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2023年10月 2日

信州 夏の高原のチョウと花 ⑥ 終 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山

再び「入笠すずらん山野草公園」の一番端、八ヶ岳展望台へ来ている。この周辺でもう少しクジャクチョウなどを撮っていきたい。
 マツムシソウにはクジャクチョウが多い。コオニユリにはまた、キアゲハが吸蜜に来るのを期待する。
 この日は、チョウの種類こそ多くはなかったが、久しぶりにクジャクチョウをたっぷり撮影できたし、スジボソヤマキチョウの良い写真が撮れ、楽しむことが出来、充実感があった。
 チョウと花とは切っても切れない。写真にタイトルを付けるにしても、「花に止まるチョウ」ではなく「マツムシソウにきたクジャクチョウ」としたい。今回は花の写真も撮り、PictureThisで検索もしてみた。一遍には覚えきれないが、これからも学んでいきたい。
 午後2時、そろそろゴンドラに乗って下る時間になった。帰りも安全運転で無理をせず、休憩をとりながら走りたい。午後3時に富士見パノラマリゾートの駐車場を出発した。中央道は工事渋滞が2か所あり、圏央道から東名に入り、厚木―横浜町田、そして最後の保土ヶ谷バイパスが混雑し、4時間かかってしまったが、無事自宅に帰着した。

000_230822704xm2 X700 入笠山 キアゲハ コオニユリ RX10M4.jpg
コオニユリに来たキアゲハ 2023年8月22日 長野富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」

104_230822639t X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 104.マツムシソウとクジャクチョウ -21
マツムシソウが咲くところでは午後になってもクジャクチョウが多く翔んでいた。裏が真っ黒なところへ赤い翅表が見え、精悍な感じがする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 193mm ISO320 ) 露出補正 なし
105_230822643x X900 〇入笠山 クジャク RX10M4.jpg 105.マツムシソウとクジャクチョウ -22
マツムシソウの頭花は4-7cmで、小さな花が集まっている。その小さな花に口吻を入れて吸蜜している。マツムシソウの雄しべは4本、花糸は淡青色、葯は淡紫色、花粉は白色。雌しべは1本、柱頭は頭状。外側から内側に咲き進むそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 198mm ISO125 ) 露出補正 なし
106_230822747 X900 ◎入笠山 富士見パノラマリゾート G7X.jpg 106.マツムシソウとクジャクチョウ -23
視界に2〜3頭のクジャクチョウが目に入る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
107_230822646x X900 入笠山 ウラギン♂ RX10M4.jpg 107.ウラギンヒョウモンとマツムシソウ
ウラギンヒョウモンはマツムシソウにも来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 147mm ISO500 ) 露出補正 なし
108_230822652x X900 入笠山 クジャク撮る人 RX10M4.jpg 108.クジャクチョウを撮る人
マツムシソウで吸蜜するクジャクチョウを草の上に横たわって撮っている愛好者もおられた。レンズの先には別の個体がいた。私の場合、あのような姿勢になると起き上がるのが容易ではない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 50mm ISO250 ) 露出補正 なし
109_23082266tx X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 109.マツムシソウとクジャクチョウ -24
隣に咲くヤマハハコに止まるクジャクチョウを一度見たが、やはりマツムシソウの方が好きなようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 203mm ISO320 ) 露出補正 なし
110_2308220133 X900 入笠山 クジャクZ50 Z105mc.jpg 110.マツムシソウとクジャクチョウ -25
マツムシソウとヤマハハコ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO160 ) 露出補正 なし
109_23082266tx X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 111.ミドリヒョウモン♂ -3
このフジバカマ(PictureThis ではヘンプアグリモニー)にいたミドリヒョウモンは比較的破損していなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 219mm ISO250 ) 露出補正 なし
112_230822680 X900 入笠山 ミドリ♀ アキノキリンソウ RX10M4.jpg 112.ミドリヒョウモン♀がアキノキリンソウに
きれいな♀の個体だった。アキノキリンソウによく似合う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 132mm ISO1250 ) 露出補正 なし
113_230822688tx X900 入笠山 ヤマトスジグロ RX10M4.jpg 113.ヤマトスジグロシロチョウ
スジグロシロチョウか、ヤマトスジグロシロチョウか迷ったが、後者と同定した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
114_230822692x X900 入笠山 サラシナショウマ RX10M4.jpg 114.サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)
上高地ではサカハチチョウが吸蜜していたこの花を見たが、ここでは群落になって咲いていた。和名サラシナショウマは、若芽を茹でて、水にさらして山菜として食したことに由来するのだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 128mm ISO500 ) 露出補正 なし
115_230822694x X900 入笠山 ホソバエゾリンドウ RX10M4.jpg 115.ホソバエゾリンドウ(細葉蝦夷竜胆)
wikipediaによれば、エゾリンドウという種もあり、それはこのホソバエゾリンドウの変種で学名をGentiana triflora var. japonica という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 37mm ISO1250 ) 露出補正 なし
116_230822698x X900 入笠山 ヒメキマダラヒカゲ ヘンプアグリアモニー RX10M4.jpg 116.ヒヨドリバナに来たヒメキマダラヒカゲ
PictureThisではヘンプアグリモニーと同定された。ヒヨドリバナ属にもフジバカマをはじめ、いろいろな種があるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
117_230822699 X900 入笠山 キアゲハ RX10M4.jpg 117.コオニユリとキアゲハ
先ほどもこのコオニユリに来たキアゲハを撮った。必ず、また来てると思い、狙っていると翔んできてくれた。先ほどのとは違う個体で、尾状突起も切れていない。このショットは、顔が花に隠れてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
118_230822709s X900 入笠山 ミドリヒョウモン RX10M4.jpg 118.ミドリヒョウモン♂ -4
ミドリヒョウモンの破損のないきれいな個体が葉っぱの上に静止して、翅を開いていた。ミドリヒョウモンは、信州の高原では最もポピュラーな種である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
119_230822714x X900 入笠山 ヤマユリ RX10M4.jpg 119.八ヶ岳を背景に咲くヤマユリ
このヤマユリも一株にたくさんの花を付けていて、見事に咲いていた。wikipediaによれば、「山地に生える日本特産のユリで、夏に咲く花は大型で白く、山中でもよく目立ち、強い芳香を放つ。鱗茎は食用のユリ根になり、別名リョウリユリともよばれている。」と解説されている。ただし、山地に生えるユリがヤマユリの語源であるようだが、ヤマユリは舞岡公園などの平地でも咲く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 43mm ISO160 ) 露出補正 なし
120_230822716 入笠山 X900 クジャク RX10M4.jpg 120.クジャクチョウ翔び立つ
ヤマハハコで吸蜜していたと思われるクジャクチョウが花を離れた。そろそろ、ゴンドラの山頂駅へ向かう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 147mm ISO160 ) 露出補正 なし
121_230822752 X900 〇入笠山 帰路 G7X.jpg 121.下りのゴンドラ
午後2時半、まだまだ日は高く、降りる人も少ない。籠に乗るのは一人である。自転車を載せてしtから上がってくる人もいる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし

2023年9月28日

信州 夏の高原のチョウと花 ⑤ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山

午後1時近くなった。あと1時間くらい粘ってみようと思う。午前中もスジボソヤマキチョウが遠くで元気よく飛ぶ姿を見ていたが、一輪のアザミ(ノハラアザミと思ったが、PictureThisでは、キリシウム・リブラレと同定された)のお陰で撮影チャンスに恵まれた。きれいな♂の開翅シーンが撮影できた。
 まだまだ、クジャクチョウもマツムシソウに来ている。この日は天候に恵まれ、昨年のリベンジが果たせた。

000_230822561mx X700 〇入笠山 スジボソヤマキ・ノアザミ RX10M4.jpg
アザミの花にアプローチをするスジボソヤマキチョウ♂ 
2023年8月22日 長野富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」

086_230822527 X900 入笠山 アキノキリンソウ RX10M4.jpg 86.咲き始めのアキノキリンソウ
wikipediaによれば、アキノキリンソウは高さは70[〜80cm程度となり、8〜11月に総状の黄色い花を多数つけると記されている。午前中にたくさんの花を付けた本種を見たが、この株はまだ、これからである。たくさんの蕾を付けている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 129mm ISO250 ) 露出補正 なし
087_230822536x X900 入笠山 スジボソヤマキ・ノアザミ RX10M4.jpg 87.スジボソヤマキチョウ♂ -1
スジボソヤマキチョウの♂が飛んでいた。これは撮ってやろうと思い、追跡を始める。やがて一輪のアザミの花に静止した。慎重に近づく。このチョウは花に止まるときは翅を閉じる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
088_230822539mt X900 入笠山 スジボソヤマキ・ノアザミ RX10M4.jpg 88.スジボソヤマキチョウ♂ -2
トリミングした。このアザミは、あとでPictureThisで検索したところ、キリシウム・リブラレ( Cirsium rivulare)と同定された。別名プラム・シスル(plume thistle)やブルック・シスル(brook thistle)とも呼ばれるヨーロッパ原産の多年草だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
089_230822542tmx X900 入笠山 スジボソヤマキ・ノアザミ RX10M4.jpg 89.スジボソヤマキチョウ♂ -3
レモンイエローが鮮やかである。この花が気に入ったらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
090_2308220112 X900 入笠山 ウラギン ヒヨドリバナ Z50 Z105mc.jpg 90.ウラギンヒョウモン♀とヒヨドリバナ
破損はなく、鱗粉も落ちていないきれいな個体だった。♀が多く翔んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO140 ) 露出補正 なし
091_230822549tmx X900 入笠山 スジボソヤマキ・ノアザミ RX10M4.jpg 91.スジボソヤマキチョウ♂ -4
花から離れて翅を開いたところを撮りたいのだが、位置は換えるがこの花から離れようとしない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
092_230822551 X900 △入笠山 スジボソヤマキ・ノアザミ RX10M4.jpg 92.スジボソヤマキチョウ♂ -5
2分ほど経って、やっと花から離れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
093_230822552x X900 △入笠山 スジボソヤマキ・ノアザミ RX10M4.jpg 93.スジボソヤマキチョウ♂ -6
そのまま、右の方へ翔んで行ったが少しピントが外れてしまった。表側のレモン・イエローが見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
094_230822565mx X900 〇入笠山 スジボソヤマキ・ノアザミ RX10M4.jpg 94.スジボソヤマキチョウ♂ -7
一回りして再びアザミの花に戻ってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
095_230822602x X900 〇入笠山 スジボソヤマキ RX10M4.jpg 95.スジボソヤマキチョウ♂ -8
アザミの花のどの蜜腺にアプローチしようか考えているようにホバリングをしているところが撮れた。ピントもまずまずだったし、今回の一番気に入ったショットになった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
096_230822574x X900入笠山 ミドリヒョウモン RX10M4.jpg 96.ミドリヒョウモン♂ -2
ミドリヒョウモンは♂も元気に翔んでいるが、破損が有ったり、鱗粉がとれている個体が多かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
097_230822614 X900 入笠山 ヒメキマダラヒカゲ RX10M4.jpg 97.ヒメキマダラヒカゲ -3
ヒメキマダラヒカゲはヒヨドリバナが好きだ。これは♀のようである。新鮮な個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
098_230822620x X900 入笠山 赤トンボ RX10M4.jpg 98.アキアカネ
Googleの「レンズ」で検索したら、アキアカネだった。wikipediaによると、「赤とんぼとは、通常はトンボ科アカネ属に属するトンボを総称して呼ぶが、狭義には秋に平地に群を成して出現するアキアカネ(Sympetrumfrequens)のみを指すことがある。」とあった。6月頃に羽化する 、夏の間は高い山に登って避暑し、秋が近づくと里に降りてくる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
099_230822624 X900 入笠山 カンッパニュラ・ラティフォリア RX10M4.jpg 99.カンパニュラ・ラテフォリア PictureThisで検索すると、カンパニュラ・ラテフォリア(Campanula latifolia)とあった。カンパニュラ  は、キキョウ科ホタルブクロ属でキキョウやホタルブクロの仲間らしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1250秒 9mm ISO110 ) 露出補正 なし
100_2308220120 X900 入笠山 ハタザオギキョウ Z50 Z105mc.jpg 100.ハタザオギキョウ(旗竿桔梗)
これもホタルブクロ属の植物である。wikipediaで検索してみると、学名を Campanula rapunculoides L.といい、栽培種という区分に入っていた。前種とは葉で区別することが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO450 ) 露出補正 なし
101_230822628 X900 入笠山 ハンカイソウ RX10M4.jpg 101.ハンカイソウ(樊噲草) -2
マルバダケブキ、ハンゴンソウ、オタカラコウ、ツワブキと夏の高原にはよく似通った黄色い花が多くみられる。この写真はPictureThisでハンカイソウでと判定されたが、このメタカラコウ、オタカラコウ、マルバダケブキは、キク科のメタカラコウ属である。ツワブキは同じくキク科のツワブキ属、ハンゴンソウは気温属である。また、オオハンゴンソウというのは、キク科のオオハンゴンソウ属だそうだ。PictureThisに頼らなければ判定できない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1250秒 13mm ISO320 ) 露出補正 なし
102_2308220122 X900 入笠山 シモツケ Z50 Z105mc.jpg 102.シモツケ(下野)
バラ科シモツケ属に分類される落葉低木で、 和名のシモツケは最初に下野国、現在の栃木県で発見されたことに由来するそうだ。蕾が開き切っていないためか色濃く見える。この花にチョウが来ているのは見たことがない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO280 ) 露出補正 なし
103_230822632x X900 入笠山 アメリカ・シモツケソウ RX10M4.jpg 103.アメリカシモツケソウ
シモツケ(Spiraea japonica)と思ったが、PictureThisde 改めて検索したところ、これは花穂が大きい大型のシモツケソウで園芸用に人気があるアメリカシモツケソウ(Filipendula rubra)というそうだ。同じバラ科だが、前者はシモツケ属、後者はシモツケソウ属だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし

2023年9月24日

信州 夏の高原のチョウと花 ④ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山

ゴンドラ山頂駅から「入笠スズラン山野草公園」へ入るところにCafeがある。そこで一休みした。
 富士見パノラマリゾートは、現在、長野県富士見町が東急リゾートサービスと提携して運用管理されているが、スキーシーズン以外のグリーンシーズンの来場者誘致のために、2010年ごろからこの「ゴンドラ山頂駅」近くに「入笠スズラン山野草公園」の整備が始まったようだ。その計画は見事的中し、ウィンターシーズンの来場者が横ばいなのに反し、グリーンシーズンの来園者は倍増している。
 コロナ禍の中、2020年8月初めに「入笠すずらん山野草公園」に行ったときは、その花の多さ、そして、チョウの数の多さにびっくりした。入笠山一帯で見られるほとんどのチョウがそこに集約されているようだった。一度、5月下旬から6月初めに行ってみたいと思う。  

000_230822354tx 入笠山 クジャク RX10M4.jpg
クジャクチョウ  八ヶ岳連峰と富士見町を背景にして 
2023年8月22日 長野富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」

067_230822433tx X800 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 67.マツムシソウとクジャクチョウ -19
クジャクチョウを撮り続ける。クジャクチョウの裏面は一見"まっ黒"に見えるが、細かな微妙な縞模様がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 118mm ISO250 ) 露出補正 なし
068_230822436 X800 △入笠山 クジャク RX10M4.jpg 68.マツムシソウとクジャクチョウ -20
翅を立てて花に止まっていたこのチョウが、鳥に襲われた時に、パッと翅を開くと鳥は驚いて怯むと聞いたことがある。翅の色の赤と前翅の目玉模様がそうさせるのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
069_230822451x X800 入笠山 ウラギン RX10M4.jpg 69.マツムシソウとウラギンヒョウモン -3
ウラギンヒョウモンが活発に翔び回っては、マツムシソウに止まる。裏面が見られるとギンボシヒョウモンと区別が付けやすい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 178mm ISO500 ) 露出補正 なし
070_230822456x X800 入笠山 ウラギン RX10M4.jpg 70.マツムシソウとウラギンヒョウモン -4
前の写真と同じシーン。この写真を撮ったあと、「入笠スズラン山野草公園」の入り口にあるCafeでコーヒーを飲んで一休みした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 178mm ISO400 ) 露出補正 なし
071_230822094 X900 入笠山 クサレダマ Z50 Z105mc.jpg 71.クサレダマ(草連玉)
30分ほど休憩して第2ラウンドを開始した。このクサレダマは、箱根湿性花園にも生育している。wikipediaによれば、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。和名はマメ科のレダマに似て、草本であることに由来する。別名、イオウソウ(硫黄草)という。夏は黄色い花が多く咲き、目立つ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
072_230822464x X900 入笠山 ウラギン RX10M4.jpg 72.ノハラアザミで吸蜜するウラギンヒョウモン♂
前翅に2本の性標が見えるので♂だ。この個体は破損はほとんどないが、鱗粉が落ちてきている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
073_230822099x X900 入笠山 ヒメキマダラ・ヒヨドリバナ Z50 Z105mc.jpg 73.ヒメキマダラヒカゲ -1
ヒヨドリソウにヒメキマダラヒカゲがいた。♀のようだ。ヒヨドリソウがあれば、アサギマダラが翔んでいても良いところだが、今回は1頭も見ることがなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
074_230822468 X900 入笠山 ヤマユリ RX10M4.jpg 74.ヤマユリ -2
1株にこんなにたくさんの花を付けたヤマユリを初めて見た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 178mm ISO250 ) 露出補正 なし
075_230822478mx X900 入笠山 ヒメキマダラヒカゲ RX10M4.jpg 75.ヒメキマダラヒカゲ -2
73の写真とは違う個体だが、これもヒヨドリソウに来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
076_230822482 X900 入笠山 サワギキョウ RX10M4.jpg 76.サワギキョウ(沢桔梗)
姿の良い美しい花であるが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 73mm ISO200 ) 露出補正 なし
077_2308220108 X900 入笠山 ノハラフウロ Z50 Z105mc.jpg 77.ノハラフウロ(野原風露) -2
PictureThisで検索すると、これはノハラフウロ(Geranium pratense)と同定された。フウロソウ属(風露草属、学名 Geranium)は、フウロソウ科に分類される多年生草本植物の属の名称で、 420種以上が確認されている。アサマフウロとか、ハクサンフウロかと思っていたが、どうやらそんな簡単なものではなさそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
078_230822487tx X900 入笠山 ギンボシ カルドゥウス・デフロラッス RX10M4.jpg 78.ギンボシヒョウモン -3
これも♀のようだ。♂の前翅の性標はウラギンヒョウモンに比べて、不明瞭であるが、前翅頂の黒い縁の様子から♀と思われる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
079_230822500tx X900 入笠山 ギンボシ カルドゥウス・デフロラッス RX10M4.jpg 79.ギンボシヒョウモン -4
止まっている花はノアザミと思ったが、PictureThisではカルドゥウス・デフロラッスと提示された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
080_230822509tmx X900 入笠山 ギンボシ カルドゥウス・デフロラッス RX10M4.jpg 80.ギンボシヒョウモン -5
前の写真と同じ個体である。トリミングした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
081_230822517x X900 入笠山 コオニユリ RX10M4.jpg 81.コオニユリ(小鬼百合)
オレンジ色がひときわ目立つ。クルマユリに似ているが、クルマユリは葉が放射状に輪生し、コオニユリは葉が交互につく。 雄蕊の色がクルマユリはオレンジなのに対し、コオニユリは茶色に近い色をしている。 クルマユリはスマートな姿だが、コオニユリは頑丈そうだとの説明がネットにあった。雄蕊が全く茶色に近く見えた。 この花はチョウが好きな花だ。待っているときっとキアゲハが来ると思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
082_230822512tx X900 入笠山 キアゲハ・コオニユリ RX10M4.jpg 82.コオニユリにキアゲハ
3分ほど待っていると、思った通りキアゲハがやってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 143mm ISO125 ) 露出補正 なし
083_230822519 X900 入笠山 ヘンプアグリモニー RX10M4.jpg 83.ヘンプグリモニー
フジバカマと思ったが、PictureThisではヘンプアグリモニー(Eupatorium cannabinum)とあった。フジバカマ(藤袴)は学名をEupatorium japonicumという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 135mm ISO640 ) 露出補正 なし
084_230822521mx X900 入笠山 ギンボシ・ヘンプアグリモニー RX10M4.jpg 84.ギンボシヒョウモン -6
そのヘンプアグリモニーにギンボシヒョウモンが来た。♂のように思うが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 136mm ISO500 ) 露出補正 なし
085_230822523x X900 入笠山 ギンボシ・ヘンプアグリモニー RX10M4.jpg 85.ギンボシヒョウモン -7
前の写真と同じシーン。少し引いて撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 136mm ISO800 ) 露出補正 なし

2023年9月20日

信州 夏の高原のチョウと花 ③ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山

スマホでの撮影を含めて、チョウの写真を撮る人は何人かいたが、ネットを振っている人はいない。
 入笠山は春から秋にかけて約150種類もの山野草を楽しむことができる花の宝庫である。平成26年にはユネスコエコパーク(生物圏保存地域)にも登録されている。

000_230822025 X700 入笠山 ホソバエゾリンドウ Z50 Z105mc.jpg
ホソバエゾリンドウ 2023年8月22日 長野富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」

045_230822338x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 45.マツムシソウとクジャクチョウ -15
八ヶ岳連峰が眺められる「入笠すずらん山野草公園」の展望台付近で、もう少し撮影を続けた。マツムシソウが沢山咲いている。何回か行った池の平湿原にもマツムシソウが多い。そこでは今頃だとベニヒカゲが多いが、ここではベニヒカゲは見られなかった。しかし、何年も前のことだが、入笠山に登った時はその登山道でベニヒカゲを目撃している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1250秒 20mm ISO160 ) 露出補正 なし
046_230822064 X900 △入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 46.マツムシソウとクジャクチョウ -16
吸蜜していたクジャクチョウが離れていった。クジャクチョウにもピントが合っていれば最高だが、ピントはマツムシソウに合ったままだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO110 ) 露出補正 なし
047_230822342 X900 入笠山 ギンボシ RX10M4.jpg 47.ギンボシヒョウモン -1
ギンボシヒョウモンもマツムシソウが好きだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 201mm ISO200 ) 露出補正 なし
048_230822344t X900 入笠山 ギンボシ RX10M4.jpg 48.ギンボシヒョウモン -2
前の写真と同じ個体。トリミングした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
049_230822069tm X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 49.マツムシソウとクジャクチョウ -17
マツムシソウはマツムシソウ科マツムシソウ属の越年草。北海道、本州、四国、九州に分布する日本の固有種で、山地の草原に生育する。(wikipedia)

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
050_230822075t X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 50.マツムシソウとクジャクチョウ -18
背景がきれいにぼけてくれた。wikipediaによれば、マツムシソウは、葉を出して冬を越し、花を付けてから枯れる冬型一年草(越年草)だが、高地では枯れずに2年目の葉を出す多年草である。マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが和名の由来であるとする説がある。薬草として皮膚病などに用いられることもある。日本の31の各都道府県で減少傾向にあり、各々のレッドリストに指定されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
051_230822077 X900 入笠山 モンキ Z50 Z105mc.jpg 51.モンキチョウ♂ -1
モンキチョウもマツムシソウに来る。モンキチョウは高山から平地まで、北海道から沖縄県まで日本全国に生息する凄いチョウだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
052_230822078tm X900  入笠山 モンキ Z50 Z105mc.jpg 52.モンキチョウ♂ -2
トリミングした。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
053_230822348tm X800 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 53.クジャクチョウ開翅
Sony RX10M4 の焦点距離200mmで撮った。トリミングしているが、シャープで、背景もきれいにぼけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 203mm ISO400 ) 露出補正 なし
054_230822080 X800 入笠山 セイヨウノコギリソウ Z50 Z105mc.jpg 54.セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)
ヤマハハコと思ったが、葉の付き方が違った。セイヨウノコギリソウは、ヨーロッパ原産のキク科ノコギリソウ属に分類される多年草の1種。写真には写っていないが、たくさんのギザギザの葉がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
055_230822353tx X800 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 55.マツムシソウとクジャクチョウ -15
このような背景でクジャクチョウの写真を撮りたかった。広角で被写体に近づく。絞り込んで背景がもっとクリアになればなお望むところだった。トリミングした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
056_230822362x X800 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 56.マツムシソウとクジャクチョウ -16
前の写真と同じシーンである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1250秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
057_230822083 X800 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 57.マツムシソウとクジャクチョウ -17
マクロレンズで撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
058_230822091 X800 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 58.マツムシソウとクジャクチョウ -18
同じくマクロレンズで撮影。度どの個体も羽化したてのようなきれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
059_230822092 X800 入笠山 キキョウ Z50 Z105mc.jpg 59.キキョウ(桔梗)
舞岡公園に咲くキキョウに比べ、少し色が濃いような気がする。園芸品種には白色や桃色の花をつけるものや、鉢植え向きの草丈が低いもの、二重咲きになる品種やつぼみの状態のままほとんど開かないものなどがあるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 105mm ISO200 ) 露出補正 なし
060_230822382m X800 入笠山マンシュウキスゲ RX10M4.jpg 60.マンシュウキスゲ(満州黄菅)
PictureThisで検索したら、マンシュウキスゲと同定された。マンシュウキスゲの花は夕方に開花し、翌日の午後までには萎んでしまう。 Hemerocallis属(和名 ワスレグサ属)で他には、ゼンティカ(ニッコウキスゲ)やユウスゲがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 53mm ISO320 ) 露出補正 なし
061_230822385 X800 入笠山 アンタカラコウ RX10M4.jpg 61.ハンカイソウ(樊噲草)
PictureThisで調べてみるとハンカイソウと回答された。キク科メタカラコウ属の多年草とのこと。さっき、ギンボシヒョウモンが吸蜜していたトウゲブキもメタカラコウ属である。wikipediaでハンカイソウを検索すると、トウゲブキ(エゾタカラコウ)にある総苞の基部と、花柄の基部の苞はないと記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 65mm ISO320 ) 露出補正 なし
062_230822392x X800 入笠山 クジャク・アキノキリンソウ RX10M4.jpg 62.アキノキリンソウに来ていたクジャクチョウ
始めて、マツムシソウ以外の花でクジャクチョウが吸蜜していた。気に入った1枚になった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 218mm ISO200 ) 露出補正 なし
063_230822399 X800 入笠山 ヤマユリ RX10M4.jpg 63.ヤマユリ(山百合)
1株にたくさんの花を付けていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 218mm ISO200 ) 露出補正 なし
064_230822093 X800 入笠山 ヤマハハコ Z50 Z105mc.jpg 64.ヤマハハコ(山母子)
今年の8月9日に、立山の室堂平でも見てきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
065_230822405s X800 入笠山 ウラギン RX10M4.jpg 65.マツムシソウとウラギンヒョウモン -1
きれいな個体だった。翅の色を見ると♂のようだが、♂の特徴である前翅にある2本の性標ははっきりしない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 192mm ISO320 ) 露出補正 なし
066_230822414x X800 入笠山 ウラギン RX10M4.jpg 66.マツムシソウとウラギンヒョウモン -2
前の写真と同じ個体。傷のないきれいな個体だった。さて、そろそろ、いったんゴンドラ駅の方へ戻って、Cafe でコーヒーを飲みながら一休みし、海老名SAで買ってきたメロンパンを食べようと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 172mm ISO320 ) 露出補正 なし

2023年9月16日

信州 夏の高原のチョウと花 ② 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山

10時になった。もう少し気温が上がると、「入笠すずらん山野草公園」のチョウの活動が活発になると思う。
 すこし、林の中の道を入笠山方面へ入ってみると、レンゲショウマが咲いていた。今が見ごろのようだ。"リンドウ"も咲いていた。私には、先に撮ったハーベストベルズとの差異が解らないが、PictureThisで確認したところ、ホソバエゾリンドウとの回答だった。
 ヒョウモンチョウ類のミドリヒョウモン、ギンボシヒョウモン、ウラギンヒョウモンが翔び始める。

000_230822033t X700 入笠山 シータテハ Z50 Z105mc.jpg
静止するシータテハ秋型 2023年8月22日 長野富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」

023_230822037 X900 入笠山 シータテハ Z50 Z105mc.jpg 23.シータテハ秋型
林の中の道に入ると、トップの写真と同じ個体である。シータテハの秋型がシラカバの葉っぱの上で翅を開いて静止していた。よく見ると左前翅が破損している。トップの写真と同じ個体である。近づいても飛び立たなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
024_230822038 X900 入笠山 レンゲショウマ Z50 Z105mc.jpg 24.レンゲショウマ -2
wikipediaによると、レンゲショウマはキンポウゲ科、レンゲショウマ属の多年草で1属1種の日本特産である。ここでは比較的多く見ることが出来た。花は下から見るとよくわかるが、直径は4センチほど。萼も花弁も共に花弁状に見える。萼は花弁状で平らに開き、花弁は抱えるように咲くため、一見では二段構えに花弁が並んでいるように見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO720 ) 露出補正 なし
025_230822039 X900 入笠山 レンゲショウマ Z50 Z105mc.jpg 25.レンゲショウマ 蕾
蕾だけ見るとどんな花が咲くのだろうかと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.3 1/1000秒 105mm ISO1100 ) 露出補正 なし
026_230822223 X900 入笠山 ホソバエゾリンドウ RX10M4.jpg 26.ホソバエゾリンドウ(細葉蝦夷竜胆)
ゴンドラに切符売り場でもらった「入笠に咲く花」という小冊子には、エゾリンドウとしてしか載っていなかった。PictureThisで検索すると、ホソバエゾリンドウと回答される。wikipediaにもホソバエゾリンドウの項目はないが、エゾリンドウ(Gentiana triflora var. japonica)はホソバエゾリンドウ(Gentiana triflora)の変種とされている。エゾリンドウは、日本原産で、北海道から本州近畿以北にかけて分布し、山地の湿地帯に生える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 215mm ISO250 ) 露出補正 なし
027_230822042 X900 入笠山 ミドリヒョウモン Z50 Z105mc.jpg 27.ミドリヒョウモン♀
高原で最もふつうに見られるヒョウモンチョウだ。♀は♂に比べて暗い色をしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO450 ) 露出補正 なし
028_230822227 X900 入笠山 ミドリヒョウモン RX10M4.jpg 28.ミドリヒョウモン♂
♂はすでに鱗粉が擦れてしまっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
029_230822231 X900 入笠山 イタリアン・アスター(シオン) RX10M4.jpg 29.イタリアン・アスター
これもコヨメナに似た花だ。PictureThisでは、イタリアン・アスター(キク科シオン属)と同定された。花色は紫、青、となっている。和名を検索してみるとと、蝦夷菊(エゾギク)といい、キク科エゾギク属と出ていた。wikipediaによるとエゾギク(Callistephus chinensis)は、かつてはシオン属 Aster に分類されていたため、一般にアスターと呼ばれているが、現在では1種だけでエゾギク属 Callistephus に分類される。イタリアン・アスターの学名は Aster amellus である。難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
030_230822235x X900 入笠山 ギンボシ RX10M4.jpg 30.ギンボシヒョウモンとトウゲブキ(峠蕗) -1
黄色い花はPictureThisで検索したらトウゲブキ(峠蕗)とでた。私はマルバダケブキと思ったが、トウゲブキの頭花は直径4~5㎝なのに比べ、マルバダケブキは、直径8cmと大きい。ギンボシヒョウモンの雌雄は分かり難いが、新鮮な個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
031_230822236t X900 入笠山 ギンボシ RX10M4.jpg 31.ギンボシヒョウモンとトウゲブキ(峠蕗) -2
同じシーンである。少し近寄って撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
032_230822249 X900 入笠山 RX10M4.jpg 32.八ヶ岳連峰
「入笠すずらん山野草公園」の一番奥の辺りは、「信州ふるさとの見える丘」と呼ばれる。「八ヶ岳展望台」が設けられていて、北東の方向には、富士見の町とその向こうに八ヶ岳の山々が連なる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
033_230822254 X900 入笠山 RX10M4.jpg 33.八ヶ岳展望台からの眺め
八ヶ岳展望台からスキーゲレンデを介して、八ヶ岳連峰を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
034_230822258 X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 34.地面に止まるクジャクチョウ -2
クジャクチョウが多い。ほとんどの個体が新鮮である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 203mm ISO320 ) 露出補正 なし
035_230822261x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 35.マツムシソウとクジャクチョウ -7
クジャクチョウの写真が多くなるが、お許しいただきたい。こんなチャンスもそうないと思うので、入りろなシーンを撮っておきたい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 87mm ISO250 ) 露出補正 なし
036_230822268mx X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 36.マツムシソウとクジャクチョウ -8
前の写真と同じ個体。レンズを伸ばして撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 217mm ISO320 ) 露出補正 なし
037_230822270t X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 37.マツムシソウとクジャクチョウ -9
これも同じ個体。トリミングした。前翅前縁の中ほどまである、黒と金色の"襟模様"はなかなか粋である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 217mm ISO320 ) 露出補正 なし
038_230822288x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 38.マツムシソウとクジャクチョウ -10
これも同じ個体。位置を変えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 117mm ISO200 ) 露出補正 なし
039_230822300x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 39.マツムシソウと2頭のクジャクチョウ -1
写真35~39のクジャクチョウが吸蜜しているマツムシソウの花に、左からもう1頭飛来して止まり、吸蜜を始めた。マツムシソウは沢山咲いているのに、なぜ同じ花に集まるのか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 213mm ISO200 ) 露出補正 なし
040_230822309x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 40.マツムシソウと2頭のクジャクチョウ -2
前からいた方が翅を開いた。このように2頭が同じ距離にいてくれると、両者にピントが合わせられる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 213mm ISO400 ) 露出補正 なし
041_230822323t X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 41.マツムシソウとクジャクチョウ -11
富士見町と八ヶ岳連峰を背景に、マツムシソウで吸蜜するクジャクチョウを撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
042_230822320 X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 42.マツムシソウとクジャクチョウ -12
数頭のクジャクチョウがマツムシソウに来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixel
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1250秒 32mm ISO125 ) 露出補正 なし
043_230822052t X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 43.マツムシソウとクジャクチョウ -13
マクロレンズで撮影。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
044_230822056t X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 44.マツムシソウとクジャクチョウ -14
前の写真と同じ個体。"顔"が真っ黒でコントラストがなく、ピントを合わせ難かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし

2023年9月12日

信州 夏の高原のチョウと花 ① 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山

初めて入笠山へ行ったのは、ちょうど延長2,489mのゴンドラが完成した1992年だった。だが、そのゴンドラは、いわば最長滑走距離が3,000mという大きなスキー・ゲレンデの山頂駅(1,780m)に上がるためのもので、夏の入笠山登山を目的としたものではなかったようだ。
 その山頂駅周辺は現在はマイカーで立ち入ることはできないが、初めての入笠山へ行ったときは、その麓の花畑までマイカーで入れた。そのころの撮影地は、大阿原湿原、入笠山花畑、入笠牧場、鐘打平のあたりだった。その後、夏季シーズンの車両進入は規制されている。
 初めてゴンドラに乗って入笠山に入ったのは、2020年8月4日だった。この時初めて「入笠すずらん山野草公園」を知った。
 今回は朝6時にマイカーで自宅を出発し、途中休みながら、8時45分にゴンドラの乗り場に到着した。たっぷり4時間撮影を楽しみ、2時過ぎのゴンドラで下り、一休みして、午後3時に帰路に着いた。

000_230822011 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg
マツムシソウで吸蜜するクジャクチョウ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」

001_230822735 X900 〇入笠山 富士見パノラマリゾート G7X.jpg 1.ゴンドラすずらん
ゴンドラはまだ空いていた。往復料金は2千円。標高1,780mまで標高差730mを運んでくれるのだから、その値打ちはあると思う。ちなみに中央高速道の最高標高地点は富士見町(小淵沢と諏訪南の間)の1,015mだそうだ。ゴンドラは緩やかな登りから急斜面の登りになる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/400秒 23mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_230822742 X900 〇入笠山 富士見パノラマリゾート G7X.jpg 2.ゴンドラ山頂駅付近
9時30分にゴンドラの山頂駅に着いた。右下に八ヶ岳連峰を背景にして写真をとる枠が見えるが、そこには愛犬を連れた家族連れが来ていた。ここはリードさえ付けていれば、愛犬をゴンドラにも乗せられるし、飼い主と一緒に高原を歩かせることもできる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_230822001 X900 入笠山 ウラナミ Z50 Z105mc.jpg 3.ウラナミシジミ
「入笠すずらん山野草公園」に入る前に、少し入笠湿原の方に歩いてみた。ノアザミに何かシジミチョウが止まっている。意外にもウラナミシジミだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_230822149 X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 4.マツムシソウ(松虫草)とクジャクチョウ -1
マツムシソウが咲いていた。何かいないかと探していると、クジャクチョウが吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 203mm ISO320 ) 露出補正 なし
005_230822005 X900 入笠山 エゾカワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 5.エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) -1
入笠山は花が多い。今回は花の写真も撮っておきたいと思う。この花は種子には薬効があり、カワラナデシコと同様に消炎、利尿、通経作用があるそうだ。カワラナデシコは苞が3~4対あり。このエゾカワラナデシコは2対だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_230822151tm X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 6.マツムシソウとクジャクチョウ -2
クジャクチョウの裏面は真っ黒で、僅かに複雑な縞模様がある。日に照らされて透き通って、表の模様が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 200mm ISO640 ) 露出補正 なし
007_230822160 X900 △入笠山 クジャク RX10M4.jpg 7.マツムシソウとクジャクチョウ -3 離脱
吸蜜していたマツムシソウの花から離脱した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 207mm ISO250 ) 露出補正 なし
008_230822016 X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 8.地面に止まるクジャクチョウ -1
クジャクチョウやキベリタテハなどは、良く地面に静止する。その時はほとんどの場合開翅している。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO110 ) 露出補正 なし
009_230822168x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 9.マツムシソウとクジャクチョウ -4
ほとんど傷のない美しいクジャクチョウばかりである。第2化の最盛期なのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_230822182x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 10.マツムシソウとクジャクチョウ -5
こんなに多くのクジャクチョウを見るのは久しぶりである。中学生のころ、美ヶ原の麓の三城牧場で、何の花だったか忘れてしまったが、その花が真っ黒に見えるほど多くのクジャクチョウが止まって吸蜜していたのを思い出した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 207mm ISO640 ) 露出補正 なし
011_230822191 X900 入笠山 エゾカワラナデシコ RX10M4.jpg 11.エゾカワラナデシコ -2
可憐な花である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
012_230822020 X900 入笠山 クジャク Z50 Z105mc.jpg 12.マツムシソウとクジャクチョウ -6
今咲いている花の中ではマツムシソウが一番のお気に入りのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 105mm ISO180 ) 露出補正 なし
013_230822197 X900 入笠山 ハーベストベルズ RX10M4.jpg 13.ハーベストベルズ
「入笠すずらん山野草公園」を歩き始めた。まだ、散策する人は多くない。これは私のような花の素人には、リンドウ(竜胆)としか思えないが、念のためPictureThisで検索してみると、ハーベストベルズと同定された。山で見かけるリンドウは国内では複数の種類が自生しているという。ゴンドラの切符売り場で渡された小冊子には、エゾリンドウとしか載っていなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 208mm ISO250 ) 露出補正 なし
014_23082220x X900 入笠山 アキノキリンソウ RX10M4.jpg 14.アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
高さは70〜80cm程度となり、8〜11月に総状(ふさのような形をしている)の黄色い花を多数つける。山地や丘陵の日当たりのよい場所に生える。箱根の湿性花園や、先日行った上高地では見ているが、平地では見たことがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 132mm ISO250 ) 露出補正 なし
015_230822021 X900 入笠山 ツリガネニンジン Z50 Z105mc.jpg 15.ツリガネニンジン(釣鐘人参)
ツリガネニンジンという和名の由来は、花が釣鐘形で、根の形がチョウセンニンジンに似るのでこの名があるという。山野、山麓、山地の草原、林縁、草刈などの管理された河川堤防などに自生する種で、都会では見たことがない。花冠から突出する花柱が鈴を叩く棒のようで、印象的だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO180 ) 露出補正 なし
016_230822022 X900 入笠山 コマツヨイグサ Z50 Z105mc.jpg 16.コマツヨイグサ(小待宵草)
ゲレンデの土に生えていた。北アメリカ原産で、アジアやアフリカに帰化植物として移入分布している。日本では本州・四国・九州に広く定着している。日本では1910年代に初めて確認されたそうだが、在来種と競合し、在来種の数を大きく減らし、生態系を崩す事から外来生物法により要注意外来生物に指定されているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_230822206x X900 入笠山 ウラギンRX10M4.jpg 17.ウラギンヒョウモン♀
ヤマハハコの花で吸蜜していた。ウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンは翅表では区別が付けにくい。これは♀であるが、ウラギンヒョウモンの方がやや大型で、斑紋の黒が際立つ。きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 216mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_230822212 X900 入笠山 ゼラニウム・シルバティカム RX10M4.jpg 18.ゼラニウム・シルバティカム -1
フウロの一種と思ったが、PictureThisで検索すると、ゼラニウム・シルバティカスと出た。フウロソウ科 フウロソウ属ではある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1250秒 55mm ISO800 ) 露出補正 なし
019_230822023 X900 入笠山 コヨメナ Z50 Z105mc.jpg 19.コヨメナ(小嫁菜)
PictureThisで検索して、コヨメナと同定された。wikipediaによれば、コヨメナは道端で見かける野菊の一種である。南方から侵入したと考えられるそうだ。秋に自宅近くの帷子川に沿って歩くと、コヨメナにヤマトシジミが絡んでいる。ただ、コヨメナによく似た花にヨメナをはじめ、ノコンギクやシロヨメナがあり、花だけ見たのではちょっと区別がつかないそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO360 ) 露出補正 なし
020_230822217x X900 入笠山 レンゲショウマ RX10M4.jpg 20.レンゲショウマ(蓮華升麻) -1
花が蓮華に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられたそうだ。薄紫の上品で気品あふれる花が、下を向いて咲いていた。箱根湿性花園にも咲いている。また、近郊では奥多摩の御岳山が有名である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1250秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
021_230822023 X900 入笠山 ノハラフウロ Z50 Z105mc.jpg 21.ゼラニウム・シルバティカム -2
これはハクサンフウロかなと思って撮影したが、PictureThisで検索すると、やはりゼラニウム・シルバティカスと回答された。花びらの先端が両者で少し違うように見える。なお、wikipediaによれば、フウロソウ属(学名 Geranium)は、フウロソウ科に分類される多年生草本植物の属の名称で、420種以上が確認されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO250 ) 露出補正 なし
022_230822024 X900 入笠山 フシグロセンノウ Z50 Z105mc.jpg 22.フシグロセンノウ(節黒仙翁)
箱根湿性花園でも見ている。しかし、ここでは群落になって、まとまって咲いていた。オレンジ色が際立つ。しかし、この花にチョウが来ているのを見たことがない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO180 ) 露出補正 なし

2022年10月 8日

入笠山へもう一度 ③ 9月6日

スマホで随時確認していた現地の天気予報は、はじめは10時ごろから晴れてくるということだったが、12時に変わり、いま、スマホで確認すると15時になっていた。山の上は少し状況が違うのかもしれない。
 いま、午後1時15分過ぎである。折角ここまで来て、「晴れ」を4時間近くも待ったのだから、あと、1時間半ほど粘ってみることにした。
 午後1時40分ごろ、やっと日が差してきた。だがすぐまた晴れ間は消える。日が射すとヒョウモンたちが飛び始める。ひと月前には多かったミドリヒョウモンの数は減った。あんなに沢山いたアサギマダラは、この日は1頭も見ない。
 それでもやっとクジャクチョウ、ギンボシヒョウモン、ウラギンヒョウモンなどを撮り、午後3時、ゴンドラに乗って山を下りた。

000_220906236x X700 ◎山野草公園 クジャク RX10M4.jpg
クジャクチョウ マツムシソウで吸蜜中 2022年9月6日 入笠山すずらん山野草公園

041_220906162 X800 〇山野草公園 レンゲショウマ RX10M4.jpg 41.レンゲショウマ(蓮華升麻) -1
花が蓮(ハス)に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられた。あまり見かけることがない花で、人気がある。東京近郊では御岳山のレンゲショウマが有名だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO 640 ) 露出補正 -0.3段
042_220906164 X800 〇山野草公園 レンゲショウマ RX10M4.jpg 42.レンゲショウマ(蓮華升麻) -2
径が3cmくらいの薄紫色の花は下向きに咲く。カメラを低くしないと撮れない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO 100 ) 露出補正 -0.3段
043_220907064 X800 入笠すずらん山野草公園 フシグロセンノウ Z50 105mmMC.jpg 43.フシグロセンノウ(節黒仙翁)
茎の節が黒褐色であることからこの名がある。茎の上部は分枝し、まばらな軟毛がある。花期は7-10月で野草では珍しい色の朱赤色の花を、分枝した茎の先にまばらに数個付ける。林縁ではそれがよく目立つ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 900 ) 露出補正 なし
044_220907068 X800 入笠すずらん山野草公園 ユートロキウム・マクラツム Z50 105mmMC.jpg ユートロキウム・マクラツム
Picture This で検索した結果、ユートロキウム・マクラツムと結果が出た。フジバカマのような花だった。学名を Eupatorium purpureum というムラサキヒヨドリバナというのがあるが、よく似ている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 800 ) 露出補正 なし
045_220907071 X800 入笠すずらん山野草公園 サワギキョウ Z50 105mmMC.jpg 45.サワギキョウ(沢桔梗) -1
美しい野草だが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られるそうだ。花期は8月から9月頃で、濃紫色の深く5裂した唇形の花が茎の上部に総(ふさ)の形になって咲く。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 900 ) 露出補正 なし
046_220907072 X800 入笠すずらん山野草公園 アキノキリンソウ Z50 105mmMC.jpg 46.アキノキリンソウ(秋の麒麟草) -2
この季節、黄色いアキノキリンソウの花が山野草公園の主役になる。wikipediaによれば、アキノキリンソウは山地や丘陵の日当たりのよい場所に生える。かつては里山に囲まれた水田の周辺、ため池の土手などにごく普通に見られた秋草の代表であり、リンドウ等と共に小学校の教科書や絵本などでよく紹介された。しかし、そのような環境の減少や荒廃と共に見られる場所が少なくなり、「秋の道ばたの黄色い花」はセイタカアワダチソウに取って代わられた感がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 400 ) 露出補正 なし
047_220907075 X800 入笠すずらん山野草公園 ツリガネニンジンソウ Z50 105mmMC.jpg 47.ツリガネニンジン(釣鐘人参)
花が釣鐘形で、根の形がチョウセンニンジンに似るのでこの名がある。舞岡公園でも咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
048_220906174 X800 山野草公園 ヤマナギラン RX10M4.jpg 48.ヤマギラン(柳蘭)
和名の由来は、葉が柳に似ていて、花をランにたとえたことによる。長さ1-1.5 cmの花弁は4個で、雄しべは8個、開花時期は7-9月である。信州の高原ではよく見られる花ではあるが、私の知る限り、この花にはチョウが来ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 -0.3段
049_220906178 X800 〇山野草公園 ヒメキマダラヒカゲ RX10M4.jpg 49.サラシナショウマに止まるヒメキマダラヒカゲ
少し空が明るくなってきた。やっとチョウを見つけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 160 ) 露出補正 -0.3段
050_220907078 X800 入笠すずらん山野草公園 Z50 105mmMC.jpg 50.サラシナショウマとアキノキリンソウ
霧で霞んでいた山野草公園が、見通しが良くなってきた。午後1時40分だ。期待が持てる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
051_220906184 X800 山野草公園 アキノキリンソウ RX10M4.jpg 51.霧が晴れる
アキノキリンソウが咲く林縁の木々の間から青空が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO 125 ) 露出補正 -0.3段
052_220907083 X800 入笠すずらん山野草公園 ソバナ Z50 105mmMC.jpg 52.ソバナ(岨菜、蕎麦菜)
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草である。ツリガネニンジンとよく似ている。花期は8月から9月頃で、青紫色の円錐状に近い鐘形の花を咲かせる。大きい株になると枝を数段に互生させ、多数の花をつける。花のがく片は披針状で全縁(葉の縁が滑らかで、ぎざぎざのないこと。全辺ともいう)。ツリガネニンジンと違うところは雌しべは花から突出しない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 100 ) 露出補正 なし
053_220906186 X800 山野草公園 シモツケ RX10M4.jpg 53.シモツケ(下野)
開花時期は5 - 8月という。7月28日に来た時も多くのシモツケが咲いていた。ホシミスジとフタスジチョウの幼虫が食草として、フタスジチョウの成虫は花を吸蜜する。だが、私はここでフタスジチョウに出会ったことはない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO 320 ) 露出補正 -0.3段
054_220906123m X800 すずらん山野草公園 ギンボシ Z50 105MC.jpg 54.ギンボシヒョウモン♂ -1
間もなく2時になる。気温も少し上がって、やっとヒョウモンが飛び始めた。右後翅に傷があるが、ギンボシヒョウモン♂だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
055_220906192 X800 〇山野草公園 ウラギン RX10M4.jpg 55.マツムシソウに来たウラギンヒョウモン♀
マツムシソウには、クジャクチョウ、エルタテハ、ベニヒカゲ、各種ヒョウモンなど、タテハチョウ科のいろいろなチョウが来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
056_220907090 X800 入笠すずらん山野草公園 Z50 105mmMC.jpg 56.ウラギンヒョウモン♀ -1
7月28日に来たときはミドリヒョウモンがもっとも多かった。今回はウラギンヒョウモンの方が個体数は多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 280 ) 露出補正 なし
057_220907097 X800 入笠すずらん山野草公園 アキノキリンソウ Z50 105mmMC.jpg 57.アキノキリンソウ -3
野草の花の今の主役はアキノキリンソウだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 450 ) 露出補正 なし
058_220906196 X800 山野草公園 キダチマツヨイグサ RX10M4.jpg 58.キダチマツヨイグサ(木立待宵草)
マツヨイグサの仲間は、北アメリカ大陸・南アメリカ大陸原産の一年草または多年草である。花の美しい種が多く、日本には観賞用・園芸用として導入されたが、逸出(栽培植物が野生化)の結果現在では14種が帰化しているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO 250 ) 露出補正 -0.3段
059_220906201 X800 〇山野草公園  RX10M4.jpg 59.マツムシソウとミツバチ
ハチは同定できないが、ミツバチの仲間と思う。マツムシソウはチョウをはじめいろいろな虫たちに好まれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
060_220907098 X800 入笠すずらん山野草公園 ギンボシ Z50 105mmMC.jpg 60.ギンボシヒョウモン♂ -2
ヒョウモンたちの姿が多く見られるようになってきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
061_220906215 X800 山野草公園 RX10M4.jpg 61.八ヶ岳展望台と下界
八ケ岳連峰の山頂付近はまだ、雲に覆われている。ここは霧が晴れて、富士見町が見渡せるようになった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 19mm ISO 100 ) 露出補正 -0.3段
062_220906245 X800 ◎山野草公園 クジャク RX10M4.jpg 62.クジャクチョウ 裏面
少し離れたところで、クジャクチョウがマツムシソウで吸蜜いしているのを見つけた。真っ黒な裏面しか見えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
063_220906229 X800 ◎山野草公園 クジャク RX10M4.jpg 63.クジャクチョウ 翅表
少し前に出てきて、頭を下げ表側の華麗な姿を見せてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 219mm ISO 200 ) 露出補正 -0.3段
064_220906253 X800 ◎山野草公園 ウラギン♀ RX10M4.jpg 64.ウラギンヒョウモン♀ -1
ウラギンヒョウモンの♀は、まだほとんど破損の無いきれいな個体が多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 400 ) 露出補正 -0.3段
065_220907102 X800 入笠すずらん山野草公園 アサマフウロ Z50 105mmMC.jpg 65.アサマフウロ(浅間風露)
フウロソウ、と呼ばれている仲間のなかで、最も大きく、色の濃い花を咲かせる。ハクサンフウロは信州の山や、箱根湿性花園などでも見てきた。花期は8月~9月。チョウも吸蜜に来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 400 ) 露出補正 なし
066_220906259 X800 〇山野草公園 サワギキョウ RX10M4.jpg 66.サワギキョウ -2
キキョウと同じく雄性先熟で、雄しべから花粉を出している雄花期と、その後に雌しべの柱頭が出てくる雌花期がある。開花期は8月~9月。花の写真を撮るには曇り空の方がコントラストを抑えられて良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 -0.3段
067_220907107 X800 入笠すずらん山野草公園 チョロギ Z50 105mmMC.jpg 67.チョロギ(丁呂木、丁梠木、中国では石蚕(いさご虫)に似ていることから草石蚕と呼ばれている)
wikipediaには5月~6頃にピンク色の花を咲かせるとあるが、8月に舞岡公園でも見た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 1400 ) 露出補正 なし
068_220907110 X800 入笠すずらん山野草公園 メマツヨイグサ Z50 105mmMC.jpg 68.メマツヨイグサ(雌待宵草)
道端や荒れ地などに生える雑草である。wikipediaによれば、「マツヨイグサ属は、アカバナ科の属のひとつ。北アメリカ大陸・南アメリカ大陸原産の一年草または多年草。花の美しい種が多く、日本には観賞用・園芸用として導入されたが、逸出の結果現在では14種が帰化している。」と記されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 220 ) 露出補正 なし
069_220907113 X800 入笠すずらん山野草公園 ゲンノショウコ Z50 105mmMC.jpg 69.ゲンノショウコ(現の証拠)
山野草公園として整備されたところではなく、スキーのゲレンデを歩くと、メマツヨイグサ同様、雑草の花が咲いている。和名の由来に興味を持ったが、古来より、下痢止めや胃腸病に効能がある薬草として有名で、和名の由来は、煎じて飲むとその効果がすぐ現れるところからきているそうだ。ゲンノショウコは「実際に効く証拠」を意味し、「現(験)の証拠」と漢字書きにされる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 1400 ) 露出補正 なし
070_220907115 X800 入笠すずらん山野草公園 キヌガサギク Z50 105mmMC.jpg 70.アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草) つぼみ
別名をキヌガサギクという。北米原産であり、メリーランド州の州花である。日本国内でも帰化植物として生息している。また、雲に覆われてきた。午後3時になった。そろそろゴンドラに乗って山を下りよう。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S 絞り優先優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし


2022年9月29日

入笠山へもう一度 ① 9月6日

再度、入笠山へ行ってきた。前回は7月28日に、旅友達のKさんと一緒に出掛けたが、さすがに同じところに2回もお誘いするわけにはいかないので、今回は一人だ。  夏の終わりに多く出現するクジャクチョウ、キベリタテハ、エルタテハ、シータテハなどを撮りたい。何時にしようか思案していたが、やっと、大型台風の11号が先島付近で停滞している前の、9月6日に晴マークが点灯した。SONY RX10M4 と 新調した NIKKOR Z MC105mm を着けた Nikon Z50 と2台を持っていく。
 朝6時に我が家を出発し、甲府辺りでは青空が広がっていた。ところが、南諏訪ICを下りるころには、雨こそ降らないが曇り空になってしまった。ゴンドラ乗り場に到着したのは9時少し前だった。7月に来たときは、ゴンドラが高度を上げるにつれ、雲の上に出て、青空が広がってきたが、この日は逆で、雲がだんだんと覆ってきて、頂上駅に到着した時は100m先の視界は不良だった。この日(9月6日)の現地の予報では、10時に晴ることになっていた。だが、現地についてスマホの天気予報を見ると、12時にずれてしまっていた。それでも、その頃に晴れてくれればチョウは活動し、写真は撮れると思い、それまで今回携行した NIKKOR 105㎜MC に慣れようと花の写真を撮って待つことにした。
 しかし、11時近くなっても霧は晴れてこない。リンドウでも撮ろうかと、7月に来たときは行かなかった入笠湿原へと歩き始めた。ゴンドラ山頂駅は標高1,780mで、入笠湿原は1,734mと若干低いところにある。木道が整備されていた。そこはエゾリンドウの自生地で、時季も良く、霧の中で沢山の花を見ることが出来た。
 そろそろ晴れて来るのではと思い、昼ごろ、ゴンドラ山頂駅周辺の山野草公園に戻ってきたが、霧は晴れない。少し風も出てきている。スマホの天気予報の晴マークは午後3時に後退していた。折角来たのだから、3時ごろまでは粘ってみようと腹を決める。

000_220907021 X700 入笠すずらん山野草公園 サラシナショウマ Z50 105mmMC.jpg
サラシナショウマ 2022年9月6日 長野県富士見町 入笠すずらん山野草公園

001_220906119t X800 富士見パノラマリゾート RX10M4.jpg 1.「ゴンドラすずらん」
ゴンドラの乗り場は標高約1,050mで、ゴンドラ山頂駅は1,780mで標高差は730mある。このゴンドラについて詳しく記されたものは見つからなかったが、ゴンドラの鉄柱には平成4年(1992年)9 12月という標識が張られていたのでこの頃から運行されているのもと思う。3,000mある最長のゲレンデに沿って上がって行く。所要時間は10分以上かかったように思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
002_220906121 X800 ゴンドラ山頂駅付近 RX10M4.jpg 2.9月6日 午前9時30分 ゴンドラ山頂駅付近
写真の通り霧に覆われていた。10時には晴れるという予報だったので、ゴンドラ駅近くのカフェのベンチ待つことにする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO 100 ) 露出補正 なし
003_220906123m X800 ゴンドラ山頂駅付近 ホオジロ RX10M4.jpg 3.ホオジロ
10mくらい先の梢に野鳥が止まるのが見えた。スズメのようだが、ちょっと違う。帰宅して調べてみるとホオジロだった。霞んでいてはっきり見えない。初めて見た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 250 ) 露出補正 なし
004_220907001 X800 入笠すずらん山野草公園 Z50 105mmMC.jpg 4.マツムシソウ 松虫草
8月下旬ごろ信州の高原に行くと、マツムシソウが咲いている。霧はまだ晴れそうにない。手持無沙汰なので、Z50に105mmMC(マクロレンズ)を着けたZ50で周囲に咲いている花を撮り始める。この花にはいろいろな蝶が来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 250 ) 露出補正 なし
005_220907002 X800 入笠すずらん山野草公園 アキノキリンソウ Z50 105mmMC.jpg 5.アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
高さは70〜80cm程度となり、8〜11月に総状の黄色い花を多数つける。麒麟という由来は分からないが黄輪草とも書くらしい。アキノキリンソウの若葉は食用可であり、水にさらした後和え物やおひたしにする。また、陰干しにしたものは薬用にもなるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 320 ) 露出補正 なし
006_220907003 X800 入笠すずらん山野草公園 ヤマハハコ Z50 105mmMC.jpg 6.ヤマハハコ(山母子)
花期は8月から9月で、茎の上部に淡黄色の頭花を散房状につける。白いカサカサした花びら状のものは総苞片。wikipedia

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 220 ) 露出補正 なし
007_220907009 X800 入笠すずらん山野草公園 クサボタン Z50 105mmMC.jpg 7.クサボタン(草牡丹)
絞りはf6.3で良さそうだ。和名は、葉がボタン(牡丹)に似ることからついたそうだ。花期は8-9月。茎の先端や葉腋から集散状の花序を出し、淡紫色の花を多数つけ、しばしば円錐状になる。細い鐘状になる4枚の花弁に見えるのは萼片で、花弁はない。花弁状の萼片が反り返る。wikipedia

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 500 ) 露出補正 なし
008_220907010 X800 入笠すずらん山野草公園 ノコンギク Z50 105mmMC.jpg 8.ノコンギク(野紺菊) -1
キク科シオン属で、本州〜九州の山野のいたるところにふつうに見られる。似たような花が多いが、最もよく似ているのはヨメナである。ヨメナとのもっともはっきりした違いは、ヨメナの種(果実)には冠毛がないことで、花期が終わった花序があれば一目でわかるという。葉の両面に毛があることも、ほぼ無毛のヨメナとは異なるが、あまり目立たない。植物は葉を観ないと同定できない。写真も同定のためには葉を撮ることだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 200 ) 露出補正 なし
009_220907012 X800 入笠すずらん山野草公園 シロヨメナ Z50 105mmMC.jpg 9.シロヨメナ(白嫁菜)
ノコンギクに似ているのは、シロヨメナとシラヤマギクという。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 110 ) 露出補正 なし
010_220907014 X800 入笠すずらん山野草公園 ノハラアザミ Z50 105mmMC.jpg 10.ノハラアザミ(野原薊)
ノアザミというのがあるがノアザミは5月~8月に咲く。このノハラアザミは8月から10月に咲く。止まっているガガンボの仲間は同定できない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 1100 ) 露出補正 なし
011_220907017 X800 入笠すずらん山野草公園 サラシナショウマ Z50 105mmMC.jpg 11.サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)
キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草の植物。山地に生えており、夏から秋にかけて、白い小花を穂のように咲かせる。和名は、若芽を茹でて、水にさらして山菜として食したことに由来するそうだ。wikipedia これから花が咲く蕾だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 900 ) 露出補正 なし
012_220907019 X800 入笠すずらん山野草公園 ホソバトリカブト Z50 105mmMC.jpg 12.ホソバトリカブト(細葉鳥兜)
花期は8~10月。花序は長さ5-27cmになり、風衝草原では散房状(花軸につく花の柄が、下部ほど長く上部は短いため、全体がドーム状になる。)に、標高の低い場所では総状(花序の軸に,花柄をもった花が並んで付着して、総 (ふさ))の形になっている花のつき方になり、1-15個ほどの花がつき、上部から下部に向かって開花する。ここは標高は高い方だが、総状に見える。トリカブトにはヤマトリカブトもある。有毒だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 1800 ) 露出補正 なし
013_220907023 X800 入笠すずらん山野草公園 クサレダマ Z50 105mmMC.jpg 13.クサレダマ(草連玉)
和名は花の色がマメ科のレダマに似て、草本であることに由来する。別名をイオウソウ(硫黄草)という。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 1800 ) 露出補正 なし
014_220907025 X800 入笠すずらん山野草公園 ノコンギク Z50 105mmMC.jpg 14.ノコンギク -2
写真8.と少し違うかなとは思うが。まだ蕾がいっぱい着いていた。時刻は11になるが、霧は一向に晴れない。今日は花の写真を撮っているが、花の写真を撮るには、日が照っているより、こんな天気の方が良い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 1250 ) 露出補正 なし
015_220907028 X800 入笠すずらん山野草公園 オオハンゴンソウ Z50 105mmMC.jpg 15.オオハンゴンソウ(大反魂草)
北米原産の環境省指定特定外来生物である。この花もチョウが好む花である。高原ではヒョウモンチョウの仲間やジャノメチョウが吸蜜に来ている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 900 ) 露出補正 なし
016_220907030 X800 入笠すずらん山野草公園 エゾカワラナデシコ Z50 105mmMC.jpg 16.エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
花期は6月―9月と長い。wikipediaには、「種子には薬効があり、カワラナデシコと同様に消炎、利尿、通経作用がある[3]。民間療法では、種子8グラムを水400 ccで半量になるまで煎じて、1日3回に分けて服用する用法が知られるが、妊婦へは使用禁忌とされる。」とあった。この花には、ミヤマカラスアゲハや、キアゲハが吸蜜に来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 320 ) 露出補正 なし
017_220907031 X800 入笠すずらん山野草公園 ハナイカリ Z50 105mmMC.jpg 17.ハナイカリ(花碇)
初めて見る、初めて気が付いた花である。リンドウ科ハナイカリ属の一年草または越年草。花期は8-9月。茎の先端および葉腋に集散花序をだす。花冠は淡黄色でやや緑色を帯び、深く4裂する。和名ハナイカリは、距がある花冠の形が船の碇に似ていることにより付けられたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 360 ) 露出補正 なし
018_220907032 X800 入笠すずらん山野草公園 オトコエシ Z50 105mmMC.jpg 18.オトコエシ(男郎花)
ここにもオトコエシがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 200 ) 露出補正 なし
019_220906126 X800 山野草公園 RX10M4.jpg 19.イチモンジセセリ -1
11時を過ぎるころ、ゴンドラ山頂駅周辺の山野草公園から、1,734mと若干低いところにある入笠湿原へと歩き始める。道端に咲くマツムシソウにイチモンジセセリが飛来した。この日初めて見るチョウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 11mm ISO 100 ) 露出補正 -0.3段
020_220907040 X800 入笠湿原 Z50 105mmMC.jpg 20.イチモンジセセリ -2
Z50に持ち替えて撮る。f4.5で撮った場合と比べて、f6.3に絞った場合は、被写界深度もやや広がり、ピントの合う幅もまあまあのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f2.8 VR S
絞り優先優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO 180 ) 露出補正 なし


2021年1月23日

蝶 自選年間ベスト10 (17) 2019年

2019年のまとめをしていなかった。遅くなってしまったが振り返ってみる。
 5月のGWに2回目の台湾旅行をした。今回も娘たち夫婦と一緒に、グルメと観光の旅である。半日だけ台北市動物園を付き合ってもらった。ここは蝶園もあるが、動物園の中に「虫虫探索谷」という探索路があり、そこに舞うチョウたちを自然な状態で楽しむことが出来る。敷地面積は上野動物園の10倍以上と広い。だが、あまりめぼしいチョウを見ることは出来なかった。
 5月中旬には、友人のご夫婦と岩手、秋田、山形をドライブ旅行した。山形の出羽三山で有名な羽黒山で、予期せずにギフチョウに出会えた。
 7月22日~25日、久しぶりに北海道へ行った。旭川便が取れなかったので帯広に宿をとり、レンタカーで大雪高原温泉や、銀泉台、十勝地方を巡った。残念ながら天候がいまひとつすぐれず、チョウは少なく、北海道の普通種に甘んじた。
 8月はキベリタテハを撮りたいと湯の丸高原へ出かけたが、成果なし。ベニヒカゲは多かった。
 9月7日、軽井沢でゴルフを楽しんだ翌日、信濃追分近くの「蝶の楽園」(個人の方がアサギマダラを呼び込もうとテニスコート2面を潰してフジバカマを植えた)へ寄ってみた。良い写真は撮れなかったが、シータテハ、クジャクチョウ、ミヤマカラスアゲハなどが、花に集まっていて、ひと時を楽しんだ。

1.クロアゲハ♂ 春型 2019年5月2日 八王子市長池公園
まだ十分に咲いていないミツバウツギの花にクロアゲハが来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO1250 ) 露出補正 なし
001_190502 X800 長池公園 RX10M4 JPEG DSC06337a.jpg
2.イシガケチョウ 2019年5月5日 台湾 台北市立動物園 虫虫探索谷
人が多い、いわゆる動物園のエリアから離れて、虫虫探索谷という散策路を歩く。最初に見たのはオナシアゲハ♀だった。ツマムラサキマダラ、クロテンシロチョウ、クロタテハモドキ、タイワンルリシジミなどが次々と現れる。どこからともなく飛んできたイシガケチョウが、大きな葉の上に止まった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
002_190505173 X800 台北市動物園 虫虫探索谷 DSC06686 JPEG.jpg
3、タイワンキマダラ♂♀ 2019年5月5日 台湾 台北市立動物園 虫虫探索谷
梢に止まるタイワンキマダラを見つけた。すると、もう1頭飛んできてカップルが出来た。手前が♀。このチョウは最近では八重山諸島にも生息しているが、台湾からの迷蝶由来である。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
003_190505232 X800 台北市動物園 虫虫探索谷 DSC06779 JPEG.jpg
4.トラフシジミ♂ 2019年6月6日 横浜市 舞岡公園
平地産ゼフィルスを撮りに舞岡公園へ行った。飛び出してきたこのチョウは羽化したばかりと思われるら夏型のトラフシジミだった。裏面の色が濃い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 168mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
004_190606079 X800 舞岡公園 RX10M4 JPEG DSC08015aa.jpg
5.クロアゲハ♀の吸水 2019年6月18日 横浜市 舞岡公園
もう第2化が出ているのだろうか。きれいな個体だった。なかなか近寄らせてくれなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_190618017 X800 ◎舞岡公園 RX10M4 JPEG.jpg
6.ホソバヒョウモン 2019年7月23日 北海道 大雪高原温泉林道
あいにく日が差さず気温が低い。キオンの花に2頭のホソバヒョウモンが来ていた。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO400 ) 露出補正 なし
006_190723306 X800 〇大雪高原温泉林道 RX10M4.jpg
7.ミドリヒョウモン♂♀ 2019年7月24日 北海道 上川 大雪森のガーデン
北海道ガーデン街道のいちばん北へ行った。ヒヨドリバナのような花にいたミドリヒョウモンのカップルは♂♀ともストローを伸ばして吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
007_190724415t X800 〇大雪森のガーデン RX10M4.jpg
8.コヒオドシ 2019年7月25日 北海道 十勝千年の森
帯広から日高山脈に向かって、車で45分ほどのところにある十勝千年の森へ行った。チョウの数は多い。せめてコヒオドシでもいないかと思っていたところ、ヨツバヒヨドリに来てくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
008_190725615 X800 〇十勝千年の森 RX10M4.jpg
9.ベニヒカゲ♀ 2019年8月27日 湯の丸高原 池の平
池の平はベニヒカゲの多産地。8月下旬、マツムシソウで吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/640秒 203mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
009_190827103 X800 〇池の平 RX10M4.jpg
10.アサギマダラ♂ 2019年8月27日 湯の丸高峰林道
   池の平から湯の丸地蔵峠への林道を走っていると、ヒヨドリバナの咲くところで数頭のアサギマダラが、舞っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
010_190827435 X800 〇湯の丸林道 RX10M4.jpg
補1.ギフチョウ 2019年5月22日 山形県 羽黒山
ドライブ旅行で行った山形県の羽黒山で思いがけずにギフチョウに逢った。アゲハかと思って追いかけたが、飛び方が違っていた。破損した個体で、良い写真ではないが、記憶に残る1枚となった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
補001_190522100 X800 〇羽黒山 DSC07136.jpg
補2.アカボシゴマダラ(外来種)春型♀ 2019年5月26日 横浜市 舞岡公園
舞岡公園にアカボシゴマダラが住み着いてからもう15年くらいになるのではないだろうか。初めて、春に、真っ白いこのチョウの♀が飛ぶ姿を見たときは、「これは何だ!」と驚いたものだった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
補002_190526121 X800 舞岡公園 RX10M4 DSC07578.jpg
補3.ミドリヒョウモン♂ 2019年7月25日 北海道 帯広近郊
札幌に本社がある「マルセイバターサンド」というお菓子で有名な六花亭が企画運営する庭園、六花の森に寄った。ここは帯広空港に近い。花が多く、チョウの数も多かった。カラスシジミもいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
補003_190725133t X800 六花の森 G7X.jpg
補4.サトキマダラヒカゲ 2019年9月3日 横浜市 舞岡公園
舞岡公園のサトキマダラヒカゲは数を減らしているように思う。

Nikon D750 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f4.5 1/500秒 40mm ISO1100) 露出補正 -0.3段
補004_190903056m X800 〇舞岡公園 LV D750 SIGMA18-300.jpg


2021年1月 1日

2021年 新年のご挨拶

入笠山で逢ったチョウたち

 2020年8月4日撮影 入笠山「「入笠すずらん山野草公園」

ABCD X1000.jpg

--> 左上から右へ順次
  • ・ミドリヒョウモン♂              ヒヨドリバナにミドリヒョウモンが多い
  • ・テングチョウ                 羽化したての綺麗な個体
  • ・スジボソヤマキチョウ♀            翅を閉じて止まるので、開翅は飛んでいるときに撮影
  • ・ヒメキマダラヒカゲ(左)とジャノメチョウ   呉越同舟
  • ・ヒオドシチョウ                早春には越冬した個体が多い。この時期には少ない
  • ・キアゲハ♂                  コオニユリで吸蜜
  • ・シータテハ夏型♂               もうすぐ新鮮な秋型が出てくる
  • ・アサギマダラ♀                アサギマダラは多かった ヒヨドリバナで吸蜜する
  • ・クジャクチョウ                鮮やかなチョウだ
  • ・2頭のミドリヒョウモン♂            花はたくさんあるのに
  • ・ミドリヒョウモン♀              黒化型
  • ・キバネセセリ♀                あまり見ることのないチョウだ
  • ・メスグロヒョウモン♂             ♂はミドリヒョウモンとよく似ている。
  • ・エルタテハ                  マツムシソウで吸蜜 樹液にも来る
  • ・メスグロヒョウモン♀             その名の通り♀は♂と全く違って黒い
  • ・ミドリヒョウモン♀              裏面後翅の緑色が和名の由来

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令和3年 みなさま明けましておめでとうございます

昨年、令和2年はコロナに始まり、コロナに終わる1年でした。みなさまいかがお過ごしになられましたでしょうか?
 WHO(世界保健機関)が公式に発表している世界最初の新型コロナ・ウイルスによる肺炎は2019年12月8日に発症したとされています。日本で最初に新型コロナ・ウイルスの患者が報告されたのは昨年2020年1月16日でした。
 私が初めて新型コロナ感染症に関心を持ったのは、1月中頃、日本人初の感染者が出たことからでした。一昨年12月以降、中国湖北省武漢市で新型コロナ・ウイルスに関連した肺炎の発生が報告されて以来、日本やアメリカでも感染者が出始めました。1月20日過ぎのNHKニュースでは、中国の感染者数が2000人近くなり、死者は50人を越えたと報じられました。驚いたのは、武漢に於いて2週間で1,000床の新病院を建設してしまったことでした。
 武漢在住の日本人が特別機で帰国を始め、体調不良を訴える人が隔離され、現実のこととして受け止めざるを得なくなりました。2月に入り、横浜に入港した豪華客船ダイアモンドプリンセス号乗船客の検査の結果、次々と感染者が増えていきました。

 2月10日の時点で中国の感染者数は、37,000人を超え、死者も800人を越えました。中国以外でも27の国と地域で、約350人が感染し、その中で日本が90人と最多でした。日本と中国の交流の深さがここでも示される結果となったのです。WHOは新型コロナ・ウイルスを「COVID-19」と命名しました。
 2月の終わりごろになると、日本の感染者はクルーズ船の乗員乗客634人を含めると745人になり、中国、日本以外でも、韓国、イタリア、シンガポールなど約1,600人以上の感染者が出ています。一方、このころから、中国の新感染者数は劇的に減ってきました。3月には、日本に対し22の国から入国禁止、或いは入国制限が掛けられています。
 3月12日、WHOは「パンデミック宣言」を発出ました。トランプ大統領は国家非常宣言を出し、イタリア、スペイン、フランス等ヨーロッパ諸国での感染が増え続ける状態が続きます。日本の富山化学が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」が「COVID-19」に対する効果が期待されたり、喘息の治療薬「オルベスコ」、慢性膵炎治療剤の「フサン」などが効果があると言われ期待もされました。英国のチャ―ルス皇太子も感染しています。

 3月27日には、お花見のシーズンを控え、東京都知事から夜間外出自粛要請が出されましたが、例えば目黒川の夜桜見物の若い人たちや、居酒屋の満席状態が取り沙汰され、外国からは日本は緩いと言われました。
 3月28日にはイギリスのジョンソン大統領が感染し、3月30日には、3月23日に陽性が判明していた志村けんさんが亡くなっています。4月には岡江久美子さんも亡くなられました。
 3月末時点で、ジョーンズ・ポプキンス大学の集計では、世界の感染者数は57万人強、死亡者は約2万7千人で、日本は感染者数2千5百人弱、死者65人でした。この時、イタリアの感染者は9万8千人、アメリカは8万5千人です。感染者が増えていた、バイオリンの世界的名器を生んだストラディバリが17~18世紀に活動したイタリア北部クレモナで、クレモナを拠点に活動する日本人バイオリニスト・横山令奈さんが、患者の治療最前線である病院の屋上から医療従事者への感謝、そして患者たちが再び音楽を楽しめる日が来ることを祈って演奏した模様が配信され、世界中の人々を元気づけることになり、感動しました。ニューヨークでは感染者が増加し、セントラルパークに野営病院(テント)の設営が始まったと伝えられたのもこの頃でした。
 4月7日、日本でも安倍首相から特措法に基づく「緊急事態宣言」が発出されました。具体的に「3密」を避ける、人との接触を7~8割減らすといった内容も示されました。 国民一人当たり10万円の特別給付金も決まりました。5月に入り支給が開始されたこの10万円は救済ではなく、景気対策だったと思うのですが、結果的にはそのほとんどが銀行預金になってしまっていたようです。我が家にも6月にアベノマスクとともに支給されました。このいわば第一波の1日当たりの感染者数のピークは720人で、国内感染者は1万人を越えました。この頃になって、韓国、台湾は感染者が急速に減っていきました。韓国はMAAS、台湾はSARSで痛い目に遭っていて情報公開による素早い対応が効果的だったと言われ、それに対して、日本の方針はクラスター対策でした。
 日本でも、GWが終わるころには、明らかな効果が現れ、「緊急事態宣言」は、5月26日をもって解除されました。
 しかし、6月末、再び、感染者が増加し、世界では1000万人を超え、死者は50万人を超えてしまいました。日本でも6月の終わり頃から、東京をはじめとして、再び感染者が増加していってしまいました。
 一方で一昨年の冬から昨年の春にかけての東京23区から報告のあったインフルエンザの死亡者数は、前シーズンの4分に1程度である65人でした。専門家は「新型コロナ・ウィルスに対する飛沫感染対策などがインフルエンザの流行に関係した可能性がある」と指摘しています。

 ここ数か月の間、新型コロナ・ウィルス対策などで休みがなかった安倍首相が、体調すぐれず辞任を表明したのは8月26日でした。 安倍首相は14年前の平成18年、戦後最年少の52歳で総理大臣に就任しましたが、持病の潰瘍性大腸炎が「悪化するなどして、在任期間366日で辞任しましたが、平成24年の衆議院選挙で政権を奪回し、5年ぶりに総理大臣の座に返り咲き、経済再生を最優先にアベノミクスを推進してきました。
 安倍首相に対し、各国から賛辞が送られました。
 そして、9月16日に菅内閣が発足しました。

 7月から再びジワジワと増加してきていた1日当たりの新規感染者数は、8月上旬には全国で1600人を超えてしまいました。しかし、打撃を受けていた観光関連業種の救済のための「Go To トラベルキャンペーン」が7月22日から今年1月31日までの予定で開始されました。東京は対象から除外されましたが10月1日から実施されています。
 いったん落ち着いていた新規感染者数ですが、11月に入って、急増してきました。そして、みなさまご承知の通り、年末も増え続け、1日あたりの感染者増加数は毎日更新されています。菅首相は、私も利用させていただいた「Go Toトラベル」は12月28日から今年1月11日までの間、全国一斉に一時停止する考えを表明しました。

 11月3日に行われたアメリカ大統領選挙は、民主党のバイデン前副大統領が、前回選挙でトランプ大統領が制したウィスコンシンとミシガンで勝利し、当選を確実にしました。菅首相からもお祝いのメッセージが送られています。

 急速な感染者増加傾向は、中国などを除き、世界共通で、トランプ大統領夫妻も感染しました。フランスのマクロン大統領も感染です。11月末での世界の感染者数は6270万人を超え、死者は150万になろうとしています。そして、12月28日現在、世界では8,100万人が感染し、176万人が亡くなっています。中でもアメリカの感染者数は1900万人を超え、死者は33万人強に及んでいます。
 そして、アメリカと比較すると、感染者数は1.2%、死者数は1.0%ほどではありますが、日本の12月28日現在の感染者数は、224,488人、死者は3,338人です。

 コロナは経済にも大きなダメージを与えています。特に11月時点で過去最多の倒産件数を更新する飲食店関係、そして、ホテル、飛行機、鉄道など運輸、生活娯楽関連サービスへの影響は大で、帝国データバンクによる、昨年はコロナ関連の国内倒産累計件数が12月29日現在で829件に及ぶとのことです。 一方で、アメリカの大手IT企業4社はアップルを覗いて大幅増収増益です。
 中国の消費回復は早く、中国が19日公表した7-9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP)は前年同期比4.9%増となり、伸び率は4-6月期の3.2%増から加速。小売売上高や雇用、鉱工業生産といった一連の経済指標も予想以上の内容となり、中国が今年、主要国で唯一、プラス成長を維持できる可能性が高まったとしています。
 しかし、株価は上がっています。各国が金利をゼロにするなど、積極的に行った財政緩和と金融緩和により、潤沢な資金が溢れ、長期金利も下がるので、債券を買うより、株式に魅力があり、資金は株式に流れました。また、上手く景気が良くなれば業績相場に転ずるのではないかとの期待からか、株価はコロナで一時は下がったものの、いまは日経平均でも年初来高値を更新しています。

 長くなってしまいましたが、昨年を振り返ると、話題は新型コロナ・ウィルスにつきると言っても過言でなく、まだまだ、記憶にとどめておきたいことが沢山あります。
 その一つがワクチンの開発ですが、90%超の予防効果があるという米ファイザー社のワクチンが、イギリスでは12月8日から医療関係者、高齢者への接種が始まりました。アメリカのFDAは12月11日に緊急使用許可を出し、12月15日には接種が始まっています。幸い、ほとんど副作用は報告されていないようです。 日本でも臨床試験が開始されていて、順調に進めば2月には承認され、3月には接種開始されると期待されています。また、モデルナ社のワクチンも申請されています。また、12月30日には、イギリス政府は、イギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発した新型コロナ・ウイルスのワクチンを承認したと発表しました。このワクチンの承認は世界で初めてですが、これで日本が供給を受ける予定の3種類のワクチンが、欧米で承認または許可を受けたことになり、心強いことです。
 日本でも、阪大、アンジェス、および塩野義製薬で開発しているワクチンの臨床試験が進められています。
 だが、ここへきてイギリスで感染力が1.7倍というコロナ・ウィルスの変異種が現れ、ヨーロッパ各国でその感染者が見つかり、12月25日には英国からの入国者5人に感染が確認されました。今年もまだまだ続くのでしょうか。

 我が家の一大事としては、家内が昨年の正月早々、家を出たところの下り坂で転倒、右肩を骨折したことでした。しばらくは右手が全く使えない状態でしたが、リハビリに熱心に通い、医師が驚くほど早く良くなったことは幸いでした。

 さて、私の趣味であるチョウのことについて少し述べさせていただきますと、コロナ禍ではありましたが、マイカーで現地へ行って、野山で、密にならずにチョウを追いかけ、写真を撮る楽しみは、幸いにも継続することが出来ました。 毎年のように訪れているギフチョウの撮影には、今年も3月18日に出かけてみたものの、少し時期が早や過ぎて、1頭も見ることが出来ませんでした。4月に入り、武蔵嵐山へ行きました。ホソオチョウの良い写真を撮りたかったのですが、午後から雲が出て、気温が下がりダメでした。午前中にウスバシロチョウが撮れたのが幸いでした。春は、このほかにも南足柄、新治市民の森、八王子市郊外、そしていつもの舞岡公園へ出かけました。
 夏には、まず、再び武蔵嵐山へ。オオムラサキと、ホソオチョウの第二化が撮影できました。7月16日から2泊3日で予約していた湯の丸高原撮影行は、梅雨がなかなか開けないのと、再び増え始めた感染者数に鑑みキャンセルしてしまいました。7月22日は梅雨の晴れ間を見つけて、箱根の湿性花園へ行きましたが、ミドリシジミには遅かったようです。
 8月4日、10年ぶりに南アルプスの北端、標高1,955mの入笠山へ、マイカー日帰りで行ってみました。かっては車で入笠山の登山口まで行ってしまったのですが、今回はゴンドラを利用しました。結果、ゴンドラ終点のスキーゲレンデに沿って造られていた「入笠すずらん山野草公園」で多くの高原のチョウを撮影することが出来ました。
 9月18日からGO To トラベルを利用して1拍2日で軽井沢へ行ってきました。軽井沢へは毎年のように行く機会はあるのですが、それはゴルフが目的であり、帰路に湯の丸高原などに寄ることはあっても、いわゆる観光をしたことはありません。旧軽井沢に泊り、街を散策しましたが、翌朝、霧が出た雲場池は印象的でした。白糸の滝や、石の教会へも行きました。信濃追分にある花咲山「蝶の楽園」にも寄ってきました。秋にはテニスコート2面を潰して植えられたフジバカマに沢山のアサギマダラが憩います。
 特記すべきことは、昨年の秋はクロマダラソテツシジミというチョウが楽しませてくれたことです。9月の終わりにキバナコスモスが咲く保土ヶ谷公園近くの明神台公園でヤマトシジミと思って撮ったチョウが、帰宅してモニターで確認したところクロマダラソテツシジミだったので驚きました。インタネットで調べてみると、今年は三浦半島で大量発生しているというので、10月上旬、観音崎と荒崎海岸へ行って見たところ、荒崎海岸のソテツがあるところで、発生していました。
 クロマダラソテツシジミはもともと日本には生息していませんでした。1992年に沖縄で記録され、近年は南西諸島や九州南部で定着しています。食草であるソテツの食害が問題になるほど関東でも発生するようになってきています。私が持っている1978年発行の「原色日本蝶類図鑑」(保育社 川副昭人・若林守男著 白水隆監修)にはその名がありません。
 さらに、11月に入って、家から徒歩300mほどのところにある小さな公園の猫の額ほどの花壇に咲く、赤と白のセンニチコウの花でクロマダラソテツシジミを見つけました。そして、2週間後の暖かい日に、私が住む集合住宅の花壇に咲くローズマリーの花にクロマダラソテツシジミが飛来しました。それから時々、近くの公園の花壇を見て歩くことがありましたが、最終、12月1日まで、暖かい日にその姿を見ることが出来ました。♂も、♀も開翅したきれいな姿を見せてくれました。個体数にして、全部で10頭近くいたのではないかと思います。どこで発生して飛んできているのか分かりませんが、今年の秋が楽しみです。おそらく冬を越すことは出来ないでしょう。

201102019 X700 峰岡公園 TAMRON D5300.jpg センニチコウで吸蜜するクロマダラソテツシジミ♂ 2020年11月2日 横浜市保土ヶ谷区

昨年も自然災害が多くありました。1月に発生したオーストラリアの森林火災は4か月も続き、その後の雨で鎮静化したかと思われたのですが、火災で保水機能を失っていた森林のため、火災、洪水で命を落とした動物たちは10億匹以上と言われています。
 5月末には例年より早く梅雨入りし、7月6日九州で豪雨となり、熊本県の65人をはじめ九州で76人、全国で82人の人命が失われました。7月中頃には中国地方でも大雨の被害が出ています。また、隣国中国でも長江流域などで大雨が続き200人以上の人が犠牲になったと報じられています。
 8月1日に関東甲信越地方の長かった梅雨もやっとで明けしましたが、2007年以来の遅い梅雨明けの後は猛暑でした。熱中症の発生が相次いで報道されました。
 また、カルフォルニアでは7月の終わりごろから大規模な山火事が発生し、2か月以上も続きました。カリフォルニアの焼失面積はおよそ、145万ヘクタール、および6900頭の建物が全焼したと伝えられています。さらに、その後も山火事は深刻化し、被害は拡大しています。過去3年分を上回る面積が焼けたと報じられています。
 幸いなことに、昨年は台風の被害は少なかったようです。10月10日の台風14号も、八丈島に大きな影響はありましたが、本土への上陸はありませんでした。
 一昨年の大雨で普通になっていた箱根登山鉄道は7月23日に全線開通、また、一部不通になっていた宮城と福島を結ぶ阿武隈鉄道も10月31日に全線運転が再開されました。
 12月16日から新潟県、群馬県を中心に降った雪は15年ぶりの大雪になり、新潟県内の関越自動車道は2100台の車が立ち往生し、全面的に解消したのは19日の午前4時だったということです。

 スポーツ界の出来事は、何といっても、みんなが楽しみにしていた東京オリンピック・パラリンピックが、コロナのために、今年に延期されたことです。今年の開催もなかなか厳しい状況ですが、関係者の方々が、感染防止に懸命な努力をされています。3月12日に聖火はギリシャを出発しましたが、3月24日には中止が決定され、1年後の今年7月23日開会と決定されました。
 国内外に於いて多くのスポーツイベントが中止なりました。夏の甲子園全国高校野球は中止になり、プロ野球、Jリーグは無観客試合でスタートし、7月になって制限された数の観客を入れての試合が始まりました。大相撲も5月の夏場所が中止になり、7月場所は名古屋から両国開催に変更して、通常4人のマスを1人にして開催されたのですが、その場所で5年前に関脇で優勝、大関に昇進したが、その後、ケガと病気で序二段まで下がり、この場所にやっと幕尻に帰ってきた元大関照ノ富士が30場所ぶりに2度目の優勝を果たしたのには感動しました。
 8月のウェスタン・アンド・サザン・オープンで、大坂なおみ選手は、ウィスコンシン州で黒人男性が警察官に背後から撃たれたことに対する抗議が広がる中、この大会の準決勝をいったん棄権しましたが、翌日、試合日程が1日延期されたこと、出場することによりもっと注目が集まるとして出場して勝ち、決勝に進出しましたが、結局、左太もも裏のケガで棄権することになってしまいました。その大坂なおみ選手は、9月に行われた全米オープンで2年ぶりに優勝し、グランドスラム通算3勝目を挙げたのは見事だったと思います。
 一方で、瀬戸大也選手の不祥事はとても残念でした。来年、東京オリンピックが開催されたら、是非、優勝することで償って欲しいと思います。
 母校卓球部の活躍を応援する関東学生卓球リーグ戦は、春秋とも中止になってしまいました。現役の学生さんたち、とくに4年生は気の毒に思えてなりません。
 大学の運動部で多くのクラスターが発生しています。自分が感染していると考えて仲間に移さないことを考えて欲しいと思います。
 追伸ですが大晦日に行われたボクシングは凄い試合でした。プロボクシングWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチが行われ、チャンピオンの井岡一翔選手が挑戦者で同級1位・田中恒成選手に8回TKO勝ちし、田中恒成選手の世界最速プロ16戦目での4階級制覇を阻止しました。試合後両選手は抱き合い、ノーサイドです。田中選手はまだまだ若いのでこれからの活躍を期待したいです。

 大晦日の東京都の感染者数は過去最多の1,337人になりました。全国でも4,515人と過去最多です。私が住む横浜市も野毛や、関内で人出が増加していて大晦日の感染者数は過去最多の588人になってしまいました。緊急事態です。

 コロナのことをはじめ、受け売りばかりですが、昨年印象に残ったことを充分に整理もせず書き綴ってしまい、長くなってしまいました。

 最後になりましたが、みなさまのご健康とご多幸をお祈りいたします。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。