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2024年5月18日

陽春の小石川植物園 ① 2024年4月11日 東京都文京区小石川

今年の春は3月の前半は気温の低い日が続き、そのためか靖国神社のソメイヨシノ標本木もなかなか開花せず、気をもませた。ギフチョウをはじめツマキチョウやミヤマセセリ、コツバメなど年1回、春だけにしか出て来ない春の妖精たちは、何時頃飛び出すのだろうかと気をもませた。4月に入っても天候は好ましくなく、雨や曇りの日が多かった。
 小石川植物園には、ほぼ毎年のようにツマキチョウを撮りに出かけている。昨年は4月4日に行ったが、ツマキチョウは♀ばかりで、♂は姿を見せなかった。♂が先に生まれてきて♀はそのあとの羽化してくるのだが、♂の撮影のタイミングを逸してしまっていた。
 しかし、今年は発生が遅れるであろうと思い、天候も回復した4月11日に現地へ行った。タイミングとしては♂の発生初期と思われ、♀の姿は1頭も見なかったのだ。やはり、昨年に比べ10日くらいは発生が遅れてしまっていた。
 11時少し前に入園した。いつものように、すぐ左に折れて、南側の道を日本庭園の方へと歩く。だが、チョウの姿は少なく、例年ならアゲハなどが飛んでいるが、モンシロチョウしかいない。そのモンシロチョウが小さくて、ツマキチョウかと思わせるが、午前中はほとんどすべて、モンシロチョウだった。

000_240411056 X700 〇小石川植物園 旧東京医学校本館 RX10M4.jpg
日本庭園と旧東京医学校本館 2024年4月11日 文京区 小石川植物園

001_240411008 X900 〇小石川植物園 ショカツサイ RX10M4.jpg 1.ショカツサイ(諸葛菜
オオアラセイトウ、ハナダイコンなどという名でも呼ばれる。実はこのアブラナ科の植物はツマキチョウの食草でもあるのだ。ここを歩くといつもショカツサイの紫色の花に出迎えられる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixelsbr シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 192mm ISO320 )
002_240411009 X900 小石川植物園 太郎稲荷 RX10M4.jpg 2.太郎稲荷
池があって、その向こう側に鳥居が見えた。太郎稲荷という。鳥居は後から建て直されたものだろうが、吉宗のころの地図に、稲荷と書いてあるポイントがあったそうで、300年くらい前からあったという話もある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/2000秒 9mm ISO1250 )
003_240411019 X900 〇小石川植物園 モンシロ RX10M4.jpg 3.モンシロチョウ♀
モンシロチョウがアブラナの花に来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 208mm ISO250 )
004_240411023 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 4.サクラ
池の向こうに桜の木があり、見事に咲いている。桜には少し遅いと思っていたが、今が見ごろなのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 16mm ISO200 )
005_240411028 X900 〇小石川植物園 モンシロ RX10M4.jpg 5.モンシロチョウ♂
春型のモンシロチョウは小型である。そして前翅の中ほどにある黒斑が、この個体のようにほとんど現れていないものもいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
006_240411047 X900 小石川植物園 ハナズオウとオオリキュウバイ  RX10M4.jpg シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO320 ) 6.ハナズオウ(花蘇芳)とオオリキュバイ(大利休梅) -1
日本庭園に入る手前に少し広くなったところがある。そこにはハナズオウが紅い花をいっぱい付けていた。その向こう側にはオオリキュウバイの白い花が重なる。多くの人が足を止めて見ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f16.0 1/1250秒 23mm ISO3200 )
007_240411035 X900 〇小石川植物園 ハナズオウ RX10M4.jpg 7.ハナズオウとオオリキュバイ -2
ハナズオウは中国原産のマメ科の植物で、奥のオオリキュウバイも同じく中国原産のバラ科の植物だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/2000秒 9mm ISO125 )
008_240411053 X900 小石川植物園 サトザクラ 晩都 日本庭園 RX10M4.jpg 8.サトザクラ(里桜)
日本庭園には桜が咲いており、サトザクラという札が掛けられていた。wikipediaによれば、サトザクラは、広義ではバラ科サクラ属のサクラの栽培品種の総称で、狭義では11種ある日本のサクラの原種の一つであるオオシマザクラを基に誕生した栽培品種の品種群(Cerasus Sato-zakura Group)のことだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 29mm ISO320 )
009_240411064 X900 小石川植物園 ヒラドツツジ RX10M4.jpg 9.ヒラドツツジ(平戸躑躅)
ひときわ色鮮やかなツツジの花が咲いていた。ヒラドツツジという。写真は真っ赤な大輪の花であるが、ヒラドツツジの花は、どれも大輪で、花の色は、赤、ピンク、白、紫、赤紫などで、濃い色から淡い色まで様々な色合いが魅力と言われている。古くから平戸で栽培されてきたことが名前の由来とされ、wikipediaでは、1712年に出た『和漢三才図会』にはすでに「ヒラドツツジ」の名で紹介されていたと記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 25mm ISO320 )
010_240411066 X900 小石川植物園 コブシモドキ RX10M4.jpg 10.コブシモドキ(辛夷擬)
Wikipediaの「絶滅した植物一覧」によれば、コブシモドキは17世紀以降に野生では絶滅したと記されていた。だが、小石川植物園で、コブシモドキと品種名が記された札が掛けられた花が咲いていた。また、wikipediaには、コブシの近縁種としてコブシモドキは、葉がコブシより若干大きめで長さ20 cm、幅8-10 cm以上、開花期が4月中旬とコブシよりやや遅く花が大きい(直径12-15 cm)。また三倍体(基本数の三倍の染色体数をもつ生物体。二倍体と同質の四倍体との交雑によって生ずるもので、ふつう次の世代の植物として発達しうる種子を生じない不稔性を示す。自然界でもみられるが、種なしスイカやバナナなどがあり、種子を作らない。コブシは四国には分布していないが、この個体は1948年に阿部近一と赤澤時之によって徳島県相生町で発見され、この1個体のみが知られていたが、現在ではこの個体は存在せず、徳島県の相生森林美術館をはじめとした数箇所で当時の株から挿し木でクローン栽培したものが現地外保存されている。と記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.8 1/2000秒 42mm ISO500 )
011_240411071 X900 〇小石川植物園 ハナミズキ RX10M4.jpg 11.ハナミズキ 総苞片 -1
ハナミズキ(花水木)では、小さな花が多数密集し、4枚の大きな(花びらのように見える)総苞片で囲まれている。総苞片とは、花序(花の集まり)を保護する苞葉のことである。開花時期を迎えるとこの総苞片が開き美しい花びら状に変身する。その総苞片の先端には閉じ合わさってきた痕跡が残っている。中心部に小さな筒状をした両性花が頭状に集まる。写真の状態ではまだ総苞片で囲まれている、

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 216mm ISO400 )
012_240411072 X900 〇小石川植物園 ハナミズキ RX10M4.jpg 12.ハナミズキ 蕾から開花へ -2
4枚の白い総苞片が開き始めている。中心にある赤茶色の部分が蕾と思う。これが開くと黄色い小さな花が現れる。ハナミズキの花びらと思っていたのは総苞片だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO320 )
013_240411079 X900 〇小石川植物園 カリン RX10M4.jpg 13.カリン(花梨・花櫚・榠樝)
日本庭園からツツジの咲く坂を上ってきた。可憐なピンクの花を咲かせている木があった。カリンだ。Wikipediaによれば、カリンは、中国から日本へ渡来した薬用にもされる果樹で、果実は同科のマルメロとよく似る。その果実は石細胞が多く含まれるため硬く生食はできないが、カリン酒や砂糖漬け、のど飴などの原料に使われる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 32mm ISO500 )
014_240411073 X900 〇小石川植物園 カリン RX10M4.jpg 14.カリンの花
花期は3 - 5月頃で、新葉とともに5枚の花弁からなる白や淡紅色の花を枝先に咲かせる。。果実はナシの実のようであり、晩秋に黄色に熟して良い香りがするそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO200 )
015_240411088 X900 小石川植物園 サネブトナツメ RX10M4.jpg 15.サネブトナツメ(実太棗)の樹
日本薬学会のホームページを見ると、サネブトナツメの果実はナツメ(Zizyphus jujuba Miller var. inermis Rehder)と比較し、小さくてやや球状となり、秋に赤褐色に熟す。種子は果実の大きさの割に大きく、扁平で楕円状を呈している。薬用には種子を用いる。生薬名をサンソウニン(酸棗仁)といい、虚弱体質の改善を目的とした酸棗仁湯や温胆湯、帰脾湯などの漢方処方に配剤されている。と記されていた。立てられていた説明板には、明治10年発行の「小石川植物園草本目録」に享保12年(1727年)に中国から輸入されたものと記されている。大正6年(1917年)の暴風雨で倒れ、現在の樹形になった」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO200 )
016_240411097 X900 〇小石川植物園 トキワマンサク RX10M4.jpg 16.トキワマンサク(常磐万作)-1
トキワマンサクは舞岡公園でも見られるが、そのほとんどが黄色い花である。こんなに大きなトキワマンサクの樹を見るのは小石川植物園へ来たときだけである。奈良へ行ったときにベニバナトキワマンサク(変種)が桜と競うように咲いていたのを思い出した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO400 )
017_240411093 X900 〇小石川植物園 トキワマンサク RX10M4.jpg 17.トキワマンサク -2
ここのトキワマンサクの樹は大きく、白い花が密に咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/2000秒 9mm ISO200 )

2023年5月26日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ⑧ 終 2023年4月5日ー7日 登廊と舞台の長谷寺と、摩崖仏の大野寺

又兵衛桜は、葉桜になってしまっていて残念だった。バスは又兵衛桜を10時50分ごろに出発した。次の目的地は長谷寺である。又兵衛桜から西へ30分ほどで到着した。
 雨は相変わらず本降りである。バスの駐車場から傘をさして仁王門の前に着いた。ここからは拝観をして、昼食をとって、再びバスに戻るまで各自自由に行動することになった。石段を上がって仁王門をくぐるとその先は登廊といって屋根のある木造の階段が399段、本堂の前まで続いている。雨に濡れないで歩けるのはありがたい。
 実はわたくしたちは、2018年の11月に長谷寺に来ている。その時は近鉄大阪線で長谷寺駅まで来て、長谷寺へ向かったのだが、20分ほど歩くことになってしまった。近鉄の長谷寺駅に預ければよいと思い、キャリー・バッグを携行していたのだが、駅にコインロッカーはなく往生していたところ、参道でかみさんが店の前に並べられていた干しシイタケを物色していると、その店のおばさんが出てきて「荷物預かりましょうか」と言ってくれて、有難かったことを思い出す。
 杖を突いている奥さんも、頑張って399段の登廊を登り、本堂を参拝して、舞台からの眺めを楽しんでくれたようだ。
 そして、今回のツアーの最後の見どころは摩崖仏で有名な大野寺だった。枝垂桜も咲いていて、傘をさして境内を歩いた。最後に大野寺の前を流れる宇陀川の対岸の摩崖仏を拝んで、帰路に着いた。  バスに2時間半ほど揺られ、三河安城駅に着いたのは、午後5時頃だったと記憶する。天候はいまいちではあったが、訪れた桜の名所や社寺、それぞれが印象に残る良いツアーだった。

000_2304070252 X700 長谷寺 登廊 G7X.jpg
大和国 長谷寺の登廊 2023年4月7日 奈良県桜井市初瀬

198_2304070233 X900 長谷寺 仁王門 G7X.jpg 198.長谷寺 仁王門
雨の中を駐車場から歩いて仁王門の石段前に到着した。ここから各自自由拝観になる。仁王門のせり出してくるような大きな屋根は重厚である。重要文化財である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
199_2304070235 X900 〇長谷寺 仁王門 G7X.jpg 199.仁王門の彫刻
仁王門に施された彫刻や仁王像は歴史を感じさせる。長谷寺のパンフレットによると、仁王門は長谷寺の総門で、3間1戸入母屋造本瓦葺の楼門である。両脇には仁王像、楼上に釈迦三尊十六羅漢像を安置する。仁王門は、一条天皇(在位986年-1011年)の頃の創建だが、現在の建物は明治27年(1894年)の再建だそうだ。上部に掛かる「長谷寺」額字は天正16年(1588年)の後陽成天皇の直筆の再鋳造という。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
200_2304070236 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 200.歓喜院(かんぎいん)
仁王門をくぐって、登廊を上り始める。すぐ左側に歓喜院あり桜が咲いていた。歓喜院は長谷寺六坊の一院で、江戸時代中期の1701年(元禄14年)に長谷寺第14世英岳僧正によって再建され、近年参籠所を併設して改装された。長谷六坊と呼ばれる「歓喜院」「宗宝蔵(清浄院)」「梅心院」「月輪院」「慈眼院」「金蓮院」の六つの子院があり、江戸時代にはこれらの六つの院が、長谷寺の運営においてとても重要な役割を持っていたという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO250 ) 露出補正 なし
201_2304070238 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 201.登廊(のぼりろう)
登廊は平安時代の長歴3年(1039年)に春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の御礼に造ったもので、108間、399段、上中下の三廊に分かれてる。下、中廊は明治27年(1894年)再建で、風雅な長谷型の灯籠を吊るしている。上登廊は古く、慶安3年(1650年)の再建という。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO640 ) 露出補正 なし
202_2304070241 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 202.下登廊
下登廊は繋屋で右に折れて、中登廊になる。写真は中登廊から見た下登廊。繋屋は一重の、切妻造、桟瓦葺、1間四方の小さな建屋である。下登廊と中登廊をつないでおり、登廊はここでほぼ直角に右へ折れる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO640 ) 露出補正 なし
203_2304070244 X900 〇長谷寺 登廊 G7X.jpg 203.中登廊から見た本堂の柱束
中登廊の左側に、懸造りの本堂を支える柱束が見られた。懸造りとは、京都の清水寺のように、斜面の上に長い束柱を立て、その上に堂宇を築く様式の事で、舞台造とも呼ばれている。昨日見てきた談山神社の舞殿も懸造りだった。斜面にはシャクナゲが咲いていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
204_2304070247 X900 〇長谷寺 登廊 G7X.jpg 204.シャクナゲ(石楠花) -1
このシャクナゲの品種を知りたいと思い、Picture This で調べてみたところ、ロードデンドロン・カタウビエンセ という答えだった。ツツジ科で、シャクナゲの仲間には違いはない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
205_2304070250 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 205.シャクナゲ -2
懸造りの斜面に咲くシャクナゲは今が盛りである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1250 ) 露出補正 なし
206_2304070253 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 206.蔵王堂から見る下登廊
中登廊は蔵王堂という中継点で左へ折れ、上登廊につながる。蔵王堂は、桁行3間、梁間1間、一重、寄棟造、本瓦葺の建物である。わたくしたちは今回、吉野山で金峯山寺の蔵王堂を拝観してきた。この「蔵王堂」のあたりに、吉野山から虹が架かり、その上を3体の蔵王権現が歩いて長谷寺までやって来たことからこの場所に尊像を祀っているのだそうだ。蔵王権現は、役行者が吉野・金峯山寺で修行中にお告げを得たという憤怒形の仏。金峯山寺の蔵王堂に祀られている 弥勒・釈迦・千手観音と同じ3体を祀る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO320 ) 露出補正 なし
207_2304070257 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 207.上登廊
本堂の前の鐘楼まで、最後の上登廊を上る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO320 ) 露出補正 なし
208_2304070259 X900 長谷寺 登廊 本堂 G7X.jpg 208.舞台を支える柱束
左側には、南に向いてせり出している舞台を支える柱束が見られた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO800 ) 露出補正 なし
209_2304070264 X900 〇長谷寺 本堂 G7X.jpg 209.礼堂(らいどう)・ 内舞台
上登廊を上りきり、鐘楼の前に出た。左側へ本堂参拝の入り口がある。本堂は小初瀬山中腹の断崖絶壁に懸造り(舞台造)された南面の大殿堂である。入り口を入って右側は内陣で、本尊十一面観世音菩薩立像が祀られている。長谷寺のホームぺージによれば、開山徳道上人が造立して以来、度重なる火災により再造を繰り返してきたが、現在の観音像は、室町時代の天文7年(1538年)に大仏師運宗らによって造立された。像高は3丈3尺6寸(1018cm)ある。我が国で最も大きな木造の仏像で、その堂々とした姿は全国に広がる長谷信仰の根本仏像としての威厳を十分に伺わせる。写真は内舞台とも呼ばれる本堂の外陣である礼堂から、南に開かれた外舞台を撮った。内陣は撮影御法度である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
210_2304070266 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 210.賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)
礼堂の奥に賓頭盧尊者が座していた。釈迦の弟子である十六羅漢の筆頭で「びんずるさん」とよばれ親しまれている。賓頭盧尊者は本堂の外陣や回廊に祀られ、病気を治す力があり、撫でるとその部位の病気が治るという信仰があり「撫仏 (なでぼとけ)」ともいわれている。余談になるが、このわたくしたちのツアーの初日、4月5日の朝、長野善光寺の賓頭廬尊者像が盗難にあったという事件があった。およそ2時間半後に60kmほど離れた松本市内の車の中で見つかったそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/400秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
211_2304070267 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 211.開山堂
内陣と外陣の間を通って西へ抜ける。本堂の外廊から、緩やかな石段の先に開山堂が見えた。開山堂は、長谷寺を開山した徳道上人を祀るお堂である。徳道上人は、奈良時代の高僧で、727年(神亀4年)に聖武天皇の勅願により、東の丘(現在の本堂のある場所)に本尊十一面観世音菩薩を安置し長谷寺を開山したとされている。鎌倉にある長谷寺にも何度かお参りしたことがあるが、鎌倉長谷寺の十一面観音は奈良の長谷寺とも縁があると伝えられる。721年大和国長谷寺を開山した徳道上人により2体の観音像が彫られ、1体は奈良長谷寺へ、もう1体は衆生救済の願いを込め、海へと奉納された。その15年後、相模国の沖合いにその観音像が現れ、鎌倉長谷寺開創の礎となったそうだ。鎌倉長谷寺のホームぺージには、その本尊の十一面観世音菩薩像も、木彫仏としては日本最大級(高さ9.18m)の仏像と記されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO250 ) 露出補正 なし
212_2304070268 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 212.大黒堂
本堂を出たすぐその右側に大黒堂があった。この大黒堂は、江戸時代前期の1650年(慶安3年)に再建された、2間四方寄棟造り、一重、本瓦葺きの建物である。本尊として、4尺5寸の大黒天立像(大黒天が米俵の上に立ち福袋と打ち出の小槌を持つ姿)が安置されている。大黒天像の左側には鬼子母神、右側には愛染明王と弁財天が祀られている。パンフレットによると、尊像は弘法大師の作と伝えられている。商売を繁盛させ、財宝を人々に授け、台所を守護し食物を満たすご利益があるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
213_2304070270 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 213.舞台から五重塔を眺める
五重塔は、1954年(昭和29年)に戦争殉難者檀信徒慰霊および世界平和を祈願して建立された。もともと長谷寺にあったのは三重塔であり、 建っていた場所も少し違うので、再建ではない。戦後日本に初めて建てられた五重塔で昭和の名塔と呼ばれている。純和様式の整った形の塔で、塔身の丹色と相輪の金色、軽快な檜皮葺屋根の褐色は、背景とよく調和し、光彩を放っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 ) 露出補正 なし
214_2304070271 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 214.舞台からの眺め
舞台から奥の院の陀羅尼堂や本坊がある南の方向を眺めた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
215_2304070278 X900 〇長谷寺 本堂 G7X.jpg 215.礼堂の際から五重塔を眺める
外舞台から少し高くなった礼堂の際から撮った。長谷寺の本堂は、創建以来実に7度の火災によって焼失している。最後に本堂が燃えたのは室町時代の天文5年(1536年)であり、天正16年(1588年)に豊臣秀長の援助によって本堂の再建がなされたが、その後の江戸時代初期には徳川家光の寄進によって建て替えが行われ、慶安3年(1650年)に竣工、それが今に残る本堂である。礼堂には「大悲閣(だいひかく)」と書かれた大きな額が掲げられている。「悲」は悲しみではなく、慈悲の「悲」だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO500 ) 露出補正 なし
216_2304070281 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 216.本堂の外陣(げじん)・礼堂(らいどう)
内舞台とも呼ばれる。礼堂は正堂(内陣)に祀られている本尊十一面観世音菩薩立像を礼拝するところである。本堂の前部にあって参詣者のための空間となっているのが礼堂である。建物は、入母屋造妻入り、床は板敷き、天井は化粧屋根裏(天井板が無く構成材をそのまま見せる構造)、間口9間、奥行4間で、このうち奥の間口9間、奥行1間分を相の間としている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/320秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
217_2304070283 X900 長谷寺 G7X.jpg 217.弘法大師御影堂
本堂から西に向かって、緩やかな道があり、その先に弘法大師御影堂が見えた。御影堂(みえどう)は、宗祖弘法大師(空海)の入定1150年遠忌を記念して、その徳を偲び1984年(昭和59年)に建立された堂宇である。令和5年は弘法大師が生まれて1250年になり、道の両側には、弘法大師生誕1250年を祝う登りが何本も並んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO800 ) 露出補正 なし
218_2304070300 X900 長谷寺 G7X.jpg 218.上登廊を下りる
本堂からは弘法大師御影堂、五重塔、陀羅尼堂、本坊を拝観して仁王門に戻る道もあるが、雨も降っているし、かみさんを歩かせるのも酷である。長谷寺には2018年に一度来ていることでもあり、回り道はせず、上がってきた登廊を下りる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 なし
219_2304070306 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 219.シャクナゲ -3
長谷寺のパンフレットには、日本石楠花と記されていた。調べてみると、日本石楠花と西洋石楠花の違いは、葉にあり、日本石楠花は、葉の裏側に細かい毛が生えている。西洋石楠花の葉には、まったく毛は生えていない。そこは確認してこなかった。長谷寺の石楠花は2500株もあるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320秒 37mm ISO31600 ) 露出補正 なし
220_2304070317 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 220.下登廊
下登廊を下りてくると、左手に梅心院と歓喜院の昭和寮との間の小道に枝垂桜が咲いていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 11mm ISO250 ) 露出補正 なし
221_2304070317 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 221.仁王門と枝垂桜
仁王門まで下りてきた。時計は12時を回っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
222_2304070327 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 222.門前通りの食事処
仁王門を出て、石観音がある受付の前に桜馬場というところがあった。昔、桜の並木が有名で花の見所とされ、参拝者が馬をつないでいたので「桜ノ馬場」と呼ばれている。この日は観光客は少なかったが、長谷寺と門前町を繋ぐ、多くの人で賑わう場所である。そこから門前通りが始まるが、その取っ掛かりにある食事処に入り、天婦羅うどんで昼食にした。門前通りを少し歩き始めたが、人通りもなく活気がなかったので、引き返してバスへ戻る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO320 ) 露出補正 なし
223_2304070397 X900 〇大野寺 G7X.jpg 223.大野寺 山門
バスは東へ20分ほど走って、今回のツアーの最後の訪問地である大野寺に着いた。大野寺(おおのでら / おおのじ)は、奈良県宇陀市室生大野にある真言宗室生寺派の寺院。山号は楊柳山、本尊は弥勒菩薩。役行者が開き、天長元年(824年)、弘法大師によって堂宇が建立されたと伝えられる。室生寺の西の大門に位置する。宇陀川岸の自然岩に刻まれた彌勒磨崖仏があることで知られ、枝垂桜の名所としても知られる。とあった。(wikipedia)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
224_2304070341 X900 〇大野寺 G7X.jpg 224.大野寺 本堂と枝垂桜
大野寺には全国的に珍しい樹齢300年を超えるコイトシダレザクラ(小糸枝垂桜)が2本あり、境内にはその他30本ほどのベニシダレザクラが植えられているそうだ。コイトシダレザクラは奈良県指定天然記念物に指定されている。wikipediaでは、広義のシダレザクラとは、枝がやわらかく枝垂れるサクラの総称である。野生種(種のレベル)のエドヒガンから生まれた栽培品種には、狭義のシダレザクラやベニシダレなどがある。枝が枝垂れるのはイチョウやカツラやクリやケヤキなどでも見られるが、その原因は突然変異により植物ホルモンのジベレリンが不足して枝の上側の組織が硬く形成できず、枝の張りが重力に耐えられなくなっているからと考えられている。枝垂れ性は遺伝的に劣性のため、シダレザクラの子であっても枝垂れのない個体が生まれる場合があると記述されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
225_2304070345 X900 〇大野寺 G7X.jpg 225.枝垂桜 -1
境内を奥の方へ歩いていくと、まだまだ咲いている枝垂桜があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
226_2304070347 X900 〇大野寺 G7X.jpg 226.枝垂桜 -2
花は雨に濡れて寒そうだ。今年は例年よりも桜の開花が早く、今回のツアーは、桜の適期を狙って申し込んでいたのだが、奈良でも、すでに適期を逸していた。だが、長谷寺とここ大野寺の枝垂桜は満開だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
227_2304070351 X900 〇大野寺 ハナズオウ G7X.jpg 227.ハナズオウ(花蘇芳)とシャクナゲ
境内には中国原産のマメ科のハナズオウやシャクナゲが咲いていた。ここのシャクナゲは長谷寺のとは違い、葉の幅が狭かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
228_2304070362 X900 〇大野寺 G7X.jpg
228.ニイタカシャクナゲ
Picture This で検索するとニイタカシャクナゲと同定した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
229_2304070379 X900 大野寺 G7X.jpg 229.コイトシダレザクラ(小糸枝垂桜)?
224.の写真と同じ桜だが、柵で囲まれていたので、この桜が樹齢300年を超えるといコイトシダレザクラだろうか?境内に咲く他の枝垂桜と明確には区別できなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
230_2304070381 X900 大野寺 G7X.jpg 230.弥勒摩崖仏
大野寺の前を流れる宇陀川の対岸に位置する高さ約30mの大岩壁に刻まれた弥勒磨崖仏である。岩壁を高さ13.8mにわたって光背形に掘り窪め、その中を平滑に仕上げた上で、像高11.5mの弥勒仏立像を線刻で表す。興福寺の僧・雅縁の発願により、承元元年(1207年)から制作が開始され、同3年に後鳥羽上皇臨席のもと開眼供養が行われた。作者は宋から来日した石工・伊行末(いぎょうまつ/いのゆきすえ)の一派と考えられているそうだ(wikipedia)。2018年の秋に室生寺を訪れたときに、近鉄の室生寺口大野駅からタクシーで室生寺へ行く途中、この摩崖仏を見ている。サムネイルをクリックして写真を拡大して見ていただくと、右側の岩の上部、葉の影になって暗くなっているところのすぐ下に、線彫りされた石仏のお顔を見ることができる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
231_2304070389 X900 〇大野寺 G7X.jpg 231.大野寺境内
大野寺を拝観し、境内に咲く枝垂桜を見て、摩崖仏に手を合わせた。これで、今回のツアーの目的はすべて終わった。外から境内の桜を眺めながら、駐車場へと歩く。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
232_2304070403 X900 〇三河安城駅 G7X.jpg 232.新幹線 三河安城駅
大野寺から3時間ほどバスに揺られ、夕方5時過ぎに三河安城駅に到着した。安全運転をしてくれたバスの運転手さんに感謝して別れ、駅構内へと歩く。乗車する新幹線は18:52発のこだま746号だ。それまでの間、一人で参加されていた写真が趣味のご婦人と、3人で駅構内の串揚げ屋さんで、一杯飲んで時間調整をした。新横浜には20:59に到着した。桜には少々遅く、天候もいまいちだったが、訪れたところはそれぞれが印象に残った良いツアーであった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2023年4月20日

小石川植物園 春のチョウ① 2023年4月4日  文京区白山 東京大学大学院理学系研究所附属植物園

昨年は迂闊にも月曜日の休園日に行ってしまい、入園できなかった。先月30日に舞岡公園で、ツマキチョウが比較的多く発生しているのを確認していたので、小石川植物園には例年より1週間ほど早めに来てみた。
 入園早々、アマナの白い花が咲き、ツツジも満開に近い状況なのを目にし、例年より春が早く来たと実感した。
 この日はツマキチョウの良い写真を撮るのが目的だったので、さっそく、菜の花や、ショカツサイの咲くところへ行く。先客が2組おられた。「お邪魔します」と、まず菜の花に舞う白いチョウを眺める。「♀が産卵してますよ」と教えてくださった。♀が止まっているところはさっそく撮影できたのだが、♂の個体数は少ないし、しかも撮影チャンスを与えてくれない。この日はとうとう♂の写真を撮ることができなかった。
 ベニシジミ、キアゲハ、ツマグロヒョウモンが翔んでいたが、いずれも羽化したばかりのようなきれいな個体だった。
 サクラの開花に代表されるが、今年の春の訪れは早かった。

000_230404123 X700 〇小石川植物園 ショカツサイ Z50 Z18-140 - コピー.jpg
ショカツサイの花で吸蜜するツマキチョウ♀ 2023年4月4日
  文京区白山 東京大学大学院理学系研究所附属植物園

001_230404004 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 1.ツツジとメタセコイヤ林
いつものように入園して左へ、日本庭園の方へ歩き始める。ツツジが咲き、背の高いメタセコイヤがまっすぐ青空を指していた。パンフレットには「三木茂が化石に基づき1941年(昭和16年)に発表、後に中国で生きている株が発見された。」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 12mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_230404122 X900 小石川植物園 オオアマナ Z50 Z18-140 - コピー.jpg 2.オオアマナ(大甘菜)
白い花が群落となって、地表に近いところ一面に咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
003_230404007t X900 〇小石川植物園 RX10M4.jpg 3.ベニシジミ
春に出てくるベニシジミはオレンジ色が鮮やかである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
004_230404012t X900 〇小石川植物園 RX10M4.jpg 4.ツマキチョウ♀ -1
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)で吸蜜。ツマキチョウは小さな花で吸蜜することが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 195mm ISO200 ) 露出補正 なし
005_230404022t X900 〇小石川植物園 RX10M4.jpg 5.ツマキチョウ♀ -2
4.の写真と同じ個体。トリミングして、シャープを調整した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 193mm ISO250 ) 露出補正 なし
006_230404036 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 6.ツマキチョウ♀ -3
ショカツサイ(諸葛菜)で吸蜜。オオアラセイトウ(大紫羅欄花)というのが正式名称なのかもしれない。このショカツサイはツマキチョウの食草の一つでアブラナ科の植物である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
007_230404039t X900 〇小石川植物園 RX10M4.jpg 7.ツマキチョウ♀ -4
同じ個体。広角端で接近して撮影した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_230404044 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 8.ウラギンシジミ♀
越冬したウラギンシジミが勢いよく翔んで来た。この時期に見る本種はほとんが♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1250秒 120mm ISO800 ) 露出補正 なし
009_230404051 X900 ○小石川植物園 ハナズオウ マメ科 RX10M4.jpg 9.ハナズオウ(花蘇芳)
高さ3mくらいの木に花をいっぱい付けていた。マメ科の植物というが花を見るとなるほどと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1250秒 54mm ISO250 ) 露出補正 なし
010_230404130 X900 〇小石川植物園 Z50 Z18-140 - コピー.jpg 10.ハナズオウとオオリキュウバイ
ハナズオウの隣に同じくらいの高さの白い花の木があった。オオリキュウバイという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_230404132 X900 ◎小石川植物園 Z50 Z18-140 - コピー.jpg 11.オオリキュウバイ(大利休梅)
中国原産の落葉植物でバラ科だそうだ。花の同定のためには、花だけではなく、葉と枝、木全体の画像を撮っておくべきなのは理解しているのだが、現場では怠りがちである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/1000秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_230404136 X900 ◎小石川植物園 Z50 Z18-140 - コピー.jpg 12.キリシマツ ツジ(霧島躑躅)
日本庭園には満開のツツジがあった。これはキリシマツツジだと思うが、ちょっと自信がない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 43mm ISO160 ) 露出補正 なし
013_230404064 X900 ◎小石川植物園 RX10M4.jpg 13.キアゲハ♀ -1
日本庭園を旧東京医学館本校の方へ歩いていくと、キアゲハが翔んできた。カラスノエンドウに産卵を試みているように見える。しかし、キアゲハの食草はセリ科の植物なのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1250秒 84mm ISO400 ) 露出補正 なし
014_230404069t X900 ○小石川植物園 RX10M4.jpg 14.キアゲハ♀ -2
きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1250秒 102mm ISO250 ) 露出補正 なし
015_230404140 X900 ◎小石川植物園 Z50 Z18-140.jpg 15.キアゲハ♀ -3
どう見ても産卵しようとしている姿勢である。傍にセリ科の植物があったのだろうか。もっとしっかり確認してくればよかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
016_230404144 X900 〇小石川植物園 Z50 Z18-140.jpg 16.キアゲハ♀ -4
翔び去る際に翅を広げて見せてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
017_230404077 X900 ○小石川植物園 RX10M4.jpg 17.旧東京医学校本館の屋根
この旧東京医学校本館の建物は昭和45年に重要文化財に指定されている。現在は臨時休館中だった。旧東京医学校本館(現東京大学総合研究博物館小石川分館)は、東京大学の前身にあたる東京医学校時代の建物である。この建物の創建までの経緯は、安政5年(1858年)の神田お玉が池種痘所創設以来、幾たびかの変遷を経て、明治7年5月に東京医学校となり、同年11月に本郷旧加賀藩邸への移転を決定、明治8年に着工、翌9年に一応の完成をしたという。明治44年、屋上の時計台を撤去するなど、規模を縮少して移築、さらに昭和44年現在地に移築されたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.5 1/1250秒 30mm ISO200 ) 露出補正 なし

2015年4月21日

小石川植物園 春の花 4月16日 


  しばらく気温が低く、天候が優れない日が続いていたが、今日は朝から青空が広がり、気温も上がるという。ツマキチョウの写真を撮りたい。舞岡公園はツマキチョウの個体数が少なく、花も少ないので、小石川植物園にしようか、目黒の自然教育園にしようかと考えた。ナノハナとツマキチョウの取り合わせを思い浮かべ小石川植物園へ行くことにした。横浜から京浜急行の「特快」で都営地下鉄浅草線の三田まで行き、同じく都営地下鉄三田線に乗り換え、白山へ行く。意外と時間はかからない。

 白山駅から小石川植物園へは15分ほど歩くが、汗ばんでくるほど暖かい。
  小石川植物園の正門から園内に入ると、さっそく白い蝶が活発に飛んでいる。昨年も来ているので菜の花がどこにあるかは記憶していた。

  この日はほとんどの時間を菜の花に集うツマキチョウの撮影にあてた。撮った写真は改めてアップさせていただくことにする。鈴懸の木やハンカチの木のある方へは上がらず、旧東京医学校本館の手前の日陰になったベンチに座って、持参のサンドイッチを食べ、再び菜の花に戻り、午後2時過ぎに退出、つつじが咲き始めたという根津神社へ回ってみることにした。

1.菜の花
正門を入って、すぐ左側の道を日本庭園の方に歩いていくと、左側に菜の花が咲いている。植物園の南側の端で一般道路に接し、その向こうは住宅が立ち並ぶ。ご婦人の先客が一人いらっしゃって、イヤホンで音楽を聴きながらツマキチョウの撮影チャンスを狙っておられた。私も今日はここで時間をかけることにする。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/640秒 11mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
2.ハナズオウとオオリキュウバイ
午後1時近くなったので、一旦菜の花のポイントを離れ、日本庭園の方へ歩く。途中、昨年と同じようにハナズオウ(紅)とオオリキュウバイ(白)の花が咲いていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/800秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
3.ハナズオウ
中国原産のマメ科の植物で、花蘇芳と書く。蘇芳とは赤色の染料になるマメ科の植物。木の高さは3mくらいだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/900秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
4.オオリキュウバイ
これも中国原産。バラ科ヤナギザクラ属で、木の高さはハナズオウと同じく3m位だった。漢字では大利休梅と書く。千利休が好んで茶花に用いられたと言われている利休梅(リキュウバイ)より花が大きいことからこの名がある。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/950秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。
5.サトザクラ
八重桜が咲いていると思い、傍に行ってみた。その木に掛けられた札を見ると、サトザクラ 品種「晩都」とあった。Wikipediaによれば、「サトザクラの歴史は、人々がサクラを庭に植え始めた平安時代からと言われる。このころから品種の育成が行われ、人為的な交配や突然変異、野生のものからの選抜育成などが続けられた結果、200種以上のサトザクラが誕生した。」と記されている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/900秒 10mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.サトザクラ「晩都」の花
花の重みのためなのだろうか、花は下を向いて咲いていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/850秒 6mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.旧東京医学校本館
現在は総合研究博物館小石川分館といい、昭和45年6月に重要文化財に指定された。日本庭園のツツジの花も咲き始めている。この左側にベンチがあったので、持参したサンドイッチで昼食にした。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.4 1/850秒 19mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.オドリコソウ
再び菜の花の咲くところに戻り、ツマキチョウを撮った。午前中より、花に止まることが多くなったように思う。足元を見ると、オドリコソウが咲いていた。踏まないように気を付ける。舞岡公園などでは、ヒメオドリコソウを良く見るが、オドリコソウは見られない。オドリコソウは春の舞姫である。写真のようにに笠をかぶった踊り子が茎をぐるりと取り巻いて裾をあでやかに翻しながら輪になって踊っているように見える。 絶妙な命名と思う。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.4 1/850秒 4.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
>;クリックすると大きな写真になります。
9.オオニソガラム
入口から日本庭園へ通じる道筋にこの白い花が群落となって咲いていた。帰宅してネットで調べたところ、どうやらオオニソガラムという花らしい。大甘菜(オオアマナ)という別名がある。比較的最近の帰化植物で、以前はここ小石川植物園以外では見られなかったという。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/950秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。


2014年4月26日

小石川植物園 4月15日


  4月8日に目黒の自然教育園へ行った時に、ツマキチョウの飛翔写真を撮っておられた方が、小石川植物園にもツマキチョウがたくさん飛んでいたと話してくださった。ツマキチョウはこの時期しか撮れない。そこで昨年10月3日に訪れた小石川植物園に再び行ってみることにした。正しくは、東京大学大学院理学系研究科付属植物園という。
  入園料400円を支払って、園内に入る。去年来た時を思い起こして、ツマキチョウのいそうな園内の場所を、正門からすぐ左へ日本庭園への道筋と考え、歩き始めた。しばらく歩くと真っ赤な花を咲かせたオオヤマツツジがあった。その少し先をちらちらと白い蝶が飛んでいる。ツマキチョウだ。目黒ではまだ発生していなかった♀を最初に見たが、そのあと、個体数はどんどん増えた。しかし、なかなか止まってくれず、撮り難い。
  しばらく、粘ってみたがあまり多くのショットを撮ることはできなかった。また、後で来ようと、先に進む。日本庭園から旧東京医学校本館をみて、上へ上がり、ハンカチノキを見に行った。分類標本園へも行ったが、ここはこの時期、蝶を見ることはなかった。喉が渇いたので、 売店でアイスティーを買って、一息入れる。もう午後1時になっていた。
  再びツマキチョウのいるところへ戻り、約1時間粘ったが、なかなか花で吸蜜することも少なく。多くは撮れなかった。よくあれだけ疲れずに飛び続けられるものだと感心してしまう。 2時過ぎに退出した。

小石川植物園入口;クリックすると大きな写真になります。 1.小石川植物園入口
都営地下鉄三田線を白山で降りた。昨年10月に行った時は、筋向いにある雑貨屋さんで入園券を購入したが、今日は門の中の受付で販売していた。昨年は330円だったが、400円になっていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/850秒 7.9mm ISO400 ) 露出補正 なし
オオヤマツツジ;クリックすると大きな写真になります。 2.オオヤマツツジ
今日はツマキチョウ狙いである。受付の脇から、日本庭園への道を歩く。少し進んだところに真っ赤なツツジが咲いていた。満開である。アゲハでも来ていないかと見たが、蝶の姿はない。赤とびを用心して、露出を抑えたが、撮れた画像を確認してみると、もう少し明るくても良いと思った。ここで撮り直しておかないといけないのだが。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/850秒 4.8mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
ツマキチョウ♀;クリックすると大きな写真になります。 3.ツマキチョウ♀
開けたところでツマキチョウが飛び始めた。路傍の小さな花に止まる。見ると♀だった。目黒では♂ばかりだったのに、季節は進んでいる。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ツマキチョウ♀;クリックすると大きな写真になります。 4.ツマキチョウ♀
最初と同じ個体はのんびりと吸蜜を続けている。HS50に持ち替えて、撮る。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/850秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
ツマキチョウ♂;クリックすると大きな写真になります。 5.ツマキチョウ♂
菜の花が咲いていた。白い蝶が絡んでいるが、なかなか止まらない。やっと止まってくれたツマキチョウの♂だった。もう一歩寄りたかったのだが、すぐ、飛んでしまった。ここではモンシロチョウとツマキチョウが混ざっている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ツマキチョウ♀;クリックすると大きな写真になります。 6.ツマキチョウ♀
♀も菜の花に来た。近寄れないので、HS50で撮る。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/420秒 160.5mm ISO100 ) 露出補正 なし
ハナズオウとオオリキュウバイ;クリックすると大きな写真になります。 7.ハナズオウとオオリキュウバイ
日本庭園の池の手前に紅色のハナズオウ(花蘇芳)と白いオオリキュウバイ(大利休梅)が咲いていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/900秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
アオサギ;クリックすると大きな写真になります。 8.アオサギ
日本庭園の石橋にいた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/500秒 25.0mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
ハンカチノキ;クリックすると大きな写真になります。 9.ハンカチノキ
小石川植物園の名物である。開花時期は4月下旬で、今日はツマキチョウもさることながら、この花を見たかった。花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため、日本では「ハンカチの木」や「幽霊の木」などと呼ばれる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.4 1/800秒 110.8mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
日本庭園と旧東京医学校本館(現 総合研究博物館小石川分室);クリックすると大きな写真になります。 10.日本庭園と 旧東京医学校本館(現 総合研究博物館小石川分室)
ここに来ると撮りたくなってしまう。この時期が一番きれいなのではなかろうか。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/800秒 9.2mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
サトザクラ;クリックすると大きな写真になります。 11.サトザクラ
サトザクラ 一葉 という木札がかけられていた。オオシマザクラをもとにして掛け合わせらえた桜の一品種だそうだ。その桜の下で家族連れがお弁当を開いている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/800秒 7.3mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
オドリコソウ;クリックすると大きな写真になります。 12.オドリコソウ
ヒメオドリコソウは舞岡公園などでたくさん咲いているが、 オドリコソウというのは、どんなのだろうかと思っていた。菜の花の傍でツマキチョウを追っているときに目についた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ツマキチョウ♂;クリックすると大きな写真になります。 13.ツマキチョウ♂
ツマキチョウは小さな花が好きなようだ。なかなか止まってくれない。「止まった!」と思って近づく。落ち着いて吸蜜を始めてくれるとシャッター・チャンスはあるのだが、多くは、こちらがアプローチする前に飛び立ってしまう。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ツマキチョウ♀;クリックすると大きな写真になります。 14.ツマキチョウ♀
同じ花に来た、これは♀のようだ。午後になって、少しは花に来る個体が多くなりはしないかと、30分以上、この場所に待機していたが、チャンスは2度しかなかった。それにしても、ツマキチョウはよく止まることなく飛んでいられるなと改めて思う。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
140425_015.jpg 15.ベニシジミ
ベニシジミも飛び始めた。あまり珍重されないが、特に春型は可憐な蝶だ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
モンシロチョウ;クリックすると大きな写真になります。 16.モンシロチョウ
欧米各国に伝わる童謡に日本で野村秋足(1819年 - 1902年)が歌詞を付けた「蝶々 蝶々 菜の葉に止まれ」という「唱歌 ちょうちょう」のように、菜の花に止まる蝶の代名詞であるモンシロチョウ。「菜の葉に飽たら 桜に遊べ」と続くが、桜の花に来たモンシロチョウは見たことがない。HS50の望遠端で撮る。少しピントが甘くなる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/640秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
ダイサギ?;クリックすると大きな写真になります。 17.ダイサギ?
ハンノキ並木がある池に白いサギがいた。5m位まで近寄ったが、獲物を狙うのに夢中である。いつも見るコサギより大きい。頸の形や、くちばしの色、眼の下の緑色から、夏羽になったダイサギではないかと思う。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/160秒 73.7mm ISO160 ) 露出補正 -0.7段