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2019年6月 2日

台北市動物園 園内を飛ぶチョウ 5月5日

朝、パンダを見て外に出ると、黄褐色の中型のチョウが飛んでいた。どうやら、オナシアゲハのようだ。
 園内にも多くのチョウが見られ、フラミンゴがいた池の周りでも何種か飛んでいた。「虫虫探索谷」を歩くのだが、まず、「昆虫館」へ行ってしまうことにした。前回掲載したとおりである。
 「昆虫館」は30分で切り上げ、「虫虫探索谷」へ行くことににした。ほとんど誰も歩いていない。「昆虫館」でも見たチョウ、「昆虫館」では見なかったチョウが次々と現れる。残念ながら「虫虫探索谷」には花が少なかった。  しばらく行くと向こうからかみさんと娘夫婦が歩いてきた。私が「昆虫館」にいた間に、この先まで歩いていたらしい。「もうちょっと、先まで行ってくるよ」と言ってすれ違った。
 あまり多くの種の撮影はできなかったが、小一時間楽しんだ。最後にフラミンゴのいた池の近くでタイワンキマダラなどを撮って、家族と合流した。台湾の普通種は、日本の南西諸島にも生息する種が多い。今回撮ることができたチョウの中で、日本には生息していない種は、クロタテハモドキ、オナシアゲハ、それに同定が正しければであるが、クロウラナミシジミのみである。「昆虫館」で撮ったチョウも、タイワンジャコウアゲハと強いて言えば、オナシクロアゲハくらいだった。今回の4泊5日の台湾旅行で晴れたのはこの日一日だけだったので、この日に動物園へ行けたことに感謝である。

190505_054.jpg 17.オナシアゲハ -1
パンダ館を出てくると見たことのない蝶が飛んでいる。飛んでいるところにカメラを向け、数カット撮ったうちの1枚である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 53mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190505_055.jpg 18.オナシアゲハ -2
やっと止まってくれたので近づいて撮る。どうやらオナシアゲハのようだ。チャンギ国際空港のバタフライ・ガーデンで見たオナシアゲハはもっと白っぽかったように思う。「原色台湾蝶類大図鑑」によれば、♀は♂に比べてやや翅型が幅広く、地色はくすんだ黄色とあるので、これは♀だと思う。台湾では珍しくないチョウのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 53mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190505_056.jpg 19.コミスジ あるいは リュウキュウミスジ
フラミンゴの池の傍でミスジチョウの仲間が葉に止まったが、全体が撮れず、同定できなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
190505_057.jpg 20.ツマムラサキマダラ ♂ -1
  ツマムラサキマダラがフラミンゴの池の草むらを飛び回っている。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190505_058.jpg 21.ツマムラサキマダラ ♂ -2
このチョウも日本の奄美から八重山で継続的に発生している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190505_059.jpg 22.イシガケチョウ
「虫虫探索谷」を歩き始める。さっそくイシガケチョウが飛び出した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
190505_060.jpg 23.クロテンシロチョウ
きれいな個体だった。このチョウも翅を開いて止まることはないようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
190505_061.jpg 24.クロタテハモドキ -1
これもきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
190505_062.jpg 25.タイワンルリシジミ ♂
なかなか敏感でこれ以上近づかせてくれなかった。日本でも本州は太平洋、瀬戸内海沿岸部に分布し、南西諸島には広く分布し、特に屋久島と八重山諸島に多いという。日本ではヤクシマルリシジミと呼ばれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190505_063.jpg 26.タイワンルリシジミ ♀
新鮮な♀が半分開翅してくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 219mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
190505_064.jpg 27.タイワンルリシジミ ♀ 裏面
前の写真と同じ個体。羽化したてのきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190505_065.jpg 28.ツマムラサキマダラ ♀
後翅に多数の白い筋を見せるツマムラサキマダラの♀。きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
190505_066.jpg 29.クロタテハモドキ -2
クロタテハモドキの数は多い。この個体は、撮った時はイワサキタテハモドキかと思っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190505_067.jpg 30.クロタテハモドキ -3
裏面はほとんど真っ黒である。前の写真に比べて黒くて精悍な姿である。雌雄差あるいは個体差があるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
190505_068.jpg 31.クロウラナミシジミ?
「原色台湾蝶類大図鑑」を首っ引きで検索してみたが、もっともそれらしいのがクロウラナミシジミだった。だが岡崎市の杉坂美典さんの素晴らしいホームページ「台湾の蝶」によれば、クロウラナミシジミの台湾での分布は台湾中部の山岳地帯と南部の低標高(~1000m)の常緑広葉樹林の周辺とされている。ここは「昆虫館」ではなく、フィールドである。いるはずはないのだが、同ホームページに掲載されているたくさんの同種の写真を拝見したところ、後翅裏面の外縁部にある特徴的な黒い斑紋も共通するように思える。ルリウラナミシジミ、ヒメウラナミシジミの可能性もあると思うが。写真は大きくトリミングしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190505_069.jpg 32.タイワンキマダラ -1
  そろそろチョウを撮るのを終わりにしようかと思っていたところ、すぐそばにあった木にタイワンキマダラが飛んできた。日本でのタイワンキマダラは、日本チョウ類保全協会編の「日本のチョウ」によると、「1973年に西表島で発見された。台湾からの迷蝶由来とされる。以後、西表島では完全に土着し、八重山の各島でも定着している」とある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
190505_070.jpg 33.タイワンキマダラ -2
そこへもう1頭タイワンキマダラが飛んできて、絡んでいる。右側が後から飛んできたほうで、こっちが♂と思う。昨年8月に訪れたベトナムのダナンでも本種を撮った。日本最西端の島である与那国島から、台北までの距離は約157km、そして、石垣島から台北までの距離は約271kmである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段


2019年1月 1日

新年のご挨拶

謹んで新春をお慶び申し上げます          

昨年も Studio YAMAKO をたびたびお訪ねくださりありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。n-shuhei さんのサイトに居候をさせていただいている Studio YAMAKO ですが、今年で足掛け14年目を迎えることになりました。今では旅行やフィールドで撮った写真の中から、ブログに掲載する写真を選び出し、インターネットなどで情報収集して解説文を作成し、自らも見分を広めていくのが楽しくなりました。n-shuhei さんのお力を借りながら、これからも続けていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 昨年のチョウの撮影について申し上げれば、国内では撮影旅行としての遠出は叶いませんでした。昨年はチョウの発生時期が相対的に早く、早め早めに撮りに行ったのを思い出します。春はたびたび、近郊に撮影に出かけて、それなりの成果もありました。7月20日~21日には昨年と同じく、鹿沢高原、湯の丸高原に出かけて、ミヤマモンキチョウ、ミヤマシロチョウなどの撮影をしましたが、夏の後半は天候が優れずチャンスがありませんでした。
 ただ、思わぬ幸運に恵まれました。娘たち夫婦の誘われて、ベトナム中部のダナンというところのリゾートで、8月5日~10日の間過ごしたのですが、そこで、多数のキシタアゲハに出会え、撮影もすることが出来ました。たまたま発生の適期であったようで、ほとんどが羽化したばかりのような美しい個体だったのは幸運でした。

2019nenga.jpg
2018年に撮ったチョウたち

左上から右へ順次
  • シロオビアゲハ♂  2018年8月9日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
  • キシタアゲハ♂  2018年8月8日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
  • キシタアゲハ♂  2018年8月8日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
  • アゲハ ♂  2018年9月28日 横浜市保土ヶ谷区 明神台公園
  • アオスジアゲハ  2018年5月11日 東京都下裏高尾 日影沢
  • キシタアゲハ♀  2018年8月9日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
  • キシタアゲハ♂  2018年8月9日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
  • ウスバシロチョウ  2018年5月1日 神奈川県南足柄 夕日の滝
  • ギフチョウ  2018年4月3日 神奈川県相模原市
  • キシタアゲハ♂  2018年8月8日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
  • キシタアゲハ♀  2018年8月6日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
  • オナガアゲハ春型♂  2018年5月1日 神奈川県南足柄 大雄山最乗寺
  • ミヤマカラスアゲハ春型♂  2018年4月19日 埼玉県比企郡嵐山
  • ジャコウアゲハ春型♂  2018年5月1日 神奈川県南足柄 夕日の滝
  • ホソオチョウ♂  2018年4月19日 埼玉県比企郡嵐山
  • シロオビアゲハ♂  2018年8月9日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島

昨年も天皇誕生日の陛下のお言葉にもあったように、災害の多い年でした。被害に遭われた皆様にはお見舞いを申し上げます。
 6月18日、朝6時ごろ大坂で震度6弱の大地震に驚かされました。7月には、西日本を中心に広い範囲で数日間雨が続き、その総雨量は極めて多く「平成30年7月豪雨」となりました。亡くなられた方は200名を超えました。一方、7月中旬以降になると、東日本を中心に1964年以の統計開始以来の高い気温が続き、台風も9月終わりまでに5個も日本列島に上陸しています。9月4日に台風21号が日本列島に上陸し、車が飛ばされ、マンションの屋根が飛び、関西空港の連絡橋には航空機燃料輸送の2,500トンのタンカーが激突して不通となり、同空港には一時8,000人の方々が孤立したと報じられました。台風24号では私が住む横浜でも、9月30日から10月1日未明にかけて、記録的暴風が吹き荒れました。
 10月25日に沼津でゴルフをしましたが、その折、春と勘違いしたソメイヨシノが咲いているのを見ました。9月に入っても厳しい残暑が続き、ようやく平均気温が25度を下回るようになったのは彼岸のあとでした。ところが、9月30日~10月1日の台風接近で、暑さがぶり返されてしまいました。このような気温や降水量の影響から、夏の暑さと水不足で葉を落としてしまった桜の木が、いったん涼しくなった後の暑さで季節を勘違いしたようだといわれています。

 2018年4月27日、板門店で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅台大統領が握手を交わし、歴史的な会談が始まりました。そして、6月12日にはシンガポールのセントーサ島で、アメリカのトランプ大統領は金正恩委員長と史上初の米朝会談に臨みました。それまで70%ものアメリカ国民は北朝鮮に脅威を感じていると答えていたといいます。大陸間弾道弾の実験を重ね、核開発を続けていた北朝鮮もアメリカと戦争をして、勝てるわけがありません。アメリカおよび同盟国は北朝鮮に対し経済制裁を行い、北朝鮮は窮地に追い込まれて、ついに核放棄の意向を持って、米朝会談に至りました。北朝鮮は非核化の共同声明に署名しましたが、米国は経済制裁を解いてはいません。朝鮮戦争の「終戦宣言」を主張する北朝鮮と「非核化先行」を求めるアメリカとの膠着状態が続いています。

 嬉しい出来事と言えば、免疫を抑制するタンパク質を発見し、がん免疫治療薬「オプシーボ」の開発につなげた京都大学名誉教授の本庶佑氏がノーベル医学・生理学賞を受賞されました。免疫を抑える働きを阻害することで、がんを治療する画期的な免疫療法を確立し、がん治療に新たな道を開いた功績が評価されたました。「オプシーボ」は「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれ、一部のがんに劇的な効果が確認されていて、がん治療を一変させる新薬として近年、世界的に注目を集めています。医学の進歩で、もはや、がんは不治の病では亡くなりました。
 日本人のノーベル賞受賞は2年ぶりですが計24人になるそうです。昨年のカズオ・イシグロ氏ら外国籍を含めると計27人になります。医学・生理学賞は「オートファジーの仕組みの解明」により受賞された大隅良典氏に続き5人目だそうです。

 さて、スポーツに目を転じると、近年、これほどまで日本人選手が活躍してくれた年は無かったのではないかと思います。主だったことだけでも、平昌五輪では、羽生結弦選手が2大会連続の金メダル、大坂なおみ選手の全米オープンテニス優勝、エンゼルスに移籍した大谷翔平選手はアメリカでも二刀流で大活躍をし、新人王を獲得しました。肘の手術も旨く行き、来シーズンはピッチャーとしては投げられないようですが、バッターとして活躍してほしいものです。
 まだまだあります。平昌五輪での、日本女子スピードスケート選手たちの大活躍は目を見張る出来事でした。小平奈緒選手の500mはオリンピック新で金メダル。高木美帆、菜那姉妹、佐藤綾乃、菊池彩花の女子パシュートは牙城だったオランダを破っての優勝でした。
 また、アジア大会では、池井璃花子選手が6種目で金メダルを獲得し、大会MVPとなりました。
 そして、卓球でも目覚ましい活躍がありました。男子では、14歳の張本智和選手が2018年1月に行われた全日本卓球選手権大会の男子シングルスにおいて初優勝しました。その決勝では、全日本卓球選手権大会9回優勝を誇る水谷隼に4-2で勝利してます。また、昨年12月の ITTFワールドツアーグランドファイナル男子シングルス では、準決勝で世界ランキング1位の樊振東(中国)を破って勝ち上がってきた世界ランク6位のウーゴ・カルデラノ(ブラジル)に、決勝では世界ランキング4位の林高遠(中国)に勝利し大会至上最年少の15歳で見事優勝を飾っています。
 女子も凄いです。一昨年は平野みう選手がアジア選手権で準々決勝で世界ランク1位の丁寧、準決勝では同2位の朱雨玲、決勝では同5位の陳夢 と3人の中国選手をやぶって優勝しましたが、昨年は伊藤美誠選手が大活躍でした。まだ記憶に新しい、11月に行われたスウェーデン・オープン女子シングルスでは、準々決勝で劉誌ブン、準決勝で丁寧、そして決勝では朱雨玲の3人の中国選手を撃破して優勝しました。TVで見た試合での、美誠パンチと言われるコートの前に着いてハーフ・トップで打ち抜いていく凄さは驚くばかりでした。中国選手たちは度肝を抜かれたことでしょう。私が学生だった頃は、卓球は日本が一番強かった時代だったのですが、その後中国勢に追い抜かれ、日本のアマチュア・スポーツもテニスが脚光を浴び、卓球は「根暗スポーツ」と言われる時代が続きました。しかし、今や卓球は輝いています。

 さて、新しい御世を迎える今年はどんな年になりますでしょうか? 皆様に幸多かれと祈るばかりです。  昨年出席したある忘年会で、「あなたは何のために生きていますか?」と問われました。答えに窮しましたが、人様の中にあって、諍うことなく、平穏に、楽しく生きていきたいと思っています。

 みなさまにとって、本年が良い年となりますことをお祈り申し上げます。

2018年12月26日

蝶 自選年間ベスト10 (16) 2018年

ひと月ほど前、春のように暖かい日が何日かあった。11月30日に保土ヶ谷公園を歩いた時にはヤマトシジミやウラナミシジミを見かけた。また、そんなときには、キタテハやウラギンシジミなど成虫で越冬するチョウたちが飛び出してくる。
 しかし、ここに来てすっかり冬らしくなり、この寒さではもはやチョウたちは飛べない。チョウの写真撮影も来春までお休みである。
 2018年に撮ったチョウたちを振り返ってみた。春には、ホソオチョウの写真を撮ろうと埼玉県の武蔵嵐山へでかけた。6月初めには、前年と同じく八王子近郊へオオミドリシジミの写真を撮りに行った。7月は今年も湯の丸高原へミヤマシロチョウ、ミヤマモンキチョウを撮りに行ったが、少し時期が遅かったようだ。8月にはベトナムのダナンで、思いがけずキシタアゲハの優雅な飛翔を見ることが出来た。また、秋は近くの保土ヶ谷公園で、普通種ではあるが、キバナコスモスの畑で飛び交うツマグロヒョウモン、アゲハ、ヒメアカタテハ、アオスジアゲハたちが楽しませてくれた。
 この年の2月に、SONY の SyberShot RX10 Ⅳ を手に入れた。35mm版換算で24-600mmのツァイス製ズームレンズで、私はオール・イン・ワンとして、これ1台でチョウから旅行の写真までを撮りたかった。ボディは一眼レフ並みに大きく、重いが、十分その役目を果たしてくれている。撮像素子は1.0型で、フルサイズ、APS型よりも小さいが、写りはなかなかシャープだ。特にチョウの撮影では ASAは3200まで使い、シャッタースピードは主に1/500秒にして、手振れを極力抑えるようにしてしている。

181220001.jpg 1.オナガアゲハ♂ 春型 2018年5月1日 神奈川県大雄山最乗寺
この年はいつもより少し早い時期に行ってみたところ、シャクナゲの花で吸蜜する新鮮なオナガアゲハを多く見ることが出来た。後翅前縁の白い紋がきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 210mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
181220002.jpg 2.アサギマダラ♀ 2018年5月11日 東京都下裏高尾
珍しくシャガの花で吸蜜するアサギマダラを撮った。少し擦れているが、越冬した成虫だろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181220003.jpg 3.テングチョウ 2018年5月25日 横浜市舞岡公園
トラフシジミを撮りに行った舞岡公園で、まだ開花していないリョウブの花穂の先に新鮮なテングチョウがいた。35mm換算600mmが役にたった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
181220004.jpg 4.テングチョウの集団 2018年6月1日 東京都下裏高尾
この年はテングチョウが多い年だった。こんな光景は初めて見た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 217mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
181220005.jpg 5.ウラギンスジヒョウモン♀ 2018年7月14日 神奈川県箱根湿性花園
箱根湿性花園にはこの時期オオウラギンスジヒョウモンが多いので、このチョウもてっきりそうだと思って撮影したが、前翅の先に小さな白い紋があり、オオウラギンスジヒョウモンに比べて全体に丸みを感じる。ウラギンスジヒョウモンの♀だった。久しくこの種には会ったことがなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
181220006.jpg 6.メスグロヒョウモン♀とミドリヒョウモン♂ 2018年7月21日 群馬県鹿沢高原
ノリウツギの白い花で吸蜜していたメスグロヒョウモンの♀に、♂がアプローチしていた。当然メスグロヒョウモンの♂かと思っていたら、ミドリヒョウモンの♂だった。♀が♂を見間違えるのならまだわかるが、♂が♀をミドリヒョウモンの♀と見間違えたのか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 175mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
181220007.jpg 7.チャバネセセリの仲間? 2018年8月8日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
ベトナム中部のダナンにあるリゾートの敷地内でチョウを撮影する機会に恵まれた。これはスパイダーリリーの花に首を突っ込んで吸蜜する地味なセセリチョウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO320 ) 露出補正 なし
181220008.jpg 8.キシタアゲハ♂ 2018年8月8日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
ベトナム中部ダナンのリゾート敷地内で撮影した。ビーチがあって、その背後が緑豊かな丘陵になっている。その丘陵にコテージが建てられていて、道が造られていた。滞在した4日間、その道を何回も歩いたが、ちょうどキシタアゲハの適期だったのだろう、新鮮な多くの個体に出会うことが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
181220009.jpg 9.キシタアゲハ♂ 2018年8月8日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
ハイビスカスの深紅の花にキシタアゲハの♂が吸蜜に来た。キシタアゲハの仲間は9種ほどいて、ヘレナキシタアゲハとの区別に迷ったが、キシタアゲハと同定した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181220010.jpg 10.キシタアゲハ♀ 2018年8月9日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
ここでは♀も多く見ることが出来た。♀も新鮮な個体がほとんどだった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181220011.jpg 補1.ホソオチョウ♂ 2018年4月19日 埼玉県武蔵嵐山
昨年は都幾川河畔でこのチョウを撮影したが、時期が少し遅かった。今年は他のポイントを見つけて撮った。草地を弱々しく飛翔しては、ハルジオンの花などで吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
181220012.jpg 補2.イチモンジチョウ  2018年5月11日 東京都下木下沢林道
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ の広角側で、モニターを使ってローアングルでの写真を撮ってみたかった。新鮮なイチモンジチョウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プロフラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
181220013.jpg 補3.ウラギンシジミ♀とルリシジミ♂ 2018年5月25日 横浜市舞岡公園
こんな珍しいシーンが撮れた。例えばミヤマモンキチョウの♀にモンキチョウの♂が求愛するといったことは、よくあることだが、こんな組み合わせは珍しいと思う。ルリシジミ♂は腹端を曲げてウラギンシジミ♀に求愛している。両種は同じシジミチョウ科のチョウではあるが、ウラギンシジミはウラギンシジミ亜科で、ルリシジミはシジミチョウ亜科である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
181220014.jpg 補4.オオミドリシジミ♂ 2018年6月1日 東京都下八王子市
昨年も本種を撮りに行ったポイントだが、今年も個体数は多かった。陽の当たった葉にテリトリーを張って止まることが多く、露出が難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
181220015.jpg 補5.オオムラサキ♂ 2018年6月29日 山梨県北杜市オオムラサキセンター
例年より1週間ほど早く訪れたオオムラサキセンターのビバリウム内での撮影である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
181220016.jpg 補6.ミヤマモンキチョウ♀ 2018年7月20日 長野県湯の丸高原
ハクサンフウロの花でミヤマモンキチョウの♀が吸蜜していた。後ろから♂が絡んできて、この♀は交尾拒否の姿勢をとる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO160 ) 露出補正 なし
181220017.jpg 補7.メスアカミドリシジミ♂ 2018年7月21日 群馬県鹿沢高原
前の年に偶然見つけたメスアカミドリシジミのポイントだったが、今年もいてくれた。この写真を撮ったのは9時50分ごろだったが、このあと1頭もいなくなってしまった。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
181220018.jpg 補8.ミドリヒョウモン♂ 2018年7月21日 長野県湯の丸高原
高原の普通種であるが、ノアザミの花もきれいで、背景がボケた美しい写真になったと思う。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
181220019.jpg 補9.ミヤマシロチョウ 2018年7月21日 長野県湯の丸高原
ミヤマシロチョウは2~3回目撃したが、撮れるところにきてくれなかった。そろそろ下ろうと思ったときに、下から飛んできたミヤマシロチョウがマルバダケブキの花に止まった。近寄ろうとするとその花から離れて行ってしまったが、今度は40~50m先のノアザミの花に止まって吸蜜を始めた。息を切らして駆け上がって、やっとシャッターを押す。足場が悪くてこれ以上近寄れなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
181220020.jpg 補10.シロオビアゲハ♂ 2018年8月9日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
  夕方、昼にキシタアゲハが飛んでいたところに、シロオビアゲハが飛んでいた。沖縄石垣島で見たシロオビアゲハより後翅の白い帯が太いようだ。きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181220021.jpg 補11.ツマグロヒョウモン♀ 2018年9月28日 横浜市保土ヶ谷公園
久しぶりに晴れた秋の一日、近所の保土ヶ谷公園へ行くと、キバナコスモスが咲き、ツマグロヒョウモンやヒメアカタテハ、アゲハ、アオスジアゲハが舞っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 160mm ISO100 ) 露出補正 なし
181220022.jpg 補12.アゲハ♂ 2018年9月28日 横浜市保土ヶ谷公園
ブッドレアの花に複数のアゲハが吸蜜にきていた。いずれもきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO100 ) 露出補正 なし
181220023.jpg 補13.アオスジアゲハ 2018年9月28日 横浜市保土ヶ谷公園
ハギの花にはアオスジアゲハも来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 168mm ISO160 ) 露出補正 なし
181220024.jpg 補14.ウラナミシジミ 2018年9月28日 横浜市保土ヶ谷公園
きれいなウラナミシジミだったが開翅してくれなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 164mm ISO100 ) 露出補正 なし
181220025.jpg 補15.イチモンジセセリ 2018年10月7日 横浜市保土ヶ谷公園
その10日後の10月7日に再び保土ヶ谷公園へ行ってみたが、台風25号が日本列島を通り抜け、横浜も強風が吹き荒れた後とあって、キバナコスモスはその強風でなぎ倒されていた。チョウは多くが破損し、数も少なくなっていた。この日はフヨウの花が咲いていて、イチモンジセセリがその大きな花に潜り込んで吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プロフラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし


2018年10月22日

珠玉の昆虫標本 -1 8月28日 9月13日

「日本チョウ類保全協会」のイベント開催案内で、東京大学総合研究博物館で開催されている「珠玉の昆虫標本」のことを知った。最近、購入した「美しい日本の蝶図鑑」を監修された矢後勝也博士が企画された展示だそうだ。
夏休みも終わりに近づいた8月28日に行ってきた。今まで私が見てきた昆虫標本展とは違うインパクトがあった。多くの著名な昆虫学者であられる先生方が、東大総合研究博物館に寄贈され、収蔵されている約70万点の中から、日本の昆虫研究史の源流ともいえる学術標本から、現在に至るまで継続的に収集、研究されてきた約4万点の秘蔵コレクションが一挙公開されている。さすが、東京大学である。私は蝶の標本に注目していったが、その標本に見られる、それぞれの研究者のかたがたのテーマを学びながら、その標本の量、特に近縁種の標本の多さには感動した。
 受付のボランティアのかた、多分、研究者のかたと思われるが、「写真を撮っても良いですか?」と聞いたところ、江戸時代の本草学者・武蔵石寿により制作された日本最古の昆虫標本は、撮影禁止だが、他はノー・フラッシュで撮影してもよいのことだった。
 9月13日に行ったときは、まず、展示会場に入って右側の、尾本恵市氏の蝶の標本に圧倒され、そこから左回りに見学していった。夢中で写真も撮らせていただいたが、後で撮った画像を見てみると、どの標本がどの研究者の標本かわからないファイルが多くあったのに気が付いた。
 退出するときに、入場時にお話をお聞きしたボランティアのかたから東京大学総合研究博物館ニュース「Ouroboros」をいただいた。それぞれの研究者とその標本の説明が記されていたのを知って、これを先に読んでから見学すればよかったと思った。ブログの記述には、この「Ouroboros」の記事を参照させていただいた。また、種名については、手持ちの〔学研の図鑑〕「世界のチョウ」や、インターネットの情報を検索させていただいた。
そして後日、改めて見たいと思って、9月13日に、再度、東京大学総合研究博物館へ赴いた。ブログには2回に分けて載せたいと思うが、標本の写真については9月13日の見学に沿って載せていきたい。

181022_001.jpg 1.東大赤門
地下鉄の本郷3丁目から東大赤門まで歩き構内へ入った。「珠玉の昆虫標本」展の会場である東京大学総合研究博物館は、赤門の手前を右に入ると近いのだが、不案内であった。赤門は文政10年(西暦1827年)、加賀藩主前田斎泰に嫁いだ11代将軍徳川家斎の息女溶姫のために建てられた朱塗りの御主殿門で重要文化財に指定されているとの案内書きがあった。9月13日、「珠玉の昆虫標本」展見学2回目のときは、学習効果で、赤門手前からショート・カットして入ることができた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO400 ) 露出補正 なし
181022_002.jpg 2.東京大学総合研究博物館
赤門から入って、歩いてきた国道17号と平行に右へ進むと、「珠玉の昆虫標本」展の会場があった。その東京大学総合研究博物館は1966年(昭和41年)4月に東京大学総合研究資料館として発足し、1996年(平成8年)5月11日に東京大学総合研究博物館として改組された。2002年(平成14年)1月12日には、ここのところ毎春、ツマキチョウを撮りに訪れている小石川植物園の中に、東京大学総合研究博物館小石川分館が開館されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
181022_003.jpg 3.江戸から平成の昆虫研究を支えた「珠玉の昆虫標本」
館内には一般展示もあるが、まずは 「珠玉の昆虫標本」の展示会場へ向かう。子供さんたちが多いかと思ったが、それほどではなかった。会場に一歩入るとアカデミックな雰囲気があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_004.jpg 4.「珠玉の昆虫標本」の展示会場
写真でご覧いただけるように one room の会場は決して広くない。そこにぎっしりと「珠玉の昆虫標本」が展示されている。会場へ入ってすぐのところに、貴重な標本があった。日本最古の昆虫標本として知られる約200年前の江戸時代に旗本・武蔵石寿が制作した全7箱の昆虫標本が平置きされていた。チョウは、クロアゲハ、アオスジアゲハがあったが、少々形は崩れている。この標本は撮影禁止であった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_005.jpg 5.山階芳麿侯爵の昆虫標本
正面左の壁面の展示から右回りに見ていく。その壁面、江戸時代の本草学者・武蔵石寿により制作された日本最古の昆虫標本の後ろ側の壁面にはセミ博士の愛称を持つ加藤正世博士( 1898ー1967 年)の59箱の標本があった。昭和初期の昆虫黄金時代を築いた人で、セミが中心だがチョウの標本もあった。その隣に展示されていたのが本邦初公開と言われる、鳥類学者で山階鳥類研究所の創設者でもある山階芳麿博士(1900年-1989年)の、昭和初期に採集された標本だった。テンシャンウスバと思われるチョウや、ルリモンアゲハの標本もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_006.jpg 6.江田茂さんの標本 -1
続いて西多摩の博物学者と言われる宮野浩二さん(1937年-2012年)の昆虫標本45箱。1960年代半ばから動植物に衰退の兆しを察知し、西東京産のあらゆる昆虫を継続的に採集、標本にしていて、昭和初期の昆虫の変遷から環境の変化を読みとる上できわめて貴重な情報源だ。さらにその隣には、平和・トンボ資料館館長の白石浩次郎さんの、1941年-2010年のトンボ標本が10箱があった。そして、入口からみての正面の壁面には、労働省の官僚であり、大収集家である江田茂さん(1930-2008)の昆虫標本33箱が並ぶ。写真は、南アメリカと中央アメリカの熱帯圏に生息する小型の美しいジャコウアゲハ類のマエモンジャコウアゲハの仲間や、ミツオアゲハ、ウスキオビアゲハの仲間の標本だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/200秒 24mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_007.jpg 7.江田茂さんの標本 -2
チョウ類と甲虫類が主体だ。私は同定ができないが、標本の種名が記されていないので、手持ちの図鑑などを参照して探っている。誤りがあると思うがお許しいただきたい。世界各地の昆虫標本が多岐にわたり収集されている。江田茂さんは、中学生の頃より、海外の昆虫標本商や研究者と文通、交換をして珍奇で美麗チョウなどの標本コレクションを始めたそうだ。 写真はパルナシウス(ウスバアゲハ族)の一部である。テンジクウスバ、チェケニーウスバ、アクディティスウスバ、そして、中央の上はヒメウスバシロチョウだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/640秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_008.jpg 8.江田茂さんの標本 -3
この箱のチョウの名前はほとんどわからない。中央アメリカや南米の蝶と思うが、わずかに右上にフタエヘリボシジャコウアゲハらしきチョウが認められるのみである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_009.jpg 9.江田茂さんの標本 -4
ケニアなど中央アフリカからアフリカ南部に生息するツマアカシロチョウの仲間と思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_010.jpg 10.江田茂さんの標本 -5
江田茂さんの標本、エガーモルフォの雌雄型の箱があった。私は雌雄型では、左側が♂なら、右側の翅は♀というように現れるものと思っていたが、モザイクの現れ方もいろいろ異なることを知った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_011.jpg 11.ブータンシボリアゲハ
これは、日本・ブータン共同調査隊により約80年ぶりに発見されたブータン絞りアゲハの標本である。この標本は「珠玉の昆虫標本」展を企画された矢後勝也博士が採集されたものだそうだ。2011年11月に国賓で日本を訪れたブータン国王夫妻が2頭の♂の標本を持ってこられ、東京大学総合研究所博物館と、東京農大の 進化生物学研究所にそれぞれ贈呈された。6~7年前だったと記憶しているが、NHK-TVで "NHKスペシャル 「秘境ブータン 幻のチョウを追う」" が放映された。そして、2012年2月に東京農大 進化生物学研究所「食と農」の博物館で開催された "幻の蝶「ヒマラヤの貴婦人」ブータンシボリアゲハ"展示会も見に行った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/500秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_012.jpg 12.五十嵐邁博士の標本 -1
五十嵐邁博士(1924-2008)はチョウ類の幼生期の生活史と形態を主に研究された昆虫学者として知られる。幼虫期の形態や生活史が不明だったテングアゲハの調査団を結成して、インドのダージリンで食樹がキンベリーモクレンであることを発見されたのは有名である。没後の2010年の3月に東京千駄木のファーブル昆虫館で開催された「五十嵐邁展」を見に行ってきた。その翌年、前述したブータンシボリアゲハの日本・ブータン共同調査隊に参加された奥様の昌子様にもお目にかかることができた。著書の「アゲハ蝶の白地図」や「蝶と鉄骨」も私の書架にある。ここでは40箱のチョウの標本が展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_013.jpg 13.五十嵐邁博士の標本 -2
東南アジア産チョウ類を主体とする約10万点の標本、1000点を優に超える学術図書、5000点以上のチョウ類幼生期の写真や描図などの五十嵐コレクションは2010年6月に東京大学に寄贈された。この写真は初めて見るチョウだった。フィディアスタイマイのようだ。照明がどうしても標本箱のガラスに反射してしまい、撮りにくい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_014.jpg 14.五十嵐邁博士の標本 -3
アレキサンドラトリバネアゲハだ。♀を最初に発見したミークという探検家がチョウがあまりにも巨大だったため、鳥と間違えて鉄砲で撃ち落としたと伝えれているが。開長180mm近くにおよぶ巨大なものもいるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_015.jpg 15.五十嵐邁博士の標本 -4
ヒイロツマベニチョウだ。インドネシアのアンボン島、セラム島、ベレン島、ブル島といった生息地により、亜種がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181022_016.jpg 16.五十嵐邁博士の標本 -5
五十嵐邁博士と言えば、まず、このテングアゲハだ。1986年、幼虫期の形態や生活史が不明だったテングアゲハの調査団を結成して、インドのダージリンのタイガーヒルで食樹がキンベリーモクレンであることを発見されたのは有名である。五十嵐博士が現地から日本鱗翅学会の白水隆会長へ打たれた発見成功の電報も展示されていた。 1979年発刊の〔学研の図鑑〕「世界のチョウ」では、幼虫の生態は不明とされていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_017.jpg 17.五十嵐邁博士の標本 -6
メガネトリバネアゲハには生息地により、多くの亜種があるようだ。♂の翅がグリーンのほかに、ブルー系亜種と、オレンジ系亜種がある。これはアカメガネトリバネアゲハ Ornithoptera croesus lydius だろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_018.jpg 18.五十嵐邁博士の標本 -7
「Ouroboros」では、今回の五十嵐邁博士の展示品で特筆すべきは、きわめて希少な尾なしカラスアゲハの標本である。特に♀は国内に1頭しか存在せず、一見の価値があるとされている。見た目はカラスアゲハというよりクロアゲハのようだった。この標本でどれが♀か分からなかったが、一番右端の胴が大きいのでこれが♀なのだろうか?。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181022_019.jpg 19.五十嵐邁博士の標本 -8
ルリモンアゲハと思う。先月、ベトナムの中部のダナンで見たのは、ルリモンアゲハだったかもしれない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/640秒 11mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181022_020.jpg 20.五十嵐邁博士の標本 -9
下の箱はオオクジャクアゲハ、あるいはタカネクジャクアゲハだろうか。上の箱はルリオビアゲハ(オビクジャクアゲハ)と思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_021.jpg 21.五十嵐邁博士の標本 -9
この箱のチョウは何か分からなかった。もしかしてルリモンジャノメの仲間かと思い検索してみたがヒットしなかった。やや小型のチョウだったのでシジミチョウ科のチョウだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_022.jpg 22.五十嵐邁博士の標本 -10
メスシロキチョウとその仲間のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_023.jpg 23.五十嵐邁博士の標本 -11
日本にも生息するアオバセセリの仲間の標本だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_024.jpg 24.五十嵐邁博士の標本 -12
シボリアゲハ 。シボリアゲハの仲間は、アゲハチョウ科の中でも、原始的なグループのウスバシロチョウ亜科タイスアゲハ族に含まれ、この族にはタイスアゲハ属2種、シロタイスアゲハ属5種、シボリアゲハ属4種、ホソオチョウ属1種、ギフチョウ属4種、慶16種が知られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_025.jpg 25.五十嵐邁博士の標本 -13
左側の列がウンナンシボリアゲハ、右側がシナシボリアゲハだ。シボリアゲハの仲間の4種はヒマラヤ山麓からミャンマー、タイ、中国西部に生息する。ブータンシボリアゲハはブータンに、シボリアゲハはヒマラヤ山麓ブータン、アッサム、ミャンマー、タイ、中国雲南省に、シナシボリアゲハは中国雲南省、四川省、峡西省に、そして、ウンナンシボリアゲハは中国雲南省にそれぞれ種生息する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/160秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_026.jpg 26.濱正彦さんの標本 -1
これも凄い。信州の蝶聖信州屈指のアマチュア研究者と言われる濱正彦さん(1935-2012)のチョウの標本である。濱コレクションは、294箱に収納された44,570頭の主として長野県中南部産のチョウ類で、2013年4月に東京大学総合研究博物館に寄贈された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_027.jpg 27.濱正彦さんの標本 -2
これはヒメヒカゲの箱だ。ヒメヒカゲはいま、絶滅危惧Ⅰ類になっている。私が昆虫少年だったころ、美ケ原の王が鼻から石切り場へ下りる途中で数頭採集した記憶がよみがえる。それ以来、会っていない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/320秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_028.jpg 28.濱正彦さんの標本 -3
コヒョウモンモドキだ。このチョウも最近めっきり会う機会が少なくなっている。1993年に海ノ口牧場で撮った本種の写真が残っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/200秒 24mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_029.jpg 29.濱正彦さんの標本 -4
アイノミドリシジミだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/320秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_030.jpg 30.濱正彦さんの標本 -5
右側はウラゴマダラシジミ、左側はフジミドリシジミ。フジミドリシジミの♀の表は黒で無地だ。ウラゴマダラシジミは近くの舞岡公園でも撮れるが、フジミドリシジミはまだ撮ったことがない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_031.jpg 31.濱正彦さんの標本 -6
このクモマツマキチョウの数には圧倒される。私はクモマツマキチョウも撮ったことがない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_032.jpg 32.濱正彦さんの標本 -7
ヒメギフチョウ の箱だ。左から3列目に並ぶのは、ギフチョウとの種間雑種なのかなと思った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_033.jpg 33.濱正彦さんの標本 -8
こちらはギフチョウである。黒状が太いので、ヒメギフチョウに比べて黒っぽく見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_034.jpg 34.濱正彦さんの標本 -9
写真では中央にキベリタテハの箱があり、その下にクジャクチョウ、上にはコヒオドシが見える。昆虫少年のころキベリタテハやクジャクチョウはあこがれの的で、夏休みの終わりのころに行った美ケ原で目的を達した時はうれしかった。クジャクチョウは何の花だったか忘れてしまったが、その花が真っ黒になるほど群がっていたのを思い出す。60年も前の話だ。昨今は、キベリタテハもクジャクチョウもとても少ない。コヒオドシは、夏の林間学校で乗鞍岳に登ったとき、畳平で3頭をネットに入れた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 21mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_035.jpg 35.須田孫七さんの標本 -1
展示場の右奥には日本のファーブルと言われる須田孫七さんの昆虫標本47箱だ。アリの標本は圧巻であると言われる。チョウの標本は少ないが、中心は1940年~2000年代に収集された東京都産の標本で東京の環境と昆虫相の変遷を知ることができる重要な資料とのこと。いまは東京では見られないギフチョウの標本もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒 28mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181022_036.jpg 36.須田孫七さんの標本 -2
コムラサキ、ミドリシジミ、アサマイチモンジの標本もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/640秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし


2018年10月20日

キシタアゲハ舞う! ベトナム ダナンで撮ったチョウ(2) 8月8日~9日

インターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ・リゾートは著名な建築家ビル・ベンズリーが、山腹をキャンパスに描いた作品と言われる。熱帯雨林と輝くばかりに美しい海岸線を擁するソンチャー半島は自然の宝庫。国の自然保護区に指定され、3000㎡の半島には300種以上の植物が自生するそうだ。
 柳の下のドジョウを狙って、しばらくケーブルカーの「SKY」駅の周囲で撮影する。 このリゾートの遊歩道を行き来しながら4日間、チョウ追ったが、その中でもチョウの多いところ、写真を撮りやすいところが分かってきた。緑に囲まれたケーブルカーが天「HEAVEN」・空「SKY 」・地「EARTH 」・海「SEA」の4層を結んでいるが、「SKY」駅の周囲にチョウが多い。
 最後の日となった8月9日は小雨模様だったが、気温が高いのでチョウは飛んでいた。私たちが泊ったコテージの前の遊歩道には、数本のハイビスカスの木が花を咲かせていたが、ここには必ずチョウ、とくにアゲハチョウやシロチョウが来るはずと思い、このポイントも何回か見に行ったが、最終日にキシタアゲハが来ていた。
 カメラに収めることはできなかったが、最初にレセプションで見かけたルリモンアゲハの瑠璃色は忘れられないし、ベニモンアゲハのような小型のアゲハや、ひょっとしてハレギチョウかなと思うようなタテハ、また、キミスジのようなチョウもいた。フィールドでは見たことないチョウを多く見ることができ、今回の「のんびりすることが目的」のベトナム旅行は、私にとって、とても有意義だった。

181019_030.jpg 30.チャバネセセリの仲間 -3 8月8日
チャバネセセリの仲間も、20cmくらいの高さに咲く黄色い花で吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
181019_031.jpg 31.ホリイコシジミ Zizula hylax -3 8月8日
ホリイコシジミもこの花が好きなようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO200 ) 露出補正 なし
181019_032.jpg 32.ホリイコシジミ Zizula hylax -4 8月8日
ホリイコシジミは擦れた個体も多かった。それにしても小さいのに胴が細長い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO320 ) 露出補正 なし
181019_033.jpg 33.チャバネセセリの仲間 -4 8月8日
翅表を見ることができたが、チャバネセセリのそれとは違う。イチモンジセセリに似ているようにも見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO250 ) 露出補正 なし
181019_034.jpg 34.エピミンティアムラサキジャノメ Coelites epiminthia  -1 8月8日
和名は http://butterflynonno.net/20160228datai.html というサイトを参考にさせていただいた。英名を Blue Catseye といい、翅表はブルーに輝くらしいが、開翅はしてくれなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181019_035.jpg 35.エピミンティアムラサキジャノメ Coelites epiminthia  -2 8月8日
前の写真と同じ個体。脚が黄色い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 151mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181019_036.jpg 36.ルリモンジャノメ Elymnias hypermnesra
このチョウはバリ島でも多く見かけた。止まるときは翅を閉じるので、翅表の模様が分からないが、雌雄で異なる。♂はルリマダラのようで、♀はカバマダラにように化けている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 220mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181019_037.jpg 37.ホリイコシジミ Zizula hylax -5 8月8日
ほんとに小さくて撮りにくいチョウだ。吸蜜しているときは、接近できる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO320 ) 露出補正 なし
181019_038.jpg 38.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -8 8月8日
再びキシタアゲハがやってきた。新鮮なきれいな個体だった。因みにキシタアゲハの幼虫は、他のアゲハチョウ科の幼虫と同様に、臭角と呼ばれる収納可能なヘビの舌のように二叉になった器官を持つ。臭角はテルペン由来の化学物質を分泌し、幼虫が刺激を受けたときなどに放出される。幼虫は有毒なため、天敵にはエサとしての魅力があまりない。ジャコウアゲハのように、幼虫の食草であるウマノスズクサ科植物にはアリストロキア酸が含まれており、これはラットに対する発癌性があることで知られるそうだ。幼虫は食草に含まれるアリストロキア酸を体内で濃縮して、変態中のみならず成虫になった後もずっと毒として機能させる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO800 ) 露出補正 なし
181019_039.jpg 39.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -9 8月8日
キシタアゲハの蛹は枯葉もしくは小枝に擬態する。蛹化の直前に、幼虫は食草から離れてさまよい歩くことがあるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_040.jpg 40.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -10 8月8日
キシタアゲハの後翅の黄色い色はなかなか取れにくいそうだ。鱗粉の中にある色のついた成分は幼虫が蛹になり、変態ホルモンの働きで成虫に変わる時、不要になったものをこの鱗粉の中に捨てるそうだが、それが種特有の模様になるという。仕組みは未だに分かっていないとのこと。 鮮やかな黄色だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO640 ) 露出補正 なし
181019_041.jpg 41.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -11 8月8日
1995年頃から数年間、日本最南端の有人島である波照間島で数年間発生を繰り返していたそうだ。1998年以降この集団は消滅したというが、2002年~2003年にふたたび記録されている。おそらく台湾から迷い込んだ個体と考えられているが、人為的に放蝶された可能性もあるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO640 ) 露出補正 なし
181019_042.jpg 42.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -12 8月8日
一連のシーンはほんの1~2分のあいだにシャッターを切ったが、ここでこの花から離れ、飛び去ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
181019_043.jpg 43.チャバネセセリの仲間 -5 8月8日
アリアケカズラの黄色い花に頭を入れて吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO640 ) 露出補正 なし
181019_044.jpg 44.チャバネセセリの仲間 -6 8月8日
これは、スパイダーリリーに頭を突っ込んで吸蜜していた。地味なセセリチョウの姿が、スパイダーリリーに引き立てられる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO320 ) 露出補正 なし
181019_045.jpg 45.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -13 8月8日
ついに、私たちが泊ったコテージの前の遊歩道のハイビスカスの花に訪れたキシタアゲハを撮るチャンスに恵まれた。しかも、なかなかきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_046.jpg 46.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -14 8月8日
写真48.までは同じ個体である。チョウも、花に絡みながら動き、花から花へと移動したりするので、こちらも追従していく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_047.jpg 47.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -15 8月8日
花びらに着いた水滴を吸っているようだ。キシタアゲハの赤い"襟"も洒落ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_048.jpg 48.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -16 8月8日
次の花に移動した。キシタアゲハはヘレナキシタアゲハに似ているが、♂では、後翅外縁の黒縁取り周辺が黄色地色側へ「シミ」のように滲むのが本種の特徴という。この画像を見るとそれが確認できた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_049.jpg 49.チャバネセセリの仲間 -7 8月8日
一旦、部屋にお戻って、午後2時半ごろ、ふたたび「SKY」へ行く。44.で撮った個体と後翅の銀紋の並びが違うように見える。別種なのか、雌雄の違いなのか? セセリチョウのの同定は難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 132mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181019_050.jpg 50.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -7 8月9日
最終日、8月9日は、小雨が降ったりやんだりの天気だった。それでも、チョウは飛ぶだろうと、チェック・アウト前に遊歩道を散策する。私たちが泊ったコテージの前で、キシタアゲハの♀が羽を休めていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181019_051.jpg 51.Tanaecia julii -1 8月9日
チェック・アウトは済ませたが、ダナン発の飛行機の時間までまだまだ、時間がある。午後4時ごろホテルを出ればよいので、それまで、ここにいることにする。簡単な昼食をとった後、私以外の3人はビーチでのんびり過ごすという。チェック・アウト後もサービスを受けられる。私は、また「SKY」へ。 今まで見かけていなかったチョウが飛んでいた。もちろん、この場では同定できない。帰国後、いろいろ検索して同定を試みたところ、どうやら、Tanaecia julii というイナズマチョウの仲間のようだ。英名を Common Earl という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181019_052.jpg 52.Tanaecia julii -2 8月9日
同じ個体。開翅してくれて、後翅外縁のブルーの帯が見え、♂と分かった。♀は翅表全体が褐色のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_053.jpg 53.Tanaecia julii -3 8月9日
位置を変えて裏面を見せてくれた。この熱帯的な花は何という花だろうか? これから開くのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 168mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_054.jpg 54.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -17 8月9日
もう一度ハイビスカスの咲くところへ。キシタアゲハが来てくれた。前翅の外中央部から外縁部にかけての黒地に透き通ったところがあり、向こう側のハイビスカスの赤がうっすらと見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_055.jpg 55.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -18 8月9日
花に静止して吸蜜をしないのは、躰を支えることができないのだろうか。常にホバリングをしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181019_056.jpg 56.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -19 8月9日
また、次にのは花へと移動する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 132mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181019_057.jpg 57.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -20 8月9日
54.から57.までは同じ個体である。4日間で会えたキシタアゲハはほとんどが新鮮な、美しい個体だった。発生の適期だったのはラッキーだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_058.jpg 58.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -8 8月9日
空港へ行く時間が近づいてきた。最後にと思って、「SKY」へ。期待通り、今度はキシタアゲハの♀が白い花にきていた。左側前翅の外縁に傷があったが、擦れの少ない個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
181019_059.jpg 59.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -9 8月9日
左側前翅の外縁の傷が隠れてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_060.jpg 60.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -10 8月9日
インターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ・リゾートで撮影したキシタアゲハは、♀に始まって、♀で終わった。ここへ来るまでは、想像もできなかった。良い思い出になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181019_061.jpg 61.シロオビアゲハ♂ Papilio polytes -1 8月9日
キシタアゲハの♀が去ったあと、離れたところでシロオビアゲハが花から花を訪れながら、吸蜜しているのを見つけた。はじめは遠くにいたがだんだん近くの花にきてくれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181019_062.jpg 62.シロオビアゲハ♂ Papilio polytes -2 8月9日
シロオビアゲハは日本の南西諸島にも生息する。私も石垣島や竹富島で撮影したことがある。その時撮ったシロオビアゲハに比べ、その名の由来である後翅の白い帯が太いように思えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181019_063.jpg 63.シロオビアゲハ♂ Papilio polytes -3 8月9日
因みに、シロオビアゲハの♀には2っの型がある。雄と同じく後翅に白い帯がある通常型(第1型)、そしてもう1つが、後翅の白い帯が小さくなり、加えて赤色斑紋が発達して有毒種のベニモンアゲハに似ているベニモン型(第2種)である。ベニモン型はベニモンアゲハの生息する場所に現れるが、ベニモンアゲハの生息しないところには表れないそうだ。「美しい日本の蝶図鑑 工藤誠也・矢後勝也」によれば、♂はベニモン型よりもシロオビ型(通常型)の♀を交尾相手に選びやすいとする研究報告があり、身を守る擬態効果と♂に選ばれる性選択のせめぎあいが2っの型の出現頻度を決めるものと推測されるとのこと。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181019_064.jpg 64.シロオビアゲハ♂ Papilio polytes -4 8月9日
このシロオビアゲハも、全く擦れていない、新鮮な個体だった。フィールドではなかなかこんなきれいな個体には会えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 220mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181019_065.jpg 65.シロオビアゲハ♂ Papilio polytes -5 8月9日
しばらく、白い花から花へ飛び回っていたが、離れて行ってしまった。最後の最後で、イナズマチョウの仲間と、シロオビアゲハを今回の旅行の収穫に加えることができた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし


2018年10月17日

キシタアゲハ舞う! ベトナム ダナンで撮ったチョウ(1) 8月6日~8日

ダナンではビーチのあるリゾート・ホテルでのんびり過ごすのが目的という今回の旅行は、チョウの撮影に関してはあまり大きな期待を持ってはいなかった。しかし、ソンチャ半島に建つそのリゾート・ホテルに着いてみると、確かにビーチはあるが、その広大な敷地には、背後に緑豊かな山が控えていた。
 ホテルに到着して、チェックインをしている間、眼下に広がる海のほうを眺めていると、ルリモンアゲハかなと思うような、大型の瑠璃色に輝くチョウが飛んでいるのを目撃した。レセプションからバギーで私たちが宿泊する棟へ行く途中でも、何頭かのチョウが飛んでいる。ハイビスカスも咲いていて期待ができる。ダナンではビーチのあるリゾート・ホテルでのんびり過ごすのが目的という今回の旅行は、チョウの撮影に関してはあまり大きな期待を持ってはいなかった。しかし、ソンチャ半島に建つそのリゾート・ホテルに着いてみると、確かにビーチはあるが、その広大な敷地には、背後に緑豊かな山が控えていた。
  2回行ったことがあるインドネシアのバリ島の蝶相ともまた違うようだ。見たことのないチョウがいる。
そして、帰国する9日の午前中まで、ホテルの敷地内で撮影を楽しむことができたのは、幸いだった。
 帰国してからも、撮ってきた写真を、手持ちの参考資料や、インターネットで見比べて同定するのが一苦労だった。同定は難しい。でも、この作業も楽しい。
 一部の写真はトリミングしている。
参考にした資料(図鑑)

  1. A Pictorial Guide Butterflies of Gorumara National Park Department of Forest Government of West Bengal 2013
  2. A Naturalist 's Guide to the BUTTERFLIES OF PENINSULAR MALAYSIA SINGAPORE and THAILAND   Laurence G.Kirton 2014
  3. A Field Guide to the Butterfries of Borneo and South East Asia   KAZUHISA OTSUKA 2001
  4. BUTTERFLIES OF THAILAND 2nd Edition 2012   PIsuth EK-Amnuay


参考にさせていただいたインターネット・サイト
  1. ぷてろんワールド 世界の蝶百科
      https://www.pteron-world.com/index.html
  2. 東南アジアの蝶ファン倶楽部 南ベトナムの蝶
      http://fanseab.my.coocan.jp/svietnam.html
  3. 海外旅行記 異国を旅して ベトナムの蝶 
      http://www.geocities.jp/ikokuhetabi/butterfly/vietnam/index.html
  4. ピーミィの写真散歩
      http://naturingthailand.blog89.fc2.com/blog-entry-507.html

181017_001.jpg 1.シラホシヒメワモン Faunis eumeus 8月6日 
ケーブルカーをビーチまで下りたところで、このチョウが飛んでいるのを見つけた。初めて見るチョウだった。小さいがワモンチョウの仲間だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 136mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
181017_002.jpg 2.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -1 8月6日
8月6日、早々にキシタアゲハが撮れた。もちろんフィールドで見るのは初めてだった。キシタアゲハ属はジャコウアゲハ族で5っのグループに分けられ、調べてみると、キシタアゲハ ヘレナキシタアゲハ サビモンキシタアゲハ パプアキシタアゲハ  ブルキシタアゲハ コウトウキシタアゲハ フィリピンキシタアゲハ アンフリサスキシタアゲハ フィリピンキシタアゲハの9種がいる。ここに現れたのはキシタアゲハか、ヘレナキシタアゲハか迷ったが。どうやらキシタアゲハのようだ。これは♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
181017_003.jpg 3.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -2 8月6日
前の写真と同じ個体。擦れていないきれいな個体だった。今が最盛期なのかもしれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
181017_004.jpg 4.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -3 8月6日
花から花へと飛び回る。こちらも撮りやすいほうへ動く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
181017_005.jpg 5.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -4 8月6日
また、次の花へ移ろうとジャンプする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
181017_006.jpg 6.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -5 8月6日
傷のない個体と思っていたが、左前翅の外縁部にちょっと欠けたところがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 129mm ISO2000 ) 露出補正 -0.
3段
181017_007.jpg 7.キシタアゲハ♀ Troides aeacus -6 8月7日
これは翌日(8月7日)に撮影した別の個体。大分擦れている。キシタアゲハは分布域が広く、インドネシアを中心として、東南アジア全域に広く分布し、台湾、インドにも産するという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 143mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181017_008.jpg 8.ウスイロネッタイヒョウモン Cirrchroa tyche mithila -1 8月7日
オレンジ色のチョウが飛んできた。じっと見ていると、梢の葉に止まった。英名を Common Yeoman という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 187mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181017_009.jpg 9.ウスイロネッタイヒョウモン Cirrochroa tyche mithila -2 8月7日
飛び立って少し飛んだが、また、同じようなところに止まった。タテハチョウ科ドクチョウ亜科の蝶だ。A Field Guide to the Butterfries of Borneo and South East Asia で調べていると、デヨネチャイロタテハというよく似たチョウをいた。また、ウラベニヒョウモンにも似ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO250 ) 露出補正 なし
181017_010.jpg 10.タイワンキマダラ Cupha erymanthis -1 8月7日
裏面だけでは分かりにくかったが、次の写真のように開翅してくれてタイワンキマダラと分かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO320 ) 露出補正 なし
181017_011.jpg 11.タイワンキマダラ Cupha erymanthis -2 8月7日
前の写真と同じ個体。分布は広くインド、ヒマラヤ、インドシナ半島、ボルネオ島、インドネシア、中国の南西部・南部、そして、日本の八重山諸島にも分布している。日本では1973年に西表島で発見された。台湾からの迷チョウ由来の蝶と考えられている。以後、西表島では完全に土着し、八重山の各島でも定着している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
181017_012.jpg 12.ホシシジミタテハ Zemeros flegyas 8月7日 
ホテルのレセプションの近くで、何か赤いチョウが敏捷に飛んでいるのを見つけた。初めて見るチョウだ。もちろん、その場では同定できない。いろいろ検索した結果、ホシシジミタテハと同定した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 178mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181017_013.jpg 13.チャバネセセリの仲間 -1
セセリチョウの同定は難しい。チャバネセセリ Pelopidas mathias あるいは、トガリチャバネセセリ Pelopidas agna かと思ったが確信が持てない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181017_014.jpg 14.タイワンキマダラ Cupha erymanthis -3 8月7日
この個体は、写真10,11とは別の個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO400 ) 露出補正 なし
181017_015.jpg 15.クロタテハモドキ Junonia iphita  -1 8月7日
ごく普通種のようである。しかし、なかなか渋い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181017_016.jpg 16.クロタテハモドキ Junonia iphita  -2 8月7日
開翅してくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181017_017.jpg 17.クロタテハモドキ Junonia iphita  -3 8月7日
これは近くにいた別のもう1頭の裏面である。まだ、羽化して間もない個体と思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181017_018.jpg 18.クロタテハモドキ Junonia iphita  -4 8月7日
表の色が少し明るいのが気になった。八重山諸島にもいるというイワサキタテハモドキ Junonia hedoniaではないかと、2015年にバリ島で撮ったイワサキタテハモドキの写真と見比べてみたが、後翅裏面前縁の白点の有無などから、やはりクロタテハモドキと思う。前の写真と同じ葉に止まって半分開いてくれた。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181017_019.jpg 19.ホリイコシジミ Zizula hylax -1 8月7日
ケーブルカーの索道の下は開かれているが、そのケーブルカーの「SKY」駅の傍に紫色の花が沢山咲いていた。その周りを小さなシジミチョウ が飛び交っている。そして、その葉に産卵しようとしている個体もある。ホリイコシジミだ。そしてその紫色の花を咲かせているのはホリイコシジミの食草の一つでもあるヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181017_020.jpg 20.チャバネセセリの仲間 -2 8月8日
そのヤナギバルイラソウの葉にチャバネセセリの仲間が止まった。裏面後翅の斑紋が良く分かるが、トガリチャバネセセリに似ているように思う。トガリチャバネセセリは八重山諸島が分布の北限だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_021.jpg 21.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -1 8月8日
3日目、遅い朝食の後、ホテル内遊歩道を歩く。3日目ともなるとチョウが多く出てくるポイントが分かってきた。ケーブルカーの「SKY」駅の周囲が良いポイントだ。昨日まで、キシタアゲハは♀の写真しか撮れなかったが、後翅の黄色も鮮やかな♂が現れた。♀より活発に花から花へ移り吸蜜をする。ほとんど傷のないきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_022.jpg 22.ホリイコシジミ Zizula hylax -2 8月8日
朝のうちはヤナギバルイラソウの廻りを忙しそうに飛んでいたホリイコシジミが、この時間(午前11時過ぎ)になると黄色い花(ウェデリア?)で吸蜜をするようになった。ピントは外れているが、翅表のブルーも撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO320 ) 露出補正 なし
181017_023.jpg 23.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -2 8月8日
また、新たにキシタアゲハの♂が飛来し、白い花で吸蜜を始めた。これも擦れのないきれいな個体だ。適期なのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_024.jpg 24.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -3 8月8日
連写で撮っていると、こういうシーンも撮れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 181mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_025.jpg 25.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -4 8月8日
同じ個体。今度は近くの花に来て吸蜜を始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO200 ) 露出補正 なし
181017_026.jpg 26.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -5 8月8日
ちょっとブレてしまったが、開翅したところが撮れた。瑞々しい上品な yellow に魅了される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO200 ) 露出補正 なし
181017_027.jpg 27.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -6 8月8日
キシタアゲハは位置を変えて吸蜜を続ける。こちらも移動ししてカメラの位置を変えて撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO250 ) 露出補正 なし
181017_028.jpg 28.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -7 8月8日
今度はヤナギバルイラソウの紫の花に寄ってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO500 ) 露出補正 なし
181017_029.jpg 29.キシタアゲハ♂ Troides aeacus -7 8月8日
あまり好みの蜜ではなかったのだろうか? すぐ離れて行ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO400 ) 露出補正 なし


2018年10月13日

ベトナム中部の旅(4) ビーチ 海鮮料理 そして帰国 8月8日-9日

8月8日、明日はもう帰国しなくてはならない。朝食は「CITRON」というところに行く。ブッフェ形式で、ヨーロッパ風の食べ物が中心だが、もちろんベトナム料理のフォーもある。人気のある海に開かれたテラスで食べた。景色は良いが料理を撮りに行くのには遠い。遅い時間の朝食だ。
 私以外の3人は、この日一日のんびり過ごしたいという。
 午後、娘たち夫婦はビーチでビーチ・チェアに寝転がって過ごすという。かみさんは、ショップを見て、部屋に戻る。私はもちろん、ホテル内の散策だ。部屋に戻って昼寝もした。
 この日の夕食は、ダナンのミーケー・ビーチに軒を連ねる海鮮料理の店へ行くことにした。最も人気のある「Be Man」というところに決めた。夕方6時ごろタクシーを呼ぶ。タクシーの運転手に「Be Man」を告げ、30分くらいで到着した。ほかにある多くの店はまだ閑散としていたが「Be Man」はすでに混んでいた。何とか席を確保する。ここでは生簀に入っている魚、カニ、エビ、貝などの中から好きなものを頼むと、調理してくれる。娘夫婦が活躍してくれて、まず、エビ、シャコ、はまぐりを頼む。もちろん店内は冷房などなく、周囲は喧騒としていて、客は自分たちの席と生簀とを行き来している。
 シャコが特別旨かった。もちろん、エビやはまぐりも旨い。タイガービールをのみながら、シャコやエビの殻をむくのに忙しい。手がベトベトになる。チャーハンなども頼んで、もう一回生簀に行ってくれた娘がシャコと大あさりを注文してきてくれた。これで@3Kyenくらいだ。
 海鮮料理を堪能してホテルへ戻る。最後の晩なので、ビーチにある「THE LONG BAR」で night cap を一杯。
  8月9日 ダナン最後の日。この日は天気が悪かった。朝から小雨が降ったりやんだりだ。 朝食は昨日と同じ「CITRON」にした。昨日は料理を取りに行くのに遠かったので、この日の朝は内側のテーブルで食べた。日本付近にいた台風もどうやら通り過ぎて、成田への飛行機も飛ぶようだ。
 12:30 チェック・アウトして、「THE LONG BAR」へ行き、ビールと生春巻きで過ごす。タクシーでダナン空港へ行き、また、しばらく時間を潰して、19:00発のホーチミン行きのベトナム航空に乗る。そして、22:30定刻にホーチミンを出発したANAで成田へ向かった。
 成田まで約6時間。無事に到着したが、お盆前の最終物流の日に当たり、東関道は大渋滞。横浜まで2時間半もかかってしまった。新宿へ向かった娘たち夫婦は爆睡して帰ったようだ。 今回もまた、娘の主人に大変世話になった。そして、私たち夫婦の結婚50年と、喜寿を祝ってくれたことに感謝!。

100.カンナの花
朝食のため、ビーチへ下りるためケーブルカーの「SKY」駅まで歩く。リゾート・ホテル内の散策路には、いろいろな花が咲いていた。カンナと思うが、この花にチョウが来たのを見たことがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 97mm ISO100 ) 露出補正 なし
181013_100.jpg
101.「CITORON」入口
ブッフェ式の朝食にした。入口には傘を被り、人の手足をした猿の像が出迎えてくれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181013_101.jpg
102.「CITORON」ウェイティング・ルーム
入口を入ったところは、ウェイティング・ルームになっていて、猿の絵が掛けられていた。この半島はモンキー・フォレストと言われ、ホテルの敷地内にも猿がいる。だが、日光の猿のように観光客の持ち物を狙って悪さをしたりはしない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/100秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_102.jpg
103.テラス席からビーチの眺め
「CITORON」 で人気のあるテラス席で食事をした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/100秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181013_103.jpg

104.リスの親子 いったん、部屋に戻り、一休みした後、私はチョウの写真を撮りに、ホテル内の遊歩道を歩く。リスの親子に遭遇した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 140mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_104.jpg
105.サル
モンキー・フォレストというだけあって、ホテルの遊歩道にも猿が現れる。子供を連れた猿にも出会う。なんだか怖いので目を合わせないようにする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 51mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181013_105.jpg
106.午後のビーチ
午後は娘たち夫婦はビーチで過ごし、かみさんは冷房の効いた部屋で本を読んで過ごすという。私は「CITRON」で朝食の後、そのまま、チョウを求めてホテル内の遊歩道を歩く。今日で3日目、蝶のいそうなポイントもわかってきた。午後3時ごろ、かみさんとビーチへ行ってみた。ビーチ・チェアに寝転がって、冷たいコーラを飲む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし
181013_106.jpg
107.ビーチから見たコテージ
ビーチから山の斜面に建てられたコテージを眺める。私たちが泊ったのは上のほうだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO125 ) 露出補正 なし
181013_107.jpg
108.午後6時過ぎ
ミーケー・ビーチ にある海鮮料理店へ行こうと、タクシーを呼んだ。待つ間、レセプションから海岸を眺める。ビーチには灯りが点り始めていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/60秒 19mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_108.jpg
109.海鮮料理店「Be Man」
途中ダナンの町の夜景を見ながら、タクシーに30分くらい乗って、ミーケー・ビーチ に何軒か軒を連ねる海鮮料理店のなかで、最も人気のある「Be Man」に着いた。すでに大勢の客でにぎわっていたが、中に入って何とか席を確保する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_109.jpg
110.生簀
大きなボウルの中にカニやエビが入れられている。客はそこまで来て、自分で選んでかごの中に入れて、調理を頼む。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_110.jpg
111.カニ
大きなざるにはハサミを縛られたカニが入っていた。カニを食べている人は多い。上手く食べられそうもないので敬遠した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/250秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_111.jpg
112.魚やエビ、シャコが泳ぐ水槽
水槽にシャコが泳いでいた。シャコが旨いと聞いていたので注文する。エビ、ハマグリも旨かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/640秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_112.jpg
113.調理されたシャコ
料理されて出されたシャコはとても旨かった。お代わりをしたほどである。シャコとエビは、見た目はよく似ていて、同じ甲殻類だが、エビとは仲間ではない。写真では分かりにくいが、大きな鎌を持っている。シャコは甲殻類で最強なのだそうだ。シャコがエサにするのは、同じ甲殻類、魚、そして貝など。しかし、カニやエビなどの甲殻類、そして貝はとても丈夫な殻を持つ。丈夫な殻は人間の力でも割ることが難しい。しかし、シャコはその頑丈な貝や殻でも、そのカマキリのように鋭い鎌で打ち砕くという。英名をMantis Shrimpというそうだ。以前、香港で食べたシャコも旨かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_113.jpg
114.「Be Man」の賑わい
「Be Man」の客は、団体の観光客もいたようだが、地元の家族連れの客も多かった。どのテーブルも殻入れ用に置かれているボウルが溢れている。床はびしょびしょだ。確かに清潔という感じではないが・・・ その味には満足した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_114.jpg
115.「THE LONG BAR」
9時ごろ、ホテルに戻った。ダナン最後の夜だったのでビーチにある「THE LONG BAR」でナイト・キャップを楽しむ。この長い「THE LONG BAR」の上はプールになっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_115.jpg
116.GIN
バーの女性がいろいろなGINを載せたワゴンを押して、勧めに来た。この中で私が飲んだことにあるGINは「BEEFEATER」くらいだ。「MONKEY 47」はドイツのプレミアムなジンだという。また、GIN 75 はフランスのジンで、HENDRICK'S はスコットランドのジンといった具合に説明をしてくれた。結局勧められるままに「MONKEY 47」のジンサワーを飲んだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 20mm ISO640 ) 露出補正 なし
181013_116.jpg
117.それぞれのGIN
めいめいが、分かっているのか、分かっていないのか知らないけど、それぞれブランドの違うGINのカクテルを頼んで小1時間を過ごした。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/25秒 18mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181013_117.jpg
118.雨の朝
最終日は朝から雨が降ったりやんだりしていた。7時ごろ起床して、ベランダから海を眺めると、ホテルのビーチのすぐ近くで漁船が漁をしていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181013_118.jpg
119.名残の遊歩道
遅い朝食は昨日と同じ「CITRON」にした。朝食後は、小雨が降っていたが、小一時間ほどカメラを持って遊歩道を歩いた。 私たちが泊ったコテージの前の遊歩道にはハイビスカスの木が何本かあり、深紅の花を咲かせている。4日前に到着した時から「ここにはチョウが来る」と期待していた。事実、キシタアゲハの写真を撮ることができた。この日の朝は、小さな赤い鳥がハイビスカスの木にきていた。インターネットの画像を調べてみたが、鳥の名はわからなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 178mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_119.jpg
120.波が高いビーチ
ホーチミンへ行く飛行機は午後5時発なので、大分時間がある。チェック・アウトをした後は、ホテルで過ごすことにする。昼食は、「THE LONG BAR」でビールを飲みながら、生春雨などを食べて過ごした。ビーチへ出てみると波が高かった。私にはまた遊歩道でチョウの写真を撮る時間ができた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 178mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_120.jpg
121.ダナン国際空港
出発の2時間ほど前にダナン国際空港に着いた。何か良いお土産はないかとショップを見て歩いたが、これといったものはなかった。ショップの数も少ない。出発ロビーにもインターコンチネンタルのサロンがあったので、コーヒーを飲みながら時間が潰せた。少々出発が遅れたが19:00発のホーチミン行きのベトナム航空に乗り、帰国の途に就いた。ホーチミンから成田への22:30発 ANA NH832便も定刻に出発した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 23mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181013_121.jpg


2018年10月10日

ベトナム中部の旅(3) ホイアン散策 8月7日

トゥボン川河畔のカフェで一休みした後、再びホイアンの町を歩く。アンホイ橋を渡って、トゥボン川の左岸へ出て、またメイン・ストリートのチャンプー通りを日本橋の先へと進む。ホイアン市場の中に入ってみたり、福建会館や中華会館など中国出身の人々ゆかりの建物を観たりする。
 再び日本橋の近くに戻ってきて、さっきは通り過ぎただけだったフーンフンの家の中に入る。
 夕方、5時になった。昼飯を食べていなかったので、そろそろ夕食にして、食後はランタンに灯が点ったホイアンの町をそぞろ歩きしようと思い、トゥボン川河畔「SAKURA RESTAURANT」という店に入った。ホイアン4大名物と言われるなかから「ホワイト・ローズ」と「揚げワンタン」を注文した。旨かった。
 ランタンの灯が点ったホイアンの町を歩いて、約束した7時に駐車場に戻った。タクシーのドライバーが待っていてくれた。ダナンの町の夜景を見ながら、ホテルに帰ったのは、夜8時だった。
 なお、施設などの解説は「地球の歩き方 2018〜19 ベトナム」を参照させていただいている。

64.トゥボン川河畔
30分ほどトゥボン川右岸のカフェで一服したので、少し暑さを癒すことができた。しかし、私はビールを飲んでしまったので、また汗をかきそうだ。岸に沿って小舟が浮かんでいる。物売りの船だろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
65.トゥボン川 蒸し暑いのに関わらず、空気が澄んでいた。川面にホイアン独特の黄色い壁の建物が映り込んでいる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
66.少数民族の女性 アンホイ橋を渡る前にもう一度川岸に並べられたパネルの女性たちの写真を見る。首に輪をかけたこのお婆さんの 写真に張られたラベルに THE CAO LAN と記されていた。ベトナム東北部のYen Bai省に住む少数民族 CAO LAN属の女性のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
67.トゥボン川の小舟
トゥボン川 の河岸に小さな舟が何そうも係留されていた。後で夕方になって、アンホイ橋の近くを歩いたが、夕涼みの観光客を乗せた小舟がたくさん出ていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
68.グエンタイホック通りの賑わい
アンホイ橋を渡って、チャンプー通りの一本南のグエンタイホック通りに入る。いろいろな国の観光客がひしめく。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 67mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
69.土産物屋
もちろん、お土産品を売っている店もたくさんある。そういうところでは同じデザインのシャツやブラウスが並んでいる。店員さんは中にいると暑いのだろう、店の外に座っている。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
70.タンキーの家(進記家)
チャンプー通りの一本南の「進記家」があった。200年ほど前に建てられた中国、広東省出身の漁師の家だそうだ。ところどころで日本と中国の建築様式がミックスされ、それらがうまく調和しているという。日本橋の北側にもあった2階の格子状の窓に特徴がある。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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71.タンキーの家(進記家)の内部 -1
柱や梁、格子などの螺鈿の装飾が素晴らしかった。今でも2階には7代目の当主が住んでいるので、見学は1階のみ。調度品は中国様式が多い。奥に長い造りで、河岸のバクダン通りに抜けられる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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72.タンキーの家(進記家)の内部 -2
洪水の記録が 日/月/年 で示されていた。2009年9月30日の洪水は人の背丈よりはるかに高い。ベトナム中部は9月〜11月が雨季にあたり、ホイアンは数年に一度トゥボン川が増水し、旧市街の家々のいい階部分が増水し、水没するほどの大洪水に見舞われるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/160秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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73.路地
ホイアン独特の黄色い壁の間をチャンプー通りに抜ける路地があった。。ゴミが落ちていない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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74.寺子屋
グエンタイホック通りを歩いていると、漢字で「寺子屋」という建物を見つけた。門は閉ざされている。帰国してからネットで調べてみると、どうやら日本語教室のようだ。ベカメックスIDCとベカメックスIDC傘下の東部国際大学(EIU)、そして日本の山口県・京都府を中心に専門学校10校を展開するYICグループの3社で2013年8月30日に設立された。講師陣は、日本人6名、ベトナム人3名だそうだ。日本語を学ぶ一般コースから、日本の福祉施設への就職・福祉学校への留学を目指すコースもあるという。街中の便利なところにあり、ホイアン市役所が場所を提供するなどの協力をしている。授業開始は朝の5時30分。現在、市内の小学校2校の生徒40人が受講しており、受講生徒数は月・水・金のクラスと火・木・土のクラスでそれぞれ20人ずつとなっているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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75.観光用シクロ乗り場
グエンタイホック通りを右へ行くとトボゥン川の船着き場があるが、その通りに観光用シクロの乗り場があった。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO160 ) 露出補正 なし
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76.ホイアン市場沿い
グエンタイホック通りはホイアン市場の建物につきあたる。市場の入り口は左へ行って、チャンプー通りに出たところだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
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77.ドリアンを売る果実店
市場の建物の外壁に沿って、歩いているといろいろな焦点が合って、その中にドリアンを並べる果実店があった。 ドリアンはご承知の通り、マレー半島付近に自生するパンヤ科の常緑高木に30cmほどの長楕円形の大きな実だ。果肉はクリーム色で特殊な匂いがあるが、非常に甘いという。食べたことはないし、食べたいとは思わない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/160秒 34mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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78.クアンコン廟(関公廟)
1653年に建てられた小さな寺。中央には武の神とされる関羽が祀られていた。その左側には側近の周倉将軍、右側には関平が守っている。中国様式の寺で龍の装飾や赤を基調とした彩色がされていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
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79.ホイアン市場
ホイアン市場は2か所に分かれてあり、写真は西側に建つ市場。トゥボン川に架かるカムナム橋たもとに広がる東側のホイアン市場には、日用雑貨、衣料品、布地なのど店がびっしりと並んでいる。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
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80.ホイアン市場(西)の飲食店
写真は西側の市場だ。食べ物屋の屋台が多く、外国人客も多い。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 27mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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81.ホイアン市場(西)の内部
西側の市場は、南北に細長い。チャンプー通りからトゥボン川船着き場のあるバクダン通りまで続く。冷房などないが、天井が高く圧迫感がない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/60秒 27mm ISO3200 ) 露出補正 な
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82.バナナの菓子
「BANANA」という看板が出ている店だが、売っているのは、パンケーキのような菓子だ。乾燥させたバナナの粉ででもできているのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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83.福建会館
チャンプー通りを日本橋のほうへ戻る。福建会館があった。会館というのは華僑の人の同郷人の集会所で、現在でも活用されているという。途中の祭壇には福建省出身者の多くが信仰する航海安全の守り神、天后聖母が祀られ、一番奥の祭壇には17世紀の中国の福建省からホイアンへやってきた6家族の家長の像が納められている。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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84.中華会館
ここも集会所で、1773年に福建、潮州、海南、など5っの省人会が共同使用の目的で建てた集会所だそうだ。同じ敷地内には中華学校もあり、この地に暮らす華人たちはここで中国語をまなんでいる。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO800 ) 露出補正 なし
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85.廣肇会館
ここは1786年に中国の広州と肇慶出身者たちによって建てられた同郷人集会所。中央に関羽が祀られている。裏庭にはタイルと陶器で飾られた9っの頭を持つ龍の像が置かれている。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
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86.日本橋から南側の眺め
トゥボン川につながる水路に、バクダン通りに続く橋が架かっている。向こう側はトゥボン川の対岸(右岸)である。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO125 ) 露出補正 なし
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87.フーンフンの家(馮興家)
日本橋をグエンティミンカイ通りのほうへ渡る。右側にフーンフンの家(馮興家)というのがあった。約200年前に貿易商人の家として建てられた木造建築でベトナム、中国式に加え、屋根には日本の建築様式も取り入れられているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/60秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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88.フーンフンの家(馮興家)の2階から
フーンフンの家(馮興家) の2階に上がって、通りを眺める。日本橋が見えた。午後4時半過ぎ、大分影が長くなってきている。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし
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89.フーンフンの家(馮興家)の2階
2階には多くの調度品が置かれていた。この像の置物の手前には、洪水の際に商品を1階から2階に運び上げるため、天井に穴(窓)があけられていた。随所の生活の工夫がみられる。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/20秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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90.アンホイ橋
そろそろ夕食にしようとトゥボン川に架るアンホイ橋に出てきた。アンホイ橋を渡って対岸(右岸)にある一軒のレストランに入ったが、予約多いらしく良い席がないのでやめた。再び、アンホイ橋を渡って、トゥボン川の左岸にある「SAKURA RESTAURANT」というところに入った。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
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91.ホワイト・ローズ
ホイアンに食べ物に四大名物というのがある。ホワイト・ローズ、揚げワンタン、カオ・ラウ、コム・ガー・ホイアンだ。「SAKURA RESTAURANT」で、その中から、ホワート・ローズと揚げワンタンをたべた。写真は、ホワイト・ローズ。米粉で作った皮にエビのすり身を詰めて蒸しあげたもの。半透明の皮が開いているさまが白いバラのように見えることからだそうだ。だが、ホワイト・ローズはどのレストランで食べてもみな同じ味だという。なぜなら、「ホワイtト・ローズ」という製造卸元で作られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181008_091.jpg
92.揚げワンタン
こちらは揚げワンタン。豚ミンチとエビのすり身を黄色い皮で包み上げたもの。丁寧に作られている。もちろん、酒の肴としても最高だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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93.「SAKURA RESTAURANT」
6時半、食事を終えて外に出た。まだまだ、暑いのだが、町に灯が入り、涼しそうに感じる。昨年11月5日から11日にダナンで行われたAPEC首脳会議の折、グエン・スアン・フック ベトナム首相が安倍首相を招いてここで食事会が行われ、その写真が店内に飾られていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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94.夕涼み
トゥボン川に観光客を乗せた小さな舟がいっぱい出ていた。陽が西に沈み、一番美しい時間が訪れている。アンホイ橋の上も人でいっぱいだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2000 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
95.夜の街並み
タクシーと待ち合わせた7時までの時間、日が暮れた町を歩いてみる。昼よりも人出が多い。皆さんホイアンに止まる観光客なのだろうか。ホイアンはランタンの町としても有名である。ランタンのルーツは、ホイアンに中国文化根付いてた時にさかのぼるという。 江戸時代の徳川政権の時に鎖国が始まり、日本人がホイアンからいなくなると日本人街が衰退をすることになった。中国商人が移り住み、中国文化が根付き始めた。その影響で、街ではランタン(中国風の紙製や布製の提灯)を作る家が増えて、街には夜になるとランタンが灯し出すようになったという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒 37mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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96.ランタン
ベトナムの中部の世界遺産の町・ホイアンでは、毎月満月の夜にランタン祭りが行われている。今年は7月は26日で、8月は24日だ。その日、満月になるホイアンの家々は電気が消え、提灯の明かりだけが町を照らし、地元の人たちや外国人観光客で前日から賑わうという。その夜、各家では電気は使わず、布で作った提灯の明かりが灯され、古いホイアンの町並を歩くことで、昔にタイムスリップした気分に浸る。都会の様に高い建物がないので、晴れた夜であればきれいに浮かび上がる満月の下、幻想的な夜の町を散歩できるのだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/640秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
97.黄昏時の日本橋
そろそろ駐車場へ行く時間だ。また、日本橋を通る。橋の中には灯がともり、川面は黄金色に染まっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/125秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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98.夕暮れのトゥボン川
日本橋の欄干から、再びトゥボン川を眺める。橋の上、そしてトゥボン川対岸は夕涼み?の観光客でいっぱいだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 33mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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99.ホイアンとの別れ
7時10分前。辺りはすっかり暗くなった。トゥボン川河畔の灯りを眺めながら駐車場のほうへ歩く。駐車場に入ると、すぐに乗ってきたタクシーの運転手さんが私たちを見つけて声をかけてくれた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/160秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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キーワード: ホイアン,トゥボン川,トゥボン川河畔,CAO LAN,少数民族の女性,アンホイ橋,グエンタイホック通り,タンキーの家,寺子屋,シクロ,ホイアン市場,チャンプー通り,カムナム橋,クアンコン廟,ドリアン,クアンコン廟,福建会館,中華会館,廣肇会館,グエンティミンカイ通り,フーンフンの家,SAKURA RESTAURANT,ホイアン四大名物,ホワイト・ローズ,揚げワンタン,APEC首脳会議,ランタン,SONY RX10 ? カテゴリー: Travel,overseas,カメラ,SONY Canon PowerShot G7X,RX10 ? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2018年10月10日

ベトナム中部の旅(2) ダナンからホイアンへ 8月7日

この日の午後は、ダナンから南東へ約30kmのところにあるホイアンという町を観光することになった。
 今回の旅行の目的は、のんびりすること! 昨夜、部屋に入る前に次の日の朝食は9時ごろからということにしていた。しかし、私たちは6時前には目が覚めてしまう。私は、7時から8時ごろまで、リゾートの中をカメラを持って歩いた。もちろん目的はチョウだ。昨日も着いて早々、クジャクアゲハか、ルリモンアゲハかと思うような瑠璃色の翅を輝かせて飛ぶ大型のチョウを見かけた。キシタアゲハも見た。期待が高まる、カメラを持っての敷地内の散策はホテル滞在中の日課となった。限られた範囲だが、比較的多くのチョウを撮ることができた。後で別編で紹介したい。
 この日はビーチまでケーブルカーで下りて、「Barefoot」で朝食にした。韓国から来ている人が多いようだ。
 朝食後私以外の3人はビーチへ行ったり、ショップへ行ったりするという。私は、またチョウ撮り散策をすることにした。ホテルのレセプションの外まで行ってみた。
 12:30にタクシーに乗って、ホイアンへ行く。途中、五行山(マーブル・マウンテン)に立ち寄る。ここは観光バスで来ている中国の人がとても多かった。10分ほどいたが、暑さと混雑に圧倒され、早々にタクシーに戻り、ホイアンへ向かった。
  2時ごろホイアンの入り口の広い駐車場に入った。タクシー代は、60万ドン弱だった。ドンを円に換算するのは、おおよそドンの下3桁の0を取って、5倍するのだという。ということは1時間以上走って3,000円弱ということになる。安い。帰りも迎えに来るという。
 ホイアンは15〜19世紀にかけてはアジアとヨーロッパの交易の中心地として繁栄し、16〜17世紀ごろにはアユタヤ、マニラと並んで日本人町も造られていた。その後、江戸幕府の鎖国政策で日本人町が衰退し、華僑の人々が多く移り住んだため、古い建築物や町並みは中国南部の色合いが濃いと言われる。1999年、ホイアンの古い町並みは世界遺産に登録された。
 4人は流れる汗を拭きながら、ホイアンの町を散策し、ベトナム料理も楽しみ、ランタンに灯が入るころまで見て歩いて、7時に駐車場に戻った。往きに乗ったタクシーの運転手さんがすぐ我々を見つけ出した。

33.黎明
朝5時、空が明るくなってきた。遠くに船の灯りも見える。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/200秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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34.漁船
近くの海にベトナム国旗を掲げた漁船が来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
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35.ヨガ教室
チョウ撮りで歩いていると、朝7時からのヨガ・レッスンが行われていた。インストラクターは多分、ベトナム女性だろう。予約は必要だが、無料で参加できるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 56mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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36.ホテルのレセプション
ここが施設内では一番高いところのようだ。写真の背後がレセプションのロビーで、海になっている。8時10分ほど前、まだビジターの姿はない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO400 ) 露出補正 なし
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37.朝食
9時すぎ、朝のチョウ撮り散策を終え、部屋に戻り、シャワーを浴びて、朝食に出かけた。この日の朝はビーチの「Barefoot」。熊の足のことかと思ったら、「素足」、「はだし」、だった。柔らかい陽の光がふりそそいでいた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
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38.朝のビーチ
午前の陽の光は柔らかい。まだ、人影はなかった。滞在客はみんな“のんびり”と過ごすのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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39.ケーブルカー
食後、登りのケーブルカーでSKY駅まで行く。私は部屋に戻らず、チョウ撮り散策の続きだ。SKY駅の周囲は日当たりが良く、チョウが多く飛来するポイントだった。名前がわからないのだが、5弁の紫色の花が咲くところにホリイコシジミが群舞していた。食草なのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.五行山
昼食は摂らずに、12:30頃、タクシーでホイアンへ向かった。途中、ちょっと寄り道をしてダナンのパワー・スポットと言われる五行山へ行った。五行山が近くなると大理石の像やレリーフの工房が多くなる。「地球の歩き方」によれば、木火土金水の五行にちなんで名づけられた、トゥイーソン、モックソン、キムソン、トーソン、ホアソンの五山からなり、大理石でできていることから、五行山は別名マーブル・マウンテンとも呼ばれている。観光バスがひしめく駐車場にタクシーが止まる。「10分間ほど見てくる」と言って歩き出した。ここはアンフー洞窟。メインとなるのはトゥイーソンで、順路から言うとここは最後に見るところのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO800 ) 露出補正 なし
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41.五行山 アンフー洞窟
前の写真のアンフー洞窟入口から右のほうへ歩く。洞窟の中に入る気はない。写真の右下に「ELEVATOR」という文字が見えたので、そちらのほうへ行ってみた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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42.大理石の岩山
マーブル・マウンテンというだけあって、五行山全体が大理石の岩山のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO160 ) 露出補正 なし
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43.ELEVATOR
五行山のメインはトゥイーソンのようだ。エレベーターは2つあるトゥイーソンの入口の一つにある。待っている人が大勢いた。トゥイーソンは標高108mで、山腹の洞窟には仏像が安置されていて、長い間人々の信仰を集めてきたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO640 ) 露出補正 なし
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44.土産物屋
洞窟には入らず10分ほど歩いて駐車場に戻った。駐車場の前には土産物屋が軒を連ねる。とにかく暑い。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 25mm ISO320 ) 露出補正 なし
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45.ホイアン到着
五行山に寄り道をして、午後2時頃、ホイアンの古い町並みの入り口にある駐車場に着いた。ここはホイアンの観光チケット売り場である。歩いていくと女性に呼び止められ、チケット買うことになった。ホイアンの観光物件への入場はそれぞれで入場料を支払うのではなく、ここで買った5枚つづりの総合チケットの1枚をその都度、切り取っていく。それ以上の観光物件に入るときは、再び総合チケットを求めることになる。町の中には13か所のチケット売り場があるそうだ。チケットは12万ドン(600円ほど)だった。すべて、娘の主人にお任せだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO160 ) 露出補正 なし
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46.ホイアンの路地
ホイアンの町には何本かの道筋がある。その道筋を結ぶこんな細い路地がいくつもあった。観光客はほとんど通らない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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47.アートギャラリー 画商
総合チケット売り場からグエンティミンカイ通りを日本橋のに向かって歩く。ホイアンの古い町には多くのアートギャラリーがあった。一昔前は単なる土産物屋としての店が多かったが、最近は実力派画家直営のギャラリーが増えているそうだ。なぜ、ホイアンにアートの世界が育ったのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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48.長屋風の建物
長屋風の古い建物があった。この店は本屋のようだ。この長屋の一番右側、これから訪れる日本橋寄りが貿易商人だったフーン′フンの家だ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO320 ) 露出補正 なし
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49.日本橋
よくTVの紀行番組などに出てくる有名な日本橋だ。グエンティミンカイ通りとチャンフー通りをつなげる場所に位置する。「地球の歩き方」によれば、日本橋は1593年に造られた屋根付きの橋で。2万ドン札にも印刷されているベトナムを代表する観光名所のひとつ。当時、ホイアンに住む日本人たちによって架けられたと考えられており、その頑丈なつくりは「地震にも耐えられるように」との意味合いがあったようだと。ダナンには最盛期には1000人以上の日本人が住んでいたといわれるが、この日本橋や、郊外にある日本人の墓がわずかにその面影を残している。「来遠橋」ともいう。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO100 ) 露出補正 なし
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50.日本橋の中
橋の入口にある門をくぐると、左手に寺が見えた。ファインダーを覗いていると、そこから日本人らしきおばさんが顔を出した。ウチのかみさんだった。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/400秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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51.橋の上の寺
橋の北側には寺があった。「地球の歩き方」では、伝説として、この橋を造った日本人たちは、インドからホイアン、さらに日本まで達する大怪物ナマズがいると信じていた。そして、この怪物が暴れると地震や洪水に見舞われると考え、この地に橋を建て怪物を退治した。その怪物の鎮魂を願って、橋内に寺が造られたと言われていると記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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52.日本橋からの眺め
日本橋は北側は寺があるので欄干はない。これは南側の欄干から南側を眺めたところだ。水路にかかる小さな橋の向こうがトゥボン川だ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 36mm ISO100 ) 露出補正 なし
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53.日本橋撮影スポット
皆さんこの位置から写真を撮っている。旅行雑誌やTV番組で紹介されるほとんどはこの位置から撮られた写真と思う。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 14mm ISO320 ) 露出補正 なし
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54.日本橋北側
北側から反対側を見ると、小さな小窓が3っある壁だ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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55.チャンプー通り
日本橋の東側を出ると、チャンプー通りが続く。世界遺産地区のメインストリートだ。古い家屋を利用した土産物屋やカフェが多く観光客で賑わっている。ホイアンを感じながらそぞろ歩きする。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 45mm ISO100 ) 露出補正 なし
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56.廣肇会館
「地球の歩き方」によれば、1986年に中国の広州と肇慶出身者たちによって建てられた同郷人集会所だそうだ。屋根や柱の彫刻が美しく、中央には関羽が祀られている。裏庭にはタイルと陶器で飾られた9っの頭を持つ龍の像が置かれていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
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57.シクロ
メインストリートも歩行者専用ではなく、観光客を乗せてシクロが走る。しかし、歩行者には気を使っているようで、クラクションを鳴らしたりすることはない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO200 ) 露出補正 なし
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58.シクロも休憩
タクシーが何台も駐車して、ドライバーが休息している光景は日本でもよく見かけるが、ここはシクロの休憩場所のようだ。暑いから大変だろう。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO800 ) 露出補正 なし
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59.トゥボン川の河畔
少し休もうかと、チャンプー通りの廣肇会館の先を右に曲がってトゥボン川河畔に出た。ここはアンホイ橋のたもと。トゥボン川左岸を眺める。トゥボン川は南シナ海にそそぐ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 36mm ISO100 ) 露出補正 なし
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60.アンホイ橋 -1
トゥボン川に架かるアンホイ橋を対岸に渡る。皆さんこの橋の上で記念撮影されていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
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61.アンホイ橋 -2
ホイアンは欧米からの観光客も多い。Tシャツに短パンといういでたちだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
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62.トゥボン川右岸
アンホイ橋を渡って、トゥボン川の反対側に出ると、その少し広くなったところに、写真のようなパネルが並んでいた。パネルの写真には、R.HAHNの文字が見え、近くにこの写真家のギャラリーがあるようだ。いったい何の写真のだろうかと思い、帰国してからちょっと調べてみた。この写真で見える煙草をくゆらす女性の写真には、THE BRU VAN KIEU の文字が見えた。山岳に住む少数民族のようだ。10数枚のパネルが立てられていたが、すべて少数民族の女性の写真だなと推測した。R.HAHNは、ベトナムで有名なフランスのカメラマンで昨年2月にオープンしたギャラリーを紹介するパネルだったようだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
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63.休憩
そのパネルが並んでいた前の店で休憩すことにする。飲むと暑くなるだろうと思いつつTiger Bear を注文していた。朝食が遅かったのと、この暑さのためか食事はしなかった。この店はトゥボン川、アンホイ橋の前で、夜は眺めの良いところだろう。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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2018年9月 2日

ベトナム中部の旅(1) ホーチミンからダナンへ 8月6日

7月の中頃だったか、突然娘夫婦からベトナムへ一緒に行かないかと誘われた。私たち夫婦の結婚50年と、喜寿を祝ってくれるという。喜んで、連れて行ってもらうことにする。ところが、今年の5月で私のパスポートが失効していた。家内のパスポートもあと数か月で失効するので、2人で新しいパスポートを申請しに山下公園前のパスポートセンターへ行ってきた。
 今回は、ベトナム中部ダナン郊外のリゾート・ホテルに泊まり、のんびりと過ごすというのが、旅の主な目的で、娘の主人が飛行機、宿の手配をしてくれた。
 娘夫婦は8月4日の昼の便で、ホーチミンに向かった。しかし、私たちはその飛行機がすでに満杯で予約できず、翌5日の深夜便に乗る。ホーチミンには現地時間で23:25に着き、娘たち夫婦が迎えにきてくれていた。その日はホーチミンのホテルで1泊した。
 ホーチミンンで泊まったホテルは中心地にあった。翌8月6日、タクシーで空港へ行く途中、19世紀末のフランス統治時代に建てられたという、中央郵便局に立ち寄って ホーチミン10:35発のベトナム航空でダナンに向かった。飛行時間は1時間20分だ。
 この日から3泊4日を、ダナンの北側、ソンチャ半島にあるインターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラという長い名前のリゾート・ホテルに泊まる。広大な敷地に、海辺から山の斜面へ自然が広がる素晴らしい環境のところだった。
 蝶の撮影はあまり期待していなかったが、見たことのないチョウたちが敷地内を飛んでいた。

1.ホテルの窓から -1 ホーチミンの朝 人民委員会庁舎
朝8時、ホテルの窓からガラス越しに街を撮る。ガラスは昨日の雨のためか汚れていた。ホテルから北西の方向に人民委員会庁舎が見えた。ホーチミン市人民委員会庁舎は1908年建造のフランス風建造物で、街のシンボルとなっているとのこと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2500 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
2.地下鉄工事
ホテルの窓から見下ろすと、何やら工事が行われている。地下鉄工事のようだ。レロイ通りといい、2013年から一部が車両通行止めになっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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3.サイゴン川
泊まったホテルはホーチミンの中心部に位置するサイゴン・センターの中にある。近くには高層ビルが建つ。ひときわ高いスマートなビルはビテクスコ・ファイナンシャル・タワーというらしい。高さ265.5メートルの地上68階・地下3階建で2010年10月に完成した。その向こう、東側にサイゴン川が見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO400 ) 露出補正 なし
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4.ホーチミン高島屋
10:35発のダナンへ行く飛行機に乗るため、早めのチェック・アウトをする。サイゴン・センタービルの1階にはホーチミン高島屋の入り口があった。もちろん開店時間前だが、地下2階の食料品売り場は日本のデパ地下のようなフロア展開になっているようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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5.JICA
ホテルの部屋から地下鉄工事箇所を見下ろしたが、ホテルからタクシーに乗ってホーチミン・タンソンニャット国際空港へ向かう途中、VITNUM- JAPAN、JICA、SHIMIZU-MAEDAなどと書かれた工事現場に差し掛かった。ホーチミン市に、ベトナムとしては初めての地下鉄が建設されている。総工費約2300億円の大半は日本の支援でまかなわれるそうだ。ベトナムの最大都市であるホーチミン市には、都市鉄道6路線の建設計画があり、今回建設が始まったのは最初の1号線で、地下部分と高架部分からなる。2020年開通に向けて工事中だそうだ。ここ1区にあるベンタイン市場周辺は、2016年7月にオープンした「高島屋」も徒歩圏内で、日本人居住区も近いエリアである。タクシーの車内から撮影。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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6.中央郵便局
娘夫婦がタクシーのドライバーに頼んでくれて、ホーチミンの名所である中央郵便局に立ち寄ってくれた。時刻は8時前だがもう開いていた。19世紀末のフランス統治時代に建てられ、貴重な建物である。正面の時計の下には、建設の期間(1886-1891)が刻まれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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7.中央郵便局 内部 -1
正面から中に入った。アーチ型の高い天井が美しい。正面にはホーチミンの肖像画が掲げられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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8.中央郵便局 内部 -2
正面に向かって両サイドには世界地図があり、世界各都市の時刻を指す時計があって、その下に電話ボックスがあった。日本との時差は2時間で、ホーチミンの午前8時は東京の午前10時である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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9.中央郵便局 内部 -3
中央部にはカウンターがあり、切手など郵趣関連品が販売されていた。ベトナムからは統一前の南北ベトナム時代から多数のチョウの切手が発行されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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10.サイゴン大教会
中央郵便局の道路を挟んで向こう側には、二つの尖塔がある赤レンガ造りの大きな教会があった。19世紀末に建てられ、正式名称は聖母マリア教会というカトリック教会だそうだ。wikipediaによれば、ベトナムでのカトリック信者は、現在人口の6.87%だそうだ。タクシーを待たせているので、近くまで行くことはできなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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11.通勤ラッシュ
朝8時過ぎ、道路は凄い数のバイクで一杯だった。ホーチミン市での移動手段の主流はバイクだ。道路の8割をバイクが走る言われているそうで、自動車が隠れて見えない。ベトナム人世帯の約85%がバイクを所有しているそうだ。前にもホーチミンを訪れたことがある娘夫婦は、それでもバイクは少なくったと言っていた。タクシーの中から撮影。逆走しているバイクも見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 29mm ISO125 ) 露出補正 なし
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12.信号待ちのバイク
一斉にこちらに向かってくるようで、圧力を感じる。早く通り過ぎてしまいたい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 29mm ISO125 ) 露出補正 なし
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13.ホーチミン・タンソンニャット国際空港
IATAコードはSGNで旧名サイゴンの名残を思わせる。今日、私たちが乗るのは国内線だが、2007年8月28日から利用が開始されている国際線の新ターミナルは日本国政府のODAにより建設された。4階建ての新ターミナルは、10万平方メートルの面積で8つの搭乗ブリッジを備え、年間800万から1,000万人の旅客に対応するという。さすがにベトナム航空の飛行機が多い。wikipediaによれば、ベトナムの国営の航空会社であり、ベトナムのナショナル・フラッグ・キャリアの航空会社である。2016年には日本の大手航空会社の全日本空輸(ANA)から出資を受けた。イギリス・スカイトラックスによる航空会社の格付けで、「ザ・ワールド・フォウ・スター・エアラインズ(The World's 4-Star Airlines)」の認定を得ているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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14.カンボジア航空
私たちの乗るホーチミン 10:35発 VN7102便は ベトナム航空なのだが、なぜかカンボジア航空の機材だった。wikipediaで検索すると、カンボジア航空は2009年に、カンボジア政府 (51%) とベトナム航空 (49%) の出資により設立され、2009年7月28日に運航を開始した。一部の便はベトナム航空と共同運航(コードシェア)をしているとあった。納得。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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15.ホーチミン市上空
ホーチミン市は人口850万人弱の大都会。首都はハノイだが、ホーチミンはベトナム最大の都市である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
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16.ダナン近郊
あと、5分ほどでダナン到着というところ。ダナンはベトナム中部にある人口100万人を超えるベトナム主要な港湾都市だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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17.ドラゴンブリッジ
ダナン空港に着いたら、インターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ・リゾートの迎えが来ていた。空港にあるそのホテルのラウンジでお茶を飲んで待っていると、私たちの荷物を受け取って持ってきてくれた。ホテルまで車で40分くらいかかる。途中、ハン川にかかるドラゴン・ブリッジ(ロン橋)を渡った。龍が水面を泳ぐ様をデザインした橋で、夜はライトアップされるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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18.漁港とおわん船
海に沿ってミー・ケー・ビーチというきれいな海岸線を北へと進む。やがて小さな船が多く停泊しているところに来た。運転手は漁港だと言って、写真を撮るかと車を停めてくれた。手前の浜に3っ並んでいるはおわん船。これは地引網の網を仕掛けるのに使われるらしい。網を積んだおわん船を漕いで沖合に進み、網を仕掛けていき、中間地点まで行くとV字型に浜に戻りながら残りの網を仕掛けていく。陸に戻ると何人かで網の両端を引っ張っていき、魚を一網打尽に獲るのがダナンの地引網漁だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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19.ダナンの市街
さすが100万人都市で、大きなビルがたくさん建っている。ここから見る夜景はきれいなのではないかと想像する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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20.観音様
ソンチャ半島が見えてきた。白い観音像が見える。ソンチャ半島にある広大な敷地面積を誇るリンウン寺という。ダナンの海と街を見守る観音様「レディー・ブッダ」は67mあり、ベトナム一の大きさという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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21.寶臺(宝台)山寺 -1
タクシーを止めてくれた海岸沿いの広い道路の反対側に、中国的な寺があった。寶台山寺という、日本でいう扁額が見える。運転手がエスコートしてくれて道路を渡る。自由に入ることができた。きれいに整備されたお寺だったが、ネットで調べても、「地球の歩き方」にも載っていない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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22.寶臺(宝台)山寺 -2
日本の寺院は古色蒼然として神秘的な雰囲気の漂うものだが、東南アジアの寺院の多くは逆に多様な色彩で飾られている。ベトナムの宗教分布を調べて見てみると、人口の8割が仏教、残りの2割がキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教だそうだ。 名実ともに仏教大国で、現在でも足繁く寺院に参拝に行く熱心な仏教徒が存在するが、厳しい教えや戒律はないという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/800秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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23.寶臺(宝台)山寺 -3
掃除がよく行き届いた正面右側に広がる庭には多くの彫像が並んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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24.インターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ
車に戻ってソンチャ半島へ向かう。さっき見えた観音像の南側を回って、登っていく。そしてインターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラの入り口に着いた。入口はホテルの敷地内の高い位置にあった。娘の主人がチェック・インの手続きをしている間、ビーチを眺める。ここもホテルの敷地の中だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 45mm ISO100 ) 露出補正 なし
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25.宿泊棟
ここは、レセプションのある「HEAVEN LEVEL」から、「SKY LEVEL」,「EARTH LEVEL」,「SEA LEVEL」と4段になっている。私たちが寝泊まりする宿泊棟はSKY LEVELにある。バギーでそこへ案内された。ベランダからはビーチが眺められる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 81mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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26.プール
もちろんプールもある。このプールの下が「THE LONG BAR」というバーになっている。バーの屋根がプールなのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 198mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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27.ケーブルカー
レセプションのある一番上から、ビーチまで24時間、ケーブルカーが添乗員付きで運行されている。途中に「SKY」 、「EARTH」という中間駅があり、私たちの宿泊棟は「SKY」に近い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 198mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
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28.ビーチ
ビーチへ行くと、ビーチ・チェアが自由に使えて、敷く大きなタオルをセットしてくれる。宿泊料金に含まれているサービスだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 14mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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29.遊歩道
各レベルに通ずる遊歩道がある。バギーもこの道を走る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
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30.野生の猿
遊歩道には猿が現れる。これは子供猿だが、つぶらな瞳がかわいい。もちろん傍には親猿がいる。人を恐れること、襲うことはなさそうだ。でも、気を付けたほうが良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 106mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
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31.日没
夕方6時30分ごろ、西の山陰に陽は沈んだ。期待したほど赤く染まらなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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32.ディナー
ホテルでの最初の晩は、娘たち夫婦が私たちの結婚50年と喜寿を祝ってくれた。「ラ・メゾン1888」というミシュラン・ガイド星付きのフレンチ・レストランだった。まず、シャンパンで乾杯した。ホテルのホーム・ページによれば、「このレストランはベトナム最初のレストランで、ミッシェル・ルーで3年間修業を積んだミシュラン・ガイドの星を持つシェフがおり、世界最高のシェフ ピエール・ガニェールが現在は調理しています。」と説明されていた。写真は前菜のパテ。そして、量的にも十分なコース料理を堪能した。娘たち夫婦に感謝。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/160秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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