スジグロシロチョウの産卵行動 -2
動き回るチョウを連写で撮っていると、思わぬシーンが撮れることがある。全開の裏面が撮れた。小さな黄色い花を咲かせている食草のイヌガラシ(犬芥子)の周りを翔ぶ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 180mm ISO1250 ) 露出補正 なし
017_230705110 X900 〇舞岡公園 イヌガラシに産卵 RX10M4.jpg 17.スジグロシロチョウの産卵行動 -3
静止して産卵するところを探している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 203mm ISO1000 ) 露出補正 なし
018_230705127 X900 ◎舞岡公園 イヌガラシに産卵 RX10M4.jpg 18.スジグロシロチョウの産卵行動 -4
ようやく細い枝につかまり、尾端を曲げて産卵しようとしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 87mm ISO640 ) 露出補正 なし
019_230705123t X900 ◎舞岡公園 イヌガラシに産卵 RX10M4.jpg 19.スジグロシロチョウの産卵行動 -5
無事、何か所かイヌガラシに産卵したようだ。ほかにチョウの姿もないので、この個体の産卵行動に10分ほど付き添っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 203mm ISO640 ) 露出補正 なし
020_230705139 X900 〇舞岡公園 オオシオカラトンボ  +補正 RX10M4.jpg 20.オオシオカラトンボ
シオカラトンボを立派にしたようなトンボで、シオカラトンボより一回り大きい。わたくしはトンボには疎いが、シオカラトンボは、腰から下が急に細くなっているが、本種は尾の先までほぼ同じ太さ。♂はシオカラトンボと同様に濃いめの水色で、♀は黄色である。目の色が異なり、シオカラはブルー、オオシオカラは黒だ。背景が曇り空なのは苦手である。+1.0 段の露出補正をした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO640 ) 露出補正 +1.0段
021_230705144 X900 舞岡公園 舞岡公園 ワスレナグサ・ホンカンゾウ RX10M4.jpg 21.ワスレグサ(忘れ草)
1本だけオレンジ色も鮮やかなワスレグサが咲いていた。ワスレグサはキスゲ亜科の多年草の一種で、別名でカンゾウともよばれる。ワスレグサ(忘れ草)は、花が一日限りで終わると考えられていたためで、実際には翌日または翌々日に閉花するものも多いそうだ。この日は11時過ぎに帰路に着いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 94mm ISO640 ) 露出補正 +1.0段

2022年9月25日

NIKKOR Z MC105mm 試し撮り 舞岡公園 8月23日

APSーC 機 であるが、小型軽量であり、ホールディングの良い Z50 を今年の1月に購入した。同時に手に入れた NIKKOR Z DX 18-140mm とともに使い易さが気に入っている。NIKKOR Z DX 18-140mm は最短撮影距離は 140mm で 40cm まで寄れる。最大撮影倍率 0.33 はチョウの撮影にもマクロレンズ的に使用することが出来、重宝している。しかし、如何せん開放f値が、f3.5~6.3 と暗い。撮るうちに、NIKKOR Z MC105mm が欲しいという気持ちが募り、購入してしまった。
 富士山五合目紀行とアップするのが前後してしまったが、8月23日に試し撮りがしたくなり、舞岡公園へ出かけた。以下、素人の感想である。
 ピントがあった時は素晴らしい描写である。しかし外してしまうことも多かった。f4.5で絞り優先で撮影してみたが被写界深度は浅い。f6.3くらいを基本にして撮るのが良さそうだ。レンズはやや大きいが、レンズ・フードを外すとそれほどでもない。重さはあまり意識しないで済む 。RX10M4 と二丁持ちで行けそうである。

000_22082311 X700 ▲舞岡公園 D50 MC105.jpg
  ヤマハギの周りを翔ぶキタキチョウ 8月23日 横浜市戸塚区 舞岡公園

001_220823001 X800 舞岡公園 D50 MC105.jpg 1.イチモンジセセリ -1
比較的うまくピントを合わせることが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 250 ) 露出補正 なし
002_220823002 X800 舞岡公園 ヤマノイモ D50 MC105.jpg 2.ヤマノイモ(山の芋)
こんな小さな花が咲いていた。さっそく、スマホを取り出し、Pictur This で調べるとヤマノイモと教えてくれた。ヤマノイモとはwikipediaによれば、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。または、この植物の芋として発達した担根体のことをいう。ジネンジョウ(自然生)、ジネンジョ(自然薯)、ヤマイモ(山芋)ともよばれ、とろろは粘性が非常に高い。とろろは、すりおろしてから白醤油や出汁などを加えてのばしとろろにするのが代表的な調理法である。ナガイモのとろろと比較すると遥かに粘り気が強い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S 絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
003_220823003 X800 舞岡公園 キンミズヒキ D50 MC105.jpg 3.キンミズヒキ(菌水引)
小さくて黄色い花が総状に集まって咲く。果実にはとげがあって、動物などにくっついて散布される。秋に野原や草地などを歩くと、衣服にパラシュート形の果実がつくのでよく知られた多年草である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
004_220823005 X800 舞岡公園 D50 MC105.jpg 4.ウラギンシジミ
だいぶ翅が擦れてしまった夏型の個体である。ウラギンシジミは花には来ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
005_220823007 X800 舞岡公園 タルクトリム・プベスケンス D50 MC105.jpg 5.カラマツソウ(唐松草)
先週(8月16日)、ここ舞岡公園へ来た時もカラマツソウの写真を撮った。f4.5で撮ったが、被写界深度は浅い。葉は二回三出複葉と呼ばれる特徴のある形をしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 250 ) 露出補正 なし
006_220823014 X800 舞岡公園 タカトウダイ D50 MC105.jpg 6.タカトウダイ(高燈台) -1
トウダイグサは上に伸びた草の先に椀状の葉があり、その中に黄色い花が咲く様が、油火を灯した燈台に似ていることからこの名が付いた。このタカトウダイは、wikipediaによると、草丈は70センチメートルほどとなり、背の高いトウダイグサの意で形態はよく似ている。葉は、茎の中程はヘラ型で互生するが、茎の頂部の葉は丸みの強いヘラ型の葉を5枚ずつ輪生する。茎の頂部からは放射状に花茎を伸ばす。花期は6月-8月。苞葉の中に黄色い花を複数つける。秋になると紅葉する。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
007_220823009 X800 舞岡公園 タカトウダイ D50 MC105.jpg 7.タカトウダイ(高燈台) -2
トウダイグサは、黄色い花が咲く様が、油火を灯した燈台に似ていることからこの名が付いたというが、タカトウダイは、さらに油火を灯した燈台に似ているようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 320 ) 露出補正 なし
008_220823015 X800 舞岡公園 オミナエシ D50 MC105.jpg 8.オミナエシ(女郎花) -1
和名の由来は、同属で姿がよく似ている白花のオトコエシ(男郎花)に対する「女郎花」で、全体にやさしい感じがするところから名付けられたとされる。別名は、敗醤(はいしょう)ともいうが、この花を室内に挿しておくと、やがて醤油の腐敗したような匂いになっていくことに由来する。オミナエシは絶滅危惧種のウスイロヒョウモンモドキの食草である。鹿の食害にあったその産地では、オミナエシの保護、植栽が行われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 220 ) 露出補正 なし
009_220823021 X800 舞岡公園 オミナエシ D50 MC105.jpg 9.オミナエシ -2
あまり良い写真ではないが、茎の上部で分枝して、花茎の先端に黄色い小花を平らな散房状に多数咲かせる。花期は夏の終わりから秋にかけてで、秋の七草の一つとして、日本では古くから親しまれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 560 ) 露出補正 なし
010_220823034 X800 舞岡公園 オトコエシ D50 MC105.jpg 10.オトコエシ(男郎花) -1
花期は8-10月。花序は集散花序で、多数の花を含む。そのような花序を散房状に付ける。オトコエシという和名はオミナエシに対立させる形で、より強豪であることを男性にたとえたものである。オミナエシは、姿がよく似ている白花のオトコエシ(男郎花)に対するオミナエシ(女郎花)だと説明されているが、どっちが先なのか?

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 220 ) 露出補正 なし
011_220823046 X800 舞岡公園 オトコエシ D50 MC105.jpg 11.オトコエシ -2
花は白色で、散房状に多数つく。花の形はオミナエシと同じようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
012_220823023 X800 舞岡公園 アレチヌスビトハギ D50 MC105.jpg 12.アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
Picture This で検索すると、アレチヌスビトハギと出たが、ヌスビトハギと区別がつかない。北アメリカ原産の比較的近年入ってきた帰化植物で長さ7〜8mmとヌスビトハギよりやや大きいそうだ。ヌスビトハギはマメ科ヌスビトハギ属の多年草で、ひっつき虫のひとつである。近似種が多い。f4.5ではピントが合う範囲が狭い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 400 ) 露出補正 なし
013_220823091 X800 舞岡公園 クサギ D50 MC105.jpg 13.クサギ(臭木) -1
日当たりの良いところでは、クサギの花が満開になっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
014_220823026 X800 舞岡公園 クサギ D50 MC105.jpg 14.クサギ(臭木) -2
クサギの傍によると独特の匂いがあるが、これは花が匂うのではなく、葉が匂うのだそうだ。また、wikipediaによると、「クサギの花では明確な雄性先熟が見られる。野外観察によると、クサギの花の開花は午前中から午後の初めまでが多く、開花すると花冠は2日から3日にわたり開きっぱなしとなる。開花初日から雄蕊も雌蘂も花冠より長く抜き出して展開しているのであるが、開花初日では雄蘂は完全に展開するのに対し、雌蘂の展開は不完全であった。2日目になると雄蕊はしおれ、雌蘂では柱頭が2つに裂開して受粉可能な状態になった。...」と記載されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 125 ) 露出補正 なし
015_220823066 X800 舞岡公園 クサギ D50 MC105.jpg 15.クサギ(臭木) -3
さらに寄ってみた。この日(8月23日)はクサギの花に来る黒いアゲハたちを見ることはなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 560 ) 露出補正 なし
016_220823027 X800 舞岡公園 D50 MC105.jpg 16.案山子
稲も黄色くなってきて、案山子が設けられていた。これは「ピカチュウ」(ポケットモンスターシリーズに登場する916種のポケモンのうちの一種)だ。よくできている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 110 ) 露出補正 なし
017_220823024 X800 舞岡公園 星野富弘 D50 MC105.jpg 17.星野富弘さんの詩碑
南門から古民家へ向かう散策路に星野富弘さんの詩「まむし草の実」を刻んだ詩碑がある。詩画作家 星野富弘さんが2019年10月24日に舞岡公園に来園されたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 200 ) 露出補正 なし
018_220823036 X800 舞岡公園 ツルボ D50 MC105.jpg 18.ツルボ(蔓穂) -1 チダケサシのような花だったが、Picture This でツルボとでた。地下に球根があり、秋の初めにピンク色の花が密生した細長い穂を出す。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 560 ) 露出補正 なし
019_220823062 X800 舞岡公園 ツルボ D50 MC105.jpg 19.ツルボ(蔓穂) -2
出来るだけ花の全体にピントが来るようにカメラの位置を変える。チョウの撮影よりは自由度は高い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
020_220823038 X800 舞岡公園 エゾミソハギ D50 MC105.jpg 20.ミソハギ(禊萩)
ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。千屈菜(みそはぎ)は秋の季語である wikipedia。箱根湿性花園では群落が見られるが、咲いている時期が違う。箱根湿性花園に咲くのは近縁種のエゾミソハギだと思う。地域にもよるようだが、エゾミソハギが7月中旬に咲き、遅れてミソハギが咲きはじめるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 320 ) 露出補正 なし
021_220823049tm X800 舞岡公園 ナンバンキセル D50 MC105.jpg 21.ナンバンキセル(南蛮煙管)
先週来た時にも咲いていたが、この日にはまた新しい花が咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 2200 ) 露出補正 なし
022_220823051 X800 △舞岡公園 コミスジ D50 MC105.jpg 22.コミスジ飛翔
この日もチョウはとても少ない。コミスジが飛んでいた。コミスジのピントは外れてしまっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
023_220823058 X800 舞岡公園 オオチャ D50 MC105.jpg 23.イチモンジセセリ -2
ピントが合うと解像度は高い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 450 ) 露出補正 なし
024_220823059 X800 舞岡公園 オクラ f4.5 D50 MC105.jpg 24.オクラ -1(秋葵)
撮ってきた写真を整理していたが、フヨウとばかり思いこんでいたものの。どうも葉っぱが違う。オクラだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
025_220823061 X800 舞岡公園 オクラ f16 D50 MC105.jpg 25.オクラ -2(秋葵)
オクラの開花は夜から早朝にかけてで、昼には萎んでしまう。開花後、上方に向かって莢(さや)る。が出てくる。緑色もしくは赤い果皮で長さ5 - 30 cmの先の尖った形の五稜の果実をつける。私たちが食べている、粘りけのある実である。絞り優先に設定している絞り値をf16にして撮ってみた。前の写真とボケ具合が違う。花全体がシャープになった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f16 1/500秒 105mm ISO 720 ) 露出補正 なし
026_220823064 X800 舞岡公園 ヘラバヒメジョオン(ムカシヨモギ) D50 MC105.jpg 26.ムカシヨモギ(昔蓬)
キク科ムカシヨモギ属の一種である。似たような花が沢山ある。ハルジオンも同じ仲間だ。Picture This 検索したらヘラバヒメジョオン(箆葉姫女苑)と出た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 450 ) 露出補正 なし
027_220823073 X800 〇舞岡公園 キツネノマゴ D50 MC105.jpg 27.キツネノマゴ(狐の孫)
見逃してしまいそうな小さな花だ。よく見るととても可憐である。枝先に円錐形または短い円筒形の穂状花序をつくり、密に花をつける。花冠は淡色で下唇内面は淡紅紫色、長さ7mm、筒部は長さ4mm、上唇は三角状で先は2裂し、長さ2mm、下唇は広楕円形で先は2裂し、長さ4mm。さく果は長さ4.5〜7mm、幅1.5mm。 種子は卵円形で4個、長さ1.2mm。花期は8〜10月である。(平凡社刊「日本の野生植物」孫引き参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 250 ) 露出補正 なし
028_220823075 X800 舞岡公園 ハチス D50 MC105.jpg 28.ハチス(波知須)
ふと、目を上げるとハチスの花がひとつ咲いていた。ハチスはアオイ科フヨウ属ムクゲ(槿)の別名である。古い時代のムクゲの呼び名「木波知須(キハチス)」が略されて、 「ハチス」と呼ばれるようになったようである。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
029_220823093 X800 舞岡公園 ツリガネニンジン D50 MC105.jpg 29.ツリガネニンジン(釣鐘人参)
和名ツリガネニンジンの由来は、花が釣鐘形で、根の形がチョウセンニンジンに似るのでこの名があるという。ソバナ (岨菜)の近縁種である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
030_220823088 X800 〇舞岡公園 コバギボウシ D50 MC105.jpg 30.コバギボウシ(小葉擬宝珠)
花期は7-9月で、漏斗型の濃い紫色から淡紫色の花をやや下向きにつけ、筒部に透明な線が入る。花軸につく蕾が下部から上部へと開花していく。オオバギボウシに比べると全体に小さい。(wikipedia) この種の花は、蕊にしっかりピントを合わせなくてはならない。絞り込んだ方が良さそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 220 ) 露出補正 なし
031_220823102 X800 〇舞岡公園 ヤマハギ D50 MC105.jpg 31.ヤマハギ(山萩) -1
秋の七草のハギは本種を指す。花期は6~9月で花序は、葉のつけ根から長い柄を出して、エンドウのような総状花序となり、長さ12~15mmの蝶形の紅紫色の花を10個ほどつける。これまで、この総状花序全体を見てしまって、ひとつひとつの花を見ていなかった。f11で撮ってみた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 105mm ISO 3200 ) 露出補正 なし
032_220823103 X800 〇舞岡公園 ヤマハギ D50 MC105.jpg 32.ヤマハギ(山萩) -1
新調したレンズでは、難なく近接撮影が出来る。今まで見えなかったものが見えてくる。この日はチョウが少なかったので、路傍に咲く小さな野草の花を撮り歩いた。マクロレンズを付けたファインダーで見る小さな花は、なかなか新鮮な画であった。風が吹くと、ファインダーから消え、ピントが外れる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO 250 ) 露出補正 なし


2021年7月22日

ミドリシジミを見に箱根湿性花園へ 1 of 2 7月10日

箱根湿性花園のミドリシジミの発生時期が気になっていた。従来は7月20日ごろ行っていたが、ここのところ発生時期を外してしまっていたように思う。また、ノリウツギの花が開花するタイミングとも合わない。そこで今回は1週間ほど早めに行って見ようと思っていた。
 はじめ、7月12日を予定していた。その数日前から天気予報とにらめっこをしていたが、どうも芳しくない。ところが7月10日の朝、天気予報を見てみると、この日の方が良さそうだ。と思ってそそくさと支度をして、8時に家を出た。土曜日なので東名高速の渋滞が心配されたが、かえってトラックが少なく空いていて9時半前に箱根湿性花園に到着した。しかし、御殿場のインターまでは晴れていたが、仙石原に入ると怪しくなり、湿性花園は雲が垂れこめていた。でも、雨は降りそうになく、気温は高いのでチョウは飛びそうだ。

000_210710 園内案内板 X600.jpg 箱根湿性花園 園内案内板


1.ハグロトンボ<br> 最初に目についたのはハグロトンボだった。検索してみると、主に平地から低山地のヨシなどの挺水植物や、エビモ、バイカモなどの沈水植物などが茂る、ゆるやかな流れの川に生息するとある。まさしくこの湿性花園はピッタリのところだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels<br> プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO1600 ) 露出補正 なし
001_210710004 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
2.ミソハギ(禊萩)
wikipoediaによれば、お盆の頃に紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。 盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。茎はまっすぐに立ち、株元は少し木質化するが、写真はその先端に付けた花。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
002_210710350 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRON 90.jpg
3.ウラギンヒョウモン -1
午前10時、ヒョウモン類が飛びはじめた。箱根湿性花園ではウラギンヒョウモンをあまり見ていない。すでに擦れてきている個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
002_210710018 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
4.オオウラギンスジヒョウモン -1
午前10時、南側の奥にある仙石原湿性植生復元区へ行って見た。群生するオカトラノオの花にオオウラギンスジヒョウモンがいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
004_210710022 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
5.オオウラギンスジヒョウモン -2
きれいな♂だ。発生初期のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO400 ) 露出補正 なし
005_210710033 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
6.ルリタテハ -1
オカトラノオにルリタテハがいるのを見つけた。越冬したルリタテハがアセビの花に来ているのを見たことがあるが、オカトラノオでの吸蜜を観察したのは初めてだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO500 ) 露出補正 なし
006_210710042 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
7.ルリタテハ -2
前の写真と同じ個体だが、きれいな個体だった。日本のチョウの中では特異的な瑠璃色の帯をもつこのチョウは美しく、私の好きなチョウでもある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO500 ) 露出補正 なし
007_210710048 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
8.クサレダマ(草連玉)
仙石原湿性植生復元区の雲行きが怪しくなってきた。気温が下がるとチョウが飛ばない。この花はクサレダマという。wikipediaによると、花期は7-8月で茎の先端または葉腋に円錐花序をつけ、多数の花をつける。線状の小さな苞があり、萼は深く5裂する。花冠は黄色で径12-15mmになり、5深裂する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_210710058 X800 〇クサレダマ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
9.チダケサシ(乳蕈刺)
この花にミドリシジミが吸蜜に来ることもあるのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_210710060 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
10.コバギボウシ(小葉擬宝珠)
wikipediaによれば、「擬宝珠」は、橋の欄干につける装飾品のことであり、花の蕾の形が擬宝珠に似ていることに由来するという説の他、ネギ坊主に似ているという説がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
010_210710061 X800 〇箱根湿性花園 RX10M4.jpg
11.カセンソウ(歌仙草)
仙石原湿原植生復元区には、オカトラノオ、クサレダマとともに、このカセンソウが群生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
011_210710067 X800 カセンソウ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
12.ノハナショウブ(野花菖蒲)
少し遅いかなと思ったが、仙石原湿原植生復元区のところどころにノハナショウブが咲いていた。園芸種であるハナショウブの原種である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_210710068 XZ800 ハナショウブ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
13.ウラギンヒョウモン -2
しばらくチョウが飛ばなかったので花を撮っていたが、オカトラノオにウラギンヒョウモンがやってきた。ここは圧倒的にオオウラギンスジヒョウモンが多く、ウラギンヒョウモンは多くない。擦れてきていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO720 ) 露出補正 なし
013_210710355 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRON 90.jpg
14.ウラギンヒョウモン -3
前の写真と同じ個体。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
014_210710073 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
15.キジ(雉子、雉)
カセンソウが咲くあたりを歩いていたら、不意に大きな鳥が飛び出し、復元区の柵を越えていった。行って見たが姿は見えない。今度は地味な♀が追うように飛び、柵に止まった。振り返ったところを撮る。キジは日本の国鳥である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO2000 ) 露出補正 なし
015_210710089 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
16.コウホネ(河骨)が咲く池
箱根湿性花園にはいくつかの池が点在する。この池は一番南側に位置する池で、西側から見ている。コウホネの黄色い花が咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO640 ) 露出補正 なし
016_210710090 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
17.ユウスゲ(夕菅)
和名は花が夕方に開き翌日の午前中にしぼみ、葉がスゲに似ていることに由来する。日本では開発や自然遷移、園芸採集などにより減少し、多くの都道府県で、レッドリストの指定を受けている。また、長野県の霧ヶ峰や滋賀県の伊吹山3合目のユウスゲ群落などでは、ニホンジカの食害により植生の衰退が危惧されているそうだ。午前11時、まだ花は開いていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 65mm ISO400 ) 露出補正 なし
017_210710091 X800 ユウスゲ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
18.サンショウバラ(山椒薔薇)
別名 ハコネバラ(箱根薔薇)という。和名の由来は、葉がサンショウ(山椒)の葉に似ているため。はじめ種名が判らず、インターネットで検索していたが、バラの仲間とまではわかったが同定が出来ない。ふと箱根湿性花園の入園券を見たところ、ノハナショウブ、ニッコウキスゲとともに写真が印刷されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_210710095 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
19.台ヶ岳
一旦、入り口のところまで戻って、何か冷たいものでも飲もうと園内中央へと歩く。南側に向け方角を示した表示物が置かれていて、正面が箱根の最高峰である神山(1,438m)だが、手前の台ヶ岳(1,046m)に遮られて見えない。この時はその台ヶ岳も雲に遮られて見えなかった。箱根湿性花園の標高は650mである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO400 ) 露出補正 なし
019_210710094 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
20.オオウラギンスジヒョウモン -3
この日飛んでいたオオウラギンスジヒョウモンはすべて♂だった。この個体も羽化したてのようだ。元気にオカトラノオの花から花へ飛び回っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
020_210710110 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
21.オオウラギンスジヒョウモン -4
裏面が美しい。ウラギンスジヒョウモンがいないかと、撮影した画像をモニターで確認するが、いずれもオオウラギンスジヒョウモンだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
021_210710121 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
22.猫じゃらし?
確信はないが「猫じゃらし」だろうか?「猫じゃらし」は俗称で、エノコログサ(狗尾草)というらしい。(コバナワレモコウかもしれない)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO400 ) 露出補正 なし
022_210710148 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
23.オオウラギンスジヒョウモン -5
園の中央の辺りにもオカトラノオは咲き、そこにもオオウラギンスジヒョウモンが来ている。本種の食草はタチスボスミレやニョイスミレなど各種スミレ植物だそうだ。主に山地の樹林地周囲の草原に生息する。これまでのところ、狙いのミドリシジミの姿は見ていない。まだ発生していないのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO640 ) 露出補正 なし
023_210710155 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg


2020年8月 6日

梅雨明けやらぬ 箱根湿性花園(3・終) 7月22日

もう、ひと周りしてこようと、再び仙石原湿性植生復元区に向かって歩く。だいぶ散策する人が多くなってきた。
 また、キアゲハがコオニユリの花に飛来している。どのキアゲハも傷のない美しい個体だ。観察路を歩く人たちにも、翔を開いてスマホで撮らせている。
 仙石原湿性植生復元区では、午前中はヌマトラノオの白い花で吸蜜するチョウが多かったが、午後1時を過ぎて、黄色いカセンソウに来るチョウが多くなった。園内を歩くグループは、暑いのにみなさんマスクをしていらっしゃる。私はマスクも汗びっしょりになってしまい、外したいが、我慢して付けていた。
 午後1時半に、箱根湿性花園を退出し、前回来た時と同じく、駐車場の前で40年以上にわたり営業しているという「湿性茶屋」という蕎麦屋に寄り、とろろそばで昼食にした。
 帰り道は渋滞もなく、自宅まで1時間ちょっとで帰り着くことが出来た。天候を気にしながらの決行だったが、目的としたチョウは一応撮影ができ、ラッキーな1日だったと思う。

42_200722273 X800 RX10M4.jpg 42.キアゲハとコオニユリ -4
チョウも花も新鮮で生き生きしている。このキアゲハは♀のようだ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 178mm ISO100 ) 露出補正 なし
43_200722279 X800 RX10M4.jpg 43.キアゲハとコオニユリ -5
前の写真と同じ個体。見栄えがする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 178mm ISO100 ) 露出補正 なし
44_200722288t X800 RX10M4.jpg 44.キアゲハとコオニユリ -6
少し引いて、湿原とその向こうを散策する人を写し込んだ。紫色のコバギボウシが咲き始めている。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
45_200722293 X800 RX10M4.jpg 45.キアゲハとコオニユリ -7
開翅するのをを待っていたら、その間に写し込みたかった人たちは通り過ぎてしまっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
46_200722303 X800 RX10M4.jpg 46.キアゲハとコオニユリ -8
裏面も良い。キアゲハは世界中に広く分布し、ヨーロッパでは大型のチョウが少ないので人気があるそうだ。 チョウをテーマにした郵便切手にも多く描かれている。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 36mm ISO100 ) 露出補正 なし
47_200722315 X800 RX10M4.jpg 47.ミヤマカラスシジミ -3
撮った時はミヤマカラスシジミに間違いないと思っていたが、後でモニターで見ると、裏面の外縁の内側にある、細く破線状につながった白い紋が、この個体では全く見られない。擦れているのだが、ここまで剥げ落ちるのだろうか? 「梅雨明けやらぬ 箱根湿性花園(1)」の写真7.8.を参照。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO400 ) 露出補正 なし
48_200722320 X800 RX10M4.jpg 48.ミヤマカラスシジミ -4
前の 47.と同じ個体。左側裏面にも破線状につながった白い紋はない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO320 ) 露出補正 なし
49_200722324 X800 RX10M4.jpg 49.コキマダラセセリ♀ -3
ヒメキマダラセセリとよく似るが、分布域はコキマダラセセリの方が狭い。草地の管理放棄などによる環境の悪化が生息地を限定させているというが、ここは環境が良いのだろう。この個体も♀のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO320 ) 露出補正 なし
50_200722333 X800 RX10M4.jpg 50.キアゲハとコオニユリ -9
また、キアゲハが登場した。散策路のすぐそばに咲くコオニユリに来たので、観光客のかたがたがスマホで撮影しようとされていた。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
51_200722346t X800 RX10M4.jpg 51.キアゲハとコオニユリ -10
ひょっとしたら前に撮った個体かもしれない。いつもは翅の傷を見て確認することがあるが、この日、現れたキアゲハはすべてきれいな個体だった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
52_200722348 X800 RX10M4.jpg 52.カセンソウに来たモンキチョウ -1
活発に飛び回ってはカセンソウの花に止まって吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 132mm ISO100 ) 露出補正 なし
53_200722356 X800 RX10M4.jpg 53.オオウラギンスジヒョウモン♂ -12
オオウラギンスジヒョウモンの写真をしっかり撮っておこうと思い、チャンスを待った。少し鱗粉が落ちているがまずまずの個体である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 114mm ISO100 ) 露出補正 なし
54_200722361 X800  RX10M4.jpg 54.カセンソウに来たモンキチョウ -2
日の丸構図ながら、良い写真が撮れたと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 170mm ISO100 ) 露出補正 なし
55_200722368 X800 RX10M4.jpg 55.オオウラギンスジヒョウモンと花を観察する人たち -1
手前にカセンソウに止まっているオオウラギンスジヒョウモンがいる。園内を歩く人たちは、皆さん、しっかりマスクをされていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 45mm ISO100 ) 露出補正 なし
56_200722369 X800 RX10M4.jpg 56.オオウラギンスジヒョウモン♂ 2頭
例年のことだが、ここはオオウラギンスジヒョウモンの個体数は多かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 42mm ISO100 ) 露出補正 なし
57_200722376t X800 RX10M4.jpg 57.オオウラギンスジヒョウモンの広い世界 -1
カセンソウが咲き乱れる仙石原湿性植生復元区を自由に飛び回る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
58_200722384t X800 RX10M4.jpg 58.オオウラギンスジヒョウモンの広い世界 -2
ここは海抜650m。台ヶ岳(1,045m)、箱根最高峰の神山(1,438m ここからは見えない)方面の山々も雲がとれ、青空が見える。右側(南西方向)が芦ノ湖だ。この原っぱにいったいどれくらいの数のオオウラギンスジヒョウモンがいるのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
59_200722393tm X800 RX10M4.jpg 59.オオウラギンスジヒョウモンと花を観察する人たち -2
午後1時過ぎ、観光客の姿も多くなった。ピントは手前のオオウラギンスジヒョウモンに合っている。気に入ったショットになった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
60_200722407 X800 RX10M4.jpg 60.オオウラギンヒョウモン♀ -4
♂に比べて、♀は新鮮な個体が多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 196mm ISO100 ) 露出補正 なし
61_200722413 X800 RX10M4.jpg 61.オオウラギンヒョウモン♀ -5
前の写真と同じ個体。左側の翅も、擦れも傷もなくきれいな個体だった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 41mm ISO100 ) 露出補正 なし
62_200722421 X800 RX10M4.jpg 62.キキョウ 桔梗
園内には桔梗が咲き始めていた。wikipediaによれば、秋の花のイメージが強いが、実際の開花時期は六月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通じて初秋の九月頃までである。つぼみが徐々に緑から青紫にかわり裂けて星型の花を咲かせる。雌雄同花だが雄性先熟  であり、まず雄しべが成熟して花粉が出て(雄花期)、その後に雌しべが開き柱頭が受粉可能になるのだという。舞岡公園では桔梗にもキアゲハが飛来する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO500 ) 露出補正 なし


2016年7月28日

箱根湿生花園に咲く花々 7月19日

入園の際にいただいたパンフレットには、箱根湿生花園は、湿原をはじめとした川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心とした植物園であり、園内には低地から高地まで日本の各地に点在している湿地帯の植物200種のほか、草原や林、高山植物1.100種が集められ、その他珍しい外国の山草も含め約1,700種の植物が四季折々に花を咲かせているとある。
 この日は先に記したように蝶が少なかったので、花の写真を撮りながら歩いた。もちろん、撮った花のすべては網羅できないが、花の名前を添えて載せてみる。花の写真の撮り方の基本を知らないので、種が分かりにくいこともあると思うがお許しいただきたい。

18.箱根湿生花園を歩く
箱根湿生花園は箱根町仙石原にあって、「狭い」か「広い」かは人により感じ方が異なるが、広さはおおよそ17ヘクタールという。普通の足でゆっくり園内を一周するのに、40分ほどかかる。湿原が復元されている園内には木道が敷かれていて歩きやすい。もちろんその木道以外のところへ立ち入ることはできない。12月には閉園され、翌春の3月20日の開園日までは冬季休園となる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/160秒 10mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
19.マツムシソウ 松虫草
信州の高原でよく見かけるマツムシソウが咲いていた。信州の池の平湿原でマツムシソウにベニヒカゲが群がるのは8月に入ってからだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.ハクサンフウロ 白山風露
この花も夏の高原で多く咲いている可憐な花だ。花の写真の撮り方の基本を知らないが、構図とどこにピントを合わせるかということは、何の写真を撮るにも共通のことだろう。もう一つ大事なのは「光線」だ。この写真のように日の光をいっぱいに受けている花を撮るのは難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
21.オオバギボウシ 大葉擬宝珠
ギボウシとは、蕾の形が日本の橋の欄干にある擬宝珠の形に似ていることによる。オオバギボウシの若葉はウルイと呼ばれ、山菜として賞味されるという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.サワラン 沢蘭
湿原や湿った草原に生える多年草だ。オレンジ色が目を引く。手ぶれしてしまったのかピントが甘くなっているが、サワランを撮ったのはこのショットしかなく御容赦。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.5 1/125秒 48mm ISO250 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.ヤマユリ 山百合
立派な花だ。カラスアゲハなど大形の黒いアゲハが頭を突っ込むようにして、このヤマユリの蜜を吸って、その黒い翅にオレンジ色の花粉を付けているのをしばしば見ることがある。 

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 64mm ISO140 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.クガイソウ 九蓋草、九階草
この花は同定に迷った。ルリトラノオとよく似ているが、房にある小さな花の形がクガイソウのようだ。同定できない花を「この花の名は?掲示板」に投稿して教えていただくことがあるが、その際、しばしば、「葉が写っていないので確認できない」また、「茎の立ち上がりが見たい」などのご指摘を受けることがある。同定のための写真と、一般的な花の写真とは違うと思うが、同定の際には必要なポイントだ。クガイソウとルリトラノオも葉の付き方をはっきり撮っておけば後で同定しやすかったと思う。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/400秒 14mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.リアトリス 和名はキリンギク 麒麟菊
原産地は北米で日本には大正時代に渡来したそうだ。入園口近くの「外国の山荘と園芸種」というコーナーに植えられていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/400秒 14mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.タチギボウシ 立擬宝珠
前掲のオオバギボウシとよく似るが、背丈が低い。さらに小さいコバギボウシというのもある。暗いところで咲いていたのでP610のフラッシュを使った。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
27.コオニユリ 小鬼百合 -1
山地の少し湿った場所に生える多年草とのことで、昨年、湯の丸高原へ行った時には、コオニユリに来たミヤマシロチョウを撮影できた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1000秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.コオニユリ 小鬼百合 -2
コオホネやヒツジグサの咲く池のほとりにコオニユリが咲いていた。気に入ったショットだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.8 1/125秒 19mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.エゾミソハギ 禊萩
近縁のミソハギより大型で、葉の基部が茎を抱き、毛が多いという。この写真では同定の役に立たないが、そばに種名の札が立っていたの確認できた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.ノカンソウ 野萱草
ニッコウキスゲの仲間。よく似たヤマカンゾウは舞岡公園でも見られる。ヤマカンゾウの花が八重なのに比べ、このノカンゾウは一重だ。カンゾウ(萱草)の意味はこの美しい花を見ていると物も忘れると言う故事からの漢名で、忘れ草とも言うとのこと。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/800秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 -0.3段 
;クリックすると大きな写真になります。
31.キキョウ 桔梗 -1
日当たりのよい草原に見られるが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっているそうだ。キキョウは舞岡公園で見かける。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/160秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
32.キキョウ 桔梗 -2
湿原植生復元区にすっきりと伸びた一本が爽快な花を咲かせていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 64mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
33.ミヤマアズマギク 深山東菊 
中部地方以北の高山帯の乾いた礫地や草地に生える高山植物でアズマギクの亜種とのこと。コマクサやクロユリなどの日本の代表的な高山植物が集められているところに生えていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/800秒 4mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
34.シャジクソウ -1 車軸草
シャジクソウとは、葉が車輪の軸のように付くからで、夏の高原を彩る代表植物の一つという。マメ科のシロツメクサなどの仲間で英語ではクローバーと総称されるとのこと。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/125秒 4mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
35.シャジクソウ -6 車軸草
90mmマクロで撮る。ピントの合わせどころが難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/4000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.ハマナス 浜茄子
「知床旅情」の歌詞で聞くがどんな花なのか、よく知らなかった。みずみずしい美しい花が咲いていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.ハマナスの実
こんな実がなることも知らなかった。根は染料などに、花はお茶などに、果実はローズヒップとして食用になるそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.ホザキシモツケ 穂咲下野
涼しい気候の温地帯に生育するそうだ。円錐花序が密集して8~15cmの長い花穂となる。この花の特徴から「穂咲」と命名されたとのこと。日光の戦場ヶ原では群生する。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5 1/400秒 21mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
39.イタドリの実
何年か前、美ヶ原山麓の三城牧場に咲いていたイタドリの花にサカハチチョウの夏型が吸蜜に来ていた。ファインダーを通して見た、青空を背景にイタドリの花で吸蜜するサカハチチョウを忘れられない。

  Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.コウホネ 川骨、河骨
コウホネは、スイレン科の植物の1種である。湿生花園の池に咲いていた。 

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 108mm ISO160) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.オグラセンソウ 小倉仙翁 
ナデシコ科センノウ属の多年草。夏に引き裂いたような紅い色の花をつける。九州地方、岡山県以西の中国地方などの山間部の湿地帯に生育する。絶滅危惧種になっているそうだ。箱根湿生花園にはよく似たエンビセンノウの咲いているが、エンビセンノウに比べて花びらの裂け方が浅い。日が当たっている赤い花の色が飛んでしまった。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/200秒 64mm ISO100) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.エゾリンドウ  蝦夷竜胆
葉の中に埋もれていて見つけにくく、上からしか見られなかったのでこんな写真になってしまった。この写真では同定に苦労する。 

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/320秒 64mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
43.オオマツヨイグサ 大待宵草
  花は夕方に開き朝にはしぼむ黄色い一日花だそうだ。ただいま、9時56分。まだ、朝のうちなのだろか。北アメリカ原産の植物をもとに、ヨーロッパでつくられた園芸種といわれ、明治のはじめに渡来し、現在では各地に野生化しているとのこと。そういえば、春にツツジを見に葉山国際村へ行ったときに、この花、あるいは近縁種を見た記憶がある。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.エンビセンノオ 燕尾仙翁 -1
花びらの裂けた形が燕尾形に長いところから 「燕尾」と名づけられている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/125秒 10mm ISO320) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
45.エンビセンノオ 燕尾仙翁 -2
90mmマクロで撮る。エンビセンノウは山地、高原に咲くナデシコ科の多年草であるというが、花の形がナデシコに似ている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
46.カライトソウ 唐糸草
唐の絹の紐糸に似ていることから、カライトソウ(唐糸草)という名前だが、純国産の高山植物で ワレモコウやシロバナトウウチソウの仲間だそうだ。ワレモコウとは似ていないように思うが。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 90mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
47.キリンソウ 麒麟草、麒輪草 -1 
想像上の動物である麒麟の胸が黄色であることから、という説と、黄色い花が輪になって咲くという説とで、漢字名が異なる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/125秒 14mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
48.キリンソウ 麒麟草、麒輪草 -2
キリンソウの花は茎先に円錐花序を出し、10~30輪の黄色い小さな花をつける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.キンロバイ 金露梅
標高の高い場所に自生する。 花は黄色でヘビイチゴに似た、花径2~3cm位の黄色い花が木に咲く。丈は低く15cmほどの高さで、 高山の岩場に生える落葉小低木。岩礫地や岩の間に咲く。葉は花より小さく毛が目立つ。白い花もあり、それをハクロバイともギンロバイとも言う。名の由来は花の形がウメに似ており、黄色であることからという。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.ニッコウキスゲ 日光黄菅
黄色の花を咲かせ、葉がスゲに似ていて、日光の山に多く咲くところからこの名がついたようだ。ニッコウキスゲ の名称の方が有名であるが、種の統合の結果、ゼンテイカ(禅庭花)の和名が適切との こと。この時期に蝶の写真を撮りに信州の高原に行くと咲いている。群落になって咲いていることが多いので一輪だけ咲いているのを見るとなにか違う花のように思える。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/250秒 4mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
51.アミメヘイシソウ 網目瓶子草
サラセニア属の食虫植物の1種だそうだ。捕虫葉の先端部分に紅白の網目模様が入り、美しい。箱根湿生花園では、この8月1日から31日まで世界の食虫植物展が開催される。、世界各地に分布する食虫植物を約100 種700 点展示されるとのこと。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.1 1/125秒 54mm ISO110) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
52.ミツバウツギの実
春には蝶がよく集まる白い花を咲かせるミツバウツギの実は変わった形をしている。先のとがった軍配のようだ。長さ、幅とも2~3センチ。今はまだ緑色をしているが、9月になると熟して茶色くなる。中には4~5mmの種子が数個ずつ入っている。果肉を持たないこの実は、風に飛ばされることによって種子を運ぶのだろうか。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.シシウド 猪独活
信州の高原でもよく見かける。山地のやや湿った向陽地に生えるという。高さ2mほどで、小さな花が傘状に集まった花序はセリ科の特徴である。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.1 1/125秒 54mm ISO110) ​ 露出補正 -0.3段
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54.ヌマトラノオ 沼虎の尾
この花の名を調べるのにはずいぶん手間取った。箱根湿生花園でもあまり多く咲いていない。 オカトラノオ が高原や山に育つ植物なら、ヌマトラノオは湿地に育つことからその名があるようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/400秒 4mm ISO110) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
55.この花の名は?
この花は何という花なのだろうかとネットでいろいろ調べたが、とうとう確信を持てなかった。前のオカトラノオにも似ているのだが。同定のためには茎の立ち上がりや、葉の形状、つき方が判るように撮っておかねばならないことがよくわかる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/320秒 90mm ISO110) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2015年8月 6日

八島ヶ原湿原一周と高原の花(2) 7月27日

10時半を少し回った。湿原の入口からは大分奥の方へ来たが、まだ半分も歩いていない。やがて湿原から少し離れて、木立の中の道を歩き、御射山(みさやま) に到着する。御射山ヒュッテが見えてくる頃、正面に見えるのが御射山である。

御射山とはどの山のことをいうのだろうかと思っていたが、ここ​霧ヶ峰の旧御射山遺跡は、中世に諏訪神社下社の狩猟神事が行われた祭祀遺跡​だそうだ​。中央の祭場と​狩猟の​競技場を取り囲んで階段状の桟敷が設けられて​いたという跡があり​、鎌倉時代には全国の武士達が集まり盛大に流鏑馬(やぶさめ)などの奉納射技が行われ​多と伝えられる。

御射山ヒュッテの少し先にある「旧御射山 神社入口​​」という標識が立っているところまで行き、戻ってきて、今度は左手に湿原を眺めながら進む。鏡ヶ池近くのゼブラ山への分岐になる旧キャンプ場​までくれば、あとは過去にも何回か歩いた道だ。

午後1時、出発点だった湿原入口に着いた。写真を撮りながらゆっくり歩いて3時間半かかっていた。松本へにでも泊まるのなら、美ヶ原へ向かうのだが、この日は日帰り。帰りの運転のこともあるので、早めに切り上げた。

36.カラマツソウ(20) -1
線香花火を思い起こさせるような白い可憐な花が咲いている。カラマツソウ「唐松草」だ。北海道から 本州の山地~高山帯の草地に自生する高山植物。日本固有種だそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.3 1/1600秒 4mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.カラマツソウ -2
​カラマツソウには​花弁はなく、萼片も早くに落下する。花のように見えるのは雄しべの花糸である。花糸は先が棍棒のように肥厚している​。​

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1​00​0秒 ​85mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.ゼブラ山、北の耳、南の耳​
少しずつ前に現れる景色が変わってくる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/​8​00秒 ​8​mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
39.木立の中の木道
木道は少し湿原から離れる。さわやかな木陰の道だ。ウラジャノメらしき蝶が飛ぶ。GPS位置情報で確認すると、ここは入り口から御射山へ3分の2ほど来たところだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​5​ 1/​125秒 ​24​mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.グンナイフウロ(21)
グンナイフウロは青紫色の五弁花を横向きに 咲かせる多年草の高山植物だそうだ。しかし、この日に見たグンナイフウロは花が見られなかった。写真はこれから開く花と、既に散った花のようだ。開花後、1-2日で花弁が散って萼が残る。和名のグンナイ「郡内」というのは山梨県東部の桂川流域の古名で、武田氏家臣の小山田氏が勢力を振るった地域だそうで、 その地域に多いということが名の由来とのいこと。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1640秒 ​140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.御射山への木道
湿原の端に出た。もうすぐ御射山だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​3.5​ 1/​1600秒 ​5mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.御射山
その昔、狩猟神事の​競技場だったという御射山が見えてきた。正面の巨大な階段状の地形が狩猟神事競技場の観覧席だったという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​5​ 1/​400秒 ​24mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
43.旧御射山史跡
左手に「旧御射山神社入口」という立札と、旧御射山史跡の説明板が立っていた。書かれれている文字は擦れてしまっていて読みにくいが、「平安時代から鎌倉、室町を経て元禄時代まで続いた諏訪大社下社の催事の跡である。この祭事には各地の代人たちが騎射を行い、周囲の階段状の地形は桟敷の跡といわれる。長野県史跡に指定」のような説明がなされていた。現在の御射山神社は諏訪大社上社境外摂社として、諏訪郡富士見町原村にあるとのこと。車山の方から林間学校の子供たちが降りてきた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​5​ 1/​400秒 ​21mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.御射山ヒュッテ
​宿泊施設と、喫茶ができるヒュッテ御射山だ。「ヒュッテみさやま」は素泊まりのご宿泊を基本とした宿だそうだが、Cafeもあり、別料金で簡単な朝食と夕食が用意できるそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​3.8​ 1/​400秒 ​7mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
45.コウリンカ -2
歩き始めたときにも撮ったが、この咲きかけのコウリンカもきれいだった。和名は赤みを帯びた黄色の花びらが車輪のように見えることから付けられている。標高の高い草原の植物で、美ヶ原でもみた。。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1640秒 ​100mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
46.クサフジ(22)
藤に似た花を付ける草「草藤」だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 ​90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
47.湿原一周ルートへ
ヒュッテ御射山の少し先まで歩いてみて、旧御射山史跡から湿原を一周するルートとなる鏡ヶ池の方へ戻る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.2 1/​500秒 ​12mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
48.鷲ヶ峰
ここからは湿原を左側に見て進む。駐車場からも見えた鷲ヶ峰だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.8 1/​640秒 ​17mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.ニホンジカ防護柵
湿原をニホンジカによる踏み荒らしと食圧から守るためにボランティアと関係機関が連携、協力して防御策が設けられている。右側に見える扉を開けて通り抜け、扉を閉める。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.8 1/​640秒 ​17mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.シシウド -3
シシウドと鷲ヶ峰。ひときわ大きなシシウドが咲いていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.5 1/​1250秒 ​15mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
51.草原と鷲ヶ峰
鷲ヶ峰の東斜面を眺める。この辺は湿原入口からちょうど湿原を挟んで反対側になる。バスツアーで来ている人たちはここまでは来ないようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.5 1/​1250秒 ​15mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
52.マルバダケブキ(23)
「丸葉岳蕗」と書く。フキのような長さも幅も20cmから30cmくらいある大きく丸い腎円形の葉をい付けることからこの名がある。美ヶ原でも咲いていて、ウラギンヒョウモンやギンボシヒョウモンがやってきていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​5.2 1/​640秒 ​30mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.美ヶ原を望む
鷲ヶ峰の左手に美ヶ原が遠望できた。王ヶ頭の電波塔も良く見えた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​5.5 1/​640秒 ​54mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
54.湿原入口の広場を望む
湿原の向こうに出発点だった湿原入口の広場が見える。広場から湿原に下りてくる人たちが見える。手前の草原にはシシウドやマルバダケブキが咲いている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​5.5 1/​320秒 ​45mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
55.シモツケソウ(24)
シモツケソウは下野(しもつけ)の国、現在の栃木県に多く生えていたからとのことから付けられたとのこと。秋には果実が真っ赤が実り、茎の色と相まってサンゴのようになるとのこと。この花に蝶は来ない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1​00​0秒 ​95mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
56.ハナチダケサシ(25)
淡いピンクのチダケサシという花もあり、それは舞岡公園でも見ることができる。このハナチダケサシ「花乳茸刺」は山地から亜高山の林縁に生える 多年草だそうだ。チダケサシという名の由来は、食用 キノコの乳茸(ちちだけ)を採取するとこの草の茎に刺して持ち帰ったことから「チダケサシ」となった言うのが通説らしいとのこと。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.5 1/​800秒 ​14mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
57.鏡ヶ池 -1
ゼブラ山への分岐になっている旧キャンプを過ぎると鏡ヶ池が見えてきた。今まで湿原を左回りに歩いたときは、このあたりまで来て戻っていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.8 1/​640秒 ​17mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
58.鏡ヶ池 -2
向こう側は霧ヶ峰。風はほとんど感じないが、水面にはさざ波が立っていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4 1/​1250秒 ​8mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
59.鏡ヶ池 -3
鏡ヶ池の向こうに車山を見ながら、湿原入口へと歩く、また、歩いている人が多くなってきた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.8 1/​640秒 ​19mm ISO100 ) 露出補正 なし
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60.ホソバノキリンソウ -2
茎の先に集散花序を出し、黄色い5弁花をつける。花はほぼ水平に開く。丈はそれほど高くなく、上から花を撮れる。印象に残る花だった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1200​0秒 ​140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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61.鬼ヶ泉水
もう一つ鬼ヶ泉水という小さな池があった。浮島のある池に青空が映る。もうすぐ周回路も完結する。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4 1/​400秒 ​8mm ISO100 ) 露出補正 なし
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62.湿原展望
出発した広場の下に戻ってきた。時間は午後1時、ゆっくり歩いて90分のコースを倍以上の3時間半かけて歩いてきた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5​ ​4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4 1/​1000秒 ​10mm ISO100 ) 露出補正 なし
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63.コバギボウシ(26)
「小葉擬宝珠」。ギボウシは擬宝珠(ぎぼうしゅ)の転訛であるが、これはこの植物のつぼみ、または包葉に包まれた若い花序が、橋の欄干の上にある、 玉ねぎをさかさまにしたような装飾物、擬宝珠に似ることに由来するそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 ​50mm ISO250 ) 露出補正 なし
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64.コウゾリナ -2
意識して花の写真を撮りながら歩いてきたが、26種類しか撮っていなかった。このほかにウツボグサやヤナギランなども見て歩いたが、あまり好きな花ではなかったのでやり過ごしてしまっている。このあと、駐車場に戻って八島ビジターセンターあざみ館に寄り、解らなかった花の名前を教えていただいたりしたが、いまは約80種の花が咲いているとのことだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/320秒 ​50mm ISO250 ) 露出補正 なし
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