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2024年4月20日

京都御所 参観 2024年3月22日 京都旅行(3/22-3/24) ③

京都御苑は、東西約700m、南北約1300mの範囲で、総面積は92ha(京都御所、京都大宮御所京都仙洞御所京都迎賓館を含む)ある。
794年に平安京が都となった際に建設され、以来約1200年にわたり、日本の皇室の歴史的な中心地として機能してきた平安宮(大内裏)があり、その内部の中央東寄りに南北約300m、東西約200mの内裏が存在した。
 現在の京都御所は土御門東洞院殿 の後身にあたり、元弘元(1331)年の光厳天皇即位時には、紫宸殿と清涼殿を兼用するような小規模な里内裏であったという。現在は東西で254m、南北で453mとなり中世の土御門東洞院内裏の数倍の広さになっている。築地塀に囲まれた中にある京都御所は、宮内庁の管轄で敷地面積が3万3,400坪(約11ha)ある。
 京都御所は、明治維新まで天皇の住居であり、桓武天皇が794年に平安京に都を移したのが始まりである。現在の京都御所の場所は、1331年光厳天皇がここで即位されて以降、1869年に明治天皇が東京に移られるまでの約500年間、天皇陛下の住まいとして使用された。この間、幾度となく火災に遭いその都度再建が行われたが現在の建物の多くは1855年に再建されたものだそうだ。(宮内庁ホームページ、wikipediaを参照)
 清所門が一般参観の入り口で入場は無料である。そこでいただいた案内図に参観順路が示されている。退出するまで約40分を要した。

000_240322423 X700 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg
承明門から見た紫宸殿と左近の桜 2024年3月22日 京都市上京区京都御苑

000_京都御所マップ X700.jpg
京都御所案内図

044_240322394 X900 京都御所 一般参観入口 清所門 Z50 Z18-140.jpg 44.清所門(せいしょもん) 一般参観入口
京都御所は事前申し込みがない通年公開が実施されていた。しかも、私たちが行った日は比較的すいていて待つことなく入ることが出来る。予定はしていなかったが、参観することにした。この清所門が一般参観入口である。入口で簡単な手荷物の検査があったが、面倒なことは何もなかった。番号の入った「京都御所入門証」を受け取り、首にかけて歩く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 20mm ISO110 )
045_240322397 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 45.宜秋門(ぎしゅうもん)
築地塀の外側を見てきた宜秋門である。平安宮内裏外郭の西正面にあり、内郭の陰明門と相対する。東西3間、桧皮葺き、切妻屋根の四脚門。宮、摂家その他公卿が参内する時に用いられたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 20mm ISO110 )
046_240322402 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 46.御車寄(みくるまよせ)の屋根飾り
儀式や天皇と対面するために参内した公卿や殿上人などの限られた者だけが使用した玄関。唐破風の屋根や金飾りに威厳を感じさせる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 34mm ISO200 )
047_240322405 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 47.諸大夫の間(しょだいふのま)
清所門一般参観入口からまっすぐ南へと歩き、御車寄と棟続きで「諸大夫の間」と呼ばれる建物があった。玄関から入った者の控えの間で、三間からなり、身分の高い順に東側の清涼殿に近いほうから、襖絵にちなんで「虎の間」「鶴の間(写真)」「桜の間」と呼ばれる各部屋に控える。部屋により畳縁の柄や色も違っている。御車寄から入りここで控えるのだが、「桜の間」に控える者だけは建物手前の沓脱石から上がらなければならない。三間の襖絵は写真が掲示されているが、ガラス越し見ることが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 68mm ISO4500 )
048_240322409 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 48.新御車寄
諸大夫の間のすぐ南に「新御車寄」が建つ。説明版には大正4年(1915年)、大正天皇の即位の礼が紫宸殿で行われるのに際し、馬車による行幸に対応する玄関として新設されたものである。天皇が御所の南面から出入りされた伝統を踏まえて南向きに建てられているとあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO160 )
049_240322406 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 49.紫宸殿を囲む塀
新御車寄を過ぎて左側を見ると、白壁に朱の柱があしらわれた紫宸殿を囲む塀があった。囲いの塀には3っの門があり、これはその西側の門である月華門。月華門から反対側の東側の門である日華門が見えた。紫宸殿の正面(南側)にあるのが大きな承明門(じょうめいもん)である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO160 )
050_240322414 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 50.承明門(じょうめいもん)から紫宸殿を見る -1
紫宸殿の正面に位置する承明門へ回り込む。ここからは紫宸殿へは行けない。さらに塀に沿って進む。紫宸殿の左(西側)に見えるのが右近の橘である。左近の桜右近の橘とは、左近とは左近衛府、右近とは右近衛府の略である。紫宸殿の東側には桜が、西側には橘が植えられており、儀式の際には桜の近くに左近衛が、橘の近くに右近衛が陣を敷いたことからその名が付けられたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 32mm ISO110 )
051_240322420 X900 京都御所一般参観 承明門 Z50 Z18-140.jpg 51.承明門から紫宸殿を見る -2
承明門という扁額がある門の正面から、庭を挟んで正面奥に紫宸殿が見える。承明門は瓦葺き切妻屋根の十二脚の門で、天皇行幸や上皇御即位後の出入りに使われるという門で、下々の者は通れないようにロープが張られている。参観者が紫宸殿の前庭(南庭)に入っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 )
052_240322427 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 52.雅楽会場
回廊を左に折れて北へ進む。右手(東側)の広場に蹴鞠会場、舞台のある雅楽会場があった。舞台の前に見えるのは春興殿(しゅんこうでん)という。京都御所で行われた大正天皇の即位礼に合わせて大正4年(1915年)に造営された。この日3月22日には午前10時、11時に雅楽の実演が行われた。明日23日には蹴鞠の実演も行われるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 24mm ISO110 )
053_240322428 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 53.紫宸殿(ししんでん) -1
順路に従って日華門から紫宸殿南庭(だんてい)に入った。右手にまだ咲いていない右近の桜を見ながら、紫宸殿の正面に進む。紫宸殿(ししんでん、ししいでん)は、現在の京都御所である平安京内裏の正殿。天皇元服や立太子礼、譲国の儀、節会などの儀式が行われ、のちには即位礼の舞台となった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO140 )
054_240322431 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 54.紫宸殿 -2
紫宸殿の正面である。紫宸殿正面の前に18段の階段が設けられ、紫宸殿と南庭が一体となった、儀式のための空間となっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 53mm ISO360 )
055_240322438 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 55.清涼殿(せいりょうでん)
紫宸殿尾西側に回ると清涼殿があった。清涼殿は平安時代中期以降(10世紀中ごろ)、天皇の日常の住まいとして定着した御殿であり、政事や神事などの重要な儀式もここで行われた。天正18年(1590年)に御常御殿(おつねごてん:天皇が日常の住まいとして使用された御殿)に住まいが移ってからは主に御式の際に使用された。伝統的な儀式を行うために平安中期の建築空間や調度が古制に則って伝えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO200 )
056_240322444 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 56.大臣宿所(だいじんしゅくしょ) 装束の展示
人形を用いた束帯(そくたい)、十二単(じゅうにひとえ)の展示がされていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO320 )
057_240322445 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 57.春興殿(しゅんこうでん)
さきに雅楽舞台の前でみた春興殿。大正天皇の即位式の際、皇位とともに継承される三種の神器の一つ「御鏡」を皇居から移して泰安し、賢所大前の儀を行った建物である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 28mm ISO110 )
058_240322446 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 58.御池庭の欅橋( けやきばし)-1
大臣宿所の装束の展示を見て、北へ進むと、小御所と御学問所の右に御池庭が広がる。ここは石・橋・灯籠・池・樹木を巧みに使った庭園である。春は 新緑、秋には紅葉と中島にかかる欅橋が水面に映えるという。英国エリザベス女王陛下が、昭和50年(1975年)5月の来日の際、京都御所を訪問され、この欅橋の上から、鯉に餌をあげたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 35mm ISO110 )
059_240322448 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 59.御池庭
池泉回遊式庭園の御池庭の池。石燈籠を配した中島などが王朝の庭に相応しく、池の映り込みの静けさが優雅な雰囲気である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 32mm ISO110 )
060_240322449 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 60.御池庭の欅橋 -2
先へ進んで北側から欅橋を眺める。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 53mm ISO400 )
061_240322458 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 61.御常御殿(おつねごてん)の御内庭
御常御殿は入母屋檜皮葺の書院造で、京都御所で最も大きな建物である。天皇が日常の住まいであった御殿である。その御常御殿の前に広がる庭である。遣り水が流れ、土橋や石橋、木橋が架かっている。また、庭の橋や灯籠、庭石などの多くは、天皇への献上品が使われているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 32mm ISO180 )
062_240322461 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 62.御三間 御常御殿剣璽の間 -1
御内庭を見て、御常御殿の南側を行くと御三間(おみま)というところが公開されていた。御三間は宝永6年(1709年)に御常御殿の一部が独立したもので、七夕などの内向きな行事に使用され万延元年(1860年)の祐宮(さちのみや:のちの明治天皇)が8歳のとき、成長を願う儀式「深曾木」がここで行われた。と説明版に記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 62mm ISO2500 )
063_240322464 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 63.御三間 御常御殿剣璽の間 -2
部屋は上・中・下段と3間あり、中段の間の障壁画は「賀茂祭群参」 で、駒井孝礼 (きまいこうれい) が画いた。駒井孝礼は、円山派の吉村孝敬 (よしむらこうけい) に学び、人物画や花鳥画を得意とした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO4000 )
064_240322465 X900 京都御所一般参観 Z50 Z18-140.jpg 64.御三間 御常御殿剣璽の間 -3
賀茂祭とはいわゆる葵祭のことで、下鴨・上賀茂両神社に向かう行列の様子が部屋の四方の襖に描かれている。通常では公開していないという御三間の障壁画を見て、京都御所の参観は終了し、入場した清所門から退出した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 64mm ISO2000 )

2023年3月31日

旅行 高松→丸亀→鞆の浦→尾道 ②高松 栗林公園 「掬月亭」

「掬月亭」に入る前にガイドさんに「掬月亭」のことと、根上り五葉松などの説明を聞いて、「掬月亭」に上がったのは、約束の時間の午後4時少し前だった。
 案内されて南湖の見える部屋に通された。お抹茶と菓子をいただきながら、2艘の舟が行き来する南湖を眺めると、傾きかけた陽が湖面に反射して、まさに絶景である。舟には外国からのお客さんも乗っていた。
 4時半前に「掬月亭」を退出し、南湖の南側を出口へと歩く。「掬月亭」から見えていた架け替えの終わった真新しい偃月橋の向こうに、飛来峰という築山があり、そこから眺める南湖は栗林公園で最も美しい景観だと聞いていた。その眺めは期待通りであった。
 5時に栗林公園に別れを告げ、タクシーでホテルに戻り、チェックインを済ます。そこから、楽しみにしている「二蝶」はすぐ近くだった。美味しい料理と旨い酒、そして、家族ともども、久しぶりに会った友人夫妻との楽しい話に花が咲き、「二蝶」を出たのは9時半になっていた。感謝。

000_230311459 X700 ◎栗林公園 掬月亭 偃月橋 Z50 Z18-140.jpg
南湖を巡る和船 22023年3月11日 香川県高松市 栗林公園

022_230311443 X900 栗林公園 掬月亭 Z50 Z18-140.jpg 22.掬月亭 -3 「掬月亭」の南湖に突き出した「掬月」棟。南湖に浮かぶ舟の舳先に見立てられているという。中秋の名月には、写真の左下に写る杓子が置かれた手水鉢に映る満月が美しいそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 66mm ISO560 ) 露出補正 なし
023_230311448 X900 〇栗林公園 掬月亭 Z50 Z18-140.jpg 23.南湖の浮かぶ2艘の舟
南湖周瑜和船は2艘あるようだが、3月の1日の運航回数は延べで15回と決められているようで、予約をしようとお願いしてみたが、その時はすでに満杯だった。しかし、「掬月亭」からの眺めは満足するに十分だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 54mm ISO160 ) 露出補正 なし
024_230311452 X900 栗林公園 掬月亭 根上り五葉松 Z50 Z18-140.jpg 24.根上り五葉松
「掬月亭」の庭に植えられている「根上り五葉松」を「掬月亭」の柵外から鑑賞した。「天保4年(1833年)、徳川11代将軍 家斉公より、松平9代藩主頼怒公が参勤交代の時拝領した盆栽を地に下したものが成長したものと言われる。」と案内板に架かれていた。樹高8m、幹周り3.5mという五葉松の巨木で、松が多い栗林公園でも五葉松はこの1本だけだそうだ。本来が盆栽で、水辺で根を覆っていた土砂が流出し、根が土よりも1m以上も上がった状態になったので根上り五葉松の名があるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 32mm ISO720 ) 露出補正 なし
025_230311456 X900 栗林公園 掬月亭 南湖 Z50 Z18-140.jpg 25.南湖周遊和船
お客さんのなかには外国人観光客の姿もあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 74mm ISO250 ) 露出補正 なし
026_230311462 X900 ◎栗林公園 掬月亭 涵翠池と紫雲山 Z50 Z18-140.jpg 26.涵翆地と鳳尾塢
「掬月亭」に上がる前に、西にある紫雲山を見た。涵翆池という池泉があった。揺島(ようとう)という中島の樹木の翠と背景となっている紫雲山の自然を含んだ翠を涵す(ひたす)意味の名なのだろう。此処は江戸中期のものと思われる美しい石組が最もよく保存されている。写真には写っていないがこの右側に。鳳尾塢という薩摩藩主島津公より高松藩に寄付された琉球産のソテツが植えられている築山がある。そのソテツは樹齢約300余年を経ている県指定天然記念物である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO280 ) 露出補正 なし
027_230311466 X900 〇栗林公園 掬月亭 根上り五葉松 Z50 Z18-140.jpg 27.掬月亭に上がる
砂利道の散策路を歩いて砂埃を被った靴を脱いで、「掬月亭」の座敷に上り、広い部屋に案内された。「掬月亭」の庭を通して「「根上り五葉松」越しに南湖と「偃月橋」を見る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 36mm ISO180 ) 露出補正 なし
028_230311473 X900 〇栗林公園 掬月亭内 Z50 Z18-140.jpg 28.手水鉢、南湖、和船と偃月橋
「掬月亭」の縁から庭越しに、さっき見てきた「根上り五葉松」の向こうに南湖を見る。西日があたる水面には和船が浮かび、その影が映る。その向こうに架け替えられたばかりの「偃月橋」が構図を作ってくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 47mm ISO110 ) 露出補正 なし
029_230311474 X900 〇栗林公園 掬月亭内 Z50 Z18-140.jpg 29.偃月橋 -1
「偃月橋」は江戸時代初期に作られた木造の橋で約20年ごとに架け替えられているそうだ。昨年(2022年)9月から改修工事が行われているそうだが、橋脚の腐食が進んでいることなどから、1月5日から橋を通行止めにして作業が行われることになったという。また、工事のために南湖の水面を下げることから、1月4日から22日までは和船の運航も中止された。改修工事は3月10日までの予定だが、偃月橋の通行の再開は3月16日からとなる見通らしく、まだ渡ることができない。舟が景観を作ってくれる。乗るよりもこの景観を見られたことがありがたい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 74mm ISO200 ) 露出補正 なし
030_230311479 X900 栗林公園 掬月亭内 Z50 Z18-140.jpg 30.掬月亭のソテツ
栗林公園にはソテツの木も多くみられたが、「掬月亭」の庭にも立派なソテツがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO320 ) 露出補正 なし
031_230311486 X900 〇栗林公園 掬月亭 Z50 Z18-140.jpg 31.掬月亭 -4
4時半に「掬月亭」を後にして栗林公園の最も南側の南湖沿いの散策路を歩き始めた。楓が多く植えられている「楓岩(ふうがん)」と言われるあたりから、「掬月亭」を振り返る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 59mm ISO560 ) 露出補正 なし
032_230311497 X900 ◎栗林公園 南湖 すっぽん Z50 Z18-140.jpg 32.スッポンと錦鯉
南湖には錦鯉が多い。Oさんの跡を引き継いで案内をしてくれていたガイドさんが「スッポンがいますよ」と言う。スッポンが錦鯉に囲まれていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 68mm ISO1000 ) 露出補正 なし
033_230311501 X900 栗林公園 南湖 岩のような木 Z50 Z18-140.jpg 33.岩か木か?
これは、岩なのだろうか? よく見ると木の肌のような表面をている。珪化木というものなのだろうか。珪化木とは、wikipediaによると、「古代に何らかの原因で土砂等に埋もれた樹木が、膨大な年月をかけ地層からかかる圧力により木の細胞組織の中にケイ素と酸素、水素との化合物であるケイ酸を含有した地下水が入り込むことによって、樹木が原型を変えずに二酸化ケイ素(シリカ)という物質に変化することで、石英や水晶などと同様に固くなり、化石化したものである。」と説明されていた。写真のものが珪化木かどうかは定かでない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO500 ) 露出補正 なし
034_230311503 X900 栗林公園 南湖 Z50 Z18-140.jpg 34.掬月亭 -5
「偃月橋」の近くまで来た。「掬月亭」を振り返る。これも絶景であった。築山のように見えるのは楓嶼(ふうしょ)のようだ。手前に、天女嶋(てんにょとう)、杜鵑嶼(とけんしょ)と南湖には3つの島があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 30mm ISO560 ) 露出補正 なし
035_230311504 X900 栗林公園 南湖 迎春橋 Z50 Z18-140.jpg 35.迎春橋
栗林公園には14の名前のついた橋があるそうだ。この橋は南湖の北側に見えたが、南湖と北湖をつなぐ掘割に架かる橋で、この橋を渡ると藩政時代には"留春閣"の建物が西にあり、この橋の周りには桜の木々が多く植えられていたと伝えられる。迎春橋の右側にある園内一の石組みである飛猿巌(ひえんがん)は、岩の間に角刈りに剪定されたウバメガシが特異な景観である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 70mm ISO450 ) 露出補正 なし
036_230311512 X900 〇栗林公園 南湖 Z50 Z18-140.jpg 36.南湖の錦鯉
ガイドさんが餌を投げたらしい、たくさんの赤と白、黄金色の錦鯉たちが集まってきた。大きな口を開けている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 130mm ISO800 ) 露出補正 なし
037_230311520 X900 〇栗林公園 南湖 飛来峰Z50 Z18-140.jpg 37.飛来峰から眺める南湖
「飛来峰は南湖の東端に築かれた富士山を見立てた築山で、山頂近くにある石組みは、山が崩れるのを防ぐとともに、富士山の雪を表したものではないかといわれているという。栗林公園最大の橋となる「偃月橋」や、紫雲山を背景に南湖の西に配された大茶屋「掬月亭」を俯瞰する眺めは、栗林公園を代表する景観とされている。明和7年(1771年)、高松藩5代藩主・松平頼恭の命を受け、儒学者・青葉士弘(あおばしこう)が栗林園(現在の栗林公園南庭部分)の美景20ヶ所を五言絶句にまとめたなかで「飛来峰に過ぐる無し」と絶賛されているそうだ。山頂手前に写っている石組は珪化木と説明されいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO450 ) 露出補正 なし
038_230311521t X900 ◎栗林公園 南湖 飛来峰Z50 Z18-140.jpg 38.飛来峰から眺める偃月橋 -1
「偃月橋」の「偃月」とはどういう意味か知らなかったので、調べてみると「半月形の月」のことだった。改修後渡れるようになるのはこの3月16日からということで、私たちは渡れなかった。絶景かな、絶景かな。今年は年3月31日(金)〜4月9日(日)、"春のライトアップ"が行なわれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO450 ) 露出補正 なし
039_230311528 X900 ◎栗林公園 南湖 飛来峰Z50 Z18-140.jpg 39.飛来峰から眺める偃月橋 -2
下りかけたが、あまりにも絶景なので、もう一枚! 栗林公園はフランスの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」において「わざわざ旅行する価値がある」として三ツ星施設に挙げられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 48mm ISO640 ) 露出補正 なし
040_230311081 X900 高松 二蝶 G7X.jpg 40.「二蝶」ののれん
高松での夕食は、マスクを外しておいしい料理と旨い酒、そして話がはずみ、老舗の料亭「二蝶」で楽しい時間を過ごした。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/125秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2023年3月27日

旅行 高松→丸亀→鞆の浦→尾道 ①横浜から栗林公園へ

3月12日に香川県の丸亀で娘の婿殿の家の法事があり、旅好きの私たち老夫婦も厚かましく同行することになった。
 3月11日、新横浜8時21分発の「ひかり」に乗る。娘たちとは岡山駅の在来線ホームで待ち合わせだ。私たちは「大人の休日」の3割引きを利用するので、「のぞみ」は利用しない。
 無事、娘たち夫婦と合流し、岡山からは瀬戸大橋線のマリンライナーに乗り換え、高松へ向かう。1時間ほどで高松に着いた。学生時代に同じ釜の飯を食った友人が高松にいる。その友人の家は、高松で代々続く老舗の料亭「二蝶」で、夜はそこで夕食をしようと、予約をしていた。
 高松の駅前で讃岐うどんで簡単な昼食を済ませ、歩いて今宵泊まるホテルに行った。荷物を置いて、ホテルでタクシーを呼んでもらい、栗林公園に着いたのは午後3時だった。高松には2回ほど行った事があるが、栗林公園へは行く機会がなかったので、今回は是非訪れたかったのだ。栗林公園に着くと「二蝶」から伝えてもらっていたボランティア・ガイドさんが待ってくれていた。
 午後4時に園内の「掬月亭」に着いた。ここも「二蝶」が経営している。目の前に広がる南湖という美しい池を眺めながらお抹茶をいただいたあと、南湖のほとりを歩いて、栗林公園を退出し、いったんホテルに戻り、チェックインを済ませて、すぐ近くの「二蝶」へ向かった。家族4人と、今は代替わりしている友人夫妻も交えて、楽しい食事の時間を過ごした。
 今回の旅は載せたい写真が100点ほどあるので、続きは何回かに分けて載せていく。

000_230311424 X700 栗林公園 北湖 夫婦松 Z50 Z18-140.jpg
栗林公園 北湖と夫婦松 2023年3月11日 香川県高松市

001_230311003 X900 〇新幹線 G7X.jpg 1.大きな富士山(車窓から)
この写真を撮ったのは9時少し前である。三島を過ぎたあたりだった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
002_230311011 X900 〇新幹線 浜名湖 G7X.jpg 2.浜名湖 -1 (車窓から)
浜松駅をでて、しばらくすると右側の車窓に浜名湖が見えてきた。ここらが浜名湖が一番広く見えるところだ。向こう側は三ケ日の方だろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_230311015 X900 〇新幹線 浜名湖 G7X.jpg 3.浜名湖 -2 (車窓から)
浜名湖のボートレース場を過ぎた。浜名湖ともお別れだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
004_230311018 X900 〇新幹線 伊吹山 G7X.jpg 4.伊吹山 -1 (車窓から)
関が原のあたりから雪をかぶった伊吹山の山頂が見えていたが、関が原を過ぎるとその全容が見えた。伊吹山は滋賀県米原市、岐阜県揖斐郡揖斐川町、不破郡関ケ原町にまたがる伊吹山地の主峰(最高峰)で標高1,377 mの山である。滋賀県で最も高い山だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
005_230311021 X900 新幹線 伊吹山 G7X.jpg 5.伊吹山 -2 (車窓から) 新幹線に乗り込んだ時、この日は天気が良いので車窓から富士山と浜名湖と伊吹山の写真を撮りたいと思っていた。間もなく米原を通過だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 28mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_230311030 X900 新幹線 岡山駅 特急しおかぜ G7X.jpg 6.岡山駅
婿殿たちの乗る「のぞみ」は私たちが乗った「ひかり」の6分後に岡山に到着する。在来線のホームで無事合流した。ホームで見る車両は見慣れている関東の車両と違っている。これは12時35分発の特急「しおかぜ」松山行だ。「しおかぜ」は、JR四国およびJR西日本が岡山駅 - 伊予西条駅・松山駅を宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)・予讃線経由で運行している特別急行列車である。車両は8600系。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO1000 ) 露出補正 なし
007_230311041 X900 〇瀬戸大橋線 G7X.jpg 7.瀬戸大橋線
4人は瀬戸大橋線高松行の「マリーンラーナー」に乗車した。児島から瀬戸大橋を渡る。瀬戸大橋は、本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ10の橋の総称である。瀬戸内海をまたぐ本州四国連絡橋の児島・坂出ルートにあたり、橋の大部分は香川県に属する。1988年(昭和63年)に全線開通。それにより初めて四国と本州が陸路で結ばれた。橋には道路と鉄道が通り、鉄道道路併用橋としては世界最長である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
008_230311052m X900 〇瀬戸大橋線 坂出 川崎重工 G7X.jpg 8.坂出工業地帯(番の州臨海工業団地)
瀬戸大橋を渡り坂出の近くになる。ここは瀬戸大橋のたもとにある香川県随一の大型コンビナート工業団地で、620haの広大な用地を整備している。大型生産拠点の誘致を図るため、工業用水の整備や大口の電力供給が可能な工業団地だそうだ。川崎重工(造船)の工場が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 28mm ISO125 ) 露出補正 なし
009_230311371 X900 高松 栗林公園 Z50 Z18-140.jpg 9.栗林公園へ
最初に記した通り、栗林公園の入り口には午後3時ごろ着いた。ボランティア・ガイドさんの受付に行くと、ベテランガイドのOさんが待っていてくれた。さっそく園内に入る。案内板の前でOさんから園内の鑑賞コースの説明を受ける。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 23mm ISO110 ) 露出補正 なし
010_230311381 X900 高松 栗林公園 大禹謨 Z50 Z18-140.jpg 10.商工奨励館
園内に入って、まっすぐ西へ向かう。大きな木の向こうに見える建物は商工奨励館という。江戸時代には歴代高松藩主が藩の文化を生み育て、発信する場でもあった栗林公園に、 商工奨励館は、明治32年(1899年)に建てられた延床面積1,262㎡の建物で、当時は「香川県博物館」として使用されていた。宇治の平等院鳳凰堂のように左右対称の造りになっており、日本古来の建築様式のなかに西洋的技法も見受けられる。昭和13年(1938年)には現在の「商工奨励館」と名を改めた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 25mm ISO110 ) 露出補正 なし
011_230311390 X900 高松 栗林公園 大禹謨 Z50 Z18-140.jpg 11.商工奨励館 本館 大禹謨(だいうぼ)
写真は商工奨励館の本館である。本館2階では、讃岐の家具をこよなく愛し、昭和30年代には「讃岐民具連」に参加した米国の家具デザイナー、ジョージ・ナカシマが手掛けたテーブルや椅子が展示されている。本館の奥に北館、向こう側に西館、手前に東館がある。ガイドさんが「大禹謨」の説明をしてくれた。商工奨励館中庭に「大禹謨」と刻まれた高さ60㎝くらいの石が立てられている。西嶋八兵衛は、江戸時代の初め、伊勢藤堂藩から讃岐生駒藩へ招かれ、多数のため池を造り、新田の開発を行うなど偉大な業績を残した人。渇水で取りざたされることの多い香川県・高松だが、市内を流れる香東川は、扇状地の暴れ川であったのを西嶋八兵衛によって治められた。wikipediaによれば「禹(う)」は、中国古代の伝説的な帝で、夏朝の創始者であり、黄河の治水を成功させたという伝説上の人物である。香東川の改修工事を手掛けた西島八兵衛が、中国の治水の大聖人「禹」王にあやかろうとこの石碑を作り、工事地点に沈めたものと言われている。この工事の成功により、東側の流れの後に豊富な地下水に恵まれた土地が生まれ、やがて大規模な栗林荘に発展していった。「大禹謨」と刻まれた石碑は大正元年に偶然発見され、現在は商工奨励館中庭に設置されている。園内南庭の掬月亭では、毎年西島八兵衛の功績をしのんで「八兵衛茶会」も開催されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 25mm ISO110 ) 露出補正 なし
012_230311401 X900 栗林公園 紫雲山 Z50 Z18-140.jpg 12.紫雲山
栗林公園は1953年に特別名勝に指定された。栗林公園の西側には標高200mほどの紫雲山がたたずみ、尾根沿いから複数の古墳が発見されるなど、古くから人との関わりが深い山である。その紫雲山の東側に江戸時代前期に作られた池泉回遊式の大名庭園、栗林公園が広がっているのだ。栗林公園の平庭部の広さは、東京ドーム3.5個分にあたる約16.2ha。これだけでも大名庭園の中では最大級だが、背景となっている紫雲山を含めた面積は、なんと東京ドーム16個分の約75haにも及び、文化財に指定された庭園の中では日本一の大きさを誇る。大きな池の周りに起伏に富んだ地形で山や谷を表現し、池の周りを散策できるように造られた大名庭園は、広い園内を回りながら様々な景色を楽しむのが最大の魅力である。広大な敷地に6つの池、13の築山を有する栗林公園は、江戸時代初期の大名庭園として優れた地割り石組みを有する南庭、明治以降に近代的な公園として整備された北庭にわかれており、それぞれの多彩な景色を堪能することができる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 35mm ISO140 ) 露出補正 なし
013_230311395 X900 栗林公園 紫雲山 Z50 Z18-140.jpg 13.紫雲山 檜御殿跡とお手植松
商工奨励館の西側は檜御殿跡という。檜御殿跡は高松藩初代藩主の松平頼重(よりしげ)が隠居した館があったところだそうだ。その南側には お手植松があった。案内板には、前に並んでいる背丈の高い5本の松は、次の 方々が来園を記念してお手植えされた松であり、配置は向かって右から ・宣仁親王(高松宮)(大正3年) ・昭和天皇 (大正3年) ・雍仁親王(秩父宮)(大正3年) ・エドワード8世(大正 11 年、皇太子のとき) ・能久親王妃富子(北白川宮)(大正 14 年)と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
014_230311396 X900 栗林公園 鶴亀松 Z50 Z18-140.jpg 14.鶴亀松(百石松)
栗林公園は松の庭園と思う。wikipediaによれば、栗林公園にはクロマツ、アカマツ、ゴヨウマツなどのマツ類は約1,370本あり、手入れマツは約1,000本であるという。美しい松や、よく手入れされた松が多いが、その中でこの鶴亀松は栗林公園で最も姿が良いとされる松だそうだ。もとは家老の屋敷にあった松で、家老がこの松の手入れに熱中して遅刻したために石高を500石から400石に減らされたという言い伝えがあるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_230311410 X900 栗林公園 屏風松 Z50 Z18-140.jpg 15.箱松
北庭と南庭の中間あたりには松の生垣が数か所あり、箱状に仕立てられていることから箱松と呼ばれている。箱松を屏風松との間の路から見ると、複雑に絡むように枝を曲げたあと、枝を下に向けて生け垣の形を作っていることがわかる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO320 ) 露出補正 なし
016_230311416 X900 栗林公園 屏風松 Z50 Z18-140.jpg 16.屏風松と箱松
横から眺めると箱松(手前)の倍ほど背丈がある屛風松が伸びている。立てられた案内板には「北側の背丈の高い松並を屏風松という。絡み合うように屈折して伸びたその見事な枝ぶりはまさに圧巻。南側に並ぶ箱松はその名の通り箱のかたちを装った松。長い年月の手入れのたまもので樹芸の粋を極めたこの箱松はほかには見られない本園ならではの景観を作っている。」と書かれていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 44mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_230311421 X900 栗林公園 北湖 Z50 Z18-140.jpg 17.北湖(ほっこ)
栗林公園内にはいくつか池があるが、南庭ではこの北湖は南湖に次ぐ大泉水である。特に白い玉敷きの汀線の美しさを青い水面にくっきり見せている。北湖は高松松平家の2代藩主頼常(よりつね)が飢饉で苦しむ領民のために、改修工事をさせたり、珍しい木石などを持ち寄らせて食料などの報奨を与えたりしたそうだ。ここから見る北湖の対岸(東側)には芙蓉峰という築山がある。その芙蓉峰から望む北湖は、紫雲山を背景として右に前嶼・左に後嶼、その求心点には、紅の橋である「梅林橋」がある。また、右には箱松・屏風松が重なるように見え、景観をさらに厚く演出しているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO160 ) 露出補正 なし
018_230311429 X900 栗林公園 日暮亭 Z50 Z18-140.jpg 18.日暮亭
南庭を南に進むと、右側の西湖の近くに日暮れ亭が見えた。江戸時代初期の入母屋茅葺き屋根の大名茶室「旧日暮亭」が栗林公園内の南東の端にあったのをここに移築されている。江戸時代初期、高松藩2代藩主・松平頼常の時代に、吹上げの水流沿いに建てられたという「考槃亭」がルーツという歴史ある茶室だそうだ。昭和20年に現在地に蘇った。茶室内部には3畳の畳と3畳の広さの土間があるという珍しい造りで、大きな開口部である貴人口が西面にあり、大名などの身分の高い人が頭を下げずに出入りできる構造になっているという。この「日暮亭「も「二蝶」が営むそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 32mm ISO560 ) 露出補正 なし
019_230311435m X900 栗林公園 掬月亭 Z50 Z18-140.jpg 19.掬月亭(きくげつてい) -1
更に南に進むと「掬月亭」が見えてきた。西日がまぶしい。まず、wikipediaによれば、「掬月亭」は江戸時代の初期に建てられた数寄屋造りの純和風建築で、茶室を備える。もとは7棟の配置が北斗七星に似ていることから、「星斗館(せいとかん)」と命名され、歴代藩主には「大茶屋」と呼ばれていた。明治初年に北側の2棟が取り払われ、5棟になる。東南の南湖に突き出る棟が、「水を掬(すく)えば月が手にある」という中国唐代の詩の一節から名付けられた「掬月楼」にあやかり、建物が「掬月亭」に改名された。1965年(昭和40年)、伊藤要太郎の設計で保存修理を完了する。「掬月亭」は四方正面の造りで、床を低くし、壁は少なく、風通しの良い夏向きの建物である。舟をモチーフにした部屋は、へさきの雰囲気を醸し出す。亭内には第68・69代内閣総理大臣の大平正芳の自筆題字を付した「栗林園二十詠」の屏風が展示されている。南庭の中心的な存在の亭内からの眺めは絶景で、開放感にあふれるとされている。と記されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f11.0 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_230311441 X900 栗林公園 掬月亭 Z50 Z18-140.jpg 20.掬月亭 -2
「掬月亭」を北側から眺める。立てられた案内板には、「江戸時代初期の頃(1640年頃)に建てられた回遊式大名庭園の中心的建物であり、歴代藩主が大茶屋と呼び最も愛用した建物である。1745年に、5代藩主松平頼恭公が、中国の詩人干良史(うりょうし)の詩の一句「水を掬すれば月手にあり」からとって「掬月亭」と命名したものである。」と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_230311442 X900 栗林公園 掬月亭 Z50 Z18-140.jpg 21.南湖を巡る和船
「掬月亭」の東側は南湖が広がる。南湖は栗林公園で最も大きな泉水である。広さ約7,890㎡の南湖に舟を浮かべて巡る南湖周遊和船が人気がある。今回も「二蝶」に頼んでみたが、すでに予約がいっぱいだった。湖面に映った半月を思わせる「偃月橋(えんげつきょう)」を水面から眺めるのは、また格別の美しさという。「掬月亭」と南湖のことは次回に続ける。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.0 1/500秒 115mm ISO200 ) 露出補正 なし

2018年1月13日

2泊3日の京都紅葉狩り(7) 仁和寺 12月6日

12月6日、最後の日となった。仁和寺へ是非行ってみたかった。そして、私はまだ行ったことがない、石庭で有名な龍安寺へ行きたい。
 さて、どういうコースでいこうか。昨日は叡山電車に乗ったが、嵐電にも乗ってみたいと思い、京都駅からJR嵯峨野線で嵯峨嵐山まで行くことにした。嵯峨嵐山駅に隣接してトロッコ列車が発着するトロッコ嵯峨駅があった。その駅の中に入って見た。奥にジオラマがある。ちょっと見てみたいと思い、500円を払って中に入った。鉄道模型はHOゲージだが、京都の町や、清水寺、東寺といった建物の模型が良くできていた。
 一昨日と同じように嵐電の嵐山駅まで歩き、四条大宮行の電車に乗った。帷子ノ辻で北野白梅町行の電車(嵐電北野線)に乗り換える。10分足らずで御室仁和寺駅に着いた。駅を降りると、まっすぐに延びた広い道があって、180m先のきぬかけの道という通りの先に仁和寺の二王門が見えた。
 二王門をくぐって左側に御殿があり、そこから拝観する。

158.トロッコ嵯峨駅
JR嵯峨野線を嵯峨嵐山駅を降りると、右側にトロッコ嵯峨駅があった。トロッコ嵯峨からトロッコ亀岡まで7.3kmを保津川に沿って、 嵯峨野観光鉄道が運行されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.5 1/1​​​​​250秒 ​9mm ISO​200​ ) 露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
159.ジオラマ京都 -1
トロッコ嵯峨駅の中に入って見た。右側にトロッコ列車の改札口があり、正面に「ジオラマ京都」の入り口があった。「ジオラマ京都」の入場料は500円。かみさんは駅構内にある土産物屋を見て、待っているという。原鉄道模型のジオラマとはスケールが違うが、HOゲージのジオラマとしては比較的大規模なものだった。京都の街並みや寺院の建物がうまく作られていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/250秒 ​15mm ISO​3200​ )露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
160.ジオラマ京都 -2
これは梅小路の鉄道博物館を模した転車台のようだ。蒸気機関車が並んでいる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/250秒 ​37mm ISO​3200​ )露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
161.トロッコ列車 発車
トロッコ列車は1時間に1本運行されている。発車しようとしている列車は、9:01発の1番列車だ。乗客はそれほど多くはない。車両はトキ25000形無蓋貨車の改造車5両編成で、トロッコ嵯峨寄りにDE10形ディーゼル機関車を連結し、プッシュ、プルする。2013年(平成25年)9月16日の未明からの大雨と台風18号により、倒木や線路への土砂の流入が見つかり18日まで全区間で運休したという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/1000秒 ​32mm ISO​800​ )露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
162.嵐電嵐山駅
嵐電嵐山駅を出発する京福電気鉄道嵐山本線の四条大宮行の電車。嵐電も立派な標準軌道(1,435mm)の複線だ。この電車で帷子ノ辻まで行って嵐電北野線に乗り換える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/1000秒 ​25mm ISO​200​ )露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
163.御室仁和寺
嵐電を帷子ノ辻で北野線に乗り換え、御室仁和寺駅で降りる。駅からはまっす直ぐな道が伸びて、その向こうに仁和寺の二王門が見えた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f10 1/400秒 50mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
164.仁和寺二王門​​​​
駅から二王門までに道の両側には立派な住宅が多かった。この辺は高級住宅地なのだろうか。仁和寺二王門の門前には、まだ観光客の姿はなかった。重要文化財に指定されている立派な門である。徳川三代将軍家光の寄進によって、1641年(寛永18年)~1645 年(正保2年)頃に建立されたという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 20mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
165.二王門 右の金剛力士像​​​​​​​​
二王門の左右には金剛力士像があるが、これは向かって右側の阿形像である。二王門の金剛力士像については作者などの詳細は不明だが、門の建立と同じ江戸初期と思われるという。迫力のある仁王の形相が凄い。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/250秒 32mm ISO200) 露出補正 なし
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166.二王門 左の金剛力士像
こちらは左側の吽形像だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f5 1/250秒 50mm ISO200) 露出補正 なし
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167.御殿(本坊) 表門から御殿へ
御殿とは、宇多天皇の御所があたあたりに建つ宸殿、白書院、黒書院、霊明殿などのことを言う。平安時代、第58光孝天皇が西山御願寺として着工し、仁和4年(888年)宇多天皇が先帝の意志を継ぎ、仁和寺を完成させた。宇多天皇は退位後仁和寺を住坊とし、真言密教の修業に励んだと伝えられている。まず、この御殿から拝観することになる。向こうに見えるのは​大玄関だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 28mm ISO200) 露出補正 なし
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168.大玄関​​​​
大玄関と称されるところから御殿に上がる。この大玄関は、御殿群南端に東面して建ち、桁行12メートル梁間7.0メートル、入母屋造桟瓦葺で、東正面に間口6.0メートル近い大きな唐破風造檜皮葺の車寄を構えている。仁和寺の御殿は、明治20年(1887)に焼失したが 、その後再建されて現在に至っているそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 18mm ISO400) 露出補正 なし
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169.金屏風といけ花
玄関にはまばゆいばかりの金屏風があり、そこに御室流いけ花が生けられていた。仁和寺のパンフレットに、仁和寺の文化活動のひとつに、御室流華道があるという。仁和寺の門跡を家元に、華道を通して芸術と宗教による人格の形成を目指しているとあった。毎年5月には、流祖宇多天皇への献華式が宸殿で古式ゆかしく行われるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 )露出補正 なし
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170.皇族門と勅使門
白書院に続く廊下から、右側の塀に沿って皇族門、正面の大きな門が勅使門だ。御殿群の前庭と内庭を仕切る、大玄関から東にのびる塀の中間に構える門で、四脚平唐門、檜皮葺である木割の細い、繊細な姿の門が皇族門である。そして、向こう側に見える大きな門が、白書院正面に東面して建ち、四脚門、前後唐破風造側面入母屋、檜皮葺の勅使門だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f8 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
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171.白書院の襖絵​​​​
大玄関の隣の建物が白書院だ。宸殿南庭の西側に建てられている。襖絵などは昭和12年に福永晴帆による松の絵が部屋全体に描かれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels​​​​
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 )露出補正 なし
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172.南庭
御殿には南庭と北庭がある。南庭はこの奥の宸殿から眺めると右側に見られるが、白書院の縁からは正面に広がる。右手に見えるのが勅使門だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f8 1/250秒 35mm ISO200) 露出補正 なし
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173.南庭の白砂
白砂の掃いたあとを、まっすぐに見て撮った。正面に簡素に置かれた石と、名残りのモミジを見る。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 46mm ISO200) 露出補正 なし
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174.宸殿
白書院から渡り廊下でつながった宸殿へと向かう。wikipediaによれば、宸殿は近世初期の皇居・常御殿を移築したものであったが、1887年(明治20年)に焼失。現在の建物は明治時代末-大正時代初期に亀岡末吉の設計により再建されたものである。宸殿の南北に配置された庭園とともにかつての宮殿の雰囲気を漂わせているとあった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/250秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
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175.宸殿廊下の杉戸に描かれた絵
渡り廊下に、木目がきれいに見える杉の1枚板戸に描かれた絵があった。明治時代末-大正時代初期の宸殿再建時に描かれたものであろうとのこと。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f4 1/250秒 28mm ISO320) 露出補正 なし
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176.宸殿から見た白書院と南庭
宸殿から見ると南庭はこのような眺めになる。白書院は正面が吹放しの縁で、内部は表と裏の双方に3部屋あり合計6部屋の構造になっている。宸殿が完成するまでは宸殿の代わりをして使用されていたと伝えられている。宸殿の右近の橘樹が見える。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 26mm ISO200) 露出補正 なし
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177.御殿回廊
白書院から御殿回廊を渡って、東側へ回る。格子から北庭が見える。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/500秒 98mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
178.北庭と五重塔​​​​
宸殿の北側に北庭がある。南庭とは対照的な池泉式の雅な庭園だ。斜面を利用した滝組に池泉を配し、築山に飛濤亭、その奥には中門や五重塔を望む事が出来る。庭の制作年は不明だが、元禄3年(1690年)には加来道意ら、明治〜大正期には七代目小川治兵衛によって整備され現在にいたっているそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f7.1 1/250秒 35mm ISO200)露出補正 なし
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179.宸殿内部​​​​​​​​
仁和寺のホームページには、宸殿は「儀式や式典に使用される御殿の中心建物で、寛永年間に御所から下賜された常御殿がその役割を果たしていたが、明治20年(1887年)に焼失。現在は大正3年(1914年)に竣工されたもの。御所の紫宸殿と同様に檜皮葺、入母屋造。内部は三室からなり、襖絵や壁などの絵は全て原在泉(1849~1916)の手によるもので、四季の風物をはじめ、牡丹・雁などが見事に描かれている。」と説明されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels​​​​​​​​
プログラムオートで撮影( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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180.黒書院​​​​​​​​
仁和寺HPによれば、黒書院は宸殿の西側に建立。京都・花園にあった旧安井門跡の寝殿を移して改造したもので、明治42年(1909年)竣工。設計は安田時秀。内部は竹の間・秋草の間など6室からなり、昭和12年(1937年)に堂本印象(1891〜1975)が描いた襖絵が室内全体を飾る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels​​​​​​​​
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 )露出補正 なし
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181.中庭​​​​​​​​
廊下から見る中庭には、まだ葉を残しているモミジがあった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f6.3 1/250秒 280mm ISO360) 露出補正 なし
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182.霊明殿​​​​​​​​​​​​
御庭拝観順路の一番奥(北側)に黎明殿があった。黎明殿は御殿内の唯一の仏殿で、仁和寺歴代門跡の位牌が祀られている。本尊は薬師如来坐像。秘仏のため実態が不明だったが、昭和63年の調査で貴重なものであることが判り、平成元年6月に重要文化財に、翌年6月には国宝に指定されたと説明されていた。もう少し前に来られたら、この北庭のモミジがきれいだったと思う。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f6.3 1/250秒 240mm ISO250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
183.中門
御殿の拝観を終え、次に境内に向かう。北へ伸びる参道の奥には金堂があり、その手前に中門があった。中門は二王門と金堂の中間に位置し、五重塔や観音堂といった伽藍中心部に向かう入口ともいえる門。切妻造・本瓦葺・柱間三間の八脚門で、側面の妻部には二重虹梁蟇股が飾られている。また、向かって左側に西方天、右側に東方天が安置されているのだが、事前学習不足で気が付かなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f10 1/400秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
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184.御室桜
中門を入って西側一帯に「御室桜」と呼ばれる遅咲きで有名な桜の林がある。古くは江戸時代の頃から庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌に詠われている。御室桜は遅咲きで、背丈の低い桜だ。近年までは桜の下に硬い岩盤があるため、根を地中深くのばせないので背丈が低くなったと言われていたが、現在の調査で岩盤ではなく粘土質の土壌であることが解ったそうだ。ただ、粘土質であっても土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせない要因の一つにはなっているよという。いまは花も葉もないが、桜の咲くころにぜひ訪れてみたいと思う。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f8 1/250秒 24mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
185.金堂​​​​
石段を上がると金堂があった。仁和寺は、真言宗御室派総本山の寺院。山号を大内山と称する。開基(創立者)は宇多天皇。そして、金堂は仁和寺の本尊である阿弥陀三尊を安置する御堂である。慶長18年(1613年)に建立された旧皇居の正殿・紫宸殿を寛永年間(1624年-1644年)に移築したという。宮殿建築を伝える貴重な建築物であり、国宝に指定されている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f10 1/400秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
186.金堂と灯篭
金堂の前に立派な、形の良い灯篭があったが、いつ頃のものかなど、その由緒はよく分からなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 48mm ISO200)露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
187.金堂とモミジ
石段を下りて金堂を振り返る。まだ、少し紅葉した葉を残しているモミジの木の下には、落葉に風情がある。掃除をしないで残してくれているのだろうか。落葉が多くて掃除が追い付かないのかもしれない。この左側に観音堂があるのだが、工事中だった。平成30年春工事終了だそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
188.五重塔​​​​
先ほど宸殿から北庭の向こうに見えた五重塔は境内の北東の位置にある。金堂から中門への途中を左に行ったところだ。まだ紅葉が残っていたモミジがあった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f6.3 1/640秒 86mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
189.五重塔 基部​​​​​​​​
仁和寺のHPによれば、五重塔は寛永21年(1644年)建立。塔身32.7m、総高36.18m。東寺の五重塔と同様に、上層から下層にかけて各層の幅にあまり差が見られない姿が特徴的とのこと。初重西側には、この​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​写真に写っている大日如来を示す梵字の額が懸けられている。塔内部には大日如来、その周りに無量寿如来など四方仏が安置されている。中央に心柱、心柱を囲むように四本の天柱が塔を支え、その柱や壁面には真言八祖や仏をはじめ、菊花文様などが細部にまで描かれているという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 22mm ISO450) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
190.五重塔とモミジ​​​​​​​​​​​​
名残りのモミジが陽の光を浴びて美しく輝く。右側に見える、すっかり葉を落とした木は桜だろうか。春はまた違う美しさが見られるのだろう。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f8 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
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2017年12月17日

2泊3日の京都紅葉狩り(1) 東福寺 12月4日

東福寺のモミジを見たいと思い、京都へ行こうと計画した。だが、11月の終わりから12月のはじめにかけて、先にいろいろと予定が入っていた。少し遅いかなと案じつつホテルの予約を取ったのが12月4日、5日だった。
 東福寺は紅葉の時期はとても混雑するようだ。ガイドブックには朝いちばんが良いと書かれている。3割引きで乗れる「大人の休日」を利用し、12月4日は朝、6時発の「ひかり」を予約した。これで行くとちょうど2時間で京都に着く。到着後、2晩泊まるホテル近鉄京都駅に行って、荷物を預けた。チェックインは午後5時以降とのことだ。
 ホテルに荷物を預け、JR奈良線のホームに降りる。東福寺は次の駅だ。鴨川沿いに走る京阪電車の駅もある。東福寺駅には8時40分に到着した。降りる人はそれほど多くない。紅葉のピークを過ぎているのと朝早い時間だからだろう。全部で25寺院あるという東福寺の搭頭のいくつかに礼をしながら、「臥雲橋」にきた。ここから見る東福寺の「洗玉澗」という谷間のモミジの眺めには圧倒される。ただ、残念ながら紅葉は終わりに近づいていた。
  拝観券を求めて列に並び、まず、「通天橋」に入る。橋の手前から「洗玉澗」を歩いて見ると、紅葉が残っているところもあった。そして「通天橋」を渡って、「開山堂」、「普門院」を見て、いったん戻り、次に「方丈」に行き、昭和を代表する作庭家重森三玲が手掛けたという「八相の庭」を見た。モミジも美しかった。   このあと、「本堂」、「三門」にも行ったが、観光客の姿はまばらだった。
 次は嵯峨野、嵐山へ行くのだが、タクシーを使おうと思っていたのをやめて、再び東福寺駅に戻り、こんどは京都駅からJR嵯峨野線に乗って、嵯峨嵐山駅まで行った。

1.京都駅 JR奈良線
JR奈良線の各駅停車は、古いタイプの電車が使われていた。東福寺駅は京都駅から一駅である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/1000秒 19mm ISO500 )露出補正 なし
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2.東福寺 塔頭 「同聚院」
東福寺は慧白山東福寺と号する臨済宗東福寺派の大本山である禅宗寺院だ。鎌倉時代に九条家の氏寺として創建され、奈良の東大寺と興福寺に因み東福寺と名付けられ、室町期には京都五山のひとつとして栄えたそうだ。その東福寺には25の搭頭がある。ここは「臥雲橋」へ向かう途中にあった「同聚院」だ。「同聚院」は文安元年(1444)に、東福寺第160世・文渓元作禅師が、その師の東福寺第129世・琴江令薫禅師を開山に勧請して創建した寺院という。本尊に不動明王を祀ることから通称「じゅうまん不動さん」と呼ばれる。その不動明王坐像(重文)は 、1006年(寛弘3)藤原道長が旧法性寺に建立した五大堂の中尊と伝えられ、他の4明王 は散逸し、この像だけが残ったのは火除け像として崇敬が厚かったからという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/1250秒 15mm ISO125 )露出補正 なし
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3.「臥雲橋」
東福寺の渓谷に架けれた3つの橋は、「東福寺三名橋」と呼ばれる。 上流から「偃月橋」・ 「通天橋」・「臥雲橋「」で「臥雲橋」は「洗玉澗」の一番下流の橋だ。橋脚部分から100%木造の橋である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
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4.「臥雲橋」から眺める「洗玉澗」のモミジ
「臥雲橋」から「通天橋」を見上げるように眺める「洗玉澗」のモミジの光景は、いわば東福寺の紅葉のシンボルである。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​4.5 1/​250​秒 18mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.段
クリックすると大きくなります。
​5.「洗玉澗」のモミジと「通天橋」 -1​​
​モミジ​は散り始めていた。しかし、まだ、何とか見られるというところにとどまっていてくれた。​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影( f5.6 1/500秒 70mm ISO200 )露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。
6.「洗玉澗」のモミジと「通天橋」 -2​​
時刻は9時少し前。「通天橋」にはまだ人影がない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影( f5 1/250秒 60mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。
7.静かな道​​
「通天橋」の拝観受付へは「臥雲橋」をまっすぐ進んで、「経堂」の脇から入った。まだ、開門されておらず、しばらく列に並んだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影( f6 1/250秒 165mm ISO400 )露出補正 -0.3段
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8.「禅堂」のモミジ​​
「経堂」と「禅堂」の間の道で「通天橋」拝観の受付を待った。「禅堂」の前のモミジがまだきれいだった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影( f5.6 1/500秒 78mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
9.本坊庭園「八相の庭」拝観者の列​​
「通天橋」拝観と「八相の庭」拝観は別になっている。こちらはツアコンさんに引率された「八相の庭」受付の列。やはり、9時開園なのだろう。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影( f5 1/250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
10.「洗玉澗」のモミジ -1
「通天橋」および「開山堂」の拝観料400円をお支払いして入園した。まっすぐ進むと「通天橋」だが、その「通天橋」が谷を渡る前に「洗玉澗」に下りてみた。モミジの葉が落葉の絨毯となって敷き詰められている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 35mm ISO200 )露出補正-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
11.「洗玉澗」のモミジ -2
入場整理をしていた女性に「何処がきれいですか」と尋ねたところ、「今は奥の壁に沿ったところが良いですよ」と教えてくれた。「洗玉澗」には約2,000本のカエデが植えられているという。

Nikon D5300Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.8 1/250秒 50mm ISO250 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
12.「通天橋」とモミジ -1
「通天橋」の周囲ににもまだ美しさが残っているモミジがあった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 102mm ISO280 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
13.「通天橋」とモミジ -2
「通天橋」の人通りも多くなってきた。日が当たっているモミジは明るく透き通り輝く。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO補正 -0.3段
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 40mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
14.「洗玉澗」を歩く -1
深紅の葉のモミジもまだ残っていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.5 1/250秒 46mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
15.「洗玉澗」を歩く -2
紅葉している大きな木があった。何にも遮られないところで陽を浴びて輝いている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5 1/250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
16.「洗玉澗」を歩く -3
同じカエデのようだが、樹によって葉の色が違う。地面はすっかり落葉で被われてしまっていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 26mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
17.「洗玉澗」を歩く -4
同じようなショットをもう1枚。葉が陽の光を透過する。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.8 1/250秒 56mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
18.「洗玉澗」を歩く -5
白い壁との対比が映える赤いミミジだが、ほとんど葉が落ちてしまった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.5 1/250秒 26mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
19.「通天橋」から見るモミジ -1
地面に生える苔と真っ赤なモミジとの対比が美しい。奥の方から「通天橋」に上がり、橋の上から撮った。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5 1/250秒 60mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
20.「通天橋」から見るモミジ -2
「通天橋」から「開山堂」へと進むコーナーのモミジが最高にきれいだった。まだ青い葉も残っている。自撮りをしようとする人たちが立ち止まる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5 1/250秒 62mm ISO1000 )露出補正-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
21.「通天橋」から見るモミジ -3
「方丈」や「書院」の方向を見る。ここのモミジも色濃く残っていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.5 1/250秒 35mm ISO220 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
22.「通天橋」から見るモミジ -4
「通天橋」から「洗玉澗」を見下ろす。残念ながらモミジは終わりに近づいていた。11月の「勤労感謝の日」あたりが見ごろのようだった。下の臥雲橋」も見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.「通天橋」から見るモミジ -5
ところどころに、まだきれいに紅葉した葉をつけているモミジに心和まされる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.3 1/250秒 82mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.「八相の庭」南庭
「開山堂」「普門院」を拝観し、一旦外に出て本坊庭園「八相の庭」を拝観する。改めては拝観料400円を納め、靴を脱いで庫裡から上がる。まず、目にするのは南庭である。広さ20坪の枯山水庭園である南庭は18尺の長石を基本に巨石を剛健に配し、渦巻く砂紋によって「八海」を表しているという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.「八相の庭」西庭 「井田市松」
サツキの刈込と砂地とを葛石で方形に区切り、大きく市松模様に図案化されている。井の字に等分した古代中国の田制「井田」に因み、「井田市松」と呼ばれる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.方丈の「通天台」
大方丈に沿って北側に廻ると舞台のような「通天台」があった。出発前に見た「京都ぶらり歴史深訪」=京都が染まる紅葉名所10選=というTV番組で「通天台」が紹介されていた。ここから眺める「通天橋」とモミジが美しいというのだが、残念ながら機を失していた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 32mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
27.「八相の庭」北庭 「小市松」
大方丈の北側に面して「小市松」と呼ばれる庭がある。パンフレットの説明書きによれば、ウマスギゴケの緑との対比も色鮮やかな市松模様の敷石は、もと恩賜門に使われていたものである。サツキの丸刈りとの調和が誠に印象深く、彫刻家イサム・ノグチはこの庭を「モンドリアン風の新しい角度の庭」と評した。秋には、背景の紅葉の赤色と、聖一国師が宋より持来したと言われる唐楓「通天紅葉」の黄金色とが織りなす色彩感あふれる空間となる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f3.5 1/250秒 18mm ISO280 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.最勝金剛院
「八相の庭」の見学を終え、再び庫裡から外に出た。本堂を右に見て進むと左への道の先に小さな門があり、その門の向こうに最勝金剛院が見えた。最勝金剛院は、九条家の墓を管理するために再興された東福寺の特別由緒寺院だそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f6 1/250秒 155mm ISO1250 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.国宝「三門」
「三門」の前に来た。思遠池があった。池はハスの枯葉がいっぱいだった。「三門」は大仏様を思わせる室町初期の再建で、扁額にある「玅雲閣」は足利義持筆という。楼上内部には諸仏が並び、天井や柱には極彩画が描かれているそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.5 1/250秒 18mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.「思遠池」
「思遠池」には石橋がかかり、向こうには「勅使門」が見える。手前の石で囲われたところにはマガモがいた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f3.5 1/250秒 18mm ISO250 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.「日下門」から
「本堂」「三門」を周るように歩いて、入ってきたのと同じ「日下門」から境内を出た。竹林を背景に名残りのモミジが可憐だった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 116mm ISO1800 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
32.「芬陀院」
「日下門」を出て左側に塔頭に一つである「芬陀院」があった。ここには雪舟が作庭したという庭園があることから雪舟寺とも呼ばれるという。wikipediaによれば、元亨年間(1321年~1324年)、一条経通が父一条内経のため、東福寺開山・円爾(聖一国師)の法孫にあたる定山祖禅を開山として創建された。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4 1/250秒 26mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.ユキヤナギの黄葉
JR東福寺駅へ戻り道筋に、黄色く色づいた小さな木があった。寺の塀などとの絡みもきれいだ。これが何の木かわからなかったが、家内に写真を見せたらユキヤナギではないかという。帰ってきてネットで検索してみると、どうやらユキヤナギらしい。早春に白い小さな花を咲かせるユキヤナギからは想像できなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.8 1/250秒 56mm ISO250 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2014年9月21日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (1)足利学校 9/11


 年に一、二度、一緒に旅行をしている友人ご夫妻と奥日光湯元温泉に行った。第1日目は、足利学校、鑁阿寺(ばんなじ)など、足利を観光する。そのまま、渡良瀬渓谷を日光へ出て、いろは坂から中禅寺湖へ上がり、奥日光湯元に一泊するドライブ旅行だ。宿泊は休暇村日光湯元。

 2日目は、赤沼から低公害バスに乗り、千手ヶ浜、小田代ヶ原を巡る。
 気がかりは天候だったが、天気予報の通り、1日目の9月11日は不安定な天気で、足利では短時間ではあったが、強い雨に襲われた。しかし、2日目は快晴。とてもさわやかな日になったのだ。

 夏に比べるとこの時期は観光客は少なく、ゆっくりと楽しむことができた。
  しかし、この旅行で、ひとつ失敗をしてしまっていた。今回はほとんどをD5300で撮ったが、絞り優先オートで、いつもの通りf6.3に設定していたのだが、足利で雨に降られたりして、カメラを拭きながらの撮影となった時に無意識にコマンドダイアルに触れてしまい、f6.3からf7.1へ、さらにf10、f11と動かしてしまっていた。2日目もf11になったままなのに気がつかず、最後はf14で撮っていた。まったくの初歩的で、不注意なミスだ。 撮影では、インフォ画面を確認せずにファインダーを覗いてしまっている。ファインダー内にもf値は表示されるのだが、構図を作るのに夢中になり、見ていない。気を付けなくてはいけない。風景の写真では多少絞り込まれても、ISO感度が上がることがあるのを除けば、それほど問題は感じなかったが、蝶の撮影は、たとえばf14で撮るとボケがきれいにならない。反面、被写界深度が深くなって、蝶全体がシャープに撮れるということもあった。

 足利ではまず、一番の目的であった日本最古の学校、国指定史跡である足利学校へ行った。足利学校の創建については、奈良時代、平安時代などの説があるが、歴史が明らかになるのは、室町時代の上杉憲実が現在国宝に指定されている書籍を寄進し、庠主(しょうしゅ)(学長)制度を設けるなどして学校を再興したころからだそうだ。天文18年(1549年)にはフランシスコ・ザビエルにより、日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学と世界に紹介され、「学徒三千」と言われるほどになったとパンフレットに書かれている。
方丈で小学生だろうか、子供たちが論語の素読をしていたのが印象に残った。

1.入徳門
足利学校へはこの入徳門から入る。門をくぐると右手に受付がある。入場券には「日本最古の学校 足利学校入学証」と書かれていた。入学金@420円を納め中に入る。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO1000 ) 露出補正 なし
入徳門;クリックすると大きな写真になります。
2.學校門
入徳門からまっすぐに學校門が見える。「學校」と掲額された足利学校の象徴的な史跡だ。寛文8年(1668年)の創建だそうだ。足利学校のシンボルとして今に継承されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 66mm ISO640 ) 露出補正 なし
學校門;クリックすると大きな写真になります。
3.孔子像
學校門に向かって歩いていくと左側に孔子の像があった。この孔子の像はどこかで見たことがあると思った。思い出した。2011年1月に、湯島天神から御茶ノ水のニコライ堂へ歩いたが、そのときに寄った湯島聖堂で見たのだった。湯島聖堂にも入徳門がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 27mm ISO500 ) 露出補正 なし
孔子像;クリックすると大きな写真になります。
4.正一位霊験稲荷社
孔子像の先、左側に稲荷社があった。正一位霊験稲荷社といい、縁起が書かれた説明札には、「足利学校第七世庠主 玉崗瑞與(ぎょこうずいよ)(九華)が書いた天文23年(1554年)9月の棟札に、足利学校の鎮守である稲荷大明神が、年代が古く神体・社殿ともに破損しているので、あらたに神体を造立し、社殿を造営し、八幡大菩薩を合せ祀ったとあるから、稲荷社の創建は天文23年(1554年)よりかなり時代がさかのぼると思われる。(中略)社殿は天文23年(1554年)創建当時のものと思われるが、明和9年(1772年)あらたに梅や竜などの彫刻を社殿にとりつけた。(攻略)・・・」と記されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 45mm ISO800 ) 露出補正 なし
正一位霊験稲荷社;クリックすると大きな写真になります。
5.學校門
學校門は寛文8年(1668年)の創建だそうだ。足利学校のシンボルとして江戸、明治、大正、昭和そして平成へと継承されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO1000 ) 露出補正 なし
學校門;クリックすると大きな写真になります。
6.杏壇門
學校門を抜けると正面に杏壇門が見え、その奥に孔子廟が見える。杏壇門は學校門と同じく寛文8年(1668年)の創建。明治25年(1892年)に、街の大火の飛び火により、屋根門扉が焼け、堂30年代に再建したものだそうだ。杏壇とは孔子が弟子たちを教えたところに、杏の木が植えられていたことに由来するのだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO560 ) 露出補正 なし
杏壇門;クリックすると大きな写真になります。
7.杏壇門の扉
杏壇門の左右の扉には彫刻が施されていた。どのような意味があるのかはわからない。湯島聖堂にも杏壇門があった。その扉にはどんな彫刻がなされていたかは覚えていない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
杏壇門の扉;クリックすると大きな写真になります。
8.孔子廟
寛文8年(1668年)、徳川幕府4代将軍家綱の時に造営されたもので、中国明時代の聖廟を模したものと伝えれている。孔子廟(聖廟)は大成殿という。湯島聖堂の大成殿は元禄時代、5代将軍徳川綱吉によって建てられた孔子廟である。孔子の座像がある中は暗く、絞りはf7.1に動いてしまっていたが、それはともかくとして、ISOは6400、1/60秒のシャッタースピードになっていた。D5300のISO6400はこんな時に助けられる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/60秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
孔子廟;クリックすると大きな写真になります。
9.方丈で勉強する子供たち
孔子廟から一旦杏壇門を外に出て、左手に行くと、方丈があるが、子供たちの論語の素読の声が聞こえてきた。方丈とは学生の講義や学習、学校行事や接客のための座敷として使用されたところだそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 62mm ISO1250 ) 露出補正 なし
方丈で勉強する子供たち;クリックすると大きな写真になります。
10. 庫裡
方丈に続いて庫裡がある。ここはいわば学校の台所で、食事など日常生活が行われたところだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 18mm ISO450 ) 露出補正 なし
 庫裡;クリックすると大きな写真になります。
11.宥座の器
庫裡の前に「宥座の器」というのがあった。宥座(ゆうざ)とは、常に身近に置いて戒めとするという意味で、孔子の説いた「中庸」ということを教えるものだそうだ。壺状の器に水が入っておらず空の時は傾き、ちょうど良いときはまっすぐに立ち、水をいっぱいに入れるとひっくり返ってこぼれてしまう。孔子は、「いっぱいに満ちて覆らないものは無い。」と慢心や無理を戒めた。これは館林市在住で、鍛金の伝統技法の伝承に努め、平成11年に国の「現代の名工」に選ばれている針生清司さんから平成24年4月21日に寄贈されたそうだ。最近のものである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 23mm ISO1250 ) 露出補正 なし
宥座の器;クリックすると大きな写真になります。
12.論語の素読
先ほどの子供たちである。方丈と庫裡から書院へ渡る廊下から撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 27mm ISO5000 ) 露出補正 なし
論語の素読;クリックすると大きな写真になります。
13.方丈の縁から眺める北庭園
方丈の後ろ側にある縁から、北庭園を眺めることができる。方丈、書院から鑑賞するように作られている。形式は方丈の表にあった南庭園と同じく築山泉水庭だ。向こうに見えるのは孔子廟だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 24mm ISO1600 ) 露出補正 なし
方丈の縁から眺める北庭園;クリックすると大きな写真になります。
14.書院
庠主の書斎である。庠主の接客や学生の個人教授が行われたところという。座敷飾り(床、棚、付書院)の付く上の間(向こう側)と次の間(手前)からなる座敷、縁側、雪隠で構成されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/60秒 22mm ISO6400 ) 露出補正 なし
書院;クリックすると大きな写真になります。
15.庫裡にあったかまど
大きな釜だ。これで学生たちの飯を炊いたのだろう。庫裡から外に出ようとするとポツンポツンと雨が降ってきた。書院の案内をしてくれた女性がビニール傘を全員分貸してくださった。後で駐車場で返せばよいという。ありがたい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/100秒 32mm ISO6400 ) 露出補正 なし
庫裡にあったかまど;クリックすると大きな写真になります。
16.旧遺蹟図書館
書院を見学したあと、衆寮、木小屋、土蔵などを見て、孔子廟の裏を通って進むと、歴代庠主の墓が並んでいた。明治2年に足利学校が藩校になるまで、430年間にわたり、23代の庠主がいた。庠主の墓は全部で17基あり、そのうち8基には文字が刻まれていて、誰の墓かわかるが、残りの9基は不明とのこと。そこから學校門へ戻る途中にこの旧遺蹟図書館があった。足利学校が廃校になった以降、明治36年(1903年)に遺蹟図書館が開設され、書物を継承し現在に引き継がれている。この建物は大正4年(1915年)に建てられたもので、市重要文化財に指定されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
旧遺蹟図書館
17.學校門を退出
學校門を出て、振り返ると杏壇門、そして孔子廟が見える。眺めが良かった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 30mm ISO2200 ) 露出補正 なし
學校門を退出;クリックすると大きな写真になります。
18.學校門の眺め
學校門を構図を変えて撮った。足利学校のシンボルである。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f7.1 1/250秒 35mm ISO1100 ) 露出補正 なし
學校門の眺め;クリックすると大きな写真になります。


2014年6月21日

高野山と京都 5/21~24 3泊4日 (5) 東福寺 5月23日


 宇治からのJR奈良線「みやこ路快速」は14:09 に東福寺駅に到着した。降りる人はほとんどいない。改札を出て、九条通りを南へ歩くと、東福寺の北門があった。東福寺の塔頭である退耕庵、同聚院の前を通って、臥雲橋へ出る。臥雲橋を渡りながら、通天橋を眺める。日下門を左に、東福寺の境内に入る。日下門の右手が中門だ。
 受付があり、まっすぐ行くと通天橋だが、それは後にして、まず方丈庭園の拝観料400円を支払って、中に入る。幸い観光客は多くない。
 方丈庭園を南庭、西庭、北庭、東庭と拝観し、外に出る。次に通天橋を行く。秋には一面のモミジで真っ赤に染まるところだ。さらに開山堂、普門院及びその庭園を見て、愛染堂へ回る。 最後に、本堂に参拝し、立派な三門と恩遠池へ行った。ここはほとんど人がいなかった。
 東福寺に関する記述は、東福寺のホームページWikupedia を参照した。

3時半を少し回ったころだったか、客待ちをしていたタクシーに乗り、ホテルへ戻った。娘たち夫婦が帰ってくるのを待って、この日の夜は祇園、八坂を歩き、イタリアンの夕食。娘が誕生日祝いのスイーツのバースディ・プレートを用意してくれ、ほかのお客さんにもHappy Birthday to You と歌っていただいた。

71.臥雲橋
同聚院の前を通って、東福寺の境内に入る月下門から日下門へ行く途中に臥雲橋があった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/170秒 6.4mm ISO800 ) 露出補正 なし
臥雲橋;クリックすると大きな写真になります。
72.臥雲橋から通天橋を望む
臥雲橋の途中から洗玉潤の緑の谷の向こうに通天橋が見えた。その右側の大きな屋根が方丈だ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/800秒 20.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
臥雲橋から通天橋を望む;クリックすると大きな写真になります。
73.日下門
東福寺の西側(伏見街道沿い)には北門、中門、南門の3つの門が並んでいる。その真ん中が中門(または中大門という)だ。中門は桃山時代のもので、平成5年(1993年)に京都府指定の文化財になっている。中門から境内のほうに歩いていくと、今度は日下門がある。こちらは江戸時代に建てられたもので、中門と同時に京都府指定文化財になったそうだ。この日下門の向こう、右側に見えるのは本堂である。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/420秒 7.3mm ISO400 ) 露出補正 なし
日下門;クリックすると大きな写真になります。
74.東福寺本堂(仏殿兼法堂)
明治14年(1881年)に仏殿と法堂が焼けた後、大正6年(1917年)から再建工事にかかり、昭和9年(1934年)に完成した。重層入母屋造りの大きな建築物だ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/900秒 7.3mm ISO400 ) 露出補正 なし
東福寺本堂(仏殿兼法堂);クリックすると大きな写真になります。
75.経蔵
日下門から入って左側にある。なかなか瀟洒な建物だ。摂政の九条道家が開山(初代住職)として迎えた円爾弁円(聖一国師)は、仁治2年(1241年)宋から帰朝の際一千余の典籍を持ち帰り、我が国文教の興隆に多大な貢献をなした。それらの経典が納められていたという「経蔵」である。江戸時代寛政5年(1793年)の再建になる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/900秒 5.9mm ISO400 ) 露出補正 なし
経蔵;クリックすると大きな写真になります。
76.方丈庭園南庭 -1
通天橋の手前にある受付で、方丈庭園への拝観料をお支払いし、靴を脱いで中に入った。まず、南庭から観る。方丈とは、禅宗寺院における僧侶の住居であり、後には相見(応接)の間の役割が強くなったという。東福寺方丈は、明治14年の火災により仏殿、法堂、庫裏とともに焼失しましたが、明治23年(1890年)に再建され、災禍を免れた三門、東司、禅堂、浴室などの中世禅宗建築とともに、現代木造建築の精粋を遺憾なく発揮している。方丈はこの南庭に面して建てられている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.4 1/850秒 4.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
方丈庭園南庭;クリックすると大きな写真になります。
77.方丈庭園南庭 -2
76.の右手(西方)になる。「五山」になぞらえた築山を置き、その苔地と砂紋とを区切る斜線の表現が効果的であるという。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/800秒 8.1mm ISO100 ) 露出補正 なし
方丈庭園南庭 -2;クリックすると大きな写真になります。
78.方丈
明治23年に再建された方丈。この方丈の前に南庭が広がる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/180秒 7.3mm ISO400 ) 露出補正 なし
方丈;クリックすると大きな写真になります。
79.北庭 小市松
ウマスギゴケとの対比が色鮮やかな市松模様の敷石は、もと恩賜門(南庭中央の門)に使われていたものだそうだ。方丈庭園は昭和の名作庭家である重森三玲の昭和14年の作で、「八相の庭」と命名され、近代禅宗庭園の傑作とされているそうだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/550秒 6.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
北庭 小市松;クリックすると大きな写真になります。
80.東庭
雲模様地割に円柱の石で北斗七星を構成し、北杜の庭とも呼ばれる。北斗七星に見立てた石は、重要文化財である旧便所の東司の柱石の余った石を利用したものだそうだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/800秒 5.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
東庭;クリックすると大きな写真になります。
81.方丈の縁側
方丈の南庭に向いた縁側に座って、観光客が庭を眺めていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/250秒 9.7mm ISO250 ) 露出補正 なし
方丈の縁側;クリックすると大きな写真になります。
82.通天橋へ
方丈庭園「八相の庭」を鑑賞して、外に出る。受付のところから洗玉澗(せんぎょくかん)の谷間に架けられた通天橋への道を進む。初夏の緑が美しいが、秋はモミジで真っ赤になるのだろう。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/160秒 13.8mm ISO160 ) 露出補正 なし
通天橋へ;クリックすると大きな写真になります。
83.通天橋 -1
本堂などがある主要伽藍の北側の洗玉澗という渓谷には、西から東へ臥雲橋、通天橋、偃月橋という3本の橋(東福寺三名橋)が架かる。通天橋は、本堂から通じる廊下 がそのまま屋根付きの橋となったもので、この付近は特に紅葉の名所として知られる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/160秒 5.0mm ISO400 ) 露出補正 なし
通天橋 -1;クリックすると大きな写真になります。
84.通天橋から臥雲橋を望む
洗玉澗の渓谷の向こうには、さっき渡ってきた臥雲橋が見えた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/160秒 5.0mm ISO400 ) 露出補正 なし
通天橋から臥雲橋を望む;クリックすると大きな写真になります。
85.通天橋 -2
通天橋を普門院のほうに進む。ここは通天橋の中頃にある屋根のかかったところを通り過ぎて、渡ってきた受付のほうを振り返って撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/105秒 8.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
通天橋 -2;クリックすると大きな写真になります。
86.開山堂
通天橋を渡り終わって、門をくぐって、正面に開山堂、左手に普門院がある池泉式庭園に入る。サツキや菖蒲が咲く庭園にはクロアゲハが飛んできていた。開山堂は別名「常楽庵」といい、正面柱間八間、禅式瓦敷を特徴とし、祀堂に開山国師像を安置する。この写真は開山堂上層にある楼閣である。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/850秒 15.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
開山堂;クリックすると大きな写真になります。
87.浴衣姿の生徒たち
開山堂の門をくぐって大勢の着物(浴衣)姿の子供たちが入ってきた。中学3年生くらいだろうか。どういう子供たちなのかわからない。お茶とか、お花の学校の生徒たちだろうか。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/850秒 11.9mm ISO400 ) 露出補正 なし
浴衣姿の生徒たち;クリックすると大きな写真になります。
88.普門院の縁側
開山堂(常楽庵)の西側に京都十刹の一つである普門寺があった。普門寺は寛元4年(1246年)、大相国九条道家(1193年~1252年)が東福寺建立に先立って普門院を開堂し、円爾(えんに、1202年~1280年)に住まわせたのが始まりである。現在は廃寺となってしまい、名称は東福寺常楽庵の客殿・庫裏・塔司寮に継承されている。つまり、この写真の普門院は東福寺常楽庵の客殿・庫裏・塔司寮である。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/640秒 8.2mm ISO400 ) 露出補正 なし
普門院の縁側;クリックすると大きな写真になります。
89.モミジ
高野山の壇上伽藍へ行く蛇腹道にも、初夏なのに真っ赤なモミジがあったが、ここにも赤いモミジがあった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.4 1/800秒 35.2mm ISO400 ) 露出補正 なし
モミジ;クリックすると大きな写真になります。
90.愛染堂
普門院の総門である月下門のほうへ歩いていくと朱塗りの柿(こけら)葺き八角円堂の愛染堂があった。南北朝時代の建築で昭和12年万寿寺より移築された。愛染明王が祀られている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/800秒 6.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
愛染堂;クリックすると大きな写真になります。
91.本堂
本堂のお参りが最後になってしまった。大きな建物である。東福寺は1319年(元応元年)、1334年(建武元年)、1336年(延元元年)の相次ぐ火災により大部分を焼失するが、直ちに復興に着手し、1346年(貞和3年)には、前関白一条経道によって仏殿が再建され完全な禅宗寺院としての寺観を整えていた。そして、現在の本堂は1881年(明治14年)に仏殿と法堂が焼失した後、1934年(昭和9年)に再建された重層入母屋造の建物である。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/800秒 6.0mm ISO400 ) 露出補正 なし
本堂;クリックすると大きな写真になります。
92.本堂正面
創建当初の仏殿には、15mの釈迦仏像が安置され、脇侍の観音・弥勒両菩薩像は7.5mメートルもあって、新大仏寺として喧伝されていたという。現在の本堂には、本尊の釈迦如来立像、脇侍の摩訶迦葉尊者・阿南尊者立像、四天王像が安置されている。本尊の釈迦三尊像は、1881年(明治14年)に仏殿が焼失した際、万寿寺から移された鎌倉時代の作の像で、もとは三聖寺に安置されていたものだという。本尊の釈迦三尊像は外から垣間見ることができた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/300秒 8.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
本堂正面;クリックすると大きな写真になります。
93.国宝 三門
東福寺の一番南側にある壮大な伽藍の正門である三門は、最も格式の高い五間三戸の二重門である。高さは東大寺南大門の25mには及ばないが22mもある最大級の三門だ。三門とは三解脱門(さんげだつもん)の略で、三解脱とは涅槃に入るための空・無相・無作の三つの解脱門を寺院の門に擬したものだそうだ。三門は室町初期の作で、禅宗三門として最後の遺構である。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/680秒 7.3mm ISO400 ) 露出補正 なし
国宝 三門;クリックすると大きな写真になります。
94.思遠池
三門の裏側に回ってみると思遠池という池があった。本来、こちら側が正面なのだ。これで東福寺の拝観を終えることにした。秋の紅葉のころに来てみたいが、秋の京都はホテルがとれないほどで、特にここ東福寺は紅葉の名所で、人出が多いと聞く。それを思うと今回はゆっくりと、新緑の季節に東福寺を巡ることができた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/900秒 4.6mm ISO400 ) 露出補正 なし
思遠池;クリックすると大きな写真になります。
95.祇園
東福寺からタクシーで四条烏丸のホテルに戻り、一休みした後、伏見稲荷で別れた娘たち夫婦と合流し、夕暮れの祇園を歩く。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/30秒 7.0mm ISO500 ) 露出補正 なし
祇園;クリックすると大きな写真になります。
96.建仁寺
祇園の花見小路の突き当たりに建仁寺という大きなお寺があった。京都五山の第3位だそうだ。花見小路は今までも何度か歩いたことはあるが、ここまで来たことはなかった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/400秒 11.6mm ISO3200 ) 露出補正 なし
建仁寺;クリックすると大きな写真になります。
97.八坂の塔
花見小路を建仁寺の山門の前で左へ曲がる。建仁寺の塀に沿って右へいき、すぐ左へ。東大路通りを渡って、少し右に進み八坂の塔が見える石畳の道を上る。八坂の塔(法観寺)に突き当たったところを左へ行った、全く静かな、こんなところにレストランがあるのかというところに「イル・ギオットーネ」があった。娘たちが、母の日と、父の日と、私の誕生日、そして自分(娘)の誕生日を祝ってくれた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/200秒 17.1mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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