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2023年4月24日

小石川植物園 春のチョウ② 2023年4月4日 文京区白山 東京大学大学院理学系研究所付属植物園

旧東京医学校本館の前の草地でキアゲハを撮影して、北へ、次郎稲荷の方へ上がっていった。そこへツマグロヒョウモンが現れる。まだ4月のはじめである。今年のチョウの発生は全般的に早くなっているようだ。
 桜の花はまだ残っているだろうか?ハンカチの木はどうかな、などと思いながら歩く。白いこんもりとした花が咲いている木があった。傍に行ってみると白いトキワマンサクだった。マンサクは黄色い花や、赤い花を見ることが多いが白い花は初めてである。
 ハンカチの木は、花を咲かせ、白いハンカチを広げている。ツツジ園の各種のツツジもみんな満開だった。名残りのサトザクラは咲いていて、その下では小さな子供さんを連れた若いお母さんたちが、シートを敷いてお昼を楽しんでいる。
 総合研究博物館本館の前を入園口まで戻り、再度ツマキチョウの撮影を試みようと、ナノハナとショカツサイの咲くポイントへ向かった。だが、♂を含めて何頭かのツマキチョウは翔んでいるが、撮影できない。白いチョウのほとんどはモンシロチョウだった。例年はもっと多く翔んでいるはずだが、今年のツマキチョウの最盛期は10日ほど早かったのではなかろうか。

000_230404072 X700 小石川植物園 RX10M4.jpg
旧東京医学校本館(重要文化財) 2023年4月4日 文京区白山 小石川植物園

018_230404081t X900 ○小石川植物園 RX10M4.jpg 18.ツマグロヒョウモン♂ -1
ツマグロヒョウモンの発生も早い。いつもの年では4月の後半になってみることが多いのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 146mm ISO200 ) 露出補正 なし
019_230404147t X900 ◎小石川植物園 Z50 Z18-140 - コピー.jpg 19.ツマグロヒョウモン♂ -2
前の写真と同じ個体。この種が関東の平地で、大型ヒョウモンの普通種となって久しいが、私がまだ小学生のころ、高尾山山頂から小仏峠へ向かう尾根道で、真正面から飛来してきた本種を、無我夢中でネットを一振り、ゲットしたのを鮮明に覚えている。もう70年も前のことである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO140 ) 露出補正 なし
020_230404154 X900 小石川植物園 トキワマンサク Z50 Z18-140.jpg 20.白い花のマンサク(万作)
保土ヶ谷公園では黄色いマンサクを、舞岡公園ではオレンジ色、そして先日は深紅のマンサクの花も見た。この白いマンサクにはトキワマンサクという札が掛けられていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.8 1/1000秒 54mm ISO360 ) 露出補正 なし
021_230404154 X900 小石川植物園 トキワマンサク Z50 Z18-140.jpg 21.トキワマンサクの木
その白い花が密集して咲いているトキワマンサクの木は、高さが5mくらいはあるとても大きな木だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
022_230404095 X900 ○小石川植物園 RX10M4.jpg 22.スズカケノキ<br> 説明版があって、「この木は明治9年に導入された日本で最も古いスズカケノキの一つです。街路樹として現在広く使われているモミジバスズカケはこのスズカケノキとアメリカスズカケノキの雑種であることが知られています・・・」と書かれていた。見上げるほど高い木だ。♪友と語らん・・・で始まるダークダックスの歌を連想する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels<br> シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
023_230404104t X900 ○小石川植物園 ハンカチの木RX10M4.jpg 23.ハンカチノキ
花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため、日本では「ハンカチの木」や「幽霊の木」などと呼ばれる。英語では"Handkerchief tree"、"Ghost tree"、"Dove tree"(鳩の木)などというそうだ。木の高いところで咲いていたので、写真が撮り難かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
024_230404116 X900 ○小石川植物園 ツツジ園 RX10M4.jpg 24.ミツバツツジ (三葉躑躅) ツツジ園
ミツバツツジという名称は、個別の種と、ミツバツツジ類の総称を指す場合が紛らわしい。これは傍に「ミツバツツジ」という札が立てられていたので、個別の種としてのミツバツツジと思う。他のミツバツツジ類の多くは雄しべが10本なのに対し、本種は5本であることが大きな特徴で、雌しべは1個ある。おしべは確かに5本だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 45mm ISO200 ) 露出補正 なし
025_230404172 X900 小石川植物園 ツツジ園 Z50 Z18-140.jpg 25.シロバナフジツツジ(白花藤躑躅) ツツジ園
花が藤色のためフジツツジという。これは白花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/1000秒 103mm ISO100 ) 露出補正 なし
026_230404173 X900 小石川植物園 甘藷試作跡 Z50 Z18-140.jpg 26.甘藷試作跡の碑
青木昆陽がこの場所でサツマイモの試作を行ったことを示す碑があった。wikipediaによれば、和名のサツマイモは、江戸時代に琉球王国(現・沖縄県)を経て薩摩国(現・鹿児島県)に伝わり、そこでよく栽培された事に由来、「薩摩藩から全国に広まった芋」を意味している。別名として甘藷(かんしょ)があり、中国植物名も甘藷である。甘藷は「甘味のある芋」の意味である。また、江戸時代に飢饉を救う救荒作物として栽培が奨励された。飢饉対策に腐心していた江戸幕府8代将軍・徳川吉宗の命によって、1735年、蘭学者の青木昆陽が薩摩から江戸に種芋を取り寄せて、小石川御薬園(現:小石川植物園)などでサツマイモを試作し、これをきっかけに東日本各地でも栽培が広がった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
027_230404177 X900 ◎小石川植物園 桜園 Z50 Z18-140.jpg 27.サトザクラ(里桜)の下で
総合研究博物館の手前にはソメイヨシノ林とう広場がある。ソメイヨシノは最盛期を過ぎていたが、まだまだサトザクラの札が掛けられた木は花がいっぱいであった。wikipediaによると、広義のサトザクラとは、サクラの栽培品種の総称である。そして狭義のサトザクラはオオシマザクラを基に誕生した栽培品種の品種群(Cerasus Sato-zakura Group)のことをいう。ソメイヨシノは、母をエドヒガン、父を日本固有種のオオシマザクラの雑種とする自然交雑もしくは人為的な交配で生まれた日本産の栽培品種のサクラである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.8 1/1000秒 46mm ISO200 ) 露出補正 なし
028_230404181 X900 ◎小石川植物園 桜園 サトザクラ Z50 Z18-140.jpg 28.サトザクラ
何というサクラと、何というサクラの雑種であるのかはわからない。白い花の八重桜である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/1000秒 101mm ISO100 ) 露出補正 なし
029_230404191 X900 〇小石川植物園 ショカツサイ Z50 Z18-140.jpg 29.ショカツサイ(諸葛菜)
もう一度ツマキチョウの写真を撮ろうと、ショカツサイとナノハナの咲くポイントへ行った。ショカツサイはアブラナ科でツマキチョウの食層の一つである。オオアラセイトウ(大紫羅欄花)というのが正式名称で、ショカツサイは諸葛孔明が広めたとの伝説からの別名だという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.5 1/1000秒 110mm ISO125 ) 露出補正 なし
030_230404121 X900 ◎小石川植物園 モンシロチョウ RX10M4.jpg 30.モンシロチョウ♂
ナノハナが咲くところには、一視野に4~5頭の白い蝶が翔んでいるが、そのほとんどはモンシロチョウが。ツマキチョウとは翔び方で区別できるが、目の前を翅を開いてスーッと翔ぶ個体の翅先のオレンジ色を見て、目で追うがまったく止まってくれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 210mm ISO320 ) 露出補正 なし
031_230404197 X900 ◎小石川植物園 モンシロ Z50 Z18-140.jpg 31.タンポポに止まるモンシロチョウ♂ -1
モンシロチョウとツマキチョウの大きさはほとんど変わらない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
032_230404201 X900 ◎小石川植物園 モンシロ Z50 Z18-140.jpg 32.タンポポに止まるモンシロチョウ♂ -2
前の画と同じ個体。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
033_230404203 X900 ◎小石川植物園 ツバメシジミ Z50 Z18-140.jpg 33.ツバメシジミ♂ -1
足元でツバメシジミが翔んでいた。きれいなブルーの雄だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO360 ) 露出補正 なし
034_230404207 X900 ◎小石川植物園 ツバメシジミ Z50 Z18-140.jpg 34.ツバメシジミ♂ -2
裏面が見えるように撮る。尾状突起のところの小さなオレンジ色が良い。桜を見るには少し遅くなってしまったが、明日から某旅行社のツアーで奈良・吉野山へ2泊3日の旅行の予定である。新横浜6時45分集合と朝も早い。1時過ぎに帰路に着いた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO360 ) 露出補正 なし

2022年8月 4日

⑥北大植物園、新千歳空港 (6月30日) 北海道旅行 札幌,、そして富良野・美瑛バスツアー 6月27日-30日 最終日

楽しんできた札幌滞在も最終日になった。この日は私にとって今回の札幌旅行の目的のひとつだった北大植物園を見て、新千歳空港を楽しむ予定だ。8時半に婿殿と集合し、工事中の道庁の西側にある北海道大学植物園へ向かった。この植物園の正式名称は「北海道大学北方生物園フィールド科学センター植物園」という。札幌駅から徒歩で10分、ビルが建ち並ぶ街の中心部に「緑のオアシス」がある。野鳥の声が聞こえる緩やかな起伏に富む地形と、豊かな水、そしてハルニレの巨木、その一つ一つが札幌の原始の姿を今に伝える貴重な場所となっている。広さ13.3ha の園内には北海道の地性植物を中心に約4,000種類の植物が育成されている。(パンフレットを参照した) 東京文京区の小石川植物園を思わせる雰囲気もあった。
 エゾシロチョウの写真を撮りながら、約2時間ゆっくりと園内を散策した。
 札幌勤務時代の昔の仲間と再会し、もう一泊するという婿殿と別れ、老夫婦は札幌駅に移動した。帰りも快速エアポートで新千歳港港へ行く。帰りの便は16:00 発のJAL516便なので、新千歳空港でゆっくりできる。先ず昼飯だ。昨年秋に来たときに空港で食べた「函太郎」という寿司屋が美味かったので、今回もそこに寄るのが一つの楽しみでもあった。そのあと、北海道名産の生チョコレートや、海産物の加工品などを探していると、意外に早く時間がたち、搭乗手続きをする時間になってしまった。
 羽田にはほぼ予定通りに到着した。スーツケースはホテルから宅配便で送っておいたので楽だった。
 なお、北大植物園に関する記述は、パンフレット、現地の説明書き、HPを参照・引用させていただいた。

000_220630358 X700 ◎北大植物園 Z50 18-140.jpg
フスマウツギの花に来たエゾシロチョウ 2022年7月30日 北海道大学北方生物園フィールド科学センター植物園 札幌市

112_220630308 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 112.工事中だった北海道道庁
赤レンガ庁舎で有名な北海道庁旧本庁舎は、重要文化財として国の指定を受けた北海道を代表する歴史的建造物であるが、昭和43年(1968年)の復元工事以来50年以上を経過し、平成30年(2018年)北海道命名150年を契機として、先人から受け継いだ貴重な財産である「赤レンガ庁舎」の歴史的価値を保存し、次の世代に受け継いでいくため、耐震改修を含めた大規模改修が行われていた。現在、進められている大規模改修工事で、これまで知られていなかった創建当時の遺構が相次いで発見されたという。工事完成予定は令和7年だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO 140 ) 露出補正 なし
113_220630316 X800 〇北大植物園 Z50 18-140.jpg 113.赤レンガ庁舎前庭の池に咲くスイレン
道庁は東門から入ると正面に赤レンガ庁舎が見え、庁舎へ向かうアプローチの両側に池がある。ちょうど今の季節、スイレンが咲いていて見ごろである。この赤れんが庁舎の前庭には、約100種、1000本の樹木が植えられており、季節ごとの景観を楽しむことが出来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 68mm ISO 500 ) 露出補正 なし
114_220630323 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 114.北海道大学植物園入口
植物園の正門は北海道庁の西側真裏にある。入園料は400円だった。この北大植物園は明治9年(1876年)に設立された札幌農学校の教頭だったクラーク博士が、明治10年(1877年)、開拓使に植物学の教育には植物園が必要と提言したことに始まる。同年農学校構内に小さな植物園と灌木園が造られた。いっぽう、開拓使は北海道庁の西側の原始林を牧羊場とし、明治15年(1882年)に博物館を建てた。明治17年(1884年)現在に植物園用地が博物館とともに札幌農学校に移管され、のちに初代園長となる宮部金吾が計画・設計して明治19年(1886年)植物園は開園した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO 320 ) 露出補正 なし
115_220630324 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 115.植物園門衛所
植物園の中の建物は歴史のある建造物が多く、この門衛所も明治44年(1911年)竣工した重要文化財である。切妻づくりの主体部に半八角形の張り出しを作り、正面として出入り口を設けている。内部は半八角形の部分を板敷の見張所、主体部を畳敷きの休憩所としている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
116_220630326 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 116.ハルニレの木
ハルニレは札幌では馴染み深い木で、北大や、この北大植物園のシンボルともいえる。自然状態ではハルニレは川沿いのような湿ったところに生育する。北大植物園や北大キャンパスは、元々豊平川の扇状地で、泉の湧く水の豊かな場所だった。ただ、ハルニレはこの植物園で最も本数の多い木であったが、この30年の間に本数が減り続けているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO 720 ) 露出補正 なし
117_220630327 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 117.博物館本館 明治15年(1882年)竣工
昨日、北大総合博物館を見学したが、北大植物園の中にも博物館があった。明治10年に偕楽園内に仮博物城を作り、明治15年に開拓使の博物場として、当時牧羊場だった現在地に札幌博物場が建てられた。その後明治17年に開拓使の後を引き継いだ北海道事業管理局から、札幌博物場とその周辺を植物園敷地として札幌農学校が譲り受け、明治19年に園路などが整備され、現在の形に整えられた。平成元年5月19日に、本館、事務所、倉庫、鳥舎、便所、門衛所の6棟の建物が重要文化財に指定され、建物とその周辺は大正末期から昭和初期の佇まいに復原、整備されている。(パンフレットから引用)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO 110 ) 露出補正 なし
118_220630330 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 118.ヒグマのはく製 博物館
下手な写真で恐縮である。博物館館内風景として撮ったので、映り込み、構図など、このヒグマのはく製に無頓着であった。このヒグマは1890年に牧場を襲い、手稲駅辺りで駆除されたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO 2000 ) 露出補正 なし
119_220630949 X800 北大植物園 タロ G7X.jpg 119.南極観測で活躍したカラフト犬「タロ」の剥製 博物館
北海道大学の教員が訓練に関り、南極観測で活躍したカラフト犬「タロ」の剥製もあった。1956年、第一次南極地域観測隊にソリ犬として参加した樺太犬は調査活動で活躍したが、1958年1月、隊員交代のため派遣された宗谷丸が天候不良のため接岸できず、犬15頭が無人の基地に取り残された。翌1959年1月、1年ぶりに再訪した隊員によって、タロとジロの生存が確認された。ジロはその後越冬中の1960年7月昭和基地で死亡した。タロは4年余を南極で過ごした後、1961年5月に帰国し、その後は14歳7か月の老衰で死亡するまでの9年余の間、この博物館で飼育された。ジロの標本は国立博物館で保存されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/250秒 16mm ISO 3200) 露出補正 なし
120_220630951 X800 北大植物園 樺太犬 G7X.jpg 120.樺太犬の標本 博物館
樺太犬は、樺太および千島列島で作り出された犬種で、体型は中型〜大型、太い鼻面を持つ。 アイヌ・ニヴフなどの北方の民族が犬ゾリ・猟犬に古くから使っていた。胸部がよく発達して幅が広く四肢もよく発達し前肢は特に太い。 耐久力に優れ耐寒性も強く、大食だが粗食に耐え、飼い主に忠実だそうだ(wipipedia参照)。しかし、純血種はもはや存在しない可能性が高いといわれている。日露戦争後、南サハリンが日本に割譲されると、大量の樺太犬が北海道に渡来。同時に、本州から渡ってきた秋田犬と交雑が進み、雑種化していった。日ロで「最後の純血の一群」と目されてきた個体が、これまで樺太犬の原形とされてきた骨格の特徴を備えていなかったことが、名古屋大博物館の新美倫子准教授(動物考古学)の調査で明らかになった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒 26mm ISO 3200) 露出補正 なし
121_220630336 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 121.重要文化財 博物館倉庫
真ん中に見える建物(倉庫)は、はじめは現在の博物館事務所がある位置に平屋建て切妻づくりとして建てられたが、事務所新築に伴い現在地に移築され、その後、マンサード型 の二階建てに改められた。この右側に見えるのが、明治36年に北海道大学農学に建てられた、重要文化財の便所である。大正7年に現在地に移築された。左側に見える建物は明治34年(1901年)竣工の重要文化財 博物館事務所.

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 28mm ISO 500 ) 露出補正 なし
122_220630341 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 122.アルパイン・ペンステモン
本種はアメリカ南中部の中央ロッキー山脈に自生する野草である。カナディアン・ロックガーデンに咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 77mm ISO 320 ) 露出補正 なし
123_220630960 X800 北大植物園 G7X.jpg 123.重要文化財 博物館事務所
明治34年(1901年)竣工。博物館管理のために建設された事務所である。窓は上げ下げ窓と開き窓の2重構成で寒冷地への配慮が見られるが、屋根は北海道では珍しい瓦葺。煉瓦と基礎の鋳鉄の換気口にも特徴がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO 125) 露出補正 なし
124_220630965 X800 北大植物園 G7X.jpg 124.ベアーバリー・ハニーサックル
スイカズラ科の植物である。印象に残ったので撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/000秒 9mm ISO 320) 露出補正 なし
125_220630386 X800 北大植物園 シャクヤク Z50 18-140.jpg 125.シャクヤク(芍薬)
wikipedia によると、シャクヤクはボタン科の多年草で、初夏、大形の紅・白色などのボタンに似た花を開く。アジア大陸北東部の原産。花は一重、八重があり、花色もさまざまで、多くの園芸品種がある。いずれも薬用になる。花言葉は「はじらい」「慎ましさ」だそうだ。咲いていたところは確か草本文化園だったと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 68mm ISO 450 ) 露出補正 なし
126_220630402 X800 ◎北大植物園 Z50 18-140.jpg 126.エゾシロチョウ -1
この季節、園内では種々の白い花が咲いている。これはまだ蕾だろうと思うが、何という花かは分からない。オニシモツケに似ているが定かではない。そこにエゾシロチョウが吸蜜に来ていた。「エゾシロチョウは、日本では北海道にのみに生息する白い蝶で、幼虫は春にサクラやリンゴなどの樹木に発生し、新芽や若葉を食い荒らす。5月末頃には集団でサナギになり、6~7月に蝶となって飛び回る。」と札幌市のホーム・ページでは害虫扱いだ。 主に山に住むエゾシロチョウであったが、1970年代ごろから徐々に街に降りてきて、生息域を広げてきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 800 ) 露出補正 なし
127_220630422 X800 〇北大植物園 Z50 18-140.jpg 127.エゾシロチョウ -2
イボタノキにもエゾシロチョウがいた。数頭がふわふわと翔んでいる。イボタノキが咲くのも横浜より1か月ほど遅いようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 2500 ) 露出補正 なし
128_220630436 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 128.広い芝生
北ローンと呼ばれる園内の芝生の広場にも大きな木が立っている。今は咲いていないが、芝生の向こうは、ライラック並木がある。ライラックは札幌市の花だそうで見ごろは5月下旬だそうだ。その上に見える白い花はヤマボウシだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO 560 ) 露出補正 なし
129_220630443 X800 〇北大植物園 Z50 18-140.jpg 129.都会のオアシス
写真のタイトルを何としようか困ってしまった。このエリアもよく覚えていなし、樹木の名も定かでない。でも、気持ちの良い散策だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO 3200 ) 露出補正 なし
130_220630447 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 130.札幌で最古のライラック
このライラックは、1890年(明治23年)頃、サラ・スミス女史(北星学園の前身、スミス女学校の創始者)が故郷アメリカから携えてきた苗から育てられた。北星学園に植えられた母樹は現存していないので、今では北海道で一番古く大きい株となった。この株からさらに多くの木が育てられ、札幌のあちこちに分けられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 28mm ISO 500 ) 露出補正 なし
131_220630449 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 131.宮部金吾記念館
この建物は1901年(明治34年)竣工、1942年(昭和17年)移築された。もとは札幌農学校動植物教室として建設され、農学部本館の南にあった。1942年に東半分を移築して園長室等に使用した。その後、北半分を取り壊し、植物園の創始者初代園長で文化勲章受章者でもある宮部金吾博士の遺品を展示している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO 110 ) 露出補正 なし
132_220630454 X800 北大植物園 Z50 18-140.jpg 132.大きなハルニレの木
大きなハルニレの木があった。「北海道大学植物園」のパンフレットの表紙にもなっているハルニレだ。ハルニレはニレ属の中でも最も大きくなる種で、北海道に多く肥沃な沖積地に林をつくる。同属のアキニレに対して春に花が咲くのでハルニレと呼ばれている。英名はエルムで、この植物園や、北大キャンパスの景観を代表するところから、北大を「エルムの学園」と呼ぶこともある。ニレは世界各地で神聖視され、アイヌ神話でも「火の神」として敬われている。高さ30m、直径2~3mになることもある。園内の大きいハルニレは樹齢約200年に達する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO 250 ) 露出補正 なし
133_220630977 X800 新千歳空港 G7X.jpg 133.新千歳空港 札幌市電通り食堂街
新千歳空港ターミナルビルに着いた。先ずは昼飯だ。楽しみにしていた3Fの「札幌市電通り食堂街」へ行き、すし屋「函太郎」(写真の右角の店)に入る。店内の様子は昨年秋に来た時と少し様子が変わっているように思えた。注文はカウンターに置かれているタブレットで行うようになっていた。残念ながら、昨秋来た時のような感動はなかった。コロナ第6波の影響なのだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( 2.5 1/000秒 15mm ISO 1600) 露出補正 なし
134_220630979 X800 〇新千歳空港 G7X.jpg 134.新千歳空港 北海道ラーメン道場
「札幌市電通り食堂街」向かい側の一角に「北海道ラーメン道場」というコーナーがあり、とても賑わっていた。札幌ラーメンはじめ、旭川、弟子屈、函館、帯広など北海道各地の有名ラーメン店が10軒出店している。ハシゴをする人もいそうだ。このあと、チョコレートで有名なロイズ・チョコレートで生チョコなどお土産を少々買った。「Royce' Chocolate World」という大きなエリアを設けていた。生チョコは種類も多く、価格も求めやすい。出発手続きの時間を計って、2Fの海産物のコーナーにも寄って、搭乗手続きを行った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( 1.8 1/000秒 9mm ISO 3200) 露出補正 なし


2017年12月 1日

小雨の上野恩賜公園 11月16日

私が幹事を続けている小学校のクラス会を、今回は上野恩賜公園散策後、「上野藪そば」でそばを味合う会を企画した。「上野藪そば」が予約できるのは午後3時以降ということを知って、午後1時にJR上野駅の公園口で待ち合わせ、上野公園を歩いて見ようということにしたのだ。ところが残念なことに、その頃、小雨が降り始めた。
 今回の参加者は8名、内1名は「上野藪そば」に直行するということで、7人がJR上野駅公園口に集まった。平日なのに外国人を含め、上野は人出が多い。東京国立博物館の庭園に行ってみようということになった。東京国立博物館では、9月26日から11月26日の間、興福寺中金堂再建記念特別展として、「運慶」が開催されている。これはとても混雑しているようだったが、常設展及び庭園には、混雑もなく、すぐに入ることが出来た。

1.彰義隊の墓
上野公園は何回か来ていて、そこそこ見てきているが、久しく西郷さんに会っていない。かっては上野といえば西郷さんの銅像だったが、今は静かである。集合時間まで少々間があったので、その西郷さんの銅像を探して歩いていると、この「 彰義隊の墓」があった。彰義隊戦死者の遺体は、新政府軍を憚り放置されたままであったものを、三ノ輪円通寺の仏磨和尚と寛永寺の御用商人の三河屋幸三郎が戦死者供養の官許を受けて上野山で荼毘にふし、一部を円通寺に埋葬した。正面の小墓石は、明治2年(1869)寛永寺子院の寒松院と護国院の住職が密かに付近の地中に埋納したものだが、後に堀り出されたという。大墓石は、明治14年(1881)12月に元彰義隊小川興郷(椙太)らによって造立したそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.寛永寺清水観音堂 「月の松」より不忍池を眺める
清水観音堂の裏手に出た。境内に入って見る。清水観音堂は、京都東山の清水寺を模した舞台造りのお堂で、寛永8年(1631)天海大僧正により建立された。ここから眺める不忍池は、比叡山から眺める琵琶湖に見立てられている。彰義隊の上野山戦争の戦火、関東大震災、東京大空襲との避け奇跡的に残っている貴重な建物である。彰義隊上野戦争図の絵が飾られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 20mm ISO640 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.西郷隆盛銅像
なかなか、見つけられなかった。あらためて見ると、思っていたほど大きくない。<西郷隆盛の銅像は日本各地に存在するが、特に著名な3体は、東京・上野の西郷銅像、鹿児島市の西郷銅像、霧島市溝辺町・西郷公園の銅像だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.2 1/1000秒 13mm ISO320 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
4.東京国立博物館
午後1時、参加者全員7人がJR上野駅公園口に集まった。雨が降り出している。どうしようかということになった。スタバでコーヒーでも飲むかとなったが、とてもとても混んでいて入れない。一人が「運慶」特別展は混んでいるが、東京国立博物館の常設展や庭園はすぐに入れるだろうという。東京国立博物館のチケット売り場で尋ねてみると、70歳以上であればその証明になるものを提示すれば無料で入れると案内いただいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.東京国立博物館の庭園
10月24日から12月3日まで、秋の庭園開放が行われている。まず、その庭園を散策することになった。ここは春草廬(しゅんそうろう)という建物。国立東京博物館のホームページよれば、江戸時代、河村瑞賢(かわむらずいけん1618~1699)が摂津淀川改修工事の際に建てた休憩所で、その後大阪や横浜三渓園に移され、昭和12年(1937)に埼玉県所沢市にある松永安左エ門(耳庵・1875~1971)の柳瀬荘内に移築された。昭和23年(1948)に柳瀬荘が当館に寄贈され、昭和34年(1959)に春草廬は現在の位置に移されたそうだ。入母屋の妻に掲げられた「春草廬」の扁額は、能書家として知られる曼殊院良尚法親王(1622~1693)の筆で、三渓が耳庵に贈ったものという。木造平屋建て、入母屋造、茅葺き、座敷は5畳と3畳からなる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.2 1/1000秒 13mm ISO2500 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.転合庵(てんごうあん)
東京国立博物館HPには「小堀遠州(1579~1647)が桂宮から茶入「於大名(おだいみょう)」を賜った折、その披露のために京都伏見の六地蔵に建てた茶室です。1878年、京都・大原の寂光院に伝わっていた転合庵を、渡辺清(福岡県令、福島県知事、男爵)が譲り受け、東京麻布区霞町に移築。その後、三原繁吉(日本郵船の重役。浮世絵コレクター)へと所蔵者が変わっています。三原は茶入「於大名」も入手し、茶室転合庵とゆかりの茶入「於大名」がここで再び巡り合うこととなりました。その後、塩原又策(三共株式会社 今の第一三共の創業者)を経て、妻の塩原千代から昭和38年(1963)に茶入とともに当館に寄贈されました。」と説明されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.応挙館(おうきょかん)
さらに奥へ進むと応挙館という建物があった。板戸が見事だ。東京国立博物館HPによると、この建物は、尾張国(現在の愛知県大治町)の天台宗寺院、明眼院(みょうげんいん)の書院として寛保2年(1742)に建てられ、後に東京品川の益田孝(鈍翁・ 1848~1938)邸内に移築、昭和8年(1933)当館に寄贈され、現在の位置に移されたそうだ。室内に描かれている墨画は、天明4年(1784)、円山応挙(1733~1795)が明眼院に眼病で滞留していた際に揮亳したものであると伝えられている。墨画は保存上の理由から収蔵庫で保管されているが、2007年、最新のデジタル画像処理技術と印刷技術を駆使した複製の障壁画が設置され、応挙揮毫当時の絵画空間が応挙館に再現されたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.九条館(くじょうかん)
庭園の一番奥にはこの九条館があった。もと京都御所内の九条邸にあったものを東京赤坂の九条邸に移した建築で、当主の居室として使われていました。昭和9年(1934)九条家から寄贈され、現在の位置に移築されたそうだ。木造平屋建て、瓦葺き、寄棟造、間口15m、奥行き10m、2室、廻り廊下が巡らされている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.九条館(くじょうかん) 襖絵と欄間
床張付、襖などには狩野派による楼閣山水図が描かれており、欄間にはカリンの一枚板に藤花菱が透かし彫りされていまる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.石灯籠
あとで東京国立博物館HPをみたところ、「九条館の前に、修理を終えた「大燈籠」が実に"8年ぶり"(修理期間も含めて)に、戻ってきました!」という記述と写真があった。これがそうかと改めて撮ってきた写真をみるが、写真の石灯籠はそれとは違った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/250秒 31mm ISO3200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.フード・スタンド
庭園の散策を終えて、本館の方へ歩いていくと、ちょっと日本庭園には似つかわしくない屋台があった。外国人観光客には親しみがあるのだろうと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/1000秒 16mm ISO1250 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.池と転合庵
本館の裏を通って、庭園に入ったところへ戻る。今歩いて見てきた転合庵が眺められる。晴れているときれいだろうと思う。春の庭園開放期間もあるようなので、また、訪れてみたいなと思った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 37mm ISO3200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
13.東京国立博物館 本館
東洋館の前に置かれているベンチに車座になって座り、自動販売機で買った飲み物を飲みながら、しばし話が弾む。雨がかからなくて良い。そこからは紅葉した大きな木をアクセントにして、本館、そしてその左に表慶館が眺められる。​​​​wikipediaによれば、この本館は、1932年(昭和7年)着工、1937年(昭和12年)に竣工し、翌1938年開館した。設計は公募で、渡辺仁の案が採用された。明治神宮宝物殿と同様に、日本伝統の木造建築を鉄筋コンクリートに置き換えた、形と技術の和洋折衷建築となっている。鉄筋コンクリート造などの不燃式建築に和風瓦葺の屋根を載せた帝冠様式の代表的建築と紹介されることがあるという。なお、「運慶」は本館左手奥の平成館で開催されていた。​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/1000秒 15mm ISO640 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.東京国立博物館 表慶館
こちらは表慶館である。同じくwikipediaによれば、1909年(明治42年)、東宮皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の成婚を祝う目的で開館した。設計は宮廷建築家の片山東熊(かたやまとうくま)。建物は重要文化財に指定されている。石造及び煉瓦造2階建て、ネオ・バロック様式の建物で、中央と南北両端にドームがあり、中央のドームは吹き抜け、南北のドームの下は階段室になっている。正面入口左右のライオン像は大熊氏廣の作だそうだ。本館より古い建物なのだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 30mm ISO640 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.これは何?
そろそろ「上野藪そば」へ移動しようとして、東京国立博物館の正門を出て、信号を渡る。博物館に入るときは、入ることが気になっていて、素通りしてしまったが、噴水池にこんな建物があった。改めて見たが、これが何だかわからなかった。帰宅して、写真を整理していて、気になるのでネットで調べてみた。これは、平成29年11月10日(金曜日)から11月19日(日曜日)まで「TOKYO数寄フェス2017」が開催されていて、日本を代表するアーティストによる、都市型野外アートフェスの作品のひとつだということが判った。これは大巻伸嗣氏による作品で、上野公園ができる以前にその場所にあった寛永寺の山門「文殊楼」をモチーフとし、かつてそこに存在したものや時間、空間、記憶の連鎖を体感することのできる大型インスタレーションが展開されるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/1000秒 16mm ISO500 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 ​​


2017年6月24日

上野公園(2) 国立科学博物館常設展 5月30日

国立科学博物館の1階で開催されていた大英自然史博物館展の見学を終え、そのまま、国立科学博物館の常設展を見ることにした。常設展は地球館と日本館に分かれている。
 Canon PowerShot G7X のISO感度設定が誤操作、というより無意識にISO12800になってしまっていたのを、元に戻す。
 地球館の1階から見学する。こちらは大英自然史博物館展と見学者層が異なり、修学旅行の生徒さんたちが多い。恐竜が人気だ。地球館の2階、3階を見て、B2階へ下り、B1階へと上がった。
 一旦、中庭に出て、一休みしたあと、日本館へ入った。日本館へは階段を下りて地下1階から入る。この日本館は旧東京科学博物館本館で昭和6年(1931年)に完成したネオ・ルネッサンス調の重厚な建物である。
  12時少し前に見学を終え、外に出て、シロナガスクジラ実物大の模型、実物のD51をみて、隣の国立西洋美術館へ移動した。
  記述は同博物館のホームページ及び展示の解説を参考にさせていただき、一部記述では引用させていただいた。

23.トキ
地球館のテーマは「地球生命史と人類」、そしてその1階は「地球史ナビゲーター」というテーマ。地球館の展示全体を繋げるシンボルゾーンとなっている。入り口ではトキが迎えてくれた。日本では1981年、当時野生に残されていた5羽を捕獲し、先に捕獲されていた1羽と合わせた6羽で飼育、人工繁殖が試みられた。しかしいずれも成功しないまま、2003年最後の1羽の死亡と共に、国産のトキは絶滅した。日本産トキが最後の1羽となり、高齢のため繁殖も絶望視されていた1999年、中国産のトキ2羽が日本に贈呈された。中国のトキは日本のトキと全く同じ種類(2004年、環境省による遺伝子検査で確認)だそうだ。この2羽を人工繁殖させ、その子を更に中国の個体とペアリングさせて数を増やすことで、国内でのトキの個体数増加、将来的な野生復帰が目指されることになった。同年、初のヒナが誕生、その後も順調に続いた個体数の増加は報道などでも繰り返し取り上げられているとおりだ。平成26年の繁殖期、平成24年に野生下で生まれたヒナを親鳥とするヒナが誕生した。放鳥トキからかぞえて初めての孫の世代となるトキの誕生となる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8​​​​ 1/​3​0秒 9mm ISO125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.地球の多様な生き物たち
1階のテーマは「地球史ナビゲータ」「地球の多様な生き物たち」だった。写真はキリンやマッコウクジラの骨格だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8​​​​ 1/​3​0秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.チョウの標本
チョウはどんな標本が展示されているのか興味があったが、最初に見た標本がこれだった。メガネトリバネアゲハ♂の多様な亜種、ゴライアストリバネアゲハの雌雄、レテノールモルフォやエガモルフォといったモルフォチョウ、クラウディアアグリアスなどのミイロタテハ、さらに、パルナシウス、シボリアゲハ、オオルリオビアゲハといった一度は飛んでいるところを見てみたいチョウの標本があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5​​​​ 1/​5​0秒 27mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.科学と技術の歩み
2階へ上がった。ここは「科学と技術の歩み」というテーマだった。ゼロ戦が展示されていた。ラバウル海軍第253航空隊に所属し、昭和20年(1945年)に墜落したが、昭和47年(1972年)にラバウル沖北西約110kmの海中で発見、引き上げられた機体だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​3​0秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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27.オートモ号
展示されていた国産自動車の先駆けとなったオートモ号は、排気量943ccの1925年製。オートモ号は白楊社で、1924年から4年間で約300台が生産され販売された。しかし、当時日本に工場を建設してノックダウン生産を開始したフォードやシボレーには価格面でも性能面でも歯が立たなかったようで、1927年に白楊社は解散した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.2 1/​3​0秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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28.大地を駆ける生命
3階に上がった。「大地を駆ける生命」というゾーンでは、哺乳類の剥製や鳥の剥製が迎えてくれた。この展示方法は素晴らしい。国立科学博物館地球館には、現在3頭のジャイアントパンダの剥製が展示されている。ここ3階の「大地を駆ける生命」コーナーにいるのがフェイフェイとトントンの父娘、1階の「栄養を求めて」のコーナーにいるのが母親のホアンホアンだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​3​0秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
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29.鳥の剥製
同じく3階は「大地を駆ける生命」に展示されている鳥の剥製。オオタカやトキなど多様な鳥の剥製が展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​6​0秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
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30.日本最大級のアンモナイト
​B1階へ下りた。入ってすぐのところにあった、50cm以上あるかと思えるアンモナイト化石の展示には、パキデスモセラス・​パキディスコイデ 白亜紀後期(約9000万年前)北海道三笠市 という​ラベル​が置かれていた。大きい。北海道は白亜紀アンモナイトの世界的な産地の一つだそうだ。浦河から夕張・幌加内を経て宗谷岬にいたる北海道中央部と、釧路から根室にいたる北海道東部からアンモナイトが多産しているという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
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31.「地球環境の変動と生物の進化」
恐竜たちが迎えてくれた。現代の爬虫類と鳥類は全く異なる生き物だが、恐竜の研究を通してその進化の連続性が次々と明らかになってきた。恐竜の起源、大型化、多様性、絶滅の謎は尽きないという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.2 1/​30秒 14mm ISO800 ) 露出補正 なし
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32.ヒトの骨格
B2階へ下りる。「地球環境の変動と生物の進化」の続きだ。約40億年前に誕生した生命は、大きく変動する地球環境の中で誕生と絶滅を繰り返して進化を遂げてきた。恐竜の絶滅後に大発展した哺乳類の中から人類が生まれ、世界中に広がった。その進化の道のりがたどられている。これはヒトの骨格。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​50秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
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33.オランウータン
人の骨格のレプリカの上のケースにオランウータンの骨格レプリカがあった。そのオランウータンの足を人が掴んでいる。人間の学名がホモ・サピエンス・サピエンスで、知恵ある人という意味だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/​50秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
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34.ティラノザウルス
wikipediaによれば、ティラノザウルスは、​​現在知られている限りで史上最大級の肉食恐竜の一つに数えられ、地上に存在した最大級の肉食獣でもある。恐竜時代の最末期を生物種として約300万年間生態系の頂点に君臨するが、白亜紀末の大量絶滅によって最期を迎えている、​とあった。​​​​​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
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35.淡水魚化石
地球館のエスカレーター・ホールに淡水魚の化石が展示されていた。展示の説明に「始新世前期(約5000万年前)のワイオミング州南西部には大きな湖が存在し、そこには堆積した地層であるグリーン・リバー層からは多様な昆虫や魚、カエル、トカゲ、ワニ、カメ、鳥、植物などの化石が大量に発見されている。ここに展示されている岩板はこの地層の一部を切り取ったもので一面に魚の化石が観察される。このほとんどの魚はニシン科のナイティアだが、エリミュクテュス科のディプロミストゥスの小さな幼魚も混じっている。また、一番大きな二つの個体はスズキなどに近縁で小動物を食べるベルカ科のミオプロススである。始新世にはいろいろな魚が海生から淡水生へと適応していったことが知られているが、ここに展示された魚化石もその例のひとつである。」とあった。美術品のような美しさを感じた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2 1/​30秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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36.中庭
地球館の常設展を見て、一旦、日本館の中庭に出た。天気が良かった。バラの花壇のもうけられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​4 1/​800秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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37.常設展ミュージアム・ショップ
最後に日本館を見ようと建物に入る。地下1階から入場すると、まず、ミュージアム・ショップがあった。ここは修学旅行の生徒さんたちが多かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​100秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.日本館の企画展
1階。季節ごとにいろいろな企画展が開催される。4/4~6/11まで「卵からはじまる形づくり」という企画展が開催されていた。見学はスキップした。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​100秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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39.日本館の建物
日本館では展示もさることながら、その建物に魅了された。建物の中央に造られた階段を2階へ上がったが、3階まで吹き抜けになっていて、重厚に造られていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​100秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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40.階段手摺の装飾
階段の手すりにはアールデコ調の装飾がされている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
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41.階段踊り場の窓
階段の踊り場には窓が2つあって、ステンドグラスが入れられている。天井にも大きな半円形のステンドグラスがあり、東京冒険紀行というサイトでは、「これらのステンドグラスは原画・伊東忠太、神秘的色彩に置き換えたのがステンドグラス作家・小川三知のスタジオ。大正時代の大物芸術家のコラボレーションは博物館の象徴の一つとなっている。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.2 1/​30秒 9mm ISO125 )露出補正 なし
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42.「生き物たちの日本列島」
2階の展示室にに入るとニワトリの剥製があった。ニワトリは約5000年前ごろにインドシナ半島でセキショクヤケイを家畜化して始まり、食用や闘鶏用、観賞用として様々な品種が作られてきた。日本には古くからの地鶏に加えて、平安時代にショウコクが、江戸時代にはシャモや、チャボなどが入った。これらの改良や交配が日本各地で行われ、今日見られる様々な日本鶏が作られたと説明されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
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43.南極犬ジロと秋田犬ハチ
タロ(1955年(昭和30年)10月-1970年(昭和45年)8月11日)とジロ(1955年(昭和30年)10月-1960年(昭和35年)7月9日)は日本による初期の南極地域観測隊に同行した樺太犬の兄弟である。南極に取り残されながら共に生存し、1年後に救出されたことで有名になる(wikipedia)。上がジロである。ジロは発見された後、基地に残ったまま1960年に5歳の若さで病死したそうだ。タロのほうは日本へ帰国して、札幌市の北海道大学植物園に引き取られ、9年間の穏やかな余生を過ごしたまま天寿を全うしましたという。現在、タロの剥製は北海道大学植物園にある。下の白い秋田犬は白いのが「ハチ」(忠犬ハチ公)だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/​60秒 19mm ISO800 ) 露出補正 なし
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44.オナガキジとカラヤマドリ
オナガキジはライチョウやキジの仲間で、中国北部~中部に生息、カラヤマドリは中国南東部に生息している。ともに、開発による生息地の破壊、羽毛目的の乱獲などにより生息数は減少しているという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​60秒 24mm ISO800 ) 露出補正 なし
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45.日本産チョウの標本
2階.、日本のチョウは環境別に展示されていた。これはナガサキアゲハ、ミカドアゲハなど南方系のチョウだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.2 1/​40秒 13mm ISO320 ) 露出補正 なし
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46.里山の生き物たち
昼間活動する昆虫として、オオムラサキや舞岡公園でも見られるアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミが紹介されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
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47.冷温帯のチョウ
冷温帯ではブナやミズナラに代表される落葉広葉樹が主体である。そこで生息するチョウとして、ムモンアカシジミなど、ゼフィルス14種が紹介されていた。標本は雌雄あるいは表裏の各2体。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​60秒 20mm ISO250 ) 露出補正 なし
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48.亜寒帯のチョウ
亜寒帯のチョウとして、ヒメウスガシロチョウ、エゾヒメギフチョウ、キベリタテハ、クジャクチョウ、そして、オオイチモンジが、展示されていた。ヒメギフチョウは本州では東北地方や中部地方の山地に生息するが、北海道のものは別亜種でエゾヒメギフチョウと呼ばれる。私も旭川郊外で、エゾノリュウキンカやカタクリで吸蜜しているエゾヒメギフチョウを撮影したことがあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​60秒 22mm ISO125 ) 露出補正 なし
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49.日本各地のオオムラサキ
国蝶であるオオムラサキの北海道産、本州中部産、四国産、九州産の雌雄、裏面の標本があった。もうすぐオオムラサキが飛ぶシーズンになる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​80秒 25mm ISO400 ) 露出補正 なし
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50.アンモナイト 川下由太郎コレクション
川下由太郎氏(1839年~2000年)が30年間以上にわたって採集された北海道産アンモナイトを中心にしたコレクションである。左側はパキデスモセラス、中央がユウパキディスカス、そして右側に川下氏愛用のハンマーが展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​30秒 11mm ISO400 ) 露出補正 なし
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51.3階 「日本列島の生い立ち」フタバスズキリュウ
環太平洋地域でも有数の、良好な首長竜、フタバスズキリュウの化石が展示されていた。ほぼ1体分の化石が仰向けになった状態で発見されたが、化石が発見されたときには川の流れによって、尾と後頭部などが浸食されて失われていた。また、長い首が付け根付近で切断され、首の大部分も浸食などによって失われたのではないかと考えられている。復元された全身骨格も展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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52.日本館 旧東京科学博物館本館
日本館の見学を終え、1階に下りて、改めての本館の重厚な建物の吹き抜けになった階段を見上げた。説明板があり、「日本館の建物は、関東大震災による震災復旧を目的として昭和6年(1931年)に竣工した。ネオ・ルネサンス調の建物は、文部省大臣官房建築家の設計による。鉄筋コンクリートで建設されるなど耐震・耐火構造にも注意が払われた。中央ホール上部などに使われているステンドグラスは小川三知(おがわ さんち)のアトリエ製作で、日本のステンドグラス作品の中でも傑作といえる。また、建物の内外に使われている装飾性の高い飾りなども、戦後の建物にはなく、この建物のみどころである。上から見ると、そのころの最先端の科学技術の象徴だった飛行機の形をしている。平成20年(2008年)に、国の重要文化財に指定された。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.2 1/​30秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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53.日本館 旧東京科学博物館本館 外観
現在もこの建物が国立科学博物館を象徴する建物であると思う。2004年11月に新館(現地球館)がグランド・オープンして、本館(現日本館)の改修工事を始める。2006年12月に新館は「地球館」に、本館は「日本館」に改称された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​4 1/1000秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
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54.シロナガスクジラ
日本館の出口を出ると、巨大なシロナガスクジラの模型があった。外国人観光客が記念写真を撮っている。シロナガスクジラは、現在地球上に生息する最大の動物である。20世紀初めには南極海だけで20万頭以上生息していたそうだが、1966年に捕獲が完全に禁止されるまでに激減してしまった。今では全世界で1万頭程度と言われ、国際条約で厳しく保護されている。この実物大の模型は体長30m、体重約150tのメスの大人のシロナガスクジラが海面での深呼吸を終えて、休息に深く潜ろうとしているところだと説明されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​4 1/640秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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55.D51231
このデゴイチがここに展示されるようになって長い。このD51231は、昭和14年(1939年)7月に日本国有鉄道長野工場で製造され、東海道本線、山陰本線、その他で活躍し、昭和50年(1975年)12月15日、北海道追分機関区で休車するまで、約216万km(地球を約54周)走ったそうだ。1976年8月に国立科学博物館に据えられ、保存されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​4 1/160秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
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