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2024年4月24日

近衛の枝垂れ桜 京都御苑 2024年3月22日 京都旅行(3/22-3/24) ④

京都御所の参観を終え、入ったところと同じ清所門から退出した。
 その北側の奥が近衛邸跡である。ここの「近衛の枝垂れ桜」を見ておきたかった。しかし残念ながらまだ咲き始めのようだ。
 近衛家というのは五摂家の一つで公家では最高の家柄であった。wkipediaによれば、近衛家は、藤原北家嫡流であり、公家の五摂家筆頭で、華族の公爵家のひとつ。人臣で最も天皇に近い地位にある家とされる。家紋は近衛牡丹。近衛家で最も著名な人物は、昭和前期に3度にわたって内閣総理大臣を務めた近衛文麿である。別称を陽明家という。
 その五摂家の一つ、摂政や関白を多く出した近衞家の邸宅跡には、枝垂れ桜の大木が約60本植えられている。御苑で一番早く咲き始めると言われる桜で、例年は3月中旬にはほころび始めるという。白、紅などの品種によって花の時期が違うので、全体としては1ヶ月くらい楽しむことができるそうだ。
 京都御苑は、明治2年の東京遷都で御所周辺の公家の邸宅が荒廃したので、明治16年(1883年)に公園として生まれ変わった。現在は国民公園として一般公開されているが、樹木が多く残されており、京都市内にあって貴重な緑の空間となっている。  最後に出水の枝垂れ桜をもう一度見て、ホテルに戻った。一休みして、ホテルのロビーで娘たち夫婦と合流、夕食に出かけた。

000_240322498 X700 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg
近衛の枝垂れ桜 2024年3月22日 京都市上京区京都御苑

065_240322469 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 65.近衛の枝垂れ桜 -1
この枝垂れ桜は「糸桜」と呼ばれており、近衛邸が現在の同志社大学の場所にあった頃から有名な桜だったという。三分から五分咲きというところだろうか。写真は近衛邸跡入口付近の糸桜である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 20mm ISO110 )
066_240322471 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 66.近衛の枝垂れ桜 -2
これは白っぽい、一重の花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 )
067_240322477 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 67.近衛の枝垂れ桜 -3
もう1枚。小ぶりの清楚な花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 )
068_240322480 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 68.近衛池
庭園のみ残された姿が現在の近衛池だそうだ。2019年~2021年時点では池の周囲~背後の樹木が鬱蒼としていたし、水のない池底も長年の落葉で土が堆積してる様子が見て取れたけど、2022年の修復工事でだいぶ綺麗な感じに整ったという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 87mm ISO200 )
069_240322487 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 69.近衛邸跡の桜 -1
この桜はピンク色である。同じイトザクラという品種なのだろうか。イトザクラはエドヒガン系のシダレザクラだそうだ。イトザクラはシダレザクラの別名として用いられる場合がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 69mm ISO125 )
070_240322489 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 70.近衛邸跡の桜 -2
まだまだ三分咲きのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 36mm ISO160 )
071_240322509 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 71.近衛邸跡の桜 -3
桜の下で写真を撮る外国人観光客。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 23mm ISO110 )
072_240322513 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 朔平門 Z50 Z18-140.jpg 72.朔平門と糸桜
そんなこととは知らず撮ったが、このアングルはSNSなどで人気があるのだそうだ。ここは日当たりが良いのだろうか、他所の桜より、咲き進んでいるように見える。後ろに見えるのは、朔平門は御所の築地塀の北側にある門。wikipediaによれば、朔平門はかつての平安宮内裏外郭の北正面にあり、内郭の玄輝門と相対する。その西に式乾門があり、門外の東西に仗舎が設けられていた。この門のすぐ北に縫殿寮の建物があるため「縫殿陣」ともいい、「北面僻仗中門」ともいった。と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.5 1/500秒 105mm ISO560 )
073_240322516 X900 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 73.桃林 -1
御苑の北の端から、入ってきた南の端にある間之町口の出口へ、南北1300mを歩き始める。奥さまにも随分歩かせてしまった。スマホの万歩計は1万2千歩を超えている。時刻は午後3時半。人の影が長くなってきた。今日は1日良く晴れてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO220 )
074_240322518 X900 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 74.桃林 -2
桃ノ木はまだ蕾を持っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO160 )
075_240322522 X900 京都御苑 白雲神社 Z50 Z18-140.jpg 75.白雲神社
西園寺邸跡の傍に白雲神社があった。往きには横目で眺めただけで参拝をしていない。wikipediaによれば、「白雲神社は旧西園寺家の鎮守社であり、1224年(元仁元年)に西園寺公経が北山殿造営に際し建立した妙音堂に由来するとされる。後に、赤八幡京極寺にも鎮座され、1769年(明和6年)西園寺邸とともに御苑内に移った。明治以降、西園寺家が東京に移り「白雲神社」と称されるようになった。」とあった。「妙音弁財天と称する市杵島姫命で、西園寺家が琵琶の宗家であることから音楽の神として祀られてきた。」また、「1869年(明治2年)、西園寺公望はこの地に私塾「立命館」を開いたことでも知られる。」とも記されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 33mm ISO560 )
076_240322526 X900 京都御苑 出水しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 76.出水の枝垂れ桜
最後にもう一度出水の枝垂れ桜を眺めて、京都御苑を後にした。タクシーに乗りたかったが、奥さんにも我慢してもらって地下鉄に乗った。今日はもう一か所平安神宮の神苑へ行こうかと考えていたが、また、次の機会にする。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO140 )
077_4240322009 X900 四条通 G7X.jpg 77.宵の四条通り
ホテルから宵の四条通りを歩いて食事に出かける。四条通りは東京でいえば銀座通りのようなメインストリートである。八坂神社、祇園から四条大橋で鴨川を渡り、河原町、烏丸を通り、四条大宮方面に至る。高島屋、大丸という百貨店も並び、歩道には屋根が設けられて、雨の日も歩きやすそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 11mm ISO125 )
078_240322011 X900 焼肉小路 G7X.jpg 78.今宵は焼肉
朝食は別にして、これから24日の昼食まで、4回の食事を娘の主人がそれぞれの好みを考えながら、予約をしてくれていた。有難い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO2500 )

2023年5月26日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ⑧ 終 2023年4月5日ー7日 登廊と舞台の長谷寺と、摩崖仏の大野寺

又兵衛桜は、葉桜になってしまっていて残念だった。バスは又兵衛桜を10時50分ごろに出発した。次の目的地は長谷寺である。又兵衛桜から西へ30分ほどで到着した。
 雨は相変わらず本降りである。バスの駐車場から傘をさして仁王門の前に着いた。ここからは拝観をして、昼食をとって、再びバスに戻るまで各自自由に行動することになった。石段を上がって仁王門をくぐるとその先は登廊といって屋根のある木造の階段が399段、本堂の前まで続いている。雨に濡れないで歩けるのはありがたい。
 実はわたくしたちは、2018年の11月に長谷寺に来ている。その時は近鉄大阪線で長谷寺駅まで来て、長谷寺へ向かったのだが、20分ほど歩くことになってしまった。近鉄の長谷寺駅に預ければよいと思い、キャリー・バッグを携行していたのだが、駅にコインロッカーはなく往生していたところ、参道でかみさんが店の前に並べられていた干しシイタケを物色していると、その店のおばさんが出てきて「荷物預かりましょうか」と言ってくれて、有難かったことを思い出す。
 杖を突いている奥さんも、頑張って399段の登廊を登り、本堂を参拝して、舞台からの眺めを楽しんでくれたようだ。
 そして、今回のツアーの最後の見どころは摩崖仏で有名な大野寺だった。枝垂桜も咲いていて、傘をさして境内を歩いた。最後に大野寺の前を流れる宇陀川の対岸の摩崖仏を拝んで、帰路に着いた。  バスに2時間半ほど揺られ、三河安城駅に着いたのは、午後5時頃だったと記憶する。天候はいまいちではあったが、訪れた桜の名所や社寺、それぞれが印象に残る良いツアーだった。

000_2304070252 X700 長谷寺 登廊 G7X.jpg
大和国 長谷寺の登廊 2023年4月7日 奈良県桜井市初瀬

198_2304070233 X900 長谷寺 仁王門 G7X.jpg 198.長谷寺 仁王門
雨の中を駐車場から歩いて仁王門の石段前に到着した。ここから各自自由拝観になる。仁王門のせり出してくるような大きな屋根は重厚である。重要文化財である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
199_2304070235 X900 〇長谷寺 仁王門 G7X.jpg 199.仁王門の彫刻
仁王門に施された彫刻や仁王像は歴史を感じさせる。長谷寺のパンフレットによると、仁王門は長谷寺の総門で、3間1戸入母屋造本瓦葺の楼門である。両脇には仁王像、楼上に釈迦三尊十六羅漢像を安置する。仁王門は、一条天皇(在位986年-1011年)の頃の創建だが、現在の建物は明治27年(1894年)の再建だそうだ。上部に掛かる「長谷寺」額字は天正16年(1588年)の後陽成天皇の直筆の再鋳造という。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
200_2304070236 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 200.歓喜院(かんぎいん)
仁王門をくぐって、登廊を上り始める。すぐ左側に歓喜院あり桜が咲いていた。歓喜院は長谷寺六坊の一院で、江戸時代中期の1701年(元禄14年)に長谷寺第14世英岳僧正によって再建され、近年参籠所を併設して改装された。長谷六坊と呼ばれる「歓喜院」「宗宝蔵(清浄院)」「梅心院」「月輪院」「慈眼院」「金蓮院」の六つの子院があり、江戸時代にはこれらの六つの院が、長谷寺の運営においてとても重要な役割を持っていたという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO250 ) 露出補正 なし
201_2304070238 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 201.登廊(のぼりろう)
登廊は平安時代の長歴3年(1039年)に春日大社の社司中臣信清が子の病気平癒の御礼に造ったもので、108間、399段、上中下の三廊に分かれてる。下、中廊は明治27年(1894年)再建で、風雅な長谷型の灯籠を吊るしている。上登廊は古く、慶安3年(1650年)の再建という。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO640 ) 露出補正 なし
202_2304070241 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 202.下登廊
下登廊は繋屋で右に折れて、中登廊になる。写真は中登廊から見た下登廊。繋屋は一重の、切妻造、桟瓦葺、1間四方の小さな建屋である。下登廊と中登廊をつないでおり、登廊はここでほぼ直角に右へ折れる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO640 ) 露出補正 なし
203_2304070244 X900 〇長谷寺 登廊 G7X.jpg 203.中登廊から見た本堂の柱束
中登廊の左側に、懸造りの本堂を支える柱束が見られた。懸造りとは、京都の清水寺のように、斜面の上に長い束柱を立て、その上に堂宇を築く様式の事で、舞台造とも呼ばれている。昨日見てきた談山神社の舞殿も懸造りだった。斜面にはシャクナゲが咲いていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
204_2304070247 X900 〇長谷寺 登廊 G7X.jpg 204.シャクナゲ(石楠花) -1
このシャクナゲの品種を知りたいと思い、Picture This で調べてみたところ、ロードデンドロン・カタウビエンセ という答えだった。ツツジ科で、シャクナゲの仲間には違いはない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
205_2304070250 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 205.シャクナゲ -2
懸造りの斜面に咲くシャクナゲは今が盛りである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1250 ) 露出補正 なし
206_2304070253 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 206.蔵王堂から見る下登廊
中登廊は蔵王堂という中継点で左へ折れ、上登廊につながる。蔵王堂は、桁行3間、梁間1間、一重、寄棟造、本瓦葺の建物である。わたくしたちは今回、吉野山で金峯山寺の蔵王堂を拝観してきた。この「蔵王堂」のあたりに、吉野山から虹が架かり、その上を3体の蔵王権現が歩いて長谷寺までやって来たことからこの場所に尊像を祀っているのだそうだ。蔵王権現は、役行者が吉野・金峯山寺で修行中にお告げを得たという憤怒形の仏。金峯山寺の蔵王堂に祀られている 弥勒・釈迦・千手観音と同じ3体を祀る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO320 ) 露出補正 なし
207_2304070257 X900 長谷寺 登廊 G7X.jpg 207.上登廊
本堂の前の鐘楼まで、最後の上登廊を上る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO320 ) 露出補正 なし
208_2304070259 X900 長谷寺 登廊 本堂 G7X.jpg 208.舞台を支える柱束
左側には、南に向いてせり出している舞台を支える柱束が見られた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO800 ) 露出補正 なし
209_2304070264 X900 〇長谷寺 本堂 G7X.jpg 209.礼堂(らいどう)・ 内舞台
上登廊を上りきり、鐘楼の前に出た。左側へ本堂参拝の入り口がある。本堂は小初瀬山中腹の断崖絶壁に懸造り(舞台造)された南面の大殿堂である。入り口を入って右側は内陣で、本尊十一面観世音菩薩立像が祀られている。長谷寺のホームぺージによれば、開山徳道上人が造立して以来、度重なる火災により再造を繰り返してきたが、現在の観音像は、室町時代の天文7年(1538年)に大仏師運宗らによって造立された。像高は3丈3尺6寸(1018cm)ある。我が国で最も大きな木造の仏像で、その堂々とした姿は全国に広がる長谷信仰の根本仏像としての威厳を十分に伺わせる。写真は内舞台とも呼ばれる本堂の外陣である礼堂から、南に開かれた外舞台を撮った。内陣は撮影御法度である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
210_2304070266 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 210.賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)
礼堂の奥に賓頭盧尊者が座していた。釈迦の弟子である十六羅漢の筆頭で「びんずるさん」とよばれ親しまれている。賓頭盧尊者は本堂の外陣や回廊に祀られ、病気を治す力があり、撫でるとその部位の病気が治るという信仰があり「撫仏 (なでぼとけ)」ともいわれている。余談になるが、このわたくしたちのツアーの初日、4月5日の朝、長野善光寺の賓頭廬尊者像が盗難にあったという事件があった。およそ2時間半後に60kmほど離れた松本市内の車の中で見つかったそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/400秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
211_2304070267 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 211.開山堂
内陣と外陣の間を通って西へ抜ける。本堂の外廊から、緩やかな石段の先に開山堂が見えた。開山堂は、長谷寺を開山した徳道上人を祀るお堂である。徳道上人は、奈良時代の高僧で、727年(神亀4年)に聖武天皇の勅願により、東の丘(現在の本堂のある場所)に本尊十一面観世音菩薩を安置し長谷寺を開山したとされている。鎌倉にある長谷寺にも何度かお参りしたことがあるが、鎌倉長谷寺の十一面観音は奈良の長谷寺とも縁があると伝えられる。721年大和国長谷寺を開山した徳道上人により2体の観音像が彫られ、1体は奈良長谷寺へ、もう1体は衆生救済の願いを込め、海へと奉納された。その15年後、相模国の沖合いにその観音像が現れ、鎌倉長谷寺開創の礎となったそうだ。鎌倉長谷寺のホームぺージには、その本尊の十一面観世音菩薩像も、木彫仏としては日本最大級(高さ9.18m)の仏像と記されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO250 ) 露出補正 なし
212_2304070268 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 212.大黒堂
本堂を出たすぐその右側に大黒堂があった。この大黒堂は、江戸時代前期の1650年(慶安3年)に再建された、2間四方寄棟造り、一重、本瓦葺きの建物である。本尊として、4尺5寸の大黒天立像(大黒天が米俵の上に立ち福袋と打ち出の小槌を持つ姿)が安置されている。大黒天像の左側には鬼子母神、右側には愛染明王と弁財天が祀られている。パンフレットによると、尊像は弘法大師の作と伝えられている。商売を繁盛させ、財宝を人々に授け、台所を守護し食物を満たすご利益があるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
213_2304070270 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 213.舞台から五重塔を眺める
五重塔は、1954年(昭和29年)に戦争殉難者檀信徒慰霊および世界平和を祈願して建立された。もともと長谷寺にあったのは三重塔であり、 建っていた場所も少し違うので、再建ではない。戦後日本に初めて建てられた五重塔で昭和の名塔と呼ばれている。純和様式の整った形の塔で、塔身の丹色と相輪の金色、軽快な檜皮葺屋根の褐色は、背景とよく調和し、光彩を放っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 ) 露出補正 なし
214_2304070271 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 214.舞台からの眺め
舞台から奥の院の陀羅尼堂や本坊がある南の方向を眺めた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
215_2304070278 X900 〇長谷寺 本堂 G7X.jpg 215.礼堂の際から五重塔を眺める
外舞台から少し高くなった礼堂の際から撮った。長谷寺の本堂は、創建以来実に7度の火災によって焼失している。最後に本堂が燃えたのは室町時代の天文5年(1536年)であり、天正16年(1588年)に豊臣秀長の援助によって本堂の再建がなされたが、その後の江戸時代初期には徳川家光の寄進によって建て替えが行われ、慶安3年(1650年)に竣工、それが今に残る本堂である。礼堂には「大悲閣(だいひかく)」と書かれた大きな額が掲げられている。「悲」は悲しみではなく、慈悲の「悲」だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO500 ) 露出補正 なし
216_2304070281 X900 長谷寺 本堂 G7X.jpg 216.本堂の外陣(げじん)・礼堂(らいどう)
内舞台とも呼ばれる。礼堂は正堂(内陣)に祀られている本尊十一面観世音菩薩立像を礼拝するところである。本堂の前部にあって参詣者のための空間となっているのが礼堂である。建物は、入母屋造妻入り、床は板敷き、天井は化粧屋根裏(天井板が無く構成材をそのまま見せる構造)、間口9間、奥行4間で、このうち奥の間口9間、奥行1間分を相の間としている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/320秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
217_2304070283 X900 長谷寺 G7X.jpg 217.弘法大師御影堂
本堂から西に向かって、緩やかな道があり、その先に弘法大師御影堂が見えた。御影堂(みえどう)は、宗祖弘法大師(空海)の入定1150年遠忌を記念して、その徳を偲び1984年(昭和59年)に建立された堂宇である。令和5年は弘法大師が生まれて1250年になり、道の両側には、弘法大師生誕1250年を祝う登りが何本も並んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO800 ) 露出補正 なし
218_2304070300 X900 長谷寺 G7X.jpg 218.上登廊を下りる
本堂からは弘法大師御影堂、五重塔、陀羅尼堂、本坊を拝観して仁王門に戻る道もあるが、雨も降っているし、かみさんを歩かせるのも酷である。長谷寺には2018年に一度来ていることでもあり、回り道はせず、上がってきた登廊を下りる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 なし
219_2304070306 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 219.シャクナゲ -3
長谷寺のパンフレットには、日本石楠花と記されていた。調べてみると、日本石楠花と西洋石楠花の違いは、葉にあり、日本石楠花は、葉の裏側に細かい毛が生えている。西洋石楠花の葉には、まったく毛は生えていない。そこは確認してこなかった。長谷寺の石楠花は2500株もあるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320秒 37mm ISO31600 ) 露出補正 なし
220_2304070317 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 220.下登廊
下登廊を下りてくると、左手に梅心院と歓喜院の昭和寮との間の小道に枝垂桜が咲いていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 11mm ISO250 ) 露出補正 なし
221_2304070317 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 221.仁王門と枝垂桜
仁王門まで下りてきた。時計は12時を回っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
222_2304070327 X900 〇長谷寺 G7X.jpg 222.門前通りの食事処
仁王門を出て、石観音がある受付の前に桜馬場というところがあった。昔、桜の並木が有名で花の見所とされ、参拝者が馬をつないでいたので「桜ノ馬場」と呼ばれている。この日は観光客は少なかったが、長谷寺と門前町を繋ぐ、多くの人で賑わう場所である。そこから門前通りが始まるが、その取っ掛かりにある食事処に入り、天婦羅うどんで昼食にした。門前通りを少し歩き始めたが、人通りもなく活気がなかったので、引き返してバスへ戻る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO320 ) 露出補正 なし
223_2304070397 X900 〇大野寺 G7X.jpg 223.大野寺 山門
バスは東へ20分ほど走って、今回のツアーの最後の訪問地である大野寺に着いた。大野寺(おおのでら / おおのじ)は、奈良県宇陀市室生大野にある真言宗室生寺派の寺院。山号は楊柳山、本尊は弥勒菩薩。役行者が開き、天長元年(824年)、弘法大師によって堂宇が建立されたと伝えられる。室生寺の西の大門に位置する。宇陀川岸の自然岩に刻まれた彌勒磨崖仏があることで知られ、枝垂桜の名所としても知られる。とあった。(wikipedia)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
224_2304070341 X900 〇大野寺 G7X.jpg 224.大野寺 本堂と枝垂桜
大野寺には全国的に珍しい樹齢300年を超えるコイトシダレザクラ(小糸枝垂桜)が2本あり、境内にはその他30本ほどのベニシダレザクラが植えられているそうだ。コイトシダレザクラは奈良県指定天然記念物に指定されている。wikipediaでは、広義のシダレザクラとは、枝がやわらかく枝垂れるサクラの総称である。野生種(種のレベル)のエドヒガンから生まれた栽培品種には、狭義のシダレザクラやベニシダレなどがある。枝が枝垂れるのはイチョウやカツラやクリやケヤキなどでも見られるが、その原因は突然変異により植物ホルモンのジベレリンが不足して枝の上側の組織が硬く形成できず、枝の張りが重力に耐えられなくなっているからと考えられている。枝垂れ性は遺伝的に劣性のため、シダレザクラの子であっても枝垂れのない個体が生まれる場合があると記述されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
225_2304070345 X900 〇大野寺 G7X.jpg 225.枝垂桜 -1
境内を奥の方へ歩いていくと、まだまだ咲いている枝垂桜があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
226_2304070347 X900 〇大野寺 G7X.jpg 226.枝垂桜 -2
花は雨に濡れて寒そうだ。今年は例年よりも桜の開花が早く、今回のツアーは、桜の適期を狙って申し込んでいたのだが、奈良でも、すでに適期を逸していた。だが、長谷寺とここ大野寺の枝垂桜は満開だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
227_2304070351 X900 〇大野寺 ハナズオウ G7X.jpg 227.ハナズオウ(花蘇芳)とシャクナゲ
境内には中国原産のマメ科のハナズオウやシャクナゲが咲いていた。ここのシャクナゲは長谷寺のとは違い、葉の幅が狭かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
228_2304070362 X900 〇大野寺 G7X.jpg
228.ニイタカシャクナゲ
Picture This で検索するとニイタカシャクナゲと同定した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
229_2304070379 X900 大野寺 G7X.jpg 229.コイトシダレザクラ(小糸枝垂桜)?
224.の写真と同じ桜だが、柵で囲まれていたので、この桜が樹齢300年を超えるといコイトシダレザクラだろうか?境内に咲く他の枝垂桜と明確には区別できなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
230_2304070381 X900 大野寺 G7X.jpg 230.弥勒摩崖仏
大野寺の前を流れる宇陀川の対岸に位置する高さ約30mの大岩壁に刻まれた弥勒磨崖仏である。岩壁を高さ13.8mにわたって光背形に掘り窪め、その中を平滑に仕上げた上で、像高11.5mの弥勒仏立像を線刻で表す。興福寺の僧・雅縁の発願により、承元元年(1207年)から制作が開始され、同3年に後鳥羽上皇臨席のもと開眼供養が行われた。作者は宋から来日した石工・伊行末(いぎょうまつ/いのゆきすえ)の一派と考えられているそうだ(wikipedia)。2018年の秋に室生寺を訪れたときに、近鉄の室生寺口大野駅からタクシーで室生寺へ行く途中、この摩崖仏を見ている。サムネイルをクリックして写真を拡大して見ていただくと、右側の岩の上部、葉の影になって暗くなっているところのすぐ下に、線彫りされた石仏のお顔を見ることができる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
231_2304070389 X900 〇大野寺 G7X.jpg 231.大野寺境内
大野寺を拝観し、境内に咲く枝垂桜を見て、摩崖仏に手を合わせた。これで、今回のツアーの目的はすべて終わった。外から境内の桜を眺めながら、駐車場へと歩く。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
232_2304070403 X900 〇三河安城駅 G7X.jpg 232.新幹線 三河安城駅
大野寺から3時間ほどバスに揺られ、夕方5時過ぎに三河安城駅に到着した。安全運転をしてくれたバスの運転手さんに感謝して別れ、駅構内へと歩く。乗車する新幹線は18:52発のこだま746号だ。それまでの間、一人で参加されていた写真が趣味のご婦人と、3人で駅構内の串揚げ屋さんで、一杯飲んで時間調整をした。新横浜には20:59に到着した。桜には少々遅く、天候もいまいちだったが、訪れたところはそれぞれが印象に残った良いツアーであった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2023年5月22日

いにしえの奈良 2泊3日のサクラ見物 ⑦ 2023年4月5日ー7日 朝の古都と又兵衛桜

4月7日、ツアー3日目、最終日になった。昨夜は早く寝てしまったので、今朝は早く目が覚めた。カーテンを開けて空模様を確かめるが、予報通り今にも雨が降りそうだ。
 この日は9時出発だった。ホテルから200mくらいのところに元興寺という名刹がある。7時から朝食をとり、その元興寺へ行ってみたが、残念ながら、開門は9時で境内の中には入れなかった。その足で、奈良の迎賓館と言われる奈良ホテル、荒池などを散歩して8時20分にホテルに戻った。
 バスはホテルを9時に出発した。昨日、春日山へ向かったのと同じ道を天理市、桜井市を抜けていく。途中でとうとう雨が本降りになってきてしまった。最初の目的地は「又兵衛桜」である。談山神社から東へ音羽の山並みの向こう側の宇陀市にある。又兵衛桜は福島県の三春滝桜のような、大きな一本桜であるが、花の見ごろは残念ながら終わってしまっていた。バスの駐車場と又兵衛桜までの距離が500mほどあり、傘をさしての歩行は少々つらかった。

000_2304070225 X700 〇名残の又兵衛桜 G7X.jpg
雨の又兵衛桜 樹齢300年 2023年4月7日 奈良県宇陀市

172_2304070131 X900 朝の元興寺 G7X.jpg 172.元興寺
宿泊したホテルから、南へ200mほど歩いたところに元興寺があった。拝観受付のあるところまで行ってみると、拝観時間は9時からで、中に入ることはできなかった。wikipediaによれば、元興寺は、蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の本格的仏教寺院である法興寺(飛鳥寺)が、平城京遷都に伴って平城京内に移転した寺院である。奈良時代には近隣の東大寺、興福寺と並ぶ大寺院であったが、中世以降次第に衰退して、3寺院(元興寺極楽坊、元興寺塔跡、小塔院)に分立した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO140 ) 露出補正 なし
173_2304070130 X900 朝の元興寺 G7X.jpg 173.元興寺極楽坊
この元興寺は旧称「元興寺極楽坊」といい、1978年(昭和53年)「元興寺」に改称された。真言律宗、西大寺末寺である。本尊は智光曼荼羅。元興寺子院極楽坊の系譜を引き、鎌倉時代から独立。本堂・禅室・五重小塔は国宝。境内は国の史跡「元興寺極楽坊境内」。世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産のひとつである。写真の門は重要文化財の東門。門の先に極楽堂(本堂の一部)が見える。中に入って拝観してみたかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2000 ) 露出補正 なし
174_2304070140 X900 奈良ホテル 教会 G7X.jpg 174.聖ラファエル教会
まだ出発までは時間がある。奈良ホテルを見に行ってみよう元興寺を少し南へ下って、左に折れる。まっすぐ行って左へ行くと富士屋ホテルの入り口になる。そこに教会らしきクラシカルな建物があった。「レトロな建物を訪ねて」というブログを開いて教えていただいたことには、この教会はわたくしも軽井沢で見たことがある「聖パウロカトリック教会」と同じレーモンド設計事務所の設計で1997年(平成9)年に建てられたようだ。奈良ホテルの附属教会として、結婚式などが行われているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
175_2304070143 X900 〇大乗院庭園 G7X.jpg 175.旧大乗院庭園 -1
左に奈良ホテルの玄関に上がっていく道を進むと、「名勝 旧大乗院庭園」があった。大乗院とは、1087年(寛治元年)に創建され、平安時代から江戸時代に栄えた門跡寺院のひとつ。(藤原氏の子弟が入室し、興福寺の別当職を輩出していた。)治承4年(1180年)の南都焼き討ちによる焼失後に現在地に移り、廃仏毀釈の影響で明治初年に廃寺となるまで存続していた。現在、その敷地内の一部が奈良ホテルとなっている。この庭園は室町時代の徳政一揆で荒廃したが、その後門跡尋尊大僧正の依頼により、室町時代に活躍した作庭の名手善阿弥によって改造された。将軍足利義政を始め公家たちがしばしば拝観に訪れ、以降、明治初頭まで南都随一の名園と称えられていた。戦後その一部が整備され、1958年(昭和33年)国の名勝に指定される。平城遷都1300年祭に伴い、2017年7月1日より、園路の一般公開を開始された。(奈良ホテル ホームページより)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO400 ) 露出補正 なし
176_2304070148 X900 大乗院庭園 G7X.jpg 176.旧大乗院庭園 -2
朝なので人影のない旧大乗院庭園を眺めながら、奈良ホテルへと上がっていった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO320 ) 露出補正 なし
177_2304070149 X900 奈良ホテル G7X.jpg 177.奈良ホテル 玄関 -1
緩い坂を上ると奈良ホテルの建物の正面に出た。朝8時少し前で、朝食の時間なのか、表に宿泊者の姿はない。奈良ホテルは、1909年(明治42年)10月に営業開始したホテルだそうだ。本館は辰野金吾、片岡安の設計による。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
178_2304070150 X900 奈良ホテル G7X.jpg 178.奈良ホテル 玄関 -2
第二次世界大戦前には国営(鉄道院→鉄道省直営)の時代が長く、近畿において国賓・皇族の宿泊する迎賓館に準ずる施設としての役割をになっていた。このため「関西の迎賓館」とも呼ばれる。今日でも著名人が多く宿泊し、皇族の奈良宿泊の際にはこのホテルが利用されることが専らだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
179_2304070154 X900 〇奈良ホテル G7X.jpg 179.奈良ホテル 本館建物
宿泊設備としては木造2階建て瓦葺き建築で創業以来の本館と、1984年(昭和59年)に営業を開始した鉄筋コンクリート造4階建ての新館からなる。現在(2010年)の客室数は本館・新館合わせて127で、ツイン・ダブルの洋室を基本とするが、少数ながら和室も用意されているという。奈良ホテルは、JR西日本と近鉄グループがともに50%を出資していたが、2018年8月31日付けでJR西日本が近鉄GHDから全株式を取得して完全子会社化した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 10mm ISO250 ) 露出補正 なし
180_2304070162 X900 興福寺五重塔 G7X.jpg 180.荒池越しに見た興福寺五重塔
奈良ホテルから、昨日バスで通った国道169号(天理街道)に出た。ホテルは国道169号沿いにある荒池と呼ばれる農業用灌漑池の畔、かつては興福寺の塔頭である大乗院が所在した跡地の小高い丘に建っている。写真の左側が奈良ホテルである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
181_2304070165 X900 〇天理街道 荒池 G7X.jpg 181.荒池
国道169号線は荒池を左右に割るように走っている。写真は道路の左側から荒池の右側に広がる荒池園地を見ている。荒池園地は、猿沢池や若草山を含む県立都市公園である総面積502.38haの奈良公園に含まれる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
182_2304070173 X900 春日大社 一の鳥居 G7X.jpg 182.春日大社 一の鳥居
さらに北に歩くと、右手に春日大社の一の鳥居があった。春日大社本殿はここから東へ、参道を歩いて約20分のところにある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO1600 ) 露出補正 なし
183_2304070174 X900 興福寺へ 菊水楼 G7X.jpg 183.料亭 菊水楼
春日大社一の鳥居を左へ(西へ)曲がる。しばらく行くと、立派な門構えの菊水楼という料亭があった。菊水楼(きくすいろう)は、創業は1891年(明治24年)で、同年建築の旧本館、1901年(明治34年)建築の本館、円成寺塔頭から移築された表門(1615年建築)と庭門は、2000年(平成12年)12月に国の登録有形文化財に登録されている。(wikipedia)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO1250 ) 露出補正 なし
184_2304070175 X900 菩提院大御堂 G7X.jpg 184.菩提院鐘楼
さらに西へ歩くと、左手の石段を下った先に鐘楼が見えた。菩提院という、法相宗の寺院で大本山興福寺の子院。本尊は阿弥陀如来。通称は十三鐘(じゅうさんかね)という。天正8年(1580年)に再建された御堂は写っていないが、石段を下りた先の境内に見えている鐘楼にかかる梵鐘は、永享8年(1436年)の鋳造で、かつては昼夜十二時(とき)だけではなく、明け七つと六つの間の早朝勤行の時にも打たれたことから、「十三鐘」の通称を持つという。大御堂前庭では、春日神鹿をあやまって殺した少年・三作を石子詰の刑に処して葬り、祀ったと伝わる塚がある。(wikipedia)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO1000 ) 露出補正 なし
185_2304070179 X900 興福寺 G7X.jpg 185.興福寺 南円堂
更にまっすぐ歩いて、興福寺の境内に入った。この建物は興福寺境内の西の奥にある南円堂だ。2日前にも来ている。南円堂は、創建以来四度目の建物で、寛保元年(1789年)に再建された。江戸時代の建物といっても、その手法はきわめて古い様式で、鎌倉初期の再建である。興福寺に残る最も古い建築物で同じく八角形の北円堂を参考にして建てられたと考えられるという。北円堂には、運慶一門の手による本尊の木造弥勒如来坐像(国宝)、木造無著・世親菩薩立像(国宝)、四天王立像(国宝)が安置されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 ) 露出補正 なし
186_2304070180 X900 興福寺 G7X.jpg 186.五重塔
この三日間に五重塔は何回も撮った。先にも触れたが、大規模修理に向けた調査が進むなか、修理現場を覆う「素屋根」の設置が始められる。2023年7月から設置し始め、30年3月には修理工事が終わる予定だ。しばらくの間、今の姿を見ることができなくなる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO250 ) 露出補正 なし
187_2304070182 X900 興福寺 本堂 G7X.jpg 187.興福寺中金堂
8時15分になった。そろそろ宿に戻らなくてはならない。創建1,300年となる2010年(平成22年)に中金堂再建工事が着工され、2017年(平成29年)には、翌年に中金堂が完成するのを見越し仮金堂内の諸仏を早くも中金堂に移した。今見る中金堂は、2018年(平成30年)10月に9代目の中金堂として落慶した。落成後、内部の一般公開がされていたが、この時は新型コロナウィルス感染拡大防止のため拝観することができなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
188_2304070188 X900 〇猿沢の池 G7X.jpg 188.五十二段の石段
昨日の朝にも散歩した猿沢池に下りる五十二段の石段を下りた。子供の鹿が頭を突き合わせている。遊んでいるのだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 28mm ISO2300 ) 露出補正 なし
189_2304070195 X900 名残の又兵衛桜 G7X.jpg 189.又兵衛桜に到着
ホテルを出発してから、1時間20分ほどで又兵衛桜に到着した。場所は昨日訪れた談山神社の東側である。雨はいよいよ本降りである。加えて、バスの駐車場から現地までは500mほどあったのではなかろうか。カメラ片手に傘をさして歩く。こんな時はG7Xでいかざるをえない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
190_2304070196 X900 名残の又兵衛桜 G7X.jpg 190.又兵衛桜 -1
又兵衛桜を見るには時すでに遅かった。手前に咲く菜の花が救いである。又兵衛桜は樹齢約300年のシダレザクラという栽培品種である。瀧桜とも呼ばれる。奈良県の保護樹だそうだ。比較して申し訳ないが、かって福島県で見た「三春の滝桜」(天然記念物)はエドヒガン系ベニシダレザクラで、推定樹齢は1000年と言われる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO250 ) 露出補正 なし
191_2304070199 X900 名残の又兵衛桜 G7X.jpg 191.又兵衛桜 -2
例年の見頃は4月上旬から4月中旬となっているが、ご覧のような状況で、今年は時すでに遅しである。又兵衛桜の由来は、wikipediaによると、名称は大坂の陣で活躍した戦国武将後藤基次(又兵衛)に因んでいる。豊臣家崩壊後、後藤基次は大宇陀(現 奈良県宇陀市)の地で暮らし、再興の時期を待ったと伝わるが、桜はその時の後藤家屋敷跡にある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
192_2304070200 X900 名残の又兵衛桜 G7X.jpg 192.又兵衛桜 -2
2000年(平成12年)のNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」のオープニング映像で使用されたことで有名になった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
193_2304070209 X900 〇名残の又兵衛桜 G7X.jpg 193.又兵衛桜 -3
まだ、咲いていた桜もあった。これはサトザクラの一種だと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
194_2304070212 X900 〇名残の又兵衛桜 G7X.jpg 194.又兵衛桜 -4
又兵衛桜の周囲に植えられている桜が、咲き残っていてくれた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
195_2304070219 X900 名残の又兵衛桜 G7X.jpg 195.又兵衛桜 -5
又兵衛桜の周囲に植えられている桜は、開花時期の異なる品種が混在していた。これも桜を見に来る人たちの為を思う工夫なのであろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO250 ) 露出補正 なし
196_2304070228 X900 名残の又兵衛桜 G7X.jpg 196.バスに戻る
バスまで、戻るのに10分くらいかかってしまう。スイセンが咲いていたので、又兵衛桜を背景に撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
197_2304070229 X900 〇名残の又兵衛桜 ハナミズキ G7X.jpg 197.名残の又兵衛桜
手前に咲くのはハナミズキの花。傘をさして、小走りにバスへと急ぐ。決められた時間には何とか間に合ったが、一番最後になってしまった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO320 ) 露出補正 なし

2023年4月16日

舞岡公園 ツマキチョウ翔ぶ 2023年3月30日

今年になって初めてチョウを見たのは、3月8日の舞岡公園でのモンシロチョウだった。今年はモンシロチョウの発生が早い。
 今春は篠原へギフチョウを見に行く機会を逸した。気温が上って今日は飛びそうだと思う日は、他に予定があっていけなかった。また、毎年増えるギフチョウ愛好家が押し寄せるその場所は、ちょっと飽きてきている。
 舞岡公園のチョウの発生状況を見ておきたいと思い、3月30日、午前中は晴れるというので行ってみた。トラフシジミは出ていないか、ツマキチョウはどうだろう。アゲハは翔んでいないかといつものルートを歩き始めた。
 春型のトラフシジミをターゲットに食樹のあるところを探していると、先日、虹の館で行われていた「舞岡公園 写真展 生き物たち」でお目に掛ったGさんばったり会った。やはり"ハルトラ"狙いのようだった。異口同音に「いませんね」と言い、お仲間の方が撮られた今年の篠原のギフチョウの写真を見せてくださった。「では、また後ほど」と公園のどこかでまた顔を合わせるだろうと思いながらその場を離れた。
 11時を過ぎて、チョウが翔び始めた。菜の花に白いチョウが翔びかっている。翔び方でツマキチョウとわかる個体を目で追ってみると、そのオレンジ色が見えた。しかし、なかなか撮影チャンスを与えてくれない。連写で翔んでいるところを撮ってみたが、見られる画像は得られなかった。例年ツマキチョウを見るのは4月になってからで、3月に見るのは初めてだった。すでに♀も発生していた。
 冬を越したキタテハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウも飛んでいた。

000_230330102 X700 ◎舞岡公園 キタテハ G7X.jpg
菜の花にきたキタテハ秋型 2023年3月30日 横浜市戸塚区舞岡公園

001_230330002 X900 舞岡公園 イロハモミジ Z50 Z18-140.jpg 1.イロハモミジの花
秋にはテリトリーを張るウラギンシジミがいる日当たりのよい、道路わきのイロハモミジに花が咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 29mm ISO180 ) 露出補正 なし
002_230330084 X900 舞岡公園 レンギョウ G7X.jpg 2.レンギョウ(連翹)
この時季に咲くレンギョウの花は黄色が濃く、鮮やかだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_230330088 X900 ◎舞岡公園 カラタチ G7X.jpg 3.カラタチ(枳殻、枸橘)の花
長久保池の脇を入ったところにカラタチの植え込みがある。新芽があるときは時々アゲハの♀が産卵に来ている。G7Xでマクロ撮りを試してみようと思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
004_230330099 X900 〇舞岡公園 古民家 枝垂れ桜 G7X.jpg 4.ハナカイドウ (花海棠)
古民家の門の傍で咲いているのはシダレザクラとばかり思っていた。ところが「Picure This」で検索してみると、ハナカイドウと答えが出てきた。いろいろネットで検索した結果、葉っぱの形状からハナカイドウが正解のように思える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 16mm ISO200 ) 露出補正 なし
005_230330019 X900 舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg 5.古民家の門から谷戸を見る
舞岡公園には、こぶし広場をはじめ何ヶ所か桜がある広場があるが、谷戸に沿った散策路には桜の木は多くない。古民家の門を背に、谷戸越しに丘の上の東門の方角を見ると、ここには何本かの桜が咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.8 1/1000秒 46mm ISO180 ) 露出補正 なし
006_230330020t X900 舞岡公園 ツマキ♂ Z50 Z18-140.jpg 6.ツマキチョウ♂
3月にツマキチョウを見たのは初めてだった。しかも個体数も多い。舞岡公園では、ツマキチョウは例年4月10日ごろに飛び始めていた。今年は発生が早いと思う。なかなかよいところに止まってくれず、やっと撮れたのがこれ1枚だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
007_230330031 X900 ◎舞岡公園 ツマキ♀ Z50 Z18-140.jpg 7.ツマキチョウ♀
ツマキチョウの♀は♂より少し遅れて羽化してくるのだが、すでに♀も発生していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
008_230330101 X900 ◎舞岡公園 キタテハ G7X.jpg 8.菜の花にキタテハ
狐久保に入るところの体験畑に咲く菜の花に、越冬したキタテハの秋型が来ていた。柵があって手を伸ばせないが、かえって背景が入った環境の分かる写真になった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
009_230330103m X900 〇舞岡公園 シュジョウツツジ・ミツバツツジ G7X.jpg 9.シュジョウツツジ ?
かっぱ池の傍の目立たないところにミツバツツジが咲いていた。ツツジも似たような花をつける種があるので難しい。「Picture This」ではシュジョウツツジと出てきた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
010_230330108 X900 〇舞岡公園 ナシ G7X.jpg 10.ナシ畑
火の見櫓の少し手前に農家の方が営んでいるナシ畑がある。その花がきれいだった。マクロで周囲の環境を入れられた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
011_230330061 X900 ◎舞岡公園 モンシロ Z50 Z18-140.jpg 11.モンシロチョウ♂
菜の花畑で翔んでいる白い蝶は、ツマキチョウもわずかに混ざるが、ほとんどはモンシロチョウである。ツマキチョウとは翔び方で判別できるのだが、大きさがほとんど同じで紛らわしい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
012_230330066 X900 ◎舞岡公園 スジグロ Z50 Z18-140.jpg 12.スジグロシロチョウ♂
菜の花畑に翔んでいるモンシロチョウにの中には、スジグロシロチョウも混ざっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし

2023年1月13日

皇居乾門通り抜け ② 2022年12月2日

「皇居乾門通り抜け」の坂下門から乾門まではおおよそ750mだそうだ。幸いそれほど人が多くないので、のんびりと気ままに写真を撮りながら歩く。
 その中ほどまで来ると、紅葉がさらに彩を放つ。右手に蓮池濠、その向こうには富士見多門が見える。春に桜を見に皇居東御苑へ来たときに、その反対側から富士見多門を見た。乾門に向かって左側には局門、門長屋が渋い。中側は総合倉庫になっていて、その奥に歴代の皇后陛下が養蚕をされている「紅葉山御養蚕所」がある。その先に下道灌濠が入り込む。右手に見える西桔橋(にしはねばし)に行く道が分かれ、コロナ前にはここから皇居東御苑へ行くこともできたが、今回は通行止めになっていた。
 右手の濠は西桔橋までが蓮池濠で、その先が乾濠となり、北桔橋門へと右へ流れる。まっすぐ進むと間もなく乾門だった。
 坂下門からあっという間に乾門に着いた。これかから北の丸公園へ行ってみようと思う。

000_221202157 X800 〇乾通り 富士見多門 トウカエデ Z50 Z18-140.jpg
トウカエデの紅葉と富士見多聞 2022年12月2日 皇居乾門通り抜け

022_221202130 X800 〇乾通り Z50 Z18-140.jpg 22.蓮池濠のイロハモミジ
蓮池濠を右に見て歩く道の両側は紅葉したカエデが彩る。このイロハモミジはひときわ見事だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 82mm ISO640 ) 露出補正 なし
023_221202136 X800 〇乾通り 蓮池濠 Z50 Z18-140.jpg 23.トウカエデ(唐楓) -1
蓮池濠の手前にトウカエデが紅葉していた。wikipediaによれば、トウカエデは中国南東部、台湾原産である。日本へは18世紀初期に渡来した。道路の街路樹や、公園などでよく見かける。大気汚染に強いそうだ。中国名は三角楓(三角槭)ともよばれ、英語圏では trident maple だそうだ。三つに割かれた葉が特徴的だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 82mm ISO640 ) 露出補正 なし
024_221202141 X800 〇ベニシダレ 乾通り Z50 Z18-140.jpg 24.ベニシダレ -1
ベニシダレというとサクラの品種を思い浮かべる。エドヒガンから生まれた栽培品種に狭義のシダレザクラ やベニシダレやヤエベニシダレがある。これはカエデの世界のベニシダレで、イロハモミジには多くある変種や園芸品種の中にベニシダレ(Acer palmatum var. dissectum Koidz.)がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 82mm ISO1250 ) 露出補正 なし
025_221202142 X800 〇乾通り 局門 Z50 Z18-140.jpg 25.局門とイロハモミジ
ちょうど右手の蓮池濠の向こうに富士見多聞が見えるあたり、左側に渋い色の局門がった。局門は明治20年頃、局(女官の居住施設)の門として築かれた。 紅葉しているカエデ葉が黄色いのでオオモミジかなと思ったが、イロハモミジのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 47mm ISO580 ) 露出補正 なし
026_221202147 X800 乾通り 局門 Z50 Z18-140.jpg 26.局門
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
027_221202148 X800 乾通り 門長屋 Z50 Z18-140.jpg 27.門長屋
傍に門長屋という説明札が立っていた。門長屋とは長屋門とはどう違うのかと疑問を持った。私の推測であるが、門長屋は門を構えた長屋のことで、長屋門はその長屋の門ということのようだ。要は同じことだが、長屋のことを言うのか、門のことを言うのかの言い方の違いのように思えた。wikipediaによれば、「長屋門は近世諸大名の城郭、陣屋、武家屋敷門として発生した形式で、江戸時代に多く建てられた。諸大名は、自分の屋敷の周囲に、家臣などのための長屋を建て住まわせていたが、その一部に門を開いて、一棟とした物が長屋門の始まりである。」とあった。門は写真お右奥に見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 50mm ISO560 ) 露出補正 なし
028_221202162 X800 〇乾通り 門長屋 Z50 Z18-140.jpg 28.門長屋の門
長屋の門として見ると、なかなか立派な門である。明治20年築だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 37mm ISO1000 ) 露出補正 なし
029_221202159 X800 乾通り トウカエデ Z50 Z18-140.jpg 29.トウカエデの葉 -1
独特な形をした葉が紅葉している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6 1/500秒 115mm ISO800 ) 露出補正 なし
030_221202165 X800 〇乾通り シキザクラ Z50 Z18-140.jpg 30.シキザクラ(四季桜)
エドヒガン系の中のコヒガン系の栽培品種で、マメザクラとエドヒガンが交雑した種間雑種で[、春と秋から冬にかけての二度開花する二季咲きが最大の特徴である。エドヒガンの特徴が出ていると思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
031_221202181 X800 〇乾通り 西桔橋 Z50 Z18-140.jpg 31.イロハモミジ 蓮池濠と乾濠の間
右手に見える木橋が西桔橋である。蓮池濠と乾濠の間の堤を通って、西桔橋から皇居東御苑に入れるが、今回の「皇居乾門通り抜け」では通行止めになっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 24mm ISO320 ) 露出補正 なし
032_221202186 X800 〇乾通り Z50 Z18-140.jpg 32.坂下門を振り返る
「皇居乾門通り抜け」は坂下門から乾門への一方通行である。左側が蓮池門だが、そろそろ3分の2ほど進んだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 51mm ISO250 ) 露出補正 なし
033_221202191 X800 乾通り Z50 Z18-140.jpg 33.イロハモミジ
下道灌濠を過ぎて、左手に御所の塀が続く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 75mm ISO1250 ) 露出補正 なし
034_221202194 X800 〇乾通り ノムラ 乾濠 Z50 Z18-140.jpg 34.ノムラモミジ(濃紫紅葉)
ノムラモミジはイロハモミジの園芸品種(オオモミジの変種という説もあるが)で、江戸時代から庭木として使われている。春先から秋まで、やや紫がかった紅色の葉をつけるため、庭のアクセントとして使われることが多い。ノムラという名前は人名ではなく、濃い紫の葉の色からきているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 48mm ISO450 ) 露出補正 なし
035_221202196 X800 〇乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 35.乾門 -1
乾門が見えてきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 44mm ISO110 ) 露出補正 なし
036_221202200 X800 乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 36.ベニシダレ -2
ベニシダレは民家に植えられていることが多いが、さすがに皇居の樹は大きくて立派だ。

  Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 59mm ISO320 ) 露出補正 なし
037_221202202 X800 〇乾通り 乾門 トウカエデ Z50 Z18-140.jpg 37.トウカエデの葉 -2
まだこれから赤く紅葉する葉がある。トウカエデには、園芸品種として、葉がピンクから白、黄緑、緑、赤に変化する花散里(メープルレインボー)や斑入り品種などがあるそうだ。 フウにとても似ていてあまり見分けがつかない。トウカエデはムクロジ科カエデ属の落葉高木であるが、フウ科(クロンキスト体系ではマンサク科)フウ属の落葉高木である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 59mm ISO320 ) 露出補正 なし
038_221202206 X800 〇乾通り 乾門 トウカエデ Z50 Z18-140.jpg 38.トウカエデ -2
前の写真のトウカエデの木だ。高木である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 26mm ISO125 ) 露出補正 なし
039_221202208 X800 〇乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 39.乾門 -2
乾門が近くなった。乾門を通して北の丸方面が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 24mm ISO110 ) 露出補正 なし
040_221202213 X800 〇乾通り 乾門 オオモミジ Z50 Z18-140.jpg 40.オオモミジ(大紅葉)
オオモミジはイロハモミジから自然発生した変種で、東日本では太平洋側に、西日本では日本海側に多い そうだ。イロハモミジより葉が大きいためオオモミジといわれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
041_221202217 X800 〇乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 41.乾門 -3
乾門は江戸時代にはなかった門だそうだ。この門はもともと坂下門の内側にあった「西の丸裏門(西丸裏門)」だが、1888年(明治21年)の明治宮殿造営に際して現在の場所に移設し、黒の薬医門形式の門に改築したそうである。皇居から見て乾(いぬい=北西)の方角にあるため、乾門と名づけられたとのこと。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 58mm ISO180 ) 露出補正 なし
042_221202228 X800 乾通り 乾門外 Z50 Z18-140.jpg 42.乾門 -4
乾門を出て、いま、通り抜けてきた道を振り返る。天皇・内廷皇族及び秋篠宮家の皇居への出入りには、主に大手門が用いられているが、他の皇族は乾門を使用することが多い。普段は一般人の通行は認められていない。あっという間の750mであった。まだ、10時45分だ。代官町通りの信号を渡り、北の丸公園に入る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 71mm ISO180 ) 露出補正 なし

2022年4月 7日

法事で京都へ サクラ咲く古都 3月26日・27日

1月に亡くなられた娘の主人の父上の納骨式が、4月26日、京都にある興正寺というお寺で行われた。場所は二寧坂の近くだった。
 私たち夫婦は「大人の休日」を利用したので「ひかり」にしか乗れない。娘たち夫婦は、東京から「のぞみ」であり、京都駅で待ち合わせることとなった。京都駅からタクシーで興正寺へ向かう。
 納骨式は午後2時から1時間ほどで終了し、四国の丸亀から来られていた親戚のかたとご一緒に、予約されていた四条大橋の「東華菜館」というところで食事をした。「東華菜館」はとてもクラシックな建物だった。北京料理だったが味は良かった。
 そこからいったん、今夜の宿である高瀬川沿いの木屋町通りにある「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」というホテルに行った。8階がフロントであり、東山連山や清水寺が眺められるレストラン&バーになっていた。高瀬川には桜が咲き、ライトアップもされている。近くに名店「たん熊北浜」もあった。
 翌27日は、娘は仕事があるので27日中に帰るが、それまで京都で花見でもしようかということになっていた。娘のご主人が祇園で昼食を予約してくれていた。
 ホテルを出て、四条大橋を渡って左へ行く。少し鴨川上流方向へ行って右(東)に入ったところから祇園白川になる。辰巳大明神のところで白川に架かる巽橋を渡って、四条通に出る。四条通を左(東)へ歩き、八坂神社の石段を上がって西楼門から境内に入った。八坂神社の本殿にお参りして、南楼門を出て左へ、丸山公園へ行く。見事に咲いた枝垂れ桜が目に入った。
 そこから南へ下り、「寧々の道」を歩く、この日は日曜日とあってか人が多く出ていた。若い方が多い。高台寺の脇を歩く。10時になった。朝は何も食べていなかったので少々腹が減ってきた。店を開けたばかりの「京だんご 藤菜美」というお店に入る。冷たい抹茶とみたらし団子が美味かった。あっという間に店はお客でいっぱいになってきた。「ねねの道」を左に曲がり「維新の道」に入る。パークハイアットホテル京都があるところを右に折れると二寧坂だ。二寧坂を上がったところを右(西)へ、八坂の塔を見ながら歩く。そして、建仁寺のところで祇園花見小路へでた。
 花見小路を四条通に向かって進み、路地を右に入ったところに娘の主人が予約しておいてくれた「岩元」という料理屋があった。ビールで喉の渇きを癒し、日本酒、そして懐石料理を堪能した。
 ゆっくり食事をして、次の目的地にした錦市場に向けて歩き始める。四条通を烏丸の方へ歩き、四条河原町の先の寺町通を右に入った。錦天満宮のところを左へ錦小路通りに入った。390mのアーケードを往復して、四条通に戻り、四条大橋を渡ってホテルに戻った。一休みしてから、ぶらぶら歩いて、先斗町通りにあった蕎麦屋に入り、蕎麦寿司などをあてにして、また一杯飲んだ。
 娘とはそこで別れたが、娘の主人は明日、私たちと高野山へ行ってくれる。

000_220327154 X700 〇Gate Hotel Z50 18-140.jpg
高瀬川ほとりの桜 2022年3月26日

001_220326006 X800 京都 興正寺 G7X.jpg 1.興正寺 本堂
娘の主人の父が1月に亡くなられた。奥様は4年前に亡くなっているが、京都がお好きだったので、そのときに菩提寺をここに決められた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
002_220326017 X800 京都 東華菜館 G7X.jpg 2.東華菜館
wikipediaによれば、この建物はヴォーリズ建築事務所による設計で、1926年竣工という。同店のエレベータは1924年OTIS製で京都府内最古、日本に現存する最古級のエレベータでもある。このエレベータは手動式で、L字状に2箇所の出入り口を有していた。四条大橋のたもとに建っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
003_220326019 X800 京都 南座 G7X.jpg 3.南座
東華菜館で案内された席から鴨川の対岸に南座が見えた。松竹が経営している。近代建築に桃山風の意匠を取り込んだ地上4階地下1階の建物は国の登録有形文化財となっている。wikipediaによれば、江戸時代(慶長年間 1596-1615年)初期に起源を発し、元和年間に官許されたとされる劇場で、同一の場所で今日まで興行を続けてきたという意味では、日本最古の劇場である。名称の由来は、四条通の南側に位置しているため。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO3640 ) 露出補正 なし
004_220326047 X800 京都 ホテル門 G7X.jpg 4.「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」と高瀬川に咲く桜
ホテルに着いてしばらくの間、四国の今治から来られていた方と一緒に、「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」の8階にあるレストラン&バーで歓談したあと、そのかたを送りがてら下へ下りた。高瀬川のほとりはまだ咲き始めだが桜に風情があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
005_220326050 X800 〇京都 ホテル門 G7X.jpg 5.高瀬川の桜
wikipediaによれば、高瀬川は、江戸時代初期(1611年)に角倉了以・素庵父子によって、京都の中心部と伏見を結ぶために物流用に開削された運河である。開削から大正9年(1920年)までの約300年間京都・伏見間の水運に用いられた。名称はこの水運に用いる「高瀬舟」にちなんでいるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/30秒 24mm ISO3200 ) 露出補正 なし
006_220327151 X800 〇Gate Hotel Z50 18-140.jpg 6.小学校の名残り
翌27日の朝、1階へ下りて来ると1台のピアノが置かれていた。「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」は京都市立立誠小学校の跡地に建てられた。そのピアノは立誠小学校で長年愛用され、復元された Grotrian Steinweg のピアノだった。wikipediaによれば、学制創設以前の1869年に開校したいわゆる番組小学校のひとつであり、1927年に完成した鉄筋コンクリート造校舎が現在、立誠ガーデン ヒューリック京都として現存している。この京都市内に現存する最古の鉄筋コンクリート造校舎は元・立誠小学校と呼ばれ、1993年3月の閉校後にもさまざまなイベントに使用されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/100秒 27mm ISO6400 ) 露出補正 なし
007_220327160 X800 Gate Hotel Z50 18-140.jpg 7.旧京都市立立誠小学校正門と角倉了以翁顕彰碑  旧京都市立立誠小学校正門が在ったところに、角倉了以翁顕彰碑があった。角倉了以 ( 1614年~1554年)は、慶長12(1611年)京都二条から伏見に至る運河を計画、淀川に接続させる高瀬川の開鑿を,自費で困難な条件を克服して完成し、京都の町に木材,食糧,薪炭などの物資が運送された。幕府は高瀬川の通航料を徴収し,幕府と角倉の収益とし,角倉は代々淀川の河川交通や高瀬川を支配した。高瀬川の完成直後に病没している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220327164 X800 たん熊北店本店 Z50 18-140.jpg 8.朝のたん熊北店
すぐ近くにすっぽん料理でも有名な名店「たん熊」があった。すでに掃除がされたのだろうか店の前はきれいに掃き清められていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO280 ) 露出補正 なし
009_220327175 X800 四条大橋と南座 Z50 18-140.jpg 9.朝の四条大橋と南座
ホテルを出て、木屋町通りを南へ歩き、四条通に出た。四条通を東へ向かう。四条大橋を渡って右側の角が南座である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_220327178 X800 京都 先斗町通り Z50 18-140.jpg 10.先斗町通りの朝
四条大橋の手前に先斗町通りへの入口がある。「先斗町通りは三条通南から四条通間に約500m続く京都でも有数の文化・遊興の中心地として発展し、品格と賑わいを合わせ持つ通りである。通りは本2階建てを中心とする間口3間程度の伝統的建造物が両側に立ち並び、連続する軒下の空間や、街並みに規則的に配される玄関戸、繊細なスケール感を特徴とした空間から構成されている(以下略)」と記され木の札が立っていた。その朝の風景である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO450 ) 露出補正 なし
011_220327181 X800 京都 鴨川 四条大橋から Z50 18-140.jpg 11.鴨川堤
朝の鴨川堤ののどかな風景である。向こうに見えるのは三条大橋だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 79mm ISO110 ) 露出補正 なし
012_220327190 X800 京都 祇園白川へ Z50 18-140.jpg 12.祇園白川沿いの桜 -1
四条大橋を渡って少し北へ歩き、鴨川の注ぐ白川沿いに右へ行く。ここが桜の名所である祇園白川の始まりだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし
013_220327195 X800 〇京都 祇園白川へ Z50 18-140.jpg 13.祇園白川沿いの桜 -2
五分咲きというところだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO110 ) 露出補正 なし
014_220327200 X800 京都 祇園白川 Z50 18-140.jpg 14.祇園白川沿いの桜 -3
午前9時すぎ、まだ人は少ない。和服姿の二人が自撮りをしているが、何故か二人ともスマホを掲げている。さらにもう一人左手の女性もスマホで二人を撮っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 76mm ISO180 ) 露出補正 なし
015_220327204 X800 〇京都 祇園白川 Z50 18-140.jpg 15.祇園白川沿いの桜 -4<br> 白川のほとりに建つ本二階というのだろうか町屋風の木造建築に趣がある。京町屋は江戸時代半ばには現在残る形になったとされる。外観は、紅殻格子(べんがらこうし)と呼ばれる色の濃い塗料で塗られた格子、虫籠(むしこ)窓(目の細かい縦の格子が等間隔に並ぶ虫籠格子をつけた窓)、犬矢来(軒下にある柵。 犬の放尿よけと言うことで、犬矢来と言う。 道路との境界を表している物でもあり、泥はねや、砂利がはねて傷が付くことから外壁を守ることもできる。)などが特徴的であるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR<br> プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 28mm ISO220 ) 露出補正 なし
016_220327220m X800 〇京都 祇園白川 Z50 18-140.jpg 16.辰巳大明神
白川南通と新橋通の分岐点に当たるところに 辰巳大明神という小さな神社があった。祇園の辰巳大明神(辰巳神社)は、その名のとおり、御所の辰巳の方角(東南)の守護神として祀られたそうだ。祇園の芸妓や舞妓が芸事の上達を願う神として、また、商売繁盛の神として信仰されているという。地域の守り神として町民が毎日交替で奉仕に当たり、初午など年4回の神事には、伏見の稲荷大社から神官が来られるそうだ。辰巳大明神の横に巽橋という橋があるが、そこに狸が住んでいて、橋を渡る人を騙して川の中を渡らせるという悪戯をするため、困った人々が狸を祀る祠を建てたところ悪戯が収まったのだという言い伝えがあるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
017_220327225 X800 京都 祇園白川 Z50 18-140.jpg 17.巽橋
祇園白川の中心である巽橋。ここを渡って細い路地を通って四条通に出た。橋で写真を撮る観光客が絶えない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 29mm ISO180 ) 露出補正 なし
018_220327236 X800 京都 祇園白川 Z50 18-140.jpg 18.花見小路通り
四条通に出て八坂神社の方へ少し進むと右手(南側)に花見小路通りの入り口が見えた。花見小路通りは四条通の反対側(北)から続いている。この時間はまだ歩く人は少ないが、花見小路は観光客で賑わう。wikipediaには「四条通以南はもともと建仁寺の領地であったものが明治以降発展した。由緒ある茶屋や料理屋が立ち並ぶ。2001年に電線類地中化、石畳の整備が完成し、情緒ある町並みへと生まれ変わった。」とある。花見小路をまっすぐ進むと建仁寺だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 55mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_220327238 X800 京都 八坂神社 Z50 18-140.jpg 19.八坂神社 正面
四条通の正面が八坂神社の西楼門だ。京都を象徴する代表的な顔のひとつである。「祇園」さんとして古くより京都の人々に親しまれてきた八坂神社は、本殿(国宝)をはじめ境内外に多数の摂社、末社を有し、その多くが重要文化財に指定されている。世界的にも有名な祇園祭は日本三大祭でもあり、疫病が鎮まるようにとの祈りを込めて約1150年前(平安時代)にはじまった八坂神社の祭礼である。(八坂神社ホームページ参照)境内に入り、まず本殿にお参りする。コロナ禍でどの神社でも取り外されていた鈴の緒が復活していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
020_220327249 X800 京都 祇園 八坂神社 Z50 18-140.jpg 20.八坂神社 出店
午前10時20分前、八坂神社の境内には多くの出店が並んで、開店の準備をしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 63mm ISO110 ) 露出補正 なし
021_220327263 X800 〇京都 円山公園 Z50 18-140.jpg 21.円山公園  祗園しだれ桜 -1
八坂神社の南楼門から出て東に歩くと、誘い込まれるように丸山公園に入った。ここは京都の桜の名所である。まず、この枝垂れ桜が視界に入った。明治19(1886年)に開園した京都市内で最も古い公園だそうだ。祗園しだれ桜に代表される桜の名所であり、古くから市内随一の行楽地として発展してきた。ホームページによると、この桜の名は 一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)といい、現在は二代目だそうだ。「初代のシダレザクラ」は、根回り4m、高さ12m、樹齢200年余で、昭和13年、天然記念物に指定されたが、昭和22年枯死した。現在ある桜は、これに先立つ昭和3年に、15代佐野藤右衛門氏が初代のサクラから種子を採取し、畑で育成したものを、同氏の寄贈により、昭和24年に現地に植栽したもの。現在の容姿は、樹高12m、幹回り2.8m、枝張り10mであると。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
022_220327267 X800 京都 円山公園 Z50 18-140.jpg 22.新緑の柳
すぐ前に瓢箪池という池があり、その淵に立っている柳の葉の新緑の輝きに目を奪われた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
023_220327269 X800 京都 円山公園 Z50 18-140.jpg 23.円山公園  祗園しだれ桜 -2
青空を背景にこの桜を見ることが出来てラッキーだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 32mm ISO110 ) 露出補正 なし
024_220327299 X800 〇京都 寧々の道 岡林院 Z50 18-140.jpg 24.ねねの道 岡林院入り口
ねねの道は、この時間になり人通りが多くなってきた。二寧坂のほうへ向かって歩いて行き、ふと左手を見ると、写真のような静かな道があった。岡林院(こうりんいん)の入り口である。岡林院は豊臣秀吉と北政所(ねね)ゆかりの高台寺の塔頭寺院として、1608年久林元昌禅師によって創建された。通常非公開だそうだ。その先の「藤菜美」という京団子の店に入り、冷たい抹茶とお団子を食べた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 35mm ISO140 ) 露出補正 なし
025_220327325 X800 京都 二寧坂 Z50 18-140.jpg 25.ねねの道 二寧坂へ
ねねの道を南へ進み、維新の道を少し左(東)へ歩き、パークハイアット京都(ホテル)の角を再び右へいくと二寧坂になる。若い方々を中心に人通りが多い。二寧坂は清水寺に続く道で京都土産のお店が軒を並べる、石畳の風情ある京都観光のスポットになっている。二寧坂とは産寧坂の下にある道になる。二寧坂は産寧坂伝統的建造物群保存地区に含まれており、石段や石畳など環境保全が行われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 33mm ISO100 ) 露出補正 なし
026_220327336 X800 〇京都 二寧坂 Z50 18-140.jpg 26.二寧坂坂上
二寧坂の上に出た。まっすぐ進むと産寧坂だが、私たちは清水寺への参拝は割愛して、左(西)へ曲がって、八坂の塔の方向に進む。昼食の予約時間があるのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 103mm ISO140 ) 露出補正 なし
027_220327342 X800 〇京都 八坂の塔 Z50 18-140.jpg 27.八坂の塔へ
八坂の塔への道はだらだらと下る道になっている。和服姿のふたりにカメラマン(女性)が付いて写真を撮っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 79mm ISO140 ) 露出補正 なし
028_220327347 X800 〇京都 八坂の塔 Z50 18-140.jpg 28.八坂の塔と枝垂れ桜
八坂の塔は、京都市東山区八坂上町にある臨済宗建仁寺派の法観寺(ほうかんじ)という寺院にある塔。そびえ立つ五重塔は通称「八坂の塔」と呼ばれ、周辺のランドマークとなっている。境内は狭く、塔以外に目だった建築物がないことから、「八坂の塔」は寺自体を指す通称ともなっている。伝承によれば五重塔は崇峻天皇5年(592年)に聖徳太子が如意輪観音の夢告により建てたとされ、その際仏舎利を三粒収めて法観寺と号したという。現存する五重塔は15世紀の再建であるが、創建時の塔跡に建てられており、古代寺院に特有の地下式の心礎(心柱の礎石)が残っている。(wikipediaを参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 54mm ISO110 ) 露出補正 なし
029_220327377 X800 京都 花見小路 Z50 18-140.jpg 29.花見小路通り
何処をどう通ったかは、定かではないが、娘のスマホにより建仁寺の脇に出た。四条通から花見小路を来ると建仁寺に突き当たる。建仁寺へ入っていく人は多くない。花見小路は車が通る。警備員が観光客に、両端を歩いてもらうのに苦労している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 71mm ISO100 ) 露出補正 なし
030_220327381 X800 京都 花見小路 Z50 18-140.jpg 30.花見小路の路地
花見小路の路地は静かだ。路地に入っての撮影は禁止されている。料亭も多く、人が集まると騒がしくなるからだろうか? 私たちは娘の主人が納骨式参列のお礼にと予約してくれていた「岩元」という料理屋に上がり、懐石料理を楽しんだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 59mm ISO180 ) 露出補正 なし
031_220327386 X800 京都 花見小路 岩元 Z50 18-140.jpg 31.料理屋の2階から
この写真は料理屋で案内された2階の部屋から、すだれ越しに下に見える路地を撮った。京町屋が美しく並ぶ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
032_220327393 X800 京都 鴨川 四条大橋 Z50 18-140.jpg 32.鴨川の流れ
2時ごろ、食事を終え、これからどうしようと相談した結果、錦市場へ行こうということになった。再び四条通に出て、西へ歩き、四条大橋を渡った。鴨川上流を眺める。午後の光は朝とは違う。鴨川は京都市北区の雲ケ畑に建つ金光峯寺志明院(岩屋不動)境内に在る洞窟からの湧水から始まり、最初の一滴とされ祀られている。そして、一級河川鞍馬川と合流後、北区上賀茂で京都盆地に出る。上賀茂神社(賀茂別雷神社)、下鴨神社(賀茂御祖神社)脇を南南東に流れ、賀茂大橋(加茂大橋)手前で一級河川高野川と合流する。そこから京都市内を真南に流れ、四条大橋上流で一級河川白川と合流したのち南西へ流に振り、五条大橋から再度南下していくそうだ。(wikipediaを参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 47mm ISO110 ) 露出補正 なし
033_220327400 X800 京都 錦市場 錦小路通り Z50 18-140.jpg 33.錦小路通り 錦市場
四条河原町の先を右に寺町通りに入る。この寺町通りも立派な商店街だった。やがて右手に錦天満宮が現れた。そこから左に折れると錦小路通りで錦市場である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 93mm ISO2800 ) 露出補正 なし
034_220327425 X800 〇京都 錦市場 錦小路通り Z50 18-140.jpg 34.錦市場
錦市場の390mのアーケードには、いろいろな店がある。家内と娘はゆばを買ったり、お茶を買ったりしていた。こんな店があった。酒屋さんなのだろうが、どうも立ち飲みで飲めそうな店だ。若い頃、退社後、東京駅から帰宅の電車に乗るのに、八重洲口へ歩く途中に、仲間で「バー・タチ」と呼んでいた立ち飲み酒屋があったのを思い出す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/320秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
035_220327430 X800 〇京都 錦市場 錦天満宮 Z50 18-140.jpg 35.錦天満宮
錦市場の390mのアーケードの、ほぼ先端まで歩いてまた錦天満宮まで戻ってきた。錦天満宮もまた天満天神(菅原道真)を祀る。京の台所といわれる錦市場の東の端にあり、学業に加え商売繁盛も御利益があるという。wikipediaによれば、その歴史は長保5年(1003年)、菅原道真の父親である菅原是善の旧邸菅原院跡地にあった歓喜寺を源融の旧邸・六条河原院の跡地に移築し、その鎮守社として天満天神を祀った天満宮として創建されたのに始まる(菅原院の地には菅原院天満宮神社が建てられる)。と記されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO450 ) 露出補正 なし


2020年4月25日

県立四季の森公園 散歩 4月15日

横浜市には多くの緑地公園がある。いつも行く舞岡公園をはじめ、先日行った横浜自然観察の森などがそうだ。4月15日、昨日は風が強かったが、この日は暖かくなるという。どこか公園へ散歩に行こうと思い、決めたのが車で30分ほどの緑区にある 四季の森公園 だった。JR横浜線の中山駅から徒歩15分のところだ。ここは市立ではなく、保土ヶ谷公園と同じ県立公園だ。リーフレットによれば、昭和47年に神奈川県が住宅用地(西側)、県立高校用地(東側)として取得したが、市街化調整区域で周辺の土地整備が立ち遅れていること、さらに市街地に残された貴重な樹林地であったことから、その自然の保全と活用を図ることとし、都市地域における「みどりの拠点」として、また増大するレクリエーション需要に応えるべく公園化構想が打ち出され、昭和59年に公園として都市計画決定がなされた。
 その後整備が進められ、昭和63年(1988年)に一部開園の後、平成2年(1990年)に開園(36ha)した。平成4年に隣接する東側緑地を新たに取り込み、平成9年(1997年)に全面開園(43.9ha)、さらに平成17年(2005年)に北西の森(1.4ha)を加え現在に至っている。

四季の森案内図.jpg
神奈川県立四季の森公園リーフレット より

10時半に入園したが、普通車165台が停められる駐車場はほぼいっぱいだった。駐車場のある南口から、西へ歩き、途中を北へ下りて、また戻って西口広場へきた。持参したおにぎりを食べて、東側の水田の方へも行ってみた。午後1時半に退出したが、子供連れの若いご夫婦、中高年のご夫婦、学校が休みの大学生など、思っていた以上に人が出ていたが、「密」になることはない。
 チョウの個体数は少ない。菜の花にはモンシロチョウが飛んでいたが、ツマキチョウはいない。ベニシジミ、ヤマトシジミ、クロアゲハ、越冬したルリタテハを見たくらいだった。この日は Nikon D750 に NIKKOR 28-105mm を付けていった。近寄れば macro も撮れるのだが、チョウを撮影するチャンスはなかった。池の杭に止まっていた カワセミ は105mmでは無理だった。SONY RX10M4 があればと思ったが、2台持ち歩くのもちょっと辛い。

1.「展望広場」
駐車場に車を停めて、西へと歩き始める。「展望広場」があった。女子高生がオーボエの練習をしていた。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/640秒 46mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415001.jpg
2.石積みの道
さっそく森の道に入る。右側(北側)は谷になっていて、左手(写真では右側)は石積みが施されている。かっては城があったのかなと思われるような風情だが、そうではないようだ。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 46mm ISO1600 ) 露出補正 なし
200415002.jpg
3.森を歩く
ここで西口への道と、谷あいの森を「あし原湿原」、「はす池」から北口へ下っていく道に分かれる。北口方面へ歩いた。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 46mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415003.jpg
4.「しょうぶ園」
右手に「しょうぶ園」が見えてきた。梅雨の時期になると、深い緑に囲まれた谷戸に約4,500株のハナショウブが咲くという。約1,500㎡ある。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 52mm ISO200 ) 露出補正 なし
200415004.jpg
5.石橋
「あし原湿原」と「はす池」をつなぐ流れに、趣のある石橋がかかっていた。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO200 ) 露出補正 なし
200415005.jpg
6.県立四季の森公園の石碑
立派な石で造られていた。通ってきた道の石積みと同じように思えるが、この辺にあった石なのだろうか?

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 38mm ISO140 ) 露出補正 なし
200415006.jpg
7.菜の花咲く
この時期、花が少ない。咲いているのは菜の花くらいで、あとは目立たない野草の花だ。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f5 1/640秒 70mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415007.jpg
8.ヤエヤマブキ
濃厚に咲くヤエヤマブキがあった。「七重八重 花は咲けども 山吹の  実のひとつだに  なきぞかなしき」という有名な歌がある。山道の一軒家に雨宿りを願った太田道潅に、貸す蓑すらないその家の女性は、八重山吹を差し出して短歌を詠んだ。八重山吹は実をつけないことから、"実のひとつだになき"を 掛けた歌だ。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/800秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415008.jpg
9.カラスノエンドウ 烏野豌豆 
標準和名はヤハズエンドウ(矢筈豌豆)というが、カラスノエンドウ(烏野豌豆)という名が一般には定着している 。烏野豌豆は妙な名だが、中国名の野豌豆から出た言葉だそうだ。 古い時代には地中海沿岸地方などで食用とされたという。 macro で撮った。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO140 ) 露出補正 なし
200415009.jpg
10.ショカツサイ 諸葛菜 
和名はいろいろあるようだ。ショカツサイというのは諸葛孔明が広めたとの伝説から来ているという。wikipediaによればオオアラセイトウ(大紫羅欄花、Orychophragmus violaceus)が正式和名のようで、アブラナ科オオアラセイトウ属の越年草である。他にムラサキハナナ(紫花菜)とも言われる。また、ハナダイコン(花大根)とも呼ばれることがあるがアブラナ科の植物の一種にハナダイコン(花大根、学名Hesperis matronalis)というのがあり別種である。紛らわしい。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f5 1/640秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415010.jpg
11.菜の花と池
「あし原湿原」の池と手前の遊歩道の間には菜の花が咲く。モンシロチョウは飛んでいるが、撮影する意欲がわかない。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f5 1/640秒 78mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415011.jpg
12.カメラの放列
「はす池」の対岸から、多くのカメラマンが池に向かってレンズを向けているのが眺められる。カワセミでもいるのだろう。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 78mm ISO160 ) 露出補正 なし
200415012.jpg
13.「はす池」の主
池にはコイとカメが住んでいる。カメはもっと大きいのが沢山いた。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 70mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415013.jpg
14.ヤブレガサ
傍にヤブレガサと書かれた札が立てられていた。キク科の多年草だそうだ。ほんとに破れた傘のような葉の形をしている。wikipediaを見ると花期は7-9月で茎の先に円錐花序に白色から淡紅色の頭花をつけるのだそうだ。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 98mm ISO360 ) 露出補正 なし
200415014.jpg
15.狙いはカワセミ
「はす池」の反対側を歩く。さっき、カメラマンが三脚を立てていたところでは、思った通りカワセミが池から突き出た杭に止まっている。しばらく眺めていると、一度飛び立って背中のコバルト・ブルーに輝く羽を見せてくれて、また、元の杭に止まった。カメラマンの皆さんは、じっと待って、飛び立つタイミングや、池に首を突っ込み魚を捉えるチャンスを狙っているのだろう。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO220 ) 露出補正 なし
200415015.jpg
16.シダレザクラ
シダレザクラは、エドヒガンの系統が多く、品種もさまざまであるようだ。私には品種名まではわからない。この花は小さな八重の花で、まだ蕾もつけている。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415016.jpg
17.「水車小屋」
案内図に「花木園」というところがあったので、行ってみようとした。「花木園」の手前にこの水車小屋があった。 

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 60mm ISO1250 ) 露出補正 なし
200415017.jpg
18.「花木園」
「花木園」に花は何もなかった。ロウバイやウメが咲くらしいが今は咲いている花はない。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 75mm ISO200 ) 露出補正 なし
200415018.jpg
19.ベニシジミ
ベニシジミが菜の花に来ていた。近寄って撮ることが出来ないので、望遠端105㎜では小さなチョウは無理だ。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415019.jpg
20.「あし原湿原」
この「あし原湿原」から「しょうぶ園」の辺りにはホタルが生息するらしい。6月中旬の天気の良い蒸す日によくみられるとのこと。この期間には駐車場の利用時間が8時50分まで延長されるというが、今年は開催されるのだろうか。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 66mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415020.jpg
21.春から赤いモミジ -1
ここ四季の森公園は、秋の紅葉も美しいらしい。その季節に是非来てみたいと思う。モミジの新しい葉はいま新緑でとてもきれいなのだが、四季の森公園では、今、赤い葉のモミジの木が何本かあった。カエデ(モミジ)の新芽が赤いのも、アントシアニンで余分な光を遮り、傷つきやすい新芽を強い日差しから守るためなのだそうだ。この種のモミジはノムラモミジというらしいが、今日、ここで見た赤い葉のモミジは、それぞれ少し違っていた。この木の葉は色は深みのある赤で、それぞれの葉は下向き加減で、細い。品種を検索してみたが、よくわからない。紅セイガイというのに似ている。葉の切れ込みが深い。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO140 ) 露出補正 なし
200415021.jpg
22.春から赤いモミジ -2
この木の葉は、柿の実のような色で、7つに分かれている。 これがカエデ科落葉樹であるイロハモミジの赤葉品種であるノムラモミジではなかろうか。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO250 ) 露出補正 なし
200415022.jpg
23.春から赤いモミジ -3
この木の葉は、9つに分かれている。-1と葉は同じような形をしているが、色は鮮やかな緋色だ。 前2つとは違うように思う。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO160 ) 露出補正 なし
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24.「南口広場」
今は水もなく、噴水も出ていないが、ここは噴水の広場で「南口広場」という。花壇の上段は宿根草、下段は一年草を中心に栽培されている。宿根草の方は何年にもわたって株が生き残り、花や葉のない時期もあるがその成長を長い目で見ていくことが出来る。駐車場に停めた車からコンビニで買ってきたおにぎりを取ってきて、ここのベンチで昼食にした。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
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25.「ジャンボすべり台」
南口の前に「展望広場」があり、その先には展望台が設けられていた。展望台は、標高約78メートルで東京スカイツリーや新宿副都心、富士山、丹沢の山並みが眺望できるそうだが、良く見えなかった。この展望台の向こう側に写真の「ジャンボすべり台」があった。子供たちが順番を待って野外ステージのある所へ滑り降りていく。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
200415025.jpg
26.「水田」
車に戻る前に、「もりの連絡橋」を渡って、「ふるさとの森」の階段を下り、平成4年に拡げられた公園の東側に位置する「清水の谷」、「水田」へ行ってみた。水田と、昔の農耕作業機が展示されているワークセンターがあった。この「清水の谷」では近隣小学校の児童が田植えから稲刈、晩秋の餅つきまで、一年を通した体験型学習を行っている。約1,200㎡の「水田」は中山中学校のすぐそばにある。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 50mm ISO110 ) 露出補正 なし
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27.ツルニチニチソウ 蔓日々草
「水田」に下りてきた階段を今度はフウフウいって上り、南口まで戻ってきた。ふと足元を見るとツルニチニチソウが咲いていた。wikipediaによれば、 ツルニチニチソウ(学名:Vinca major)はキョウチクトウ科の常緑蔓性植物の一種。ツルギキョウともいうが、キキョウ科にツルギキョウ(学名:Campanumoea maximowiczii)という植物があり、キキョウ科のものが標準和名のツルギキョウである。よく似た、やや小型のヒメツルニチニチソウというのもある。駐車場に戻り、2時半には我が家に帰り着いた。

Nikon D750 NIKKOR 28-105㎜ f3.5-4.5 D
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO280 ) 露出補正 なし
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2019年2月28日

雪が降る日吉大社(前編) 2月14日

石山寺から京阪石山坂本線に約30分乗って、坂本比叡山口駅に着いた。駅を出て左に進むと日吉大社の鳥居があって、その先に日吉馬場と呼ばれる広い参道(県道)が見えた。参道の両脇には石垣が連なる里坊や石燈籠が並び、春には約350本のソメイヨシノやシダレザクラが咲くという。日吉大社は京阪石山坂本線・坂本駅の西約1kmのところにある。だらだらと坂道を登ると参道は、左に行くと比叡山、そして右手には日吉大社の入り口となる赤い鳥居があり、そこが境内の入口で、300円の入苑協賛料をお支払いする。
 当日は小雨が降り、比叡山には霧がかかっていたが、比叡山の麓に鎮座する日吉大社は、およそ2100年前、崇神天皇7年に創祀された全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮である。平安京遷都の際には、この地が都の表鬼門(北東)にあたることから、都の魔除・災難除を祈る社として、また伝教大師が比叡山に延暦寺を開かれてよりは天台宗の護法神として崇敬を受け、今日に至っている。 往時には、境内百八社・境外百八社が、その管轄にあったほどであったが、現在は、西本宮、東本宮をはじめとした山王上7社、さらに中7社、下7社の21社が存在し、日吉大社とはその総称である。

大津観光マップ X700.jpg
名代手打本家「鶴喜そば」ホームページより

 途中、雪が降る中を、西本宮→宇佐宮→白山宮→東本宮・樹下宮にお参りしてきた。石山寺もそうだったが、ここでも参拝客は2~3組見かけただけだった。天気が良ければ東本宮からさらに東にある 西教寺へも行ってみたかったが、思いとどまり、京都へ戻ることにした。朝は、京都駅の喫茶店で食べたモーニングセットだけだったので、腹も減った。日吉馬場の入り口にあった老舗の「鶴喜そば」で温かいそばを食べたが、地元の人たちも来られるのであろうなかなか賑わっていた。京都へ戻るにはJR湖西線の比叡山坂本駅に出るのが良い。琵琶湖に向かって南へ下る。

1.日吉大社二の鳥居
日吉馬場(参道)の入り口に大きな石造り鳥居があった。参道は県道316号線になっていて、車も走る。この参道をまっすぐ進む。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels<>br> プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
190214_001.jpg
2.三宮宮、牛尾宮
参道を歩いていると正面やや右側の山の上に社が見えた。近くにあった案内図を見ると、山は標高381mの八王子山といい、左側に見える社殿が三宮宮で、右側が牛尾宮とある。いずれも山王上7社である。八王子山の頂上付近には、高さ約10mもある金大巌(こがねのおおいわ)という岩があるそうだ。東本宮に祀られている大山咋神もそんな山の神様だったと思われ、最初は金大巌に宿ったとされている。今回は長い玉を持ってきていないし、霞んでいてクリアな写真が撮れない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
190214_002.jpg
3.穴太衆積みの石垣
日吉大社入り口の鳥居が見えてくると、その左手に「穴太衆積みの石垣」というのがあった。穴太(あのう)積みというのは、ここ滋賀県の大津市坂本近くにある穴太の石工集団が積んだ石垣のことをいうが、基本的には自然石を積み上げる野面積みである。説明板には「この石垣は慈覚大師の時代に唐国を模したものと言われ、また、比叡山延暦寺が三千の僧兵を養っていた頃に城塞として造り、この美しい石積みは坂本穴太衆が築いたもので、穴太の石工たちは戦国時代以前から砦造りの専門職であった。彦根城はもちろん、豊臣秀吉が誇った大阪城、加賀百万石の金沢城の石積みも坂本穴太衆の手でできたという。このあたりに点在する寺院は城郭風な面影を持ち、建物は改築されても石垣だけは幾百年の星霜のうちに厳然として残り、苔むして美しい」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
190214_003.jpg
4.境内入口の鳥居
右(東)へ行くと東本宮、西教寺、左へ行くと比叡山坂本ケーブルの坂本駅へ行く所に、境内入口の鳥居があった。正面左の石段の上には早尾神社がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO200 ) 露出補正 なし
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5.地蔵堂
日吉馬場の鳥居のそばに地蔵堂があった。比叡山の参道の入り口に位置し、子育て地蔵・早尾地蔵尊(六角地蔵堂)という札が立っていた。本尊は比叡山の開祖伝教大師最澄上人自作の石地蔵尊と伝えられている。最澄が、童子のすこやかな成長に心を注ぎながら彫ったとの伝承から「子育て地蔵」とも呼ばれ、子どもの成長に功徳があると信仰されている。また、この地蔵は「陰坊地蔵」とも呼ばれる。それは、西教寺の真盛上人が生まれた嘉吉3年(1443年)姿を消し、明応4年(1495)真盛上人の入寂と共に再び姿を現したという伝承からきたもので、真盛上人はこの地蔵の生まれ変わりと伝えられる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
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6.比叡山登山道
早尾神社へ上がる石段の左側に、比叡山登山道となる石段が見えた。比叡山延暦寺まで歩いて1時間半くらいのようだ。自転車乗りが3人下りてきていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
190214_006.jpg
7.求法寺走井堂
日吉大社境内の隣地に境内を構えている天台宗の寺院である。説明板などによれば、求法寺走井堂は、第4世天台座主安恵和尚(801-864)の里坊として創建されたものと伝えられている。のちに比叡山中興の祖といわれる第18世座主慈恵大師良源大僧正(元三大師)が入山(12歳ころ)の折、比叡山への入山修行の決意を固めたところから、「求法寺」と称するようになったという。走井の地名に因んで「走井堂」とも称している。本尊は国の重要文化財で自作と伝えられる元三大師尊像(秘仏)。建物は元亀2年(1571年)織田信長の焼き打ちで焼失、正徳4年(1714年)に再建されている。入母屋・柿葺、正面に唐破風が設けられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
190214_007.jpg
8.大宮橋
境内を流れる大宮川という小さな川には大宮橋、走井橋、二宮橋という三つの橋が架っていて日吉三橋という。この大宮橋は、まっすぐ西本宮(大宮)に向かう道筋にあり、重要文化財である。花崗岩製の石造橋であるが、木造橋の形式をそのまま用いている。両側に格座間を掘り抜いた高覧をつけるなど、日吉三橋のうちでも最も手が込んでおり、豪壮雄大な構造の代表的な石造桁橋である。天正年間(1573年-1592年)に秀吉が寄進したといわれているが、木橋が現在の石橋に掛け替えられたのは寛文9年(1669年)だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
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9.山王鳥居
少し登る坂になっている参道を進むと、山王鳥居があり、その先に西本宮がある。日吉大社は別名を山王さんと呼ばれ、山王さんの鳥居だから山王鳥居と呼ばれているのだそうだ。山王鳥居は神仏習合の信仰を表す独特な形で合掌鳥居とも呼ばれている。明神造りの鳥居の上に山型の破風がとりつけられ、調和のとれた美しい形で総合鳥居とも呼ばれる。山王鳥居、合掌鳥居、総合鳥居、といろいろな呼び方があるのだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
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10.白山宮参道
山王鳥居をくぐって行くと、その先の右側に神馬舎、神猿舎というのがあった。神馬舎には白馬の置物があり、神猿舎には猿が飼われていた。神馬は神様が乗る馬であり、神様への捧物でもある。神猿(まさる)は山王の使者であり、魔が去り、何よりも勝る。猿は古くから境内で飼われており、既に室町時代の記録にも登場するという。今から約1200年前、京都で平安京に遷都された折には、比叡山が都の鬼門(北東)に位置することから、当社は都の鬼門封じの社として崇敬され、その折にこの猿さん「魔をさる」として「まさる」と呼ばれるようになり、魔除けの象徴となったと伝えられる。 ここで参道をまっすぐ行くと西本宮なのだが、右手に赤い灯明が並び、その先に神社が見えたので、先にそこへ入っていった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO250 ) 露出補正 なし
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11.白山宮(白山姫神社本宮)
雪が降ってきた。ここは日吉大社の上七社の摂社の一つである白山姫神社本宮だ。祭神は菊理姫命。装飾金具が少なく簡素なつくりで地味な落ち着いた中にも各部の意匠に意を配った建物である。三間社流造、檜皮吹きの現在の本殿は、1598年(慶長3年)の建立である。明治39年に国の重要文化財に指定されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
190214_011.jpg
12.獅子と狛犬
白山姫神社の本殿の左右の縁に獅子がいた、と思ったが、それは間違いで左が狛犬で「吽」でツノがあり、写真は右側の獅子で「阿」だそうである。日吉大社には木製の狛犬、獅子が5組ある。16世紀製だそうだ。風格がある。本来、獅子・狛犬は本殿の中の内陣にて神様をお守していたが、時代を経ると本殿の上に置かれ、本殿も守護する意味合いが生れたという。更に時代を経ると、境内全体の守護のため本殿の前、境内入口などに置かれ、雨ざらしになるため木製から石造りになったという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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13.剣宮社(下7社・末社)
白山姫神社境内には下7社である剣宮社ほか、末社が並んでいた。手前から剣宮社、小白山社、八坂社、北野社という。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO640 ) 露出補正 なし
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14.宇佐宮拝殿
白山宮の先(西本宮寄り)に宇佐宮があった。祭神は田心姫神。このお宮も上7社・摂社の一つである。この建物はその拝殿で、なかなか渋い。典型的な方三間の拝殿形式である。四方の柱間は四方とも開けっ放し(吹き放し)廻り縁には高欄がつき、天井は小組格天井、屋根の妻飾りは木連格子(狐格子)となっている。慶長3年に建てられたもので、後ろに見える本殿と同じ時期である。昭和39年国の重要文化財に指定された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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15.西本宮楼門から拝殿を見る
ようやく西本宮にたどり着いた。宇佐宮から西本宮の南側の門から境内に入ったので、一旦、左へ行って楼門から入り直した。西本宮楼門の軒下の4隅には木造の猿「棟持ち猿」が楼門を守っているのだが写真に撮り損なっていた。後ろに見える拝殿は方三間、一重、入母屋造り、檜皮葺、妻入りの建物。柱間は四方とも開け放して、屋根の妻飾りは木連格子、回り縁は高覧が付き、天井は中央部が一段と高くなった折上小組格天井となっていると説明されていた。天正14年(1586年)本殿と同時に建てられた。昭和39年に重要文化財に指定されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO400 ) 露出補正 なし
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16.西本宮本殿 -1
ひときわ立派なお社だった。他所ではほとんど見られない独特の建築様式の本殿という。安土桃山時代の元亀2年(1571年)、日吉大社に災難が降りかかる。織田信長は浅井長政、朝倉義景連合軍に加担していた延暦寺を忌み嫌い、また当時の僧侶が堕落していたことも相まって、日吉大社のある坂本から比叡山へと攻め込み、延暦寺を焼き討ちにした。日吉大社の境内もまた戦場となり、この戦いで日吉大社は灰燼に帰した。しかしその後、天下を取った豊臣秀吉により社殿の再建がなされ、日吉大社は見事復興を遂げる。これは秀吉の幼名が「日吉丸」であった事と、日吉大社の神獣が秀吉のあだ名である「猿」であった為だ。秀吉は日吉大社に只ならぬ縁を感じたのだろうとの説がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
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17.西本宮本殿 -2
天正14年(1586年)の建立。檜皮葺きで、屋根形式は「日吉造」という、日吉大社特有のもの。正面から見ると入母屋造に見えるが、背面中央の庇部分の軒を切り上げ、この部分が垂直に断ち切られたような形態(縋破風)になっているのが特色(wikipedia)。慶長2年(1597年)に改造されている。昭和36年に国宝に指定された。正面には1間の向拝(屋根の一部が前方に突き出し礼拝のために使用される部分)と浜床(向拝の下に用いられる低い床)があり、縁高欄がまわりをめぐっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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18.西本宮本殿 -3
縁の上に置かれた狛犬と獅子が気に入ってしまった。向かって右側に手前に見えるのが獅子で、その獅子と向かい合うツノがある狛犬が向こうに見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO640 ) 露出補正 なし
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19.包丁塚
西本宮の右手に大宮竈殿社があった。祭神は奥津彦神・奥津姫神。大宮(西本宮・大己貴神)の食事、調理を司る神だそうだ。山王21社のうち下7社の一つである。そして 大宮竈殿社の右奥に包丁塚があり、傍らの石碑には「竈神は、一家を構える家庭の命の源を守護する家神として崇拝された。このことから現在では台所の神として、また飲食を整える包丁の守護神として調理の上達を願い、多くの信仰を集めている」とある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
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20.三宮宮、牛尾宮への上り口
日吉馬場の参道を歩いているとき北東の八王子山の上に、三宮宮と牛尾宮が見えた。石段の手前に見えるのは三宮宮遙拝所で向こう側が牛尾宮遙拝所だ。ここからその奥宮まで約1kmで片道30分だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO320 ) 露出補正 なし
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2016年5月 5日

小諸城址懐古園と真田の上田城跡 (2) 上田城跡公園 4月9日

NIHK大河ドラマ「真田丸」が面白い。日曜日にはこれを見るのを楽しみにしている。ちょうど先週だったか、徳川の軍勢が上田城に攻め込んでくるところが放映されていた。これからその上田城跡へ行く。
上田城は1583年(天正11年)上杉に対する徳川の最前線基地として、徳川家康の命で築城された。上田城は、千曲川の分流である尼が淵に面して建てられ、高い防御力を誇り、德川の大軍を二度も退けた。第一次上田合戦ではわずか2千人足らずで、徳川軍7千人を退けた。続く第二次上田合戦でも、徳川軍3万8千に対し、2千5百人ほどの軍で上田城を守り抜いたという。
  上田城跡の駐車場に着いたのは午後2時だった。桜は満開、加えて今日は土曜日で、青空が広がる暖かい日とあって凄い人出だ。駐車場わきのイベント会場からは、賑やかな楽曲が聞こえてくる。

ここで、懐古園と同じように、2人のガイドさんが紹介された。一行は2組に分けられ、我々は小林さんというガイドさんにご案内いただくことになった。あとで、今回のバスツアーのツアコンさんに聞いたところ、TV番組にも出演した人気のガイドさんだそうだ。
 上田城の南側に位置する尼が淵を廻って遊歩道になっている堀跡を歩く。二の丸橋に上がり、東虎口櫓門から本丸跡へ入った。本丸を囲むようにめぐらされた堀はソメイヨシノが満開だった。
 鬼門の北東の位置にある本丸土塁の隅おとしまで約1時間、ガイドさんが説明してくれて、そこで解散となった。東虎口櫓門を出ると、右手の広場に「信州上田真田丸大河ドラマ館」が設けられ、多くの人で賑わっていたが、そこには寄らず、イベント会場で生ビールを一杯飲んで、駐車場に戻り、4時少し前に新宿に向け帰路に着いた。途中は渋滞もなく、順調だった。
  Wikipediaによると、真田昌幸(大河ドラマ「真田丸」では草刈正夫が演ずる)が属した西軍が関ヶ原の戦いで敗れ、昌幸が九度山に配流となると、1601年に上田城は徳川軍に破却され、堀も埋められた。父・昌幸と弟・信繁(幸村)と袂を分かち、東軍についた昌幸の長男の信之(​同じく大泉洋)​​​は昌幸の旧領(上田領)を引き継ぎ、三の丸跡地に居館(陣屋)を構えた。真田信之は徳川氏の幕府に対し、元和7年(1621年)に城の再整備・拡張を申請するが却下され、元和8年(1622年)9月には信濃国松代へ転封された。
 そして上田城には小諸藩より仙石氏が移封された。仙石忠政は破却されたままの上田城の再建を申請し、寛永3年(1626年)から現在の上田城が普請されることとなった。真田氏時代の縄張りをも利用していると推測されているが、徹底破却ののちに近世城郭として新たに築城された。本丸には櫓7棟、櫓門2棟、それらを繋ぐ塀が普請された。現在ある本丸の3棟の櫓(南櫓、北櫓、西櫓)など建物の外壁は煤と柿渋で防水した板を用いた下見板張の黒い外観である。二の丸にも櫓や櫓門を再建するため、櫓台なども構築されたが、寛永5年(1628年)4月20日仙石忠政の死により工事は中断され、これ以上の増築は行われないまま、仙石氏の転封および松平氏(藤井松平家)に藩主家が交代し、幕末を迎えたとなっている。
 1600年の関ヶ原の戦いで敗れた信繁=幸村(同じく堺雅人)は父・昌幸とともに幽閉の身となった。父・昌幸は慶長16年(1611年)6月4日、九度山で病死した。享年65歳あるいは67歳とも言われる。
​  真田丸とは、​1614年、徳川家康が大阪城を攻めた「大坂冬の陣」の際、真田信繁=​​​​幸村が大阪城の平野口に築いた出城の名称だった​​​​。​​​しかし数度に渡る突撃戦により部隊は消耗し、兵力で勝る徳川勢に追い詰められ、ついに四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内で、傷つき疲れた身体を休ませていたところを松平忠直隊鉄砲組頭の西尾宗次に発見され、「わしの首を手柄にされよ」と最後の言葉を残して討ち取られたと伝えられる。享年49歳だったそうだ。
 逸話として、家康は大坂方の諸将の中で最も活躍した信繁に脅威を覚え、大坂冬の陣の後には信繁の兄・真田信之に命じて信濃一国40万石で彼を調略しようとしているが、この破格の条件に興味を微塵も見せず豊臣家への忠誠を最期まで貫き通したとされている。

30.尼が淵から見る東虎口南櫓
駐車場の前のイベント会場になっている芝生広場の向こうは、城の南側にあたり、当時は千曲川分流が流れ、穏やかで深みのある流れが天然の堀となっていたという。そこは尼が淵と称したことから上田城は尼が淵城と呼ばれていたという説がある。見えているのは、東虎口の南櫓だ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f10 1/400秒 31mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.イベント広場の模擬店
模擬店が並び、みんな楽しそうだ。尼が淵の向こう側の左奥に見えるのは西櫓。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f11 1/500秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
32.堀跡の散策路
堀跡の散策路を歩く。観光客が多く、ガイドさんから左側通行を言われる。向こうに見えるのは、今はコンクリート造りの二の丸橋跡だ。ここはなかなか風情のある道である。かってはこの堀跡を「真田そひえ線」という鉄道が走っていたそうだ。昭和47年に廃止となり、その後ケヤキ並木が完成したという。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 56mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.堀跡の散策路 二の丸橋跡の向こう側
ガイドさんに引率されて、二の丸橋の先を右へ上って、ちょっと戻って二の丸橋を渡って、二の丸跡へ入ったが、その前に二の丸橋跡の先に続く散策路を眺めると、そこには観光客の姿はなく、落ち着いた風景が見られた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f8 1/250秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.二の丸橋
二の丸橋の上に上がった。この橋の下は堀跡だが、その土手に咲く桜も満開だ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/250秒 32mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
35.二の丸橋の上から堀跡の散策路を見下ろす
観光客はこの先の階段を右に登って、少し戻って、今、私たちがいる二の丸橋を渡る。この二の丸橋が上田城跡公園のいわば正面入り口になる。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f9 1/320秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.観光ガイドさん
二の丸跡へ入ったところにある「上田城跡公園案合図」の前で、私たちのグループを案内してくれている観光ガイドさんの説明があった。とても解りやすく、質問にも丁寧に応じてくれる。お名前は小林みつ子さんという。上田城紹介のTV番組でも案内役をされたそうだ。人気ガイドさんとのことで、敢えてお名前を記させていただく。天正11年(1583年)真田昌幸により築城された上田城は大河ドラマ「真田丸」の舞台である。現在は公園として整備され約1000本の桜が咲き誇り、夜にはライトアップされた桜が楽しめるそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f10 1/400秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.シダレグワ
マグワの園芸品種で枝垂れの独特な樹形を楽しむという。山桑(ヤマグワ)の一種で、養蚕用として蚕の餌になるそうだ。桑の実(マルベリー)は黒っぽい紫あるいは赤で、木イチゴを細長くしたような形。甘酸っぱくて、美味という。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f10 1/400秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.北櫓
堀の桜の向こうに北櫓が見える。 ​​

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f9 1/320秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
39.ソメイヨシノとシジュウカラ
堀のソメイヨシノの花にシジュウカラが来た。精いっぱい200mmに伸ばして撮る。少しトリミングした。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 200mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.南櫓
北櫓の向こう側に東虎口櫓門があり、その向こうにソメイヨシノの間から南櫓がが見える。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f10 1/400秒 31mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.まじかに見る北櫓
東虎口櫓門に近づき、北櫓を見上げる。南櫓と北櫓は昭和24年に移築復元された。南櫓と北櫓をつなぐ櫓門が復元されたのは平成6年だそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f9 1/320秒 29mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.東虎口櫓門
南櫓と北櫓は昭和24年に移築されたというが、いったいどこから移築されてて来たのだろうか。1874年(明治7年) 廃藩置県により廃城となった上田城の土地、建物が民間へ払い下げられ、本丸に7棟あった櫓は、一つ(現・西櫓)を残して解体、売却された。このうち2棟は上田市常磐城(新地)にあった遊郭に6円で払い下げられ、一つの建物に連結されて金秋楼と万豊楼として使用されていたという。櫓門は平成9年に復元新築されたものだ。櫓門は発掘調査で柱の基礎の位置を調べ、古い写真に写っている解体前の姿から建物の寸法などを割り出し、復元することができたという。その解体前の櫓門の古写真が撮影されたのは明治10年(1878)頃で、櫓門が解体されたのは明治12年頃ではないかと考えられているそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f1​0​​​ 1/4​00​​​秒 29mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
43.東虎口櫓門と枝垂​​​​​​桜
櫓門の前にはシダレザクラ​​が咲いていた。右手が南櫓だ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f7.1​​​ 1/800​​​秒 65mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.真田石
南櫓の石垣に埋め込まれた真田石。​​天正11年(1583)、真田昌幸が上田城を築くとき、本丸の入口右手の石垣に高さ 約​2​​​​​​​.5m​​​、横​3​​m​​​ほどの大きな石を柱石として据えた。城内で最も大きな石である。元和8年(1622)、真田信之が松代へ移る時この石を父の形見に持って行こうと したが、数万人の人夫の力でも動かなかったという。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f3.5​​​ 1/250​​​秒 18mm ISO280 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
45.真田神社
東虎口櫓門を抜けて本丸跡に入ると、楼門の正面に真田神社があった。真田氏ほか歴代上田城主を祀る。長野県神社庁のHPによれば、神社の創立は明治21年10月15日だそうだ。真田氏は旧真田村より出て領主となるや善政を敷き、領民を大切にした。その徳を敬い慕い、その神霊を慰めようと有志が集まり真田神社の建設を図るべく、明治18年3月30日出願、翌19年に許可を得て県下はもとより真田氏に縁故の深い大阪などからも建設資金を仰ぎ工事を進めた。ところが建築中の明治20年4月の大火で類焼してしまったという。その後、明治21年10月15日本殿祝詞殿を再建、28年には拝殿が再建され社頭は荘厳をきわめた。しかし、その後は荒れるにまかせたまま放置されていたことをを嘆き大正8年に現在の場所に遷座されたそうだ。「落ちない」城として受験生に人気があるという。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f3.5​​​ 1/250​​​秒 18mm ISO280 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
46.本丸側から見た櫓門
振り返って櫓門を見る。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f10 1/400​​​秒 22mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
47.真田神社参拝者の列
今回は列には並ばず、脇から拝して失礼してしまった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/250秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
48.真田井戸
本丸唯一の井戸。直径2m、深さ16.5mに達する。この井戸には抜け穴があり、城北の太郎山の砦や上田藩主居館に通じていたという伝説があるそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.本丸西櫓から美ヶ原を望む
本丸跡の南西の角に西櫓がある。西櫓から北陸新幹線の線路と上田の街並みの向こうに美ヶ原が見えた。標高2034mの王ヶ頭の電波塔が見える。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/2000秒 200mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.ムクロジ
果皮は石鹸の代用として使われたことで知られる。また、果実の中の黒い種子が羽根つきの羽根の頭に使われるとガイドさんが説明してくれた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1600秒 200mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
51.本丸土塁の隅おとし
ガイドさんは本丸土塁にみられる隅おとしまで案内してくれた。ここにも隅櫓の跡があり、その敷石が残っている。この写真では花の形状はわからないが、見たことにない白い花が咲いていた。ガイドさんに「なんという花ですか」と質問をしたら、ズミだと教えてくれた。リンゴに近縁な野生種だという。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f10 1/400秒 42mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
52.本丸跡東側から東虎口を眺める
ガイドさんに駐車場へ戻る道を教えていただき、解散となった。そのまま桜がきれいに咲く堀に沿って東虎口櫓門に向かう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 20mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.堀の前の賑わい
二の丸跡の堀の前にも模擬店が沢山出ていて賑やかだ。「きんぎょすくい」なんていうのもある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
54.「真田そひえ線」の停車場跡
ガイドさんに教えていただいた通り、二の丸跡から右手に「信州上田真田丸大河ドラマ館」を見て、二の丸橋を渡って、下に降り、散策路に戻って、その二の丸橋の下を尼が淵の方へ歩く。この写真で右側に見える高くなったところは「真田そひえ線」のプラットフォームだったところ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f8 1/250秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
55.尼が淵の土塁
ここは尼が淵の東端で、崖がむき出しになっている。ここは崩れたことはないそうだ。尼が淵の崖に見られる地層は三つだそうだ。一番上が火山が崩壊した土砂などが堆積した上田泥流層、二番目に火砕流に由来する粉塵が堆積、その下は川の作用で砂礫が堆積した染屋層となっているそうだ。二番目の層は一番やわらかくてもろいため大水のたびに、この層を中心に崖が崩れて櫓に被害が及ぶ心配があったそうだ。後の上田藩主・松平忠愛は享保18年(1733)から石垣を築き、崖を浸食から守ったとされる。尼ヶ淵側の石垣のほとんどは江戸時代中期の1732年(享保17年)に起きた「享保の洪水」後に築かれたもので、真田時代のものではないそうだ。おそらく真田時代はほぼすべてが段丘崖のままだったのだろうといわれている。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f6 1/320秒 42mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
56.イベント広場は観光物産展の会場
着いたとき歩き始めたところへ戻ってきた。集合時間まで15分ほどある。少し喉が渇いた。生ビールとソーセージを買い求め、イベント会場のベンチに座ってのどを潤す。旨かった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/800秒 95mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2015年4月 6日

舞岡公園 春 花と蝶 3月27日


 3月27日、この日は20℃近くまで気温が上がるという。今年も花粉症に悩まされているが、春の蝶を見に舞岡公園へ行く。

 予報通り暖かかった。公園を散歩する人たちも多い。サクラにはまだちょっと早いが、まだ、枯葉や枯草が多いところに美しい花が咲いていた。特に、ナノハナ、レンギョウ、サンシュユ、マンサク、それにヒイラギナンテンといった黄色い花が生き生きとしている。

  一方、蝶はウラギンシジミやキタテハといった昨年成虫となって冬を生き抜いてきた蝶たちや、モンシロチョウ、ベニシジミといった今年成虫となった蝶が飛び始めていた。

  汗ばむような暖かさだったが、午後になって風が出てきたので、駐車場へ戻る。若いお母さん達が小さな子供さんを連れて、やがてサクラが咲く広場でお弁当を食べていた。

1.キフジの花
キブシともいうそうだ。キブシは漢字で木五倍子と書き、五倍子は薬用や染料用として使われる。キブシの種子はこの五倍子の代用になる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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2.アセビ
先日、石垣島のバンナ公園で絶滅危惧種と言われるリュウキュウアセビを見てきた。リュウキュウアセビはこのアセビの変種とも言われるが、見た目で違いが分からない。アセビにもいろいろな蝶が吸蜜にくる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/2000秒 62mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.コブシ
漢字では辛夷と書くモクレン科の花。青空に映える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/2000秒 105mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
4.コブシの花
コブシの花は遠くから眺めることが多いが、近くで見る花の形は趣が異なる。つぼみが開く直前の形が子供のにぎりこぶしに似ているところからこの名前になったという説があるらしい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.ウラギンシジミ♀
冬を越したウラギンシウジミの♀が飛んできた。あまり破損していない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.キタテハ -1
このキタテハも越冬蝶だ。今日のように暖かい日には元気よく飛び回る。背景が保護色になっていて、飛び出して初めて気づくことが多い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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7.サンシュユ
漢字で山茱萸と書く。中国及び朝鮮半島が原産だそうだ。江戸時代享保年間に朝鮮経由で漢種の種子が日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培されるようになったという。この時期、マンサクとか、レンギョウとか、トサミズキといった小さな木に咲く黄色い花が鮮やかだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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8.サンシュユの木
ミズキ科だそうだ。傍に行って花を見ないとサンシュユと解らない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 40mm ISO200 ) 露出補正 なし
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9.シダレザクラ
小谷戸の里に入る門の傍にシダレザクラの木がある。いっぱい蕾を付けていてかわいい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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10.赤と白のボケ
ボケは毎年、2月から3月に掛けて、ここ舞岡公園や、保土ヶ谷公園で目を楽しませてくれる。漢字で木瓜と書くバラ科の花。果実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛したとも言われている。ライブ・ビューで広角側で撮った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
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11.キタキチョウ
落ち着きがなくなかなか止まってくれないので、良い構図で撮る余裕がない。やっと、タチスボスミレの一輪に止まってくれたが。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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12.ウグイスカズラ
高さ3m位の木に小さなピンクの花を付ける。鶯が鳴くころに花が咲く。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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13.マンサク
サンシュユと木の高さが似ているので、傍に行かないと区別がつかない。えんじ色が混じった、ねじれた黄色い毛糸のリボンのような花を枝いっぱいにつけている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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14.深紅のボケ
ピンク、白、そして赤い花も咲くバラ科の花だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
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15.ミツマタの花
沈丁花(ジンチョウゲ)と同じように花には花弁がなく、花弁のように見えるのは萼片だそうだ。 花はボンボンのように密集しているが、よく見ると4枚の萼片を持つ花の集まりである。漢字で三椏と書く。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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16.柳が芽吹く
いつも多くの愛鳥フォトグラファーが三脚を立てている宮田池の傍に立つ数本の柳の木が一斉に芽吹き、緑鮮やかになった。この柳でコムラサキが・・・。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 56mm ISO200 ) 露出補正 なし
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17.菜の花とハナアブ
舞岡公園には菜の花が少ない。これは古民家の庭に咲く菜の花だが、数本しかない。ナノハナはモンシロチョウをはじめ、蝶を呼んでくれるのだが。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
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18.満開のミツマタ
15.の写真は白い花のように見えたが、このミツマタは黄色い花に見える。花はどちらも黄色なのだが、こちらのミツマタは満開で白い萼片より、黄色い花の部分が大きくなり、より黄色に見える。ミツマタの樹皮には強い繊維があり、和紙の原料になる。しわになりにくく高級で、また虫害も少ないので、1万円札などの紙幣や証紙など重要な書類に使われる。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
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19.キタテハ -2
枯葉が落ちた路上に良く止まっている。保護色になっていて、踏み込んで飛び出して初めて「あっ!いた」と気が付くことが多い。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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20.キタテハ -3
上から押さえつけて撮っては絵にならない。ローアングルで撮った。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
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21.ベニシジミ
ベニシジミももう生まれてきている。蝶にも春が始まった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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22.ヒメアカタテハ
越冬したヒメアカタテハだろう。写真を撮りにくいところに止まってくれた。位置を変えてくれるかとしばらく待ったが、飛んで行ってしまった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO200 ) 露出補正 なし
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23.ホトケノザ
漢字では「仏の座」と書く。名の由来は、花の下にある葉が茎を包み込むようになっているのを仏の蓮華座に見立てたものであるという。オドリコソウの仲間だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
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24.モンシロチョウ
この日はたくさんのモンシロチョウを見た。しかし意外と撮れない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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25.キタテハ -4
冬を越したキタテハ秋型は、この日たくさん飛んでいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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26.ヒイラギナンテン
柊南天と書く。鮮やかな黄色の花を咲かせていた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
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27.レンギョウ
連翹と書く。連翹は漢名であり、和名はそれを音読みしたもの。Wikipediaによれば、漢方医学では「連翹」と呼ばれ、解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤、腫瘍・皮膚病などの鎮痛薬として用いる。成分にトリテルペン、モノテルペングリコシド、リグナンを含み、強い抗菌作用があるとのこと。レンギョウの植え込みは黄色い絨毯のように花が咲く。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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28.桜の下で
この日、桜はまだ少ししか咲いていなかった。小さなお子さんを乳母車に乗せたお母さんたちが、桜の木の下で団らんの時間を楽しんでいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 62mm ISO200 ) 露出補正 なし
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