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2024年1月 4日

氏神さま 初参り 2024年1月2日 横浜市保土ヶ谷区 橘樹神社と神明社

正月2日、今年も毎年続けている氏神さまに初詣をした。昨年の1月2日は青空が広がる良い天気だったが、今年はあいにく曇り空で寒い日だった。
 まず橘樹神社へ。普段は裏側の駐車場の方から境内に入るが、お正月なので表にまわってメインの鳥居をくぐった。参拝の列はそれほど長くはなかった。
 橘樹神社は、社伝によると、文治2年(1186年)に創建されたと伝えられている。それは、源頼朝が、天下の平定を祝し、国中の大小神祇(神々)を奉幣(供物をささげる)して祭祀(神や祖先を祀る)を行った時の創建と伝えられているそうだ。即ち京都の衹園社(現在の八坂神社)の御分霊を勧請奉祀(来臨を願いお祀りする)して、橘樹神社も衹園社 牛頭天王社 天王宮 橘樹社 等社名が変わり大正10年正式に現在の社名となったそうだ。
 橘樹神社のお参りを終え、相鉄線の天王町駅を線路の反対側に出た。小さな広場には旧東海道保土ヶ谷宿の名残りがある。
 そこから大門通りへ出て神明社へ。途中、耕地整理竣工記念碑がある傍で梅の花が咲いていたのには驚いた。
 神明社の参拝者は多かった。参拝者の列は大門通りの大鳥居から拝殿へ100m以上はある石畳の参道の中ほどが最後尾だった。

000_240102020 X700 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg
神明社 初詣参拝者の列 2024年1月2日 横浜市保土ヶ谷区

001_240102007 X900 初詣 橘樹神社 G7X.jpg 1.橘樹神社の鳥居から
旧東海道に面して橘樹神社の鳥居が立つ。鳥居は大正14年(1925年)に建てられたものだそうだ。右側に橘樹神社と記された細長い社号碑がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO250 )
002_240102005 X900 初詣 橘樹神社 G7X.jpg 2.注連柱(しめばしら)
参道の途中に注連柱があった。注連柱とは、主に2本の石柱の間に注連縄を張ったものを言う。神社の神域を示す。そこに茅の輪(チガヤまたはわらで作った大きな輪)が施されていた。参拝する人に茅の輪をくぐらせ、浄める。陰暦六月末日に神社で行う夏越と、年越の大祓の前後以外は茅の輪は取り外されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 16mm ISO250 )
003_240102004 X900 初詣 橘樹神社 G7X.jpg 3.拝殿と狛犬
茅の輪を潜り抜けると、一対の狛犬があった。狛犬は嘉永5年(1852年)に奉納されたものが現存しているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1250秒 9mm ISO250 )
004_240102001 X900 初詣 橘樹神社 G7X.jpg 4.神札授与のテント
参道のわきに巫女さんが神札(おふだ)や、破魔矢などを頒布する神札授与所のテントがあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO250 )
005_240102002 X900 初詣 橘樹神社 G7X.jpg 5.初詣参拝者の列
拝殿の前に初詣参拝者の列ができていた。橘樹神社の社殿は江戸時代、更に明治以降も関東大震災や戦災で幾度も焼失してしまった。現在の社殿は戦後の昭和26年(1951年)に再建されたものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO250 )
006_240102008 X900 初詣 橘樹神社 G7X.jpg 6.天王町駅へ
参拝を終え、旧街道筋を右へ。帷子川を渡り、天王町駅の高架をくぐる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO125 )
007_240102011 X900 初詣 橘樹神社 天王町駅 G7X.jpg 7.旧東海道の名残り
天王町駅の向こう側、保土ヶ谷駅方面に出ると、小さな広場がある。そこには木製の橋(帷子橋跡)と灯篭があり、旧保土ヶ谷宿のモニュメント(帷子橋跡モニュメント)になっていた。横浜市内では神奈川宿、保土ケ谷宿、戸塚宿の3つの宿場があり、保土ケ谷宿はそのうちのひとつということで、昔はかなりのにぎわいを見せていたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO200 )
008_240102012 X900 天王町駅 サクラ G7X.jpg 8.小さな児童公園の紅葉
神明社に向かって歩いていく途中ある小さな児童公園(天王町公園)に、きれいに紅葉した木が見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 8mm ISO250 )
009_240102013 X900 天王町駅 サクラ G7X.jpg 9.紅葉したサクラの葉
近くへ行ってみると丈は低いがサクラの木だった。昨年暮れから、落葉していないサクラの葉が綺麗に紅葉しているのをしばしば見る機会があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 16mm ISO125 )
010_240102017 X900 耕地整理竣工記念碑 ウメ G7X.jpg 10.梅が開花 -1
大門通りへ出て右へ、神明社の鳥居に向かって左側に耕地整理竣工記念碑がある。この石碑は関東大震災(大正12年(1923年))前の大正7年(1918年)に建てられた。帷子川流域一帯では耕地整理事業が明治36年(1903年)から順次始まり、昔からの農地の区画を整え直して生産力を上げるのが当初の目的だったそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO250 )
011_240102015 X900 天王町駅 耕地整理竣工記念碑 ウメ G7X.jpg 11.梅が開花 -2
その傍らに梅の木があり、なんと何輪も花が咲いていて、蕾も多く付いていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
012_240102018 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 12.神明社鳥居
大門通りに沿うように神明社の大鳥居がある。ホームページによると、神明社は、平安時代中頃(970年)の創建と伝えられ、横浜市内では最も由緒の深い神社の一つとされている。鎌倉時代の始め、神様のお告げがあって現在の地に遷った時、伊勢神宮になぞらえて、天照大御神をまつる本社のほか、豊受大神宮や境内神社がまつられた。神明社は嘉禄元年(1225年)神戸(現在の保土ヶ谷区神戸町)に遷り、榛谷御厨八郷の総鎮守として祀られたと伝えられる。平成10年、鎮座1030年祭・当地遷座770年祭・伊勢神宮鎮座2000年祭を記念して「平成の大造営」が行われ、380年ぶりに本社・摂末社・神楽殿等総ての境内建物12棟が一新されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 16mm ISO250 )
013_240102019 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 13.参道 初詣の列 -1
100m以上ある参道に参拝者の列が続く。注連柱には茅の輪が見える。その先に拝殿があり、天照大神を祀る本殿(本社天照大神宮)はその奥にある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO320 )
014_240102022 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 14.参道 初詣の列 -2
列の最後尾に並んで20分ほど経った。まだまだである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 )
015_240102024 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 15.お焚き上げ -1
神社で古いお札やお守りを返納する場所があり、前の年のお守りやお札を持ち寄って浄火してもらうお焚き上げは、お正月の風物詩になっている。参拝の列からそのお焚き上げの焚き火が見えたが、傍に建てられた札には、「お納め物から化学物質を除去しますので、直接火に入れないで納札箱にお入れください」と書かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 )
016_240102026 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 16.お焚き上げ -2
火の勢いが弱くなってくると、次の焼却札が運ばれてきて、火の中に入れられた。炎が大きくなった。傍に水の入ったバケツと、何故か薪が置かれていた。燃やす札がなくなると火を保つために入れられるのだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO125 )
017_240102027 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 17.YBP(横浜ビジネスパーク)
大門通りの向こう側には野村不動産の横浜ビジネスパークがあり、そのビル群がそびえる。食事ができるところもあり、多くの近所の住民が訪れる。昨年秋はプラタナスが真っ赤に紅葉していた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1250秒 10mm ISO250 )
018_240102029 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 18.神札授与所
参拝を終えた。神札所があった。縁起物の矢は破魔矢と思っていたら、鏑矢、御神矢というのもあった。御神矢とは、「御神意」(神様の御心)と「御神威」(神様の御力)が表わされる祭祀具として大切にされていて、とりわけ破魔矢と称されるそうだ。破魔矢は御神矢のことである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 10mm ISO640 )
019_240102030 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 19.巫女さん
神札授与所の巫女さんたち。ちょっと暇そうかな。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO1250 )
020_240102032 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 20.甘酒
灯りが入った提灯が掛けられたテントがあった。皆さん並んで巫女さんから何やら紙コップを授かっている。参拝者に甘酒が振舞われていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO1250 )
021_240102034 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 21.YBPのプラタナス -1
帰りはYBPの中を通って16号線方面に出る。その途中にプラタナスが5~6本植えられている。昨年12月中頃にここを通ったとき、ほとんどの木が葉を落としていたが1本だけ、真っ赤に紅葉した葉を付けていた木があった。そしてこの日、さすがに少なくなっていたが、その実とともに残っている葉があった。まだ頑張っているのだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO500 )
022_240102036 X900 保土ヶ谷神明社 ウメ G7X.jpg 22.YBPのプラタナス -2
中学生のころ、オー・ヘンリーの「最後の一葉」を読んだ。教材だったかもしれない。感動したのを覚えている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 )

新年早々から日本には驚くような災いが降りかかりました。亡くなられた方々、被害にあわれた方々に、おくやみとお見舞いを申し上げます。

 元旦、新百合ヶ丘にある娘たちの家で新年会を楽しんでいた夕方近く、長く続く大きな揺れを感じた。テレビを見ると、石川県能登半島で震度7の地震が発生し、大津波警報も出されたのだ。津波注意報 は2日の午前10時にすべて解除され、1月3日現在、大きな津波こそ来なかったようだが、大きな揺れで家屋の倒壊や道路の崩壊、陥没、そして火災など大きな被害が発生している。1月2日は石川県内 約3万3600戸で停電が続いているそうだ。1月3日の午後6時現在石川県で73人の方が亡くなっている。

 1月2日の午後6時前、札幌発羽田行の日本航空516便が、ほぼ満席の乗客を乗せて羽田空港に着陸した直後に、能登半島地震の被災者に救援物資を届けようとしていた海上保安庁の飛行機と衝突、炎上した。JALの乗客・乗員は全員、機体から脱出できたのは奇跡的で、訓練通り落ち着いた行動ができたのではないかと思うと元機長はコメントしている。海上保安庁の飛行機に乗っていた6人のうち、5人の死亡が確認されたほか、日本航空516便の乗員・乗客のうち14人がけがをしていることが確認されている。Uターンラッシュがピークの 羽田空港は事故の影響で100便以上が欠航した。

2023年5月18日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ⑥ 2023年4月5日ー7日 大化の改新/藤原鎌足の談山神社

2日目、4月6日は朝から吉野山の千本桜を満喫し、午後から高取町の壺阪寺を訪れ、14時30分になった。この日はもう一か所観光するところがある。
 そこは奈良県桜井市多武峰(とうのみね)にある談山神社(たんざんじんじゃ)だ。神仏分離以前は「多武峯妙楽寺(とうのみねみょうらくじ)」と称する寺院であった。主祭神 - 藤原鎌足である。藤原鎌足は飛鳥時代の貴族・政治家で、日本の歴史における最大氏族「藤原氏」の始祖である。中学の歴史で習った大化の改新の中心人物であり、改新後も中大兄皇子(天智天皇)の腹心として活躍し、藤原氏繁栄の礎を築いた。
 鎌倉時代に成立した寺伝によると、藤原氏の祖である中臣鎌足の死後の天武天皇7年(678年)、長男で僧の定恵が唐からの帰国後に、父・藤原鎌足の墓を摂津国安威(大職冠神社 別名将軍塚という藤原鎌足公古廟)から大和国の当地に移し、その墓の上に十三重塔を造立したのが発祥であるとする。談山神社観光のメインはその十三重塔であった。

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談山神社十三重塔 2023年4月6日 奈良県桜井市多武峰

145_2304060894 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 145.談山神社駐車場へ
15時ちょうどに談山神社の駐車場に入った。思ったより空いている。周囲は山であり、東側に音羽山(851m)、経ヶ塚山(889m)、熊ヶ岳(904m)の音羽三山がある。南には吉野町から見た吉野の300名山の竜門岳がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
146_2304060897 X900 談山神社 Z50 Z18-140.jpg 146.別格官幣大社談山神社
駐車場から石灯籠が並ぶ道を歩いて、別格官幣大社談山神社と書かれた石柱のある入山口に入る。別格官幣大社とは古来国家のために功労のあった人臣を祭神とする神社のために設けられた社格だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 29mm ISO160 ) 露出補正 なし
147_2304060900 X900 談山神社 Z50 Z18-140.jpg 147.談山神社の鳥居と石段 入山受付をして、ツアコンさんから正面の石段は130段あることを告げられた。意を決して登り始める。上り詰めると正面が手水舎で右が舞殿と本殿、左側が十三重塔である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO140 ) 露出補正 なし
148_2304060902 X900 談山神社 Z50 Z18-140.jpg 148.神木 夫婦杉
石段の途中で鳥居を振り返ると左手に樹齢500年という杉の神木(夫婦杉)があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO360 ) 露出補正 なし
149_2304060906 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 149.十三重塔 -1
石段をやっと上り終えた。右手の本殿・舞殿の手前にある楼門を背に十三重塔を眺める。談山神社十三重塔は、藤原鎌足公長子・定慧和尚が、父の供養のために白鳳7年(678年)に創建した塔婆で、現存のものは享禄5年 (1532年)に再建された重要文化財である。桧皮葺で高さは16.17mある。日本で唯一の木造十三重塔、そして、藤原鎌足の廟所として有名である。拝殿や十三重塔は戦前に何度か日本銀行券の図案に採用されたことがある(乙20円券など)。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 30mm ISO250 ) 露出補正 なし
150_2304060910m X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 150.拝殿
楼門は江戸時代に建てられた重要文化財である。拝殿は楼門と繋がって建てられている。朱塗舞台造拝殿は永正17 年(1520年)の造営、中央の天井は伽羅香木でつくられている。折れ曲った東西透廊は本殿を囲む特異な形態をもち、檜皮葺の屋根が美しい。懸造り(山や崖にもたせかけたり、谷や川の上に突き出したりして建てる)の拝殿は石段に面したところから、横に長く伸びる。拝殿も重要文化財である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 32mm ISO110 ) 露出補正 なし
151_2304060916 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 151.拝殿回廊の吊り灯篭
楼門から拝殿に上がり、 回廊を歩く。回廊には吊り灯篭が等間隔に吊られている。これらの吊り燈籠や境内の石燈籠に一斉に火をともし先祖の霊を慰める「献燈祭」が毎年8月14日に行われているそうだ。 

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
152_2304060922 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 152.本殿
拝殿から本殿が見える。ホームページには、藤原鎌足公をまつる旧・別格官幣社。大宝元年(701年))の創建で、聖霊院、多武峯社 とも号す。現在の本殿は嘉永3年(1850年)造替の三間社隅木入春日造、朱塗極彩色 の豪華けんらんたる様式で世 に名高い。と説明されている。大化改新談合の地として知られ、談合神社は、「談い(かたらい)山」と呼ばれたことが社名の由来となっているそうだ。この談合により、皇極天皇4年(645年)飛鳥坂蓋宮で蘇我入鹿を討ち中央統一国家、及び文治政治の完成という歴史的偉業が成し遂げられたのだ。談山神社の本殿は、色鮮やかな装飾が施されており、日光の東照宮は多武峯(談山神社本殿)を参考にしたといわれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO500 ) 露出補正 なし
153_2304060936 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 153.吊り灯篭
拝殿回廊の南側を眺める。まだ、桜の花が残っていた。よく見ると一つ一つの灯篭の彫が異なる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO180 ) 露出補正 なし
154_2304060944 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 154.拝殿回廊からの眺め
南側に付けられた回廊から左下(南東の方向)に恋神社と言われる重要文化財の摂社 東殿が見られた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 27mm ISO100 ) 露出補正 なし
155_2304060953 X900 談山神社 Z50 Z18-140.jpg 155.西宝庫
拝殿を出て、十三重塔へ向けて歩き始めると右手に、西宝庫があった。本殿の左右に位置する同形式の二つの宝庫は、校倉造りで元和5年(1619年)の創建である。文化財の宝庫として知られる談山神社古来の名宝を収蔵して来た。ここも重要文化財である。本殿の東側に建つ東宝庫は見過ごしてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
156_2304060959 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 156.十三重塔 -2
十三重塔は少し離れて見たほうが美しく見える。近づくと仰ぎ見るようになり、明るい空がバックになるので、写真を撮るのも難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO900 ) 露出補正 なし
157_2304060955 X900 談山神社 Z50 Z18-140.jpg 157.十三重塔 -3
これは十三重塔の東側から撮った。十三重塔は楼門側から眺めるのが美しいと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO160 ) 露出補正 なし
158_2304060968 X900 談山神社 権殿 Z50 Z18-140.jpg 158.権殿
十三重塔の西側に権殿があった。立てられていた説明札には、天禄元年(970年)摂政右大臣藤原伊尹の立願によって創建され、実弟の如覚(多武峰少将藤原高光)が阿弥陀像を安置した元の常行堂。ここで室町の頃盛行した芸能「延年舞」は有名である。現存のものは室町後期の再建とある。また、ホームページには、権殿は、建立以来、500年の時を経て、大修理を終え、平成23年に再生した。この権殿内では、室町時代より延年舞やお能が演じられ、「伝統と革新」の芸能をきそいあってきた。 古典芸能・現代舞踊・音楽・絵画・写真・彫刻・陶芸・映画・ 演劇・歌謡・落語・漫才・文学・詩などにたずさわる人たちの守り神として、また、芸能上達をいのる「祈りの場」として、「集いの聖地」としてご崇敬されたい。と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
159_2304060965 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 159.末社 総社拝殿と本殿 -1
権殿の傍に立ち、石段の下を眺めると総社拝殿と本殿が見えた。静寂な雰囲気である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO280 ) 露出補正 なし
160_2304060977 X900 談山神社 Z50 Z18-140.jpg 160.末社 総社拝殿 -1
下へ降りる。総社拝殿を正面から拝観する。寛文8年(1668年)の造営の元談山神社拝殿を移築。縮少し簡略化した様式で、正面・背面ともに唐破風をもつ美麗な建造物である。内外部小壁には狩野永納筆の壁画が残り、「山静」の落款も見られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO560 ) 露出補正 なし
161_2304060979 X900 談山神社 Z50 Z18-140.jpg 161.神廟拝所
末社 総社拝殿・本殿の東側には神廟拝所があった。談山神社神廟拝所は江戸時代中期の1668年(寛文8年)に再建された。神廟拝所はかつて飛鳥時代後期の679年(白鳳8年)に定慧和尚が父・藤原鎌足の供養の為、妙楽寺の講堂として創建したと言われている。神廟拝所は内部壁面に羅漢・天女の像が描かれている。明治維新後の神仏分離・廃仏毀釈以前は本尊・阿弥陀三尊像を安置していたが、阿弥陀三尊像は安倍文殊院に移され、現在釈迦三尊像(奈良市指定有形文化財)が安置されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO160 ) 露出補正 なし
162_2304060983 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 162.神廟拝所の桜 -1
談山神社で桜はほとんど見られなかったが、神廟拝所の前に行くと、サトザクラであろうか、まだたっぷりと花をつけた桜があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO140 ) 露出補正 なし
163_2304060987 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 163.神廟拝所の桜 -2
  午後3時半、傾きかけた西日に桜の花が輝いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 30mm ISO125 ) 露出補正 なし
164_2304060991t X900 〇談山神社 スジグロシロ Z50 Z18-140.jpg 164.神廟拝所の桜 -3 スジグロシロチョウ
その桜に白い蝶が飛来した。スジグロシロチョウだった。今回のツアーで初めて撮る蝶の写真だった。(トリミング)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO125 ) 露出補正 なし
165_2304060996 X900 ◎談山神社 スジグロシロ Z50 Z18-140.jpg 165.神廟拝所の桜 -4 スジグロシロチョウ
桜の花にストローを潜り込ませて、長い間吸蜜を続けていた。これがギフチョウであれば、良かったのだが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
166_2304061005 X900 〇談山神社 Z50 Z18-140.jpg 166.末社 総社本殿 -3
神廟拝所の前の広くなったところは蹴鞠(けまり)の庭という。蹴鞠は古式ゆかしき鞠装束に身をつつみ、鞠を蹴り上げつぎつぎ渡しては受け合う古典的遊戯で、祭神藤原鎌足が中大兄皇子と蹴鞠にことよせ、蘇我氏討伐(大化改新)の相談をしたという故事にちなんだものだそうだ。「春のけまり祭」が4月29日に開催される。少し戻って、末社 総社拝殿の向こう側に建つ格調高い総社本殿を拝観した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO2500 ) 露出補正 なし
167_2304061009 X900 談山神社 Z50 Z18-140.jpg 167.末社 総社本殿 -4
延長4年(926年)の勧請 で、天神地祇・八百万神をま つり日本最古の総社といわれている。「現在の本殿は、寛文8年(1668年)造替の談山神社本殿を、寛保2年(1742年)に移築したものである。総社という意味がわからなかったので、wikipediawで調べてみると、「総社、惣社(そうじゃ、そうしゃ、すべやしろ)とは、日本で、特定地域内の神社の祭神を集めて祀った(= 合祀)神社のことである。総社宮、総神社、総社神社などとも呼ばれることがある。多くは令制国の範囲で集めたものを指すが、荘園や郡・郷・村などの地域内のものを集めたものもある。祭神の合祀だけでなく、神社そのものの統合である場合もある。」とあった。総社拝殿とともに重要文化財である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 29mm ISO500 ) 露出補正 なし
168_2304061012 X900 ◎談山神社 後醍醐天皇寄進灯篭Z50 Z18-140.jpg 168.後醍醐天皇寄進灯篭
参拝を終え、石段に戻り、鳥居を出て左へ、駐車場へと歩く。石垣に沿って「灯籠ヶ辻」と呼ばれ、石灯籠が並ぶところがある。そこに、後醍醐天皇寄進灯篭があった。竿石(台石の上の火袋などをささえる柱状の細長い石)に南北朝動乱の始まった元徳3年(1331年)刻銘をもつ雄大かつ装飾性豊かな造りで、後醍醐天皇寄進の灯篭と伝えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO250 ) 露出補正 なし
169_2304061019 X900 談山神社 カエデ Z50 Z18-140.jpg 169.オレンジ色の楓の葉
駐車場への道筋にちょっと変わった葉の色をしたモミジがあった。調べてみるとデショウジョウ(出猩々)というイロハモミジの一種があるそうで、春の芽出しが赤く、若葉がオレンジに変わり、夏は緑色になるという。この写真の楓がデショウジョウかどうかははっきり分からないが、淡いオレンジ色がきれいだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
170_2304061021 X900 〇帰路車窓 大神神社大鳥居Z50 Z18-140.jpg 170.大神神社大鳥居 車窓
2日目の観光を無事に終え、午後4時少し前にバスは帰路に着く。30分ほど走ると、三輪素麺で有名な大和の国一宮三輪を通る。三輪山をバックに大神神社の大鳥居が見えた。高さ32.2m、柱間23mの偉容を誇る、日本一の大鳥居で、材質は耐候性鋼板であり、耐久年数1,300年と言われている。1986年(昭和61年)5月28日に昭和天皇御在位60年を奉祝して建てられた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO6400 ) 露出補正 なし
171_2304061025 X900 〇興福寺五重塔ライトアップ Z50 Z18-140.jpg 171.興福寺五重塔 ライトアップ
途中「奈良名物の夕食」会場に寄り、興福寺の傍のホテルに戻ってきた。ライトアップされた興福寺の五重塔が迎えてくれた。この日は、予想された「雨」が「晴れたり曇ったり」に好転して、吉野山千本桜→壷阪寺→談山神社 と充実した一日を過ごすことができた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/20秒 55mm ISO6400 ) 露出補正 なし

2023年4月28日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ① 2023年4月5日ー7日 奈良公園

某旅行社の「新幹線で行く!世界遺産・吉野山はたっぷり3時間滞在!いにしえの奈良9つの桜3日間」という長ったらしいタイトルの付いたツアーに1月に申し込んであった。うちの奥さんが、長い間、吉野の桜を見たいといっていたからだ。申し込む時点で最も適時と推察した4月5日出発のコースを選んだ。だが、今年のサクラの開花は各地で例年より著しく早いのでいささか心配ではあったが、日程は変更できない。しかし、開花後気温が下がる日もあって、多少は長持ちしてくれたようだ。

日程はおおよそ次の通りだった。
4月5日 新横浜から新幹線で三河安城へ。観光バスで奈良公園 泊:奈良市内興福寺の近く
4月6日 吉野山(金峯山寺・吉水神社など)、壷阪寺、談山神社、泊:奈良市内
4月7日 又兵衛桜、長谷寺、大野寺 往路と同じく伊勢湾道路を三河安城へ。新幹線で新横浜。

さて、集合は新幹線の新横浜駅に朝6時45分だった。自宅からは比較的近いが、それでも5時半には家を出なくてはならなかった。7時15分発の「こだま」に乗って、9時21分に三河安城着。愛知県岡崎市に本社のある観光バスに乗り込んだ。参加者は29名で、一人で参加されている方も数名いらっしゃった。バスは伊勢湾自動車道(略称 伊勢湾岸道)を走り、レゴランドやジェット・コースターが見えたナガシマスーパーランドを車窓に見ながら、亀山で名阪国道へ入る。関というところで休んで、天理で名阪国道の自動車専用道路を下りた。
 バスは奈良県庁の駐車場へ入る。ベテランのツアコンさんに引率されて、すぐ近くの氷室神社へ。そこでいったん解散して、各自それぞれ春日大社や、大仏殿など奈良公園一帯を自由に歩くことになった。我々2人は、かみさんの脚も考え、奈良公園の散策をしたあと、興福寺の国宝館へ行くことにした。奈良公園は外国からの観光客が多いのにびっくりした。国宝館を見るのは2度目だが、改めて国宝、重要文化財である阿修羅像や、千手観音菩薩などの数々の仏さまの豊かな表情に見惚れてしまった。
 バスを降りたところで集合し、午後4時過ぎに今宵泊まるホテルに入る。猿沢の池のすぐそばと立地が良い。夕食は各自自由となっていたので、"ならまち"を歩く。ホテルでおすすめの食事処を聞いてみた。どこか居酒屋風のところでよいところないかと思ったが、第一推薦の店に行ってみると、すでに外国人観光客の方も含めて、10名ほどの人が並んで待っていたのでやめてしまった。少々、歩き疲れてホテルに戻り、改めてホテルの方に尋ねて、ホテルの近くにあったこじんまりとした小料理屋さんに電話予約をした。朝が早かったこともあり、ぐっすりと寝ることができた。TVの野球放送は阪神戦の中継のみで、巨人戦はなかった。
 なお、東大寺や興福寺に関する記述は、そのホームページやwikipediaを参照させていただいた。

000_2304050438 X700 〇奈良 東大寺 Z50 Z18-140.jpg
東大寺鏡池と中門と大仏殿 2023年4月5日 奈良県奈良市雑司町

001_2304050001 X900 新横浜駅 G7X.jpg 1.朝6時半の新横浜駅構内
まだ、人は多くない。「相鉄新横浜線・東急新横浜線 3月18日 新横浜駅誕生」の幕が掛けられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
002_2304050006 X900 伊勢湾岸道 G7X.jpg 2.伊勢湾自動車道の3つの兄弟橋「名港トリトン」(車窓から)
バスは伊勢湾自動車道を走る。前方に赤い橋が見えてきた。この橋は名古屋港横断三大橋「名港トリトン 」の3本目の橋である。伊勢湾岸自動車道のうち、伊勢湾岸道路の東海IC~飛島ICの間に3つの兄弟のような橋がある。橋は伊勢に向かう順に、青・白・赤に色分けされている。見事なこの橋は、世界的にも大規模な往復6車線の海上斜張橋梁群で、長大斜張橋が三橋連立しているのは、世界でも珍しいそうだ。どの橋も夜間にはライトアップされるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_2304050010 X900 伊勢湾岸道 太陽光パネル G7X.jpg 3.ソーラー・パネル畑(車窓から)
これは三重県、愛知県が公募し、丸紅株式会社が事業者として選ばれ、木曽岬干拓地に建設した太陽光発電所だ。ナゴヤドーム約20個分の広さ(約78ha)の土地にたくさんの太陽光発電システムが設置されていた。太陽光パネルは約20万枚で太陽光発電量は49,155kwあるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
004_2304050013 X900 伊勢湾岸道 ながしま G7X.jpg 4.ナガシマスパーランド(車窓から)
伊勢湾岸道路は木曽岬の先で三重県に入る。この大きなジェットコースターがあるのは、三重県桑名市長島町浦安にある長島観光開発株式会社の運営する遊園地で、同社が形成する「ナガシマリゾート」の中核施設である。西日本有数の絶叫マシンの台数を誇り「東の富士急、西のナガシマ」と並び称されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
005_2304050018 X900 伊勢湾岸道 G7X.jpg 5.東名阪道(車窓から)
バスは四日市JCT.で東名阪道に入る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_2304050040 X900 名阪国道終点 天理 G7X.jpg 6.名阪国道(車窓から)
バスは亀山で東名阪自動車道から名阪国道に入り、12時40分に「天理・奈良 出口」を下りた。名阪国道というのは、いわば無料の自動車専用高速国道である。東名阪自動車道(東名阪)と西名阪自動車道(西名阪)の間に位置する日本の高規格幹線道路網を構成する道路の一つで、両端が東名阪・西名阪の両自動車道と直結した一般国道25号の自動車専用道路である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_2304050474d X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 7.奈良の到着 氷室神社
奈良に到着したバスは県庁の駐車場に入る。我々ツアー一行はベテランのツアコンさんに引率されて、奈良国立美術館の前にある氷室神社を参拝した。氷室神社の縁起は、和銅3年(710年)7月22日、元明天皇の勅命により、吉城川上流の春日山にある月日磐に氷神を奉祀し(下津岩根社)たのに始まるという。氷の神様をお祭りする神社である。ホームぺージには、冷凍、冷蔵、製氷販売業の守護神、また、冷凍、冷蔵技術の守護神とあった。春日造の一ノ鳥居が、大宮通りに面する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
008_2304050405d X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 8.氷室神社 表門
鳥居からまっすぐ進み、正面石段を登ると表門(四脚門)があった。wikipediaによれば、表門(奈良県指定有形文化財) は、 元々は内裏の日華門で応永9年(1402年)に現在地に移築された。寛永18年(1641年)には内裏の日華門の扉と金5枚が下賜されている。門は四脚門形式で屋根は本瓦葺、東西廊は門に接続している。狛犬は安政4年(1857年)8月に奉納され石工名不詳とのこと。ぶっとい眉毛と大きな鼻の浪速顔だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 19mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_2304050406 X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 9.氷室神社 拝殿と本殿
手前の拝殿(奈良市指定有形民俗文化財)は舞殿でもある。勾欄付きの舞楽殿でかつての南都楽所の中心部であった。本殿(奈良県指定有形文化財) は文久年間(1861年 - 1864年)再建。三間社流造・檜皮葺。本殿床下には2室があり、両開き板戸が付けられている。wikipedia参照。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.8 1/1000秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
010_2304050411 X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 10.お参り
お嬢ちゃんに着物を着せ、お参りしている女性がいた。何のお参りなのだろうか ?

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.8 1/1000秒 25mm ISO900 ) 露出補正 なし
011_2304050413 X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 11.奈良一番桜
鳥居を入って右側に手水舎があるが、その向こうの鏡池という池の前に枝垂桜があった。このサクラは、奈良市内で一番早く咲き、奈良一番桜とも言われている枝垂桜だそうだ。他にも八重桜などの桜の木が植えられ、桜と四脚門・鏡池・参道・鳥居などの光景が素晴らしいと言われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 25mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_2304050477 X900 〇奈良 氷室神社 トキワマンサク.jpg 12.ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)
桜の花の向こうに深紅の花が見えた。何だろうと思い傍に行ってみる。糸状の細い花びらの集合体が花となっている花の形状はマンサクだった。トキワマンサクの変種のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013_2304050417d X900 奈良 氷室神社 Z50 Z18-140.jpg 13.鳥居と桜
境内側から鳥居を見ると、満開の枝垂桜があった。花は一重のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO3200 ) 露出補正 なし
014_2304050478 X900 〇奈良 氷室神社.jpg 14.鳥居の桜と深紅のトキワマンサク
桜の花と比べて、深紅のトキワマンサク(ベニバナトキワマンサク)の印象は際立つ。境内の警備をしていた方と話すと、あの花は何だとよく聞かれるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.3 1/1000秒 70mm ISO800 ) 露出補正 なし
015_2304050422 X900 奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 15.東大寺南大門へ向かう
氷室神社を出て、奈良公園を歩いてみた。外国からの観光客がとても多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.3 1/1000秒 72mm ISO560 ) 露出補正 なし
016_2304050425 X900 〇奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 16.奈良公園の鹿
奈良公園に生息するシカは国の天然記念物に指定されている野生動物である。 飼育されている動物ではない。奈良公園に生息する鹿の数は昨年7月の調査でおよそ1200頭確認され、2021年より80頭ほど増えたという。 奈良公園の鹿は「奈良のシカ」として国の天然記念物に指定されていて、保護活動をしている「奈良の鹿愛護会」が毎年7月に鹿の数を調査している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 63mm ISO400 ) 露出補正 なし
017_2304050429 X900 〇奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 17.南大門 正面から
東大寺は華厳宗の大本山の寺院であり、本尊は奈良大仏として知られる盧舎那仏(るしゃなぶつ)。開山(初代別当)は良弁である。正式には金光明四天王護国之寺(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)ともいい、奈良時代(8世紀)に聖武天皇が国力を尽くして建立した寺である。奈良時代には中心堂宇の大仏殿(金堂)のほか、東西2つの七重塔(推定高さ約70メートル以上)を含む大伽藍が整備されたが、中世以降、2度の兵火で多くの建物を焼失した。現存する大仏は、度々修復を受けており、台座(蓮華座)などの一部に当初の部分を残すのみである。また現存する大仏殿は江戸時代中期の宝永6年(1709年)に規模を縮小して再建されたものである。写真の南大門は国宝である。平安時代の応和2年(962年)8月に台風で倒壊後、鎌倉時代の正治元年(1199年)に復興されたもの。「大華厳寺」の扁額がかかっている。これは古い記録にそのような扁額があったと書かれていたことに基づき、2006年(平成18年)10月10日に行われた「重源上人八百年御遠忌法要」に合わせて新調されたものである。(wipipediaを参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_2304050430 X900 奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 18.南大門から中門へ
東大寺「中門」は「東大寺大仏殿」の正面に建つ大きな楼門である。鎌倉時代の「大仏様」建築の傑作として知られる東大寺南大門と比較すると目立たない存在ではあるが、享保元年(1716年)頃の建立と推定される建築は、東大寺では珍しく朱色が目立つ外観となっており、重要文化財にも指定されている貴重な建築である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 61mm ISO500 ) 露出補正 なし
019_2304050436 X900 奈良 奈良公園 Z50 Z18-140.jpg 19.中門へ 鹿の数が多くなる
中門は東大寺大仏殿の正面、大仏殿を取り囲む「回廊」沿いに位置するため、大仏殿にお参りするために通る正式な参入門として長らく用いられてきた。現在は大仏殿の拝観料を徴収するための受付が回廊内に設けられているため、通常時は中門から入ることはできない。2010年8月に来た時には大仏殿に入り、高さ46.8mある盧舎那仏を拝んできたが、今回は中門で失礼した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.3 1/1000秒 68mm ISO500 ) 露出補正 なし
020_2304050440 X900 〇奈良 東大寺 Z50 Z18-140.jpg 20.東大寺鏡池と中門と大仏殿
南大門から中門へ向かう右側に鏡池(かがみいけ)がある。鏡池に中門と大仏殿が映り込む様子は東大寺の景観のハイライトとなっている。風のない日の方がきれいに映り込む。この時は池にさざ波がたっていた。鏡池という名称は、池にある小島が取っ手のある手鏡のような形をしていることからそう呼ばれている。その小島には弁財天が祀られている。紅葉が美しいらしい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.2 1/1000秒 35mm ISO180 ) 露出補正 なし
021_2304050442 X900 〇奈良 奈良公園 若草山 Z50 Z18-140.jpg 21.若草山
若草山は、奈良公園の東端に位置する標高342m、面積33haの、ノシバ(日本芝の一種)に覆われた山で、山頂には、5世紀頃に築造されたといわれる史跡鶯塚古墳がある。毎年1月には、若草山焼きがある。夜空をこがす壮観さはまさに、炎の祭典というのにふさわしい行事と言われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 103mm ISO250 ) 露出補正 なし
022_2304050452 X900 〇奈良 奈良公園 Z50 Z18-140.jpg 22.中門と回廊
中門と回廊を鏡池の東側から撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
023_2304050454 X900 奈良 東大寺 Z50 Z18-140.jpg 23.大仏殿
中門から大仏殿(金堂)を眺める。正式には東大寺金堂というが、「大仏殿」の名で広く知られ、東大寺の公式ホームページでも主に「大仏殿」が使用されている。大仏殿は、1181年(治承4年)と1567年(永禄10年)の戦火で2度にわたり焼失し、現在の建物は1709年(宝永6年)に公慶(こうけい)上人によって再建され、落慶(寺社などの新築、また修理の完成を祝うこと)したもので、国宝に指定されている。天平・鎌倉の大仏殿は桁行11間(約88m)であったが、財政困難の理由で7間に規模が縮小された。それでも高さや奥行は創建時のままで、世界最大級の木造建造物である。東西 57.012m、南北 50.480m、高さ は48.742m ある。大仏殿の正面には、国宝に指定されている金銅八角燈籠が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 25mm ISO125 ) 露出補正 なし
024_2304050463 X900 奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 24.南大門 裏手(北側)から
国宝である。先に記したように、平安時代の応和2年(962年)8月に台風で倒壊後、鎌倉時代の正治元年(1199年)に復興されたもの。東大寺中興の祖である俊乗房重源が中国・宋から伝えた建築様式といわれる大仏様(だいぶつよう、天竺様ともいう)を採用した建築として著名である。大仏様の特色は、貫と呼ばれる、柱を貫通する水平材を多用して構造を堅固にしていること、天井を張らずに構造材をそのまま見せて装飾としていることなどが挙げられる。裏手からは見られないが、門内左右には金剛力士(仁王)像と石造獅子1対(重要文化財)を安置する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.8 1/1000秒 23mm ISO1000 ) 露出補正 なし
025_2304050464 X900 奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 25.南大門 横(西側)から
戻るときに改めて南大門を眺めると修復が必要と思われるほど傷んできているようにも思えた。現在は退色しているが、本来南大門は赤い門だったそうだ。ブログで、将来の修復時にも再塗装して欲しくなく、この門には歴史を感じさせる今の古色蒼然さがとても似合っているという意見を述べている方がいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO1600 ) 露出補正 なし
026_2304050468 X900 〇奈良 南大門 Z50 Z18-140.jpg 26.世界遺産認定の碑と鹿
奈良公園クイックガイドというページに、「鹿に鹿せんべい以外の食べ物を与えたりしないでください。鹿せんべいはすぐにあげてください。焦らすと怒ります。」と記されていた。また、いつから奈良公園に鹿が住んでいるのか?という問いには、春日大社に祀られている神様武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が白い鹿に乗ってやってきたという伝説があり、その春日大社の祭神、武甕槌命は鹿島神社(茨城県)から神鹿に乗ってってやってきたと伝わるため、鹿は神の使いとして古くから手厚く保護されてきて、万葉集(750年)に実際に鹿がいたことが書かれているとあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 32mm ISO900 ) 露出補正 なし
027_2304050481 X900 奈良県庁→興福寺 Z50 Z18-140.jpg 27.興福寺へ
興福寺へ阿修羅像を見に行くことにした。県庁まで戻り、大宮通りを左に曲がって、右側の拝観受付から国宝館へ行く途中、鹿4頭が道に飛び出して、自動車を止めてしまった。何せ、鹿は神の使いである。こういう光景はどこでも見られるのだろう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 32mm ISO900 ) 露出補正 なし
028_2304050498 X900 奈良興福寺 西金堂 Z50 Z18-140.jpg 28.興福寺 中金堂
国宝館で見た阿修羅像をはじめ数々の国宝の像は、そのお顔の表情がそれぞれ豊かであり、心を癒された。2010年に奈良に来た時にも国宝館は見学したが、また、新たな印象を持った。国宝館を出て興福寺の境内を歩く。まず、新しい中金堂が目に入った。中金堂は長い寺史の中で7度の火災に遭い、1717年の大火で焼失した後は仮堂が建設されただけにとどまっていた。今回は300年ぶりの復興となる。創建1,300年となる2010年(平成22年)に中金堂再建工事が着工され、2017年(平成29年)、翌年に中金堂が完成するのを見越し仮金堂内の諸仏を早くも中金堂に移し、今見る中金堂は、2018年(平成30年)10月に9代目の中金堂として落慶した。コロナ感染防止のため内部の拝観はできなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
029_2304050490 X900 奈良興福寺 東金堂 Z50 Z18-140.jpg 29.東金堂
応永22年(1415年)再建された。5代目である。1952年(昭和27年)3月29日、文化財保護法に基づく国宝に指定されている。東金堂は神亀3年(726年)、聖武天皇が伯母にあたる元正上皇の病気平癒を祈願し、薬師三尊像を安置する堂として創建された。治承4年(1180年)の兵火による焼失後、文治3年(1187年)、興福寺の僧兵・東金堂衆は飛鳥の山田寺(現・奈良県桜井市)にあった天武天皇14年(685年)に蘇我倉山田石川麻呂の冥福を祈って造立されたものと思われる講堂の本尊・薬師三尊像を強奪し、それを新たな東金堂の本尊として安置した。東金堂はその後、応永18年(1411年)に五重塔と共に焼け、現在の建物は応永22年(1415年)に再建された室町時代の建築である。様式は、唐招提寺金堂を参考にした天平様式。平面規模は、創建時の堂に準じている。木造維摩居士坐像(国宝)、木造文殊菩薩坐像(国宝)、木造四天王立像(国宝)、木造十二神将立像(国宝)、銅造薬師三尊像(重要文化財)が安置されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 57mm ISO720 ) 露出補正 なし
030_2304050492 X900 奈良興福寺 南円堂 Z50 Z18-140.jpg 30.興福寺 南円堂 日本で最大の八角堂
弘仁4年(813年)藤原冬嗣が父 内麻呂追善の為に建てた。 基壇築造の際には地神を鎮めるために、和同開珎や隆平永宝を撒きながら版築したことが発掘調査で明らかにされた。また鎮壇には弘法大師が係わったことが諸書に記されている。不空羂索観音菩薩像を本尊とし法相六祖像、四天王像が安置されている。創建以来四度目の建物で、寛保元年(1789年)に再建された。江戸時代の建物といっても、その手法はきわめて古様で、鎌倉初期の再建だが、興福寺に残る最も古い建築物である美しい八角形の北円堂を参考にしたと考えられる。南円堂のすぐ北側にある北円堂を見過ごしてしまったのが残念だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO560 ) 露出補正 なし
031_2304050495 X900 奈良興福寺 南円堂 Z50 Z18-140.jpg 31.金銅灯篭
南円堂正面におかれた高さ236cmの金銅製の灯篭で、南円堂が建立された平安時代から現存するのはこの灯篭のみだそうだ。弘仁7年(816年)に藤原氏の一門が寄進したことが判明している。現存する灯篭では東大寺大仏殿の正面に立つ国宝「八角灯篭」に次いで古く、現在は国宝館に収蔵されているが、南円堂前にはそのレプリカが据えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.8 1/1000秒 27mm ISO800 ) 露出補正 なし
032_2304050505 X900 奈良興福寺 五重塔.jpg 32.興福寺 五重塔
興福寺の五重塔は、730年(天平2年)に光明皇后の発願で創建された。初層の東に薬師浄土変、南に釈迦浄土変、西に阿弥陀浄土変、北に弥勒浄土変を安置し、各層には水晶の小塔と垢浄光陀羅尼経が安置されていたという。現在の塔は、1426年(応永33年)の再建で国宝である。初層の須弥壇には、東に薬師三尊像、南に釈迦三尊像、西に阿弥陀三尊像、北に弥勒三尊像が安置されている。なお、大規模修理に向けた調査が進む興福寺の国宝五重塔で、修理現場を覆う「素屋根」の設置が始められる。2023年7月から設置し始め、30年3月には修理工事が終わる予定だ。今回見ることができて幸いだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 56mm ISO6400 ) 露出補正 なし
033_2304050045 X900 奈良町 G7X.jpg 33.ならまち
ホテルには4時過ぎに入った。今夜の夕食は各自でとることになっている。ホテルの方に、どこかちょっとお酒が飲めて、食べられるところで良いところはないかと相談したところ、2軒ほど教えてもらえた。まだ、時間は早いので、少し町を歩いてみようと外に出た。「ならまち」とは奈良の旧市街地で、特に元興寺や興福寺の門前町だった奈良時代に始まり、その後も発展を続け、近世以降は奈良を代表する商業地となったあたりをいうそうだ。戦後は駅周辺の開発とともに閑静な住宅地に変わっていったが、1980年代に町並み保存の機運が高まり、現在に至っている。奥深い魅力を持つ町だという。こんなアーケードの商店街もあったが、観光客の姿は少ない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
034_2304050047 X900 奈良町 G7X.jpg 34.古美術店
ちょっと雑然としたところもあるのだが、新しい感覚のカフェなどに混じって、こんな優雅な店もあった。ホームページを見ると、「初代より大和古物(仏教美術・南都漆器)、一刀彫、古赤膚焼を扱っております。現在では、三代、四代、五代目の三人により、茶道具。日本画、現代作家(人間国宝中心)鑑賞陶器など多岐にわたって取り扱っております。是非一度お立ち寄りください。」とあった。ここは西寺林町である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels

シャッタースピード優先オートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
034+_2304050513 X900 〇奈良興福寺 Z50 Z18-140.jpg 34+.興福寺三重塔ライトアップ
1枚追加。近くで夕食を終え、ホテルに戻ると、窓から興福寺の三重塔がライトアップされているのが見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.0 1/20秒 120mm ISO6400 ) 露出補正 なし

2023年1月21日

北の丸公園 紅葉 ② 2022年12月2日

北の丸公園を一回りしたように思っていたが、実は西側の池の周りを周っただけで出発点に戻ってきた。どうしようかと考えたが、九段下に出て地下鉄に乗ろうと思い、案内板を見て歩き出した。 北の丸公園の真ん中を通る、やや広い道に出る。正面に科学技術館を見て、右手に北桔門があるところを左へ、日本武道館、田安門の方へ向った。
 左(西側)に千鳥ヶ淵、右(東側)に牛が淵の濠の間の堤を渡ると靖国通りだ。高燈篭(常燈明台)や品川弥二郎、大山巌の像を見て、靖国通りの向こう側の木立の上に大きな鳥居と日の丸の旗がみえた。
 まだ行ってみたいところもあったが、今日はこの辺にしておこうと、帰路につく。靖国通りを東に下っていき、東京メトロの九段下駅に下りた。

000_221202346 X700 〇北の丸公園 田安門 Z50 Z18-140.jpg
田安門 2022年12月2日 北の丸公園

063_221202293 X900 〇北の丸公園 北桔橋方面 Z50 Z18-140.jpg 63.北桔門方面
正面に科学技術庁が見えるところを右に出ると北桔橋門(きたはねばしもん)になる。北桔橋門は、東の 平川濠と西の乾濠を分ける土橋になっているところで、江戸城天守台北側と北の丸方面をつなぐ城門である。昨年(2022年)の春に皇居東御苑へ来た折に、御苑の側から北桔橋門を見た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 46mm ISO125 ) 露出補正 なし
064_221202305 X900 〇北の丸公園 フヨウ Z50 Z18-140.jpg 64.フヨウ(芙蓉)の紅葉
フヨウの葉が半分黄色く紅葉している。フヨウは7-10月初めにかけてピンクや白で直径10-15cm程度の花をつける。写真に見えるのは果実だ。花のあとから球形の果実が実り、熟すと五裂する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 67mm ISO220 ) 露出補正 なし
065_221202308 X900 〇北の丸公園 コブシ Z50 Z18-140.jpg 65.コブシ(辛夷)の冬芽
コブシは早春に、葉が展開する前に、他の木々に先駆けて白い大きな花をつける。冬を越すために毛に覆われた冬芽を付け、成長をとめて休眠し、春になるとその冬芽を割ってつぼみが出てくる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO640 ) 露出補正 なし
066_221202314 X900 北の丸公園 コブシ Z50 Z18-140.jpg 66.コブシの木
コブシはモクレン科モクレン属に属する落葉高木の1種で紅葉する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
067_221202318 X900 〇北の丸公園 ボケ Z50 Z18-140.jpg 67.ボケ(木瓜) -1
駐車場のある北の丸休憩所の近くへ来た。ボケの花が咲いている。もう少し経てば、自宅近くの保土谷公園で真っ赤なボケの花が見られると思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 75mm ISO250 ) 露出補正 なし
068_221202319 X900 〇北の丸公園 ボケ Z50 Z18-140.jpg 68.ボケ(木瓜) -2
このボケは白い花と、白とピンクの絞りの花をつけている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
069_221202325 X900 北の丸公園 ベルベットセージ Z50 Z18-140.jpg 69.アメジストセージ
天然石のアメジスト(紫水晶)に花色が似ていることからその名が付いたそうだ。また、メキシコから中米原産のシソ科の植物で、メキシカンブッシュセージとも呼ばれる。もこもこした質感の花に見える紫色の部分は「ガク」である。花は「ガク」から飛び出すように咲き、この写真だと白い部分が花である。初めて見る花だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
070_221202330 X900 北の丸公園 日本武道館 Z50 Z18-140.jpg 70.日本武道館
日本武道館が近くなってきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
071_221202334 X900 北の丸公園 田安門 ツバキ Z50 Z18-140.jpg 71.ツバキ
日本武道館の傍に白にピンクの絞りが入ったツバキの花が咲いていた。白い椿の品種も多いようだが、品種名まではわからない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
072_221202337 X900 北の丸公園 田安門 Z50 Z18-140.jpg 72.田安門 櫓門
田安門に出た。wkipediaによれば、北に面する高麗門と西側に直角に位置する櫓門からなる桝形門である。1961年(昭和36年)に「旧江戸城田安門」として国の重要文化財(建造物)に指定されている。立派な門だ。田安門は、創建年代は明らかではないが、高麗門の扉の吊り金具に残された刻銘から、1636年(寛永13年)に建てられたものと考えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
073_221202340 X900 北の丸公園 田安門 弥生慰霊堂 Z50 Z18-140.jpg 73.弥生慰霊堂 参道入り口 -1
弥生慰霊堂は、かつては弥生神社・弥生廟と言った警視庁及び東京消防庁の殉職者を祀る慰霊施設である。wikipediaによれば、神社建築に近いもので、社殿は拝殿と本殿からなり、本殿は神明造の屋根であるが千木・堅魚木がない。現在でも鞭懸(神明造の破風にある8本の棒)が残っている。拝殿は吹き抜けで土間となっている。参道入口には狛犬のようなものがあり、また本殿正面の脇には燈籠があるなど、全体的に神社だった頃の面影を漂わせている。境内には「御野立所記念碑」がある。写真は参道にある階段左側の狛犬の「うん」。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 28mm ISO220 ) 露出補正 なし
074_221202342 X900 〇北の丸公園 田安門 弥生慰霊堂 Z50 Z18-140.jpg 74.弥生慰霊堂 参道入り口 -2
1881年(明治14年)ごろから、警察・消防殉職者のための警視庁招魂社創建の議が唱えられ、1885年(明治18年)10月7日に「弥生神社」が創建されたそうだ。こちらは「あ」の狛犬。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
075_221202349 X900 北の丸公園 田安門 Z50 Z18-140.jpg 75.田安門 高麗門
田安門の高麗門を出て靖国通り側に出る。北の丸公園の入り口である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 24mm ISO110 ) 露出補正 なし
076_221202351 X900 北の丸公園 田安門 Z50 Z18-140.jpg 76.高燈篭(常燈明台)
1871年(明治4年)に靖国神社の灯籠として奉納されたもので、高台に設けられていたため東京湾の漁船の目印になったといわれる。建設当時の東京の人たちにとって、新しく出来た天皇の政府の力を見せつける、新江戸タワーだった。はじめは九段坂をのぼった右側にあったが、道路改修にあたり現在地に移したそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f8 1/500秒 41mm ISO110 ) 露出補正 なし
077_221202355 X900 〇北の丸公園 田安門 Z50 Z18-140.jpg 77.九段坂公園
田安門を出て、濠を渡ると靖国通りになるが、その手前が九段坂公園になっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 61mm ISO400 ) 露出補正 なし
078_221202361 X900 北の丸公園 田安門 Z50 Z18-140.jpg 78.九段坂公園 品川弥二郎像
品川弥二郎は、天保14年(1843年) 長州の足軽の家に生まれ、身分は低かったが、吉田松陰の松下村塾に入門して尊皇攘夷運動に参加することにより、幕末・維新の外交に重要な役割を演じる人物となった。文久時代には高杉晋作の英国公使館焼き討ちにも参加しているが、藩代表となった高杉が外国艦隊と和睦したことを知って憤り、高杉と敵対したこともある。明治後は子爵・内務大臣まで務めた。この像は明治40年(1907年)に設置された。高村光雲が監督し、本山白雲が原型を作成し、平塚駒次郎が鋳造した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f11 1/500秒 29mm ISO110 ) 露出補正 なし
079_221202363 X900 北の丸公園 田安門 Z50 Z18-140.jpg 79.九段坂公園 大山巌像 -1
大正8年(1919年)11月3日の建設。原型作者は北の丸公園の北白川宮能久親王騎馬銅像を制作した新海竹太郎。建設委員長に陸軍大将井口省吾、ほか現役、予備役将校、実業家、地方有志だそうだ。工費は9万5373円81銭。この像は昭和23年(1948年)にGHQ一に時撤去され東京都美術館に預けられたのち、昭和44年(1969年)に現在地へ移されたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし
080_221202364 X900 北の丸公園 田安門 Z50 Z18-140.jpg 80.九段坂公園 大山巌像 -2
大山巌は天保13年(1842年)の生まれで薩摩藩出身。元帥陸軍大将日露戦争では陸軍司令官、初代の陸軍大臣となった。その後参謀総長、内務大臣を勤め元老となっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 67mm ISO200 ) 露出補正 なし
081_221202366 X900 北の丸公園 田安門 柿 Z50 Z18-140.jpg 81.九段坂公園 柿の実 -1
柿の実がなっていた。とてもうまそうな柿に思えるが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO360 ) 露出補正 なし
082_221202369 X900 〇北の丸公園 田安門 柿 Z50 Z18-140.jpg 82.九段坂公園 柿の実 -2
田安門の櫓を背景に柿の実も季節を告げる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6 1/500秒 105mm ISO220 ) 露出補正 なし
083_221202056 X900 〇靖国神社 G7x.jpg 83.靖国神社の大鳥居
靖国通りの向こう側に、木立の中の靖国神社大鳥居と、たなびく日の丸の旗が見えた。この靖国神社第一鳥居は、大正10年に日本一の大鳥居として誕生し、「空をつくよな大鳥居」と親しまれた。昭和18年、老朽化のために取り去られていたが、戦友・崇敬者により昭和49年再建された。最新技術の耐候性鋼で作られ、柱の高さは25m、直径2.5m、上の横木である笠木(かさぎ)は長さ34m、直径2.7m、重さは100トンという、日本最高、最大級の大鳥居という。九段坂公園を後に靖国通りを下り、東京メトロの九段下駅に出た。半蔵門線で渋谷へ、渋谷から東横線で横浜へ戻ってきた。横浜高島屋の8階に上がり、遅めの昼食にした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 22mm ISO125 ) 露出補正 なし

2023年1月 5日

氏神さま初詣 2023年1月2日

1月2日、今年も氏神さまである橘樹神社と保土ヶ谷神明社にお参りした。
 始めに天王町駅近くにある橘樹神社へ行く。昨年も1月2日にお参りした。自宅から歩いて15分足らずのところにある。
 例年のように「茅の輪くぐり」が設けられていた。8の字に3度くぐり抜けるのが一般的で、数年前までは確かにそうしていた記憶がある。だが、今年はただ、茅の輪を潜り抜けるだけになっていた。コロナ以降、拝殿での鈴緒もなくなっている。神楽殿では10時半からお神楽が始まった。橘樹神社はそれほど大きな神社ではないが、庚申塔(青面金剛像など)、神田不動尊、神明社の3つのお堂がある。すべてお参りして、天王町駅の反対側の保土ヶ谷神明社へ向かった。
 拝殿までの参道に並んで待ったが、参拝者はそれほど多くはなかった。並んでいる人の話では、昨日の元旦は大鳥居のある参道の入り口(バス通り・大門通り)まで参拝者の列が続いていたそうだ。
 神奈川県神社庁のホームページによれば、保土ヶ谷神明社は神奈川県神社庁の献幣使参向神社となっており、横浜市内では最も由緒のある古い神社の一つとされる。私たちがこの地へ移り住んできて以来、勝手に氏神さまとさせていただいているが、私の住む町は氏子区域から外れている。保土ヶ谷神明社には、本殿の右隣にある摂社・豊受大神宮ほか、全部で15の境内社がある。ここでもすべての境内社にお参りをしてきた。
 記述は、「御朱印 神社メモ」というサイトを併せて参照させていただいた。

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保土ヶ谷神明社  茅の輪くぐり 2023年1月2日 横浜市保土ヶ谷区

001_230102007 X900 橘樹神社 G7X.jpg 1.橘樹神社 初詣
今年も氏神さまである橘樹神社に初詣をした。元旦に続きこの日も良い天気だった。3年ぶりに行動制限のない新年であったが、参拝者の数は昨年と変わらないように思えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_230102006 X900 橘樹神社 G7X.jpg 2.茅の輪くぐり
コロナ以前は、茅の輪くぐりの柱にその作法が書いてあって、3度潜り抜けていたが、今年は作法が書かれた札がなかった。鈴緒も外されている。神様といえども、まだまだコロナからは抜けきれない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_230102004 X800 橘樹神社 G7X.jpg 3.狛犬
よく見るとこの狛犬は背に苔が付くほど貫禄がある。嘉永5年(1852年)に奉納されたものが現存しているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_230102003 X800 橘樹神社 G7X.jpg 4.ペットも初詣
拝殿の前では、何人かの参拝者が順番を待っていた。ペットは後ろを向いてお参りには関心がない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
005_230102005 X800 橘樹神社 G7X.jpg 5.橘樹神社 社殿とお札授与所
社伝によると、文治2年(1186年)創建と伝わる。かっての「牛頭天王社」が明治に入り神仏分離された。牛頭天王は神仏習合の神のため、神仏分離後に祭神は牛頭天王と同一神とされた素戔嗚尊(すさのおのみこと)に改められた。大正10年(1921年)、現在の「橘樹神社」へ改称されている。源頼朝が、天下の平定を祝し、国中の大小神祇を奉幣して祭祀を行った時の創建と伝えられている。神奈川県神社庁のホームページによれば、境内地は2.621㎡(793坪)で社殿は文政13年に改築され、大正12年、関東大震災に倒壊したが、昭和4年に復興した。神明総欅造り 屋根銅板葺で昭和20年4月15日 空襲による戦災の為全焼、昭和26年に復興、現在の社殿が再建された。橘樹神社の氏子区域に私たちが住む町が含まれる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_230102002 X800 橘樹神社 G7X.jpg 6.橘樹神社 神楽殿
新しくはないが立派な神楽殿がある。神楽殿は昭和36年(1961年)に造営されたもの。今年の新年のご挨拶に載せた画像もこの神楽殿で撮った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_230102011 X800 橘樹神社 神田不動尊 G7X.jpg 7.神田不動尊
橘樹神社には3つのお堂がある。その一つがこの神田不動尊。不動尊像には文化8年(1811年)の銘があるが、実際は昭和10年(1935年)に再建されたものという。神仏分離が進んだ中、こうして境内に不動堂が残されているのは珍しいそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
008_230102009 X800 橘樹神社 青面金剛像 G7X.jpg 8.庚申塔
その左手に庚申塔が3体並んだお堂がある。写真は3体並んだ庚申塔で、いずれも江戸時代のもの。右側の庚申塔は明和元年 260年前、左側の庚申塔は天和2年 340年前 。そして特に古いのが中央後ろにある六手青面金剛像で、寛文9年(1669年)350年前の横浜市内最古の庚申塔だそうだ。(磯貝長吉 掲示)と記された説明札があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
009_230102014 X800 橘樹神社 神田不動尊 G7X.jpg 9.お神楽
神楽殿の方からお囃子が聞こえてきた。神楽殿に戻ってみると、可愛らしいお嬢ちゃんが舞っていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO160 ) 露出補正 なし
010_230102022 X800 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg 10.保土ヶ谷神明社
wikipediaによれば、神明神社(しんめいじんじゃ)は、天照大御神を主祭神とし、伊勢神宮内宮を総本社とする神社である。神社本庁によると日本全国に約5千社あるとされているが、一説には約1万8,000社とも言われるとあった。昨年は金沢でも神明宮にお参りしてきた。東京では兄の葬儀を行った阿佐ヶ谷神明宮にお参りしている。ここ保土ヶ谷神明社は、平安時代の天禄元年(970年)、天照大御神が榛谷(はんがや)の峯(その昔、現在の保土ヶ谷区から旭区にかけての地域は、榛谷御厨と呼ばれていた)に影向(ようごう:神仏が一時姿を現すこと)し、その後、川井、二俣川、下保土ヶ谷宮林、と遷座したと伝えられている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_230102025 X800 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg 11.保土ヶ谷神明社 茅の輪くぐり
神明社は多くの参拝者が参道に並び、お参りの順番を待っていたが、その列は茅の輪くぐりから拝殿へと続く。茅の輪くぐりの注連縄には人の形の御幣があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
012_230102027 X800 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg 12.人形流し(ひとがたながし)
手水舎の近くには水神社という境内社がある。水神社は水場の守護を行っており、御祭神は水波能女神・御井神。小さな神池があり、人形流しをする事ができる。保土ヶ谷神明社の清流は境内地下70mから汲み上げた井戸水を、写真の右側から流しているとのこと。神池には数多くの人形が浮かぶ。人形流しは、知らず知らずの内に犯した罪や、積り積もった心身のけがれを取り除くための儀式ですと説明された札があった。茅の輪くぐりの注連縄にあったのはどうやらこのひとがたのようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/640秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013_230102033 X800 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg 13.境内社
保土ヶ谷神明社には全部で15の境内社があり、本殿の左側に水神社、稲荷社、月読社、風宮があり、参拝順路に従って社殿の下を潜って反対側の日之王子社、切部之王子社、鹿島社、および、写真の厳島社、見目社、山神社、山王社、白鳥社、火神社、雷神社と天満宮の境内社をお参りする。お賽銭が大変だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/125秒 17mm ISO160 ) 露出補正 なし
014_230102039 X800 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg 14.神明社 境内風景
明るい日差しのもと、境内にはお参りを終え、凶を引いてしまったのか、おみくじを吉に転じるように願って結んでいる参拝者や、願い事を書いた絵馬を奉納する人たちでにぎわっていた。ここは穏やかで良いお正月だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/125秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし

2022年12月25日

金沢紀行 11月20日~22日 その8 にし茶屋街 と 忍者寺 11月21日

近江町市場のエルザ口を出て、百万石通り(国道157号線)からタクシーに乗り、にし茶屋街に向かった。157号線を南に進み、犀川に架かる犀川大橋を右に行ったところがにし茶屋街の入口だった。
 にし茶屋街は金沢三茶屋街のひとつで、文政3年(1820年)、加賀藩12代藩主前田斉広の公許を得たことにより、ひがし茶屋街と共に誕生した。金沢城の方角からそれぞれ「東の廓」、「西の廓」と呼ばれた。現在でも料亭や芸妓置屋が立ち並び、藩政期の独特の雰囲気を味わうことができる。金沢の茶屋街において、にし茶屋街に在籍する芸妓数は最大となっているそうだ。多くの観光客で賑わうひがし茶屋街に比べ、にし茶屋街のエリアは南北130m、東西180m、1.8haが指定エリアと小さいが、約100mの目抜き通りは江戸時代の面影を色濃く残し、出格子が美しい2階建ての茶屋建築に老舗割烹が軒を並べ、趣のある一角を作り上げている。夕暮れ時になると、着飾った芸妓が街を歩き、家並みからは三味線の音色が流れて、芸の町・金沢の夜が感じられるという。いわば、現役の茶屋街なのである。確かに観光客の姿は少なかった。夕暮れ時に訪れると良かったのかもしれない。
 にし茶屋街の近くには「寺町台寺院群」がある。しかしこの日は、兼六園、金沢城公園、近江町市場と歩き回って、少々疲れてきた。ちょっと休もうと、和風のカフェとみて入った「甘納豆かわむら」という店の店員さんに、比較的近くにある忍者寺(妙立寺)へ行く道を教えてもらう。忍者村の境内に入ると、外国人を含め多くの観光客の姿があった。拝観は要予約となっている。
 そこから歩いて犀川大橋を渡り、片町にあるホテルに戻った。一休みして、夕食は、あれこれ考えるのも "しんどい" ので、また昨日と同じ、ホテルの近くにある寿司屋へ行くことにする。酒の肴に注文した、12月から禁漁になる白エビのから揚げがとても美味かった。
 記述については、wikipedia、金沢旅物語などのサイト、また、各店のことについてはそれぞれのホームページなどを参照させていただいた。

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金沢三茶屋街の一つ 「にし茶屋街」の出格子が美しい街並み 2022年11月21日 石川県金沢市野町

164_221121214 X800 金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 164.にし茶屋街入り口
タクシーは犀川大橋を渡り、寺町通りを右に曲がって、にし茶屋街の入り口で止めてくれた。入り口の前に立つと茶屋街には観光客は少なく、それほど長くない茶屋街の全貌を見渡すことができた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
165_221121215 X800 金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 165.にし茶屋街
にし茶屋街は、この通りがメインストリートで茶屋建築の町屋が続く。およそ100mほどだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO160 ) 露出補正 なし
166_221121216 X800 金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 166.「らくがんや」
茶屋街の入り口の右側に、「らくがんや」という店があった。落雁とは、米や麦、豆などの穀類を蒸してから作った粉に砂糖や水あめなどの甘味を加えて着色し、さまざまな形の型に押し固めて乾燥させた干菓子である。暖簾に「諸江屋」とある。「諸江屋」は、嘉永2年(1849年)創業の和菓子屋だそうだ。落雁を中心に金沢の菓子文化を今に伝えるとうたう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO160 ) 露出補正 なし
167_221121217 X800 金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 167.手裏剣体験 忍者武器ミュージアム
金沢らしい店があった。中に入ってみなかったが、館内には、手裏剣や鎖武器、甲冑の他、50種類、約160点が展示されているそうだ。子供にも楽しめる「手裏剣体験」コーナーもあり、もちろんお土産ショップもある。近くの寺町には忍者寺もある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO500 ) 露出補正 なし
168_221121218 X800 〇金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 168.出格子 -1
にし茶屋街は、出格子が美しい2階建ての茶屋建築が並ぶ。出格子とは、町屋の1階の表通りに突き出た形式の格子のことだ。木虫籠と書いて「きむすこ」または「きむしこ」と読む金沢の町家の特徴である格子は、割付が細かい出格子(格子の桟の間隔が狭い)で、インドのベンガル地方の赤色顔料を用いたことから「弁柄(紅殻)格子」とも呼ばれるようになったという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 21mm ISO640 ) 露出補正 なし
169_221121219 X800 金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 169.にし茶屋街の説明板
にし茶屋街一帯は、明治13年(1880年)の大火により焼失してしまったが、通りに面して、一階に揃いの出格子を設け、座敷を備える背の高い二階を吹放しの縁側とする藩政期以来のお茶屋の伝統的な街並みが、大火以降も踏襲されて現在に残っていると記されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
170_221121220 X800 金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 170.出格子 -2
外側は美しい茶屋建築である。しかし、右側の建物は「数登美」という古いお茶屋を改装した和風モダン・バーだそうだ。ここは夜に来ないとわからない。左側の建物は割烹、懐石料理 「にし料理茶屋」という。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO500 ) 露出補正 なし
171_221121221 X800 金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 171.越前おろしそば「手打ちそば はなれ」
越前おろしそばという暖簾の掛かった店を、外国人連れの観光客が覗き込んでいた。ここは「手打ちそば はなれ」という店だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO1000 ) 露出補正 なし
172_221121222 X800 〇金沢 にし茶屋街 Dr.Xのすし屋G7X.jpg 172.すし屋「桜桃(ゆすら)」
赤い床几に2人の観光客が待っている店は、すし屋「桜桃(ゆすら)」という。「現地ガイドが配信する金沢観光メニュー」というサイトを見ると、この店、「Doctor-X 外科医・大門未知子 スペシャル」で撮影に使われた店だそうだ。この店は2014年2月まで「田むら」という贔屓のお客さんの多い有名な寿司屋だったらしい。店を閉める時には、石川県で最も部数のある北國新聞に「にし茶屋街の名店に別れ 寿司・田むら 今月限り」と大きく掲載されたという。店主の田村さんが高齢になったため閉店と記されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO400 ) 露出補正 なし
173_221121226 X800 〇金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 173.西検番事務所
にし茶屋街の芸妓たちの稽古場や管理事務所として、大正11年(1922年)に建築された。事務所のある洋風建築が正面に建ち、その洋風の事務所棟と中庭を隔てた木造2階建、和風の稽古場棟とから成り、事務所棟は寄棟造、桟瓦葺の木造2階建、下見板張りで、明治期に流行したバージボード(軒先飾板)付きの玄関ポーチに特色がある。稽古場のある和風建築が奥に繋がっている。伝統的な茶屋建築が建ち並ぶにし茶屋街において、洋風意匠が目を引くシンボル的な存在である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
174_221121225 X800 金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 174.「甘納豆かわむら」 テイクアウト専門店「MAME ノマノマ」
西検番事務所の前、ちょうどにし茶屋街のメインストリートが終わるあたりに「甘納豆かわむら」という和菓子店のような感じの店があった。「甘納豆かわむら」には、「MAME ノマノマ」というモナカスイーツなどのテイクアウト店があった。「甘納豆かわむら」で注文すると蔵や中庭を眺められるところに用意された椅子のあるところで食べることができた。ラムレーズンの最中スイーツを注文すると、早めに食べてくれという。モナカのサクサク具合が保たれる時間が6分なのだそうだ。「甘納豆かわむら」の2階は「サロン・ド・テ・カワムラ」というカフェになっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
175_221121230 X800 金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 175.「甘納豆かわむら」の店内
店内の様子を撮らせていただいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
176_221121231 X800 金沢 にし茶屋街 G7X.jpg 176.「MAME ノマノマ」で注文
テイクアウト専門店「MAME ノマノマ」でラムレーズンの最中を注文し、ここにあるベンチで食べた。写真に見える蔵の中にも椅子があり、空いていればそこでも食べられる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
177_221121232 X800 金沢 寺町寺院群 G7X.jpg 177.願念寺
「甘納豆かわむら」で会計をする際に、忍者寺への行き方を聞いてみた。西検番事務所の右手の路地を道なりに行って、国道157号線を渡って、そのまままっすぐ行くと着くという。その途中、157号線(ここでは南大通りという)を渡って少し行くと右手に願念寺という寺があった。願念寺は「寺町台寺院群」の一角にある。真宗大谷派の寺で、慶長年間(1596年~1615年)創建で、万治2年(1659年)に河原町(現在の片町)からここに移転した。本堂は文化5年(1808年)に再建されたもので、いわゆる現代の真宗の本堂形式の典型的な建物だそうだ。後から知ったが、境内に松尾芭蕉の「塚もうごけ我が泣く声は秋の風」の句碑があり、この句は奥の細道の旅の途中、弟子・小杉一笑の死を知って詠んだ句という。寺町は加賀藩3代藩主前田利常の城下町づくりによって、犀川南岸の高台に70を超える寺院が集められた町である。寺院が並ぶ寺町通りの築地塀の連なりや、苔むした石垣は、今もなお藩政時代の香りを漂わせている。寺町台は2012年(平成24年)、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
178_221121235 X800 金沢 寺町寺院群 妙立寺 G7X.jpg 178.妙立寺(忍者寺) -1
加賀藩第三代藩主前田利常が創建した。複雑な建築構造と外敵を欺く仕掛けから、忍者寺(にんじゃでら)とも呼ばれる。ちょっと長くなるがwikipediaを引用させていただくと、「寛永20年(1643年)、三代藩主利常が金沢城の近くから移築建立する。利常は徳川幕府により改易されるのを避けるため、徳川家から嫁を迎えるとともに母親を人質に出し、鼻毛を伸ばして馬鹿殿様を演じることで幕府を欺き安心させる。一方、多くの武士が起居できる寺院群(現在の寺町寺院群)を新築し、その中心に出城の役目を持たせた妙立寺を建立する。要塞としての機能を備えた妙立寺は、隠し階段・隠し部屋・落とし穴・見張り台・金沢城へ続く地下通路など外敵を欺く種々な仕掛けを備える。忍者寺と称されるのは、同寺に忍者がいたからではなく、伽藍の複雑な建築構造に由来する。建造は、日蓮の法孫、日像と伝えられる。」と記されている。なんで利常は城下町の寺院を移転させてまで、わざわざ寺町を築いたのだろうか。その理由は二つあるという。一つは、金沢城の防衛能力を強化する為である。金沢城は弱点も多く、あまり堅固な城郭ではなかった。そこで城下町の入口に寺町を設ける事で、有事の際にはこれらの寺町に武士を配置し、砦として用いる意図があった。もう一つの理由は、一向一揆対策だった。一向宗以外の寺院をまとめ、一向宗の寺院はあえて城下町内に散在させたままにしておく事で、一向宗に対して監視の目を光らせ、一揆を未然に防ぐという目的があったという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO1250 ) 露出補正 なし
179_221121236 X800 〇金沢 寺町寺院群 妙立寺 G7X.jpg 179.妙立寺(忍者寺) -2
この妙立寺は日蓮宗の寺院である。寛永20年に日通上人が運上町に創建、のちに藩命により、能登の石動山、新堅町へと移築され、万治2年(1659年)現在地に転じている。文久2年に祖師堂の一部を焼失、それ以前は、ここ、願念寺の前の通りを正面としていたが多数の参拝者で混雑のため、13代藩主前田齋泰の命により、兼六園内にあった「竹澤御殿」の正門を移築、鶴来街道(県道179号)側を正面とした。ここ(写真178)はいわば旧正門ということか。この左わきの路地を進んだ右側に境内、本堂があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO1250 ) 露出補正 なし
180_221121237 X800 金沢 寺町寺院群 妙立寺 G7X.jpg 180.妙立寺(忍者寺) -3
旧正門と思しきところの左側の路地の先は、絵馬が奉納されているところがあり、ここから見ると閑静な寺に思えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 16mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181_221121240 X800 金沢 寺町寺院群 妙立寺 G7X.jpg 181.妙立寺(忍者寺) -4 境内と本堂
絵馬が奉納されているところから右を見ると、そこは境内と本堂になっていて、多くの観光客がいた。鶴来街道側の門から入ってきた参拝者だ。本堂は幕命で3階建て以上の建物は禁止されていたことにより、外観は2階建てだが、内部は4階建て7層になっているという。中2階、中々2階があり、部屋数は23、階段数は29もあるのだとか。藩主が庶民に気づかれずに、お忍びで詣るための隠し拝殿が、本堂内に中2階のような形で設けられている。戦火を免れた妙立寺は、歴代藩主の祈願所として崇拝される。北陸の豪雪に耐え、その独特の建築様式を現在に伝えている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO500 ) 露出補正 なし
182_221121241 X800 金沢 犀川大橋 G7X.jpg 182.犀川大橋 -1
忍者寺に入ってきた路地を戻り157号線に出て右へ行くと、犀川大橋が見えてきた。車道上部の梁には、現在の犀川大橋が完成した1924年(大正13年)当時の石川県知事であった長谷川久一が記した橋名板が掛けられている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
183_221121243 X800 神明宮大けやき G7X.jpg 183.神明宮の大ケヤキ(欅) -1
犀川大橋の手前、左側に大きなお社があった。まず、大きなケヤキの木が目につく。そこは、幣形に串刺しにした餅を聖火であぶり食すると悪事災難厄除けに御利益があると言われている300年以上続く「あぶり餅神事」でも知られていて、詩人中原中也や文豪室生犀星とも縁深い神社だそうだ。境内には樹齢1000年を超える大ケヤキが立っている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO200 ) 露出補正 なし
184_221121247 X800 神明宮大けやき G7X.jpg 184.神明宮の大ケヤキ -2
神明宮の御神木で、パワースポットでもある "神明の大けやき" は、樹齢1000年を越えると云われる県下最大の大けやき(樹高33m、幹周7.83m、枝幅25m)で、1943年(昭和18年)に当時の文部省より「史跡名勝天然記念物」の指定を受け、金沢市指定保存樹の第一号であると説明されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO800 ) 露出補正 なし
185_221121251 X800 〇神明宮大けやき G7X.jpg 185.神明宮 大ケヤキの紅葉
神明宮は天照皇大神、豊受姫神を祭神とし、古来より "お神明さん" の愛称で親しまれ、金沢旧五社(藩政期より藩主・前田家の信仰特に厚く、中別当または社僧が奉仕しないで、神官だけが守護する5つの神社)の一社で、加賀藩5代藩主・前田綱紀は当宮を氏神とするに至ったそうだ。そして、全国七神(他の6つは東京・芝神明、山形・湯殿山神明、大阪城神明、長野・安曇神明、京都・東岩倉神明、京都・朝日神)、または三神明の一社と云われる。私が住む横浜市保土ヶ谷にも神明社がある。神明社、神明宮は神社本庁によると日本全国に約5千社あるとされている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO320 ) 露出補正 なし
186_221121254 X800 犀川大橋 G7X.jpg 186.犀川大橋 -2
再び犀川大橋に向かって歩く。犀川大橋の橋長は62.3 m、幅員は18.7 m(完成当時の幅員は車道12.5m、歩道1.8mX2)である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
187_221121255 X800 〇犀川大橋 G7X.jpg 187.犀川大橋から犀川下流の眺め
浅野川の愛称「女川」に対して、犀川は、「男川」と呼ばれ金沢市を流れて日本海に注ぐ二級河川である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
188_221121259 X800 〇犀川大橋 G7X.jpg 188.犀川大橋から犀川上流の眺め
金沢市の南端に位置する奈良岳に源を発し北流する。上流には犀川ダム、内川ダムがあり、さらに2012年(平成24年)には、洪水対策として工事が行われていた辰巳ダムが竣工した。江戸時代初期、犀川上流の水を金沢城に引いた辰巳用水が建設され、現在も流れている。そのほか、金沢市内を流れる数々の用水が取水しており、市民の水資源として重要な役割を果たしている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
189_221121262 X800 〇犀川大橋 G7X.jpg 189.犀川大橋 -3
現在の犀川大橋は1924年(大正13年)に完成し、国の登録有形文化財に登録されている。犀川大橋の完成当時は鋼材が関東大震災の影響もあり入手し難く、英国産を一部使用している。最初の架橋は加賀藩祖、前田利家が造った木造大橋だ。城下一の大きさを誇り、犀川に架かる唯一の大橋であったことから、今と変わらず当時も人の交流や物流が盛んだったという。明治維新以後も洪水や氾濫により度々流失し、明治31年(1898年)に木造橋最後の架け替えが行われた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし

2022年9月17日

富士山五合目・富士本栖湖リゾート・勝沼「一古園」 8月30日

このところ、旅行業界も活発になり、パンフレットがいろいろと送られてくるようになった。その中の横浜出発の日帰りバスツアーで、「山梨シャインマスカット狩り食べ放題 富士山五合目&約8万株の花畑!虹の花まつり」というのが目に付いた。富士山五合目へは行ったことがないし、造られたものとは思うが、富士本栖湖リゾートの8万株の花畑も知らなかったので、行って見ようということになった。
 この日(8/30)の天気予報は曇りのち雨。横浜駅東口から地下通路を歩いて10分弱ほどのところにある「Bay Quarter」(商業施設)から7:20に出発する。首都高から保土ヶ谷バイパスに入り横浜町田インターで東名高速に上がる。順調であった。海老名JCTから圏央道に入り、八王子JCTから中央高速に入る。河口湖ICで下りて、富士スバルラインに入った。富士スバルラインは今年は7月15日の18時から8月31日18時まで連続48日間マイカーが規制されていて、一般の車は通行できない。バスは悠々と走る。通常、普通自動車の通行料金は全線往復で2,100円である。
 富士山五合目の駐車場には10時20分くらいに着いた。雲がかかっていて富士山頂は良く見えない。昼食の時間まで少し間があったので、ブラブラしていると、右からキベリタテハが飛んできて、道路の向こうに止まった。追いかけて、撮るには撮ったが、道路わきの排水溝の蓋に止まっていたところで、絵にならない。しかし、ここで、しかもこんな天気の時にキベリタテハに会えたことは幸運だった。
 昼食は11時から、五合園レストハウスというところで、「ほうとう定食」だった。味は良かったが、太めの麺は長くて食べ難くかった。
 食事を終え外に出てくると、富士山頂は雲の流れに見え隠れしていた。
 12時に富士山五合目を出発し、スバルラインを下りて、国道139号線を走り、富士急グループが経営する富士本栖湖リゾートというところへ、7月16日から10月10日まで開催されている「虹の花まつり」を見に行く。バスを降りた頃は小雨だったが、園内に入り歩き始めると、本降りになってしまった。傘を差す。Z50はカメラバッグにしまって、片手でG7Xを操る。びしょ濡れになってしまった。
 2時少し前に富士本栖湖リゾートを出発、甲府から少し中央高速に乗り、勝沼へ出た。ここで「一古園」というブドウ園で、「シャインマスカット狩り食べ放題」がこの日最後の楽しみであった。ただ、畑まで7分ほど歩くということなので、それはやめて、「一古園」のぶどう棚の下でシャインマスカット食べ放題だけを楽しんだ。

000_220830109m X700 〇富士山五合目 Z50 18-140.jpg
一瞬、風で雲が飛ばされて姿を現した富士山頂 2022年8月30日 山梨県南都留郡鳴沢村 富士山五合目

001_220830006 X800 横浜駅改札口 G7X.jpg 1.朝6時半の横浜駅
横浜駅の西口から東口への中央通路を通って「Bay Quarter」前の集合場所へと歩く。朝6時半、通勤客が多くなってくる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
002_220830015 X800 K-Arena G7X.jpg 2.建設中の「Kアリーナ横浜」
バスが待っている道路の向こう側には、2023年の秋に誕生予定の、建設中の世界最大級の音楽に特化した2万席の大型アリーナ「Kアリーナ横浜」が見えた。みなとみらいにはまだまだ新しい建物が出来る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 22mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_220830018 X800 談合坂S.A G7X.jpg 3.談合坂 SA
1時間半ほど走って、中央高速の談合坂 SAで休憩となった。雲が低く垂れ込めている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO125 ) 露出補正 なし
004_220830023 X800 談合坂S.A G7X.jpg 4.談合坂 SAの観光バス
しかし、それでも駐車するスペースを探すほど観光バスは多く停まっていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし

005_220830026 X800 富士急ハイランド  G7X.jpg
5.富士急ハイランド
河口湖インターの近くまで来ると、車窓から富士急ハイランドのジェットコースターが見えてきた。富士急ハイランドの前身は、1961年に開園した富士五湖国際スケートセンター。同年に設置された富士急行河口湖線・ハイランド駅(現・富士急ハイランド駅)に合わせて1964年に「富士ラマパーク」という遊園地が開業し、1969年に「富士急ハイランド」へ改称されたそうだ。1996年登場の「FUJIYAMA」から2011年登場の「高飛車」まで5年おきに新規大型コースターが導入されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 25mm ISO125 ) 露出補正 なし

006_220830029 X800 富士山頂 4合目付近から G7X.jpg
6.四合目から見た富士山頂
富士スバルラインを走るバスの車窓から、富士山頂が見えた。全く雪を被らない富士山は全然違う山に見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし

007_220830030 X800 富士山頂 4合目付近 G7X.jpg
7.富士スバルライン
道路の正式名称は富士山有料道路といい、1964年(昭和39年)に開通した。2005年(平成17年)に料金徴収期間を満了したが、その後は維持管理有料制度に移行し、引き続き有料での運営が継続されている。運営は山梨県道路公社が行っている。この日の天気予報は曇りのち雨だが、行く手に青空が見え期待を持たせる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし

008_220830090 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
8.富士山五合目到着
標高2,300m、「天地の境」と言われる富士山五合目に到着した。雲の中である。また、確認不足でいつも P(プログラムオート)で撮っているのにダイアルが知らぬうちにずれていて、S(シャッタースピード優先)にセットされてしまっていた。セットされたシャッタースピードは1/100秒。結果、絞り込まれていた。手振れはほとんど感じなかった。5.0段という手振れ補正機能の効果なのか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f10 1/100秒 25mm ISO 100 ) 露出補正 なし

009_220830084 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
9.富士山小御嶽神社
937年(承平7年)に、山岳信仰の聖地である小御岳山の山頂(富士山五合目)に鎮座、創建された。小御岳は富士山より古い山で、小御岳と古富士が土台となって噴火を繰り返し、いまの富士山の姿になったと言われる。毎年7月1日には開山祭が行われている。五合目周辺は「天狗の庭」と呼ばれ、天狗が支配していたという言い伝えがあり、小御嶽太郎坊正真という天狗が道開きの神様として神社に祀られている。右手に展望台があったので登ってみたが、何も見えなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9 1/100秒 22mm ISO 100 ) 露出補正 なし

010_220830086 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
10.富士山小御嶽神社 拝殿
磐長姫命(木花咲耶姫の姉)を祭っている。五合目にあるお宮は、以前は鳴沢村にある魔王天神社にあった古太郎坊(こたろうぼう)という小祠(しょうし)を、遷座し小御岳権現と称したものが元になっているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/100秒 22mm ISO 900 ) 露出補正 なし

011_220830095 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
11.駐馬場
山頂への登山口の方へ行って見た。馬が数頭繋がれていた。吉田ルートは、富士山の登山道で唯一馬に乗って行き来が出来るという。ここでは引馬の形で乗馬を体験できるそうだ。乗馬料金はお中道を通って、6合目まで片道7,000円、その途中の泉が滝までが4,000円などとなっていた。写真モデル代は300円だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/100秒 39mm ISO 125 ) 露出補正 なし

012_220830098 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
12.吉田口登山道
お中道を泉が滝から吉田口五合目へ向かう登山道の入り口である。往きはしなかったが富士スバルライン五合目から泉ケ滝にかけて、最初はゆるやかな下りから始まる。写真を見ると寒そうに見えるだろうが、半袖でいられる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/100秒 34mm ISO 100 ) 露出補正 なし

013_220830100 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
13.やめよう弾丸登山
登山道の入り口には「やめよう弾丸登山」の看板が立てられていた。「弾丸登山とは、事前に十分な休息をとらず、夜通し登山をすること」と書かれていた。一般登山者に比べ救護所受診率が3倍になっているとのこと。7月、8月でも山頂の最低気温は氷点下になることがあるそうだ。単なるハイキングかも知れないが、霧の中を下山してくる人がいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/100秒 32mm ISO 100 ) 露出補正 なし

014_220830101 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
14.五合園レストハウス
この建物の2階で昼食になった。ほうとう鍋とエビフライ、から揚げにご飯という献立は、味も良く、ボリューム満点だったが、ほうとうが食べ難かった。1階は売店で外階段から上がる屋上は展望台になっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/100秒 28mm ISO 100 ) 露出補正 なし

015_220830104 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
15.105歳で富士山登頂 五十嵐貞一さんの像
入り口に昭和58年、96歳の時に最高齢登頂記録を書き換えて以来、6年連続で記録を更新した五十嵐貞一さんの像があった。初めて富士山に登ったのは昭和35年8月15日、73歳のときだそうで、89歳のときに再度、富士登山に挑みそれ以降13年連続で富士登頂を成し遂げ、1988年8月8日午前10時ごろ、満101歳で登頂に成功、記録をまた一つ伸ばした。銅像のプレートは105歳になっているが、正確には数え年で103歳。満年齢では101歳と10ヵ月だったそうだ。この記録は、未だに破られていない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/100秒 18mm ISO 800 ) 露出補正 なし

016_220830111 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
16.霧の富士山頂
レストハウスから眺める富士山頂付近の姿は刻々と変わる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f29 1/100秒 125mm ISO 100 ) 露出補正 なし

017_220830113m X800 〇富士山五合目 Z50 18-140.jpg
17.霧がとれた富士山頂
16.の写真から1分後には霧が外れ、薄日が差し、山頂にかかる雲が白く輝いた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f29 1/100秒 125mm ISO 100 ) 露出補正 なし

018_220830118 X800 富士山五合目 Z50 18-140.jpg
18.キベリタテハ -1
レストハウスの前で富士山頂付近の写真を撮っていると、右手から風に乗ってチョウらしきものが翔んできた。黄色い縁が見える。キベリタテハだ。道路を渡って後を追う。道路わきの側溝の蓋に止まった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/100秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし

019_220830121 X800 〇富士山五合目 Z50 18-140.jpg
19.キベリタテハ -2
ここで、しかもこんな環境でキベリタテハに会うとは、全く予想をしていなかった。幸運である。しばらくじっと止まっている。もう少し良いところに止まってもらおうと飛び立たせたが、遠くへ行ってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/100秒 140mm ISO 110 ) 露出補正 なし


2022年7月17日

①北海道神宮・旧札幌控訴院(6月27日) 北海道旅行 札幌,、そして富良野・美瑛バスツアー 6月27日-30日​ ①北海道神宮・旧札幌控訴院(6月27日)​

5月の連休の後、コロナも落ち着いてきたので、どこかへ旅行してみようという気になった。今回はチョウから離れて、観光旅行を計画した。少し残っていたマイレージを無駄にしないようにと、早めにチケットを申し込む。
 旅行先を札幌にしたのは、今までの北海道旅行はチョウが目的で大雪山周辺や十勝方面がほとんどで、札幌の街をゆっくり歩いたことがない。関東が梅雨の頃の札幌は気候もよさそうだと思ったからだ。
 蟹、ジンギスカンなどを食べるのも楽しみだし、北大の構内や、北大植物園にも行って見たい。  3泊4日の旅行だが、2日目には、富良野、美瑛へ行く札幌発着の日帰りバスツアーを申し込んでおいた。
 6月の9日―10日と箱根に家族旅行をした際、この話をしたら、札幌勤務の経験がある婿殿が一緒に行ってくれるという。2日目の夜に合流することになった。
 爽やかな気候を期待していたが、雨にはほとんど降られなかったものの、気温は低いのに湿気が多く、歩くと汗ばむ曇りの日が続き、そこは期待はずれであった。
 平日であったためか人出はそれほど多くはない。しかし、私たちが泊ったホテルはビジネス客も多く満室に近い状態だったようだ。
 最後の日は、午前中、北大植物園を歩き、ここでもう一泊して旧友と飲むという婿殿と別れ、私たち夫婦は早めに新千歳空港へ着いた。昨年秋に某旅行社のパッケージツアーで北海道へ来た時も、帰りは新千歳空港から搭乗したが、空港で食べた回転寿司や、海鮮市場と称するショッピング・コーナーに並ぶ、酒の肴に良さそうな、塩干や貝の燻製などを買い歩くのも楽しみだったからだ。
 旅行記を綴っていきたい。

 出発の日、羽田空港へはフライト便出発2時間前に着いてしまった。朝が早いので、店も開いているところが少ない。まだ、少々時間があるので第1ターミナル6階の展望デッキへ上がって見ることにした。離陸していく飛行機を見ていると飽きない。
 私たちが乗ったJAL511便は、定刻12:05に新千歳空港に着いた。かって出張で来ていた時は、札幌の市内まではバスを利用していたが、初めてJRの快速電車に乗り札幌駅へ行った。40分足らずで着くのでバスより速い。先ずホテルに行って荷物を置いてこようと思ったら、すでにチェック・インすることが出来た。
 身軽になって、ホテルを出た。札幌の駅ビルで軽く昼食にして、タクシーでまず北海道神宮へ向かう。円山公園の近くだ。勅旨として札幌神社と命名されたのが明治4年で、新社殿が円山に遷宮した。北海道神社となったのは1964年(昭和39年)だそうだ。
 北海道神社を参拝を終えて、円山公園駅から地下鉄に乗った。大通公園の西の端にある旧札幌控訴院(現札幌市資料館)の建物を見たかったからだ。大通公園の西12丁目サンクガーデン「バラ園」にて、折からバラフェスタ開催され、そのバラが見事に咲いていた。そして、西11丁目駅から地下鉄東西線に乗り、大通駅で南北線に乗り換えて「すすきの」へ出た。まだ5時半だが、「おたる亭」という居酒屋で夕食にする。お任せの刺身で一杯飲み、寿司にした。前に立つ若い板さんとの会話を楽しみながら、ほろ酔い気分で外に出たのは、まだ7時を少し回ったところだった。
 翌日の朝は早い。富良野・美瑛のバスツアーは朝7時40分に札幌駅集合だ。

000_220627566 X700 〇すすきの G7X.jpg
夕暮れ近いすすきの交差点を走る路面電車 2022年6月27日 北海道札幌市

001_220627029 X800 羽田空港 Z50 18-140.jpg 1.羽田空港第一ターミナル
第一ターミナル6階の展望デッキへ上がってみた。日本航空のエアバスA350の出発準備が行われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f13 1/640秒 38mm ISO 100 ) 露出補正 なし
002_220627039 X800 〇羽田空港 Z50 18-140.jpg 2.全日空機の離陸
第一ターミナル展望台から、目の前の滑走路からANAの Boeing 767-300 離陸していくのを眺める。プレミアムシート10席を含む270席の機体だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
003_220627463 X800 羽田空港 G7X.jpg 3.北原コレクション
羽田空港第1ターミナルビル中央にあるマーケットプレイス3階に、TVのなんでも鑑定団などで有名なおもちゃのコレクター北原照久さんが主催する「北原コレクションエアポートギャラリー」というところがあった。一度ゆっくり来てみたいところだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 21mm ISO 320 ) 露出補正 なし
004_220627476 X800 羽田空港 搭乗機 G7X.jpg 4.搭乗機
私たちが乗り込む Airbus A350-900 がどこからか到着し、乗客が降機し、客室内の清掃のための係員の出入りや、荷物の搬入、機体の点検などが行わるのをしばらく眺めていた。間もなく搭乗がはじまる。客室内は満席だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO 125 ) 露出補正 なし
005_220627496 X800 新千歳空港駅 G7X.jpg 5.快速エアポート
飛行中、搭乗機は途中で機内サービスが停止されるほど揺れたが、無事、新千歳空港に着陸した。空港からは、快速エアポートで札幌駅へ向かう。wikipediaによると、1988年3月に新千歳空港が開港したのを機に、空港アクセス列車として、千歳空港駅(現在の南千歳駅)・苫小牧駅 - 札幌駅間で運転開始された快速「空港ライナー」が前身に当たる。1992年7月には新千歳空港ターミナルビルの完成に合わせて千歳空港駅 - 新千歳空港駅間が延伸開業したため新千歳空港駅への乗り入れを開始し、大幅な増発の上、列車名も「エアポート」に改称されたとある。所要時間37分で札幌駅に着いた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/400秒 15mm ISO 3200 ) 露出補正 なし
006_220627504 X800 北海道神宮 G7X.jpg 6.北海道神宮
この日から3泊するホテルにチェックインし、札幌駅の駅ビルで簡単に昼食を済ませ、駅前からタクシーで北海道神宮の大鳥居(第二鳥居)の前で下りた。北海道を見守り続けて150年以上。多くの市民が参拝に訪れるそうだ。蝦夷地から北海道へと名前を変えた明治2年(1869年)に、明治天皇が「開拓三神」を祀るよう詔(みことのり=天皇の仰せ)を出したことに始まる。明治4年(1871年)に現在の円山に移され、2019年に御鎮斎150年を迎えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO 125 ) 露出補正 なし
007_220627050 X800 北海道神宮 Z50 18-140.jpg 7.島義勇判官銅像建立の記
札幌市の建設に着手し、「北海道開拓の父」と呼ばれる島義勇は佐賀の人である。明治2年(1869年)に蝦夷地が北海道と改称され、6月6日に新政府において藩主鍋島直正 が蝦夷開拓督務となった。安政3年(1856年)に直正の命により、島義勇は北海道、帰阿太野の調査に行っている。島は蝦夷地に通じているということで蝦夷開拓御用掛に任命され、同年7月22日、開拓判官に就任した。札幌神社から北海道神宮に改められて満10年の昭和49年に建立された島義勇の銅像の建立の記が当時の宮司さんによって記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
008_220627052 X800 北海道神宮 Z50 18-140.jpg 8.島義勇判官銅像
第二鳥居から桜並木の表参道進んでくると、神門の手前、手水舎の左手に、北海道を開拓し、札幌の街の基礎をつくった 佐賀の七賢人 と言われる島義勇判官の、台座を含めると高さ3.5mの銅像が立っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 37mm ISO 640 ) 露出補正 なし
009_220627076 X800 〇北海道神宮 Z50 18-140.jpg 9.神門の前の茅の輪
茅の輪くぐりというのは、お正月のものと思っていたが、北海道神宮では、6月30日に執り行われる夏越の大祓 を前に、茅の輪が設置されるのだそうだ。茅の輪は真新しかった。・水無月の夏越の祓する人は 千歳の命のぶといふなり(6月の夏越の大祓をする人は 寿命が千年にも延びると言われている)、・思ふ事みなつきねとて麻の葉を きりにきりても祓ひつるかな(思い悩む事 皆尽きてしまえと 麻の葉を切りに切ってお祓いしよう)、・千早振る神の御前に祓ひせば 祈れる事の叶はぬはなし(神様の前でお祓いすれば お祈りが叶わないことはない)という3つの和歌が掲げられているそうだが気が付かなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO 360 ) 露出補正 なし
010_220627074 X800 北海道神宮 Z50 18-140.jpg 10.神門
昭和11年、昭和天皇行幸に際し、現在の神門が造営されたそうだ。神門の向こうには社殿が見えるが、神様を正面から撮るのは遠慮した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO 2800 ) 露出補正 なし
011_220627057 X800 北海道神宮 Z50 18-140.jpg 11.社殿
創建は明治4年(1871年)造営された。1913年に史上初の伊勢神宮の古材下賜により建て替えられ、昭和49年(1974年)訪花により全焼し、昭和53年(1978年)に再建された。本殿は、拝殿、幣殿の奥にある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 18mm ISO 100 ) 露出補正 なし
012_220627060 X800 〇北海道神宮 Z50 18-140.jpg 12.拝殿
本殿・幣殿の前に拝殿がある。拝礼を済ませ拝殿を横から撮影した。幣殿、拝殿を含め社殿は465㎡(140.9坪)、御祭神は大国魂神(おおくにたまのかみ)、大那牟遅神(おおなむちのかみ)、少彦名神(すくなひこなのかみ)、そして明治天皇が1964年(昭和39年)に増祀された。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 29mm ISO 2000 ) 露出補正 なし
013_220627087 X800 〇北海道神宮 Z50 18-140.jpg 13.穂多木神社
本殿から地下鉄円山公園に向けて歩いていくと途中にはいくつかの北海道神宮境内末社がある。穂多木神社は北海道拓殖銀行に永年勤務功労のあった物故役職員の御霊を祀るため昭和13年(1938年)本店の屋上に建立された。昭和25年(1950年)には拓銀法廃止により普通銀行へ転換し、同年、穂多木神社も当時の札幌神社(現北海道神宮)境内に遷座されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO 5600 ) 露出補正 なし
014_220627091 X800 〇北海道神宮 Z50 18-140.jpg 14.開拓神社
穂多木神社のもう一つ円山公園駅側に、度重なる鉱山事故の殉職者の御霊を祀った末社 札幌鉱霊神社があり、その先にこの開拓神社があった。北海道神宮末社 開拓神社は、昭和13年(1938年)北海道開拓70周年を迎えるに当たり、開拓功労者をしのんで北海道神宮内に創建された。北海道の名付け親である、幕末の探検家松浦武四郎氏など、北海道の開拓に尽くした先人37柱が祭られている。昭和13年に開拓神社が創建されてから、明治2年に蝦夷地を北海道という名称に改めた毎年8月15日を例祭日としている。昭和53年(1978年)から子ども神輿渡御が始まり、平成4年(1992年)からは、なんと重さ4.5トンという日本最大級の大神輿が神輿奉納委員会によって奉納された。その大きさから、500人以上の担ぎ手が必要となり、人集めや運営費用が普通サイズの神輿よりもかさむため数年に一度しか見ることができないという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 35mm ISO 4500 ) 露出補正 なし
015_220627095 X800 〇北海道神宮 Z50 18-140.jpg 15.境内の緑
北海道神社の境内には大きな木が沢山あり、緑に覆われ、野鳥や小動物が多く生息する。残念ながらチョウの姿は見られなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 35mm ISO 720 ) 露出補正 なし
016_220627100 X800 円山公園付近 Z50 18-140.jpg 16.オーベルジュ・ド・リル サッポロ
北海道神宮の境内を出て、地下鉄円山公園駅へ向かう途中に瀟洒な建物があった。門柱には「D'AUBERGE DE L'ILL SAPPORO」

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO 400 ) 露出補正 なし
017_220627509 X800 西11丁目駅 大通公園 G7X.jpg 17.大通公園
円山公園前で地下鉄に乗った。2つ目の西11丁目駅で降りて地上に上がる。石山通りを渡って大通り公園に出た。ここは大通公園の西エリアある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO 200 ) 露出補正 なし
018_220627514 X800 西11丁目駅 大通公園 G7X.jpg 18.サンクガーデン -1
ひと区画西へ渡って、花のサンクガーデンに入る。ここは西11丁目である。バラの花が沢山咲いていた。その正面に見えるクラシックな建物が旧札幌控訴院である。現在は札幌市資料館になっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO 320 ) 露出補正 なし
019_220627515 X800 西11丁目駅 大通公園 G7X.jpg 19.サンクガーデン -2
このサンクガーデンゾーンは中央にカナール(水路)を配置したバラを中心とする沈床式の空間である。アメリカのポートランド市は札幌市にとって最初の姉妹都市だそうだ。ポートランドは「バラの都市」として知られ、毎年6月には同市最大のお祭りである「ポートランド・ローズ・フェスティバル」が開かれる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 19mm ISO 125 ) 露出補正 なし
020_220627520 X800 西11丁目駅 大通公園 Z50 18-140.jpg 20. サンクガーデン -3
佐藤忠良(1912年-2011年)作「若い女の像」というブロンズ像。1984年に制作された。札幌控訴院であった札幌資料館を背景にバラの咲くサンクガーデンで、環境と調和している。佐藤忠良は設置する場所としてここを選び、「札幌で育てられた私が、こんな良いところに作品を置かせてもらえ、大変うれしいと」語ったそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 12mm ISO 125 ) 露出補正 なし
021_220627525 X800 西11丁目駅 大通公園 旧札幌控訴院 G7X.jpg 21.旧札幌控訴院 -1
控訴院とは簡単に言えば、当時の大審院の下級、地方裁判所の上級に置かれた裁判所のことである。控訴院は、地方裁判所の判決に対する控訴の裁判を行った。現在、この建物は札幌市資料館になっている。月曜日がお休みであることは承知していた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 12mm ISO 400 ) 露出補正 なし
022_220627527 X800 西11丁目駅 大通公園 旧札幌控訴院 G7X.jpg 22.旧札幌控訴院 -2
大正15年(1926年)に札幌控訴院として建てられたこの建物は、幌軟石を使った建物として貴重なものであり、歴史的景観に寄与することなどから、平成9年(1997年)5月に国の登録有形文化財に登録、平成19年(2007年)3月に札幌景観資産に指定、平成30年(2018年)3月に札幌市指定有形文化財に指定、令和2年(2020年)12月に国の重要文化財に指定されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels

プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO 250 ) 露出補正 なし
023_220627540 X800 西11丁目駅 大通公園 G7X.jpg 23.サンクガーデンに咲くバラ ヴェスターランド
ドイツのKordesという人が、1969年に作出したヴェスターランドというバラで、オレンジ色のバラである。花をいっぱいに付けた大きなバラだった。バラの品種数はとても多く3万種~10万種、それ以上とも言われているそうだ。 そのほとんどは交配により作出された園芸種である。 原種・オールドローズ・モダンローズの分類は学者や生産者、本によって様々で正式に統一されているものはない。 また、年ごとに分類も変化しており今後も変わる可能性がるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO 125 ) 露出補正 なし
024_220627552 X800 西11丁目駅 大通公園 G7X.jpg 24.サンクガーデンに咲くバラ ベティブープ
アメリカのCarruthという人が、1999年に作出したバラ。白に赤の縁取りが変わっていて、印象に残った。ちょっと調べてみると、ベティ・ブープ(英語: Betty Boop)は、1930年代にマックス・フライシャーにより制作されパラマウント映画から配給された一群のアニメーション映画に登場する架空の少女キャラクターである。やはり、その名の通りアメリカのアニメのキャラクターベティちゃんをイメージしたバラのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO 160 ) 露出補正 なし
025_220627559 X800 すすきの G7X.jpg 25.すすきの の居酒屋
大通公園の西12丁目のサンクガーデンの前に、誰も乗っていないタクシーが停まっていた。覗いていると運転手さんが戻ってきて、元気よく「乗りますか」と声を掛けてくれた。渡りに船とはこのことで、楽してすすきのまで行くことが出来た。2015年にKさんご夫妻と日本一周旅行をしたとき、札幌の夜に行った店が忘れがたく、探してみたのだが、しっかり店の名を覚えていなかったので探し出すことが出来なかった。いわば飛び込みで入った「おたる亭」という店はなかなか良かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/13200秒 9mm ISO 320 ) 露出補正 なし
026_220627570 X800 すすきの 地下鉄 G7X.jpg 26.札幌市営地下鉄南北線 すすきの駅
札幌市営地下鉄は日本で4番目の地下鉄として、1972年(昭和47年)2月に開催された札幌オリンピックに合わせ「南北線」が開業した。鉄輪ではなく、日本初の「ゴムタイヤ方式」が採用されている。現在、南北線・東西線・東豊線の3路線・48kmが営業している。世界で最初にゴムタイヤ方式が採用されたのは、1956年にパリメトロ11号線シャトレ駅 - メリー・デ・リラ駅間だった。タイヤが使われている理由は、ズバリ騒音対策にあり、その他にもスムーズな乗り心地、加速が良いという利点がある反面、システムの維持費がかさむという問題もあるようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO 2000 ) 露出補正 なし
027_220627572 X800 地下鉄 札幌駅 G7X.jpg 27.札幌駅前広場
地下鉄で札幌駅に戻った。駅前広場はビアガーデンである。しかし、まだ時間が早いのと、涼しいためかお客さんは少ない。明日は、札幌駅から出発する富良野・美瑛 日帰り観光のバスに乗る。集合時間は朝の7時40分。今朝は朝が早かったので、少々疲れた。足が不自由なかみさんも良く歩いてくれた。ホテルに戻ってゆっくり休もう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO 3200 ) 露出補正 なし


2022年6月30日

リッチな一日・昆虫切手展と鳩山邦夫さんの蝶コレクションを観賞 6月4日

6月4日は「虫の日」である。毎年、その頃の土日に合わせて、目白の「切手の博物館」で「昆虫切手展」が開催される。2020年、2021年は新型コロナウィルス感染症のため中止になっていた。今回は3年ぶりの開催で「JPS 昆虫切手研究会50周年記念 第35回昆虫切手展の開催となった。私は何もしない会員であるが、会報で案内をいただいた。
 今年は6月4日(土)-5日(日)の開催であったので、6月4日の午前中に目自へ出かけた。湘南新宿ラインで新宿で山手線の乗り換えようとしたが、山手線は事故があり、止まっていた。私は目白は池袋の先だと勘違いして、池袋まで行こうと埼京線に乗った。その車窓から山手線が動いているのが見えたので池袋で下り、ひとつ戻らなくてはいけないことを確認して、山手線に乗った。会場に着いたのは、11時を少し過ぎていた。展示されているパネルを順に閲覧し、作者の方にもご説明いただけた。
 この日は、文京区教育センターで開催されている亡くなられた鳩山邦夫さんのコレクションの「蝶・魅惑の昆虫」という展示会へ回ることにしていた。この日に同会場で行われる東京大学総合研究博物館の矢後勝也先生の講演を聴講しようと事前に申し込んでいたが残念ながらその抽選に外れてしまい参加することが出来なかった。
 目白から西日暮里乗換で湯島へ行ったが、その会場の文京区教育センターがなかなかわかり難い。その方向へと歩いて行くと、春日局墓所という「麟祥院」の前に出た。ここで寄り道をしてしまった。
 鳩山邦夫さんのコレクションの「蝶・魅惑の昆虫」という展示は素晴らしかった。見に行ってよかったと思う。
 帰りも地下鉄千代田線の湯島駅へ出たが、途中に湯島天神の大鳥居が見え、お参りしてい行こうと、また、しばし寄り道をしてしまった。

000_IMG_X700 20220621_0002.jpg
第35回昆虫切手展 クジャクチョウのカシエと切手に小型印(澤口尚子さん作)

001_220604094 X800 第35回昆虫切手展 G7X.jpg 1.目白「切手の博物館」
目白駅を降りて、山手線の沿うように高田馬場方面にしばらく歩くと「切手の博物館」がある。第35回昆虫切手展の会場は、エレベータで3階に上がったところだ。「切手の博物館」の沿革はwikipediaによると、「1988年(昭和63年)に設立された旧郵政省所管の財団法人フィラテリーセンターを前身とする。渋谷区代々木(現在のJR東日本本社敷地の一部)の郵趣会館内にあったが、再開発に伴い1996年(平成8年)にJR東日本が所有していた現在地へ移転した。2000年(平成12年)に財団法人切手の博物館と名称変更、中央省庁再編に伴い2001年(平成13年)より総務省所管、2013年(平成25年)4月1日より一般財団法人切手の博物館。2018年より財団名称を一般財団法人水原フィラテリー財団に変更し現在に至る。」とあった。立派な建物である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
002_IMG_X800 20220621_0001.jpg 2.第35回昆虫切手展 パンフレット表紙
前回の第34回昆虫切手展で行った「世界一美しい蝶・総選挙」の上位に入った日本産のチョウとして「クジャクチョウ」を小型印に採用、クジャクチョウを中心にした会員の蒐集成果を中心に展示されている。作品紹介のパンフレットの表紙は、世界各国のクジャクチョウが描かれた切手が並べられていた。私は上段一番左のチェコが1961年に発行した画家シュヴァビンスキー原画の9種の蝶蛾切手の一枚が気に入っている。兄がスイスへ出張した時に、チョウ好きの小学生だった私に使用済みのこのセットをお土産に買ってきてくれたのを思い出す。
003_220604089 第35回昆虫切手展 G7X.jpg 3.第35回昆虫切手展 会場風景
JPS昆虫切手研究会は、1970年10月に発足し、2020年に50周年を迎える。JPS会員を中心に組織・運営されている昆虫切手愛好家の集まりである。もちろん、来られている方は会員以外の愛好家も多い。

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
004_220604037 X800 第35回昆虫切手展 澤口さん作品 G7X.jpg 4.「日本の高標高・高緯度のチョウ」 澤口尚子さんの作品(部分)
日本の高山蝶など、高標高・高緯度に生息する蝶たちをテーマに、日本で発行された切手や、外国で発行された切手について、ご自分でお書きになっているカシエをまじえて2枚のパネルにまとめられている。そのカシエが生息地や生息環境、そして食草など正確で、かつ構図も良い。ご本人に解説していただくことが出来た。トップのクジャクチョウのカシエと小型印も澤口さんの作品だが、オカトラノオへ来て開翅して吸蜜するクジャクチョウの、そのあでやかな赤みががった緋色を白で抜いたところは流石と思った。展示されていた12のすべての作品を見させていただき会場をお暇したのは、正午を少し回っていた。これから湯島へ向かう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
005_220604136 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 5.「麟祥院」 春日局墓所
目白から山手線で西日暮里へ出てそこから地下鉄千代田線に乗り換えて湯島で下車、文部大臣、労働大臣、法務大臣等を歴任された故鳩山邦夫さんのコレクションで「蝶・魅惑の昆虫」という展示会の会場である文京区教育センタへ向かう。文京区教育センター はなかなかわかり難い場所だった。探しながら春日通りをだらだらと上がって行くと、右側にお寺の門が見え、春日局の像があった。ちょっと寄り道をしていく。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_220604098 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 6.「麟祥院」山門
春日通りを右に入り、春日局の像の脇を進む見えてきたのは「麟祥院」の山門だった。「麟祥院」は臨済宗妙心寺派の寺院で山号は天澤山という。山門を入ると正面に本堂が見えた。開山は渭川周劉禅師、開基は「春日局」で、徳川三代将軍家光の乳母として知られている。春日局の命日は寛永20年(1943年))9月14日であるが、毎年10月14日に春日忌として春日局の法要を行っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
007_220604132 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 7.「麟祥院」墓地
山門を入って左手奥に進んでいくと墓地になっていた。境内に「東洋大学発祥之地」の碑(1987年(昭和62年)建立)がある。写真の2本の松の間に見える石碑がそれだ。1887年(明治20年)に井上円了がこの寺の一棟を借りて東洋大学の前身である哲学館を創立した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO320 ) 露出補正 なし
008_220604106 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 8.春日局の墓塔 -1
墓地に入り右へ曲がると、左側に佐倉藩・堀田正俊の正室で稲葉正則の娘の墓、館山藩稲葉家分家の墓、右側には淀藩稲葉家の墓、春日局の孫である稲葉正則の正室・万菊の墓があった。そして、その正面が春日局の墓だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO1250 ) 露出補正 なし
009_220604107 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 9.春日局の墓塔 -2
春日局(1579-1643年)の墓はの無縫塔だった。死後の世界からも政治を見通せるようにとの春日局の遺言に基づき、穴が穿って(ほじくって)ある。 門の左側に葵の紋、右側に「三」の紋がるが、この「三」は「折敷(おしき)に三文字」と呼ばれる春日局の夫、稲葉氏の家紋だそうだ。折敷とは四角形のとがった部分を削った形のことをいうのだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_220604127 X800 〇春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 10.アゲハチョウ -1
サツキの花が咲いていた。そこにアゲハチョウがやってきた。夢中で吸蜜している。寄れたので、まずコンデジ(Canon G7X) を広角端にして撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_220604124 X800 〇春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 11.アゲハチョウ -2
別の個体が飛来して、サツキで吸蜜する。今度は望遠端の37mm(35mm版で100mm相当)にして撮る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし


000_IMG_X700 20220621_0003.jpg
「蝶・魅惑の昆虫」鳩山邦夫蝶類コレクション展示会ポスター
  展示企画:矢後勝也・遠藤秀紀(東京大学総合研究博物館)引用

012_220604198 X800 鳩山郁夫コレクション 文京区教育センター G7X.jpg 12.鳩山邦夫さんのコレクション「蝶・魅惑の昆虫」展示
「麟祥院」を後に、 もう一度スマホで文京区教育センタの場所を確認する。少し行き過ぎていたようだ。着いたのは午後1時を過ぎていた。 さっそく、展示会場へ行く。失礼ながら想像していた以上に素晴らしい標本が並んでいた。解説のパネルも素晴らしい。主催者のご挨拶には、「今回の展示では、蝶に魅了されて長く研究を続けていた元文部大臣・鳩山邦夫氏(1948-2016)により採集・飼育され、東京大学総合研究博物館に寄贈された多くの蝶類標本とその業績に触れながら、翅の多様性を創り出した進化の軌跡のほか、分類、生態、行動、遺伝などの様々な蝶類研究を紹介します。また、蝶が教えてくれる近年の生態系破壊や地球温暖化、外来種などの環境問題について、自然との共生も見据えながら解説します。美麗で魅惑的な存在感を放つ蝶にひき込まれながら、科学的な好奇心や探求心を抱いてもらえれば幸いです。」と述べられていた。幼いお子さんとご一緒に熱心に展示されている標本をご覧になっているお母さんがおられた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO2000 ) 露出補正 なし
013_220604204 X800 鳩山郁夫コレクション 文京区教育センター G7X.jpg 13.オオウラギンヒョウモンの標本
オオウラギンヒョウモンの雌の標本がずらりと並ぶ標本箱があった。鳩山邦夫さんは飼育もされるので、これはたぶんその標本と思う。私の手元に、私が中学生時代の1956年8月23日に長野県の海ノ口牧場で採集した本種の雄と雌、そして雄の裏面と3体の標本が残っている。その日、牧場の草原に本種が沢山翔んでいて、10数頭は採集したことを覚えている。今はごく限られたところにしか生息しない絶滅危惧Ⅰ類である。日本で最も減少したチョウのひとつと言われる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 31mm ISO2000 ) 露出補正 なし
014_220604204 X800 鳩山郁夫コレクション 文京区教育センター G7X.jpg 14.湯島天神 唐門
それほど広い会場ではなかったが小一時間、夢中になって「蝶・魅惑の昆虫」鳩山邦夫蝶類コレクションの展示を見た。会場を出て、方角を定めて、春日通りに出た。地下鉄の油島駅に向かって歩くと右手に湯島天神の鳥居が見えた。ここもお参りしていこうと思う。湯島天神入り口の交差点を渡って、唐門から境内に入った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
015_220604242 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 15.湯島天神唐門の門扉
唐門の門扉には、天神信仰で信徒とされる牛と、神紋の「加賀梅鉢紋」の浮彫彫刻がされていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
016_220604238 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 16.梅園
唐門を入って右側に緑濃い庭園があった。池や橋が配置され、婦系図 湯島の白梅の原作者である泉鏡花の筆塚がある。境内の約300本の梅木のうち約8割は白梅だそうだ。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
017_220604226 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 17.湯島天神 本殿
wikipediaにでは・・・湯島天神の社伝によれば、雄略天皇2年1月(西暦換算で458年)、雄略天皇の勅命により天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を祀る神社として創建されたと伝えられている。南北朝時代の正平10年(1355年)、住民の請願により菅原道真を勧請して合祀した。この時をもって正式な創建とする説もある。当の湯島天満宮では西暦458年創建としているそうだ。徳川家康が江戸城に入ってから徳川家の崇敬を受けた。江戸時代には多くの学者・文人が訪れ崇敬を集める一方、享保期には富籤の興行が盛ん(江戸の三富の1つ)になり庶民に親しまれた。明治5年近代社格制度において郷社に列し、明治18年に府社に昇格した。平成13年(2001年)、神社本庁の別表神社に指定された。平成12年(2000年)3月31日、「湯島神社」から「湯島天満宮」に改称されている。新社殿は、ご本殿と、参拝する人のための拝殿が幣殿で結ばれている「権現造り」の建築様式で、日本古来の「木の文化」を象徴する純木造である。写真の拝殿の後ろに本殿がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
018_220604227 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 18.絵馬
古来より江戸・東京における代表的な天満宮であり、学問の神様として知られる菅原道真公を祀っているため受験シーズンには多数の受験生が合格祈願に訪れるが、普段からも学問成就や修学旅行の学生らで非常な賑わいを見せている。牛に乗った菅原道真が描かれた絵馬(牛乗り天神)は、受験生たちに大人気。受験シーズンには、約3万枚の絵馬が奉納されると言われるが。奉納された絵馬はどうされるのかがちょっと気になった。私がいたことがある福岡の太宰府天満宮の場合は前の年の絵馬はおたきあげされ新年から新しいものに変わるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
019_220604245 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 19.拝殿と狛犬
拝殿の囲いの前には、両側に梅の木があり、それぞれ梅が彫られた立派な台座の上で狛犬が守っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
020_220604250 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 20.銅製表鳥居(都指定文化財)
拝殿を背に、境内をお茶の水方面へ行くと表鳥居がある。この鳥居は銅製で寛文7年(1667年)9月創建され、同11年修理した銘がある。下脚部にある唐獅子頭部の装飾は鳥居として特異なものだそうだ。数度の修理を重ねて維持されてきたが、都内に遺存する鋳造の鳥居としては時代も古く、製作も優秀なもので、昭和45年8月に東京都指定有形文化財に指定された。鳥居の様式は神明鳥居といわれるもので、横木が二重になり、反りをもって、柱が内側に傾いている。横木の上の方を笠木、下の方を島木といい、鳥居の大きさは、柱の下から上端についた台輪までの長さが3.88m、笠木上端の長さが6.81mだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
021_220604252 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 21.夫婦坂
再び境内に入り、拝殿・本殿の脇にある末社の戸隠神社、笹塚稲荷にお参りして、夫婦坂の石段を切通坂と言われるは春日通りに下りた。帰路につく。そういえばまだ、昼食をとっていなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし


2021年2月 4日

明治神宮 鎮座百年祭 11月21日(2020年)

私が通った小学校は、渋谷区立神宮前小学校と云い、原宿駅から若い人達で賑わう表参道をまっすぐ、青山通りのメトロの表参道駅へ向かう途中、明治通りとの交差点を少し過ぎた左側、その頃は、同潤会のアパートだったが、今は表参道ヒルズになっている建物の裏側にあった。
  明治神宮 の境内は子供の頃の遊び場であり、その参道にある灯篭の明かりに、夜中に集まって来ていたカブトムシやコクワガタ、時には立派なノコギリクワガタなどを採りに行ったものだった。

明治神宮 境内案内図 X650  マップ.jpg
明治神宮 境内案内図

その明治神宮が、大正9年(1920年)11月1日に、ここ代々木の地に創建されて100年になる。2020年10月30日(金)~2020年11月1日(日)に明治神宮鎮座百年大祭が開催された。
 2019年(令和元年)10月26日、記念事業の一環で、隈研吾さん設計による「明治神宮ミュージアム」が新たな宝物館としてが開館した。ここへ行って見たかったのが、第一の目的であったのだが、久しぶりに明治神宮を参拝してきた。
 原宿駅も新しくなった。原宿駅から直接、明治神宮南参道の入り口である鳥居の前に出られる。 「明治神宮ミュージアム」では、令和2年の10月17日から12月6日までの間、「明治神宮鎮座百年祭記念展」が開催されていた。 「明治神宮ミュージアム」は南参道を進んで石橋の先の右側にあった。開館時間は10時であり、その少し前に着いた。係の方が、玄関の落ち葉を竹箒で履いている。
 午前10時、開館と同時に入館(入館料1,000円)した。入ると1階にメインロビーがある。左側が「森の展示室」になっていて、「明治神宮に宿る(百年)(一年)(一日)(一刻)という4っの時間軸を通して、森と祈りの永遠性をお伝えいたします。」と説明されていた。2階に上がる。床からして木の香りが伝わる素晴らしい空間である。階段を上がったところの「宝物展示室」がメインの展示であり、そこは「倹約の御心が偲ばれるご愛用の鉛筆から、金色の鳳凰をいただく儀装車まで、明治天皇、明憲皇太后おゆかりの御物を常設展示」と説明されていた。残念ながら、展示物の撮影は不可だった。
 「明治神宮ミュージアム」を見学して、再び南参道を本殿に向かう。副都心線の北参道駅の方からの北参道と合わさるところで、直角に左(西)に曲がり、高さ12mの明神鳥居としては日本一の大鳥居を潜る。そして突き当りを右へ曲がると「本殿」がある。大鳥居を潜ると参道の左側には、明治神宮鎮座百年に関わるパネルが並んでいた。七五三を祝う家族連れの姿があった。
 「本殿」の参拝を終えて御苑維持協力金500円をお支払いして、「明治神宮御苑」に入り、紅葉を見ながら少し歩いた。
 約2時間、久しぶりの明治神宮参拝だったが、この日の東京都のコロナの新規感染者数は500人を超えていた。

1.南参道鳥居
2020年の3月から使用開始されたJRの新原宿駅の西口を出るとここへ出てくる。鳥居を潜って南参道を歩く。南参道の右側には車道があり、駐車場もあるが、現在は代々木側の北参道口からしか入れない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO160 ) 露出補正 なし
001_201121001 X800 明治神宮 G7X.jpg
2.「杜のカフェ」
南参道の左側に洒落たテラス風のカフェが出来ていた。木の素材で仕上げた優しい外観とウッドデッキが「売り」のようだ。まだ、午前10時前なので、お客さんは少ない。朝早く来て、コーヒーを飲みながらの読書も良い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
002_201121005 X800 明治神宮 杜のテラス G7X.jpg
3.神橋
南参道を進むと神橋という石橋があった。せせらぎが流れるこの辺りには紅葉したカエデもある。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
03_201121020 X800 明治神宮 G7X.jpg
4.明治神宮ミュージアム
神橋の先の右側に今日の明治神宮参拝の目的である「明治神宮ミュージアム」の入り口があった。令和2年(2020年)に鎮座百年祭を迎える明治神宮では、令和元年10月26日、鎮座百年祭記念事業の一環として明治神宮ミュージアムが開館された。このミュージアムの設計は、日本を代表する建築家の隈研吾氏である。開館時間は午前10時、少し待って入館する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO200 ) 露出補正 なし
004_201121024 X800 明治神宮 ミュージアム G7X.jpg
5.芸術と出会えるウォークラリー
神宮の杜 野外彫刻展 としていくつかの彫刻が随所に展示されていた。これは 明治神宮ミュージアムの入り口右側にあった名和晃平さんの「White Dear」と題されたブロンズに塗装が施された彫刻である。2020年の作品。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO320 ) 露出補正 なし
005_201121029 X800 明治神宮 ミュージアム G7X.jpg
6.明治神宮ミュージアム メインロビー
入館券を求めて中に入ると、右手に広々とした木調のメインロビーが広がっていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO800 ) 露出補正 なし
006_201121066 X800 明治神宮 ミュージアム G7X.jpg
7.明治神宮ミュージアム メインロビーから
展示の撮影はご法度になっていたが、建物は撮っても良いと告げられた。「White Dear」が見える。入り口を入って左側は杜の展示室となっていて、「明治神宮に宿る(百年)(一年)(一日)(一刻)という4っの時間軸をとおして、森と祈りの永遠性をお伝えいたします。」と説明されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 12mm ISO2000 ) 露出補正 なし
007_201121069 X800 明治神宮 ミュージアム G7X.jpg
8.明治神宮ミュージアム 2階
階段を上がると、木調の廊下があって、その廊下を通して、外が眺められる処だ。人がいなかったこともあるが、素晴らしい空間だった。この左側が宝物展示室、企画展示室になっている。宝物展示室には金色の鳳凰が屋根に飾られた艤装車が中央に置かれ、明治天皇、明憲皇太后ゆかりの品々が展示されている。企画展示室には定期的に企画展示、特別展示が開催される。この時は本殿内陣の奥深くおよそ百年の間奉安されいた下村観山作の屏風などが展示されていた。記念にミュージアム・ショップで「明治神宮のご宝物」とい冊子を購入した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
008_201121073 X800 明治神宮 ミュージアム G7X.jpg
9.代々木
11時少し前まで、 明治神宮ミュージアムにいて外に出る。南参道の反対側に細く高い木があった(写真のイチョウの木の右側)。「この地には代々樅の大木が育ち、代々木という地名が生まれました。この前の名木代々木は昭和20年5月の戦禍で惜しくも焼失しましたので、そのあと植継いだものであります。」との説明札が立てられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO125 ) 露出補正 なし
009_201121034 X800 明治神宮 G7X.jpg
10.奉献 清酒菰樽
これらの 菰樽は縁あって永年明治神宮に奉納されている甲東会はじめ、昭和38年に結成された明治神宮全国酒造敬神会会員、全国各地の敬神の念厚き酒造家から献納されたものだそうだ。216個の樽があり、全国の神社の中でも有数の数と言われる。鎌倉の鶴岡八幡宮や大宮氷川神社などでも菰樽が並んで積まれているのを見たことがある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
010_201121041 X800 明治神宮 G7X.jpg
11.奉献 葡萄酒樽
参道の反対側にはフランスワインの酒樽が展示されていた。「和魂洋才を旨とし、我が国の伝統の心を守りつつ、西洋の優れた文物を取り入れた明治時代、まさに国民の模範となって近代化を推し進められた明治天皇は断髪、洋装をはじめ様々な西洋文化を積極的に取り入れられました。食文化に於いても率先して洋食をお召し上がりになり、西洋酒としては特に葡萄酒をお好みになられました。」という前置きがあり、ここに奉供されている葡萄酒樽はブルゴーニュ東京事務所代表で、シャトー・ドゥ・シャイイイホテルのオーナーでもある佐多保彦氏の呼びかけにより、葡萄酒産地として名高いフランス共和国ブルゴーニュ地方の醸造元各社より献納されたたものであるという説明書きがあった。ムルソーなど有名な銘醸の樽もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
011_201121054 X800 明治神宮 G7X.jpg
12.参道の展示パネル
代々木方面からの北参道がぶつかるところの左手(西側}に、高さ12mの明神鳥居としては日本一の大鳥居がある。そこから先は本殿への参道であり、その左側に明治神宮鎮座百年に関わる大きなパネルが整然と立ち並んでいた。明治天皇は明治元年(1868年)9月20日、京都を出発し、10月13日には江戸城に到着した。千年以上の長きにわたって都であった京都を離れ東京に都が定まり、若々しい君主を戴く明治の時代が始まった。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
012_201121086 X800 明治神宮 G7X.jpg
13.明治の人 その気概と志
国づくりに励んだ有名無名の先人一人ひとりの力が、日本の近代化を成し遂げた。また、政府が招聘した海外からの専門家たちも国造りに貢献した。上から左から右へ 1.ラフカディオ・ハーン 2.福沢諭吉 3.東郷平八郎 4.乃木希典 5.夏目漱石 6.北里柴三郎 7.下田歌子 8.ウィリアム・スミス・クラーク 9.森鴎外 10.岡倉天心 11.与謝野晶子 12.エドワード・シルベスター・モース 13.野口英世 14.青木繁 が並ぶ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_201121177 X800 明治神宮 G7X.jpg
14.七五三の祝い
両親、祖父母らと家族揃って七五三の祝いでお参りに来られている方も見かけた。写真を撮ってもらっている女の子3人は、7歳、5歳、3歳なのかな。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
014_201121114 X800 明治神宮 社殿 G7X.jpg
15.明治神宮 本殿
本殿は昭和33年に再建され、建築様式は「流れ造」。本殿は外拝殿、内拝殿、本殿からなる。写真は外拝殿。2020年(令和2年)12月23日付けで、本殿、内拝殿、外拝殿などの社殿36棟が国の重要文化財に指定された。新宿のドコモタワーが見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1200秒 23mm ISO125 ) 露出補正 なし
015_201121121 X800 明治神宮 社殿 G7X.jpg
16.夫婦楠 -1
夫婦楠は1920年(大正9年)の明治神宮創建当時に献上された2本のクスノキの総称だ。ご祭神の明治天皇と明憲皇太后の中が良かったことにあやかり、縁結び、夫婦円満、家内安全の象徴として親しまれ、明治神宮境内の中でも特に人気のパワースポットになっているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし  
016_201121124 X800 明治神宮 社殿 G7X.jpg
17.夫婦楠 -2
離れて見ると広がった枝葉の部分がくっつき1本の木のように見え、夫婦が並んで立つ姿を想像させるという。拝殿、そしてその奥の本殿参拝の前に2本の仲睦まじい楠に手を合わせていく人が多い。樹齢は約100年で、樹高17m、幹回りは366cm/317mある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
017_201121125 X800 明治神宮 社殿 G7X.jpg
18.明治神宮御苑 隔雲亭
本殿にお参りして、正参道を戻る。右側に内縁の北門があった。この季節の内苑は見たことがないので入ってみることにした。wikipediaによれば、江戸時代から大名下屋敷の庭園として使われ、明治時代に宮内省が所轄する南豊島御料地となり、代々木御苑と呼ばれた。ここは明治天皇と昭憲皇太后にゆかりの深い名苑であり、この地の風光をこよなく愛した皇太后はしばしば行啓したほか、明治天皇は隔雲亭という御茶屋を建て、四阿を作り、池には菖蒲を植え、回遊歩道を設けて美しい庭園とされた。内苑の中で唯一、神社鎮座前から樹木が生えていた。隔雲亭は太平洋戦争の末期、アメリカ軍による空襲によって焼失したが、戦後に篤志家によって復元された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO500 ) 露出補正 なし
018_201121141 X800 明治神宮 御苑 隔雲亭 G7X.jpg
19.明治神宮御苑 つつじ山辺りの散策路
御苑にカエデは少ないが、散策路を歩くと、カエデの葉が日光に当たって輝く。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO160 ) 露出補正 なし
019_201121156 X800 明治神宮 御苑 G7X.jpg
20.清正井(きよまさのいど)
御苑の最も北側の奥に清正の井戸がある。若い人達にとって、清正井は明治神宮で最も有名なパワースポットという。ここは江戸時代(1603年~1867年)の初めは熊本藩主加藤家下屋敷だったが、 江戸時代の武将、加藤清正が自らの手で井戸を掘ったという逸話から、「清正井」の名がついたとされている。 写真を携帯の待ち受けにするだけで良いパワーが得られると話題になり、多くの人が訪れるようになったそうだ。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/200秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
020_201121170 X800 明治神宮 御苑 G7X.jpg
21.南池
隔雲亭から見下ろす大池は南池(なんち 8,300㎡)と称される自然の古池で、加藤家のあとに入った彦根藩主井伊時代から「お泉水」と言われていた。清正井から花菖蒲田を潤した清水を満々とたたえ、周りの樹影を映し出す。池面に張り出す樹々の彩りが美しかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO320 ) 露出補正 なし
021_201121175 X800 明治神宮 御苑 G7X.jpg