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2022年6月 2日

俣野別邸庭園 5月6日

親しくお付き合いをさせていただいている Kさんご夫妻から、藤沢の近くに俣野別邸庭園というところがあるのだが、行って見ませんかとお誘いをいただいた。しかし、その時は少々事情があってご一緒できなかったのだが、あとで話を聴かせていただき、一度行って見ようと思っていた。
 まだ GW 中であるが、人出が多かったのも昨日までと思い、おみこしを上げた。9時開園だが駐車場がいっぱいになってはと思い少し早めに家を出た。藤沢バイパスから県道30号に入るところで、ちょっと迷ってしまったが、なんとかその駐車場に着いた。時刻は8時40分。駐車場は9時オープンとのことで入ることが出来ない。空き地に避難して待機していた。やがて、9時ちょっと前に係の人が来て、駐車場を開けてくれた。待っていたのは私の車1台だけだった。
 wikipedia、および横浜市緑の協会のパンフレットによれば、旧住友家俣野別邸は、1939年(昭和14年)に当時の住友家当主であった16代住友吉左衞門が発注した住宅で、住友家の東京本宅の別邸として現在の神奈川県横浜市戸塚区東俣野町の丘陵地に建築された。設計者は佐藤秀三であった。基本的には当時の大財閥一家が生活するために、使用人の居住区も備えた大規模な西洋風建築であるが、設計に際し北欧の伝統的な建築様式である柱や梁を露出させる様式を基本としながらも、屋根に日本瓦をのせるなどの伝統的な和風様式も取り入れている。建物はY字形で、昭和時代初期に流行したモダニズムの影響を受けた和洋と現代建築が融合し折衷した建築物と高く評価されていた。
 1998年ごろまでは住友家に関わるかたが生活していたが、2000年に相続税として国に物納され、政府に所有権が移った。2004年7月に国の重要文化財に指定され、保存と一般公開に向けて2008年1月から修復工事が進められていたが、2009年3月15日に既存建物の主要部分焼失により、2011年に重要文化財指定は解除された。2016年に横浜市が公園施設として再建し、2017年2月10日には横浜市認定歴史的建造物となった。現在は俣野別邸庭園の一部として公開されている。
 駐車場に車を停め、北入り口から園内に入った。やや起伏のある緑豊かな道を進むと、左手に木で造られた階段があり、その上に別邸が見えた。急な階段は避け、ツツジや、シャクヤク、咲き始めたショウブなどの花を見ながら、外苑と呼ばれるところを歩き、休憩棟に立ち寄り、もみじ坂と名付けられた緩やかな坂を上がって、迂回するように別邸のあるところに着いた。昭和の面影をたっぷり感じる別邸の中に入り、見学した。  チョウは時々ツツジの花に絡む黒いアゲハを見たが、撮影のチャンスはなかった。2時間ほど滞在し、帰りがけにシャクナゲを観賞して、駐車場に戻った。

000_220506098 X700 〇俣野別邸庭園 シャクナゲ園 ドック Z50 18-140.jpg
シャクナゲの花に鎮座するニホンアマガエル 2022年5月6日 俣野別邸庭園 横浜市戸塚区

001_220506107 X800 俣野別邸庭園 つつじ園 Z50 18-140.jpg 1.俣野別邸
俣野別邸は昭和14年に建てられた旧住友家の住宅である。昭和初期モダニズムの和洋折衷の建築物で、現在は横浜市認定の歴史的建造物になっている。横浜市と藤沢市の境に近い戸塚区東俣野町に位置するその庭園は、河岸段丘を利用した高低差のある地形が特徴的な風致公園だ。駐車場のある北入口から庭園内に入り、緩やかな坂道を上がって行くと、芝生の広場が広がる。その左手、東側の高いところに俣野別邸(本邸建物)が見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 36mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_220506003 X800 俣野別邸庭園 休憩棟 Z50 18-140.jpg 2.芝生広場と管理棟
俣野別邸の建物に上がって行くには、左手(東側)の階段を上がって行くのが早い。しかし、急ぐことはないのでまっすぐ進み、芝生広場に入る。正面に管理棟がある。ここは入園無料である。

    Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
003_220506002 X800 俣野別邸庭園 セイヨウトゲアザミ Z50 18-140.jpg 3.ヒメウラナミジャノメ -1
時折、黒いアゲハが翔んでいくが、チョウは少ない。路傍に小さな花を咲かせたアザミあり、ヒメウラナミジャノメが吸蜜していた。スマホで検索してみるとセイヨウトゲアザミだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1800 ) 露出補正 なし
004_220506006 X800 俣野別邸庭園 シャクヤク 芝生広場 Z50 18-140.jpg 4.シャクヤク(芍薬)
管理棟の近くにシャクヤクの花が咲いていた。とても瑞々しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 64mm ISO220 ) 露出補正 なし
005_220506008 X800 俣野別邸庭園 シャクヤク 芝生広場 Z50 18-140.jpg 5.赤いシャクヤク
赤紫色の花も咲いていた。立っても座っても、また歩いても、姿が艶やかで魅力的な美人の形容で「立てば芍薬座れば牡丹」というはやり 唄から出た表現がある。シャクヤクはボタン科の多年草である。日本には古く中国から渡来し、薬用、観賞用に栽培されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 55mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_220506011 X800 俣野別邸庭園 休憩棟 Z50 18-140.jpg 6.管理棟にあったチョウの標本箱
管理棟は売店にもなっていて、売り物ではないが、ひとつだけチョウの標本箱が置かれていた。緑色のラベルがつけられているのが、この庭園で見られるチョウと説明されていた。ギンボシヒョウモンが緑のラベルだったが、疑わしい。裏面が見られないが、ウラギンヒョウモンの同定ミスかも知れない。ウスバシロチョウはいる可能性がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO900 ) 露出補正 なし
007_220506014 X800 俣野別邸庭園 もみじ坂 Z50 18-140.jpg 7.もみじ坂
芝生広場の正面にある管理棟から左に、緩やかなもみじ坂と呼ばれる散策路が続いている。ここを登り切ると俣野別邸(本館)の内苑に入る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO800 ) 露出補正 なし
008_220506016 X800 俣野別邸庭園 芝刈り機 芝庭 Z50 18-140.jpg 8.自動芝刈り機
何だかミニタンクみたいな奴が芝生の上を動き回っていた。「H」というロゴが付いていて、Husqvarna という文字が見える。ググってみると、これはスウェーデン製のロボット芝刈り機だった。機種によって価格は異なるのだろうが、15万円ほどのものらしい。恰好が良い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3<br> プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 36mm ISO250 ) 露出補正 なし
009_220506032 X800 俣野別邸庭園 別邸 Z50 18-140.jpg 9.子犬 vs Husqvarna
そのハクスバーナ オートモアという自動芝刈り機が動いていると、ペットの小型犬が吠え立てていた。この庭園は犬の散歩に来られている人が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 115mm ISO450 ) 露出補正 なし
010_220506019 X800 俣野別邸庭園 別邸 Z50 18-140.jpg 10.俣野別邸(本邸)外観
芝生の庭に面して俣野別邸本堤が建っている。重複するが、wikipediaによれば、1939年に住友財閥の創業者一族である住友家が建築させた和洋折衷の住宅である。当時の住友家当主であった16代住友吉左衞門が発注した住宅で、住友家の東京本宅の別邸として現在の神奈川県横浜市戸塚区東俣野町の丘陵地に建築された。基本的には当時の大財閥一家が生活するために、使用人の居住区も備えた大規模な西洋風建築である。設計者の佐藤秀三氏は日光のプリンスホテルを設計したそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_220506042 X800 俣野別邸庭園 別邸 Z50 18-140.jpg 11.邸内見学
65歳以上ということで350円をお支払いして邸内を見学した。建物は南側の芝府の庭に面していて、玄関は反対側にある。玄関を入ってすぐのところにサンルームがあった。順路は2階へ上がるようになっているので、ここは後で見ることになる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO200 ) 露出補正 なし
012_220506046 X800 俣野別邸庭園 別邸 Z50 18-140.jpg 12.バスルーム
2階へ上がると、畳の部屋の隣に、乳白色のタイルが張られたバスルームがあった。実は接収時代にアメリカの将校さんが改築してしまったそうだ。背が高いアメリカ人が使い勝手がいいようにバスタブを広くして、洗面台が高くなっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
013_220506049 X800 俣野別邸庭園 別邸 Z50 18-140.jpg 13.吹き抜けの階段
吹き抜けになっている階段の踊り場から階下を見る。趣がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO560 ) 露出補正 なし
014_220506050 X800 俣野別邸庭園 別邸 Z50 18-140.jpg 14.眺望スポット
階段を2階へ上がると、展示室が並んでいた。そのなかで、写真は西側に張り出した展望が良い部屋で、そこからは丹沢山系のほか、晴れた日には富士山が望める。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO110 ) 露出補正 なし
015_220506051 X800 俣野別邸庭園 別邸 Z50 18-140.jpg 15.芝庭
上の写真の眺望スポットから左下に芝庭を眺める。ツツジが咲いていたが、チョウは来なかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO160 ) 露出補正 なし
016_220506056 X800 俣野別邸庭園 別邸 Z50 18-140.jpg 16.展示されていた書籍 -1
「小倉謙コレクションによる 世界植物切手図鑑」という大きな図鑑が展示されていた。編集は日本郵趣協会植物切手部会となっていた。発行日は1984年10月31日で、定価は9,500円となっていた。住んでいた方のご趣味だろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 29mm ISO1800 ) 露出補正 なし
017_220506060 X800 俣野別邸庭園 別邸 Z50 18-140.jpg 17.展示されていた書籍 -2
このほかにも図鑑類が沢山展示されていた。有名な牧野富太郎氏の植物図鑑シリーズや、朝日百科の「世界の植物」12巻なども並んでいた。これは1978年から1980年にかけて刊行されている。1998年ごろまでは住友家に関わるかたが生活されていたというので、おそらくその蔵書であろう。余談になるが、シャッタースピードを1/500秒に設定しているこのショットのISO感度は4000になっていた。私のレベルでは、画質もほとんど問題はないと思う。私がチョウの写真を撮り始めた頃はリバーサルフィルムは、ASA100が最高で、ネガフィルムはやっとASA400が出てきたころである。デジタルの時代になって、最近使い始めたZの入門機である Z50 でさえ、ISO100~51200である。単純に考えると、例えば、ISO100でf4の1/25秒で撮っていたのが、ISO51200では、f4であると1/6400秒という高速シャッターを切れることになる。ISO6400でも、1/800秒で切れる。手振れが怖いチョウの撮影にとって、有難いことだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO4000 ) 露出補正 なし
018_220506065 X800 俣野別邸庭園 別邸 Z50 18-140.jpg 18.1階サンルーム
ここは2階の眺望スポットの階下にあるサンルームだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 25mm ISO220 ) 露出補正 なし
019_220506091 X800 俣野別邸庭園 シャクナゲ園 ハイドンハンター Z50 18-140.jpg 19.「シャクナゲ園」 -1
本邸を見学したあと、玄関から退出し、元きた道を辿って、芝生広場へ戻ってきた。駐車場の方へ歩くと途中の左側に「シャクナゲ園」があった。入って見るとシャクナゲが今を盛りと咲いていた。シャクナゲはツツジ科で品種も多い。これはハイドンハンターという品種だ。ニホンアマガエルが鎮座していたシャクナゲの品種はドッグという。ともに西洋シャクナゲと呼ばれる品種だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 52mm ISO110 ) 露出補正 なし
020_220506103 X800 俣野別邸庭園 シャクナゲ園 Z50 18-140.jpg 20.「シャクナゲ園」 -2
これはツツジではないかと思うほど、よく似ていた。地面の際でも花を咲かせている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO125 ) 露出補正 なし
021_220506102 X800 俣野別邸庭園 ネモフィラ Z50 18-140.jpg 21.ネモフィラ
「シャクナゲ園」の傍に「憩いの小庭」というところがあった。そこにネモフィラが咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
022_220506104 X800 △俣野別邸庭園 シャクナゲ園 Z50 18-140.jpg 22.ヒメウラナミジャノメ -2
ちょっと変な装いのヒメウラナミジャノメがいた。両側の前翅の鱗粉が落ちて、透けている。どうしてこうなったのか?人が触れるとかそういった外的原因があったのか、羽化する際の生涯なのか、それとも斑紋異常のたぐいなのか、解らない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 115mm ISO180 ) 露出補正 なし


2018年11月11日

江戸東京たてもの園 10月2日

9月30日の夜から10月1日の未明にかけて、台風24号が列島を駆け抜け、横浜でも強風が吹き荒れた。風で飛ばされた何かがガラス戸に当たる音で午前1時半ごろに目が覚め、3時間ほど起きていた。
 10月1日は、風も収まり快晴となったが、都会には後遺症が残る。
 翌10月2日もさわやかな秋晴れとなった。以前から行ってみたいと思っていた小金井公園の江戸東京たてもの園へ車で出かける。第三京浜、環八、五日市街道を走って1時間20分かかかって、午前10時少し前に駐車場に入った。  小金井公園の中を200mほど歩いて、江戸東京たてもの園の入口へ。昭和15年の紀元二千六百年記念式典の式殿で翌年、皇居前から移築された旧光華殿がビジターセンターになっていて、そこで入園料を支払って中に入る。まず、ビジターセンターで開催されていた特別展「東京150年 都市とたてもの、ひと」を見る。
 そして、外に出て野外に移築されて復元、保存、展示されている建物や展示物を見て歩いた。外観だけでなく、建物の中に入って見られるのが良い。三井八郎右衛門邸や、高橋是清邸の中を見るのに、少々時間がかかった。
 園内を一巡して、小金井公園のコスモスを見に行った。コスモスが咲くところは2か所あるが、いずれもまだ咲いている花は少なく、台風24号で倒れてしまっていた。

181002_001.jpg 1.都電と江戸東京たてもの園
自宅から第三京浜、環八、井の頭通り、五日市街道と約1時間半ほど走って、予定通り午前10時少し前に小金井公園の駐車場に車を入れた。平日なので駐車場はガラガラだった。駐車場から200mほど、江戸東京たてもの園のフェンス沿いに歩く。フェンスの鉄柵の間からは江戸東京たてもの園イースト・ゾーンを垣間見る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
181002_002.jpg 2.伊達家の門
入口となっているビジターセンターに向かって歩いていくと江戸東京たてもの園内右手に伊達家の門があった。旧宇和島藩伊達家が大正時代に東京(港区白銀二丁目)に建てた屋敷の表門だそうだ。右手に起り屋根(むくり屋根)の片番所が付き、大名屋敷の門を再現している。対照となる中国や大陸から伝承された反り屋根は、その独自の曲線が格式や荘厳を表現しているのに対して、むくり屋根は、低姿勢、丁寧さを表現していると言わる。2016年10月に犬山へ行ったときに起り屋根の商店を見てきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO160 ) 露出補正 なし
181002_003.jpg 3.ビジターセンター 旧光華殿
ビジターセンターの中に入って、65歳以上ひとり200円の入園料を支払い中に入る。この建物は1940年(昭和15)に皇居前広場で行われた紀元2000年記念式典のために建設された。翌1941年(昭和16)に小金井大緑地(現在の小金井公園)に移築され光華殿と命名された。そして、1993年(平成5年)3月28日の江戸東京たてもの園の開園にあたり、そのビジターセンターとして改修されたとのこと。館内で「東京150年-都市とたてもの、ひと」が開催されていたので、見ていく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
181002_004.jpg 4.ボンネットバス
「東京150年-都市とたてもの、ひと」 を見終えて、ビジネスセンターを出て、西ゾーンのたてものを見ていく。はじめにビジネスセンターのすぐわきに野外展示物の一つであるボンネットバスが置かれていた。 このボンネットバスは、個人所有の車両だそうだ。東京都とは関係ないが、映画撮影用にかつての都営バスをイメージさせる色に塗られ、方向幕にも「上野広小路」と表示されている。 そしてこのボンネットバスはいすゞ製4輪駆動TS11型を改良し、1952年から製造された車両のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO640 ) 露出補正 なし
181002_005.jpg 5.三井八郎右衛門邸 玄関
三井八郎右衛門邸は戦後財閥解体を経て、占領が解かれた1952年(昭和27)に、第11代三井総領家当主三井八郎右衛門高公のときに港区西麻布に建てられた。高公の死後、江戸東京たてもの園に移築復元され、1996年(平成8)から公開されている。ここは玄関っである。玄関から邸内に上がり、見学することができた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
181002_006.jpg 6.三井八郎右衛門邸 食堂
本邸の再建に際して、主に京都の油小路邸の奥座敷や大磯別邸(城山荘)の部材を用い、旧今井町邸からは焼け残った土蔵や正門、庭石等が、また世田谷区用賀にあった三井家関連施設からも部材が集められたという。昨年11月に大磯の旧三井邸別邸地区へ行った。写真は食堂である。食堂や客間の襖や障子、戸袋に描かれた絵の多くは、森寛斎など四條円山派の画家の手によるものだそうだ。森寛斎は円山応挙の流れをくむ日本の幕末から明治時代に京都を中心に活躍した絵師、日本画家である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/125秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181002_007.jpg 7.三井八郎右衛門邸 客間
客間と食堂から構成される書院部分は柱から建具、天井まで旧油小路邸の部材で構成され、玄関まわりに見られた昭和戦後のモダンさはなく、明治の重厚さが溢れる空間になっているといわれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/125秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181002_008.jpg 8.三井八郎右衛門邸 シャンデリア
2階に上がると廊下があり、仏間があった。仏間は撮影禁止となっていた。仏間の前の廊下には天井からシャンデリアが下がっていた。日本初の銀行である第一国立銀行にふたつあったシャンデリアの片方だという。第一国立銀行は日本橋兜町にあった三井組ハウスにあり、1897年(明治30)に取り壊されたが、その際にシャンデリアを引き取って保存したという。このシャンデリアは、ここに移る前は、大磯の別荘「城山荘」で使われていたそうだ。大磯時代は3階ぐらいの高さを持つ吹き抜けの居間に下がっていたが、ここでは高さが足りないので、この部分だけ二重折上格天井(にじゅうおりあげごうてんじょう)という、最高級の格式を持つ天井になっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/320秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181002_009.jpg 9.三井八郎右衛門邸 鶏のつがい
この板戸の鶏のつがいの画は素晴らしいと思って、思わずカメラに収めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181002_010.jpg 10.三井八郎右衛門邸 庭
1階の食堂、客間のある書院部分を背に、庭を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181002_011.jpg 11.農家 吉野家 玄関
これは江戸時代の後期に建てられた建物だそうだ。パンフレットによれば吉野家は江戸時代に野崎村(現在の三鷹市野崎)の名主役を務めた家といわれ、式台付きの玄関や付書院のある奥座敷に格式を見ることができるという。式台は、もともと武家住宅において身分の高い来客を迎えたり、草履などを履かずに駕籠に乗るための板張りの部分で、いわゆる表の玄関に設けられていた。農家の式台付き玄関は珍しいらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO400 ) 露出補正 なし
181002_012.jpg 12.農家 吉野家 内部
吉野家は武蔵野郷土館時代の1963年(昭和30年)に移築復元された。建物の内部では昭和30年代ごろの農家の生活が再現されている。声をかけて、写真を撮らせていただいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181002_013.jpg 13.デ・ラランデ邸
新宿区信濃町にあった西洋式住宅である。1階部分は明治時代の気象学者、物理学者である北尾次郎所為が自邸として設計し田と伝えられる平屋建ての洋館だった。パンフレットによれば、1910年(明治43)年ごろドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデにより3階建てとして大規模に増築されたそうだ。その後、何回か所有者が変わったが、1956年(昭和31年)からカルピス株式会社の創業者三島海雲氏が住んでいて、1999年(平成11)まで新宿区信濃町に建っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
181002_014.jpg 14.デ・ラランデ邸 内部 -1
1階中央の半円筒形サンルーム付きの部屋はなかなか素晴らしかった。シャンデリアが見事である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181002_015.jpg 15. デ・ラランデ邸 内部 -2
この1階のアンティーク調の部屋は食堂だったところだろうか。今は武蔵野茶房というカフェになっている。珈琲、紅茶、ビール、そしてカルピスがメニューにあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
181002_016.jpg 16.旧自証院霊屋
自証院(1620年代頃 - 寛永17年8月21日(1640年10月6日))とは、江戸幕府3代将軍徳川家光の側室で、千代姫(尾張藩主徳川光友正室)の生母。通称はお振の方のこと。長女・千代姫出産後。 体調を崩し、3年後の寛永17年(1640年)8月21日に死去した。法名は自証院殿光山暁桂大姉(じしょういんでんこうざんぎょうけいだいし)という。榎町の法常寺に葬られた後、慶安5年(1652年)現在の新宿市ヶ谷、富久町の自證院に建てられた霊廟に改葬された。この霊屋は 創建以来ここに至るまでには数奇な運命を辿っていると kodairanoyama というかたのサイトに記されていた。それによると、①明治になる寺が衰退、霊屋は解体された。②駿河台の某という人物に350円で売却されるが、その後、転売され谷中の頤守院に移築された。(この時点で、「お振りの方」を祀る霊廟としての意味も機能も失われ位牌堂となってしまう)③戦後、西武鉄道によって買収され紀尾井町の赤坂プリンスホテル内に移築された。④ホテル新館計画予定地に建っていたため、またもや解体され、長らく倉庫に保管されていた。⑤そして、そののち、西武鉄道から東京都に寄贈され、ここ江戸東京たてもの園に移築された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO600 ) 露出補正 なし
181002_017.jpg 17.旧自証院霊屋 彫刻
霊廟とは実在した人物を祀る宗教施設のことをいい、日光や上野の東照宮などが有名である。霊廟は細部の緻密な彫刻が近世神社建築の特質を示している。一方、極彩色や金箔、黒漆に彩られた華麗な装飾は、一般の神社建築には見られない霊廟ならではの特徴とと言える。柱の上だけでなく柱間にも組物(柱または台輪の上にあって軒を支える部材)を配する手法は詰組(組物を、柱の上だけでなく柱間にも置いて、密に配する形式。禅宗様建築で用いられる)といい正面および側面の桟唐戸(桟を縦横に組んだ装飾的な扉)とともに鎌倉時代に伝わった様式で禅宗様の影響を示 しているという。(江戸東京建物円だより48を参照した)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/320秒 34mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181002_018.jpg 18.寛永寺灯篭 屋外展示物
徳川家の菩提寺として栄えた上野の寛永寺には、全国の大名から歴代将軍への供養としてたくさんの石燈籠が献上されていた。パンフレットには、この灯篭は八代将軍徳川吉宗の没後、寛永寺に献上されたもの。年代は1751年(寛延4)と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
181002_019.jpg 19.高橋是清邸 玄関
経済通の政治家として明治から昭和の初めにかけて、日本の政治を担った高橋是清の住まいの母屋部分である。是清は丹波笹山藩青山家の中屋敷跡地約6,600㎡を購入し1902年(明治35)現赤坂7丁目に屋敷を建てた。1936年(昭和11)是清はこの建物の2階で青年将校の凶弾に倒れた。いわゆる2・26事件である。敷地と屋敷は間もなく東京市に寄付され、記念公園となった。是清の眠る多磨霊園に移築され、休憩所として利用されていた母屋部分がこの場所に移築された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO800 ) 露出補正 なし
181002_020.jpg 20.高橋是清邸 2階
総栂普請の母屋は複雑な屋根構成を持っており、また、当時としては高価な硝子障子を縁回りに多量に使用している。赤坂にあったころは母屋のほか3階建ての土蔵や、離れ座敷がある大きな屋敷だったそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181002_021.jpg 21.高橋是清邸 内部
玄関から中に入った。ここは2階の10畳の間。広い。はじめに見た三井八郎右衛門邸に比べると、落ち着いた和室があった。華美でなくむしろ質素な感じがする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181002_022.jpg 22.高橋是清邸 庭園
2階の縁から庭を見る。赤坂にあった高橋是清庭園の一部が復元されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO400 ) 露出補正 なし
181002_023.jpg 23.高橋是清邸 2階からの眺め
2階から1階部分を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO250 ) 露出補正 なし
181002_024.jpg 24.高橋是清邸 広い座敷
2階には8畳、10畳、15畳の部屋がある。2階は是清がくつろいで読書をしたり日記をつけたりする書斎及び寝室として使われていたそうだ。2階の部屋で寝間姿で布団に座っていた高橋是清に青年将校達は、銃弾を浴びせ、軍刀で切りつけた。即死だったいう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO320 ) 露出補正 なし
181002_025.jpg 25.ツマグロヒョウモン
この日は天気が良かった。園内にはツマグロヒョウモンが飛び交う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO125 ) 露出補正 なし
181002_026.jpg 26.大和屋本店 乾物屋
東ゾーンへ入った。ここは下町中通りと称され、通りの両側に商店等が軒を連ね、通りの正面には先頭がある。この建物は太和屋本店という乾物屋だ。パンフレットによれば、この建物は港区白金台に1928年(昭和3)に建てられた3階建ての商店だ。3回の軒下を伝統的な出桁造にする一方、間口に対して背が非常に高いユニークな建物である。店の中を覗くとする目、玉子、昆布などの商品が並べられていた。店の右側の出窓になった煙草売り場は、子供のころよく見かけたものだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
181002_027.jpg 27.小寺醤油店
大正期から現在の港区白金で営業していた店である。1933年(昭和8)に建てられた。味噌や醤油、酒類を販売していた。看板で醤油店と掲げているのは、創業者が醤油醸造の蔵元で修行したためと伝えられているそうだ。当時、酒屋で味噌や醤油を売ることは珍しいことではなかったようだ。庇の下腕木とその上の桁が特徴の出桁造の建物である。店の中には、月桂冠やサントリーオールド、そして、果物の缶詰などが並べられていた。店の右隣には蔵があり、中は醤油にかかわる展示場になっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
181002_028.jpg 28.小寺醤油店 古い看板とポスター
店には「高野本家吟醸 佐渡味噌 特約店小寺商店」と書かれた古い看板と、裕次郎のサッポロビールのポスターがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
上:プログラムオートで撮影 ( f4 1/60秒 41mm ISO3200 ) 露出補正 なし 下:プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/125秒 29mm ISO200 ) 露出補正 なし
181002_029.jpg 29.子宝湯
東京の銭湯を代表する建物である。小学校の1~2年のころ、親父と一緒に近くの銭湯に行ったことがある。午後3時ごろ、桶の音が"カラン"と響く、開いてすぐの湯に入るのが気持ちよかった。この建物は足立区の千住元町に1929年(昭和4年)に建てられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
181002_030.jpg 30.子宝湯 玄関
神社仏閣を思わせる大型の唐破風の切妻屋根も立派だが、写真に見る玄関上の七福神の彫刻が凝っている。(どうも6人しか見えないのだが)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO1000 ) 露出補正 なし
181002_031.jpg 31.子宝湯 脱衣場
男湯の脱衣場を覗いてみた。脱衣かごが懐かしい。洗い場、湯船の向こうに富士山の画が見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181002_032.jpg 32.下町中通り
子宝湯を背に東ゾーンの下町仲通りを眺める。通りを挟んで右側が小寺醤油店、左側が万徳旅館。江戸時代末期から明治時代初期に建てられた、青梅市西分町の青梅街道沿いにあった旅館で、内部は1950年ごろの様子が復元されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
181002_033.jpg 33.都電7500形
駐車場から江戸東京たてもの園のビジター・センターの入口へと歩いたとき、フェンス越しに見えた都電500形は、園の南東の端に展示されていた。東京都交通局7500形電車は、1962年(昭和37年)に登場した東京都交通局の路面電車車両である。新潟鐵工所で造られた。 昭和37年に20両製造され、すべて青山営業所に配属された。昭和37年から42年まで渋谷ー新橋間を走っていたそうだ。その後、20年ほど荒川車庫で保管された後、ここで静態保存されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
181002_034.jpg 34.小金井公園の倒木
江戸東京たてもの園 の見学を終えた後、隣接する小金井公園にコスモス畑があるというので行ってみることにした。江戸東京たてもの園のビジター・センターを退出して、東側に続く小金井公園へと歩く。途中、9月31日から10月1日に未明の台風24号の強風で、何本もの大きな木がなぎ倒されて金網のフェンスを壊していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO500 ) 露出補正 なし
181002_035.jpg 35.コスモス畑
コスモス畑はつつじ山広場というところにあった。ここに植えられたツツジは六義園にあったツツジを挿木繁殖して植えたものだそうだ。ツツジはさておき、コスモスは時期的にまだ早かったのかもしれない。また、台風24号による強風で倒れてしまっていた。それでも何本かのコスモスが花を咲かせていた。一週間もすれば倒れたコスモスもまっすぐに立ち、たくさんの花を咲かせることと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO5100 ) 露出補正 なし


2017年11月 8日

県立大磯城山公園(1) 旧吉田茂邸 

そのワンマンぶりは「バカヤロー解散」「ワンマン道路」などの話にもあったが、戦後の混乱期に通算5期にわたり首相を務め、日本の戦後復興の礎を築いた吉田茂が、昭和19(1944)年頃から亡くなった昭和42(1967)年までを過ごしたのが大磯の旧吉田茂邸である。
 2009年に原因不明の火災により焼失したが、その後、地元・大磯町が神奈川県からの協力を得ながら、再建事業が具体化。総工費5億4,000万円をかけ、2017年に再建工事が終了し、4月1日より一般にに公開されるということを知って、ぜひ、行ってみたいと思っていた。
 台風22号が通過した後、関東地方には好天で暖かい日が訪れている。大磯なら車でそう遠くはないので、行ってみることにした。
 午前10時に旧国道1号線沿いにある県立城山公園の旧吉田茂邸地区駐車場に着いた。昭和22年ごろ建てられた応接間棟、および昭和30年代に吉田五十八が設計し、近代数寄屋建築で建てられた新館をメインに再建されていた。まだ真新しいその応接間棟と新館の中に入った。


1. 旧吉田茂邸 正門
西湘バイパスを西大磯で降りて、旧国道1号を小田原側から平塚へ進むと右側に旧吉田邸がある。この門はその旧国道1号に面した正門である。 旧吉田茂邸は、明治17年に吉田茂の養父健三が別荘として建てたもので、吉田茂が昭和19年頃から、その生涯を閉じる昭和42年までを過ごした。 

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​3.2​​​​​​​​​​ 1/​250​秒 2​4​mm ISO​800​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
2.吉田茂元首相の出迎え
駐車場から、まずトイレに寄っていきたいと思い管理事務所へ行くと、羽織袴でステッキ、そして葉巻を咥えた吉田茂元首相のパネルに出迎えられた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​3.3​​​ 1/​250秒 26mm ISO​​360​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
3.日本庭園と兜門​​
管理事務所の脇から日本庭園に出る。写真右に見えるのは兜門といい、2009年(平成21年)に原因不明の火災の際、焼失を免れた貴重な建造物である。本来はここから日本庭園に入る。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​9​​​ 1/​320秒 19mm ISO​​200​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
クリックすると大きくなります。
4.日本庭園
この庭は外国からの賓客を招くため吉田茂邸の改築が始まった昭和36年ころに造られたという。庭園を設計したのは造園家の中島健だそうだ。吉田茂は昭和30年代に建てられた新館の居間から、この庭園と富士山の眺めを楽しんだそうだ。日本庭園は約3,000㎡ある。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​9​​​ 1/​320秒 24mm ISO​​200​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
クリックすると大きくなります。
5.母屋玄関
元は昭和22年頃建てられ、このたび再建された応接間棟(母屋)の玄関である。旧吉田茂邸が火災により焼失したのは平成21年3月でそう昔のことではない。吉田茂が暮らした当時の邸宅がこのたび復原されたのだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​5.6​​​ 1/​250秒 17mm ISO​​200​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
171108_005.jpg
6.玄関ホール​​
靴を脱いで素足、またはスリッパに履き替えて屋敷の中に入る。まだ木の匂いが残る新築だ。順路は右に楓の間に進むが、左を見るとこの玄関ホールが見えた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​4​​​ 1/​250秒 17mm ISO​​200​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
クリックすると大きくなります。
7.楓の間
玄関入ってすぐ右のこの広い部屋は応接間として使われていて、吉田茂の執務机やソファーセットが置かれていた。ご覧の通り、この日はグループで来られている大勢の見学者があった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​2.8 1/​250秒 17mm ISO​​1800​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
クリックすると大きくなります。
8.楓の間に展示されていた写真
楓の間のガラス戸の棚の中には、吉田茂と関りのある世界の要人の写真があった。ジョン・ダレス元米国務長官、アデナウアー元西独首相、蒋介石、チャーチルなどの顔が見える。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​3.5 1/​250秒 32mm ISO​​1100​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
クリックすると大きくなります。
9.書斎 北西縁​​
2階に上がる。限られた身内以外は許可なく入れない、吉田茂の私的な書斎があった。官邸直通のダイアルのない黒電話が置かれていたという。書斎には北西縁と南縁があった。これは北西縁だったと思う。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​4 1/​250秒 24mm ISO​​200​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
クリックすると大きくなります。
10.書斎 南縁​​​​
こちらはたっぷりと陽の光が注ぎ込む南側だ。相模湾の海が見渡せる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​9 1/​320秒 21mm ISO​​200​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
クリックすると大きくなります。
11.書斎の書架​​​​​​
吉田茂の私的な書斎の書架には、「アメリカの新しい労働法」、「我が国の公的年金」、「災害対策基本法」、「防衛大学校」、そして「日僑秘録(中共国賓の手記1953年)といった当時の、いわば貫禄のついた書籍が並んでいた。 む南側だ。相模湾の海が見渡せる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​​​​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​3.3 1/​250秒 26mm ISO​​500​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
12.浴室
書斎の北側には舟形の風呂があった。この風呂の作成には、大磯の船大工が関わったといわれている。来客用の浴室だったのだろう。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​2.8 1/​250秒 17mm ISO​​500​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
13.葉巻
2階から再び1階に下りてきたところにあった展示室には、吉田茂ゆかりの品々が展示されていた。これは愛用していたシガーケース、マッチ、灰皿だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​3.5 1/​250秒 32mm ISO​​1000​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
14.食堂(ローズルーム)
1階にある食堂として使用されていた部屋で、別名ローズルームともいう。アール・デコ調の室内が特徴である。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​3 1/​250秒 21mm ISO​​250 ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
15.新館2階
ローズルームの前から新館2階へ上がる階段が続いている。昭和30年代に建てられた新館も焼失したが、今回、再建された。まず、西側の窓からの景色が印象的だった。富士山が見える。吉田茂はこの部屋から見える富士山をたいそう気に入っていたという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​10 1/​400秒 29mm ISO​​200 ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
16.新館2階から相模湾を望む​​
居間の南側の窓からは、菜園広場、そしてその向こうに相模湾を見渡すことが出来た。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​10 1/​400秒 55mm ISO​​200 ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
17.新館2階 「金の間」
この新館2階の居間は「金の間」ともいわれ、賓客をもてなす応接間として利用されていたそうだ。箱根の山々と富士山、相模湾を一望できる。「金の間」という名称は、部屋の装飾に金を用いたことからきている。天井に金の装飾がなされている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影(​ ​f​​​4 1/​250秒 55mm ISO​​200 ​)露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
18.寝室兼書斎 「銀の間」
新館2階のもう一つの部屋として、寝室兼書斎だった「銀の間」がある。これは吉田茂のベッドで、ここで最期を迎えたそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​3.2 1/​250秒 24mm ISO​​1000 ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
19.「銀の間」の天井​​
「金の間」と対になる形で、「銀の間」は装飾品に銀が使用されていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​3.3 1/​250秒 26mm ISO​​280 ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
20.「銀の間」からの眺め​​​​
「銀の間」は吉田茂が寝起きしていた部屋であり、書斎としても利用していた。部屋のガラス棚には蔵書が並べられ、ベッド横の窓際には執務用の机が置かれていたという。ベッドからは富士山が眺められる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​​​
絞り優先​​オートで撮影(​ ​f​​​3.2 1/​250秒 24mm ISO​​1000 ​)露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
21.ローズルーム​​​​​​
再び食堂「ルーズルーム」へ戻ってきた。新館2階へ上がる階段ある入口の方を見ている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​​​​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​3.2 1/​250秒 17mm ISO​​250 ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
22.サンルーム(温室)​​​​​​​​
食堂正面から庭園を眺めて右側にこのサンルームが見える。平成21年(2009年)の3月に旧吉田邸が焼失した際、唯一焼け残った建物だそうだ。そして、この写真でもわかるが、外壁には激しい火災による焼け跡が残されている。吉田茂の生前には、ブーゲンビリアなどの熱帯植物が植えられ、吉田茂の憩いの場となっていたそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​​​​​
​​ 絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​9 1/​320秒 24mm ISO​​200 ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
23.内門 (兜門)​​​​​​​​
​​ 玄関から外へ出た。内門は、焼失を免れた貴重な建築物だ。サンフランシスコ講和条約締結を記念して建てられたもので、昭和29年に完成している。別名「講和条約門」とも呼ばれる。また、兜の形に似ていることから「兜門」とも呼ばれている。京都の裏千家の兜門と同じ製作者を京都から呼び寄せて造られ、屋根は「檜皮葺き」という伝統的技法が用いられている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​​​​​​​
​​ 絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​8 1/​250秒 24mm ISO​​200 ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
24.菜園広場から
​​ 南側(相模湾側)に広がる菜園広場に出て、再建された吉田茂邸を見上げる。石垣の上に建てられていて、もはや城のようだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​9 1/​320秒 21mm ISO​​200 ​) 露出補正​ ​-0.3段​​
;クリックすると大きな写真になります。
25.バラ園​​
駐車場の横はバラ園になっていた。向こう側に兜門が見える。バラ愛好家であった吉田茂は、ここに広いバラ園を持っていた。しかし、彼の死後、昭和54年に当時の大平首相とカーター大統領の会談でこの吉田邸が使われた時、バラ園を縮小して駐車場としたそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​9 1/​320秒 17mm ISO​​200 ​) 露出補正​ ​-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
26.七賢堂
バラ園から駐車場に戻ろうと思ったところ、あるグループを案内していたガイドさんが「次はちょっと上りますけど七賢堂と銅像を見ましょう」と話していた。見ないで出てしまうところだったが、これを聞いてそのグループの後についていった。七賢堂も焼失を免れた貴重な建物だそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​3.2 1/​250秒 17mm ISO​​200 ​) 露出補正​ ​-0.3
;クリックすると大きな写真になります。
27.「七賢堂」とは
「七賢堂」は伊藤博文の自邸、大磯の「滄浪閣」に建てられたそうだ。はじめ、明治維新の元勲のうち、岩倉具視、大久保利通、三条実美、木戸孝允の4人が祀られた「四賢堂」であった。その後、伊藤博文が祀られ、昭和35年に吉田茂がこの地に移築し、西園寺公望を加えて「六賢堂」とした。吉田茂の死後、佐藤栄作が吉田茂も加え「七賢堂」となったそうだ。正面の扁額の文字「七賢堂」は佐藤栄作の揮毫とのこと。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​4.5 1/​250秒 49mm ISO​​200 ​) 露出補正​ ​-0.3
;クリックすると大きな写真になります。
28.吉田茂銅像​​
「七賢堂」から少し進むと、昭和58年に建立された吉田茂の銅像があった。日米講話条約締結の地サンフランシスコと首都ワシントンの方を向いていると言われる。銅像の後には相模湾が広がる。余談だが、皇居の北の丸公園中央通りから清水門に抜ける芝生地の一角にも船越保武により1981年(昭和56年)に建立された吉田茂の銅像があるそうだ。また、高知県龍馬空港の敷地内には、昭和59年建立された吉田茂の銅像がある。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO​​​​
絞り優先​​オートで撮影 (​ ​f​​​8 1/​250秒 21mm ISO​​200 ​) 露出補正​ ​-0.3
;クリックすると大きな写真になります。
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2016年6月15日

谷根千散策 5月18日

親しくさせていただいているご夫婦から谷根千へ行こうとのお誘いをいただいた。先日、小学校のクラス会で神田明神、根津神社、湯島天神を歩いたが、その続編のような散策となった。
 この日の散策は、JR日暮里駅→谷中霊園→谷中寺町→ヒマラヤ杉→根津(昼食)→根津教会→安田楠雄邸→谷中銀座→夕やけだんだん→JR日暮里駅というコースだった。根津教会は先日の行程とかぶったが、この日は礼拝堂の中に入ることが出来た。
 昼食は友人の奥様が予約してくださった根津の「はん亭」という串揚げ処だった。奇しくも、先日のクラス会の食事会も湯島の串揚げ処だったが、今回もとても美味しかった。
 昼食の後、「B-くる」という文京区コミュニティー・バスに乗って、旧安田楠雄邸庭園へ行った。ボランティアの方が約40分かけて屋敷の中を説明してくださった。旧安田楠雄邸庭園の中も写真撮影OKだったが、暗い。しかし、G7Xはその明るいレンズとプログラムオートで設定したISO6400の高感度で、対応できた。フラッシュを使えない室内撮影などでは有用なコンデジである。
 そのあと、谷中銀座を歩き、夕やけだんだんを上がって日暮里駅に戻った。外国人観光客がとても多かった。

1.谷中霊園
JR日暮里駅の南口を出て、もみじ坂をいく。ここはもう谷中霊園の中だ。谷中霊園は都立の霊園で、著名人の墓も多い。写真は六代目市川団蔵の墓で、​​​​​​​​​​​左側に七代目市川団蔵の墓もある。六代目市川団蔵は1800年~1871年の​​江戸後期から明治時代の歌舞伎役者。初代市川荒五郎の子で7代市川団十郎に入門したとのこと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/1250秒 37mm ISO125) 露出補正 なし
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2.築地塀
この築地塀は、江戸時代に築造された観音寺境内の南面を仕切る延長37.6mのいわゆる練り塀で、土と瓦を交互に積み重ねて作った土塀に屋根瓦を葺いた珍しいものだそうだ。​​​​​​​人通りが絶えると、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分になる​​​​​​​​​​​​​​​という​​​。平成4年(1992)に「台東区まちかど賞」を受賞した。 ​​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f3.2 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.​​築地塀の木戸
築地塀の中ほどにこんな木戸があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1000秒 16mm ISO125) 露出補正 なし
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4.東京バイク
古い店舗があった。近くへ行ってみると、本日休業なれど自転車やさんのようだ。後で調べてみるとここは「トーキョーバイク」の直営店だそうだ。ホームページによれば「トーキョーバイク」はそのネーミングを思いついたときから全てが始まったという。山を走るのが「マウンテンバイク」なら、東京を走るのが「トーキョーバイク」だと。谷中で300年以上つづく酒屋「伊勢五本店」で使われていた築80年の木造日本家屋を そのまま借りたとある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1000秒 16mm ISO5​​​​​00​​​) 露出補正 なし
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5.谷中 大雄寺
上野桜木の交差点の手前に大雄寺という寺があった。幕末期の幕臣である高橋泥舟の墓がある。​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1000秒 16mm ISO2​​​​​00​​​) 露出補正 なし
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6.大雄寺の大クスノキ
大雄寺の境内には大きなクスノキがあった。「TAITOおでかけナビ」というサイトによると、大雄寺境内にあるクスノキは都内で一番大きいクスノキといわれている。幹回り6.2m、樹高13m、枝張12mで推定樹齢200〜300年だそうだ。「都市の美観風致を維持するための樹木の保存に関する法律」に基づく都知事指定樹であり、「台東区みどりの条例」保護樹木になっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/1000秒 23mm ISO2​​​​​50​​​) 露出補正 なし
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7.カヤバコーヒー店
上野桜木の交差点の角にカヤバコーヒー店があった。ご一緒した友人のご主人が作っておいたくださったコースガイドでは、休憩ポイントの候補になっていたが、とても混んでいて入れそうではないので、あきらめた。昭和13(1938)年の開店以来、町のシンボルとして親しまれていた喫茶店。一度閉店したが、周囲の協力により平成21年に復活したそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/1000秒 23mm ISO160) 露出補正 なし
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8.一乗寺
カヤバコーヒー店を右に曲がって言問通りの善光寺坂へと進むと一乗寺という立派なお寺があった。日蓮宗のお寺だ。大田錦城(江戸時代中期の儒学者。「九経談」「春草堂詩集」「鳳鳴集」等の著者)のお墓がある寺だそうだ。創建は1617年とのこと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/1250秒 18mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.ヒマラヤ杉
一乗寺の角を右へ入っていくとヒマラヤ杉が見えた。手前に「みかどパン店」という昔ながらの店があるが、その前身である甘味処を開いた方が、戦前に鉢植えで育てたヒマラヤ杉がいつしか地面に根付き、時を経て写真のような大木に成長したとのこと。樹齢は90年を超える。浴衣を着た女性がモデルで、何か撮影が行われていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9mm ISO320) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.三浦坂
ヒマラヤ杉のところから根津の方へ下りていく坂を三浦坂というらしい。調べてみると、 江戸時代後期 における江戸市中の地誌である「御府内備考」では、三浦坂について、「三浦志摩守下屋敷の前根津の方へ下る坂なり。一名中坂と称す」と記されていて、三浦家下屋敷前の坂道だったので、三浦坂と呼ばれたとか。安政3年(1856)尾張屋版の切絵図に、「ミウラサカ」・「三浦志摩守」との書き入れがあるのに基づくと、三浦家下屋敷は坂を登る左側にあったとのこと。三浦氏は美作国(現岡山県北部)真島郡勝山2万3千石の藩主。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/1000秒 26mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.ねんねこ屋
この三浦坂の途中にある猫グッズのお店「ねんねこ屋」があった。残念ながらこの日は本日休業の札が出ていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9mm ISO400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.旅館「澤の屋」
古くからのスタイルで営業している旅館よりもホテルを選ぶ客が増える時代の流れの中で、かつては宿泊客が3日間ゼロになるほど経営が苦しい時もあった。そのため、館主の澤功氏は思い切って外国人客を受け入れることを決意したそうだ。​​​​旅館「澤の屋」のホームぺージを見ると、「低廉な下町の家族旅館として、これまでに​89​​​​​​​​​​​​​​​ヵ国、のべ17万人を超える外国のお客様にご利用いただきました。」とあった。5月中は予約でほぼ満室のようである。今や世界各国の旅行者が使う口コミサイト「トリップアドバイザー」では、他の有名旅館やホテルをおさえて都内満足度1位の座(2015年11月現在)​​を守ってい​るという​​​。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f​2​​.5​​​​​​ 1/1000秒 ​15​mm ISO​250​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
​​13.放置された車
3代目の日産ブルーバードの510形。この車は1968年10月に発売された1600ccだ。ナンバープレートはそれほど古くないようだが。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f​2​​.8​​​​​​ 1/12​50​​​秒 ​37​mm ISO​125​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.酒処 「根津の甚八」
​​いつの間にか台東区から文京区の根津に入っていた。酒処 「根津の甚八」という居酒屋があり、お店の人が落ち葉を掃いておられた。「お店の写真を撮らせてください」とお願いする。築100年という建物は、趣がある。Rettyというグルメ情報サイトには「おかみの人柄が素敵」とあったが、多分、この方がおかみだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f​1​​.8​​​​​​ 1/1250​​​秒 ​9​mm ISO​125​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.根津の町並み
この通りは、先日の小学校のクラス会の時にも通った様な気がする。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f​2.2​​​​​​ 1/1250​​​秒 ​11​mm ISO​125​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
16.「はん亭」 根津
丁度お昼になった。友人の奥様が串揚げ処「はん亭」を予約してくれていた。とても賑わっていたが、手際よく料理が運ばれてくる。ビールがもう少し冷えていたら良かったのだが。「はん亭」の建物は大正3年に建ったもの。三田の爪皮屋(つまかわや:雨や泥よけに下駄の鼻緒にかぶせる爪皮を商う店)という鳴りひびいた商家であったそうだ。大正の震災、昭和の戦災にも生き残ったこの建物は昭和50年代初頭、「はん亭」となって甦ったとある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f​1.8​​​​​​ 1/1000​​​秒 ​9mm ISO​1000​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
17.赤札堂 根津店
言問通りと不忍通りの交差点の角に、「Akafudado」があった。昔懐かしいスーパー・マーケットだ。1917年、東京深川で創業し、当時のキャッチコピーは「三等切符で一等のお買い物」「同じ品なら必ず安い」であったそうだ。当時は列車の三等切符が赤色であったことから、安売りのイメージからの命名であったという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f​6.3 1/1250​​​秒 ​23mm ISO​125​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8. 根津教会
5月12日の小学校のクラス会の時にもここへ来た。この日は、たまたま教会の方と思しき女性の方が教会の木戸から中に入って行かれたので、後を追って「中を見せていただけますか」と聞いたところ、「どうぞ」とおっしゃって、礼拝堂へ案内していただいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
19.ハーレイ・ダビッドソン
根津の細い道を歩いていると、向こうから格好の良いオジサマが3輪のオートバイに乗ってこられて、お総菜屋さんの前で止まった。店に入って行かれたオジサマにオートバイを指して「写真を撮らせてください」とお願いした。自動二輪また普通自動車の免許で運転できるそうだ。俺にも乗れる!

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f​2.8 1/1​000秒 ​9mm ISO​250​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.「B-ぐる」
不忍通りを千駄木2丁目まで歩いて、文京区のコミュニティー・バスである「B-ぐる」に乗った。谷中では台東区コミュニティー・バス「めぐりん」が走っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f​2.2 1/1000​​​秒 ​13mm ISO​125​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
21.旧安田楠雄邸玄関
「B-ぐる」は団子坂下を左に曲がり、次に団子坂上を右に曲がって、旧安田楠雄邸庭園があるすぐそばに停車した。ホームページによれば、旧安田楠雄邸庭園は、大正8年(1919)に建設された近代和風建築として価値が高く、在来建築技術と西洋から伝来した新しい技術力、大正期の工業技術力を用いて建てられた建物と、そこから眺める庭園により構成されており、平成10年に東京都の名勝として文化財指定を受けている。平成8年まで安田家の人々により大切に住み継がれていたがその後、公益財団法人日本ナショナルトラストに寄贈され、平成19年から一般公開されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.電話室 旧安田楠雄邸庭園
大正8年(1919)に実業家の藤田好三郎氏が建築したこの邸宅は大正12年、安田財閥の創始者である安田善次郎の女婿により買い取られた。大正12年その安田楠雄氏が亡くなり遺族が公益財団法人日本ナショナルトラストに寄贈した。維持修復協力金として入館料\500を支払い受付を済ませると、ボランティアの方が付いてくださり、邸内を案内してくださった。玄関脇には電話室があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/800秒 16mm ISO6400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.長い廊下
玄関正面を右へ入って左側に、写真のような長い廊下が見えた。たたみ8畳を縦に並べたくらいの長さだ(15mくらいか)。畳敷きと板敷になっているのだが、畳はお客様用で、畳を痛めないために家人は板敷を歩くんだとか。灯りも趣がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/800秒 15mm ISO6400) 露出補正 なし
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24.応接室
その廊下に入ってすぐ左に洋式の応接室があった。庭に面してサンルームがある。子供のころに見た石坂洋次郎原作の日本映画に出てくるような洋間だ。家具調度も立派だ。ソファの横に置かれていて、冷えた手をかざして暖まるようにされた様式の火鉢?もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/1000秒 15mm ISO5000) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.蓄音機
洋間の応接間にはピアノが置かれていてその横には当時のレコードプレーヤーがあった。その蓄音機は1910年代の米国ビクター製高級蓄音機だそうだ。この蓄音機を使って、ここ数年、イベントも行われているらしい。SPレコードも保存されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2 1/320秒 11mm ISO6400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.サンルームから庭を見る
サンルームは当時、床にゴム製のような敷物が施されていた。現在、予算との折り合いが合わずか未修復であるとのこと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.2 1/1000秒 13mm ISO250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
27.残月の間
応接間を出て廊下の先には残月の間があった。「残月の間」という名前の由来は、京都表千家の残月亭を模した床の間があることからで、四角ばった床の間がある。この部屋で注目すべきは照明器具だ。案内してくださっている方が、その照明器具の後ろに白い板を掲げてくださった。鳥も見える透かしの柄の意匠にこだわりが見られる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8 1/1000秒 23mm ISO250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.台所
1階奥には台所と浴室があった。台所はサンルーフになっていて明るい。建てられた当初のスタイルを維持している家屋ではあるが、この台所に関しては楠雄氏が結婚する際に改造したとのこと。改造されたのは1929年(昭和4年)頃というが、それをずっと手を加えずに使われていた

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2 1/1000秒 11mm ISO400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.台所の床下
収納も完備されていた。一緒に見学しているご婦人方からは「いいわねー」と声が上がる。壺が置かれた床下収納庫を真上から撮った写真だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.5 1/250秒 19mm ISO6400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.懐かしい冷蔵庫
氷を入れて使う懐かしい冷蔵庫もあった。冷蔵庫の隣に見えるのは、表裏に引戸があり、その引戸の部分を網戸状にして風通しを良くした棚だ。これは、残った食べ物などをしまう棚(蠅帳)とのことで、立派なものだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8 1/320秒 9mm ISO6400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.2階客間 予備室
黒光りする手すりの階段を2階に上がる。上がったところは予備室になっている。建築当時この部屋の用途が定まっていなかったため、予備室と呼ばれているとのこと。その向こうに客間があった。庭の眺めがとても良い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1​.8​​​ 1/1​250​​​​​​秒 ​9​​​​​​​mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
32.​​2階客間 付け書院
ここは安田邸で一番格式の高い座敷である。客間から外に張り出した部分を設け、座り机ほどの高さに棚板を取り付けて、その前面に明かり障子が入れられている。花狭間欄間の書院は見事だ。肝心の客間はそれとわかる写真が撮れていなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2​​​ 1/1​000​​​​​​秒 ​9​​​​​​​mm ISO320) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.​​2階の縁側
2階客間と次の間から1階に下りる表階段への廊下である。廊下というより縁側のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8​​​ 1/1​000​​​​​​秒 ​9​​​​​​​mm ISO1250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.再び応接室へ
表階段を降りて、再び1階の応接間の廊下に出た。残月の間の上が2階客室である。庭の方から応接室を撮ったが、暖炉の壁面は蛇紋岩、上部には当初からの油絵(須田輝洲・画)が嵌め込まれている。見学を終え、玄関に戻って案内してくださった方に礼を述べ退出した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f1.8​​​ 1/​640​​​​秒 ​9​​​​​​​mm ISO​6400​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
35​​.谷中銀座​ 七福猫
旧安田邸からどこをどう通ったかはっきり覚えていないが、方向を見極めて不忍通りに出、そこから谷中銀座の入り口を見つけて入った。木彫りの招き猫が2匹、豆腐屋さんの軒先にいた。谷中には七福猫がいて、その中の2匹がこの猫たちで弐の福、参の福だそうだ。外国人観光客も写真を撮っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8​​​ 1/​1000​​​​秒 ​20​​​​​​​mm ISO​200​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.​​谷中​​​銀座の賑わい​​​
谷中銀座はそれほど規模は大きくない。しかし、外国人観光客も多く、とても賑わっている。谷中銀座商店街には昔ながらの個人商店を中心に、様々な業種約70店舗が全長170メートルほどの短い通りに密度濃く立ち並んでいる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f2.8​​​ 1/​1000秒 ​37​​​​​​​mm ISO​125​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.夕やけだんだん
その商店街の最後のところにこの写真のような階段があった。ここを夕やけだんだんという。階段の上からは谷中銀座商店街が一望でき、夕やけの絶景スポットにもなっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f3.5 1/​1250秒 ​28​​​​​​​mm ISO​125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。