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2024年4月24日

近衛の枝垂れ桜 京都御苑 2024年3月22日 京都旅行(3/22-3/24) ④

京都御所の参観を終え、入ったところと同じ清所門から退出した。
 その北側の奥が近衛邸跡である。ここの「近衛の枝垂れ桜」を見ておきたかった。しかし残念ながらまだ咲き始めのようだ。
 近衛家というのは五摂家の一つで公家では最高の家柄であった。wkipediaによれば、近衛家は、藤原北家嫡流であり、公家の五摂家筆頭で、華族の公爵家のひとつ。人臣で最も天皇に近い地位にある家とされる。家紋は近衛牡丹。近衛家で最も著名な人物は、昭和前期に3度にわたって内閣総理大臣を務めた近衛文麿である。別称を陽明家という。
 その五摂家の一つ、摂政や関白を多く出した近衞家の邸宅跡には、枝垂れ桜の大木が約60本植えられている。御苑で一番早く咲き始めると言われる桜で、例年は3月中旬にはほころび始めるという。白、紅などの品種によって花の時期が違うので、全体としては1ヶ月くらい楽しむことができるそうだ。
 京都御苑は、明治2年の東京遷都で御所周辺の公家の邸宅が荒廃したので、明治16年(1883年)に公園として生まれ変わった。現在は国民公園として一般公開されているが、樹木が多く残されており、京都市内にあって貴重な緑の空間となっている。  最後に出水の枝垂れ桜をもう一度見て、ホテルに戻った。一休みして、ホテルのロビーで娘たち夫婦と合流、夕食に出かけた。

000_240322498 X700 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg
近衛の枝垂れ桜 2024年3月22日 京都市上京区京都御苑

065_240322469 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 65.近衛の枝垂れ桜 -1
この枝垂れ桜は「糸桜」と呼ばれており、近衛邸が現在の同志社大学の場所にあった頃から有名な桜だったという。三分から五分咲きというところだろうか。写真は近衛邸跡入口付近の糸桜である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 20mm ISO110 )
066_240322471 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 66.近衛の枝垂れ桜 -2
これは白っぽい、一重の花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 )
067_240322477 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 67.近衛の枝垂れ桜 -3
もう1枚。小ぶりの清楚な花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 )
068_240322480 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 68.近衛池
庭園のみ残された姿が現在の近衛池だそうだ。2019年~2021年時点では池の周囲~背後の樹木が鬱蒼としていたし、水のない池底も長年の落葉で土が堆積してる様子が見て取れたけど、2022年の修復工事でだいぶ綺麗な感じに整ったという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 87mm ISO200 )
069_240322487 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 69.近衛邸跡の桜 -1
この桜はピンク色である。同じイトザクラという品種なのだろうか。イトザクラはエドヒガン系のシダレザクラだそうだ。イトザクラはシダレザクラの別名として用いられる場合がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 69mm ISO125 )
070_240322489 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 70.近衛邸跡の桜 -2
まだまだ三分咲きのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 36mm ISO160 )
071_240322509 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 71.近衛邸跡の桜 -3
桜の下で写真を撮る外国人観光客。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 23mm ISO110 )
072_240322513 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 朔平門 Z50 Z18-140.jpg 72.朔平門と糸桜
そんなこととは知らず撮ったが、このアングルはSNSなどで人気があるのだそうだ。ここは日当たりが良いのだろうか、他所の桜より、咲き進んでいるように見える。後ろに見えるのは、朔平門は御所の築地塀の北側にある門。wikipediaによれば、朔平門はかつての平安宮内裏外郭の北正面にあり、内郭の玄輝門と相対する。その西に式乾門があり、門外の東西に仗舎が設けられていた。この門のすぐ北に縫殿寮の建物があるため「縫殿陣」ともいい、「北面僻仗中門」ともいった。と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.5 1/500秒 105mm ISO560 )
073_240322516 X900 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 73.桃林 -1
御苑の北の端から、入ってきた南の端にある間之町口の出口へ、南北1300mを歩き始める。奥さまにも随分歩かせてしまった。スマホの万歩計は1万2千歩を超えている。時刻は午後3時半。人の影が長くなってきた。今日は1日良く晴れてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO220 )
074_240322518 X900 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 74.桃林 -2
桃ノ木はまだ蕾を持っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO160 )
075_240322522 X900 京都御苑 白雲神社 Z50 Z18-140.jpg 75.白雲神社
西園寺邸跡の傍に白雲神社があった。往きには横目で眺めただけで参拝をしていない。wikipediaによれば、「白雲神社は旧西園寺家の鎮守社であり、1224年(元仁元年)に西園寺公経が北山殿造営に際し建立した妙音堂に由来するとされる。後に、赤八幡京極寺にも鎮座され、1769年(明和6年)西園寺邸とともに御苑内に移った。明治以降、西園寺家が東京に移り「白雲神社」と称されるようになった。」とあった。「妙音弁財天と称する市杵島姫命で、西園寺家が琵琶の宗家であることから音楽の神として祀られてきた。」また、「1869年(明治2年)、西園寺公望はこの地に私塾「立命館」を開いたことでも知られる。」とも記されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 33mm ISO560 )
076_240322526 X900 京都御苑 出水しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 76.出水の枝垂れ桜
最後にもう一度出水の枝垂れ桜を眺めて、京都御苑を後にした。タクシーに乗りたかったが、奥さんにも我慢してもらって地下鉄に乗った。今日はもう一か所平安神宮の神苑へ行こうかと考えていたが、また、次の機会にする。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO140 )
077_4240322009 X900 四条通 G7X.jpg 77.宵の四条通り
ホテルから宵の四条通りを歩いて食事に出かける。四条通りは東京でいえば銀座通りのようなメインストリートである。八坂神社、祇園から四条大橋で鴨川を渡り、河原町、烏丸を通り、四条大宮方面に至る。高島屋、大丸という百貨店も並び、歩道には屋根が設けられて、雨の日も歩きやすそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 11mm ISO125 )
078_240322011 X900 焼肉小路 G7X.jpg 78.今宵は焼肉
朝食は別にして、これから24日の昼食まで、4回の食事を娘の主人がそれぞれの好みを考えながら、予約をしてくれていた。有難い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO2500 )

2024年4月16日

広大な京都御苑 2024年3月22日 京都旅行(3/22-3/24) ②

ここは見ようと思っていた約200年ほど前の江戸時代後期にたてられたという、九條家の別邸として使用された拾翠亭を見終え、その池泉回遊式庭園や、九條家の鎮守社だった厳島神社を見て回り御苑内に戻った。
 そこは九條邸跡、鷹司邸跡、宗像神社に囲まれた広場になっていて、銘木・黒木の梅のある所だった。まだ御苑の南側の一部に過ぎない。
 ここから、京都御所の建礼門が正面に見える建礼門前大通りの一本西側の道にそって北へと歩くことにした。梅の花にはもう遅かったが、桃の花が綺麗に咲いていた。西側に下立売御門が見えるところまで来ると、拾翠亭の係の人が教えてくれた出水の枝垂れ桜が咲いていた。
 そこからさらに一本西側の道を北へ歩く。賀陽宮邸跡、白雲神社、西園寺邸跡、その左側にある梅園、桃園を見ながら、京都御所の南西の角に着いた。
 ちょっと、小腹が空いたので、「檜垣茶寮」という食事処に入る。海老旬菜天ぷらうどん を食べたが、美味しかったし、思ったほど混んでは無くて、ゆっくりすることが出来た。
 一休みしたあと、御所の築地塀に設けられた6っの門のうち、宜秋門、清所門、皇后門の3っがその西側にある。清所門のところまで来ると「一般参観入口」となっていた。わが奥さんは少々、足が辛くなってきていたようだったが、またとないチャンスと思い入ってみることにした。

000_240322320 X700 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg
京都御所の建礼門が正面に見える建礼門前大通り 後ろの山並みは比叡山系
 2024年3月22日 京都市上京区京都御苑

027_240322318 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 27.京都御苑は広い
京都の高島屋や大丸といったデパートがある、東京でいえば、銀座通りのような繁華街からごく近いところにありながら、京都御苑は広大である。ここはまだ南西部から入ったところである。wikipediaによれば、京都御苑は、京都市の中心部に位置し、東西南北を寺町通・烏丸通・丸太町通・今出川通に区切られた区域。東西約700m、南北約1300mの範囲で、総面積は92ha。その内、環境省が管理する国民公園である京都御苑は65haである。江戸時代から残っている九ヶ所の外周御門と六ヶ所の切り通しを持つ。この先にある京都御所および仙洞御所・大宮御所は宮内庁が管理し、京都迎賓館は内閣府が管理している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 38mm ISO110 )
028_240322324 X900 京都 黒木の梅 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 28.黒木の梅 -1
黒木の梅というのが品種名かどうなのかは解らなかったが、八重咲きの梅が残っていた。この梅は、五摂家の一つである九條家の敷地の中にあった紅梅を、大正天皇即位の大礼に際して現在地に移された「黒木の梅」という銘木とされている。原株は孝明天皇の后である英照皇太后が幼少時に過ごされていたご生家で愛でられていたものと伝っているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 20mm ISO110 )
029_240322322 X900 京都 黒木の梅 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 29.黒木の梅 -2
枝先に咲く梅を入れて、京都御所建礼門へ続くまっすぐな大通りを入れて撮りたかったが、前に工事の軽トラが停まって叶わなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 41mm ISO110 )
030_ 240322337 X900 京都 十月桜 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 30.十月桜
小さな白い花が遠慮がちについていた。これは十月桜と思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 59mm ISO150 )
031_240322339 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 31.袴姿のお嬢さん -1
中学の卒業式だったのだろうか、お母さんが、お嬢さんを梅の花の傍に立たせて写真を写真を撮っていた。撮り終わったのを見計らって「すみません。1枚撮らせていただけますか?」とお母さんにお願いしてみた。お母さんはお嬢さんの顔を見て「いい?」と聞いてくれた。お嬢さんからOKが出た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 135mm ISO110 )
032_240322342 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 32.袴姿のお嬢さ -2
「もう一枚お願いします」と。ちょっとピントが甘くなってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 36mm ISO110 )
033_240322349 X900 京都 京都御苑 出水しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 33.出水の枝垂れ桜 -1
下立売御門を左にみて、出水の小川の傍の道すじに枝垂れ桜が咲いていた。拾翠亭の係の方が今咲いている桜ですと教えてくれた桜だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 21mm ISO110 )
034_240322359 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 34.賀陽宮(かやのみや)邸跡に咲く十月桜 -1
この北側が賀陽宮邸跡であり、南側に下立売御門(しもたちうりごもん)が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 41mm ISO100 )
035_240322361 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 35.賀陽宮邸跡に咲く十月桜 -2
この桜は十月桜と推定する。ジュウガツザクラ(十月桜)はエドヒガンとマメザクラの雑種と推定される小彼岸系の品種で、春は染井吉野と同じように開花期間は短期間だが、秋は9月頃から咲き始め、長期間咲き続ける。東京の中央通り日本橋の袂にも植えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 41mm ISO100 )
036_240322372 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 36.梅林と桃林
賀陽宮邸跡西側の道(建礼門前大通りの一本左側の道)を北へ進むと、右手に白雲神社、西園寺邸跡があり、左側には梅林、桃林があった。流石の梅は花が少なかったが、桃はまだ咲いていた。外国人観光客が多い。今回の京都では、中国や台湾、韓国といったアジアからの方々より、欧米の方々が多いように思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 29mm ISO100 )
037_240322375 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 37.桃林 -1
桃林の濃い紅色の桃の花。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 35mm ISO110 )
038_240322376 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 38.桃林 -2
桃林の白い桃の花。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 35mm ISO110 )
039_240322377 X900 京都御所 建礼門 Z50 Z18-140.jpg 39.京都御所の築地塀
京都御所の南西に着いた。右手に東に延びる築地塀があり、その中央に建礼門が見える見える。その中が京都御所である。今日一日の素晴らしい晴天だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 19mm ISO110 )
040_240322379 X900 京都御苑 清水谷家の椋 Z50 Z18-140.jpg 40.清水谷家の椋(ムク)
御所の南西の角は、清水谷家という公家の屋敷があったことからこの木は「清水谷家の椋」といわれるそうだ。樹齢300年と苑内でも数少ないムクの大木であるという説明札が立っていた。清水谷家は西園寺家の一門で、鎌倉時代に西園寺公経の二男、実有を祖とする公家である。雅楽を家業として天皇に仕えた。この椋の木の下で、元治元年(1864年)に起こった禁門の変(蛤御門の変)の時、来島又兵衛が討死したと伝えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 18mm ISO110 )
041_240322383 X900 京都御所 宜秋門 Z50 Z18-140.jpg 41.宜秋門(ぎしゅうもん)
西側の築地塀に沿って北へ進む。そこに宜秋門が見えた。檜皮葺切妻屋根の四脚門の宜秋門は、天皇より、牛車の宣旨・手車宣旨を賜った者だけが車のまま、その奥の御車寄に向かうことが出来たという。。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 18mm ISO110 )
042_240322384 X900 京都御所 宜秋門 Z50 Z18-140.jpg 42.宜秋門上部
宜秋門の切妻屋根の部分。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO220 )
043_240322388 X900 京都御苑 中立売御門 Z50 Z18-140.jpg 43.中立売御門(なかたちうりごもん)
宜秋門を過ぎて左側(西側)には御苑の中立売御門が見えた。その向こうの通りは烏丸通りである。苑内の外周部にある九つの門はいずれも日本の伝統的な建築様式の一つである本瓦葺四脚門(高麗門)である。葵祭、時代祭の行列が市中に出立する堺町御門や、幕末・禁門ノ変における激戦地として知られる蛤御門などが有名である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO125 )

2023年1月17日

北の丸公園 紅葉 ① 2022年12月2日

坂下門から乾門まで通り抜けて、北の丸公園へ向かう。乾門を出たのは10時45分ごろ。目の前の代官町通りの信号を渡り、北の丸公園に入る。10年くらい前だろうか、桜のころに一度着たことがあるが、ほとんど記憶に残っていない。その時は駐車場に車を止めて、武道館の方から入ったように思う。
 どこをどう歩いていいか良くわからないので、左回りに歩いてみることにする。右手に北の丸公園管理事務所をみて、細い散策路に入ってみる。やがて左手に池が見えてきた。池の先に左へ行く橋がある。案内図には「モミジ林」があった。こちらに向かって大勢の人が歩いてくる。どうやら逆コースを歩いているようだ。そこの紅葉は見事だった。来てよかった。
 北の丸公園の生い立ちはwikipediaによると、明治維新後、ここには明治政府によって近衛師団の兵営地が設置されていた。戦後、1946年(昭和21年)に東京特別都市計画によって皇居周辺の緑地として整備されることが決定され、旧近衛連隊等の多くの建物が撤去された。1957年には皇居外苑、日比谷公園と合わせて「東京都市計画公園第5・8・23号中央公園」として都市計画決定。1963年(昭和38年)に建設省が森林公園として整備を開始し、1969年(昭和44年)、昭和天皇の還暦を記念して開園、一般公開される。その後厚生省が管理し、現在は環境省が管理する国民公園となっている。

000_221202265 X700 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg
北の丸公園 モミジ林 2022年12月2日

043_221202235 X800 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 43.ツワブキ((石蕗、艶蕗、橐吾)
とりあえず左回りで行こうと歩き始めたら、左手に小さな池があった。その向こうに歴史のありそうな建物が見える。近衛師団司令部の建物を改修して、現在は東京国立近代美術館の分室になっている。ピントのぼけた写真になったが、これは手前に咲くツワブキを撮ろうとピントを合わせたのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 40mm ISO450 ) 露出補正 なし
044_221202237 X800 北の丸公園 すすき Z50 Z18-140.jpg 44.ススキ
ススキの穂がきれいだった。池を背景に撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 40mm ISO320 ) 露出補正 なし
045_221202238 X800 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 45.イチョウ
さらに進むと今度は左に大きな池が見えた。池の前は広く芝生になっている。芝生には出ないで明るい林の中の道を歩く。形の良いイチョウの木があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 35mm ISO200 ) 露出補正 なし
046_221202239 X800 〇北の丸公園 ナンテン Z50 Z18-140.jpg 46.ナンテン(南天)の実
中国原産で、日本では縁起物の庭木として植えられることが多い。冬に赤くて丸い実をつける。乾燥させた実から咳止めの効果が期待できることから、薬用植物としても扱われている。そういえば「南天のど飴」(常盤薬品)という薬があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 103mm ISO1400 ) 露出補正 なし
047_221202242 X800 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 47.池端の広場 -1
池の東側は広場になっていて子供たちが遊んでいた。その東側の散策路を歩いていると、大きな木が紅葉していて、目を楽しませてくれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 137mm ISO220 ) 露出補正 なし
048_221202245 X800 〇北の丸公園 ハゼノキ Z50 Z18-140.jpg 48.ハゼノキ(櫨の木、櫨、黄櫨の木)の紅葉
wikipediaによれば、果実から木蝋(Japan wax)を採取する資源作物として、江戸時代頃に琉球王国から日本に持ち込まれ、それまで木蝋の主原料であったウルシの果実を駆逐した。秋に美しく紅葉することで知られ、ウルシほどではないがかぶれることもある。かぶれる木には、主にハゼノキ、ヤマハゼ、ヤマウルシの3種類がある。いずれもウルシ科の落葉小高木で、羽状複葉を持つこと、葉柄(ようへい)が赤味を帯びることが多い、秋の紅葉が鮮やかなことなどが共通する特徴である。似ているがハゼンキは葉が細い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
049_221202251 X800 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 49.池端の広場 -2
池の北の端に橋が見えた。あの橋を渡って左(西)へ行くとモミジ林があるはずだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 55mm ISO580 ) 露出補正 なし
050_221202253 X800 北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 50.橋の上から広場を見る
何という池なのか知りたかったがわからなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 55mm ISO100 ) 露出補正 なし
051_221202257 X800 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 51.モミジ林の渓流
橋を渡ると彩鮮やかなモミジ林が現れた。上の方から渓流が流れている。黄色く紅葉したオオモミジが鮮やかだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 30mm ISO360 ) 露出補正 なし
052_221202261 X800 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 52.オオモミジ
イロハモミジの紅葉は、極端な日陰でない限り赤く発色するが、ヤマモミジとオオモミジは黄葉、紅葉、そして源平絵巻を見るようだと珍重される、一本の木に紅葉と黄葉が織り成す個体差が大きいのが特徴だそうだ。わたくしは植物には詳しくないので、同定は難しいこれはオオモミジと思う。イロハモミジの方が葉の切れ込みが大きいようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 34mm ISO360 ) 露出補正 なし
053_221202040 X800 〇北の丸公園 G7x.jpg 53.モミジの落ち葉の絨毯
先日、金沢兼六園の山崎山で、イロハモミジの真っ赤な落ち葉を見てきたが、このモミジ林の赤い落ち葉も見ごたえがある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
054_221202268 X800 北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 54.イロハモミジか オオモミジか
朱色ではなく、黄色味のある赤い色に染まっている。葉も大きいく見える。オオモミジで正解だろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 39mm ISO800 ) 露出補正 なし
055_221202047m X800 〇北の丸公園 G7x.jpg 55.モミジ林
美しい。時期的に少し遅かったのか、落葉が多い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
056_221202271 X800 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 56.モミジ林の通り
乾門から代官町通りを渡って、すぐ池の左(西側)を入るとこの道に来る。対向から来る人が多かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 48mm ISO220 ) 露出補正 なし
057_221202273 X800 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 57.モミジ林の彩
北の丸公園の秋はこのモミジ林が一番だろう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 70mm ISO500 ) 露出補正 なし
058_221202276 X800 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 58.千鳥ヶ淵への道
千鳥ヶ淵へ行く道にはイロハモミジのトンネルができていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 59mm ISO360 ) 露出補正 なし
059_221202279 〇X800 北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 59.赤と黄色
赤と黄色く紅葉している木とのハーモニーがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 62mm ISO640 ) 露出補正 なし
060_221202280 X800 〇北の丸公園 Z50 Z18-140.jpg 60.池を一周
北の丸公園管理事務所のところに戻ってきた。西側から池を見る。池の周りを一回りしただけだった。北の丸公園の西側を歩いただけだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 60mm ISO110 ) 露出補正 なし
061_221202281 X800 〇北の丸公園 東京国立近代美術館 Z50 Z18-140.jpg 61.東京国立近代美術館分室
改めて東京国立近代美術館分室を見る。旧工芸館(正式名称:東京国立近代美術館工芸館)は、1910年(明治43年)に皇居北側に建設された大日本帝国陸軍の近衛師団司令部庁舎を改修し、1977年(昭和52年)11月15日に東京都千代田区の北の丸公園に開館した。なお、建物は1972年(昭和47年)に国の重要文化財に指定されている。ところが、2020年(令和2年)10月25日、東京都千代田区の北の丸公園にあった旧工芸館(この建物)が、金沢市の本多の森公園内の石川県立美術館と、いしかわ赤レンガミュージアムの間(石川県立歴史博物館と加賀本多博物館の間)に移転して通称「国立工芸館(National Crafts Museum)」として再開館した。北の丸公園の旧工芸館は、2020年(令和2年)2月28日、金沢への移転に伴い閉館。その建物は現在、東京国立近代美術館分室として運用されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 44mm ISO220 ) 露出補正 なし
062_221202286 X800 〇北の丸公園 メグスリノキ Z50 Z18-140.jpg 62.メグスリノキ(目薬の木、目薬木)
白く縁取りされた赤く紅葉した葉を付けた木があった。スマホの「Picture This」で検索してみると、メグスリノキと出た。和名は目の病気に効能があるとされたことに由来し、樹皮を煎じて洗眼薬としたことからこの名があるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 92mm ISO280 ) 露出補正 なし

2023年1月13日

皇居乾門通り抜け ② 2022年12月2日

「皇居乾門通り抜け」の坂下門から乾門まではおおよそ750mだそうだ。幸いそれほど人が多くないので、のんびりと気ままに写真を撮りながら歩く。
 その中ほどまで来ると、紅葉がさらに彩を放つ。右手に蓮池濠、その向こうには富士見多門が見える。春に桜を見に皇居東御苑へ来たときに、その反対側から富士見多門を見た。乾門に向かって左側には局門、門長屋が渋い。中側は総合倉庫になっていて、その奥に歴代の皇后陛下が養蚕をされている「紅葉山御養蚕所」がある。その先に下道灌濠が入り込む。右手に見える西桔橋(にしはねばし)に行く道が分かれ、コロナ前にはここから皇居東御苑へ行くこともできたが、今回は通行止めになっていた。
 右手の濠は西桔橋までが蓮池濠で、その先が乾濠となり、北桔橋門へと右へ流れる。まっすぐ進むと間もなく乾門だった。
 坂下門からあっという間に乾門に着いた。これかから北の丸公園へ行ってみようと思う。

000_221202157 X800 〇乾通り 富士見多門 トウカエデ Z50 Z18-140.jpg
トウカエデの紅葉と富士見多聞 2022年12月2日 皇居乾門通り抜け

022_221202130 X800 〇乾通り Z50 Z18-140.jpg 22.蓮池濠のイロハモミジ
蓮池濠を右に見て歩く道の両側は紅葉したカエデが彩る。このイロハモミジはひときわ見事だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 82mm ISO640 ) 露出補正 なし
023_221202136 X800 〇乾通り 蓮池濠 Z50 Z18-140.jpg 23.トウカエデ(唐楓) -1
蓮池濠の手前にトウカエデが紅葉していた。wikipediaによれば、トウカエデは中国南東部、台湾原産である。日本へは18世紀初期に渡来した。道路の街路樹や、公園などでよく見かける。大気汚染に強いそうだ。中国名は三角楓(三角槭)ともよばれ、英語圏では trident maple だそうだ。三つに割かれた葉が特徴的だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 82mm ISO640 ) 露出補正 なし
024_221202141 X800 〇ベニシダレ 乾通り Z50 Z18-140.jpg 24.ベニシダレ -1
ベニシダレというとサクラの品種を思い浮かべる。エドヒガンから生まれた栽培品種に狭義のシダレザクラ やベニシダレやヤエベニシダレがある。これはカエデの世界のベニシダレで、イロハモミジには多くある変種や園芸品種の中にベニシダレ(Acer palmatum var. dissectum Koidz.)がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 82mm ISO1250 ) 露出補正 なし
025_221202142 X800 〇乾通り 局門 Z50 Z18-140.jpg 25.局門とイロハモミジ
ちょうど右手の蓮池濠の向こうに富士見多聞が見えるあたり、左側に渋い色の局門がった。局門は明治20年頃、局(女官の居住施設)の門として築かれた。 紅葉しているカエデ葉が黄色いのでオオモミジかなと思ったが、イロハモミジのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 47mm ISO580 ) 露出補正 なし
026_221202147 X800 乾通り 局門 Z50 Z18-140.jpg 26.局門
Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 35mm ISO320 ) 露出補正 なし
027_221202148 X800 乾通り 門長屋 Z50 Z18-140.jpg 27.門長屋
傍に門長屋という説明札が立っていた。門長屋とは長屋門とはどう違うのかと疑問を持った。私の推測であるが、門長屋は門を構えた長屋のことで、長屋門はその長屋の門ということのようだ。要は同じことだが、長屋のことを言うのか、門のことを言うのかの言い方の違いのように思えた。wikipediaによれば、「長屋門は近世諸大名の城郭、陣屋、武家屋敷門として発生した形式で、江戸時代に多く建てられた。諸大名は、自分の屋敷の周囲に、家臣などのための長屋を建て住まわせていたが、その一部に門を開いて、一棟とした物が長屋門の始まりである。」とあった。門は写真お右奥に見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 50mm ISO560 ) 露出補正 なし
028_221202162 X800 〇乾通り 門長屋 Z50 Z18-140.jpg 28.門長屋の門
長屋の門として見ると、なかなか立派な門である。明治20年築だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 37mm ISO1000 ) 露出補正 なし
029_221202159 X800 乾通り トウカエデ Z50 Z18-140.jpg 29.トウカエデの葉 -1
独特な形をした葉が紅葉している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6 1/500秒 115mm ISO800 ) 露出補正 なし
030_221202165 X800 〇乾通り シキザクラ Z50 Z18-140.jpg 30.シキザクラ(四季桜)
エドヒガン系の中のコヒガン系の栽培品種で、マメザクラとエドヒガンが交雑した種間雑種で[、春と秋から冬にかけての二度開花する二季咲きが最大の特徴である。エドヒガンの特徴が出ていると思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
031_221202181 X800 〇乾通り 西桔橋 Z50 Z18-140.jpg 31.イロハモミジ 蓮池濠と乾濠の間
右手に見える木橋が西桔橋である。蓮池濠と乾濠の間の堤を通って、西桔橋から皇居東御苑に入れるが、今回の「皇居乾門通り抜け」では通行止めになっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 24mm ISO320 ) 露出補正 なし
032_221202186 X800 〇乾通り Z50 Z18-140.jpg 32.坂下門を振り返る
「皇居乾門通り抜け」は坂下門から乾門への一方通行である。左側が蓮池門だが、そろそろ3分の2ほど進んだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 51mm ISO250 ) 露出補正 なし
033_221202191 X800 乾通り Z50 Z18-140.jpg 33.イロハモミジ
下道灌濠を過ぎて、左手に御所の塀が続く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 75mm ISO1250 ) 露出補正 なし
034_221202194 X800 〇乾通り ノムラ 乾濠 Z50 Z18-140.jpg 34.ノムラモミジ(濃紫紅葉)
ノムラモミジはイロハモミジの園芸品種(オオモミジの変種という説もあるが)で、江戸時代から庭木として使われている。春先から秋まで、やや紫がかった紅色の葉をつけるため、庭のアクセントとして使われることが多い。ノムラという名前は人名ではなく、濃い紫の葉の色からきているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/500秒 48mm ISO450 ) 露出補正 なし
035_221202196 X800 〇乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 35.乾門 -1
乾門が見えてきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 44mm ISO110 ) 露出補正 なし
036_221202200 X800 乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 36.ベニシダレ -2
ベニシダレは民家に植えられていることが多いが、さすがに皇居の樹は大きくて立派だ。

  Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 59mm ISO320 ) 露出補正 なし
037_221202202 X800 〇乾通り 乾門 トウカエデ Z50 Z18-140.jpg 37.トウカエデの葉 -2
まだこれから赤く紅葉する葉がある。トウカエデには、園芸品種として、葉がピンクから白、黄緑、緑、赤に変化する花散里(メープルレインボー)や斑入り品種などがあるそうだ。 フウにとても似ていてあまり見分けがつかない。トウカエデはムクロジ科カエデ属の落葉高木であるが、フウ科(クロンキスト体系ではマンサク科)フウ属の落葉高木である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 59mm ISO320 ) 露出補正 なし
038_221202206 X800 〇乾通り 乾門 トウカエデ Z50 Z18-140.jpg 38.トウカエデ -2
前の写真のトウカエデの木だ。高木である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 26mm ISO125 ) 露出補正 なし
039_221202208 X800 〇乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 39.乾門 -2
乾門が近くなった。乾門を通して北の丸方面が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 24mm ISO110 ) 露出補正 なし
040_221202213 X800 〇乾通り 乾門 オオモミジ Z50 Z18-140.jpg 40.オオモミジ(大紅葉)
オオモミジはイロハモミジから自然発生した変種で、東日本では太平洋側に、西日本では日本海側に多い そうだ。イロハモミジより葉が大きいためオオモミジといわれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
041_221202217 X800 〇乾通り 乾門 Z50 Z18-140.jpg 41.乾門 -3
乾門は江戸時代にはなかった門だそうだ。この門はもともと坂下門の内側にあった「西の丸裏門(西丸裏門)」だが、1888年(明治21年)の明治宮殿造営に際して現在の場所に移設し、黒の薬医門形式の門に改築したそうである。皇居から見て乾(いぬい=北西)の方角にあるため、乾門と名づけられたとのこと。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 58mm ISO180 ) 露出補正 なし
042_221202228 X800 乾通り 乾門外 Z50 Z18-140.jpg 42.乾門 -4
乾門を出て、いま、通り抜けてきた道を振り返る。天皇・内廷皇族及び秋篠宮家の皇居への出入りには、主に大手門が用いられているが、他の皇族は乾門を使用することが多い。普段は一般人の通行は認められていない。あっという間の750mであった。まだ、10時45分だ。代官町通りの信号を渡り、北の丸公園に入る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 71mm ISO180 ) 露出補正 なし

2021年4月 5日

小雨降る桜満開の新宿御苑 3月25日

3月25日、久しぶりに新宿へ出る機会があった。新宿御苑のサクラが満開だと思う。あいにくの曇り空だが、時間が空いたら見に行きたいと思い、インターネットで調べて見たところ、コロナウィルス感染防止のため閉園になっていたが、2日前の3月23日から開苑されることになっていた。但し、入場に際しては事前に予約しなくてはならない。
新宿で午前中に一仕事を終え、午後から入園できるかどうかネットで調べて見たところ、運よく13時から入園できる予約が出来た。
 新宿のデパートで昼食にして、新宿御苑の新宿門へと歩く。
 新宿門の手前で、予約QRコードの提示を求められた。予約した時のIDとパスワードのスマホへの入力がなかなかうまくいかず、手間取ったが、係の方に助けていただき、やっとQRコードの画面を開くことが出来た。入園口では、そのQRコードをカードリーダーに読み取らせて入るのだが、ここでもまた手間取ってしまった。再び親切な係の女性に助けられ、何とか園内に入った。

新宿御苑の見どころ X700 環境省新宿御苑管理事務所 HPより.jpg
環境省新宿御苑管理事務所ホームページより

新宿御苑は広い。敷地は58.3ヘクタールで、東京ドーム12個分ある。新宿門を入って、2時間くらいの予定で、できれば一周したいと思い、東の方へ歩き始める。大木戸休憩所までの園路を行くと、左にサービスセンター: 環境省新宿御苑管理事務所があった。昨年はコロナ禍のため開催されなかったが、例年12月にここで「日本チョウ類保全協会」の企画展が行われ、2~3度来たことがある。その先に重要文化財に指定されている「旧洋館御休所」がある。
 大木戸休憩所に着く頃、雨が降り始めた。しばらく様子を見たが止みそうにないので、傘を差しながら歩き始める。玉藻池 の東側を歩いて、整形式庭園、プラタナス並木 のところへ出た。下の池、上の池 を見ながら、千駄ヶ谷門に近い、ツツジ山、桜園地 にきた。桜園地 にはいろいろな品種の桜が咲いていた。桜の季節に新宿御苑を訪れたのは初めてであり、特にソメイヨシノが満開で感動した。
 そこから、北へ向かって歩き、中央休憩所から西へ、旧御涼亭 を池の向こうに見ながら日本庭園を歩いた。ハナモモやボケもきれいに咲いていた。
 そして、茶寮 楽羽亭 から、母と子の森 を歩いて、新宿門へ戻ったのは、午後4時近かった。1時半ごろに入園したので、2時間半ほど歩いたことになる。
 この日は Canon Power Shot G7X というコンデジで撮ったが、曇り空のためか花びらのコントラストが出ない。近寄って花びらを撮りたかったが、目が悪いので、モニターでフォーカスフレームをピントを合わせたいところに置き、AF任せでシャッターを切るのだが、帰宅しパソコンで確認するとピントが外れているショットが多くなってしまったのは残念だった。
 帰路も新宿門から、新宿駅へと歩くが、途中で小腹が減ったので、たまたま通りがかった「追分だんご」の店で、お団子を2串ほど食べ、お茶を飲んだ。
 写真の解説に関しては、wikipediaや、国民公園協会新宿御苑支部および、環境省新宿御苑管理事務所のホームページなどを参考にさせていただいている。

1.トキワマンサク
入園すると、視界が広がった。入園者数は管理されていて、1日の入園者数は2万5千人以下に制限されていて、密もなく、各々がソーシャルディスタンスを保ちながら咲き誇る桜をスマホのカメラで撮るなどして、思い思いに楽しんでいる。 アルコールの持ち込みは禁止だが、園内のレストラン、カフェ、茶室、売店 は営業している。この木はトキワマンサクのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
210325002_001  X800 新宿御苑 トキワマンサク G7X.jpg
2.イズヨシノ(伊豆吉野)?
大木戸休憩所の方へ歩いて行くと右手に三角花壇や丸花壇がある。その傍にソメイヨシノと思われる花が満開だった。三角花壇のそばには、新宿御苑に1本しかないというイズヨシノが楽しめるという。柵があって近づけないので品種の名札を見ることができず。どれがイズヨシノか確認できなかった。イズヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの交雑種だそうだ。また、ソメイヨシノと同じく、エドヒガンとオオシマザクラの交雑種と考えられている栽培品種で1925年にアメリカ・カリフォルニア州の農園から広まったといわれているアメリカという品種もあり、この辺りにもあるという。アメリカでは アケボノ とよばれているが、日本では同名の品種があったため、アメリカ と名づけられたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO200 ) 露出補正 なし
210325005_002 X800 新宿御苑 G7X.jpg
3.クリスマスローズ
クリスマスローズが咲いていた。wikipediaによると、「ヘレボルス(学名: Helleborus)は、キンポウゲ科クリスマスローズ属に分類される植物の総称。ヘレボラスともいう。クリスマスローズ という呼称は、クリスマスのころに開花するヘレボルス・ニゲル だけを指した呼称であるが、日本の園芸市場では、レンテンローズと呼ばれるヘレボルス・オリエンタリス 、ハルザキクリスマスローズ)などもクリスマスローズの名前で出回る。別名雪起こし、寒芍薬(カンシャクヤク)の和名も持つ。」と説明されていた。このクリスマスローズは、その色の中では最も一般的なシングル 赤といわれる花のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
210325009_003 X800 新宿御苑 G7X.jpg
4.イチヨウ(一葉)
イチヨウはサトザクラの栽培品種で、江戸時代末期から関東を中心に広まったそうだ。1~2本の雌しべが葉のような形をしていることが名前の由来という。新宿御苑の代表的な八重桜で苑内に約190本ある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325015_004 X800 新宿御苑 G7X.jpg
5.ヨウコウ(陽光) -1
丸花壇の近くにはヨウコウが咲いていた。ヨウコウ(陽光)は、愛媛県の桜栽培家・高岡正明によって作出されたオオシマザクラとエドヒガンの交配種 アマギヨシノ(天城吉野)にカンヒザクラを交配して作られた栽培品種だそうだ。世界の平和を願い「天地に恵みを与える太陽」という意味を持つ「陽光」と名付けられたそうである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325019_005 X800 新宿御苑 陽光 G7X.jpg
6.ケイオウザクラ(啓翁桜)
サービスセンター(管理事務所)前には、ヒマラヤザクラや十月桜や河津桜が有り、さらにケイオウザクラが2本植樹されているという。樹高の高い方はピンク色で、低い 「啓翁桜」の札が付いていた 方は白色の花びらだ。花は比較的小さい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325022_006  X800 新宿御苑 啓翁桜 G7X.jpg
7.重文 旧洋館御休所
   旧洋館御休所は、明治29年(1896年)に建設された木造平屋の建物だそうだ。建設の際には、明治初期に同敷地に建設された養蚕所の部材を一部に転用したといわれている。 宮内省内匠寮が設計を担当した。この建物は温室付属の洋館で、皇族が温室を訪れる際の休憩施設であったが、その後増築を繰り返し、大正13年(1924年)にほぼ現在の姿となり、ゴルフやテニスのためのクラブ・ハウスとして使われた時代もあった。昭和20年(1945年)の東京大空襲でも焼失を免れ、戦後は、平成6年(1994年)まで主に新宿御苑の管理事務所として使われていたが、平成13年(2001年)に保存・改修工事を行い、一般公開されている。公開は不定期のようである。平成13年(2001年)には、国指定重要文化財に指定されました。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325024_007 X800 新宿御苑 重文指定 旧洋邸 G7X.jpg
8.丸花壇
旧洋館御休所の前には丸花壇がある。四季折々の花を咲かせている。  

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325025_008 X800 新宿御苑 丸花壇 G7X.jpg
9.ソメイヨシノ(染井吉野) -1
丸花壇から大木戸休憩所の間にもいろいろなサクラが咲く。中でもソメイヨシノが満開を迎え、花がビッシリとつき、枝も重たそうだ。 新宿御苑には400本以上あり、日本を代表する品種である。 大木戸休憩所に着く頃には雨が降り出した。少し雨宿りをしようと大木戸休憩所へ向かう。余談になるが、縁石に足をとられて転倒してしまった。右手に持ったカメラを庇おうとして右肩から転がったのだが、手の甲と膝を擦りむいてしまった。胸も打っていたようで、後日しばらく肋骨が痛かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200) 露出補正 なし
210325028_009 X800 新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
10.大木戸休憩所
大木戸休憩所から玉藻池を眺める。池の水面に波紋が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200) 露出補正 なし
210325030_010 X800 新宿御苑 玉藻池 G7X.jpg
11.玉藻池
大木戸休憩所でしばらく雨宿りをしていたが、止むようにない。持っていた小さな傘を広げて玉藻池の東側の園路を歩き始める。園路にあった説明板には、「玉藻池は園内でも 特に 古く、江戸時代の内藤家の下屋敷の庭園に由来します。休憩所から見下ろすとゆるく短い斜面を描いて池に達します。池はあまり大きくはありませんが、奥が深く、周囲は厚い森に包まれ、冬には水鳥たちの憩いの場になります。当時の景勝の面影はありませんが、池の形と中島の位置がその跡をとどめています。」記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800) 露出補正 なし
210325033_011 X800 〇新宿御苑 玉藻池 G7X.jpg
12.ソメイヨシノ -2
整形式庭園へ進む。ここでもソメイヨシノが見事に咲いていた。手前の花びらにピントを合わせて撮りたかったのだが、フォーカス・フレームで捉えた花びらにピントはあってくれなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325040_012 X800 新宿御苑 G7X.jpg
13.プラタナス並木とソメイヨシノ
整形式庭園のプラタナス並木は160本ものプラタナスが8列に並び、夏には緑の木陰、秋には黄金色の紅葉と、四季折々に楽しめる人気スポットである。現在はすっかり葉を落とし冬木立の装いだが、その整然とした姿は美しい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO125) 露出補正 なし
210325043_013 X800 〇新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
14.オオシマザクラ(大島桜) -1
下の池の北側を回って、ツツジ山から桜園地に入る。まず、オオシマザクラの大きな木が目につく。wikipediaによると、日本では、サクラは固有種を含んだ10もしくは11の基本の野生種を基に、これらの変種を合わせて100種以上の自生種がある。さらに、これらから古来から改良開発されてきた栽培品種が200種以上あり、分類によっては600種とも言われる品種が確認されている。オオシマザクラはその基本野生種のひとつである。と記されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO400) 露出補正 なし
210325054_014 X800 〇新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
15.オオシマザクラ -2
オオシマザクラの古木があった。横に張り出した太い枝には苔が生えている。伊豆大島に樹齢800年以上の「大島の桜」があり、国の特別天然に指定されているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO1000) 露出補正 なし  
210325058 _015 X800 △新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
16.オオシマザクラ -3
wikipediaには、「緑色の葉と相まってこの白い花びらが目立つことから旗弁を持つオオシマザクラは「旗桜」「白旗桜」とも呼ばれる。源氏の旗印も白旗であり、オオシマザクラの元の分布域が関東であることから、オオシマザクラと東国武士には強い関係性があるとも言われている」と記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO160) 露出補正 なし
210325059_016 X800 〇新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
17.マツマエハヤザキ(松前早咲)
桜園地で一輪の八重のピンクの花が木の幹から直接咲いていた。八重咲きで大輪の花はの色は紅色だった。品種の札を見ると松前早咲とある。wikipediaには、「オオシマザクラ系の栽培品種のサトザクラ群のサクラで、日本の北海道松前町原産のヤエザクラ。松前町ではナデン(南殿)の別名で呼ばれることもあるが、マツマエハヤザキの近縁か片親の栽培品種のタカサゴ(高砂)の別名もナデン(南殿)であり、ヤマザクラである京都御所の左近桜が「南殿の桜」と呼ばれることもあるため混同に注意する必要がある。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO250) 露出補正 なし
210325064_017 〇新宿御苑 松前早咲 G7X.jpg
18.ベニユタカ(紅豊) -1
wikipediaには、日本原産の栽培品種のヤエザクラで、1961年に浅利政俊がマツマエハヤザキ(松前早咲)にリュウウンインベニヤエ(龍雲院紅八重)を交配し作出した。オオシマザクラ系の栽培品種であるためサトザクラ群に属すると説明されている。前の写真のベニユタカと近縁である。浅利が作出した松前系のサクラ53本は、1980年に日本花の会によりイギリスの王立植物園のキューガーデンに植栽された他、王立ウィンザー大公園にも植栽され56品種の松前系のサクラが活着している。このうちベニユタカとウンリュウインベニヤエなど19品種がガーデン・メリット賞に選出されているとあった。(浅利政俊は昭和20年代に松前町に教員として赴任し、サクラの研究を開始、マツマエハヤザキを交配するなどして、現在までにベニユタカなど100以上の栽培品種を作出してきた。)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO160) 露出補正 なし
210325067_018 X800 〇新宿御苑 紅豊 G7X.jpg
19.ベニユタカ -2
ベニユタカの花も大輪で、八重咲きで淡紅色である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO125) 露出補正 なし  
210325069_019 X800 新宿御苑 紅豊 G7X.jpg
20.ソメイヨシノ -3
wikipediaによると、ソメイヨシノは、母をエドヒガン、父を日本固有種のオオシマザクラの雑種とする交配で生まれた日本産の栽培品種のサクラ。遺伝子研究の結果、1995年にソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とする栽培品種のクローンであることが明らかにされた。その起源について、ソメイヨシノは、江戸時代後期の江戸の染井村の植木屋が、ヤマザクラの名所として有名な「吉野の桜」のブランド名を借りて「吉野桜」として売り出して、明治時代に日本全国に広まった。当時の染井村は大名屋敷の日本庭園を管理する植木屋が集まる地区であり、庭園に植えるための多くの栽培品種が生み出された江戸の園芸の一大拠点であった。このため、最初のソメイヨシノは全国から集められたエドヒガンとオオシマザクラが染井村で自然交雑、もしくは人為的に交雑して誕生したか、各地から採取されたサクラの中にあったエドヒガンとオオシマザクラの雑種の1本で、花付きの良さと成長の速さにより優良個体と見なされ、植木家が接ぎ木、挿し木によって増やして(つまりクローン)全国に広まったことが定説となっていると記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160) 露出補正 なし
210325072_020 X800 新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
21.ソメイヨシノ -4
ソメイヨシノの寿命は60年という説を聞くがこの木は古いなと思う。大きな枝は地面スレスレまで垂れ下がって花を咲かせている。一般的にソメイヨシノは植えてから20年から30年後に花付きの最盛期を迎え、その後は徐々に衰えていく傾向がある。しかし、東京の小石川植物園には1877年ごろに植樹された樹齢約140年の現存する最古のソメイヨシノと言われる株があるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO400) 露出補正 なし
210325074_021 X800 〇新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
22.ハナモモ源平
千駄ヶ谷休憩所の近くに、白や紅色のハナモモの花が咲くのが見え、傍に行って見ると、「ハナモモ源平」という札が立てられていた。一本の木に白、ピンク、赤など複数の色の花が咲くことがあり、「咲き分け」という。一般的には、源氏と平家の旗の色にちなんで「源平咲き」と言われており、色素を作り出す遺伝子の突然変異が原因と推測されている。変異が起きた場所によって枝先だったり、根元に近いところから枝ごとに2色の花が咲き分けたりするという。この木の花は薄いピンクの花びらだが、よく見ると、その花びらの中に濃い紅色が混じっているのが見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325076_022 X800 〇新宿御苑 ハナモモ源平 G7X.jpg
23.卒業記念写真
今日は卒業式だった大学も多かったようだ。卒業式を終えて、羽織袴姿、着物姿の女性が園内に多く見られ、サクラの花の前で記念写真を撮られている。花を咲かせているソメイヨシノの枝が背景になる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125) 露出補正 なし
210325078_023 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
24.NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -1
桜園地からこども広場を左に見て、中の池の南側を西へ歩く。ツツジ山から見るこども広場では、ボール遊びをする子供たちの向こうに、満開のソメイヨシノの花の写真を撮る入園者がいた。 その後ろにはNTTドコモ代々木ビルが聳える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO200) 露出補正 なし
210325081_024 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
25. NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -2
千駄ヶ谷門の方から傘を差した2人の人たちが歩いて来られるところを撮った。  wikipediaによれば、NTTドコモは1990年代半ば、携帯電話の急激な普及を見込み、都内と埼玉県周辺をカバーする新たな中継基地を建設する方針を決定した。立地場所は都心部でないと意味がないため、それを前提に建設地を探し求めていた所、たまたま旧国鉄の新宿貨物駅の跡地が見つかり、 1997年12月に工事に着手。2000年9月に竣工したと記されていた。高さは240mある。.

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO320) 露出補正 なし
210325084_025 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
26. NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -3
手前の枝に咲く花びらにピントを合わせてた1枚を撮ることが出来た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO320) 露出補正 なし
210325086_026 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
27.ミツバツツジ
ツツジ山ではミツバツツジも咲いていた。 wikipediaによれば、ミツバツツジというのは、近縁のミツバツツジ類の総称でもある。 関東地方から近畿地方東部の太平洋側に分布し、主にやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育する。他のミツバツツジ類の多くは雄しべが10本なのに対し、本種は5本であることが大きな特徴。古くから庭木としても植えられるが、野生の個体数は決して多くないという。5本の雄しべはこの写真でも確認できた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640) 露出補正 なし
210325088_027 X800 〇新宿御苑 中の池ミツバツツジ G7X.jpg
28.中の池
桜園地からこども広場を左に見て、中の池の南側を西へ歩く。ソメイヨシノの枝が水面に垂れ下がっていた。雨が降って風情がある。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO500) 露出補正 なし
210325095_028 X800 〇新宿御苑 中の池 染井吉野 G7X.jpg
29.カリン(花梨、榠樝)
池の北側に渡って、中央休憩所の方へ歩くと、こんなは花が咲いていた。品種札を見るとカリンと書かれていた。カリンの実は見たことがあるが、こんなきれいな花が咲くとは知らなかった。和名カリンは、材の木目が三味線の胴や竿、座卓に使われる唐木の花櫚(かりん、花梨とも書く)に似ているので名づけられたものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO500) 露出補正 なし
210325096_029 X800 〇新宿御苑 カリン G7X.jpg
30.ヨウコウ -2
中央休憩所の近くに来た。ここにもヨウコウが咲いていた。多くの花は落ちてしまっていて、その萼が残っているが、濃い紅色の 5裂している萼片が美しい。ただ、新宿御苑のホームページを見ると、ヨウコウの特徴である萼片や小花柄に毛が確認出来なかった為、現在は「ヨウコウの一種」と呼んでいると書かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO640) 露出補正 なし
210325098_030 X800 〇新宿御苑 陽光 G7X.jpg
31.御涼亭
池の北側の日本庭園を歩く。池越しに左側に御涼亭が見えた。昭和天皇の御成婚を記念して、当時の台湾在住邦人の有志の方々から寄贈された建物で、建築家、森山松之助の設計により、昭和2年に竣工した。台湾閣ともいう。向こう側(南側)から中に入ることが出来る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO1250) 露出補正 なし
210325107_031 X800 新宿御苑 日本庭園 旧御涼亭 G7X.jpg
32.ボケ(木瓜) -1
日本庭園を 上の池 の方へ歩いて行くと、茶室 楽羽亭 のそばに鮮やかな色の花が咲いた灌木が見えた。ボケだ。私が良く行く舞岡公園でもボケはあるがスケールが違う。ボケの樹高は1~2mというが、もっと大きな木もあるようにさえ見える。淡いピンクや深紅の花、そして、咲き分けもあり、様々な品種がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO1250) 露出補正 なし
210325115_032 X800 〇新宿御苑 日本庭園 ボケ G7X.jpg
33.ボケ(木瓜) -2
この木は絞りの花が咲いているように見える。こんなに花が密に咲いているボケは見たことがなかった。よく手入れがなされているのだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800) 露出補正 なし
210325116_033 X800 〇新宿御苑 日本庭園 ボケ G7X.jpg
34.ヨウコウ -3
新宿御苑を代表するサクラのひとつであるというヨウコウは、園内各所で見られる。カンヒザクラにアマギヨシノを交配して作出した栽培品種。花びらは紅色で、一重咲き。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160) 露出補正 なし
210325120_034 X800 〇新宿御苑 陽光 G7X.jpg
35.アメリカ?
母と子の森を通って、新宿門の近くに戻ってきた。この木はソメイヨシノと思うが、ひょっとすると、写真2.の後段で記したアメイカかもしれない。サクラの品種は極力品種札を確認したが、わからないものも多かった。間違いもあると思うがお許しいただきたい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250) 露出補正 なし
210325123_035 X800 〇新宿御苑 アメリカ? G7X.jpg
36.新宿門の近く
時刻は午後4時。これから入ってくる人たちもある。この日は卒業式を終えた羽織袴や和服姿の若い女性がも多かった。あいにくの雨模様になってしまっていたが、この頃にはやっと止んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250) 露出補正 なし
210325127_036 X800 〇新宿御苑 新宿門付近 G7X.jpg
37.追分だんご
新宿門からJRの新宿駅へ歩く道筋に「新宿追分だんご本舗」という店を見かけた。昭和22年の夏、終戦間もない新宿三丁目に掛けられた「やなぎ家」という白い暖簾、これが現在の追分だんご本舗の始まりという老舗の店だった。喫茶室があったので、小腹も空いたことから、だんごを食べてお茶にしようと店に入った。コロナ対策もされていた。定番のだんご2本盛を食べて、お土産を買って店を出た。スマホでの入園に手間取ったり、雨に降られたり、縁石に足をとられて転んだり、コンデジのAFに対応できなかったり、いろいろなことがあったが、新宿御苑の桜は、それは見事で満足した1日だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640) 露出補正 なし
210325128_037 X800 〇新宿御苑 追分団子 G7X.jpg


2017年1月28日

企画展「チョウが消えていく~絶滅の危機にあるチョウを守る~」と紅葉残る新宿御苑 12月14日

毎年、新宿御苑のインフォメーションセンターで開催されている「チョウが消えていく~絶滅の危機にあるチョウを守る~」という日本チョウ類保全協会主催の企画展が昨年は12月13日から18日まで行われていたので、14日に行ってきた。
雨上がりの平日の午後だったので、会場には人影が少なかった。会場の奥まったところに展示されていた「南インドのアゲハ属チョウ類」というタイトルのビデオテープが目に入った。傍に「DVDご希望の方は住所・氏名を書いてはこの中に入れてください」と書かれていて、鉛筆とメモ用紙と箱が置いてあった。是非欲しいと思って、住所・氏名を書いたメモを箱の中に入れてきたところ、1週間ほどして郵便物が送られてきて、開封したところ、「南インドのアゲハ属チョウ類」ほか4編、計5編のDVDが入っていた。それらのDVDを製作された I さんという研究者のかたが送ってくださったのだ。私が展示会で残したメモに、5編あったDVDのうちどれが欲しいと書かなかったので、全部送ってくださった。幸い包に電話番号が記されていたので、さっそく電話をしてお礼を申し上げた次第である。費用をうかがったが無償でよいとのこと。重ね重ねご厚意に感謝した。
 内容は極めて学術的な研究内容であり、学会か何かで英語でプレゼンテーションされたものだろう。日本語で書かれた冊子も同封されていた。暮れから正月にかけて勉強させていただいている。

 会場で展示されていた写真を見たり、日本チョウ類保全協会のかたと話をしたりして小一時間ほど過ごした後、まだ紅葉が残っている静かな御苑の中を歩いた。

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新宿門に設置されていた園内図 (発行 国民公園協会・昭和造園グループ)

1.新宿御苑 旧新宿門衛所
この日は外苑前で用事を済ませた後、メトロで赤坂見附に出て、丸ノ内線に乗り換えて新宿御苑前から新宿御苑の新宿門を目指した。この旧新宿門は昭和2年の竣工で、1955年にできた現在の新宿門より少し手前の​​​この場所にあった。2002年の改修工事で綺麗に整備されたが、防犯上の配慮からか以前よりも窓の半分くらいが埋められて鉄格子が嵌められてしまったそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/50秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.日本チョウ類保全協会企画展
企画展「チョウが消えていく~絶滅の危機にあるチョウを守る~」は新宿門を入ってすぐ左側のインフォメーションセンターで行われていた。会員の人たちの素晴らしい蝶の写真が展示されている。雨上がりの平日の午後なので、入場者は少ない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/30秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.紅葉したカエデ
企画展を見終えて左回りに歩き始める。すぐ右側にまだ残っていたカエデの紅葉が見られた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
4.カエデの落葉
散策路には赤い葉と黄色い葉が混じって、カエデの葉が落ちている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/100秒 33mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.カエデの古木
このカエデの木は幹が太く枝が垂れ下がり、貫禄すら感じられた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.広い芝生の庭
左手にメタセコイヤの高い木があり、右手は存在感のあるハルニレの木が見える広い芝生の庭だ。この芝生の庭には自由に立ち入ることができる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.フユザクラ
休憩所になっている東屋の傍に桜のような花が咲いていた。フユザクラと書かれた札があった。冬桜といっても秋~冬に「冬の花」が咲き、春になって残りの「春の花」と2度咲くらしい。春には葉も一緒に出るという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.カエデの小道
日本庭園の方へ歩いていくと、カエデの落葉が敷き詰められた小道に出た。中国から来ている観光客のご夫婦が写真を撮っていたので、ご主人のスマホでツー・ショットを撮ってあげた。どこから来たのか尋ねたところ、「シーアン」(西安)とのこと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 28mm ISO125 ) 露出補正 なし
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9.歴史建造物 旧御涼亭
日本庭園エリア内の上の池の傍に、旧御涼亭という歴史建造物があった。旧御涼亭は、昭和天皇が皇太子であったときに、そのご成婚記念に台湾在住の日本人が送ったものだそうだ。大正12年(1923年)に着工、そして昭和2年(1927年)に完成した中国建築だ。説明書きには、旧御涼亭は「台湾閣」と呼ばれるように清朝中期以降の台湾で用いられた閩南(びんなん)建築様式の特徴が取り入れられており、それらがこの建物の見どころになっていると書かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/60秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし
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10.フランス式整形庭園
新宿御苑の東側にフランス式整形庭園があり、2組4列のプラタナス並木がある。残念ながらプラタナスの葉は全部落ちてしまっていた。新宿御苑のホームページによると、プラタナスとは、スズカケノキ科スズカケノキ属の植物の総称のことで、スズカケノキ、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキの3種類の木がプラタナスと呼ばれている。ここのプラタナスは、ほとんどがモミジバスズカケノキだそうだ。プラタナスの葉は11月ごろ黄色く色づくという。その葉はカエデの葉を大きくしたような形をしている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 18mm ISO125 ) 露出補正 -0.7段
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11.ヒマラヤザクラ
そろそろ新宿門へ戻ろうと思い、玉藻池の脇を通って、重要文化財に指定されている旧洋館御休所を見ながら、サービスセンターのところへ来ると、ヒマラヤザクラが咲いていた。新宿御苑にはジュウガツザクラ、フユザクラ、コブクザクラとともに、晩秋から初冬にかけて花が咲くヒマラヤザクラがある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
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12.紅葉するカエデの前で
さっき歩き始めたカエデのところに戻ってきた。人が多くなっている。新宿御苑は外国人観光客が多い。中国人と思われる女性がポーズを作って写真を撮られていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 30mm ISO200 ) 露出補正 なし
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13.ドコモタワー
通称ドコモタワーと呼ばれているNTTドコモ代々木ビルが見える。 建物のスケールとしては地上50階ほどの高さがあるが、ビルとしての構造を持つのは全体の下半分程度(地上25階)までだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/80秒 24mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
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14.雷電稲荷
新宿門を退出して左へ、新宿駅南口の方へ歩いていくと、左側にこの雷電稲荷があった。首都圏の社寺情報サイトである「猫のあしあと」によると、「​​雷電稲荷神社の創建年代は不詳ですが、源義家が奥州征伐の途中雷雨にあい、小祠前で休んでいる時、一匹の白狐が現れ、義家の前で三回頭を下げたところ、雷雨がたちまち止んだことから雷電神社と呼ばれるようになったと伝えられています。昭和3年に花園神社に合祀され、宗教法人としては消滅しましたが、現在も鳥居と祠が残されています。」​と解説されていた。​​

​Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 33mm ISO250 ) 露出補正 なし
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2015年12月18日

江戸城ウォーキング (2) 12月1日

「江戸城歴史ウォーキング」の一行32名はガイドさんの案内に従って中之門跡から御殿の領域にに入った。中之門跡【江戸城内最大級の巨石】・・・大番所・・・中雀門【本丸に通じる最後の門】 ・・・本丸御殿跡【大奥があった】・・・​展望台・・・​富士見櫓【現存する唯一の三重櫓】・・・松之大廊下跡【元禄赤穂事件発生の場所】・・・富士見多聞【長屋造りの武器庫】・・・石室・・・​天守台【天守閣跡】・・・汐見坂​(遠望)​・・・北桔橋門【東御苑の出入口】・・・北の丸公園・・・田安門と進む。
 途中になってしまったが環境省のホームページにあった皇居外苑案内図を参考にさせていただいたので転載させていただく。

ガイドさんが2本の大きな木を指さして、「ここからが本丸です」と教えてくれた。眼の前には本丸御殿のあった広い芝生が広がっていた。今上天皇が即位されたときは平成2年(1990年)11月12日に即位の礼が皇居正殿で行われ、11月22日から23日に大嘗祭が行われている。大嘗祭のための祭場である大嘗宮は、この広大な芝生の本丸跡に5日間で建てられ、祭後ただちに撤去された。トイレ休憩を兼ねて立ち寄った本丸休憩所には、その大嘗宮の模型が置いてあったがそれは立派なものだった。
  江戸城にはなぜ天守閣がないのかなど、今まであまり疑問に思ったことはなかったが、そのことについてもガイドさんは要領よく説明してくれた。
  北桔橋門で大手門でもらった入場証をお返し、東御苑の外に出る。そのまま歩いて北の丸公園へ行く。一旦、その出口である田安門まで行き、その説明を聞いて、再び北の丸公園の芝生へ戻ってきた。そこでなだ万のお弁当を配られ、思い思いのところで昼食をとって自由解散となった。九段下駅へで出て半蔵門線に乗り、渋谷経由で横浜に戻った。

27.大番所
中之門跡を過ぎて右側に大番所がある。本丸の中にあり、大判所の役割は極めて大きかった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 30mm ISO200 ) 露出補正 なし
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28.中雀門跡の石垣
本丸御殿に通じる最後の門。日光門主と徳川御三家もこの門で乗り物を降りて徒歩で本丸御殿に向かったという。この石垣の黒い石は元々 家光が造営した三代目天守台の石(伊豆石)を、天守炎上後さすがにボロボロになったのでバラして中雀門の石垣に再利用したとか。そしてこの中雀門も、幕末の大火で燃えてしまい、この伊豆石は二度の大火に見舞われたことになる。焼けて表面が剥がれているのが見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/2500秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
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29.本丸御殿入口
目の前に広い芝生の広場が広がる。ここが本丸御殿の跡で手前に見える2本の大きな木が本丸御殿の入り口だとガイドさんが説明してくれた。かってここには、大奥・中奥・表からなる 本丸御殿が建ちならんでいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 50mm ISO200 ) 露出補正 なし
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30.汐見坂
二の丸跡が展望台になっている。台所櫓があったところだそうだ。ここから白鳥濠、その向こうに汐見坂が見える。あの坂から海が見えたそうだ。かって二の丸には将軍の世子やその他の御殿があった。たびたび火災に遭い慶應3年(1867年)からは再建されていない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1400秒 56mm ISO200 ) 露出補正 なし
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31.10月桜
本丸御殿跡の芝生広場のそばに本丸休憩所があり、そこで小休止となった。その前にはちらほらと10月桜が咲いていた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/​2000秒 ​6​mm ISO​1000 ) 露出補正 なし
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32.本丸御殿跡
1863年に本丸御殿が焼けた。wikipediaによれば最初の本丸御殿は1606年(慶長11年)に完成、その後1622年(元和8年)、1637年(寛永14年)(同16年焼失)、同17年(明暦の大火で焼失)、1659年(万治2年)(1844年(弘化元年)焼失)、1845年(弘化2年)(1859年(安政6年)焼失)、1860年(万延元年)(1863年(文久3年)焼失)と再建・焼失を繰り返している。5回も再建された本丸御殿だが、文久の焼失以降は再建されずに、その機能を西ノ丸御殿に移している。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/​2500秒 ​7mm ISO​1000 ) 露出補正 なし
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33.本丸跡果樹園
皇居東御苑に江戸時代の品種である果樹を植えれば,訪れる人々に とっても興味深いことではないかとの(今上)天皇陛下のお考えを受けて、皇居東御苑本丸地区に果樹古品種を植栽した果樹園が整備された。これは柿の一種のようだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 70mm ISO200 ) 露出補正 なし
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34.富士見櫓
1863年の明暦の大火で本丸御殿が焼けたあと、4代将軍家綱が天守閣を再建しようとしたが、3代将軍家光の異母弟で、家光と4代将軍家綱を輔佐し幕閣に重きをなした保科正之に天守閣再建より江戸市民のために金を使えと意見され、それに従った。当時千住大橋しかなかった隅田川に両国橋を造った。家綱はこの富士見櫓を天守と思えとふれたとガイドさんは説明してくれた。現在の富士見櫓は明暦の大火の後、1659年(万治2年)に再建されたもので、高さは15.5mある。関東大震災で倒壊したが、主要部材に旧材を用いて修復されたものが残っている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/400秒 50mm ISO200 ) 露出補正 なし
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35.イロハモミジ
南西の角にある富士見櫓を見てまた戻ってくる。東御苑にはイロハモミジの木があったがまだ緑のままだった。これはこれで美しい。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/400秒 140mm ISO560 ) 露出補正 なし
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36.お茶の花
茶畑があった。「ツバキ科チャノキ」という札が差してあった。チャノキの花は10月~12月に咲くが少しだけ残っていた花をガイドさんが教えてくれた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/​320秒 ​6mm ISO​1000 ) 露出補正 なし
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37.竹林 キッコウチク
皇居東御苑にある竹林は13種の竹が植栽されている。竹林というより、竹の種毎の坪庭のようだ。それらは、天皇陛下のご意向で、お印が若竹(わかたけ)であった昭和天皇の時代に献上され、皇居吹上御苑で増えた株を分け、移植したものだそうだ。 この竹はキッコウチクという亀の甲のような節をしている。一般財団法人国民公園協会 皇居外苑のホームページに自然歩きマップというのがあったので載せさせていただいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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38.竹林 キンメイモウソウ -1
節を挟んで交互に竹の肌の色模様が異なる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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39.竹林 キンメイモウソウ -2
ネットで調べてみたところ、モウソウチク(金明孟宗竹)の稈が黄金色になり、芽溝部に淡緑色の縦縞が節毎に交互に出現している珍品とある。国の天然記念物に指定されている。この種は突然変異によって発現するため、時には普通のモウソウチク林から突如発生するという珍事が起こるそうだ。 キンメイモウソウは普通のモウソウチクと同様に大変生活力が旺盛なことから、庭園用に栽培されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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40.タチバナ
皇居東御苑には、実に数百種の植物が管理され育てられているという。武蔵野の 多くの野草、雑木が各所で見られる。.日本に古くから野生していた日本固有の柑橘であるタチバナがあった。果実は滑らかで、直径3 センチメートルほど。キシュウミカンやウンシュウミカンに似た外見をしているが、酸味が強く生食用には向かないため、マーマレードなどの加工品にされることがあるという。どなたかが「食べられるのですか?」と聞いたところガイドさんの答えは「食べられますよ。でも、食べると大変なことになりますよ。」だった。1937年に制定された文化勲章は橘をデザインしている。wikipediaをみると昭和天皇の意向で意匠が橘花とされたとする説があるという。タチバナは永劫悠久の意味を有してゐるものであり、その悠久性永遠性は文化の永久性を表現するのに最も適するものとの聖慮と拜察されるとあった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO2500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.天守台
高さ11mほどの天守台が残っている。江戸城の天守は慶長度(1607年)・元和度(1623年)・寛永度(1638年)と三度築かれているそうだ。家光の天守は60mあった。1657年にその寛永度天守が焼失した後、ただちに再建が計画され、現在も残る御影石の天守台が前田綱紀によって築かれたという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 22mm ISO200 ) 露出補正 なし
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42.紅葉
紅葉している木は多くはなかったが、この天守台近くの紅葉は赤く色づいていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 105mm ISO200 ) 露出補正 なし
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43.天守台から本丸跡を眺める
本丸御殿跡の東側を歩いて、松之大廊下跡、富士見多聞石室を見て天守台が見えるところまで来た。天守台は本丸御殿の北側にある。本丸御殿は表・中奥・大奥が南から北にこの順で存在していた。表は将軍謁見や諸役人の執務場、中奥は将軍の生活空間であるが、政務もここで行っていた。大奥は将軍の夫人や女中が生活する空間である。大奥は表や中奥とは銅塀で遮られていたそうだ。大奥と言えば春日局だが、ガイドさんの説明では、春日局は女性の地位を向上させ、大奥取締りを設け、老中と同等の給料にしたそうだ。また大奥に仕える女性は最低でも今のお金で約200万円の年収があった。年金制度も作ったという。明暦の大火では神田が火元で高さ60mの天守閣が燃え、本丸も燃えた。この時将軍家綱以下幕閣は西の丸に移ったという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 35mm ISO200 ) 露出補正 なし
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44.天守台の石垣と桃華楽堂
桃華楽堂は、昭和41年2月に完成し収容人員200名の音楽堂で、音楽好きの昭和天皇の皇后である香淳皇后(こうじゅんこうごう)の還暦記念として建設された。屋根は、テッセンの花弁を形どっている。八つある壁画は、各画とも大きく羽ばたく鳥を中央に、それぞれ日月星、松竹梅、楽の音などをイメージした図柄が陶片で描かれている。香淳皇后のお印の「桃」にちなんで命名されたそうだ。東京の建築遺産50選の一つで建築家今井兼次氏の基本設計。ここで行われる音楽会の会場に入ることは困難なようだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 56mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
45.天守台石垣
ただただ立派な石垣と感心する。使用された石は伊豆石から御影石に変えて、より精緻な切石で積まれたそうだ。もとの伊豆石の石材のうち、再利用できるものは中雀門前の石垣に転用された。東京五輪に合わせて江戸城天守閣を再建しようという話がある。再建には300億円、いや500億円かかるそうだ。江戸城再建を提案するのは、認定NPO法人「江戸城天守を再建する会」(理事長 小竹直隆氏)だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
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46.大手濠 北桔橋門を出る
天守台を見た後 北桔橋門で入場証を北桔橋門の守衛さんに返却して城外に出る。北桔橋門は本丸の背後に位置し、本丸御殿に至近の地点であったので、はね橋であり、その濠は深く石塁は堅固であった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
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47.江戸城米倉
現在毎日新聞本社のあるところは江戸城の米倉だったと説明があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 52mm ISO200 ) 露出補正 なし
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48.北の丸の主 大銀杏
北桔橋門を出て、真っ直ぐ北の丸公園へ行く。途中北の丸の主と言われる大銀杏があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 23mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.田安門
北の丸公園を抜けて田安門に来た。ガイドさんの説明はここが最後だ。田安門は江戸城で一番古い門でおよそ380年前に建てられた。門名の由来は、門内には田安台といって、はじめ百姓地で田安大明神があったので門名に称としたといわれている。田安門は、寛永13年(1636)に建てられたと考えられ、昭和38年には解体修理が行われた。北面する高麗門(一の門)とその西側に直交する渡櫓門(二の門)からなる枡形門である。これはその渡櫓門の手前から石垣の上に見える弥生慰霊堂を見たところ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 66mm ISO200 ) 露出補正 なし
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50.枡形門の田安門高麗門
これは田安門の北側、つまり九段下の方へ下りる最後の門である。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 34mm ISO220 ) 露出補正 なし
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51.職人の残した文字
高麗門の扉の蝶番に「寛永十三・・・」と掘られた製作に携わったと考えられる職人の文字があった。確かに380年近く前だ。ガイドさんに教えてもらわなければわからなかった。たまたま通りかかった近所の年配の方がこのガイドさんの説明を小耳にはさみ「毎日のようにここを通っているが知らなかった。勉強になった。」と言っていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 95mm ISO4500 ) 露出補正 なし
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52.田安門を振り返る
昭和38年に解体修理が行われたという渡櫓門を高麗門側から見た。ここから再び北の丸公園の芝生まで戻り、お弁当が配られた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO450 ) 露出補正 なし
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53.北の丸公園の芝生前でお弁当
弁当を食べていると、スズメ、カラスが傍にくる。まだ1時を過ぎたばかりなのに冬の日差しは傾き始める。プログラムオートで撮っているがG12の動作がおかしい?気付かぬうちに何かダイヤルを動かしてしまったらしい。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/​1250秒 ​6mm ISO​1000 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
54.常燈明台
高麗門を出て靖国通りに下りる。靖国通りに出て右へ行き東京メトロの九段下駅に出るのだが、左手を見るとこの石造りの塔が見えた。千代田区観光協会のホームページによれば、この石塔は靖国神社正面の常夜灯として明治​4​年(​1871​)に建設され​​た​とのこと。靖国神社(当時は東京招魂社)に祭られた霊のために建てられたといわれて​いる。​。正式には高燈篭と​いうのだ​が、常燈明台ともいわれて​いる。当時、九段坂の上からは、遠く筑波山や房州の山々まで見渡すことができ、品川沖を行きかう船にとっては大変良い目印として灯台の役目も果たし​たそうだ​。当初は靖国通りをはさんで反対側に建てられていたが、道路の改修に伴い昭和​5​年(​1930​)に現在地に移転した。午後2時に九段下から地下鉄半蔵門線に乗り、渋谷経由で横浜に帰り着いた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/​1250秒 ​6mm ISO​1000 ) 露出補正 なし
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2015年12月14日

江戸城ウォーキング (1) 12月1日 

ある旅行会社が企画した「江戸城歴史ウォーキング」というコースに参加した。 ​ ​JR東京駅丸の内中央口(9:​5​0)集合・・・和田倉門​左折​・・・​皇居外苑・・馬場咲門右折・・・正門石橋・・・二重橋・・・​坂下門・・・桔梗門、桜田二重櫓・・・大手門【江戸城の正門】・・・ 大手三の門【同心番所】・・・百人番所・・・中ノ門跡【江戸城内最大級の巨石】・・・大番所・・・中雀門【本丸に通じる最後の門】 ・・・本丸御殿跡【大奥があった】・・・​展望台・・・​富士見櫓【現存する唯一の三重櫓】・・・松之大廊下跡【元禄赤穂事件発生の場所】・・・富士見多聞【長屋造りの武器庫】・・・石室・・・​天守台【天守閣跡】・・・汐見坂​(遠望)​・・・北桔橋門【東御苑の出入口】・・・北の丸公園・・・田安門​・・・そこから再び北の丸公園に戻って[なだ万]謹製のお弁当が配られた。​
 江戸城のことは普段いろいろ見聞きすることはあるものの実はその歴史の多くは理解していない。​ ガイドの方が付いてくれて説明をしてくださった。なかなか解り易い説明で​とても有意義な半日だった。

1.東京駅北口ドーム
東京駅には9時20分ごろに着いた。北口改札を出ると朝の光が差し込んだドームの天井があった。 ​

​Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels​
プログラムオートで撮影 ( f4 1/​160​秒 ​6​mm ISO​8​00 ) 露出補正 なし
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2.丸ビル
集合場所は東京駅の「丸の内中央口を出たところ」だった。集合時間になると点呼がとられ、ガイドさんが紹介された。32名が参加している。まず、ガイドさんから、丸ビルは32万石の岡山藩池田家の上屋敷があったところだと説明された。​

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/​1250秒 ​6​mm ISO​8​00 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.旧国鉄本社 現在は丸の内オアゾ
このビルは旧国鉄本社のあったところ。熊本細川家54万石の上屋敷のあったところで、このあたりにあった江戸藩邸として最も大きい大名だったという。ちなみに前田家の江戸藩邸は東大本郷キャンパスにある。東大赤門は旧加賀藩主前田家上屋敷の御守殿門であり、1827年に第12代藩主前田斉泰が第11代将軍徳川家斉の第21女、溶姫を迎える際に造られたそうだ。国の重要文化財とのこと。東京国際フォーラムのあるところは坂本龍馬の藩である土佐藩山内家の江戸藩邸があったそうだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/​12500秒 ​9mm ISO​8​00 ) 露出補正 なし
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4.和田倉門交差点
一行32名がぞろぞろと行幸通りを真っ直ぐに進んで、和田倉門の交差点に出る。和田倉門はかって江戸城の守衛のために築かれた内郭門の一つだそうだ。橋を渡ると皇居外苑側には枡形石垣があり、橋と一体で門を構成している。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 38mm ISO200 ) 露出補正 なし
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5.コサギ
​和田倉橋​を渡るとコサギがいた。​和田倉橋の左側は馬場先濠。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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6.和田倉濠と石垣
江戸城の石垣の構造は打込み接ぎ(はぎ)と切込み接ぎとがある。打込み接ぎは表面に出る石の角や面をたたき、平たくし石同士の接合面に隙間を減らして積み上げる方法である。関ヶ原の戦い以後、この手法が盛んに用いられた。野面積みより高く、急な勾配が可能になる。一方、切込み接ぎは方形に整形した石材を密着させ、積み上げる方法である。慶長5年(1600年)以降、隅石の加工から徐々に平石にまでわたるようになり、江戸時代初期(元和期)以降に多用されるようになったそうだ。石材同士が密着しているので排水できないため排水口が設けられる。江戸城の石垣は切込み接ぎが多く用いられているが、この積み方は時間を要する。ここは打込み接ぎだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 32mm ISO200 ) 露出補正 なし
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7.切込み接ぎの石垣
こちらは切込み接ぎの石垣だ。隙間がなく形を整えられた石が積まれている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 32mm ISO200 ) 露出補正 なし
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8.皇居前広場
​皇居前広場は​芝生と黒松が植わっている広場​で、珍しいとガイドさんは言う。​皇紀2600年を記念して​今のような姿になった​そうだ​。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 75mm ISO200 ) 露出補正 なし
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9.丸の内のビル街
皇居前広場からは丸の内や日比谷のビル街が眺められる。この写真の後ろ側は内堀通りが縦貫する。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 26mm ISO200 ) 露出補正 なし
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10.二重橋と伏見櫓
私は二重橋を見たことがない。写真などで見るめがねのような橋が二重橋とばかり思っていたが、本当の二重橋はその奥にある橋だという。その向こうに見えるのは伏見櫓で江戸城築城の第二期(三代将軍家光の時)の寛永五年(1628年)に京都伏見城から移築したものと伝えられている。それ以来燃えたことがないとガイドさんが話してくれた。東日本大震災の時白壁をつくりかえた。別名で「月見櫓」とも呼ばれており、皇居で最も美しい櫓と言われ櫓の高さ約13.4メートルあるそうだ。もっと先の正面石橋の近くまで行けるようなので行ってみたかったがガイドさんは右へ曲がってしまった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
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11.ほんとの二重橋
これが二重橋と思っていた石の橋の向こう側に鉄の橋が見える。堀が大変深く、江戸時代には補強のため橋桁を上下二重に組んで橋の上に橋を作っていたので二重橋と呼ばれていたそうだ。明治になって鉄製になったので「正門鉄橋」が正式名称になっているという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1640秒 66mm ISO200 ) 露出補正 なし
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12.正門石橋
私はこのメガネのような橋を二重橋とばかり思っていた。一般的にはそうだと思う。しかし、これは「めがね橋」でも、「二重橋」でもなく正式名称を「正門石橋」というそうだ。しかし、今朝配られた「江戸城歴史ウォーキング散策マップ」には二重橋となっている。手前の「正門石橋」と奥の「正門鉄橋」を合わせて二重橋が通称になっていると記されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 40mm ISO200 ) 露出補正 なし
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13.正門石橋と正門鉄橋
この位置から見ると正門石橋と正門鉄橋が良くわかる。もっと先まで行けるようなので行ってみたかったが。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 45mm ISO200 ) 露出補正 なし
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14.坂下門
内堀の前を歩いて坂下門に出た。手前の橋は皇居外苑から皇居(旧江戸城西の丸)に通じる土橋で坂下門橋という。門内の近くに宮内庁がある。坂下門は江戸城西の丸造営直後に造られたと伝えられていて西の丸大奥に近く、西の丸の通用門として利用されていたが、今は宮内庁の出入口となっている。文久2年(1862)1月、老中安藤対馬守がこの門外で水戸浪士に襲われたのが「坂下門外の変」だ。この中には入れない。正月・天皇誕生日の一般参賀の際の出口のひとつとして指定されており、一般人が通れるのはこの機会以外にはないそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 100mm ISO200 ) 露出補正 なし
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15.坂下門と宮内庁
坂下門を左手に見ながら桔梗門(内桜田門)へ歩く。左手は蛤濠だ。宮内庁の建物が見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 52mm ISO200 ) 露出補正 なし
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16.桔梗門(内桜田門)
三の丸への出入り口だそうだ。かってこの門の瓦などに太田道灌の家紋である桔梗の紋が施されていたことから桔梗門と呼ばれる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 42mm ISO200 ) 露出補正 なし
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17.桜田二重櫓(巽櫓)と内桜田門 その奥に富士見櫓
桜田二重櫓(巽櫓)は江戸城に残る唯一の隅櫓だそうだ。明暦の大火のあと1659年以来焼けていない。本丸から見て巽の方角にあるので巽櫓桜田二重櫓(巽櫓)ともいう。関東大震災で損壊したのちに解体して復元されている。歩いてきた内桜田門の奥に三重櫓である富士見櫓が見えた。天守閣が明暦3年(1657年)の大火で焼失した後は復旧されなかったので、富士見櫓が天守閣に代用されたと伝えられている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
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18.桜田二重櫓(巽櫓)
石落としが備わっており、実戦的な櫓としてつくられたという。直角に曲がる桔梗濠には藻(アオコ)が生えている。お堀の水はどう流れているのだろうか?ネットで検索してみる。江戸時代から明治時代の中頃までは、お濠は江戸の六上水の一つである「玉川上水」と接続しており、玉川上水は最も水位の高い半蔵濠、千鳥ヶ淵に流れ込んで、各濠の水門を順繰りに下りながら、最も低位の日比谷濠から江戸湾(東京湾)に流れ出るという「きれいな水の循環」が作られていたという。ところが時代は過ぎ、1965年(昭和40年)、それまでお濠に流れ込んできていた玉川上水が完全に廃止され、きれいな水の供給は途切れ、お濠の水はほとんど雨水に頼らざるを得なくなった。水たまりになったのだ。それに加えて、外苑濠には長年にわたり周囲からの落葉等が流れ込んでくる。このような状況を受け、濠を管理する環境省では、平成7年から濠水浄化施設の運用を行うなどの対策を行ってはきた。平成25年4月から運転を開始している「新濠水浄化施設」という新しい浄化施設は、「高速凝集沈殿方式」という方式を採用したもので、浄化性能が高く、一日当たり最大2万トンの濠水を浄化する能力があるという。詳しく皇居外苑の濠水浄化施設についてという「国民公園協会 皇居外苑」のwebサイトにでていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/2000秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
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19.大手門
桔梗濠に沿って歩いていくと大手門が見えてきた。大手門は城と城下町をつないだ江戸城の正門だ。1万石以上の大名と役高500石以上の役人以外は大手門の手前で乗り物を降り供回りは数人に制限されたという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 52mm ISO200 ) 露出補正 なし
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20.皇居東御苑への入り口 大手門
桔梗濠と大手濠の間にかかる土橋の向こうに枡形になった大手門の高麗門(正門)がある。一行32名はここで守衛さんから入場証をいただき中に入った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 32mm ISO200 ) 露出補正 なし
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21.大手門と渡櫓門
高麗門を入って枡形になった右手に石垣で囲まれた立派な入母屋造りの渡櫓(わたりやぐら)を持つ大きな櫓門がある。枡形門は、敵の侵入を防ぎ、味方の出撃を容易にする構造となっている。一の門(高麗門)は狭くて多勢では入れず、入ると三方の石垣から弓、鉄砲の攻撃ができるようになっていた。江戸時代も火災・震災のたびに再建されてきた。1957年の明暦の大火の際も10か月で再建された。1923年の関東大震災でも大破、2年後に渡櫓を解体し両側の石垣を築き直す大修理が行われた。太平洋戦争末期の1945年4月13日、渡櫓は全焼。1965~67年にかけて復元工事を行った。一方、高麗門はほぼ江戸時代の様子をとどめているそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
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22.旧大手門渡櫓の鯱
1945年(昭和20年)4月、太平洋戦争戦災で焼失した旧渡櫓の屋根に飾られていた鯱。頭部に「明暦三丁酉」と刻んであることから明暦の大火(1657年)で焼失したのち再建された時に作られたと推定される。今の大手門渡櫓は1968年(昭和43年)に再建されたものと説明書きがあった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 56mm ISO200 ) 露出補正 なし
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23.矢穴
大手門の石垣に残る矢穴である。矢穴とは石垣の石を切り出す際に大きな岩にミシン目のように穴を穿ち、鉄の矢を打ち込んだ穴だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 75mm ISO200 ) 露出補正 なし
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24.大手門の門扉
大手門渡櫓門の門扉。蝶番を見てもとても古いようだ。戦災で全焼したときにはこの門扉も焼けたろうと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 27mm ISO200 ) 露出補正 なし
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25.東御苑 同心番所
大手門の渡櫓門を出て左に歩いていくと右手に同心番所があった。城の奥の番所ほど位の上の役人が詰めていた。ここ同心番所は同心が詰め主として登城する大名の伴の監視にあたっていたという。この同心番所の手前が大手三之門の跡だそうだ。御殿の入り口であり、ここでで御三家(尾張・紀州・水戸の3徳川家)を除くすべての大名・役人は、駕籠をおりて徒歩にて入門した。この先左手に百人番所があり、右に中之門跡の石垣がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 18mm ISO500 ) 露出補正 なし
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26.中之門跡
ここから江戸城の雰囲気が変わるとガイドさんが説明してくれた。ネットの竹橋ガイドというサイトによると、この中之門の石垣は1638年(寛永15年)にその原形が普請され、1657(明暦3)年の明暦の大火で焼け、1658(万治元)年に熊本藩主・細川綱利により再構築され、1703(元禄16)年に起きた地震でも被害を受け、翌年に鳥取藩主・池田吉明によって修復された。その後、明治政府によって取り壊されたという説と、関東大震災で大破したまま再建されなかったという説を聞いたが、確認できいないとのこと。傍に建てられていた説明札では、皇居内の石垣は特別史跡「江戸城跡」に指定されている。「本丸中之門石垣」修復工事は平成17年8月~平成19年3月にかけて行われた。石垣は江戸城の中でも最大級の巨石が使われ布積みという技法で積まれている。この中之門石垣には本丸御殿への登城口として渡櫓門が配置されていたと解説されている。また、石垣は白い花崗岩と黒い安山岩とで築かれていて、白い花崗岩は瀬戸内の犬島か小豆島あたりから、黒い安山岩は東伊豆から運ばれたものであるそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 26mm ISO500 ) 露出補正 なし
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2012年4月 1日

小雨降る、遅い春の新宿御苑 3月18日


 新宿御苑のインフォメーション・センターで行われている、勤務先の同僚だった友人が所属する写真倶楽部の写真展の御案内をいただいていたので、出掛けた。JRの湘南新宿ラインができて、横浜から新宿へ行くのが楽になった。空は重たそうな雲に覆われているが、幸い、まだ、雨は降っていなかった。12時少し前に千駄ヶ谷門から御苑に入った。この日は日曜日だったが、生憎の天候で入園者は少ない。おそらく50年~60年ぶりの新宿御苑だったが、改めて、その広さ、美しい芝生、植生に感動した。周囲には高層ビルが見えて、セントラル・パークを想起させる。コンパクト・デジカメで写真を撮りながら、御苑の中を散策したが、桜も梅もひと月遅れで、やっとカンザクラガ咲いている程度。途中で雨が降り出した。茶屋で雨宿りをしながらコーヒーを飲む。
 1時半ごろ、新宿門の脇にある、友人の写真展の会場であるインフォーメーション・センターに辿り着いた。出迎えてくれた友人の解説を聴きながら作品を見せていただいた。20名近くの方々が、ひとり3点ずつ、新宿御苑の四季を撮った写真を出展されていた。「風おさまる」と題された旧御涼亭を背景にフジの花を撮った友人の写真は初夏のさわやかな感じを伝えてくれた。

1.新宿御苑 千駄ヶ谷門
心づもりとしては、JR新宿で乗換て、東京メトロに乗り、新宿門の最寄り駅である新宿御苑前まで行く予定だった。ところが横浜駅で湘南新宿ラインの最後尾に乗ったため、東京メトロの新宿駅まではとても遠い。そこで新宿からひと駅、総武線各駅停車で千駄ヶ谷へ行き、千駄ヶ谷門から入場した。日曜日というのに、ひっそりとしていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/125秒 6.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
新宿御苑 千駄ヶ谷門;クリックすると大きな写真になります
2.紅梅
千駄ヶ谷門を入って右に歩いた。花らしい花は何も咲いていない。しかし、しばらく歩くと紅梅がチラホラ咲いているのが見えた。傍に、先日、世田谷代官屋敷で見たサンシュウの黄色い花も咲いている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/320秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
紅梅;クリックすると大きな写真になります
3.白梅 -1
白梅も咲き始めている。雨のしずくが付いている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/400秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
白梅 -1;クリックすると大きな写真になります
4.フランス式整形庭園 プラタナス並木
さらに右の方向(東の方向)へ進むと、下の池の向こうにプラタナスの並木が見えた。プラタナスの木の間からドコモビルが見える。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/160秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
フランス式整形庭園 プラタナス並木;クリックすると大きな写真になります
5.プラタナス並木
フランス庭園のプラタナス並木は、2列の並木がバラの花壇を挟んで、両側にある。この写真は、その東側の並木を南の方向を見て、ややローアングルで撮った。二人連れの外国人がアクセントを付けてくれた。江戸時代に信州高遠藩主内藤家の屋敷があったこの地に、新宿御苑が誕生したのは明治39年のこと。皇室の庭園として造られたが、戦後、国民公園となり、多くの人に親しまれてきている。 広さは58.3ヘクタール、周囲は3.5kmある。このプラタナス並木が美しいフランス式整形庭園は数少ないわが国の風景式庭園の名作とされているとのこと。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/100秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
プラタナス並木;クリックすると大きな写真になります
6.広い芝生
プラタナス並木をあとに、新宿御苑の中央へと向かうと、広い芝生のグランドが広がった。こちらはイギリス風景式庭園という。そこに威風堂々とそびえ立つ新宿御苑のシンボルツリーといわれるユリノキあり、その木のてっぺん近くにはカラスが群れていた。樹高は20mはあるだろう。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/1000秒 5.7mm ISOオート ) 露出補正 なし
広い芝生;クリックすると大きな写真になります
7.メタセコイヤ
イギリス風景式庭園の広大な芝生のユリノキの横に3本のメタセコイアがあった。メタセコイアは、スギ科の落葉高樹である。化石が発見されていただけで、200万年前に絶滅した種と考えられていたが、1945年に中国で発見され「生きる化石」として有名になったとのこと。日本には、アメリカで栽培した苗が渡来したといわれている。現在では、公園樹や街路樹として良く植えられている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/640秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
メタセコイヤ;クリックすると大きな写真になります
8.旧御涼亭
日本庭園の方へ歩く。対岸にある旧御涼亭(台湾閣)が池に映って美しい。台湾閣というこの建物は、皇太子(後の昭和天皇 1901-1989)の御成婚を記念して台湾在住邦人から贈られた本格的なビンナン建築様式の建物だ。 設計者は元台湾総督府 の建築家であった森山松之助(1869-1949)である。1927年に建てられ、東京都選定歴史的建造物に指定されている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F4 1/50秒 9.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
旧御涼亭;クリックすると大きな写真になります
9.カンザクラ
雨が降ってきた。翔天亭という茶室の手前にほぼ満開のカンザクラがあった。何せ咲いている花が少ないので、この周りには大勢の人が立ち寄る。こぼれた花びらが地面をピンクに染める。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/200秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
カンザクラ;クリックすると大きな写真になります
10.外国人観光客
雨宿りを兼ねて、明治39年に新宿御苑の造営とともに建造され、昭和20年に戦災で焼失したため、昭和29年に再建し、平成3年に建替えを行ったという翔天亭でコーヒーをすすって、満開のカンザクラを眺めていると、その下で記念撮影をする人があとを絶たない。新宿御苑は都心にあるためか外国人観光客の方が多い。中国から来ている人も、入れ替わり、立ち替わりポーズをとっていた。翔天亭のひとは、カンザクラも梅も今年はひと月咲くのが遅れているという。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/50秒 11.2mm ISOオート ) 露出補正 なし
外国人観光客;クリックすると大きな写真になります
11.雨に濡れるカンザクラ
この辺りにカンザクラの木は数本あったが、そのうちの1本はまだ蕾が多かった。花は下向きに咲く。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/320秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
雨に濡れるカンザクラ;クリックすると大きな写真になります
12.白梅 -2
雨はまだ降っている。翔天亭でビニール傘を買ってしまった。友人の写真展の会場であるインフォーメーション・センターへ向かう途中に小さな梅林があり、白梅が咲いていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/160秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
白梅 -2;クリックすると大きな写真になります
13.モミジ
枯れ果てた葉が枝にしがみついていた。モミジだろうか。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/80秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
モミジ;クリックすると大きな写真になります
14.スイセン
友人がその所属するクラブの写真展に出品していた作品の中に「相背き咲く水仙」というのがあった。スイセンの群落を魚眼レンズに収めたもので、インパクトがあった。この写真は、その作品を見る前に、雨に濡れ、下を向くスイセンの花をローアングルで撮った駄作である。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/160秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
スイセン;クリックすると大きな写真になります
15.新宿門
しばらくの間、インフォメーションセンターで友人の写真展を鑑賞し、話し込んだ後、新宿門から退出した。どうやら、ここからなら高島屋のある南口に近いようだ。子供のころに来た記憶しかない新宿御苑だったが、こんな都心にあるとは思えない良いところだった。おそらく、梅も桜も十分に咲いていないこの時期は最も見るものの少ない時期ではなかったろうか。また、違う季節に、何かのついででも良いから来てみたいと思った。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/50秒 7.2mm ISOオート ) 露出補正 なし
新宿門;クリックすると大きな写真になります