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2023年5月26日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ⑧ 終 2023年4月5日ー7日 登廊と舞台の長谷寺と、摩崖仏の大野寺

又兵衛桜は、葉桜になってしまっていて残念だった。バスは又兵衛桜を10時50分ごろに出発した。次の目的地は長谷寺である。又兵衛桜から西へ30分ほどで到着した。
 雨は相変わらず本降りである。バスの駐車場から傘をさして仁王門の前に着いた。ここからは拝観をして、昼食をとって、再びバスに戻るまで各自自由に行動することになった。石段を上がって仁王門をくぐるとその先は登廊といって屋根のある木造の階段が399段、本堂の前まで続いている。雨に濡れないで歩けるのはありがたい。
 実はわたくしたちは、2018年の11月に長谷寺に来ている。その時は近鉄大阪線で長谷寺駅まで来て、長谷寺へ向かったのだが、20分ほど歩くことになってしまった。近鉄の長谷寺駅に預ければよいと思い、キャリー・バッグを携行していたのだが、駅にコインロッカーはなく往生していたところ、参道でかみさんが店の前に並べられていた干しシイタケを物色していると、その店のおばさんが出てきて「荷物預かりましょうか」と言ってくれて、有難かったことを思い出す。
 杖を突いている奥さんも、頑張って399段の登廊を登り、本堂を参拝して、舞台からの眺めを楽しんでくれたようだ。
 そして、今回のツアーの最後の見どころは摩崖仏で有名な大野寺だった。枝垂桜も咲いていて、傘をさして境内を歩いた。最後に大野寺の前を流れる宇陀川の対岸の摩崖仏を拝んで、帰路に着いた。  バスに2時間半ほど揺られ、三河安城駅に着いたのは、午後5時頃だったと記憶する。天候はいまいちではあったが、訪れた桜の名所や社寺、それぞれが印象に残る良いツアーだった。

000_2304070252 X700 長谷寺 登廊 G7X.jpg
大和国 長谷寺の登廊 2023年4月7日 奈良県桜井市初瀬

198_2304070233 X900 長谷寺 仁王門 G7X.jpg 198.長谷寺 仁王門
雨の中を駐車場から歩いて仁王門の石段前に到着した。ここから各自自由拝観になる。仁王門のせり出してくるような大きな屋根は重厚である。重要文化財である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
199_2304070235 X900 〇長谷寺 仁王門 G7X.jpg 199.仁王門の彫刻
仁王門に施された彫刻や仁王像は歴史を感じさせる。長谷寺のパンフレットによると、仁王門は長谷寺の総門で、3間1戸入母屋造本瓦葺の楼門である。両脇には仁王像、楼上に釈迦三尊十六羅漢像を安置する。仁王門は、一条天皇(在位986年-1011年)の頃の創建だが、現在の建物は明治27年(1894年)の再建だそうだ。上部に掛かる「長谷寺」額字は天正16年(1588年)の後陽成天皇の直筆の再鋳造という。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
200_2304070236 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 200.歓喜院(かんぎいん)
仁王門をくぐって、登廊を上り始める。すぐ左側に歓喜院あり桜が咲いていた。歓喜院は長谷寺六坊の一院で、江戸時代中期の1701年(元禄14年)に長谷寺第14世英岳僧正によって再建され、近年参籠所を併設して改装された。長谷六坊と呼ばれる「歓喜院」「宗宝蔵(清浄院)」「梅心院」「月輪院」「慈眼院」「金蓮院」の六つの子院があり、江戸時代にはこれらの六つの院が、長谷寺の運営においてとても重要な役割を持っていたという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO250 ) 露出補正 なし
201_2304070238 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 201.登廊(のぼりろう)
登廊は平安時代の長歴3年(1039年)に春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の御礼に造ったもので、108間、399段、上中下の三廊に分かれてる。下、中廊は明治27年(1894年)再建で、風雅な長谷型の灯籠を吊るしている。上登廊は古く、慶安3年(1650年)の再建という。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO640 ) 露出補正 なし
202_2304070241 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 202.下登廊
下登廊は繋屋で右に折れて、中登廊になる。写真は中登廊から見た下登廊。繋屋は一重の、切妻造、桟瓦葺、1間四方の小さな建屋である。下登廊と中登廊をつないでおり、登廊はここでほぼ直角に右へ折れる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO640 ) 露出補正 なし
203_2304070244 X900 〇長谷寺 登廊 G7X.jpg 203.中登廊から見た本堂の柱束
中登廊の左側に、懸造りの本堂を支える柱束が見られた。懸造りとは、京都の清水寺のように、斜面の上に長い束柱を立て、その上に堂宇を築く様式の事で、舞台造とも呼ばれている。昨日見てきた談山神社の舞殿も懸造りだった。斜面にはシャクナゲが咲いていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
204_2304070247 X900 〇長谷寺 登廊 G7X.jpg 204.シャクナゲ(石楠花) -1
このシャクナゲの品種を知りたいと思い、Picture This で調べてみたところ、ロードデンドロン・カタウビエンセ という答えだった。ツツジ科で、シャクナゲの仲間には違いはない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
205_2304070250 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 205.シャクナゲ -2
懸造りの斜面に咲くシャクナゲは今が盛りである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1250 ) 露出補正 なし
206_2304070253 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 206.蔵王堂から見る下登廊
中登廊は蔵王堂という中継点で左へ折れ、上登廊につながる。蔵王堂は、桁行3間、梁間1間、一重、寄棟造、本瓦葺の建物である。わたくしたちは今回、吉野山で金峯山寺の蔵王堂を拝観してきた。この「蔵王堂」のあたりに、吉野山から虹が架かり、その上を3体の蔵王権現が歩いて長谷寺までやって来たことからこの場所に尊像を祀っているのだそうだ。蔵王権現は、役行者が吉野・金峯山寺で修行中にお告げを得たという憤怒形の仏。金峯山寺の蔵王堂に祀られている 弥勒・釈迦・千手観音と同じ3体を祀る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO320 ) 露出補正 なし
207_2304070257 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 207.上登廊
本堂の前の鐘楼まで、最後の上登廊を上る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO320 ) 露出補正 なし
208_2304070259 X900 長谷寺 登廊 本堂 G7X.jpg 208.舞台を支える柱束
左側には、南に向いてせり出している舞台を支える柱束が見られた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO800 ) 露出補正 なし
209_2304070264 X900 〇長谷寺 本堂 G7X.jpg 209.礼堂(らいどう)・ 内舞台
上登廊を上りきり、鐘楼の前に出た。左側へ本堂参拝の入り口がある。本堂は小初瀬山中腹の断崖絶壁に懸造り(舞台造)された南面の大殿堂である。入り口を入って右側は内陣で、本尊十一面観世音菩薩立像が祀られている。長谷寺のホームぺージによれば、開山徳道上人が造立して以来、度重なる火災により再造を繰り返してきたが、現在の観音像は、室町時代の天文7年(1538年)に大仏師運宗らによって造立された。像高は3丈3尺6寸(1018cm)ある。我が国で最も大きな木造の仏像で、その堂々とした姿は全国に広がる長谷信仰の根本仏像としての威厳を十分に伺わせる。写真は内舞台とも呼ばれる本堂の外陣である礼堂から、南に開かれた外舞台を撮った。内陣は撮影御法度である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
210_2304070266 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 210.賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)
礼堂の奥に賓頭盧尊者が座していた。釈迦の弟子である十六羅漢の筆頭で「びんずるさん」とよばれ親しまれている。賓頭盧尊者は本堂の外陣や回廊に祀られ、病気を治す力があり、撫でるとその部位の病気が治るという信仰があり「撫仏 (なでぼとけ)」ともいわれている。余談になるが、このわたくしたちのツアーの初日、4月5日の朝、長野善光寺の賓頭廬尊者像が盗難にあったという事件があった。およそ2時間半後に60kmほど離れた松本市内の車の中で見つかったそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/400秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
211_2304070267 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 211.開山堂
内陣と外陣の間を通って西へ抜ける。本堂の外廊から、緩やかな石段の先に開山堂が見えた。開山堂は、長谷寺を開山した徳道上人を祀るお堂である。徳道上人は、奈良時代の高僧で、727年(神亀4年)に聖武天皇の勅願により、東の丘(現在の本堂のある場所)に本尊十一面観世音菩薩を安置し長谷寺を開山したとされている。鎌倉にある長谷寺にも何度かお参りしたことがあるが、鎌倉長谷寺の十一面観音は奈良の長谷寺とも縁があると伝えられる。721年大和国長谷寺を開山した徳道上人により2体の観音像が彫られ、1体は奈良長谷寺へ、もう1体は衆生救済の願いを込め、海へと奉納された。その15年後、相模国の沖合いにその観音像が現れ、鎌倉長谷寺開創の礎となったそうだ。鎌倉長谷寺のホームぺージには、その本尊の十一面観世音菩薩像も、木彫仏としては日本最大級(高さ9.18m)の仏像と記されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO250 ) 露出補正 なし
212_2304070268 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 212.大黒堂
本堂を出たすぐその右側に大黒堂があった。この大黒堂は、江戸時代前期の1650年(慶安3年)に再建された、2間四方寄棟造り、一重、本瓦葺きの建物である。本尊として、4尺5寸の大黒天立像(大黒天が米俵の上に立ち福袋と打ち出の小槌を持つ姿)が安置されている。大黒天像の左側には鬼子母神、右側には愛染明王と弁財天が祀られている。パンフレットによると、尊像は弘法大師の作と伝えられている。商売を繁盛させ、財宝を人々に授け、台所を守護し食物を満たすご利益があるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
213_2304070270 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 213.舞台から五重塔を眺める
五重塔は、1954年(昭和29年)に戦争殉難者檀信徒慰霊および世界平和を祈願して建立された。もともと長谷寺にあったのは三重塔であり、 建っていた場所も少し違うので、再建ではない。戦後日本に初めて建てられた五重塔で昭和の名塔と呼ばれている。純和様式の整った形の塔で、塔身の丹色と相輪の金色、軽快な檜皮葺屋根の褐色は、背景とよく調和し、光彩を放っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 ) 露出補正 なし
214_2304070271 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 214.舞台からの眺め
舞台から奥の院の陀羅尼堂や本坊がある南の方向を眺めた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
215_2304070278 X900 〇長谷寺 本堂 G7X.jpg 215.礼堂の際から五重塔を眺める
外舞台から少し高くなった礼堂の際から撮った。長谷寺の本堂は、創建以来実に7度の火災によって焼失している。最後に本堂が燃えたのは室町時代の天文5年(1536年)であり、天正16年(1588年)に豊臣秀長の援助によって本堂の再建がなされたが、その後の江戸時代初期には徳川家光の寄進によって建て替えが行われ、慶安3年(1650年)に竣工、それが今に残る本堂である。礼堂には「大悲閣(だいひかく)」と書かれた大きな額が掲げられている。「悲」は悲しみではなく、慈悲の「悲」だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO500 ) 露出補正 なし
216_2304070281 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 216.本堂の外陣(げじん)・礼堂(らいどう)
内舞台とも呼ばれる。礼堂は正堂(内陣)に祀られている本尊十一面観世音菩薩立像を礼拝するところである。本堂の前部にあって参詣者のための空間となっているのが礼堂である。建物は、入母屋造妻入り、床は板敷き、天井は化粧屋根裏(天井板が無く構成材をそのまま見せる構造)、間口9間、奥行4間で、このうち奥の間口9間、奥行1間分を相の間としている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/320秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
217_2304070283 X900 長谷寺 G7X.jpg 217.弘法大師御影堂
本堂から西に向かって、緩やかな道があり、その先に弘法大師御影堂が見えた。御影堂(みえどう)は、宗祖弘法大師(空海)の入定1150年遠忌を記念して、その徳を偲び1984年(昭和59年)に建立された堂宇である。令和5年は弘法大師が生まれて1250年になり、道の両側には、弘法大師生誕1250年を祝う登りが何本も並んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO800 ) 露出補正 なし
218_2304070300 X900 長谷寺 G7X.jpg 218.上登廊を下りる
本堂からは弘法大師御影堂、五重塔、陀羅尼堂、本坊を拝観して仁王門に戻る道もあるが、雨も降っているし、かみさんを歩かせるのも酷である。長谷寺には2018年に一度来ていることでもあり、回り道はせず、上がってきた登廊を下りる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 なし
219_2304070306 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 219.シャクナゲ -3
長谷寺のパンフレットには、日本石楠花と記されていた。調べてみると、日本石楠花と西洋石楠花の違いは、葉にあり、日本石楠花は、葉の裏側に細かい毛が生えている。西洋石楠花の葉には、まったく毛は生えていない。そこは確認してこなかった。長谷寺の石楠花は2500株もあるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320秒 37mm ISO31600 ) 露出補正 なし
220_2304070317 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 220.下登廊
下登廊を下りてくると、左手に梅心院と歓喜院の昭和寮との間の小道に枝垂桜が咲いていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 11mm ISO250 ) 露出補正 なし
221_2304070317 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 221.仁王門と枝垂桜
仁王門まで下りてきた。時計は12時を回っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
222_2304070327 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 222.門前通りの食事処
仁王門を出て、石観音がある受付の前に桜馬場というところがあった。昔、桜の並木が有名で花の見所とされ、参拝者が馬をつないでいたので「桜ノ馬場」と呼ばれている。この日は観光客は少なかったが、長谷寺と門前町を繋ぐ、多くの人で賑わう場所である。そこから門前通りが始まるが、その取っ掛かりにある食事処に入り、天婦羅うどんで昼食にした。門前通りを少し歩き始めたが、人通りもなく活気がなかったので、引き返してバスへ戻る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO320 ) 露出補正 なし
223_2304070397 X900 〇大野寺 G7X.jpg 223.大野寺 山門
バスは東へ20分ほど走って、今回のツアーの最後の訪問地である大野寺に着いた。大野寺(おおのでら / おおのじ)は、奈良県宇陀市室生大野にある真言宗室生寺派の寺院。山号は楊柳山、本尊は弥勒菩薩。役行者が開き、天長元年(824年)、弘法大師によって堂宇が建立されたと伝えられる。室生寺の西の大門に位置する。宇陀川岸の自然岩に刻まれた彌勒磨崖仏があることで知られ、枝垂桜の名所としても知られる。とあった。(wikipedia)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
224_2304070341 X900 〇大野寺 G7X.jpg 224.大野寺 本堂と枝垂桜
大野寺には全国的に珍しい樹齢300年を超えるコイトシダレザクラ(小糸枝垂桜)が2本あり、境内にはその他30本ほどのベニシダレザクラが植えられているそうだ。コイトシダレザクラは奈良県指定天然記念物に指定されている。wikipediaでは、広義のシダレザクラとは、枝がやわらかく枝垂れるサクラの総称である。野生種(種のレベル)のエドヒガンから生まれた栽培品種には、狭義のシダレザクラやベニシダレなどがある。枝が枝垂れるのはイチョウやカツラやクリやケヤキなどでも見られるが、その原因は突然変異により植物ホルモンのジベレリンが不足して枝の上側の組織が硬く形成できず、枝の張りが重力に耐えられなくなっているからと考えられている。枝垂れ性は遺伝的に劣性のため、シダレザクラの子であっても枝垂れのない個体が生まれる場合があると記述されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
225_2304070345 X900 〇大野寺 G7X.jpg 225.枝垂桜 -1
境内を奥の方へ歩いていくと、まだまだ咲いている枝垂桜があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
226_2304070347 X900 〇大野寺 G7X.jpg 226.枝垂桜 -2
花は雨に濡れて寒そうだ。今年は例年よりも桜の開花が早く、今回のツアーは、桜の適期を狙って申し込んでいたのだが、奈良でも、すでに適期を逸していた。だが、長谷寺とここ大野寺の枝垂桜は満開だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
227_2304070351 X900 〇大野寺 ハナズオウ G7X.jpg 227.ハナズオウ(花蘇芳)とシャクナゲ
境内には中国原産のマメ科のハナズオウやシャクナゲが咲いていた。ここのシャクナゲは長谷寺のとは違い、葉の幅が狭かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
228_2304070362 X900 〇大野寺 G7X.jpg
228.ニイタカシャクナゲ
Picture This で検索するとニイタカシャクナゲと同定した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
229_2304070379 X900 大野寺 G7X.jpg 229.コイトシダレザクラ(小糸枝垂桜)?
224.の写真と同じ桜だが、柵で囲まれていたので、この桜が樹齢300年を超えるといコイトシダレザクラだろうか?境内に咲く他の枝垂桜と明確には区別できなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
230_2304070381 X900 大野寺 G7X.jpg 230.弥勒摩崖仏
大野寺の前を流れる宇陀川の対岸に位置する高さ約30mの大岩壁に刻まれた弥勒磨崖仏である。岩壁を高さ13.8mにわたって光背形に掘り窪め、その中を平滑に仕上げた上で、像高11.5mの弥勒仏立像を線刻で表す。興福寺の僧・雅縁の発願により、承元元年(1207年)から制作が開始され、同3年に後鳥羽上皇臨席のもと開眼供養が行われた。作者は宋から来日した石工・伊行末(いぎょうまつ/いのゆきすえ)の一派と考えられているそうだ(wikipedia)。2018年の秋に室生寺を訪れたときに、近鉄の室生寺口大野駅からタクシーで室生寺へ行く途中、この摩崖仏を見ている。サムネイルをクリックして写真を拡大して見ていただくと、右側の岩の上部、葉の影になって暗くなっているところのすぐ下に、線彫りされた石仏のお顔を見ることができる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
231_2304070389 X900 〇大野寺 G7X.jpg 231.大野寺境内
大野寺を拝観し、境内に咲く枝垂桜を見て、摩崖仏に手を合わせた。これで、今回のツアーの目的はすべて終わった。外から境内の桜を眺めながら、駐車場へと歩く。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
232_2304070403 X900 〇三河安城駅 G7X.jpg 232.新幹線 三河安城駅
大野寺から3時間ほどバスに揺られ、夕方5時過ぎに三河安城駅に到着した。安全運転をしてくれたバスの運転手さんに感謝して別れ、駅構内へと歩く。乗車する新幹線は18:52発のこだま746号だ。それまでの間、一人で参加されていた写真が趣味のご婦人と、3人で駅構内の串揚げ屋さんで、一杯飲んで時間調整をした。新横浜には20:59に到着した。桜には少々遅く、天候もいまいちだったが、訪れたところはそれぞれが印象に残った良いツアーであった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2021年12月18日

古都鎌倉紅葉巡り ① 円覚寺 12月2日

鎌倉の紅葉の状況をネットで調べてみると「見ごろ」になっている。少し早いかなと思いつつ、快晴の12月2日に行って見ることにした。
 少し早めに家を出た。北鎌倉駅に着いたのは9時少し前だった。この日のコースは、円覚寺→東慶寺→海蔵寺→鎌倉八幡宮 を予定している。
 まず円覚寺にお参りをする。すでに拝観受付には列が出来ていたが、石段を上がり総門を入って、すぐに拝観志納金を納めて境内に入ることが出来た。
 私は結婚した昭和43年から7年間北鎌倉に住んだ。翌年に生まれた長女は円覚寺の幼稚園に通ったが、入園させるため出勤前に、朝4時に起きて山門の下で並んだ記憶がよみがえる。その幼稚園の運動会では父兄対抗のリレーで走ったりした。
 午前9時、まだ、参拝者は少ない。山門の辺りのイロハモミジは見ごろであった。陽の光に透けて輝いている。次に、仏殿に入り、ご本尊である宝冠釈迦如来にお参りし、天井の白龍図を仰ぎ見る。一番奥にある黄梅院までお参りしながら歩いた。
 円覚寺に関する記述は 円覚寺ホームぺージ 、および境内に建てられている説明板等を参照させていただいている。

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円覚寺総門の石段 2021年12月2日

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円覚寺総門に掲げられていた境内案内図

  この境内案内図の隣に「円覚寺案内」の立札があり「当山は、臨済宗円覚寺派の大本山であり、弘安5年(1282年)の開創。開山は中(宋)より渡来の佛光国師無学祖元。開基は鎌倉幕府の執権北条時宗公。(後略)」と記されていた。

1.総門
紅葉の下をくぐるようにして石段を上がると、「瑞鹿山」という山号の扁額が掲げられた総門がある。写真は総門を入って振り返ったところ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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2.桂昌庵(十王堂)
総門を入るとすぐ左手に桂昌庵がある。江戸幕府3代将軍・徳川家光の側室で、5代将軍・綱吉の生母であった桂昌院を思い浮かべるが、それは関係ない。ここは第四十九世承先道欽(しょうせんどうきん)の塔所である。塔所とは、禅宗で、大寺の高僧の死後、弟子がその徳を慕って建てた墓塔)や庵などの小院のことで塔頭ともいう。木造十王像が祀られていることから「十王堂」または「閻魔堂」とも呼ばれ、十王蔵像は、鎌倉十橋の一つ十王堂橋付近にあった十王堂に安置されていたものといわれているそうだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3 1/500秒 46mm ISO900 ) 露出補正 なし
002_211202005 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
3.山門
山門の脇から参道に戻り、山門を振り返る。山門脇のもみじの葉が、陽の光に輝く。現在の山門(三門ともいう)は天明5年(1785年)、開山した無学祖元禅師の五百年遠諱の年に大用国師(だいゆうこくし)によって再建され、現在は神奈川県指定重要文化財となっている。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_211202009 X800 〇円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
4.仏殿
山門から見る仏殿である。大光明宝殿ともいう。仏殿は、円覚寺の本尊である宝冠釈迦如来が祀られている建物だ。大正12年(1923年)の関東大震災で倒壊したが、昭和39年(1964年)に再建された。鉄筋コンクリート造りである。禅宗様式の七堂伽藍の中心に位置する建物となっている。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO450 ) 露出補正 なし
004_211202007 X800 〇円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
5.ご本尊 宝冠釈迦如来坐像
釈迦如来坐像は、廬舎那仏ともいわれ、頭の部分だけが鎌倉時代に作られたもの(市指定文化財)だそうだ。1964年(昭和39年)に仏殿が再建されるまでは、仏殿西側の選仏場に安置されていた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3 1/60秒 42mm ISO3200 ) 露出補正 なし
005_211202018 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
6.白龍図
円覚寺仏殿の天井画は、ともに岐阜県出身の日本画家である前田青邨画伯(1885年〜1977年)監修のもと、守屋多々志画伯(1912年〜2003年)によって描かれたものである。前田青邨画伯の弟子には鎌倉市の名誉市民となった平山郁夫画伯もいるそうだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/25秒 35mm ISO3200 ) 露出補正 なし
006_211202020 X800 〇円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
7.修学旅行の生徒たち
仏殿の引き戸から山門の方を見ると、修学旅行の生徒たちの姿が見えた。コロナも落ち着いてきたのだと実感する。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO2000 ) 露出補正 なし
007_211202024 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
8.黄梅院へ続く道
境内案内図で見ていただくように、仏殿に沿って一番奥にある黄梅院への石畳の道を、居士林の辺りにあった灯篭から覗き見る。(「居士」とは在家の禅の修行者を指し、居士林は禅を志す在家のための専門道場である。もと東京の牛込にあった柳生流の剣道場が、昭和3年(1928)柳生徹心居士より寄贈され、移築されたそうだ。)

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO1100 ) 露出補正 なし
008_211202030 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
9.エナガ -1
紅葉するイロハモミジの枝に野鳥が来ていた。はじめシジュウカラかと思ったが、身体が小さいし、白黒がはっきりしている。帰宅して調べてみるとどうやらエナガのようだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/640秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
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10.エナガ -2
隣のカエデの木に移った。エナガは初めて見る野鳥だった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/640秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_211202048 X800 ◎円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
11.居士林(濟蔭庵)
説明板には、明治の頃より円覚寺では、在家の人の座禅(居士禅)が盛んになり、山岡鉄舟、鈴木大拙、夏目漱石など多くの居士が参禅した。大正11年にこの濟蔭庵の居士の座禅道場として居士林が開設されたが、大正15年に焼失、早大濟蔭団が中心になり復興運動を起こした。幸いなことに柳生新陰流の剣道場を柳生基夫氏(徹心居士)が寄付を決断し、昭和3年にこの濟蔭庵に移築して開単となり、以来80年近く学生や社会人が中心となって雲水と同じように修行する学生坐禅会、土日坐禅会を運営してきた。堂内には本尊不動明王が祀られ、「頭燃を救うが如し」の扁額が掲げられ、心の安らぎを求めて坐禅に来る人を待ち受けている。と記されていた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
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12.居士林から妙香池への道
この辺りの紅葉が美しい。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO200 ) 露出補正 なし
012_211202069 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
13.石崖
舎利殿に行く途中の左側にこんな石崖があった。円覚寺には何回も来ているが、今まで気づかなかった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 なし
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14.妙香池を背に石畳を振り返る
もう少し行くと舎利殿へと左に入るところがある。その手前で今歩いてきた道を振り返ると、修学旅行の生徒たちと石垣ともみじの取り合わせだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/500秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_211202074m X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
15.舎利殿(国宝)
舎利殿には、源実朝が宋の能仁寺から請来した「佛牙舎利」というお釈迦様の歯が祀られているという。鎌倉時代に中国から伝えられた様式を代表する最も美しい建物として国宝に指定されている。屋根の勾配や軒の反りの美しさが特徴で、特に屋根の軒下から出ている上の段の垂木たるきは、扇子の骨のように広がっており、「扇垂木」とよばれている。これが屋根を一層大きく、建物全体を小さいながらも壮大に見せている。(円覚寺ホームぺージ)

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/500秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_211202084 X800 円覚寺 舎利殿 D750 TAMRON35-150.jpg
16.開基廟
円覚寺大檀那である北条時宗、貞時、高塒が祀られている。現在の開基廟は江戸時代1811年に改築されたものとされている。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO900 ) 露出補正 なし
016_211202087 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
17.黄梅院 武山堂
黄梅院は第15世夢想疎石(1275年-1351年)の塔所で、疎石の弟子の方外宏遠が、華厳塔のあった場所に建立したものだそうだ。その境内の奥には武山堂と呼ばれる観音堂があり、観音像が祀られているが、中国から贈られたものとのこと。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/320秒 50mm ISO3200 ) 露出補正 なし
017_211202098 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
18.竹林
竹林は報国寺が有名で、私も行ったことがあるが、円覚寺の大方丈の裏側(南東側)にある竹林もなかなか見事である。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f5 1/5000秒 44mm ISO100 ) 露出補正 なし 撮影後補正
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19.妙香池付近の紅葉
この辺りの紅葉も美しく、参拝者の多くがスマホで撮影していた。今はいわゆるコンデジを使う人は少なく、スマホかあるいは一眼だ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/5000秒 75mm ISO100 ) 露出補正 なし
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20.大方丈の百観音石仏 -1
大方丈の書院と庫裏になっているが、その庫裏側の庭に、鎌倉市の市指定天然記念物である柏槙(ビャクシン)の樹があるが、その向こう側に百観音がある。石仏「百観音」は、江戸時代に拙叟尊者が塔頭の奥にある岩窟で、百体の観音石像を祀った事がそのはじまりだそうだ。1888年(明治21年)には、洪川禅師が西国三十三体の観音像を新たに刻み、補陀落迦観自在窟と名付けて境内の一部に安置し、その後、1983年(昭和58年)、方丈前に移されたという。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
020_211202113 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
21.大方丈の百観音石仏 -2
石仏「百観音」は、前述したとおり、江戸時代に拙叟尊者が百態の石仏を塔頭(松籟院)の奥の岩屋に閉じこもって彫ったという百体の観音石像を祀った事がそのはじまりだそうだ。1888年(明治21年)には、洪川禅師が西国三十三体の観音像を新たに刻み、補陀落迦観自在窟と名付けて境内の一部に安置し、その後、1983年(昭和58年)、方丈前に移されたという。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_211202121 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
22.大方丈 書院側
大方丈の書院側にも庭がある。その庭には池がある。書院の縁に並ぶガラス戸に紅葉が映っている。そのガラス戸に映った姿が、水はきれいではないが池に映っていた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
022_211202130 X800 〇円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
23.弁天堂
もう一度百観音の方へ戻り、唐門から外に出た。しばらく行って左に長い石段がある。もう一つの国宝である洪鐘(鐘楼)がある高台へと上る道だ。ちょっと逡巡したが上がって行くことにした。おおよそ130段ほどあったように思う。そこに弁天堂があった。江ノ島弁財天の加護によって洪鐘の鋳造が完成したと伝えられ、その弁財天を祀るお堂だそうだ。北条貞時が洪鐘とあわせて弁天堂を建立し、当山の鎮守とした。その弁財天の横には、お茶所(弁天茶屋)と円覚寺グッズの売店があった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/50秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
023_211202137 X800 円覚寺 D750 TAMRON35-150.jpg
24.国宝 洪鐘(鐘楼)
関東で最も大きい洪鐘(高さ259.5cm)だそうで、国宝に指定されている。円覚寺の開基である北条時宗の子である貞時が正安3年(1301年)に国家安泰を祈願して寄進したものだそうだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 42mm ISO100 ) 露出補正 なし
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25.円覚寺の高台から見た富士山
この日は素晴らしく晴れていた。空気も澄んで富士山がはっきりと見える。その手前に見える建物は北鎌倉女子学園(中・高)だろう。私はその左下の辺りで7年間を過ごした。湿気の多いところだったと記憶している。この少し左側が東慶寺になる。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 122mm ISO100 ) 露出補正 なし
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26.山門
山門のところに下りてきた。朝とは光の当たり方が違っている。山門、即ち三門は三解脱(空・無相・無願)を象徴するといわれ、諸々の煩悩を取り払って涅槃・解脱の世界である仏殿に至る門とされている。楼上には通常非公開である十一面観音、十二神将、十六羅漢が祀られている。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3 1/500秒 44mm ISO250 ) 露出補正 なし
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27.松籟院 十月桜
総門に向かって山門の左側に松籟院がある。松籟院は、第百五十世叔悦禅懌の塔所である。拝観料を入れ、中に入ってみた。数本の十月桜があり、咲いていた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/800秒 150mm ISO100 ) 露出補正 なし
027_211202154 X800 円覚寺 松籟院 D750 TAMRON35-150.jpg
28.総門の参拝者
10時半、約1時間半の散策を終え、再び総門に戻ってきた。朝に比べ参拝者は多くなっていた。さて、これから東慶寺へ向かう。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 なし
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2020年9月27日

南房総館山へ一泊旅行敢行(3) 清澄寺→御宿→海ほたる 9月10日

石堂寺で波の伊八の彫刻を観たあと、再び国道128号線に戻り、道の駅和田浦に寄った。一息入れて、海沿いに鴨川の先を左に上がって、まっすぐ行けば養老渓谷へ通じる道を、日蓮宗の大本山である清澄寺へ向かった。
 この日は御宿のサヤンテラスというホテルのレストランで昼食にすることになっていた。清澄寺から128号線に戻り、御宿に着いたのは午後1時を過ぎていた。道向かいにある海産物の店で、サザエなどを買うことも予定にある。御宿の海岸は、緩やかに弧を描いて東西に伸びる網代湾の、三日月型をした遠浅の海岸で、全長約2kmにわたって続くきめ細かい白砂の砂浜が形成されているという美しい海岸だ。しかし、今年の夏は、コロナ禍で海水浴場は開設されていない。まだまだ暑く、海水浴もできる陽気だが、もちろん泳いでいる人や、サーフィンをする人は見かけられなかった。
 近くに、童謡「月の沙漠」の作詞者であり、御宿をこよなく愛した詩人「加藤まさを」の作品や資料、御宿にゆかりのある文人や画家たちの作品の紹介など、伝統ある御宿の再発見と、新たな文化の創造を目指してて建てられた月の砂漠記念館があり、その前の砂浜にはラクダに乗った王子と姫の銅像があった。そして、すぐ近くにある、通称メキシコ記念塔と呼ばれるオベリスク型の日西墨(日本、スペイン、メキシコ)三国交通発祥記念之碑が立てられている丘へ寄った。 午後3時、メキシコ記念塔を後にして、国道465号を大多喜へ上がり、さらに297号を北へ向かい、市原鶴舞ICで圏央道にあがって、海ほたるへ戻る。Kさんご夫妻とはここで別れる。今回もいろいろとガイドをしていただき感謝に堪えない。
 海ほたるで夕焼けを撮りたいと思って、少し待機したが、空が赤く染まらなかった。木更津側の空に虹がかかっていた。  

51.清澄山
右手に海を見ながら国道128号線を走る。鴨川を過ぎ、小湊の手前を左に〈北)に清澄山方面へ上がる。12時少し前に清澄寺の駐車場、と言っても土産物屋さんの駐車場で、駐車料500円をお支払いした。その高台になったところから海を眺める。歌川広重が嘉永5年(1852年)に清澄寺を参拝していたと書かれた札が立てられていた。清澄の地を訪れた6年後の1858年に、広重は、日本各地の名所を描いた20枚の錦絵を「山海見立相撲」という名で世に出している。その錦絵20枚の中には、4枚の千葉の風景「安房清住山」、「安房小湊」、「上総木更津」、「上総鹿楚山」が収められていたが、この絵は、「安房清住山」だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
051_200910423 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
52.清澄寺仁王門
駐車場から、土産物屋が並ぶ道をしばらく歩くと仁王門があった。文久3年(1863年)に建てられたもので、左右に金剛力士像が立つ。正面に向かって右の口を開けている阿像(那羅延金剛)は一切の法の最初を表し、左の口を閉じている吽像(密迹金剛)は一切の法の窮極を表しているそうだ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO250 ) 露出補正 なし
052_200910426 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
53.清澄山境内
境内に入る。参道は直角に曲がり、その正面に本堂である摩尼殿(大堂)、右手前に観音堂、その向こうに鐘楼の屋根は見える。清澄寺(せいちょうじ)は清澄山の頂上近くにあり、宝亀2年(771年)に不思議法師と呼ばれる僧がこの山を開いたといわれている。清澄寺は日蓮宗の大本山だ。山号は千光山。日蓮が出家得度および立教開宗した寺とされ、久遠寺、池上本門寺、誕生寺とともに日蓮宗四霊場と呼ばれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
053_200910466 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
54.摩尼殿(大堂)
摩尼殿は大堂とも呼ばれ、度重なる改修を繰り返し、現在の摩尼殿は17世紀後半のものであるそうだ。 清澄山の主峰は標高377mの妙見山で、千葉県で3番目に高い山である。大堂付近の標高は約310mという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO500 ) 露出補正 なし
054_200910434 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
55.摩尼殿(大堂)内部
大堂の中央には虚空蔵菩薩、その両側には日天子、月天子を祀る。さらにその外側には不動明王と毘沙門天を祀り、正面右手奥には六老僧の一人・日向上人、左手奥は妙見菩薩の遥拝所としている。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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56.摩尼殿(大堂)外陣
摩尼殿(大堂)のなかには立派な彫刻が掛けられていた。 説明書きを探せなかったが、帰宅後ネットで検索してみたところ、青山貞一さん、池田こみちさんのサイト 「伊能忠敬と日蓮の足跡をたどる千葉の旅  清澄寺3」に、堂内の欄間には、十六羅漢とその弟子が智慧の宝珠を授かる一場面や、東端は持国天、西端は広目天、宮殿斜め上には唐獅子牡丹が彫られている。また、正面頭上には、江戸時代の有名な宮彫り師・後藤義光作の梵字額が飾られているといった記述があった。   

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/100秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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57.摩尼殿(大堂)の扁額
向拝の上には「摩尼殿」と書かれた扁額が架かっていた。摩尼とは仏教用語で、珠玉とか宝石という意味のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 15mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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58.摩尼殿(大堂)の彫刻
摩尼殿(大堂)の彫刻  についての説明立札があった。それには「清澄寺本堂には数多くの彫刻が取り付けられている。懸魚には「鳳凰」、向拝には「蓬莱島」と愛染明王の台座、柱の左右の木鼻「獅子と象」、そして東西の破風には「阿吽の力士像」一対が飾られている。後略」と記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO1000 ) 露出補正 なし  
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59.摩尼殿(大堂)の破風の彫刻これがその「 阿吽の力士像」一対の片側のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO1600 ) 露出補正 なし
059_200910457 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
60.祖師堂
お万の方の奉納とされる、日蓮聖人像を祀っている祖師堂は、建築家内井昭蔵氏が法華経の世界観、日蓮聖人の軌跡を設計に取り入れ、日蓮聖人聖誕750年慶讃事業として昭和48年に完成した。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
060_200910445 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
61.鐘楼堂
平成7年12月に完成した。鐘の側面には奉納者の氏名が彫られている。 また庫裡(かっては1647年(正保4年)年築の    桃山風の庫裏があったようだが、新しく建て替えられたようだ)の正面には明徳3年(1392年)の銘の入った古梵鐘がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
061_200910459 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
62.中門
1647年(正保4年)に創建され、1837年(天保8年)に改修された。 昭和39年4月28日、千葉県指定有形文化財になる。 この門は一門一戸の四足門(2本の親柱の前後にそれぞれ2本、計4本の控え柱を設けた門)で、屋根は茅葺の切妻造りである。 箱棟の鉄板を覆っており、主柱の左右には袖板を付し、正面左右にのみ通路用の「小開扉戸」を備えてある。 軒は二軒につくり、妻軒も深く設計し、耐湿・防風への効果も考慮されていることがうかがえる。和様を主とした折衷様式とのこと。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
062_200910447 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
63.古梵鐘と宝篋印塔
中門の先に、「明徳三年在銘」とされた梵鐘と、清澄寺石造宝篋印塔があった。いづれも千葉県指定有形文化財である。梵鐘の大きさは高さ123,2cm、口径66,.7cmで三段組で鋳造されている。宝篋印塔は高さ157cmで地元の嶺岡山系で算出する蛇紋岩で作られている。この塔はその形態から関西様式に類別され、集団・橘家がかかわった可能性が想定されているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
063_200910452 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
64.大楠
中門を抜けた左側に、樹齢800年の大楠があった。清澄寺では、大正13年に国の天然記念物に指定された、高さが約47m、幹周りは約15m、樹齢およそ800年といわれている千年杉が有名であるが、この大楠は市の天然記念物である。 この奥に建て替えられた庫裏と宝物殿がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
064_200910453 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
65.月の砂漠公園
御宿のホテルのレストランで遅めの昼食をとった後、最後の目的地イタリア記念塔へ向かう途中、右手の海岸に月の砂漠記念公園があった。童謡「月の沙漠」は御宿の海岸がモデルとなったそうだ。大正時代に活躍した詩人・抒情画家加藤まさを 作詞の童謡「月の沙漠」に登場するラクダに乗った王子と姫の銅像が公園内に据えられていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし
065_200910470 X800 南房総 御宿 月の砂漠公園 RX10m4.jpg
66.月の砂漠公園 ラクダ像
Wikiwandには、「月の沙漠が御宿の砂丘で生まれたことを記念するために、町で記念像を建てたい」と加藤まさをに告げた。加藤は観光宣伝目的なら真っ平だと断ったが、内山は青少年の情操教育が目的だと主張して加藤を説き伏せた。記念像の除幕式は1969年(昭和44年)7月6日に行われた。  ラクダ像の制作は彫刻家の竹田京一が担当し、アラビア砂漠のベドウィンを取材した経験を持つ朝日新聞記者の本多勝一が監修した。完成当初は合成樹脂製だったが、1990年の「月の沙漠記念館」開館に合わせ、青銅製に作り直された。と記されている。なかなか良い像と思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO200 ) 露出補正 なし
066_200910472 X800 南房総 御宿 月の砂漠公園 RX10m4.jpg
67.記念塔(日西墨三国交通発祥記念之碑)
通称メキシコ記念塔と呼ばれる。wikipediaによれば、1609年(慶長14年)に岩和田の海岸で起こったスペインの前フィリピン臨時総督ドン・ロドリゴ・デ・ビベロの乗船したサン・フランシスコ号の漂着事故が、日本とスペイン(西班牙)、およびメキシコ(墨西哥、当時はスペイン領ヌエバ・エスパーニャ)との直接交流を生むきっかけになったことから、漂着と救助を記念する目的で1928年(昭和3年)に建設された。鉄筋コンクリート製で高さ17メートルだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
067_200910477 X800 南房総 御宿 メキシコ記念公園 RX10m4.jpg
68.御宿網代湾岩和田漁港
高台にあるメキシコ記念公園からは、御宿網代湾の東端にある岩和田漁港が眺められた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし
068_200910479 X800 南房総 御宿 メキシコ記念公園 RX10m4.jpg
69.抱擁の碑
冷え切った漂着者を岩和田村の女性が素肌で温め蘇生させている姿を表現した像があった。2009年9月29日に漂着400年を記念してメキシコ政府から贈られた。 碑には、嵐に遭遇したガレオン船サン・フランシスコ号が 1609年9月30日 この地へ漂着した。岩和田の住民による人道的且つ決死の救助作業によって ドン・ロドリーゴ・デ・ビベーロ・イ・アベルーサ並びに316名が命を救われた。その史実を介して、メキシコと日本、両国国民の間に友好の絆が結ばれた。メキシコ政府は 墨日交流400周年に因み この彫刻を御宿町に寄贈する。 2009年9月26日 と刻まれている。この時 海女たちは、飢えと寒さと不安にうちふるえる異国の遭難者たちを素肌で暖め蘇生させたと伝えられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO200 ) 露出補正 なし
069_200910483 X800 南房総 御宿 メキシコ記念公園 RX10m4.jpg
70.海ほたる 夕刻
海ホテルで、軽く寿司をつまんだ後、Kさんご夫妻と別れた。時刻は午後5時半。まもなく日没だが、空はあまり鮮やかではなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
070_200910042 X800 海ほたる.jpg
71.虹
ふと、木更津側の空を見上げると虹が出ていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
071_200910046m X800 海ほたる.jpg
72.アクアラインにかかる虹
   川崎側にいたが、虹が消えないうちにと急いで木更津側に回ってみた。トワイライトタイムの虹だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO125 ) 露出補正 なし
072_200910067 X800 海ほたる.jpg
73.海ほたる 5時45分
空は少し赤くなったが、茜色には染まらなかった。駐車場に戻り、アクアライン浮島から大黒を経由、首都高羽横線へ。羽横線は少し混んでいたが、ほぼ順調に自宅に戻ることが出来た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
073_4200910075 X800 海ほたる.jpg

2019年11月22日

上州紅葉巡り 11月14日 ①青龍山吉祥寺

バスツアーもあちこちへ行っているので、目新しいところがなくなってきた。そんな中で「宝徳寺床もみじ 青龍山吉祥寺 上州紅葉5景めぐり」というツアーがあった。コースは群馬県の沼田の近くにある青龍山吉祥寺のもみじを鑑賞し、原田農園というところで昼食のあと、沼田市内の沼田城跡を見て、そこから南東へ移動の途中でバスが路上駐車して赤城山の全景を撮らせてくれた。次に渡良瀬渓谷鉄道の大間々駅の近くの高津戸峡を散策し、最後は宝徳寺の「床もみじ」だった。いつもご一緒するKご夫妻をお誘いしご一緒した。
 またも天気予報は芳しくなく「雨が降らなければいいや」というところだった。朝7時集合の横浜は雨が降っていたが、段々と好転し、昼近くから晴れ間が広がったのは幸いだった。
 東国花の寺百ヶ寺群馬11番札所という青龍山吉祥寺からツアーを振り返っていく。

青龍山吉祥寺 X650.jpg 境内図 青龍山吉祥寺パンフレットより

1.関越道 前橋付近を走る
青空が広がってきた。赤城山が上まで見られる。右側にある高い建物は群馬県庁だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
191114_001.jpg
2.虹
バスは沼田へ向かって走る。晴れ間は出ているのだが、雨が降ってきた。すると左側に大きな虹がかかるのが見えた。私は右側の列に座っていたので、2mほど離れた窓越しに撮らなくてはならなかった。もちろんトリミングしている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
191114_002.jpg
3.青龍寺吉祥寺 山門
関越道を沼田で下りて、川場村というところにある吉祥寺の駐車場に着いた。青龍寺吉祥寺は鎌倉建長寺を本山とする臨済宗の禅寺である。 吉祥寺創建は南北朝時代の暦応2年(1339年)建長寺42世中巌円月禅師を開山和尚とし大友氏時により創建された。建長寺派四百有余ヶ寺の寺院の中で一番北域に位置することから、建長寺北の門とも呼ばれている。山門は文化12年(1815年)に関寧大器和尚によって再建された。入母屋造で、間口8.5m、奥行き5.5m、12本の丸柱仕上げで建てられている山門である。勅額(皇帝や天皇が与える扁額を勅額という)の「青龍山」の文字は、北朝第4代天皇 後光厳天皇御染筆という。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO800 ) 露出補正 なし
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4.円月池と丈六の滝
山門の手前右側に池があった。もみじに目を奪われる。池の中にある岩から丈六の滝が流れ落ちるが、この水は何処から引き込まれているのだろうか。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 56mm ISO500 ) 露出補正 なし
191114_004.jpg
5.山門から本堂への参道を見る
細い石畳の参道だが両側にもみじが迎えてくれた。山門右手には楼上へ上がる階段があり、楼上には文殊菩薩を中尊に十六羅漢像が祀られている。同行したKさんのご主人は楼上へ上がられたそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_005.jpg
6.本堂への参道
石畳には苔が生え、落ち葉がちりばめられている。余談だが、フィルム時代は露出はシャッタースピードと絞り値で調整したが、最近の進歩したデジタルカメラではISO感度もその役割を担う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
191114_006.jpg
7.釈迦堂のもみじ
本堂の手前左手に釈迦堂があった。祀られている釈迦如来坐像の説明札があった。菩提樹の下で静かに瞑想するお釈迦様の姿を現したものだそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO1000 ) 露出補正 なし
191114_007.jpg
8.鐘楼
赤い実が鐘楼を引き立てる。何という木の実かネットで探してみたがわからなかった。青龍山吉祥寺は花寺と称されている。春から秋にかけて多くの草花が境内に咲き、目を楽しませてくれるという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO640 ) 露出補正 なし
191114_008.jpg
9.古月庵
宝物殿として参拝者も見学できるようだったが、団体のツアーのため時間的にその余裕がなかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO320 ) 露出補正 なし
191114_009.jpg
10.聖観音
上州観音霊場 29番札所になっている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO280 ) 露出補正 なし
191114_010.jpg
11.鮮やかなもみじ -1
瓦葺の屋根にかかるもみじは鮮やかに見える。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 66mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_011.jpg
12.本堂回廊と臥龍庭
本堂前の前に立つと、左手に本堂の建物とその回廊、その前には禅寺らしい庭があった。延宝3年(1675年)に再建された本堂は、108坪の山内最大の建物で、禅寺に相応しい質素な作りになっているが、欄間や仏像などは禅の精神と威厳を充分に示していると言われる。臥龍庭は武尊岩と小石と杉苔で作った枯山水。水の流れ雲の動きに横たわる龍を現しているそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO500 ) 露出補正 なし
191114_012.jpg
13.マメガキ(豆柿)
すっかり葉が落ちた木に小さな柿の実がなっていた。マメガキというらしい。中国から持ち込まれたとされる渋柿の一種で、食用というよりは「柿渋」を採取する用途の方が主だったようだ。とはいっても、褐色を帯び始めるくらい熟したものはとても甘くておいしく食べられるという。大きさは直径2cmほどの小さな実で、実が綺麗なオレンジ色の間はまだ少し渋味が抜けきらず、2回くらい霜に当たって黒ずんだような褐色になってくると渋が完全に抜けて甘くなるという。

  Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 62mm ISO560 ) 露出補正 なし
191114_013.jpg
14.鮮やかなもみじ -2
観光客は多いがこんな静かなところもあった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 35mm ISO1600 ) 露出補正 なし
191114_014.jpg
15.鮮やかなもみじ -3
藁ぶき屋根の釈迦堂の前にももみじがあった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 92mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_015.jpg
16.鮮やかなもみじ -4
紅葉は見ごろだった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 92mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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17.秋の実り
きれいな実がなっていたが、名前がわからない。マメカキとは違うようだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO560 ) 露出補正 なし
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18.釈迦堂
宝泉殿とも呼ばれる。寛政2年(1790年)に天嶺慧鑑和尚によって再建された建物だ。吉祥寺のパンフレットや、ホームページを見ても、建物についての解説があるのは山門、本堂とこの釈迦堂だけだった。その建築年は、山門が1815年に再建、本堂が1675年に再建、釈迦堂は1790年の再建である。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO200 ) 露出補正 なし
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19.釈迦堂内部
釈迦堂の中に入って見た。堂内中央には本尊釈迦三尊像、左右奥には中興開山和尚像が祀られている。中でも中央正面にひときわ大きな釈迦如来坐像は、当山の本尊で、鎌倉時代後期の作と伝えられ群馬県の重要文化財になっているそうだ。また、入り口左側には見上げるような楠の一枚板、樹齢1000年と云われる板に48世智顕英行住職が書いた「摩訶般若波羅蜜多心経」を彫上げた般若板がおかれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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2018年12月11日

永源寺 11月8日 高野山、奈良・長谷寺、室生寺と滋賀・湖東三山(5)

この旅行の3日目、京都は八条口から「永源寺と湖東三山巡り」という定期観光バスで、滋賀県は琵琶湖の東側にある古刹を巡るツアーを予約しておいた。私は奉天から引き揚げてきて2年ほど、親父の故郷である滋賀県草津市で育ったので懐かしい。近江鉄道のバスは8時45分、大型バスに乗客12名を乗せて出発した。紅葉にはまだ少し早いということで申し込みが少なかったのかもしれない。おかげでゆったりと座っていくことが出来た。
 バスガイドさんは、滋賀県草津市生まれという若いお嬢さんだった。名神高速道路を北東へ走り、黒丸というパーキングエリアで一休みしたあと、八日市で降り、愛知川に沿って、鈴鹿山脈に向かって進む。10時半少し前に永源寺の駐車場に入った。
 永源寺は臨済宗の大本山である。康安元年(1361年)佐々木(六角)氏頼が寂室元光禅師(正燈国師)をこの地に迎え、伽藍を建て開山した。本堂には本尊世継観世音菩薩(秘仏)が祀られていると、ガイドさんが説明してくれた。十六羅漢(石仏)を左手に見ながら石段の参道を進むと総門に出る。そこを入ると参拝受付になっていて、ガイドさんはそこまで案内してくれた。あとはそれほど坂はない。山門、本堂、開山堂と見ごろを迎える紅葉を眺め、約1時間後に駐車場に戻った。

89.京都駅八条口
定期観光バスの案内所および乗り場は京都駅の新幹線のりば側である八条口にあった。八条東口を道路の反対側に渡った、アバンティという商業施設の中にある。空港へ行くリムジン・バスの乗り場と同じ所で、外国人観光客が多い。今朝も良い天気だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
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90.名神高速道路
名神高速道路は、栗東IC - 尼崎IC (71.7 km) 間が、1963年(昭和38年)に日本初の都市間高速道路として開通した区間である。日本最初の高速道路だ。事故のためか少々渋滞があったが、バスは八日市ICで降り、一般道を鈴鹿山脈に向かって走る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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91.永源寺 羅漢坂
駐車場からバスガイドさんに案内されて、永源寺参道の始まりの部分、羅漢坂と言われる石段を上がる。100mほど続く急坂で、今日もまた石段を登るのかと覚悟を決めたが、永源寺のい石段はここだけだった。左側に眼鏡をかけた地蔵さんが立っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO200 ) 露出補正 なし
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92.十六羅漢
羅漢坂の途中、左側の崖に彫りこまれた十六羅漢が奉安されれていた。頂上に釈迦如来と阿難(あなん)、迦葉(かしょう)という弟子を配しそれを取り巻くように羅漢が並んでいて、それぞれなかなか個性的な表情をしている。この写真は旨く撮れていないので、ほかにないか探したが、見つからなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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93.羅漢坂の紅葉
羅漢坂は十六羅漢のところで右へ折れる。そのあたりの紅葉が陽の光に透けて美しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO320 ) 露出補正 なし
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94.羅漢坂と総門
羅漢坂の先に総門が見えてきた。右側の谷を愛知川が流れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO320 ) 露出補正 なし
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95.永源寺総門 -1
永源寺総門は永源寺境内の建物の中では最も古いもので、創建年は1361年、永源寺を開いた当時の近江守護職にあった佐々木(六角)氏頼によって建立されたもの。その後1390年に兵火で焼け落ち、1464年に永源寺16代住職の虚白文玄禅師によって再建されたものが現在に残っている貴重なものだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO800 ) 露出補正 なし
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96.永源寺総門 -2
総門をくぐると拝観受付になっている。私たちの分はバスガイドさんがまとめて支払ってくれたが、拝観料は500円だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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97.見ごろの紅葉
総門の辺りは紅葉の美しいところだ。私たちが訪れた翌日の11月9日に更新された永源寺のHPでは紅葉は見ごろになったと記されていた。右側は愛知川が流れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 19mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
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98.山門 -1
寛政7年(1795年)井伊家の援助等により7年の歳月を費やし享和2年(1802年)完工した。楼上に釈迦牟尼佛、文殊菩薩、普賢菩薩並びに十六羅漢を奉安している。 滋賀県の指定文化財である。大きな立派な山門だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
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99.茶所
山門を抜けると右側に茶所があった。ここ滋賀県東近江市政所町周辺で栽培されている政所茶(まんどころちゃ)という日本茶がある。室町時代に永源寺五世管長の越渓秀格禅師が、この地の水質、地質が茶の栽培に適していることを見つけ、村人に栽培を奨励したことに始まると伝えられている。ここは、茶所と呼ばれる休憩所だ。その前を中学生たちが竹箒で掃除をしていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 56mm ISO600 ) 露出補正 -1.0段
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100.鐘楼
さらに進むと左側に鐘楼があった。過去4度の兵火や火災があり、現在の鐘楼は安永元年(1772年)に再建された。大鐘は太平洋戦争のときに供出したが、昭和23年に再鋳されている。ここの紅葉にはまだ少し早かったようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
181106_100.jpg
101.永源寺本堂(方丈) -1
鐘楼の左側に本堂が見えた。本堂は康安元年(1361年)佐々木氏頼が創建した。しかし度重なる兵火、火災により焼失している。現在の建物は明和2年(1765年)、井伊家の援助により建立されたもので、屋根は国内屈指の葦葺きである。正面には本尊、世継(よつぎ)観世音菩薩が奉安されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
181106_101.jpg
102.本堂内部 -1
本堂は中に入ってお参りができた。本堂は禅宗寺院の住持や長老の居室である方丈でもあり、客室がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO1250 ) 露出補正 -1.0段
181106_102.jpg
103.本堂内部 -2
ここでお参りをした。この奥には本尊世継観世音菩薩(秘仏)が祀られていて、もちろん中に入ることはできない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 -1.0段
181106_103.jpg
104.本尊世継観世音
近づいてみると扉が見えた。本尊世継観世音はこの厨子の扉の奥に鎮座され、御開帳はおよそ4半世紀に一度だそうだ。普段、直接、姿を拝むことは出来ない。近江守護職佐々木(六角)氏頼の子、満高があととりに恵まれず、この観音に毎夜一心に祈願をしたところ、夢にお告げがあり、やがて世継を授かったという。この事が伝わり誰が言うともなく「世継観世音(よつぎかんぜおん)」と呼び讃えられるようになったのだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/100秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 -1.0段
181106_104.jpg
105.禅堂
永源寺は京都の東福寺と同じ臨済宗である。康安元年(1361年)72歳で永源寺に入寺し開山した 寂室元光禅師(正燈国師)は 13歳で出家。京都東福寺の大智海禅師のもとで修行し、15歳の時仏燈国師に仕え、18歳で国師の一掌下に大悟した。元応2年(1320年)31歳から7年間、中国天目山の中峰和尚につき修行、帰国したのちも自然を友に詩や和歌を賦し、生涯行脚説法の旅を続けられたとある。この禅堂は他の堂と同様、佐々木氏頼により創建されたが、たび重なる火災により焼失した。以後法堂を道場としていたが、昭和3年(1928年)4月開祖寂室禅師に正燈国師の称号を送られたのを記念して、 默(?)鳳禅師が禅堂再建を発願、川上貞子(戦前の女優さんだろうか?)の支援を得て昭和8年(1933)4月に再建されたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
181106_105.jpg
106.法堂(はっとう)
禅堂の左手には法堂がある。享保13年(1728年)に朴宗禅師により再建されたものである。法堂の堂内中央には、後水尾上皇が寄進した釈迦牟尼仏が、右に迦葉尊者が、左に阿難尊者が安置されている。この法堂は、当山古例の諸法要を行うところである。ところがそのほとけ様の前に、「竹灯篭 工房 SMIN」 という看板があり、写真のようにいくつもの行燈のようなものが並べられていた。ちょっと違和感を覚えざるを得ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.5 1/500秒 10mm ISO1600 ) 露出補正 -1.0段
181106_108.jpg
107.屋根とモミジ
法堂の瓦屋根にモミジが映えていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 34mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
181106_107.jpg
108.開山堂
永源寺のHPによれば、開山堂は開祖寂室禅師(正燈国師)を祀る堂宇で、再度焼失したが、享保10年(1725年)、彦根城主 井伊直惟(なおのぶ)より能舞台の寄進を受け再建されたそうだ。開山堂の向かい側には経堂があった。経堂は応永11年(1404年)佐々木満高が創建。現在の経堂は延宝4年(1676年)南嶺禅師が再建し、中国へ渡り譲り受けられた明版大蔵経が納められている。このあたりのモミジはきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
181106_108.jpg
109.永源寺本堂(方丈) -2
再び本堂のところへ戻ってきた。こちら側から見ると大きな葦葺き(ヨシ葺き)屋根の入母屋造りであることが分かる。国内屈指の大きさという。琵琶湖に群生する葦で葺かれている

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
181106_109.jpg
110.なで仏
本堂の前には「なで仏」が座っていた。「なで仏」は長谷寺の本堂でもお参りした賓頭盧(びんずる)の像。その像の自分の患部に当たる所をなでた手で、自分の患部をなでれば病気が治るという俗信がある。「さすりぼとけ」ともいうそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 51mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
181106_110.jpg
111.山門 -2
ここは紅葉の撮影スポットだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 20mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
181106_111.jpg
112.山門の屋根とモミジ
陽の光が当たり、山門の屋根にかかる紅葉が輝いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO160 ) 露出補正 -1.0段
181106_112.jpg
113.愛知川越し
モミジ越しに愛知川の対岸を眺める。愛知川は琵琶湖に注ぐ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 30mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
181106_113.jpg
114.愛知川の川面とモミジ
まだ緑のモミジの葉も残るが、紅葉が穏やかな愛知川の流れに溶け込んでいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
181106_114.jpg
115.愛知川の流れ
バスが通ってきた旦度橋の上から愛知川を眺める。左側が永源寺の境内で、奥は鈴鹿の山並みで永源寺ダムがある。11時半、次の目的地である百済寺へ向け、バスが出発した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
181106_115.jpg


2018年12月 3日

奈良長谷寺 11月7日 高野山、奈良・長谷寺、室生寺と滋賀・湖東三山(3)

奈良日航ホテルのベットはとても寝心地が良かった。最近、普段は夜中に2度は目が覚めて、トイレに行くが、ここでは朝まで眼を覚ますことなく熟睡した。朝8時前にチェック・アウトして、JR奈良駅へ行く。切符は改めて買うことはなく、SUICAが使える。JR奈良線で桜井へ行き、そこで近鉄大阪線に乗り換え、長谷寺駅へ着いたのは9時半だった。
 長谷寺駅で下車したのは、我々2人だけだった。観光客が多い門前町を想像していたが、駅前も閑散としている。スーツ・ケースを預けようとしたが、駅前にあったコイン・ロッカーは小さくて入らない。駅前に戸が閉まった飲食店らしき店があり「大きな荷物預かります」と看板はあるが、呼んでも出てこない。近鉄の駅員は「預かれません」とつれない。仕方なく、ガラガラと引きながら長谷寺の参道へと歩き始める。それが下りの階段なのだ。長谷寺の参道へ出て、途中にあったシイタケを売っていたおばさんの店で、頼んでスーツ・ケースを預かってもらった。やがて石観音がある長谷寺の入り口に着いた。ここからまた、石段の参道を登る。スーツケースを預かってもらって助かった。
 朝早いためか参詣客は少ない。仁王門のところが参拝入山受付となっていた。たまたま、10月13日~12月2日の間、普段は関係者以外立ち入りが禁止されている国宝本堂の内陣に入る事ができ、観音様のお御足に直接触れてお参り出来る「本尊大観音尊像秋季特別拝観」が出来るとのことで、この際、拝観することにした。残念ながら、写真撮影は禁止だった。
 長谷寺の参拝と紅葉を楽しんだ後、駅へ戻る途中で、荷物を受け取った。もちろん、シイタケを買って、店のおばさんにお礼を申し上げた。しかし、それから駅までの登りの階段は一苦労で、膝がガクガクになってしまった。
 長谷寺駅から次の目的地、室生寺の下車駅である室生寺大野は近鉄大阪線の2駅先である。

45.近鉄大阪線桜井駅
JR桜井線で桜井駅まで来て、近鉄大阪線の急行電車に乗り換えた。JR桜井線では観光客らしきご夫婦が何組かおられたが、ここで乗り換える人はほとんどいなかった。近鉄はさすが、JRを除いては日本最長の路線網を持つ大きな私鉄である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 27mm ISO125 ) 露出補正 なし
181106_045.jpg
46.長谷寺駅 駅前
9時半ごろ長谷寺駅に着いた。ここで下車した観光客は私たちだけだった。駅前は土産物屋もなく、この石柱と案内板があるだけで、閑散としていた。休日は賑わうのだろうか。こちらに来る前の天気予報は芳しくなかったが、快晴となった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
181106_046.jpg
47.荷物を預かってもらった参道の店
はじめに記したように、駅前で預けることが出来なかったので、ここまでガラガラとスーツ・ケースを牽いてきた。かみさんが店の前で並べられていた干しシイタケを物色していると、その店のおばさんが出てきて「荷物預かりましょうか」と言ってくれた。ありがたかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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48.長谷寺参道
県道38号線が長谷寺の参道になっているが、長谷寺駅から石段を下りて県道38号線に出てから、さらに10分ほど歩く。ようやく左へ長谷寺の標識が出てきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO250 ) 露出補正 なし
181106_048.jpg
49.新聞販売店
「初瀬新聞舗」という新聞販売店の軒の上には、ご覧のような新聞各社の看板が並んでいた。全国紙5紙、スポーツ新聞5紙、そして地方紙が3紙が勢ぞろいしていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
181106_049.jpg
50.長谷寺入口
国道38号線を左に入ると長谷寺の入り口が見えた。石畳の先に見えるのが仁王門だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
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51.普門院不動堂
普門院は、仁王門手前の右手(東側)にあった。普門院の不動堂は国の重要文化財に指定されている「木造不動明王坐像」が本尊として安置されている。この不動明王像は、今から約850年ほど前の平安時代平安時代後期のもので、興教大師(1095年~1144年)の作と伝えられている。永らく三輪明神 大神神社の供僧寺である平等寺に祀られていたが、明治時代初期の廃仏毀釈によって平等寺が廃寺となったため、1875年(明治8年)に普門院・不動堂の本尊として迎えられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO250 ) 露出補正 -0.7段
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52.仁王門 参拝入山受付
仁王門が参拝受付になっている。「本尊大観音尊像秋季特別拝観」の看板が立っていた。滅多にないことだと思い、入山料と別に1000円お支払いしてこの特別拝観券を求めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 11mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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53.仁王門の扁額
仁王門は長谷寺の総門であり、三間一戸入母屋造本瓦葺の楼門である。両脇には仁王像、楼上に釈迦三尊十六羅漢像を安置する。現在の建物は明治27年(1894年)に再建された。「長谷寺」額字は、後陽成天皇の御宸筆といわれる。仁王門は平成27年11月から保存修理が続いていたが、平成29年3月に終わっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO640 ) 露出補正 なし
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54.仁王門から参道を振り返る
下の左側に見える、いま通ってきた長谷寺の入り口は総受付と呼ばれるが、参拝者の休憩所として使われ、山内の火事除けのため、「秋葉権現」が祀られている。総受付の脇に石観音が祀られている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 27mm ISO100) 露出補正 なし
181106_054.jpg
55.登廊(のぼりろう)
仁王門の先、さらに本堂に向け登っていくが、その登りは登廊と呼ばれる。重要文化財で、平安時代の長歴3年(1039年)に春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の御礼に造ったもので、百八間、399段、上中下の三廊に分かれてる。下、中廊は明治27年(1894年)再建で、風雅な長谷型の灯籠を吊るしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 45mm ISO1250) 露出補正 -0.7段
181106_055.jpg
56.桜咲く
登楼を繋屋で右に折れ、さらに蔵王堂で左に折れ、登り切ったところの左側に三百余社があった。江戸時代前期の慶安3年(1650年)に造られた一間社春日造、銅板葺きの建物である。昭和61年(1986年)12月20日に国の重要文化財に指定されている。その三百余社の前で桜の花が咲いていた。この時期に花が咲く品種なのだろうか、それとも、今年の気候異常で狂い咲きしたのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO125) 露出補正 -0.7段
181106_056.jpg
57.長谷寺本堂 国宝
初瀬山の中腹に大伽藍が広がっている。その境内の最奥部、本尊の十一面観音立像を祀る本堂は、江戸時代前期に幕府によって建てられた、巨大な懸造(かけづくり)の仏堂である。懸造とは、斜面の上に長い束柱を立て、その上に堂宇を築く様式の事で、舞台造とも呼ばれている。この長谷寺本堂は、江戸時代前期に建てられた建造物の中でも完成度が極めて高く、徳川幕府が建造した大規模仏堂の代表例でもあり、2004年国宝に指定された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO125) 露出補正 -0.3段
181106_057.jpg
58.本堂外陣 -1
舞台造、懸造とも称される長谷寺の本堂は国宝に指定されている。長谷寺本堂は、十一面観音を安置する内陣(正堂)と外陣(礼堂)、内陣と外陣をつなぐ相の間、そして絶景の広がる舞台で構成されている。本堂東側からみると、外陣内舞台の向こうに賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)の像が見える。その向こうの額縁のような外の景色が鮮やかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO500) 露出補正 -1.0段
181106_058.jpg
59.本堂外陣 -2
外陣(礼堂) には大きな長谷型提灯が吊るされるている。いろいろな額が掲げられていた。寄進されたものなのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO2000) 露出補正 なし
181106_059.jpg
60.本堂外陣 -3
外陣の奥、内舞台に 賓頭盧尊者の像がある。賓頭盧尊(びんずるそん)は釈迦の弟子で通称「おびんずるさま」と呼ばれる「なで仏」で、病んでいる部位をなでると除病の功徳があるといわれる。お釈迦様が在世のころ、特別の神通力の持ち主であった賓頭盧尊者が、その神通力を世の人々に自由自在に誇示して見せたので、お釈迦様がお怒りになって、「お前は究極の悟りを得ず、この世にとどまって仏法を守り、人間の病を癒し、多くの衆生を救いなさい」と命令されたという。お釈迦様の言葉を守り、今に至っても人々を救う菩薩である。賓頭盧尊者の像は各地のお寺でみることがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO400) 露出補正 -2.0段
181106_060.jpg
61.本堂外陣 -4
本堂外陣の天井には、江戸時代からの奉納品数々、絵馬(武者絵)が飾られている。江戸時代の観音菩薩信仰が盛んだった名残だろうといわれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO3200) 露出補正 なし
181106_061.jpg
62.本堂の舞台からの眺め
本堂は斜面の上に長い束柱を立て、その上に堂宇を築く様式の舞台造であるが、その舞台からの眺めは素晴らしかった。今回は周らなかったがここから右回りに下りていくと、本長谷寺、五重塔、奥の院、本坊がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100) 露出補正 -0.3段
181106_062.jpg
63.長谷寺本堂正面
現在の長谷寺本堂は、急斜面を正面にして、初瀬の里を望むように建っている。屋根は一重の入母屋造だが、こちらは妻入であり、妻面が正面を向いている。さらに、礼堂(外陣)の屋根の左右には千鳥破風が備えられ、その屋根は極めて複雑な形状を作り出している。懸造になっているのは礼堂の部分で、礼堂の前に設けられた舞台と共に、空中に張り出すように建てられている。長谷寺の本堂(礼堂)正面に掲げられれている扁額には「大悲閣」と大書きされている。「大きな悲しみ」ではなく、この「悲」は観音菩薩の「慈悲」からきているとのこと。このあと、本堂東側から「本尊大観音尊像秋季特別拝観」で内陣(正堂)に入り、本尊十一面観世音菩薩像を拝観した。それは近江の国高島から来た楠の霊木をもちいて3日間で造り上げたといわれ、我が国で最も大きな、高さ10m余りの木造の観音像で、その堂々とした姿は全国に広がる長谷信仰の根本仏像としての威厳を示す。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100) 露出補正 -0.3段
181106_063.jpg
64.五重塔遠望
本堂の舞台から、五重塔が遠望できた。この五重塔は比較的新しいようだ。昭和29年(1954年)、戦後日本に初めて建てられた桧皮葺、高さ 31.39mの五重塔で、昭和の名塔と呼ばれている。純和様式の整った形の塔で、塔身の丹色と相輪の金色、軽快な檜皮葺屋根の褐色は、背景とよく調和し、光彩を放っている。歩き惜しみをして、そこへは行かなかったが、今思うと行けばよかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 56mm ISO320) 露出補正 -0.7段
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65.開山堂
本堂の西側の石段を下りたところに開山堂があった。開山堂は、長谷寺を開山した徳道上人を祀るお堂である。徳道上人は、奈良時代の高僧で、神亀4年(727年)に聖武天皇の勅願により、東の丘(現在の本堂のある場所)に本尊十一面観世音菩薩を安置し長谷寺を開山したとされているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO100) 露出補正 -0.3段
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66.登廊 繋屋
ここは仁王門から登廊を上がってきて、右へ曲がる角のところだ。つまり、下登廊と中登廊の接続部(屈折部)にある建物である。この繋屋は、明治22年(1889年)に再建されたもので、桁行1間、梁間1間、一重、切妻造、桟瓦葺きである。昭和61年(1986年)12月20日に国の重要文化財に指定された。屋根にかかる紅葉が陽を浴びて輝いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 35mm ISO250) 露出補正 -0.3段
181106_066.jpg
67.長谷寺参道の家並み
一昨年、岐阜県犬山城の門前町で見たむくり屋根の商家と似ている。町人が武士を見下ろしてはならないとのことで、江戸時代の町屋は、物置などに利用された2階部分は低く造られていて、通気・明り取りには虫籠窓(むしこまど)が設けられていたようである。県道38号沿いには、こんな建て方の家が何軒も残っていた。こうして、干しシイタケを買って、スーツ・ケースを受け取り、階段を上がって長谷寺駅へ戻ってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 35mm ISO1000) 露出補正 -0.3段
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2017年10月18日

日川渓谷沿いに上日川峠(大菩薩登山口)へ 9月5日

ヨーロッパ旅行から帰ってきたあと、8月の後半は天候が悪く、晴れる日がほとんどなかった。気温も平年より低い。そんなわけで今年の夏は7月の19日~21日に鹿沢方面(奥草津チャツミゴケ公園、鹿沢園地、池の平湿原)へドライブ旅行をしたとき以外、ほとんどチョウの写真を撮っていなかった。
  昨年は全くの不作で撮れなかったキベリタテハやクジャクチョウなどの高原のタテハも撮りたくて、チャンスを待っていたが、天候は好転しないままだ。やっと晴れ間を捉えて、9月5日に、山梨県は日川渓谷へ出かけた。大菩薩周辺はキベリタテハが多いことでも知られている。
 ここへは7月のはじめ、オオムラサキセンターへ行った帰りに寄ってみたが、フタスジチョウ、クジャクチョウ、クモガタヒョウモンなどと出会っている。
  中央高速を勝沼インターで下りて、国道20号(甲州街道)を笹子トンネルの方に戻り、景徳院入り口というところから県道218号線(県道大菩薩初鹿野線)に入る。前回立ち寄った「日川渓谷レジャーセンター」や「ペンションすずらん」には車を停めず、上日川峠まで走り、その駐車場に車を停めた。初めてのところなので、チョウの多いポイントもわからないまま、周辺を歩いて見たがチョウはいない。
  登ってきた道を寄り道をしながら下ることにした。途中、マルバダケブキの花に擦れてしまっているミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモンがいるくらいで、クジャクチョウなどタテハは見られない。ダム湖である大菩薩湖を見て、「ペンションすずらん」の駐車場に車を停めた。「ペンションすずらん」には昆虫館も併設されていて、昆虫採集や、写真を撮りに来る人も多いようだ。カフェ・食事処があったので入って見る。ペンションの奥さんらしき方が、カメラをぶら下げた私を見て「チョウですか?」と声を掛けてくれた。そして、「今年はキベリがほとんどいません」と話してくれた。
 この日の成果はゼロに等しいが、引き上げることにする。国道20号にある道の駅に寄って、「藤稔(フジミノリ)」という巨峰を買って帰ったが、これがとても甘くて旨かった。

1.上日川峠
渓谷沿いの道を40分ほど登って上日川峠の駐車場に着いた。さらに進むと国道411号にぶつかり、右へ行けば柳沢峠、左に下ると塩山に出る。ここの標高は約1,600mだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​5.6​​​ 1/​500​秒 56mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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2.上日川峠 ロッジ長兵衛​​
上日川峠には十分な駐車場もあり、大菩薩峠への登山ベースとして利用客が多いという「ロッジ長兵衛」があった。しかし、この日はひっそりとして、人影がなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​10​​​ 1/​400​秒 18mm ISO​2​​00​​​​ ​)露出補正​ ​なし
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3.上日川峠バス停​​​​
甲斐大和駅からこの上日川峠を終点としたバスが走っている。しかし、原則、土、日、祝日に5便の運行である。平日は限られた日にしか運行されないが10月、11月の紅葉の季節には運行日は多く、日に3便ある。この日は火曜日であり、バスは走っていなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​9 1/​320​秒 46mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
クリックすると大きくなります。
4.大菩薩湖​​​​​​
上日川峠を後にして、登ってきた道を下り始める。黄色い花が咲く開けた傾斜地があった。そこからは大菩薩湖が見下ろせた。大菩薩湖は東京電力上日川ダムのダム湖だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​7.1 1/​800​秒 102mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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5.ミドリヒョウモン♀
黄色いマルバダケブキの花が咲く傾斜地にヒョウモンたちがいた。これはミドリヒョウモンの♀だが、だいぶ擦れてしまっている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​6.3 1/​1250​秒 ​300​​​​​​​​​​mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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6.ミドリヒョウモン♀ 飛翔
花から飛び立っところを捉えることが出来た。トリミングしている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​10 1/​400​秒 ​18​​​​​​​​​​mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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7.上日川ダム展望台
大菩薩湖北岸展望所という案内札があったので、何かチョウはいないかと思って入って見た。しかし、チョウの影はない。殺風景な大菩薩湖が見られるだけだ。向こう側にダム提が見え、そこから日川渓谷へと流れていく。 ​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​11 1/​500​秒 ​44​​​​​​​​​​mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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8.アサギマダラ
道路の土砂崩れの防止のために施された​​コンクリートの壁にアサギマダラが止まっていた。じっとして動かない。良く見るとストローを伸ばして吸水している。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​5.6 1/​250​秒 ​116mm ISO​2​​20​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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9.「ペンションすずらん」​​
7月8日には、「ペンションすずらん」の駐車場に車を停めさせてもらい、その周辺で、新鮮なフタスジチョウ、そしてクジャクチョウ、クモガタヒョウモンなどの写真を撮った。今回もここに寄り、ペンションのカフェに入った。ペンションの奥さんが「チョウですか?」と声を掛けてくれ、「今年はキベリがいないんですよ」と話してくれた。実際キベリどころかタテハの類は全く見かけないのだ。チョウ好きの人たちが多く訪れていて、雑記帳にいろいろと書かれていた。岡山からなど随分遠くからキベリ狙いで来ている人がいるのだ。ここで食べた"お薦め"の桃のシャーベットは逸品だった。​​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​4 1/​250​秒 ​28mm ISO​3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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10.コムラサキ -1
カフェを出て、車に戻ろうとすると、力なくふわーと飛んでいるチョウがいて、3mくらいの高さのカエデの木に翅を休めた。飛んでいるときは何だかわからなかった。ゴマダラチョウかと思った。止まったところを確認してみると、どうやらコムラサキのようだ。コムラサキのあの元気な、活発な飛翔はない。​​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​6.3 1/​640​秒 ​300mm ISO​200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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11.コムラサキ -2
車に戻って、P610を持ってきて撮った。どうやら♀のようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f6.5 1/160秒 258mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
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12.景徳院 山門
まだ時間は早いが、雲が広がり、気温も上がらず、チョウは期待できない。国道20号線へ出る手前にある景徳院へ寄ってみることにする。県道大菩薩初鹿野線の上手の方から境内に入ったので、最初にこの山門を見ることとになった。この山門は天保6年(1835年)に建てられたもので、三間一戸、入母屋、銅板葺、楼門形式で下層部には仁王像、上層部には十六羅漢像が安置され、「景徳院」の扁額が掲げられている。景徳院山門は江戸時代後期の楼門建築の遺構として貴重な事から平成7年(1995年)に山梨県指定文化財に指定されている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​3.8 1/​250​秒 ​36mm ISO​250​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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13.仁王像 「吽」形
山門の下層部にある仁王像。これは山門に向かって左側に安置されている「吽」形の像だ。この仁王像も天保6年に造られたものなのだろうか?

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​3.5 1/​125​秒 ​18mm ISO​3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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14.仁王像 「阿」形
こちらは向かって右側にある「阿」形の仁王像。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​3.5 1/​160​秒 ​18mm ISO​3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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15.武田勝頼、勝頼公夫人(北条夫人)、世子信勝の墓​​
ここは武田勝頼最後の地である。景徳院境内の甲将殿という建物奥に勝頼父子の墓があった。中央に甲斐武田家第20代当主 勝頼の 宝筺印塔 、向かって右手に北条夫人の五輪搭、左手に世子信勝の五輪塔の三基が長方形の基壇に据えられている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​5 1/​250​秒 ​18mm ISO​200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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16.武田信勝 生害石​​​​
前後してしまったが、天正10年、ついに織田・武田連合軍の甲斐侵略を許した武田勝頼の軍は同年3月、自ら三日居城を焼き、郡内の岩殿上に向かったが 小山田信茂 の叛にあい、この近くの天目山に入ろうとしてならず、力尽き、天正10年3月31日、主従はここ田野で最期をとげたのだった。武田父子が自害をした生害石があった。これは世子、武田信勝の生害石。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​3.5 1/​250​秒 ​18mm ISO​640​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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17.景徳院 鐘楼​​​​​​
景徳院の建物は、山門を残しすべて火災のため、焼失していたが、20数年前に相前後して再建され、この鐘楼もそれ以降のものだそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f​5 1/​250​秒 ​24mm ISO​200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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18.景徳院 本堂​​​​​​​​
本堂が最後になってしまったが、天正16年(1588年)、甲斐国の領主になっていた徳川家康が勝頼ら将士の菩提を弔うため田野寺を建立した。それが景徳院である。本堂は弘化2年と明治27年と再度に渡る大火のため、往時の絢爛高閣な伽藍は山門を残しすべて灰になってしまったそうだ。その後、再建が企てられたものの、その成果を見なかったが、20数年前に相前後して再建されたという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(​ ​f​7.1 1/​250​秒 18mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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2016年1月 5日

紅葉の古都鎌倉を巡る (3) 建長寺 12月7日

昨年12月7日の鎌倉歩きの続きである。
 明月院の紅葉を堪能した後、再び鎌倉街道に戻ろうと明月院通りを歩いていくと右手に葉祥明美術館というのがあった。葉祥明氏は熊本市出身の日本の絵本作家。祖父の代に日本へ渡来した中国人の家系で、ご自身は30代で日本国籍になっている。実兄の葉祥栄は建築家だそうだ。
  鎌倉街道を建長寺の方に向かって歩いていくと、大勢の中学生か高校生が歩いてくる。その流れはなかなか途切れない。はじめは修学旅行の生徒たちかと思ったがどうやらそうではなさそうだ。しばらく行くと左手に鎌倉学園(私立で中学と高校がある)という学校があった。建長寺のすぐ手前だ。

建長寺の天下門から入る。wikipediaによれば建長寺は、禅宗の寺院で、臨済宗建長寺派の大本山。山号を巨福山(こふくさん)と称し、寺号は詳しくは建長興国禅寺(けんちょうこうこくぜんじ)という。鎌倉時代の建長5年(1253年)の創建で、本尊は地蔵菩薩、開基(創立者)は鎌倉幕府第5代執権北条時頼、開山(初代住職)は南宋の禅僧蘭渓道隆で、第二世は同じく南宋の兀庵普寧である。鎌倉五山の第一位。境内は「建長寺境内」として国の史跡に指定されている。
  2011年の冬に来たときは、山道を上がって半僧坊まで上がったが、今日は唐門を見て引き返すことにした。

48.建長寺バス停
北鎌倉の駅へ歩く鎌倉学園の生徒さんたちの流れに逆らって、後ろから来る車に気を付けながら歩いていくと建長寺のバス停に出た。左手に天下門が見える。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/​400秒 6mm ISO80 ) 露出補正 -0.3段
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49.天下門
バス停の前がすぐ建長寺の天下門だ。門をくぐると観光バスも停まる駐車場になっていた。一般の車が駐車できるのかどうかはわからない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 23mm ISO220 ) 露出補正 なし
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50.総門
天下門を入って左手に総門がある。総門には巨福山という額が架かっていた。執権北条時頼が寛元4年(1246)に宋からきた蘭渓道隆を開山として、巨福呂坂上の地獄谷の地蔵堂を中心に寺を建立したことからこの名があるのだといわれる。完成したのが建長5年(1253)でその年号が寺名となった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
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51.総門と三門
総門から三門が見える。三門、仏殿、法堂、方丈が一直線に並び宋風禅寺の様式を残しているといわれる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 32mm ISO200 ) 露出補正 なし
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52.山門
立派な三門だった。1775年、万拙和尚(ばんせつおしょう)が浄財を募り再建し、その時狸が助けたとの伝説から名狸の三門とも言うそうだ。建長興国禅寺の大きな額が架かっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 112mm ISO200 ) 露出補正 なし
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53.仏殿と法堂
三門を抜けて、左側から仏殿(手前)と法堂を撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/400秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
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54.仏殿
仏殿は本尊の地蔵菩薩像が安置されている。中に入ってお参りしたが、大きな仏様だった。現在の重層寄棟造りの建物は創建当初から4代目と言われ、1647年に徳川家の菩提寺だった東京、芝の増上寺より移築したものだそうだ。国指定の重要文化財になっている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/320秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
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55.法堂
仏殿の奥に法堂がある。はっとうと読む。法を説くための堂。当初の法堂は、1275年(建治元年)、建長寺開基で五代執権の北条時頼十三回忌のときに創建されたとのこと。現在の法堂は、文化11年(1814年)の建立だそうだ。内部には千手観音坐像が安置されている。鎌倉最大級の木造建築で2005年に重要文化財に指定された。天井には小泉淳作筆の雲龍図がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
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56.唐門
仏殿の向こうに法堂があり、その先は大庫裡(宗務本院事務所)になっていた。そしてその左手にこの唐門がある。先日上野の東照宮で拝観した唐門に良く似ているという印象を持った。 唐門も、仏殿と同じく芝の増上寺から移築されたものだそうだ。勅使門とも言う。唐門とは屋根が唐破風(中央部を凸形に、両端部を凹形の曲線状にした)になった門のことを言うそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/1250秒 52mm ISO200 ) 露出補正 なし
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57.方丈
唐門は方丈の正門であったそうだ。建長寺の方丈(龍王殿)は過去には度重なる罹災と復興が繰り返され、1641年(寛永18年)にも再建されているが、1923年(大正12年)の関東大震災により倒壊したため、現在の建物は、総門と同じく昭和15年に京都の般舟三昧院から移築されたものという。方丈の正門が重要文化財の唐門(勅使門)で、こちらは仏殿 と同じく芝増上寺から徳川秀忠御台所小督の霊屋から移築されたものだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/400秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
58.仏殿の屋根とモミジ
今回は半僧坊まで上らず、唐門から引き返すことにした。仏殿の青緑色の屋根にかかるモミジがきれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​250​秒 ​62mm ISO​400​ ) 露出補正 なし
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59.震災慰霊塔と曙観音
三門まで戻ってきたが、右手に漢音像が見えたので行ってみた。曙漢音という。震災慰霊塔があったがいつの震災の慰霊塔なのか良くわからなかった。

​Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​400秒 ​26mm ISO​200​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
60.おびんずるさま
​「鎌倉 風の旅」というサイトを見させていただいた。​お釈迦様の弟子の中に、ビンドラ・バラダージャという方が​いたそうだ​。日本では尊敬の意味を込めて、おびんずる​さま​と呼ばれてい​る​。漢字ではお賓頭盧様と書​く。おびんずる​さま​の説法は力強く、獅子のようであったため、弟子の中でも獅子吼第一と称されてい​たという​。慈悲深く、神通力をお持ちであったと伝えられて​いるそうだ​。おびんずる​さま​は衆生を済度する役割を持って人の世に遣わされた16人の阿羅漢、いわゆる十六羅漢の第一とされ​ている​。​ここ​建長寺の三門の下には、このお賓頭盧様の木像が置かれてい​た​。 体の中で痛むところや具合のよくないところをなでると神通力で​治してくれるという。「痛いところを摩ると治してくださいます」と書かれていた。昨年9月に行った足利の鑁阿寺でもおびんずるさまがおられた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​250秒 ​27mm ISO​220 ) 露出補正 なし
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61.三門から仏殿を見る
三門を抜けて総門に向かう。振り返ると三門からはまっすぐに仏殿がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​400秒 ​18mm ISO​200 ) 露出補正 なし
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62.総門と三門​
総門を出て駐車場になっている広場に出た。総門の塀越しに三門の「建長興国禅寺」の額が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​320秒 ​50mm ISO​200 ) 露出補正 なし
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63.天下門
​鎌倉街道のバス停の脇からこの門を入ってきたが、総門を出てなかがわから見た天下門だ。​かつては建長寺の総門の前には東西の外門があったが現在は、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊後、1984年(昭和59年)に再建された西外門のみがあり、それがこの天下門だ。「天下禅林」の扁額を掲げているため「天下門」と呼ばれるそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/​500秒 ​116mm ISO​200 ) 露出補正 なし
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64.切通し​
​​建長寺を出て、鎌倉街道を鎌倉八幡宮へ向けて歩き出した。すぐにこのようなところに出た。切通しだ。「巨福呂坂洞門1993年6月」の銘板がはめ込まれている。この落石防護施設は​鎌倉七切通しの一つで国指定史跡「巨福呂坂」の近くにあることにちなんで​​巨福呂坂洞門と名付けられた。切通しを歩いている実感が損なわれないようにアーチ状の梁、大きな六角形の天井開口部、石積み壁などの工夫がなされているという。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​2.8 1/​30秒 6mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
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2015年12月28日

紅葉の古都鎌倉を巡る (2) 明月院 12月7日

若かった頃、北鎌倉に住んでいたことがあるが、円覚寺、東慶寺は行ったことがあるもののアジサイ寺で有名な明月院を訪れた記憶がない。この季節はどのような風情なのかわからないが、この日、明月院へ行くことを目的の一つにしていた。
  円覚寺総門の石段を下りて横須賀線の線路を渡り、鎌倉街道へ出て、左へ進む。再び横須賀線の踏切をわたり、すぐ左へ行く。明月院通りという小さな川沿いの道が明月院の入り口まで続いていた。
 明月院はアジサイで有名だが、紅葉の季節もなかなか見どころがあった。​花菖蒲と​​紅葉の見ごろのみ特別公開されるという本堂後庭園を見ることができてラッキーだった。

26.明月院通り
北鎌倉駅前から鎌倉へ通じる鎌倉街道を歩いていくとJR横須賀線の踏切に出る。ちょうど鎌倉方面から電車が来てしばらく待った。踏切を渡ってすぐ左へ行くと明月院通りがあった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO2200 ) 露出補正 なし
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27.明月院入口
明月院通りを10分ほど歩くと明月院の入り口に着いた。正面に総門があるがここからは入れない。国指定史跡 明月院は、臨済宗建長寺派に属する寺。明月院は今から約850年前の永歴元年(1160)に、この地の武将で平治の乱で戦死した山内首藤俊通の菩提供養のため、俊通の子、山内首藤経通によって明月院の前身である明月庵を創建したことに始まるという。その後、康元元年(1256)、鎌倉幕府五代執権・北条時頼が執権を北条長時に譲って、この地に最明寺を建立し、出家生活をここでおくったが37歳で死去。後に時頼の子・八代執権・北条時宗が最明寺を前身に蘭渓道隆を開山に禅興寺を創建した。康暦二年(1380)、足利氏満から禅興寺中興の命を受け、関東官領・上杉憲方は寺院を拡大し、塔頭も建てた。この時、明月庵は明月院と改められ支院の首位におかれたそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 26mm ISO2200 ) 露出補正 なし
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28.茶々橋のウサギとカメ
入口は総門手前を左に曲がるが、小川に掛けられた茶々橋という橋にウサギとカメがせせらぎを眺めるように置かれていた。カメの右前足に包帯が施されていて、「負傷中、触れないで下さい」と札が立てられていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO4500 ) 露出補正 なし
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29.月笑軒と時頼公墓所
右側にある建物は月笑軒というカフェだった。庭がきれいなようだ。左手に歩くと五代執権北条時頼の廟所がある。その奥に墓所があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 24mm ISO560 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.北条時頼の廟所とモミジ -1
明月院はアジサイ寺として有名である。紅葉の時期はどうかと思ったが、なかなか見事なモミジもある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 48mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.北条時頼の廟所とモミジ -2
少し離れて撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 50mm ISO450 ) 露出補正 なし
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32.北条時頼墓所
写真の廟所の左手に墓、北条時頼の宝篋印塔があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO450 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.本堂と開山堂 時頼廟所から一旦総門まで戻って、左に行くと山門がある。山門の突き当りが本堂になり左手奥に開山堂が見える。後ろの山も紅葉している。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
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34.本堂 明月院の本堂には「方丈」の額が掲げられている。本尊は聖観世音菩薩(鎌倉時代:鎌倉観音巡礼第30番札所)。この写真では、右の方に4分の1ほど見えているが、庭園の景色を眺める事ができる丸窓があり「悟りの窓」と言われている。本堂前に枯山水庭園がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 40mm ISO3600 ) 露出補正 なし
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35.「悟りの窓」
本堂の「悟りの窓」越しに本堂後庭園の眺めを撮るのがネットなどで紹介されている。撮影者は並んで順番にシャッターを切っていく。右側のガラス戸越しに見える景色も良い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 40mm ISO2200 ) 露出補正 なし
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36.開山堂
「悟りの窓」からの写真は後でもう一度並んで撮ることにして開山堂の方へ進んでみた。禅興寺の明月院境内にあった宗猷堂を後に開山堂としたものだそうだ。 堂内中央に開山密室守厳の木像、向かって左に最明寺、禅興寺、当院の歴代の住持の位牌が祀られているという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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37.明月院やぐら
やぐら​と​は鎌倉の周辺にある鎌倉時代中期以降から室町時代前半にかけて作られ、または使用された横穴式の納骨窟または供養堂​のことだそうだ​。 現在では風化で苔むした洞穴にしか見えないが、建立当時の内装は豪華​だったという​。開山堂の裏手の山腹に​は​間口約​7​m、奥行き約6m、高さ約3mのやぐらがある。鎌倉で最大級のやぐらだそうだ。 やぐらの壁面中央には、阿弥陀如来像、多宝如来、両側には十六羅漢の浮彫りが彫られている。やぐら中央には宝篋印塔(上杉憲方の墓)があ​る​。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​0​0秒 ​40​mm ISO​640​0 ) 露出補正 なし
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38.瓶の井
鎌倉十井のひとつで、内部が水瓶のようにふくらみがあることから「瓶の井」と呼ばれるようになったと伝えられている。 鎌倉には昔から鎌倉五山・鎌倉七口(切通)・鎌倉十橋のように名数で数えた史跡が伝えられている。鎌倉は昔から水にあまり恵まれていないという。まして800年前の鎌倉時代においては良い水は大変に貴重なものだったにちがいない。この様なことから、水にまつわる言い伝えが起こったものと思われる。更に江戸時代にいたり、観光地として鎌倉が再び繁栄するにつれて、「鎌倉十井」とか「鎌倉五名水」等水に関連した名数(名数とは、同類のものをいくつかまとめ、その数をつけて総称する呼び方)が称えられる様になったのだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​18​mm ISO​5000 ) 露出補正 なし
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39.花想い地蔵
​本堂前の枯山水庭園に、胸の前に季節の花をかかえた「花想い地蔵」があった。そばに立てられた札には「人は誰しも、はかない花の想い出の中に生きています。大切な人との別れ、いとおしい物との別れ、そんな時、ふと目に止まった花がどんなにか、心を慰めてくれたことでしょうか。  いつくしみ深き花地蔵」とあった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/​60​秒 6mm ISO80 ) 露出補正 ​-0.3段​
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40.「悟りの窓」で写真撮影の順番を待つ
​本堂​の円窓は、悟りや 真理、大宇宙などを円形で象徴的に表現したもので「悟りの窓」と呼ばれている。​本堂​後庭園は​花菖蒲と​​紅葉の見ごろのみ特別公開されるが、​通常非公開で​あり、​円窓からしか見る ことができない。​..

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​23mm ISO​900 ) 露出補正 なし
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​41.「悟りの窓」 紅葉の本堂後庭園​ -1
順番を待ちながら、少し左側の位置から人がかぶらないようにレンズを伸ばして撮った。モミジが良い位置にはいる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​122mm ISO​1000 ) 露出補正 なし
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42.「悟りの窓」 紅葉の本堂後庭園​ -2
自分の番になった。しゃがみ込んでローアングルで狙う。時間が変わると写り方も違ってくるのだろう。「悟りの窓」と呼ばれる円い窓は何事にもとらわれないおおらかな気持ちを「禅と円通」の心で表しているそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​80mm ISO​1250 ) 露出補正 なし
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43.本堂後庭園
この日は紅葉の見ごろの時期として本堂後庭園が公開されていた。500円の入園料をお支払して中に入る。逆光で見上げるこのモミジはきれいだった。​

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​70mm ISO​220 ) 露出補正 なし
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44.後庭園から本堂の「悟りの窓」を見る
先ほど写真を撮った「悟りの窓」を反対側から見た。​

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​140mm ISO​800 ) 露出補正 なし
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​45.​本堂後庭園の紅葉 -1
あまり期待していなかった明月院の紅葉だったが、​本堂後庭園では鮮やな紅葉を見ることができた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​48mm ISO​280 ) 露出補正 なし
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46.​本堂後庭園の紅葉 -2
中でも真っ赤に染まった1本のモミジが目を牽いた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​3.5 1/​80秒 ​12​mm ISO​100​ ) 露出補正 なし
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​47.古い民家?
明月院の拝観を終えて外に出ると、そこにこんな家があった。生活感は感じられないが住んでいらっしゃる方がおられるのだろうか。​

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2​50秒 ​23mm ISO​2000 ) 露出補正 なし
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2015年12月24日

紅葉の古都鎌倉を巡る (1) 円覚寺 12月7日

久しぶりに鎌倉に出かけた。この日は円覚寺明月院建長寺、そして鶴岡八幡宮と北鎌倉から鎌倉へ歩くコースを選んだ。
 円覚寺は紅葉が適期だと思う。明月院は初めて訪ねる。建長寺は通り道なので見直してみようと思う。そして、鶴岡八幡宮は新しい大銀杏がどこまで育っているか見てみたい。天気が良く気持ちが良い日だった。1日で600カット近く撮ってしまった。

横須賀線の北鎌倉駅に降りたのは9時半ごろだった。まず円覚寺だ。午前の光が紅葉したイチョウやモミジに降り注ぐ。この時間二も大勢の参拝客、観光客が見えている。カメラで紅葉を撮っている人が多い。わたくしもその一人に加わった。

1.円覚寺
北鎌倉の駅を降りて線路の左側を少し歩くとすぐ円覚寺の総門がある。wikipediaによれば円覚寺は、神奈川県鎌倉市山ノ内にある寺院。山号を瑞鹿山と称し、正式には瑞鹿山円覚興聖禅寺と号する。臨済宗円覚寺派の大本山であり、鎌倉五山第二位に列せられる。本尊は宝冠釈迦如来、開基は北条時宗、開山は無学祖元であると記されている。要するに鎌倉時代後期、北条時宗が中国より無学祖元禅師を招いて創建された。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/400秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
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2.円覚寺総門の石段
臨済宗大本山 円覚寺は言わずと知れた禅宗である。円覚寺の総門には、山号の「瑞鹿山」(ずいろくさん)の額が掲げられている。開山無学祖元の創建開堂にあたっての法話に、山中から白鹿が出てきてこれに連なったことから、この名が付けられたという。私は結婚した当初7年間この北鎌倉で間借り生活をした。娘の幼稚園も円覚寺の幼稚園だった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 23mm ISO450 ) 露出補正 なし
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3.円覚寺総門の紅葉
円覚寺の紅葉は適期だった。真っ赤に染まっている。ここから境内に入るが円覚寺のホームページにある境内案内を参照していただきたいと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 95mm ISO640 ) 露出補正 なし
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4.桂昌庵
総門から境内に入ってすぐ左側に塔頭(たっちゅう)の一つである桂昌庵がある。桂昌庵の本尊は地蔵菩薩(矢柄地蔵)。永禄9年(1566年)、大道寺資親の寄進により創建されたそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 95mm ISO640 ) 露出補正 なし
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5.山門(三門)
円覚寺の山門(三門)は、夏目漱石の​「​門​」​にも描かれた​そうだ​。 楼上には十一面観音、十二 神将、十六羅漢像が安置されている​という​。 現在の山門は、天明年間(​1781​~​89​年)、第 ​189​世誠拙周樗によって再建されたもの​という​。 山門は「三門」とも呼ばれ、三解脱門の略​。「円覚興聖禅寺」は伏見上皇の勅額だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 35mm ISO2000 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.仏殿
山門をくぐらずに桂昌庵の前の道を進むと右手に仏殿が見えてくる。円覚寺の本尊が祀られている建物だ。大正12年(1923)の関東大震災で倒壊したが、昭和39年(1964)に再建された。コンクリート造りだ。禅宗様式の七堂伽藍の中心に位置する建物で、開山毎歳忌(かいさんまいさいき)、達磨忌(だるまき)、臨済忌(りんざいき)、祝聖(しゅくしん)などの行事や毎朝の暁天坐禅が、ここで行われているそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 32mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.モミジの通り -1
桂昌庵、その先にある選佛場から妙香池への通りはモミジがとてもきれいだ。正面に見えるのは佛日庵だろう。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.モミジの通り -2
もう少し先に進んでカメラをモミジに向ける。大勢の写真愛好家がレンズを向けられていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.モミジの通り -3
選佛場のあたりから見る山門の屋根を背景にしたモミジが鮮やかだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 34mm ISO360 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.方丈
本来は住職が居住する建物を方丈というが、現在は各種法要の他、坐禅会や説教会、夏期講座等の講演会や秋の宝物風入など、多目的に使われている。庭の池に紅葉した木々が映っている。障子のガラスにも赤いモミジが映っている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO1250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.妙香池と虎頭岩
妙香池の周囲もモミジがきれいだ。池に正伝庵の建物が映っている。妙香池は円覚寺創建当初から知られた放生池で建武2年(1335)頃の絵図にすでに見られるという 。江戸初期の絵図に基づき自然風の姿に戻し虎頭岩と呼ばれる岸の露出岩盤を景観の中心として復元したそうだ。虎頭岩はことうがんと読むらしい​。しかし、​なかなかこの岩は虎の頭には見えない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 27mm ISO500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.モミジと妙香池と虎頭岩
妙香池のほとりはモミジがきれいだが、その間から妙香池と虎頭岩を見る。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/80秒 6mm ISO80 ) 露出補正 ​-0.3段​
;クリックすると大きな写真になります。
13.​妙香池と正伝庵
妙香池​の向こう側に見える​正伝庵​は、​第24世明巌正因の塔所​だそうだ。本尊は宝冠釈迦如来。 ​1348​年(貞和​4​年)、万寿寺(廃寺)内に創建された寿塔を、​1354​年 (文和​3​年)、円覚寺に移した​とのこと​。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/​125​秒 6mm ISO80 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.佛日庵
佛日庵の建物を背景にしたモミジがとても​鮮やかだった。佛日庵は、円覚寺の塔頭寺院のひとつである。円覚寺の開基鎌倉幕府第8代執権北条時宗公の廟所(墓所)をお守りする塔頭寺院とのこと。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 ​52​mm ISO​320​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.国宝 舎利殿
​舎利殿は円覚寺塔頭正続院の昭堂(高僧の墳墓を院内につくり,その墓塔を弟子が守り拝礼するところ)。鎌倉で唯一の国宝建造物だそうだ。舎利殿には、源実朝が宋の能仁寺から請来した「佛牙舎利(ぶつげしゃり)」というお釈迦様の歯が祀られている。鎌倉時代に中国から伝えられた様式を代表する最も美しい建物として国宝に指定されている。当初の舎利殿は1563年(永禄6年)の火災で焼失してしまうが、1573年(天正元年)、北条氏康によって西御門にあった尼寺太平寺の仏殿が移築された。室町時代中期(​15​世紀​)​の建築物と推定され、日本最古の唐様(禅宗様)建築物。サワラ木葺の屋根は日本建築にはない急勾配なものであるが、これが禅宗様の特色であり、屋根の四方が反り上がりは、尼寺の仏殿らしい女性的なものに造られているとのこと。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/​640​秒 ​75​mm ISO​200​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
16.佛日庵 開基廟​
舎利殿から戻ってきて佛日庵の開基廟へ来た。先に記したとおり、佛日庵はその開基 北条時宗を祀る塔頭寺院である、時宗はこの場所に小さな庵をむすび禅の修業を行ったという。8代執権北条時宗の廟所(開基塔)であり、9代執権貞時および14代執権高時も合葬されているとのこと。本尊は地蔵菩薩。北条氏滅亡後は衰退したが、室町時代に鶴隠周音が再興して塔頭とした。本堂には地蔵菩薩坐像(鎌倉地蔵霊場十四番)と鶴隠周音像を安置。開基廟には十一面観音坐像(鎌倉観音霊場第三十三番)と北条時宗・貞時・高時の木像を安置されているとのこと。拝観料100円をお支払して中に入った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 45mm ISO1250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
17.黄梅院 聖観世音を安置している観音堂
円覚寺には、塔頭が42あったとされるが、今も17の塔頭が残っているそうだ。円覚寺がある谷の一番奥にあるのが黄梅院だった。黄梅院は観応2年(1351年)に示寂した第15世夢窓疎石の塔所で、文和3年(1354年)に弟子の方外宏遠によって創設された。境内最奥の地で華厳塔が建っていた場所である。当時の状況を描く円覚寺境内絵図(1333~1335年頃)に三重塔が描かれているが、これが華厳塔であろう。足利将軍家や鎌倉御所の手厚い保護を受け、関東夢窓派の拠点として栄えたという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 42mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
18.モミジと竹林
方丈のそばに竹林があった。竹林の緑とモミジの赤がきれいだ。

​Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 42mm ISO​450​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
19.百観音霊場 -1
方丈の中に百観音霊場という所があり、石仏が並んでいる。​・・・​江戸時代,拙叟尊者(せっそうそんじゃ)が​百態の石仏を岩窟に奉安したことが​由緒となり、明治に至って今北洪川​老​師​が整備した。・・・と説明板があった。​   

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/​640​秒 ​18​mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.百観音霊場 -2​
「仮想旅へ」というブログを拝見したら、次のようなことが記されていた。​・・・「拙叟尊者」とはどんな人だったか全くわかりません。尊者とは敬称でありますから、お坊様では無くて「在家でありながら尊い人」、そんな人だったのでしょう。拙叟さんが塔頭(松嶺院)の奥の岩屋に閉じこもって、観音像を彫った訳でした。円覚寺の観音像は一味も​、​ふた味も違っているのです。観音像はどれも「浮世絵」から出てきたような細面、かぎ目、厚い唇の美人なのです。時代の雰囲気や美意識は絵にも彫刻にも現れるものです。​・・・​

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/​500​秒 ​24​mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
21.方丈のガラス戸に映るモミジ
方丈の引き戸のガラスにモミジが映っていた。

​Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/​250秒 ​56​mm ISO​2500​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.山門とモミジ
方丈から山門へと戻ってきた。ここは半ば紅葉したモミジが陽の光を浴びていた。​

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4​ 1/​60秒 6mm ISO80 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.山門から総門を見る
時刻は11時少し前、参拝者がどんどん入ってくる。それにしてもこの日は良い天気だった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4.5​ 1/​160秒 30mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
24.総門を出る
円覚寺の紅葉を堪能し、次の目的地である明月院へ移動しようと総門を出た。石段に垂れる目の前のモミジもまた素晴らしく美しい。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f​4. 1/​125秒 ​14​mm ISO​80​ ) 露出補正 ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
25.北鎌倉駅
​50年近く前になるが結婚したころ、7年間はこの駅から​毎朝東京へ通勤していた。記憶では朝7時半ごろの電車に乗っていたと思う。しかし、その頃からこの駅の佇まいはほとんど変わっていない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/​640秒 ​122mm ISO​2500​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。