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2024年6月15日

クモガタヒョウモンに再チャレンジ ② 2024年5月10日 八王子市郊外

八王子城跡からそう遠くないハルジオンの咲く草原では、オナガアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ウスバシロチョウが飛び交い、そして期待していなかったアオバセセリも現れた。
 次から次に現れるこれらのチョウたちの撮影を楽しんだ。クモガタヒョウモンが現れないかと、彼らの写真を撮りながら、ときどき周囲に目をやっていたが、残念ながらここには現れてくれなかった。
 クモガタヒョウモンは、以前に日影沢から小仏城山へ向かう途中で、多く見ることがあった。小仏城山の山頂付近にも多かったと記憶している。
 もう少し、ここで粘ってみることにする。

000_240510186ts X700 ◎北条氏照墓 アオバ RX10M4.jpg
ハルジオンの草原を飛びまわるアオバセセリ 2024年5月10日 東京都 八王子市郊外

021_240510129 X900 ▲◎北条氏照墓 オナガ RX10M4.jpg 21.2頭のオナガアゲハ -1
ハルジオンで吸蜜するオナガアゲハを、オナガアゲハの♂が追ってきた。吸蜜しているのは♀なのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 178mm ISO800 )
022_240510131 X900 ▲◎北条氏照墓 オナガ RX10M4.jpg 22.2頭のオナガアゲハ -2
前の写真の続き。吸蜜していたほうの雌雄は確認できなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 178mm ISO800 )
023_240510137 X900 ◎北条氏照墓 クロ RX10M4.jpg 23.クロアゲハ♂ -4
これはクロアゲハだった。きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 175mm ISO200 )
024_240510151 X900 ◎北条氏照墓 クロ RX10M4.jpg 24.クロアゲハ♂ -5
尾の長さ以外は、オナガアゲハとほとんど変わらない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 175mm ISO320 )
025_240510324 X900 ◎北条氏照墓 オナガ Z50 Z105mc.jpg 25.オナガアゲハ♂ -1
この個体は鱗粉もほとんど落ちて鳴く、傷のないきれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
026_240510328 X900 ◎北条氏照墓 オナガ Z50 Z105mc.jpg 26.オナガアゲハ♂ -2
沢山飛んでいてくれるので、きれいな個体を選んで撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
027_240510338 X900 ◎北条氏照墓 ウスバシロ Z50 Z105mc.jpg 27.ハルジオンの花に埋もれるウスバシロチョウ -1
ウスバシロチョウはじっとハルジオンの花に止まっているとわかり難い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f6.3 1/1000秒 105mm ISO100 )
028_240510339 X900 ▲北条氏照墓 ウスバシロ Z50 Z105mc.jpg 28.ハルジオンの花に埋もれるウスバシロチョウ -2
こうなると尚わかり難い。飛んでいてくれるとすぐわかるのだが、この時間、じっと吸蜜している個体が多い。踏み込むと飛び立つ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f6.3 1/1000秒 105mm ISO100 )
029_240510342 X900 ◎北条氏照墓 ウスバシロ Z50 Z105mc.jpg 29.ハルジオンの花に埋もれるウスバシロチョウ -3
やっと顔を出してくれた。交尾嚢は見えないが、♀のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO100 )
030_240510163 X900 ◎北条氏照墓 アオバ RX10M4.jpg 30.アオバセセリ -1
突然、弾丸のように飛来したアオバセセリが近くのハルジオンの花に止まった。アオバセセリを撮るのはもっぱらミツバウツギの花だったので、ハルジオンに来たのを見るのは初めてだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 172mm ISO1000 )
031_240510162 X900 ◎北条氏照墓 アオバ RX10M4.jpg 31.アオバセセリ -2
前の写真と同じ個体。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 172mm ISO1000 )
032_240510172 X900 ◎北条氏照墓 アオバ RX10M4.jpg 32.アオバセセリ -3
5分ほど経過してまた現れた。どうやら1頭だけではないらしい。ハルジオンはチョウの好きな花だ。ここまで密に、きれいに咲いていると写真になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/2000秒 10mm ISO125 )
033_240510178 X900 ◎北条氏照墓 アオバ RX10M4.jpg 33.アオバセセリ -4
ミツバウツギの花に止まっているときに比べると、撮影しやすい位置で撮れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/2000秒 10mm ISO125 )
034_240510180t X900 ◎北条氏照墓 アオバ RX10M4.jpg 34.アオバセセリ -5
近寄って撮ることもできた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/2000秒 10mm ISO125 )
035_240510182 X900 ◎北条氏照墓 アオバ RX10M4.jpg 35.アオバセセリ -6
このチャンスを逃すわけにはいかない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/2000秒 10mm ISO100 )
036_240510184s X900 ◎北条氏照墓 アオバ RX10M4.jpg 36.アオバセセリ -7
殆ど同じ姿勢で1分以上吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/2000秒 10mm ISO125 )
037_240510190t X900 ◎北条氏照墓 アオバ RX10M4.jpg 37.アオバセセリ -8
「この広い野原いっぱい咲く花を」という歌の歌詞を思い起こした。アオバセセリにとっても天国のような環境に違いない。私にとっても至福の時間だ。邪魔しないでおこう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/2000秒 10mm ISO100 )

2024年6月 2日

アオバセセリを撮りに ① 2024年5月4日 八王子市郊外 八王子城跡

今年もアオバセセリを撮りたいと思い、ゴールデンウィーク前の平日に八王子城跡へ行こうと計画していたが、どうも天気がパッとしない。どうしようと思っているうちにGWに入ってしまった。天気予報と、車の渋滞を考えると5月4日がねらい目と思い決行した。
 朝6時半に自宅を出発、渋滞しそうな東名高速と圏央道を敬遠し、国道16号線、町田街道の下道を走ることにした。正解だった。道路はトラックが少なく、難なく走ることが出来、1時間20分で目的の八王子城跡に8時前に到着した。このシーズンは野鳥の写真を撮りに来る愛鳥家の方が多い。駐車場は9時に開門だが、臨時駐車場が設けられていて、そこに車を入れることが出来た。
 臨時駐車場から八王子城跡まで歩く間に、アゲハやウスバシロチョウを撮りながら、まず、アオバセセリのポイントへ急ぐと、さっそくアオバセセリを見つけることが出来き、撮影を楽しむことが出来た。オナガアゲハも多く翔んでいる。ただ、ミツバウツギの花は下を向いて咲くので、そこに来るチョウは陰にいることが多く、コントラストが強くなり、撮影は難しかった。

000_240504144 X700 ◎八王子城跡 アオバ RX10M4.jpg
最初に現れたアオバセセリ 2024年5月4日 東京都八王子市郊外

001_240504103m X900 ◎北条氏照墓 民家 RX10M4.jpg 1.アゲハチョウ
臨時駐車場から八王子城跡へと歩いていく途中にアゲハが翔んでいた。まだ、8時前である。日差しとともに気温が上がってきていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO1000 )
002_240504114 X900 八王子城跡 御主殿の滝 RX10M4.jpg 2.八王子城跡 御主殿の滝
林道を歩くと左側の城山川に「御主殿の滝」が見えてきた。いつも水量が少なく、滝らしく見えないが、前日の雨で水の流れが多かった。八王子城が落城した時に、この滝の上流で、北条方の武将や婦女子が自刃して次々に身を投じ、その血で城山川の水は三日三晩血で赤く染まったと伝えられているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/100秒 46mm ISO3200 )
003_240504122 X900 ◎八王子城跡 オナガ♂ RX10M4.jpg 3.ミツバウツギ(三葉空木)にオナガアゲハ -1
ミツバウツギが咲いていた。新緑と白い花が良い。黒いアゲハが数頭周囲を飛びまわり、ミツバウツギの花にアプローチしていた。これはオナガアゲハの♂だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 130mm ISO1000 )
004_240504125 X900 ◎八王子城跡 オナガ♂ RX10M4.jpg 4.ミツバウツギにオナガアゲハ -2
この個体は、♂の性標である後翅前縁の白い紋が、やや細長い前翅が被さり見えなくなっていて、一面黒く見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 136mm ISO1000 )
005_240504127 X900 ◎八王子城跡 オナガ♂ RX10M4.jpg 5.ミツバウツギにオナガアゲハ -3
後翅の外縁と肛角部に赤い紋が見える。前翅は日の光に透けて翅脈が見える。(翅脈とは、昆虫の翅にみられる脈。一般に血管状に分岐し、厚いキチン膜からなるので翅の補強に役立つ。翅脈の分布形式である翅脈相は昆虫の種類によって異なり、分類学・系統学上の標徴として重要視される。)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 136mm ISO1000 )
006_240504137 X900 ▲八王子城跡 オナガ♂ RX10M4.jpg 6.ミツバウツギにオナガアゲハ -4
1/2000秒で連写すると、こんな写真も撮れることがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 143mm ISO800 )
007_240504141 X900 ◎八王子城跡 アオバ RX10M4.jpg 7.アオバセセリとミツバウツギ -1
時刻は9時少し前だ。私の動体視力は悪くなっているが、何とかアオバセセリの速い動きを目で追いかけ、花に来たところを撮る。ミツバウツギの花は下向きに咲くので、こういう姿勢になる。咲いている花の陰になることが多い。残念ながら、左前翅の先端部が少し欠けていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 198mm ISO2000 )
008_240504148 X900 ▲◎八王子城跡 アオバ RX10M4.jpg 8.アオバセセリとミツバウツギ -2
ミツバウツギの花にアプローチしている。動きは敏捷である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 37mm ISO1000 )
009_240504149 X900 ◎八王子城跡 アオバ RX10M4.jpg 9.アオバセセリとミツバウツギ -3
アオバセセリはミツバウツギの花の周りを複数飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 35mm ISO1000 )
010_240504152t X900 ◎八王子城跡 アオバ RX10M4.jpg 10.アオバセセリとミツバウツギ -4
やっと日の当たる所に止まって吸蜜を始めた。それでも白い花は白飛びしてしまう。右下にもう一頭いて、その肛角部のオレンジ色が写っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 35mm ISO600 )
011_240504003 X900 ▲八王子城跡 Z50 Z105mc.jpg 11.アオバセセリとミツバウツギ -5
カメラを、マクロレンズを付けたNikon Z50 に持ち替えた。アオバセセリは花の下からアプローチしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
012_240504154t X900 ◎ 八王子城跡 RX10M4.jpg 12.ダイミョウセセリ -1
小さな黒いセセリチョウが飛んできた。ダイミョウセセリだ。このチョウも見ることが少なくなったと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 35mm ISO600 )
013_240504008 X900 ◎八王子城跡 Z50 Z105mc (2).jpg 13.アオバセセリとミツバウツギ -5
日の当たる所で吸蜜を始めた。このショットは露出もうまくいったようだ。新緑の向こうに見える青空も良い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO1000 )
014_240504012 X900 ▲八王子城跡 Z50 Z105mc.jpg 14.アオバセセリとミツバウツギ -6
ちょっとピントが甘くなってしまった。動体ブレもしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
015_240504015 X900 ◎八王子城跡 Z50 Z105mc.jpg 15.アオバセセリとミツバウツギ -7
5月の青空の下、新緑のミツバウツギの花にアオバセセリ・・・春である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
016_240504159 X900 ◎八王子城跡 オナガ♂ RX10M4.jpg 16.ミツバウツギにオナガアゲハ -5
いっとき、アオバセセリの姿が見えなくなった。また、オナガアゲハを撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO2000 )
017_240504164 X900 ◎八王子城跡 オナガ♂ RX10M4.jpg 17.ミツバウツギにオナガアゲハ -6
飛んでいるのはすべて♂のようだ。なかなか、日の当たる白い花が白飛びしてしまうのを抑えられない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO2500 )
018_240504169 X900 ◎八王子城跡 アオバ RX10M4.jpg 18.アオバセセリとミツバウツギ -8
後ろ向きだが、肛角部のオレンジ色が鮮やかで、アオバセセリらしい姿である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO3200 )
019_240504020 X900 〇八王子城跡 Z50 Z105mc.jpg 19.ミツバウツギにオナガアゲハ -7
青空に、白い花、黒いチョウ。ミツバウツギの白い花の白さも抑えられている。カメラの露出コントロールが良く機能しているようだ

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
020_240504182 X900 ◎八王子城跡 アオバ RX10M4.jpg 20.アオバセセリとミツバウツギ -10
良い光線の具合だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO2500 )
021_240504184 X900 ◎八王子城跡 アオバ RX10M4.jpg 21.アオバセセリとミツバウツギ -11
♂は後脚脛節に長毛束があるというが、この個体はそれがはっきりせず、胴が太く見えるので、♀かと思うが同定は難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO2000 )
022_240504033 X900 ◎八王子城跡 Z50 Z105mc.jpg 22.アオバセセリとミツバウツギ -12
日陰になったところで吸蜜している。まだ、午前9時である。このミツバウツギで20分間撮影を楽しんだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO800 )

2023年3月20日

大磯 旧吉田邸と湘南平 2023年2月25日

コロナ禍でここのところ、ご一緒に旅行することもなかったKさんご夫妻に誘われて、日帰りだが、大磯へドライブをすることになった。昼食で私がワインを飲めるように、Kさんがご配慮下さり、私が先にハンドルを握る。
 大磯の大磯迎賓館というイタリアンレストランで食事をするのがそもそもの目的である。駐車場スペースが3台分しかなく、しかも駐車所の予約は叶わず、早い者勝ちということで、11時半にそのレストランに着くように出発する。
 予定通り到着し、30分ほど待つことになった。時間調整のため、大磯駅周辺を散策したあと、レストランに戻り、昼食になった。
 イタリアンのコース料理を堪能したのち、大磯と言えば旧吉田茂邸の見学に行く。わたくしは2017年11月に一度訪れている。
 旧吉田茂邸は、吉田茂の没後、西武鉄道株式会社へ売却され、大磯プリンスホテルの別館として利用されていた。平成16年(2004年)頃より地元を中心に旧吉田茂邸の保存の機運が高まり、神奈川県や大磯町により近代政治史の歴史文化遺産として保全・活用が検討され、隣接する「県立大磯城山公園の拡大区域」として、県が整備する方向性が定められた。その後の計画検討の最中、平成21年(2009年)3月、本邸が火災で焼失してしまったが、焼失を免れた日本庭園や歴史的資源(兜門・七賢堂など)、そして大磯丘陵に連なる貴重な緑地を保存活用するため、「県立大磯城山公園」の拡大区域とすることが再確認され、平成21年(2009年)7月には都市計画の位置付けがなされたという。その後、「旧吉田茂邸地区」の事業に着手し、県が公園整備を行い、旧吉田茂邸は大磯町が町有施設として再建した。
 戦後の混乱期に通算5期にわたり首相を務め、日本の戦後復興の礎を築いた吉田茂が、昭和19年頃(1944年)から亡くなった昭和42年(1967年)までを過ごしたのがこの大磯の旧吉田茂邸である。日本庭園には梅の古木が多く、見事に咲いていてくれた。「県立大磯城山公園」は、神奈川県中郡大磯町に位置する神奈川県立の都市公園(風致公園)である。旧三井財閥の別荘跡地を公園として整備されていた。その後、2013年(平成25年)に旧吉田茂邸地区一部開園、2017年(平成29年)に旧吉田茂邸地区全面開園したのだ。
 午後2時半に旧吉田邸を離れ、平塚市の海抜約180mの高台にある湘南平(高麗山公園)へ上がった。ここへは2008年5月に、大磯まで電車で来てハイキングコースを歩いて上ったことがある。ツツジの季節でモンキアゲハや、カラスアゲハが飛んでいた。
 展望塔へ上がると360度の景色が広がるが、相模湾側が順光になるが、山側は逆光になる。冬は日が落ちてくるのが早い。3時半、帰路に着いた。西湘バイパス、国道1号は、横浜新道は順調に走れ、1時間ほどで我が家まで送っていただいた。

000_230228155 X700 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg
旧吉田邸玄関 2023年2月28日 神奈川県中郡大磯町

001_230228003 X900 〇大磯迎賓館 RX10M4.jpg 1.大磯迎賓館
大磯駅から徒歩1分と近いところにある大正元年建築の国登録文化財の建物で、イタリアンレストランになっている。旧木下家の別邸で切妻造りスレート葺きで左右の屋根上にドーマー窓、各室にベイウインドウを設けているの特徴。大正元年に建築され、工法はいわゆるツーバイフォーで国内最古の部類となる建築遺構でもあり平成24年に国登録有形文化財に指定されている。大磯の別荘文化を現代に伝える景観を形成していると説明されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_230228006 X900 大磯駅 RX10M4.jpg 2.大磯駅
駐車場確保のため早めに大磯迎賓館に着いたので、館内に入るまで少々待たねばならなかった。大磯駅周辺を歩いてみた。見たところ、歴史を感じる駅舎だったが、開業当時の駅舎ではないと思う。大磯駅は1887年(明治20年)7月11日、国鉄東海道本線 旧・横浜駅 - 国府津駅開通と同時に開業したそうだ。2000年(平成12年)関東の駅百選に選定される。2009年(平成21年)経済産業省の近代化産業遺産に認定されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
003_230228011 X900 大磯駅 料亭「松月」 RX10M4.jpg 3.料亭「松月」
大磯駅前ロータリーに面して、料亭「松月」があった。ホームページには、初代総理大臣、伊藤博文公より「松月」という屋号を拝領し開業した料亭で、伊藤博文の料理長として活躍した創業者が、伊藤公から「松月」という屋号を拝領し開業した料亭と記されていた。創業明治36年で、数々の要人を迎えてきた料亭である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_230228021 X900 大磯駅前 エリザベスサンダースホーム RX10M4.jpg 4.エリザベス・サンダース・ホーム(レリーフは沢田美樹さん)
wikipediaによれば、第二次世界大戦後に日本占領のためにやってきたアメリカ軍兵士を中心とした連合国軍兵士と日本人女性の間に強姦や売春、あるいは自由恋愛の結果生まれたものの、両親はおろか周囲からも見捨てられた混血孤児たち(GIベビー)のための施設として、1948年、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の孫娘である沢田美喜が、財閥整理委員会によって財産税として物納されそうになっていた岩崎家大磯別邸をGHQにかけあって日本政府に指令をだしてもらい、360万5千円を払うことで保持することを許された(ただし財閥親族が取得することは許されないため教会名義とした)。資金は自らの所有物を売却し、また募金集めに奔走してかき集めた。施設の名前は、聖公会の信者エリザベス・サンダース(40年にもわたって日本に住んだイギリス人女性)が1946年10月に逝去した際、170ドルを遺贈してくれたことにちなみ、「エリザベス・サンダース・ホーム」としたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 70mm ISO1000 ) 露出補正 なし
005_230228036 X900 〇大磯迎賓館 フサアカシア RX10M4.jpg 5.ミモザ
大磯迎賓館の入り口の両側に黄色い花が咲いていた。黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称という。この花の種名はフサアカシアのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 19mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_230228050 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 6.旧吉田茂邸の梅
大磯迎賓館でイタリアンの昼食を楽しんだあと、旧吉田茂邸へ向かった。車で10分弱のところだ。駐車場から門へ歩く間に、紅白咲き分けの梅の花が咲いていた。これは「思いのまま」だと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 65mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_230228056 X900 〇 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 7.兜門
  2019年に国登録有形文化財に登録された。寄棟づくり、檜皮葺など、裏千家今日庵兜門を倣った上質な意匠を持つ数寄屋建築になっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 24mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_230228067 X900 〇旧吉田茂邸 紅千鳥 RX10M4.jpg 8.紅千鳥
兜門をくぐって日本庭園に入る。紅千鳥という品種札が付けられた濃い紅色の梅が、周囲の木々の緑を背景にして、美しく咲いていた。一重咲きの蕊まで紅色に染まる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 58mm ISO160 ) 露出補正 なし
009_230228068 X900 〇旧吉田茂邸 紅千鳥 RX10M4.jpg 9.七賢堂
小高い丘になったところに七賢堂が見えた。七賢堂は明治36年ごろに建築された。昭和35年に伊藤博文邸から移築した建物で、屋根は入母屋造り、銅板葺き、正面は虹梁(社寺建築における梁"はり"の一種で、虹のようにやや弓なりに曲がっているもののこと)を通して桟唐戸風の引き戸を入れ、良材を用いた丁寧な小堂である。2019年に国登録有形文化財に登録されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
010_230228072 X900 〇旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 10.梅の古木 -1
梅の季節である。庭には梅の木がそこここに植えられていて、それぞれ美しさを競っているが、古木の風情がよい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_230228078 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 11.楓の間(応接室)
トップの写真の玄関に入った。パンフレットを見ると、旧吉田茂邸は戦後の内閣総理大臣を務めた吉田茂(1878年ー1967年)が暮らした私邸である。もとは明治17年(1884年)に吉田茂の養父・吉田健三が大磯の土地を購入し、その地に別荘を建てたのが始まりだそうだ。昭和20年(1945年)より吉田茂は大磯の邸宅を本邸とし、晩年をこの地で過ごした。このまだ新しい建物は吉田茂が暮らした当時の邸宅を復元したものである。昭和22年ごろ建てられた応接間棟、および昭和30年代に近代数寄屋建築で有名な「吉田五十八が設計した新館をメインに再建された。写真は1階の楓の間(応接室)である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO1600 ) 露出補正 なし
012_230228082 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 12.展示室
1階から2階へ上がる途中に展示室があった。自分もよく耳にした吉田茂元首相当時のイギリス首相のウインストン・チャーチル、西ドイツ首相のコンラート・アデナウアー、アメリカ陸軍総帥のダグラス・マッカーサーらの写真もあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO1600 ) 露出補正 なし
013_230228085 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 13.書斎
2階に上がる。吉田茂の私的な書斎で、官邸直通のダイヤルのない黒電話が置かれていたそうだ。床の間には、吉田茂が首相として昭和26年サンフランシスコ講和条約に臨んだ際の心境について書かれた掛け軸があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO1250 ) 露出補正 なし
014_230228094 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 14.2階・書斎からの眺め
南縁から海の方を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_230228098 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 15.バカヤロー オブジェ
応接間棟2階から新館2階へ行く。途中の廊下にこんなものが置いてあった。よく見ると「バカヤロー」と見える。バカヤロー解散というのがあった。1953年(昭和28年)2月28日、第15回国会中の衆議院予算委員会で、吉田茂首相と社会党右派の議員との質疑応答中、吉田が議員の質問に対して「バカヤロー」と発言したことがきっかけとなって衆議院が解散された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 21mm ISO2500 ) 露出補正 なし
016_230228132 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 16.富士山の眺め
新館2階からは雄大な富士山が見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 183mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_230228143 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 17.「金の間」(居間)
富士山の見えるこの部屋は賓客をもてなす応接間である。「金の間」という名称は部屋の装飾に金を使ったことにある。「金の間」からは箱根山、富士山といった山々や、太平洋を一望することができる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO500 ) 露出補正 なし
018_230228146 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 18.「銀の間」
寝室兼書斎である。この部屋のベッドで吉田茂は最後を迎えたという。「銀の間」の装飾品には銀が用いられていた。吉田茂はこの部屋を書斎としても利用していた。部屋のガラス棚には蔵署が並べられ、ベッド横の窓際には執務用の机が置かれていたという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
019_230228149 X900 旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 19.「銀の間」の装飾
「銀の間」の天井は、銀色一色の華やかながらも、落ち着いたいぶしが感じられる銀色の天井である。 銀箔かと思ったが、経年変化で、変色するので、錫(すず)の箔が使われているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO640 ) 露出補正 なし
020_230228167 X900 〇旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 20.梅の古木 -2
午後2時半に旧吉田茂邸を退出する。外に出るとだいぶ日は下がってきているが、空気はさわやかだった。これは紅梅の古木である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_230228168 X900 〇旧吉田茂邸 RX10M4.jpg 21.旧吉田茂邸 全景
駐車場へ歩く途中、旧吉田茂邸を振り返る。梅が花が咲く季節に来れてよかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
022_230228177 X900 湘南平 RX10M4.jpg 22.湘南平(高麗山公園) 大きな木
Kさんの運転で旧吉田茂邸から約15分で湘南平へ上がった。ここは標高は約180mである。展望台へ上がってみる。北側は相模湾が拡がり、南側は丹沢、そして西側には富士山が見渡せる高台である。西日がまぶしい。相模湾の方を見ると、大きな木があった。落葉広葉樹であるが、エノキのようにも思えるが何の木かよくわからない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
023_230228178 X900 〇湘南平 RX10M4.jpg 23.相模湾 江ノ島と烏帽子岩
東側を眺める。相模湾に見えるのは左に江ノ島、右に茅ヶ崎のシンボル・烏帽子岩だ。烏帽子岩の正式名称は「姥島(うばじま)」という。茅ヶ崎海岸の沖合約1.4kmにあり、高さは約14.6mだそうだ。手前に堤防のように見えるところは、「ひらつかタマ三郎漁港フィッシャリーナ」というところのようだ。午後3時半、最後までKさんの運転で帰路に着いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 151mm ISO100 ) 露出補正 なし

2023年2月14日

ちょっと舞岡公園へ 2023年2月8日

今年になってまだ舞岡公園へは行っていない。もちろん、この時期はチョウは翔んでいなかろうが、冬の公園の様子も見たいし、野鳥でも見られればと思い行きたくなった。予報ではこの日、朝のうち雲があるが午前中は晴れて暖かいということだった。
 すこし気温が上がって来てからと思い、午前10時前に自宅を出発した。
 風もなく、それほど寒くはないが、一向に晴れてこない。この時期は舞岡公園は花が少ないが、谷戸の向こう側にある梅の木に白梅が咲いていた。
 「きざはしの池」まで来たが、いつも見られる愛鳥家の方々の姿がない。しかし、何かいないかと目を凝らして草地を探していると、何かが動いた。小さな野鳥がいた。我ながらよく見つけられたと思う。アオジだった。
 少し先の右側にも観察地がある。飛んできた鳥が枯れた灌木に止まった。しばらく観察して小さな黒い木の実を啄む姿を撮った。再び「きざはしの池」に戻ると2人の野鳥カメラマンがいた。そのうちのおひとりに今撮った野鳥をモニターで見てもらうとシロハラと教えてくださった。そこで、ヤマシギを撮り、また先の観察地で、今度はアカハラを撮った。だが、いずれも10m以上は離れていて、RX10M4の220mm(35mm版換算600mm)手持ちではうまくは撮れなかった。

000_230208058m X700 〇舞岡公園 シロハラ RX10M4.jpg
イボタノキの実を啄むシロハラ 2023年2月8日 横浜市戸塚区 舞岡公園 

001_230208001 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 1.整備された散策路
南門から入るとだらだらと下っていくが、昨年だったかきれいに整備された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO 100 ) 露出補正 なし
002_230208002 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 2.舞岡公園の谷戸
屋との冬景色だ。寒々としている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO 100 ) 露出補正 なし
003_230208016 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 3.白梅が咲く -1
谷戸の向こう側、東門から下りてきたあたりに梅の木が1本あり、毎年早春から白い花を咲かせている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO 100 ) 露出補正 なし
004_230208012 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 4.白梅が咲く -2
谷戸の田の畔を歩いて反対側へ行って近くで見る。思ったより多くの花が咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 42mm ISO 100 ) 露出補正 なし
005_230208008 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 5.白梅が咲く -3
花は八重だ。八重野梅だろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 220mm ISO 100 ) 露出補正 なし
006_230208039 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 6.小谷戸の里
小谷戸の里の入り口。古民家の母屋の茅葺の屋根の葺き替え作業が行われていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO 200 ) 露出補正 なし
007_230208037 X900 〇舞岡公園 RX10M4.jpg 7.屋根の葺き替え
舞岡公園の納屋と母屋の茅葺屋根葺き替え工事が11月9日から始められていた。先だって納屋の葺き替え工事が、岐阜県から来た職人さんによりはじめられたそうだ。納屋は茅の全面葺き替えが行われる。写真は母屋の屋根の工事で、傷んでいる茅の差し替え工事のようだ。(「舞岡公園の自然2」「舞岡公園のブログ」で教えていただいた。)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 151mm ISO 320 ) 露出補正 なし
008_230208019 X900 舞岡公園 アオジ RX10M4.jpg 8.アオジ -1
古民家の藁ぶき屋根葺き替え工事及び補修工事を見学して、「きざはしの池」へ来た。珍しく愛鳥家の人の姿は見えない。何かいないかとじっと目を凝らす。しばらくして何かが動いたが肉眼ではなんだかわからない。RX10M4のズームを220㎜(35㎜版で600mm相当)にして探し当て、やっとシャッターを切った。残念!手ぶれしてしまった。ピントも甘い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 なし
009_230208020m X800 △舞岡公園 アオジ RX10M4.jpg 9.アオジ -2 トリミング
連射で撮った写真の1枚をトリミングした。フォーカスも調整してみるがこれで精いっぱいである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 なし
010_230208049 X900 ◎舞岡公園 シロハラ RX10M4.jpg 10.シロハラ -1 トリミング
水車小屋の向こう側の枯れた小さな木に飛来した鳥が見えた。ファインダーで捉え、ズームをいっぱいに伸ばしてシャッターを切る。主命がわからなかったが、後で「きざはしの池」戻ったときに、今度はそこに来ておられた愛鳥カメラマンにお尋ねし、シロハラだと教えていただいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 なし
011_230208049m X900 ◎舞岡公園 シロハラ  イボタノキ RX10M4.jpg 11.シロハラ -2 トリミング
トリミングした。よく見ると黒い小さな実を咥えている。「Picture This」で検索してみるとイボタノキの実のようだ。この辺では5月~6月ごろ、そのイボタノキを食樹とするウラゴマダラシジミを見ることができる。その発生源かもしれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 なし
012_230208059 X900 舞岡公園 ヤマシギ RX10M4.jpg 12.ヤマシギ -1
「きざはしの池」におられたかたが熱心にファインダーを覗いていらっしゃったので、「何がいるのですか」と訊ねてみたところ、ヤマシギとのこと。指をさして教えてくださった先をファインダーで探す。まったくの保護色でどこにいるのかわからなった。やっとファインダーで捉えたヤマシギは昨年も見たことがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 500 ) 露出補正 なし
013_230208060m X900 ◎舞岡公園 ヤマシギ RX10M4.jpg 13.ヤマシギ -2 トリミング
トリミング。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 500 ) 露出補正 なし
014_230208060m X900 ◎舞岡公園 ヤマシギ RX10M4.jpg 14.ヤマシギ -3 トリミング
さらにトリミングし、シャープを調整している。ピントが合っていて、手振れも少ないとこの程度まで表現できるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 500 ) 露出補正 なし
015_230208067 X900 〇舞岡公園 アカハラ RX10M4.jpg 15.アカハラ -1
再び水sh小屋の先の田んぼで、アカハラが右から左へ走りこもうとしていた。急いでカメラを構える。このあとすぐ藪の中に消えてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 146mm ISO 500 ) 露出補正 なし
016_230208067m X900 〇舞岡公園 アカハラ RX10M4.jpg 16.アカハラ -2 トリミング」
きれいな鳥だった。割と近かったので移動しないでいてくれたら、しっかり撮れたと思うのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 146mm ISO 500 ) 露出補正 なし
017_230208070 X900 〇舞岡公園 ロウバイ RX10M4.jpg 17.ロウバイ
舞岡公園のかっぱ池の傍に、今の季節ロウバイが咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO 320 ) 露出補正 なし
018_230208076 X900 〇舞岡公園 アオキ RX10M4.jpg 18.アオキ(青木)
wikipediaによれば、青々とした葉と赤い果実が特徴で、山地の林内に自生するほか、庭木にも使われる。葉は民間薬となり、陀羅尼助の原料として配合される。和名アオキの由来は、四季を通じて常緑で、葉のほか枝も常に緑色(青い)であることから名付けられている。艶のある赤い実だ。「陀羅尼助丸」という丸薬は修験道の開祖である役(えん)の行者尊が葛城山で修行して吉野に入り大峰山を開山した白鳳年間にオウバク(黄柏)のエキスを,陀羅尼経(だらにきょう)を唱えながら煮詰め、これを「陀羅尼助(だらにすけ)」と名づけて施薬を行ったのが奈良の薬の始まりとされているそうだ。陀羅尼助丸は大和国大峰山(1720m)の麓,洞川(どろがわ)で製造されている。毎年、菩提寺より、「大師陀羅尼助錠」(第2類医薬品・胃腸薬)が我が家に送られてくる。その効能は下痢、消化不良による下痢と書かれている。1日量15錠中、光沢化剤として、アオキが0.3g含まれていると記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
019_230208087 X900 〇舞岡公園 クリハラリス RX10M4.jpg 19.クリハラリス -1
いわゆる台湾リスである。タイワンリスはクリハラリスの台湾の固有亜種のことをいう。wikipediaによれば、元々台湾に分布しており、日本では1935年に伊豆大島の公園から逃げ出したのを皮切りに、神奈川県南東部、静岡県東伊豆町(熱川)、岐阜県岐阜市(金華山)、大阪府大阪市(大阪城)、和歌山県和歌山市(友ヶ島・和歌山城)、長崎県、熊本県など日本各地に観光用として放されたり、逃げ出したりして広く定着している。また、神奈川県の江ノ島では、1951年に伊豆大島から連れてきた54匹のタイワンリスを江ノ島植物園で飼育した。しかし、台風で飼育小屋が壊れたことで逃げ出し、弁天橋を渡って鎌倉市内に入り込んで繁殖するようになったと言われている。ドングリのような木の実を咥えている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 500 ) 露出補正 なし
020_230208088s X900 〇舞岡公園 クリハラリス RX10M4.jpg 20.クリハラリス -2
咥えた木の実の皮を剥いて食べているように見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 640 ) 露出補正 なし
021_230208092 X900 舞岡公園 マンサク RX10M4.jpg 21.シナマンサク(支那万作)
万作とシナマンサクがどう違うのか知らなかったが、「Picture This」で検索すると、シナマンサクとの答えだった。がく片は4枚、線形でリボン状の花弁も4枚、雄しべは4本、線形で平たい仮雄しべも4本、花柱は深く2裂するという特徴がみられる。 枯葉が落ちずに枝についている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 128mm ISO 800 ) 露出補正 なし

2022年5月21日

裏高尾のアオバセセリ 4月28日

午後から晴れるという天気予報を頼りに、ここ数年、なかなか撮れないでいるアオバセセリを狙い、裏高尾へ行った。9時には現地に着いたが、すでに車を置くところは、ほとんど満杯になっている。林道を500mほど進んでやっと止められるところを見つけることが出来た。
 朝のうちは曇り空で気温も低い。しばらくは何も翔ぶまいと思い、ゆっくり林道を進む。進むうち、20m~30m先に白い小さな花を付けた木が見えた。何か居ないかと近づいてみると、なんとアオバセセリが花から花へ飛び回っている。この日の本命に、いとも簡単に会えてしまった。
 ほかに人はいない。思う存分撮れるのだが、なかなか近寄れない。とても敏捷に翔び回る。ところがそれが幸いして、連写で撮ると生き生きとしたアオバセセリの姿を捉えることが出来た。
 10分ほどすると、いなくなってしまった。オナガアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、そしてサカハチチョウは居ないかと小一時間歩いてみたが、なにも現れてはくれなかった。
 アオバセセリがいたところへ戻ってくると、ひとり愛好家のかたがおられた。アオバセセリがいたことを話し、しばらく4っの目で飛来して来ないかと探してみたが、なかなか現れない。その間、いろいろと言葉を交わしていると、その方はなかなかのベテランだった。宮古島のイワカワシジミのポイントや、扇沢のクモマツマキチョウのポイントなどよくご存じであり、30分ほど情報交換をさせていただいた。八王子城跡へ行って見ると告げ、11時半ごろに、私はその場を離れる。アオバセセリが現れて、その方にも撮影のチャンスが来ることを祈る。

000_220428076 X700 △◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg
ミツバウツギの花から花へと翔び回るアオバセセリ 2022年4月28日 東京都八王子市

001_220428032 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 1.アオバセセリ -1
9時20分、林道に車を置いて歩き始めて間もなく、小さな白い花が咲く木が目に付いた。こんなところにミツバウツギがあったのかと思い、傍に寄って行ったところ、敏捷に翔ぶチョウがいた。アオバセセリとすぐわかる。アオバセセリを見るのは久し振りだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO1250 ) 露出補正 なし
002_220428042 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 2.アオバセセリ -2
アオバセセリを最後に撮ったのは、長池公園で、2017年5月2日だった。裏高尾や、八王子城跡では5年以上もアオバセセリに会っていない。この日はラッキーであった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
003_220428047 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 3.アオバセセリ -3
少し近くの花に止まってくれた。肛角部の赤橙色が目立つが、下唇髭の赤橙色もなかなかである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
004_220428053 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 4.アオバセセリ -4
連写で撮っていると、いきいきとしたシーンが撮れることがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
005_220428001 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 5.アオバセセリ -5 翅表
アオバセセリの翅表はなかなか撮れない。雌雄の同定は私には難しいが、雄に比べ雌の方が後翅外縁の黒い帯が幅広いというので、この個体は雌かもしれない。動体ブレもあるが、ピントが甘かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
006_220428002 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 6.アオバセセリ -6 翅表
こういう位置で、ミツバウツギの花にアプローチしているところを連写で撮ると、表側が撮れるチャンスがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
007_220428009s X800 〇裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 7.アオバセセリ -7
全て同じ個体である。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
008_220428017 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 8.アオバセセリ -8
花から花へと忙しく翔び回る。Z50 では望遠端140mmで撮っているが、ちょっと苦しい。トリミングしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
009_220428018 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 9.アオバセセリ -9
しっかりと花を摑んで吸蜜している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO720 ) 露出補正 なし
010_220428079 X800 〇裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 10.アオバセセリ -10
再び RX10M4 に持ち替えて撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
011_220428081 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 11.アオバセセリ -11
「フィールドガイド 日本のチョウ」に、「雄では後脚の脛節に褐色の長毛の束があり、雌では毛束とならずにまばらな長毛となることにより判別が可能」とある。どうやらこの個体は雌のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
012_220428082 X800 △〇裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 12.アオバセセリ -12
これはこの日撮った私の好きなショットだ。生き生きとしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_220428083 X800 裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 13.アオバセセリ -13
15分近く撮影を楽しませてくれたが、このショットのあと、どこかへ行ってしまった。しばらく待つが戻っては来なかった。この日、裏高尾ではこのアオバセセリしか撮れなかった。沢に沿って小仏城山のほうへと歩いて行って見た。かっては川沿いに咲いていたミツバウツギの花は全く見られない。2019年の秋の台風の被害もあった。アオバセセリは年2回の発生で7月~8月にまた、出てくるようだが私は夏のアオバセセリを見たことがない。だんだんと天気も良くなり、気温も上がってきた。午後からは八王子城跡へ行って見よう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
014_220428090 X800 裏高尾 整備された散策路 RX10M4.jpg 14.整備された林道
小仏城山への林道は、2019年秋の台風で被害があったが、写真のように再整備されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO640 ) 露出補正 なし
015_220428027 X800 裏高尾 ラショウモンカズラ Z50 18-140.jpg 15.ラショウモンカズラ(羅生門葛)
路傍の花を撮っているご夫婦がいた。何という花か聞いてみるとラショウモンカズラと教えて下さった。山地の林内の湿った場所や渓流沿いに自生するという。名前の由来は、この花を、渡辺綱が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたものとされる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO4500 ) 露出補正 なし


2021年6月16日

高尾山 初めて撮ったフジミドリ 6月7日

高尾山にフジミドリシジミが生息する。過去にも何回かトライしたが、撮影することは出来ないでいる。今年も発生しているらしい。
 今年は舞岡公園の平地産ゼフィルスの発生も不順である。少し遅いかなと思いつつ 6月7日に高尾山へ行って見た。天気予報は午前中曇り時々小雨とある。あいにくその天気予報は当たっていた。だが、気温は高い。ポイントへ到着するが、フジミドリ狙いの愛好者の姿はない。
 時々、小雨が降る中、それでも2時間は頑張ってみようと決意、結果、30分もしないうちにラッキーにも初めて見るフジミドリシジミに遭遇したのだ。飛来してきた♀が近くのブナ(あるいはイヌブナ)の梢に止まった。裏面を見せてくれたのでフジミドリと確認できた。光線の状況も悪く、良い写真にならなかったが、嬉しい。
 できれば♂も撮りたいとさらに粘ってみたのだが、このワン・チャンスのみだった。
 昼前にケーブルカーで清滝駅へ下りる。

001_210607033 X800 〇高尾山駅 フジミドリ RX10M4.jpg 1.フジミドリシジミ♀ -1
9時半ごろだったろうか、目を凝らして何か動きはしないかと見ていたところへそれらしきチョウが飛来した。裏面の斑紋は紛れもなくフジミドリシジミだった。半分開いた翅を見ると♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO500 ) 露出補正 なし  
002_210607040 X800 ◎高尾山駅 フジミドリ RX10M4.jpg 2.フジミドリシジミ♀ -2
日本の固有種で富士山で初めて発見されたのが和名の由来だそうだ。山地のブナ林に生息するので東京では珍しいチョウだ。幼虫の植樹はブナ、イヌブナである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO500 ) 露出補正 なし  
003_210607047 X800 高尾山 RX10M4.jpg 3.フジミドリシジミ♀ -3
ブナの梢に止まっているが、私にはそれがブナなのかイヌブナなのか判別がつかない。高尾通信 https://www.takaopress.net/jyumoku.html というサイトによると、高尾山のブナは、およそ90本弱と少ない。イヌブナはおよそ800本ある。イヌブナの方がブナよりやや低いところ生育するという。高尾山登山電鉄公式サイト https://www.takaotozan.co.jp/mntinfo/ によれば、ケーブルカーの山上駅広場北側から、4号路吊り橋付近までがイヌブナの自然林となっていると記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし  
004_210607073 X800 △高尾山駅 フジミドリ RX10M4.jpg 4.フジミドリシジミ♀ -4
開翅したところを見ると、破損はしていないが、鱗粉はかなり擦れていた。やはり、時期的には少し遅かったようだ。しかし、この個体に遭遇できたのは、ラッキーであった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
005_210607082 X800 〇高尾山駅 テングチョウ RX10M4.jpg 5.テングチョウ -1
この時期は何処へ行ってもテングチョウで溢れている。「あっ、飛んだ」と思って止まったところを見ると、フジミドリではなくテングチョウだった。曇り空の明るさに負けないよう+2段補正をしてみた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO400 ) 露出補正 +2段
006_210607083 X800 〇高尾山駅 テングチョウ RX10M4.jpg 6.テングチョウ -2
1週間前のテングチョウは新品そのものだったが、すでに擦れてきている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 168mm ISO320 ) 露出補正 +0.7段


7.高尾山ケーブルカー
天候が悪かったためか、さすがに早朝のケーブルカーは空いていた。最急勾配は31度18分、ケーブルカーの線路では日本一の急勾配だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 21mm ISO1000 ) 露出補正 なし
007_210607013 X800 高尾山 RX10M4.jpg
8.ケーブルカー高尾山駅
前回来た時と少し様子が変わっていた。ケーブルカーの高尾山駅は標高472mである。黒豆のあんこが詰まった「天狗焼」を焼いて打っている店があった。皆さん、そこそこ買っていた。お土産に買って帰ろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 21mm ISO250 ) 露出補正 なし
008_210607027 X800 高尾山駅 RX10M4.jpg
9.八王子城山
駅前の広場からは、私がしばしば訪れる八王子城跡の城山(標高461m)が見える。ここから 北へ3km離れている。今日も午後にまた行って見ようと思う。眼下に中央高速道と圏央道の八王子jct が見える。写真で左側が中央高速の小仏・大月方面、右が高尾駅・八王子方面。手前が圏央道の高尾山出口だ。今朝は間違えて、高尾山で下りて、国道20号へ入るところを、まっすぐ町田街道の方へ走ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO160 ) 露出補正 なし
009_210607074 X800 高尾山駅 八王子城山 RX10M4.jpg
10.1号路
駅前広場から、高尾山山頂(599m)への1号登山路の入り口がある。登山客は少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
010_210607091 X800 高尾山駅 1号路 RX10M4.jpg
11.さる園・野草園
いつもは見向きもしないところだが、野草園にちょっと寄ってみることにした。入園料は430円。ほとんど花は咲いていなかった。アサギマダラでも飛んでいるかと思ったが、期待外れ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
011_210607092 X800 高尾山 さる園・野草園 RX10M4.jpg
12.ノムラカエデ
期待外れの野草園だったが、バード・ウォチングの小屋があるところの大きなノムラカエデがきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO800 ) 露出補正 なし
012_210607098 X800 高尾山 野草園 RX10M4.jpg
13.高尾まんじゅう
  下りもケーブルカーに乗って清滝駅まで下りてきた。清滝駅を出て左側に不動院という寺があった。高尾山薬王院の別院で、真言宗智山派寺院の不動院という。そこから国道20号線に出る手前の高尾橋まで表参道があり、両側に昔風の趣がある飲食店などが並んでいる。ここは蕎麦が有名らしいが、この写真は有喜堂という「高尾まんじゅう」ののれんがかかったお店で、横に入ったところで登山客が一服していた。定番は、茶と白の高尾まんじゅうで、1ケ110円だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO320 ) 露出補正 なし
013_210607112 X800 高尾山麓 清滝駅 RX10M4.jpg
14.高尾山表参道
国道20号線に出る高尾橋の近くから、いま歩いてきた表参道を振り返る。平日とはいえ、歩いている人が極めて少ない。緊急事態宣言故なのか。とすれば私などは異端者になる。天気予報通り、青空が広がってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_210607115 X800 高尾山麓 清滝駅 RX10M4.jpg
15.TAKAO 599 MUSEUM
高尾橋の手前の右側に TAKAO 599 MUSEUM がある。これから車を停めている高尾山薬王院祈祷殿駐車場へ戻って、今回も八王子城跡へ廻ってみようと思うが、その前に久しぶりに TAKAO 599 MUSEUM に入ってみることにした。2015年に八王子市が整備した観光・学習・交流の機能を併せ持つ複合展示施設で、施設名は高尾山の標高599mに因んで名付けられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/61000秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_210607116 X800 TAKAO 599 MUSEUM RX10M4.jpg
16.フジミドリシジミ 標本
フジミドリシジミの♂♀の標本があった。高尾山を代表する蝶と言ってよい。また、高尾山はアサギマダラが多いので有名だ。私が小学生の頃、ここ高尾山の薬王院の傍でギフチョウを追ったのは、昔のことである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 38mm ISO800 ) 露出補正 なし
016_210607121 X800 TAKAO 599 MUSEUM RX10M4.jpg
17.アゲハモドキ 標本
この日、フジミドリを探しているときに、生まれて初めて蛾のアゲハモドキの飛翔を見た。小さめのジャコウアゲハ♀にそっくりの姿で、飛び方も似ていた。撮りたかったがチャンスがなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO1000 ) 露出補正 なし
017_210607124 X800 TAKAO 599 MUSEUM RX10M4.jpg


2020年12月23日

琵琶湖をぐるっとGo To トラベル 11月25日~27日 (6)彦根城 11/26

紅葉と苔の美しさのに感動した西明寺を後にして、我々を乗せたバスは彦根城へ向かった。彦根城へ行ったことがない私にとってはそこは今回のツアーの目玉である。バスは30分ほど走って、彦根城の堀に面したところにある京橋口駐車場に入った。駐車している観光バスの数はそれほど多くはなかった。
 江戸時代を通じて彦根藩主として近江国東部を中心とした一帯を治めた大名である井伊家について、入場した時にもらった彦根城のパンフレットに載せられていた年表を参考にして、自分なりに整理してみた。
 1600年(慶長5年)の関ケ原の合戦のあと、その論功行賞により石田三成の佐和山城と旧領を井伊直政が拝領した。した。井伊直政は、徳川家康に仕え徳川四天王のひとりとして名を馳せた戦国時代の武将である。井伊直政が生まれた頃の井伊家は、駿河国今川家の支配下にあり、お家断絶の危機に晒されていた。井伊家の再興のため、そして徳川家康の恩義に報いるために信念を貫いたという。2017年1月8日から同年12月17日まで放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」は、その井伊直政を育てた遠州井伊谷の女領主・井伊直虎を主人公とした物語だった。
 1602年(慶長7年)直政は佐和山城にて死去、長男の直継が家督を継いだ。1603年、直継は佐和山、磯山、彦根山の候補地の中から彦根山を城地と決めた。1604年(慶長9年)普請を開始し、城下町の建設にも着手した。彦根城の鐘の丸が完成し、直継は佐和山城より移った。1606年には本丸が完成し、鐘の丸より移っている。
 そして、1914年(慶長19年)大坂冬の陣、1915年(慶長20年)大坂夏の陣があり、その年元和元年になって築城普請が再開され、櫓、黒鉄門などの門や、高石垣、表御殿が出来、中土手中堀が完成し、外堀もできた。
 さらに年表をたどっていくと、1871年(明治4年)になって、明治新政府による廃藩置県が実施され、彦根藩解体の上、井伊家は東京に移住した。1872年、陸軍省の所管となった彦根城は1878年(明治11年)陸軍省は彦根城の解体を決定した。しかし、大隈重信の進言により、解体は中止され、宮内庁所管の彦根御料地となる。拝借方申請した井伊直憲に保管委託され、のちに下賜され、井伊直憲の所有となったのだ。
 1942年(昭和17年)彦根市長の松山藤太郎が井伊直忠に彦根城の下付願を提出、1944年に井伊家より彦根城の土地建物が彦根市へ寄付された。1951年(昭和26年)国指定重要文化財となり、翌年、天守、附櫓、多門櫓が国宝へと昇格される。2015年(平成27年)には彦根城外堀跡全体が遺跡(埋蔵文化財包蔵地)となる。2016年には中央町・錦町の外堀跡の一部も特別史跡彦根城跡に追加された。
 近世の城で天守が残っているのは、弘前、松本、犬山、丸岡、彦根、姫路、備中松山、松江、丸亀、松山、宇和島、高知の12城。このうち、松本、犬山、彦根、姫路、松江の5城の天守は国宝である。
 彦根城に関する記述は、彦根観光協会のパンフレットや、ホームページの記述を参考にさせていただいている。

bg-castle-map X700 彦根観光協会.jpg
彦根観光協会 彦根城域マップより

109.彦根城 中堀
11時40分、バスは彦根城の南側にある京橋口駐車場に入った。中堀に沿った通り( 中濠東西通り )を京橋口に歩く。彦根城は、中堀に面して4つの城門が開いていた。その1つが京橋口門である。京橋口門は、第2の郭の重臣屋敷と第3郭の本町筋の間にあり、内堀の大手門にも通じる要所に位置している。今までどちらかというと光が限られた寺院めぐりだったので、青空の明るさが眩しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 10mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126474_109 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
110.石垣とイチョウ
中堀の向こう側の石垣の上に見えたイチョウの深黄色が鮮やかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 20mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126475_110 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
111.内堀
京橋を渡り京橋口から入城し、左手に内堀を見ながら表御門へ進む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126480 _111 X800  〇彦根城 RX10M4.jpg
112.表門橋
内堀に架かる表門橋に向かって内堀は左に回っていく。表門橋を渡ったところが表門券売所で、ここから、内堀の内側に入っていく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 25mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126482_112 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
113.コブハクチョウ
表門橋の下にコブハクチョウが2羽いた。そのうち1羽が、泳いで前に出てきた。内堀にコブハクチョウが4羽いて、飛んで逃げないよう、管理事務所の職員さんが風切り羽を切っているそうだ。彦根城にはコクチョウもいるらししい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 114mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126487_113 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
114.表門山道 天秤櫓の石垣
表門から坂道を上がっていくと高い石垣が現れる。天秤櫓の東側の櫓だ。「彦根城天守に登る坂道は4か所ありますが、その石段は非常に登りずらいと言われています。もともと城への石段は、万一敵が攻め入った場合、歩調が乱れ一息で登れないよう意図的に不規則に造られているのです。お寺の屋根のように、最初はおだやかな登りが、登るにつれ斜度が急になり上りにくくなったり、踏み幅や踏み高を微妙に違わせて一定にせず、敵に対して足元を注意して登らせ、上から攻撃しやすくしているのです。観光客の皆様には大変登りずらいと思いm、明日が、充分気をつけてご見学くださ。」という親切な立札があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 17mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126492_114 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
115.天秤櫓
天秤櫓は、大手門と表門からの道が合流する要の位置に築かれた櫓である。この櫓は、上から見るとコの字形をしており、大手門からと表門からの登城道をそれぞれ押さえるために両隅に2階建ての櫓を設け、中央に門が開く構造となっている。あたかも両端に荷物を下げた天秤のようであり、江戸時代から天秤櫓の名がある。 重要文化財である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126500_115 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
116.太郎門櫓への坂道
天秤櫓を抜けるとまた坂道があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
201126501_116 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
117.太郎門櫓
登りきると、彦根城の天守を目前にした本丸最後の門である重要文化財の太鼓門櫓が現れた。東側の壁が無く、柱の間に高欄をつけ廊下にしているという。登城合図用の太鼓の音を響かせるために考えられたのではないかといわれている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
201126503_117 X800 彦根城 RX10M4.jpg
118.天守の石垣
太鼓門櫓を過ぎると、天守が現れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 32mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126509_118 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
119.天守 -1
天守の南側から撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 20mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126516_119 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
120. 天守 -2
天守の西側へ回る。国宝彦根城天守は北西に附櫓が、さらに長い多聞櫓が連なる。また、破風は変化に富んでいる。天守一層目の軒に並ぶ8つの「へ」の字形の切妻破風は、それぞれの大きさと奥行きに変化をもたせ、二層目は、南北を切妻破風、東西を入母屋破風とし、南北にが唐破風が設けられている。この切妻破風、入母屋破風、唐破風を組み合わせたたぐい希な美しさは見逃せないという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 10mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126520_120 X800 彦根城 RX10M4.jpg
121.もみじと切妻破風
天守に上がれるようだが、時間も少ないので割愛し、天守を左回りに回って、西の丸の手前から黒門山道を下りて、楽々園、玄宮園へ行くことにした。破風には入母屋破風、千鳥破風、切妻破風、唐破風の4種類があり、もみじの間から見えるのは切妻破風だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
201126522_121 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
122.黒門山道
本丸の石垣を右手に眺めながら黒門山道を下りる。私たちの他に歩く人がいない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126531_122 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
123.曲輪井戸
黒門山道を下っていくと右手に小曲輪というところがあった。曲輪とは、城の内外を土塁、石垣、堀などで区画した区域のことであるが、立てられていた説明板には、「 弧状に築かれたこの曲輪の北東隅には塩櫓が築かれ、周囲は瓦塀がめぐっていました。塩櫓の近くには方形と円形の桝が現存しており、石組溝で集められた雨水を浄化して貯水するタイプの井戸であったと考えられます。曲輪の名も、この井戸に因んで名づけられたのでしょう。「塩」と「水」は、籠城戦ともなれば兵士の体を維持するために必要不可欠なものです。井戸曲輪は小さな曲輪ですが、黒門から侵入する敵兵に対する守りであるとともに、彦根城を守備する兵士の生命維持に必要な物品の備蓄が配慮された曲輪でもありました。」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 25mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
201126534_123 彦根城 RX10M4.jpg
124.黒門
左側は西の丸だ。黒門山道を振り返る。右手に内堀を渡る黒門橋がある。 黒門橋は、城山から槻御殿や玄宮園に向かう一番近い橋で、現在、内堀に架かる3つの橋の中で唯一土橋になっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126536_124 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
125.黒門橋を渡る
内堀に紅葉が映り込んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 19mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
201126547m_125 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
126.彦根城のもみじ
彦根城のもみじは多くない。もみじはやはり湖東三山なのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 19mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
201126555_126 X800 彦根城 RX10M4.jpg
127.楽々園と玄宮園
黒門橋を渡り、コブハクチョウが遊ぶ内堀に面した散策路を右へ進み、まず、楽々園に入る。楽々園と南側に玄宮園が続くが、これは楽々園から玄宮園を眺めたところ。見えている橋で、羽織袴と角隠しの新婚さんが記念写真の撮影をしていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 106mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
201126561_127 X800 彦根城 RX10M4.jpg
128.楽々園 茶座敷「地震の間」
かつて、江戸時代初期 (1677年) に彦根藩4代藩主井伊直興によって造営が開始された井伊家の下屋敷であった。江戸時代は「槻御殿」あるいは「黒門外御屋敷」と呼ばれており、明治時代以降に「樂々の間」から「楽々園」と呼ばれるようになったとされる。  写真はご書院から連なる「地震の間」。「地震の間」という名称についてはいつごろから呼ばれるようになったかは不明だが、構造上に特徴があり、地震が起きた際に、その耐震機能を果たすとされ、文政2年(1819年)に大きな地震被害に遭っていることによる改修と考えられるとのこと。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126565_128 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
129.玄宮園から天守を望む
楽々園から玄宮園へと移動する。もみじの間から天守閣を望む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 46mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126570_129 X800 〇彦根城 RX10M4.jpg
130.玄宮園 鳳翔台
玄宮園は楽々園とともに、江戸時代には「槻御殿」と呼ばれた彦根藩の下屋敷である。「槻御殿」は延宝5年(1677年)、4代当主井伊直興により造園が始まり、同7年に完成したと伝えられ、昭和26年に国の名勝に指定されている。現在は「槻御殿」の庭園部分を玄宮園、建物部分を楽々園と称している。玄宮園は広大な地水を中心に池中の島や入り江に掛かる9つの橋などにより変化にとんだ回遊式庭園となっている。庭園内の築山に造られた茶室の鳳翔台は、彦根藩の賓客をもてなすための客殿だったそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 45mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
201126574_130 X800 彦根城 RX10M4.jpg
131.玄宮園 鳳翔台と天守閣
玄宮園の池の東側からと鳳翔台と本丸天守閣を望む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 25mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
201126582_131 X800 〇 彦根城 RX10M4.jpg
132.玄宮園のもみじ
さっき新婚さんが記念写真を撮っていた橋のそばに1本のもみじがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
201126587_132 X800 彦根城 RX10M4.jpg
133. 「二季咲桜」
彦根城でも桜が咲いていた。「二季咲桜」の札が立てられていた。その札には、「昭和47年4月に水戸市(友好都市)より寄贈されたもので冬(11月から1月)と春(4月から5月)の年二回開花します。」と記されていた。1年に2度咲く桜にはフユザクラやジュウガツザクラ、フダンザクラ、シキザクラ、コブクロザクラなどがあるが、この二季咲桜はマメザクラ(豆桜)とエドヒガン(江戸彼岸)の雑種でシキザクラの一種とされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 55mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
201126594_133 X800 彦根城 RX10M4.jpg
134.馬屋 重要文化財
何気なく通り過ぎてしまったが、長い黒い塀に気が付いて、その門へ戻ってみた。この細長い建物は馬屋で、全国の近世城郭に残る大規模な馬屋としてほかに例がなく、国の重要文化財に指定されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
201126602_134 X800 彦根城 RX10M4.jpg
135.馬屋の中
馬屋の中に入ってみる。馬屋の建物はL字形になっていて、佐和口の櫓門に接する東端に畳敷の小部屋、反対の西端近くに門があるほかは、すべて馬立場(うまたちば)と馬繋場(うまつなぎば)となっている。その数は21。つまり21頭もの馬を収容することができたのだ。昭和41年~43年にかけて解体修理されている。馬屋は藩主などの馬を常備したもので、こうした馬屋の他にも、かつて表御殿(現在の彦根城博物館)の玄関脇には客用の馬屋があった。また、玄宮園やお浜御殿などの下屋敷には、馬場があって馬の調教が行われていたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/250秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
201126600_135 X800 彦根城 RX10M4.jpg
136.京橋
京橋を渡って城を退出した。  京橋は、一千石以上の武士が居住していた第二郭(内曲輪)と中級以下の武士や商人、職人が居住していた第三郭(内町)をつなぐ橋だった。京橋を渡り、中濠東西通りを渡って、本町通り「夢京橋キャッスルロード」に入る。振り返ると秋を感じる鱗雲がきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126605_136 X800 彦根城 RX10M4.jpg
137. 「夢京橋キャッスルロード」
当時、本町は商人町で大変活気があったという。彦根城が築城された1603年(慶長8年)、当所に町(当時の町名は桶屋町・職人町・八百屋町など)が作られたのが起源である。現代になって、彦根市の都市開発から取り残されていたが、1985年(昭和60年)に彦根市の街角整備事業の一環として実施対象となり、江戸期の建物・風情を再現した町並みにすることが計画され、1999年(平成11年)に地区を走る県道2号の拡幅とともに完成した。京橋から本町を抜ける通りを本町通りといい、計画前は町割りの佇まいや白壁と格子窓のある街並みに、江戸時代の面影がわずかに残っているだけだったが、 現在「OLD NEW TOWN」をテーマに、本町通りに沿って立ち並ぶ街並みは、商人屋敷の良さを生かした江戸時代感覚の新しい建物に建て替えられている。この本町通りは「夢京橋」という名前で親しまれ、「夢京橋キャッスルロード」と名付けられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
201126606_137 X800 彦根キャッスルロード RX10M4.jpg
138.「夢京橋キャッスルロード」 吉坂薬局
実は新しいのだろうが、クラシカルな店構えの薬局があった。お店の中を覗いてみたら、最近のくすりが並んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
201126618_138 X800 彦根キャッスルロード RX10M4.jpg
139.「夢京橋キャッスルロード」 あゆの店「きむら」
琵琶湖はアユでも有名だが、琵琶湖にはアユが食べる苔がないので大きく育つことが出来ないのだそうだ。そこで小鮎の佃煮が名産だが、試食したところ、とてもいい味だった。琵琶湖特産の ホンモロコの佃煮もよい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
201126623_139 X800 彦根キャッスルロード RX10M4.jpg
140. あゆの店「きむら」の庭
あゆの店「きむら」は奥行き深く、その奥には中庭がある。お店の人にお願いして写真を撮らせていただいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO500 ) 露出補正 -0.7段
201126627_140 X800 彦根キャッスルロード きむらの庭 RX10M4.jpg
141.彦根観光人力車
あっという間に時間が経ち、速足でバスに戻った。発車前のバスの窓越しに中濠東西通りをお客さんを乗せて走る人力車が通り抜けた。14時40分、湖東三山のひとつ百済寺に向け出発する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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2019年11月30日

上州紅葉巡り 11月14日 ③沼田城跡と赤城山全容眺望

原田農園から沼田城跡までは遠くはなかった。
 沼田城は群馬県の北部にあり、四方を山に囲まれた沼田盆地を中心に三方に利根川、薄根川、片品川が流れ、片品川周辺には河岸段丘が発達している。この段丘の先端部に最初に城を築いたのは、鎌倉時代以来この地方の有力者であった沼田氏12代鬼頭顕泰で天文元年(1532年)ごろと言われているそうだ。その城は倉内城と言われた。北陸から関東へ至る要衝の地であり、上杉、北条、武田などの戦国大名により激しい争奪が繰り広げられた。
 天正8年(1580年)武田勝頼の命により吾妻方面から進出してきた真田昌幸が沼田城を攻略し、沼田氏を滅亡させた。その後、この地の領有を主張する北条氏と真田との間で沼田城を巡る攻防が続いた。秀吉の小田原攻めで北条氏は滅亡し、真田昌幸は沼田城を嫡子の信幸に与えた。徳川の時代になり、真田氏が改易されたあとは真田領は一時代官支配となり、元禄16年(1703年)本田正永が幕府より、城の復興を命じられ沼田領を拝領したが、本格的な復興はされなかった。本田氏3代のあと、再び代官支配となった後、黒田氏2代、土岐氏12代で明治維新を迎え、沼田城は廃城となった。
 現在は、本丸・捨曲輪と二の丸、三の丸の一部が沼田公園となっている。本丸跡に西櫓台と石垣、本丸堀の一部が見られ、わずかに城の名残をとどめている。(沼田市観光協会のパンフレットを参照)

37.沼田城本丸跡
標識にある生方家はゆっくり見てこなかったが、17世紀末頃に建築されたものと考えられ、東日本で最も古い町家造りの建築物であることから昭和45年に国の重要文化財に指定されている。生方記念資料館は、元沼田町長であり、国の重要文化財に指定されている旧生方家住宅の前所有者であった生方誠氏が生前収集した資料の書画・出土品などが展示されており、旧生方家住宅に隣接して建てられている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
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38.もみじと青空
時刻は12時40分。秋の太陽は斜めから射し、真っ赤なもみじと青空の色を作り上げる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 55mm ISO100 ) 露出補正 なし
191114_038.jpg
39.沼田城跡公園
沼田城跡公園のなかは、憩いの場になっていて、芝生が植えられている。真田信之、小松姫の像があるが、これは歴史的な建造物ではないようだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
191114_039.jpg
40.真田信之と小松姫の像
公園のなかに、真田昌幸が沼田城を与えた戦国武将 真田幸村の兄である信之と妻小松姫の石像が建てられていた。この石像は、信之が初代城主を務めた沼田城跡公園を「もうひとつの真田の舞台」としてPRする目的で2016年1月にお目見えしたそうだ。NHK大河ドラマ「真田丸」に合わせ、記念撮影スポットにしようと、市観光協会が約430万円をかけて建てたという。 小松姫は徳川氏譜代家臣の本多忠勝の娘である。 wikipedia によれば、夫の信之は家康の率いる東軍に付き、父・昌幸と弟・信繁は三成の率いる西軍に付いたが、袂を分かった昌幸・信繁親子が居城の上田城に戻る際、沼田城に立ち寄り城に入ろうとしたところ、留守を預かる小松姫が昌幸の計略を見抜いて開門を拒み、女丈夫と謳われたとの逸話が残されている。また、 『改正三河後風土記』によれば、小松姫は昌幸から「今生の暇乞のため対面し、孫共を一見せばやと存候」との申し出を受けるが、これを断ると侍女を遣わして昌幸らを城下の旅宿に案内し丁重にもてなした。その一方で、城中の家臣には弓や鉄砲を狭間に配置させ相手方の襲撃に備えるように命じた。これを見た昌幸は家臣に向かって「あれを見候へ。日本一の本多忠勝が女程あるぞ。弓取の妻は誰もかくこそ有べけれ」と、その手並みを褒め称えたと記している。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 40mm ISO100 ) 露出補正 なし
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41. 天守閣跡に建つ利根英霊殿
かつて5層の天守閣が築かれていたという場所には、戦没者を祀る利根英霊殿が建立されている。沼田城の天守は沼田城初代城主となった真田信之が慶長年間に建造されたと伝えられている。関東における5層の天守は、江戸城以外は沼田城だけであったことや、天守付近から金箔を張った瓦が見つかっていることから、関東において沼田城は特別な城であったことが考えられると。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
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42.柿の実 ?
柿にもいろいろと種類があるようだ。写真は撮ってきたのだが、実の形が見慣れた柿と違うようだ。ネットで調べてみたが、同定できない。貴秋柿というのに似ているようだ。葉は間違いなく柿の葉と思う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 98mm ISO100 ) 露出補正 なし
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43.鐘楼
公園の西側に鐘楼があった。鐘楼は明治31年ごろ旧沼田町役場の裏手で時を告げていたが、昭和58年にこの公園に再建された。城鐘は信幸と小松姫の息子である2代藩主真田信吉が、領内の安泰を祈願して鋳造させ、突かれていたが、現在はレプリカの鐘が朝夕6時に時を告げる。実物は県の重要文化財で、沼田氏歴史資料館に展示されている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし
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44.本丸跡 西櫓台の石垣と石段 -1
平成27年(2015年)に行われた発掘調査により発見された石垣と石段は西櫓台に伴うもので、出土した瓦などから真田時代の遺構と考えられる。真田の5代城主信利の改易により、その翌年城は跡かたもなく破却されたと言われていたが、壊されずに地中に埋められていた部分が、300年以上を経て再び往時の姿を現した。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 52mm ISO220 ) 露出補正 なし
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45.本丸跡 西櫓台の石垣と石段 -2
左側が石段の部分。石垣、石段の全長は27.5m、石垣の高さは0.8~2.0m、石段の幅は2.4m だそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO220 ) 露出補正 なし
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46.ビューポイント
公園の北西の端の先は段丘が切れる。そこからの眺めは良く、ビューポイントとされている。正面の山は三峰山(1122m)で、その中腹にある河内神社はかつて沼田城主の信仰が厚かったといい、その境内からは赤城山や武尊山を望み、沼田市街地を見下ろす絶好の展望台となっているという。このビューポイントからは、三峰山の左に木の陰になってしまっているが谷川岳(1977m)、右の端には武尊山(2158m)が望める。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし
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47.天狗堂
公園の北側、ビューポイントの東側に天狗堂というのがあった。沼田市の北部にある迦葉山弥勒寺は天狗の寺と言われ、9世紀創建の由緒ある寺で、高さ 6.5m、鼻の長さ 2.8mの大天狗面があることで有名だという。沼田市観光協会が 昭和34年11月に、迦葉山弥勒寺の大天狗面の分身として制作した天狗面が、この天狗堂に収められている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO110 ) 露出補正 なし
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48.天狗面
お堂の中を覗いてみた。鼻に埃がたまった大きな天狗面が置かれていた。顔の長さ3m、顔の幅2m、鼻の高さ1.4m、重さ1トンで木彫りの天狗面としては日本一だそうだ。現在、迦葉山弥勒寺には地元商工会有志が奉納した顔の長さ6.5m、鼻の高さ2.8mの日本一の大天狗面が安置されているそうだ。高尾山薬王院や鞍馬寺と「日本三大天狗」のひとつ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/125秒 9mm ISO320 ) 露出補正 +0.7段
191114_048.jpg
49.沼田公園のもみじ
沼田城跡公園にはもみじは少なかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 66mm ISO100 ) 露出補正 なし
191114_049.jpg
50.沼田城本丸堀跡
沼田城二の丸から本丸の間に設けられた堀は幕府に提出した絵図(正保城絵図)によると、本丸側に唯一石垣が積まれた沼田城で最も規模が大きな堀だった。堀幅12間(約24m)、本丸に入る櫓門入り口の石垣高は約3間(約6m)と記されていたそうだ。平成9年に植え込みの中を発掘調査したところ、池の石垣に連なる石垣の一部と、堀の中に崩された石や多くの瓦が出土した。沼田城はほとんど城の跡が残っていなかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO500 ) 露出補正 なし
191114_050.jpg
51.赤城山の眺め -1
沼田城跡公園を後にして、バスは国道353号線を、渡良瀬川の高津戸渓谷に向かって走るが、途中で赤城山がきれいに見えるという撮影スポットがあって「さあ、降りて写真を撮ってください」とバスは路上駐車した。青空が広がっていたので、赤城山はきれいに見えた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/640秒 38mm IS100 ) 露出補正 なし
191114_051.jpg
52.赤城山の眺め -2
赤城山は標高1,827.6mで、カルデラ湖を伴うカルデラを持つ、関東地方で有数の複成火山である。 バスが停まったところは赤城山を南側から見る位置にある。手前は素晴らしく平らな緑が広がっていた。何かを栽培している畑なのか、牧草を育てているのか。山肌は紅葉していた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 105mm IS100 ) 露出補正 なし
191114_052.jpg


2019年11月22日

上州紅葉巡り 11月14日 ①青龍山吉祥寺

バスツアーもあちこちへ行っているので、目新しいところがなくなってきた。そんな中で「宝徳寺床もみじ 青龍山吉祥寺 上州紅葉5景めぐり」というツアーがあった。コースは群馬県の沼田の近くにある青龍山吉祥寺のもみじを鑑賞し、原田農園というところで昼食のあと、沼田市内の沼田城跡を見て、そこから南東へ移動の途中でバスが路上駐車して赤城山の全景を撮らせてくれた。次に渡良瀬渓谷鉄道の大間々駅の近くの高津戸峡を散策し、最後は宝徳寺の「床もみじ」だった。いつもご一緒するKご夫妻をお誘いしご一緒した。
 またも天気予報は芳しくなく「雨が降らなければいいや」というところだった。朝7時集合の横浜は雨が降っていたが、段々と好転し、昼近くから晴れ間が広がったのは幸いだった。
 東国花の寺百ヶ寺群馬11番札所という青龍山吉祥寺からツアーを振り返っていく。

青龍山吉祥寺 X650.jpg 境内図 青龍山吉祥寺パンフレットより

1.関越道 前橋付近を走る
青空が広がってきた。赤城山が上まで見られる。右側にある高い建物は群馬県庁だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
191114_001.jpg
2.虹
バスは沼田へ向かって走る。晴れ間は出ているのだが、雨が降ってきた。すると左側に大きな虹がかかるのが見えた。私は右側の列に座っていたので、2mほど離れた窓越しに撮らなくてはならなかった。もちろんトリミングしている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
191114_002.jpg
3.青龍寺吉祥寺 山門
関越道を沼田で下りて、川場村というところにある吉祥寺の駐車場に着いた。青龍寺吉祥寺は鎌倉建長寺を本山とする臨済宗の禅寺である。 吉祥寺創建は南北朝時代の暦応2年(1339年)建長寺42世中巌円月禅師を開山和尚とし大友氏時により創建された。建長寺派四百有余ヶ寺の寺院の中で一番北域に位置することから、建長寺北の門とも呼ばれている。山門は文化12年(1815年)に関寧大器和尚によって再建された。入母屋造で、間口8.5m、奥行き5.5m、12本の丸柱仕上げで建てられている山門である。勅額(皇帝や天皇が与える扁額を勅額という)の「青龍山」の文字は、北朝第4代天皇 後光厳天皇御染筆という。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_003.jpg
4.円月池と丈六の滝
山門の手前右側に池があった。もみじに目を奪われる。池の中にある岩から丈六の滝が流れ落ちるが、この水は何処から引き込まれているのだろうか。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 56mm ISO500 ) 露出補正 なし
191114_004.jpg
5.山門から本堂への参道を見る
細い石畳の参道だが両側にもみじが迎えてくれた。山門右手には楼上へ上がる階段があり、楼上には文殊菩薩を中尊に十六羅漢像が祀られている。同行したKさんのご主人は楼上へ上がられたそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_005.jpg
6.本堂への参道
石畳には苔が生え、落ち葉がちりばめられている。余談だが、フィルム時代は露出はシャッタースピードと絞り値で調整したが、最近の進歩したデジタルカメラではISO感度もその役割を担う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
191114_006.jpg
7.釈迦堂のもみじ
本堂の手前左手に釈迦堂があった。祀られている釈迦如来坐像の説明札があった。菩提樹の下で静かに瞑想するお釈迦様の姿を現したものだそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO1000 ) 露出補正 なし
191114_007.jpg
8.鐘楼
赤い実が鐘楼を引き立てる。何という木の実かネットで探してみたがわからなかった。青龍山吉祥寺は花寺と称されている。春から秋にかけて多くの草花が境内に咲き、目を楽しませてくれるという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO640 ) 露出補正 なし
191114_008.jpg
9.古月庵
宝物殿として参拝者も見学できるようだったが、団体のツアーのため時間的にその余裕がなかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO320 ) 露出補正 なし
191114_009.jpg
10.聖観音
上州観音霊場 29番札所になっている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO280 ) 露出補正 なし
191114_010.jpg
11.鮮やかなもみじ -1
瓦葺の屋根にかかるもみじは鮮やかに見える。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 66mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_011.jpg
12.本堂回廊と臥龍庭
本堂前の前に立つと、左手に本堂の建物とその回廊、その前には禅寺らしい庭があった。延宝3年(1675年)に再建された本堂は、108坪の山内最大の建物で、禅寺に相応しい質素な作りになっているが、欄間や仏像などは禅の精神と威厳を充分に示していると言われる。臥龍庭は武尊岩と小石と杉苔で作った枯山水。水の流れ雲の動きに横たわる龍を現しているそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO500 ) 露出補正 なし
191114_012.jpg
13.マメガキ(豆柿)
すっかり葉が落ちた木に小さな柿の実がなっていた。マメガキというらしい。中国から持ち込まれたとされる渋柿の一種で、食用というよりは「柿渋」を採取する用途の方が主だったようだ。とはいっても、褐色を帯び始めるくらい熟したものはとても甘くておいしく食べられるという。大きさは直径2cmほどの小さな実で、実が綺麗なオレンジ色の間はまだ少し渋味が抜けきらず、2回くらい霜に当たって黒ずんだような褐色になってくると渋が完全に抜けて甘くなるという。

  Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 62mm ISO560 ) 露出補正 なし
191114_013.jpg
14.鮮やかなもみじ -2
観光客は多いがこんな静かなところもあった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 35mm ISO1600 ) 露出補正 なし
191114_014.jpg
15.鮮やかなもみじ -3
藁ぶき屋根の釈迦堂の前にももみじがあった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 92mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_015.jpg
16.鮮やかなもみじ -4
紅葉は見ごろだった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 92mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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17.秋の実り
きれいな実がなっていたが、名前がわからない。マメカキとは違うようだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO560 ) 露出補正 なし
191114_017.jpg
18.釈迦堂
宝泉殿とも呼ばれる。寛政2年(1790年)に天嶺慧鑑和尚によって再建された建物だ。吉祥寺のパンフレットや、ホームページを見ても、建物についての解説があるのは山門、本堂とこの釈迦堂だけだった。その建築年は、山門が1815年に再建、本堂が1675年に再建、釈迦堂は1790年の再建である。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO200 ) 露出補正 なし
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19.釈迦堂内部
釈迦堂の中に入って見た。堂内中央には本尊釈迦三尊像、左右奥には中興開山和尚像が祀られている。中でも中央正面にひときわ大きな釈迦如来坐像は、当山の本尊で、鎌倉時代後期の作と伝えられ群馬県の重要文化財になっているそうだ。また、入り口左側には見上げるような楠の一枚板、樹齢1000年と云われる板に48世智顕英行住職が書いた「摩訶般若波羅蜜多心経」を彫上げた般若板がおかれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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2019年10月31日

苗場の紅葉 田代ロープウェイと苗場ドラゴンドラ(前) 10月26日

10月25日は、 九州南部から太平洋側を進む低気圧と、小笠原に被害をもたらし、列島から離れたところを通過していった台風21号のため、また、千葉県を中心に大雨が降った。千葉では9人の方々が亡くなり、福島でも1人のかたが死亡された。ご冥福を祈る。
 翌26日は、2か月前に予約していた某旅行社の「越後紅葉5景! 日本最長5481m!苗場ドラゴンドラ 日本一の瞬間地上高230m!田代ロープウェイ&二居湖」という日帰りバスツアーがあった。大雨の予報からキャンセルかなと思っていたが、旅行社からその連絡はない。当日、雨は止み、朝焼けを迎えた。
 横浜に午前7時に集合。バスは首都高から第三京浜に入り、環八の練馬ICから関越自動車道に上がった。渋滞もあり、三芳SA 9:10 → 上里SAで弁当を積み込み 10:10出発 → 赤城高原PAでトイレ休憩 10:50 → 月夜野ICで下り、国道17号(三国街道)に入る。猿ヶ京温泉、法師温泉温泉への入り口を経て、標高900mの三国トンネル(三国峠)を抜けてバスは二居田代スキー場の駐車場に入った。そこから91人乗り、全長2,175mの田代ロープウェイに乗り込む。紅葉のベストシーズンの土曜日ということで混雑が予想されたが、思いのほか空いていて待たずに乗ることが出来た。所要時間約10分、12:10 標高802mの山麓駅を発車、標高1,413mの山頂駅に着いた。
  田代ロープウェイの山頂駅から、約25分ほど、緩やかな下りの散策路を苗場ドラゴンドラというロープウェイの山頂駅へ歩く。
 この日は Nikon D750 に2006年に購入した古い Nikkor 28-105mm f3.5-4.5 を付けていった。

1.初冠雪の富士山
横浜駅東口に朝7時の集合だったが、集合場所が初めての場所なので少し余裕を持って、6時に我が家を出発した。昨日の雨は嘘のように、朝焼けの空を背景に、22日に初冠雪した富士山が輝いていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし 
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2.横浜ベイクォーター
横浜ベイクォーター という商業施設の前が集合場所だった。横浜港に注ぐ帷子川の対岸は日産グローバル本社ビル、その右隣に原鉄道模型博物館がある横浜三井ビルが見える。手前はシーバスの乗り場だ。舟の赤い屋根が見える。写真で左側に見える「みなとみらい大橋」の路上にバスが迎えに来る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
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3.関越道から望む赤城山
上里SAを出てしばらく走り、前橋の近くになると右手に赤城山の山並みが見えてきた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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4.利根川を渡る
添乗員さんが、藤岡JCTを過ぎたあたりで、「利根川を渡ります」と教えてくれた。やはり水量が多い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 35mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.三国街道の紅葉
関越自動車道を月夜野ICで下りて、三国街道と呼ばれる国道17号線を走る。標高が上がるにつれ、周囲の山々の紅葉が鮮やかになってきた。ただ、この辺りに来ると雲が多くなり、イマイチきれいな色が出ない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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6.田代ロープウェイから見る二居湖
苗場プリンスホテル、苗場スキー場を左手に見ながら、三国街道沿いの二居田代スキー場の駐車場に入った。ここから田代ロープウェイに乗る。全長2,175mのロープウェイは91人乗りで、我々ツアーの一行40数名は1回で乗り切ることが出来た。ロープウェイからは通称「二居湖」 が眺められた。二居湖は新潟県と長野県の境、苗場山に端を発し信濃川に注ぐ清津川に建設された二居ダムのダム調整池である。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 55mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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7.田代ロープウェイ 山麓駅方面
ロープウェイは二居ダムの上空に差し掛かる。瞬間地上高は230mあるという。紅葉が美しい。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 55mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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8.田代ロープウェイ シースルー床窓
ロープウェイの床には下を見下ろせるアクリル板の窓が設けられていた。眼下の紅葉の彩りは見頃だった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 52mm ISO720 ) 露出補正 -0.3段
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9.田代ロープウェイ山頂駅
山頂駅で降りると眼前に広がる高原一帯は、プリンスホテルが運営しているかぐらスキー場である。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/640秒 38mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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10.田代ロープウェイ 山頂駅付近の紅葉
田代ロープウェイ 山頂駅は標高1,413mにある。木々はそれぞれに色づいている。山麓駅から山頂駅まで約10分で標高差約600mを上がってきた。

     Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 105mm ISO360 ) 露出補正 -0.3段
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11.かぐらスキー場
かぐらスキー場は、新潟県南魚沼郡湯沢町にあるスキー場で、日本屈指の広さを誇り、株式会社プリンスホテルが運営している。かぐらエリア、田代エリア、みつまたエリアの3っのゲレンデがある。右手に見えるのは通称「田代湖」と呼ばれる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO110 ) 露出補正 -0.3段
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12.高原の散策路
田代ロープウェイの山頂駅から、次に乗る苗場ドラゴンドラの山頂駅まで、緩やかな下り坂を散策する。右手に広がる高原(スキー場)を見ながらのんびりと歩ける。爽やかだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 52mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
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13.田代湖
高原の散策路から苗場山、かぐらスキーゲレンデ方面を眺める。広大な景色に見とれてしまう。時間があれば湖畔まで歩いていきたいところだ。右下に見えているのが通称「田代湖」で、新潟県南魚沼郡湯沢町、信濃川水系カッサ川に建設されたカッサダム湖(カッサ調整池)である。カッサダムは写真の右奥にありここからは見えない。また、このカッサ調整池と、ロープウェイで見た二居ダム調整池とは、繋がっていて、カッサ調整池からの水が二居ダムにある奥清津発電所に落とされる。また、夜間の電力を利用してカッサダム調整池に水を戻す。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 98mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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14.白樺林の紅葉
田代湖の左手に見えていた白樺林がいい感じだ。よく見ると散策路もある。

  Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 98mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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15.パノラマリフト
スキー場にはいくつものリフトがある。この辺りは春から夏にかけて、きっとチョウもいるだろう。その頃に来てみたいと思った。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 98mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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16.苗場ドラゴンドラ山頂駅付近
あっという間に田代ロープウェイの山頂駅から苗場ドラゴンドラの山頂駅に来てしまった。此処には数軒のクレープ、ホットドッグ、コーヒーといった旗を立てた模擬店が出ていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 66mm ISO110 ) 露出補正 -0.3段
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