隠居の京都:春分の東山青蓮院
京都に一人住まいする娘がようやく結婚することになった。お相手のご両親と二条の和食店(角倉了以の屋敷跡)で食事をしたあと、結婚式と披露宴をするという東山の式場を見に行った。
そこから、青蓮院(しょうれんいん)はすぐ近くだというので、ご両親とお別れしたあと、訪ねてみることにした。 庭園の綺麗な寺らしいが、今までにいったことはない。が、この時期 花はあまり期待できない。
将軍塚は、この門跡の境内にあるようだから、ずいぶん広い敷地である。寺の入口である長屋門脇には、2本の大きな楠がある。根っこ部分は、苔が覆っていて春の光が射して美しい。
500円を払って建物に入ると、極彩色の襖絵が眼に飛び込んでくる。木村英輝さんという人の作品らしい。
どうやらこの日は、京都着物パスポートのイベントとして、京都・東山花灯路をしていたらしく、庭園を着物姿の女性たちが散策していた。拝観料が割引になるなど、いろいろ特典があるらしい。
花は少なかったが、大きなアセビがあちこちに植栽されており、満開であった。花の部分をアップしてみるとすずらんのようである。
順路にしたがって裏庭に回ってみると、見事な竹林が空に伸びている。出口ちかくで、淡黄色の花をたくさんつけた木を見つけた。マンサクと思ったが、どうも違う。蝋梅でもないようだ。ネットでサーチしてみたが、ヒットしない。このようなときは、いつも【この花の名は?掲示板】にお世話になる。1時間もしないうちに、日陰のモモの木さんという方が、樒の花だ教えてくれた。ありがとうございます。お寺の庭には多いという。